JP3666624B2 - 電気掃除機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動送風機の吸気口を集塵室に気密に連通して電動送風機室および集塵室を区画形成するインデューサ部を有した電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電気掃除機としては、例えば特開平6−254004号公報に記載の構成が知られている。
【0003】
この特開平6−254004号公報に記載の電気掃除機は、ケース体内に電動送風機を収納する電動送風機室の負圧側に、吸込口から吸い込まれた塵埃を捕捉する集塵袋が装着される集塵室が、ケース体内に壁状に設けられた区画壁に開口する略円形の連通孔を介して連通して区画形成されている。また、電動送風機は、電動機とこの電動機にて回転駆動されるファンと吸気口を開口してファンを覆う傘型のファンカバーを有している。そして、電動送風機は、電動送風機室内に突設されたリブおよび区画壁にてゴムなどの軟質部材製の環状の支持部材を介して吸気口が気密に連通孔に対向して固定されている。さらに、電動送風機の吸気口と支持部材の前面との間に、吸気口と同等以上の高さを有する壁面を設け、ファンカバーの前面における吸込気流の乱流を抑制して吸込性能の向上および騒音の低下を図っている。
【0004】
しかしながら、上記特開平6−254004号公報に記載の電気掃除機において、掃除の際の電動送風機の電動機の駆動による振動や床面上を走行する際の衝撃などにより、電動送風機が径方向である上下方向などに移動して支持部材が潰れた状態となるとともに壁面が変形し、壁面とファンカバーとの間に隙間を生じて乱流が生じ、吸込性能の低下および騒音の増大を生じるおそれがある。
【0005】
そこで、例えば図9に示す電気掃除機が知られている。この図9に示す電気掃除機は、ケース体91内に格子状に連通孔92a を有した隔壁93a と略中央に略楕円形の連通孔92b を有する隔壁93b とを略平行に設け、これら隔壁93a ,93b の前側に集塵室94を区画形成し、後側に電動送風機室95を区画形成し、中間に整流室96を区画形成している。そして、隔壁93b の連通孔92b に略円形の連通孔92c を有し一面側に連通孔92c の周縁に位置して電動送風機97のファンカバー98の吸気口99の周縁に密着する軟質部材100 を有した略板状の補助壁部101 を取り付けて、振動や衝撃などにより電動送風機97が径方向に移動しても吸気口99が集塵室94に連通する連通孔92c に隙間を生じることなく気密に連通して、乱流の発生を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図9に示す電動送風機において、あらかじめケース体91に補助壁部101 を取り付けた後に電動送風機97をケース体91に組み付けたのでは、上記特開平6−254004号公報に記載の電気掃除機の場合と同様に、摺接する支持部材102 が変形するおそれがある。このため、電動送風機97の吸気口99と補助壁部101 の連通孔92c とを位置決めして、補助壁部101 とともに電動送風機97をケース体91内に組み付けることが考えられるが、略板状の補助壁部101 と電動送風機97との位置決めが困難で、組み付け時に位置がずれて、補助壁部101 と吸気口99との間に乱流を生じる隙間を生じるおそれもある。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、電動送風機の確実な組み付け固定が容易な電気掃除機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電気掃除機は、ケース体と、このケース体内に区画形成され、電動機、この電動機にて回転駆動されるファンおよび吸気口を開口し前記ファンを覆うファンカバーを有した電動送風機を収容する電動送風機室と、この電動送風機室の負圧側に区画形成された集塵室と、前記ファンカバーの周縁部に取り付けられた支持体と、前記ケース体内に取り付けられて前記電動送風機室および前記集塵室を連通するとともに、前記吸気口に気密に連通する流通孔を有するインデューサ部とを備え、前記インデューサ部は、前記流通孔から前記集塵室に向けて拡開されて前記集塵室から前記吸気口へと空気を収束させる壁状部と、この壁状部の拡開する側と反対側の面に突設され前記支持体の先端外周縁が係合する載置部とを有し、前記電動送風機は、前記壁状部と前記ケース体に設けられたリブとで軸方向が挟持固定され、前記載置部と前記ケース体に設けられえたリブとで径方向を挟持固定されたものである。
【0009】
そして、電動送風機のファンを覆うファンカバーの周縁部に支持体を取り付け、インデューサ部の壁状部の拡開する側と反対側の面に突設された載置部に支持体の先端外周縁を係合させるとともに、ファンカバーに設けた吸気口に、インデューサ部の流通孔を気密に連通させて、ケース体内に電動送風機とともにインデューサ部を取り付けることにより、電動送風機の軸方向を壁状部とケース体に設けられたリブとにて挟持固定し、電動送風機の径方向を載置部とケース体に設けられたリブとにて挟持固定するので、確実な電動送風機の組み付け固定が容易である。
【0010】
請求項2記載の電気掃除機は、請求項1記載の電気掃除機において、インデューサ部とケース体との間には、弾性部材が設けられているものである。
【0011】
そして、インデューサ部とケース体との間に弾性部材を設けたため、例えば外部からの衝撃や電動送風機の駆動による振動が生じても、電動送風機をケース体とにて挟持固定するインデューサ部とケース体との間の弾性部材にて衝撃や振動を吸収し、騒音が防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電気掃除機の実施の一形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1ないし図3において、1は電気掃除機本体で、この電気掃除機本体1は、上面を開口した下部ケース2a、および、この下部ケース2aの後部上面を閉塞する上部ケース2bとが、前面を含む周縁にバンパ3を挟持して接合されて前側上面部を開口したケース体としての本体ケース2を有し、この本体ケース2に前側上面部の開口を開閉自在に閉塞する蓋体4を回動自在に軸支して形成されている。
【0014】
そして、本体ケース2は、進行方向の前側下面に旋回自在の旋回輪5が取り付けられ、本体ケース2の後側側面に大径の従動後輪6,6が回転自在に設けられ、電気掃除機本体1は旋回輪5と従動後輪6,6とにて図示しない床面上を走行可能となっている。また、本体ケース2の上部には、上下方向に摺動自在のハンドル7が設けられている。
【0015】
一方、電気掃除機本体1内には、図1に示すように、格子状の連通孔10を有した隔壁11が設けられ、この隔壁11の前側である電気掃除機本体1の進行方向の前側には上方が開放された集塵室13が区画形成されている。また、この隔壁11の後方には、この集塵室13の後方に位置する電動送風機14を収納した電動送風機室15が区画形成されている。そして、集塵室13内には、この集塵室13内に枢着されたホルダ17により集塵袋18が着脱自在に装着されている。
【0016】
また、隔壁11の前面には、格子状の連通孔10を覆う第1の補助集塵フィルタ21が着脱自在に装着されている。この第1の補助集塵フィルタ21は、格子状の枠体22と、この枠体22に嵌挿される補助フィルタとしてのフィルタ体23とから構成されている。
【0017】
なお、集塵袋18および第1の補助集塵フィルタ21は、集塵室13の上面開口を介して着脱される。そして、蓋体4は、上部ケース2bに後端部が枢着されており、集塵室13を上方から開閉自在に覆うように形成されている。
【0018】
また、隔壁11の後面側には、インデューサ部25が取り付けられている。このインデューサ部25は、図1、図2および図4ないし図8に示すように、略中央より一側に偏位した位置に略円形の流通孔26を開口し一面側にラッパ状に拡開する壁状部27を有している。そして、この壁状部27の周縁には、壁状部27が拡開する側に向けて凹溝状に開口し隔壁11の周縁に密着するシール部材28が取り付けられるシール装着部29が設けられている。また、壁状部27の拡開する側と反対側の面には、流通孔26の中心を中心として略円筒状に突出する支持リブ部31が設けられている。なお、この支持リブ部31は、下方に位置する部分の突出高さ寸法が、上方に位置する部分より高く突出し、この突出する部分が載置部32となる。
【0019】
さらに、支持リブ部31の下面には、下方に向けて壁状に突出し下部ケース2aの上面にゴムや軟質合成樹脂などの弾性部材33を介して当接する載置リブ部34が設けられている。
【0020】
また、流通孔26の支持リブ部31が突出する側に縁近傍には、流通孔26と同心上の略円筒状に突出する位置決め部35が設けられている。そして、流通孔26の縁と位置決め部35との間に、例えば発泡ウレタン系樹脂などの略平板環状の軟質部材36が、位置決め部35の内周側に位置して取り付けられている。
【0021】
さらに、インデューサ部25の上部には、上方に向けて有底略円筒状で図示しない圧力センサなどのセンサが装着されるセンサ保持部37が設けられている。このセンサ保持部37には、上方と壁状部27の拡開する側とを連通する通気孔37a が設けられている。また、インデューサ部25の上部には、図示しない放熱板がシール材を介して気密に装着される放熱板装着部38が設けられ、この放熱板装着部38には上方と壁状部27の拡開する側とを連通する挿入孔38a が設けられている。
【0022】
そして、インデューサ部25が本体ケース2内に組み付けられることにより、隔壁11およびインデューサ部25間に整流室39が区画形成され、インデューサ部25の支持リブ部31が突出する側に電動送風機室15およびドラム室40が区画形成される。なお、整流室39は、通気孔37a を介してセンサ保持部37内に連通する。
【0023】
一方、電動送風機室15内には、図1および図2に示すように、電動送風機14が配設されている。この電動送風機14は、例えば図示しないファンを軸にて回転駆動する電動機としての電動部41と、ファンを覆う傘型である円錐台形状すなわちラッパ状のファンカバー42とを具備している。このファンカバー42の前面中央部には略円形の図示しない吸気口が開口形成され、電動部41のフレームには図示しない排気孔が開口形成されている。また、ファンカバー42の吸気口の周縁には、吸気口の平面方向である径方向に沿って円環状かつ平面状で、インデューサ部25の軟質部材に密着する図示しない平面部が設けられている。さらに、電動部41の後端面の略中央には、ファンを回転駆動させる図示しない軸を支持する軸受が内設されたモータヘッド43が、後方に円柱状に突出形成されている。
【0024】
また、電動送風機14の前端部には、前端の外周縁であるファンカバー42の周縁部分に、先端外周縁がインデューサ部25の支持リブ部31および載置部32に係合する例えば環状のゴム製の支持体45が嵌合され、後端部のモータヘッド43には、ゴム製の緩衝体46がモータヘッド43を覆うように取り付けられている。
【0025】
一方、上部ケース2bの下面には、隔壁11に略平行に下方に向かって突出しゴム製の支持体45を介してファンカバー42の周面に当接し、インデューサ部25の支持リブ部31の載置部32とにてファンカバー42を挟持固定する上リブ前部47が設けられている。また、上部ケース2bの下面には、上リブ前部47より後方に位置して略平行に下方に向けて突出し下端部が緩衝体46を介して電動部41のモータヘッド43の周面に当接する上リブ後部48がそれぞれ突出形成されている。
【0026】
さらに、下部ケース2aの上面には、上リブ後部48に向けて対向して上方に突出し、上端部が電動部41のモータヘッド43の周面に当接して、上リブ後部48とにてモータヘッド43を挟持固定する下リブ後部49が突出形成されている。そして、電動送風機14は、吸気口が開口する前側が上部ケース2bの上リブ前部47とインデューサ部25の支持リブ部31の載置部32とにて挟持固定され、モータヘッド43が設けられた後側が上部ケース2bの上リブ後部48および下部ケース2aの下リブ後部49とにて挟持固定されて、電動送風機室15内に電動送風機14が固定される。
【0027】
なお、インデューサ部25に取り付けられた軟質部材36は、電動送風機14のファンカバー42の平面部に当接する部分が、掃除の際の電動送風機14の電動部41の駆動による振動および床面上を走行する際の衝撃などによって、支持体45が潰れた状態となって電動送風機14が走行方向と交差する上下方向および左右方向などに移動する最大移動距離より幅広の寸法で重なり合うようになっている。さらに、電動送風機14の駆動にて生じる負圧により、支持体45がインデューサ部25の基端部に潰されることによる電動送風機14の軸方向である前後方向の最大移動距離より軟質部材36の厚さ方向に潰れる寸法を大きくなるように、軟質部材36の厚さ寸法や柔軟性などを設定する。
【0028】
そして、電動送風機14の前端側は、軟質部材36およびゴム製の支持体45により、電動送風機14の吸気口が空気とともに吸引した塵埃を集塵する集塵袋18を設けた集塵室13に流通孔26、整流室39および連通孔10を介して気密に連通している。
【0029】
また、図1に示すように、電動送風機室15の上部には回路室51が区画形成され、この回路室51内には、電動送風機14の駆動状態を制御する制御手段を搭載した図示しない回路基板が配設されている。そして、回路基板には、図示しない実装された回路部品を放熱させる略L字状に折曲形成された放熱板が取り付けられ、この放熱板の下端部は、インデューサ部25の放熱板装着部38に図示しないシール材にて気密に装着されて整流室39側に露出して配設される。また、回路基板には、インデューサ部25に取り付けられたセンサが接続され、電動送風機室15の負圧側である整流室39内の負圧を検知するようになっている。
【0030】
さらに、電気掃除機本体1内には、電動送風機室15の後方に位置して、排気室61が区画形成され、電気掃除機本体1の上部ケース2bの後側上部には、排気室61を介して電動送風機14の図示しない排気孔に連通する排気孔62が、上部ケース2bの後側に開口形成されている。そして、この排気室61内には、第1の補助集塵フィルタ21と同様の高性能フィルタ63を備えた第2の補助集塵フィルタ64が着脱自在に配設されている。
【0031】
また、電気掃除機本体1内には、図2に示すように、電動送風機室15の一側に位置して、電動送風機14に電源を供給する電源コード66を巻回する巻取ドラム67を回転自在に軸支するドラム室40が区画形成されている。
【0032】
一方、本体ケース2の前側略中央には、図1ないし図3に示すように、ホース70を着脱自在に接続する吸込部71が設けられ、この吸込部71は、内側開口72と外側開口73とが相対向されて形成されている。また、内側開口72および外側開口73に対向する中間には、円筒形状の吸込口74が形成されている。この吸込口74は、前部が電気掃除機本体1の前方へ開口しているとともに、後部が集塵室13へ開口している。さらに、吸込部71には、吸込口74を開閉自在に閉塞するシャッタ76が摺動自在に支持されている。
【0033】
そして、ホース70は、図3に示すように、可撓性を有するホース部77の一端に電気掃除機本体1の吸込部71に嵌合接続される接続管78を有し、ホース部77の他端に後方に向けて分岐する形状の把持部79を有し、この把持部79の先端には、延長管80を介して吸込口本体81などが取り付けられる。また、把持部79には、電気掃除機本体1内の電動送風機14および吸込口本体81内に配設された図示しない回転清掃体などを回転させる電動機の駆動を設定する操作部82が設けられている。
【0034】
次に、上記実施の一形態の組立動作について説明する。
【0035】
まず、電動送風機14のファンカバー42およびモータヘッド43に支持体45および緩衝体46をそれぞれ装着する。そして、インデューサ部25の支持リブ部31に支持体45の前端周縁を係合させて、電動送風機14のファンカバー42の平面部をインデューサ部25にあらかじめ取り付けた軟質部材36に密着させる。この状態で、下部ケース2a内に、インデューサ部25および電動送風機14を隔壁11および下リブ後部49間に挿入する。この挿入の際、インデューサ部25の前端側となるシール装着部29のシール部材28を隔壁11の電動送風機室15側に当接させて滑り込ませて載置リブ部34を下部ケース2aの上面に当接させるとともに、緩衝体46を下リブ後部49の前側に滑り込ませつつ下リブ後部49の上端面に載置する。
【0036】
この後、巻取ドラム67などの各部材を配設し、上部ケース2bを下部ケース2aの上面にバンパ3を挟み込んで接合し、インデューサ部25の載置部32および上部ケース2bの上リブ前部間に電動送風機14の前側のファンカバー42を支持体45を介して挟持固定し、上部ケース2bの上リブ後部48および下部ケース2aの下リブ後部49間に電動送風機14の後側のモータヘッド43を緩衝体46を介して挟持して径方向を位置決め固定するとともに、インデューサ部25の壁状部27と上部ケース2bの上リブ後部48および下部ケース2aの下リブ後部49との間にて電動送風機14の軸方向を位置決め固定して、電気掃除機本体1を組立形成する。
【0037】
次に、上記実施の形態の掃除動作を説明する。
【0038】
通常の掃除時には、蓋体4を閉じておき、電源コード66を介して電力を供給し、シャッタ76を摺動させて吸込口74を開く。このシャッタ76を開いた状態で、ホース70や延長管80、吸込口本体81を適宜接続し、ホース70の把持部79の操作部82にて適宜電動送風機14を駆動状態を設定し、供給された電力で電動送風機14を所定の駆動状態で駆動させて掃除を行う。この掃除により、ホース70を介して吸込口74から空気とともに塵埃が吸い込まれ、電気掃除機本体1の集塵室13に導かれて、集塵袋18内に捕捉される。
【0039】
なお、電動送風機14の駆動により、電動送風機14の吸引側である負圧側の負圧が増大し、集塵袋18が膨れるとともに、第1の補助集塵フィルタ21のフィルタ体23が枠体22内を電動送風機14側に摺動移動する。さらに、インデューサ部25の壁状部27の流通孔26の近傍が電動送風機14側に若干変形して、電動送風機14を支持する支持体45より軟質の軟質部材36が若干潰れてファンカバー42の平面部に気密に密着するとともに、インデューサ部25のシール装着部29のシール部材28が隔壁11に気密に密着する。
【0040】
そして、集塵袋18を通過した微細な塵埃を有する空気は、第1の補助集塵フィルタ21を通って格子状の連通孔10から整流室39に至り、インデューサ部25のラッパ状に拡開する壁状部27により整流室39から円滑な流れで収束するように流通孔26を介して電動送風機14の吸気口に吸い込まれる。この第1の補助集塵フィルタ21の流通の際、集塵袋18にて捕捉されなかった微細な集塵がほとんど捕捉される。そして、電動送風機14の吸気口から吸引された空気は、電動送風機14内を通って電動送風機14の図示しない排気孔から排気室61に排気される。さらに、この排気室61に流入した空気は、第2の補助集塵フィルタ64を通って排気孔62から電気掃除機本体1外の外気へ排気風として排出される。
【0041】
上述したように、上記実施の形態では、電動送風機14の吸気口をインデューサ部25の壁状部27の流通孔26に気密に連通させ、インデューサ部25の壁状部27に突設した載置部32に電動送風機14の周面を当接させて、本体ケース2内に電動送風機14とともにインデューサ部25を取り付けることにより、電動送風機14の軸方向が壁状部27と本体ケース2とにて挟持固定され、電動送風機14の径方向が載置部32と本体ケース2とにて挟持固定されるので、電動送風機14の確実な組み付け固定が容易にできる。
【0042】
ところで、掃除の際、電動送風機14の電動部41の駆動による振動や床面上を走行する際の衝撃などによって、電動送風機14を支持する支持体45が潰れた状態となり、電動送風機14が走行方向と交差する上下方向および左右方向などに若干移動する。
【0043】
そして、電動送風機室15と集塵室13とを区画するインデューサ部25に取り付けた軟質部材36を、インデューサ部25の壁状部27と電動送風機14のファンカバー42の平面部とにて挟持するように位置させたため、電動送風機14が移動してもこの電動送風機14の移動はファンカバー42の平面部が軟質部材36上を滑る方向であるので、ファンカバー42の吸気口の周縁に隙間が生じず、この隙間による吸込気流の乱流の発生を防止でき、吸込効率の向上および騒音の低減が得られる。
【0044】
さらに、軟質部材36と平面部との接触寸法は、電動送風機14が走行方向と交差する吸気口の平面方向である上下方向および左右方向などに移動可能な最大移動距離より幅広であるため、掃除の際に振動や衝撃などにて支持体45が潰れた状態となって電動送風機14が移動しても、ファンカバー42の吸気口の周縁近傍に隙間が生じることを確実に防止でき、この隙間による吸込気流の乱流の発生を防止でき、吸込効率の向上および騒音の低減が得られる。
【0045】
また、本体ケース2と別体で電動送風機14を支持するインデューサ部25との当接する部分に弾性部材33が設けられているため、仮に振動や衝撃などによる電動送風機14の移動によりインデューサ部25が移動したとしても、弾性部材33がインデューサ部25の移動にて本体ケース2と衝突して騒音が生じることを防止できるとともに、電動送風機の振動をインデューサ部25を介して本体ケース2に伝達し騒音が生じることを防止できる。
【0046】
そして、インデューサ部25の壁状部27を整流室39に向けて拡開するラッパ状に形成したため、整流室39内に吸い込んだ空気の流通孔26を介した吸気口への整流性が向上し、さらに吸込効率を向上できるとともに騒音を低減できる。
【0047】
そして、インデューサ部25の壁状部27の軟質部材36が取り付けられる側に位置決め部35を設けたため、掃除の際に電動送風機14の電動部41の駆動による振動や床面上を走行する際の衝撃などにて電動送風機14が吸気口の径方向に移動しても、位置決め部35により軟質部材36が電動送風機14とともに移動せずに位置決めでき、吸気口の周縁近傍に吸込気流の乱流が生じる隙間が生じず、吸込性能を向上できるとともに騒音を低減できる。さらに、位置決め部35により、軟質部材36を接着剤などにて取り付けなくても、位置決め部35の内周側に嵌挿するのみで位置決めおよび取り付けができるため、軟質部材36の取り付けが容易である。
【0048】
また、あらかじめ軟質部材36を取り付けたインデューサ部25を電動送風機14とともに隔壁11に当接させつつ本体ケース2に組み付けるため、流通孔および吸気口の気密な連通状態を維持しつつ軟質部材36を容易に取り付けでき、組立製造性を向上できる。
【0049】
さらに、インデューサ部25にて集塵室13と電動送風機室15およびドラム室40を区画するため、別途ドラム室40を区画するためのリブなどを設けなくてもよく、本体ケース2の製造性を向上できる。
【0050】
また、インデューサ部25にセンサを取り付けるセンサ保持部37および放熱板装着部38を設けたため、例えばあらかじめインデューサ部25にセンサや放熱板を取り付けておき、このインデューサ部25とともに電動送風機14を本体ケース2に組み付ければよく、組立製造性をさらに向上できる。
【0051】
なお、上記実施の形態において、キャニスタ型の電気掃除機について説明したが、アップライト型などいずれのものでも同様の効果が得られる。
【0052】
また、軟質部材36を接着剤などの取付手段にて取り付けてもよい。この場合には、インデューサ部25に位置決め部35を設けなくてもできる。
【0053】
さらに、軟質部材36を取り付けるインデューサ部25は、電動送風機14の吸気口に対応する流通孔26、すなわち吸気口に流通孔26の縁が重なることによる吸込気流の乱流が生じる部分を設けないように吸気口と略同心上で吸気口の径寸法以上かつファンカバー42の平面部に対向し軟質部材36を挟持する部分を有する形状であれば、いずれの形状のものでもできる。
【0054】
また、軟質部材36を用いて説明したが、流通孔26と吸気口との間に乱流を生じる隙間を形成しなければ硬質でもできる。
【0055】
【発明の効果】
請求項1記載の電気掃除機によれば、ファンカバーの周縁部に支持体を取り付け、インデューサ部の壁状部の拡開する側と反対側の面に突設された載置部に支持体の先端外周縁を係合させるとともに、吸気口に、インデューサ部の流通孔を気密に連通させて、ケース体内に電動送風機とともにインデューサ部を取り付けることにより、電動送風機の軸方向を壁状部とケース体に設けられたリブとにて挟持固定し、電動送風機の径方向を載置部とケース体に設けられたリブとにて挟持固定するので、電動送風機の確実な組み付け固定が容易にできる。
【0056】
請求項2記載の電気掃除機によれば、請求項1記載の電気掃除機の効果に加え、インデューサ部とケース体との間に弾性部材を設けたため、例えば外部からの衝撃や電動送風機の駆動による振動が生じても、弾性部材にて衝撃や振動を吸収でき、騒音を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気掃除機の実施の一形態の電気掃除機本体を示す側面断面図である。
【図2】同上平面断面図である。
【図3】同上電気掃除機本体の外観を示す斜視図である。
【図4】同上インデューサ部を示す正面図である。
【図5】同上背面図である。
【図6】同上側面図である。
【図7】同上平面図である。
【図8】同上放熱板装着部近傍の一部を切り欠いた断面図である。
【図9】従来例の電気掃除機を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 電気掃除機本体
2 ケース体としての本体ケース
13 集塵室
14 電動送風機
15 電動送風機室
25 インデューサ部
26 流通孔
27 壁状部
32 載置部
33 弾性部材
41 電動機としての電動部
42 ファンカバー
45 支持体
Claims (2)
- ケース体と、
このケース体内に区画形成され、電動機、この電動機にて回転駆動されるファンおよび吸気口を開口し前記ファンを覆うファンカバーを有した電動送風機を収容する電動送風機室と、
この電動送風機室の負圧側に区画形成された集塵室と、
前記ファンカバーの周縁部に取り付けられた支持体と、
前記ケース体内に取り付けられて前記電動送風機室および前記集塵室を連通するとともに、前記吸気口に気密に連通する流通孔を有するインデューサ部とを備え、
前記インデューサ部は、
前記流通孔から前記集塵室に向けて拡開されて前記集塵室から前記吸気口へと空気を収束させる壁状部と、
この壁状部の拡開する側と反対側の面に突設され前記支持体の先端外周縁が係合する載置部とを有し、
前記電動送風機は、前記壁状部と前記ケース体に設けられたリブとで軸方向が挟持固定され、前記載置部と前記ケース体に設けられえたリブとで径方向を挟持固定された
ことを特徴とする電気掃除機。 - インデューサ部とケース体との間には、弾性部材が設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
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JPH1156698A JPH1156698A (ja) | 1999-03-02 |
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KR100479081B1 (ko) * | 2002-11-04 | 2005-03-25 | 엘지전자 주식회사 | 청소기용 원심송풍기의 마운팅 구조 |
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- 1997-08-27 JP JP23160797A patent/JP3666624B2/ja not_active Expired - Lifetime
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