JP2010203559A - フローティングキャリパ型ディスクブレーキ - Google Patents
フローティングキャリパ型ディスクブレーキ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010203559A JP2010203559A JP2009051438A JP2009051438A JP2010203559A JP 2010203559 A JP2010203559 A JP 2010203559A JP 2009051438 A JP2009051438 A JP 2009051438A JP 2009051438 A JP2009051438 A JP 2009051438A JP 2010203559 A JP2010203559 A JP 2010203559A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- pad
- pads
- elastic pressing
- support
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
【解決手段】パッドクリップ16a、16bの中間部に、前記戻しばね5a、5aの取付基部17を組み付ける。又、これら両パッドクリップ16a、16bに、これら両戻しばね5a、5aの弾性押圧部18、18の先端部に設けた係止部19、19を突き当ててこれら各弾性押圧部18、18が、インナ、アウタ両パッド2a、3aを過度に押圧するのを阻止する、一対の変位規制部23、23を設ける。
【選択図】図1
Description
(1) 前記戻しばね5のストロークの確保と、この戻しばね5を含むディスクブレーキの構成部品の組立容易性との両立が難しい。
(2) 制動解除に伴って、前記アウタパッド3のライニング8を前記ロータ6のアウタ側面から完全に離隔させる事が難しい。
前述した従来構造の場合に、これら(1)(2)の様な課題を生じる理由は、次の通りである。
このうちのサポートは、車輪と共に回転するロータに隣接すると共にこのロータを跨ぐ状態で、車体に固定される。
又、前記両パッドは、前記ロータの軸方向両側に配置されると共に、このロータの軸方向への移動を可能として、前記サポートのパッド支持部に支持されている。
又、前記パッドクリップは、金属板製で、前記サポートに設けられている。このパッドクリップは、例えば、サポートと前記両パッドとの間に設ける。
又、前記キャリパは、このロータよりもアウタ側にキャリパ爪を、同じくインナ側にピストンが嵌装されるシリンダ部を、それぞれ設けて成り、前記サポートに対し前記ロータの軸方向に変位可能に支持されている。
更に、前記戻しばねは、前記両パッドをこのロータから離す方向に付勢する。
又、前記パッドクリップは、前記戻しばねの取付基部を組み付ける為の取付係止部を備えたものである。
更に、この戻しばねの取付基部を前記取付係止部に組み付け、前記弾性押圧部の先端部を前記両パッドのうちの少なくとも一方のパッドの一部に係止した状態でこの弾性押圧部の先端部が当該パッドを、この先端部が前記サポートに直接又は他の部材を介して設けられた変位規制部に突き当たる迄、前記ロータから離れる方向に押圧可能としている。
そして、前記弾性押圧部の先端部が当該パッドを、この先端部が前記変位規制部に突き当たる迄、前記ロータから離れる方向に変位させた状態で、当該パッドの内側面とこのロータの軸方向側面とが離隔するが、当該パッドが前記サポートのパッド支持部から抜け出ない様に、各部の寸法を規制している。
この様な請求項2に記載した発明を実施する場合に好ましくは、請求項3に記載した発明の様に、前記パッドクリップとして、取付係止部と一対の変位規制部とを備えたものを使用する。
このうちの取付係止部は、前記戻しばねの取付基部を組み付ける為の部分で、前記ロータの軸方向に関して中間部に設ける。
又、前記両変位規制部は、前記戻しばねの弾性押圧部の先端部を突き当ててこの弾性押圧部がそれ以上前記取付基部から離れる方向に変位するのを阻止するもので、前記取付係止部から軸方向両側に外れた部分に設ける。
更に、前記戻しばねの取付基部を前記取付係止部に組み付け、前記両弾性押圧部を前記両パッドの一部に係止した状態でこれら両弾性押圧部がこれら両パッドを、これら両弾性押圧部が前記両変位規制部に突き当たる迄、互いに離れる方向に押圧可能とする。
そして、これら両弾性押圧部がこれら両変位規制部に突き当たる迄前記両パッド同士の間隔を拡げた状態で、これら両パッドの内側面と前記ロータの軸方向両側面とが離隔するが、これら両パッドの端部が前記パッドクリップからこのロータの軸方向に抜け出ず、この状態での、前記ロータの軸方向に関するこれら両パッドの背面同士の距離が、前記シリンダ部内に前記ピストンを引っ込ませた状態での、このピストンの先端面と前記キャリパ爪の内側面との、同方向の距離以下となる様に、各部の寸法を規制する。
又、本発明の構造の場合には、前記両弾性押圧部の形状を非対称とする事により、前記戻しばねがインナパッドを押圧する力と、同じくアウタパッドを押圧する力とを独立して調節できる。即ち、請求項4に記載した発明の様に、前記戻しばねを、一対の弾性押圧部を備えたものとし、この戻しばねの取付基部を前記パッドクリップの取付係止部に組み付けると共に、前記両弾性押圧部により前記両パッドを互いに離れる方向に押圧した状態での、一方の弾性押圧部が一方のパッドを押圧する弾力の大きさと、他方の弾性押圧部が他方のパッドを押圧する弾力の大きさとが、互いに独立して設定できる。そして、制動解除後の状態で、このアウタパッドのライニングがロータのアウタ側面と擦れ合う事を確実に防止できる。
(2) 前記両係止部19、19が前記両変位規制部23、23に突き当たる迄、前記インナ、アウタ両パッド2a、3aを互いに離隔させれば、これら両パッド2a、3aのライニング8a、8aと前記ロータ6の両側面とが擦れ合う事はない(確実に離隔する)。
(3) 前記両係止部19、19が前記両変位規制部23、23に突き当たる迄、前記インナ、アウタ両パッド2a、3aを互いに離隔させても、前記ロータ6の軸方向に関するこれら両パッド2a、3aの背面同士の距離L0 (図2参照)が、前記シリンダ部15内に前記ピストン15を最も引っ込ませた状態(間隙調節装置が未動作で、且つ、非制動時の状態)での、このピストン15の先端面と前記キャリパ爪13の内側面との、同方向の距離L1 (図9参照)以下(L0 ≦L1 、好ましくは未満)に止まる。
2、2a インナパッド
3、3a アウタパッド
4 キャリパ
5、5a 戻しばね
6 ロータ
7、7a プレッシャプレート
8、8a ライニング
9 弾性変形部
10 係止部
11 ガイドピン
12 ガイド孔
13 キャリパ爪
14 ピストン
15 シリンダ部
16a、16b パッドクリップ
17 取付基部
18 弾性押圧部
19 係止部
20 基板部
21 取付係止部
22 スペーサ部
23 変位規制部
24 抱持片
25 外径側板部
Claims (4)
- 車輪と共に回転するロータに隣接すると共にこのロータを跨ぐ状態で車体に固定されるサポートと、このロータの軸方向両側に配置されると共に、このロータの軸方向への移動を可能として、前記サポートのパッド支持部に支持された一対のパッドと、このサポートに設けられた金属板製のパッドクリップと、前記ロータよりもアウタ側にキャリパ爪を、同じくインナ側にピストンが嵌装されるシリンダ部を、それぞれ設けて成り、前記サポートに対し前記ロータの軸方向に変位可能に支持されたキャリパと、前記両パッドをこのロータから離す方向に付勢する戻しばねとを備えたフローティングキャリパ型ディスクブレーキに於いて、この戻しばねは、取付基部と弾性押圧部とを備えたものであり、前記パッドクリップは、この戻しばねの取付基部を組み付ける為の取付係止部を備えたものであり、この戻しばねの取付基部を前記取付係止部に組み付け、前記弾性押圧部の先端部を前記両パッドのうちの少なくとも一方のパッドの一部に係止した状態でこの弾性押圧部の先端部が当該パッドを、この先端部が前記サポートに直接又は他の部材を介して設けられた変位規制部に突き当たる迄、前記ロータから離れる方向に押圧可能としており、前記先端部が前記変位規制部に突き当たる迄、前記ロータから離れる方向に変位させた状態で、当該パッドの内側面とこのロータの軸方向側面とが離隔するが、当該パッドが前記サポートのパッド支持部から抜け出ない事を特徴とするフローティングキャリパ型ディスクブレーキ。
- 前記両パッドは、前記パッドクリップを介して前記サポートのパッド支持部に支持されており、このサポートに対し固定の部分である、前記パッドクリップは、前記取付係止部に加え、前記戻しばねの弾性押圧部の先端部を突き当てて、この弾性押圧部がそれ以上この取付基部から離れる方向に変位するのを阻止する変位規制部を備えている、請求項1に記載したフローティングキャリパ型ディスクブレーキ。
- 前記パッドクリップは、前記ロータの軸方向に関して中間部に、前記戻しばねの取付基部を組み付ける為の取付係止部を、この取付係止部から軸方向両側に外れた部分に、前記戻しばねの弾性押圧部の先端部を突き当ててこの弾性押圧部がそれ以上前記取付基部から離れる方向に変位するのを阻止する一対の変位規制部を、それぞれ備えており、この戻しばねの取付基部を前記取付係止部に組み付け、前記両弾性押圧部を前記両パッドの一部に係止した状態でこれら両弾性押圧部がこれら両パッドを、これら両弾性押圧部が前記両変位規制部に突き当たる迄、互いに離れる方向に押圧可能としており、これら両弾性押圧部がこれら両変位規制部に突き当たる迄前記両パッド同士の間隔を拡げた状態で、これら両パッドの内側面と前記ロータの軸方向両側面とが離隔するが、これら両パッドの端部が前記パッドクリップからこのロータの軸方向に抜け出ず、この状態での、前記ロータの軸方向に関するこれら両パッドの背面同士の距離が、前記シリンダ部内に前記ピストンを引っ込ませた状態での、このピストンの先端面と前記キャリパ爪の内側面との、同方向の距離以下である、請求項2に記載したフローティングキャリパ型ディスクブレーキ。
- 前記戻しばねは一対の弾性押圧部を備えたものであり、この戻しばねの取付基部を前記パッドクリップの取付係止部に組み付けると共に、前記両弾性押圧部により前記両パッドを互いに離れる方向に押圧した状態での、一方の弾性押圧部が一方のパッドを押圧する弾力の大きさと、他方の弾性押圧部が他方のパッドを押圧する弾力の大きさとが、互いに独立して設定されている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したフローティングキャリパ型ディスクブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009051438A JP2010203559A (ja) | 2009-03-05 | 2009-03-05 | フローティングキャリパ型ディスクブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009051438A JP2010203559A (ja) | 2009-03-05 | 2009-03-05 | フローティングキャリパ型ディスクブレーキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010203559A true JP2010203559A (ja) | 2010-09-16 |
Family
ID=42965237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009051438A Pending JP2010203559A (ja) | 2009-03-05 | 2009-03-05 | フローティングキャリパ型ディスクブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010203559A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102011100160A1 (de) * | 2011-05-02 | 2012-11-08 | Lucas Automotive Gmbh | Scheibenbremse für eine Kraftfahrzeugbremsanlage mit einer Rückstellfeder-Führungsvorrichtung sowie Führungsvorrichtung hierfür |
WO2019044091A1 (ja) * | 2017-08-29 | 2019-03-07 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ディスクブレーキ |
EP3505787A1 (en) * | 2017-12-28 | 2019-07-03 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Pad clip, assembly of pad clip and return spring, and floating type disc brake |
US10968967B2 (en) * | 2018-11-12 | 2021-04-06 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Brake retraction spring assembly |
US20230048529A1 (en) * | 2021-08-16 | 2023-02-16 | ZF Active Safety US Inc. | Nested brake clip |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0514680U (ja) * | 1991-07-02 | 1993-02-26 | トキコ株式会社 | デイスクブレーキ |
JPH072652U (ja) * | 1993-06-15 | 1995-01-13 | トキコ株式会社 | ディスクブレーキ |
JPH1054431A (ja) * | 1996-08-09 | 1998-02-24 | Akebono Brake Ind Co Ltd | ディスクブレーキ装置 |
JPH10132000A (ja) * | 1996-10-29 | 1998-05-22 | Akebono Brake Ind Co Ltd | ディスクブレーキ装置 |
-
2009
- 2009-03-05 JP JP2009051438A patent/JP2010203559A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0514680U (ja) * | 1991-07-02 | 1993-02-26 | トキコ株式会社 | デイスクブレーキ |
JPH072652U (ja) * | 1993-06-15 | 1995-01-13 | トキコ株式会社 | ディスクブレーキ |
JPH1054431A (ja) * | 1996-08-09 | 1998-02-24 | Akebono Brake Ind Co Ltd | ディスクブレーキ装置 |
JPH10132000A (ja) * | 1996-10-29 | 1998-05-22 | Akebono Brake Ind Co Ltd | ディスクブレーキ装置 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102011100160A1 (de) * | 2011-05-02 | 2012-11-08 | Lucas Automotive Gmbh | Scheibenbremse für eine Kraftfahrzeugbremsanlage mit einer Rückstellfeder-Führungsvorrichtung sowie Führungsvorrichtung hierfür |
WO2019044091A1 (ja) * | 2017-08-29 | 2019-03-07 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ディスクブレーキ |
EP3505787A1 (en) * | 2017-12-28 | 2019-07-03 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Pad clip, assembly of pad clip and return spring, and floating type disc brake |
CN110030301A (zh) * | 2017-12-28 | 2019-07-19 | 曙制动器工业株式会社 | 垫夹具、垫夹具和复位弹簧的组装体以及浮动型盘式制动器 |
US11015668B2 (en) | 2017-12-28 | 2021-05-25 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Pad clip, assembly of pad clip and return spring, and floating type disc brake |
CN110030301B (zh) * | 2017-12-28 | 2021-10-26 | 曙制动器工业株式会社 | 垫夹具、垫夹具和复位弹簧的组装体以及浮动型盘式制动器 |
US10968967B2 (en) * | 2018-11-12 | 2021-04-06 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Brake retraction spring assembly |
US20230048529A1 (en) * | 2021-08-16 | 2023-02-16 | ZF Active Safety US Inc. | Nested brake clip |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9599176B2 (en) | Disc brake having a restoring device and a brake pad | |
JP5184693B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
JP6345175B2 (ja) | 車両用ディスクブレーキ | |
JPS6014216B2 (ja) | フロ−ティングキャリパ・スポット型ディスクブレ−キ | |
US6971486B2 (en) | Caliper spring clip with axial force direction | |
JP2006057718A (ja) | フローティングキャリパ型ディスクブレーキ | |
JP2007232107A (ja) | ディスクブレーキ | |
JP2010203559A (ja) | フローティングキャリパ型ディスクブレーキ | |
JP2008185133A (ja) | ディスクブレーキ | |
JP2008241046A (ja) | ディスクブレーキ | |
JP2011220402A (ja) | 対向ピストン型ディスクブレーキ | |
CN109563894B (zh) | 具有制动衬片组件复位用导向部件的固定钳盘式制动器 | |
JP6231322B2 (ja) | 車両用ディスクブレーキ | |
JP2008138737A (ja) | ディスクブレーキ | |
WO2012077754A1 (ja) | ディスクブレーキ | |
JP2010121705A (ja) | フローティングキャリパ型ディスクブレーキ | |
JP5087491B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
JP7313295B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
JP6243324B2 (ja) | 車両用ディスクブレーキ | |
JP6149273B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
US20230010464A1 (en) | Pad clip for disc brake apparatus and disc brake apparatus | |
JP2009228890A (ja) | フローティングキャリパ型ディスクブレーキ。 | |
JP2002155977A (ja) | ディスクブレーキ用パッドクリップ | |
TW201835467A (zh) | 碟式制動器 | |
JP4963299B2 (ja) | ディスクブレーキ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111212 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121015 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121023 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130305 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130702 |