JPH1054332A - 内燃機関用トランジスタ点火装置 - Google Patents

内燃機関用トランジスタ点火装置

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JPH1054332A
JPH1054332A JP22759696A JP22759696A JPH1054332A JP H1054332 A JPH1054332 A JP H1054332A JP 22759696 A JP22759696 A JP 22759696A JP 22759696 A JP22759696 A JP 22759696A JP H1054332 A JPH1054332 A JP H1054332A
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resistor
capacitor
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Tatsuo Naruse
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IKEDA DENSOO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で小型且つ安価に製作できると共
に、2次側の高圧出力を大にして高効率化でき、しかも
温度条件等による影響を防止でき、点火動作の安定性、
信頼性を確保できる内燃機関用トランジスタ点火装置を
提供する。 【解決手段】 点火コイル1 の1次コイル2 の両端に、
この1次コイル2 に短絡電流を流すための第1トランジ
スタ5 と、1次コイル2 に誘起する正の誘起電圧V2のピ
ークを検出するピーク検出手段9 と、このピーク検出手
段9 がピークを検出した時にオンして第1トランジスタ
5 をオフさせる第2トランジスタ6 とを並列に接続した
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用トラン
ジスタ点火装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】2サイクル式の内燃機関では、正転中に
急激に重負荷が逆転方向に加わった場合に、点火時期が
逆転方向に一致すれば、そのまま逆転することがある。
そこで、この内燃機関の逆転を防止するための逆転防止
機能を備えた内燃機関用トランジスタ点火装置として、
従来、特公昭56−38791号公報に記載のようなも
のが提案されている。
【0003】この従来のトランジスタ点火装置は、点火
コイルの1次コイルに接続された第1トランジスタと、
1次コイルに誘起する正の誘起電圧のピークを検出する
ピーク検出手段と、このピーク検出手段がピークを検出
した時に第1トランジスタをオフするサイリスタとを備
え、ピーク検出手段によるピーク検出時にサイリスタに
より第1トランジスタをオフして、点火コイルの2次コ
イルに高電圧を発生させて、点火プラグの火花放電によ
り点火するようになっている。ピーク検出手段は、第1
トランジスタにダーリントン接続された検出トランジス
タと、第1トランジスタに直列接続された抵抗と、検出
トランジスタに直列接続されたコンデンサとを備えてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のトランジスタ点
火装置は、1次短絡電流を流す第1トランジスタに、ピ
ーク検出手段の一部を構成する抵抗を直列に接続してい
るため、1次短絡電流の電流値が小さくなり、小型且つ
高効率化を図り得ない欠点がある。即ち、従来は、1次
短絡電流を流す第1トランジスタのエミッタ回路に抵抗
を接続すると共に、この第1トランジスタに検出トラン
ジスタをダーリントン接続し、この検出トランジスタの
エミッタにコンデンサを接続してピーク検出手段を構成
している。
【0005】このため、この抵抗によって1次コイルに
流れる短絡電流が制限されて小さくなると共に、第1ト
ランジスタのオフ時に点火コイルの2次側に発生する高
圧出力が低下する欠点があり、十分な高圧出力を得るた
めには、点火装置全体を大型化する必要がある。また点
火装置を大型化しても、抵抗による電力消費が大きくな
り、その無駄は解消し得ない。
【0006】更に、ピーク検出手段がピークを検出した
時に、サイリスタのオンにより第1トランジスタをオフ
させているが、サイリスタのオン電圧が他のトランジス
タに比較して大きいため、第1トランジスタのベース・
エミッタ間電圧が大になり、高温時に誤動作する等、温
度条件の変化による影響を非常に受け易く、動作の安定
性、信頼性を確保し難い欠点がある。本発明は、このよ
うな従来の課題に鑑み、簡単な構成で小型且つ安価に製
作できると共に、2次側の高圧出力を大にして高効率化
でき、しかも温度条件等による影響を防止でき、点火動
作の安定性、信頼性を確保できる内燃機関用トランジス
タ点火装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、点火コイル1 の1次コイル2 の両端に、この1次コ
イル2 に短絡電流を流すための第1トランジスタ5 と、
1次コイル2 に誘起する正の誘起電圧V2のピークを検出
するピーク検出手段9 と、このピーク検出手段9 がピー
クを検出した時にオンして第1トランジスタ5 をオフさ
せる第2トランジスタ6 とを並列に接続したものであ
る。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明において、ピーク検出手段9 に、充放電用のコ
ンデンサ10と、1次コイル2 に正の誘起電圧V2が誘起し
た時にオンしてコンデンサ10を順方向に充電し且つ該正
の誘起電圧V2のピークを越えた時にオフして第2トラン
ジスタ6 をオンさせる第3トランジスタ11とを備えたも
のである。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の発明において、1次コイル2 の両端に、第1
トランジスタ5 と、第2トランジスタ6 及び抵抗7 の第
1直列回路8 と、コンデンサ10、第3トランジスタ11及
び抵抗14の第2直列回路17とを並列に接続し、第1トラ
ンジスタ5 のベースを第1直列回路8 の第2トランジス
タ6 と抵抗7 との間に、第2トランジスタ6 のベースを
第2直列回路17の第3トランジスタ11と抵抗14との間に
夫々接続し、第2トランジスタ6 の両端に順方向充電用
のダイオード12と抵抗15との第3直列回路18を接続し、
この第3直列回路18のダイオード12と抵抗15との間に第
3トランジスタ11のベースを接続し、逆方向充電用のダ
イオード13と抵抗16との第4直列回路19の一端を第3ト
ランジスタ11とコンデンサ10との間に、他端を第1直列
回路8 の第2トランジスタ6 と抵抗7 との間に夫々接続
したものである。
【0010】請求項4に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の発明において、ピーク検出手段9 に、充放電
用のコンデンサ10と、1次コイル2 に正の誘起電圧V2
誘起した時にオンしてコンデンサ10を順方向に充電し且
つ該正の誘起電圧V2のピークを越えた時にオフする第3
トランジスタ11と、第3トランジスタ11のオン・オフに
よりオン・オフし且つオフ時に第3トランジスタ11をオ
ンする第4トランジスタ20とを備えたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて詳述する。図1乃至図3は本発明の第1の実
施形態を例示する。図1において、1 は点火コイルで、
1次コイル2 と2次コイル3 とを備え、その2次コイル
3 に点火プラグ4 が接続されている。5 は第1トランジ
スタで、そのコレクタ及びエミッタが点火コイル1 の1
次コイル2 の両端に接続されている。なお、第1トラン
ジスタ5 には、パワートランジスタが用いられている。
【0012】6 は第2トランジスタで、この第2トラン
ジスタ6 のコレクタに抵抗7 が直列接続され、第1直列
回路8 が構成されている。そして、この第1直列回路8
は、第1トランジスタ5 のコレクタ及びエミッタに並列
に接続され、その第2トランジスタ6 と抵抗7 との間に
第1トランジスタ5 のベースが接続されている。
【0013】9 は1次コイル2 に誘起する正の誘起電圧
V2のピークを検出するピーク検出手段で、1次コイル2
の正及び負の誘起電圧V1〜V3により充電される充放電用
のコンデンサ10と、1次コイル2 に正の誘起電圧V2が誘
起した時にオンしてコンデンサ10を順方向に充電し且つ
該正の誘起電圧V2のピークを越えた時にオフして第2ト
ランジスタ6 をオンさせる第3トランジスタ11の他に、
順方向充電用のダイオード12、逆方向充電用のダイオー
ド13及び抵抗14〜16を備えている。
【0014】コンデンサ10と第3トランジスタ11は抵抗
14と共に第2直列回路17を構成し、その第3トランジス
タ11のエミッタにコンデンサ10が、コレクタに抵抗14が
夫々接続されている。そして、この第2直列回路17は、
第1トランジスタ5 、第1直列回路8 と共に1次コイル
2 の両端間に並列に接続され、また第3トランジスタ11
と抵抗14との間に第2トランジスタ6 のベースが接続さ
れている。
【0015】順方向充電用のダイオード12と抵抗15は第
3直列回路18を構成し、この第3直列回路18は第2トラ
ンジスタ6 のコレクタ・エミッタ間に接続され、そのダ
イオード12と抵抗15との間に第3トランジスタ11のベー
スが接続されている。逆方向充電用のダイオード13と抵
抗16は第4直列回路19を構成し、この第4直列回路19の
一端が第3トランジスタ11とコンデンサ10との間に、他
端が第2直列回路17の第2トランジスタ6 と抵抗7 との
間に夫々接続されている。
【0016】次に図2及び図3を参照しながら第1の実
施形態における動作を説明する。通常の正転時には、図
2の(A)に二点鎖線で示すように、点火コイル1 の1
次コイル2 には負の誘起電圧V1と正の誘起電圧V2と負の
誘起電圧V3が連続して誘起する。
【0017】今、1次コイル2 に最初の負の誘起電圧V1
が誘起すると、1次コイル2 、コンデンサ10、抵抗16、
ダイオード13、抵抗7 及び1次コイル2 の充電回路が構
成され、その負の誘起電圧V1によってコンデンサ10が逆
方向に充電される。そして、このコンデンサ10が図2の
(B)に示すように負のピーク値まで充電されると、そ
の逆方向の充電電圧が抵抗15を介して第3トランジスタ
11のベース側に印加するので、この第3トランジスタ11
がオン状態になる。
【0018】その後、1次コイル2 に正の誘起電圧V2
誘起し、その誘起電圧V2が立ち上がってくると、1次コ
イル2 、抵抗7 、ダイオード12、第3トランジスタ11の
ベース・エミッタ、コンデンサ10を経て第3トランジス
タ11にベース電流が流れて、この第3トランジスタ11が
オンする。
【0019】このため1次コイル2 から抵抗7 、第3ト
ランジスタ11、コンデンサ10を経て1次コイル2 に至る
充電回路が構成されて、図2の(A)に実線で示すよう
に、1次コイル2 に誘起する正の誘起電圧V2によりコン
デンサ10が順方向に急速に充電されて行く。これと同時
に第2トランジスタ6 がオフし、第1トランジスタ5 が
オンするため、1次コイル2 、第1トランジスタ5 、1
次コイル2 の回路で1次短絡電流が流れる。
【0020】コンデンサ10が正の誘起電圧V2のピークに
達するまで順方向に充電された後、図2の(A)に示す
ように、1次コイル2 の正の誘起電圧V2がピークを越え
ると、ダイオード12を介して第3トランジスタ11のベー
スに印加する電圧が第3トランジスタ11のエミッタの電
圧、即ち、コンデンサ10の充電電圧よりも低くなり、図
2の(B)に示すように、第3トランジスタ11が正の誘
起電圧V2のピークを検出してオフする。
【0021】これによって第2トランジスタ6 がオン
し、第1トランジスタ5 をオフするので、第1トランジ
スタ5 を経て1次コイル2 に流れていた1次短絡電流が
遮断される。そして、点火コイル1 の2次コイル3 側に
高圧出力が発生し、内燃機関の上死点の手前側近傍で点
火プラグ4 に火花放電(発火)が発生して点火する。コ
ンデンサ10の順方向の充電電圧は、コンデンサ10から抵
抗16、ダイオード13、第2トランジスタ6 のコレクタ・
エミッタ、コンデンサ10の放電回路を介して、次の負の
誘起電圧V3が誘起するまでに放電する。
【0022】内燃機関の逆転時には、点火コイル1 の1
次コイル2 に、図3(A)及び(B)に示すように正の
誘起電圧V1、負の誘起電圧V2、正の誘起電圧V3が順次誘
起する。そして、その負の誘起電圧V2、正の誘起電圧V3
により、各部が正転時と同様に動作するが、その発火時
点が内燃機関の上死点を越えて大きく外れているので、
内燃機関の逆転を防止できる。
【0023】この実施形態では、点火コイル1 の1次短
絡電流が流れる第1トランジスタ5の経路から外れた位
置にピーク検出手段9 を設けているので、ピーク検出手
段9の一部を構成する抵抗を従来のように第1トランジ
スタ5 に直列に設ける必要がない。このため、1次コイ
ル2 、第1トランジスタ5 に流れる1次短絡電流を大き
くでき、これに伴って第1トランジスタ5 をオフした時
に点火コイル1 の2次コイル3 側に発生する高圧出力も
大にできる。また第1トランジスタ5 に直列に抵抗を接
続する必要がないので、それによる電力消費等の無駄も
防止できる。
【0024】従って、この実施形態では、点火装置全体
の小型化を図りながら、2次コイル3 側の高圧出力を大
にできると共に、無駄な電力消費を防止でき、容易に高
効率化を図ることができる。またピーク検出手段9 で
は、正の誘起電圧V2のピークを検出した時に第3トラン
ジスタ11がオフし、これによって第2トランジスタ6 を
オンさせて第1トランジスタ5 をオフするように構成し
ており、第2トランジスタ6 により第1トランジスタ5
をオン・オフ制御するようにしている。
【0025】従って、従来のサイリスタで第1トランジ
スタ5 を制御する場合に比較して、第2トランジスタ6
のオン電圧を小さくできるので、第1トランジスタ5 の
ベース・エミッタ間電圧が小さくなり、温度条件の変化
による影響を受け難くなる。このため高温時の誤動作等
の恐れもなく、動作の安定性、信頼性を容易に確保でき
る。
【0026】更に、ピーク検出手段9 は、1次短絡電流
が流れる第1トランジスタ5 の回路から外して、コンデ
ンサ10、第3トランジスタ11、ダイオード12,13 、抵抗
14〜16により構成しているので、その回路構成が簡単で
あり、素子数を少なくできる。このため、製作コストを
更に低減し安価に実施できる。
【0027】図4は本発明の第2の実施形態を例示し、
ピーク検出手段9 に、充放電用のコンデンサ10と、1次
コイル2 に正の誘起電圧が誘起した時にオンしてコンデ
ンサ10を順方向に充電し且つ該正の誘起電圧のピークを
越えた時にオフする第3トランジスタ11と、第3トラン
ジスタ11のオン・オフによりオン・オフし且つオフ時に
第3トランジスタ11をオンする第4トランジスタ20とを
備えたものである。
【0028】コンデンサ10は逆方向充電用のダイオード
21と直列回路を構成し、第2トランジスタ6 の両端間に
接続されている。第4トランジスタ20は2個の抵抗22,2
3 と直列回路を構成し、1次コイル2 の両端間に接続さ
れている。そして、この第4トランジスタ20のコレクタ
と抵抗23との間に、ダイオード24を介してコンデンサ10
が接続され、また2個の抵抗22,23 間に第2トランジス
タ6 のベースが接続されている。
【0029】第3トランジスタ11はエミッタが第2トラ
ンジスタ6 のコレクタとダイオード21との間に、コレク
タが抵抗25を介して第4トランジスタ20のベースに夫々
接続されている。第3トランジスタ11のベースは順方向
のダイオード26を介して、コンデンサ10とダイオード21
との間に接続されている。
【0030】次に第2の実施形態における動作を説明す
る。内燃機関の正転時において、1次コイル2 に最初の
負の誘起電圧が誘起すると、1次コイル2 、コンデンサ
10、ダイオード21、抵抗7 及び1次コイル2 の充電回路
が構成され、負の誘起電圧によってコンデンサ10が逆方
向に充電され、その充電電圧を維持する。
【0031】次に1次コイル2 に正の誘起電圧が誘起す
ると、1次コイル2 、抵抗7 、第3トランジスタ11のエ
ミッタ・ベース、ダイオード26、コンデンサ10を経て第
3トランジスタ11がオンする。このためコンデンサ10が
正の誘起電圧により順方向に充電される。同時に第1ト
ランジスタ5 がオンして1次コイル2 に1次短絡電流が
流れる。また第3トランジスタ11がオンすると、第4ト
ランジスタ20がオンするため、第2トランジスタ6 はオ
フしたままである。
【0032】1次コイル2 の正の誘起電圧がピークを越
えると、第3トランジスタ11のベース側にコンデンサ10
の充電電圧がダイオード26を介して印加するため、第3
トランジスタ11のエミッタの電圧がベース側の電圧より
も低くなり、第3トランジスタ11がピークを検出すると
同時にオフする。これによって第4トランジスタ20がオ
フし、第2トランジスタ6 がオンして、第1トランジス
タ5 をオフするので、第1の実施形態と同様に1次短絡
電流を遮断して点火する。
【0033】従って、この第2の実施形態においても、
第1の実施形態と同様の利点を得ることができる。以
上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は
これらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲内で設計変更が可能であることは
言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、点火
コイル1 の1次コイル2 の両端に、この1次コイル2 に
短絡電流を流すための第1トランジスタ5 と、1次コイ
ル2 に誘起する正の誘起電圧V2のピークを検出するピー
ク検出手段9 と、このピーク検出手段9 がピークを検出
した時にオンして第1トランジスタ5 をオフさせる第2
トランジスタ6 とを並列に接続しているので、簡単な構
成で小型且つ安価に製作できると共に、2次側の高圧出
力を大にして高効率化でき、しかも温度条件等による影
響を防止でき、点火動作の安定性、信頼性を容易に確保
できる。
【0035】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明において、ピーク検出手段9 に、充放電
用のコンデンサ10と、1次コイル2 に正の誘起電圧V2
誘起した時にオンしてコンデンサ10を順方向に充電し且
つ該正の誘起電圧V2のピークを越えた時にオフして第2
トランジスタ6 をオンさせる第3トランジスタ11とを備
えているので、ピーク検出手段9 により正の誘起電圧V2
のピークを確実に検出できると共に、その回路構成を簡
単にできる。
【0036】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1又は2に記載の発明において、1次コイル2 の両端
に、第1トランジスタ5 と、第2トランジスタ6 及び抵
抗7 の第1直列回路8 と、コンデンサ10、第3トランジ
スタ11及び抵抗14の第2直列回路17とを並列に接続し、
第1トランジスタ5 のベースを第1直列回路8 の第2ト
ランジスタ6 と抵抗7 との間に、第2トランジスタ6 の
ベースを第2直列回路17の第3トランジスタ11と抵抗14
との間に夫々接続し、第2トランジスタ6 の両端に順方
向充電用のダイオード12と抵抗15との第3直列回路18を
接続し、この第3直列回路18のダイオード12と抵抗15と
の間に第3トランジスタ11のベースを接続し、逆方向充
電用のダイオード13と抵抗16との第4直列回路19の一端
を第3トランジスタ11とコンデンサ10との間に、他端を
第1直列回路8 の第2トランジスタ6 と抵抗7 との間に
夫々接続しているので、点火装置全体の回路構成が簡単
であり、素子の部品点数を削減できる。
【0037】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1又は2の何れかに記載の発明において、ピーク検出手
段9 に、充放電用のコンデンサ10と、1次コイル2 に正
の誘起電圧V2が誘起した時にオンしてコンデンサ10を順
方向に充電し且つ該正の誘起電圧V2のピークを越えた時
にオフする第3トランジスタ11と、第3トランジスタ11
のオン・オフによりオン・オフし且つオフ時に第2トラ
ンジスタ6 をオンする第4トランジスタ20とを備えてい
るので、ピーク検出手段9 により正の誘起電圧V2のピー
クを確実に検出して第2トランジスタ6 を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す点火装置の回路
図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す正転時の波形図
である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す逆転時の波形図
である。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す点火装置の回路
図である。
【符合の説明】
1 点火コイル 2 1次コイル 5 第1トランジスタ 6 第2トランジスタ 7 抵抗 8 第1直列回路 9 ピーク検出手段 10 コンデンサ 11 第3トランジスタ 12,13 ダイオード 14,15,16 抵抗 17 第2直列回路 18 第3直列回路 19 第4直列回路 20 第4トランジスタ V2 誘起電圧

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点火コイル(1) の1次コイル(2) の両端
    に、この1次コイル(2) に短絡電流を流すための第1ト
    ランジスタ(5) と、1次コイル(2) に誘起する正の誘起
    電圧(V2)のピークを検出するピーク検出手段(9) と、こ
    のピーク検出手段(9) がピークを検出した時にオンして
    第1トランジスタ(5) をオフさせる第2トランジスタ
    (6) とを並列に接続したことを特徴とする内燃機関用ト
    ランジスタ点火装置。
  2. 【請求項2】 ピーク検出手段(9) に、充放電用のコン
    デンサ(10)と、1次コイル(2) に正の誘起電圧(V2)が誘
    起した時にオンしてコンデンサ(10)を順方向に充電し且
    つ該正の誘起電圧(V2)のピークを越えた時にオフして第
    2トランジスタ(6) をオンさせる第3トランジスタ(11)
    とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関
    用トランジスタ点火装置。
  3. 【請求項3】 1次コイル(2) の両端に、第1トランジ
    スタ(5) と、第2トランジスタ(6) 及び抵抗(7) の第1
    直列回路(8) と、コンデンサ(10)、第3トランジスタ(1
    1)及び抵抗(14)の第2直列回路(17)とを並列に接続し、
    第1トランジスタ(5) のベースを第1直列回路(8) の第
    2トランジスタ(6) と抵抗(7) との間に、第2トランジ
    スタ(6) のベースを第2直列回路(17)の第3トランジス
    タ(11)と抵抗(14)との間に夫々接続し、第2トランジス
    タ(6) の両端に順方向充電用のダイオード(12)と抵抗(1
    5)との第3直列回路(18)を接続し、この第3直列回路(1
    8)のダイオード(12)と抵抗(15)との間に第3トランジス
    タ(11)のベースを接続し、逆方向充電用のダイオード(1
    3)と抵抗(16)との第4直列回路(19)の一端を第3トラン
    ジスタ(11)とコンデンサ(10)との間に、他端を第1直列
    回路(8) の第2トランジスタ(6) と抵抗(7) との間に夫
    々接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載の内
    燃機関用トランジスタ点火装置。
  4. 【請求項4】 ピーク検出手段(9) に、充放電用のコン
    デンサ(10)と、1次コイル(2) に正の誘起電圧(V2)が誘
    起した時にオンしてコンデンサ(10)を順方向に充電し且
    つ該正の誘起電圧(V2)のピークを越えた時にオフする第
    3トランジスタ(11)と、第3トランジスタ(11)のオン・
    オフによりオン・オフし且つオフ時に第3トランジスタ
    (11)をオンする第4トランジスタ(20)とを備えたことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関用トランジ
    スタ点火装置。
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