JPH1054431A - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

ディスクブレーキ装置

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JPH1054431A
JPH1054431A JP21142096A JP21142096A JPH1054431A JP H1054431 A JPH1054431 A JP H1054431A JP 21142096 A JP21142096 A JP 21142096A JP 21142096 A JP21142096 A JP 21142096A JP H1054431 A JPH1054431 A JP H1054431A
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JP
Japan
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pad
rotor
spring
retainer
friction
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JP21142096A
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Hisao Uei
久雄 上井
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータから引き離す方向の付勢力をそれぞれ
の摩擦パッドに個別に、かつ十分な大きさで作用させ
て、それぞれの摩擦パッドに対して引きずりを確実に低
減させること。 【解決手段】 一対の摩擦パッド3,4をロータ1から
離すためのリターンスプリング41は、パッドリテーナ
43に固定されるリテーナ係合部44と、リテーナ係合
部44の一端から延出してインナー側の摩擦パッド3を
ロータ1から引き離す方向に付勢する第1のばね部46
と、リテーナ係合部44の他端から延出してアウター側
の摩擦パッド4をロータ1から引き離す方向に付勢する
第2のばね部47とを、単一の線材の屈曲成形によって
一体形成した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フローティング・
キャリパ式のディスクブレーキ装置に関するもので、詳
しくは、制動動作解除後の摩擦パッドの引きずりを低減
させるためのリターンスプリングの改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】フローティング・キャリパ式の車両用デ
ィスクブレーキ装置は、一般に、図5に示すように、ロ
ータ1を挟んで対向配置される一対の摩擦パッド3,4
と、これらの一対の摩擦パッド3,4をロータ1に押し
付けるためのピストン5を収容するシリンダ部7が一方
の側に形成されたキャリパボディ9と、車体側に固定さ
れると共に前記キャリパボディ9をロータ1の軸方向に
移動可能にフローティング支持するサポート11とを備
えた構成とされている。
【0003】前記キャリパボディ9は、前記シリンダ部
7の上部両側に装備された一対の取付腕13にスライド
ピンボルト14が螺着装備されている。そして、該スラ
イドピンボルト14が、前記サポート11の両側に装備
されたキャリパ支持孔16に装着されるブッシュ17に
よって摺動自在に支持されることで、キャリパボディ9
は、サポート11に対して、ロータ1の軸方向に移動可
能に連結されている。
【0004】前記ピストン5は、ブレーキ操作に応じて
シリンダ部7に供給される油圧で作動し、前記摩擦パッ
ド3を押圧する。このピストン5には、ピストンシール
19や、ダストブーツ20が付属する。一対の摩擦パッ
ド3,4は、ロータ1の表面に押し付けられて所定の摩
擦力を発生するライニング部22と、該ライニング部2
2の裏面側に固着装備されて取付金具等として機能する
裏板23とから構成されている。そして、裏板23は、
その両側部に耳部24が突出形成されており、サポート
11のパッドガイド部31に吊持される。
【0005】前記サポート11は、車体に固定する取付
孔26を有した連結部27と、該連結部27の両側に立
設された一対の支持腕28とから構成される。各支持腕
28の内面には、板金製のパッドリテーナ30を介して
前記一対の摩擦パッド3,4をロータ1の軸方向に移動
自在に支持するパッドガイド部31が突出形成されてい
る。
【0006】以上の構成の車両用ディスクブレーキ装置
は、前記キャリパボディ9の他方の側に装備したキャリ
パ爪33によって、アウター側の摩擦パッド4の背面を
規制し(必要に応じて、鳴き防止用のシム36が介装さ
れる)、インナー側の摩擦パッド3をピストン5で押圧
することで、一対の摩擦パッド3,4によりロータ1を
挾持させて、制動力を得る。
【0007】即ち、ブレーキ操作に応じてシリンダ部7
に供給される油圧によってピストン5がインナー側の摩
擦パッド3をロータ1に押し付けると、その反力を受け
てキャリパボディ9が動いて、キャリパ爪33によって
アウター側の摩擦パッド4をロータ1側に引き寄せて、
一対の摩擦パッド3,4によりロータ1を挾持した状態
とする。
【0008】ところで、ブレーキ操作が解除されると、
シリンダ部7への油圧が開放されて、インナー側の摩擦
パッド3に対するピストン5の付勢がなくなる。その
際、ロータ1から離れる方向の力を各摩擦パッド3,4
に加えないと、これらの摩擦パッド3,4は摺動抵抗等
のために制動動作時の位置にとどまって、摩擦パッドの
引きずりという不都合が起こる。
【0009】そこで、このような不都合の発生を防止す
るために、従来より、これらの摩擦パッド3,4をロー
タ1から引き離す方向に付勢するリターンスプリングを
装備することが提案されている。例えば、特開平7−1
13432号公報や特開平4−277333号公報で
は、線材を略く字形に湾曲させた圧縮ばね片の一端をイ
ンナー側の摩擦パッドに係合させると共に、他端をアウ
ター側の摩擦パッドに係合させて、該圧縮ばね片をリタ
ーンスプリングとして機能させる技術が示されている。
また、特開平6−330966号公報では、ロータから
離間するに従って下方に傾斜する一対の弾性片をパッド
リテーナの下端に一体形成しておき、それぞれの弾性片
を各摩擦パッドの下端に当接させることで、リターンス
プリングとして機能させる技術が示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の特開平
7−113432号公報や特開平4−277333号公
報が示す技術は、一対の摩擦パッド間に単一の圧縮ばね
を介在させるもので、それぞれの摩擦パッドに作用する
付勢力が同一の大きさになるため、比較的に摺動抵抗の
小さなインナー側の摩擦パッドは戻し易いが、摺動抵抗
の大きなアウター側の摩擦パッドは戻し難く、また、イ
ンナー側の摩擦パッドがリターンスプリングの付勢力で
戻って両摩擦パッド間の間隔が拡大すると、それに伴っ
てアウター側の摩擦パッドに作用する付勢力も低減して
しまうため、アウター側の摩擦パッドに対しては、引き
ずりを低減させる効力が乏しいという問題があった。
【0011】また、前述の特開平6−330966号公
報が示す技術は、各摩擦パッドの下面に当接した弾性片
の傾斜面によって、ロータから引き離す方向の付勢力が
パッドに作用するようにしたもので、夫々の摩擦パッド
毎に作用する付勢力の大きさを変えることは可能である
が、十分な大きさの付勢力を発生させることが難しく、
そのために、いずれの摩擦パッドに対しても、引きずり
を低減させる効力が乏しくなる虞があった。
【0012】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、ロータから引き離す方向の付勢力をそれ
ぞれの摩擦パッドに個別に作用させることができ、しか
も、それぞれの摩擦パッドに作用させるロータから引き
離す方向の付勢力は、各摩擦パッドに作用する摺動抵抗
を配慮して必要十分な大きさに設定することができ、そ
れぞれの摩擦パッドに対して引きずりを確実に低減させ
ることができるディスクブレーキ装置を提供することで
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るディスクブレーキ装置は、ロータを挟ん
で対向配置される一対の摩擦パッドの裏板両側部に突設
されている耳部を、サポートに形成されたパッドガイド
部に板金製のパッドリテーナを介して支承させること
で、前記摩擦パッドが前記ロータの軸方向へ移動可能に
支持されると共に、各摩擦パッドをロータから離れる方
向に付勢するリターンスプリングを装備してなるフロー
ティング・キャリパ式のディスクブレーキ装置であっ
て、前記リターンスプリングは、前記パッドリテーナに
固定されるリテーナ係合部と、該リテーナ係合部の一端
から延出すると共に先端がインナー側の摩擦パッドに係
合してこのインナー側の摩擦パッドをロータから引き離
す方向に付勢する第1のばね部と、前記リテーナ係合部
の他端から延出すると共に先端がアウター側の摩擦パッ
ドに係合してこのアウター側の摩擦パッドをロータから
引き離す方向に付勢する第2のばね部とを備えた構成を
なすと共に、これらのリテーナ係合部と第1のばね部と
第2のばね部とを単一の線材の屈曲成形によって一体形
成した構成をなしていることを特徴とするものである。
【0014】また、本発明に係るディスクブレーキ装置
では、上記のディスクブレーキ装置において、リターン
スプリングは、第2のばね部の付勢力を第1のばね部の
付勢力よりも大きく設定したことを特徴とするものであ
る。
【0015】さらに、本発明に係るディスクブレーキ装
置では、上記のディスクブレーキ装置において、前記リ
ターンスプリングは、前記第1及び第2のばね部のそれ
ぞれを、線材を略V字形に屈曲成形することによって形
成して、前記リターンスプリング全体としてはW字形を
なし、前記リテーナ係合部となる各V字の接合部をパッ
ドリテーナに形成した切り欠き溝に係合することで、前
記リターンスプリングがパッドリテーナに固定されるこ
とを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図示実施形態により、本発
明を説明する。図1乃至図3は本発明に係るディスクブ
レーキ装置の一実施形態を示したもので、図1は本発明
に係るディスクブレーキ装置の第1実施形態の平面図、
図2は図1における要部の拡大図、図3は本発明の一実
施形態で使用しているパッドリテーナの構成を示す斜視
図である。
【0017】本実施形態のディスクブレーキ装置40
は、所謂フローティング・キャリパ式と呼ばれている車
両用のディスクブレーキ装置であり、ロータ1を挟んで
対向配置される一対の摩擦パッド3,4と、これらの一
対の摩擦パッド3,4をロータ1に押し付けるためのピ
ストンを収容するシリンダ部7が一方の側に形成された
キャリパボディ9と、車体側に固定されると共にキャリ
パボディ9をロータ1の軸方向に移動可能にフローティ
ング支持するサポート11と、各摩擦パッド3,4をロ
ータ1から離れる方向に付勢する単一のリターンスプリ
ング41とを備えた構成とされている。
【0018】キャリパボディ9は、シリンダ部7の上部
両側に装備された一対の取付腕13にスライドピンボル
ト14が螺着装備されている。そして、スライドピンボ
ルト14のピン部14aが、サポート11の両側の支持
腕28に装備されたキャリパ支持孔16に摺動自在に支
持されることで、キャリパボディ9は、サポート11に
対して、ロータ1の軸方向に移動可能に連結されてい
る。
【0019】一対の摩擦パッド3,4は、ロータ1の表
面に押し付けられて所定の摩擦力を発生するライニング
部22と、ライニング部22の裏面側に固着装備されて
取付金具等として機能する裏板23とから構成されてい
る。そして、裏板23は、その両側部に耳部(図示略)
が突出形成されており、耳部がサポート11のパッドガ
イド部31に吊持される。
【0020】サポート11は、先に図5で説明したよう
に、車体に固定される連結部の両側に一対の支持腕28
を立設した構造をなしており、各支持腕28の内面に
は、板金製のパッドリテーナ43を介して一対の摩擦パ
ッド3,4をロータ1の軸方向に移動自在に支持するパ
ッドガイド部31が突出形成されている。
【0021】パッドリテーナ43は、図3に示すよう
に、各摩擦パッド3,4に対応してロータ1の軸方向に
離間して装備された一対のパッド支持片51と、これら
のパッド支持片51の上端を連結した連結片52とを、
金属板のプレス成形により一体形成したものである。
【0022】各パッド支持片51は、サポート11上の
パッドガイド部31に被せられるサポート嵌合部54
と、摩擦パッド3,4の裏板23に形成されている耳部
をロータ1の軸方向に摺動可能に支持する裏板支持部5
5と、裏板23の側面を押圧して制動動作時の摩擦パッ
ド3,4の側方へのガタつきを抑制するばね部56とを
一体成形した構成をなしており、サポート嵌合部54を
パッドガイド部31に被せた状態にすることで、サポー
ト11に固定される。また、パッドリテーナ43の連結
片52の上部中央には、前述したリターンスプリング4
1を係合保持するための一対の切り欠き溝57が形成さ
れている。
【0023】リターンスプリング41は、単一の線材の
屈曲成形によって一体形成したもので、図2にも示すよ
うに、パッドリテーナ43に固定されるリテーナ係合部
44と、リテーナ係合部44の一端から延出すると共に
先端がインナー側の摩擦パッド3に係合して摩擦パッド
3をロータ1から引き離す方向に付勢する第1のばね部
46と、リテーナ係合部44の他端から延出すると共に
先端がアウター側の摩擦パッド4に係合して摩擦パッド
4をロータ1から引き離す方向に付勢する第2のばね部
47とを備えた構成をしている。
【0024】第1及び第2のばね部46,47のそれぞ
れは、線材を略V字形に屈曲成形することによって形成
していて、リターンスプリング全体としては略W字形を
なしている。また、リテーナ係合部44は、略U字形に
成形されていて、図2に示すように、パッドリテーナ4
3の切り欠き溝57に係合することで、リターンスプリ
ング41をパッドリテーナ43に固定している。各ばね
部46,47の先端は、裏板23に穿設されたばね挿通
孔23aに嵌入することで、各摩擦パッド3,4に固定
されている。ばね挿通孔23aは、図2で、紙面に直交
する方向(即ち、裏板23の板厚方向と直交する方向)
に穿設されている。
【0025】以上のディスクブレーキ装置40では、リ
ターンスプリング41による付勢力は、常時、各摩擦パ
ッド3,4に作用している。そして、ブレーキ操作によ
りシリンダ部7に油圧が供給されると、その油圧によっ
てピストンが第1のばね部46の付勢力に抗して摩擦パ
ッド3をロータ1に押し付ける。そして、その時の反力
を受けてキャリパボディ9がピストンと逆向きに動い
て、キャリパ爪33によってアウター側の摩擦パッド4
をロータ1側に引き寄せて、一対の摩擦パッド3,4に
よりロータ1を挾持した制動状態とする。
【0026】ブレーキ操作の解除によってシリンダ部7
への油圧が開放されて、インナー側の摩擦パッド3に対
するピストン5の付勢がなくなると、圧縮されていたリ
ターンスプリング41の各ばね部46,47の付勢力に
より、各摩擦パッド3,4がロータ1から離れる方向に
移動させられることになる。
【0027】本実施形態におけるリターンスプリング4
1は、中央のリテーナ係合部44がパッドリテーナ43
に固定されるため、リテーナ係合部44の両側に位置し
た第1および第2のばね部47が互いに独立したばね部
材として各摩擦パッド3,4に付勢力を付与している。
即ち、本発明のディスクブレーキ装置40では、装備す
るリターンスプリング41は単一であっても、ロータ1
から引き離す方向の付勢力をそれぞれの摩擦パッド3,
4に個別に作用させることができる。
【0028】しかも、リターンスプリング41がそれぞ
れの摩擦パッドに作用させるロータ1から引き離す方向
の付勢力は、ばね特性を決定する線材の屈曲位置等を第
1及び第2の各ばね部46,47毎に設定することで、
各ばね部46,47毎に独立に任意値に設定することが
できる。
【0029】従って、各摩擦パッド3,4に対する付勢
力を、各摩擦パッド3,4に作用する摺動抵抗を配慮し
て必要十分な大きさに設定することができ、それぞれの
摩擦パッド3,4に対して引きずりを確実に低減させる
ことができる。
【0030】また、リターンスプリング41は、線材の
屈曲成形によって形成した単一のばね部材であるため、
構成が単純で、安価に製作できる。
【0031】以上の第1実施形態のリターンスプリング
41において、第1のばね部46と第2のばね部47
は、同じ強さの付勢力を発生するように、リテーナ係合
部44に対して対称形に屈曲形成されている。しかし、
一般に、アウター側の摩擦パッド4は、インナー側の摩
擦パッド3と比較して、ロータ1から引き離す際に、ス
ライドピンボルト14の摺動抵抗等が余分にかかり、よ
り大きな付勢力を必要とする。そこで、図4に示すよう
に、第2のばね部47は、第1のばね部46よりも距離
xだけ屈曲部までの長さを縮めるようにしても良い。こ
のようにすると、第2のばね部47は第1のばね部46
よりもばね定数が大きくなり、アウター側の摩擦パッド
4に対する付勢力が、インナー側の摩擦パッド3に対す
る付勢力よりも大きくなり、ブレーキ操作の解除後に、
摺動抵抗が大きなアウター側の摩擦パッド4も、インナ
ー側の摩擦パッド3と同様に、速やかにロータ1から離
れさすことが可能になる。
【0032】なお、第1のばね部46や、第2のばね部
47の屈曲形状は、前述のV字形に限らない。放物線形
に滑らかに湾曲させたり、あるいは、圧縮コイルばねの
ように巻回した構造としてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明のディスクブレーキ装置で、各摩
擦パッドをロータから離れる方向に付勢するリターンス
プリングは、線材の屈曲成形によって形成した単一のば
ね部材であるため、安価に製作できる。しかも、リター
ンスプリングは、中央のリテーナ係合部がパッドリテー
ナに固定されるため、リテーナ係合部の両側に位置した
第1および第2のばね部が互いに独立したばね部材とし
て各摩擦パッドに付勢力を付与する。即ち、本発明のデ
ィスクブレーキ装置では、装備するリターンスプリング
は単一であっても、ロータから引き離す方向の付勢力を
それぞれの摩擦パッドに個別に作用させることができ
る。しかも、リターンスプリングがそれぞれの摩擦パッ
ドに作用させるロータから引き離す方向の付勢力は、ば
ね特性を決定する線材の屈曲位置等を第1及び第2の各
ばね部毎に設定することで、各ばね部毎に独立に任意値
に設定することができる。従って、各摩擦パッドに作用
する摺動抵抗を配慮して必要十分な大きさに設定するこ
とができ、それぞれの摩擦パッドに対して引きずりを確
実に低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクブレーキ装置の第1実施
形態の平面図である。
【図2】図1における要部の拡大図である。
【図3】本発明の一実施形態で使用しているパッドリテ
ーナの構成を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るディスクブレーキ装置の第2実施
形態の要部の拡大図である。
【図5】フローティング・キャリパ式の車両用ディスク
ブレーキ装置の基本的な構成を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ロータ 3,4 摩擦パッド 9 キャリパボディ 11 サポート 22 ライニング部 23 裏板 23a ばね挿通孔 31 パッドガイド部 33 キャリパ爪 40 車両用ディスクブレーキ装置 41 リターンスプリング 43 パッドリテーナ 44 リテーナ係合部 46 第1のばね部 47 第2のばね部 51 パッド支持片 54 サポート嵌合部 55 裏板支持部 56 ばね部 57 切り欠き溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータを挟んで対向配置される一対の摩
    擦パッドの裏板両側部に突設されている耳部を、サポー
    トに形成されたパッドガイド部に板金製のパッドリテー
    ナを介して支承させることで、前記摩擦パッドが前記ロ
    ータの軸方向へ移動可能に支持されると共に、各摩擦パ
    ッドをロータから離れる方向に付勢するリターンスプリ
    ングを装備してなるフローティング・キャリパ式のディ
    スクブレーキ装置であって、 前記リターンスプリングは、前記パッドリテーナに固定
    されるリテーナ係合部と、該リテーナ係合部の一端から
    延出すると共に先端がインナー側の摩擦パッドに係合し
    てこのインナー側の摩擦パッドをロータから引き離す方
    向に付勢する第1のばね部と、前記リテーナ係合部の他
    端から延出すると共に先端がアウター側の摩擦パッドに
    係合してこのアウター側の摩擦パッドをロータから引き
    離す方向に付勢する第2のばね部とを備えた構成をなす
    と共に、これらのリテーナ係合部と第1のばね部と第2
    のばね部とを単一の線材の屈曲成形によって一体形成し
    た構成をなしていることを特徴としたディスクブレーキ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記リターンスプリングは、第2のばね
    部の付勢力を第1のばね部の付勢力よりも大きく設定し
    たことを特徴とした請求項1に記載のディスクブレーキ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記リターンスプリングは、前記第1及
    び第2のばね部のそれぞれを、線材を略V字形に屈曲成
    形することによって形成して、前記リターンスプリング
    全体としてはW字形をなし、前記リテーナ係合部となる
    各V字の接合部をパッドリテーナに形成した切り欠き溝
    に係合することで、前記リターンスプリングがパッドリ
    テーナに固定されることを特徴とした請求項1又は2に
    記載のディスクブレーキ装置。
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