JPH1054415A - Tナット及びその製造方法 - Google Patents

Tナット及びその製造方法

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JPH1054415A
JPH1054415A JP21167696A JP21167696A JPH1054415A JP H1054415 A JPH1054415 A JP H1054415A JP 21167696 A JP21167696 A JP 21167696A JP 21167696 A JP21167696 A JP 21167696A JP H1054415 A JPH1054415 A JP H1054415A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雌ねじ形成部分の強度を増大することができ
るTナットを提供する。 【解決手段】 雌ねじ形成部分15の一端部にフランジ
部13を一体に形成し、雌ねじ形成部分15の他端部に
薄肉のかしめ予定部分14を一体に形成し、前記雌ねじ
形成部分15の肉厚t2をフランジ部の肉厚t1よりも
大きく設定し、雌ねじ形成部分15に雌ねじ16を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はTナット及びその
製造方法に関わり、特に雌ねじ形成部分の一端に外方へ
向くフランジ部を備え、他端に肉厚が比較的薄くされた
かしめ予定部分を備えるTナットの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のTナットの製造方法として特開平
7−116769号公報に示すものが提案されている。
この製造方法は、帯状金属板を用意しフランジ部となる
べき部分を前記金属板上に決め、前記金属板の前記フラ
ンジ部となるべき部分の中心部を当該金属板の一方主面
側へ膨出させることにより、Tナットの軸部となるべき
膨出部を形成する。次に、前記膨出部の先端面部に貫通
孔を設け、前記膨出部の前記かしめ予定部分に相当する
先端部の外径を前記雌ねじ形成部分に相当する基部の外
径に比べて比較的小さくすることにより前記先端部の肉
厚を前記基部の肉厚より薄くする。次いで、前記基部の
肉厚をほぼ維持しながら、その外径及び内径を縮め、前
記膨出部の基部の内周面上に雌ねじを形成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
Tナットの製造方法には2つの問題があった。前記軸部
となるべき膨出部を形成し、その後、前記膨出部の先端
面部に貫通孔を設けるという工程をとっているので、貫
通孔の形成の際に一部の材料が捨てられる。このため、
かしめ予定部分の成型時にその長さを十分に確保するこ
とができず、また、肉厚の厚い膨出部に前記貫通孔を形
成するので、打ち抜きに要する動力損失及び金型の摩耗
が増進され、材料費の無駄を強いられるという問題があ
る。
【0004】また、従来の製造方法においては、基部の
肉厚をほぼ維持しながら、その外径及び内径を縮めると
いう工程を有しているので、基部の内周面上に雌ねじを
形成した場合、該基部の実質的な肉厚が低下し、その機
械的強度が低下する。このため、雌ねじにボルトを螺合
し張力を付与した場合、基部の変形を防止することが困
難であるという問題があった。
【0005】また、上記問題を解決するため、元々肉厚
の十分な帯状金属板を使用することもできるが、この場
合には、肉厚をそれほど要しないフランジ部あるいはか
しめ予定部分の肉厚が余分になり、材料費の無駄あるい
はかしめ予定部分の絞り加工時に肉厚をより薄くするた
めの余計な動力を要するという問題があった。
【0006】この発明の第1の目的は上記従来の技術に
存する問題点を解消して、機械的強度を高めることがで
きるとともに、材料費を低減することができるTナット
を提供することにある。
【0007】この発明の第2の目的は上記第1の目的に
加えて、Tナットを搬送レールに沿って搬送する際、搬
送動作を円滑に行うことができるTナットを提供するこ
とにある。
【0008】この発明の第3の目的は機械的強度を高め
ることができるとともに、材料費用を節減でき、製造を
容易に行うことができるTナットの製造方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は上
記第1の目的を達成するため、雌ねじ形成部分(15)
の一端部に外方へ張り出すフランジ部(13)を設け、
雌ねじ形成部分(15)の他端部にかしめ予定部分(1
4)を雌ねじ形成部分(15)と同心状にかつ一体に設
け、さらに雌ねじ形成部分(15)の内周面に雌ねじ
(16)を形成し、前記フランジ部(13)の肉厚を
(t1)、雌ねじ形成部分(15)の肉厚を(t2)、
かしめ予定部(14)の肉厚を(t3)、雌ねじ(1
6)のねじ溝底部と対応する雌ねじ形成部分(15)の
肉厚を(t4)とすると、 t2>t1>t4>t3 の不等式が成立するように各部の寸法を設定するという
手段をとっている。
【0010】請求項2記載の発明は前記第2の目的を達
成するため、請求項1においてフランジ部(13)の雌
ねじ形成部分(15)と反対側の外周縁に面取部(13
1)を設けるという手段をとっている。
【0011】請求項3記載の発明は上記第3の目的を達
成するため、金属板にフランジ部(13)となる部分を
残し、その中心部を該金属板の一方向へ膨出させ、この
膨出部(23)の前記かしめ予定部分(14)に相当す
る先端部(25)の外径(d3´)を前記雌ねじ形成部
分(15)に相当する基部(24)の外径(d1´)と
比べて比較的小さくすることにより、前記先端部(2
5)の肉厚(t3´)を前記基部(24)の肉厚(t2
´)より薄くし、次いで、かしめ予定部分(14)に相
当する先端部(25)に貫通孔(26)を設け、前記基
部(24)の肉厚(t2´)を増大しつつ、その外径
(d1´)及び内径(d2´)を縮小し、前記基部(2
4)の内周面上に雌ねじ(16)を形成する各工程を備
えている。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3におい
て、前記フランジ部(13)の基部(24)と反対側外
周縁に面取部(131)を形成する工程を備えている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明のTナット及びそ
の製造方法を具体化した一実施形態を説明する。
【0014】図1及び図7に示すようにTナット11は
軸部12とその一端部に形成したフランジ部13とから
構成されている。前記軸部12は上部に位置するかしめ
予定部分14と、下部に位置する雌ねじ形成部分15と
により一体に形成されている。前記雌ねじ形成部分15
の内周面には雌ねじ16が形成され、さらに前記フラン
ジ部13の外周には90°ごとに爪17が上方に指向す
るようにプレス成形されている。
【0015】このように形成されたTナット11は、図
示しないガイドレールの案内溝にフランジ部13の外周
一部を係合した状態で目的の場所にその自重あるいは外
力等により移動される。
【0016】また、Tナット11は図8に示すように例
えば木材等の被取付け体18に形成した挿入孔に対し軸
部12を挿入し、爪17を被取付け体18に打ち込み、
その後かしめ予定部分14をかしめ器により変形させて
被取付け体18側に押圧し、被取付け体18にTナット
11を取付ける。この状態で、前記雌ねじ16に図示し
ないボルトを螺合し、ボルトの頭部と被取付け体18と
の間に例えばシート等を挟着固定することができる。
【0017】この実施形態では、図2に示すように前記
雌ねじ形成部分15の外径をd1、同内径をd2、かし
め予定部分14の外径をd3、同内径をd4とすると、 d1=d3>d4>d2 の不等式が成立するように各部の寸法を設定している。
【0018】この実施形態では、前記フランジ部13の
肉厚をt1、雌ねじ形成部分15の肉厚をt2、かしめ
予定部14の肉厚をt3、雌ねじ16のねじ溝底部と対
応する雌ねじ形成部分15の肉厚をt4とすると、 t2>t1>t4>t3 の不等式が成立するように各部の寸法を設定している。
【0019】次に、Tナット11の製造方法を図3〜図
6に基づいて説明する。まず、図3に示すように、帯状
の金属板21をプレスにより円盤状に打ち抜き円形基板
22を形成する。
【0020】次に、円形基板22を図4に示すように数
回に分けて絞り成型を繰り返し行って、全体の肉厚がほ
ぼ均一なフランジ部13と膨出部23とを形成する。次
に、図5(a)に示すように膨出部23に対し、フラン
ジ部13側の肉厚の大きい雌ねじ形成部分15となる基
部24と、基部24の上部に位置してかしめ予定部分1
4となる先端部25とを成型する。
【0021】次に、図5(b)に示すように先端部25
の上端面をプレスにより打ち抜き形成し貫通孔26を成
型する。さらに、図5(c)に示すように前記基部24
の外周面を内方に押圧しつつ該基部24の肉厚をフラン
ジ部13の肉厚よりも増大し、外径及び内径を縮小す
る。この工程により基部24の外径と先端部25の外径
が均一となる。
【0022】次に、図5(d)に示すように、フランジ
部13の外周縁を円形にプレス成形し、ここで該フラン
ジ部13の外周縁の下部外周縁をテーパ状の成型型(図
示略)に押圧して面取部131を成型する。
【0023】その後、図5(e)に示すようにフランジ
部13の外周に爪17をプレス成型する。さらに、前記
雌ねじ形成部分15に雌ねじ16が形成されてTナット
11の製造が完了する。
【0024】次に、本発明の要部である図5(a)〜
(c)の工程を図6(a)〜(c)により詳細に説明す
る。図6(a)に示すように成型ダイ27とクランプダ
イ28との間にフランジ部13がクランプされた状態で
ノックアウト29が膨出部23の上端面に当接しながら
ポンチ33が膨出部23の内周側に突入される。成型ダ
イ27には雌ねじ形成部分15となる基部24を成型す
る大径の鍛造面36、この鍛造面36に連なり小径のテ
ーパ鍛造面37及びこのテーパ鍛造面37に連なり、か
つかしめ予定部分14となる先端部25を成型する円筒
状をなす鍛造面38が設けられている。
【0025】図6(b)においては先端部25の上端面
にノックアウト29が除去された状態で、ダイ30が設
置され、膨出部23の内部からポンチ34が上方に移動
されて先端部25の上部に貫通孔26が形成される。
【0026】前記雌ねじ形成部分15の外径d1、同内
径d2、かしめ予定部分14の外径d3、同内径d4、
前記フランジ部13の肉厚t1、雌ねじ形成部分15の
肉厚t2及びかしめ予定部14の肉厚t3とそれぞれ対
応する図6における各部の寸法は、同じ符号に「´」を
付して示している。
【0027】図6(a),(b)に示す工程では、前記
膨出部23の前記かしめ予定部分14に相当する先端部
25の外径d3´を前記雌ねじ形成部分15に相当する
基部24の外径d1´と比べて比較的小さくすることに
より、前記先端部25の肉厚t3´を前記基部24の肉
厚t2´より薄くする。
【0028】次の工程では、図6(c)に示すように基
部24の外周面を成型ダイ27の鍛造面39により内方
へ押圧して該基部24の肉厚t2´を増大しながら、基
部24の外径d1´及び内径d2´を、d1,d2へ縮
小する。なお、図6(c)において前記かしめ予定部分
15の内周面はノックアウト31により縮径しないよう
に保持されている。
【0029】ここで、前記基部24の肉厚t2´を雌ね
じ形成部分15の肉厚t2へと大きくする際の加工動作
について説明する。雌ねじ形成部分15の外周面を成型
ダイ27の鍛造面39により中心側に押圧すれば、その
内周面も小径となり、雌ねじ形成部分15の肉厚t2が
増大する。しかし、雌ねじ形成部分15の内周面を成型
するためのポンチ35を挿入していないと、内周面の変
形が不規則になって、その影響が外周面にも現れる。こ
のため、雌ねじ形成部分15の内周面の不規則な変形を
防止できる程度に、かつ芯出しを行うことができる程度
にポンチ35を挿入し、雌ねじ形成部分15の肉厚t2
を増大させる。このとき、図6(b)に示す基部24の
肉厚t2´と、図6(c)に示す雌ねじ形成部分15の
肉厚t2との比は、雌ねじ16を形成し易くするととも
に、雌ねじ形成部分15の強度を高めるために例えば1
0〜30%程度増大するように設定するのが望ましい。
【0030】次に、前記のように構成したTナット及び
その製造方法についてその作用効果を説明する。 (1) 前記実施形態ではTナット11の雌ねじ形成部
分15の肉厚t2をフランジ部13の肉厚t1よりも大
きく設定(t2>t1)したので、雌ねじ形成部分15
の内周面に雌ねじ16を形成した後に、雌ねじ16のね
じ溝底部と対応する雌ねじ形成部分15の肉厚t4を大
きくすることができ、このため雌ねじ形成部分15の機
械的強度を向上することができる。又、雌ねじ16を形
成する工程において、タップのセンターを雌ねじ形成部
分15のセンターに正確に位置合わせしなくても済み、
加工作業を容易に行うことができる。 (2) 前記実施形態では、基部24の肉厚t2´に対
する雌ねじ形成部分15の肉厚t2の増加率を10〜3
0%としたので、上述した(1)の効果を発揮すること
ができる。 (3) 前記実施形態では、t4>t3に設定したの
で、最も強度の低いかしめ予定部分14のかしめ作業時
に雌ねじ形成部分14の変形が防止される。 (4) 前記実施形態では図6(a)に示すように基部
24及び先端部25の加工を行う際、先端部25の上端
面、つまり頂面を残したまま先端部25の鍛造を行うの
で、先端部25の長さを充分確保することができる。 (5) 前記実施形態では図6(b)に示すように薄い
肉厚の先端部25の頂面をポンチ34により打ち抜いて
貫通孔26を形成するようしたので、貫通孔26の打ち
抜き動作に要する動力を軽減して、成型装置の耐久性を
向上することができる。又、先端部25の打ち抜かれた
頂面板251の肉厚が薄いので、材料費を低減すること
もできる。
【0031】なお、この発明は前記実施形態に限定され
るものではなく、次のように具体化することもできる。 (イ) 前記実施形態では帯状金属板21から円形金属
板22をプレス成型した後、膨出部23を形成するよう
にしたが、帯状金属板21に膨出部23を順次形成し、
図5(c)に示す工程を終了した後に、各軸部12の周
りにフランジ部13をプレス成型すること。
【0032】(ロ) 前記実施形態において、図6
(a)及び(c)に示す鍛造工程をそれぞれ例えば2〜
5段階に分けて行うこと。
【0033】
【実施例】前記雌ねじ形成部分15の外径d1、同内径
d2、かしめ予定部14の外径d3、同内径d4を、次
のように設定する。d1=7.7mm、d2=5.1m
m、d4=6.6mm、d3=7.7mm。
【0034】前記フランジ部13の肉厚t1、雌ねじ形
成部分15の肉厚t2、かしめ予定部14の肉厚t3、
雌ねじ16の底部と対応する雌ねじ形成部分15の肉厚
t4を、次のように設定する。t1=1.2mm、t2
=1.3mm、t3=0.55mm、t4=0.85m
m。
【0035】図6(c)に示す前記肉厚t2と対応する
図6(b)に示す肉厚t2´を、1.1mmとしてい
る。従って、肉厚t2´からt2への増加率は、 [(1.3−1.1)/1.1]×100≒18% となっている。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明は、雌ねじ形成部分の内周面に雌ねじを形成した後
に、雌ねじの谷部と対応する雌ねじ形成部分の肉厚を大
きくすることができ、このため雌ねじ形成部分の機械的
強度を向上することができる。又、雌ねじを形成する工
程において、タップのセンターを雌ねじ形成部分のセン
ターに正確に位置合わせしなくても済み、加工作業を容
易に行うことができる。
【0037】請求項2記載の発明は、請求項1において
フランジ部の雌ねじ形成部分と反対側の外周縁には面取
部が設けられているので、Tナットを搬送レールに沿っ
て搬送する際、搬送動作を円滑に行うことができる。
【0038】請求項3記載の発明は、かしめ予定部分と
なる先端部の長さを充分確保することができ、貫通孔の
打ち抜き動作に要する動力を軽減して、成型装置の耐久
性を向上することができる。又、先端部の打ち抜かれた
頂面板の肉厚が薄いので、材料費を低減することもでき
る。
【0039】請求項4記載の発明は、面取部の形成を容
易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のTナットの一実施形態を示す縦断
面図。
【図2】 Tナットの雌ねじを形成しない状態の縦断面
図。
【図3】 金属板の斜視図。
【図4】 Tナットの製造工程を示す断面図。
【図5】 Tナットの製造工程を示す断面図。
【図6】 かしめ予定部分、貫通孔、雌ネジ形成部分の
加工工程を示す断面図。
【図7】 Tナットの斜視図。
【図8】 Tナットの使用状態を示す断面図。
【符号の説明】
11…Tナット、12…軸部、13…フランジ部、1
4…かしめ予定部分、15…雌ねじ形成部分、16…雌
ねじ、21…帯状金属板、22…円形基板、23…膨出
部、24…基部、25…先端部、26…貫通孔、d1…
雌ねじ形成部分の外径、d2…雌ねじ形成部分の内径、
d3…かしめ予定部分の外径、d4…かしめ予定部分の
内径、t1…フランジ部の肉厚、t2…雌ねじ形成部分
の肉厚、t2´…雌ねじ形成部分となる基部24の肉
厚、t3…かしめ予定部分の肉厚、t4…雌ねじのねじ
溝底部と対応する雌ねじ形成部分の肉厚。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌ねじ形成部分(15)の一端部に外方
    へ張り出すフランジ部(13)を設け、雌ねじ形成部分
    (15)の他端部にかしめ予定部分(14)を雌ねじ形
    成部分(15)と同心状にかつ一体に設け、さらに雌ね
    じ形成部分(15)の内周面に雌ねじ(16)を形成
    し、前記フランジ部(13)の肉厚を(t1)、雌ねじ
    形成部分(15)の肉厚を(t2)、かしめ予定部(1
    4)の肉厚を(t3)、雌ねじ(16)のねじ溝底部と
    対応する雌ねじ形成部分(15)の肉厚を(t4)とす
    ると、 t2>t1>t4>t3 の不等式が成立するように各部の寸法を設定したことを
    特徴とするTナット。
  2. 【請求項2】 請求項1においてフランジ部(13)の
    雌ねじ形成部分(15)と反対側の外周縁には面取部
    (131)が設けられているTナット。
  3. 【請求項3】 金属板にフランジ部(13)となる部分
    を残し、その中心部を該金属板の一方向へ膨出させ、こ
    の膨出部(23)の前記かしめ予定部分(14)に相当
    する先端部(25)の外径(d3´)を前記雌ねじ形成
    部分(15)に相当する基部(24)の外径(d1´)
    と比べて比較的小さくすることにより、前記先端部(2
    5)の肉厚(t3´)を前記基部(24)の肉厚(t2
    ´)より薄くし、 次いで、かしめ予定部分(14)に相当する先端部(2
    5)に貫通孔(26)を設け、 前記基部(24)の肉厚(t2´)を増大しつつ、その
    外径(d1´)及び内径(d2´)を縮小し、 前記基部(24)の内周面上に雌ねじ(16)を形成す
    る各工程を備えるTナットの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記フランジ部(1
    3)の基部(24)と反対側外周縁に面取部(131)
    を形成する工程を備えるTナットの製造方法。
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