JPH1053749A - 水系接着剤 - Google Patents

水系接着剤

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JPH1053749A
JPH1053749A JP8227687A JP22768796A JPH1053749A JP H1053749 A JPH1053749 A JP H1053749A JP 8227687 A JP8227687 A JP 8227687A JP 22768796 A JP22768796 A JP 22768796A JP H1053749 A JPH1053749 A JP H1053749A
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JP
Japan
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chloroprene
anionic surfactant
parts
adhesive
curing agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP8227687A
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English (en)
Inventor
Katsunao Sato
克尚 佐藤
Yuji Ono
勇治 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aica Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Aica Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特定量のアニオン系界面活性剤の添加量でラ
ジカル重合したクロロプレン系ラテックスと、金属塩と
組合せることにより、初期接着力と貯蔵安定性の優れた
接着剤とする。 【構成】 クロロプレン100重量部に対して、アニオ
ン系界面活性剤(例、ロジン酸カリウム)0.2〜15
重量部含有するクロロプレン系ラテックスを必須成分と
する主剤と、金属塩(例、塩化カリウム)水溶液を硬化
剤とする2液からなる分別塗布型の水系接着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、初期接着力を改良した
2液分別塗布型の水系接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種用途の接着剤として、安全衛
生、環境汚染および火災などの危険防止の観点から、接
着剤の溶媒が有機溶剤タイプから水性エマルジョンタイ
プへと変換されつつある。
【0003】なかでも、被着体に選択性がない点や初期
接着力,耐熱接着力などの性能の点よりクロロプレン系
ラテックスを主成分とする接着剤が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】クロロプレン系ラテッ
クスを主成分とする接着剤のうち、中性域のノニオン系
クロロプレンラテックスを主成分とするものは、保護コ
ロイドのポリビニルアルコールに起因する耐水性が悪い
点に問題があった。
【0005】そこで、アニオン系クロロプレンラテック
スを主成分とする主剤と、中性ないしはアルカリ性の無
機金属塩を主成分とする硬化剤とする二液型の接着剤も
検討されているが、初期接着力などの点で十分な性能が
得られず、有機溶剤タイプに匹敵する性能は認められな
かった。
【0006】本発明の目的は、使用し易い水性エマルジ
ョンタイプで、初期接着力などの性能が有機溶剤タイプ
に匹敵する水系接着剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、クロロプレン
100重量部に対して、アニオン系界面活性剤を0.2〜
15重量部含有するクロロプレン系ラテックスを必須成
分とする主剤と、金属塩を必須成分とする硬化剤との2
液からなることを特徴とする水系接着剤。
【0008】本発明で主剤を構成する前記の如きアニオ
ン系界面活性剤を特定量含有するクロロプレン系ラテッ
クスの製法について説明する。
【0009】先ず、アニオン系界面活性剤としては、ロ
ジン酸石鹸が最も一般的であり、特に限定することなく
広範囲のものを用いることができるが、例えばガムロジ
ン,トール油ロジン等の不均一ロジンのアルカリ金属塩
が用いられる。また、これらのロジン酸塩と共にNaO
H,KOH等のアルカリ金属塩水酸化物を添加してもよ
い。
【0010】上記のアニオン系界面活性剤を水に溶解し
た溶液中に、通常は、窒素雰囲気下にて、常温で、クロ
ロプレンモノマー又はクロロプレン及びクロロプレンと
共重合可能なモノマーとを、重合開始剤と共に連続的に
滴下しながら乳化重合することにより得られる。
【0011】アニオン系界面活性剤の使用量としては、
本発明ではクロロプレン100重量部に対して、0.2
〜15重量部(以下、単に部と示す)の範囲である。
0.2部以下では乳化重合時にゲル分が発生し、貯蔵安
定性も悪い。15部以上では硬化剤の金属塩による界面
活性剤の破壊に時間を要し、初期接着力の発現が悪くな
る。
【0012】なお、必要に応じて使用される前記のクロ
ロプレンと共重合可能なモノマーとしては、ブタジエ
ン,アクリロニトリル,メタクリル酸アルキル,アクリ
ル系モノマーなどが挙げられる。これらのモノマーは通
常0〜25重量%で用いるのが好ましい。
【0013】また、アクリル系モノマーの具体例として
は、メタクリル酸メチルエステル,メタクリル酸エチル
エステル,メタクリル酸プロピルエステル等が挙げられ
る。アクリル系モノマーを共重合させたものは軟質塩化
ビニルへの接着性が優れている。
【0014】重合反応の分子量調整剤としては、通常の
n−ドデシルメルカプタン等が用いられる。また、重合
開始剤としては、無機または有機の過酸化物、例えば、
t−ブチルハイドロパーオキサイド,過硫酸カリウム等
が用いられる。また、重合禁止剤としては、チオジフェ
ニルアミン等がある。
【0015】次に、硬化剤を構成する金属塩としては、
塩化カルシウム,硝酸マグネシウム,硝酸亜鉛などの無
機金属塩、及び、パントテン酸カルシウム,グリシンカ
ルシウム,アルキルトリメチルアンモニウム塩酸塩など
の有機金属塩が挙げられ、いずれも通常は水溶液として
使用されるが、乾燥時間の短縮化による初期強度の向上
を目的にアルコール類の添加を行っても良い。
【0016】本発明では、上記の必須成分の外に、他の
ラテックスやエマルジョン、例えばスチレンブタジエン
ゴムラテックスや天然ゴムラテックス,アクリル系樹脂
エマルジョンやエチレン酢酸ビニル共重合体エマルジョ
ン,ウレタン樹脂やエポキシ樹脂からなるサスペンジョ
ンなどが使用される。また、公知の粘着付与剤や充填
剤、例えば、ロジンや石油樹脂などの粘着付与剤,炭カ
ルやクレーなどの充填剤が任意に使用できる。
【0017】上記の如き、主剤と硬化剤の配合比率は、
固形分重量換算値で、アニオン系界面活性剤含有クロロ
プレン系ラテックス100部に対し、金属塩水溶液0.
2〜50部であり、これ以下では本発明の効果である初
期接着力の向上がみられず、反対に、これ以上では接着
性が阻害される。
【0018】上記の主剤と硬化剤とを通常の方法で添加
混合すると増粘してゲル化するために、使用できなかっ
たり、均一に塗布することが困難になる。
【0019】従って、本発明では、上記の主剤と硬化剤
とを別々の容器に収容し、使用に際しては、通常のスプ
レーガン又はエアレスガンを2丁並べて塗布するか、双
頭ガン,同芯ガン等を使用して、主剤と硬化剤を別々の
吐出口(ノズル)より噴霧して、空中で混合して被着体
に塗布する。
【0020】
【作用】本発明では、前記の如く、主剤中に必須成分で
あるクロロプレン系ラテックス中でのアニオン系界面活
性剤の含有量が特定されているので、接着剤としの貯蔵
安定性が良く、かつ、使用後の初期接着力が優れてい
る。
【0021】
【実施例】以下、実施例により説明するが、部または%
はいずれも重量換算値を示す。 実施例1 3リットルの4つ口フラスコを用い、窒素雰囲気下に
て、温度20℃で、アニオン系界面活性剤としてロジン
酸カリウム2.5部を水45部に溶解して撹拌しなが
ら、重合開始剤として過硫酸カリウム1部を水99部に
溶解した水溶液5部、及び、クロロプレンモノマー50
部をそれぞれ連続的に滴下しながらラジカル重合を行
い、クロロプレンモノマーの転化率が95%に達した段
階で重合禁止剤としてチオジフェニルアミン0.2部を
添加して乳化重合を終了した。終了後、残存するモノマ
ーをスチームストッピング法で除去し、樹脂固形分52
%で、クロロプレン重合体100部に対して、アニオン
系界面活性剤(ロジン酸カリウム)5部含有する組成物
を実施例1の主剤とした。
【0022】実施例2 実施例1の主剤100部に、粘着付与剤としてロジンエ
ステルエマルジョンのスーパーエステルE−720(荒
川化学製)30部を混合し、固形分換算値で、クロロプ
レン系ラテックス100部に対して粘着付与剤30部を
配合した組成物を実施例2の主剤とした。
【0023】比較例1 実施例1において、アニオン系界面活性剤のロジン酸カ
リウムの使用量を2.5部から10部に変えた以外は同
様にして、樹脂固形分60%で、クロロプレン重合体1
00部に対して、アニオン系界面活性剤(ロジン酸カリ
ウム)20部含有する組成物を比較例1の主剤とした。
【0024】比較例2 実施例1において、アニオン系界面活性剤のロジン酸カ
リウムの代りに、ノニオン系界面活性剤のポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテルのエマルゲン905
(HLB=9.2 花王製)を同量使用した以外は同様
にして、樹脂固形分52%で、クロロプレン重合体10
0部に対して、ノニオン系界面活性剤5部を含有する組
成物を比較例2の主剤とした。
【0025】上記の実施例1,2及び比較例1,2の硬
化剤としては、いずれも、塩化カルシウム5%水溶液を
使用した。
【0026】次に、上記各接着剤の性能を測定する目的
で、岩田塗装機工業製の双頭ガンを使用して、主剤10
0部に対して硬化剤5部の配合比率で空中で霧化混合
し、被着体の厚さ3mmの合板に約150g/m2の割合で
両面塗布し、塗布した合板同士を直ちに貼合せ1Kg/cm2
の圧締圧力で、1分間圧締し、解圧直後の初期接着力、
及び、7日間放置後の常態接着力をJIS K 685
1に準じた引張剪断強度(N/cm2)を測定し、結果を表1
に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】表1より明らかな如く、本発明の水系接
着剤は初期接着力が、従来品の常態接着力に相当する強
度を有しており、かつ、常態接着力においても従来品よ
り優れた強度を有している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロロプレン100重量部に対して、ア
    ニオン系界面活性剤0.2〜15重量部含有するクロロプ
    レン系ラテックスを必須成分とする主剤と、金属塩を必
    須成分とする硬化剤との2液からなることを特徴とする
    水系接着剤。
JP8227687A 1996-08-08 1996-08-08 水系接着剤 Pending JPH1053749A (ja)

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JP8227687A JPH1053749A (ja) 1996-08-08 1996-08-08 水系接着剤

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004525991A (ja) * 2000-09-19 2004-08-26 バイエル アクチェンゲゼルシャフト ポリクロロプレン分散液に基づく接着剤組成物
WO2018143159A1 (ja) * 2017-02-01 2018-08-09 デンカ株式会社 クロロプレン系重合体ラテックス組成物、該組成物を用いた混合ラテックス組成物、及びその用途
WO2024117078A1 (ja) * 2022-11-28 2024-06-06 デンカ株式会社 クロロプレン系重合体ラテックス組成物及び接着剤組成物
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