JPH1051949A - 受電保護装置 - Google Patents

受電保護装置

Info

Publication number
JPH1051949A
JPH1051949A JP8203430A JP20343096A JPH1051949A JP H1051949 A JPH1051949 A JP H1051949A JP 8203430 A JP8203430 A JP 8203430A JP 20343096 A JP20343096 A JP 20343096A JP H1051949 A JPH1051949 A JP H1051949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
power receiving
phase
bus
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8203430A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3184459B2 (ja
Inventor
Takayasu Watanabe
能康 渡辺
Toru Tanimizu
徹 谷水
Kazuo Kano
和夫 鹿野
Yasunobu Kano
泰信 狩野
Toshio Horikoshi
俊夫 堀越
Koji Kondo
宏二 近藤
Ryutaro Yamamoto
竜太郎 山本
Nobusuke Kuroda
伸祐 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Inc, Hitachi Ltd filed Critical Tokyo Electric Power Co Inc
Priority to JP20343096A priority Critical patent/JP3184459B2/ja
Priority to EP97112567A priority patent/EP0822635A3/en
Priority to US08/902,528 priority patent/US5892645A/en
Priority to TW086110901A priority patent/TW480800B/zh
Priority to KR1019970036295A priority patent/KR19980018252A/ko
Priority to CN97115381A priority patent/CN1080943C/zh
Publication of JPH1051949A publication Critical patent/JPH1051949A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3184459B2 publication Critical patent/JP3184459B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H7/00Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions
    • H02H7/26Sectionalised protection of cable or line systems, e.g. for disconnecting a section on which a short-circuit, earth fault, or arc discharge has occured
    • H02H7/28Sectionalised protection of cable or line systems, e.g. for disconnecting a section on which a short-circuit, earth fault, or arc discharge has occured for meshed systems
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H3/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection
    • H02H3/003Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection responsive to reversal of power transmission direction
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H3/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection
    • H02H3/26Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection responsive to difference between voltages or between currents; responsive to phase angle between voltages or between currents
    • H02H3/265Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection responsive to difference between voltages or between currents; responsive to phase angle between voltages or between currents responsive to phase angle between voltages or between currents

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Measuring Phase Differences (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】発電機15の系統連系できるスポットネットワ
ーク受電設備や、スポットネットワーク電源母線に本予
備受電設備が接続するシステムを構築。 【解決手段】電源遮断器13が開放すると、ネットワー
ク変圧器63が逆励磁され、電源母線3の電圧位相は電
源遮断器13の開放直前より1〜15度の遅れとなる。
これを検出器93で検出し零電位通過位相計測により電
源母線3の停止を判定し、0.15 〜1秒後、判定装置
103から当該プロテクタ遮断器73に対し、トリップ
指令163を出力する受電保護装置を用いる。 【効果】発電機15の系統連系可能スポットネットワー
ク受電設備や、スポットネットワーク電源母線に本予備
受電設備が接続可能システムが構築できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スポットネットワ
ーク受電設備や本予備受電設備に用いられる保護装置に
係り、特に電力会社の電源に対し逆潮流を発生しうる回
路を有する受電設備の保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に逆潮流が発生する受電設備として
はスポットネットワーク受電設備がよく知られており、
電力供給信頼性が非常に高く、ビル用受電設備として多
く採用されている。従来のスポットネットワーク受電設
備の保護方式は、特開平7− 68624 号公報に示されて
いるように、3相で構成した3回線の電源母線と、負荷
例えば空調機やエレベータ等に配電する遮断器と接続し
ているネットワーク母線との間に、複数の受電母線を接
続している。この複数の受電母線の各々に一次側開閉器
とネットワーク変圧器とプロテクタ遮断器および変流器
を接続している。変流器は例えば電源母線が停止したと
きの、ネットワーク変圧器がネットワーク母線側から励
磁される逆励磁電流を検出し、変流器に接続したネット
ワーク継電器により逆電力状態すなわち電源母線停止と
判定して、プロテクタ遮断器をトリップし、スポットネ
ットワーク受電設備を保護している。この構成を称し
て、スポットネットワークプロテクタと総称している。
【0003】このスポットネットワーク受電設備は、何
らかの事故で電源母線から電力供給が停止する非常時を
配慮し、非常時の対応として受電系統が全停電の場合の
み非常用設備へ電力を供給する目的で、非常用発電機を
ネットワーク母線の一方側に接続していた。さらに、近
年、設備の効率的利用化の希望が強くなり、常用発電機
としてコージェネレーション運用への切り換えが要望さ
れている。
【0004】また、従来、スポットネットワーク電源母
線や本予備電源母線など電力利用者の希望により多種多
量の電源母線が設置されていたが、近年、電源母線の効
率運用が望まれ、これらを一括利用する必要が生じてき
た。さらにスポットネットワーク電源母線への電力供給
の信頼性を従来以上に向上させるために、例えば3回線
のスポットネットワーク電源母線を各々別の変圧器や変
電所から送電するケースが出てきた。これら一括利用や
別変圧器電源母線では電源母線間の電圧差が生じ易くな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スポッ
トネットワーク受電設備のスポットネットワークプロテ
クタは前述したとおり、逆電力遮断機能を有しており、
発電機との系統連系したときは、発電機に接続したネッ
トワーク母線から電源母線に流れる電流によりプロテク
タ遮断器がトリップし、コージェネレーション等、発電
機を高効率で運転する場合には適用が困難であった。さ
らに、非常用発電機との接続でも、一旦全停した後でな
いと接続切り換えできないために、停電が避けられなか
った。
【0006】また、電源母線間の電圧が不安定になる
と、スポットネットワーク受電設備では複数の受電母線
間の電圧に差が生じ、高い電圧の受電母線から低い電圧
の受電母線に電力供給が行われ、低い電圧の受電母線で
は逆電力遮断機能が働き、正常なスポットネットワーク
受電設備として機能しなくなる。
【0007】さらに、スポットネットワーク電源母線に
接続した他の受電設備例えば本予備受電設備、かつ、発
電機の系統連系している場合には、逆電力遮断機能がな
いので、停止しているスポットネットワーク電源母線に
電力を送り込むことになる。このように現在の保護装置
ではスポットネットワーク電源母線や本予備電源母線な
どの一括利用は安全性や信頼性からみて困難であった。
【0008】本発明の目的は、コージェネレーション連
系できるスポットネットワーク受電設備や、スポットネ
ットワーク電源母線にスポットネットワーク受電設備だ
けでなく、本予備受電設備なども混在できるシステムを
構築できる受電保護装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の受電保護装置は、励磁特性により変圧器で
は負荷側の位相が電源側の位相より遅れること。およ
び、逆電力であっても電力会社の電源遮断器が切りにし
ていなければ電圧の位相が遅れないこと。この2つの現
象に着目して、電圧の位相を検出して電力の方向を判定
することができる装置として、受電母線の変圧器の一次
側つまり受電点に各受電母線の電圧の位相を検出する検
出装置と位相を判定する判定装置を設ける。さらに、そ
の動作条件を定めることにある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例を図1
により説明する。電力会社の電源遮断器11,12,1
3によって電力の供給および保護制御される電源母線
1,2,3に、スポットネットワーク受電設備の受電母
線41,42,43の一端が接続され、その他端に一次
側開閉器51,52,53、ネットワーク変圧器61,
62,63及びプロテクタ遮断器71,71,73に順
次接続され、末端がネットワーク母線8に接続される。
ネットワーク母線8には遮断器13a,13b,13c
を介して負荷14a,14b,14cが接続され、電力
の供給を行う。更にネットワーク母線8には遮断器13
gを介して発電機15が接続されている。受電母線4
1,42,43には、本発明による各相の電圧位相を検
出する検出装置91,92,93と、検出された位相を
処理して、電源母線の停止を判定する判定装置101,
102,103が接続される。各判定装置101,10
2,103において、各々が接続されている受電母線4
1,42,43の受電点の停止を判定した場合には、当
該受電母線41,42,43に接続されたプロテクタ遮
断器71,71,73に対し、トリップ指令161,1
62,163を送出する。検出装置91,92,93で
は、抵抗あるいは絶縁物の静電容量やコンデンサを使用
した分圧器,計器用変圧器等により受電母線41,4
2,43の電圧を検出し、検出された電圧の零電位通過
の位相を電源周波数に対する電気角1度以下の精度で検
出する。判定装置101,102,103においては、
検出装置91,92,93にて検出された零電位通過位
相を記憶するとともに、既に記憶されている1周期以前
の位相と、新たに検出された位相との比較を行い、新た
に検出された位相が1周期以前の位相に対し判定装置1
01,102,103内の設定部により1〜15度の間
に設定された角度以上に遅れることが、0.15 〜1秒
の間に設定された時間以上続いた場合、当該判定装置が
接続された電源母線の停止が発生したと判断し、当該プ
ロテクタ遮断器に対してトリップ指令を出力し、ネット
ワーク母線8から、停止電源母線への逆加圧を停止させ
るようにした。
【0011】図2におけるこの発明の一実施例を説明す
る。この例は図1の構成の中で各受電母線41,42,
43毎に設けた判定装置101,102,103の変わ
りに、各受電母線41,42,43の検出装置91,9
2,93で検出した電圧を一括して処理する判定装置1
0を設けている。判定装置10において受電母線41,
42,43の受電点のいずれかの停止を判定した場合に
は、当該受電母線41,42,43に接続されたプロテ
クタ遮断器71,71,73に対し、トリップ指令16
1,162,163を送出する。判定装置10では検出
装置91,92,93にて検出された零電位通過位相間
の比較を行い、いずれかの位相が他の位相に対し、判定
装置10内の設定部により1〜15度の間に設定された
角度以上に遅れることが、0.15 〜1秒の間に設定さ
れた時間以上続いた場合、遅れた位相を検出した当該判
定装置が接続された電源母線の停止が発生したと判断
し、当該プロテクタ遮断器に対してトリップ指令を出力
し、ネットワーク母線8から、停止電源母線への逆加圧
を停止させるようにした。
【0012】図3におけるこの発明の一実施例を説明す
る。この例は図1の構成に対し、ネットワーク変圧器6
1,62,63の二次側の電圧を検出する検出装置94,
95,96を設けたものである。判定装置101,10
2,103においては、検出装置91,92,93と同
一受電母線41,42,43に接続した検出装置94,
95,96にて検出されたネットワーク変圧器61,6
2,63の一次及び二次側間の電圧の位相角度が判定装
置101,102,103内の設定部により1〜15度
の間に設定された角度以上に遅れることが、0.15 〜
1秒の間に設定された時間以上続いた場合、当該判定装
置が接続された電源母線の停止が発生したと判断し、当
該プロテクタ遮断器に対してトリップ指令を出力し、ネ
ットワーク母線8から、停止電源母線への逆加圧を停止
させるようにした。
【0013】図4におけるこの発明の一実施例を説明す
る。電力会社の電源遮断器11,12によって電力の供
給および保護制御される電源母線1,2に、本予備受電
設備の受電母線41,42の一端が接続され、その他端
に一次側開閉器51,52、変圧器171,172及び
二次側遮断器181,182に順次接続され、末端が配
電用母線191,192,19gに接続される。配電用
母線191には遮断器13aを介して負荷14aが接続
され、配電用母線192には遮断器13bを介して負荷
14bが接続され、配電用母線19gには遮断器13c
を介して負荷14cが接続され、電力の供給を行う。更
に配電用母線19gには遮断器13gを介して発電機1
5が接続されている。受電母線41,42には、本発明
による各相の電圧位相を検出する検出装置91,92
と、検出された位相を処理して、電源母線の停止を判定
する判定装置101,102が接続される。各判定装置
101,102において、各々が接続されている受電母
線41,42の受電点の停止を判定した場合には、当該
受電母線41,42に接続された二次側遮断器181,
182に対し、トリップ指令161,162を送出す
る。検出装置91,92では、抵抗あるいは絶縁物の静
電容量やコンデンサを使用した分圧器,計器用変圧器等
により受電母線41,42の電圧を検出し、検出された
電圧の零電位通過の位相を電源周波数に対する電気角1
度以下の精度で検出する。判定装置101,102にお
いては、検出装置91,92にて検出された零電位通過
位相を記憶するとともに、既に記憶されている1周期以
前の位相と、新たに検出された位相との比較を行い、新
たに検出された位相が1周期以前の位相に対し判定装置
101,102内の設定部により1〜15度の間に設定
された角度以上に遅れることが、0.15 〜1秒の間に
設定された時間以上続いた場合、当該判定装置が接続さ
れた電源母線の停止が発生したと判断し、当該二次側遮
断器に対してトリップ指令を出力し、配電用母線19
1,192,19gを介した発電機15から、停止電源
母線への逆加圧を停止させるようにした。
【0014】図5におけるこの発明の一実施例を説明す
る。この例は図4の構成の中で各受電母線41,42毎
に設けた判定装置101,102の変わりに、各受電母
線41,42の検出装置91,92で検出した電圧を一
括して処理する判定装置10を設けている。判定装置1
0において受電母線41,42の受電点のいずれかの停
止を判定した場合には、当該受電母線41,42に接続
された二次側遮断器181,182に対し、トリップ指
令161,162を送出する。判定装置10では検出装
置91,92にて検出された零電位通過位相間の比較を
行い、いずれかの位相が他の位相に対し、判定装置10
内の設定部により1〜15度の間に設定された角度以上
に遅れることが、0.15 〜1秒の間に設定された時間
以上続いた場合、遅れた位相を検出した当該判定装置が
接続された電源母線の停止が発生したと判断し、当該二
次側遮断器に対してトリップ指令を出力し、配電用母線
191,192,19gを介した発電機15から、停止
電源母線への逆加圧を停止させるようにした。
【0015】図6におけるこの発明の一実施例を説明す
る。この例は図4の構成に対し、変圧器171,172
の二次側の電圧を検出する検出装置94,95を設けた
ものである。判定装置101,102においては、検出
装置91,92と同一受電母線41,42に接続した検
出装置94,95にて検出された変圧器171,172の
一次及び二次側間の電圧の位相角度が判定装置101,
102内の設定部により1〜15度の間に設定された角
度以上に遅れることが、0.15 〜1秒の間に設定され
た時間以上続いた場合、当該判定装置が接続された電源
母線の停止が発生したと判断し、当該判定装置が接続さ
れた電源母線の停止が発生したと判断し、当該二次側遮
断器に対してトリップ指令を出力し、配電用母線19
1,192,19gを介した発電機15から、停止電源
母線への逆加圧を停止させるようにした。
【0016】図7〜図9により、電源母線の停止が無い
場合と、複数の電源母線中1回線が停止した場合の、電
圧ベクトルの変化について説明する。図7に示すよう
に、電源母線の停止が無い場合には、電源母線1,2か
ら、ネットワーク変圧器61,62を通り、各々I1,
I2で示す電流が負荷14aに流れる。一方、電力会社
の電源遮断器12が開放され、電源母線2が停止した場
合には、電源母線1から、ネットワーク変圧器61を通
り、I3で示す電流が負荷14aに流れると共に、ネッ
トワーク変圧器62を逆励磁して電源母線2を逆加圧す
る。ここで、電源母線の停止が無い場合の、受電母線4
1,42の電圧ベクトルV1,V2及びネットワーク母
線8の電圧ベクトルVnwの位相関係を1相のみ抽出し
て模式的に示したのが、図8である。同図において、電
力会社の電源遮断器11,12が閉じられた状態では、
受電母線41,42の電圧ベクトルV1,V2は、ほぼ
一致しており、励磁特性によるネットワーク変圧器6
1,62の内部電圧降下Vt1,Vt2は、図示したよ
うにほぼ一致する。ネットワーク母線8の電圧ベクトル
Vnwは、受電母線41,42の電圧ベクトルV1,V
2とネットワーク変圧器61,62の内部電圧降下Vt
1,Vt2の差であるため、図示したように受電母線4
1,42の電圧ベクトルV1,V2より遅れ位相とな
る。一方、電力会社の電源遮断器12が開放され、電源
母線2が停止した場合の、受電母線41,42の電圧ベ
クトルV1,V2及びネットワーク母線8の電圧ベクト
ルVnwの位相関係を1相のみ抽出して模式的に示した
のが、図9である。同図において、電流ベクトルI3に
よるネットワーク変圧器61,62の内部電圧降下Vt
1,Vt2は、図示したように、ほぼ逆位相となり、ネ
ットワーク母線8の電圧ベクトルVnwは、受電母線4
1の電圧ベクトルV1とネットワーク変圧器61の内部
電圧降下Vt1の差であるため、受電母線41の電圧ベ
クトルV1より遅れ位相となり、受電母線42の電圧ベ
クトルV2は、電圧ベクトルVnwとネットワーク変圧
器61の内部電圧降下Vt1の和であるため、図示した
ようにVnwより更に遅れ位相となる。この遅れ位相に
関して、電子計算機を使用して、種々のケースを解析し
た結果、1〜15度の範囲内であることが判った。
【0017】上述の原理により位相変化又は、位相差が
発生した2つ以上の電圧に対して、位相判定装置10
1,102,103が、その位相差を検出する具体的な
手法を図10により説明する。同図は、受電母線41,
42の電圧ベクトルV1,V2の位相差を検出する例を
示しており、V1,V2各電圧波形の零電位通過点の時
間差T1と、V1及びV2の周期T2を用いて、図中の
式により計算する。
【0018】ここまでは、電源母線停止時に発生する電
圧位相の変化に着目して説明を行ってきたが、電源母線
にて事故が発生している場合には、位相のみではなく、
電圧値も変化する。ここで、電源母線2において短絡或
いは地絡事故が発生して、電力会社の電源遮断器12が
保護遮断した場合における受電母線41,42の3相電
圧ベクトルの変化を図12により説明する。事故発生前
の受電母線41,42の電圧ベクトルV1,V2及び、
事故が発生して電源遮断器12が遮断完了した後の受電
母線41側の電圧ベクトルV1は、同図中に示すように
3相共正常な状態を示す。一方、事故が発生して電源遮
断器12が遮断完了した後の受電母線42側の電圧ベク
トルV2は、同図中に示した様に、事故の種類により様
々に変化する。ここで、事故の内容と電圧値変化の関係
を見ると、1相地絡及び2相地絡時には非地絡相の対地
電圧上昇が発生しており、2相短絡及び3相短絡時に
は、短絡相の対地電圧低下が発生している。以上の点を
踏まえ、受電母線41,42,43の電圧位相を検出す
る検出装置91,92,93に、電圧値検出機能を付加
し、更に、位相判定装置101,102,103に電圧
変化検出機能を付加することにより、上記の電圧値変化
による電源母線の事故検出機能が付加される。
【0019】以上のように構成した。
【0020】次に図1の受電保護回路の作用及び効果に
ついて説明する。電源遮断器11,12,13が閉じら
れた状態で運転されている場合には、検出装置91,9
2,93により検出される電源母線1,2,3の電圧位
相は1度未満の遅れから進み位相の間にあり、各検出装
置に接続される判定装置101,102,103では、
この電圧位相を零電位通過位相として記憶している。こ
の状態で、電源遮断器13が開放された場合、ネットワ
ーク母線8によりネットワーク変圧器63が逆励磁さ
れ、電源母線3を逆加圧する。この時、図7〜図9を用
いて説明したように、電源母線3の電圧位相は、電源遮
断器13の開放直前の電圧位相に対し、1〜15度の遅
れが発生する。すると、判定装置103においては、検
出装置93から入力される零電位通過位相と、現在記憶
している零電位通過位相とを比較し、図10に示した計
算方法で位相差の計算を実施して、遅れ位相を計算し、
電源母線3の停止を判定する。停止の判定により、判定
装置103から当該プロテクタ遮断器73に対し、トリ
ップ指令163を出力し、ネットワーク母線8から電源
母線3への逆加圧が停止される。また、電力会社の異変
圧器供給等により、電源母線1,2,3の母線間電位差
が大きくなり、従来の方式では、電圧の高い母線から電
圧の低い母線への電力供給が発生し、電力を供給される
側の母線に接続されたプロテクタ遮断器が逆電力遮断さ
れる条件となった場合においても、本発明では、電力の
方向ではなく、電圧の位相差による判定を実施してお
り、電源遮断器11,12,13が開放されていない場
合には、図8に示すように、電源母線1,2,3の電圧
ベクトルに遅れが発生しないために、プロテクタ遮断器
71,72,73の不要な遮断を実施することがなく、
自動投入機能との組み合わせによりポンピングが発生す
ることもない。又、ネットワーク母線8に接続された発
電機15を系統連系して運用する場合において、負荷変
動等により発電機15から電源母線1,2,3への逆電
力が発生しても、同上の理由により、プロテクタ遮断器
71,72,73が開放されることがなく、発電機15
の高効率運転と電力の売却が可能になる。更に、検出装
置91,92,93及び判定装置101,102,10
3を受電母線41,42,43毎に設けているため、受
電母線41,42,43毎の保守作業において、他の受
電中の母線の装置を誤動作させることが無い。
【0021】次に図2の受電保護回路の作用及び効果に
ついて説明する。図1との相違は、判定装置10により
受電母線41,42,43電圧相互間の位相を比較する
方式としたため、1周期以前の零電位通過位相を記憶し
ている必要がなく、判定装置が簡略化される。その他の
作用及び効果は図1と同じである。
【0022】次に図3の受電保護回路の作用及び効果に
ついて説明する。図3においては、基本的に図2のもの
と同様の作用であるが、受電母線41,42,43相互
間の電圧位相差を判定に使用する替わりに、ネットワー
ク変圧器61,62,63の一次/二次間の位相比較を
行うため、受電母線41,42,43の数が減った2回
線の場合にも適用可能となる。以下、停止の判定以降の
作用及び効果は、図1の場合と同様である 次に図4の受電保護回路の作用及び効果について説明す
る。電源母線1側から、変圧器171を介して、受電し
ている。又、発電機15は、系統連系運転されている。
この定常状態において、判定装置101は、検出装置9
1により検出される電源母線1の電圧の零電位通過位相
を記憶している。この状態で、電力会社側の電源遮断器
11が開放された場合、発電機15から配電用母線19
1,192,19gを介して電源母線1を逆加圧する。この
時、図7〜図9の説明したように、電源母線1の電圧位
相は、発電機15の出力電圧位相及び停止前の電源母線
1の電圧位相に対して1〜15度の遅れが発生する。す
ると、判定装置101においては、検出装置91から入
力される零電位通過位相と、現在記憶している零電位通
過位相とを比較し、図10に示した計算方法で位相差の
計算を実施して、遅れ位相を検出し、電源母線1の停止
を判定する。停止の判定により、判定装置101から当
該変圧器2次遮断器181に対し、トリップ指令161
を出力し、発電機15から配電用母線191,192,
19gを介して電源母線1への逆加圧を停止する。この
結果、停止電源母線への逆加圧が防止でき、同一母線に
接続されるスポットネットワーク受変電設備など他の需
要家設備への悪影響や、電力会社による電源母線保守作
業の阻害が、回避できる。又、電源母線1,2が停止し
ていない状態においては、負荷の急激な減少により発電
機15から電源母線1,2への電力供給が発生しても、
電源母線1,2側の位相変化は無く、二次遮断器18
1,182が不要遮断されることはない。この結果、発
電機15の高効率運転と電力の売却が可能になる。更
に、負荷が少ない状態においてエレベータ等からの回生
電力が発生した場合も、前述の発電機15から電源母線
1,2への電力供給のケースと同様に、電源母線1,2
側の位相変化は無く、二次遮断器181,182が不要遮断
されることはない。この結果、負荷への安定した電力供
給が可能となる。
【0023】次に図5の受電保護回路の作用及び効果に
ついて説明する。電源母線1側から、変圧器171を介
して、受電し、発電機15は、系統連系運転されている
定常状態において、判定装置10は、検出装置91,9
2により検出される電源母線1,2の電圧の零電位通過
位相を比較し、位相差を監視している。この定常状態に
おいては、電力会社の電源遮断器11,12が投入され
ており、電源母線1,2の電圧に位相差はない。又、発
電機15の出力電圧位相は、図8において、ネットワー
ク母線電圧Vnwとして示した位相となっている。即
ち、電源母線1,2電圧よりも遅れ位相にある。次にこ
の状態から、電力会社側の電源遮断器11が開放された
場合、発電機15から配電用母線191,192,19
gを介して電源母線1を逆加圧する。この時、図9を用
いて説明したように、電源母線1の電圧位相は、発電機
15の出力電圧位相に対して遅れが発生する。従って、
判定装置10においては、電源母線1が電源母線2の電
圧位相より遅れていることを検出し、電源母線1が停止
したと判定する。停止の判定以降の作用及び効果は、図
4の場合と同様である。
【0024】次に図6の受電保護回路の作用及び効果に
ついて説明する。基本的に図5の構成と同様の作用であ
るが、電源母線1,2相互間の電圧位相差を判定に使用
する替わりに、変圧器171,172の一次/二次間の
位相比較を行うため、受電母線41,42の数が1回線
になった場合でも適用可能となる。以下、停止の判定以
降の作用及び効果は、図5の場合と同様である。
【0025】次に図10に示した電源母線電圧の零電位
通過位相を使用した位相差検出方式の作用及び効果につ
いて説明する。電流の位相,方向を使用する判定方式で
は、負荷の力率,容量,高調波発生率の影響を受け易
く、その対策として、高性能の変流器や計器用変圧器を
必要とした。しかし、変圧器の1次側の電圧の位相を使
用する本方式では、それらの外乱が検出波形に及ぼす影
響が小さいため、検出装置に要求される性能を低減可能
である。具体的には従来1%以下の誤差が必要であった
ものが、20%程度の誤差でも使用可能となるので、大
幅なコスト低減が可能となる。
【0026】次に図12に示した電源母線電圧の電圧値
変化を使用した検出方式の作用及び効果について説明す
る。電源母線1,2,3が停止するケースとしては、電
力会社側がメンテナンスをする目的で、電源遮断器1
1,12,13を開放する場合と、電源母線1,2,3
に事故が発生して電源遮断器11,12,13が保護装
置により遮断される場合がある。メンテナンスのための
停止においては、電源母線1,2,3の電圧値の変化は
ほとんど無く、位相変化による判定を実施する必要があ
るが、事故により電源母線1,2,3が停止した場合に
は、図12に示した様に、電源母線1,2,3電圧値が
大きく変化する。但し、この電圧変化は、変圧器61〜
63,171〜172の二次側には発生しないため、電
源母線1,2,3に電圧検出装置91〜93を設けるこ
とにより、初めて可能になる。この結果、位相比較に加
えて、電圧値変化の比較も加えることにより、検出事象
の広範囲化と、検出の信頼性を向上させることが可能と
なる。
【0027】図1〜図6において、判定装置101〜1
03,10が位相差を検出し始めてから遮断器71〜7
3,181〜182にトリップ指令161〜163を出
力するまでの時間を電力会社の電源遮断器11〜13の
動作時間より長く設定することによる作用及び効果を図
1を用いて説明する。複数の電源母線1,2,3は、電
力会社の変電所内部に設けた図示していない連絡遮断器
により、電源母線1,2,3相互を連結しており、1つ
の電源母線たとえば1において事故が発生すると、電力
会社の電源遮断器11が遮断されるまでの間は、他の電
源母線2,3からも、事故点に電流を流している。その
ため、電圧位相も、事故の発生している母線1に引っ張
られて、非常に短時間であるが一次的に異常値を示す。
そこで、判定装置101〜103,10が位相差を検出
し始めてから遮断器71,72,73,181〜182
にトリップ指令161〜163を出力するまでの時間を
電力会社の電源遮断器11,12,13の動作時間より
長く設定することにより、正常な電源母線2,3が事故
の影響を受けていない状態での判定が可能となり、判定
装置101〜103,10の誤動作を防止できるように
なるものである。具体的な数値では電源遮断器11,1
2,13の動作時間は0.12 秒以下に設定されてお
り、かつ、設備の短時間耐電流許容時間が1秒であるた
め、判定装置101〜103,10の設定時間は0.1
5 〜1秒にしなければ正常な動作を追行することはで
きない。
【0028】図1〜図3において、判定装置101,1
02,103,10が動作したとき、ネットワーク変圧
器61,62,63の2次側の変流器111,112,1
13に接続した過電流継電器121,122,123が
動作しないときにはプロテクタ遮断器71,72,73
のみをトリップさせ、過電流継電器121,122,1
23が動作したときにはプロテクタ遮断器71,72,
73をトリップさせた後、1次側開閉器51,52,5
3を開放動作させることによる動作は、電源母線1,
2,3に事故が発生して停止した場合に、ネットワーク
母線8から、プロテクタ遮断器71,72,73の電極
間の静電容量を介して、ネットワーク変圧器61,6
2,63が逆励磁されることを確実に防止できることで
ある。この結果、電源母線の事故除去のための作業が、
安全に実施できる。更に、事故以外の停止に関しては、
一次側開閉器51,52,53を開放せず、電源母線
1,2,3復旧時に、プロテクタ遮断器71,72,7
3を投入するのみで、受電が可能とする。この結果、電
源供給信頼性の向上が図られる。
【0029】図1〜図3において、自動運転時に受電母
線電源41,42,43側に遅れ位相差がなくなった状
態を、電力会社の電源遮断器11,12,13の再閉路
時間より長く維持され、2〜20秒の間に設定した時間
が経過したとき、プロテクタ遮断器71,72,73を
自動投入することによる作用は、電力会社の電源遮断器
11,12,13の投入により電源母線1,2,3の停
止状態が解除された場合に、遅滞無くプロテクタ遮断器
71,72,73を投入して、ネットワーク変圧器6
1,62,63 1台当たりの負担を軽減できることで
ある。この結果、ネットワーク変圧器61,62,63
寿命の延長と平準化が可能になる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、従来電流の方向と位相に
より電源母線の停止の判定をしていたのを、本発明によ
れば、電源母線停止時のみ電圧の位相差が遅れることを
利用し、電源母線の電圧の位相差、特に遅れ位相状態に
より電源母線の停止の判定を行う。これにより、電源母
線間の電圧差により母線間に潮流が発生した場合にも遮
断器トリップによる不要な回路切り離しがなく、負荷へ
の安定した電力供給が可能になる。また、発電機から電
源母線への逆潮流があっても遅れ位相にはならないの
で、スポットネットワーク受電設備であっても発電機の
系統連系が可能になる。さらに本予備受電設備の混用も
可能となる。
【0031】さらに、本発明は電圧の位相差を零電位比
較する方式のため、負荷の力率,容量,高周波など主に
電流に与える影響が大きい外乱に対し、判定への影響が
少なく安定した保護が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による記憶位相比較式スポ
ットネットワーク受電設備保護装置の単線図。
【図2】この発明の一実施例による受電母線間位相比較
式スポットネットワーク受電設備保護装置の単線図。
【図3】この発明の一実施例による変圧器一次,二次間
位相比較式スポットネットワーク受電設備保護装置の単
線図。
【図4】この発明の一実施例による記憶位相比較式本予
備受電設備保護装置の単線図。
【図5】この発明の一実施例による受電母線間位相比較
式本予備受電設備保護装置の単線図。
【図6】この発明の一実施例による変圧器一次,二次間
位相比較式本予備受電設備保護装置の単線図。
【図7】この発明の一実施例による電流電圧の方向を示
す単線図。
【図8】図7の停止電源母線無しの場合のベクトル図。
【図9】図7の停止電源母線ありの場合のベクトル図。
【図10】図7の電圧の位相差を示す波形図。
【図11】この発明の一実施例による単線図。
【図12】図11の各種事故時のベクトルと電圧変化を
示す図。
【符号の説明】
1,2,3…電源母線、8…ネットワーク母線、10,
101,102,103…判定装置、11,12,13
…電力会社の電源遮断器、13a,13b,13c,1
3d,13g…遮断器、14a,14b,14c,14
d…負荷、15…発電機、41,42,43…受電母
線、51,52,53…一次側開閉器、61,62,6
3…ネットワーク変圧器、71,71,73…プロテク
タ遮断器、91,92,93,94,95,96…検出
装置、111,112,113…変流器、121,12
2,123…過電流継電器、161,162,163…
トリップ指令、171,172…変圧器、181,182
…二次側遮断器、191,192,19g…配電用母
線、V1…受電母線41の電圧ベクトル、V2…受電母
線42の電圧ベクトル、Vnw1…ネットワーク母線の
電圧ベクトル、I1,I2…停止母線無の場合の電流ベ
クトル、I3…電源母線2停止時の電流ベクトル、V1
1,V12…変圧器61,62の内部電圧降下ベクト
ル、T1…電圧ベクトルV1,V2の零電位点間の時間
差、T2…V1又はV2の1周期。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿野 和夫 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 狩野 泰信 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 堀越 俊夫 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内 (72)発明者 近藤 宏二 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内 (72)発明者 山本 竜太郎 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内 (72)発明者 黒田 伸祐 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワーク母線と複数の電源母線との間
    に複数の受電母線を接続し、各受電母線に一次側開閉
    器,ネットワーク変圧器,プロテクタ遮断器を接続した
    スポットネットワーク受電設備において、各ネットワー
    ク変圧器の一次側に各受電母線電圧の位相を検出する検
    出装置と位相を判定する判定装置を設け、事前に記憶し
    た基本位相と検出した受電母線の位相を比較して、受電
    母線電圧の位相に遅れが生じたとき当該電源母線停止状
    態と判定して、プロテクタ遮断器をトリップさせること
    を特徴とする受電保護装置。
  2. 【請求項2】ネットワーク母線と複数の電源母線との間
    に複数の受電母線を接続し、各受電母線に一次側開閉
    器,ネットワーク変圧器,プロテクタ遮断器を接続した
    スポットネットワーク受電設備において、各ネットワー
    ク変圧器の一次側に各受電母線電圧の位相を検出する検
    出装置と位相を判定する判定装置を設け、複数の受電母
    線間の位相を比較して遅れが生じたとき、位相の変化し
    た受電母線が電源母線停止状態と判定して、プロテクタ
    遮断器をトリップさせることを特徴とする受電保護装
    置。
  3. 【請求項3】ネットワーク母線と複数の電源母線との間
    に複数の受電母線を接続し、各受電母線に一次側開閉
    器,ネットワーク変圧器,プロテクタ遮断器を接続した
    スポットネットワーク受電設備において、各ネットワー
    ク変圧器の一次側および二次側に各受電母線電圧の位相
    を検出する検出装置と位相を判定する判定装置を設け、
    ネットワーク変圧器の一次側と二次側間の位相を比較し
    て、一次側の位相に遅れが生じたとき当該電源母線停止
    状態と判定して、プロテクタ遮断器をトリップさせるこ
    とを特徴とする受電保護装置。
  4. 【請求項4】系統連系した発電機を有し、受電母線に開
    閉器,変圧器,二次側遮断器を接続した受電設備におい
    て、変圧器の一次側に受電母線電圧の位相を検出する検
    出装置と位相を判定する判定装置を設け、事前に記憶し
    た基本位相と検出した受電母線の位相を比較して、受電
    母線電圧の位相に遅れが生じたとき当該電力会社の電源
    母線が停止状態と判定して、二次側遮断器をトリップさ
    せることを特徴とする受電保護装置。
  5. 【請求項5】系統連系した発電機を有し、複数の受電母
    線に各々、開閉器,変圧器,二次側遮断器を接続した受
    電設備において、変圧器の一次側に各受電母線電圧の位
    相を検出する検出装置と位相を判定する判定装置を設
    け、複数の受電母線間の位相を比較して遅れが生じたと
    き、位相の変化した当該電力会社の電源母線が停止状態
    と判定して、当該二次側遮断器をトリップさせることを
    特徴とする受電保護装置。
  6. 【請求項6】系統連系した発電機を有し、複数の受電母
    線に各々、開閉器,変圧器,二次側遮断器を接続した受
    電設備において、変圧器の一次側および二次側に各受電
    母線電圧の位相を検出する検出装置と位相を判定する判
    定装置を設け、変圧器の一次側と二次側間の位相を比較
    して、一次側の位相に遅れが生じたとき当該電力会社の
    電源母線が停止状態と判定して、当該二次側遮断器をト
    リップさせることを特徴とする受電保護装置。
  7. 【請求項7】上記位相遅れ差は、受電側または電源側が
    1〜15度遅れることを判定条件にすることを特徴とす
    る請求項1ないし6のいずれか1項記載の受電保護装
    置。
  8. 【請求項8】上記各電圧が0電位を通過する時間を検出
    して、位相比較することを特徴とする請求項1ないし6
    のいずれか1項記載の受電保護装置。
  9. 【請求項9】上記位相比較に電圧変化比較を加えて判定
    することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項
    記載の受電保護装置。
  10. 【請求項10】上記対地電圧が1相でも上昇したとき、
    地絡事故発生と判定し、2相または3相の電圧が低下し
    たときは短絡事故発生と判定することを特徴とする請求
    項9記載の受電保護装置。
  11. 【請求項11】上記位相差が生じて遮断器がトリップす
    るまでの時間を、電力会社の電源遮断器の動作時間より
    長くすることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか
    1項記載の受電保護装置。
  12. 【請求項12】上記位相差が生じて遮断器がトリップす
    るまでの時間を、0.15 〜1秒の間に設定したことを
    特徴とする請求項11記載の受電保護装置。
  13. 【請求項13】ネットワーク変圧器の二次側の変流器に
    接続した過電流継電器が動作しないときは、プロテクタ
    遮断器のみトリップさせるが、過電流継電器が動作した
    ときは、プロテクタ遮断器をトリップさせた後、一次側
    開閉器を開放動作させることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれか1項記載の受電保護装置。
  14. 【請求項14】遮断器が投入状態にある全ての受電母線
    に位相差が生じたとき、エレベータなどの回生電力また
    は系統連系した発電機からの送電と判断し、遮断器をト
    リップさせないことを特徴とする請求項1ないし6のい
    ずれか1項記載の受電保護装置。
  15. 【請求項15】自動運転時に受電母線電源側に遅れ位相
    差が無くなった状態を、電力会社の電源遮断器の再閉路
    時間より長く維持され、2〜20秒の間に設定した時間
    が経過したとき、プロテクタ遮断器を自動投入すること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の受
    電保護装置。
JP20343096A 1996-08-01 1996-08-01 受電保護装置 Expired - Fee Related JP3184459B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20343096A JP3184459B2 (ja) 1996-08-01 1996-08-01 受電保護装置
EP97112567A EP0822635A3 (en) 1996-08-01 1997-07-22 Protection system for power receiving station
US08/902,528 US5892645A (en) 1996-08-01 1997-07-29 Protection system for power receiving station
TW086110901A TW480800B (en) 1996-08-01 1997-07-30 Protection system for power receiving station
KR1019970036295A KR19980018252A (ko) 1996-08-01 1997-07-31 전력 수용 스테이션용 보호 장치
CN97115381A CN1080943C (zh) 1996-08-01 1997-07-31 用于受电站的保护系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20343096A JP3184459B2 (ja) 1996-08-01 1996-08-01 受電保護装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1051949A true JPH1051949A (ja) 1998-02-20
JP3184459B2 JP3184459B2 (ja) 2001-07-09

Family

ID=16473963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20343096A Expired - Fee Related JP3184459B2 (ja) 1996-08-01 1996-08-01 受電保護装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5892645A (ja)
EP (1) EP0822635A3 (ja)
JP (1) JP3184459B2 (ja)
KR (1) KR19980018252A (ja)
CN (1) CN1080943C (ja)
TW (1) TW480800B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013143784A (ja) * 2012-01-06 2013-07-22 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 系統連系用装置
JP2020162213A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 東京電力ホールディングス株式会社 短絡監視装置、短絡監視方法、およびプログラム

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6008971A (en) * 1998-03-23 1999-12-28 Electric Boat Corporation Fault protection arrangement for electric power distribution systems
US6407897B1 (en) * 2000-03-31 2002-06-18 Eaton Corporation Network protector with diagnostics
US7355019B2 (en) * 2000-06-06 2008-04-08 Sibtech, Inc. Cysteine-containing peptide tag for site-specific conjugation of proteins
KR100419261B1 (ko) * 2001-10-23 2004-02-21 한국전력공사 스폿 네트워크 시스템의 저압 모선 지락고장보호장치
JP3725468B2 (ja) * 2001-12-25 2005-12-14 三菱電機株式会社 多重直接接地系統における地絡継電システム
US6914763B2 (en) * 2002-01-15 2005-07-05 Wellspring Heritage, Llc Utility control and autonomous disconnection of distributed generation from a power distribution system
US20030165037A1 (en) * 2002-03-01 2003-09-04 Stephen Liscinksy Three-phase supervisory circuit
US7808128B1 (en) * 2004-11-12 2010-10-05 Dgi Creations, Llc Remote monitoring of control decisions for network protectors
CN100359775C (zh) * 2005-06-28 2008-01-02 山东大学 一种降压变压器及其中低压侧母线的继电保护方法
JP4575272B2 (ja) * 2005-10-27 2010-11-04 株式会社日立製作所 分散型電源システム及び系統安定化方法
EP1819022B1 (en) * 2006-02-08 2015-09-23 ABB Technology AG Establishing switchyard zones of a high or medium voltage switchyard
US9007734B2 (en) * 2008-12-10 2015-04-14 Siemens Aktiengesellschaft Method and safety device for monitoring a bus bar of an electrical energy supply grid
US8331071B2 (en) * 2009-06-12 2012-12-11 Northern Power Systems Utility Scale, Inc. Interconnection switching system and method for connecting a distributed energy resource to an electrical power system
CN102108527B (zh) * 2009-12-23 2014-03-26 贵阳铝镁设计研究院有限公司 一种大型铝电解厂供电方法及系统
CN101916988B (zh) * 2010-06-11 2013-01-16 中铁电气化勘测设计研究院有限公司 一种供电环网的智能保护回路架构系统及智能保护方法
US20120267896A1 (en) * 2011-04-20 2012-10-25 Clipper Windpower, Inc. Network Protection for Power Spot Networks
US8860353B1 (en) * 2011-04-22 2014-10-14 Dgi Creations, Llc Protection for a network protector close motor
TWI411192B (zh) * 2011-05-04 2013-10-01 Power protection system and method
US10345357B2 (en) * 2016-02-29 2019-07-09 The Boeing Company Fault detection in variable differential transformer sensors based on zero-crossings of signals
KR102188809B1 (ko) * 2016-04-22 2020-12-09 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 차단기 부동작 보호 릴레이 및 보호 릴레이 시스템
JP6673036B2 (ja) * 2016-06-09 2020-03-25 住友電気工業株式会社 電力変換装置及び、遮断部の動作状態判定方法
US10685778B2 (en) 2017-04-12 2020-06-16 Carte International Inc. Intra-tank under-oil vacuum primary switches for medium voltage transformer applications
KR101944677B1 (ko) * 2018-11-14 2019-01-31 박왕순 진상부하에 대한 비상전원공급 제어방법
CN110797849B (zh) * 2019-11-28 2021-03-23 国网江苏省电力有限公司镇江供电分公司 比较线路两侧电压与备自投配合的线路断线保护方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3947728A (en) * 1974-05-23 1976-03-30 Westinghouse Electric Corporation Network protector relay
JPS538719A (en) * 1976-07-13 1978-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd Phase synchronous control device of revolving body
US4607309A (en) * 1984-05-15 1986-08-19 Westinghouse Electric Corp. Apparatus for detecting arcing faults on low-voltage spot networks
JP2728398B2 (ja) * 1987-03-18 1998-03-18 株式会社日立製作所 スポツトネツトワーク受変電保護装置
JPS6419916A (en) * 1987-07-15 1989-01-24 Hitachi Ltd Spot network power receiving and transformation protector
JPH04244729A (ja) * 1991-01-28 1992-09-01 Hitachi Ltd スポットネットワークシステム
JPH05308719A (ja) * 1992-04-28 1993-11-19 Hitachi Ltd ネットワーク受変電システム
JPH0768624A (ja) * 1993-06-25 1995-03-14 Asahi Glass Co Ltd 窓ガラス用モールの製造方法
US6496342B1 (en) * 1999-02-12 2002-12-17 Bitronics Inc. Distributed monitoring and protection system for a distributed power network

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013143784A (ja) * 2012-01-06 2013-07-22 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 系統連系用装置
CN104025444A (zh) * 2012-01-06 2014-09-03 株式会社日立产机系统 系统并网用装置
JP2020162213A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 東京電力ホールディングス株式会社 短絡監視装置、短絡監視方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
KR19980018252A (ko) 1998-06-05
EP0822635A3 (en) 1999-02-10
TW480800B (en) 2002-03-21
CN1080943C (zh) 2002-03-13
US5892645A (en) 1999-04-06
EP0822635A2 (en) 1998-02-04
CN1173061A (zh) 1998-02-11
JP3184459B2 (ja) 2001-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3184459B2 (ja) 受電保護装置
CN104836330B (zh) 备自投装置母线pt三相断线快速检测方法和防误动方法
CN110320432B (zh) 单相断线故障检测和保护方法及系统
KR19990034487A (ko) 송전선로 고저항 지락 고장 제어시스템 및 그 제어방법
CN108565974A (zh) 一种基于保护装置自供电的远程失灵保护方法及系统
CN110492477A (zh) 一种环网控制器及控制方法
CN105529681B (zh) 低压不接地系统的漏电保护实现方法
JPS6338929B2 (ja)
CA2737689C (en) Reclosing system for power transmission line
JP7218497B2 (ja) 地絡保護継電システム
JP2011097797A (ja) ループ系統の保護システム
Friedl et al. Safety and reliability for smart-, micro-and islanded grids
JP2000014017A (ja) 変電所遮断器開放検出方法、変電所遮断器開放検出装置及び該検出装置を備えた受配電設備
JP2001258145A (ja) 保護継電システム
EP4303904A1 (en) Multiphase ground fault circuit interrupter
Tian et al. Shunt capacitor bank protection in UHV pilot project
CN203811749U (zh) 一种不接地系统单相接地故障监测装置
US11852692B1 (en) Electric distribution line ground fault prevention systems using dual parameter monitoring with high sensitivity relay devices
KR102152175B1 (ko) 전력변환장치 기반 분산전원이 도입된 배전계통의 고장 복구 방법 및 시스템
CN112087048B (zh) 一种高压厂用变分支零序保护配置系统及方法
JP2620916B2 (ja) 系統連系保護装置
Sofroniou et al. A systematic and up-to-date approach for protection and control of the capacitive power compensation elements in the hellenic transmission network
Rosolowski et al. A new method for islanding detection in distributed generation
KR100527628B1 (ko) 진공부하개폐기를 구비한 전력용 콘덴서 뱅크의 운영방법
Korede et al. Investigation of Transformer Lockout Event Caused by Breaker Failure Protection Misoperation

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090427

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090427

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100427

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees