JPH1052385A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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Publication number
JPH1052385A
JPH1052385A JP21394096A JP21394096A JPH1052385A JP H1052385 A JPH1052385 A JP H1052385A JP 21394096 A JP21394096 A JP 21394096A JP 21394096 A JP21394096 A JP 21394096A JP H1052385 A JPH1052385 A JP H1052385A
Authority
JP
Japan
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electric blower
vacuum cleaner
wall
intake port
chamber
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Pending
Application number
JP21394096A
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English (en)
Inventor
Takeshi Sato
毅 佐藤
Ikuo Oshima
郁夫 大島
Akira Torisawa
陽 鳥澤
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に吸込気流の乱流を防止して吸込効率が
向上し騒音が低下する電気掃除機を提供する。 【解決手段】 電気掃除機本体1内に格子状に連通孔10
a を有した隔壁11a と略中央に略楕円形の連通孔10b を
有する隔壁11b とを略平行に一対設ける。隔壁11a ,11
b の前側に集塵室13を区画し、後側に電動送風機14を収
容する電動送風機室15を区画し、中間に整流室16を区画
する。電動送風機14のファンカバー28の吸気口29の周縁
に吸気口29の径方向に円環平面状の平面部30を設ける。
後側の隔壁11b に略円形の連通孔10c を有し一面側に円
筒状に突出する位置決め部47を有した略平板状の補助壁
部41を取り付け、壁状部49を構成する。位置決め部47の
内側に軟質部材51を嵌着し、補助壁部41とファンカバー
28の平面部30とにて軟質部材51を挟持する。振動や衝撃
にて電動送風機14が移動しても乱流を生じる隙間を生じ
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動送風機の吸気
口の近傍に気密部材を配設した電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気掃除機としては、例
えば特開平6−254004号公報に記載の構成が知ら
れている。
【0003】この特開平6−254004号公報に記載
の電気掃除機は、ケース体内に電動送風機を収納する電
動送風機室の負圧側に吸込口から吸い込まれた塵埃を捕
捉する集塵袋が装着される集塵室が、略円形の連通孔を
介して区画形成されている。そして、電動送風機は、電
動機とこの電動機にて回転駆動されるファンと吸気口を
開口してファンを覆う傘型のファンカバーを有し、電動
送風機室内に突設されたリブにてゴムなどの軟質部材製
の環状の支持部材を介して吸気口が連通孔に対向して配
設されている。さらに、電動送風機の吸気口と支持部材
の前面との間に、吸気口と同等以上の高さを有する壁面
を設け、ファンケース前面における吸込気流の乱流を抑
制して吸込性能の向上および騒音の低下を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平6−254004号公報に記載の電気掃除機におい
て、掃除の際の電動送風機の電動機の駆動による振動お
よび床面上を走行する際の衝撃にて電動送風機が上下方
向に移動して支持部材が潰れた状態となり、この潰れた
支持部材に対して径方向と反対側に位置する壁面を構成
する部材とファンカバーの前面とに隙間を生じ、この隙
間により吸込気流の乱流が生じ、吸込性能の低下および
騒音の増大を生じるおそれがある。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、確実に吸込気流の乱流を防止して吸込効率が向上し
騒音が低下する電気掃除機を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電気掃除
機は、電動機、この電動機にて回転駆動されるファンお
よび吸気口を開口しこの吸気口の周縁に平面部が設けら
れ前記ファンを覆うファンカバーを有した電動送風機を
収容する電動送風機室と、この電動送風機室の負圧側に
位置した集塵室と、前記吸気口に連通する連通孔を有し
前記電動送風機室および前記集塵室を連通して区画形成
する壁状部と、この壁状部の連通孔の周縁および前記フ
ァンカバーの平面部間に介在される気密部材とを具備し
たもので、電動送風機を収容する電動送風機室とこの電
動送風機室の負圧側に位置する集塵室とを連通して区画
形成する壁状部の連通孔の周縁と、電動送風機の電動機
にて回転駆動するファンを覆うファンカバーの吸気口の
周縁に設けた平面部との間に気密部材を介在したため、
例え電動送風機が振動や衝撃などにて移動しても吸気口
の周縁に吸込気流の乱流が生じる隙間が生じず、吸込性
能の向上および騒音の低減を図れる。
【0007】請求項2記載の電気掃除機は、請求項1記
載の電気掃除機において、気密部材の吸気口の平面方向
に沿った方向の壁状部およびファンカバーの平面部間に
介在される寸法は、電動送風機室内で電動送風機が前記
吸気口の平面方向に沿った方向への最大移動距離より大
きいもので、壁状部およびファンカバーの平面部間に介
在される気密部材の吸気口の平面方向に沿った方向の寸
法が、電動送風機室内で電動送風機が吸気口の平面方向
に沿った方向への最大移動距離より大きいため、例え電
動送風機が振動や衝撃などにて移動しても、吸気口の周
縁に吸込気流の乱流が生じる隙間の発生を確実に防止し
て、吸込性能を向上するとともに騒音を低減する。
【0008】請求項3記載の電気掃除機は、請求項1ま
たは2記載の電気掃除機において、壁状部は、気密部材
の吸気口の平面方向に沿った方向への移動を規制する規
制部を有したもので、壁状部に気密部材の吸気口の平面
方向に沿った方向への移動を規制する規制部を設けたた
め、気密部材を挟持する電動送風機が例え振動や衝撃な
どにて移動しても、気密部材の移動が防止され、吸気口
の周縁に吸込気流の乱流が生じる隙間の発生を確実に防
止して、吸込性能を向上するとともに騒音を低減する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気掃除機の実施
の一形態を図面を参照して説明する。
【0010】図1および図2において、1は電気掃除機
本体で、この電気掃除機本体1は、上面を開口した下部
ケース2a、および、この下部ケース2aの後部上面を閉塞
する上部ケース2bとが、前面を含む周縁にバンパ3を挟
持して接合されて前側上面部を開口したケース体として
の本体ケース2を有し、この本体ケース2に前側上面部
の開口を開閉自在に閉塞する蓋体4を回動自在に軸支し
て形成されている。
【0011】そして、本体ケース2は、進行方向の前側
下面に旋回自在の旋回輪5が取り付けられ、本体ケース
2の後側側面に大径の従動後輪6,6が回転自在に設け
られ、電気掃除機本体1は旋回輪5と従動後輪6,6と
にて図示しない床面上を走行可能となっている。また、
本体ケース2の上部には、上下方向に摺動自在のハンド
ル7が設けられている。
【0012】一方、電気掃除機本体1内には、図1に示
すように、格子状の連通孔10a を有した隔壁11a および
略中央に略楕円形の連通孔10b を有する隔壁11b が略平
行に一対設けられ、これら隔壁11a ,11b の前側である
電気掃除機本体1の進行方向の前側には上方が開放され
た集塵室13が区画形成されている。また、これら隔壁11
a ,11b の後方には、この集塵室13の後方に位置する電
動送風機14を収納した電動送風機室15が区画形成されて
いる。さらに、一対の隔壁11a ,11b 間には、前側の隔
壁11a の連通孔10a を流通した吸込気流が整流される整
流室16が区画形成されている。そして、集塵室13内に
は、この集塵室13内に枢着されたホルダ17により集塵袋
18が着脱自在に装着されている。
【0013】また、前側に隔壁11a の前面には、格子状
の連通孔10a を覆う第1の補助集塵フィルタ21が着脱自
在に装着されている。この第1の補助集塵フィルタ21
は、格子状の枠体22と、この枠体22に嵌挿される補助フ
ィルタとしてのフィルタ体23とから構成されている。
【0014】なお、集塵袋18および第1の補助集塵フィ
ルタ21は、集塵室13の上面開口を介して着脱される。そ
して、蓋体4は、上部ケース2bに後端部が枢着されてお
り、集塵室13を上方から開閉自在に覆うように形成され
ている。
【0015】一方、電動送風機室15内には、図1に示す
ように、電動送風機14が配設されている。この電動送風
機14は、例えばファン25を軸26にて回転駆動する電動機
としての電動部27と、ファン25を覆う傘型である円錐台
形状すなわちラッパ状のファンカバー28とを具備してい
る。このファンカバー28の前面中央部には略円形の吸気
口29が開口形成され、電動部27のフレームには図示しな
い排気孔が開口形成されている。また、ファンカバー28
の吸気口29の周縁には、吸気口29の平面方向である径方
向に沿って円環状でかつ平面状の平面部30が設けられて
いる。さらに、電動部27の後端面の略中央には、ファン
25を回転駆動させる軸26を支持する図示しない軸受が内
設されたモータヘッド31が、後方に円柱状に突出形成さ
れている。
【0016】また、電動送風機14の前端部には、前端の
外周縁であるファンカバー28の周縁部分に例えば環状の
ゴム製の支持体33が嵌合され、後端部のモータヘッド31
には、ゴム製の緩衝体34がモータヘッド31を覆うように
取り付けられている。
【0017】一方、上部ケース2bの下面には、下方に向
かって突出しゴム製の支持体33を介してファンカバー28
を位置決め固定する隔壁11a ,11b に略平行な上リブ前
部36、および、この上リブ前部36より後方に位置して略
平行に下方に向けて突出し下端部が緩衝体34を介して電
動部27のモータヘッド31を挟持固定する上リブ後部37が
それぞれ突出形成されている。
【0018】さらに、下部ケース2aの上面には、上リブ
前部36および上リブ後部37に向けてそれぞれ対向して上
方に向けて突出し、上端部にてファンカバー28を固定す
る下リブ前部38、および、上端部が電動部27のモータヘ
ッド31を挟持固定する下リブ後部39がそれぞれ突出形成
されて、電動送風機14が固定されている。
【0019】また、後方に位置する隔壁11b には、略平
板状の補助壁部41が取り付けられている。この補強壁部
41は、図3ないし図5に示すように、隔壁11b の連通孔
10bの径寸法と略同寸法の略楕円形平板状の平板部42を
有し、この平板部42の周縁の一面側にフランジ状に突出
する鍔部43が設けられている。この鍔部43には切欠部44
が切欠形成され、この切欠部44に対応する平板部42の周
縁の他面側に鍔部43に略平行に突出する爪部45が設けら
れている。なお、鍔部43と爪部45との間の距離は、隔壁
11b の厚さ寸法と略同寸法に形成されている。
【0020】さらに、平板部42の略中央には、略円形の
連通孔10c が開口形成されている。そして、平板部42
は、連通孔10c の周縁近傍が鍔部43の設けられた側の一
面側にラッパ状に傾斜して形成され、他面側に向けてラ
ッパ状に拡開する傾斜面46を有している。また、平板部
42には、傾斜面46が設けられた側と反対側の面に連通孔
10c と同心上の略円筒状に突出する規制部としての位置
決め部47が設けられている。そして、補助壁部41は、傾
斜面46が前側に向けて拡開するように平板部42が後側の
隔壁11b の連通孔10b に嵌合され、鍔部43が隔壁11b の
後面に当接するとともに爪部45が隔壁11b の前面に当接
して鍔部43および爪部45により隔壁11b の連通孔10b の
縁を挟持するように取り付けられ、隔壁11b と補助壁部
41とにて壁状部49が構成されている。
【0021】また、補助壁部41には、平板部42の連通孔
10c の縁と位置決め部47との間の幅寸法を有した例えば
発泡ウレタン系樹脂などの略平板環状の気密部材として
の軟質部材51が、位置決め部47の内周側に位置して取り
付けられている。そして、この軟質部材51は、ゴム製の
支持体33および緩衝体34より軟質に形成されている。ま
た、この軟質部材51は、電動送風機14のファンカバー28
の平面部30に当接され、壁状部49を構成する補助壁部41
およびファンカバー28の平面部30にて挟持された状態で
介在されている。
【0022】なお、この軟質部材51の平面部30に当接す
る部分は、図6に示すように、掃除の際の電動送風機14
の電動部27の駆動による振動および床面上を走行する際
の衝撃などによって、支持体33が潰れた状態となって電
動送風機14が走行方向と交差する上下方向および左右方
向などに移動する最大移動距離より幅広の寸法Lで重な
り合うようになっている。さらに、電動送風機14の駆動
にて生じる負圧により、支持体33が隔壁11b の基端部に
潰されることによる電動送風機14の軸方向である前後方
向の最大移動距離より軟質部材51の厚さ方向に潰れる寸
法を大きくなるように、軟質部材51の厚さ寸法や柔軟性
などを設定する。
【0023】そして、電動送風機14の前端側は、軟質部
材51およびゴム製の支持体33により、電動送風機14の吸
気口29が空気とともに吸引した塵埃を集塵する集塵袋18
を設けた集塵室13に連通孔11a を介して気密に連通して
いる。
【0024】また、図1に示すように、電動送風機室15
の上部には回路室53が区画形成され、この回路室53内に
は、電動送風機14の駆動状態を制御する制御手段を搭載
した回路基板54が配設されている。そして、回路基板54
には、図示しない実装された回路部品を放熱させる放熱
板55が取り付けられ、この放熱板55は断面略L字状に折
曲形成され、下部が電動送風機室15の負圧側に位置する
ようにシール部材56にて気密に配設されている。さら
に、回路基板54には、圧力センサ57が設けられ、電動送
風機室15の負圧側である整流室16内の負圧を検知するよ
うになっている。
【0025】さらに、電気掃除機本体1内には、電動送
風機室15の後方に位置して、排気室61が区画形成され、
電気掃除機本体1の上部ケース2bの後側上部には、排気
室61を介して電動送風機14の図示しない排気孔に連通す
る排気孔62が、上部ケース2bの後側に開口形成されてい
る。そして、この排気室61内には、第1の補助集塵フィ
ルタ21と同様の高性能フィルタ63を備えた第2の補助集
塵フィルタ64が着脱自在に配設されている。
【0026】一方、本体ケース2の前側略中央には、図
1および図2に示すように、ホース70を着脱自在に接続
する吸込部71が設けられ、この吸込部71は、内側開口72
と外側開口73とが相対向されて形成されている。また、
内側開口72および外側開口73に対向する中間には、円筒
形状の吸込口74が形成されている。この吸込口74は、前
部が電気掃除機本体1の前方へ開口しているとともに、
後部が集塵室13へ開口している。さらに、吸込部71に
は、吸込口74を開閉自在に閉塞するシャッタ76が摺動自
在に支持されている。
【0027】そして、ホース70は、可撓性を有するホー
ス部77の一端に電気掃除機本体1の吸込部71に嵌合接続
される接続管78を有し、ホース部77の他端に後方に向け
て分岐する形状の把持部79を有し、この把持部79の先端
には、延長管80を介して吸込口本体81などが取り付けら
れる。また、把持部79には、電気掃除機本体1内の電動
送風機14および吸込口本体81内に配設された図示しない
回転清掃体などを回転させる電動機の駆動を設定する操
作部82が設けられている。
【0028】次に、上記実施の一形態の動作について説
明する。
【0029】通常の掃除時には、蓋体4を閉じておき、
図示しない電源コードを介して電力を供給し、シャッタ
76を摺動させて吸込口74を開く。このシャッタ76を開い
た状態で、ホース70や延長管80、吸込口本体81を適宜接
続し、ホース70の把持部79の操作部82にて適宜電動送風
機14を駆動状態を設定し、供給された電力で電動送風機
14を所定の駆動状態で駆動させて掃除を行う。この掃除
により、ホース70を介して吸込口74から空気とともに塵
埃が吸い込まれ、電気掃除機本体1の集塵室13に導かれ
て、集塵袋18内に捕捉される。
【0030】なお、電動送風機14の駆動により、電動送
風機14の吸引側である負圧側の負圧が増大し、集塵袋18
が膨れるとともに、第1の補助集塵フィルタ21のフィル
タ体23が枠体22内を電動送風機14側に摺動移動するとと
もに、補助壁部41の連通孔10c の近傍が若干電動送風機
14側に変形して電動送風機14を支持する支持体33より軟
質の軟質部材51が若干潰れてファンカバー28の平面部30
に気密に密着する。なお、この補助壁部41の変形によ
り、傾斜面46の角度がさらに増大して傾斜状態が強くな
る。
【0031】そして、集塵袋18を通過した微細な塵埃を
有する空気は、第1の補助集塵フィルタ21を通って格子
状の連通孔10a から整流室16に至り、補助壁部41の傾斜
面46により整流室16から円滑な流れで収束するように連
通孔10c を介して電動送風機14の吸気口29に吸い込まれ
る。この第1の補助集塵フィルタ21の流通の際、集塵袋
18にて捕捉されなかった微細な集塵がほとんど捕捉され
る。そして、電動送風機14の吸気口29から吸引された空
気は、電動送風機14内を通って電動送風機14の図示しな
い排気孔から排気室61に排気される。さらに、この排気
室61に流入した空気は、第2の補助集塵フィルタ64を通
って排気孔62から電気掃除機本体1外の外気へ排気風と
して排出される。
【0032】また、掃除の際、電動送風機14の電動部27
の駆動による振動や床面上を走行する際の衝撃などによ
って、電動送風機14を支持する支持体33が潰れた状態と
なり、電動送風機14が走行方向と交差する上下方向およ
び左右方向などに移動する。
【0033】ところで、電動送風機室15と集塵室13とを
区画する壁状部49を構成する補助壁部41に取り付けた軟
質部材51を、補助壁部41の平板部42と電動送風機14のフ
ァンカバー28の平面部30とにて挟持するように位置させ
たため、電動送風機14が移動してもこの電動送風機14の
移動はファンカバー28の平面部30が軟質部材51上を滑る
方向であるので、ファンカバー28の吸気口29の周縁に隙
間が生じず、この隙間による吸込気流の乱流の発生を防
止でき、吸込効率の向上および騒音の低減が得られる。
【0034】さらに、軟質部材51の平板部42および平面
部30にて挟持される寸法Lは、電動送風機14が走行方向
と交差する吸気口29の平面方向である上下方向および左
右方向などに移動可能な最大移動距離より幅広であるた
め、掃除の際に振動や衝撃などにて支持体33が潰れた状
態となって電動送風機14が移動しても、ファンカバー28
の吸気口29の周縁近傍に隙間が生じることを確実に防止
でき、この隙間による吸込気流の乱流の発生を防止で
き、吸込効率の向上および騒音の低減が得られる。
【0035】そして、補助壁部41の連通孔10c の近傍に
整流室16に向けて拡開する傾斜面46を設けたため、整流
室16内に吸い込んだ空気の連通孔10c を介した吸気口29
への整流性が向上し、さらに吸込効率を向上できるとと
もに騒音を低減できる。
【0036】さらに、電動送風機14を支持する支持体33
より軟質部材51の方が軟質で、支持体33が隔壁11b の基
端部に潰されることによる電動送風機14の軸方向の最大
移動距離より軟質部材51の厚さ方向に潰れる寸法を大き
く設定した。このため、電動送風機14の駆動にて生じる
負圧により、支持体33が潰されて電動送風機14が集塵室
13側に移動し、補助壁部41の連通孔10c の近傍がファン
カバー28の先端部にて押されて集塵室13側に向けて突出
するように変形することを防止でき、この補助壁部41の
集塵室13側に向けた変形による補助壁部41の周縁部分で
の乱流を防止できるとともに、軟質部材51が電動送風機
14の吸気口29の縁に密着するように補助壁部41の連通孔
10c の近傍が後方の電動送風機室15側に若干変形するの
で、補助壁部41の傾斜面46の角度が大きくなり整流室16
内に吸い込んだ空気の連通孔10cを介した吸気口29への
整流性が向上することとなる。したがって、さらに吸込
効率を向上できるとともに騒音を低減できる。
【0037】そして、補助壁部41の軟質部材51が取り付
けられる側に位置決め部47を設けたため、掃除の際に電
動送風機14の電動部27の駆動による振動や床面上を走行
する際の衝撃などにて電動送風機14が吸気口29の径方向
に移動しても、位置決め部47により軟質部材51が電動送
風機14とともに移動せずに位置決めされ、吸気口29の周
縁近傍に吸込気流の乱流が生じる隙間が生じず、吸込性
能を向上できるとともに騒音を低減できる。さらに、位
置決め部47により、軟質部材51を接着剤などにて取り付
けなくても、位置決め部47の内周側に嵌挿するのみで位
置決めおよび取り付けができるため、軟質部材51の取り
付けが容易である。
【0038】また、あらかじめ軟質部材41を取り付けた
補助壁部41を隔壁11b に取り付けるため、軟質部材51の
取り付けが容易にでき、組立製造性を向上できる。
【0039】なお、上記実施の形態において、キャニス
タ型の電気掃除機について説明したが、アップライト型
などいずれのものでも同様の効果が得られる。
【0040】また、軟質部材51を接着剤などの取付手段
にて取り付けてもよい。この場合には、補助壁部41に位
置決め部47を設けなくてもできる。
【0041】さらに、軟質部材51を取り付ける補助壁部
41は、電動送風機14の吸気口29に対応する連通孔10b 、
すなわち吸気口29に連通孔10b の縁が重なることによる
吸込気流の乱流が生じる部分を設けないように吸気口29
と略同心上で吸気口29の径寸法以上かつファンカバー28
の平面部30に対向し軟質部材51を挟持する部分を有する
形状であれば、いずれの形状のものでもできる。
【0042】一方、隔壁11a ,11b を一対設けて整流室
16を設けて説明したが、いずれか一方として軟質部材51
を取り付ける構成としてもよい。
【0043】また、気密部材として軟質の軟質部材51を
用いて説明したが、連通孔10c と吸気口29との間に乱流
を生じる隙間を形成しなければ硬質でもできる。
【0044】次に、本発明の電気掃除機の他の実施の形
態を図7を参照して説明する。
【0045】図7に示す実施の形態は、図1ないし図6
に示す実施の形態の補助壁部41を用いず、隔壁91に環状
の軟質部材51を直接取り付けたものである。
【0046】すなわち、後方に位置する隔壁91に吸気口
29より若干径大の略円形の連通孔11c を設け、この隔壁
91の後面である電動送風機室15側の面に連通孔11c の周
縁に位置して肉薄となるように、環状の凹部92を形成
し、壁状部93を構成する。なお、この環状の凹部92の周
面部分が段部となって、この段部分が位置決め部94とな
る。そして、この凹部92に軟質部材51が取り付けられて
いる。なお、接着剤で取り付けてもよいが、軟質部材51
を凹部92と同形状に形成することにより、凹部92の内部
に嵌着することにより、壁状部93に保持される。
【0047】この図7に示す構成によれば、別途補助壁
部41が不要で、部品点数が減少し、製造性が向上すると
ともに、コストが低減する。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の電気掃除機によれば、電
動送風機室および集塵室を区画形成する壁状部の連通孔
の周縁と、電動送風機のファンカバーの吸気口の周縁に
設けた平面部との間に気密部材を介在したため、例え電
動送風機が振動や衝撃などにて移動しても吸気口の周縁
に吸込気流の乱流が生じる隙間が生じず、吸込性能を向
上できるとともに、騒音を低減できる。
【0049】請求項2記載の電気掃除機によれば、請求
項1記載の電気掃除機の効果に加え、壁状部およびファ
ンカバーの平面部間に介在される気密部材の吸気口の平
面方向の寸法が、電動送風機が吸気口の平面方向への最
大移動距離より大きいため、例え電動送風機が振動や衝
撃などにて移動しても、吸気口の周縁に吸込気流の乱流
が生じる隙間の発生を確実に防止でき、吸込性能を向上
できるとともに騒音を低減できる。
【0050】請求項3記載の電気掃除機によれば、請求
項1または2記載の電気掃除機の効果に加え、壁状部に
気密部材の吸気口の平面方向への移動を規制する規制部
を設けたため、気密部材を挟持する電動送風機が例え振
動や衝撃などにて移動しても、気密部材の移動が防止さ
れ、吸気口の周縁に吸込気流の乱流が生じる隙間の発生
を確実に防止でき、吸込性能を向上できるとともに騒音
を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気掃除機の実施の一形態の電気掃除
機本体を示す断面図である。
【図2】同上電気掃除機本体の外観を示す斜視図であ
る。
【図3】同上補助壁部を示す正面図である。
【図4】同上背面図である。
【図5】同上側面断面図である。
【図6】同上軟質部材の挟持状況を示す説明図である。
【図7】本発明の電気掃除機の他の実施の形態の電気掃
除機本体を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電気掃除機本体 10c 連通孔 13 集塵室 14 電動送風機 15 電動送風機室 25 ファン 27 電動機としての電動部 28 ファンカバー 29 吸気口 30 平面部 47,94 規制部としての位置決め部 49,93 壁状部 51 気密部材としての軟質部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機、この電動機にて回転駆動される
    ファンおよび吸気口を開口しこの吸気口の周縁に平面部
    が設けられ前記ファンを覆うファンカバーを有した電動
    送風機を収容する電動送風機室と、 この電動送風機室の負圧側に位置した集塵室と、 前記吸気口に連通する連通孔を有し前記電動送風機室お
    よび前記集塵室を連通して区画形成する壁状部と、 この壁状部の連通孔の周縁および前記ファンカバーの平
    面部間に介在される気密部材とを具備したことを特徴と
    する電気掃除機。
  2. 【請求項2】 気密部材の吸気口の平面方向に沿った方
    向の壁状部およびファンカバーの平面部間に介在される
    寸法は、電動送風機室内で電動送風機が前記吸気口の平
    面方向に沿った方向への最大移動距離より大きいことを
    特徴とした請求項1記載の電気掃除機。
  3. 【請求項3】 壁状部は、気密部材の吸気口の平面方向
    に沿った方向への移動を規制する規制部を有したことを
    特徴とする請求項1または2記載の電気掃除機。
JP21394096A 1996-08-13 1996-08-13 電気掃除機 Pending JPH1052385A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6843644B2 (en) * 2002-11-04 2005-01-18 Lg Electronics Inc. Mounting structure of blower for vacuum cleaner
JP2022060812A (ja) * 2020-10-05 2022-04-15 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 電気掃除機

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