JP4963299B2 - ディスクブレーキ - Google Patents
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Description
このうちの両パッドは、車輪と共に回転するロータを挟んで設けられている。
又、上記キャリパは、これら両パッドをこのロータの両側面に押し付けるピストンを備えている。即ち、対向ピストン型ディスクブレーキ用のキャリパの場合、インナ、アウタの両側にピストンを備えており、フローティングキャリパ型ディスクブレーキ用のキャリパの場合、インナ側にのみピストンを備えて、アウタ側にはこのピストンの押し出しに伴う反作用により変位するキャリパ爪を備えている。
又、上記パッドピンは、このキャリパの一部でこのロータの外径側に、このロータの軸方向に掛け渡される様に配置されている。そして、上記両パッドを構成するプレッシャプレートに設けた通孔に上記パッドピンをそれぞれ挿通している。
又、上記トルク受面は、制動時に上記両パッドに作用するトルクを支承する。尚、対向ピストン型ディスクブレーキの場合、トルク受面はキャリパに形成されるのに対し、フローティングキャリパ型ディスクブレーキの場合、キャリパを支持するサポートに形成される。
又、上記パッドスプリングは、上記両パッドと上記キャリパ或は上記パッドピンとの間に設けられ、非制動時にこれら両パッドのがたつきを防止する。
又、上記パッドスプリングは、一部に形成した付勢部を上記両プレッシャプレートの外周縁部に形成した係合部に係合させる事により、上記両パッドを、前進時の上記ロータの回出側に向かう方向に付勢している。
又、この回出側に存在するトルク受面と上記両プレッシャプレートの回出側側縁部に設けた被トルク受部とは、互いに揺動変位を可能に、且つ、径方向の変位を不能とした状態で係合している。
又、非制動時に、上記付勢部により上記両プレッシャプレートの係合部を付勢する事により、これら両プレッシャプレートの被トルク受部を上記回出側のトルク受面に押し付ける。これと共に、これら被トルク受部とトルク受面との係合に基づいて、上記両パッドを回動させる傾向とする事により、上記両プレッシャプレートの通孔の一部を上記パッドピンの外周面に押し付けている。
そして、上記両パッドのがたつきを防止している。
図1〜6は、請求項1、3〜5に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例は、本発明を対向ピストン型ディスクブレーキに適用したものである。尚、本発明の特徴は、両パッド19a、19aの組み付け性が良く、これら両パッド19a、19aのがたつきを円周方向及び径方向の何れに関しても十分に、且つ、効率良く防止できる構造を実現すべく、パッドスプリング14bにより上記両パッド19a、19aを付勢する構造を工夫した点にある。対向ピストン型ディスクブレーキの基本的構造及び作用は、前述の図15〜16に示した従来構造と同様である。この為、重複する部分に就いては、図示及び説明を、省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
図7〜12は、請求項2〜5に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合、一対のパッド19b、19bを構成するプレッシャプレート13b、13bの回出側(図7、8、10、12の右側、図9の左側)側縁部の内径寄り部分に、図12の右下部に示す様に、この回出側の側縁部から回入側(図12の左側)に向けて凹入した凹入部22aを形成している。そして、これら各凹入部22aの内周面を被トルク受部23aとしている。又、これら各凹入部22aの内周面を、図示の様な角が丸まったコ字形、U字形、或いは、単一の曲率中心を有し、中心軸がロータ2(図15、16参照)の軸方向(図8の上下方向、図9、10、12の表裏方向、図11の左右方向)に向いた、部分円筒面としている。又、キャリパ5bのアウタ、インナ両ボディ部3a、4aの回出側の内径寄り部分に、一対のトルク受ピン35を、上記ロータ2の軸方向にそれぞれ固定している。本例の場合、これら各トルク受ピン35の外周面をトルク受面21aとしている。そして、上記両パッド19b、19bを上記キャリパ5b内の所定位置に配置した状態で、上記各凹入部22aを上記各トルク受ピン35に係合させている。
図13〜14は、やはり、請求項2〜5に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合、上述の実施の形態の第2例の場合と異なり、パッドスプリング14dを、ステンレス鋼板等の弾性を有する金属板を所定の形状に打ち抜き、曲げ形成する事により構成している。この様に金属板によりパッドスプリング14dを形成した以外の構造及び作用は、上記第2例と同様である。
2 ロータ
3、3a アウタボディ部
4、4a インナボディ部
5、5a、5b キャリパ
6 アウタシリンダ
7 インナシリンダ
8 アウタピストン
9 インナピストン
10 アウタパッド
11 インナパッド
12 パッドピン
13、13a、13b プレッシャプレート
14、14a、14b、14c、14d パッドスプリング
15a、15b 金属板
16 折り曲げ部
17、17a 弾性係合部
18 ライニング
19、19a、19b パッド
20、20a 通孔
21、21a トルク受面
22、22a 凹入部
23、23a 被トルク受部
24 突出部
25、25a 覆い部
26 抜け止め部
27、27a 付勢部
28 弾性部
29 支承部
30 戻し部
31 係合突部
32 連続部
33 凹部
34 ライニング
35 トルク受ピン
36 折り曲げ部
37 係止部
38 段差部
39 係合凹部
40 延出部
41 係止孔
Claims (5)
- 車輪と共に回転するロータを挟んで設けられた一対のパッドと、これら両パッドをこのロータの両側面に押し付けるピストンを備えたキャリパと、このキャリパの一部でこのロータの外径側に、このロータの軸方向に掛け渡される様に配置され、上記両パッドを構成するプレッシャプレートに設けた通孔にそれぞれ挿通するパッドピンと、制動時に上記両パッドに作用するトルクを支承するトルク受面と、上記両パッドと上記キャリパ或は上記パッドピンとの間に設けられ、非制動時にこれら両パッドのがたつきを防止するパッドスプリングとを備えたディスクブレーキであって、
上記パッドピンは1本であり、上記パッドスプリングは、一部に形成した付勢部を上記両プレッシャプレートの外周縁部に形成した係合部に係合させる事により、上記両パッドを、前進時の上記ロータの回出側に向かう方向に付勢しており、この回出側に存在するトルク受面と上記両プレッシャプレートの回出側側縁部に設けた被トルク受部とは、互いに揺動変位を可能に、且つ、径方向の変位を不能とした状態で係合しており、非制動時に、上記付勢部により上記両プレッシャプレートの係合部を付勢する事により、これら両プレッシャプレートの被トルク受部を上記回出側のトルク受面に押し付けると共に、これら被トルク受部とトルク受面との係合に基づいて、上記両パッドを回動させる傾向とする事により、上記両プレッシャプレートの通孔の一部を上記パッドピンの外周面に押し付けて、上記両パッドのがたつきを防止すべく、
上記パッドスプリングの一部で上記付勢部から外れる部分に支承部を形成し、これら支承部と付勢部との間に弾性部を設け、この弾性部の弾力によりこの付勢部を上記両プレッシャプレートの係合部に付勢すると共に、上記支承部を上記パッドピンの外周面に係合させる事により、上記付勢部により付勢する力の反力を支承して、この付勢する力の作用線を、上記被トルク受部とトルク受面との係合中心から上記ロータの径方向に外れさせているディスクブレーキ。 - 車輪と共に回転するロータを挟んで設けられた一対のパッドと、これら両パッドをこのロータの両側面に押し付けるピストンを備えたキャリパと、このキャリパの一部でこのロータの外径側に、このロータの軸方向に掛け渡される様に配置され、上記両パッドを構成するプレッシャプレートに設けた通孔にそれぞれ挿通するパッドピンと、制動時に上記両パッドに作用するトルクを支承するトルク受面と、上記両パッドと上記キャリパ或は上記パッドピンとの間に設けられ、非制動時にこれら両パッドのがたつきを防止するパッドスプリングとを備えたディスクブレーキであって、
上記パッドピンは1本であり、上記パッドスプリングは、一部に形成した付勢部を上記両プレッシャプレートの外周縁部に形成した係合部に係合させる事により、上記両パッドを、前進時の上記ロータの回出側に向かう方向に付勢しており、この回出側に存在するトルク受面と上記両プレッシャプレートの回出側側縁部に設けた被トルク受部とは、互いに揺動変位を可能に、且つ、径方向の変位を不能とした状態で係合しており、非制動時に、上記付勢部により上記両プレッシャプレートの係合部を付勢する事により、これら両プレッシャプレートの被トルク受部を上記回出側のトルク受面に押し付けると共に、これら被トルク受部とトルク受面との係合に基づいて、上記両パッドを回動させる傾向とする事により、上記両プレッシャプレートの通孔の一部を上記パッドピンの外周面に押し付けて、上記両パッドのがたつきを防止すべく、
上記パッドスプリングの中間部を弾性的に折り曲げて、この折り曲げ部を上記キャリパの一部に当接させており、この折り曲げ部の片側に上記付勢部を、同じく他側に上記両プレッシャプレートの一部に係止する係止部を、それぞれ設けており、上記折り曲げ部が広がる方向の弾性力に基づき、上記折り曲げ部と上記キャリパとの当接部を支点として、上記係止部に対し、上記両パッドの通孔の一部を上記パッドピンの外周面に押し付ける方向に、上記付勢部に対し、上記両プレッシャプレートの被トルク受部を回出側のトルク受面に押し付ける方向に、それぞれ力を付与しているディスクブレーキ。 - 上記トルク受面と被トルク受部との係合中心は、上記ロータの径方向に関し、上記両パッドとこのロータの両側面との摩擦面中央部から外れた位置に存在しており、非制動時に、上記トルク受面と被トルク受部との係合に基づいて上記両パッドを回動させる傾向とする方向を、これら両パッドに、前進時に制動した際に上記トルク受面と被トルク受部との係合部を中心として作用するモーメントと同方向とした、請求項1又は請求項2に記載したディスクブレーキ。
- 上記パッドピンは、上記両パッドの上記ロータの円周方向に関する中央部よりも、前進時のこのロータの回入側に配置されている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキ。
- 上記パッドスプリングの一部を、上記両パッドの上記ロータ側の側面の一部にそれぞれ弾性的に当接させる事により、これら両パッドにこのロータの両側面から離れる方向にも弾力を付与した、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキ。
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