JPH1052789A - はんだペースト - Google Patents

はんだペースト

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JPH1052789A
JPH1052789A JP8212381A JP21238196A JPH1052789A JP H1052789 A JPH1052789 A JP H1052789A JP 8212381 A JP8212381 A JP 8212381A JP 21238196 A JP21238196 A JP 21238196A JP H1052789 A JPH1052789 A JP H1052789A
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JP
Japan
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solder
solder powder
powder
oxidation
oxidized
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JP8212381A
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English (en)
Inventor
Seiki Sakuyama
誠樹 作山
Hiromoto Uchida
浩基 内田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1052789A publication Critical patent/JPH1052789A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3457Solder materials or compositions; Methods of application thereof
    • H05K3/3485Applying solder paste, slurry or powder

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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はプリント配線板等に集積回路素子や
電子部品を実装するに用いるはんだペーストに関し、は
んだペーストを用いたリフロー加熱方式のはんだ付け工
程時における集積回路素子や電子部品のマンハッタン現
象の抑止と、はんだ接合部の信頼性を向上し得るはんだ
ペーストを提供することを目的とする。 【解決手段】 共晶点を有する少なくとも2種類の金属
からなり、酸化処理をしていない第一のはんだ粉末と、
前記と同様の金属からなり、酸化処理を施してその酸化
量(酸化処理後のはんだ粉末の重量増加分)が0.01
〜0.1重量%を有し、粒径が4〜30μmの第2のは
んだ粉末とからなるはんだペーストを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は集積回路素子や電子
部品の実装に用いるはんだペーストに係り、特にリフロ
ー加熱方式のはんだ付け工程でのはんだ付け特性を改善
したはんだペーストに関するものである。
【0002】近年、電子機器の小型化、多機能化、高性
能化への変遷が定着し、電子機器に用いられるプリント
配線板もそのような変遷に対応すべく、スルーホールの
小径化、高密度配線化、多層化が進められている。
【0003】また、プリント配線板の表面に電子部品等
を直接的に面付けする表面実装技術(SMT:Surf
ace Mount Technology)は、従来
のスルーホール実装方式と比較して高度なレベルの技術
が要求されている。
【0004】
【従来の技術】前記のSMT方式は、高密度な実装と、
はんだ付けによるセルフアライメントが可能となる等、
その実装上のメリットは非常に大きい。
【0005】このSMT方式は、例えば、表面実装用基
板にはんだペーストをスクリーン印刷法等により塗布
し、その塗布面に電子部品を搭載した後、塗布したはん
だペーストを気相はんだ付け法(VPS:Vapor
Phase Soldering)、赤外線加熱による
はんだ付け法、熱風加熱によるはんだ付け法、或いは熱
風・赤外線併用加熱によるはんだ付け法等からなるリフ
ローソルダリングによって加熱溶融させて接合部を形成
している。
【0006】このようなリフローソルダリングでは酸化
雰囲気中でのはんだ付けは濡れ性が悪いことから、最近
では特に品質を向上させる点からも、窒素雰囲気中での
はんだ付けが行われている。
【0007】なお、従来、使用されているはんだペース
トは、Sn:63%, Pb:37%の共晶合金を、アト
マイズ法(不活性雰囲気中で溶融したはんだを霧吹きの
原理で噴霧して粉末粒子を作る)により粉末状にし、そ
のはんだ粉末を活性フラックスと溶剤等に混練したもの
が多く使われている。また、このはんだ粉末の形成工程
においては、粉末化されるはんだの酸化を極力おさえる
ために窒素ガスやアルゴンガスの雰囲気中で形成してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のはんだペーストを用いたリフローソルダリング
においては、実装する小型なチップ部品が立ち上がって
しまう現象、所謂マンハッタン現象が生じるという問題
がある。この現象は、はんだのリフロー時にチップ部品
のはんだ付け部分での電極に他の部分と溶融時間差が生
じ、先に溶融している部分のはんだの表面張力によって
生じる回転モーメントにより小型なチップ部品を立ち上
がらせ、該チップ部品の一方の側の電極部は電気的接合
がなされても、他方の側の電極部は未接合となる問題で
ある。
【0009】従って、前記リフローソルダリングにおい
て発生するマンハッタン現象を防止する手段として、ラ
ンド設計の適性化、リフロー前処理として予熱の実施、
及び必要量以上のはんだペーストを供給する等の種々の
方法を対応策として検討していたが、いずれもはんだの
溶融時間差によるマンハッタン現象を根本的に抑止する
に至っていない。
【0010】また、このような点に関連して特開昭58
ー28889号公報及び特開昭59ー112689号公
報には、溶融点の異なる2種類のはんだペーストを用い
ることが記述されているが、いずれの公報においても基
板の一方の面に同じ融点のはんだ粒子のみを含むはんだ
ペーストを使用しているので、これら公報に記載の方法
でもマンハッタン現象を抑止することはできない。
【0011】本発明は上記した従来の問題点に鑑み、は
んだペースト中に含まれるはんだ粉末の組成を変えるこ
となく、溶融時に半溶融状態の過程を設けるようにして
全体の溶融に時間差をなくしてマンハッタン現象の発生
の抑止を図った新規なはんだペーストを提供することを
目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、共晶点を有する少なくとも2種類の金属
からなり、第1の酸化量を有する第1のはんだ粉末と、
前記金属からなり、第1の酸化量とは異なる第2の酸化
量を有する第2のはんだ粉末とからなるはんだペースト
を用いる。
【0013】また、共晶点を有する少なくとも2種類の
金属からなり、酸化処理をしていない第1のはんだ粉末
と、前記金属からなり、酸化処理を施した第2のはんだ
粉末とからなるはんだペーストを用いる。
【0014】即ち、本発明ははんだの組成を変えること
なく、酸化処理を施した第2のはんだ粉末の酸化成分を
利用して、溶融時に半凝固状態、或いは半溶融状態の過
程を作りだすことができる現象を見出してなされたもの
である。
【0015】通常、はんだ付けに用いられるはんだペー
スト中のはんだ粉末は、図1のSn−Pb系の組成と温度と
の関係を示す2元状態図で示されるように63%Snと37%
Pbに共晶点を持ち、183℃で凝固、或いは溶融するも
ので、このはんだ粉末の表面が酸化していると、その溶
融点が高温側へシフトされる。
【0016】つまり、同一組成のSn−Pb共晶はんだの酸
化成分の無いものと、有るもの2種類のはんだ粉末を混
ぜ合わせてペースト化することによって、溶融時に半凝
固状態、或いは半溶融状態の過程を作りだすことがで
き、全体の溶融における時間差の解消を容易に抑制する
ものである。
【0017】要するに、前記はんだペーストが溶融過程
において、ある時間(数秒間程度)だけ安定した半溶融
状態を呈することから、その際にはんだの粘度が高くな
る効果(溶融時間差による溶融はんだの表面張力によっ
て生じる回転モーメントが減少する)を有し、溶融時間
差をなくすることによってはんだペースト全体を同時に
半溶融状態から一様に溶融することが可能となるので、
実装基板に取り付けるチップ部品の立ち上がり(マンハ
ッタン現象の発生)や位置ずれ等の不都合を抑止するこ
とができる。
【0018】アトマイズ法等によるはんだ粉末の形成工
程は、窒素ガス等の不活性ガスの雰囲気中で粉末化をし
ているが、それでも0.005〜0.006重量%の酸
化量(酸化重量増加分)を有する表面酸化は免れない。
またはんだ粉末の粒形としては、真球形が好ましいが、
少なくとも擬似球形のものが必要である。
【0019】従って本発明の目的を達成させるために
は、酸化処理をしていない一方の第1のはんだ粉末に対
する他方の酸化処理を施した第2のはんだ粉末の酸化量
(第2のはんだ粉末の酸化処理後の重量増加分)は少な
くとも0.009重量%以上にする必要がある。しか
し、はんだ粉末の過剰な酸化は、はんだ濡れ性の低下や
はんだボールを発生させる等の不都合を招く問題がある
ので、前記第2のはんだ粉末の酸化量を0.01〜0.
1重量%とすることが好ましい。
【0020】また、第2のはんだ粉末の粒径は、はんだ
ペーストを印刷法により塗布する際のペーストの抜けを
よくすることと、粒径は細かくなるほど一定体積当りの
酸化はんだ粉末の表面積が大きくなり、酸化量も増加す
ることから酸化量を容易に制御するためには第2のはん
だ粉末の粒径を4〜30μmにすることが好適であり、
更に、これらの粒径の範囲で、異なる粒径の第2のはん
だ粉末を種々に組合わせて混合するようにしてもよい。
【0021】なお、酸化処理をしていない第1のはんだ
粉末と酸化処理を施した第2のはんだ粉末とを混ぜ合わ
せてペースト化したはんだペーストの他に、酸化量の異
なる第1の酸化量を有するはんだ粉末と第2の酸化量を
有するはんだ粉末とを混ぜ合わせてペースト化したはん
だペーストを用いることによっても、上述したように溶
融時に半凝固状態、或いは半溶融状態の過程を作りだす
ことができ、実装基板に取り付けるチップ部品の立ち上
がり(マンハッタン現象の発生)や位置ずれ等の不都合
を同様に抑止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るはんだペース
トの一実施例について詳細に説明する。本実施例では、
例えば重合ロジンの47gにジプロピレングリコールの
49gと、プチルヒドロキシトルエンの0.5gと、ベ
ンゾトリアゾールの0.5gと、コリコン消泡剤の0.
5gと、マレイン酸の0.5gと、硬化ヒマシ油の1g
と、ジエチルアミンHBrの1gとを加えてフラックス
成分を調製する。
【0023】そして、はんだ粉末としては、63%Snと37
%Pbの組成を有し、粒径が35μmの酸化処理をしてい
ない第1のはんだ粉末の450gと、第1のはんだ粉末
と同様なはんだ粉末を100℃の熱処理により表面酸化
を施して酸化量(酸化はんだ粉末の酸化処理後の重量増
加分)を0.01重量%程度に調整した63%Snと37%Pb
の組成を有し、その粒径が35μmの第2のはんだ粉末
の450gとを前記フラックス成分の100gと混練し
てはんだペーストを作製した。
【0024】このようにして作製したはんだペースト
を、例えば1005タイプの角型チップ部品(1.0mm×0.
5mm)を50個載置できるランド(ランド寸法が 0.6mm×
0.6mm)を有するプリント配線基板上に印刷法により塗布
してはんだパターンを形成し、そのはんだパターン上に
前記角型チップ部品の50個を配置した後、VPS方式
のリフロー装置を用いて前記各角型チップ部品を同時に
はんだ付けし、その後、前記50個の角型チップ部品の
はんだ接合状態を外観検査した結果、全数にわたりマン
ハッタン現象の発生は認められず、極めて信頼性の高い
はんだ接合を得ることが確認できた。
【0025】因に、表1に示されるように、63%Snと37
%Pbの組成を有し、粒径が35μmの第1はんだ粉末
(以下、はんだ粉末と呼ぶ)の450gと、100℃で
加熱時間を変化して表面酸化処理を施して酸化量(酸化
はんだ粉末の酸化処理後の重量増加分)を0.009重
量%に調整した63%Snと37%Pbの組成を有し、粒径が3
5μmの第2はんだ粉末(以下、酸化はんだ粉末と呼
ぶ)の450gとを混合したはんだ粉末、同様に前記は
んだ粉末の450gと、表面酸化処理により酸化量を
0.01重量%に調整した酸化はんだ粉末の450gと
を混合したはんだ粉末、前記はんだ粉末の450gと、
表面酸化処理により酸化量を0.05重量%に調整した
酸化はんだ粉末の450gとを混合したはんだ粉末、前
記はんだ粉末の450gと、表面酸化処理により酸化量
を0.1重量%に調整した酸化はんだ粉末の450gと
を混合したはんだ粉末、前記はんだ粉末の450gと、
表面酸化処理により酸化量を0.11重量%に調整した
酸化はんだ粉末の450gとを混合したはんだ粉末のそ
れぞれを、重合ロジンの47gにジプロピレングリコー
ルの49gと、プチルヒドロキシトルエンの0.5g
と、ベンゾトリアゾールの0.5gと、コリコン消泡剤
の0.5gと、マレイン酸の0.5gと、硬化ヒマシ油
の1gと、ジエチルアミンHBrの1gとを加えて調製
したフラックス成分の100gと混練させてサンプルと
して1−1,1−2,1−3,1−4及び1−5の5種
類のはんだペーストを作製した。
【0026】また、そのようなサンプルに加えて、従来
例と同様な63%Snと37%Pbの組成を有し、粒径が35μ
mのはんだ粉末の900gと、重合ロジンの47gにジ
プロピレングリコールの49gと、プチルヒドロキシト
ルエンの0.5gと、ベンゾトリアゾールの0.5g
と、コリコン消泡剤の0.5gと、マレイン酸の0.5
gと、硬化ヒマシ油の1gと、ジエチルアミンHBrの
1gとを加えて調製したフラックス成分の100gとを
混練した比較例のはんだペーストを作製した。
【0027】
【表1】
【0028】次に、これらの本実施例の5種類と比較例
(従来例)のサンプルからなる各はんだペーストを、例
えば1005タイプの角型チップ部品(1.0mm×0.5mm)を
50個載置できるランド(ランド寸法が 0.6mm×0.6mm)
を有する6枚のプリント配線基板上にそれぞれ個別に印
刷法により塗布してはんだパターンを形成し、その各プ
リント配線基板上のはんだパターン上にそれぞれ前記角
型チップ部品の50個を配置した。
【0029】その後、VPS方式のリフロー装置を用い
て前記各角型チップ部品を同時にはんだ付けし、その
後、前記した6枚のプリント配線基板上の50個の角型
チップ部品のはんだ接合状態を外観検査した結果を表2
に示している。
【0030】
【表2】
【0031】この表2に示す本実施例の5種類と比較例
(従来例)のサンプルからなる各はんだペーストにより
接合した各プリント配線基板上の50個の角型チップ部
品のはんだ接合状態を外観検査した結果から明らかなよ
うに、本実施例のサンプルの1−2〜1−4のいずれに
おいても角型チップ部品のマンハッタン現象は認められ
ず、良好なはんだ接合が得られている。
【0032】しかし、0.009重量%の酸化量を有す
る酸化はんだ粉末を含む1−1のサンプルと、酸化はん
だ粉末を含まない比較例(従来例)のサンプルに、平均
して1枚の試験プリント配線基板当り50個の角型チッ
プ部品中の30個の角型チップ部品にマンハッタン現象
による接合不良が発生している。
【0033】また、1−5のサンプルではマンハッタン
現象は認められないが、酸化はんだ粉末の酸化量が過剰
なために、はんだ濡れ性が低下して未付着(未着)状態
やはんだボールが発生している。
【0034】次に、本発明に係るはんだペーストの他の
実施例について詳細に説明する。本実施例では、表3に
示されるように、63%Snと37%Pbの組成を有し、粒径が
35μmのはんだ粉末の450gと、100℃で加熱時
間を変化して表面酸化処理を施して酸化量(酸化はんだ
粉末の酸化処理後の重量増加分)を0.11重量%に調
整した63%Snと37%Pbの組成を有し、粒径が3μmの酸
化はんだ粉末の450gとを混合したはんだ粉末、同様
に前記はんだ粉末の450gと、表面酸化処理により酸
化量を0.09重量%に調整した粒径が4μmの酸化は
んだ粉末の450gとを混合したはんだ粉末、前記はん
だ粉末の450gと、表面酸化処理により酸化量を0.
04重量%に調整した粒径が9μmの酸化はんだ粉末の
450gとを混合したはんだ粉末、前記はんだ粉末の4
50gと、表面酸化処理により酸化量を0.035重量
%に調整した粒径が10μmの酸化はんだ粉末の450
gとを混合したはんだ粉末、前記はんだ粉末の450g
と、表面酸化処理により酸化量を0.018重量%に調
整した粒径が20μmの酸化はんだ粉末の450gとを
混合したはんだ粉末、前記はんだ粉末の450gと、表
面酸化処理により酸化量を0.01重量%に調整した粒
径が30μmの酸化はんだ粉末の450gとを混合した
はんだ粉末、前記はんだ粉末の450gと、表面酸化処
理により酸化量を0.009重量%に調整した粒径が3
5μmの酸化はんだ粉末の450gとを混合したはんだ
粉末、前記はんだ粉末の450gと、表面酸化処理によ
り酸化量を0.005重量%に調整した粒径が100μ
mの酸化はんだ粉末の450gとを混合したはんだ粉末
のそれぞれを、重合ロジンの47gにジプロピレングリ
コールの49gと、プチルヒドロキシトルエンの0.5
gと、ベンゾトリアゾールの0.5gと、コリコン消泡
剤の0.5gと、マレイン酸の0.5gと、硬化ヒマシ
油の1gと、ジエチルアミンHBrの1gとを加えて調
製したフラックス成分の100gと混練させて、2−
1,2−2,2−3,2−4,2−5,2−6,2−7
及び2−8の8種類のサンプルのはんだペーストを作製
した。
【0035】また、そのようなサンプルに加えて、従来
例と同様な63%Snと37%Pbの組成を有し、粒径が35μ
mの酸化処理をしていないはんだ粉末の900gと、重
合ロジンの47gにジプロピレングリコールの49g
と、プチルヒドロキシトルエンの0.5gと、ベンゾト
リアゾールの0.5gと、コリコン消泡剤の0.5g
と、マレイン酸の0.5gと、硬化ヒマシ油の1gと、
ジエチルアミンHBrの1gとを加えて調製したフラッ
クス成分の100gとを混練した比較例(従来例)のは
んだペーストを作製した。
【0036】
【表3】
【0037】そして、これらの本実施例の8種類と比較
例(従来例)のサンプルからなる各はんだペーストを、
前記実施例と同様に1005タイプの角型チップ部品
(1.0mm×0.5mm)を50個載置できるランド(ランド寸法
が 0.6mm×0.6mm)を有する9枚のプリント配線基板上に
それぞれ個別に印刷法により塗布してはんだパターンを
形成し、その各プリント配線基板上のはんだパターン上
にそれぞれ前記角型チップ部品の50個を配置した。
【0038】その後、VPS方式のリフロー装置を用い
て前記各角型チップ部品を同時にはんだ付けし、その
後、前記した9枚のプリント配線基板上の50個の角型
チップ部品のはんだ接合状態を外観検査した結果を表4
に示している。
【0039】
【表4】
【0040】この表4に示す本実施例の8種類と比較例
(従来例)のサンプルからなる各はんだペーストにより
接合した各プリント配線基板上の50個の角型チップ部
品のはんだ接合状態を外観検査した結果から明らかなよ
うに、0.10重量%以上の酸化量を有する粒径が3μ
mの酸化はんだ粉末を含むサンプルでもマンハッタン現
象は認められないが、2−1のサンプルのように酸化は
んだ粉末の酸化量が過剰になるとはんだ濡れ性が低下し
て未付着(未着)状態やはんだボールが発生している。
【0041】また、0.009重量%の酸化量を有する
粒径が35μmの酸化はんだ粉末を含む2−7のサンプ
ルと、0.005重量%の酸化量を有する粒径が100
μmの酸化はんだ粉末を含む2−8のサンプル及び酸化
はんだ粉末を含まない比較例(従来例)のサンプルで
は、酸化はんだ粉末の酸化量が少ない,或いは無いよう
なはんだの溶融時に半溶融状態の過程が得られないため
か、平均して1枚の試験プリント配線基板当り50個の
角型チップ部品中の30個の角型チップ部品にマンハッ
タン現象による接合不良が発生している。
【0042】しかし、0.09重量%の酸化量を有する
粒径が4μmの酸化はんだ粉末を含むサンプルの2−2
から0.01重量%の酸化量を有する粒径が30μmの
酸化はんだ粉末を含む2−6までの本発明のサンプルの
いずれにおいても角型チップ部品のマンハッタン現象は
認められず、良好なはんだ接合が得られている。
【0043】従って、以上の各実施例の試験結果より、
本発明のはんだペーストとしては、粒径が35μm程度
の一方のはんだ粉末に対して、添加する他方の酸化はん
だ粉末の粒径は4〜30μm、酸化量(酸化はんだ粉末
の酸化処理後の重量増加分)は0.01〜0.1重量%
とすることが最適であり、プリント配線基板上へのチッ
プ部品のはんだ接合において該チップ部品のマンハッタ
ン現象が抑止され、またはんだ未接着やはんだボールの
発生等のない、信頼性の良好なはんだ接合を得ることが
可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るはんだペーストによれば、はんだペースト中に含
まれるはんだ粉末として、その組成を変えることなく、
酸化処理をしていない第1のはんだ粉末と酸化処理を施
した第2のはんだ粉末とを混合したはんだ粉末、または
酸化量の異なる第1のはんだ粉末と第2のはんだ粉末と
を混合したはんだ粉末を用いることにより、溶融時に半
溶融状態の過程を経るようにすることができるので、は
んだ全体の溶融の時間差をなくすることが可能となり、
マンハッタン現象の発生を容易に抑止することができ
る。
【0045】従って、信頼性の高い接合部を安定して形
成することが可能となり、ファイン化される電子部品と
基板との接合にも十分に適用可能となる等、実用上優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Sn−Pb系の組成と温度との関係を示す2
元状態図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共晶点を有する少なくとも2種類の金属
    からなり、第1の酸化量を有する第1のはんだ粉末と、
    前記金属からなり、第1の酸化量とは異なる第2の酸化
    量を有する第2のはんだ粉末とからなることを特徴とす
    るはんだペースト。
  2. 【請求項2】 共晶点を有する少なくとも2種類の金属
    からなり、酸化処理をしていない第1のはんだ粉末と、
    前記金属からなり、酸化処理を施した第2のはんだ粉末
    とからなることを特徴とするはんだペースト。
JP8212381A 1996-08-12 1996-08-12 はんだペースト Pending JPH1052789A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010131605A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Tamura Seisakusho Co Ltd はんだコート形成材料及びはんだコート形成材料の製造方法
WO2023053722A1 (ja) * 2021-09-29 2023-04-06 デクセリアルズ株式会社 はんだ粒子の製造方法、はんだ粒子及び導電性組成物

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