JP3272350B2 - 配電線検相器 - Google Patents
配電線検相器Info
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Description
【0001】
本発明は高圧配電線にバイパス回路を接続するための
検相を行う配電線検相器に関する。
検相を行う配電線検相器に関する。
【0002】
常用の高圧配電線の一部区間を工事する場合に、無停
電給電を要する負荷群に対し、一時的に後述の無停電送
電形電源車の交流同期発電機を配電線に同期投入する必
要がある。 常用の高圧配電線は、通常送り出し変電所から三相3
線で送出されているが、一部配電線においては途中から
単相2線式になっている場合もある。このため、電源車
に使用する交流同期発電機は三相3線式で構成され、単
相配電区域では、三相3線式発電機の決められた2線間
を使用するのが一般的である。 第8図に、高圧配電系統の一例と、単相2線式配電線に
電源車を接続している一例を示す。
電給電を要する負荷群に対し、一時的に後述の無停電送
電形電源車の交流同期発電機を配電線に同期投入する必
要がある。 常用の高圧配電線は、通常送り出し変電所から三相3
線で送出されているが、一部配電線においては途中から
単相2線式になっている場合もある。このため、電源車
に使用する交流同期発電機は三相3線式で構成され、単
相配電区域では、三相3線式発電機の決められた2線間
を使用するのが一般的である。 第8図に、高圧配電系統の一例と、単相2線式配電線に
電源車を接続している一例を示す。
【0003】 第9図について無停電送電形電源車について説明す
る。 無停電送電形高圧移動車11は、高圧配電線12と負荷側と
の間に介在されている区分開閉器15を挟んで、高圧配電
線12に活線状態にて並列接続並びに解列させるバイパス
回路13を備えている。 移動電源車11を高圧配電線12に活線接続するには通
常、無停電送電形移動電源車11に付属され、電源車にお
けるバイパスケーブル接続端子R1,S1,T1に一端が接続さ
れている電源ケーブル14の他端側を高圧配電線12の区分
開閉器15の電源側に、また一端が電源車におけるバイパ
スケーブル接続端子R2,S2,T2に接続されている負荷ケー
ブル16の他端側を区分開閉器15の負荷側に相を合わせて
活線接続部17,18にてそれぞれ接続する。なお、移動電
源車11内の三相交流同期発電機19を負荷側に接続させる
ときは相順が合っていることが必要である。図中、20は
原動機、52Bは常用バイパス側遮断器、52Gは発電機側遮
断器である。
る。 無停電送電形高圧移動車11は、高圧配電線12と負荷側と
の間に介在されている区分開閉器15を挟んで、高圧配電
線12に活線状態にて並列接続並びに解列させるバイパス
回路13を備えている。 移動電源車11を高圧配電線12に活線接続するには通
常、無停電送電形移動電源車11に付属され、電源車にお
けるバイパスケーブル接続端子R1,S1,T1に一端が接続さ
れている電源ケーブル14の他端側を高圧配電線12の区分
開閉器15の電源側に、また一端が電源車におけるバイパ
スケーブル接続端子R2,S2,T2に接続されている負荷ケー
ブル16の他端側を区分開閉器15の負荷側に相を合わせて
活線接続部17,18にてそれぞれ接続する。なお、移動電
源車11内の三相交流同期発電機19を負荷側に接続させる
ときは相順が合っていることが必要である。図中、20は
原動機、52Bは常用バイパス側遮断器、52Gは発電機側遮
断器である。
【0004】 次に第9図の動作について説明する。電源側バイパス
ケーブル14と負荷側バイパスケーブル16を図示のように
発電機側に相順を合わせ、かつ電源側と負荷側の相接続
を確認の上活線接続した後、移動電源車11の常用バイパ
ス側遮断器52Bを投入し、バイパス回路13を形成する。
バイパス回路13の形成後、区分開閉器15を開放して、バ
イパス回路13に負荷側の全ての電気量をバイパスさせて
給電させることになる。これら電気量を計測することに
より、これから発電機に切り替えて送電可能かどうかの
確認もできる。確認後、三相交流同期発電機19を始動さ
せ、バイパス回路13に対して発電機側遮断器52Gを同期
投入する。バイパス回路13に対して発電機19を並列接続
するために発電機側遮断器52Gを同期投入する手法につ
いては、手動同期投入と自動同期投入があり、例えば、
昭和40年9月15日社団法人電気学会発行の「電気機器
I」5.並行運転法(276ページ〜279ページ)に記載さ
れ、また、自動同期投入については、昭和54年2月20日
電気書院発行の(電気計算別冊)「電源設備をシーケン
ス制御する」6・5自動同期投入装置(99ページ〜102
ページ)においてそれぞれ公知となっている。何れにし
ても、基本的には同期検定器などの同期検定手段を用
い、並列接続される側の発電機19を始動させた後に原動
機20のガバナを操作しながら発電機を定格速度近辺まで
増速し、発電機の界磁電流を制御することにより出力電
圧を調整し、周波数および電圧を常用電源側に近づけ
る。さらに、図示省略されている同期検定手段によって
常用電源側の電圧位相と合わせ、所定限度内の同期状態
となったときに発電機側遮断器52Gを投入する。 その後、発電機19に徐々に負荷移行したのち、常用バ
イパス側遮断器52Bを開放して負荷側に発電機側遮断器5
2Gを介して発電機19の出力によってのみ給電する。これ
によって常用電源側は停電工事が可能となるとともに、
負荷側は発電機19により無停電給電される。 常用電源側の停電工事が終了すると、常用電源側は復
電される。復電後、常用バイパス側遮断器52Bを負荷運
転中の発電機19に対して同期投入する。投入後、発電機
負荷をバイパス回路13に移行させて発電機側遮断器52G
を開放させ、発電機19の運転を停止させる。次に区分開
閉器15を投入し、しかる後、常用バイパス側遮断器52B
を開放させてから、電源ケーブル14、負荷ケーブル16を
配電線12から外すことによって一連の作業が終了する。 なお、第9図において、安全確認、確保のために必要
な断路器回路や計測回路は省略して説明した。
ケーブル14と負荷側バイパスケーブル16を図示のように
発電機側に相順を合わせ、かつ電源側と負荷側の相接続
を確認の上活線接続した後、移動電源車11の常用バイパ
ス側遮断器52Bを投入し、バイパス回路13を形成する。
バイパス回路13の形成後、区分開閉器15を開放して、バ
イパス回路13に負荷側の全ての電気量をバイパスさせて
給電させることになる。これら電気量を計測することに
より、これから発電機に切り替えて送電可能かどうかの
確認もできる。確認後、三相交流同期発電機19を始動さ
せ、バイパス回路13に対して発電機側遮断器52Gを同期
投入する。バイパス回路13に対して発電機19を並列接続
するために発電機側遮断器52Gを同期投入する手法につ
いては、手動同期投入と自動同期投入があり、例えば、
昭和40年9月15日社団法人電気学会発行の「電気機器
I」5.並行運転法(276ページ〜279ページ)に記載さ
れ、また、自動同期投入については、昭和54年2月20日
電気書院発行の(電気計算別冊)「電源設備をシーケン
ス制御する」6・5自動同期投入装置(99ページ〜102
ページ)においてそれぞれ公知となっている。何れにし
ても、基本的には同期検定器などの同期検定手段を用
い、並列接続される側の発電機19を始動させた後に原動
機20のガバナを操作しながら発電機を定格速度近辺まで
増速し、発電機の界磁電流を制御することにより出力電
圧を調整し、周波数および電圧を常用電源側に近づけ
る。さらに、図示省略されている同期検定手段によって
常用電源側の電圧位相と合わせ、所定限度内の同期状態
となったときに発電機側遮断器52Gを投入する。 その後、発電機19に徐々に負荷移行したのち、常用バ
イパス側遮断器52Bを開放して負荷側に発電機側遮断器5
2Gを介して発電機19の出力によってのみ給電する。これ
によって常用電源側は停電工事が可能となるとともに、
負荷側は発電機19により無停電給電される。 常用電源側の停電工事が終了すると、常用電源側は復
電される。復電後、常用バイパス側遮断器52Bを負荷運
転中の発電機19に対して同期投入する。投入後、発電機
負荷をバイパス回路13に移行させて発電機側遮断器52G
を開放させ、発電機19の運転を停止させる。次に区分開
閉器15を投入し、しかる後、常用バイパス側遮断器52B
を開放させてから、電源ケーブル14、負荷ケーブル16を
配電線12から外すことによって一連の作業が終了する。 なお、第9図において、安全確認、確保のために必要
な断路器回路や計測回路は省略して説明した。
【0005】
常用の高圧配電線に電源車電源を同期投入するときの
条件としては、三相または単相配電線いずれの場合も、
下記を満足する必要がある。 ア. 配電線側と電源車側の各相電圧の大きさが等し
い。 イ. 配電線側と電源車側の各相電圧位相が等しい。 ウ. 配電線側と電源車側の周波数が等しい。 従って、電源車の付属ケーブルによる配電線側との接続
は、下記のように行う。 エ. 電源車内において、バイパス回路の相順が交流発
電機の相順と等しくなるように配電線に活線接続する。 オ. バイパス回路の電源側、負荷側が同相になるよう
に配電線に活線接続する。
条件としては、三相または単相配電線いずれの場合も、
下記を満足する必要がある。 ア. 配電線側と電源車側の各相電圧の大きさが等し
い。 イ. 配電線側と電源車側の各相電圧位相が等しい。 ウ. 配電線側と電源車側の周波数が等しい。 従って、電源車の付属ケーブルによる配電線側との接続
は、下記のように行う。 エ. 電源車内において、バイパス回路の相順が交流発
電機の相順と等しくなるように配電線に活線接続する。 オ. バイパス回路の電源側、負荷側が同相になるよう
に配電線に活線接続する。
【0006】 三相使用の場合の配電線と電源車との相順関係の電圧
ベクトル図を第10図に示す。配電線の各相電圧1,2,3と
電源車の各相電圧,,の大きさを同じとすると、
同相順(同図(a))のときは、1=となると、2=
,3=となり同期投入可能となるが、逆相順(同図
(b))のときは、1=となっても、2≠,3≠と
なり同期投入不可能となるので、相順を合わせる必要が
ある。 一方単相使用の場合も下記理由により電源車用発電機
の相順と、変電所送り出し電源側相順を合わせた状態
で、単相同期投入する必要がある。
ベクトル図を第10図に示す。配電線の各相電圧1,2,3と
電源車の各相電圧,,の大きさを同じとすると、
同相順(同図(a))のときは、1=となると、2=
,3=となり同期投入可能となるが、逆相順(同図
(b))のときは、1=となっても、2≠,3≠と
なり同期投入不可能となるので、相順を合わせる必要が
ある。 一方単相使用の場合も下記理由により電源車用発電機
の相順と、変電所送り出し電源側相順を合わせた状態
で、単相同期投入する必要がある。
【0007】 第1の理由は、単相配電線に電源車が逆相順で同期投
入した場合、地絡検出のための変電所側及び電源車側の
接地形変圧器回路及び配電線大地静電容量を通じて循環
地絡電流が流れ、それぞれの電源側中性点は中性点対地
インピーダンスできまる対地電圧をもつことになり、安
全な並列運転が行えず、地絡保護装置も不必要動作し得
る結果になる。 第11図に地絡検出の接地形変圧器回路を1次側に換算
して、変電所側及び高圧電源車側が同相順で単相並列運
転した場合と、逆相順で、単相並列運転した場合の等価
回路を示す。同図(a)に示すように、同相順単相並列
の場合は、系統に地絡が生じていなければ、各電源側中
性点N,N′の電位は略大地電位に等しく、従って異常な
循環地絡電流も流れない。 一方同図(b)に示すように、逆相順接続の場合は、
各電源側中性点N,N′間に相電圧に等しい電位差が生
じ、図の各中性点側対地インピーダンスを通して、循環
地絡電流が流れ、各電源側中性点NおよびN′の電位も
中性点対地インピーダンスによってきまる対地電圧をも
つことになり、安全な並列運転が行えず地絡保護装置も
不必要動作し得る結果になる。
入した場合、地絡検出のための変電所側及び電源車側の
接地形変圧器回路及び配電線大地静電容量を通じて循環
地絡電流が流れ、それぞれの電源側中性点は中性点対地
インピーダンスできまる対地電圧をもつことになり、安
全な並列運転が行えず、地絡保護装置も不必要動作し得
る結果になる。 第11図に地絡検出の接地形変圧器回路を1次側に換算
して、変電所側及び高圧電源車側が同相順で単相並列運
転した場合と、逆相順で、単相並列運転した場合の等価
回路を示す。同図(a)に示すように、同相順単相並列
の場合は、系統に地絡が生じていなければ、各電源側中
性点N,N′の電位は略大地電位に等しく、従って異常な
循環地絡電流も流れない。 一方同図(b)に示すように、逆相順接続の場合は、
各電源側中性点N,N′間に相電圧に等しい電位差が生
じ、図の各中性点側対地インピーダンスを通して、循環
地絡電流が流れ、各電源側中性点NおよびN′の電位も
中性点対地インピーダンスによってきまる対地電圧をも
つことになり、安全な並列運転が行えず地絡保護装置も
不必要動作し得る結果になる。
【0008】 第2の理由は、単相配電線と電源車が逆相順で同期投
入した場合、電源車側発電機の未使用相の対地電位が、
発電機や接続機器(例えば遮断器や計器用変圧器等)の
許容回路電圧以上になることである。すなわち第11図
(b)において各部の対地電圧をみてみると、中性点対
地インピーダンスは、通常配電線三相一括対地静電容量
が制限抵抗1次換算値CLR1,CLR2よりインピーダンス的
には可成り小さいため、変電所側中性点Nの電位は略大
地に等しく、電源車側の中性点N′の電位は、大地基準
で略三相電源側の相電圧分電位が高くなり、電源車用発
電機の未使用相3′はさらに発電機相電圧分高くなる。 従って、未使用相3′の対地電位は単相配電線線間電圧
の略 倍となり、従って配電線の(線間)定格電圧が6600Vの
場合、発電機未使用相3′の対電位は となる。これは高圧の最高限度7000Vを超えてしまうた
め、発電機本体や発電機母線ならびに母線に接続してい
る高圧電源車内の高圧機器(例えば遮断器や計器用変圧
器等)の許容対地電圧を超えてしまうことになる。従っ
てたとえ発電機端子3′が配電線と未接続であっても運
転はできない。 よって単相配電線に前記電圧高源車を同期投入する場
合は、単相と云えども変電所の三相電源側基準の相順確
認が必要であり、従来は線路図をたよりに判定したり、
あるいは相表示のあるところまで配電線路上をさかのぼ
って調べる等の確認作業を要した。 しかし、変電所から送り出されている配電線は、通常
途中でねん架が行われているため、誤確認等により逆相
順で電源車が同期投入される可能性もあり、この場合
は、電源車側地絡保護装置が不必要動作し、再度活線接
続をやり直す必要が生じた。 以上より、三相及び単相における配電線と電源車の並列
運転可能な接続図を第12図,第13図に示す。 従って電源車内では常用バイパス回路と、発電機の接続
の良否の判断のため、バイパス回路に検相回路を設け、
バイパス回路の相順と相接続確認を行っている。
入した場合、電源車側発電機の未使用相の対地電位が、
発電機や接続機器(例えば遮断器や計器用変圧器等)の
許容回路電圧以上になることである。すなわち第11図
(b)において各部の対地電圧をみてみると、中性点対
地インピーダンスは、通常配電線三相一括対地静電容量
が制限抵抗1次換算値CLR1,CLR2よりインピーダンス的
には可成り小さいため、変電所側中性点Nの電位は略大
地に等しく、電源車側の中性点N′の電位は、大地基準
で略三相電源側の相電圧分電位が高くなり、電源車用発
電機の未使用相3′はさらに発電機相電圧分高くなる。 従って、未使用相3′の対地電位は単相配電線線間電圧
の略 倍となり、従って配電線の(線間)定格電圧が6600Vの
場合、発電機未使用相3′の対電位は となる。これは高圧の最高限度7000Vを超えてしまうた
め、発電機本体や発電機母線ならびに母線に接続してい
る高圧電源車内の高圧機器(例えば遮断器や計器用変圧
器等)の許容対地電圧を超えてしまうことになる。従っ
てたとえ発電機端子3′が配電線と未接続であっても運
転はできない。 よって単相配電線に前記電圧高源車を同期投入する場
合は、単相と云えども変電所の三相電源側基準の相順確
認が必要であり、従来は線路図をたよりに判定したり、
あるいは相表示のあるところまで配電線路上をさかのぼ
って調べる等の確認作業を要した。 しかし、変電所から送り出されている配電線は、通常
途中でねん架が行われているため、誤確認等により逆相
順で電源車が同期投入される可能性もあり、この場合
は、電源車側地絡保護装置が不必要動作し、再度活線接
続をやり直す必要が生じた。 以上より、三相及び単相における配電線と電源車の並列
運転可能な接続図を第12図,第13図に示す。 従って電源車内では常用バイパス回路と、発電機の接続
の良否の判断のため、バイパス回路に検相回路を設け、
バイパス回路の相順と相接続確認を行っている。
【0009】 第14図に従来の検相回路例を示す。第14図において電
源側、負荷側バイパス回路の相順を逆相継電器47C,47L
により検出(正相でOFF,逆相・欠相でON)し、電圧検出
器84Xによりバイパスケーブル接続端子のR1−S1,R2−S2
間電圧が同相か異相(同相でOFF,異相でON)を検出する
ことにより、三相使用時は第15図のフローチャートによ
り検相の良否を判断している(保護や信頼度向上のため
の回路条件は除く)。 ただし、単相使用時は、R1,S1及びR2,S2のみバイパス
ケーブルを接続し、配電線に活線接続した上、検相スイ
ッチを押しても、逆相継電器はONして、相順の良否が確
認できない。また電圧検出器は配電線の電源側,負荷側
の同相の場合OFF、異相の場合ONで検出可能であるが、
発電機との相順関係は不明である。従って、単相の場合
は、他の方法、例えば単相配電区間でも相順判定が可能
な携帯用高圧検相器等により別途相順確認とする必要が
あり、手間を要するとともに常用側バイパス遮断器52B
投入のための自動インターロックを解除する必要があっ
た。 さらに、検相可能な三相使用時にあっても、検相「不
良」の場合に、活線接続部をどのように接続変更したら
良いか特定することも不可能であり、検相不良の場合は
再度目視確認による活線接続にたよらざるを得なかっ
た。
源側、負荷側バイパス回路の相順を逆相継電器47C,47L
により検出(正相でOFF,逆相・欠相でON)し、電圧検出
器84Xによりバイパスケーブル接続端子のR1−S1,R2−S2
間電圧が同相か異相(同相でOFF,異相でON)を検出する
ことにより、三相使用時は第15図のフローチャートによ
り検相の良否を判断している(保護や信頼度向上のため
の回路条件は除く)。 ただし、単相使用時は、R1,S1及びR2,S2のみバイパス
ケーブルを接続し、配電線に活線接続した上、検相スイ
ッチを押しても、逆相継電器はONして、相順の良否が確
認できない。また電圧検出器は配電線の電源側,負荷側
の同相の場合OFF、異相の場合ONで検出可能であるが、
発電機との相順関係は不明である。従って、単相の場合
は、他の方法、例えば単相配電区間でも相順判定が可能
な携帯用高圧検相器等により別途相順確認とする必要が
あり、手間を要するとともに常用側バイパス遮断器52B
投入のための自動インターロックを解除する必要があっ
た。 さらに、検相可能な三相使用時にあっても、検相「不
良」の場合に、活線接続部をどのように接続変更したら
良いか特定することも不可能であり、検相不良の場合は
再度目視確認による活線接続にたよらざるを得なかっ
た。
【0010】 本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、単
相を含めて相順の確認,異相接続の確認が容易にできる
と共に配電線活線接続の入れ替えを指示することのでき
る配電線検相器を提供することにある。
みてなされたものであり、その目的とするところは、単
相を含めて相順の確認,異相接続の確認が容易にできる
と共に配電線活線接続の入れ替えを指示することのでき
る配電線検相器を提供することにある。
【0011】
上記目的を達成するために、本発明は、電源車に搭載
された3相発電機を配電線開閉器の負荷側に接続して高
圧配電線の無停電工事を行うにあたって、遮断器を有
し、この遮断器の一方側を電源車におけるバイパスケー
ブル接続端子を介して前記配電線開閉器の負荷側に接続
し、遮断器の他端側は電源車におけるバイパスケーブル
接続端子を介して前記配電線開閉器の常用電源側に接続
されるバイパス回路を設け、且つ、前記遮断器の電源車
における負荷側に発電機側遮断器を介して3相発電機を
接続し、前記配電線にバイパス回路を接続する時に検相
し、この検相後にバイパス回路の遮断器を投入して前記
配電線開閉器を開放し、前記発電機側遮断器を用いて3
相発電機の出力をバイパス回路に同期投入後バイパス回
路の遮断器を開放し、発電機より負荷側に電力を供給す
る無停電送電用電源車の配電線検相器において、 前記常用電源側に接続される電源車におけるバイパスケ
ーブル接続端子とバイパス回路の遮断器間、および前記
発電機側に接続される電源車におけるバイパスケーブル
接続端子とバイパス回路の遮断器間の各同相の2相にそ
れぞれ接続された高圧検出部を設け、各検出部の2相間
にそれぞれ検相スイッチを介して位相角120゜遅れを検
出する遅れ位相検出器を設けると共に、前記各高圧検出
部の一方の同相間に同相検出器を設けてなるものであ
る。
された3相発電機を配電線開閉器の負荷側に接続して高
圧配電線の無停電工事を行うにあたって、遮断器を有
し、この遮断器の一方側を電源車におけるバイパスケー
ブル接続端子を介して前記配電線開閉器の負荷側に接続
し、遮断器の他端側は電源車におけるバイパスケーブル
接続端子を介して前記配電線開閉器の常用電源側に接続
されるバイパス回路を設け、且つ、前記遮断器の電源車
における負荷側に発電機側遮断器を介して3相発電機を
接続し、前記配電線にバイパス回路を接続する時に検相
し、この検相後にバイパス回路の遮断器を投入して前記
配電線開閉器を開放し、前記発電機側遮断器を用いて3
相発電機の出力をバイパス回路に同期投入後バイパス回
路の遮断器を開放し、発電機より負荷側に電力を供給す
る無停電送電用電源車の配電線検相器において、 前記常用電源側に接続される電源車におけるバイパスケ
ーブル接続端子とバイパス回路の遮断器間、および前記
発電機側に接続される電源車におけるバイパスケーブル
接続端子とバイパス回路の遮断器間の各同相の2相にそ
れぞれ接続された高圧検出部を設け、各検出部の2相間
にそれぞれ検相スイッチを介して位相角120゜遅れを検
出する遅れ位相検出器を設けると共に、前記各高圧検出
部の一方の同相間に同相検出器を設けてなるものであ
る。
【0012】 上記構成による作用は、バイパス回路の遮断器の常用
電源側と発電機側の2相にそれぞれ高圧検出部を設けた
ので、高圧配電線が単相であっても三相における二相と
して検出できる。 また、各高圧検出部の2相間に検相スイッチを介して
遅れ位相検出器を設けると共に、前記各高圧検出部の一
方の同相間に同相検出器を設けたので、これら検出器の
動作、不動作により三相多び単相何れの場合であっても
相順の確認と同相接続の確認をすることができる。
電源側と発電機側の2相にそれぞれ高圧検出部を設けた
ので、高圧配電線が単相であっても三相における二相と
して検出できる。 また、各高圧検出部の2相間に検相スイッチを介して
遅れ位相検出器を設けると共に、前記各高圧検出部の一
方の同相間に同相検出器を設けたので、これら検出器の
動作、不動作により三相多び単相何れの場合であっても
相順の確認と同相接続の確認をすることができる。
【0013】
本発明の実施例について図面を参照して説明する。な
お前記従来第8図〜第14図に示したものと同一構成部分
及び各実施例において同一名称部分には同一符号を付し
てその重複する説明を省略する。
お前記従来第8図〜第14図に示したものと同一構成部分
及び各実施例において同一名称部分には同一符号を付し
てその重複する説明を省略する。
【0014】
【第1実施例】 第1図において、この実施例の検相器はバイパス回路
の電源側と負荷側の相電圧を検出する高圧検出部PT−C,
PT−Lと、同相検出器25X、及び3ケの遅れ位相検出器2
5C,25L,25Yからなる。なお、高圧検出部は、例えば計器
用変圧器または検電碍子等を使用するものとする。 この高圧検出部PT−C,PT−Lはバイパス回路の端子,
すなわち、電源車におけるバイパスケーブル接続端子の
R1とS1,R2とS2に接続されている。遅れ位相検出器25C及
び25Lは夫々高圧検出部PT−Cの二次側及びPT−Lの二
次側に検相スイッチPHを介して接続されている。また遅
れ位相検出器25Y及び同相検出器25Xは検相スイッチPHを
介して高圧検出部PT−Cの二次側とPT−Lの二次側との
間に接続されている。
の電源側と負荷側の相電圧を検出する高圧検出部PT−C,
PT−Lと、同相検出器25X、及び3ケの遅れ位相検出器2
5C,25L,25Yからなる。なお、高圧検出部は、例えば計器
用変圧器または検電碍子等を使用するものとする。 この高圧検出部PT−C,PT−Lはバイパス回路の端子,
すなわち、電源車におけるバイパスケーブル接続端子の
R1とS1,R2とS2に接続されている。遅れ位相検出器25C及
び25Lは夫々高圧検出部PT−Cの二次側及びPT−Lの二
次側に検相スイッチPHを介して接続されている。また遅
れ位相検出器25Y及び同相検出器25Xは検相スイッチPHを
介して高圧検出部PT−Cの二次側とPT−Lの二次側との
間に接続されている。
【0015】 第2図は第1図の配電線検相器の機能説明図である。
第2図において、各相の電圧ベクトル(VR1,VS1,VT1及
びVR2,VS2,VT2、以下電圧ベクトルは本記号で表示す
る)は、第1図の高圧検出部二次側対地電圧を示す(た
だし、VT1,VT2は仮想対地電圧)。 同相検出器25Xは入力信号電圧(×2)間の位相関係が
同相の場合動作する。また遅れ位相検出器25C,25L,25Y
は入力信号電圧(×2)間の位相角120゜遅れを検出す
るもので、例えば基準入力信号に対し、他の入力信号が
120゜遅れのとき動作するようになっている。 しかして、遅れ位相検出器25Cは、相電圧VR1(基準入
力信号)に対し相電圧VS1が120゜位相遅れのとき動作
(発電機19と同相順)し、120゜位相進みのとき不動作
(発電機と逆相順)となる。
第2図において、各相の電圧ベクトル(VR1,VS1,VT1及
びVR2,VS2,VT2、以下電圧ベクトルは本記号で表示す
る)は、第1図の高圧検出部二次側対地電圧を示す(た
だし、VT1,VT2は仮想対地電圧)。 同相検出器25Xは入力信号電圧(×2)間の位相関係が
同相の場合動作する。また遅れ位相検出器25C,25L,25Y
は入力信号電圧(×2)間の位相角120゜遅れを検出す
るもので、例えば基準入力信号に対し、他の入力信号が
120゜遅れのとき動作するようになっている。 しかして、遅れ位相検出器25Cは、相電圧VR1(基準入
力信号)に対し相電圧VS1が120゜位相遅れのとき動作
(発電機19と同相順)し、120゜位相進みのとき不動作
(発電機と逆相順)となる。
【0016】 遅れ位相検出器25Lは、相電圧VR2(基準入力信号)に
対し、相電圧VS2が120゜位相遅れのとき動作(発電機19
と同相順)し、120゜位相進みのとき不動作(発電機と
逆相順)となる。従って遅れ位相検出器25C,25Lは、バ
イパス回路の電源側,負荷側の各相順が夫々発電機と同
相順かを確認する。 また、入力信号電圧が対地基準の相電圧のため、単相配
電線区間でも送り出し変電所基準の相順が検出可能にな
る。なお発電機19は単相使用時U,V相を使用した場合を
示す。 同相検出器25Xは、バイパス回路の電源側相電圧VR1及
び負荷側相電圧VR2が同相のとき動作で、異相のとき不
動作となる。従って同相検出器25Xによりバイパス回路
の電源側,負荷側の同相,異相を検出できる。 また遅れ位相検出器25Yは、電源側相電圧VR1(基準入
力信号)に対し、負荷側相電圧VR2が120゜位相遅れのと
き動作し、それ以外のとき不動作となる。従って、遅れ
位相検出器25Yは、バイパス回路の電源側,負荷側の120
゜位相進み,遅れを検出する。 なお、工事が完了して復電するときには、常用電源側
と発電機側とは互いに独立した電源となっているが、工
事中バイパスケーブル14,16は高圧配電線12に接続され
たままとなっているので、復電時には同相検出器25Xと
遅れ位相検出器25Yの出力確認は不要ある。したがっ
て、復電時の遮断器25Bの投入時には開路状態となって
いる検相スイッチPHを再度投入することによって、遅れ
位相検出器25C,25Lの出力確認のみで遮断器25Bの投入可
否が判断される。
対し、相電圧VS2が120゜位相遅れのとき動作(発電機19
と同相順)し、120゜位相進みのとき不動作(発電機と
逆相順)となる。従って遅れ位相検出器25C,25Lは、バ
イパス回路の電源側,負荷側の各相順が夫々発電機と同
相順かを確認する。 また、入力信号電圧が対地基準の相電圧のため、単相配
電線区間でも送り出し変電所基準の相順が検出可能にな
る。なお発電機19は単相使用時U,V相を使用した場合を
示す。 同相検出器25Xは、バイパス回路の電源側相電圧VR1及
び負荷側相電圧VR2が同相のとき動作で、異相のとき不
動作となる。従って同相検出器25Xによりバイパス回路
の電源側,負荷側の同相,異相を検出できる。 また遅れ位相検出器25Yは、電源側相電圧VR1(基準入
力信号)に対し、負荷側相電圧VR2が120゜位相遅れのと
き動作し、それ以外のとき不動作となる。従って、遅れ
位相検出器25Yは、バイパス回路の電源側,負荷側の120
゜位相進み,遅れを検出する。 なお、工事が完了して復電するときには、常用電源側
と発電機側とは互いに独立した電源となっているが、工
事中バイパスケーブル14,16は高圧配電線12に接続され
たままとなっているので、復電時には同相検出器25Xと
遅れ位相検出器25Yの出力確認は不要ある。したがっ
て、復電時の遮断器25Bの投入時には開路状態となって
いる検相スイッチPHを再度投入することによって、遅れ
位相検出器25C,25Lの出力確認のみで遮断器25Bの投入可
否が判断される。
【0017】 第1図において、バイパスケーブル14,16を配電線に
活線接続し、電源車11のバイパス回路の電源側,負荷側
に夫々引込んだときに生じる電圧ベクトルの組合せパタ
ーンを第3図のベクトル図欄に示す。 このベクトル図においてX1,Y1,Z1及びX2,Y2,Z2は、電
源車のバイパス回路の電源側,負荷側端子R1,S1,T1及び
R2,S2,T2に対応するケーブルの配電線側活線接続部を示
す。 この実施例において、生じ得る電圧ベクトルの組合せ
パターンは三相接続においては第3図に示すNO.1〜NO.1
2の12パターン,単相接続においては、NO.13〜NO.16の
4パターンとなる。 正規の活線接続状態は、活線接続部において、 (1)バイパス回路の電源側及び負荷側各相が同相であ
ること。 (2)配電線から引込んだバイパス回路の相順が電源車
の発電機の相順に等しいこと。 である。従って、三相接続状態においてNO.1,単相接続
状態においてはNO.13のみが正しいことになる。 第3図の電圧ベクトル組合せパターンに対し、三相使
用時、単相使用時夫々第1図,第2図の検相器動作は同
第3図に示すとおりとなり、検出器25C,25L,25X,25Yの
動作の組合わせ結果より検相「良」又は「不良」が判別
できると共に、「不良」の場合の活線接続部変更個所の
特定を同第3図に示す通り行うことができる。 ここで、単相使用の場合は、NO.13〜NO.16の4パター
ンとなるが、検相結果「良」「不良」とも同第3図備考
のように三相使用の場合のパターンに包含することがで
きる。従って検出器動作結果に基づく判定結果は、三相
使用,単相使用にかかわらず、NO.1〜NO.12の検相結果
と活線接続部変更個所の特定に集約することができる。 例えば、パターン2におけるベクトル図状態となった
ときには、検出器動作としては25C,25Lは動作、25X,25Y
は不動作となり、検相結果は「不良」となる。このとき
における活線接続部変更箇所表示としては、X2→Z2→Y2
→X2が表示され、この場合には、X2をZ2に変更し、また
Z2をY2に、 Y2をX2にそれぞれバイパスケーブル16と配電線との接
続箇所を変更することによりパターン1と同様のベクト
ル図となって「良」になる。したがって、各検出器の動
作,不動作状態を確認するこにより、バイパスケーブル
の配電線への活線接続部の接続変更箇所を容易に特定す
ることができる。このため接続変更を必要とした場合、
接続変更は一度で済ますことができる。 これら各検出器25C,25L,25Xが「良」となったことを
条件に、前記従来と同様に同期検定手段を用いて発電機
側遮断器52Gを同期投入する。
活線接続し、電源車11のバイパス回路の電源側,負荷側
に夫々引込んだときに生じる電圧ベクトルの組合せパタ
ーンを第3図のベクトル図欄に示す。 このベクトル図においてX1,Y1,Z1及びX2,Y2,Z2は、電
源車のバイパス回路の電源側,負荷側端子R1,S1,T1及び
R2,S2,T2に対応するケーブルの配電線側活線接続部を示
す。 この実施例において、生じ得る電圧ベクトルの組合せ
パターンは三相接続においては第3図に示すNO.1〜NO.1
2の12パターン,単相接続においては、NO.13〜NO.16の
4パターンとなる。 正規の活線接続状態は、活線接続部において、 (1)バイパス回路の電源側及び負荷側各相が同相であ
ること。 (2)配電線から引込んだバイパス回路の相順が電源車
の発電機の相順に等しいこと。 である。従って、三相接続状態においてNO.1,単相接続
状態においてはNO.13のみが正しいことになる。 第3図の電圧ベクトル組合せパターンに対し、三相使
用時、単相使用時夫々第1図,第2図の検相器動作は同
第3図に示すとおりとなり、検出器25C,25L,25X,25Yの
動作の組合わせ結果より検相「良」又は「不良」が判別
できると共に、「不良」の場合の活線接続部変更個所の
特定を同第3図に示す通り行うことができる。 ここで、単相使用の場合は、NO.13〜NO.16の4パター
ンとなるが、検相結果「良」「不良」とも同第3図備考
のように三相使用の場合のパターンに包含することがで
きる。従って検出器動作結果に基づく判定結果は、三相
使用,単相使用にかかわらず、NO.1〜NO.12の検相結果
と活線接続部変更個所の特定に集約することができる。 例えば、パターン2におけるベクトル図状態となった
ときには、検出器動作としては25C,25Lは動作、25X,25Y
は不動作となり、検相結果は「不良」となる。このとき
における活線接続部変更箇所表示としては、X2→Z2→Y2
→X2が表示され、この場合には、X2をZ2に変更し、また
Z2をY2に、 Y2をX2にそれぞれバイパスケーブル16と配電線との接
続箇所を変更することによりパターン1と同様のベクト
ル図となって「良」になる。したがって、各検出器の動
作,不動作状態を確認するこにより、バイパスケーブル
の配電線への活線接続部の接続変更箇所を容易に特定す
ることができる。このため接続変更を必要とした場合、
接続変更は一度で済ますことができる。 これら各検出器25C,25L,25Xが「良」となったことを
条件に、前記従来と同様に同期検定手段を用いて発電機
側遮断器52Gを同期投入する。
【0018】 活線接続部変更個所の特定を要しないときは、第1
図,第2図中の位相検出器25Yは不要である。第3図の
検出器動作欄より明らかなように、遅れ位相検出器25C,
25L及び同相検出器25Xの動作組合わせで検相可能であ
る。 遅れ位相検出器は、中性点が大地電位である(三相,
単相配電線とも中性点電位は略大地電位に等しいと見做
しうる)二相の相電圧間の位相の120゜遅れ、進みを検
出する回路を用いる(例えば携帯形検相器の相回転検出
に使用される公知の回路)。 この遅れ位相検出器の原理の一例を第4図に示すRC回
路で説明する。 第4図において、三相電圧a,b,cの任意二相(a,b相とす
る)間に抵抗R1,R2及びコンデンサCを直列に接続す
る。 ここで、 とすれば、第5図(a)に示すように、a相に対し、b
相が120゜位相遅れのときは、N−P間に相電圧に等し
い電圧が検出され、同図(b)に示すように、120゜位
相進みのときはN−P間に電圧は発生しない。従って、
N−P間に接続された電圧検出回路によりa相,b相間の
120゜位相進み、遅れが検出できる。
図,第2図中の位相検出器25Yは不要である。第3図の
検出器動作欄より明らかなように、遅れ位相検出器25C,
25L及び同相検出器25Xの動作組合わせで検相可能であ
る。 遅れ位相検出器は、中性点が大地電位である(三相,
単相配電線とも中性点電位は略大地電位に等しいと見做
しうる)二相の相電圧間の位相の120゜遅れ、進みを検
出する回路を用いる(例えば携帯形検相器の相回転検出
に使用される公知の回路)。 この遅れ位相検出器の原理の一例を第4図に示すRC回
路で説明する。 第4図において、三相電圧a,b,cの任意二相(a,b相とす
る)間に抵抗R1,R2及びコンデンサCを直列に接続す
る。 ここで、 とすれば、第5図(a)に示すように、a相に対し、b
相が120゜位相遅れのときは、N−P間に相電圧に等し
い電圧が検出され、同図(b)に示すように、120゜位
相進みのときはN−P間に電圧は発生しない。従って、
N−P間に接続された電圧検出回路によりa相,b相間の
120゜位相進み、遅れが検出できる。
【0019】
【第2実施例】 この実施例は検相の信頼性向上のため、第1実施例回
路に各相の検電機能を付加したものである。 第6図において、電源車のバイパス回路電源側,負荷側
とも高圧検出部PT−C及びPT−Lは三相検出器とし、そ
の各相二次側に夫々電圧検出器84R1,84S1,84T1及び84R
2,84S2,84T2を接続し、各相の対地電圧を検出する。 この実施例によれば、上記第1実施例の検相(相順確
認と同相接続確認)機能に加えて、各相の検電の確認
(三相の場合は勿論、単相使用の場合も電源車側指定相
に接続されたか確認できる)ができるので、より信頼性
の高い検電,検相回路が得られる。
路に各相の検電機能を付加したものである。 第6図において、電源車のバイパス回路電源側,負荷側
とも高圧検出部PT−C及びPT−Lは三相検出器とし、そ
の各相二次側に夫々電圧検出器84R1,84S1,84T1及び84R
2,84S2,84T2を接続し、各相の対地電圧を検出する。 この実施例によれば、上記第1実施例の検相(相順確
認と同相接続確認)機能に加えて、各相の検電の確認
(三相の場合は勿論、単相使用の場合も電源車側指定相
に接続されたか確認できる)ができるので、より信頼性
の高い検電,検相回路が得られる。
【0020】
【第3実施例】 この実施例は検相スイッチを切替式とすることにより
遅れ位相検出器は1個で済むようにしたものである。 第7図において、遅れ位相検出器25Y及び同相検出器2
5Xは高圧検出部PT−C及びPT−Lの2次側に切替式検相
スイッチPHを介して接続されている。この検相スイッチ
のポジション表を表1に示す。
遅れ位相検出器は1個で済むようにしたものである。 第7図において、遅れ位相検出器25Y及び同相検出器2
5Xは高圧検出部PT−C及びPT−Lの2次側に切替式検相
スイッチPHを介して接続されている。この検相スイッチ
のポジション表を表1に示す。
【表1】 この実施例は、検相スイッチポジション表の検相位置
に従った位相判別を行うものである。従って各ポジショ
ンにおける判別結果を保持しておけば、第3図と同じ運
用をすることが可能である。
に従った位相判別を行うものである。従って各ポジショ
ンにおける判別結果を保持しておけば、第3図と同じ運
用をすることが可能である。
【0021】
本発明は、上述のとおり構成されているので、次に記
載する効果を奏する。 (1)三相及び単相何れの場合でも相順の確認と同相接
続の確認ができる。 (2)検出器の動作,不動作をみることによりバイパス
ケーブルの配電線への活線接続部の接続変更個所を特定
することができる。このため接続変更を必要とした場
合、接続変更は一度で済ますことができる。 (3)高電圧検出部は各相電圧を検出しているので、こ
れに各相検電機能を付加することにより、検電,検相・
相順確認を配電線側が三相,単相如何にかかわらず簡
単,確実に行うことができる。
載する効果を奏する。 (1)三相及び単相何れの場合でも相順の確認と同相接
続の確認ができる。 (2)検出器の動作,不動作をみることによりバイパス
ケーブルの配電線への活線接続部の接続変更個所を特定
することができる。このため接続変更を必要とした場
合、接続変更は一度で済ますことができる。 (3)高電圧検出部は各相電圧を検出しているので、こ
れに各相検電機能を付加することにより、検電,検相・
相順確認を配電線側が三相,単相如何にかかわらず簡
単,確実に行うことができる。
【図1】 本発明の配電線検相器を示すブロック回路図。
【図2】 本発明の配電線検相器の機能説明図。
【図3】 本発明の配電線活線接続入替指示図。
【図4】 本発明の位相判別器の原理を説明するための回路図。
【図5】 (a),(b)は夫々本発明の同位相判別器の動作を説
明するためのベクトル図。
明するためのベクトル図。
【図6】 本発明の第2実施例における配電線検相器を示すブロッ
ク回路図。
ク回路図。
【図7】 本発明の第2実施例における配電線検相器を示すブロッ
ク回路図。
ク回路図。
【図8】 従来の高圧配電系統と高圧電源車の接続例を示すブロッ
ク回路図。
ク回路図。
【図9】 従来の高圧配電線と電源車のバイパス回路接続を示す回
路図。
路図。
【図10】 従来の高圧配電線と電源車の相順関係を説明するベクト
ル図。
ル図。
【図11】 (a),(b)は夫々単相運転時の変電所と電源車の接
続回路の等価回路図。
続回路の等価回路図。
【図12】 (a),(b)は夫々三相使用時の配電線と電源車との
接続回路図。
接続回路図。
【図13】 (a),(b)は夫々単相使用時の配電線と電源車との
接続回路図。
接続回路図。
【図14】 従来の配電線検相器のブロック回路図。
【図15】 従来の同検相器に使用される検相判断回路。
11……電源車 12……高圧配電線 14,16……バイパスケーブル 15……区分開閉器(PAS) 17,18……活線接続部 19……発電機 52B,52G……遮断器 25C,25L,25Y……遅れ位相判別器 25X……同期検出器 PT−C,PT−L……高圧検出器 PH……検相スイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−87934(JP,A) 特開 昭53−147332(JP,A) 特開 昭62−244239(JP,A) 特開 昭61−269615(JP,A) 特開 昭50−156970(JP,A) 実開 平1−54739(JP,U) 実開 昭61−84575(JP,U) 実公 平3−26773(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/02 G01R 29/18 H02J 3/00 - 3/50 H02H 11/00
Claims (3)
- 【請求項1】電源車に搭載された3相発電機を配電線開
閉器の負荷側に接続して高圧配電線の無停電工事を行う
にあたって、遮断器を有し、この遮断器の一方側を電源
車におけるバイパスケーブル接続端子を介して前記配電
線開閉器の負荷側に接続し、遮断器の他端側は電源車に
おけるバイパスケーブル接続端子を介して前記配電線開
閉器の常用電源側に接続されるバイパス回路を設け、且
つ、前記遮断器の電源車における負荷側に発電機側遮断
器を介して3相発電機を接続し、前記配電線にバイパス
回路を接続する時に検相し、この検相後にバイパス回路
の遮断器を投入して前記配電線開閉器を開放し、前記発
電機側遮断器を用いて3相発電機の出力をバイパス回路
に同期投入後バイパス回路の遮断器を開放し、発電機よ
り負荷側に電力を供給する無停電送電用電源車の配電線
検相器において、前記常用電源側に接続される電源車に
おけるバイパスケーブル接続端子とバイパス回路の遮断
器間、および前記発電機側に接続される電源車における
バイパスケーブル接続端子とバイパス回路の遮断器間の
各同相の2相にそれぞれ接続された高圧検出部を設け、
各検出部の2相間にそれぞれ検相スイッチを介して位相
角120゜遅れを検出する遅れ位相検出器を設けると共
に、前記各高圧検出部の一方の同相間に同相検出器を設
けたことを特徴とする配電線検相器。 - 【請求項2】前記同相検出器と並列に位相角120゜遅れ
を検出する遅れ位相検出器を設けたことを特徴とする請
求項1記載の配電線検出器。 - 【請求項3】前記各2相に接続された高圧検出部に代え
てそれぞれ3相に接続された高圧検出部とし、その各相
にはそれぞれ電圧検出部を接続したことを特徴とする請
求項1又は2記載の配電線検相器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12437690A JP3272350B2 (ja) | 1990-05-15 | 1990-05-15 | 配電線検相器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12437690A JP3272350B2 (ja) | 1990-05-15 | 1990-05-15 | 配電線検相器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0420874A JPH0420874A (ja) | 1992-01-24 |
JP3272350B2 true JP3272350B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=14883870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12437690A Expired - Fee Related JP3272350B2 (ja) | 1990-05-15 | 1990-05-15 | 配電線検相器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3272350B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102120585B1 (ko) * | 2019-04-11 | 2020-06-08 | 이덕환 | 무정전 공사용 상 검사장치 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007155419A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 虚負荷検査装置および虚負荷検査方法 |
CN104410096B (zh) * | 2014-06-20 | 2016-08-24 | 上海吉亿电机有限公司 | 线序主动检测及自适应系统以及方法 |
CN113162040B (zh) * | 2021-04-29 | 2023-06-20 | 西安热工研究院有限公司 | 一种发电厂高压厂用电源无压核相的系统及方法 |
-
1990
- 1990-05-15 JP JP12437690A patent/JP3272350B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102120585B1 (ko) * | 2019-04-11 | 2020-06-08 | 이덕환 | 무정전 공사용 상 검사장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0420874A (ja) | 1992-01-24 |
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