JP2000253566A - 変電所遮断器開放検出装置 - Google Patents

変電所遮断器開放検出装置

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JP2000253566A
JP2000253566A JP11050457A JP5045799A JP2000253566A JP 2000253566 A JP2000253566 A JP 2000253566A JP 11050457 A JP11050457 A JP 11050457A JP 5045799 A JP5045799 A JP 5045799A JP 2000253566 A JP2000253566 A JP 2000253566A
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alternating current
fundamental wave
circuit breaker
substation
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JP11050457A
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English (en)
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Ichiro Sumiya
一朗 炭谷
Naoaki Fukatsu
尚明 深津
Takashi Hashimoto
隆 橋本
Tadashi Kuriyama
忠士 栗山
Masahiro Inui
正博 乾
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Daihen Corp
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Daihen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】受配電設備の構成を複雑にすることなく、受配
電設備側で変電所遮断器が開放されたことを検出するこ
とができるようにする。 【解決手段】変電所遮断器1C1 が開放されたときに配
電線の1相を強制的に接地する強制接地装置ES1 と、
受配電設備4の電力用変圧器4Baの二次側の回路を流れ
る電流を変流器CTau〜CTawを通して検出する3相交
流検出部11と、3相交流検出部11により検出された
3相交流電流の基本波の逆相分を検出する基本波逆相分
検出部12と、基本波逆相分検出部12により検出され
た基本波の逆相分が所定の大きさを有しているときに地
絡が発生したと判定する地絡判定部18とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受配電設備で電源
変電所の遮断器が開放されたことを検出する変電所遮断
器開放検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】配電系統においては、電源変電所から変
電所遮断器を介して引き出された複数の配電線にネット
ワーク受配電設備や常用予備受配電設備などの様々な受
配電設備が接続されている。また最近では、配電系統
に、自家発電設備や太陽光発電設備などの分散型電源が
接続されるため、該分散型電源を配電系統と連系させる
ことが必要になっている。
【0003】このような配電系統において、特定の配電
線の点検や工事を行なう際には、該配電線と電源変電所
の変圧器との間に設けられた変電所遮断器を開く必要が
ある。また配電線の工事や点検を行なうために変電所遮
断器を開いた際には、作業の安全上、その遮断器につな
がる配電線を無電圧状態にする必要がある。
【0004】ところが、配電系統にネットワーク受配電
設備が設けられている場合には、複数の配電線の間が受
配電設備内の回路を通して相互に接続されているため、
ある配電線を電源変電所の変圧器から切り離しても、他
の配電線から受配電設備内の電力用変圧器を通して、切
り離された配電線に逆電力の潮流が起る。
【0005】ネットワーク受配電設備では、切り離され
た配電線につながるネットワーク変圧器(電力用変圧
器)の励磁電流と該配電線の対地静電容量を通して流れ
る充電電流の合成電流とから逆電力の潮流が生じたこと
を、各ネットワーク変圧器の二次側で検出するネットワ
ーク継電器を各ネットワーク変圧器に対して設けて、該
ネットワーク継電器により所定の位相及びしきい値以上
の逆電力の潮流が検出されたときに、ネットワーク変圧
器の二次側に設けられたプロテクタ遮断器を開くことに
より、直ちにその回線を電源変電所につながる配電線か
ら切り離して逆電力の潮流を遮断するようにしている。
【0006】なお本明細書においては、「受配電設備」
なる語を、配電系統の末端の需要家に設置される「受電
設備」、及び需要家よりも上位の箇所に設置されて二次
側に更に配電回路が接続される「配電設備」の双方を含
む語として用いている。すなわち、本明細書において
「受配電設備」は、上記の意味での受電設備及び配電設
備のいずれであってもよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ネット
ワーク受配電設備が設置されている配電系統において
は、受配電設備内で電力用変圧器を通して逆電力の潮流
が生じたことが検出されたときにその電力用変圧器に対
して直列に接続された遮断器を開いて、電源変電所の変
圧器から切り離された配電線につながる受配電設備内の
回線を該配電線から切り離すようにしている。
【0008】ところが、電源変電所と受配電設備との間
を接続する配電線の途中に分散型電源が連系されている
と、変電所遮断器を開いて該配電線を電源変電所から切
り離した際に、切り離された配電線につながる電力用変
圧器の一次側から二次側に電力の潮流が生じることがあ
り、切り離された配電線につながる電力用変圧器を通し
て起る逆電力の潮流を検出できないことがある。このよ
うな場合には、従来のネットワーク継電器でプロテクタ
遮断器を動作させることはできないため、電源変電所か
ら切り離された配電線につながる受配電設備内の回線を
該配電線から切り離すことができない。
【0009】また受配電設備よりも負荷側の回路に分散
型電源が連系されている場合には、系統の負荷のバラン
ス状態により、分散型電源側から各受配電設備の電力用
変圧器を通して配電線側に逆電力の潮流が起ることがあ
る。このような定常時の逆電力の潮流に応答して受配電
設備の遮断器が遮断動作を行なうことは避ける必要があ
るため、系統に分散型電源が連系している場合等の逆電
力の潮流が発生し易い系統条件の下では、受配電設備内
で逆電力の潮流を検出している継電器のしきい値を高く
設定して、受配電設備の遮断器の動作に抑制をかける必
要がある。
【0010】しかしながら、変電所遮断器が開いたとき
に電力用変圧器の励磁電流と配電線の対地静電容量を通
して流れる充電電流との合成電流は極めて小さいため、
受配電設備内の逆電力検出用の継電器のしきい値を高く
設定すると、電力用変圧器を通して配電線側に流れる逆
電力を検出することができなくなることがあり、電源変
電所から切り離された配電線につながる受配電設備内の
回線を該配電線から切り離すことができなくなることが
ある。その結果、他の配電線から切り離された配電線に
給電され続けることになり、工事、点検等を行なうこと
ができなくなる。
【0011】配電線に一次側が接続された電力用変圧器
を備えたネットワーク受配電設備以外の受配電設備、例
えば、二次側に分散型電源を連系している受配電設備で
も、同様の理由により、分散型電源から切り離された配
電線に給電され続けることになり、工事、点検等を行な
うことができなくなる。
【0012】上記のような事態を避けるためには、各受
配電設備側で変電所遮断器が開放したことを検出できる
ようにしておいて、変電所遮断器の開放が検出されたと
きに、その遮断器の開放により電源変電所の変圧器から
切り離された配電線につながる受配電設備内の回線を該
配電線から切り離す必要がある。
【0013】本発明の目的は、配電系統の受配電設備側
で変電所遮断器が開かれたことを検出する変電所遮断器
開放検出装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、電源変電所か
ら変電所遮断器を介して引き出された配電線に、絶縁変
圧器からなる電力用変圧器を備えた受配電設備が接続さ
れている配電系統の受配電設備側で変電所遮断器が開放
されたことを検出する変電所遮断器開放検出装置に係わ
るものである。
【0015】本発明に係わる変電所遮断器開放検出装置
は、変電所遮断器が開放されたときに該変電所遮断器に
つながる配電線の1相を強制的に接地する強制接地装置
と、電力用変圧器の二次側の回路を流れる3相交流電流
を検出する3相交流検出部と、3相交流検出部により検
出された3相交流電流の基本波の逆相分を検出する基本
波逆相分検出部と、基本波逆相分検出部により検出され
た逆相分から上記接地による地絡の有無を判定する地絡
判定部とを備えることにより構成される。
【0016】電源変電所から複数の回線が引き出されて
いる配電系統において、いずれかの回線の変電所遮断器
が開放されると、開放された遮断器につながる回線は、
他の回線から受配電設備を通して充電される。この状態
で、開放された遮断器につながる配電線の1相を強制接
地すると、3相の配電線が1相地絡の状態になるため、
受配電設備の電力用変圧器の二次側回路を流れる3相交
流電流の基本波の逆相分が大きくなる。従って、受配電
設備側でこの逆相分を検出してそのレベルが設定値以上
になったときに地絡が発生したと判定されるので、変電
所遮断器が開放されたことを検出することができる。
【0017】上記基本波逆相分検出部は、3相交流検出
部により検出された3相交流電流を3軸静止座標系にお
けるベクトル量として扱って該3軸静止座標系における
3相交流電流を、2軸が互いに直交する2軸静止座標系
における2相交流電流に変換する3相/2相変換部と、
2軸静止座標系を2相交流電流の基本波正相分の相回転
方向または基本波逆相分の相回転方向に回転する第1の
2軸回転座標系に変換することにより2相交流電流の基
本波正相分及び基本波逆相分の一方を直流電流に変換
し、他方を基本波周波数の2倍の周波数の交流電流に変
換する第1の回転座標変換部と、第1の回転座標変換部
の出力から2相交流電流の基本波正相分を除去して基本
波逆相分を抽出するフィルタ手段と、第1の2軸回転座
標系を該第1の2軸回転座標系と逆方向に回転する第2
の2軸回転座標系に変換することによって、フィルタ手
段により抽出された2相交流電流の基本波逆相分を2軸
静止座標系における2相交流電流の基本波逆相分に逆変
換する第2の回転座標変換部とを備えて、第2の回転座
標変換部から得られる2相交流電流の基本波逆相分、ま
たは該2相交流電流の基本波逆相分を2相/3相変換す
ることにより得た3相交流電流の基本波逆相分を基本波
逆相分検出部の検出出力として用いる回路により構成で
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】図5は、本発明を適用する受配電
設備が設けられた配電系統の構成例を示したもので、同
図において1は発電所2に送電線を通して一次側が接続
された変圧器1Aと、変圧器1Aの二次側に接続された
母線1Bとを備えた電源変電所である。
【0019】電源変電所の母線1Bには遮断器1C1 〜
1C4 を介して高圧配電線3a〜3dが接続されてい
る。この例では、変圧器1Aから母線1Bと変電所遮断
器1C1 〜1C4 とを通して配電線3a〜3dに20K
V級の特別高圧の電圧が印加されている。
【0020】図示してないが、電源変電所1には配電線
3a〜3dを流れる電流が制限値を超えた時に変電所遮
断器1C1 〜1C4 をトリップする過電流継電器(O
C)と、高圧配電線3a〜3dで地絡事故が発生した時
に変電所遮断器1C1 〜1C4をトリップする地絡継電
器(GR)とが設けられている。
【0021】図示の例では、本発明に係わるネットワー
ク受配電設備4が配電線3a〜3cに接続されている。
この受配電設備4は、高圧配電線3a〜3cにそれぞれ
断路器4Aa〜4Acを通して一次側が接続されたネットワ
ーク変圧器(電力用変圧器)4Ba〜4Bcと、変圧器4Ba
〜4Bcの二次側にそれぞれプロテクタヒューズ4Ca〜4
Ccを通して一端が接続されたプロテクタ遮断器4Da〜4
Dcと、遮断器4Da〜4Dcの他端に接続されたネットワー
ク母線BUS1 と、遮断器4Da〜4Dcを制御する遮断器
制御部4Ea〜4Ecとを備えている。変圧器4Ba〜4Bcの
二次側の回路には変流器4Fa〜4Fcが取り付けられてい
て、これらの変流器により検出された3相交流の信号が
遮断器制御部4Ea〜4Ecに与えられている。遮断器制御
部4Ea〜4Ecにはまた、変圧器4Ba〜4Bcの二次側の電
圧が与えられている。
【0022】遮断器制御部4Ea〜4Ecはそれぞれネット
ワーク継電器を備えていて、ネットワーク変圧器4Ba〜
4Bcの二次側から一次側に(ネットワーク母線側BUS
1 から高圧配電線3a〜3c側に)電力の潮流が生じる
状態を検出したときに、プロテクタ遮断器4Da〜4Dcに
遮断指令を与えてこれらの遮断器を開き、ネットワーク
変圧器4Ba〜4Bcの一次側から二次側に電力の潮流が生
じる状態になったことを検出したときに、プロテクタ遮
断器4Da〜4Dcに投入指令を与えてこれらの遮断器を閉
じるようになっている。
【0023】ネットワーク母線BUS1 には、高圧配電
線3a〜3cの特別高圧の電圧(22KV)をネットワ
ーク変圧器4Ba〜4Bcにより降圧して得た電圧(例えば
400V)が印加されている。
【0024】図示の例では、プロテクタヒューズ4Ca、
プロテクタ遮断器4Da、変流器4Fa及び遮断器制御部4
Eaにより、ネットワークプロテクタ4Gaが構成され、プ
ロテクタヒューズ4Cb、プロテクタ遮断器4Db、変流器
4Fb及び遮断器制御部4Ebにより、ネットワークプロテ
クタ4Gbが構成されている。またプロテクタ遮断器4D
c、変流器4Fc及び遮断器制御部4Ecにより、ネットワ
ークプロテクタ4Gcが構成されている。
【0025】また、図示の例では、本発明に係わるネッ
トワーク受配電設備以外に、本発明に係わる変電所遮断
器開放検出装置を用いた受配電設備として、二次側に分
散型電源を連系した常用予備受配電設備5が配電線3a
及び3bに接続されている。この受配電設備5は、配電
線3a及び3bにそれぞれ遮断器5Aa及び5Abを介して
一次側が接続された電力用変圧器5Bと、電力用変圧器
5Bの二次側に遮断器5Cを通して接続された母線BU
S2 と、変圧器5Bの二次側の回路に取り付けられた変
流器5Dと、変流器5Dの検出出力及び変圧器5Bの二
次側の電圧を入力として、変圧器5Bの二次側から一次
側に電力の潮流が生じたことが検出されたときに遮断器
5Cをトリップする継電器を有する遮断器制御部5Eと
を備えている。母線BUS2 には、特別高圧の電圧を変
圧器5Bにより降圧して得た電圧(例えば6000V)
が印加されている。
【0026】図示の例では、ネットワーク母線BUS1
に開閉器SW0 を通して配電用変圧器T1 の一次側が接
続されるとともに、開閉器SW1 〜SW4 を通して負荷
A1〜A4 が接続されている。また常用予備受配電設備
5の母線BUS2 には負荷A5 及びA6 が接続され、高
圧配電線3dには、22[KV]の負荷A7 が接続され
ている。
【0027】更に、高圧配電線3aに分散型電源G0 が
接続され、ネットワーク母線BUS1 及び常用予備受配
電設備の母線BUS2 にそれぞれ分散型電源G1 及びG
2 が接続されている。
【0028】図5には図示してないが、配電系統には更
に配電塔などの各種の受配電設備や分散型電源が接続さ
れることがある。
【0029】図5に示したような配電系統において、配
電線3aの点検や工事を行なう際には、遮断器1C1 を
開放して配電線3aを変圧器1Aから切り離す。
【0030】上記のように、遮断器1C1 が開かれて、
配電線3aが変圧器1Aから切り離されたとき、他の配
電線3b及び3c側から、受配電設備4内の回路(断路
器4Ab−ネットワーク変圧器4Bb−遮断器4Dbの回路及
び断路器4Ac−ネットワーク変圧器4Bc−遮断器4Dcの
回路)とネットワーク母線BUS1 とを通して配電線3
aにつながるネットワーク変圧器4Baに電流が流れ込
み、該変圧器4Baの二次側から一次側に電力の潮流が生
じる。このとき、遮断器制御部4Eaは、変圧器4Baの励
磁電流と、ネットワーク母線BUS1 側から変圧器4Ba
を通して高圧配電線3aの対地静電容量C0 に流れる充
電電流との合成電流及び変圧器4Baの二次側の電圧を検
出して逆電力の潮流を検出し、プロテクタ遮断器4Daを
開く。
【0031】図5に示したネットワーク受配電設備4に
おいて、逆電力に対するネットワーク継電器のしきい値
を低くしておくと、分散型電源G1 からネットワーク母
線BUS1 とネットワーク変圧器4Ba〜4Bcとを通して
配電線3a〜3c側に逆電力の潮流が生じたときにもプ
ロテクタ遮断器4Da〜4Dcが遮断動作を行なってしま
う。このように定常時の逆電力の潮流に応答して受配電
設備4内の遮断器が遮断動作を行なうことは避ける必要
がある。従って、図5に示したように系統に分散型電源
が連系している場合には、受配電設備4内で逆電力の潮
流を検出している継電器のしきい値を高く設定して、該
受配電設備内の遮断器の動作に抑制をかける必要があ
る。
【0032】また系統の負荷のバランス状態によって
は、遮断器1C1 が開いたときに、配電線3aに接続さ
れた分散型電源G0 からネットワーク変圧器4Baに流れ
込む電力の方がネットワーク母線BUS1 側から該ネッ
トワーク変圧器4Baに流れ込む電力よりも大きいことが
あり得る。このような場合には、遮断器制御部4Eaが遮
断器4Daを開くことができないため、電源変電所の遮断
器1C1 が開いた際に、配電線3aにつながる受配電設
備4内の回線を該配電線3aから切り離すことができな
くなることがある。
【0033】本発明においては、このような問題が生じ
るのを防ぐために、受配電設備内で電源変電所の遮断器
が開いたことを検出することができるようにする。以下
図1を参照して本発明に係わる変電所遮断器開放検出装
置を説明する。
【0034】図1は図5に示された配電系統の遮断器1
C1 が開放したことを検出するためにネットワーク受配
電設備4内に設ける変電所遮断器開放検出装置の構成例
を、該検出装置を説明するために必要な配電系統の構成
の要部とともに示したものであり、図2は図1に示した
検出装置で用いる基本波逆相分検出部12の構成例を更
に詳細に示したものである。
【0035】本発明においては、変電所遮断器1C1 〜
1C3が開放されたことを検出するために、これらの遮
断器が開放された後に、遮断器1C1 〜1C3 にそれぞ
れつながる高圧配電線3a〜3cのそれぞれの3相のう
ちの1相を強制的に接地する強制接地装置を設ける。図
1は、本発明に係わる変電所遮断器開放検出装置のう
ち、電源変電所1に設けられている1つの変電所遮断器
1C1 が開放されたことを受配電設備4側で検出する部
分の構成を示したものである。
【0036】図1に示した例では、変電所の変圧器1A
がデルタ結線された一次巻線とスター結線された二次巻
線とを有し、二次巻線の中性点は抵抗RN を通して接地
されている。変圧器1Aの二次巻線の3相の端子は変電
所遮断器1C1 を構成する3相の遮断器1C1u〜1C1w
を通して高圧配電線3aの3相の配電線3au〜3awに接
続されている。なおCo は配電線3au〜3awを構成する
ケーブルの対地静電容量である。
【0037】受配電設備4に設けられている電力用変圧
器4Baは、デルタ結線された一次巻線とスター結線され
た二次巻線とを有し、その二次巻線の中性点は直接接地
されている。
【0038】図1に示した例では、変電所1から変電所
遮断器1C1 を通して引き出された高圧配電線3a〜3
cのうち例えば配電線3aの1相を強制的に接地するた
めに、該配電線3aの1相3awと大地間に強制接地装置
ES1 が接続されている。この強制接地装置ES1 は、
遮断器1C1 が開いた後遅滞なく閉路して配電線3awの
みを強制接地するように操作される。
【0039】通常遮断器1C1 に対しては、該遮断器が
開かれた際に安全のためにその線路側端子(図1の例で
は、遮断器1C1 の配電線3aに接続されている端子)
を接地する接地開閉器が設けられるが、強制接地装置E
S1 は、遮断器1C1 の線路側端子を接地するために設
けられている接地開閉器の接地動作に先行して、強制接
地動作を行なうように設けられている。強制接地装置E
S1 により1相のみを接地した後、変電所遮断器1C1
の開放を検出するための処理に必要な時間が経過した後
に、遮断器1C1 の線路側端子を接地する接地開閉器を
閉じ、強制接地装置ES1 を開く。
【0040】この強制接地装置ES1 としては、地絡電
流の開閉が可能な開閉器を用いる。強制接地装置として
は、3相の高圧配電線の1相に専用に設けた開閉器でも
よく、3相用の汎用の開閉器のうちの1相のみを接地用
開閉器として用いるようにしたものでもよい。
【0041】また変電所遮断器が開いた際に該遮断器の
3相の線路側端子を接地するために3相用の接地開閉器
が設けられている場合には、該3相用の接地開閉器の1
相の接地開閉器の閉路動作を他の2相の接地開閉器の閉
路動作に先行させて一定時間変電所遮断器の線路側端子
の1相のみを接地し、遮断器1C1 の開放を検出するた
めに必要な処理時間が経過した後に他の2相の閉路動作
を行なわせて遮断器の3相の線路側端子を接地するよう
にしてもよい。この場合には、遮断器か開路動作を行な
った後に最初に閉路する相の接地開閉器が強制接地装置
を構成する。
【0042】強制接地装置ES1 により接地する相は3
相のうちのいずれの1相でもよく、また強制接地装置E
S1 は、変電所の母線1Bから変電所遮断器を通して引
き出された配電線のいずれの箇所に設けてもよい。
【0043】強制接地装置ES1 は、閉路した際に高圧
配電線の1相を直接接地するように設ければよいが、直
接接地が困難な場合には、1相の配電線を適当な容量の
リアクトルまたはコンデンサを通して接地するようにし
てもよい。
【0044】図5に示したように、電源変電所1から複
数の高圧配電線3a,3b,…が引き出されている配電
系統において、いずれかの高圧配電線の変電所遮断器が
開放されると、開放された遮断器につながる高圧配電線
は、他の回線から受配電設備を通して充電される。この
状態で、開放された遮断器につながる高圧配電線の1相
を強制接地すると、3相の高圧配電線が1相地絡の状態
になるため、受配電設備4の電力用変圧器の二次側回路
を流れる3相交流電流の基本波の逆相分が大きくなる。
例えば、変電所遮断器1C1 が開放されると、受配電設
備4の電力用変圧器4Baの二次側回路を流れる3相交流
電流の基本波の逆相分が大きくなる。本発明では、受配
電設備4の電力用変圧器の二次回路側でこの基本波の逆
相分を検出してそのレベルが設定値以上になったときに
地絡が発生したと判定されるので変電所遮断器が開放さ
れたことを検出することができる。
【0045】図1において、10u〜10wは配電系統
に接続されている絶縁変圧器(図5の例では、ネットワ
ーク変圧器4Ba)の二次側のU,V,W3相の回路であ
り、これらの回路には、変流器CTau,CTav及びCT
awが取り付けられている。ネットワーク受配電設備のよ
うに、絶縁変圧器の二次側の回路に既に変流器(例えば
図4の変流器4Fa)が設けられている場合には、その既
設の変流器を変流器CTau〜CTawとして利用すること
ができる。
【0046】図1に示した例では、変流器CTau,CT
av及びCTawにより、絶縁変圧器4Baの二次側の回路を
流れる3相交流電流を検出する3相交流検出部11が構
成されている。この3相交流検出部11から得られる3
相交流電流の検出値は、基本波逆相分検出部12に与え
られ、該検出部12の出力が地絡判定部18に与えられ
ている。この例では、強制接地装置ES1 と、基本波逆
相分検出部12と地絡判定部18とにより、本発明に係
わる変電所遮断器開放検出装置が構成されている。地絡
判定部18の出力は遮断器制御部4Eaに与えられ、地絡
判定部18により高圧配電線3aで地絡が発生したこと
が検出されたときに遮断器制御部4Eaが遮断器4Daに遮
断指令を与えるようになっている。
【0047】基本波逆相分検出部12は、座標変換法に
より不平衡3相交流電流の逆相分を検出する部分で、基
本波逆相分検出部12は、例えば図2に示したように、
3相/2相変換部13と、第1の回転座標変換部14
と、フィルタ手段15と、第2の回転座標変換部15
と、2相/3相変換部17とにより構成される。
【0048】ここで、3相/2相変換部13は、3相交
流検出部11により検出された3相交流を3軸静止座標
系におけるベクトル量として扱って該3軸静止座標系に
おける3相交流電流を2軸が互いに直交する2軸静止座
標系における2相交流電流に変換して、該2相交流電流
を第1の回転座標変換部14に与える。
【0049】第1の回転座標変換部14は、2軸静止座
標系を2相交流電流の基本波正相分の相回転方向または
基本波逆相分の相回転方向に回転する第1の2軸回転座
標系に変換することにより、3相/2相変換部13が求
めた2相交流電流の基本波正相分及び基本波逆相分の一
方を直流電流に変換し、他方を基本波周波数の2倍の周
波数の交流電流に変換する。
【0050】フィルタ手段15は、第1の回転座標変換
部14の出力から2相交流電流の基本波正相分を除去し
て基本波逆相分を抽出して、第2の回転座標変換部16
に与える。
【0051】第2の回転座標変換部16は、第1の2軸
回転座標系を該第1の2軸回転座標系と逆方向に回転す
る第2の2軸回転座標系に変換することにより、フィル
タ手段15により抽出された2相交流電流の基本波逆相
分を2軸静止座標系における2相交流電流の基本波逆相
分に逆変換して、逆変換した基本波逆相部を2相/3相
変換部17に与える。
【0052】2相/3相変換部17は、第2の回転座標
変換部16から与えられる基本波2相交流を2相/3相
変換することにより、3相交流電流の基本波逆相分を得
る。この2相/3相変換部17から得られる3相交流電
流の基本波逆相分は、接地による地絡の発生の有無を判
定する地絡判定部18に与えられる。
【0053】基本波逆相分検出部12の各部は、所定の
プログラムを実行するマイクロコンピュータを用いて、
下記の演算を行なわせることにより実現できる。
【0054】3相/2相変換部13は、3相交流検出部
11により検出された3軸静止座標系の3相交流電流を
2軸が互いに直交する2軸静止座標系における2相交流
電流に変換する部分で、図3に示したように、U,V,
Wの3軸が平面上で互いに120度の角度間隔をもって
交差する3軸静止座標系をα及びβの2軸が直交する2
軸静止座標系に変換する演算(3相/2相変換)を行な
って、3軸静止座標系の3相交流Iu,Iv及びIw
(文章中ではベクトル量を示すドットの表示を省略す
る。)の信号を、2軸静止座標系の2相交流電流Iα及
びIβの信号に変換する。図3に示したように、3軸静
止座標と2軸静止座標とがなす角をδとした場合、3相
/2相変換の演算は下記の式[数1]の通りである。
【0055】
【数1】 ここでδ=0となるように、α軸及びβ軸を定めると、
上記の式は次の式[数2]のようになる。
【0056】
【数2】 また[数2]の式の電流(Iu,Iv,Iw)は、対称
座標法により、対称分である零相分電流I0 、正相分電
流I1 及び逆相分電流I2 とベクトル演算子a及びa2
とを用いて、下記の[数3]のように表される。
【0057】
【数3】 ここで、零相分電流を無視すると、I0 =0となるた
め、[数3]の式は下記の[数4]のようになる。
【0058】
【数4】 [数4]の式を[数2]の式に代入すると、Iα及びI
βを求める式は下記の[数5]のようになる。
【0059】
【数5】 ここで[数5]の行列式を展開してIαを演算する式を
求めると、下記の[数6]のようになる。
【0060】
【数6】 ベクトル演算子a及びa2 はそれぞれ下記の[数7]及
び[数8]の通りである。
【0061】
【数7】
【数8】 [数7]及び[数8]の式を[数6]の式に代入する
と、電流Iαは下記の式[数9]で与えられる。
【0062】
【数9】 図4に示すように、基準電圧V1 と正相分電流I1 とが
なす角度をΦとし、基準電圧V1 と逆相分電流I2 がな
す角度をθとすると、I1 (ベクトル)=I1ε
j(ωt+Φ)、I2 (ベクトル)=I2 ε
j(ωt+θ)と表示できるため、電流Iαは、下記の
[数10]で与えられる。
【0063】
【数10】 同様にして、電流Iβは、下記の式[数11]から求め
られる。
【0064】
【数11】 上記の式[数10]及び[数11]の演算をコンピュー
タに行なわせることにより、3相/2相変換を行ない、
2軸静止座標系における2相交流Iα及びIβを求め
る。
【0065】次に第1の回転座標変換部14は、α,β
の2軸静止座標系を2相交流電流の基本波正相分の相回
転方向または基本波逆相分の相回転方向に相回転の速度
と同速度で回転する第1の2軸回転座標系に変換するこ
とにより3相/2相変換部13が求めた2相交流電流I
α及びIβの基本波正相分及び基本波逆相分の一方を直
流成分に変換し、他方を基本波周波数の2倍の周波数成
分に変換する。ここで、第1の2軸回転座標系を基本波
正相分の相回転方向と同方向に該基本波正相分と同速度
で回転させると、基本波正相分は直流分として現れ、基
本波逆相分は基本波の周波数の2倍の周波数の成分とし
て現れる。また第1の2軸回転座標系を基本波逆相分の
相回転方向と同方向に該逆相分と同速度で回転させる
と、基本波正相分は基本波周波数の2倍の周波数の成分
として現れ、基本波逆相分は直流分として現れる。
【0066】第1の2軸回転座標系の回転方向はいずれ
の方向としてもよいが、以下の説明では、第1の2軸回
転座標系の回転方向が、基本波逆相分の相回転方向と同
方向(配電系統の電圧ベクトルの回転方向と逆方向)で
あるとする。
【0067】すなわち、2相変換した2相電流Iα及び
Iβ(いずれもベクトル量)のα,β直交2軸静止座標
系を、配電系統の電圧ベクトルと逆方向に、該電圧ベク
トルと同速度で回転する直交2軸回転座標系の2相電流
Ip及びIq(ベクトル量)に変換する。直交2軸静止
座標系から直交2軸回転座標系への変換式は下記の式
[数12]の通りである。
【0068】
【数12】 この行列式を開いて回転座標系の電流Ipを求めると下
記の[数13]のようになる。
【0069】
【数13】 同様にして、回転座標系の電流Iqは、下記の[数1
4]から求められる。
【0070】
【数14】 回転座標系の電流Ip及びIqの第1項は正相分電流I
1 であり、角速度2ωtの交流成分となる。また第2項
は逆相分電流I2 であり、この逆相分電流I2は時間的
要素がないので直流成分となる。
【0071】フィルタ手段15は、ローパスフィルタか
らなっていて、上記Ip及びIqから交流成分(正相分
電流)を除去することにより、p,q2軸回転座標系に
おける逆相分電流を抽出する。
【0072】p,q2軸回転座標系における逆相分電流
のp軸成分Ip-DCは下記の式[数15]のようになる。
【0073】
【数15】 またp,q2軸回転座標系における逆相分電流のq軸成
分Iq-DCは下記の式[数16]のようになる。
【0074】
【数16】 第2の回転座標変換部16は、第1の回転座標変換部1
4により行なった演算処理と逆の手順でp,q2軸回転
座標系(第1の2軸回転座標系)を該第1の2軸回転座
標系と逆方向に、該第1の2軸回転座標系と同速度で回
転する第2の2軸回転座標系に変換することによって、
フィルタ手段15により抽出された2相逆相分電流(上
記[数15]及び[数16]の逆相成分Ip-DC及びIq-
DCを有する2相交流)を、α,β2軸静止座標系におけ
る2相交流電流の基本波逆相分に逆変換する。
【0075】2相/3相変換部17は、第2の回転座標
変換部16から得られる2相交流電流の基本波逆相分
を、3相/2相変換部13で行なった処理と逆の手順で
3軸静止座標系における3相交流電流の基本波逆相分
(ネットワーク変圧器の二次側の回路から検出された3
相交流電流Iu,Iv,Iwに含まれる逆相分電流)に
変換する。
【0076】地絡判定部18は、基本波逆相分検出部1
2により検出された逆相分から地絡の発生の有無を判定
する。基本波逆相分検出部12により検出された逆相分
から地絡の有無を判定するには、例えば、一定の時間毎
に逆相分を検出するようにしておいて、各検出時刻にお
いて検出された逆相分と前回検出された逆相分との差を
とることにより逆相分の変化量を検出し、検出された逆
相分の変化量が所定の判定値以上になったときに地絡が
発生したと判定するようにすればよい。
【0077】また随時検出される逆相分に対して所定の
判定基準を定めておいて、検出された逆相分が判定基準
以上になったときに地絡が発生したと判定するようにし
てもよい。
【0078】地絡判定部18も、マイクロコンピュータ
に所定のプログラムを実行させることにより実現するこ
とができる。
【0079】上記の例では、第1の回転座標変換部14
で、2軸回転座標系を系統電圧に含まれる逆相分の相回
転方向と同方向に回転させたが、該2軸回転座標系を系
統電圧に含まれる正相分の相回転方向と同方向に回転さ
せるようにしてもよい。この場合には、逆相分電流が基
本波周波数の2倍の周波数の信号として得られるので、
フィルタ手段15はハイパスフィルタにより構成する。
【0080】上記の例では、基本波逆相分検出部12に
おいて、第2の回転座標変換部16により得た2相交流
電流の逆相分を2相/3相変換部により3相交流電流の
逆相分に変換するようにしたが、このように構成する
と、外部回路で地絡が生じた場合に、その地絡を検出す
ることができるだけでなく、電力用変圧器を流れる3相
不平衡電流の様相の検証をも行なうことができる。
【0081】なお外部回路で地絡が生じたことの検出の
みを行なうのであれば、第2の回転座標変換部16から
得られる2相交流電流の基本波逆相分を基本波逆相分検
出部の検出出力として用いてもなんら問題はないので、
2相/3相変換部17は省略することもできる。
【0082】図1は、図5に示した配電系統の電源変電
所1の母線1Bから変電所遮断器1C1 を通して引き出
された高圧配電線3a〜3cに接続された受配電設備4
の変圧器4Ba〜4Bcのうち、変圧器4Baの二次回路側に
設けられた3相交流検出部11と、基本波逆相分検出部
12と、地絡判定部18とを示しており、これらは図5
に示すネットワークプロテクタ4Gaに設けられている
が、他のネットワークプロテクタ4Gb,4Gcにも設けら
れる。そして、ネットワークプロテクタ4Ga〜4Gcにそ
れぞれ設けられた地絡判定部18により高圧配電線3a
〜3cで地絡が発生したことが検出されたときに、遮断
器制御部4Ea〜4Ecがそれぞれ遮断器4Da〜4Dcに遮断
指令を与えるようにしておく。
【0083】同様に、常用予備受電設備5にも3相交流
検出部11と基本波逆相分検出部12と地絡判定部18
とを設けるとともに、地絡判定部18により高圧配電線
側で地絡が発生したと判定されたときに、遮断器制御部
5Eが遮断器5Cに遮断指令を与えるように構成してお
く。
【0084】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、配電系
統に設けられている各電力用変圧器の二次側の回路でそ
の回路がつながる高圧配電線に対して設けられている変
電所遮断器が開放されたことを検出することができるた
め、配電系統における電力の潮流形態が複雑に変化する
場合でも、受配電設備側で電源変電所の遮断器が開いた
ことを検出して、該遮断器につながる配電線に接続され
た受配電設備内の回線を該配電線から切り離す等の措置
を講じることができる。従って、本発明によれば、配電
系統に種々の形態の受配電設備や分散型電源を混在させ
ることが可能になり、配電系統の運用性を高めることが
できる。
【0085】また本発明によれば、電源変電所からの通
信連絡を受けることなく、受配電設備内で変電所遮断器
の開放を検出することができるため、電源変電所と受配
電設備との間を結ぶ通信手段を設けることなく、系統の
運用の適正化を図ることができ、配電系統に種々の形態
の受配電設備や分散型電源を混在させる場合に、その系
統の設備構成が複雑化するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる変電所遮断器開放検出装置の構
成例を、該検出装置を説明するために必要な配電系統の
構成の要部とともに示した構成図である。
【図2】図1に示された基本波逆相分検出分の構成を更
に詳細に示したブロック図である。
【図3】本発明に係わる変電所遮断器開放検出装置で用
いる基本波逆相分検出分の構成を説明するために用いる
ベクトル図である。
【図4】本発明に係わる変電所遮断器開放検出装置で用
いる基本波逆相分検出分の構成を説明するために用いる
ベクトル図である。
【図5】本発明を適用する受配電設備が設けられた配電
系統の構成例を示した構成図である。
【符号の説明】
1 電源変電所 1C1 〜1C4 遮断器 3a〜3d 配電線 4 ネットワーク受配電設備 4Aa〜4Ac 断路器 4Ba〜4Bc ネットワーク変圧器 4Ca〜4Cc プロテクタヒューズ 4Da〜4Dc プロテクタ遮断器 4Ea〜4Ec 遮断器制御部 4Ga〜4Gc ネットワークプロテクタ 5 常用予備受配電設備 11 3相交流検出部 12 基本波逆相分検出部 13 3相/2相変換部 14 第1の回転座標変換部 15 フィルタ手段 16 第2の回転座標変換部 17 2相/3相変換部 18 地絡判定部 ES1 強制接地装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深津 尚明 神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4番1号 東京電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 橋本 隆 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 (72)発明者 栗山 忠士 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 (72)発明者 乾 正博 大阪府豊中市蛍池中町2丁目10番12号 Fターム(参考) 5G058 BB02 BC06 BD14 CC03 CC04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源変電所から変電所遮断器を介して引
    き出された配電線に、絶縁変圧器からなる電力用変圧器
    を備えた受配電設備が接続されている配電系統の前記受
    配電設備側で前記変電所遮断器が開放されたことを検出
    する変電所遮断器開放検出装置であって、 前記変電所遮断器が開放されたときに前記配電線の1相
    を強制的に接地する強制接地装置と、 前記電力用変圧器の二次側の回路を流れる3相交流電流
    を検出する3相交流検出部と、 前記3相交流検出部により検出された3相交流電流の基
    本波の逆相分を検出する基本波逆相分検出部と、 前記基本波逆相分検出部により検出された逆相分から前
    記接地による地絡の有無を判定する地絡判定部と、 を具備したことを特徴とする変電所遮断器開放検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記基本波逆相分検出部は、 前記3相交流検出部により検出された3相交流電流を3
    軸静止座標系におけるベクトル量として扱って該3軸静
    止座標系における3相交流電流を、2軸が互いに直交す
    る2軸静止座標系における2相交流電流に変換する3相
    /2相変換部と、 前記2軸静止座標系を前記2相交流電流の基本波正相分
    の相回転方向または基本波逆相分の相回転方向に回転す
    る第1の2軸回転座標系に変換することにより前記2相
    交流電流の基本波正相分及び基本波逆相分の一方を直流
    電流に変換し、他方を基本波周波数の2倍の周波数の交
    流電流に変換する第1の回転座標変換部と、 前記第1の回転座標変換部の出力から2相交流電流の基
    本波正相分を除去して基本波逆相分を抽出するフィルタ
    手段と、 前記第1の2軸回転座標系を該第1の2軸回転座標系と
    逆方向に回転する第2の2軸回転座標系に変換すること
    により、前記フィルタ手段により抽出された2相交流電
    流の基本波逆相分を2軸静止座標系における2相交流電
    流の基本波逆相分に逆変換する第2の回転座標変換部と
    を備え、 前記第2の回転座標変換部から得られる2相交流電流の
    基本波逆相分、または該2相交流電流の基本波逆相分を
    2相/3相変換することにより得た3相交流電流の基本
    波逆相分を前記基本波逆相分検出部の検出出力として用
    いることを特徴とする請求項1に記載の変電所遮断器開
    放検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002238165A (ja) * 2001-02-14 2002-08-23 Tokyo Electric Power Co Inc:The 変電所配電線遮断器開放検出方法及び装置
JP2013101016A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Daihen Corp 不平衡率検出装置、および不平衡率検出方法

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