JPH11139915A - ゴキブリの駆除方法 - Google Patents

ゴキブリの駆除方法

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JPH11139915A
JPH11139915A JP25146198A JP25146198A JPH11139915A JP H11139915 A JPH11139915 A JP H11139915A JP 25146198 A JP25146198 A JP 25146198A JP 25146198 A JP25146198 A JP 25146198A JP H11139915 A JPH11139915 A JP H11139915A
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JP
Japan
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boric acid
cockroach
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cockroaches
poison bait
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JP25146198A
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English (en)
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Takayuki Nagamatsu
孝之 永松
Tsutomu Negishi
務 根岸
Yoshinori Kato
義典 加藤
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Earth Corp
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Earth Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホウ酸を摂食した個体はもちろん、これを直
接摂食しない個体までも駆除でき、効率的にゴキブリを
駆除することができるホウ酸を有効成分とした新しいゴ
キブリの駆除方法を提供する。 【解決手段】 殺虫濃度のホウ酸を排泄物中に供給する
ための有効量のホウ酸をゴキブリに摂食させることを特
徴とするゴキブリの駆除方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴキブリの駆除方
法に関し、詳しくは有効成分としてホウ酸を使用し、ホ
ウ酸を直接摂食したゴキブリだけでなく、その他の個体
のゴキブリまで駆除でき、効率的なゴキブリの駆除方法
に関する。
【0002】
【従来技術】ゴキブリを駆除する方法としては、エアゾ
ール剤を噴射してゴキブリを殺虫する方法、粘着捕獲器
を用いてゴキブリを捕獲する方法、毒餌剤を用いてゴキ
ブリを殺虫する方法等が知られている。このなかでも毒
餌剤を用いて駆除する方法は、ゴキブリが生息あるいは
活動しそうな場所に設置しておくだけでゴキブリの駆除
ができ、手間がかからないことから汎用されている。
【0003】毒餌剤の有効成分としては各種殺虫剤やホ
ウ酸などが知られており、ゴキブリがそれを摂食して死
ぬことで駆除するものである。ホウ酸を有効成分とする
毒餌剤を用いたゴキブリの駆除方法は、それを摂食した
個体しか駆除できないことから、効率がよくないという
欠点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ホウ酸を有
効成分としてゴキブリを駆除する方法において、上記従
来技術の欠点を解消し、有効成分としてホウ酸を使用
し、ホウ酸を直接摂食したゴキブリだけでなく、それを
直接摂食してない個体のゴキブリまでも駆除でき、効率
的なゴキブリの駆除方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らはゴキブリが
雑食性であるという習性に着目し、1個体に特定量のホ
ウ酸を摂食させてもその個体が直ぐには死亡せず、排泄
物中に殺虫濃度のホウ酸が混ざって排出され、これを摂
食することでその個体と生活コロニーを形成しているそ
の他の個体をもいっしょに駆除できる(2次殺虫効果)
ことを見い出した。すなわち本発明は、(1)殺虫濃度
のホウ酸を排泄物中に供給するための有効量のホウ酸を
ゴキブリに摂食させることを特徴とするゴキブリの駆除
方法、(2)排泄物中のホウ酸の濃度が、6重量%以上
であることを特徴とする上記(1)に記載のゴキブリの
駆除方法に関するものである。
【0006】従来、ホウ酸を有効成分とするゴキブリの
駆除方法では、直接ホウ酸を摂取したゴキブリのみの駆
除(1次殺虫効果)が対照となっており、上記2次殺虫
効果は全く知られていなかった。本発明においては、特
定量のホウ酸をゴキブリに摂取させ、且つその個体の排
泄物中に殺虫濃度のホウ酸を排出させることにより、上
記本発明の目的を達成したものである。
【0007】本発明において、ゴキブリの排泄物中のホ
ウ酸濃度としては、ゴキブリを殺虫できれば適宜設定で
きうるものであるが、好ましくは排泄物全重量に対して
6重量%以上であり、より好ましくは10重量%以上で
ある。
【0008】殺虫濃度のホウ酸を排泄物中に供給するた
めには、特定量のホウ酸をゴキブリに摂食させるが、そ
の方法として種々の方法が可能である。1例として、所
定量のホウ酸を含有する毒餌剤をゴキブリに摂食させる
方法、ホウ酸を生ゴミ等のゴキブリの餌になるものに所
定量混合し、ゴキブリに摂食させる方法、ホウ酸を含有
した溶液を摂取させる方法等が挙げられる。本発明にお
いては、毒餌剤を用いた方法が好ましい。
【0009】殺虫濃度のホウ酸をゴキブリの排泄物中に
供給するには、特定量のホウ酸をゴキブリに摂食させ
る。しかし、ゴキブリがホウ酸を摂食する量は、種々の
因子によって決定されるものである。例えば、毒餌剤中
のホウ酸濃度、誘引剤の種類と量、ゴキブリの種類、毒
餌剤のかたさ、形状等によってゴキブリがホウ酸を摂食
する量が左右される。例えば、毒餌剤中のホウ酸濃度が
同じものを使用しても、ゴキブリが有効量摂食せず、殺
虫濃度のホウ酸がゴキブリの排泄物中に供給できなけれ
ば、本発明の効果は得られない。本発明は、ホウ酸にお
いて上記2次殺虫効果を見いだしたことに基づいてお
り、殺虫濃度のホウ酸をゴキブリの排泄物中に供給する
という従来ではなかった新しい概念に基づくものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施態様について
詳細に説明する。本発明の方法において、ホウ酸をゴキ
ブリへ供給する方法としては、ホウ酸を毒餌剤の有効成
分として含有させ、ゴキブリに供給することが好まし
い。ここで用いる毒餌剤中の、有効成分としてのホウ酸
の濃度としては、上述の如く限定されるものではない
が、効果的にゴキブリにホウ酸を摂食させる製剤中の配
合量としては、20〜50重量%が好ましく、より好ま
しくは35〜50重量%である。毒餌剤に上記の量のホ
ウ酸を配合することで、有効量のホウ酸がゴキブリによ
り、速やかに摂食され、排泄物中のホウ酸濃度が殺虫濃
度になる。
【0011】ホウ酸をゴキブリへ供給する方法として、
例えば毒餌剤を用いる場合には、毒餌剤中のホウ酸の濃
度が20重量%より少ないと排泄物中に殺虫濃度のホウ
酸が排出されないことがあり好ましくない。また多量に
配合すると、例えば、50重量%を越えるような場合に
はホウ酸による忌避が生じたり誘引剤などが十分に使用
できずに誘引が不十分となってゴキブリの摂食が不足す
ることがあり好ましくない。
【0012】本発明において好ましい態様である毒餌剤
中には、ホウ酸以外に、誘引剤を用いることができる。
使用可能な誘引剤としては、有効成分であるホウ酸をゴ
キブリに有効量摂食させるための成分であればよく、食
餌成分や誘引成分などがあり、例えば食餌成分としては
糖質、油脂類、でんぷん類、タンパク類、動植物のエキ
ス類、高級アルコール類などが挙げられ、具体的には、
果汁、ハチミツ、廃糖ミツ、マルチトース、異性果糖、
蔗糖、砂糖キビ、砂糖、パラチノース、トレハロース、
シュークロース、ソホロース、コウジビオース、シラノ
ース、ラミナリビオース、ニゲロース、マルトース、セ
ロビオース、ラクトース、キシロビオース、ライクロー
ス、ゲンチオビオース、イソマルトース、メリビオー
ス、ルチノース、プリムベロース、ビシアノース、ロビ
ノース、D−グルコース、N−アセチル−D−グルコミ
サン、D−ガラクトース、D−ガラクツロン酸、D−マ
ンノース、D−キシロース、D−ラクトース、L−アラ
ビノース、D−グルクロン酸、D−グルコミサン、アク
チン、アルブミン、カゼイン、フィブリン、フィブリノ
ーゲン、ケラチン、グロブリン、ヘモグロビン、ラクト
グロブリン、ミオジン、ヘプシン、リボヌクレアーゼ、
フィッシュソリュブルなど、
【0013】あるいはイナゴ、バッタ、カマキリ、コオ
ロギ、チョウ、ガ、ハエ、オキアミ、サナギコ、魚類、
家畜類、貝類、卵などから得られるもの、エデスチン、
ゼイン、グリアジンなどや、落花生、カボチャ種子、小
麦フスマ、小麦粉、トウモロコシ、ソラマメ、大豆など
から得られるもの、木ロウ、ヤシ油、カカオ脂、ヒマシ
油、オリーブ油、落花生油、大豆油、トウモロコシ油、
ナタネ油、ゴマ油、綿実油、アマニ油、キリ油、麻実
油、エノ油、哺乳類などから得られるバター脂、体脂等
の油脂、鯨油、イルカ油、イワシ油、ニシン油、タラ肝
油、サメ肝油、微生物油脂、酵母や細菌などからの油脂
などが挙げられる。
【0014】また誘引成分としては、例えば、オニオン
フレーバー、メープルフレーバー、チキンエキス、ビー
フエキス、ポークエキスなどのフレーバー成分、ペリプ
ラノン化合物、アルキルアミン類、ゴキブリの糞や乾燥
物などのフェロモン成分、メチルシクロペンテノロン、
バニリン、マルトール、メチルマルトールなどの合成成
分などが示される。これらの上記の食餌成分や誘引成分
は、必要に応じて毒餌剤中に0.01〜85重量%配合
すればよい。尚、本発明で使用することができる食餌成
分や誘引成分は上記のものに限定されるものではない。
【0015】本発明の方法に用いることができる毒餌剤
には、上記の他にも、本発明の効果を損なわない限り必
要に応じて各種の酸化防止剤、保存剤、誤食防止剤、色
素、香料などを配合することができる。
【0016】酸化防止剤としては、例えば、エリソルビ
ン酸およびその塩、ジブチルヒドロキシトルエン、dl
−α−トコフェロール、ノルジヒドログアヤレチック
酸、メチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、
グアヤク脂、L−システイン塩などが挙げられる。保存
剤としては、例えば、安息香酸およびその塩、サリチル
酸、ジフェニール、ソルビン酸およびその塩、デヒドロ
酢酸およびその塩、パラヒドロキシ安息香酸エステル、
プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カリウムなどが
挙げられる。尚、本発明で使用することができる酸化防
止剤や保存剤は、上記のものに限定されるものではな
い。
【0017】誤食防止剤としては、例えば、安息香酸デ
ナトニウム、トウガラシ末などの苦味成分や辛味成分な
どが挙げられる。色素としては、例えば、黄色4号、赤
色102号、青色1号などのタール系色素やカラメルな
どが挙げられる。香料としては、例えば、チーズ香料、
バター香料、ピーナッツ香料、ピーチ香料、ストロベリ
ー香料、ミルク香料などが挙げられる。尚、本発明で使
用することができる誤食防止剤、色素、香料は、上記の
ものに限定されるものではない。本発明の方法に用いる
ことができる毒餌剤には、さらに各種の害虫防除成分を
いっしょに配合してもよく、その例を示すとダイアジノ
ン、クロルピリホス、フェニトロチオン、マラチオン、
トリクロルホンなどの有機リン系化合物、カルバリル、
プロポクサーなどのカーバメイト系化合物、レスメトリ
ン、パーメスリン、サイパーメスリン、サイフェノトリ
ン、フェノトリン、シフェノトリン、トランスフルスリ
ンなどのピレスロイド系化合物、さらにはスルフルアミ
ドなどのアミド系化合物、メトキサジアゾンなどのオキ
サジアゾール系化合物、フィプロニールなどのピラゾー
ル系化合物、メトプレン、ハイドロプレン、ピリプロキ
シフェン、フェノキシカルブなどの昆虫幼若ホルモン様
化合物や昆虫キチン合成阻害化合物などが挙げられる。
尚、本発明で使用することができる害虫防除成分は上記
のものに限定されるものではない。これらの中にはゴキ
ブリに対して忌避作用を有するものもあるために、本発
明の効果を奏するようにその種類、配合量を適宜選択し
て用いることが好ましい。
【0018】本発明の方法に用いることができる上記の
各種成分を含む毒餌剤は、乾燥状、湿潤状、ゲル状、ゾ
ル状、ジャム状、ゼリー状、グミ状などにでき、また練
り状としたり、打錠したり、さらにはマイクロカプセル
やサイクロデキストリンに上記の各種成分を保持させて
所望の製剤に混合して用いてもよい。そして上記のごと
き所望の形状に整え、ゴキブリの生息もしくは活動域に
そのまま、あるいは容器などに収納して設置すればよ
い。本発明の対象としては、例えばクロゴキブリ、チャ
バネゴキブリ、ワモンゴキブリなどのゴキブリが挙げら
れる。上記においては、本発明の方法の好ましい態様で
ある毒餌剤を用いた方法について説明したが、この方法
以外にも、ゴキブリが有効量のホウ酸を摂食できるもの
であればその形態は特に制限されるものではなく、例え
ば、散布タイプ、注入タイプのものであってもよい。
【0019】
【実施例】以下に実施例において本発明を具体的に説明
するが、本発明の内容がこれらの実施例に限定されるも
のではない。 実施例1 本発明の駆除効果について以下の方法により検討した。
尚、試験方法の概要は図1に示す。プラスチック製容器
1(32×47×15cm)にチャバネゴキブリ50頭
(成虫)とシェルター2(18×9cmの厚紙を幅2c
mに折ったもの)を入れる。また、プラスチック製容器
1には、水3、固型飼料4、及び下記組成の毒餌剤5を
入れる。
【0020】(毒餌剤の組成) ホウ酸 35重量% 誘引剤 45重量% グリセリン 10重量% 水 10重量% 合計 100重量% 誘引剤としてショ糖、ポテトパウダー、コーンスター
チ、チキンエキスを用いた。
【0021】試験開始後供試ゴキブリ全てが死亡した
後、プラスチック製容器1から全てのゴキブリの死骸、
水、固型飼料、及び毒餌剤を取り除き、排泄された糞と
シェルターのみをそのまま残す。そのプラスチック製容
器1に新しい水および固型飼料を入れ、更に新しいチャ
バネゴキブリ50頭(成虫30頭、幼虫20頭)を入れ
る。新しいゴキブリを入れた時(試験開始)から約2週
間観察し、1日、6日及び12日後の累積死亡虫数をカ
ウントした。
【0022】(比較例1)比較例1として、上記実施例
1の毒餌剤の代わりに、ホウ酸を15重量%配合した以
下の比較例1の毒餌剤を用いて、上記実施例1と同様の
試験を実施した。 ホウ酸 15重量% 誘引剤 65重量% グリセリン 10重量% 水 10重量% 合計 100重量% 誘引剤として実施例1の毒餌剤と同じ成分を用いた。上
記実施例1と比較例1の累積死亡虫数を表1に示す。
【0023】 結果は表1に示したとおり、本発明の駆除方法(実施例
1)は、非摂食個体に対して優れた殺虫効果(2次殺虫
効果)を示しており、殺虫濃度のホウ酸がゴキブリの排
泄物中に供給されており、効率的にゴキブリを駆除する
ことができることが確認された。一方、比較例1では、
最初のゴキブリはすべて殺虫できたにもかかわらず、2
次殺虫効果は認められなかった。従って、排泄物中に殺
虫濃度のホウ酸が供給されていなかったと考えられる。
【0024】実施例2 上記の実施例1において、図1のプラスチック製容器1
に、ゴキブリ50頭、水3、固型飼料4、及び毒餌剤を
最初に入れた場合と同様に、図1のプラスチック製容器
1に、ゴキブリ50頭、水3、固型飼料4、及び毒餌剤
(実施例1の毒餌剤、比較例1の毒餌剤又は下記比較例
2の毒餌剤)を入れて、5日間試験を継続し、本発明に
用いる毒餌剤、比較例1の毒餌剤及び下記比較例2の毒
餌剤における殺虫効果(1次殺虫効果)を確認した。 (比較例2の毒餌剤の組成) ホウ酸 70重量% 誘引剤 10重量% グリセリン 10重量% 水 10重量% 合計 100重量% 誘引剤として、ショ糖、ポテトパウダー、チキンエキス
を用いた。
【0025】ここではプラスチック容器1つに毒餌剤は
1種入れ、それぞれの殺虫効果が確認できるようにし
た。その結果を下記表2に示す。
【0026】 結果は表2に示したとおり、実施例1の毒餌剤は3日目
および5日目での致死率(%)が最も高く、優れた殺虫
作用(1次殺虫効果)をも有していることが確認され
た。
【0027】実施例3 上記実施例1、比較例1及び比較例2における毒餌剤の
チャバネゴキブリの誘引効果および喫食量について検討
した。なお試験方法の概要は図2に示した。直径1mの
円形プラスチック製容器6にシェルター2とチャバネゴ
キブリ200頭を入れた。更にプラスチック製容器6
に、水3、固形飼料4、実施例1の毒餌剤5を入れた。
【0028】試験開始から30分後のそれぞれの誘引累
計数および24時間後の喫食量(グラム)を測定した。
ここで誘引累計数は、各毒餌剤を摂食した累積個体数を
示す。また、実施例1の毒餌剤5の代わりに、上記比較
例1の毒餌剤または上記比較例2の毒餌剤を入れて、上
記と同様に各々について誘引累積数と喫食量を測定し
た。この試験結果は表3に示した。
【0029】 実施例1の毒餌剤は、誘引作用および喫食量において、
ホウ酸15%を配合した比較例1の毒餌剤と比べ同等以
上のものであった。またホウ酸の配合量が70重量%の
比較例2は誘引累計数および喫食量ともに少なく、ホウ
酸の配合量が多いと、ゴキブリの喫食量が低下し、従っ
て排泄物中に殺虫濃度のホウ酸が供給されていないと考
えられる。
【0030】実施例4 上記実施例1と同様の容器1に、シェルター2と水3、
更にチャバネゴキブリ50頭を入れ、2日間置く。その
後、上記実施例1の毒餌剤、下記実施例4の毒餌剤、又
は上記比較例1の毒餌剤を設置する。その後の致死数を
測定した(1次殺虫効果試験)。 (実施例4の毒餌剤) ホウ酸 50重量% 誘引剤 30重量% グリセリン 10重量% 水 10重量% 合計 100重量% 誘引剤としてショ糖、ポテトパウダー、コーンスター
チ、チキンエキスを用いた。
【0031】1次殺虫効果試験終了後(毒餌剤を入れて
から14日後)、プラスチック製容器1から全てのゴキ
ブリの死骸、水、及び毒餌剤を取り除き、排泄された糞
とシェルターのみをそのまま残す。ここで排泄物(糞)
中のホウ酸含有量を計測した。これとは別に、上記試験
と同条件で試験を行い、ここでの排泄物(糞)は容器中
に残しておき、そこに新しい水および固型飼料を入れ、
更に新しいチャバネゴキブリ30頭(成虫20頭、幼虫
10頭)を入れる。新しいゴキブリを入れた時(試験開
始)から約2週間観察し、累積死亡虫数をカウントした
(2次殺虫効果試験)。上記排泄物中のホウ酸含量を下
記表4に示し、上記2次殺虫効果試験の結果を、経過日
数と致死虫数の関係を示したグラフとして図3に示す。
【0032】
【0033】排泄物中のホウ酸含量が、殺虫濃度に達し
ている本発明の実施例1及び4は、上記実施例2と同様
に1次殺虫効果が優れ、且つ2次殺虫効果も優れたもの
であった。排泄物中のホウ酸含量が十分でない比較例1
は、2次殺虫効果はかなり低いものであった。また、ク
ロゴキブリについても、上記と同様の試験を行ったとこ
ろ、排泄物中のホウ酸含量が、殺虫濃度に達しているも
のは、一次殺虫効果、二次殺虫効果のいずれも優れたも
のであった。
【0034】実施例5 本発明に用いる毒餌剤として以下の処方のものを製造し
た。 (1)練り状の団子製剤 ホウ酸 50重量% ショ糖 10重量% ポテトパウダー 10重量% コーンスターチ 5重量% グリセリン 10重量% チキンエキス 10重量% 精製水 5重量% 合計 100重量%
【0035】(2)ジャム状の製剤 ホウ酸 40重量% ショ糖 30重量% ペクチン 1重量% ポテトパウダー 5重量% チキンエキス 5重量% 精製水 19重量% 合計 100重量%
【0036】(3)ゼリー状の製剤 ホウ酸 30重量% ショ糖 30重量% ジェランガム 1重量% ポテトパウダー 5重量% チキンエキス 5重量% 乳酸カルシウム 微量 精製水 28重量% 合計 100重量%
【0037】
【発明の効果】本発明は、ホウ酸を摂食した個体はもち
ろん、これを直接摂食しない個体までも駆除でき、効率
的にゴキブリを駆除することができるホウ酸を有効成分
とした新しいゴキブリの駆除方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】2次殺虫効果を試験する方法の概要を示す図で
ある。
【図2】誘引効果と喫食量を試験する方法の概要を示す
図である。
【図3】ホウ酸含量の異なる毒餌剤における二次殺虫効
果と経過日数の関係を示す図である。
【符号の説明】 1 プラスチック製容器 2 シェルター 3 水 4 固型飼料 5 実施例1の毒餌剤 6 円形プラスチック製容器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殺虫濃度のホウ酸を排泄物中に供給する
    ための有効量のホウ酸をゴキブリに摂食させることを特
    徴とするゴキブリの駆除方法。
  2. 【請求項2】 排泄物中のホウ酸の濃度が、6重量%以
    上であることを特徴とする請求項1に記載のゴキブリの
    駆除方法。
JP25146198A 1997-09-05 1998-09-04 ゴキブリの駆除方法 Pending JPH11139915A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007536383A (ja) 2004-05-10 2007-12-13 エフ エム シー コーポレーション ゴキブリをコントロールする組成物
JP2017186336A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 アース製薬株式会社 害虫防除用餌剤の喫食性向上方法

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