JP2000014017A - 変電所遮断器開放検出方法、変電所遮断器開放検出装置及び該検出装置を備えた受配電設備 - Google Patents

変電所遮断器開放検出方法、変電所遮断器開放検出装置及び該検出装置を備えた受配電設備

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JP2000014017A
JP2000014017A JP10176309A JP17630998A JP2000014017A JP 2000014017 A JP2000014017 A JP 2000014017A JP 10176309 A JP10176309 A JP 10176309A JP 17630998 A JP17630998 A JP 17630998A JP 2000014017 A JP2000014017 A JP 2000014017A
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Takashi Hashimoto
隆 橋本
Atsushi Endo
淳 遠藤
Tadashi Kuriyama
忠士 栗山
Masahiro Inui
正博 乾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源変電所の遮断器が開いたことを受配電設備
側で検出することができるようにすること。 【解決手段】信号注入用変圧器TとリアクトルLu〜L
wとからなる信号電流注入装置6Aと、一定の信号電圧
を出力する信号源Sとをネットワーク受配電設備4に設
け、ネットワーク変圧器4Baと電源変電所1との間を接
続する配電線3aの零相回路に、信号電源Sから注入装
置6Aを通して信号電流を注入する。注入電流の変化か
ら電源変電所1の遮断器1C1が開放されたことを検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受配電設備で電源
変電所の遮断器が開放されたことを検出する変電所遮断
器開放検出方法、該方法を実施するために用いる変電所
遮断器開放検出装置、及び該検出装置を備えた受配電設
備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】配電系統においては、電源変電所から変
電所遮断器を介して引き出された複数の配電線にネット
ワーク受配電設備や常用予備受配電設備などの様々な受
配電設備が接続されている。また最近では、配電系統
に、自家発電設備や太陽光発電設備などの分散型電源が
接続されるため、該分散型電源を配電系統と連係させる
ことが必要になっている。
【0003】このような配電系統において、いずれかの
配電線で地絡事故が発生した場合には、電源変電所の変
圧器と事故が生じた配電線との間に設けられた変電所遮
断器に遮断動作を行なわせて、地絡事故が生じた配電線
を電源変電所から切り離すようにしている。
【0004】また事故が生じていない場合でも、特定の
配電線の点検や工事を行う際には、該配電線と電源変電
所の変圧器との間に設けられた変電所遮断器を開く必要
がある。
【0005】地絡事故が生じた場合には、事故が生じた
配電線を直ちに無電圧状態として、その事故の復旧作業
を行う必要がある。また配電線の工事や点検を行うため
に変電所遮断器を開いた際にも、作業の安全上、その遮
断器につながる配電線を無電圧状態にする必要がある。
【0006】ところが、配電系統にネットワーク受配電
設備が設けられている場合には、複数の配電線の間が受
配電設備内の回路を通して相互に接続されているため、
ある配電線を電源変電所の変圧器から切り離しても、他
の配電線から受配電設備内の電力用変圧器を通して、切
り離された配電線に逆電力の潮流が起る。
【0007】ネットワーク受配電設備では、切り離され
た配電線につながるネットワーク変圧器(電力用変圧
器)の励磁電流と該配電線の対地静電容量を通して流れ
る充電電流の合成電流とから逆電力の潮流が生じたこと
を、各ネットワーク変圧器の二次側で検出するネットワ
ーク継電器を各ネットワーク変圧器に対して設けて、該
ネットワーク継電器により所定の位相及びしきい値以上
の逆電力の潮流が検出されたときに、ネットワーク変圧
器の二次側に設けられたプロテクタ遮断器を開くことに
より、直ちにその回線を電源変電所につながる配電線か
ら切り離して逆電力の潮流を遮断するようにしている。
【0008】なお本明細書においては、「受配電設備」
なる語を、配電系統の末端の需要家に設置される「受電
設備」、及び需要家よりも上位の箇所に設置されて二次
側に更に配電回路が接続される「配電設備」の双方を含
む語として用いている。すなわち、本明細書において
「受配電設備」は、上記の意味での受電設備及び配電設
備のいずれであってもよい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ネット
ワーク受配電設備が設置されている配電系統において
は、受配電設備内で電力用変圧器を通して逆電力の潮流
が生じたことが検出されたときにその電力用変圧器に対
して直列に接続された遮断器を開いて、電源変電所の変
圧器から切り離された配電線につながる受配電設備内の
回線を該配電線から切り離すようにしている。
【0010】ところが、電源変電所と受配電設備との間
を接続する配電線の途中に分散型電源が連系されている
と、変電所遮断器を開いて該配電線を電源変電所から切
り離した際に、切り離された配電線につながる電力用変
圧器の一次側から二次側に電力の潮流が生じることがあ
り、切り離された配電線につながる電力用変圧器を通し
て起る逆電力の潮流を検出できないことがある。このよ
うな場合には、従来のネットワーク継電器でプロテクタ
遮断器を動作させることはできないため、電源変電所か
ら切り離された配電線につながる受電回路を該配電線か
ら切り離すことができない。
【0011】また受配電設備よりも負荷側の回路に分散
型電源が連系されている場合には、系統の負荷のバラン
ス状態により、地絡事故の発生がない定常状態でも、分
散型電源側から各受配電設備の電力用変圧器を通して配
電線側に逆電力の潮流が起ることがある。このような定
常時の逆電力の潮流に応答して受配電設備の遮断器が遮
断動作を行なうことは避ける必要があるため、系統に分
散型電源が連系している場合等の逆電力の潮流が発生し
易い系統条件の下では、受配電設備内で逆電力の潮流を
検出している継電器のしきい値を高く設定して、受配電
設備の遮断器の動作に抑制をかける必要がある。
【0012】しかしながら、変電所遮断器が開いたとき
に電力用変圧器の励磁電流と配電線の対地静電容量を通
して流れる充電電流との合成電流は極めて小さいため、
受配電設備内の逆電力検出用の継電器のしきい値を高く
設定すると、電力用変圧器を通して配電線側に流れる逆
電力を検出することができなくなることがあり、電源変
電所から切り離された配電線につながる受配電設備内の
回線を該配電線から切り離すことができなくなることが
ある。その結果、他の配電線から切り離された配電線に
給電され続けることになり、事故の復旧作業,工事,点
検等を行うことができなくなる。
【0013】配電線に一次側が接続された電力用変圧器
を備えたネットワーク受配電設備以外の受配電設備、例
えば、二次側に分散型電源を連系している受配電設備で
も、同様の理由により、分散型電源から切り離された配
電線に給電され続けることになり、事故の復旧作業,工
事,点検等を行うことができなくなる。
【0014】上記のような事態を避けるためには、各受
配電設備側で変電所遮断器が開放したことを検出できる
ようにしておいて、変電所遮断器の開放が検出されたと
きに、その遮断器の開放により電源変電所の変圧器から
切り離された配電線につながる受配電設備内の回線を該
配電線から切り離す必要がある。
【0015】本発明の目的は、配電系統の受配電設備側
で変電所遮断器が開かれたことを検出する変電所遮断器
開放検出方法、該方法を実施するために用いる変電所遮
断器開放検出装置及び該検出装置を備えた受配電設備を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、電源変電所か
ら変電所遮断器を介して引き出された配電線に、電力用
変圧器を備えた受配電設備が接続されている配電系統の
受配電設備側で変電所遮断器が開放されたことを検出す
る変電所遮断器開放検出方法、該方法を実施するために
用いる変電所遮断器開放検出装置、及び該検出装置を備
えた受配電設備に係わるものである。
【0017】本発明に係わる変電所遮断器開放検出方法
においては、受配電設備の各電力用変圧器から電源変電
所側を見た配電回路の零相回路に、レベルが一定のパル
ス波形または周波数が商用周波数と異なる交流波形の信
号電圧を印加して該零相回路に信号電流を注入し、零相
回路に注入される注入電流を計測して、計測された注入
電流の大きさの変化から変電所遮断器の開放を検出す
る。
【0018】電源変電所から変電所遮断器を介して引き
出された配電線に受配電設備が接続されている配電系統
において、変電所遮断器が開かれると、受配電設備の電
力用変圧器から電源変電所側を見た配電回路の零相イン
ピーダンスが大きくなるため、電力用変圧器から電源変
電所側を見た配電回路の零相回路に一定レベルの信号電
圧を印加して該零相回路に信号電流を注入すると、注入
電流(零相回路を流れる信号電流)の大きさは、変電所
遮断器が開かれた時に減少する。したがって、この注入
電流の減少を検出することにより、受配電設備側で変電
所遮断器が開放されたことを検出することができる。
【0019】注入電流の変化から変電所遮断器の開放を
検出する方法としては、該注入電流の大きさを所定の判
定基準値と比較して、注入電流の大きさが判定基準以下
になったときに変電所遮断器が開放したと判定する方法
をとってもよく、該注入電流の単位時間当りの変化量を
求めて該変化量が所定の判定基準値を超えたときに変電
所遮断器が開放したと判定する方法をとってもよい。
【0020】本発明に係わる変電所遮断器開放検出装置
は、レベルが一定のパルス波形または周波数が商用周波
数と異なる交流波形の信号電圧を出力する信号電源と、
受配電設備の各電力用変圧器から電源変電所側を見た配
電回路の零相回路に信号電源の出力を印加して該零相回
路に信号電流を注入する信号電流注入装置と、信号電流
注入装置から零相回路に注入される注入電流を計測する
注入電流計測装置と、注入電流計測装置により計測され
た注入電流の大きさを判定基準値と比較して注入電流の
大きさが判定基準以下になったときに各電力用変圧器の
一次側が接続された配電線に対して設けられた変電所遮
断器が開放したと判定する判定部とにより構成すること
ができる。
【0021】本発明に係わる変電所遮断器開放検出装置
はまた、レベルが一定のパルス波形または周波数が商用
周波数と異なる交流波形の信号電圧を出力する信号電源
と、受配電設備の各電力用変圧器から電源変電所側を見
た配電回路の零相回路に信号電源の出力を印加して該零
相回路に信号電流を注入する信号電流注入装置と、該信
号電流注入装置から零相回路に注入される注入電流を一
定のサンプリング周期で計測する注入電流計測装置と、
各サンプリング時刻に注入電流計測装置により計測され
た注入電流の大きさの計測値と各サンプリング時刻より
前の時刻に計測された注入電流の大きさの計測値との差
を演算して単位時間当りの注入電流の変化量を求める演
算部と、演算部により演算された注入電流の変化量を判
定基準値と比較して演算された注入量の変化量が判定基
準値を超えたときに各電力用変圧器の一次側が接続され
た配電線に対して設けられた変電所遮断器が開放したと
判定する判定部とにより構成することもできる。
【0022】上記信号電圧は、レベルが一定のパルス波
形または周波数が商用周波数と異なる交流波形の電圧で
あればよいが、該信号電圧の周波数(信号電流の周波
数)は商用周波数よりも低く設定するのが好ましい。
【0023】高周波の信号電流を用いると、誘導障害が
問題になるだけでなく、他の配電回路に逃げる信号電流
が多くなるため、配電線に注入する信号エネルギーを大
きくすることが必要になり、信号電源として出力が大き
い高価なものを用いることが必要になる。
【0024】これに対し、商用周波数よりも低い周波数
の信号電流を用いれば、他の回路に逃げる信号電流が少
なくなるため、信号電源として出力が小さく、安価なも
のを用いることができる。
【0025】信号電流の周波数を商用周波数よりも低く
設定する場合、信号電流注入装置は、受配電設備と電源
変電所との間を接続する配電回路の3相にそれぞれ一端
が接続され、他端が共通接続された3相のリアクトル
と、3相のリアクトルの共通接続点と接地電位部との間
に二次コイルが接続された信号注入用変圧器とを備えた
構成として、該信号注入用変圧器の一次側に信号電源の
出力を供給するようにするのがよい。
【0026】配電系統に設けられる受配電設備として
は、電源変電所から変電所遮断器を介して引き出された
複数の配電線に、それぞれ一次側が接続された複数のネ
ットワーク変圧器と該複数のネットワーク変圧器の二次
側にそれぞれプロテクタ遮断器を介して接続されたネッ
トワーク母線とを備えたネットワーク受配電設備があ
る。
【0027】このようなネットワーク受配電設備で変電
所遮断器の開放を検出する場合には、各ネットワーク変
圧器の一次側から電源変電所側を見た配電回路の零相回
路にレベルが一定のパルス波形または周波数が商用周波
数と異なる交流波形の信号電圧を印加して該零相回路に
信号電流を注入する信号電流注入装置と、各ネットワー
ク変圧器の一次側から電源変電所側を見た零相回路に信
号電流注入装置から注入される注入電流を計測する注入
電流計測装置と、該注入電流計測装置により計測された
注入電流の大きさを判定基準値と比較して、計測された
注入電流の大きさが判定基準値以下になったときに各ネ
ットワーク変圧器の一次側が接続された配電線に対して
設けられた変電所遮断器が開放したと判定する判定部と
を設けることにより変電所遮断器開放検出装置を構成す
る。
【0028】この場合も、注入電流のサンプリング値か
ら該注入電流の単位時間当りの変化量を演算して、該注
入電流の変化量を判定基準値と比較することにより変電
所遮断器の開放を検出するように変電所遮断器開放検出
装置を構成することができる。
【0029】またネットワーク受配電設備に変電所遮断
器開放検出装置を設ける場合には、該検出装置が変電所
遮断器の開放を検出したときに該変電所遮断器の開放に
より電源変電所から切り離された配電線につながるプロ
テクタ遮断器に遮断指令を与える遮断器制御部を設け
て、変電所遮断器の開放が検出されたときに、該変電所
遮断器の開放により変電所から切り離された配電線につ
ながるプロテクタ遮断器を開くようにしておくのが好ま
しい。
【0030】
【発明の実施の形態】図3は、本発明を適用する受配電
設備が設けられた配電系統の構成例を示したもので、同
図において1は発電所2に送電線を通して一次側が接続
された変圧器1Aと、変圧器1Aの二次側に接続された
母線1Bとを備えた電源変電所である。
【0031】電源変電所の母線1Bには遮断器1C1〜1
C4を介して高圧配電線3a〜3dが接続されている。こ
の例では、変圧器1Aから母線1Bと変電所遮断器1C1
〜1C4とを通して配電線3a〜3dに20KV級の特別
高圧の電圧が印加されている。
【0032】図示してないが、電源変電所1には配電線
3a〜3dを流れる電流が制限値を超えた時に変電所遮
断器1C1〜1C4をトリップする過電流継電器(OC)
と、高圧配電線3a〜3dで地絡事故が発生した時に変
電所遮断器1C1〜1C4をトリップする地絡継電器(G
R)とが設けられている。
【0033】図示の例では、本発明に係わるネットワー
ク受配電設備4が配電線3a〜3cに接続されている。
この受配電設備4は、高圧配電線3a〜3cにそれぞれ
断路器4Aa〜4Acを通して一次側が接続されたネットワ
ーク変圧器4Ba〜4Bcと、変圧器4Ba〜4Bcの二次側に
それぞれプロテクタヒューズ4Ca〜4Ccを通して一端が
接続されたプロテクタ遮断器(受配電側遮断器)4Da〜
4Dcと、遮断器4Da〜4Dcの他端に接続されたネットワ
ーク母線BUS1 と、遮断器4Da〜4Dcを制御する遮断
器制御部4Ea〜4Ecとを備えている。変圧器4Ba〜4Bc
の二次側の回路には変流器4Fa〜4Fcが取り付けられて
いて、これらの変流器により検出された3相交流の信号
が遮断器制御部4Ea〜4Ecに与えられている。遮断器制
御部4Ea〜4Ecにはまた、変圧器4Ba〜4Bcの二次側の
電圧が与えられている。
【0034】遮断器制御部4Ea〜4Ecはそれぞれネット
ワーク継電器を備えていて、ネットワーク変圧器4Ba〜
4Bcの二次側から一次側に(ネットワーク母線側BUS
1 から高圧配電線3a〜3c側に)電力の潮流が生じる
状態を検出したときに、プロテクタ遮断器4Da〜4Dcに
遮断指令を与えてこれらの遮断器を開き、ネットワーク
変圧器4Ba〜4Bcの一次側から二次側に電力の潮流が生
じる状態になったことを検出したときに、プロテクタ遮
断器4Da〜4Dcに投入指令を与えてこれらの遮断器を閉
じるようになっている。
【0035】ネットワーク母線BUS1 には、高圧配電
線3a〜3cの特別高圧の電圧(22KV)をネットワ
ーク変圧器4Ba〜4Bcにより降圧して得た電圧(例えば
4000V)が印加されている。
【0036】図示の例では、プロテクタヒューズ4Ca、
プロテクタ遮断器4Da、変流器4Fa及び遮断器制御部4
Eaにより、ネットワークプロテクタ4Gaが構成され、プ
ロテクタヒューズ4Cb、プロテクタ遮断器4Db、変流器
4Fb及び遮断器制御部4Ebにより、ネットワークプロテ
クタ4Gbが構成されている。またプロテクタ遮断器4D
c、変流器4Fc及び遮断器制御部4Ecにより、ネットワ
ークプロテクタ4Gcが構成されている。
【0037】また、図示の例では、本発明に係わるネッ
トワーク受配電設備以外に、本発明に係わる変電所遮断
器開放検出装置を用いた受配電設備として、二次側に分
散型電源を連系した常用予備受配電設備5が配電線3a
及び3bに接続されている。この受配電設備5は、配電
線3a及び3bにそれぞれ遮断器5Aa及び5Abを介して
一次側が接続された電力用変圧器5Bと、電力用変圧器
5Bの二次側に遮断器5Cを通して接続された母線BU
S2 と、変圧器5Bの二次側の回路に取り付けられた変
流器5Dと、変流器5Dの検出出力及び変圧器5Bの低
圧側の電圧を入力として、変圧器5Bの二次側から一次
側に電力の潮流が生じたことが検出されたときに遮断器
5Cをトリップする継電器を有する遮断器制御部5Eと
を備えている。母線BUS2 には、特別高圧の電圧を変
圧器5Bにより降圧して得た電圧(例えば6000V)
が印加されている。
【0038】図示の例では、ネットワーク母線BUS1
に開閉器SW0 を通して配電用変圧器T1 の一次側が接
続されるとともに、開閉器SW1 〜SW4 を通して負荷
A1〜A4 が接続されている。また常用予備受配電設備
5の母線BUS2 には負荷A5 及びA6 が接続され、高
圧配電線3dには、22[KV]の負荷A7 が接続され
ている。
【0039】更に、高圧配電線3aに分散型電源G0 が
接続され、ネットワーク母線BUS1 及び常用予備受配
電設備の母線BUS2 にそれぞれ分散型電源G1 及びG
2 が接続されている。
【0040】図3には図示してないが、配電系統には更
に配電塔などの各種の受配電設備や分散型電源が接続さ
れることがある。
【0041】図3に示したような配電系統において、例
えば高圧配電線3aで地絡事故が発生した場合には、変
電所1に設けられている地絡継電器が母線1Bと事故が
生じた高圧配電線3aとの間に設けられた変電所遮断器
1C1を開放して地絡事故が生じた配電線3aを変電所の
変圧器1Aから切り離す。
【0042】また配電線3aの点検や工事を行う際に
も、遮断器1C1を開放して配電線3aを変圧器1Aから
切り離す。
【0043】上記のように、遮断器1C1が開かれて、配
電線3aが変圧器1Aから切り離されたとき、他の配電
線3b及び3c側から、受配電設備4内の回路(断路器
4Ab−ネットワーク変圧器4Bb−遮断器4Dbの回路及び
断路器4Ac−ネットワーク変圧器4Bc−遮断器4Dcの回
路)とネットワーク母線BUS1 とを通して配電線3a
につながるネットワーク変圧器4Baに電流が流れ込み、
該変圧器4Baの二次側から一次側に電力の潮流が生じ
る。このとき、遮断器制御部4Eaは、変圧器4Baの励磁
電流と、ネットワーク母線BUS1 側から変圧器4Baを
通して高圧配電線3aの対地静電容量C0 に流れる充電
電流との合成電流及び変圧器4Baの二次側の電圧を検出
して逆電力の潮流を検出し、プロテクタ遮断器4Daを開
く。
【0044】図3に示したネットワーク受配電設備4に
おいて、逆電力に対するネットワーク継電器のしきい値
を低くしておくと、配電線3a〜3cに地絡事故が生じ
ていない状態で、分散型電源G1 からネットワーク母線
BUS1 とネットワーク変圧器4Ba〜4Bcとを通して配
電線3a〜3c側に逆電力の潮流が生じたときにもプロ
テクタ遮断器4Da〜4Dcが遮断動作を行ってしまう。こ
のように定常時の逆電力の潮流に応答して受配電設備4
内の遮断器が遮断動作を行なうことは避ける必要があ
る。従って、図3に示したように系統に分散型電源が連
系している場合には、受配電設備4内で逆電力の潮流を
検出している継電器のしきい値を高く設定して、該受配
電設備内の遮断器の動作に抑制をかける必要があり、配
電線3a〜3c側で地絡事故が生じた時に、事故が生じ
た高圧配電線につながる回線を切り離すことができなく
なることがある。
【0045】また系統の負荷のバランス状態によって
は、遮断器1C1が開いたときに、配電線3aに接続され
た分散型電源G0 からネットワーク変圧器4Baに流れ込
む電力の方がネットワーク母線BUS1 側から該ネット
ワーク変圧器4Baに流れ込む電力よりも大きいことがあ
り得る。このような場合には、遮断器制御部4Eaが遮断
器4Daを開くことができないため、電源変電所の遮断器
1c1が開いた際に、配電線3aにつながる受配電設備4
内の回線を該配電線3aから切り離すことができない。
【0046】本発明においては、このような問題が生じ
るのを防ぐために、受配電設備内で電源変電所の遮断器
が開いたことを検出することができるようにする。以下
図1を参照して本発明に係わる変電所遮断器開放検出装
置を説明する。
【0047】図1は図3に示された配電系統の遮断器1
C1が開放したことを検出するためにネットワーク受配電
設備4内に設ける変電所遮断器開放検出装置の構成例
を、該検出装置を説明するために必要なな配電系統の構
成の要部とともに示したものである。
【0048】図1において、1Aは電源変電所1に設け
られた変圧器、3aは変圧器1Aの二次側に遮断器1C1
を介して接続された配電線、4Baは配電線3aに接続さ
れたネットワーク受配電設備4のネットワーク変圧器、
4Daは変圧器4Baとネットワーク母線BUS1 との間に
設けられた変圧器4Baに対して直列に接続されたプロテ
クタ遮断器である。図1においては、図3に示された断
路器4Aa及びヒューズ4Caの図示を省略している。
【0049】変電所の変圧器1Aは、一次側がデルタ結
線され、二次側がスター結線された3相変圧器で、その
二次側の中性点は接地抵抗RN を通して接地されてい
る。変圧器1Aの二次側のU,V,W3相の端子はそれ
ぞれ遮断器1c1を通して配電線3aを構成する3相の電
線(架空線またはケーブル)3au,3av,3awに接続さ
れ、これら3相の電線3au〜3awにそれぞれネットワー
ク変圧器4Baの3相の一次端子が接続されている。
【0050】ネットワーク変圧器4Baは一次側がデルタ
結線され、二次側がスター結線された3相変圧器からな
っていて、二次側の中性点は接地されている。ネットワ
ーク変圧器4Baの3相の二次端子はプロテクタ遮断器4
Daを通してネットワーク母線BUS1 の3相の導体に接
続されている。
【0051】なお図1において、3nは変圧器1Aに接
続された配電線3a以外の他の配電線を一括して示した
ものである。またCo は配電線3aの対地静電容量を示
し、Co ´は他の配電線3nの対地静電容量を示してい
る。
【0052】本発明においては、電源変電所から遮断器
を介して引き出された複数の配電線に電力用変圧器を備
えた受配電設備4が接続されている配電系統の受配電用
変圧器と電源変電所との間の配電回路の零相回路に、一
定レベルのパルス波形または周波数が商用周波数と異な
る交流波形の信号電圧を印加して該零相回路に信号電流
を注入し、零相回路に注入される注入電流の変化から変
電所1の遮断器の開放を検出する。
【0053】図1に示した例では、ネットワーク変圧器
(電力用変圧器)4Baと変電所1との間の配電回路の零
相回路に信号電流を注入するために、配電線3aを構成
する3相の電線3au〜3awにそれぞれリアクトルLu〜
Lwの一端が接続されている。リアクトルの他端は共通
接続され、該リアクトルの他端の共通接続点と接地間に
信号注入用変圧器Tの二次コイルが接続されている。信
号注入用変圧器Tの一次コイルに信号源Sの出力が供給
されている。信号源Sは、レベルが一定のパルス波形ま
たは周波数が商用周波数よりも低い交流波形の信号を出
力する。信号源Sが出力する信号電圧の周波数は例えば
5〜10[Hz]程度に設定する。この例では、リアク
トルLu〜Lwと信号注入用変圧器Tとにより信号電流
注入装置6Aが構成されている。
【0054】信号注入用変圧器Tの二次コイルとリアク
トルLu〜Lwとの間を接続する導体に変流器CTが取
り付けられ、該変流器CTにより、信号電流注入装置6
Aから配電回路の零相回路に注入される信号電流が計測
される。
【0055】変流器CTの出力は計測部6Bを通して演
算部6Cに与えられ、演算部6Cの出力は、設定部6D
から与えられる判定基準値とともに判定部6Eに与えら
れている。
【0056】計測部6Bは、一定のサンプリング周期で
変流器CTにより計測された計測値を取り込んで、取り
込んだ計測値を演算部6Cに与える。この例では、変流
器CTと計測部6Bとにより、信号電流注入装置6Aか
ら配電回路の零相回路に注入される注入電流を一定のサ
ンプリング周期で計測する注入電流計測装置が構成され
ている。
【0057】演算部6Cは、各サンプリング時刻に注入
電流計測装置により計測された注入電流の大きさ(平均
値)の計測値と各サンプリング時刻より前の時刻に計測
された注入電流の大きさの計測値との差を演算して注入
電流の大きさの時間的な変化量(単位時間当りの変化
量)を演算する。
【0058】判定部6Eは演算部6Cから与えられる注
入電流の時間的な変化量を設定部6Dから与えられる判
定基準値と比較して、注入電流の時間的な変化量が判定
基準値を超えたときに遮断器1c1が開かれたと判定し
て、変電所遮断器が開かれたことを示す遮断器開放検出
信号を出力する。
【0059】この例では、信号電流注入装置6Aと、変
流器CT及び計測部6Bからなる注入電流計測装置と、
演算部6Cと、設定部6Dと、判定部6Eとにより、変
電所遮断器開放検出装置6が構成されている。
【0060】判定部6Eから得られる検出信号は遮断器
制御部4Eaに与えられている。遮断器制御部4Eaは、判
定部6Eが遮断器開放検出信号を発生していない状態
で、ネットワーク継電器がネットワーク変圧器4Baの二
次側から一次側に電力の潮流が生じる状態になったこと
を検出したときにプロテクタ遮断器4Daに遮断指令を与
えて該遮断器を開き、ネットワーク継電器がネットワー
ク変圧器4Baの一次側から二次側に電力が潮流する状態
になったことを検出したときにプロテクタ遮断器4Daに
投入指令を与えて該遮断器を閉じ、判定部6Eが遮断器
開放検出信号を出力したときには上記の状態に係わりな
く、プロテクタ遮断器4Daを開くように制御する。
【0061】図1には、1つの配電線3aに対して設け
られている遮断器1c1の開放を検出するために、該配電
線3に接続されるネットワーク変圧器4Baの一次側に設
けられる変電所遮断器開放検出装置6の構成を示した
が、ネットワーク受配電設備4が接続される他の配電線
3b及び3cに対して設けられている遮断器1c2及び1
c3の開放をそれぞれ検出するために、図3のネットワー
ク変圧器4Bb及び4Bcの一次側にもそれぞれ上記と同様
の変電所遮断器開放検出装置6が設けられるのはもちろ
んである。
【0062】また上記の変電所遮断器開放検出装置は、
図3に示す常用予備受配電設備にも設けられている。
【0063】図1に示した配電系統において、変電所1
の遮断器1c1が閉じているときには、リアクトルLu 〜
Lw と、配電線3aの各相の対地静電容量Co と、他の
配電線3nの各相の対地静電容量Co ´と、接地抵抗R
N とにより、ネットワーク変圧器4Baと変電所との間の
配電回路の零相回路が構成される。リアクトルLu 〜L
w のインダクタンスをLで表し、配電線3aの対地静電
容量をC、他の全ての配電線3nの対地静電容量をC´
で表すと、この零相回路の等価回路は図2(A)のよう
になる。
【0064】これに対し、遮断器1c1が開いたときに
は、他の配電線3nと接地抵抗RN とが配電線3aから
切り離されるため、上記零相回路の等価回路は図2
(B)のようになり、遮断器1c1が開くと、該遮断器が
閉じている場合に比べて、ネットワーク変圧器と変電所
との間の配電回路の零相インピーダンスが大幅に増大す
る。従って上記のように、受配電設備4の電力用変圧器
と電源変電所1との間の配電回路の零相回路に一定レベ
ルの信号電圧を印加して該零相回路に信号電流を注入す
ると、注入電流(零相回路を流れる信号電流)の大きさ
は、電源変電所1の遮断器1c1が開かれた時に減少す
る。したがって、この注入電流の変化を検出することに
より、受配電設備4側で電源変電所1の遮断器が開放さ
れたことを検出することができる。
【0065】一例として、全長15Kmのケーブルを配
電線として用いて22[KV]の特別高圧配電線路を構
成した配電系統において、配電線に10[V]、10
[Hz]のパルス波形(パルス幅500msec)の信号電
圧をリアクトルを通して印加することにより、配電回路
の零相回路に信号電流を注入して変電所の遮断器を開閉
する実験を行った。その結果、変電所の遮断器が閉じて
いる状態では、150[mA]の注入電流が流れたが、変
電所の遮断器を開いたところ注入電流は10[mA]まで
低下した。これより、上記の方法により受配電設備側で
変電所の遮断器の開放を検出することができることが確
認された。
【0066】上記の例では、注入電流の大きさの時間的
変化量を演算して、該変化量が判定基準値を超えたとき
に変電所遮断器が開放したと判定するようにしたが、注
入電流の大きさに対して判定基準値を設定して、注入電
流の大きさが該判定基準値以下になったときに変電所遮
断器が開放したと判定するようにしてもよい。
【0067】上記の例のように、信号電圧及び信号電流
の周波数を商用周波数よりも低く設定する場合には、零
相回路に信号電流を注入する装置をリアクトルを用いて
構成するのが有利であるが、本発明はこのようにリアク
トルを用いて信号電流注入装置を構成する場合に限定さ
れるものではなく、コンデンサを介して信号電流を注入
する信号電流注入装置(図1に示したリアクトルLu〜
Lwをそれぞれコンデンサで置き換えたもの)を用いて
もよい。
【0068】なお信号電圧及び信号電流の周波数は必ず
しも商用周波数より低く設定する必要はなく、場合によ
っては、商用周波数より高く設定してもよい。
【0069】本発明に係わる変電所遮断器開放検出装置
は、二次側に例えば分散型電源を連系している受配電設
備または他の配電系統と連系している受配電設備に適用
できる。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、受配電
設備側で配電回路の零相回路に信号電圧を印加して、該
信号電圧の印加により零相回路を流れる注入電流の変化
を見ることにより電源変電所の遮断器が開いたことを検
出するようにしたため、配電系統における電力の潮流形
態が複雑に変化する場合でも、受配電設備側で電源変電
所の遮断器が開いたことを検出して、該遮断器につなが
る配電線に接続された受配電設備内の回線を該配電線か
ら切り離す等の措置を講じることができる。従って、本
発明によれば、配電系統に種々の形態の受配電設備や分
散型電源を混在させることが可能になり、配電系統の運
用性を高めることができる。
【0071】また本発明によれば、電源変電所からの通
信連絡を受けることなく、受配電設備内で変電所遮断器
の開放を検出することができるため、電源変電所と受配
電設備との間を結ぶ通信手段を設けることなく、系統の
運用の適正化を図ることができ、配電系統に種々の形態
の受配電設備や分散型電源を混在させる場合に、その系
統の設備構成が複雑化するのを防ぐことかできる。
【0072】更に本発明において、信号電圧として、商
用周波数よりも低い周波数を有する信号電圧を発生する
ものを用いた場合には、信号電流を特定の配電回路に注
入する際に他の配電回路に逃げる信号電流の量を少なく
することができ、少ない電力で検出に必要な注入電流を
流すことができる。従って、信号電源として出力が小さ
いものを用いることができ、検出装置のコストを安くす
ることができる。
【0073】また商用周波数よりも低い周波数を有する
信号電圧を用いると、誘導障害を防止するための措置を
講じる必要がないため、配電系統の設備コストが高くな
るのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる変電所遮断器開放検出装置の構
成例を、該検出装置を説明するために必要なな配電系統
の構成の要部とともに示した構成図である。
【図2】(A)及び(B)はそれぞれ変電所の遮断器が
閉じているときの配電回路の零相回路の等価回路を示し
た回路図である。
【図3】本発明を適用する受配電設備が設けられた配電
系統の構成例を示した構成図である。
【符号の説明】
1 電源変電所 1C1〜1C4 遮断器 3a〜3d 配電線 4 ネットワーク受配電設備 4Aa〜4Ac 断路器 4Ba〜4Bc ネットワーク変圧器 4Ca〜4Cc プロテクタヒューズ 4Da〜4Dc プロテクタ遮断器 4Ea〜4Ec ネットワーク継電器 4Ga〜4Gc ネットワークプロテクタ 5 常用予備受配電設備
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗山 忠士 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 (72)発明者 乾 正博 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 Fターム(参考) 5G004 AA02 AB01 BA05 DA01 EA03 GA01 5G066 HA11 HB02 HB04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源変電所から変電所遮断器を介して引
    き出された配電線に、電力用変圧器を備えた受配電設備
    が接続されている配電系統の前記受配電設備側で前記変
    電所遮断器が開放されたことを検出する変電所遮断器開
    放検出方法であって、 前記受配電設備の各電力用変圧器から前記電源変電所側
    を見た配電回路の零相回路に、レベルが一定のパルス波
    形または周波数が商用周波数と異なる交流波形の信号電
    圧を印加して該零相回路に信号電流を注入し、 前記零相回路に注入される注入電流を計測して、計測さ
    れた注入電流の大きさの変化から、前記各電力用変圧器
    の一次側が接続された配電線に対して設けられた前記変
    電所遮断器の開放を検出することを特徴とする変電所遮
    断器開放検出方法。
  2. 【請求項2】 電源変電所から変電所遮断器を介して引
    き出された配電線に、電力用変圧器を備えた受配電設備
    が接続されている配電系統の前記受配電設備側で前記変
    電所遮断器が開放されたことを検出する変電所遮断器開
    放検出装置であって、 レベルが一定のパルス波形または周波数が商用周波数と
    異なる交流波形の信号電圧を出力する信号電源と、 前記受配電設備の各電力用変圧器から前記電源変電所側
    を見た配電回路の零相回路に前記信号電源の出力を印加
    して該零相回路に信号電流を注入する信号電流注入装置
    と、 前記信号電流注入装置から前記零相回路に注入される注
    入電流を計測する注入電流計測装置と、 前記注入電流計測装置により計測された注入電流の大き
    さを判定基準値と比較して注入電流の大きさが判定基準
    以下になったときに前記各電力用変圧器の一次側が接続
    された配電線に対して設けられた前記変電所遮断器が開
    放したと判定する判定部と、 を具備したことを特徴とする変電所遮断器開放検出装
    置。
  3. 【請求項3】 電源変電所から遮断器を介して引き出さ
    れた配電線に、電力用変圧器を備えた受配電設備が接続
    されている配電系統の前記受配電設備側で前記変電所遮
    断器が開放されたことを検出する変電所遮断器開放検出
    装置であって、 レベルが一定のパルス波形または周波数が商用周波数と
    異なる交流波形の信号電圧を出力する信号電源と、 前記受配電設備の各電力用変圧器から前記電源変電所側
    を見た配電回路の零相回路に前記信号電源の出力を印加
    して該零相回路に信号電流を注入する信号電流注入装置
    と、 前記信号電流注入装置から前記零相回路に注入される注
    入電流を一定のサンプリング周期で計測する注入電流計
    測装置と、 各サンプリング時刻に前記注入電流計測装置により計測
    された注入電流の大きさの計測値と各サンプリング時刻
    より前の時刻に計測された注入電流の大きさの計測値と
    の差を演算して注入電流の変化量を求める演算部と、 前記演算部により演算された注入電流の変化量を判定基
    準値と比較して、演算された注入量の変化量が判定基準
    値を超えたときに各電力用変圧器の一次側が接続された
    配電線に対して設けられた前記変電所遮断器が開放した
    と判定する判定部と、 を具備したことを特徴とする変電所遮断器開放検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記信号電圧の周波数は、商用周波数よ
    りも低く設定されている請求項2または3に記載の変電
    所遮断器開放検出装置。
  5. 【請求項5】 前記信号電流注入装置は、前記電力用変
    圧器と電源変電所との間の配電回路の3相にそれぞれ一
    端が接続され、他端が共通接続された3相のリアクトル
    と、前記3相のリアクトルの共通接続点と接地電位部と
    の間に二次コイルが接続された信号注入用変圧器とを備
    え、 前記信号注入用変圧器の一次側に前記信号電源の出力が
    供給されていることを特徴とする請求項4に記載の変電
    所遮断器開放検出装置。
  6. 【請求項6】 電源変電所から変電所遮断器を介して引
    き出された配電線に一次側が接続された電力用変圧器
    と、該電力用変圧器の一次側の回路または二次側の回路
    を開閉する遮断器とを備えた受配電設備において、 前記電力用変圧器の一次側から前記電源変電所側を見た
    配電回路の零相回路にレベルが一定のパルス波形または
    周波数が商用周波数と異なる交流波形の信号電圧を印加
    して該零相回路に信号電流を注入する信号電流注入装置
    と、前記零相回路に前記信号電流注入装置から注入され
    る注入電流を計測する注入電流計測装置と、前記注入電
    流計測装置により計測された注入電流の大きさを判定基
    準値と比較して、計測された注入電流の大きさが判定基
    準以下になったときに前記電力用変圧器の一次側が接続
    された配電線に対して設けられた変電所遮断器が開放し
    たと判定する判定部とを備えた変電所遮断器開放検出装
    置と、前記変電所遮断器開放検出装置が前記変電所遮断
    器の開放を検出したときに該変電所遮断器の開放により
    電源変電所から切り離された配電線につながる前記遮断
    器に遮断指令を与える遮断器制御部とを具備したことを
    特徴とする受配電設備。
  7. 【請求項7】 電源変電所から変電所遮断器を介して引
    き出された配電線に一次側が接続された電力用変圧器
    と、該電力用変圧器の一次側の回路または二次側の回路
    を開閉する遮断器とを備えた受配電設備において、 前記電力用変圧器の一次側から前記電源変電所側を見た
    配電回路の零相回路にレベルが一定のパルス波形または
    周波数が商用周波数と異なる交流波形の信号電圧を印加
    して該零相回路に信号電流を注入する信号電流注入装置
    と、前記零相回路に前記信号電流注入装置から注入され
    る注入電流を一定のサンプリング周期で計測する注入電
    流計測装置と、各サンプリング時刻に前記注入電流計測
    装置により計測された注入電流の計測値と各サンプリン
    グ時刻より前の時刻に計測された注入電流の計測値との
    差を演算して注入電流の変化量を求める演算部と、前記
    演算部により演算された注入電流の変化量を判定基準値
    と比較して、演算された注入量の変化量が判定基準値を
    超えたときに前記電力用変圧器の一次側が接続された配
    電線に対して設けられた変電所遮断器が開放したと判定
    する判定部とを備えた変電所遮断器開放検出装置と、前
    記変電所遮断器開放検出装置が前記変電所遮断器の開放
    を検出したときに該変電所遮断器の開放により電源変電
    所から切り離された配電線につながる前記遮断器に遮断
    指令を与える遮断器制御部とを具備したことを特徴とす
    る受配電設備。
  8. 【請求項8】 電源変電所から変電所遮断器を介して引
    き出された複数の配電線にそれぞれ一次側が接続された
    複数のネットワーク変圧器と、該複数のネットワーク変
    圧器の二次側にそれぞれプロテクタ遮断器を介して接続
    されたネットワーク母線とを備えた受配電設備におい
    て、 各ネットワーク変圧器の一次側から前記電源変電所側を
    見た配電回路の零相回路にレベルが一定のパルス波形ま
    たは周波数が商用周波数と異なる交流波形の信号電圧を
    印加して該零相回路に信号電流を注入する信号電流注入
    装置と、各ネットワーク変圧器の一次側から電源変電所
    側を見た零相回路に前記信号電流注入装置から注入され
    る注入電流を計測する注入電流計測装置と、前記注入電
    流計測装置により計測された注入電流の大きさを判定基
    準値と比較して、計測された注入電流の大きさが判定基
    準以下になったときに各ネットワーク変圧器の一次側が
    接続された配電線に対して設けられた変電所遮断器が開
    放したと判定する判定部とを備えた変電所遮断器開放検
    出装置と、前記変電所遮断器開放検出装置が前記変電所
    遮断器の開放を検出したときに該変電所遮断器の開放に
    より電源変電所から切り離された配電線につながる前記
    プロテクタ遮断器に遮断指令を与える遮断器制御部とを
    具備したことを特徴とする受配電設備。
  9. 【請求項9】 電源変電所から変電所遮断器を介して引
    き出された複数の配電線にそれぞれ一次側が接続された
    複数のネットワーク変圧器と該複数のネットワーク変圧
    器の二次側にそれぞれプロテクタ遮断器を介して接続さ
    れたネットワーク母線とを備えた受配電設備において、 各ネットワーク変圧器の一次側から前記電源変電所側を
    見た配電回路の零相回路にレベルが一定のパルス波形ま
    たは周波数が商用周波数と異なる交流波形の信号電圧を
    印加して該零相回路に信号電流を注入する信号電流注入
    装置と、各ネットワーク変圧器の一次側から電源変電所
    側を見た零相回路に前記信号電流注入装置から注入され
    る注入電流を一定のサンプリング周期で計測する注入電
    流計測装置と、各サンプリング時刻に前記注入電流計測
    装置により計測された注入電流の計測値と各サンプリン
    グ時刻より前の時刻に計測された注入電流の計測値との
    差を演算して注入電流の変化量を求める演算部と、前記
    演算部により演算された注入電流の変化量を判定基準値
    と比較して、演算された注入量の変化量が判定基準値を
    超えたときに各ネットワーク変圧器の一次側が接続され
    た配電線に対して設けられた変電所遮断器が開放したと
    判定する判定部とを備えた変電所遮断器開放検出装置
    と、前記変電所遮断器開放検出装置が前記変電所遮断器
    の開放を検出したときに該変電所遮断器の開放により電
    源変電所から切り離された配電線につながる前記プロテ
    クタ遮断器に遮断指令を与える遮断器制御部とを具備し
    たことを特徴とする受配電設備。
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