JPS6169872A - 体質顔料の製造方法 - Google Patents

体質顔料の製造方法

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JPS6169872A
JPS6169872A JP59193575A JP19357584A JPS6169872A JP S6169872 A JPS6169872 A JP S6169872A JP 59193575 A JP59193575 A JP 59193575A JP 19357584 A JP19357584 A JP 19357584A JP S6169872 A JPS6169872 A JP S6169872A
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源吉 嗣郎
Tadashi Saito
斉藤 直史
Toshio Azuma
東 歳夫
Noritsugu Ebisuya
戎屋 典次
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Maruo Calcium Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は水系塗料、水性インキに体質顔料として配合し
て、分散性が著しく良好で塗料の経時粘度安定性がよく
、優れた塗工性及び塗膜光沢を付与する沈降製炭酸カル
シウム粉体からなる体質顔料の製造方法に関するもので
ある。
「従来の技術」 「発明が解決しようとする問題点」従
来から炭酸カルシウムはその粒子径及び粒子形に応して
ゴムやプラスチックの填料や塗料の体質顔料として、更
に製紙用方面においては塗被顔料あるいは抄紙内填用填
料として広く用いられている。この炭酸カルシウムは元
来粒子間の凝集性が強く、特に水酸化力ルソウムの水!
!!濁液に炭酸ガスを導通して沈澱生成させて製造する
沈降製炭酸カルシウムはこの凝父性が著しいため、一般
には化学的に凝集体粒子を分散処理し、はぼ1次粒子に
まで分散せしめたI&説水し、ポリカルボン酸型分散剤
等の分散剤を用いてスラリー化し、液体で供給されるか
又は各種の育機系又は無機系表面処理剤(凝集防止剤)
を炭酸カルシウム水f!、濁液中で表面処理し、その後
説水、乾燥、粉砕を行い、′液体として各方面に供給さ
れている。
しかしながらこのような表面処理剤を水系で炭酸カルシ
ウム表面に吸着させ、乾燥工程における粒子間凝集を極
力防止させても得られる炭酸カルシウム粉体は乾燥工程
以前の水懸濁液中の炭酸カルシウムと比較し著しく凝集
しているため、スラリーで使用可能な分野、例えば塗・
被砥用顔料あるいは抄紙内填用填料として炭酸カルシウ
ムを大量に使用している製紙業界では、はとんどスラリ
ーWt姿で炭酸カルシウムを使用している。前述のよう
に炭酸カルシウムスラリーは乾燥工程がなく、そのため
粒子間分散が良好であり、諸物性特に光学的特性(光沢
等)に関し良好であり好んで使用されているが、その反
面スラリーであるがゆえの運送費の増大あるいは長期保
存時の増粘、沈降、腐敗等多くの欠点を有している。さ
らに又、現在製紙業界で使用されている炭酸カルシウム
よりも更に小さな粒子径を有する炭酸カルシウム、特に
平均粒子径0.1μm以下の炭酸カルシウムは水系塗料
の体質顔料として特に優れた光学的特性を有するものの
、炭酸カルシウム粒子が微細であるが故に粒子表面に大
量の吸着水を保持する性質を持っているため、高濃度で
のスラリー化が困難であり、現在公知の分散剤、分散方
法を最大限利用しても60%以上では低粘度且つ長期安
定な“スラリーの調製は不可能であることから、例えば
70%以上の固形分濃度を必要とするエマルジョン塗料
用体質顔料には使用できず使用分野が極めて限定される
という欠点を有している。
以上の様な理由により、現在塗料、インキ等の体質顔料
としては粉体Latカルシウムが使用されているが、そ
の性能特に乾燥塗膜表面の光沢は必ずしも充分に満足し
得るものではない0例えば、塗料においては美観その他
の理由から一般に乾燥塗膜表面の高光沢性が橿めて強く
要望されている。
そしてクリアラッカー等の一部の塗料を除き顔料入りの
塗料においては、塗膜の着色性、隠ペイ性、耐候性、物
理強度、経済性等の面から顔料体積率(Pig+aen
L Volume ConcentraLion、以下
rPVcJと略記する)即ち、体質顔料をも含めた顔料
の添加割合を高くするのが通常である。
しかるに塗料のPVCを大きくすると塗膜表面の光沢が
ほとんどの場合低下するという問題がある。このため、
塗料業界では上記塗膜の着色性、隠ペイ性等の緒特性を
保持しつつ、尚且つ塗膜の表面光沢を低下させない顔料
の開発が要請されているのが現状である。一方、最近省
資源、公害、労1lJWI生等の面から塗料、インキ等
は従来の有機溶剤型から水系型への転喚が図られている
。しかしながら、例えば水性塗料は有Ill&溶剤型塗
料に比し塗膜の表面光沢がかなり低い傾向があり、この
点からも塗膜の表面光沢を低下させることのない、部ち
高光沢性を与える体質顔料の開発が強く要望されている
。これら要、望に対し前記事項を満足するような体質顔
料を開発するために各方面から研究が行なわれており、
その中でも原料となる石灰石を国内に大量に産出する炭
酸カルシウムに関しても例外ではな(、例えば特開昭5
5−160312特開昭57−184430等に報告さ
れている。しかるに、現状の水性塗料たとえばエマルジ
ョン塗料に関していえば、平均粒子径が5μm以上の特
に安価な重質炭酸カルシウムを単に増量剤の目的で使用
しているエマルジョン塗料を除き、殆ど炭酸カルシウム
を体質顔料として使用しておらず、特に高光沢を指向す
るエマルジョン塗料には体質顔料として高い隠ペイ率を
有している事と、炭酸カルシウム等と比較して塗膜の表
面光沢の低下が小さい事を理由に、非常に高価であるに
もかかわらず、二酸化チタンが大量に使用されており、
炭酸カルシウムは一切使用されていない。
r問題点を解決するための手段」 本発明者等はこのような現状に対処すべく水性塗料、イ
ンキ等に使用して分散性が著しく良好で高光沢性の塗膜
及びインキ膜が得られ、且つ塗料の経時粘度安定性が良
好な体質顔料である炭酸力ルソウム粉体について汲念研
究を重ねた結果、特定組成のポリカルボン酸系分散剤を
用いスラリー化した炭酸カルシウムを連続型湿式分散機
等により湿式摩砕し、その後乾燥粉砕を行なう事により
、従来の炭酸カルシウム粉体はおろか、炭酸カルシウム
スラリーを用いても到底得られなかった高光沢性塗膜が
得られることを見出し、本発明を完成させた。
部ち、本発明は平均粒子径0.01〜0.5μmの沈降
製炭酸カルシウムを含有する水¥E、濁液を脱水して得
られる炭酸カルシウム含水ケーキに、(1)アクリル酸
、メタクリル酸、クロトン酸から選ばれる少なくとも1
種のα、β不飽和モノカルボン酸100  重量部、(
■)イタコン酸、マレイン酸、フマール酸から選ばれる
少なくとも1種のα、β不飽和ジカルボンfll l 
−I Q O重量部、及び(III)  (a)アクリ
ル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステ
ル、(b)アルコキシ基を有するアクリレート及びメタ
クリレート、(e)シクロヘキシル基を有するアクリレ
ート及びメタクリレート、(d)α、βモノエチレン性
不飽和ヒドロキシエステル、(e)ポリアルキレングリ
コールモノアクリレート及びモノメタクリレート、(f
)ビニルエステル、(g)ビニル系芳香族、(h)不飽
和ニトリル、(I)不飽和ジカルボン酸エステル、(j
)ビニルエーテル、 ゛(k)共役ジエン、鎖状オレフ
ィン、環状オレフィンから選ばれる少なくともIJLt
の重合性を有するR量体5〜300重量部からなる混合
物90〜100重量%と他の重合性を有するa量体の少
なくとも1種10〜0重量%を共重合させた共重合体の
ナトリウム塩、アンモニウム塩、及び/又はアミン塩を
、炭酸カルシウム固形分100重量部に対し0.0L〜
10重量部添加し、攪拌あるいは捏和混合し炭酸カルシ
ウムスラリーを調製した後湿式摩砕し、次いで得られた
摩砕完了スラリーを乾爆扮砕\する事を特徴とする沈降
製炭酸カルンウム粉体からなる体質顔料の製造方法を内
容とするものである。
面、本明細書において「平均粒子径」とはいわゆるBE
T’法で測定した比表面積から炭酸カルシウム粒子を立
方体粒子と仮定して求めた立方体結晶の一辺の長さをい
うものとし、又、「吸着」とは共重合物中のカルボキシ
ル基と炭酸カルシウム粒子のカルンウム原子とが塩形成
した場合又は物理吸着の態様を含むものとする。
−本発明を実施態様を示す工程に基づいて詳細に説明す
る。
製造工程A: 本発明の体質顔料である沈降製炭酸力ルンウムの生地を
製造し、炭酸化反応終了後、炭酸力ルンウム水懸濁液の
PHをコントロールすることにより2次粒子(1次粒子
の凝集体)を破壊分散せしめる工程である。この工程で
の沈降製炭酸カルシウムの製造は、例えば水酸化カルシ
ウム水セ濁液に炭酸ガス含有ガス(以下炭酸ガスという
)を導通する方法あるいは炭酸ガス中に水酸化カルシウ
ム水Y!、濁液又は水酸化カルシウムと沈降製炭酸カル
シウムとの混合物を噴霧する方法等の公知の方法で行な
えばよい。
このような方法で得られる沈降製炭酸力ルンウムの凝集
粒子分散方法については、例えば炭酸化反応を反応系の
PHを6.5〜1080で停止せしめ攪欅を行ない炭酸
カルンウム中に残存するアルカリ分を溶出せしめ、石灰
乳と炭酸ガスを必要に応じて系に添加又は導通し系のP
Hを9.0〜12.0で5時間以上コントロールするこ
とにより容易に達成される。
製造工程B: 工程Aで製造される沈降製炭酸カルシウムの水懸濁液を
フィルタープレスその他公知の展水機を用いて幾本し、
沈降製炭酸カルシウムのプレスケーキを得る工程である
製造工程C: 工程Bで製造されるプレスケーキを工程りでスラリー化
するに必要な分散剤を添加する工程である。
この工程で使用される分散剤は下記の如き特性、機能を
具備することが求められる; ■工程りのスラリー化工程において少ない分散剤使用量
で2000cps以下でかつ固形分濃度が30%以上の
比較的低粘度の炭酸カルシウムスラリーの調製が可能で
ある事が不可欠であり、これが満たされない場合、高粘
度を原因とする沈降製炭酸カルシウムスラリーを工程E
の湿式分散機へ送液する困難性の発現、同じ(高粘度を
原因とするスラリー化工程での動力原単位の増加、及び
固形分濃度低下を原因とする工程Eの湿式分散機での粉
砕効率の低下及び動力原単位工程Fでの乾燥エネルギー
原単位の増大がおこり、本発明を効果的に達成すること
ができない。
■工程Eの湿式分散工程においては、工程りから圧入さ
れた炭酸カルシウムスラリーが粉砕効率よく分散されか
つ低粘度で排出され工程Fに移送される事が必要であり
、これが満たされない場合、動力原単位の増加のみなら
ず、炭酸カルシウムスラリーがミルのベッセル中で増粘
し排出不可部となり、湿式分散機(ミル)が停止し本発
明の体質顔料を製造する事ができない。
■沈降製炭酸カルシウム表面に均一に吸着し、この炭酸
カルシウムを体質顔料として使用して良好な光学的特性
を付与する。
■沈降製炭酸カルシウム表面に均一に吸着し、この炭酸
カルシウムを体質顔料として使用して塗料等の経時粘度
安定性が良好である。
以上の様な特性、機能を備えた分散剤としては、(1)
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸から選ばれる少
なくともl[のα、β不飽和モノカルボン酸100i1
ifi1部、(El)マレイン酸、イタコン酸、フマー
ル酸から選ばれる少なくとも1種のα、β不飽和ジカル
ボンml−100重量部、更に(II+)  (a)ア
クリル酸メチル、エチル、プロピル、イソブチル、2−
エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、エチル、プロピ
ル、イソブチル、2−エチルヘキシル等のアクリル酸ア
ルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステル、(
b)メトキシエチルアクリレート、メトキシエチルメタ
クリレート、エトキシエチルアクリレート、エトキシエ
チルアクリレート、エトキシエチルメタクリレート等の
アルコキシ基を有するアクリレート及びメタクリレート
、(c)シクロへキシルアクリレート、シクロへキシル
メタクリレート等のシクロヘキシル基を有するアクリレ
ート及びメタクリレート、(d) 2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキノエチルメタクリレート
等のαβ−モノエチレン性不飽和ヒドロキシエステル、
(e)ポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポ
リエチレングリコールモノアクリレート、ポリプロピレ
ングリコールモノメタクリレート、ポリプロピレングリ
コールモノアクリレート等のポリアルキレングリコール
モノアクリレート及びモノメタクリレート、(f)酢酸
ビニル、ステアリン酸ビニル等のビニルエステル類、(
g)スチレンビニルトルエン等のビニル系芳香族類、(
h)アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の不14
和ニトリル、(i)マレイン酸モノメチル、イタコン酸
ジブチル等の不飽和ジカルボン酸エステル、(j)メチ
ルビニールエーテル、ブチルビニールエーテル等のビニ
ールエーテル、(k)ブタノエン、イソブチン、エチレ
ン、プロピレン、n−フ゛テン、n−ペンテン、シクロ
ブテン等の共役ジエン、鎖状オレフィン、環状オレフィ
ンから選ばれる少なくとも1Nの重合性を有する単量体
5〜300重量部からなる混合物90〜100重量%と
、更に上記以外の重合性を有する他の単量体、例えばア
クリルアミド、メタクリルアミド等のαβ−モノエチレ
ン性不飽和カルボン酸アミド、ビニルスルホン酸、スチ
レンスルホン酸、2アクリル2−メチルプロパンスルホ
ン酸、メタクリルスルホン酸等のスルホ基含有単量体な
どから選ばれる少なくとも1種10〜0重量%を共重合
させて得られる共重合体のナトリウム、アンモニウム及
び/又はアミン塩であるポリカルボン酸型分散剤が好適
である。これに対して、上記分散剤と興なる組成を有す
るポリカルボン酸型分散剤を本発明で使用しても以下に
しめず理由により本発明の目的を達成することができな
い、尚、上記α、β−モノエチレン性不飽和カルボン酸
アミド及びスルホ基含有単量体はカルシウムイオンその
他多価金泥イオンへの抵抗力があるためこれらを1oi
n量%以下共重合させた分散剤を使用した場合、工程り
において製造される炭酸カルシウムスラリーの長期保存
時の粘度安定性が良好となり本発明の体質顔料の製造上
有利ではある。しかし、水性塗料、水性インキ等の体質
顔料を構成する処理剤としては光学的特性、傾斜粘度、
安定性等の物性の向上を付与できないため、炭酸カルシ
ウムスラリーを工程上の理由で大量に製造し長期間保存
する必要がない場合は共重合体の1成分として、加えな
くとも特に差し支えない。
前記共重合体において、α、β不飽和モノカルボン酸、
同ジカルボン酸及び(a)〜(k)から選ばれる重合性
を有する単量体の総量が90重量%未満の場合炭酸カル
シウムの分散が阻害されやすいため、この組成物を分散
剤として調製した炭酸カルシウムを体質顔料として使用
した場合、充分な光学的特性を付与できず、また経時粘
度安定性を悪化させやすい。
本発明に使用するα、β不飽和ジカルボン酸が100重
量部を越える場合、前記■の特性、機能は満たされるも
のの、湿式分散工程での増粘が著しく、i1式分散機が
トルクオーバーにより停止してしまい、■を満たすこと
ができない、一方、α、β不飽和ジカルボン酸が1重量
部未満の場合、工作已における湿式分散工程における前
記■は良好であるが、工程りのスラリー化工程における
分散剤の使用量が増大し不経済であるのみならず、特に
O31μm未満の極微細沈降製炭酸カルシウムについて
は、この分散剤を大量に使用しても固形分濃度30%以
上でかつ粘度2000cps以下のスラリーを調製する
ことができず、■を満たす事ができない、又、この分散
剤を使用して調製した炭酸カルシウムを体質顔料として
使用した場合、塗料等の経時粘度安定性が悪く、増粘し
てプリン状になりやすく前記■を満たさない。
本発明に使用する前記(a)〜(k)の重合性を有する
単量体が5ii量部未満の場合、この分散剤を使用して
調製した炭酸カルシウムを体質顔料として使用した場合
に良好な光学的特性を付与する事ができず、■を満たす
事ができない。
一方、該単量体が300重量部を越える場合、工程りで
の泡立ちが著しく作業性が悪化するばかりではなく、共
重合物に水に対する溶解性が著し ′く低下し、炭酸カ
ルシウム(−々9表面に均一に吸着することが困難とな
り、工程Eの湿式分散工程で増粘しやすく、更に又この
分散剤を使用して調製した炭酸カルンウムを体質顔料と
して使用した場合、塗料等の経時粘度安定性が悪く、起
泡性も高くなるため、前記■及び■が満たされず本発明
の目的を達成することができない。
本発明に使用する分散剤(共重合物)の数平均分子11
(ゲル浸透圧クロマトグラフ(GPC)で測定)は構成
成分の種類、構成比等により変わるガ、通常500〜5
oooo、より好ましくは2000〜30000程度と
するのがよい。
分子量が50.0未満では吸着率が低下する傾向があり
、また50000を越えるとその分散剤の製造が困難で
あり、炭酸カルシウムスラリーの粘度上昇も著しい、ま
た炭酸力ルンウム懸濁液に添加した場合、その凝集的効
果により粒子表面への均一な吸着が困難となることがあ
る。
前記不飽和モノカルボン酸(■)、不飽和ジカルボン酸
(■)及び(a)〜(k)から選ばれる重合性を有する
単量体(III)からなる共重合体を得るには従来公知
の方法によることができる0例えば、水、有機溶剤、或
いは水可溶性有機溶剤と水との混合溶剤等の溶剤中での
重合を挙げることができ、この際、水媒体中での重合に
は重合開始剤として過硫酸塩や過酸化水素等が用いられ
、亜硫酸水素ナトリウムやアスコルビン酸等の促進剤を
併用することができる。有機溶媒中での重合には、重合
開始剤としてアゾ系化合物や有機過酸化物等が用いられ
、アミン化合物等の促進剤を併用することができる。水
可溶性有機溶剤と水との混合溶剤中での重合には、上記
種々の重合開始剤あるいは重合開始剤と促進剤の組合せ
の中から適宜選んで用いることができる。
このようにして得られた共重合体をナトリウム化合物、
アンモニウム化合物、有機アミンのうちいずれかのアル
カリ性物質により中和することにより、目的とする共重
合体のナトリウム塩、アンモニウム塩及びアミン塩が得
られる。
炭酸カルシウムに対する分散剤の添加量は炭酸カルシウ
ム固形分100重量部当り0.01〜10゜0重量部、
より好ましくは0.1〜5.0重量部である。添加量が
0.01重量部未満ではその処理効果において無処理品
との差が顕著でなくなる。一方、1000重量部を越え
ると吸着量が低下すると共に分散剤の効果として更に顕
著な結果が期待できず、経済的にも有利でなくなること
が多い。
製造工程D− 沈降製炭酸カルシウムのプレスケーキと分散剤とを強力
な攪拌捏和混合によりスラリー化する工程である。この
スラリー化に用いる機器としては公知のもので充分であ
り、例えばニーダ−、ケデイーミル、コーレスミキサー
等がある。この工程で製造される炭酸カルシウムスラリ
ーの固形分濃度は炭酸カルシウムの平均粒子径に・より
異なるが少なくとも30%以上、より好ましくは40%
以上の固形分濃度とするのが好適である。固形分濃度が
30%未満の場合は工程Eの湿式分散機での粉砕効率の
低下、動力原単位の増大、更にはメディア、ベッセル等
分散機器の損傷が著しくなり、又工程Fでの乾燥エネル
ギー原単位が増大し経済的に不利となる。
(以下、余白) 製造工程E: 工程りで製造される沈降製炭酸カルンウムスラリーを連
続型湿式分散機を用いて摩砕分散する工程である。この
工程で使用する湿式粉砕機としてはガラスピーズ、ジル
コニアビーズ等をメディアとするサンドグラインダー型
でせん断速度が103sec  以上程度である公知の
分散機を用いればよ(、例えばアトライター、グレンミ
ル、モデュラーグラインデイングミル、パールミル、モ
リネックスミル、ダイノミル、アジテータ−ミル、ビー
ズミル、アニューラミル、コーホミル等がある。
この工程を通すことにより、未吸着の分散剤が炭酸カル
シウム表面に固着し吸着率が大幅に向上するため、本工
程後の工程Fにおいて乾燥粉砕してえられる炭酸カルシ
ウムパウダーを水中に再分散しても工程りで製造される
炭酸カルシウムスラリーと同様の分散性ををすることが
できる9本工程での目的を達成するため、工程りで製造
される炭酸カルシウムスラリーの本工程中での滞留時間
は0.5分以上、より好ましくは1分以上が好適である
6a留時間が0.5分未満の場合は本工程を通さない場
合と大差な(、工程Fにおいて乾燥粉末化して得られる
炭酸力ルソウム粉体を水中に再分散しても工程りで製造
される炭酸カルシウムスラリーと比較して凝集が見られ
、体質顔料として使用しても優れた光学的特性を発現す
ることが困難となる。
製造工程F: 本工程は工程Eで摩砕分散処理された沈降製炭酸カルシ
ウムスラリーを乾燥粉砕する工程である。
乾燥方法は常法により行なえばよいが、被乾燥体がスラ
リーである事からスプレードライヤー、スラッジドライ
ヤー、ドラムドライヤー等のような直接スラリーを乾燥
させうる乾燥機を用いる必要があり、乾燥後、目的に応
じて公知の方法で解砕し粉体化すればよい。
斯くして得られる本発明の被覆炭酸カルシウム粉体は、
水に再分散させて得られる分散状!3(粒度の分布状態
)が乾燥前のスラリ一時の分散状態と近似である事から
水性塗料等の体質顔料とじて使用して良好な光学的特性
、経時粘度安定性が良好である。
使用できる水性塗料用樹脂としては、例えばポリアクリ
ル系、ポリ酢酸ビニル系、ポリスチレン系、エポキシ系
、アルキッド系、メラミン系、ウレタン系等一般市場の
塗料用エマルジョン樹脂、アルキッド系、アミン系、ス
チレン−アリルアルコール系、アミノアルキッド系、ポ
リブタジェン系等一般市場の塗料用水溶性樹脂、エマル
ジョン樹脂と水溶性樹脂とをブレンドした塗料用ディス
パージョン樹脂、架橋型水可溶性樹脂を乳化剤としたデ
ィスパージョン樹脂、アクリルハイドロゾル等広く使用
できる。また水性塗料をつくる場合、塗料用の着色及び
その他の体質顔料、消泡剤、非粘着剤、湿潤剤、分散剤
、硬化促進剤、腐食防止剤、ドライヤー、防カビ剤、造
膜助剤、凍結防止剤等この分野で通常使用される添加剤
を必要に応じて本発明の被覆炭酸カルシウムと併用する
こともできる。
「作用」 「発明の効果」 本発明の炭酸カルシウム粉体は水中での再分散性が著し
く良好であり乾燥工程前のスラリーの分散状態とほぼ同
程度にまで復元分散するため、水性塗料の体質顔料とし
て使用した場合、塗膜の表面光沢を極めて顕著に向上さ
せる0例えば本発明の体質顔料をアクリル系エマルジョ
ンに対してP■Cを20%添加した場合、その塗膜光沢
は60鏡面光沢度で実に75%以上もの高い値を示す。
これに対し、二酸化チタンを除〈従来の体質顔料粉体を
用いた場合には、その値は最高でも60%程度にすぎな
い、しかも本発明の体質顔料はそれを添加する水性塗料
を選ばず、従来公知の塗料であれば広い範囲のものに対
して上記の如き優れた塗膜光沢を付与する。更に水性イ
ンキに使用する場合にも塗布面の光沢を良好ならしめる
「実施例」 以下、実施例、比較例、応用例、応用比較例をあげて本
発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらにより何
ら制約を受けるものではない。
実施例、比較例に使用する沈降製炭酸カルシウムを下記
の要領でmNした。
沈降製炭酸カルシウムA: 比ii1.060の石灰乳(ca (OH)2含有量1
0%〕を8℃に調製し、水酸化カルシウム1にgあたり
30A/分の炭酸ガス(内25%C02)を導通し炭酸
化反応を行い、系のP H8,0で炭酸化反応を停止し
、55℃P H10,0で10時間攪拌し系の ′粘℃
が3000cpsに達した時、再び炭酸ガスを導通して
系のPHを6.9とした。これにより、凝集体粒子の著
しく少ない平均粒子径0.03μmの炭酸カルシウム(
BET比表面積71i/g)を得た。
沈降製炭酸カルシウムB: 比重1.070の石灰乳(ca (Of+)2含有量1
1.8%〕を15℃に調製する点を除いて他は沈降製炭
酸カルシウムAと同様の方法で炭酸化反応及び粒子分散
を行ない、系の粘度が2500cpsで平均粒子i0.
07μmの炭酸カルシウム(BET比表面1j130n
(/g)を得た。
沈降製炭酸カルシウムC: 下記の要領で石灰乳に炭酸ガスを導通させ一部炭酸化し
て得られる石灰乳(以下、−次炭酸化石灰乳という)を
三種類調製した; (イ)比重1.060の石灰乳(ca (011)2含
有110%〕を12℃に柵製し、水酸化カルシウムIK
gあたり271/分の炭酸ガス(内25%C02)を導
通し一次炭酸化を行ない、炭酸化率20%で炭酸化反応
を停止した。
(ロ)比重1.060の石灰乳(ca (011)2含
有量lO%)を18℃に調製し、水酸化カルシウム1K
gあたり271/分の炭酸ガス(内25%C02)を導
通し一次炭酸化を行ない、炭酸化率10%で炭酸化反応
を停止した。
(ハ)比重1.090の石灰乳(ca (0)I)2含
有量14゜9%〕を30℃に調製し、水酸化カルシウム
IKgあたりEl/分の炭酸ガス含有ガス(内25%C
02)を導通し一次炭酸化反応を行ない、炭酸化率2%
で炭酸化反応を停止した。
上記の1次炭酸化石灰乳(イ)601及び(ハ)601
を混合して12(lとした後、Uffiガス(内C02
25%)を151/分の速度で導通し攪拌下において炭
酸化反応を行い、反応系のPHが8.0において炭酸化
反応を停止し、その後、系の温度55℃、P H10,
0で潰拌を行ない12時間i&2000cps平均粒子
径0.08μmの炭酸カルシウムを得た。この高粘度炭
酸力ルンウム中に一次炭酸化石灰乳(ロ)を150cc
/分で供給し、同時に炭酸ガス(内CO225%)を2
51/分の速度で導通し攪拌下において反応径のPHが
10.5で炭酸化反応を行い、供給開始より13時間後
供給及び導通を停止し、その後P H10゜5で5時間
攪拌を続けた後再び炭酸ガスを導通し炭酸化反応を完結
せしめ、これにより凝集体粒子の著しく少ない平均粒子
径0.15μmCBET比表面積13.4n?/g)を
得た。
沈降製炭酸カルシウムD= 一次炭酸化石灰乳(ロ)を450cc/分で供給し、同
時に炭酸ガス(内CO225%)を751/分の速度で
導通することを除いて他は沈降製炭酸カルシウムCと同
様の方法で炭酸化反応及び粒子分散を行ない、これによ
り凝集体粒子の著しく少ない平均粒子径0.30μm 
(BET比表面積7、 Ocd / g )を得た。
沈降製炭酸カルシウムEニ 一次炭酸化石灰乳(ロ)を900cc/分で供給し、同
時に炭酸ガス(内co2zs%)内を1501/分の速
度で導通することを除いて他は沈降製炭酸カルシウムC
と同様の方法で炭酸化反応及び粒子分散を行ない、これ
により凝集体の少ない平均粒子pio、8um(BET
比表面積3.8rd/g)を得た。
実施例1〜4 前述した沈降製炭酸カルシウムA−Dの水懸濁液をフィ
ルタープレスを用いて脱水しプレスケーキを得た後、ア
クリル酸100m1部、イクコン酸25重量部、アクリ
ル酸メチル42!量部を共重合させた共重合体のアンモ
ニウム塩で重量平均分子量が10000の分散剤を添加
し高速ラボディスパー〔特殊機化工業(株)製〕を用い
て炭酸カルシウムスラリーを調製した。その後該スラリ
ーを湿式摩砕分散機(ダイノミルpilot、 WAB
社製、ベッセル容量1400cc)を用いて湿式摩砕し
た後、乾燥粉砕して沈降製炭酸カルシウム粉体からなる
体質顔料を得た。使用する沈降製炭酸カルシウムの種類
、分散剤組成、分散剤使用量、炭酸カルシウムスラリー
固形分濃度を第1表に示す。
尚、グイノミルPilotの運転条件は下記の通りであ
る; ディスクの回転数:3350rpm メディア:o、s9〜0.84mmφのガラスピーズメ
ディア充填率−80%(有効摩砕容積700cc)炭酸
カルシウムスラリーフィード量: 350cc/win
(炭酸カルシウムスラリー滞留時間2分)比較例1〜4 ダイノミルpilotによる湿式摩砕分散を行なわない
点を除いた他は実施例1〜4と同様の要領で沈降製炭酸
カルシウム粉体からなる体質間材を得た。使用する沈降
製炭酸カルシウムの種類、分散剤i11成、分散剤使用
量、炭酸力ルソウムスラリーの固形分濃度を第1表に示
す。
比較例5〜8 前記沈I!l製炭酸力ルンウムA−Dの水懸濁液に分散
剤を添加し攪拌1時間後、フィルタープレスを用いて脱
水しプレスケーキを得た後、乾燥、粉砕を行い沈降製炭
酸カルシウム粉体からなる体質顔料を得た。使用する沈
降製炭酸カルンウムの種類、分散剤組成、分散剤使用量
を第1表に示す。
比較lPI+9 前記沈降製炭酸カルシウムEの水懸濁液を使用すること
を除いて、他は実施例1〜4と同様の方法で沈降製炭酸
カルシウム粉体からなる体質顔料を得た。使用する沈降
製炭酸カルシウムのMR1分散剤組成、分散剤使用量、
炭酸カルシウムスラリーの固形分濃度を第1表に示す。
実施例5〜28、比較例10〜17 前記沈降製炭酸カルンウムBの水懸濁液をフィルタープ
レスを用いて脱水しプレスケーキを得た後、各種組成の
分散剤を添加し高速ラボディスパー〔特殊機化工業(株
)製〕を用いて炭酸カルシウムスラリーを調製した。そ
の後接スラリーを実施例1〜4のii′iICM砕分散
と同条件でダイノミルpilotを用いて湿式摩砕を行
い、乾燥、粉砕し沈降製炭酸力ルンウム粉体からなる体
質顔料を得た。
使用する沈降製炭酸力ルンウムの種類、分散組成、分散
剤使用量、炭酸カルシウムスラリー固形分濃度、炭酸カ
ルシウムスラリー粘度、ダイノミルpilotの粉砕分
散状態を第2表に示す。
比較例18 前記沈降製炭酸カルシウムBの水懸濁液をフィルタープ
レスを用いて脱水しプレスケーキを得た後、乾燥粉砕を
行い、沈降製炭酸カルシウム粉体からなる体質顔料を得
た。
応用1PI11〜28、応用比較例1〜15実施例1〜
28で得られる炭酸カルシウムからなる体質顔料、及び
比較例1〜18の内、摩砕分散工程で著しく増粘のため
ダイノミルが停止し飼料を保取不司能であった比較例1
3、炭酸カルシウムスラリー化工程で著しい高粘度のた
め摩砕分散工程への送液が不可能であった比較例104
i−除いた炭酸カルシウムからなる体質顔料を下記の割
合及び方法でアクリル系エマルジョンに応用した場合の
塗膜のll1面光沢及び経時粘度変化を第3表に示す。
「塗料配合(PVC27%、NV−39%)J(MIL
L  BASE)         重量田分散剤A(
第1工業製薬製、ノイゲンEA−120)    2分
散剤8(同上、ディスコートN−14)       
8プロピレングリコール            5゜
チタン白(石屋産業製、R−6301194炭酸力ルソ
ウムパウダー(スラリー使用の場合、65スラリー中の
炭酸力ルレウム固形分として)水(スラリー使用の場合
スラリー中の水も含む)52(LET  DOWN) MILL  BASE              1
86エマルジヨン(大日本インキ製、       2
22ボンコートEC−821) ブチルセルソルブ              35「
配合方法」 上記ミルベース配合中にガラスピーズ(東芝バロテイー
二製、GB−5038)を297f!量部投入し、20
分間簡易型サンドミルを用いてグラインディングした。
こうして得たミルベースに上記エマルジョン、ブチルセ
ルソルブを加え、ラボ、  ディスパー(特殊機化工業
法要)を用いて1100Qrpで5分間攪拌して調製し
た。
参考例1〜3 実施例2の製造工程中製造される湿式分散工程前の炭酸
カルシウムスラリー(参考例1)及び湿式分散工程後の
炭酸カルシウムスラリー(参考例2)、更に平均粒子径
0.07μmの沈降製炭酸カルシウムに脂肪酸エステル
とドデシルベンゼンスルホン酸を表面処理した体質顔料
(九尾カルシウム!l1Mc−5t[)(参考例3)を
応用例、応用比較例と同様の配合及び方法でアクリル系
エマルジョンに応用した場合の塗膜の鏡面光沢及び経時
粘度変化を第3表に示す。
参考例4〜9 実施例2、比較例2、比較例6、比較例18で得られる
炭酸カル/ラム粉体及び参考例1、参考例2に使用する
炭酸力ルソウムスラリーの粒子分布の測定結果を第4表
に示す。粘度分布の測定方法は、試料を02%へキサメ
クリン@Na水γ容l夜中に投入し、10分間超音波分
散機を用いて分散せしめ、5A−CP−2型粘度分布型
(島津製作所製)で測定した。
応用例29〜32、応用比較例16〜21実施例1〜4
、比較例1〜4.14及び18にて得られた炭酸カルシ
ウムからなる体質顔料を用い下記配合による水性インキ
を作成し、その鏡面光沢及び粘度を測定し第5表に示す
「配合」 (MILL  BASEI         重量部溶
解性フェス(スチレン−マレインMM)50体質顔料 
              40ガラスピーズ(1,
5mmφ)     112CLET  DQWNI 
            重量部門LL BASE  
               100エマルジヨンワ
ニス(スチレン−アクリル[M系)20ワツクスエマル
ジヨン(三洋化成製)2消泡剤(サンノプコ製)0.5 水                        
       20「配合方法」 前記エマルジョン塗料作成と同様旧LL BASEを作
成し、ガラスピーズ分離後LET DOWNを行なった
「試験方法」 一般アート紙(三菱製紙製)上に4 m1llのブレー
ドコーク−にて上記方法により作成した水性インキを塗
布し、乾燥後60’−60′SJi面光沢を測定した。
又、水性インキの粘度については作成直後及び7日後の
B型粘度(6rpm及び60rpm )を25℃にて測
定した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、平均粒子径0.01〜0.5μmの沈降製炭酸カル
    シウムを含有する水懸濁液を脱水して得られる炭酸カル
    シウム含水ケーキに、( I )アクリル酸、メタクリル
    酸、クロトン酸から選ばれる少なくとも1種のα、β不
    飽和モノカルボン酸100重量部、(II)イタコン酸、
    マレイン酸、フマール酸から選ばれる少なくとも1種の
    α、β不飽和ジカルボン酸1〜100重量部、及び(I
    II)(a)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル
    酸アルキルエステル、(b)アルコキシ基を有するアク
    リレート及びメタクリレート、(c)シクロヘキシル基
    を有するアクリレート及びメタクリレート、(d)α、
    βモノエチレン性不飽和ヒドロキシエステル、(e)ポ
    リアルキレングリコールモノアクリレート及びモノメタ
    クリレート、(f)ビニルエステル、(g)ビニル系芳
    香族、(h)不飽和ニトリル、(i)不飽和ジカルボン
    酸エステル、(j)ビニルエーテル、(k)共役ジエン
    、鎖状オレフィン、環状オレフィンから選ばれる少なく
    とも1種の重合性を有する単量体5〜300重量部から
    なる混合物90〜100重量%と他の重合性を有する単
    量体の少なくとも1種10〜0重量%を共重合させた共
    重合体のナトリウム塩、アンモニウム塩、及び/又はア
    ミン塩を、炭酸カルシウム固形分100重量部に対し0
    .01〜10重量部添加し、攪拌あるいは捏和混合し炭
    酸カルシウムスラリーを調製した後湿式摩砕し、次いで
    得られた摩砕完了スラリーを乾燥粉砕する事を特徴とす
    る沈降製炭酸カルシウム粉体からなる体質顔料の製造方
    法。 2、湿式摩砕を連続型湿式分散機により0.5分以上行
    なう特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 3、他の重合性を有する単量体がα、β−モノエチレン
    性不飽和カルボン酸アミド、スルホ基含有単量体から選
    ばれる少なくとも1種である特許請求の範囲第1項記載
    の製造方法。 4、炭酸カルシウム含水ケーキに添加される共重合物の
    重量平均分子量が500〜50000である特許請求の
    範囲第1項記載の製造方法。 5、連続型湿式分散機により湿式摩砕される炭酸カルシ
    ウムスラリーの固形分濃度が30重量%以上である特許
    請求の範囲第1項又は第2項記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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