JPS6338929B2 - - Google Patents

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JPS6338929B2
JPS6338929B2 JP55073168A JP7316880A JPS6338929B2 JP S6338929 B2 JPS6338929 B2 JP S6338929B2 JP 55073168 A JP55073168 A JP 55073168A JP 7316880 A JP7316880 A JP 7316880A JP S6338929 B2 JPS6338929 B2 JP S6338929B2
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JP55073168A
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JPS5714A (en
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Fumio Ando
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Toshiba Corp
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/265,845 priority patent/US4484246A/en
Priority to EP81103957A priority patent/EP0041202B1/en
Priority to DE8181103957T priority patent/DE3169948D1/de
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Publication of JPS6338929B2 publication Critical patent/JPS6338929B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H3/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection
    • H02H3/02Details
    • H02H3/06Details with automatic reconnection
    • H02H3/063Details concerning the co-operation of many similar arrangements, e.g. in a network

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  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は事故中にある送電線の再閉路を適確に
実施し得るようにした再閉路装置に関する。
周知のように送電線では事故しや断が行なわれ
た際、所定時間後に再閉路させることが行なわれ
ており、電力系統の自動復旧にきわめて有効であ
る。すなわち、事故区間がしや断されその区間の
運転を再開していない状態では、電力系統の安定
度が低下しており、その状態で第2、第3の事故
を生ずると、安定度崩壊に結びつき易い。したが
つて送電線では事故しや断後の再閉路を速かに行
なつて次の事故に備えることが重要であり、この
ことは特に事故の頻発し易い雷その他の異常気象
条件下で特に著しい。
しかしながら、再閉路は必ずしもすべて成功す
るとは限らない。すなわち、事故点に於ける事故
原因が除去されていない時は、再閉路と同時に事
故が再発し、再しや断のやむなきに至る。事故が
再発すると、事故期間中事故点近傍を経由しての
電力供給が困難となり、著しい電力動揺を生ず
る。また発電機の出力が定格負荷から無負荷とな
り更に定格負荷に回復するため、発電機と原動機
の軸間には著しい応力を生ずる。再閉路の際の事
故再発の場合は、既ね初めの事故で電力動揺およ
び軸間応力を生じているところに、更に電力動揺
および軸間応力が加わるので、影響が大きく、電
力系統の安定度崩壊および過酷な軸間応力による
損傷などを生じ易い。
この対策として、特公昭47−35741号公報に示
されるような手段がある。つまり、この公報のも
のは、再閉路時の再発事故が系統上重大な支障の
ある範囲に存在するか否かを判別し、重大な支障
のある範囲の事故では他の端子の再閉路成功を確
認して再閉路を指令し、残りの範囲の事故では他
の端子の再閉路成功を確認することなく再閉路を
指令するものである。重大な支障のある範囲の事
故であるか否かの判別手段(以下範囲判別手段と
いう)としては距離継電器または過電流継電器を
用いている。
範囲判別手段に距離継電器を用いた場合は、送
電線端子から所定距離までの事故では他の端子の
再閉路成功を確認して再閉路を指令する(以下成
功確認再閉路という)。しかし同一事故でも、1
相地絡・2相地絡・3相地絡などの事故種類に応
じて系統に対する影響を著しく相違する。すなわ
ち、3相地絡の場合は送電線端子から若干の距離
の事故でも系統に重大な支障を与えるが、1相地
絡事故の場合は至近距離の事故でも系統に重大な
支障を与えない。したがつて、一定距離までの事
故のすべてが成功確認再閉路を行なうことにな
り、それだけ系統の復旧を送らせることになる。
この対策として、事故種類を判別し、事故種類
に応じて成功確認再閉路を行なうようにすること
は可能であるが、範囲判別手段が非常に複雑とな
る。
範囲判別手段に過電流継電器を用いる場合は、
事故電流が系統の運転状態に応じて変化するた
め、距離継電器の様に事故点位置を判別し得な
い。したがつて、系統上重大な支障を与える恐れ
が少しでもあるというような電流値以上の事故電
流の時には、成功確認再閉路を行なうことにな
り、距離継電器の場合よりも、系統に重大な支障
を与える恐れの無い場合の成功確認再閉路を、更
に多く行なうこととなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的は再閉路の際に事故が再発した場合、事故
点近傍を経由しての電力供給が著しく低下し、こ
れによつて電力系統に重大な影響を与える場合の
み成功確認再閉路を行なうようにし、他の場合に
は先行再閉路を実施し得る再閉路装置を提供しよ
うとするものである。
このため本発明では、送電線で事故を生じたと
き、事故中の正相電圧の値について所定条件が成
立した(以下電圧条件を満足するという)端子を
先ず再閉路させ、電圧条件の成立しない端子は、
他の端子が再閉路し且つ再閉路にともなつて事故
が再発しない(以下再閉路成功という)ことを条
件に再閉路を実施するようにするものである。
まず、本発明の原理について、第1図乃至第3
図を参照しながら説明する。
第1図は平行2回線送電線での事故を説明する
図で、L1およびL2は送電線、CB11,CB12
CB21,CB22はしや断器、B1,B2は母線、P1およ
びP2は各々母線B1およびB2の背後の電源を一括
した電源、Fは事故点を示す。
第2図は第1図の状態での正相電圧・電流を示
す等価回路で、第1図と同記号のものは正相等価
回路上での第1図と同記号の地点を示す。Zp1
Zp2,ZL1,ZF1およびZF2は各々母線B1と電源P1
間、母線B2と電源P2の間、送電線L1、しや断器
CB12と事故点Fの間、しや断器CB22と事故点F
の間の正相インピーダンスである。ZFは事故によ
り接続されるインピーダンスで、事故点抵抗を無
視すると周知のように3相事故の場合は0、2相
短絡の場合は逆相インピーダンス、2相地絡の場
合は逆相インピーダンスと零相インピーダンスの
並列インピーダンス、1相地絡の場合は逆相イン
ピーダンスと零相インピーダンスの直列インピー
ダンスであり、これらの逆相および零相インピー
ダンスはいずれも事故点から系統全体を見たイン
ピーダンスである。電圧EP1,EP2,VB1,VB2
VFは各々電源P1およびP2、母線B1およびB2、事
故点Fの正相電圧、電流I11,I12,I22,IFおよび
IP1は各々しや断器CB11,CB12およびCB22、事故
点Fおよび電源P1の正相電流を示す。これらの
電圧・電流の値は実効値で示され、いずれも複素
量である。
第2図の等価回路に於いて、事故の無い状態で
はインピーダンスZFが開放状態であり、電圧VB1
およびVB2はほぼ定格電圧値の状態にある。また
電圧EP1とEP2は、位相に僅かの差があり、進相側
から遅相側に電力が送られる。この状態で事故を
生ずると、インピーダンスZFが接続され電圧VB1
およびVB2が降下する。電圧VB1およびVB2は一般
に事故点Fが近ければ小さく、遠ければ大きくな
り、また、3相事故では小さく、以下2相地絡→
2相短絡→1相地絡の順に大きい。
この事故がしや断された後、再閉路時に事故原
因が除去されておらず、事故が再発した場合の電
圧VB1およびVB2の大きさは、しや断器CB12およ
びCB22がともに再閉路したとすれば、再閉路前
の事故状態と等しい。またしや断器CB12または
CB22の一方のみが再閉路されたとすれば、再閉
路された端子の電圧VB1またはVB2は再閉路前の
事故状態より大きい。すなわち、第2図でしや断
器CB12のみ再閉路され、CB22が再閉路されなか
つた場合には、インピーダンスZF2が開放状態と
なり、正相故障電流IFがすべてインピーダンス
ZF1に集中して流れるため、電圧VB1はしや断器
CB12およびCB22がともに閉路されている場合よ
り大きい。
第2図に於いて、しや断器CB12のみ再閉路し、
CB22は再閉路しない状態で事故が再発した場合
を考察する。またしや断器CB12の再閉路前に電
源P1とP2の間に正相負荷電流IL1が流れているも
のとする。最近の電力系統を構成する発電機、変
圧器および送電線のインピーダンスはインダクタ
ンス分が大部分で抵抗分が著しく小さい。このた
め商用周波基本周波数の検討を近似的に行なうに
は第2図の各インピーダンスの抵抗分を無視して
差支えない。このため、抵抗分を無視して以下の
考察を進める。
再閉路前および再閉路事故再発時を含めて、電
力は電源P1とP2間を母線B1、送電線L1および母
線B2を経由して流れる。インピーダンスZP1
ZL1,ZP2,ZF1およびZFの抵抗分を無視すると、
これらのインピーダンスでの電力損失は無く、電
力は電源P1およびP2と母線B1およびB2の各点で
等しい。また電源P1およびP2では電圧は3相平
衡しており逆相および零相電圧は0なので、逆相
および零相電力は無く、正相電力が3相電力を代
表するものとなる。各インピーダンスでの電力損
失が無視されるので、系統の他の部分でも逆相お
よび零相電力は0であり正相電圧が3相電力を代
表する。
第3図は再閉路前および再閉路事故再発時に於
ける第2図各部の電圧・電流ベクトルを示す図で
ある。図でEB1は再閉路前に於ける母線B1の正相
電圧、IL1は再閉路前に於ける正相負荷電流で、
方向を電源P1よりP2への方向とする。電源P1
よびP2の正相電圧EP1とEP2が図示のとおりとする
と、再閉路前の母線B1の正相電圧EB1および正相
負荷電流IL1は図示のようなベクトルとなる。す
なわち、電圧EB1ベクトルの頭は電圧EP1とEP2
差EP1−EP2をインピーダンスZP1とZL1+ZP2で分
圧する電圧ベクトルの頭であり、電流IL1は各イ
ンピーダンスがインダクタンス分のみであるの
で、電圧差EP1−EP2のベクトルに対して直角のベ
クトルとなる。再閉路前の電力PNは次式で示さ
れる。
PN=EB1・IL1 …(1) 但しEB1・IL1はベクトル量の内積を示し、以下
後述する式に対しても同様とする。
再閉路事故再発時には母線B1の正相電圧はVB1
に低下し、また事故点正相電流IFが流れる。テブ
ナンの定理で電圧VB1を求めると電圧VB1は電圧
EB1を第2図の回路を構成する各インピーダンス
で分圧された電圧として次のように得られる。
VB1=ZF+ZF1/ZF+ZF1+(ZL1+ZP2)ZP1/ZP1+ZL1
+ZP2EB1…(2) (2)式の各インピーダンスの角度は抵抗分を無視
することによつてすべて等しいので、電圧VB1
電圧EB1は同位相である。また電流IFは電圧EB1
対して90゜遅れである。また第2図の各電流の間
には次の関係がある。
I12=IF …(3) IP1=IL1+C1IF …(4) 但し、C1は電流IFの電源P2に対する分流比を示
し、各インピーダンスの角度が等しいので0〜1
の実数である。再閉路事故再発時の電力PFは PF=VB1・IP1=VB1・IL1+VB1・C1IF …(5) (5)式でC1IFはIFと同位相、IFはEB1より90゜遅れ、
VB1とEB1は同位相なので、VB1とC1Fの位相差は
90゜となり、VB1・C1IF=0となる。したがつて PF=VB1・IL1 …(6) (5)および(6)式と電圧EB1とVB1が同位相である
関係から PF/PN=|VB1|/|EB1| …(7) となり、再閉路事故再発時電力PFの再閉路前電
力PNに対する比は、再閉路したしや断器CB12
母線B1の再閉路事故再発時正相電圧VB1の再閉路
前正相電圧EB1に対する大きさの比に等しい。電
圧VB1の大きさがEB1に対してそれほど小さくな
いときのみ再閉路するようにすれば、再閉路事故
再発時の電力変化が僅かであり、電力動揺および
軸間応力への悪影響を僅小とすることができる。
再閉路事故再発時の正相電圧VB1の大きさは、再
閉路前事故中の正相電圧より小さくなることが無
いので、再閉路前事故中の正相電圧が所定条件よ
り大きいことを条件に再閉路を行ない事故が再発
しても事故再発により大きな電力変化を生じ電力
動揺および発電機と原動機との軸間応力に大きな
悪影響を生ずることは無い。
次に第2図に於いて、しや断器CB12および
CB22の両者が再閉路され事故が再発した場合を
考察する。この場合、再閉路が成功し事故が再発
しなかつた場合に、電流P1とP2の間には正相負
荷電流IL2が流れるものとする。この電流IL2は送
電線L1およびL2の各々に1/2ずつ分流する。尚、
再閉路前の正相負荷電流はしや断器CB12のみの
再閉路の場合と同様であり、IL1である。
第3図で説明したことは事故が生じた時の電力
の事故が無い場合の電力に対する比は、電力輸送
経路中で最も正相電圧が降下した地点に於ける正
相電圧降下比率(第3図では|VB1|/|EB1|)
に近似的に等しいということである。このことは
両端再成路すなわち、しや断器CB12およびCB22
が再閉路された場合にも近似的に成立する。
第2図で両端再閉路の場合、無事故状態での母
線B1,B2および事故点Fの正相電圧を各々EB1
EB2およびEFとする。また事故状態での母線B1
B2および事故点Fの正相電圧VB1,VB2およびVF
には次の関係が成立する。
|VF|<|VB1| …(8) |VF|<|VB2| …(9) 以上から両端再閉路事故再発時に送電線L1
よびL2を通過する電力PF1およびPF2の両端再閉路
無事故時に各送電線L1およびL2を通過する電力
PN1およびPN2に対する比は次のようになる。
PF1/PN1 =|VB1|/|EB1|または|VB2|/|EB2|の小さい
方…(10) PF2/PN2=|VF|/|EF| …(11) 再閉路前負荷電流はIL1、再閉路無事故時負荷
電流はIL2であり、両者は電圧EP1とEP2の差が変
わらないとして、 IL2=(1〜2)IL1 …(12) の関係にある。すなわち、第2図で|ZL1|≫|
ZP1+ZP2|の関係にあれば、IL2=2IL1であり、|
ZL1|≪|ZP1+ZP2|であればIL2=IL1である。他
の場合はこれらの中間にある。
前記(10)および(11)式のPN1およびPN2は両端再閉路
無事故時のもので送電線L1およびL2の負荷電流
は各々IL2/2である。これに対して再閉路前電
力PNでは負荷電流IL1である。したがつて電力PN
PN1およびPN2の関係は PN1/PN=PN2/PN=IL2/2IL1=1/2〜1 …(13) となる。したがつて両端再閉路事故再発時電力
PF1およびPF2の再閉路前電力PNとの関係は PF1/PN=(|VB1|/|EB1|または |VB2|/|EB2|の小さい方) ×IL2/2IL1 …(14) PF2/PN=|VF|/|EF|×IL2/2IL1 …(15) となる。電源P1とP2間の電力の両端再閉路事故
再発時の値PFTの再閉路前の値PNに対する比は PFT/PN=PF1+PF2/PN=〔(|VB1|/|EB1|または |VB2|/|EB2|の小さい方)+|VF|/|EF|〕×
IL2/2IL1…(16) となる。
再閉路が両端とも再閉路前事故時の母線電圧
VB1またはVB2が基準電圧VRより大きい条件で行
なわれるとすれば、再閉路事故再発時の現象は再
閉路前事故時と等しいので再閉路事故再発時電力
PFTの再閉路前電力PNに対する比は、|EB1|と|
EB2|の差を無視すると PFT/PN≧(|VR|/|EB1|+|VF|/|EF|)IL2/2
IL1…(17) となる。上記(17)式に於て事故点事故時電圧VF
情報を用いないものとし、最悪の場合としてVF
=0を仮定すれば、電力PFTの電力PNに対する比
は PFT/PN≧|VR|/|EB1|×IL2/2IL1 …(18) となる。
すなわち両端再閉路事故再発時の電力PFTの低
下し得る限界は再閉路前電力PNに対しての
|VP|/|EB1|×IL2/2IL1に制限される。この制限値
は IL2/IL1が1〜2であるので前述の1端のみ再閉
路事故再発時の制限値より小さく、電力変化の影
響は大きいが、無制限の場合に比して電力変化の
影響を小さくし得るものである。
本発明の基本的なものは電力変化の制限値を前
記(18)式とするものであるが、変形例では電力変化
の影響を更に少くする対策を用意する。
以下本発明の第1の実施例を第4図を参照して
説明する。
第4図は第1図のしや断器CB12に対して設置
されるもので、第1図と同一部分は同一記号で示
す。図でPT1およびPT2は各々母線B1および送電
線L2に接がる計器用変圧機、1は3相電圧継電
器、2は正相電圧継電器、3はオア回路、4はア
ンド回路、5はループ条件検出器、6は継電装
置、7は再閉路指令装置で、7a,7b,7cは
その端子である。
母線B1および送電線L2の電圧に比例した電圧
vB1およびvL2が各々計器用変圧機PT1およびPT2
の二次側に得られる。3相電圧継電器1は電圧
vL2が3相とも健全であれば動作し出力e1を生ず
る。正相電圧継電器2は電圧vB1の正相分が基準
値VRより大きければ一定時間T1の後に動作し出
力e2を生ずる。電圧vB1の正相分が基準値VRより
小さくなつた場合には高速度に復帰し出力e2を失
なう。ループ条件検出器5はしや断された送電線
部分の両端間が他の送電線部分で連系されている
とき、すなわちループが確立しているときまたは
両端の電圧が同期状態にあるとき動作し出力e5
生ずる。継電装置6は送電線L2に事故を生じた
場合動作し出力e6を生ずる。この出力e6によりし
や断器CB12がしや断される。
出力e1またはe2のいずれか一方でも生ずるとオ
ア回路3に出力e3を生ずる。出力e3およびe5がと
もに生ずると、アンド回路4に出力e4を生ずる。
出力e6は再閉路指令装置7の端子7bに加えられ
る。この出力によつて再閉路指令装置が起動す
る。出力e6が加わつてから時間T2後からT3後の
間(但しT3>T2)のいずれかの時点で端子7a
に出力e4が加わると、端子7cに出力e7を生ず
る。出力e7によりしや断器CB12の投入が指令さ
れ再閉路が行なわれる。時間T2が経過する前に
出力e4が有りとなつても、時間T2が経過するま
で出力e7は生じない。また、時間T3の経過後は
再閉路指令装置7は復帰し、以後出力e4が有りと
なつても出力e7は生せず再閉路は行なわれない。
また再閉路指令装置7は出力e7を生じてから時間
T4が経過するまでは再び出力e6が端子7bに加
わると直ちに復帰し、再起動しない。
以上の構成でループ条件検出器5、継電装置6
および再閉路指令装置7の部分は公知であるので
簡単のため詳細な説明を省略する。第5図は正相
電圧継電器2の一構成例を示すものである。第5
図で、8は正相波器、9は電圧継電器、10は
タイマである。計器用変圧器PT1の二次電圧vB1
が正相波器に導かれ、電圧vB1の正相分に比例
した電圧v8を生ずる。電圧継電器9は電圧v8が一
定値以上であれば動作し、出力e9を生ずる。出力
e9を生ずると、一定時間T1後にタイマ10に出
力e2を生じ、出力e9が無くなると出力e2は直ちに
失なわれる。このような構成により第5図の構成
の正相電圧継電器2は母線B1の正相電圧VB1が一
定値以下(この場合基準値VRが一定値となる)
になると直ちに出力e2を失い、一定値以上になる
と時間T1の後に出力e2を生ずる。
第6図は3相電圧継電器1の一構成例を示すも
のである。第6図で11,12,13,14,1
5,16は電圧継電器、17はアンド回路であ
る。計器用変圧器PT2の二次電圧vL2のa,b,
c各相の電圧va,vb,vcおよび各相間の電圧va
vbb−vcおよびvc−vaが各々電圧継電器11,1
2,13,14,15,16に加えられる。各継
電器11,12,13,14,15,16は各々
の入力電圧が一定値(正常な値より若干低い値)
より大きければ動作し出力e11,e12,e13,e14
e15,e16を生ずる。出力e11〜e16がすべて生ずる
とアンド回路17に出力e1が生ずる。このような
構成により3相電圧継電器1は送電線L2の各相
の電圧がすべて健全であれば動作し出力e1を生ず
る。応動時間に特別な遅れは無い。
第4図と同様の装置がしや断器CB22に関して
も設けられる。また正相電圧継電器2の限時動作
時間T1は再閉路指令装置7の限時T3より長くす
る。
次に第4図に示す実施例装置の応動を第7図を
用いて説明する。第7図は事故中に於いて母線
B1の正相電圧VB1の降下が比較的小さく、母線B2
の正相電圧VB2の降下が著しい場合を説明するた
めの図である。今、時点t1に於いて事故が生じ、
図示のように電圧VB1の絶対値|VB1|は一定値
K1より大きく、電圧VB2の絶対値|VB2|は一定
値K1より小さい値になつたとする。これにより
しや断器CB12の端子(以下CB12端子という)で
は継電器2は復帰することなく動作を続け、出力
e2は失なわれない。しや断器CB22の端子(以下
CB22端子という)では継電器2が時点t1より継電
器2の復帰時間だけ遅れて復帰し出力e2を失な
う。また、しや断器CB12およびCB22の端子とも
事故により線路側電圧が降下するので、継電器1
が復帰し出力e1が失なわれる。
時点t2で両端子とも継電装置6が動作して出力
e6を生ずる。これによりしや断器CB12および
CB22が時点t3でしや断される。出力e6の発生およ
びしや断器CB12およびCB22のしや断は、両端で
若干異なる時点で行なわれるが、簡単のため両端
同時として図示する。この出力e6の発生した時点
t2で両端とも再閉路指令装置7が起動し、時間T2
およびT3はこの時点を起点として測られる。
時点t3でしや断が行なわれるため、母線電圧の
絶対値|VB1|および|VB2|は時点t3で回復す
る。これにより端子CB22の継電器2は時点t3より
時間T1後に動作し出力e1を生ずる。しかし各端
子の線路側電圧は回復せず継電器1は動作するこ
と無く、出力e1は失なわれたままである。また各
端子の継電装置6はしや断により復帰し、時点t3
より若干遅れて出力e6を失なう。事故中およびし
や断完了後を含めて、送電線L1により両母線B1
およびB2間が連系されているので、両端とも出
力e5は有りの状態に保たれる。
再閉路指令装置7の起動する時点t2より時間T2
の後の時点t4に於いて、CB12端子では出力e2およ
びe5が有るため出力e7を生じ、しや断器CB12が投
入された時点t5で閉路する。この時、再閉路によ
り事故は再発せず、送電線L2の電圧が健全状態
となる。これにより両端とも継電器1が僅かの時
間遅れの後、時点t6で動作し出力e1を生ずる。し
や断器CB22の端子では時点t4において出力e1およ
びe2のいずれもが無く、時点t6で出力e1を生ず
る。この時点で出力e5も有り、且つこの時点t6
再閉路指令装置7の起動時点t2より時間T3以内で
あるので、再閉路指令装置7に出力e7を生じ、し
や断器CB22が投入される。しや断器CB22は時点
t7に於いて閉路し再閉路が完了する。両端とも出
力e7を生じた時点より時間T4の後再閉路指令装
置7が復帰し待機状態に戻る。
もし、しや断器CB12が閉路された時点t5で事故
が再発したとすれば、しや断器CB12の端子で継
電装置6が動作して出力e6を生じ、しや断器
CB12がしや断される。出力e6を生ずる時点は時
点t4より時間T4以内の時間であるので、再閉路指
令装置7は復帰し再起動しない。これによりしや
断器CB12が更に再閉路されることはない。しや
断器CB12の再閉路時の事故再発により送電線L2
の電圧が健全となることは無い。これによりしや
断器CB22の端子では継電器1が動作し出力e1
生ずることは無い。また再閉路事故再発時に母線
B22の電圧の絶対値|VB22|が一定値K1より小さ
くならなかつたとしても、継電器2が動作し出力
e2を生ずる時点、すなわち時点t3より時間T1後の
時点は再閉路指令装置7の復帰する時点、すなわ
ち時点t2より時間T3後の時点より後である。した
がつてしや断器CB22の端子では再閉路指令装置
7が出力e2を生ずる前に復帰し再閉路は行なわれ
ない。
もし、事故中に両母線B1およびB2の正相電圧
絶対値|VB1|および|VB2|がともに一定値K1
より大きいとすれば、しや断器CB22の端子の応
動が第7図のしや断器CB11の端子の応動と等し
くなり、両端とも他の端子の再閉路成功を待たず
に再閉路する。また電圧絶対値|VB1|および|
VB2|がともに一定値K1より小さいとすれば、両
端とも再閉路指令装置7の復帰する時点(時点t2
より時間T3後の時点)までに出力e1およびe2が生
ずることが無く、再閉路は行なわれない。尚、一
定値K1は両端で必らずしも同一とする必要は無
く異なつた値としても特に応動に支障は無い。
以上のように第4図の実施例は事故中の正相電
圧が各端子ごとに同一または異なる一定値以上で
あることを所定条件とし、この条件が成立した端
子を先行再閉路させ、この条件が成立しなかつた
端子は先行再閉路した端子の再閉路成功を待つて
再閉路させることにより、再閉路事故再発時の影
響を軽減させるものである。
第8図および第9図は本発明の第2の実施例を
示す図で、簡単のため第4図との相異部分のみを
示す。第8図のものが第1図のしや断器CB12
端子に、第9図のものがしや断器CB22の端子に
設けられる。図で第4図と同一部分は同一記号で
示し、18は送信器、19は受信器、20はイン
ヒビツト回路である。vB2は母線B2の電圧に比例
する電圧である。
第8図で出力e2が生ずると送信器18は信号
S18を送信する。第8図の第4図に対する相異点
はこの信号S18を送出することのみであり、した
がつてしや断器CB12の端子の再閉路制御条件は
第4図の場合と全く同様である。第9図で、信号
S18は受信器19に加えられ、信号S18の受信時受
信器19に出力e19を生ずる。インヒビツト回路
20は出力e2が有り且つ出力e19が無いとき出力
e20を生ずる。出力e20またはe1が生ずると出力e3
を生ずる。出力e3が第4図の出力e3として用いら
れる。第9図の第4図に対する相異点は、しや断
器CB22の端子で出力e2が発生しても、しや断器
CB12の端子の継電器2が動作して出力e2が生じ
信号S18を送出した時には出力e3が生せず、しや
断器CB12の端子の継電器2が不動作のときのみ
出力e3を生ずるようにした点である。
以上の構成により第8図および第9図の実施例
は事故中の両端母線の電圧絶対値|VB1|および
|VB2|がともに一定値K1より大きいとき、しや
断器CB12の端子のみ先行再閉路し、しや断器
CB22の端子はしや断器CB11の端子の再閉路成功
を待つて再閉路を行なうものである。事故中の両
端母線の電圧が他の条件の場合は、第4図の実施
例と全く同様に応動する。
尚、一定値K1は第4図の実施例の場合と同様
に両端で同一とする必要は無い。
以上のように本実施例は事故中の正相電圧が一
定値以上の端子が単数の時はその端子を先行再閉
路させ、複数のときはその中の特定端子のみを先
行再閉路させ、他の端子は先行再閉路端子の再閉
路成功を待つて再閉路させることにより、再閉路
事故再発時の影響を軽減させるものである。この
実施例では第4図の実施例に対比して再閉路時事
故再発の恐れのある状態で、再閉路を実施する端
子が少いため、第4図の実施例より事故再発時の
影響が更に少い。
第10図および第11図は本発明の第3の実施
例を示す図である。第4図との相異点は出力e3
生ずるまでの部分であり、簡単のためその部分の
みを示す。第10図のものがしや断器CB12の端
子に、第11図のものがしや断器CB22の端子に
設けられる。図で第4図と同一部分は同一記号で
示す。21は受信器、22は正相波器、23は
送信器、24は受信器、25は正相波器、26
および27は記憶器、28は比較器、29は送信
器である。
第10図で、電圧vB1は正相波器22に加え
られ、電圧vB1の正相分に比例する交流電圧v22
生ずる。この電圧v22が送信器23に加えられ、
周波数変調または他の変調手段で変調された信号
S23を生ずる。信号S23がしや断器CB22端子に送ら
れる。また、しや断器CB22の端子よりの信号S29
が受信器21に加えられ、信号の受信状態で出力
e21を生ずる。出力e21が第4図の出力e2のかわり
に用いられ、出力e21またはe1がいずれか生ずる
と出力e3を生ずる。
第11図で電圧vB2は正相波器25に加えら
れ、電圧vB1の正相分に比例する交流電圧v25を生
ずる。CB12端子よりの信号S23が受信器24に加
えられ、復調出力として交流電圧v24を生ずる。
電圧v24は信号S23を変調した電圧v22に比例する。
電圧v24およびv25は各々記憶器26および27に
加えられ、電圧v24およびv25の大きさの極小値を
記憶する直流出力電圧v26およびv27を生ずる。電
圧v26およびv27が比較器28に加えられ、比較器
28は次式の条件のとき出力e25を生ずる。
v27>K2v26 …(19) 但し、K2は正の定数 出力e28が送信器29に加えられ、出力e28が有
るとき信号S29を送出せず、出力e28が無いとき信
号S29を送出する。信号S29はしや断器CB12の端子
へ送られる。また出力e28は第4図の出力e2と同
様に用いられ、出力e28または出力e1がいずれか
生ずると出力e3を生じ、再閉路が行なわれる。
記憶器26および27の構成を第12図に示
す。第12図で、30は増相整流器、31および
32は抵抗器、33はコンデンサ、34は整流
器、35は直流電源である。電圧v24またはv25
増相整流器30に加えられる。増相整流器30は
単相交流の入力電圧v24またはv25の大きさに比例
した3相、4相または6相交流の電圧を生じさ
せ、その整流電圧を出力電圧v30として生ずる。
電圧v30は正の値であり、瞬時値の各周期ごとの
極大値および極小値は電圧v24またはv25に比例す
る。電圧v30が抵抗器31に加えられ、更に整流
器34を通してコンデンサ33に加えられる。ま
たコンデンサ33には電源35の正の直流電圧
v35が抵抗器32を通して加えられる。抵抗器3
2の抵抗値は抵抗器31の抵抗値に対して充分大
きな値とする。コンデンサ33の端子電圧v33
出力電圧として用いられる。尚、増相整流器30
は公知であるので簡単のため詳細を省略する。
第12図に示す記憶器26および27の応動を
第13図を用いて説明する。電圧v30は図示のよ
うな脈動波形である。電圧v30の瞬時値が電圧v33
より高いときは、コンデンサ33は電圧v35より
抵抗器32を経て充電される。この時の充電時定
数は充分長い時間であり、電圧v33の上昇は緩か
である。電圧v30の瞬時値が電圧v33より低いとき
は、コンデンサ33は整流器34および抵抗器3
1を経て放電される。この放電時定数は短く、電
圧v33は電圧v30の瞬時値まで急速に降下する。
第13図で、電圧v30の脈動波形は時点t1まで
長時間一定であり変化しない。この間電圧v33
電圧v30の各周期ごとの極小値より低いとすれば、
電圧v33は徐々に上昇する。また極小値より高い
とすれば極小値の表われるごとに、電圧v33は極
小値まで急速に下降する。電圧v30の上昇は遅く、
下降は速かなので電圧v33の値は電圧v30の極小値
に殆んど等しい値に保たれている。
時点t1からt2の間、電圧v30は低い値である。電
圧v33はこれに伴い急速に下降し、時点t1〜t2間の
電圧v30の極小値に殆んど等しい値となる。時点
t2以後電圧v30は回復する。これにより電圧v33
徐々に上昇し、やがて(例えば数秒後)電圧v30
の極小値に殆んど等しい値となる。
電圧v30の各周期ごとの極小値はその時期の入
力電圧v24またはv25の大きさに比例する。したが
つて電圧v33は、入力電圧v24またはv25が安定状態
のときは電圧v24またはv25に比例し、電圧v24また
はv25が降下したときには降下後の電圧v24または
v25に比例した値まで急速に降下し、電圧v24また
はv25が上昇したときは上昇後の電圧v24またはv25
に比例した値まで徐々に上昇する。電圧v33に関
するこの現象を以下事前電圧の極小値を記憶する
という。
次に第10図および第11図に示す実施例装置
の応動を説明する。しや断器CB12の端子の母線
B1の正相電圧VB1に比例する電圧v22が信号S23
よりしや断器CB22の端子に送られ、その事前電
圧の極小値が電圧v26として記憶される。また、
しや断器CB22の端子の母線B2の正相電圧VB2に比
例する電圧v25の事前電圧の極小値v27として記憶
される。比較器28は(19)式に従つて出力e28を生
ずる。以上から出力e28の生ずる条件は (|VB2|の事前電圧の極小値) >K3(|VB1|の事前電圧の極小値) …(20) 但しK3は正の定数 となる。事故をしや断し再閉路しようとする時点
では、事前電圧の極小値は事故中の電圧と等しい
ので(20)式は (事故中の|VB2|) >K3(事故中の|VB1|) …(21) となる。(21)式が満足されるときはしや断器CB22
の端子で出力e28を生じ、したがつて出力e3を生
じ、しや断器CB22の端子が先行再閉路される。
このとき信号S29は送出されず、しや断器CB12
端子の出力e21は生じない。このためしや断器
CB12の端子は出力e3が出力e1の発生により生ずる
のでしや断器CB22の端子の再閉路成功を待つて
再閉路される。(21)式が満足されないときはしや
断器CB22の端子で出力e23を生じない。これによ
り信号S20が送出され、しや断器CB12の端子で出
力e21が生じ、更に出力e3を生ずる。このためし
や断器CB12の端子が先行再閉路される。しや断
器CB22の端子は出力e3が出力e1の発生により生ず
るので、しや断器CB12の端子の再閉路成功を待
つて再閉路される。
以上のように本実施例は送電線L2の両端のし
や断器CB12およびCB22の端子の正相電圧の大き
さ|VB1|と|VB2|の事故の値を比較し、一方
の端子の値|VB2|が他方の端子の値|VB1|に
対して所定の関係条件(21)式より高ければ、前記
一方の端子(CB22端子)を先行再閉路させ、低
ければ他方の端子(CB12端子)を先行再閉路さ
せ、先行再閉路端子の再閉路成功を待つて先行再
閉路しない端子を再閉路させるものである。これ
により前記の手順で先行再閉路しない端子が同時
に再閉路する場合に対して再閉路事故再発時の影
響を軽減できる。
また、(21)式で定数k3を1とすれば、事故中の
正相電圧の高い端子が先行再閉路するようにな
り、事故再発時の系統に対する支障が小さい端子
が先行再閉路する効果を有する。
尚、先行再閉路端子を決定する関係条件は(21)
式のみに限定されるわけではなく、例えば (事故中の|VB2|) >K3(事故中の|VB1|)−K4 …(22) 但しK4は正の定数 など種々変形実施し得るものである。
第14図は本発明の第4の実施例を示すもので
あり、図はしや断器CB12の端子に設置される装
置を示す。同様のものが他の端子にも設置され
る。第14図で、第10図および第11図と同一
部分は同一記号で示す。第10図の実施例と全く
同様にして正相波器22は電圧vB1の正相分に
比例する電圧v22を生じ、送信器23はv22で変調
された信号S23を生じ、この信号S23は他の端子に
伝送される。電圧v22は第11図の実施例の電圧
v25のかわりに記憶器27に加えられ、電圧v22
大きさの極小値を記憶する直流電圧v27を生ずる。
信号S23と同様の他の端子の信号S2 3′が復調器2
4に加えられ、復調出力として他の端子の電圧
vB2の正相分に比例する交流電圧v24を生ずる。電
圧v24は記憶器26に加えられ、電圧v26の大きさ
の極小値を記憶する直流電圧v26を生ずる。電圧
v26とv27が比較器28で比較され、比較器28は
次式の条件のときの出力e28を生ずる。
v27>K2v26 …(23) 出力e28または出力e1のいずれかが生ずると、
出力e3を生じ、再閉路が行なわれる。
以上で、電圧v27およびv26は各々自端子および
他の端子の事故中の正相電圧の大きさを記憶する
ものであり、従つて自端子が出力e28を生じて先
行再閉路する条件は |事故中の自端子の正相電圧| >K2|事故中の他の端子の正相電圧| …(24) となる。ここで一般には定数K2を1に近い1よ
り小さい値とし、各端子の事故中の正相電圧の大
きさがほぼ等しいときは全端子で先行再閉路が行
なわれるようにする。また、定数K2の値を各端
子で異なつたものとし、特定の端子では1より小
さい値、他の端子では1より大きい値として、各
端子の事故中の正相電圧の大きさがほぼ等しいと
きは、特定端子のみ先行再閉路するようにするこ
ともできる。また、(24)式の関係条件は例えば右
辺に負の定数を加えるなど種種変形し得るもので
ある。
以上のように第14図の実施例は他の端子の事
故中の正相電圧の値に対して自端子の事故中の正
相電圧の値が所定条件より大きいとき、その端子
を先行再閉路させ、他の場合は他の端子の先行再
閉路成功を条件に再閉路するものであり、第10
図および第11図の実施例も同様の定義で表現し
得るものである。いずれも再閉路事故再発時の影
響を軽減し得る効果を有する。
第15図は本発明の第5の実施例に用いられる
正相電圧継電器の構成を示す図である。このもの
が第4図の継電器2として用いられるほかは第4
図と同一構成とする。第15図で第5図と同一部
分は同一記号で示す。第15図において、36は
定電圧直流電源、37〜40は抵抗器である。4
1a,41b,41c,42a,42b,42
c,43a,43bおよび43cはしや断器
CB12の引はずし電流に応動する継電器の接点で、
3相を各々R、S、T相とするとき、R相が引は
ずされると接点41a,41bおよび41cが閉
じ、S相が引はずされると接点42a,42bお
よび42cが閉じ、T相が引はずされると、接点
43a,43bおよび43cが閉じる。44は比
較器である。
電源36の電圧v36は抵抗器37および40の
直列回路に加わり、抵抗器40の両端に電圧v40
を生ずる。しや断器CB12のR、S、T3相のうち
いずれか2相以上に引はずし電流が流れると、接
点41aと42b,42aと43b、または43
aと41bの直列回路のうちいずれかが閉路とな
り、抵抗器38が抵抗器37に並列接続される。
また、R、S、T3相のすべてに引はずし電流が
流れると、接点41c,42cおよび43cの直
列回路が閉じ抵抗器39が抵抗器37に並列接続
される。
すなわち3相が引はずされるときは抵抗器38
および39が37に並列接続され、電圧v40は最
も高く、この時の値をK5とする。2相が引はず
されるときは抵抗器38のみが抵抗器37に並列
接続され、電圧v40はK5より低い値であり、この
時の値をK6とする。他の場合は抵抗器38およ
び39とも抵抗器37に並列接続されることは無
く、電圧v40はK6より低い値であり、この時の値
をK7とする。比較器44は電圧vB1の正相分に比
例する電圧v8が電圧v40より大きければ動作し、
出力e44を生ずる。出力e44が第5図の出力e9と同
様にタイマ10に加えられ、タイマ10の出力e2
が第4図の正相電圧継電器2の出力として用いら
れる。
以上のように本実施例は正相電圧継電器の動作
電圧を再閉路前の事故種類により変え、(3相事
故)>(2相事故)>(1相事故)として正相電圧の
値についての所定条件を事故種類に応じて変える
ものである。これは、しや断器CB12およびCB22
がともに先行再閉路し事故が再発する場合、事故
回線を通過する電力の低下が(3相事故)>(2相
事故)>(1相事故)の順に著しいため、正相電圧
継電器の動作電圧を前記のようにし、健全回線を
通過する電力の低下を3相事故では少なく、1相
事故では多くするようにして、両回線を通過する
電力の低下の割合を事故種類に関係なく、ほぼ一
定に制限するのに有効である。
以上のように事故中の正相電圧の値について所
定条件が成立した端子を先行再閉路させるに当つ
ての所定条件は種々あり、前記のものに限らず
種々変形実施し得るものである。
この他本発明は上記した各実施例に限らず、そ
の一部を次のようにしても種々実施できるもので
ある。
(1) 第4図の3相電圧継電器1および第6図の実
施例は他の端子の再閉路が成功したことを検出
するための一手段に過ぎず種々変形実施し得る
ものである。例えば、特公昭39−17575号公報
に示されている3相不足電圧継電器は、3相の
どの相でも電圧が降下すれば動作するので、本
継電器の不動作によつて送電線の各相電圧が健
全であることを検出し、他の端子での再閉路成
功を検出することができる。また、同期検出継
電器は送電線側電圧が健全であり且つ送電線側
電圧と母線側電圧の位相差が一定角度以内のと
き動作するので、この継電器の動作によつて他
の端子の再閉路成功を検出することができる。
他の端子の再閉路成功を検出する手段は送電
線側電圧を用いる方法のみではない。例えば、
他の端子で再閉路を行なつた後一定時間内にし
や断が行なわれないことを検出し、これによる
信号を伝送するなどの手段もある。
(2) 本発明は他の再閉路手段と組み合わせて実施
することができる。例えば、第4図の実施例で
継電器2の動作により出力e2が生ずる端子が全
く無い場合には再閉路することができない。し
かし、しや断後電力動揺や発電機と原動機との
軸間応力による現象が充分落ち着くまでの長い
時間経過した後に再閉路を実施する、いわゆる
低速再閉路を並用すれば、しや断された送電線
を運転に戻すことができる。低速再閉路では電
力系統の復旧は若干遅れるが、手動操作による
復旧に比べれば遥かに速やかである。
また、3相のうちの故障相のみをしや断し再
閉路する再閉路方式では、何らかの理由で再閉
路が行なわれず、3相不平衡で運転が一定時間
続くときは、しや断されない相をしや断するこ
とが行なわれる。また、再閉路時事故が再発し
たときは故障相に無関係に3相ともしや断する
ことが行なわれる。本発明でもこれらのしや断
方式を並用し得ることは勿論である。
(3) 本発明は2端子送電線のみでなく3端子以上
の多端子送電線にも適用できる。この場合、本
発明を多端子送電線の一部の複数端子のみに適
用し、他の端子は再閉路を実施しないか、また
は本発明を適用する端子の先行再閉路成功を条
件に再閉路を実施させるなどの手段がある。
また、本発明の各実施例はいずれも容易に3
端子以上の多端子に適用し得る。すなわち、第
4図の実施例はそのまま多端子に適用できる。
第8図および第9図の複数端子の事故中の正
相電圧が一定値以上の条件が成立したとき特定
端子のみを先行再閉路させる実施例は、例えば
各端子に第1、第2、第3順位などの順位をつ
け、複数端子で条件が成立したときは、この順
位に従つて1端子のみを先行再閉路させるなど
若干変形することによつて適用可能である。
第10図および第11図の実施例は例えば特
定1端子、自端子と第1の他の端子、自端子と
第2の他の端子および第1の他の端子と第2の
他の端子の電圧を比較する比較器を設け、最も
電圧の高い端子に先行再閉路の指令を与えるな
どの手段によつて適用可能である。
第14図の実施例は、公知の最大値抽出回路
により、他の端子の記憶電圧(v26および同様
の電圧)の最大値を求め、この値と自端子の記
憶電圧v27と比較することによつて適用可能で
ある。
これらの適用手段はいずれも公知の手段を用
いて容易に実施し得るので、簡単のため詳細な
説明を省略する。また、いずれも多端子送電線
に用いて再閉路事故再発時の影響を軽減し得る
ものである。
(4) 以上の実施例では送電線端子の事故中の正相
電圧の値が所定条件より大きいか否かを検出す
るのに、該送電線端子がしや断される時点の前
後の間に於ける該送電線端子の母線側正相電圧
の最小値を用いたこれは母線側正相電圧では最
小値が該送電線端子が接続されている事故中の
送電線端子の正相電圧の値と等しく、特に事故
中であるか否かを識別して電圧値を検出する必
要が無いためである。しかし、送電線端子の送
電線側電圧を用いて事故中の値を検出しようと
する場合は、該端子しや断後の値が著しく低下
し、前記の手段では事故中の値を検出し得な
い。
第16図はこのような場合の正相電圧継電器
の構成例で、入力電圧を第4図の母線側電圧
vB1のかわりに送電線側電圧vL2とするほかは、
第4図、第8図および第9図の継電器2と全く
同様に用いられるものである。第16図で第4
図および第5図と同一部分は同一記号で示し、
29はタイマ、30はオア回路である。電圧
vL2が正相波器8に導かれてその正相分に比
例した電圧v8を生じ、電圧v8が一定値以上であ
れば電圧継電器9に出力e9を生ずる。継電装置
6のしや断指令出力e6が生ずると、時間T5
後タイマ29に出力e29を生じ、出力e6が無く
なると時間T6の後出力e29を消失する。出力e9
またはe29があると、オア回路30に出力e30
生じ、出力e30が第5図の出力e9と同様にタイ
マ10に加えられ、タイマ10の出力e2が第5
図の出力e2と同様に用いられる。
以上の実施例に於いて、時間T5は出力e6
より引はずされるしや断器の最小しや断時間よ
り若干短い時間とする。但し出力e6を生ずる継
電装置が特に高速度ではなく、動作時間が1サ
イクル以下になるような恐れが無いような場合
は時間T5を0とすることができる。また、時
間T6は時間T2より長く時間T1より充分短い時
間とする。
次に第16図に示す正相電圧継電器の応動を
説明する。しや断器CB12の線路側の正相電圧
VL2に比例する電圧がv8として得られ、電圧
VL2の絶対値|VL2|が一定値K1より大きいと
出力e9を生ずる。事故により|VL2|が降下し
た場合、事故中の値がK1より大きければ、し
や断器CB12がしや断されるまでは、出力e9
生ずる。しや断器CB12がしや断されると、正
相電圧絶対値|VL2|が降下し一定値K1より小
さくなり、出力e9が失なわれるが、しや断器
CB12のしや断を指令する出力e6により、しや
断前に出力e29を生ずる。この出力e29は出力e6
の消失後も時間T6の間続くので、出力e2はそ
の間失なわれない。時間T6は再閉路装置7が
出力e6の発生後出力e7(投入指令出力)を生ず
るまでの時間T2より長く、このT2経過時点で
出力e2があるので、第4図の実施例と同様にし
て先行再閉路が行なわれる。
事故中の正相電圧絶対値|VL2|が一定値K1
より小さい場合は、出力e29が生ずるまでの間
に出力e9が失なわれる。これにより出力e30
失なわれ、タイマ10が復帰して出力e2が失な
われる。以後出力e6を生ずるが、この出力e6
しや断器CB12のしや断と同時に失なわれるの
で、出力e29の継続時間は時間T6より僅かに長
いだけで、タイマ10の動作時間T1より充分
短い。このため、出力e6により出力e30を生じ
てもタイマ10は動作に至らず出力e2は生じな
い。この出力e2の喪失により先行再閉路は行な
われない。
以上のように第16図の構成例は送電線端子
の送電線側電圧を用いて、送電線端子の事故中
の正相電圧が一定値以上であるか否かを検出す
ることができるものである。以上の例は送電線
端子の事故中の正相電圧の値が所定条件を充た
すか否かを検出する一手段に過ぎず種々変形実
施し得るものである。
(5) 以上の各実施例では、正相電圧値が所定の条
件を充たすか否かを検出するのに、正相波器
8およびその出力に応動する電圧継電器を用い
た。しかし、このような構成は必らずしも必須
条件ではなく、これらを用いることなく、正相
電圧値が所定の条件を充たすか否かを検出する
手段を得ることができる。
すなわち、3相の各相電圧の瞬時値を各相ご
とに所定の時間間隔(たとえば30゜)でサンプ
リングしたうえ記憶し、この記憶した値により
電子計算機を用いて正相電圧を演算し、その値
が所定条件を充たすか否かを判定するなどはそ
の例である。
以上述べたように本発明によれば、再閉路時に
事故が再発したとき電力動揺および発電機応用へ
の影響が著しく大きい場合のみ成功確認再閉路を
行ない、その他の場合は他の端子の再閉路成功を
確認することなく再閉路を実施して速やかに系統
を復旧することができる再閉路装置が提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理を説明するための系統
図、第2図は第1図の系統で事故を生じたときの
正相等価回路図、第3図は同じく事故時の正相電
圧・電流ベクトルを示す図、第4図は本発明の第
1の実施例を示すブロツク図、第5図は第4図の
正相電圧継電器の構成例を示すブロツク図、第6
図は第4図の正相電圧継電器の構成例を示すブロ
ツク図、第7図は第4図に示す装置の応動をタイ
ムチヤートで示す図、第8図、第9図および第1
0図、第11図は本発明の第2の実施例および第
3の実施例をそれぞれ示すブロツク図、第12図
は第11図に示す記憶器の構成例を示す回路図、
第13図は第12図の応動を示す波形図、第14
図は本発明の第4の実施例を示すブロツク図、第
15図は第14図の正相電圧継電器の構成例を示
す回路図、第16図は正相電圧継電器の他の構成
例を示すブロツク図である。 1…3相電圧継電器、2…正相電圧継電器、5
…ループ条件検出器、6…継電装置、7…再閉路
指令装置、8,22,25…正相波器、9〜1
6…電圧継電器、18,23,29…送信器、1
9,21,24…受信器、26,27…記憶器、
28,44…比較器、30…増相整流器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 事故中にある送電線端子の正相電圧を導出す
    る第1の手段、この正相電圧が所定条件を充たす
    か否かを判定する第2の手段、前記送電線の他の
    端子の再閉路成功を判定する第3の手段、前記第
    2の手段により所定条件を充たしていると判定さ
    れるとその端子を先行再閉路させる第4の手段、
    前記第2の手段により所定条件を充たしていない
    と判定されると前記第3の手段により他の端子の
    再閉路成功が判定されたことを条件にその端子を
    再閉路させる第5の手段を有することを特徴とす
    る再閉路装置。 2 上記第1項に記載の特許請求の範囲におい
    て、所定条件は事故中の正相電圧の値が各端子に
    ついて同一または相異なる一定値以上としたもの
    である再閉路装置。 3 上記第1項に記載の特許請求の範囲におい
    て、所定条件は事故中の正相電圧の値が各端子ご
    とに同一または相異なる一定値以上であり、且つ
    複数の端子が一定値以上のときはその中の特定端
    子のみが成立したとするものである再閉路装置。 4 上記第1項に記載の特許請求の範囲におい
    て、所定条件は他の端子の事故中の正相電圧の値
    に対して自端子の事故中の正相電圧の値が所定の
    関係条件より大きくしたものである再閉路装置。 5 上記第1項に記載の特許請求の範囲におい
    て、所定条件は事故種類に応じて変えたものであ
    る再閉路装置。
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DE3169948D1 (en) 1985-05-23
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