JPH10512259A

JPH10512259A - 液状昆虫用餌

Info

Publication number: JPH10512259A
Application number: JP8521678A
Authority: JP
Inventors: ジェー．ウィック，ハイジ; ジェー．シュレーダー，ペーター
Original assignee: エス．シー．ジョンソンアンドサン，インコーポレーテッド
Priority date: 1995-01-09
Filing date: 1995-12-21
Publication date: 1998-11-24
Also published as: TR199600002A2; HU223183B1; DE69522239T2; WO1996021352A1; PT802727E; US5928634A; IL116657A; CZ217197A3; EP0802727B1; CN1175187A; NZ301088A; CA2209824A1; FI972902A; PL321277A1; KR100378894B1; CA2209824C; FI972902A0; AR000650A1; BR9510140A; SK93597A3

Abstract

(57)【要約】標的昆虫用液状餌およびその使用による昆虫の誘引または制御法。ソルビトールを、水性キャリヤーを形成するのに十分な水量に溶解する。溶解したソルビトールは液状キャリヤーの乾燥を遅らせるため湿潤剤として有効な十分大きい濃度である。液状餌は更に、標的昆虫を誘引するのに有効量で液状キャリヤーに溶解、分散、懸濁または乳化している少なくとも１種の昆虫誘引物質を含む。昆虫誘引物質は、スクロース、フルクトース、ｄ−マルトース、サッカリンのリチウム塩、塩化リチウム、ビタミンの組合せを含むことができる。液状餌はまた、殺虫剤、昆虫成長調節剤、キチン抑制剤、昆虫病原体、昆虫病原体から誘導される昆虫制御物質およびその組合わせからなる群から選ばれる昆虫制御活性成分の有効量を含むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称液状昆虫用餌発明の分野本発明は一般に昆虫用餌に関し、特に乾燥時間の遅い液状昆虫用餌に関する。背景技術摂取または消化する食物が液状であることを好むあるいは必要とする昆虫用の餌を作る場合には、液状製剤がいいことは誰にもわかることである。Senoret Ch emical Co.,Inc．of St．Louis，Missouriから“Terro Ant Killer”の名で販売されている水とスクロースからできた製品のような、市販されている液状アリ用毒餌は良く知られている。しかし、液状および半生タイプの餌は、使用中空気にさらされているうちに乾燥してしまう傾向があり、その利点を失う。 Brenner らの米国特許No.4,988,510は、乾燥の一般問題を検討している。Bren ner らは、変形性親水ゲルマトリックスを作りだすために、１種以上の湿潤剤を誘引物質および殺虫剤と一緒に処方した半固体昆虫用餌を開示している。空気から水分を吸収し餌を柔軟な比較的湿った状態に保つため、糖、グリセリン、他のポリヒドロキシアルコールが、有用な湿潤剤として挙げられている。Brenner らは、湿潤剤は、成分の意図する結果を達成するに必要な量と定義された、“有効量”で存在させると述べている。湿潤剤の量は乾燥重量基準で30乃至45% と記載されている。昆虫用餌にソルビトールを含有させることは、本発明に関係があり、Brenner らにより一つのクラスとされたポリヒドロキシアルコールはソルビトールを含む可能性がある。更に、Hagarty の米国特許No.4,889 ,710およびInazuka らの米国特許No．4,160,824 では、その記載の昆虫用餌製剤は特にソルビトールを含んでいる。しかし、Brenner らの餌は液状ではなく、Ha gatry およびInazuka らはソルビトールを湿潤剤としてではなく、乳化剤として利用している。Hagarty には、水溶性膜形成重合体から形成されるエアロゾル発泡体が開示されている。乳化剤は、塗膜形成重合体が発泡できるよう乳化させるために含まれ、ソルビトール誘導体が有用な乳化剤のなかの例として挙げられている。Hagarty の組成物における乳化剤量は0.01乃至5 重量% の範囲である。 Inazuka らは、選択肢の１つとして、乳化剤、分散剤などの助けで適当な液状キャリヤーに溶解または分散して溶液または乳化液で使用出来る昆虫誘引組成物を記載している。ソルビトールは、Inazuka らの昆虫誘引組成物で使用するための適当な乳化剤、展着剤、浸透剤として指定されている。提案されたソルビトールの量は規定されてはいないが、当業者は通常のまたは有効量と理解する。上記のHagarty の開示は、当業者が上記乳化剤は0.01乃至5 重量% の量で有効と期待するであろうことを示している。ソルビトールは、市販されている材料であり、種々の目的のため種々の濃度の水溶液として市販されている。従って、ソルビトールは、約70重量% の水溶液で、製造その他の目的のため市販入手できる。Gerberらの米国特許No.2,829,085は、本発明に関係する濃度のソルビトール溶液の例である。Gerberらは治療剤用の非経口ビヒクルを記載しているが、そこでは注射用水性製剤中で非可溶性治療剤の懸濁を助けるためにソルビトールが使われている。Gerberらの場合、注射用製剤中で懸濁される治療剤の比重に実質上等しくなるように水溶液の比重をあげるに足る量のソルビトールを使用する。二つの治療へのGerberらの発明の応用を示すために与えた２例では、30.4重量% および59.2重量% が挙げられている。 Hagarty，InazukaらもGerberらもソルビトールの湿潤性を利用するものではなく、その製剤の乾燥を遅らせる戦略に関するものでもない。発明のまとめ本発明を要約すると、標的とする昆虫用の液状餌が、水性担体となるのに十分量の水に溶解したソルビールを含むというものである。溶けたソルビトールは、液状キャリヤーの乾燥を遅らすための湿潤剤として有効な高い濃度であるが、誘引物質や液状餌の他の成分を添加しても液状キャリヤーが液体のままでいられる濃度である。液状餌はさらに、液状キャリヤーに溶解、分散、懸濁または乳化する少なくとも１種の昆虫誘引物質を、標的昆虫の誘引に有効量含む。本発明の別の実施形態は、昆虫誘引物質が、スクロース、フルクトース、d-マルトース、サッカリンのリチウム塩、塩化リチウム、ビタミンの組み合わせを含むと総括される。液状餌のこの実施形態はまた、昆虫制御活性成分としてペルフルオロオクタンスルホン酸リチウムの有効量を含む。本発明の方法を要約すると、標的昆虫の誘引方法であって第１に総括した液状餌を昆虫に提示することを含むものである。標的昆虫制御のための本発明の方法は、殺虫剤、昆虫成長調節剤、キチン阻害剤、昆虫病原体、昆虫病原体から誘導された昆虫制御物質、およびその組合わせからなる群から選ばれる昆虫制御活性成分の有効量を添加した、上記の液状餌を昆虫に提示することを含む。標的昆虫制御法の好ましい実施形態においては、液状餌の昆虫誘引物質は、スクロース、フルクトース、d-マルトース、サッカリンのリチウム塩、塩化リチウム、ビタミンを組み合わせて含む。この実施態様で好ましい昆虫制御活性成分はペルフルオロオクタンスルホン酸リチウムである。図面の説明図１は水中のソルビトールの異なる濃度の乾燥速度の測定結果を示すグラフである。発明の詳細な説明本発明の標的昆虫用液状餌は、乾燥の遅い水性液状キャリヤーを与えるように処方される。この目的を達成するためには、水性液状キャリヤーの乾燥を遅らせるため、ソルビトールを湿潤剤として有効な高濃度で水に溶かして、水性液状キャリヤーを作る。成分の“有効量”とは、成分の意図する結果を達成できる量と定義される。下記実施例で示されるように、最小で20% のソルビトールを水に溶かすと、本発明の液状昆虫用餌にとって重要な程度まで溶液の乾燥を遅くすることができる。ソルビトールは自体、昆虫にたいし誘引物質として有効ではない。従って、少なくとも１種の誘引物質を、標的昆虫を誘引するのに有効な量で水性液状キャリヤーに入れる必要がある。昆虫誘引物質を液状餌中に分布させるためには、昆虫誘引物質を液状キャリヤーに溶解、分散、懸濁、または乳化する必要がある。水性液状キャリヤーが乾燥するにつれ、溶解していた昆虫誘引物質は飽和に達し、固体形で析出し始める。同様に、分散、懸濁または乳化していた昆虫誘引物質は、液状キャリヤー全体に分布していられなくなり、または製剤全体が乾燥してペースト、はては固体にまでなってしまう。水性液状キャリヤーの溶液中の固体の一つとしてのソルビトールは、液状キャリヤーに溶解しているまたは含まれている固体の全濃度に寄与する。その結果として、水性液状キャリヤーに溶解しているソルビトールは、乾燥を遅らせる湿潤剤として有効な十分大きい濃度でなければならないが、その濃度は昆虫誘引物質、液状餌の他の成分の望む量を添加するとき、液状キャリヤーが液体のままでいられないほど高濃度であってはならない。理論上は、ごく少量のソルビトールを液状キャリヤーに溶解してもよいはずである。その水が蒸発し始めると、水の連続的蒸発で他の溶解物質と共にソルビトールの濃度が増し、ソルビトールの湿潤特性は濃度が高くなるにつれて増加し、遂にはソルビトールは餌の乾燥を著しく遅らせるあろう。しかし、実際的見地からは、液状キャリヤーに溶解、分散、懸濁、または乳化しているソルビトールおよび他の成分の初期濃度は、液状餌が始めから有用な機能をもち、またソルビトールの濃度が更なる乾燥を遅らせるのに十分なほど高くなる前にその体積の過度の割合がなくなることがないようなものでなければならない。本発明の液状餌中のソルビトールの最小初期乾物重量％は、２０％以上、好ましくは３５％以上、さらに好ましくは５０％以上である。実際の目的で好ましいソルビトールの最大乾物重量％は、６５％、更に好ましくは６０％以下である。本発明の液状餌の昆虫誘引物質は、昆虫誘引フェロモンおよび臭；炭水化物、タンパク質、脂肪、油、無機塩、人工甘味剤、ビタミン、天然および人工フレーバーのような昆虫誘引摂取可能物質；および水性液状キャリヤーに含ませることができ、餌を餌にする昆虫に利用しやすくできる他の誘引物質から選ぶことができる。どのような標的昆虫にたいしても、誘引物質を組合わせると個々の誘引物質と同じまたは一層有効になるであろう。そこで、標的昆虫が膜翅類昆虫であるときは、スクロース、フルクトース、d-マルトースの組合わせが昆虫を誘引することが分かった。サッカリンまたはそのアルカリ金属塩も、誘引性であることが分かった。水性液状キャリヤーに溶解または分布できるビタミンと同様に、塩化ナトリウムおよび塩化リチウムも誘引物質である。これら別々の昆虫誘引物質の種々の組合わせが最適の結果を達成することが分かった。更に、とうもろこしから単離された天然糖の混合物も有用であり、これらは主としてフルクトースからなるが、かなりのデキストロースおよび高級糖類画分ももつ。特に標的昆虫がアリまたは他の膜翅類昆虫であるときは、液状餌の好ましい実施態様は、スクロース、フルクトース、d-マルトースを混合した昆虫誘引物質を含む。更に一層好ましいものは、サッカリンのアルカリ金属塩およびアルカリ金属塩化物も含む昆虫誘引物質である。昆虫誘引物質が更にビタミンを含むときは、最上の結果が得られた。チェコスロバキア科学院昆虫学研究所（the Entomolo gical Institute of the Czechoslovak Academy of Sciences）のFrantisek Seh nal博士は、Racine，Wisconsin における1991年 7 月21日の公開口頭発表で、po ultry用ビタミンが、本発明とは異なるある種の固体または半固体餌において昆虫にたいし誘引性であることが判明したと報告した。水溶性または水分散性ビタミン製剤が好ましいが、ビタミンが乳濁液、すなわち本発明の水性液状キャリヤー中にビタミンを分散する別の手段、の一部分をなす場合は、昆虫誘引物質として水不溶ビタミンの使用も可能である。上記使用および物質も、本発明の範囲および精神である。上記液状餌は、アリおよび他の膜翅類昆虫に好ましいとした上記のものも含め、バッタ目昆虫でも有効なことが分かってきた。これらはまた、ハサミムシ目、シミ目および他の昆虫にも有効と考えられる。したがって、本発明の範囲は特定の昆虫または目に限定されると理解すべきではない。昆虫用の液状餌は、昆虫制御活性成分をふくまなくても、多数の環境で有用であることができる。したがって、研究または昆虫集団監視目的または昆虫制御のため、更に昆虫に生物学的に影響を与える物質を餌に添加することなく、トラップまたはエサ場に標的昆虫をおびき寄せて、そこで捕まえ、観察し、計数するのに有用であり得る。しかし、殺すためまたは昆虫を制御または生物学的に影響を与えるため、餌に昆虫制御活性成分を含めることが普通である。したがって、本発明の液状餌の好ましい実施形態は、液状餌をとる昆虫に関して、望む結果を達成するのに有効量で、液状キャリヤーに溶解、分散、懸濁、または乳化できる昆虫活性制御成分の有効量を含む。本発明の好ましい昆虫制御活性成分は、殺虫剤、昆虫成長調節剤、キチン阻害剤、昆虫病原体、昆虫病原体から誘導された昆虫制御物質、およびその組合わせからなる群から選ばれる。種々の殺虫剤が入手でき、本発明の液状餌で使うのに適している。本発明で有用であるためには、殺虫剤は、標的昆虫に忌避されて、その昆虫が液状餌を餌にできないものであってはならず、また殺虫剤は望む結果を達成するのに有効な濃度で液状キャリヤーに溶解、分散、懸濁、または乳化できる必要がある。殺虫剤自体が少量で著しく効力がある場合、または昆虫が死ぬ前に餌を繰り返し食べるように遅いまたは累積の作用が望ましい場合、殺虫剤は比較的低濃度でも有効であり得る。後者は、始めに餌をとった昆虫だけでなく、全巣が活性成の影響をうけるように、社会性昆虫に繰り返し活性成分を巣に運ばせることが望まれる際の普通の目標である。有用な、現在入手できる殺虫剤は、クロルピリフォス、ホキシム、アセフェートのような有機リン剤、ヒドラメチルノンのような非リン系殺虫剤、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、シリカエアロゲルのような無機殺虫剤、除虫菊粉またはトランスフルスリン、サイフルスリン、デルタメスリン、d-フェノスリン、フェンバレレートのような合成ピレスロイド、プロポクスル、カルバリル、ベンジオカーブ、フェノキシカーブ、ジオキシカーブのようなカルバメート、Rhone-Poulenic A g Co．（Research Triangle Park，North Carolina）から販売されているフィプロニルのようなピラゾール、American Cyanamid Co．（Wayne，New Jersey）から“Pirate”として販売されている製品のようなピロール、ペルフルオロオクタンスルホン酸リチウム、N-エチルペルフルオロオクタンスルホンアミドのようなスルホネートおよび関連殺虫剤、リンダン、アルドリン、ジエルドリン、エンドリンのような環式化合物を含むが、これらに限定されない。有用な昆虫成長調節剤は、メトプレン、フェノキシカーブ、ピリプロキシフェンを含むが、これらに限定されない。キチン阻害剤は、フルフェノクスロン(She ll Chemical Company（Houston，Texas）から“Morto”として販売)、ルフェヌロン(Ciba-Geigy Corp．（Greensboro，North Carolina）から販売)を含むが、これらに限定されない。昆虫病原ウイルス、細菌、かびまたは線虫のような生きた昆虫病原体も、本発明の液状餌に含めることにより、標的昆虫に供給できる。例としては、Baculovi rus、Bacillus thuringiensisおよびBacillus sphaericus のような他の有用細菌、真菌のVerticillium株、Biosys，Inc．of Palo Alto，Californiaから“Bio safe”の商標で販売されているような天然の殺昆虫線虫が挙げられる。一方、昆虫制御物質は、昆虫病原体から誘導または回収できる。上記物質の例は、B．thu ringiensisから単離できる外毒素結晶、Xenorhabis spp．線虫からのある種の加工物質、アベルメクチンのようなある種の細菌発酵製品、Abbott Laboratories of North Chicago，Illinois から“DiBeta”の商標で販売されている製品を含む。β-エキソトキシンとしても知られているDiBetaは、あるB．thuringiensis 菌株の細菌発酵から得られる生物殺虫剤であると報告されている。全ての型の昆虫制御活性成分を、個々にまたは他の相容性昆虫制御活性成分と組合わせて使用できる。好ましい昆虫制御活性成分は、殺虫剤としてのペルフルオロオクタンスルホン酸リチウムの有効量を含む。従って、好ましい昆虫誘引物質としてサッカリンの塩を含むときは、ペルフルオロオクタンスルホン酸リチウムの沈殿を避けるために、上記塩はサッカリンのリチウム塩であることが必要である。サッカリンのリチウム塩は、液状餌の処方前に作ってもよいし、餌自体を処方するときにサッカリンと炭酸リチウムの反応によりその場で作ってもよい。標的昆虫を誘引する本発明の方法は、上記種類の液状餌を昆虫に提示する段階を含む。餌は、液をためられるカップまたは他の容器中で提示することができる。しかし、こぼれを避け、液状餌の乾燥をさらに遅らすために、こぼれ防止容器内に液状餌を入れ、大気が液状餌に触れるのを制限するのが好ましい。実験動物に使うのが便利なコンパクト食餌ペレットのような多孔質錠剤も、液状餌に浸漬できる基質として使える。ペレット本体は、そこから液状餌が昆虫に提示されるペレット表面に毛管作用で運ばれる液溜として働く。本発明の液状昆虫餌は、液状処方物の従来の製造手段により製造できる。適当な方法は、冷混合および一般に当業者利用できる他の混合操作を含む。サッカリンのリチウム塩が望ましい成分である場合の本発明の液状昆虫用餌の具体的な製造操作を下記の実施例で示す。本発明の液状昆虫用餌、標的昆虫の誘引法、標的昆虫の制御法を次の実施例で例示する。ことわらない限り、パーセントは全て乾物重量であり、温度は全て℃ で表す。これらは例であって、本発明の範囲を限定するものと理解してはならない。実施例１：ソルビトールの添加による水性液状製剤からの蒸発水分損失の遅延図１はソルビトール水溶液の乾燥速度の測定結果を示すグラフである。乾物重量でソルビトール0%乃至70% を含む脱イオン水のソルビトール溶液を用意した。溶液は10% 刻みで用意した。各溶液の3g試料を、ふたのない計量ボートに入れ、空気に24時間さらした。実験は３回実施した。ボートと試料を始めに秤量し、グラフに示した時間に定期的に秤量し、蒸発水分損失を監視した。一般に、乾燥の遅延は、ソルビトールの濃度と共に増加し、ソルビトール20% 濃度が、多重比較のためのBonferroni試験による分散分析で、p=0.05の統計的有意で、0%ソルビトールの溶液と異なる重量損失速度が検出できる最小濃度であった。これは、乾燥の遅延において実際に効果が出る最小ソルビトール濃度と考えられる。実施例２：本発明の昆虫用餌のある種の好ましい処方物の製法次に開示の本発明の液状昆虫用餌の処方物を、次の工程に従い製造した。使ったソルビトールは、乾物重量でソビトール70% を含む市販ソルビトール水溶液であった。Cornsweet 95は、95% がフルクトースであるとうもろこしから単離した可溶糖混合物を含む水性製剤である。Cornsweet 95は水約23% を含んでいる。これらの市販水性製剤を、それぞれ“ソルビトール、70%”および“Cornsweet 95, 77%”と呼ぶ。ビタミンミックスF8095 は、Holton Industries の会社である Bi o-Serv,（Frenchtown，New Jersey）販売の鱗翅目用の水溶性ビタミン混合物である。ビタミンミックスF8095 を使用したが、昆虫が利用できる他のビタミン製剤を代わりに使用できる。使った市販d-マルトース製剤は、d-マトース90%、他の乾燥物質10% を含み、単に“d-マルトース”と呼ぶ。使った水は脱イオン水であった。ソルビトール,70%を釜に仕込み試料１を作った。サッカリンナトリウム、スクロース、d-マルトース、Cornsweet95,77% を加え、溶けるまで混合した。低熱で（約49℃）加熱すると速く進む。第２容器で、塩化ナトリウム、ビタミンミックスF8095、水を混合し、固体が溶けたら、容器内容物を釜に移した。試料２は、ソルビトール70% を釜に仕込み、スクロース、d-マルトース、Cornsweet95,77% を加え、完全に溶けるまで混合した。低温（約49℃）で加熱すると工程が速まる。第２の釜でサッカリンと水の一部分を混合した。サッカリンは分散したが、溶解しない。炭酸リチウムを加えて混合すると発泡反応が起きた。第２釜の内容物を第１釜に加えた。第３釜でビタミンF8095、塩化リチウム、残りの水を混合すると若干の熱が発生した。溶解後、第３釜の内容物を第１釜に加え、良く混合し、試料２の製造を完了した。試料３−６については、ソルビトール，70% を釜に仕込み、スクロース、d-マルトース、Cornsweet95,77% を加えた。これらを完全に溶けるまで混合し、ソルビトール中間混合物をつくった。低温（約49℃）で加熱して、溶解工程を速めた。第２釜にサッカリン、水を仕込み、混合した。サッカリンは水溶性でないので、水に分散するが溶けなかった。第２釜に炭酸リチウムを加えた。サッカリンのリチウム塩が生成するにつれ、発泡反応が起った。生成物が透明となるまで第２釜の内容物を混合し、サッカリンリチウム中間混合物をつくった。第２釜の内容物を第１釜のソルビトール中間混合物に加えた。試料３−６では、ペルフルオロオクタンスルホン酸リチウムを水と共に第３釜に仕込み、溶けるまで混合した。この溶液を、ソルビトールおよびサッカリンリチウム中間混合物の入った第１釜に加えた。第１釜の成分を再び十分に混合した。最後に、ビタミン、塩化リチウム、追加の水を第４釜に入れ、混合し、ビタミン／アルカリ金属塩中間混合物をつくった。工程中若干の熱が発生した。溶けるまで、ビタミン／アルカリ金属塩中間混合物を混合し、第１釜の内容物に加え、最後の処方物をつくった。全バッチを十分に混合した。試料７を作るにはソルビトール,70%を釜に仕込み、次いでスクロース、d-マルトース、Cornsweet95,77%、サッカリンナトリウムを加えた。これらを溶けるまで混合し、低温（49℃）加熱し、工程を速めた。第２容器で、塩化ナトリウムとビタミンミックスF8095を水を溶けるまで混合し、釜に加えた。Ｎ−メチルピロリドン中のFipronil 1% 溶液をつくった。最終処方物中でFipronilが望む濃度になるようこの溶液の適当量を加え、試料７の製造を完了した。試料７と同一方式で、試料８−１０をつくったが、ただしサッカリンナトリウムを釜に加えず、Fipronil溶液の代わりに、ホウ酸水溶液をつくり、試料中ホウ酸が望む濃度になる量を加えた。ソルビトール,70% を釜に加え、次いでスクロース、d-マルトース、Cornswee t95,77%、サッカリンナトリウムを加え、試料１１をつくった。全てを溶けるまで49℃で混合した。第２容器で、塩化ナトリウム、ビタミンミックスF8095 を水に溶かし、釜に加えた。次いでホウ酸ナトリウムを釜に加え、完全に溶けるまで混合し、試料１１の製造を完了した。表１では、上で述べたように使った市販成分のパーセントで表してある。表２では、同一処方物を、各成分の計算乾物重量％で記載した。表３は、処方物を上で述べたように使った市販成分のパーセントで表してある。表４では、表３に開示した同一処方物を、各成分の計算乾物重量％で記載した。実施例３：好ましい “２釜”製法実験室試験目的のため、試料３−６のようなペルフルオロオクタンスルホン酸リチウム物質の製造には、実施例２の４釜法を使ったが、実施例２に記載の成分の市販形に関しては、簡単な好ましい製法の例は次のとうりである。第１釜で、次の成分、脱イオン水42.03%、炭酸リチウム2.08%、サッカリン 1 0.18%、塩化リチウム6.31% ビタミンミックスF80951.90%、ペルフルオロオクタンスルホン酸リチウム37.53%を有する第１中間物をつくった。第 1中間物は次の操作により製造した。水を釜に入れ、撹拌を開始した。次に炭酸リチウムを加え、溶けるまでかきまぜた。次に、過度の発泡を防ぐため、サッカリンを一時に１／４ずつ加えた。渦を生じるように撹拌を増し、サッカリンの各添加後、発泡が止み、サッカリンが溶けるまで撹拌を続けた。サッカリンを最後に添加してから、撹拌を5 分続けた。次に、塩化リチウムを加え、溶液が透明になるまで混合物をかきまぜた。ついで、ビタミン混合物を加え、透明となるまで混合した。最後に、ペルフルオロオクタンスルホン酸リチウムを加え、２分混合した。第２釜では、次の成分、ソルビトール,70% を75.584%、スクロースを5%、Corn sweet95,77% を6.7%、d-マルトースを3.2%を含む第２中間物を製造した。第２中間物は、次の操作により製造した。先ず、ソルビトール,70%を釜に仕込み、撹拌を開始した。釜を約38-43 ℃に加熱した。次に、Cornsweet95,77% を加え、ソルビトール70% と十分に混合した。次に、スクロースを加え、透明となるまで混合物をかきまぜた。最後に、d-マルトースを加え、混合物を更に５分かきまぜて、第２中間物をつくった。最終処方物をつくるため、第１中間物を第２中間物に加え、５分混合した。示した処方物の餌特性を示すために、次の実験を実施した。実験１：給餌試験：アリ別々の試験において、イエヒメアリ（Monomorium pharaonis）に、同時に与えた水性液状昆虫用餌を選ばせた。その目的は、アリが餌を食べるのを確認し、誘引物質の種々の組合わせの相対的効果を確立することであった。餌は、全て一般に処方は類似であったが、ただし昆虫誘引物質を下の表に示したように変えた。重量損失を検出することにより、消費を測定した。“ソルビトール”はソルビトール,70% であり、“Na サッカリン”はサッカリンのナトリウム塩であり、“糖類”はd-マルトース、Cornsweet95,77%、スクロースの混合物を指す。“BSA”はウシ血清アルブミンであり、“ビタミン”はビタミンミックスF8095 である。試験１：試験２：試験３：実験２：給餌試験：スズメバチスズメハチ（Vespula germanica およびV．maculifrons）を、実施例２の試料１に匹敵する液状餌、またはスクロースの40重量% に個々に２時間さらした。次の表に示した各試験環境で８回の繰り返しで行った。蒸発にたいし補正し（スクロース溶液はソルビトール含有餌よりも一層早く蒸発する）、消費をμｌで測定した。“飢餓”と書いてあるところは、餌およびスクロース溶液に試験的にさらす前に、示した時間ハチを食物および水から隔離した。実験からわかるのは、ハチはスクロース溶液のほうを大いに食べるが、ハチは実際上ソルビトール含有液状昆虫用餌も食べたということである。実験３：ヒメイエアリ：コロニー殺害試験 0.001%Fipronilを含む実施例２の試料７に相当するナトリウム基剤餌を使い、コロニー殺害試験を実施した。各試験当たり３コロニーについて、６週間のあいだ、死んだヒメイエアリの全数を巣ごとに数えた。アリを昆虫制御活性成分として殺虫剤を含む本発明の液状昆虫用餌にさらすと、アリの制御に有効なことを実験は示している。処理平均死数餌 822.3 対照 166.0 対照のあるＴ−試験(p=0.004)を使い分析し、観察された差は有意であった。実験４：集団監視試験：B．germania(ドイツゴキブリ) 実施例２の試料３の液状昆虫用餌を含浸した多孔性ラット食物ペレットの利用前と後で、24時間露出した粘着性わなで捕らえたゴキブリ数を数えた。数字は、チェコ共和国内の試験場所であるアパートの台所にしかけた４つ並べた粘着性トラップに捕えられたゴキブリの数を示す。ゴキブリを、昆虫制御活性成分として殺虫剤を含む本発明の液状昆虫用餌にさらすと、ゴキブリの制御に有効なことを、実験は示している。実験５：コロニー殺害試験実施例２の試料８−１０と実質上同一の液状昆虫用餌を、ヒメイエアリの試験コロニーに与えた。各試験条件は４回実施した。餌を与える直前およびその後週間隔で、アリ集団を数えた。アリを飼育した正規の食餌を対照として使った。制御効果は認められず、実験を３週の終わりに中止した。この負の結果が何を示すか明らかではない。昆虫制御活性成分としてのホウ酸は、実験条件下でアリにたいし効果が無いことを示すのかもしれない。結果は、Fipronilを殺虫剤として使った実験３と対照的である。上記明細書と実施例の検討から、当業者は開示の工程および物質置き換えできる本発明の変形と変更が分かる。そのような変形、変更は本発明の範囲に入る。従って、本発明は請求の範囲に示された以外は限定されるものと考えるべきではない。産業への応用性上で議論したように、液体形の昆虫用餌は、摂取または消化に液状食物を要求または好む昆虫に使うのに利点がある。上記餌は、研究、商業および家庭状況下で、昆虫の監視および制御に産業的に有用である。上記餌が最適に有用なためには、できるだけ長く液体のままでいる必要がある。本発明は、乾燥時間を遅らせた液状昆虫用餌のニーズにむけられたものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号ＦＩＡ０１Ｎ 59/14 Ａ０１Ｎ 59/14

Claims

【特許請求の範囲】１．ａ．水性液状キャリヤーを形成するのに十分な量の水に、ソルビトールが液状キャリヤーの乾燥を遅らせるための湿潤剤として働くのに十分な高濃度であってかつ、液状餌の誘引物質または他の成分を添加するとき液状キャリヤーが液体でなくなるほど高濃度ではない濃度で溶解したソルビトール、ｂ．標的昆虫を誘引するのに有効量で液状キャリヤーに溶解、分散、懸濁または乳化している少なくとも１種の昆虫誘引物質、からなる標的昆虫用の液状餌。２．ソルビトールの乾物重量％が２０％以上で、６０％以下である請求の範囲１の液状餌。３．ソルビトールの乾物重量％が３５％以上で、６０％以下である請求の範囲１の液状餌。４．ソルビトールの乾物重量％が５０％以上で、６０％以下である請求の範囲１の液状餌。５．殺虫剤、昆虫成長調節剤、キチン阻害剤、昆虫病原体、昆虫病原体から誘導される昆虫制御物質、およびその組合わせからなる群から選ばれる昆虫制御活性成分の有効量を含んでいる請求の範囲１の液状餌。６．昆虫制御活性成分が、ペルフルオロオクタンスルホン酸リチウム、ｄ−フェノスリン、Ｎ−エチルペルフルオロオクタンスルホンアミド、フィプロニル、アベルメクチン、クロルピリフォス、ホキシム、アセフェート、ヒドラメチルノン、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、シリカエアロゲル、ジョチュウギク、トランスフルスリン、サイフルスリン、デルタメスリン、フェンバレレート、プロポクスル、カルバリル、ベンジオカーブ、フェノキシカーブ、ジオキシカーブ、リンダン、アルドリン、ジエルドリン、エンドリン、昆虫病原体ウイルス、細菌、カビ、線虫、これらから誘導される昆虫制御物質、およびその組合わせからなる群から選ばれる請求の範囲５の液状餌。７．昆虫誘引物質が、昆虫誘引フェロモンおよび臭、昆虫が摂取可能な炭水化物、タンパク質、脂肪、油、無機塩、人工甘味剤、ビタミン、天然および人工のフレーバーおよびその組合わせからなる群から選ばれる請求の範囲１の液状餌。８．昆虫誘引物質が、スクロース、フルクトース、ｄ−マルトース、サッカリン、サッカリンのアルカリ金属塩、アルカリ金属塩化物、ビタミンおよびその組合わせからなる群から選ばれる請求の範囲１の液状餌。９．ペルフルオロオクタンスルホン酸リチウム、ｄ−フェノスリン、Ｎ−エチルペルフルオロオクタンスルホンアミド、フィプロニル、アベルメクチン、クロルピリフォス、フォキシム、アセフェート、ヒドラメチルノン、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、シリカエアロゲル、ジョチュウギク、トランスフルスリン、サイフルスリン、デルタメスリン、フェンバレレート、プロポクスル、カルバリル、ベンジオカーブ、フェノキシカーブ、ジオキシカーブ、リンダン、アルドリン、ジエルドリン、エンドリン、昆虫病原体ウイルス、細菌、カビ、線虫、これらから誘導される昆虫制御物質およびその組合わせからなる群から選ばれる昆虫制御活性成分の有効量を含んでる請求の範囲８の液状餌。１０．標的昆虫がアリであり、昆虫誘引物質が、スクロース、フルクトース、ｄ−マルトースの組合せを含む請求の範囲８の液状餌。１１．昆虫誘引物質が、サッカリンのアルカリ金属塩とアルカリ金属塩化物も含む請求の範囲１０の液状餌。１２．昆虫誘引物質がビタミンも含む請求の範囲１０の液状餌。１３．標的昆虫がアリであり、ａ．昆虫誘引物質が、組合わせでスクロース、フルクトース、ｄ−マルトース、サッカリンのリチウム塩、塩化リチウムを含み、ｂ．昆虫制御活性成分がペルフルオロオクタンスルホン酸リチウムの有効量を含む、請求の範囲８の液状餌。１４．昆虫誘引物質が、サッカリンおよび炭酸リチウムを含み、炭酸リチウムのすくなくとも一部分がその場で反応して液状餌のサッカリンのリチウム塩を形成するものである、請求の範囲１３の液状餌。１５．昆虫誘引物質がビタミンを含む請求の範囲１４の液状餌。１６．液状餌が、餌を保持する液溜めとしての多孔性ボデー内に保持されている請求の範囲１の液状餌。１７．ａ．水性液状キャリヤーを形成するのに十分な量の水に、ソルビトールが液状キャリヤーの乾燥を遅らせるための湿潤剤として働くのに十分な高濃度であってかつ、液状餌の誘引物質または他の成分を添加するとき液状キャリヤーが液体でなくなるほど高濃度ではない濃度で溶解したソルビトールと、ｂ．標的昆虫を誘引するのに有効な量で液状キャリヤーに溶解、分散、懸濁または乳化している、スクロース、フルクトース、ｄ−マルトース、サッカリンのリチウム塩、塩化リチウム、ビタミンの組合せを含む昆虫誘引物質、ｃ．昆虫制御活性成分として有効量のペルフルオロオクタンスルホン酸リチウムとからなる標的昆虫用の液状餌。１８．昆虫誘引物質が、サッカリンおよび炭酸リチウムを含み、炭酸リチウムのすくなくとも一部分がその場でで反応して液状餌のサッカリンのリチウム塩を形成するものである請求の範囲１７の液状餌。１９．ａ．水性液状キャリヤーを形成するのに十分な量の水に、ソルビトールが液状キャリヤーの乾燥を遅らせるための湿潤剤として働くのに十分な高濃度であってかつ、液状餌の誘引物質または他の成分を添加するとき液状キャリヤーが液状でなくなるほど高濃度ではない濃度で溶解したソルビトールと、ｂ．標的昆虫を誘引するのに有効量で液状キャリヤーに溶解、分散、懸濁または乳化している少なくとも１種の昆虫誘引物質を含んでいる液状餌を、標的昆虫に提示する段階からなる標的昆虫の誘引法。２０．液状餌のソルビトールの乾物重量％が、２０％以上で、６０％以下である請求の範囲１９の方法。２１．昆虫誘引物質が、昆虫誘引フェロモンおよび臭、昆虫が摂取可能な炭水化物、タンパク質、脂肪、油、無機塩、人工甘味剤、ビタミン、天然および人工のフレーバー、その組合わせからなる群から選ばれる請求の範囲１９の方法。２２．標的昆虫が膜翅類昆虫であり、昆虫誘引物質が、スクロース、フルクトース、ｄ−マルトース、サッカリン、サッカリンのアルカリ金属塩、アルカリ金属塩化物、ビタミンおよびその組合わせから成る群から選ばれる請求の範囲２１の方法。２３．標的昆虫がアリであり、昆虫誘引物質が、組合わせでスクロース、フルクトース、ｄ−マルトースを含む請求の範囲２２の方法。２４．昆虫誘引物質が、サッカリンのアルカリ金属塩、アルカリ金属塩化物も含む請求の範囲２３の方法。２５．昆虫誘引物質がビタミンも含む請求の範囲２３の方法。２６．ａ．水性液状キャリヤーを形成するのに十分な量の水に、ソルビトールが液状キャリヤーの乾燥を遅らせるための湿潤剤として働くのに十分な高濃度であってかつ、液状餌の誘引物質または他の成分を添加するとき液状キャリヤーが液体でなくなるほど高濃度ではない濃度で溶解したソルビトールと、ｂ．標的昆虫を誘引するのに有効量で液状キャリヤーに溶解、分散、懸濁または乳化している少なくとも１種の昆虫誘引物質、殺虫剤、昆虫成長調節剤、キチン抑制剤、昆虫病原体、昆虫病原体から誘導される昆虫制御物質およびその組合わせからなる群からえらばれる昆虫制御活性成分の有効量を含んでいる液状餌を、標的昆虫に提示する工程からなる標的昆虫の制御法。２７．昆虫制御活性成分が、ペルフルオロオクタンスルホン酸リチウム、ｄ−フェノスリン、Ｎ−エチルペルフルオロオクタンスルホンアミド、フィプロニル、アベルメクチン、クロルピリフォス、フォキシム、アセフェート、ヒドラメチルノン、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、シリカエアロゲル、ジョチュウギク、トランスフルスリン、サイフルスリン、デルタメスリン、フェンバレレート、プロポクスル、カルバリル、ベンジオカーブ、フェノキシカーブ、ジオキカーブ、リンダン、アルドリン、ジエルドリン、エンドリン、昆虫病原体ウイルス、細菌、カビ、線虫、それらから誘導される昆虫制御物質およびその組合わせからなる群から選ばれる請求の範囲２６の標的昆虫の制御法。２８．水性液状キャリヤーを形成するのに十分な量の水に、ソルビトールが液状キャリヤーの乾燥を遅らせるための湿潤剤として働くのに十分な高濃度であってかつ、液状餌の誘引物質または他の成分を添加するとき液状キャリヤーが液体でなくなるほど高濃度ではない濃度で溶解したソルビトールと、ｂ．標的昆虫を誘引するのに有効量で液状キャリヤーに溶解、分散、懸濁または乳化している、組合わせでスクロース、フルクトース、ｄ−マルトース、サッカリンのリチウム塩、塩化リチウム、ビタミンを含んでいる昆虫誘引物質、ｃ昆虫制御活性成分として有効量のペルフルオロオクタンスルホン酸リチウムを含んでいる液状餌を、標的昆虫に提示する段階からなる標的昆虫の制御法。２９．液状餌の昆虫誘引物質が、サッカリンおよび炭酸リチウムを含み、炭酸リチウムの少なくとも一部分がその場で反応して液状餌のサッカリンのリチウム塩を形成するものである請求の範囲２８の方法。