JP2000210737A - かしめ結合方法およびかしめ結合構造 - Google Patents

かしめ結合方法およびかしめ結合構造

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JP2000210737A
JP2000210737A JP11015506A JP1550699A JP2000210737A JP 2000210737 A JP2000210737 A JP 2000210737A JP 11015506 A JP11015506 A JP 11015506A JP 1550699 A JP1550699 A JP 1550699A JP 2000210737 A JP2000210737 A JP 2000210737A
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caulking
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JP11015506A
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Kazuo Kitaura
和雄 北浦
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YUUSU KITAURA KK
Yuusu Kitaura KK
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YUUSU KITAURA KK
Yuusu Kitaura KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 比較的に薄肉の被結合部材1を被結合部材2
に、ガタや緩みなしに、非常に大きな結合強度でかしめ
結合する。 【解決手段】 バーリング加工により周縁に穴フランジ
3を有する結合穴4を開けられた被結合部材1の結合穴
4に被結合部材2を挿通し、この被結合部材2のうちの
穴フランジ4の先端部から外部に突出している部分を、
塑性変形部分2aが結合穴4を通過不可能となるように
外側に広がりかつ穴フランジ3の先端部を押さえ付ける
こととなるように塑性変形することにより、被結合部材
1,2を互いに結合する。穴フランジ3により被結合部
材2の剛性が大きくなるとともに穴フランジ3と被結合
部材2の塑性変形部分2aとが互いに強固にかみ合った
状態になるので、結合強度を非常に大きくすることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、かしめにより2以
上の部材を互いに結合するかしめ結合方法およびかしめ
結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、板材等の比較的に薄肉の第一
の被結合部材に結合穴を開け、この結合穴に第二の被結
合部材を挿通し、該第二の被結合部材の一部を、前記結
合穴を通過不可能となるように外側に広がるように塑性
変形して第一の被結合部材をかしめることにより、前記
第一および第二の被結合部材を互いに結合するかしめ結
合方法およびかしめ結合構造が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のかしめ結合方法およびかしめ結合構造においては、
次のような問題があった。
【0004】(イ)現代の工業製品においては、通常、
製品の軽量化および材料経済のために、その部品の厚さ
は可能な限り薄くされる。しかし、第一の被結合部材の
厚さを薄くするほど、結合強度が非常に弱くなってしま
う。
【0005】(ロ)第一の被結合部材に開けられた結合
穴の内周面と第二の被結合部材との間の間隙が大きくな
ると、二つの被結合部材間にガタや緩みが生じるので、
前記間隙を小さくする必要がある。しかし、そのため、
結合穴に対する第二の被結合部材の挿通作業が難しくな
り、該挿通作業の作業性が悪くなるとともに、結合穴お
よび第二の被結合部材のうちの結合穴を通過する部分の
加工精度を高くする必要があった。
【0006】前記(イ)の問題を解決するため、本願出
願人は先に特開平5−212468号において、前記第
一の被結合部材に補強板を重ね合せた状態で、前記第二
の被結合部材を塑性変形して前記第一の被結合部材およ
び補強板を一緒にかしめて、前記第一の部材と前記第二
の部材とを結合するかしめ結合方法およびかしめ結合構
造を提案した。
【0007】しかしながら、これによっては、前記
(ロ)の問題は解決できない上、次のような新たな問題
が生じていた。
【0008】(ハ)補強板を挿入することにより、部品
点数および作業工数が増加し、ひいてはコストが高くな
る。
【0009】(ニ)補強板にもメッキや塗装を施してい
ても、かしめ時に補強板と第一および第二の被結合物と
の間においてメッキ層や塗装膜が破壊され、補強板と第
一および第二の被結合物との間から錆が発生しやすくな
る。
【0010】本発明はこのような従来の事情に鑑みてな
されたもので、本発明の目的の一つは、板材等の比較的
に薄肉の第一の被結合部材を第二の被結合部材にかしめ
作業により非常に大きな結合強度で結合することができ
るかしめ結合方法およびかしめ結合構造を提供すること
にある。
【0011】本発明の他の目的は、加工精度を高くする
ことなく、第一および第二の被結合部材をガタや緩みが
ないように結合することができるかしめ結合方法および
かしめ結合構造を提供することにある。
【0012】本発明のさらに他の目的は、補強板を挿入
する必要がなく、部品点数および作業工数が増加するこ
とがなく、また第一の被結合物および第二の被結合物と
補強板との間から錆が発生する虞のないかしめ結合方法
およびかしめ結合構造を提供することにある。
【0013】本発明のさらに他の目的は、以下の説明か
ら明らかになろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によるかしめ結合
方法は、バーリング加工により周縁に穴フランジを有す
る結合穴を開けられた第一の被結合部材の前記結合穴に
第二の被結合部材を挿通し、この第二の被結合部材のう
ちの前記穴フランジの先端部から外部に突出している部
分を、塑性変形部分が前記結合穴を通過不可能となるよ
うに外側に広がりかつ前記穴フランジの先端部を押さえ
付けることとなるように塑性変形することにより、前記
第一および第二の被結合部材を互いに結合するものであ
る。
【0015】また、本発明によるかしめ結合構造は、バ
ーリング加工により周縁に穴フランジを有する結合穴を
開けられた第一の被結合部材と、前記結合穴に挿通され
た後、前記穴フランジの先端部から外部に突出している
部分を、塑性変形部分が前記結合穴を通過不可能となる
ように外側に広がりかつ前記穴フランジの先端部を押さ
え付けることとなるように塑性変形された第二の被結合
部材とを有してなるものである。
【0016】本発明によれば、バーリング加工によって
第一の被結合部材の結合穴の周縁に穴フランジが形成さ
れていることにより、穴フランジがない場合に比べ、第
一の被結合部材の結合穴付近の部分の剛性を大幅に高め
ることができる。そして、さらに穴フランジの部分は、
その先端部側から第二の被結合部材の塑性変形部分に押
さえ付けられて圧縮されることにより、その剛性をさら
に高められる。しかもその上、穴フランジの先端部付近
と前記塑性変形部分とは互いに強固にかみ合った状態に
なる。したがって、第一の被結合部材の厚さが薄くて
も、第一の被結合部材と第二の被結合部材との結合強度
を非常に大きくすることができる。
【0017】また、結合前の状態においては前記結合穴
の内周面と第二の被結合部材との間の間隙がある程度大
きくても、第二の被結合部材を塑性変形させる際、該第
二の被結合部材のうちの前記結合穴を通過する部分も圧
縮変形されて太くなり、前記結合穴の内周面と第二の被
結合部材とが互いに密着する上、前述のように穴フラン
ジの先端部付近と前記塑性変形部分とは互いに強固にか
み合った状態になるので、二つの被結合部材間にガタや
緩みが生じることがない。したがって、結合前における
前記間隙を大きくしておいて、結合穴に対する第二の被
結合部材の挿通作業を容易にすることができるととも
に、結合穴および第二の被結合部材のうちの結合穴を通
過する部分の加工精度を高くする必要がなくなる。
【0018】また、かしめ部分に補強板を挿入する必要
がないので、部品点数および作業工数が増加することが
なく、また第一の被結合物および第二の被結合物と補強
板との間から錆が発生する虞もなくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施例
に基づいて説明する。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
説明する。図1〜8は、本発明の第一実施例を示してお
り、このうち図1は第一および第二の被結合部材1,2
を互いに分離した状態で示している。また、図2は結合
前の第一の被結合部材1の平面図、図3は第二の被結合
部材の平面図をそれぞれ示している。前記第一の被結合
部材1は、鋼板等の金属板材からなり、この第一の被結
合部材1には、あらかじめバーリング加工により、周縁
に穴フランジ3を形成された円形の結合穴4が開けられ
ている。前記第二の被結合部材2は、鋼鉄等の金属材料
からなり、一端部付近につば状の挾持部5をヘッダー加
工により一体的に設けられた軸状をなしており、前記挾
持部5より他端側の周面に雄ねじ部6を設けられてい
る。
【0021】第一および第二の被結合部材1,2を結合
するには、図4および5に示すように、第一の被結合部
材1の結合穴4に第二の被結合部材2の雄ねじ部6を設
けられていない側を挿通し、その端部が穴フランジ3か
ら突出した状態となるようにかしめ機セットし、かしめ
機の押圧体を第二の被結合部材2と同軸に回転させなが
ら該押圧体で第二の被結合部材2を軸方向に圧縮し、図
6〜8のように第二の被結合部材2のうちの穴フランジ
3の先端部より外部に突出している部分をつぶすように
塑性変形する(符号2aはこの塑性変形部分を示してい
る)。さらに詳しく言うと、この塑性変形は、塑性変形
部分2aが結合穴4を通過不可能となるように外側に広
がり、かつ穴フランジ3の先端部を押さえ付けることと
なるように行う。これにより、第一の被結合部材1が塑
性変形部分2aと挾持部5との間に強く挾持され、第一
および第二の被結合部材1,2が互いに結合される。
【0022】この結合方法および結合構造においては、
バーリング加工によって第一の被結合部材1の結合穴4
の周縁に穴フランジ3が形成されていることにより、穴
フランジ3がない場合に比べ、第一の被結合部材1の結
合穴4付近の部分の剛性を大幅に高めることができる。
そして、さらに穴フランジ3の部分は、その先端部側か
ら第二の被結合部材2の塑性変形部分2aに押さえ付け
られて圧縮されることにより、その剛性をさらに高めら
れる。しかもその上、穴フランジ3の先端部付近と塑性
変形部分2aとは互いに強固にかみ合った状態になる。
したがって、第一の被結合部材1の板厚を薄くしても、
第一の被結合部材1と第二の被結合部材2との結合強度
を非常に大きくすることができる。
【0023】また、結合前の状態において結合穴4の内
周面と第二の被結合部材2との間の間隙がある程度大き
くても、第二の被結合部材2を軸方向に圧縮して塑性変
形させる際、該第二の被結合部材2のうちの結合穴4を
通過する部分も圧縮変形して太くなり、結合穴4の内周
面と第二の被結合部材2とが互いに密着する上、前述の
ように穴フランジ3の先端部付近と塑性変形部分2aと
は互いに強固にかみ合った状態になるので、二つの被結
合部材1,2間にガタや緩みが生じることがない。した
がって、結合前における前記間隙を大きくしておいて、
結合穴4に対する第二の被結合部材2の挿通作業を容易
にすることができるとともに、結合穴4および第二の被
結合部材2のうちの結合穴4を通過する部分の加工精度
を高くする必要がなくなる。
【0024】また、かしめ部分に補強板を挿入する必要
がないので、部品点数および作業工数が増加することが
なく、また第一の被結合物および第二の被結合物と補強
板との間から錆が発生する虞もなくなる。
【0025】図9〜13は、本発明の第二実施例を示
す。第一の被結合部材1は前記図1〜8の第一実施例の
場合と同じものである。第二の被結合部材2は、基本的
には前記第一実施例の場合と同様であるが、雄ねじ部6
を設けられていない側の端部付近に軸方向に穴8を穿設
されており、これにより該端部付近は筒状となっている
(以下、この筒状となっている部分を筒状部9と呼
ぶ)。
【0026】本実施例では、図9および10に示すよう
に、第一の被結合部材1の結合穴4に第二の被結合部材
2の、雄ねじ部6を設けられていない側を挿通し、筒状
部9が穴フランジ3から突出した状態となるようにプレ
ス装置にセットし、次に、プレス加工により、筒状部9
の全周を外側にカールして広がるように塑性変形させる
(符号2aはこの塑性変形部分を示している)。これに
より、塑性変形部分2aは結合穴4を通過不可能となる
ように外側に広がり、かつ穴フランジ3の先端部を押さ
え付ける。この結果、第一の被結合部材1が第二の被結
合部材2の塑性変形部分2aと挾持部5との間に強く挾
持され、第一および第二の被結合部材1,2が互いに結
合される。
【0027】本実施例においても、前記実施例と同様の
理由により、第一の被結合部材1の板厚を薄くしても、
第一の被結合部材1と第二の被結合部材2との結合強度
を非常に大きくすることができる。また、結合前におけ
る結合穴4の内周面と第二の被結合部材2との間の間隙
をある程度大きくしておいても、二つの被結合部材1,
2間にガタや緩みが生じることがなく、結合穴4に対す
る第二の被結合部材2の挿通作業を容易にすることがで
きるとともに、結合穴4および第二の被結合部材2のう
ちの結合穴4を通過する部分の加工精度を高くする必要
がなくなる。
【0028】さらに、本実施例においては、第二の被結
合部材2の塑性変形させるべき部分が筒状とされている
ので、前記第一実施例の場合のように中実とされている
場合に比べ、塑性変形が容易になり、小さな力で十分な
大きさの塑性変形を生じさせることができる。
【0029】図14〜18は、本発明の第三実施例を示
す。第一の被結合部材1は前記第一実施例の場合と同じ
ものである。第二の被結合部材2は前記第二実施例の場
合と同様であるが、筒状部9をやや長くされている。
【0030】本実施例では、図14および15に示すよ
うに、第一の被結合部材1の結合穴4に第二の部材4
の、雄ねじ部6を設けられていない側を挿通し、筒状部
9が穴フランジ3から突出した状態となるようにプレス
装置にセットし、次に、この状態において、筒状部9を
内方には変形しないように拘束した状態で軸方向に圧縮
し、図16および17に示すように筒状部9の周壁を全
周に渡って外方に膨出させ、縦断面において2重に折り
重なるように塑性変形させる(符号2aはこの塑性変形
部分を示している)。このようなプレス加工は、具体的
には、例えば先に本出願人が提案した特開昭61−29
0221号に示されている方法等より行うことができ
る。これにより、塑性変形部分2aは結合穴4を通過不
可能となるように外側に広がり、かつ穴フランジ3の先
端部を押さえ付ける。この結果、第一の被結合部材1が
第二の被結合部材2の塑性変形部分2aと挾持部5との
間に強く挾持され、第一および第二の被結合部材1,2
が互いに結合される。
【0031】本実施例においても、前記実施例と同様の
理由により、第一の被結合部材1の板厚を薄くしても、
第一の被結合部材1と第二の被結合部材2との結合強度
を非常に大きくすることができる。また、結合前におけ
る結合穴4の内周面と第二の被結合部材2との間の間隙
をある程度大きくしておいても、二つの被結合部材1,
2間にガタや緩みが生じることがなく、結合穴4に対す
る第二の被結合部材2の挿通作業を容易にすることがで
きるとともに、結合穴4および第二の被結合部材2のう
ちの結合穴4を通過する部分の加工精度を高くする必要
がなくなる。
【0032】また、本実施例においても、第二の被結合
部材2の塑性変形させるべき部分が筒状とされているの
で、前記第一実施例の場合のように中実とされている場
合に比べ、塑性変形が容易になり、小さな力で十分な大
きさの塑性変形を生じさせることができる。
【0033】図19は本発明の第四実施例を示す。この
実施例では、第二の被結合部材2の筒状部9は前記14
〜18の第三実施例の場合よりさらに長くされている。
他の構成は、前記第三実施例の場合と同様である。
【0034】本実施例では、筒状部9のうちの穴フラン
ジ3側の付近の周壁は前記第三実施例の場合と同様に全
周に渡って外方に膨出させ、縦断面において2重に折り
重なるように塑性変形させる(符号2aはこの塑性変形
部分を示している)一方、筒状部9のうちの先端側の部
分は元の筒状状態を維持するようにする。このようなプ
レス加工は、筒状部9の先端側の部分は内方だけではな
く外方にも変形しないように拘束した状態で、筒状部9
を軸方向に圧縮することにより行うことができる(具体
的には、例えば先に本出願人が提案した特開昭61−2
90222号に示されている方法等より行うことができ
る)。
【0035】図20〜23は、本発明の第五実施例を示
す。本実施例においても、第一の被結合部材1は前記第
一実施例の場合と同じものである。第二の被結合部材2
は、鋼鉄等の金属材料からなるパイプ材を加工してな
り、全体的に筒状をなしており、その一端部付近につば
状の挾持部5を一体的に設けられている。前記挾持部5
は、前記第四実施例の塑性変形部分2aの形成方法と同
様の方法により、前記パイプ材の周壁を全周に渡って外
方に膨出させ、縦断面において2重に折り重なるように
塑性変形することにより形成されている。
【0036】第一および第二の被結合部材1,2を結合
する際には、図20および21に示すように、第一の被
結合部材1の結合穴4に第二の部材4の挾持部5側を挿
通し、前記図14〜18の第三実施例の場合と同様にし
て、図22および23に示すように挾持部5側端部付近
の周壁を全周に渡って外方に膨出させ、縦断面において
2重に折り重なるように塑性変形させる(符号2aはこ
の塑性変形部分を示している)。これにより、第一の被
結合部材1が第二の被結合部材2の塑性変形部分2aと
挾持部5との間に強く挾持され、第一および第二の被結
合部材1,2が互いに結合される。
【0037】本実施例においても、前記各実施例と同様
の理由により、第一の被結合部材1の板厚を薄くして
も、第一の被結合部材1と第二の被結合部材2との結合
強度を非常に大きくすることができる。また、結合前に
おける結合穴4の内周面と第二の被結合部材2との間の
間隙をある程度大きくしておいても、二つの被結合部材
1,2間にガタや緩みが生じることがなく、結合穴4に
対する第二の被結合部材2の挿通作業を容易にすること
ができるとともに、結合穴4および第二の被結合部材2
のうちの結合穴4を通過する部分の加工精度を高くする
必要がなくなる。
【0038】また、本実施例においても、第二の被結合
部材2の塑性変形させるべき部分が筒状とされているの
で、前記第一実施例の場合のように中実とされている場
合に比べ、塑性変形が容易になり、小さな力で十分な大
きさの塑性変形を生じさせることができる。
【0039】図24は本発明の第六実施例を示す。この
実施例では、第二の被結合部材2の筒状部9は前記20
〜23の第五実施例の場合よりやや長くされている。他
の構成は、前記第五実施例の場合と同様である。
【0040】本実施例では、前記図19の第四実施例の
場合と同様にして、第二の被結合部材2の挾持部5側端
部付近のうちの穴フランジ3付近の部分の周壁は全周に
渡って外方に膨出させ、縦断面において2重に折り重な
るように塑性変形させる一方、それより先端側の部分は
元の筒状状態を維持するようにする。
【0041】図25は本発明の第七実施例を示す。この
実施例においては、第一および第二被結合部材1,2は
前記図1〜8の第一実施例と同様のものを使用してい
る。本実施例では、前記図19の第四実施例および図2
5の第七実施例の場合と同様のプレス加工法により、第
二の被結合部材2の中実の部分を軸方向に圧縮してその
一部を外側につば状に広がるように塑性変形する(符号
2aはこの塑性変形部分を示している)ことにより、第
一および第二の被結合部材1,2を結合している。
【0042】なお、本発明における第二の被結合部材の
塑性変形は、前記各実施例に示されているような方法に
よるものに限られるものではない。
【0043】また、前記各実施例では、第二の被結合部
材2を塑性変形して塑性変形部分2aを形成する前に予
め挾持部5を設けているが、塑性変形部分2aと挾持部
5とをプレス加工により同時に形成することも可能であ
る。
【0044】また、本発明においては、第一および第二
の被結合部材1,2の形態は、前記各実施例に示されて
いる形態に限られることはない。前記各実施例では、第
一の被結合部材1は板状とされているが、本発明におい
ては、第一の被結合部材1はバーリング加工が可能なも
のであればよく、例えばパイプ状等とされていてもよ
い。
【0045】また、前記各実施例では、挾持部5が第二
の被結合部材2に一体的に設けられているが、本発明に
おいては、前記各実施例の挾持部5と同様に第二の被結
合部材2を軸方向に拘束する部材を第二の被結合部材2
とは別体に設けてもよい。
【0046】また、前記各実施例においては、挾持部5
と第二の被結合部材2の塑性変形部分2aとの間に第一
の被結合部材1のみが挾持されているが、挾持部5と塑
性変形部分2aとの間に第一の被結合部材1とともに他
の部材が挾持されるようにしてもよい。
【0047】また、前記各実施例では、結合穴4と第二
の被結合部材2の結合穴4を通過する部分の横断面と
が、いずれも円形とされているが、本発明においては、
これらを非円形とすることもできる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によるかしめ結合方
法およびかしめ結合構造は、(a)板材等の比較的に薄
肉の第一の被結合部材を第二の被結合部材にかしめ作業
により非常に大きな結合強度で結合することができる、
(b)加工精度を高くすることなく、第一および第二の
被結合部材をガタや緩みがないように結合することがで
きる、(c)補強板を挿入する必要がなく、部品点数お
よび作業工数が増加することがなく、また補強板と第一
の被結合物および第二の被結合物との間から錆が発生す
る虞がない、等の優れた効果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例における第一および第二の
被結合部材を互いに分離した状態で示す縦断面図であ
る。
【図2】前記第一実施例における第一の被結合部材を示
す平面図である。
【図3】前記第一実施例における第二の被結合部材を示
す平面図である。
【図4】前記第一実施例において第一の被結合部材の穴
に第二の被結合部材を挿通した状態を示す縦断面図であ
る。
【図5】図4の要部を示す拡大縦断面図である。
【図6】前記第一実施例において結合が完成した状態を
示す縦断面図である。
【図7】図6の要部を示す拡大縦断面図である。
【図8】前記第一実施例の結合完成後の状態を示す平面
図である。
【図9】本発明の第二実施例において第一の被結合部材
の穴に第二の被結合部材を挿通した状態を示す縦断面図
である。
【図10】図9の要部を示す拡大縦断面図である。
【図11】前記第二実施例において結合が完成した状態
を示す縦断面図である。
【図12】図11の要部を示す拡大縦断面図である。
【図13】前記第二実施例の結合完成後の状態を示す平
面図である。
【図14】本発明の第三実施例において第一の被結合部
材の穴に第二の被結合部材を挿通した状態を示す縦断面
図である。
【図15】図14の要部を示す拡大縦断面図である。
【図16】前記第三実施例において結合が完成した状態
を示す縦断面図である。
【図17】図16の要部を示す拡大縦断面図である。
【図18】前記第三実施例の結合完成後の状態を示す平
面図である。
【図19】本発明の第四実施例の結合完成後の状態を示
す縦断面図である。
【図20】本発明の第五実施例において第一の被結合部
材の穴に第二の被結合部材を挿通した状態を示す縦断面
図である。
【図21】図20の要部を示す拡大縦断面図である。
【図22】前記第五実施例において結合が完成した状態
を示す縦断面図である。
【図23】図22の要部を示す拡大縦断面図である。
【図24】本発明の第六実施例の結合完成後の状態を示
す縦断面図である。
【図25】本発明の第七実施例の結合完成後の状態を示
す縦断面図である。
【符号の説明】
1 第一の被結合部材 2 第二の被結合部材 2a 塑性変形部分 3 穴フランジ 4 穴 5 挾持部 9 筒状部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーリング加工により周縁に穴フランジ
    を有する結合穴を開けられた第一の被結合部材の前記結
    合穴に第二の被結合部材を挿通し、この第二の被結合部
    材のうちの前記穴フランジの先端部から外部に突出して
    いる部分を、塑性変形部分が前記結合穴を通過不可能と
    なるように外側に広がりかつ前記穴フランジの先端部を
    押さえ付けることとなるように塑性変形することによ
    り、前記第一および第二の被結合部材を互いに結合する
    かしめ結合方法。
  2. 【請求項2】 前記結合穴を通過不可能な挾持部を前記
    第二の被結合部材側に設け、この挾持部と前記塑性変形
    部分との間に前記第一の被結合部材が挾持されるように
    する請求項1記載のかしめ結合方法。
  3. 【請求項3】 前記挾持部は前記第二の被結合部材に一
    体的に設けられている請求項2記載のかしめ結合方法。
  4. 【請求項4】 前記第二の被結合部材のうちの少なくと
    も塑性変形される部分を筒状とした請求項1,2または
    3記載のかしめ結合方法。
  5. 【請求項5】 前記第二の被結合部材の筒状の部分を軸
    方向に圧縮し、該筒状の部分の少なくとも一部の周壁を
    全周に渡って外方に膨出させ、縦断面において2重に折
    り重なるように塑性変形させる請求項4記載のかしめ結
    合方法。
  6. 【請求項6】 バーリング加工により周縁に穴フランジ
    を有する結合穴を開けられた第一の被結合部材と、前記
    結合穴に挿通された後、前記穴フランジの先端部から外
    部に突出している部分を、塑性変形部分が前記結合穴を
    通過不可能となるように外側に広がりかつ前記穴フラン
    ジの先端部を押さえ付けることとなるように塑性変形さ
    れた第二の被結合部材とを有してなるかしめ結合構造。
  7. 【請求項7】 前記第二の被結合部材側に設けられた、
    前記結合穴を通過不可能な挾持部をさらに有し、この挾
    持部と前記塑性変形部分との間に前記第一の被結合部材
    が挾持された請求項6記載のかしめ結合構造。
  8. 【請求項8】 前記挾持部は前記第二の被結合部材に一
    体的に設けられている請求項7記載のかしめ結合構造。
  9. 【請求項9】 前記第二の被結合部材のうちの少なくと
    も塑性変形される部分を筒状とされている請求項6,7
    または8記載のかしめ結合構造。
  10. 【請求項10】 前記第二の被結合部材の筒状の部分を
    軸方向に圧縮され、該筒状の部分の少なくとも一部の周
    壁を全周に渡って外方に膨出され、縦断面において2重
    に折り重なるように塑性変形された請求項9記載のかし
    め結合構造。
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