JP2009264462A - ディスクブレーキ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】一対のパッド19の組み付け性が良好な構造及び製造方法を実現する。
【解決手段】これら両パッド19を結合部材22により結合した状態で、キャリパ5a内の所定位置に組み付ける。即ち、両側板部26a、26bにより上記両パッド19にそれぞれ形成した突出係合部29を挟持すると共に、突部28を同じく凹溝30に係合する事により、上記両パッド19同士を結合する。又、組み付け時には、上記両パッド19を傾斜させつつ上記キャリパ5a内に挿入し、回出側の突出部25を凹入部24に係合する。そして、この係合部を中心として上記両パッド19を回動させ、上記結合部材22に設けた舌片32を上記キャリパ5aの一部に係合する事により、上記両パッド19を所定位置に配置する。この状態で、パッドピン12を各通孔23に挿通する。
【選択図】図5

Description

この発明は、自動車の制動に使用するディスクブレーキ及びその製造方法の改良に関する。特に、本発明は、両パッドの組み付け性を良好にするものである。
自動車の制動を行う為に、ディスクブレーキが広く使用されている。ディスクブレーキによる制動時には、車輪と共に回転するロータの軸方向両側に配置された一対のパッドを、ピストンによりこのロータの両側面に押し付ける。この様なディスクブレーキとして従来から各種構造のものが知られているが、ロータの両側にピストンを、互いに対向する状態で設けた、対向ピストン型ディスクブレーキは、安定した制動力を得られる事から、近年使用例が増えている。特許文献1には、この様な対向ピストン型ディスクブレーキに関する発明が記載されている。
図10〜11は、上記特許文献1に記載された構造を示している。ディスクブレーキ1は、ロータ2を挟む位置にアウタボディ部3及びインナボディ部4から成るキャリパ5を設け、これら各ボディ部3、4内にアウタシリンダ6及びインナシリンダ7を、それぞれの開口部を上記ロータ2を介して互いに対向させた状態で設けている。そして、これらアウタシリンダ6及びインナシリンダ7内にアウタピストン8及びインナピストン9を、液密に、且つ上記ロータ2の軸方向(図10の上下方向、図11の左右方向)に関する変位自在に嵌装している。又、アウタパッド10及びインナパッド11は、上記ロータ2の外周縁よりも径方向外寄り部分で、上記アウタボディ部3とインナボディ部4との間に掛け渡された2本のパッドピン12、12にそれぞれ吊り下げられた状態で、上記ロータ2の軸方向に変位自在としている。この為に、上記両パッド10、11のプレッシャプレート13、13の外周縁部にそれぞれ通孔を形成し、これら各通孔に上記各パッドピン12、12を緩く挿通している。
又、上記各パッドピン12、12と上記アウタパッド10及びインナパッド11との間に、パッドスプリング14を配置している。このパッドスプリング14は、それぞれが弾性を有する2枚の金属板15a、15bを交差させた状態で結合して成る。このうちの一方の金属板15aは、上記両パッド10、11同士の間に、上記ロータ2の円周方向(図10の左右方向)と平行に配置される。これに対して他方の金属板15bは、これら両パッド10、11の上記ロータ2の円周方向に関してほぼ中央部に、上記ロータ2の軸方向に配置される。
又、上記一方の金属板15aは、上記ロータ2の円周方向に関して両端部を、径方向内方にそれぞれクランク状に折り曲げた折り曲げ部16、16とし、これら両折り曲げ部16、16を、上記各パッドピン12、12の径方向内側の外周面に係合させている。又、上記他方の金属板15bは、上記ロータ2の軸方向両端部を、それぞれ内側に折り返して弾性係合部17、17としている。そして、これら両弾性係合部17、17の径方向内側面を、上記両パッド10、11のプレッシャプレート13、13の外周縁部で、上記ロータ2の円周方向に関してほぼ中央部に、弾性的に当接させている。
上述の様に構成されるディスクブレーキ1は、制動時には、前記アウタシリンダ6及びインナシリンダ7内に圧油を送り込み、前記アウタピストン8及びインナピストン9により、上記アウタパッド10及びインナパッド11のライニング18、18を、上記ロータ2の内外両側面に押し付ける。又、制動解除に伴って、上記パッドスプリング14を構成する上記両弾性係合部17、17から付与される弾力により、上記両パッド10、11を上記ロータ2の側面から引き離す。一方、非制動時には、上記両弾性係合部17、17により、上記両パッド10、11に対し径方向内方に向く弾力を付与して、これら両パッド10、11のプレッシャプレート13、13の外周縁部にそれぞれ形成した通孔の一部を、これら各通孔を挿通した前記各パッドピン12、12の外周面に押し付ける事により、上記両パッド10、11が、上記キャリパ5に対しがたつくのを防止する。
上述の特許文献1に記載された構造の様に、両パッド10、11をパッドピン12、12により支持する場合、これら両パッド10、11をキャリパ5内に組み付ける作業が面倒であると考えられる。即ち、これら両パッド10、11をこのキャリパ5内に組み込む際には、これら両パッド10、11をこのキャリパ5内の所定位置にそれぞれ配置した状態で、2本のパッドピン12、12をプレッシャプレート13、13に形成した各通孔に挿通する必要がある。この様に、両パッド10、11を上記所定位置に配置しつつ、2本のパッドピン12、12をそれぞれ挿通する作業は面倒である。又、上記両パッド10、11を1枚ずつ上記キャリパ5内に配置する必要があり、この点からも作業が面倒になると考えられる。
又、特許文献2、3には、フローティングキャリパ型ディスクブレーキに関する構造で、一対のパッドをパッドピンにより支持した構造が記載されている。この様な構造の場合も、上述の図10、11に示した構造と同様に、両パッドを組み付ける作業が面倒になると考えられる。
特開平9−89018号公報 実開昭55−163548号公報 特許第3487030号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、両パッドの組み付け性が良好な構造及び製造方法を実現すべく発明したものである。
本発明のディスクブレーキ及びその製造方法のうち、請求項1に記載したディスクブレーキは、従来から知られている、対向ピストン型ディスクブレーキ、或は、フローティングキャリパ型ディスクブレーキと同様に、一対のパッドと、キャリパと、パッドピンと、トルク受面とを備える。
このうちの両パッドは、車輪と共に回転するロータを挟んで設けられている。
又、上記キャリパは、これら両パッドをこのロータの両側面に押し付けるピストンを備えている。即ち、対向ピストン型ディスクブレーキ用のキャリパの場合、インナ、アウタの両側にピストンを備えており、フローティングキャリパ型ディスクブレーキ用のキャリパの場合、インナ側にのみピストンを備えて、アウタ側にはこのピストンの押し出しに伴う反作用により変位するキャリパ爪を備えている。
又、上記パッドピンは、このキャリパの一部でこのロータの外径側に、このロータの軸方向に掛け渡される様に配置されている。そして、上記両パッドを構成するプレッシャプレートに設けた通孔に上記パッドピンを、それぞれ挿通している。
又、上記トルク受面は、制動時に上記両パッドに作用するトルクを支承する。尚、対向ピストン型ディスクブレーキの場合、トルク受面はキャリパに形成されるのに対し、フローティングキャリパ型ディスクブレーキの場合、キャリパを支持するサポートに形成される。
特に、請求項1に記載したディスクブレーキは、上記ロータの円周方向片側に存在するトルク受面と、上記両プレッシャプレートの同じく片側の側縁部に設けた被トルク受部とは、互いに揺動変位を可能に、且つ、径方向の変位を実質的に(軸方向変位を可能とする為の微小変位を除き)不能とした状態で係合している。
更に、上記両パッドの周縁部で上記ロータの径方向外側部分のうち、少なくとも上記ロータの円周方向他側の周縁部同士の間に掛け渡す様に配置され、これら両パッド同士を上記ロータの軸方向の変位可能に結合する、結合部材を設けている。
尚、本明細書及び特許請求の範囲で「円周方向」とは、特に断らない限り、上記ロータの円周方向(=回転方向)を言い、同じく「軸方向」とは、このロータの軸方向を言い、同じく「径方向」とは、このロータの半径方向を言う。又、「回入側」とは、特に断らない限り、車両が前進する状態でのこのロータの回入側を言い、同じく「回出側」とは、同状態でのこのロータの回出側を言う。
上述の発明を実施する構造として具体的には、請求項2に記載した発明の様に、上記結合部材を、金属板を曲げ形成する事により構成する。
この結合部材は、上記ロータの円周方向に互いに対向する一対の側板部と、これら両側板部の径方向外端縁同士を連結する連結部とを、上記ロータの軸方向に亙って、ライニングが摩耗していない新品の上記両パッドを所定位置に配置した状態(勿論、非制動状態)での、これら両パッドのこのロータと反対側の側面同士の間隔とほぼ同じ長さ寸法に亙って、上記ロータの軸方向に設けている。
又、上記両側板部の円周方向他側の側板部の径方向中間部に、円周方向片側に突出する突部を、この他側の側板部の長さ方向全体に亙って形成している。
そして、上記両側板部と上記連結部との長さ方向両端部により、上記両パッドの円周方向他端部に径方向外方に突出形成した突出係合部をそれぞれ覆うと共に、上記突部を、上記両パッドの円周方向他側縁部に軸方向に亙って形成した凹溝に係合する事により、上記結合部材を、上記両パッドの円周方向他側の周縁部同士の間に掛け渡す様に配置している。
又、上述の請求項2に記載した発明を実施する場合に好ましくは、請求項3に記載した発明の様に、上記結合部材の円周方向他側の側板部により、上記両パッドの円周方向他側の被トルク受部を覆う。そして、この他側の側板部のうち、円周方向他側に存在するトルク受面と対向する部分に弾性材を設ける。
又、上述の各発明を対向ピストン型のディスクブレーキに適用する場合には、請求項4に記載した構造とする事が好ましい。
先ず、上記対向ピストン型のディスクブレーキは、次の様に構成する。即ち、上記キャリパを、上記ロータを挟んで互いに対向して設けられた一対のボディ部から構成する。又、上記トルク受面を、これら両ボディ部にそれぞれ形成する。更に、上記ピストンを、これら両ボディ部にそれぞれ設ける。そして、上記両パッドをこれら各ピストンにより、それぞれ上記ロータの両側面に押し付ける。
そして、この様な対向ピストン型のディスクブレーキに上記各発明を適用する場合には、上記両パッドの上記ロータの円周方向他側の周縁部同士を結合する結合部材に、同じく他側に向けて突出する舌片を設ける。そして、この舌片が上記キャリパの一部と係合した状態で、上記両パッドが上記キャリパ内の所定位置に配置される様にする。
又、上記各請求項1〜3に記載したディスクブレーキの製造方法は、請求項5に記載した発明の様に、上記結合部材により結合した状態で、上記両パッドを傾斜させつつ所定位置に向けて進入させる。そして、円周方向片側の被トルク受部とトルク受面とを係合させる。次いで、この係合部を中心として上記両パッドを回動させ、これら両パッドを所定位置に配置する。この状態で、上記パッドピンを上記両プレッシャプレートに設けた通孔に挿通する。
更に、上記請求項4に記載したディスクブレーキの製造方法は、請求項6に記載した発明の様に、上記結合部材により結合した状態で、上記両パッドを傾斜させつつ所定位置に向けて進入させる。そして、円周方向片側の被トルク受部とトルク受面とを係合させる。次いで、この係合部を中心として上記両パッドを回動させ、上記結合部材に設けた舌片を上記キャリパの一部に係合する。これにより、これら両パッドを所定位置に配置する。この状態で、上記パッドピンを上記両プレッシャプレートに設けた通孔に挿通する。
上述の様に構成する本発明のディスクブレーキの場合、両パッドを結合部材により結合している為、これら両パッドの組み付け時に、これら両パッドを一体(サブアッセンブリ)として扱え、組み付け作業が容易になる。又、被トルク受部とトルク受面とを互いに揺動変位を可能に係合している為、上記両パッドの組み付け性をより良好にできる。
具体的には、請求項5、6に記載した発明の様に、上記結合部材により結合した両パッドを所定位置に向けて進入させ、円周方向片側の被トルク受部とトルク受面とを係合させる。そして、この係合に基づいて、上記両パッドを回動させ、所定位置に配置する。この状態で、両プレッシャプレートに設けた通孔と、キャリパ又はサポート側に設けたパッドピンを挿通する為の挿通孔とが整合する様にすれば、このパッドピンを、容易に、上記各通孔に挿通しつつ、上記キャリパ又はサポートの軸方向に掛け渡せる。この様に、本発明の場合、両パッドの組み付け性が良好である為、製造コストの低減を図れる。
又、請求項2に記載した発明の様に結合部材を構成すると共に、この結合部材により両パッドを結合すれば、この結合部材がこれら両パッドから脱落する事を防止でき、この結合部材のこれら両パッドへの組み付けも容易に行える。
又、請求項4、6に記載した発明の様に、本発明を対向ピストン型ディスクブレーキに適用する場合に、上記結合部材に舌片を設ければ、この舌片をキャリパの一部と係合する事により、上記両パッドの位置決めを図れ、組み付け性がより良好になる。
又、請求項3に記載した発明の様に、上記結合部材の円周方向他側の側板部のうち、円周方向他側のトルク受面と対向する部分に弾性材を設ければ、ロータが円周方向他側に回転した状態で制動する場合に、上記結合部材の側板部と上記トルク受面とが強く当接して異音が発生する事を防止できる。
図1〜9は、本発明の実施の形態の1例を示している。本例は、本発明を対向ピストン型ディスクブレーキに適用したものである。尚、本発明の特徴は、両パッド19、19の組み付け性を良好にすべく、トルク受面20と被トルク受部21との係合部の形状を工夫すると共に、上記両パッド19、19を結合部材22により結合した点にある。対向ピストン型ディスクブレーキの基本的構造及び作用は、前述の図10〜11に示した従来構造と同様である。この為、重複する部分に就いては、図示及び説明を、省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例の場合、上記両パッド19、19を吊り下げるパッドピン12を、1本としている。即ち、キャリパ5aを構成するアウタボディ部3aとインナボディ部4aとを、ロータ2(図10、11参照)の外径側で、このロータ2の円周方向に関する中央部よりも、前進時のこのロータ2の回入側(図1、2、5の左側、図3の右側)に寄った部分に、上記1本のパッドピン12を掛け渡す様に配置している。そして、上記両パッド19、19を構成するプレッシャプレート13a、13aの外周縁部で、やはり、上記ロータ2の円周方向に関する中央部よりも回入側に寄った部分に形成した通孔23、23に、上記パッドピン12を緩く挿通している。従って、上記両パッド19、19の回入側は、1本のパッドピン12により吊り下げられた状態となる。
又、本例の場合、上記アウタボディ部3a及びインナボディ部4aの回出側(図1、2、5の右側、図3の左側)の上記ロータ2の内径寄り部分に、このロータ2の回転方向に向けて湾曲する様に凹入した凹入部24(図5参照)を、それぞれ形成している。そして、これら両凹入部24の内周面を前記トルク受面20としている。これら両凹入部24の内周面は、単一の曲率中心を有し、中心軸が上記ロータ2の軸方向(図2の上下方向、図3、5の表裏方向、図4の左右方向)に存在する(このロータ2の中心軸と平行な)、部分円筒面としている。尚、上記各凹入部24の内周面は、この様な部分円筒面以外に、軸方向から見た形状が略コ字形、大略U字形等であっても良い。即ち、次述する突出部25の外周面が、上記各凹入部24の内周面に対し、径方向に関する変位を実質的に阻止した状態で、揺動変位が可能に係合する形状であれば良い。
一方、上記両パッド19、19を構成するプレッシャプレート13a、13aの回出側側縁部の上記ロータ2の内径寄り部分に、このロータ2の回転方向に向けて湾曲する様に突出した上記突出部25を、それぞれ形成している。そして、これら各突出部25の外周面を、前記被トルク受部21としている。これら両突出部25の外周面は、上記各凹入部24とほぼ同一の曲率中心を有し、これら各凹入部24よりも曲率半径が僅かに小さい部分円筒面としている。又、上記両パッド19、19を上記キャリパ5aの所定位置にそれぞれ配置した状態で、上記部分円筒面の中心軸は、軸方向に配置される(ロータ2の中心軸と平行になる)。
又、本例の場合、上記両パッド19、19を、前記結合部材22により結合した状態で、前記キャリパ5a内の所定位置に配置している。この結合部材22は、例えば、ステンレス鋼板等の耐食性を有する金属板を所定の形状に打ち抜き、折り曲げる事により形成して成り、上記ロータ2の円周方向に互いに対向する一対の側板部26a、26bと、これら両側板部26a、26bの径方向外端縁同士を連結する連結部27とを備える。これら両側板部26a、26b及び連結部27は、上記ロータ2の軸方向に一致する、上記結合部材22の長さ方向に亙って形成されている。これら各部26a、26b、27の長さ寸法は、未だライニング18a、18aが摩耗していない新品の上記両パッド19、19を所定位置に配置した状態(勿論、非制動状態)での、これら両パッド19、19の上記ロータ2と反対側の側面(プレッシャプレート13a、13aの両側面のうち、ライニング18a、18aと反対側の側面)同士の間隔(軸方向距離)とほぼ同じ(僅かに大きい)寸法としている。又、上記両側板部26a、26bの回入側の側板部26bの径方向中間部に、回出側に突出する突部28を、この側板部26bの軸方向全長に亙り形成している。
この様に構成される結合部材22は、上記両パッド19、19の回入側端部同士の間に掛け渡す様に配置している。この為に、上記両プレッシャプレート13a、13aの回入側端部に、径方向外方及び回入側に向けて突出する突出係合部29を、それぞれ形成している。又、これら各突出係合部29の回入側の側縁部(両プレッシャプレート13a、13aの回入側の側縁部で径方向外寄り部分)に、軸方向に亙る凹溝30を、それぞれ形成している。
上記結合部材22により上記両パッド19、19を結合する場合には、上記両側板部26a、26bと上記連結部27との両端部により、上記両プレッシャプレート13a、13aにそれぞれ形成した上記両突出係合部29を覆う様に配置する。この際、上記両側板部26a、26bにより、これら両突出係合部29を円周方向両側から弾性的に挟持する。但し、この弾性力は、上記結合部材22がこれら両突出係合部29に対し、円周方向にがたつかない程度として、制動時に上記両パッド19、19に軸方向に力が加わった場合に、上記両突出係合部29が上記両側板部26a、26bに対し円滑に変位可能としている。
又、上記結合部材22の両端部を上記両プレッシャプレート13a、13aの回入側端部にそれぞれ配置する際に、上記回入側の側板部26bに形成した上記突部28を、上記両凹溝30にそれぞれ係合させる。これら突部28と凹溝30との係合は、上記結合部材22が上記両プレッシャプレート13a、13aに対し、径方向にがたつかない程度にして、制動時に上記両パッド19、19に軸方向に力が加わった場合に、上記両突出係合部29が上記側板部26bに対し円滑に変位可能としている。これにより、上記結合部材22の両端部が、上記両プレッシャプレート13a、13aの回入側に形成した上記両突出係合部29に、径方向及び円周方向に脱落する事はないが、軸方向に相対変位可能に、それぞれ結合される。
尚、本例の場合、上記側板部26bの軸方向両側縁に係合片31、31を、この側板部26bの長さ方向両側縁から回出側に折り曲げる様に形成している。これら両係合片31、31は、上記結合部材22の両端部を上記両プレッシャプレート13a、13aの回入側端部にそれぞれ配置した場合に、これら両プレッシャプレート13a、13aの前記ロータ2と反対側の側面と近接対向する。そして、上記結合部材22が、上記両パッド19、19から軸方向に脱落する事を防止する。
又、上記両プレッシャプレート13a、13aの、前進時に於ける回入側に形成した上記両突出係合部29は、後退時に制動を行った場合に、前記キャリパ5aの前進時の回入側(即ち、後退時の回出側)に設けたトルク受面20a(図5参照)と、上記結合部材22の側板部26bを介して当接する。即ち、上記両突出係合部29は、後退制動時に、被トルク受部21aとして機能する。従って、後退制動時に、これら両突出係合部29と上記トルク受面20aとが、上記側板部26bを介して強く当接し、異音が生じる可能性がある。この為、図示は省略するが、この側板部26bのうちで上記トルク受面20aと対向する面に、ゴム等の弾性材を接着又はコーティングにより被覆する事が好ましい。これにより、上記側板部26bと上記トルク受面20aとの間に弾性材が介在する為、後退制動時に、これら側板部26bとトルク受面20aとの当接に伴って異音(金属同士の衝突音)が発生する事を防止できる。
上述の様に、結合部材22の両端部を両パッド19、19の回入側端部に結合する場合には、両側板部26a、26bの間隔を弾性的に広げつつ、これら両側板部26a、26bを径方向外方から、両プレッシャプレート13a、13aの回入側に形成した両突出係合部29を覆う様に配置する。そして、上記結合部材22に設けた突部28と、これら両突出係合部29に設けた凹溝30とが係合するまで、この結合部材22を径方向内方に押し込む。この結果、上記両突出係合部29が上記両側板部26a、26bに挟持されると共に、上記突部28が上記両凹溝30に係合する。この様に、上記結合部材22を上記両パッド19、19に組み付ければ、この組み付け作業を容易に行える。
又、本例の場合、上記結合部材22の長さ方向中間部に、前進時の回入側に向けて突出する舌片32を形成している。即ち、上記側板部26bと前記連結部27との連続部の軸方向中間部に透孔33を形成すると共に、この透孔33の上記側板部26b側の周縁部からこの透孔33内に突出した部分を回入側に折り曲げて、上記舌片32としている。この舌片32は、前記両パッド19、19同士の間(ほぼ中央)部分に存在し、前記キャリパ5aの外周面の一部に、引っ掛ける様に係合している。
即ち、このキャリパ5aの上記両パッド19、19を設置する部分の外周部のうち、回入側部分乃至円周方向中央部は、径方向に貫通した貫通孔34としている。そして、上記キャリパ5aの外周面のうち、この貫通孔34の回入側に存在する面に平坦面35を形成している。上記結合部材22の舌片32が、この平坦面35と係合した状態で、上記両パッド19、19が、上記キャリパ5a内の所定位置に配置される。
又、本例の場合、上記両パッド19、19を上記キャリパ5aの所定位置に配置した状態で、前記両プレッシャプレート13a、13aの両突出部25を、前記トルク受面20を構成する各凹入部24内に、それぞれ配置している。そして、これら両突出部25の外周面をこれら両凹入部24の内周面に係合している。又、これら両周面同士の係合中心O(係合している面の中心、図5参照)は、上記両パッド19、19と上記ロータ2の両側面との摩擦面中央部P(図5参照)よりも、このロータ2の径方向内方に外れた位置としている。又、この状態で、前記プレッシャプレート13a、13aに形成した通孔23、23内に前記パッドピン12を緩く挿通すると共に、このパッドピン12を前記アウタ、インナ両ボディ部3a、4aの径方向外側部分に、これら両ボディ部3a、4a同士の間に掛け渡す様に固定している。又、上記両突出部25の外周面及び上記両凹入部24の内周面は、軸方向に存在する中心軸をそれぞれ有する部分円筒面である為、上記両突出部25は、上記両凹入部24内で軸方向に変位可能である。従って、上記両パッド19、19は、回入側を上記パッドピン12と上記両通孔23、23との係合により、回出側を上記両突出部25と上記両凹入部24との係合により、それぞれ上記キャリパ5aに軸方向の変位を可能に支持される。
又、本例の場合、上記パッドピン12を、上記両パッド19、19の上記ロータ2の円周方向に関する中央部よりも、前進時のこのロータ2の回入側に配置している。この為、上記両パッド19、19の回出側を支持する上記両突出部25と両凹入部24との係合部と、同じく回入側を支持する上記パッドピン12との位置を、上記ロータ2の円周方向に関して離す事ができる。この結果、上記両パッド19、19の径方向のがたつきを、より効果的に防止できる。又、これら両パッド19、19が、径方向に傾斜したり、径方向に脱落する事も、効率良く防止できる。
又、上記キャリパ5aの上記両パッド19、19を設置する部分の外周部のうち、回出側部分に覆い部37を設け、上記両パッド19、19の外径側で回出側部分を覆う様にしている。これに対して、同じく回入側部分乃至円周方向中央部は、径方向に貫通した、前記貫通孔34としており、上記両パッド19、19を挿入自在としている。従って、本例の場合、上記キャリパ5a内に上記両パッド19、19を配置する作業は、次の様に行う。
先ず、これら両パッド19、19を、図6〜9に示す様に、結合部材22により結合する。次に、この状態で、これら両パッド19、19を、上記キャリパ5aの貫通孔34から上記覆い部37の内方に、正規の状態に対し図5の時計方向に傾斜させつつ潜り込ませる様に挿入する。そして、上記両パッド19、19の両突出部25を前記両凹入部24内に差し込み、これら両突出部25の外周面とこれら両凹入部24の内周面とを係合させる。次いで、これら両突出部25の外周面とこれら両凹入部24の内周面との係合に基づいて(これら両周面の係合部を中心として)、上記両パッド19a、19を図5の反時計方向に揺動させる。そして、上記結合部材22に設けた舌片32を上記キャリパ5aの平坦面35に係合する(当接させる)。これにより、上記両パッド19、19の姿勢を正規の状態にする。この状態で、前記パッドピン12を、前記両プレッシャプレート13a、13aの両通孔23、23に挿通する。更に、次述するパッドスプリング14aを、上記キャリパ5aと上記両パッド19、19との間の所定位置に配置する事により、これら両パッド19、19を上記キャリパ5a内にがたつきなく組み付ける。
上記パッドスプリング14aは、ステンレス鋼製の線材等の、弾性を有する金属製の1本の線材を折り曲げる事により形成している。この様なパッドスプリング14aは、一対の抜け止め部38、38と、一対の付勢部39、39と、一対の弾性部40、40と、一対の支承部41、41と、一対の戻し部42、42とから構成される。このうちの両抜け止め部38、38は、上記パッドスプリング14aの長さ方向一端部(図2、5の左右方向右端部)に略矩形状に形成しており、上記パッドスプリング14aを前記キャリパ5a内に設置した状態で、前記覆い部37の内周側面と当接して、このパッドスプリング14aの回出側が上記キャリパ5a内から抜け出る事を防止するものである。
又、上記両付勢部39、39は、上記両抜け止め部38、38と連続した状態で、上記パッドスプリング14aの回出側に形成され、上記パッドスプリング14aを所定位置に配置した状態で、前記両プレッシャプレート13a、13aの外周縁部に形成した係合突部43、43に係合する。これら両係合突部43、43は、上記両プレッシャプレート13a、13aの外周縁部のうち、円周方向中央部よりも回出側に寄った部分に、径方向外方に突出する様に形成している。上記両付勢部39、39は、上記両係合突部43、43を、前進時の前記ロータ2の回出側に向かう方向(図5の矢印イ、ロ方向)に付勢している。但し、本例の場合、上記両付勢部39、39により付勢する力の作用線(図5の矢印ロの延長線)が、前記両突出部25の外周面と前記両凹入部24の内周面との係合部の中心Oから、前記ロータ2の径方向外方に外れている。
又、上記両弾性部40、40は、上記両抜け止め部38、38と上記両付勢部39、39との間に設けられ、これら両付勢部39、39に上記両係合突部43、43を付勢する力を付与する。即ち、上記両弾性部40、40は、上記両抜け止め部38、38の矩形状部分を含む様に形成されており、これら両付勢部39、39を上記両係合突部43、43に係合した状態で弾性変形し、弾性復元力によりこれら両付勢部39、39に付勢力を付与する。
又、上記両支承部41、41は、上記両抜け止め部38、38から上記両付勢部39、39とは反対側に延出された部分に形成されている。即ち、上記パッドスプリング14aの前記ロータ2の軸方向に関し両側に、上記両抜け止め部38、38と連続した状態で配置される、連続部44、44の回入側に寄った部分を径方向内方に折り曲げて段差部を形成し、この段差部を、上記両支承部41、41としている。これら両支承部41、41は、上記パッドスプリング14aを所定位置に配置した状態で、前記パッドピン12の外周面の回出側部分と係合する。そして、上記両弾性部40、40により上記両付勢部39、39に付与した付勢力の反力を支承する。
尚、本例の場合、これら両付勢部39、39により付勢する力の方向(矢印ロ方向)が、これら両付勢部39、39と前記両係合突部43、43との係合部と、上記パッドピン12と上記両支承部41、41との係合部とを結ぶ仮想直線(鎖線ハ)とほぼ一致している。従って、上記両付勢部39、39による付勢力の反力は、この仮想直線に沿ってこの付勢力の方向と反対方向に作用する。本例の場合、上記両支承部41、41は、上記両連続部44、44の一部を、上記仮想直線に対しほぼ直角な方向に折り曲げ、更に、上記パッドピン12の外周面に沿う様に湾曲させる事により形成している。そして、上記両支承部41、41の湾曲した部分を上記パッドピン12の外周面の回出側の周面にがたつきなく係合させ、上記仮想直線に沿って作用する反力を支承する様にしている。この結果、この反力を効率良く支承できる。
又、前記両戻し部42、42は、上記両支承部41、41から回入側に延出された部分を回出側に折り曲げてから更に折り返し、略三角形状に曲げ形成して成る。この様な両戻し部42、42は、先端寄り部分を前記両プレッシャプレート13a、13aの内側面の一部に弾性的に当接させて、これら両プレッシャプレート13a、13aに対し、互いに離れる方向の力を付与している。従って、制動解除時に、前記両パッド19、19のライニング18a、18aを、前記ロータ2の両側面から確実に離す事ができる。この為、これら両ライニング18a、18aがこのロータ2の両側面から十分に離れずに、このロータ2の回転に引き摺られる、引き摺りの発生を防止できる。
尚、本例の場合、上記両支承部41、41と上記両戻し部42、42との間部分を、上記パッドピン12の外周面の径方向内方部分、及び、上記両プレッシャプレート13a、13aの回入側外周縁部にそれぞれ係合させて、前記パッドスプリング14aの回入側が脱落する事を防止している。又、図示の例の場合、上記両連続部44、44の一部で、前記ロータ2の円周方向に関し中央寄り部分に、U字型に折り曲げた部分が存在するが、これら各部分は、上記両プレッシャプレート13a、13aの外周面の円周方向中央部に形成した凹部45、45に対応する位置に形成している。上記U字型部分とこれら凹部45、45とは、前記両パッド19、19のライニング18a、18aの摩耗量を検出して、これら両パッド19、19の交換時期を知る為のウェアインジケータを設置する為に形成したものである。
上述の様に構成される本例の場合、非制動時に、前記パッドスプリング14aを構成する両付勢部39、39により、上記両プレッシャプレート13a、13aの係合突部43、43を、それぞれ回出側に付勢(弾性的に押圧)する事により、これら両プレッシャプレート13a、13aの被トルク受部21を前記回出側のトルク受面20に押し付けている。上記両付勢部39、39により付勢する力の作用線は、前述した様に、これら被トルク受部21とトルク受面20とをそれぞれ構成する、両突出部25の外周面と両凹入部24の内周面同士の係合中心から、上記ロータ2の径方向外方に外れている。この為、上記両付勢部39、39により付勢する力に基づき、前記両パッド19、19に、上記両突出部25の外周面と両凹入部24の内周面同士の係合部を中心としたモーメントが、図5の時計方向に生じる。
この様なモーメントに基づき、上記両パッド19、19が図5の時計方向に回動する傾向となり、上記両プレッシャプレート13a、13aに設けた通孔23、23の内径側周縁部が、図5の矢印ニで示す様に、前記パッドピン12の外周面に押し付けられる。この様に、上記両通孔23、23の内径側周縁部が上記パッドピン12の外周面に押し付けられる事により、上記両パッド19、19の径方向のがたつきを防止できる。又、上記両付勢部39、39の付勢力により、上記被トルク受部21が上記トルク受面20に押し付けられ、上記両パッド19、19の円周方向のがたつきを防止できる。本例の場合、前述の様に構成され、上述の様に作用する事により、上記両パッド19、19のがたつきを、効率良く防止できる。この結果、非制動時に、これら両パッド19、19ががたつく事により生じる異音を防止できる。
又、本例の場合、前記両突出部25の外周面と前記両凹入部24の内周面との係合中心Oが、上記両パッド19、19と前記ロータ2の両側面との摩擦面中央部Pから径方向内方に外れた位置に存在している為、制動時に、上記両周面同士の係合部を中心として、図5の時計方向にモーメントが作用する。本例の場合、上述した様に、非制動時に、上記両周面同士の係合に基づいて上記両パッド19、19を回動させる傾向とする方向は、これら両パッド19、19に、制動時に上記両周面同士の係合部を中心として作用するモーメントと同方向(図5の時計方向)である。即ち、予め、制動時に作用する上記モーメントの方向に、上記両パッド19、19を回動させる傾向としている。
この為、非制動時に、予め、これら両パッド19、19の被トルク受部21を、前記トルク受面20に当接させると共に、前記両プレッシャプレート13a、13aの両通孔23、23の内周縁部を前記パッドピン12の外周面に当接させる事ができる。従って、制動開始時に、上記モーメントにより、上記被トルク受部21とトルク受面20とが、或は、上記両通孔23、23の内周縁部とパッドピン12の外周面とが、勢い良く衝突する事を防止でき、クロンク音が生じる事を防止できる。又、本例の場合、制動時に上記両パッド19、19に作用するモーメントの方向と、上記パッドスプリング14aによりこれら両パッド19、19に付与するモーメントの方向とが同じである為、制動時にこれら両パッド19、19の姿勢が安定し、制動時に異音が生じる事を防止できる。
又、本例の場合、前述した様に、両パッド19、19を結合部材22により結合している。この為、これら両パッド19、19の組み付け時に、これら両パッド19、19を一体(サブアッセンブリ)として扱え、組み付け作業が容易になる。又、上記被トルク受部21とトルク受面20とを互いに揺動変位を可能に係合している為、上記両パッド19、19の組み付け性をより良好にできる。
即ち、前述した様に、上記結合部材22により結合した両パッド19、19をキャリパ5a内に進入させ、上記被トルク受部21である突出部25の外周面と上記トルク受面20である凹入部24の内周面とを係合させる。そして、この係合に基づいて、上記両パッド19、19を回動させ、上記結合部材22の舌片32を上記キャリパ5aの平坦面35に係合させる事により、上記両パッド19、19をこのキャリパ5a内の所定位置に配置する。この状態で、両プレッシャプレート13a、13aに設けた通孔23、23と、上記キャリパ5a側に設けたパッドピン12を挿通する為の挿通孔とが整合する。従って、このパッドピン12を、容易に、上記両通孔23、23に挿通しつつ、上記キャリパ5aの軸方向に掛け渡せる。又、この様に両パッド19、19をキャリパ5a内に配置する作業は、例えば、上記結合部材22を掴みながら行える為、作業性が良い。本例の場合、この様に、両パッド19、19の組み付け性が良好である為、製造コストの低減を図れる。
上述の実施の形態では、プレッシャプレート13a、13a側の被トルク受部21に突出部25を、キャリパ5a側のトルク受面20に凹入部24をそれぞれ形成しているが、これらの関係を逆にしても良い。即ち、被トルク受部側を凹入部と、トルク受面側を突出部としても良い。又、この場合、トルク受面をキャリパに固定したトルク受ピンの外周面としても良い。又、上述の実施の形態では、両パッド19、19の回入側部分のみを結合部材22により結合しているが、この回入側部分に加えて、例えば、円周方向中央部や回出側も、上記両パッド19、19が軸方向に変位可能に、結合しても良い。又、上述の実施の形態の場合、両パッド19、19を支持するパッドピン12が1本である構造に、本発明を適用した場合に就いて説明したが、本発明は、このパッドピン12が複数本の構造に適用しても良い。
更に、上述の実施の形態の場合、本発明を対向ピストン型ディスクブレーキに適用した場合を示したが、本発明は、フローティングキャリパ型ディスクブレーキにも適用可能である。この場合、トルク受面は、キャリパを支持し、車体側に固定されるサポートに形成する。
本発明の実施の形態の1例を、外径側且つインナ側から見た斜視図。 同じくロータの外径側から見た正投影図。 同じくアウタ側から見た正投影図。 同じく図3の右側から見た正投影図。 図4のA−A断面図。 結合部材により結合された一対のパッドを取り出して示す斜視図。 同じくロータの外径側から見た正投影図。 同じく図7の下側から見た正投影図。 同じく図8の左側から見た正投影図。 従来から知られているディスクブレーキの1例を、ロータの外径側から見た正投影図。 図10のB−B断面図。
符号の説明
1 ディスクブレーキ
2 ロータ
3、3a アウタボディ部
4、4a インナボディ部
5、5a キャリパ
6 アウタシリンダ
7 インナシリンダ
8 アウタピストン
9 インナピストン
10 アウタパッド
11 インナパッド
12 パッドピン
13、13a プレッシャプレート
14、14a パッドスプリング
15a、15b 金属板
16 折り曲げ部
17 弾性係合部
18、18a ライニング
19 パッド
20、20a トルク受面
21、21a 被トルク受部
22 結合部材
23 通孔
24 凹入部
25 突出部
26a、26b 側板部
27 連結部
28 突部
29 突出係合部
30 凹溝
31 係合片
32 舌片
33 透孔
34 貫通孔
35 平坦面
37 覆い部
38 抜け止め部
39 付勢部
40 弾性部
41 支承部
42 戻し部
43 係合突部
44 連続部
45 凹部

Claims (6)

  1. 車輪と共に回転するロータを挟んで設けられた一対のパッドと、これら両パッドをこのロータの両側面に押し付けるピストンを備えたキャリパと、このキャリパの一部でこのロータの外径側に、このロータの軸方向に掛け渡される様に配置され、上記両パッドを構成するプレッシャプレートに設けた通孔にそれぞれ挿通するパッドピンと、制動時に上記両パッドに作用するトルクを支承するトルク受面とを備えたディスクブレーキであって、
    上記ロータの円周方向片側に存在するトルク受面と上記両プレッシャプレートの同じく片側の側縁部に設けた被トルク受部とは、互いに揺動変位を可能に、且つ、径方向の変位を不能とした状態で係合しており、上記両パッドの周縁部で上記ロータの径方向外側部分のうち、少なくとも上記ロータの円周方向他側の周縁部同士の間に掛け渡す様に配置され、これら両パッド同士を上記ロータの軸方向の変位可能に結合する、結合部材を設けたディスクブレーキ。
  2. 上記結合部材は、金属板を曲げ形成して成り、上記ロータの円周方向に互いに対向する一対の側板部と、これら両側板部の径方向外端縁同士を連結する連結部とを、上記ロータの軸方向に亙って、ライニングが摩耗していない上記両パッドを所定位置に配置した状態での、これら両パッドのこのロータと反対側の側面同士の間隔とほぼ同じ長さ寸法に亙って、上記ロータの軸方向に設け、上記両側板部の円周方向他側の側板部の径方向中間部に、円周方向片側に突出する突部を、この他側の側板部の長さ方向全体に亙って形成しており、上記両側板部と上記連結部との長さ方向両端部により、上記両パッドの円周方向他端部に径方向外方に突出形成した突出係合部をそれぞれ覆うと共に、上記突部を、上記両パッドの円周方向他側縁部に軸方向に亙って形成した凹溝に係合する事により、上記結合部材を、上記両パッドの円周方向他側の周縁部同士の間に掛け渡す様に配置している、請求項1に記載したディスクブレーキ。
  3. 上記結合部材の円周方向他側の側板部は、上記両パッドの円周方向他側の被トルク受部を覆っており、この他側の側板部のうち、円周方向他側に存在するトルク受面と対向する部分に弾性材を設けた、請求項2に記載したディスクブレーキ。
  4. 上記キャリパは、上記ロータを挟んで互いに対向して設けられた一対のボディ部から構成され、上記トルク受面は、これら両ボディ部にそれぞれ形成されており、上記ピストンは、これら両ボディ部にそれぞれ設けられており、上記両パッドをこれら各ピストンによりそれぞれ上記ロータの両側面に押し付ける対向ピストン型のディスクブレーキであって、上記両パッドの上記ロータの円周方向他側の周縁部同士を結合する結合部材に、同じく他側に向けて突出する舌片を設けており、この舌片が上記キャリパの一部と係合した状態で、上記両パッドが上記キャリパ内の所定位置に配置される、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキ。
  5. 請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキの製造方法であって、上記結合部材により結合した状態で、上記両パッドを傾斜させつつ所定位置に向けて進入させ、円周方向片側の被トルク受部とトルク受面とを係合させ、次いで、この係合部を中心として上記両パッドを回動させ、これら両パッドを所定位置に配置した状態で、上記パッドピンを上記両プレッシャプレートに設けた通孔に挿通する、ディスクブレーキの製造方法。
  6. 請求項4に記載したディスクブレーキの製造方法であって、上記結合部材により結合した状態で、上記両パッドを傾斜させつつ所定位置に向けて進入させ、円周方向片側の被トルク受部とトルク受面とを係合させ、次いで、この係合部を中心として上記両パッドを回動させ、上記結合部材に設けた舌片を上記キャリパの一部に係合する事により、これら両パッドを所定位置に配置した状態で、上記パッドピンを上記両プレッシャプレートに設けた通孔に挿通する、ディスクブレーキの製造方法。
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