JP2002020201A - 匍匐害虫及び/又は害獣駆除用毒餌剤並びに該毒餌剤を用いた匍匐害虫及び/又は害獣駆除方法 - Google Patents
匍匐害虫及び/又は害獣駆除用毒餌剤並びに該毒餌剤を用いた匍匐害虫及び/又は害獣駆除方法Info
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Abstract
処理ができることを目的とする毒餌剤と、それを用いた
駆除方法を提供すること。 【解決手段】ブラックライトを照射することにより蛍光
発光する蛍光剤及び蓄光発光する蓄光剤からなる群より
選ばれた少なくとも1種の発光剤、及び匍匐害虫及び/
又は害獣駆除有効成分として殺虫活性成分及び/又は殺
鼠活性成分を含有してなる匍匐害虫及び/又は害獣駆除
用毒餌剤、並びに該匍匐害虫及び/又は害獣駆除用毒餌
剤を匍匐害虫及び/又は害獣に与え、匍匐害虫及び/又
は害獣のトータルコントロールを行うことを特徴とする
匍匐害虫及び/又は害獣駆除方法。
Description
は害獣の効率的な駆除コントロールを行なうことを目的
とした、匍匐害虫及び/又は害獣の駆除用毒餌剤及び該
毒餌剤を用いた総合的な匍匐害虫及び/又は害獣の駆除
方法に関するものである。
る製剤並びに方法は種々提案されており、それらの駆除
用毒餌も多く知られている。代表的にはゴキブリ、シロ
アリ、アリ駆除用、ネズミ駆除用製剤として待伏せ型の
ものが多くあり、その仕様はステーション型やチューブ
型などの各種製剤が挙げられる。
取されれば確実に効果を発揮するものの匍匐害虫及び/
又は害獣駆除の際の的確な毒餌処理等を行うには経験或
いは熟練を要し、また摂取されているかどうかの判定が
困難であるばかりか匍匐害虫及び/又は害獣の駆除が効
果的に成されているかどうかの判断も不明瞭であった。
駆除の指標として捕獲器を用いる方法が知られている
が、これも毒餌の場合と同様に処理の際に熟練や勘に頼
らざるを得ず、使用者によって判定が曖昧になるなどの
問題点があった。
処理されることが多く時間が経つとどこに処理したのか
判らなくなるということが起き易く、処理ポイントの失
念や特にチューブ(塗布)型の毒餌では不必要に無駄な
処理を施すなどして結果的に駆除が進まないということ
が頻発していた。
方法」としては、例えば特開平10−111364号公
報、特開昭59−187726号公報等で提案されてい
る。しかしながら、前記「蛍光染料を用いた害虫及び害
獣の探知方法」は単に駆除の補助手段に過ぎず、単独で
は害虫及び害獣の生息密度に何ら影響を与えるものでは
なかった。
要さずとも安全且つ効率的な使用と処理ができることを
目的とする毒餌剤と、それを用いた駆除方法を提供する
ことを課題とする。
ブラックライトを照射することにより蛍光発光する蛍光
剤及び蓄光発光する蓄光剤からなる群より選ばれた少な
くとも1種の発光剤、及び匍匐害虫及び/又は害獣駆除
有効成分として殺虫活性成分及び/又は殺鼠活性成分を
含有してなる匍匐害虫及び/又は害獣駆除用毒餌剤、
(2)発光剤を0.0001〜10重量%含有してなる
前記(1)記載の匍匐害虫及び/又は害獣駆除用毒餌
剤、(3)前記(1)又は(2)記載の匍匐害虫及び/
又は害獣駆除用毒餌剤を匍匐害虫及び/又は害獣に与
え、匍匐害虫及び/又は害獣のトータルコントロールを
行うことを特徴とする匍匐害虫及び/又は害獣駆除方
法、に関する。
なる匍匐害虫及び/又は害獣駆除用毒餌剤に用いられる
発光剤とは、ブラックライト(主波長300nm〜40
0nmの長波長紫外線)の照射によって蛍光発光又は蓄
光発光するものであれば何ら制限はない。蛍光発光、蓄
光発光共に色調についてはグリーン、ホワイト、レッ
ド、オレンジ、イエロー、ブルー、ピンク他或いはこれ
ら2種以上の混合色等任意に選択でき限定されない。
いては何ら制限はなく、市販のもの、特に4〜40W程
度の物が入手し易く利便性、経済性の面からみて好まし
い。通常のACl00Vの電源によって機能するほか、
乾電池との組合わせで作動させることも可能であるもの
がよい。
(シンロイヒ化学株式会社)、SW−10シリーズ(シ
ンロイヒ化学株式会社)等の蛍光剤、硫化亜鉛硫化カル
シウム及びこれにラジオアイソトープを固着したもの、
ルミノーバ(根本特殊化学株式会社)等の蓄光剤が挙げ
られる。さらにUvitex(チバ・スペシャルティー
・ケミカルズ)、Illuminarl(昭和化工)、
Whitex(住友化学)等の蛍光増白剤が挙げられ
る。
又は無機の粉体に担持させたり、各種有機溶剤や水など
に分散させた後に毒餌剤中に分散させる方法等が挙げら
れるが特に限定されない。
方法或いはターゲットとなる匍匐害虫及び/又は害獣
(以下、「対象動物」と称する)の種類により異なる
が、ブラックライトによる検知に十分な発光量が得るこ
とができ、対象動物に忌避或いは警戒されない観点か
ら、好ましくは0.0001〜10重量%、より好まし
くは0.001〜5重量%である。
効成分として配合される殺虫活性成分及び殺鼠活性成分
の種類や量に特に限定はない。
ダイアジノン〔(2−イソプロピル−4−メチルピリミ
ジル−6)−ジエチルチオホスフェート〕、フェニトロ
チオン〔MEP;O,O−ジメチル−O−(3−メチル
−4−ニトロフェニル)チオホスフェート〕、ピリダフ
ェンチオン〔O,O−ジメチル−O−(3−オキソ−2
−フェニル−2H−ピリダジン−6−イル)ホスホロチ
オエート〕、マラチオン〔ジメチルジカルベトキシエチ
ルジチオホスフェート〕、ディプテレックス〔O,O−
ジメチル−2,2,2−トリクロロ−1−ハイドロオキ
シエチル ホスホネイト〕、クロルピリホス〔O,O−
ジエチル−O−(3,5,6−トリクロル−2−ピリジ
ル)−ホスホロチオエート〕、フェンチオン〔O,O−
ジエチル−O−(3−メチル−4−メチルチオフェニ
ル)−ホスホロチオエート〕、ジクロルボス〔O,O−
ジメチル−2,2−ジクロロビニルホスフェート〕、プ
ロペタンホス〔O−[(E)−2−イソプロポキシカル
ボニル−1−メチルビニル]O−メチルエチルホスホラ
ミドチオエート〕、アベイト〔O,O,O’,O’−テ
トラメチルO,O’−チオジ−P−フェニレン ホスホ
ロチオエート〕、プロチオホス〔ジチオリン酸O−2,
4−ジクロロフェニル O−エチル S−プロピルエス
テル〕、ホキシム〔O,O−ジエチル−O−(α−シア
ノベンジリデンアミノ)チオホスフェート〕などの有機
リン系殺虫剤;
2−(4−フェノキシフェノキシ)エトキシ]ピリジ
ン〕、メトプレン〔11−メトキシ−3,7,11−ト
リメチル−2,4−ドデカジエノイックアシド−1−メ
チルエチルエステル〕、フェノキシカルブ〔エチル[2
−(4−フェノキシフェノキシ)エチル]カーバメー
ト〕、ジフルベンズロン〔N−[[(4−クロロフェニ
ル)アミノ]カルボニル]−2,6−ジクロロベンズア
ミド〕、シロマジン〔N−シクロプロピル−1,3,5
−トリアジン−2,4,6−トリアミン〕、テフルベン
ズロン〔N−[[((3,5−ジクロロ−2,4−ジフ
ロロフェニル)アミノ]カルボニル]−2,6−ジクロ
ロベンズアミド〕等の昆虫成長阻害剤;
トラヒドロフタリミド)−メチル dl−シス/トラン
ス−クリサンテマート〕、dl・d−T80−フタルス
リン〔N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミ
ド)−メチル d−シス/トランス−クリサンテマー
ト〕、フラメトリン〔5−(2−プロパギル)−3−フ
リルメチル クリサンテマート〕、ペルメトリン〔3−
フェノキシベンジル dl−シス/トランス−2,2−
ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロ
パンカルボキシラート〕、フェノトリン〔3−フェノキ
シベンジル d−シス/トランス−クリサンテマー
ト〕、イミプロスリン〔2,4−ジオキソ−1−(プロ
プ−2−イニル)−イミダゾリジン−3−イルメチル
(1R)−シス/トランス−クリサンテマート〕、フェ
ンバレレート〔α−シアノ−3−フェノキシベンジル−
2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレー
ト〕、シペルメトリン〔α−シアノ−3−フェノキシベ
ンジル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロ
ロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキ
シラート〕、シフェノトリン〔α−シアノ−3−フェノ
キシベンジル d−シス/トランス−クリサンテマー
ト〕、エトフェンプロックス〔2−(4−エトキシフェ
ニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジル
エーテル〕、テフルスリン〔2,3,5,6−テトラフ
ルオロ−4−メチルベンジル−3−(2−クロロ−3,
3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジ
メチル−1−シクロプロパンカルボキシラート〕、フェ
ンプロパトリン〔α−シアノ−3−フェノキシベンジル
シス/トランス−2,2,3,3−テトラメチルシク
ロプロパンカルボキシラート〕、フェンフルスリン
〔2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル−dl
−シス/トランス 3−(2,2−ジクロロビニル)
2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラー
ト〕などのピレスロイド系殺虫剤;
ルノン等;更にワルファリン、クマテトラリル、クロロ
ファシノン、ブロマジオロン、ダイファシノン等のげっ
歯類に対する薬剤が挙げられる。
象動物の種類によって異なるが、有効性を維持できる最
低濃度から忌避性を示す最高濃度の間で任意に設定でき
るものとし、上記化合物及び/又はこれらの異性体及び
/又は類縁体から選ばれた少なくとも1種を必要に応じ
て用いるものであり、特に制限されない。その他の殺虫
剤、天然精油、共力剤、食餌物質などは任意の比率で合
剤として混合可能である。以下それらの例を示す。
ン〔5−メトキシ−3−(2−メトキシフェニルO−
1,3,4−オキサジアゾール−2(3H)−オン〕な
どのオキサジアゾール系殺虫剤;イミダクロプリド〔1
−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロイ
ミダゾリジン−2−イリデンアミン〕)、アセタミプロ
リド〔N’−[(6−クロロ−3−ピリジイル)メチ
ル]−N’−シアノ−N’メチルアセトンアミジイン〕
などのクロロニコチン系殺虫剤;等が挙げられる。
トラール、シトロネラール、シトロネロール、オイゲノ
ール、メチルオイゲノール、ゲラニオール、シンナミッ
クアルデヒド、リナロール、ペリラアルデヒド、ネペタ
リック酸、メチルヘプテノン、デシルアルデヒド、ミル
セン、酢酸ゲラニオール、チモール、リモネン、シネオ
ール、ピネン、シメン、テルピネン、サビネン、エレメ
ン、セドレン、エレモール、ビドロール、セドロール、
ヒノキチオール、ツヤプリシン、トロポロイド、ヒノキ
チン、ツヨプセン、ボルネオール、カンフェン、テルピ
ネオール、テルピニルエステル、ジペンテン、ファラン
ドレン、シネオール、カリオレフィン、バニリン、フル
フラール、フルフリルアルコール、ピノカルベオール、
ピノカルボン、ミルテノール、ベルベノン、カルボン、
オイデスモール、ピペリトン、ツエン、ファンキルアル
コール、メチルアンスラニレート、ビサボレン、ベルガ
プトール、ノニルアルデヒド、ノニルアルコール、ヌー
トカトン、オクチルアルデヒド、酢酸リナリル、酢酸ゲ
ラニル、ネロリドール、オシメン、アンスラニル酸メチ
ル、インドール、ジャスモン、ベンツアルデヒド、プレ
ゴンなどが挙げられ、更に上記の異性体や誘導体及び上
記から選ばれる少なくとも1つ以上を含有する精油であ
ってもよい。
プロピル−ピペロニル エーテル、オクタクロロジプロ
ピルエーテル、イソボルニルチオシアナアセテート、N
−オクチルビシクロヘプテンカルボキシイミド、N−
(2−エチルヘキシル)−1−イソプロピル−4−メチ
ルビシクロ(2,2,2)オクト−5−エン−2,3−
ジカルボキシイミド等が挙げられる。
わず、植物質としてトウモロコシ、ジャガイモ、サツマ
イモ等の澱粉や澱粉加水分解物、小麦粉、米粉、大豆
粉、落花生粉、胡麻粉、野菜粉、フスマ、植物性蛋白質
等が挙げられ、動物質としてはサナギ、魚粉、ミルク、
動物性蛋白質、飼料用酵母、各種アミノ酸等が挙げられ
る。炭水化物としては果糖、ブドウ糖、黒砂糖、赤砂
糖、三温糖、グラニュー糖、ハチ蜜、サトウキビ果汁な
どが挙げられる。脂質として各種植物性油脂及び各種動
物性油脂例えばゴマ油、ヌカ油、ヤシ油、コーン油、落
花生油、バター、卵油、鯨油等が挙げられる。上記食餌
物質は自由に又任意に混合且つ配合できる。
工、天然を問わず、誘引物質、摂食促進物質、保水剤、
防腐剤(殺菌、防黴を含む)、酸化防止剤、増量剤、誤
食防止剤、保存料、香料、色素等の各種添加剤を対象動
物の嗜好性に合わせて含有することも可能でありその配
合、選択、混合などは特に限定されない。
状、ブロック状、ゲル状、粉末、顆粒状、半固体、液体
等特に限定されず、硬さや柔らかさ、大きさ、表面状態
等は所望の物理的性状や収納具の形状にあわせたもので
あればよい。
などに載せただけでもよいが、安全性を考慮に入れた設
置形態が好ましく、例えば収納容器に保持させたステー
ション型、軟包材に入れた袋タイプ、隙間及び割れ目処
理用としてチューブ型など、対象動物の習性、処理方
法、使用目的等に合致させたものがよい。
リマー類など本剤を安全且つ安定に保存できるものであ
ればよい。更に前述の添加剤の内いずれかを該収納具に
塗布、含浸又或いは練込するなどして利便性を図ること
ができるものとする。又、製造上不可欠な材料、例えば
練り合わせ成形に必要な結合剤などは適宜混合できるも
のであるとする。
残す動物であれば何ら限定されない。一般に難防除とさ
れているチャバネゴキブリ、イエシロアリ、イエヒメア
リ、クマネズミ、ドブネズミ、ムカデ、他にはハツカネ
ズミ、クロゴキブリ、ナメクジ、ダンゴムシ、アミメア
リ、ヤマトシロアリ等が代表的な害虫並びに害獣として
あげられる。更には野生のネコ、イタチ等の防除にも有
効なものである。
ルコントロールする方法によれば、本発明の毒餌剤を対
象動物に与え、ブラックライトを照射することにより生
じる発光に基づいて対象動物の移動等を追跡し、毒餌剤
をより的確に配置する等、随時適切な手段の採用が可能
となることで対象動物による被害を最低限に抑制するこ
とができる。本明細書において「トータルコントロー
ル」とは、各種の手段を講じて総合的に駆除することを
意味する。
の効果は致死量相当分量の当該毒餌剤を摂取した対象動
物を死に至らしむのみならず、致死に至らずとしてもブ
ラックライト照射時に目視可能に十分な量の発光剤が喫
食、消化、排泄を経た後も発光を可能とするので、毒餌
剤を喫食した対象動物の排泄物の二次発光に基づいて追
跡処理を行ない、さらなる駆除が可能となる。また、社
会生活を営み仲間の死骸や排泄物を摂取することが知ら
れているような対象動物であれば、毒餌剤を喫食して死
亡した動物の死骸や排泄物を他の仲間が食することで駆
除の有効成分と同時に発光剤の二次的摂取が行われ、発
光剤が継続的発光能力を有している場合においてはそれ
らの動物の排泄物等の三次発光による追跡処理、駆除が
可能となり成虫、成獣のみならず幼虫、幼獣をも積極的
に死に至らしむることができる。
喫食したゴキブリ他等の昆虫では脚部、翅、口吻部、排
泄部等に又ネズミ他等の哺乳動物では体毛、尾部、手足
等に毒餌剤を付着した状態で有効成分の活性があらわれ
るまで対象動物の行動習性に従った活動及び休息をさせ
ることにより、毒餌剤の設置場所周辺でブラックライト
を照射すると対象動物の足跡、排泄物の落下により認め
られる移動軌跡、又それらを併せて確認できる集合痕跡
等が熟練を要さなくとも容易に判別できる。またブラッ
クライト照射で目視確認のできる移動軌跡、集合痕跡等
に従って毒餌剤の設置方法を変化させ、喫食量が少ない
か或いは全く喫食されていない毒餌剤をより喫食され易
い位置に移動するなどして駆除効率を高め、短期間で確
実な駆除効果を得ることができる。
ブラックライト照射により明瞭且つ簡便に行えるので、
処理後の毒餌剤の紛失及び/又は処理ポイントの失念な
どが回避され、処理場所が広範囲に亘っても短時間で薬
剤を無駄無く処理し対象動物を駆除することができる。
すが、本発明は下記実施例のみに限定されるものではな
い。実施例1と2ではゴキブリを、実施例3ではクマネ
ズミを対象動物とし、試験に際しては全ての試験対象区
域における対象動物生息密度を調査し各々の区域での対
象動物生息密度が略同じであること、開始時の製剤及び
比較対照製剤の設置場所は任意であることを条件とし
た。
の場合市販の粘着トラップを適宜設置しその捕獲数から
生息密度を推定した。ネズミの場合は通称「ラットサイ
ン」(ネズミが通過したことを示す体毛の付着、壁の汚
れ、糞、予め馴化させる為に撒いた餌の食痕)を計数す
ることによって生息密度を推定した。
10重量部、蛍光染料(Uvitex;チバ・スペシャ
ルティー・ケミカルズ)0.1重量部、水30重量部及
び残部に保水剤、防腐剤、誘引剤を加えて100重量部
としたものをよく混合して毒餌剤を得た。比較対照製剤
例1として製剤例1において蛍光染料を含有しない毒餌
剤を得た。
量部、米ぬか20重量部、蛍光染料(FZ−2005;
シンロイヒ化学株式会社)2重量部、水30重量部及び
残部に保水剤、防腐剤、誘引剤を加えて100重量部と
したものをよく混合して毒餌剤を得た。比較対照製剤例
2として製剤例2において蛍光染料を含有しない毒餌剤
を得た。
4;シンロイヒ化学株式会社)1重量部及び残部に小麦
粉、ビーナツ粉、三温糖を加え100重量部としたもの
をよく混合して毒餌剤を得た。比較対照製剤例3として
製剤例3において蛍光染料を含有しない毒餌剤を得た。
得られた毒餌剤をB店には比較対照製剤例1で得られた
毒餌剤を2個/m2 となるよう設置し経時的なゴキブリ
生息密度の推移を調べた。A店においてはブラックライ
トによってゴキブリの通路及び生息場所を特定し市販の
ゴキブリ駆除用エアゾールを二週間毎に該通路及び生息
場所に噴霧した。B店においては経験に基づいて同エア
ゾールを二週間毎に略同量噴霧した。
がゴキブリ駆除に顕著な効果を示したことが確認され
た。経時的ゴキブリ指数の推移を図1に示す。図中の
A、Bは、それぞれA店、B店でのゴキブリ指数を示
す。ここで、ゴキブリ指数とは、トラップ1枚に1日に
捕獲されたゴキブリの数を示す数値であり、次式で表わ
される。 〔ゴキブリ指数〕 =〔トラップにより捕獲されたゴキブリ数〕 ÷〔トラップ設置個数×トラップ設置期間(日)〕 実施例1及び2では試験開始時のゴキブリ指数を100
(%)としてその後の指数の変動を示した。
得られた毒餌剤をD店には比較対照製剤例2で得られた
毒餌剤を2個/m2 となるよう設置し経時的なゴキブリ
生息密度の推移を調べた。C店においてはブラックライ
トによって製剤周辺の食痕を確認し喫食の見られない製
剤ではその設置場所を随時移動変更した。D店において
は開始時の設置場所を継続させた。
がゴキブリ駆除に顕著な効果を示したことが確認され
た。経時的ゴキブリ指数の堆移を図2に示す。図中の
C、Dは、それぞれC店、D店でのゴキブリ指数を示
す。
を選択し、Eには製剤例3で得られた毒餌剤をFには比
較対照製剤例3で得られた毒餌剤を2個/m2となるよ
う設置し経時的なクマネズミ生息密度の堆移を調べた。
Eにおいてはブラックライトによってクマネズミの通路
を特定し金網、隙間埋め剤等を用いてクマネズミの侵入
を防ぐ物理的処置を施した。Fにおいては経験に基づい
てクマネズミの侵入通路と推定されるポイントに上記と
同様な物理的処置を施した。
がクマネズミ駆除に顕著な効果を示したことが確認され
た。経時的ネズミ被害件数の堆移を図3に示す。図中の
E、Fは、それぞれE店、F店でのネズミ被害件数を示
す。
するのみならず、未経験者が熟練や勘に頼ること無く的
確に毒餌剤を施すことができ、効果的且つ効率的な対象
動物の駆除を可能とする。更なる効果として移動軌跡、
集合痕跡に従った他の駆除方法、例えば殺虫剤残留塗布
方法、捕獲器等の重点処理方法及び/又は通路の閉鎖や
隙間の閉塞等の物理的駆除方法等を併用することにより
害虫及び/又は害獣のトータルコントロールが可能とな
り経済的にも環境的にも無駄のない短期間での害虫及び
/又は害獣の低減、撲滅という効果が奏される。
ゴキブリ指数との関係を示す図である。
ゴキブリ指数との関係を示す図である。
ネズミ被害件数との関係を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ブラックライトを照射することにより蛍
光発光する蛍光剤及び蓄光発光する蓄光剤からなる群よ
り選ばれた少なくとも1種の発光剤、及び匍匐害虫及び
/又は害獣駆除有効成分として殺虫活性成分及び/又は
殺鼠活性成分を含有してなる匍匐害虫及び/又は害獣駆
除用毒餌剤。 - 【請求項2】 発光剤を0.0001〜10重量%含有
してなる請求項1記載の匍匐害虫及び/又は害獣駆除用
毒餌剤。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の匍匐害虫及び/又
は害獣駆除用毒餌剤を匍匐害虫及び/又は害獣に与え、
匍匐害虫及び/又は害獣のトータルコントロールを行う
ことを特徴とする匍匐害虫及び/又は害獣駆除方法。
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