JPH10511275A - 一体のバリア折返し部を有する吸収材製品およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ２つの腰部分と、股部分を有する使い捨て形のおしめのような吸収材製品である。この吸収材製品は、液体浸透性の表面シート、液体非浸透性の裏シート、これら表面シートと裏シートとの間に配置された吸収芯材、および一対の縦方向に延長したバリア折返し部から構成されている。これらのバリア折返し部は、この吸収材製品の股部分の表面シートおよび裏シートを横方向に延長して形成され、通常はこの股部分を形成する際に廃棄される材料を使用して形成される。また、この表面シートおよび裏シートの横方向に延長した部分に横方向に対向した一対の切断部が形成されて折返し部分が形成される。この折返し部分は、折り畳まれるとともに表面シートまたはその下に重ねられた構造物に接合され、バリア折返し部および必要に応じてガスケット折返し部が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】 一体のバリア折返し部を有する吸収材製品およびその製造方法 発明の分野 本発明は使い捨て形のおしめ等の吸収材製品に関し、さらに特定すれば、ウエ ブの一部から一体に形成されたバリア折返し部を有する吸収材製品であって、こ のウエブは、あらかじめ脚開口部または切欠部が切除されて廃棄物として廃棄さ れ、この後にこのウエブから製品が切り離されるものである。 発明の背景 使い捨て形のおしめ、失禁用のブリーフまたは下着等の吸収材製品の基本的な 機能は、体の排出物を吸収し保持することである。このような製品は、体からの 排出物による衣服、またはその他着用者に接触する物品、たとえばベッド用品、 の汚損、濡れ、その他の汚染を防止するものである。このような製品の共通した 欠点の態様は、この製品と着用者の脚または腰との間の隙間から体の排出物がそ の付近の衣服に漏洩することであり、その原因としては、排出物がこの吸収材製 品に直ちには吸収されず、またこれらが着用者に良好に接触するように支持され ておらず、隙間が形成されて排出物がこの隙間からこの吸収材製品外に漏洩する ものである。たとえば、尿は表面シートに勢いよく放出され、吸収されるより早 くおしめ本体部の隙間まで移動し、衣服または他の物に接触し、これらに吸収さ れる。さらに、ゆるい糞便物は吸収材に容易には吸収されず、液受表面に「浮く 」傾向があり、この製品の着用者の脚または腰の部分の隙間に徐々に移動してゆ く。 最近の使い捨て形のおしめは、液浸透性の表面シート、液非浸透性の裏シート 、吸収芯材、および弾性脚フラップを備えており、このフラップは、吸収芯材の 縁部を越えて延長された連続した表面シートおよび裏シートで包まれた弾性部材 から形成されている。このような弾性脚フラップは、このおしめの縁部と衣服と の間に液非浸透性のバリアを形成し、さらに着用者の脚まわりのガスケット作用 をなして脚まわりにシール性を与えるとともに隙間を最小とし、このおしめから このおしめの縁部に接触している衣服に液が浸出したり溢出するのを効果的に防 止することが知られている。しかしながら、今だにこのおしめの周囲に沿って漏 洩が生じることを防止することはできない。また、このおしめを長期間にわたっ て着用していると、このおしめに作用する力によって着用者に対する密着性が低 下してゆく傾向がある。着用者の脚部および腰部における大きな隙間や緩み等は 、このおしめの密着性を低下させる。よって、表面シートに液が付着した場合に 、この液は直ちにはこの表面シートを通して吸収はされず、このおしめの縁部に 向けて移動し、このおしめの隙間を介してまたは通して漏洩して衣服や下着に接 触し、これらに吸収され、これらの衣服等に染み出す。 また、着脱自在に取り付けられたバリア折返し部を備えた使い捨て形のおしめ もあり、この折返し部は、ゆるい糞便物、噴出する尿または液が着用者の衣服を 汚損するのを防止する。このバリア折返し部は、上記のゆるい糞便物等の自由な 流動を抑制し、これらの糞便物をこのおしめ内に保持する構造を形成し、この糞 便物等はこのおしめの表面シート上に自由に浮きまたは流動し、このおしめ内に 保持される。典型的には、このバリア折返し部は、別体の折返材料のウエブを完 成されたおしめ本体部の表面シートウエブまたは表面シートに取り付けて構成さ れるものである。たとえば、共願のＬａｗｓｏｎの米国特許Ｎｏ．４，６９５， ２７８には、表面シートに取り付けられた別要素のバリア折返し部からなる二重 折返し構造のものが開示されている。このバリア折返し部が別要素として表面シ ートに取り付けられている場合には、これらバリア折返し部を取り付けるための 特別な装置を必要とし、このような特別の装置のためにこのおしめを製造するコ ストが上昇する。 さらに、従来のおしめを製造する場合には、この製品を着用する人の脚部の輪 郭に対応してこの製品の両側に切欠部を切断する必要がある。たとえば、この脚 用の切欠部は、この吸収材製品の面積の約１５ないし２０％になる。脚部用の切 欠部を形成するためにこの製品から切断した部分は、製造工程では使用すること ができず、廃棄される。したがって、このような従来のおしめの製造方法では、 大量の不必要な廃棄物が生じる。 本発明の概要 本発明は、複数のバリア折返し部を有する使い捨て形の吸収材製品、およびこ の製品を製造する方法に関するものである。これらの折返し部はおしめと一体的 に形成され、すなわち、これらの折返し部は、別部材として形成されてこの製品 に取り付けられているものではない。この製品は、本体部分を備え、この本体部 分は液浸透性の表面シートと、液非浸透性の裏シート、およびこれら表面シート と裏シートとの間に配置された吸収芯材とから構成されている。 第１の実施形態では、このバリア折返し部は、吸収芯材の縦方向の縁部を越え て延長された表面シートおよび裏シートから構成されており、第１および第２の 端部を有し、これらは表面シートまたはこのおしめの他の重ねられた層に取り付 けられている。このバリア折返し部は、このおしめのウエブを切断して形成され た折返し部分から形成されている。このバリア折返し部は、上記の折返し部分を この吸収材製品の縦方向の中心線に向けて折返して形成され、この折返し部分の 両端部の近傍部分の少なくとも一部の折返し部分を上記の表面シートに取り付け て形成されている。またさらに、このバリア折返し部は離間手段を備えており、 この離間手段は、上記の折返し部をこの製品の本体部分の少なくとも股部分から 離間させるように構成されている。また、この実施形態の変形例としては、この 製品はガスケット折返し部を備えており、このガスケット折返し部も延長された 表面シートおよび裏シート材料から形成されている。 また、第２の実施形態においては、この製品は、それぞれ１層の表面シートお よび１層の裏シートからなるバリア折返し部を備え、また、２層の裏シート材料 の間にサンドイッチ状に配置された２層の表面シートからなるガスケット折返し 部を備えている。これらのバリア折返し部およびガスケット折返し部は、このお しめのウエブを切断して形成された折返し部分から形成されている。これらの折 返し部は、後述するような一種の折り畳みパターンによって形成されている。本 発明のバリア折返し部は、またスペーシング手段を備えており、このスペーシン グ手段は好ましくは弾性を有し、上記の折返し部をこのおしめの本体部分から離 間させ、また好ましくは、上記のガスケット折返し部には弾性部材を備えている ものである。 また、第３の実施形態においては、２層の表面シート材料の間にサンドイッチ 状に配置された２層の裏シート材料からなるバリア折返し部を備え、また、１層 の表面シート材料と裏シート材料とからなるガスケット折返し部を備えている。 これらのバリア折返し部およびガスケット折返し部は、上述したように折返し部 分から形成されている。これらの折返し部分は、上述とは別の折り畳みパターン により形成されている。さらに、上記のバリア折返し部はスペーシング手段を備 え、また好ましくは、上記のガスケット折返し部は弾性部材を備えている。 また、本発明の吸収材製品を製造する方法は、まず最初に、表面シート、裏シ ート、およびこれら表面シートと裏シートとの間にサンドイッチ状に配置された 吸収芯材とからなる縦方向の縁部を有するウエブを用意する。このウエブは、最 終的には所定の間隔の位置で横方向に切断され、各個別の吸収材製品に形成され る。各吸収材製品は、第１の腰部分と、第２の腰部分と、これら第１および第２ の腰部分との間に形成された股部分と、縦方向および横方向の中心線と、縦方向 の縁部および端縁部とを備えている。 バリア折返し部とガスケット折返し部を形成するために、前記のウエブは上記 の各縦方向の縁部に沿って所定の間隔で離間した位置で第１の切断がなされ、内 測部を有する折返し部分が形成される。そして、この折返し部分は折返され、前 述したように脚用の折返し部が形成される。また、この切断により上記の第１の 腰部分および第２の腰部分のいずれか、またはこれら第１および第２の腰部分の 両方が形成される。この製品は、好ましくは以下の３つの折り畳みパターンのい ずれか１つで折り畳まれる。 本発明の第１の折り畳みパターンは、まずこの製品の各側部に上記の第１の腰 部分および第２の腰部分を形成する切断部分が形成される。これらの切断部分に より、折返し部分が形成され、これらの折返し部分はこの吸収材製品の縦方向の 中心線に向けて折り畳まれ、バリア折返し部およびガスケット折返し部が形成さ れる。これらの折返し部分が折り畳まれると、この折返し部分の各端部の近傍の 部分の折返し部分は、第１および第２の腰部分においてこの製品の表面シートま たはこの表面シートの下に重ねられた層に取り付けられ、バリア折返し部および ガスケット折返し部が形成される。 また本発明の第２の折り畳みパターンは、上述のように切断部分が形成され、 これらの切断部分の近接側の端部（すなわち、この吸収材製品の縦方向の中心線 に近接した側のこれら切断部分の端部）を接続する線の両側に縦方向に隣接した 折返し部分に接合手段が設けられる。この折返し部分は縦方向の中心線に向けて 折り畳まれる。そして、上記の接合手段は、この製造される製品の少なくとも股 の部分において、上記の折返し部分の一部を上記の表面シートまたはこの表面シ ートの下に重ねられた層に接合する。このように接合されることにより、折返し 部は縦方向の中心線から離れるように折り畳まれ、前記のバリア折返し部が形成 される。これらバリア折返し部の端部は、この製品の前記の第１および第２の腰 部分において、上記の表面シートまたはこの表面シートの下に重ねられた層に取 り付けられ、少なくとも腰部分において表面シートから自由な先端部を有するバ リア折返し部が形成される。これら折返し部分の縦方向の縁部の縦方向に近接し た部分は、ガスケット折返し部を形成する。このようにして、ひとつの表面シー トおよび裏シートの少なくとも１層からなるバリア折返し層、および２層の裏シ ート材料および２層の表面シート材料から構成されるガスケット折返し層が形成 される。 また、第３の折り畳みパターンは、前記の第１および第２の腰部分において、 前記の表面シートに第１の接合部分が形成される。前記の折返し部分は、最初に 縦方向の中心線に向けて折り畳まれ、前記の第１および第２の腰部分において下 に重ねられた要素に接合される。そして、この折返し部分が縦方向の中心線に向 けて折り畳まれた後に、上記の折返し部分の衣服に面した側に、好ましくは縦方 向の中間部分に、第２の接合手段が形成され、またこの製品の切断線に沿った第 １および第２の腰部分における折返し部分の着用者の体に面した表面に第３の接 合手段が形成される。そしてこの折返し部分は、縦方向の中心線から離れるよう に折り畳まれ、それ自身の縦方向の中間部分に接合されるようになる。そして、 この折返し部は、第１および第２の腰部分において表面シートに接合され、２層 の裏シート材料および２層の表面シート材料を有するバリア折返し部、および１ 層の表面シート材料および裏シート材料を有するガスケット折返し部が形成され る。 図面の簡単な説明 以下、本発明の構成に関連する主題を明瞭に規定した請求の範囲により決定さ れる明細書により、本発明は以下の図面を参照した以下の説明を参照し、また実 質的に同様の要素を使用した同様の設計のものを参照して明らかになるであろう 。ここで： 図１は、本発明の製造方法によって形成された一体のバリア折返し部を有する 吸収材製品の平面図である。 図２は、本発明の折り畳みパターンのひとつを示す折返し部分の一部の横断面 図である。 図３は、図１に示す吸収材製品の別の折り畳みパターンを示す折返し部分の一 部の横断面図である。 図４は、折り畳み工程がなされる前の別の実施形態の製品を示す図である。 図５Ａおよび５Ｂは、本発明の折り畳みパターンのひとつを示す折返し部分の 一部の横断面図である。 図６Ａおよび６Ｂは、本発明の別の折り畳みパターンを示す折返し部分の一部 の横断面図である。 図７は、本発明の製品の別の実施形態を示す図である。 図８は、ひとつの製品から次の製品を連続的に切断することにより折返し部分 を形成する本発明の製造方法のひとつの実施形態を示す図である。 図９は、製品の第２の腰部分にポケット部を備えた本発明の実施形態を示す図 である。 本発明の詳細な説明 製品 ここで、「吸収材製品」という用語は、体からの排出物を吸収しかつ保持する 製品を意味し、さらに特定すれば、着用者の体に密着または近接して配置され、 着用者の体からの各種の排出物を吸収しかつ保持する製品を意味するものとする 。このような吸収材製品は、従来から再使用形か使い捨て形かによって区別され ている。使い捨て形の吸収材製品とは、１回の使用で廃棄される（すなわち、洗 濯されない製品、つまり再保管または再使用されない製品）製品のことである。 本発明の吸収材製品は、好ましくは使い捨て形の吸収材製品である。また、この ような吸収材製品は、別々に取り扱われる部分を必要としない「一体形」の製品 であるか、または別々のホルダおよびライナ等のようなおしめシステムの別々の 要索から構成される製品であるか、により区別される。本発明の吸収材製品は、 好ましくは一体形のものである。本発明のおしめ２０の実施形態を図１に示す。 ここで、「おしめ」なる用語は、一般的に幼児または失禁者が着用するもので、 着用者の胴体下部に着用するものである。しかしながら、本発明は、失禁用のブ リーフまたは下着、使い捨て形のトレーニングパンツ、おしめホルダ、生理ナプ キン、およびこれらの類似製品、等のその他の使い捨て形の吸収材製品に適用で きることはもちろんである。 図１には、本発明のおしめ２０の非引き締め状態の、平坦に展開した状態（す なわち、引き締めによる全ての伸縮を引き伸ばした状態）の平面図を示し、この おしめ２０の構成を明瞭に示すためにその構造の一部を破断して示し、また着用 者に接触する側から見たものである。この図１に示すおしめ２０は、第１の腰部 分２２、第２の腰部分２４、股部分２６、およびこのおしめ２０の外側の縁部で 形成される周縁部２８とを備えており、その縦方向縁部は符号３０で示し、また 端縁部は符号３２で示す。また、このおしめ２０は、符号３４で示す横方向の中 心線、および符号３６で示す縦方向の中心線を有している。 このおしめ２０は、液浸透性の表面シート３８を備えており、この表面シート ３８が体側に対向する面４０を形成し、また液非浸透性の裏シート４２を備えて おり、この裏シート４２が衣服側に対向する面５８を形成し、また吸収芯材４４ を備えており、また一対のテープタブフアスナ５６等このおしめ２０を着用者に 固定するフアスナ手段５４を備えており、またそれぞれ基部側縁部６４、先端側 縁部６６、第１の端部７２および第２の端部を有するバリア折返し部６２を備え ており、また上記の先端側縁部６６を体側に対向する面４０から離間させる弾性 部材７７等の離間手段７６を備えており、また耳パネル８８および弾性腰部分９ ０を備えている。 この図１に示すおしめ２０の一実施形態は、上記の表面シート３８および裏シ ート４２は上記の吸収芯材４４より大きな寸法の長さおよび幅を有している。上 記の表面シート３８および裏シート４２は上記の吸収芯材４４の縁部を越えて延 長されており、このおしめ２０の周縁部２８を形成している。この周縁部２８は 、上記の縦方向縁部３０および端縁部３２を形成している。図１に示すように、 上記の表面シート３８は上記の裏シート４２と少なくとも端縁部３２、好ましく は縦方向縁部３０において共通した境界を有している。これらの表面シート３８ 、裏シート４２および吸収芯材４４は周知の各種の形態で組み立てられており、 好ましくは、ここに参考として引用する Ｋｅｎｎｅｓ Ｂｕｅｌｌ の米国特 許 Ｎｏ．３，８６０，００３ 「使い捨て形のおしめの収縮性のサイド部分」 、および Ｂｕｅｌｌ他 の米国特許 Ｎｏ．５，１５１，０９２ 「予め弾性 のある可撓性ヒンジを有する動的弾性腰部分を備えた吸収材製品」に略開示され ているおしめの形態である。 このおしめ２０は、縦方向に対向した２個の腰部分、第１の腰部分２２および 第２の腰部分２４を備え、これらはそれぞれこのおしめの周縁部２８の端縁部３ ２からこのおしめ２０の横方向の中心線３４に向けて延長されている。これらの 腰部分２２，２４は、このおしめ２０を着用した場合に、この着用者の腰を囲む 部分を構成している。また、上記の股部分２６は、このおしめ２０の上記の第１ の腰部分２２と第２の腰部分２４との間の部分を構成し、このおしめ２０を着用 した場合に、この着用者の脚の間配置され、この着用者の胴体の下部を覆う部分 を構成している。 また、上記の吸収芯材４４は、圧縮可能であり、また柔軟であるとともに、着 用者の皮膚に対して非刺激性の手段であり、液体および体からの排出物を吸収し かつ保持できるものである。この吸収芯材は縦方向の側部５０と横方向の端部５ ２を有している。この吸収芯材４４は広く各種の寸法と形状（すなわち、矩形、 砂時計形、非対称形状等）に製造され、またエア・フエルトと称されている粉砕 木材パルプ等、使い捨ておしめその他の吸収材製品に共通に使用されている広く 各種の液吸収素材が使用されている。また、この吸収素材の好ましい例としては 、クレープ付セルロース系充填材、吸収性発泡材、吸収性スポンジ、超吸収ポリ マ、吸収性ゲル材料、またはこれらの同等材料、これらの混合材料等がある。ま た、この吸収芯材の形状および構造も各種のものがある。（たとえば、この吸収 芯材は、各種の厚さ領域、親水性の変化勾配、超吸収性の変化勾配、低平均密度 および低平均主成分重量獲得物の領域、または１または複数の層または構造から なる構成）また、この吸収芯材４４の総合吸収容量は、このおしめ２０の負荷お よび用途に対応して設定される。さらに、この吸収芯材の寸法や吸収容量は、幼 児から成人までの着用者の種類に対応して各種設定される。この吸収芯材４４に 使用される吸収材構造の例として以下のものを参考として引用すると、Ｗｅｉｓ ｍａｎ 他 の１９８６年９月９日発行の米国特許 Ｎｏ．４，６１０，６７８ 「高密度吸収材構造」、Ｗｅｉｓｍａｎ 他 の１９８７年６月１６日発行の 米国特許 Ｎｏ．４，６７３，４０２ 「二重層芯材を備えた吸収材製品」、Ａ ｎｇｓｔａｄｔ の１９８９年１２月１９日発行の米国特許 Ｎｏ．４，８８８ ，２３１ 「除塵層を有する吸収芯材」、Ａｌｍａｎｙ 他 の１９８９年５月 ３０日発行の米国特許 Ｎｏ．４，８３４，７３５ 「低密度および低主成分重 量獲得物領域を有する高密度吸収部材」、および Ｙｏｕｎｇ 他 の１９９４ 年６月７日発行の米国特許５．３１８，５５４ がある。 上記の裏シート４２は、上記の吸収芯材４４に隣接して配置され、好ましくは この分野で周知のような芯材取付け手段（図示せず）により固定されている。た とえば、この裏シート４２は、均一に連続した接着剤の層、所定のパターンの接 着剤の層、または一連の別々の線状または点状の接着剤により吸収芯材４４に取 付けられている。この接着剤として満足できるものは、ミネソタ州セントポール 市のＨ．Ｂ．Ｆｕｌｌｅｒ社で製造されＨＬ−１２５８として販売されているも のがある。この取付け手段としては、好ましくは、Ｍｉｎｅｔｏｌａ 他 の１ ９８６年３月４日発行の米国特許 Ｎｏ．４，５７３，９８６ 「使い捨て形の 廃棄・汚染物衣服」に開示されているような、接着剤の繊維が開放されたパター ンのネットワークを構成しているものがあり、またさらに好ましくは、装置およ び方法として開示されている Ｓｐｒａｇｕｅ Ｊｒ． の１９７５年１０月７ 日発行の米国特許 Ｎｏ．３，９１１，１７３、Ｚｉｅｃｋｅｒ 他 の１９７ ８年１１月２２日発行の米国特許 Ｎｏ．４，７８５，９９６、およびＷｅｒｅ ｎｉｃｚ の１９８９年６月２７日発行の米国特許 Ｎｏ．４，８４２，６６６ 等に開示されているような、螺旋状のパターンで巻回された接着剤繊維が複数の 線状に配置されたものがある。なお、上記の米国特許はここに参考として引用す る。また、この取付け手段としては上記の代わりに、熱接合、加圧接合、超音波 接合、動的機械接合、その他の手段、またはこの分野で周知のこれら手段の組み 合わせの接合手段でも良い。 上記の裏シート４２は液体に対して非浸透性を有するもので、好ましくは薄い 樹脂フイルムから製造されるが、その他の可撓性の液体非浸透性の材料が使用で きる。ここで、「可撓性」なる用語は、人体の概略的な形状や輪郭に容易に対応 できる柔軟な材料を意味するものとする。この裏シート４２は、上記の吸収芯材 ４４に吸収されかつ保持された排出物を、ベッドのシーツおよび衣服のようにこ のおしめ２０に接触するものに浸み出すのを防止するものである。このため、こ の裏シート４２は、織布、または不織布材料、ポリエチレンまたはポリプロピレ ン等の熱可塑性樹脂のフイルム等のポリマフイルム、またはフイルム被覆された 不織布材料等の複合材料から構成される。好ましくは、この裏シートは、厚さが 約０．０１２ｍｍ（０．５ｍｉｌ）から０．０５１ｍｍ（２．０ｍｉｌ）の熱可 塑性樹脂のフイルムである。この裏シートの特に好ましい材料としては、インデ ィアナ州テレホート市のＴｒｅｄｇａｒ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ Ｉｎｃ．社の ＲＲ８２２０ のブローフイルムおよびＲＲ５４７３のキャストフイルム、オハ イオ州シンシナチ市のＣｌｏｐａｙ Ｃｏｒｐ．社から販売されているＩＮおよ びＰ１８−１４０１がある。この裏シート４２は、好ましくはエンボス加工、お よび／または網目仕上げされてより布に近い外観が与えられている。さらに、こ の裏シート４２は、上記の吸収芯材４４からの蒸気を逃がし（すなわち通気性） 、かつ排出物がこの裏シート２６を透過しないように構成されている。この裏シ ート４２の寸法は、上記の吸収芯材４４の寸法に対応して、またこのおしめの設 計に対応して設定される。 また、上記の表面シート３８は、上記の吸収芯材４４の体に対向する面側に密 接して配置され、好ましくはこの分野で周知の取付け手段（図示せず）により上 記の裏シート４２に接合されている。好ましい取付け手段は、上記の裏シート４ ２の吸収芯材４４への接合に関して説明される。ここで、この「接合」なる用語 は、ある要素を他の要素に直接貼り付ける態様と、ある要素を、別の要素に貼り 付けた中間部材に貼り付けることによりこの別の要素に間接的に取付ける態様と を含むものとする。また、本発明の好ましい実施態様では、上記の表面シート３ ８と裏シート４２とはこのおしめの周縁部４２において互いに直接的に接合され ており、またこれらが直接的に接合されていることにより、これらは取付け手段 （図示せず）により上記の吸収芯材４４に非直接的に取付けられている。 上記の表面シート３８は、柔軟で、柔らかい感触で、また着用者の皮膚に対し て非刺激性のものである。この表面シート３８は、少なくとも上記の吸収芯材４ ４に重ねられた部分は液浸透性であり、液体（たとえば尿）がこの表面シートを その厚さ方向に容易に浸透する。この表面シートに適する材料は広い範囲の材料 、たとえば多孔質の発泡体、網状の発泡体、多孔性の樹脂フイルム、天然繊維（ たとえば木材または綿の繊維）、合成繊維（たとえば、ポリエステルまたはポリ プロピレンの繊維）、または天然および合成繊維の複合物等がある。もし、この 表面シート３８が疎水性の材料で形成されている場合には、少なくともこの表面 シート３８の上面は親水性の処理がなされ、表面シートのこの部分は液体を受け 、この液体をこの表面シートを介して迅速に移送させる。これにより、体からの 排出物がこの表面シート３８を透過して吸収芯材４４に吸収されるより早く、こ の表面シート３８から流れ出てしまう可能性を減少させる。この表面シート３８ のこのましい実施形態では、この表面シートは少なくとも上記の折返し部分では 疎水性を有している。好ましくは、この表面シート３８の、上記の吸収芯材４４ の縦方向の縁部より横方向外側の部分の全体は疎水性を有している。ここで、「 疎水性」という用語は、この表面シート３８が水性の液体によって濡らされない ことを意味するものとする。 この表面シート３８を製造するには、多くの製造技術が使用される。たとえば 、この表面シート３８は、織ったもの、不織のもの、紡いで接合したもの、梳い たもの、その他のものである。好ましい表面シート３８は、梳いたものを繊維分 野で周知の技術により熱接合したものである。または、この表面シート３８は、 Ａｈｒ 他 の米国特許 Ｎｏ．４，４６３，４０５ 「非光沢性の表面および 布様の織布感覚を備えた微視的に膨脹した三次元的な樹脂ウエブ」、Ｒａｄｅｌ 他 の米国特許 Ｎｏ．４．４３２，３１２ 「繊維様の特性を備えた可撓性 樹脂ウエブ」、および Ｔｈｏｍｐｓｏｎ の米国特許 Ｎｏ．３，９２９，１ ３５ 「テーパ状の毛細管を有する吸収性構造物」等に開示されているような多 孔性のフイルムであり、ここで上記のものを参考として引用する。好ましい表面 シートとしては、たとえばマサチューセッツ州ウオルポール市の Ｉｎｔｅｒｎ ａｔｉｏｎａｌ Ｐａｐｅｒ Ｃｏｍｐａｎｙ のＶｅｒａｔｅｃ，Ｉｎｃ．Ｄ ｉｖｉｓｉｏｎ で製造されている製品名Ｐ８等のポリプロピレン短繊維のウエ ブ等がある。また好ましくは、この表面シート３８は、１平方メートル当り約１ ４グラムから約２５グラムの重さのもので、最小乾燥引張り強度が縦方向につい て１センチメートル当り少なくとも約４００グラムであり、また濡れた状態の引 張り強度が横方向について１センチメートル当り少なくとも５５グラムのもので ある。 このおしめ２０は好ましくは耳パネル８８を備え、これらの耳パネルは、腰部 分２２または２４の少なくとも一方において、このおしめ２０の一部が上記の吸 収芯材４４の縦方向の縁部と平行な線からこのおしめ２０の横方向の縁部に向け て横方向外側に延長された部分である。これらの耳パネル８８は、腰部分２２， ２４の少なくとも一方において、このおしめ２０の端部３２から吸収芯材に向け て縦方向に延長されている。図１に示す実施形態では、これらの耳パネル８８は 第２の腰部分２４の部分に設けられている。これらの耳パネル８８は、第２の腰 部分２４において、表面シート３８および裏シート４２の一部を吸収芯材４４の 横方向の側縁部を越えて延長したものである。好ましくは、これらの耳パネル８ ８は、さらに、上記の延長された表面シートと裏シートの間に弾性部材（図示せ ず）を介在させたもので、参考として引用する米国特許 Ｎｏ．５，１５１，０ ９２ に開示されているように、機械的に予備緊張されたものである。 また、このおしめ２０は、好ましくは、さらに、密着および囲い込みを改善す るために、弾性腰部分９０を備えている。この弾性腰部分９０は、このおしめ２ ０の一部の部分または領域に形成されたもので、弾性的に伸張および収縮して着 用者の腰部に動的に密着するものである。この弾性腰部分は、吸収芯材４４の少 なくとも一方の端縁部から縦方向外側に延長して設けられ、このおしめ２０の端 縁部３２の少なくとも一部を形成している。この使い捨て形のおしめは、しばし ば２個の弾性腰部を有するように構成され、その一方は第１の腰部分２２に設け られ、また他方は第２の腰部分２４に設けられるが、１個の弾性腰部分を第１の 腰部分２２または第２の腰部分２４のいずれかに設けたおしめもある。この図１ に示す実施形態では、この弾性腰部分９０は、第２の腰部分２４において上記の 耳パネル８８と協働するように設けられている。さらに、この弾性腰部分９０ま たはその構成要素は、このおしめ２０に貼り付けられた別の要素でもよく、この 弾性腰部分９０は、好ましくは上記の裏シート４２または表面シート３８、好ま しくは裏シート４２と表面シート３８の両方等のように、このおしめ２０の他の 要素を延長して構成してもよい。この弾性腰部分９０は、参考として引用するＫ ｉｅｖｉｔ 他 の１９８５年５月７日発行の米国特許 Ｎｏ．４，５１５，５ ９５、および前に参考として引用した米国特許 Ｎｏ．５，１５１，０９２に開 示されているような、各種の異なる形態のものでもよい。 または上記の代わりに、上記の耳パネル８８および／または弾性腰部分９０は 構造的弾性様フイルム（ＳＥＬＦ）のウエブから構成してもよい。この構造的弾 性様フイルムウエブは、別の弾性材料を加えることなしに、延伸方向に弾性様の 特性を現す延伸材料である。このＳＥＬＦウエブは、少なくとも２つの、互いに 隣接した別々の非相似形の領域を有する収縮性の網状構造のものである。これら の領域のひとつは、与えられた延伸軸方向と平行な所定の軸方向の荷重に対して 、次の領域の部分に抵抗力が現れる前にこの領域に抵抗力が発生するように構成 されているものである。この領域の少なくともひとつは、張力の作用していない 状態において、所定の軸方向と平行な方向の表面経路の長さが他の領域より長い 。この表面経路の長い領域には、他の領域の面を越えて延長された１または複数 の変形を含んでいる。このＳＥＬＦウエブは、所定の軸方向と平行な方向の与え られた延伸を受けた場合に、少なくともひとつの所定の軸が現れる。このＳＥＬ Ｆウエブは、延伸が与えられると、このウエブの延伸がより長い表面経路長さの 領域が与えられた延伸の面内に入り込むまで、第１の抵抗力が現れ、その上でこ のＳＥＬＦウエブにさらなる延伸に対して第２の抵抗力が現れる。この延伸に対 する全体の抵抗力は、前記の第１の領域に与えられた延伸に対する第１の抵抗力 より高い。このＳＥＬＦウエブは、本発明のものに適するものであり、より完全 な説明としては、Ｄｏｎａｌｄ Ｃ．Ｒｏｅ 他 により１９９４年２月２４日 に出願され、共に譲渡された共願の米国特許出願番号 ０８／２０３，４５６「 複数領域の構造的弾性様フイルムウエブの伸展可能な腰部分を備えた吸収材製品 」に開示されており、これを参考として引用する。 このおしめ２０は、好ましくはこのおしめ２０の側部を閉塞する接合手段５４ を備えている。よって、このおしめ２０が着用された状態において、上記の第１ の腰部分２２と第２の腰部分２４とが重なるように保持される。この接合手段５ ４は、この分野で周知のベルト、内側接合部材、テープタブ、フックおよびルー プフアスナ、およびその他の機械的なフアスナで構成される。 前記のバリア折返し部６２は、体からの排出物が体に対向した面４０に沿って 自由に流れるのを抑止する構造を形成し、この排出物をこのおしめ２０内に保持 し、着用者の周囲のガスケット作用の補助をなす。これらの各バリア折返し部６ ２は基部側の縁部６４と先端側の縁部６６を有する可撓性の部材である。さらに 、このバリア折返し部６２は、その先端側の縁部６６を体に対向する面４０から 離間させて溝部（図示せず）を形成する離間手段７６を備えている。この離間手 段７６は、１個または複数の弾性部材７７から構成されている。 図１に示すように、上記のバリア折返し部６２は、さらに特定すれば、このお しめ２０の縦方向縁部３０を含んだ基端側縁部６４を備えている。この基端側縁 部６４は、縦方向の縁部３０と並列に配置され、これによって、特に容易には吸 収されず体に対向した面に沿って浮遊して移動するゆるい糞便物等の排出物がこ のおしめ２０の外部に流出する前にこのバリア折返し部６２に接触するように構 成されている。なお、この折返し部分が１または複数の弾性部材によって弾性が 与えられて弾性的なガスケット折返し部を形成していれば、その基端側縁部６４ は、少なくとも股部分２６においてガスケット折返し部の弾性を与えられた部分 から好ましくは上方に延長される。 この基端側縁部６４および先端側縁部６６は、互いに相対的に離間し、このバ リア折返し部６２を効果的な高さに形成する。この基端側縁部６４は、先端側縁 部６６に対して平行でかつ直線的な関係で離間している。このバリア折返し部６ ２が効果的な高さに形成されていることは、このおしめ２０から体からの排出物 が漏出するのを減少させるための重要な要素である。このバリア折返し部６２の 高さが小さいと、着用者の脚部とこの先端側縁部６６との間に隙間が形成され、 液がこの先端側縁部６６を越えてこのおしめ２０の周縁部から漏出する。 このバリア折返し部６２の高さは、このおしめ２０に対して選択された設計仕 様に対応して設定される。また、このバリア折返し部６２の高さは、前記の芯材 ５０の縦方向縁部からこのバリア折返し部の先端側縁部６６までの距離に対応し て決定される。たとえば、図１に示す実施形態では、この高さは少なくとも約７ ．６ｃｍ（３．０ｉｎ．）以上、好ましくは８．９ｃｍ（３．５ｉｎ．）以上で ある。 上記の折返し部分の折返し端部（図４における１２２，１２４）の近傍の部分 は、第１および第２の腰部分２２，２４において、表面シート３８またはこの下 に重ねられた層に接合されている。このバリア折返し部６２の先端側縁部６６は 、好ましくは、股部分２６においてはこのおしめ２０の下に重ねられた要素には 接合されておらず、これによって体に対向する面４０から離間している。この先 端側縁部６６は体に対向する面４０から離間しているので、このバリア折返し部 ６２には溝部が形成され、このおしめ２０の封止性を向上させる。なお、ここで 「離間」との用語は、この先端側縁部が体に対向する面４０に対して１または複 数の位置にあるとみなされる場合と、この体に対向する面４０に近接していると される場合とを含むものとする。 溝部（図示せず）は、好ましくは少なくとも股部分２６において上記のバリア 折返し部６２の基端側縁部６４と先端側縁部６６との間に形成されている。この 溝部は、表面シート３８に沿って移動または浮動しやすい排出物の流れに対する 障壁を構成する。また、この溝部は、このおしめ２０が外されるまで、排出物を このおしめ２０内に含め、保持する。 上記の先端側縁部６６を体に対向する面４０から離間させる離間手段７６は、 ギャザー、収縮部、硬化部、短縮部、その他このバリア押し返し部６２に作用し 、このバリア折返し部６２を起立させ、排出物の流出に対する抑制体として作用 する溝部をこのバリア折返し部６２に沿って形成するものである。 図１に示すように、この離間手段７６は、先端側縁部６６の近傍のバリア折返 し部６２と協働する少なくとも１個の弾性部材７７である。また、縦方向縁部３ ０に沿って第２の弾性部材８４が設けられ、ガスケット折返し部８０を形成する ように構成されている。上記の弾性部材７７は、好ましくは折返し部分１０２に 弾性的に収縮自在に取付けられており、上記のバリア折返し部６２が形成された 場合に、この弾性部材７７が収縮してこのバリア折返し部６２の先端側縁部６６ にギャザーを形成する。この弾性部材７７は上記の折返し部分１０２に、前記参 考に示した米国特許 Ｎｏ．３．８６０，００３、および Ｌａｗｓｏｎ の米 国特許 Ｎｏ．４，６９５，２７８ 「二重折返し部を有する吸収材製品」に開 示されている少なくとも２つの方法によって取付けられている。なお、ここでこ れらを参考として引用する。また、この弾性部材７７の長さは、このおしめの設 計に対応して設定される。 また、図１，５Ｂ，６Ｂ，および７に示すように、このおしめ２０にはガスケ ット折返し部８０が設けられている。このガスケット折返し部８０は、着用者の 脚部と接触するこのおしめ２０の縁部から体の排出物が自由に流出するのを阻止 する構造を形成する。図５Ｂおよび６Ｂに示すように、このガスケット折返し部 ８０は基端側縁部８６および先端側縁部８２を有する可撓性部材から形成されて いる。このガスケット折返し部８０は、好ましくは、弾性部材８４を備えており 、その先端側縁部８２はこのガスケット折返し部８０のガスケット作用を増大さ せる。 この図１に示すおしめ２０の好ましい実施形態は、裏シート４２の横方向の幅 が表面シート３８より小さく （すなわち狭く）形成され、これによって少なく ともこの折返し部分１０２において表面シート３８が裏シートより横方向に延長 されている。さらに、上記の離間手段７６は、上記の延長された表面シートをＣ 形に折り畳んで包まれた縦方向に延在した弾性部材を備え、このバリア折返し部 ６２の先端側縁部６６を形成している。この折返し部分１０２は、縦方向の中心 線３６に向けて折り畳まれ、この折返し部分の第１および第２の端部は前述した ように、第１および第２の腰部分２２，２４において表面シート３８またはこの 下に重ねられた構造部分に接合されている。なお、この実施形態の横断面図を図 ２に示す。 また、図１に示すおしめ２０の別の実施形態では、上記の折返し部分１０２は 縦方向の中心線３６に向けて第１のＣ字状折り畳み部として折り畳まれ、この折 返し部の両端部は、前述のように第１および第２の腰部分において表面シートま たはその下に重ねられた構造部分に接合されている。しかし、この実施形態では 、この折返し部分の両端部は第１および第２の腰部分に接合されているが、先端 側縁部６６の内側はこの折返し部分１０２の接合されていない部分として残され ている。この接合されていない部分は、縦方向の中心線３６から離れる方向に第 ２のＣ字状折り畳み部を形成して折り畳まれ、この折返し部分１０２の接合され ていない部分の第１および第２の端部は、第１および第２の腰部分２２，２４に おいて下に重ねられた構造部分にそれぞれ接合されている。この実施形態の部分 的な横断面図を図３に示す。この実施形態では、この折返し部の高さをより大き くすることができるとともに、体からの排出物を受けるこのおしめ２０のこれら 部分が固まる可能性を無くすことができる利点がある。 また、この図１に示す実施形態では、上記のバリア折返し部６２は第１の腰部 分２２および第２の腰部分２４に切断部を形成することによって形成される。こ の第１の腰部分２２における切断部は、おしめ２０の腰部分における横方向縁部 ３２と隣接して形成されている。この実施形態では、第２の腰部分２４における 切断部は、孔パターンの切残し部のような切断予定線により形成されている。こ れらの切断部により折返し部分１０２が形成され、この折返し部分は縦方向の中 心線３６に向けて折り畳まれてバリア折返し部６２を形成する。上述したように 、少なくとも先端側縁部６６、および好ましくは、第１および第２の腰部分２２ ，２４における折返し部分１０２のこれら部分は、この第１の腰部分２２および 第２の腰部分２４において表面シート３８またはこの表面シート３８の下に重ね られた層に取付けられている。このバリア折返し部６２は、離間手段を備え、こ の離間手段はこの折返し部６２の先端側縁部６６を、少なくとも股部分２６にお いてこのおしめ２０から離間した状態に維持する。好ましくは、この離間手段７ ６は弾性を有している。 また図４に示す別の実施形態のおしめ２０は、上記の押し返し部分１０２はこ のおしめ２０の各縦方向縁部３０に形成された２個の切断部によって形成されて いる。この折返し部分１０２は、以下に述べる折り畳みパターンのいずれかひと つによって折り畳まれ、バリア折返し部６２およびガスケット折返し部８０を形 成する。この実施形態の折返し部分１０２は、幾つかの方法によって折り畳まれ る。 図５Ａおよび５Ｂに示す折り畳みパターンは、この折返し部分は図示するよう に折り畳まれ、接合手段１１２によって内側縦方向部分１０６を表面シート３８ またはその下に重ねられる層に接合する。これによって、１層の表面シート３８ および裏シート４２によりバリア折返し部６２が形成され、また２層の裏シート ４２とこれらの間にサンドイッチ状に挟まれた２層の表面シート３８とでガスケ ット折返し部８０が形成される。また、図６Ａおよび６Ｂには第２の折り畳みパ ターンを示し、折り畳み線により形成された２つの副部分で中間縦方向部分が区 画され、接合手段１１２によりこれら副部分の衣服に対向する面５８が互いに接 合される。これにより、２層の表面シート３８とこれらの間にサンドイッチ状に 挟まれた２層の裏シート４２とでバリア折返し部６２が形成され、また１層の裏 シート４２と１層の表面シートとでガスケット折返し部８０が形成される。上述 した２つの折り畳みパターンを採用したおしめ２０では、折り返し部分１２２， １２４の第１および第２の端部にそれぞれ近接した折返し部分１０２の部分は、 表面シート３８またはその下に重ねられた構造物に接合される。 これら両方の折り畳みパターンの好ましい実施形態では、上記のバリア折り畳 み部６２は離間手段７６を備え、これは好ましくは弾性を備えた部材であり、ま たガスケット折返し部８０は好ましくは弾性を有する部材８４を備えている。 この製品のさらに別の実施形態を図９に示し、このものは表面シート３８、裏 シート４２および吸収芯材４４が本体部として一体化されているとともに、表面 シート３８は少なくとも第２の腰部分２４におけるその周縁部を除いて、その下 に重ねられる層とは接合されていない状態に残されている。また、バリア折返し 部６２は、前述のような折り畳みパターンで折り畳まれ、またその下に重ねられ る層たとえば表面シート３８に接合して形成される。この実施形態では、少なく ともバリア折返し部６２は弾性を与えられているか、またはその先端側縁部内に 弾性的な部材が設けられている。この弾性部材の収縮力により、表面シート３８ にギャザーが形成されて第２の腰部分２４にポケット部が形成され、このおしめ ２０の第２の腰部分２４において糞便が流れ出るのを防止する作用をなす。 このおしめ２０は、好ましくは、着用する際には第２の腰部分２４を着用者の 背部の背後に当て、このおしめ２０のその他の部分を着用者の脚の間に引き込み 、第１の腰部分２２を着用者の前面に当てる。また、テープタブフアスナ５６の 先端部を、好ましくはこのおしめ２０の外側に面に固定する。このようにして、 バリア折返し部６２を、股部分２６における着用者の「非動作」領域に配置する ことができる。製造方法 以上、製品について詳述したが、以下、このような製品を製造する本発明の方 法を説明する。 本発明の製造方法は、このおしめ２０を構成するに関連した表面シート３８、 裏シート４２および吸収芯材４４は従来のものである。この表面シート３８およ び裏シート４２は、おしめ製造分野の周知の方法で関連づけられる。ここで、こ の「関連」なる用語は、このおしめの要素が、ある要素が他の要素に互いに直接 的に貼り付けられることによりある要素が他の要素に直接的に接合される態様と 、ある要素が他の要素に貼り付けられる中間部材に貼り付けられることによりあ る要素が他の要素に非直接的に接合される態様を包含したものとする。この表面 シート３８と裏シート４２とは、このおしめの周縁部２８において、接着または この分野で周知の他の取付け手段により互いに直接的に接合されている。よって 、たとえば、均一の連続した接着剤層、所定のパターンの接着剤層、連続して配 置された独立の線状または点状の接着剤、接着繊維の網状構造のもの、等が使用 される。 先に形成されたウエブは、その縦方向縁部に沿って離間した位置で切断され、 このおしめ２０の各側部に折返し部１０２が形成される。ここで、「切断」手段 なる用語は、機械的に配置された弱い部分の列で、開放端部と閉塞端部を有し、 （すなわち、孔パターン）このウエブが開放および閉塞端部の間で全部または部 分的に引き裂かれるものである。図４に示すように、この切断部１０４はこのお しめの第１の腰部分２２で、股部分２６とこの第１の腰部分２２との略境界部分 に形成されている。この切断部１０４は、このおしめ２０の一部に従来と同様な 方法によって切欠を形成したものである。この切断部１０４の配置は、折返し部 分１０２において、横方向の中心線３４に対するこの切断部１０４の角度が少な くとも約０°で約７０°を越えない範囲に設定されている。好ましくは、第２の 腰部分２４におけるこの切断部１０４の横方向の中心線３４に対する角度は、約 ２５°から約５０°の範囲である。この分野の当業者であれば明らかなように、 この横方向の中心線３４に対する切断部の角度は、製造される製品の寸法、およ びバリア折返し部６２およびガスケット折返し部７０を好ましく形成するための 弾性部材７７の長さに対応して設定されるものである。さらに、この分野の当業 者であれば明らかなように、この切断部１０４の長さは、この製造される製品の 望ましいバリア折返し部６２の高さに対応しても設定される。また、この分野の 当業者であれば明らかなように、この切断部１０４は必ずしも直線状のものであ る必要はなく、湾曲または円弧状のものでも良い。また、この分野の当業者であ れば明らかなように、この切断部１０４は、ウエブに形成した孔パターンのラン ド部分のような、切断予定部の配列されたものから構成されていても良い。 上記の代わりに、これら切断部のひとつを第１の腰部分２２の横方向縁部３２ の近傍に形成し、図１に示すようなおしめ２０を製造してもよい。また、この切 断部は、これを引き裂いて以下に説明する切断工程を採用して切断、折り畳みに よりウエブからおしめ２０を完成させるためのものでもよい。このおしめ２０の この実施形態のものは、このおしめ２０の第２の腰部分２４の、股部分２６とこ の第２の腰部分２４との間の略境界部分に形成されている。 この切断部１０４は２つの横方向に対向した折返し部分１０２を形成し、この おしめの各側部の一方の折返し部分１０２を図４に示す。各折り返し部分１０２ は台形をなし、この台形の長辺はこのおしめ２０の縦方向の中心線３６から離れ た側に位置している。各折返し部分１０２は、内側縦方向部分１０６、外側縦方 向部分１０８、および中間縦方向部分１１０に分けられる。これらの部分１０６ ，１０８および１１０の相対的な寸法関係は、バリア折返し部６２およびガスケ ット折返し部８０の両方の寸法に対応して決定される。この内側縦方向部分１０ ６は縦方向の中心線３６に最も近接し、これらの切断部１０４の閉塞端部に隣接 した部分である。また、上記の外側縦方向部分１０８は、ウエブの外側の縦方向 の縁部３０に隣接している。また、上記の中間縦方向部分１１０は、上記の内側 縦方向部分１０６と外側縦方向部分１０８の間に配置されている。さらに、各折 返し部分１０２は第１の端部１２２と第２の端部１２４で終端となっている。 この折返し部分１０２が切断された後に、この折返し部分１０２は折り畳まれ てバリア折返し部６２およびガスケット折返し部８０が形成される。図１に示す ようなバリア折返し部６２およびガスケット折返し部８０を形成するには、この 折返し部分１０２をこのおしめ２０の縦方向の中心線３６に向けて内側に折り畳 み、接合手段１１２によって表面シート３８またはこの表面シートの下に重ねら れた層に接合される。このバリア折返し部６２は、好ましくはこの折返し部分の 第１および対２の端部１２２，１２４で取付けられる。これによって形成された 折返し部６２は、このおしめ２０が着用者に着用された場合に、股部分２６にお いて起立する。 また、必要に応じて、この折返し部分１０２には切断部が形成される前に離間 手段７６が設けられる。好ましくは、この離間手段７６は弾性的に伸展可能な部 材であり、形成される折返し部６２，８０の望ましい形態に対応して上記の折返 し部分１０２の縦方向部分１０６，１０８，１１０のいずれかひとつの部分に配 置される。あるいは、この離間手段は、このおしめ２０が着用された場合にバリ ア折返し部６２を起立させるような硬化部材またはその他の部材から形成される 。この離間手段７６が外側縦方向部分１１０に設けられている場合には、これに よってバリア折返し部６２がこのおしめ２０の液体受け面から離間する。また、 弾性的に伸展可能な部材８４が折返し部分１０２の内側縦方向部分１０６または 中間縦方向部分１０８に設けられている場合には、収縮性のガスケット折返し部 ８０が形成される。好ましくは、このおしめ２０は２つの弾性部材、離間手段７ ６と弾性伸展可能な部材８４が採用され、これらは、離間したバリア折返し部６ ２と収縮性のガスケット折返し部８０の両方を形成する。 また、図１に示すおしめ２０の第２の折り畳みパターンにおいては、上記のウ エブの縦方向縁部は前記の離間手段７６のまわりに第１のＣ字状折り畳み部を形 成して折り畳まれ、バリア折返し部６２の先端側縁部６６が形成される。この折 返し部分１０２は縦方向の中心線３６に向けて折り畳まれ、前述のように表面シ ート３８およびその下に重ねられる構造部分に接合される。この折り畳みパター ンでは、上記の裏シート４２は好ましくは表面シート３８より幅が狭く形成され 、このウエブの縦方向縁部が上記の離間手段７６まわりに折り畳まれた場合に、 このウエブの離間手段まわりに折り畳まれた部分は表面シートのみで形成される 。この方法は、図２に示す折り畳みパターンを有するおしめ２０の実施形態を製 造する場合に使用することができる。 図３に示すような折り畳みパターンのおしめ２０は、以下に示す前述の方法を 各種変更した方法で製造できる。上記の折返し部分１０２はＣ字状折り畳み部を 形成して縦方向の中心線に向けて折り畳まれ、前述したように第１および第２の 腰部分において、第１および第２の端部１２２，１２４が表面シートまたはその 下に重ねられた構造物に接合される。しかし、この実施形態においては、この折 返し部分の端部は第１および第２の腰部分に接合されるが、先端側縁部６６の内 側はこの折返し部分１０２の接合されない部分として残される。この接合されな い部分は、縦方向の中心線３６から離れる方向に第２のＣ字状折り畳み部を形成 して折り畳まれ、この折返し部分１０２の接合されていない部分の第１および第 ２の端部は第１および第２の腰部分２２，２４において下に重ねられた構造物に 接合される。 好ましくは、この切断、折り畳み、切断工程は、図１に示すおしめ２０を製造 する場合に使用される。この方法は、工程が容易となるとともに、このおしめ２ ０を使用者が容易に開くことができるという利点がある。この方法では、横方向 に対向した２つの第１の切断部１０４がウエブに形成される。この方法の実施形 態では、この第１の切断部は孔パターンから形成され、第２の腰部分２４と股部 分２６の境界部分を形成している。好ましくは、この孔パターンは少なくとも２ つの最小長さが１ｍｍ（０．０４０インチ）のランド部で構成される。そして、 このウエブが縦方向の中心線に向けて折り畳まれ、前述のように表面シートまた はその下に重ねられた層に接合される。また、第２の切断部１０４が第１の腰部 分２２の端縁部３２と平行に形成される。この第２の切断部は、折返し部分１０ ２を形成するとともに、このウエブから個々のおしめ２０を切り離す両方の作用 をなす。 また、図５Ａおよび５Ｂに示す本発明の第３の折り畳みパターンでは、ウエブ に前述と同様に切断部１０４が形成される。そして、この切断部１０４が形成さ れた後に、図５Ａに示すように、この切断部の終端部と内側の縦方向部分１０６ とを結ぶ線の近傍を下に重ねられた層に接合するために使用される。この接合手 段１１２としては、この折返し部分１０２を表面シート３８に接合する接着、熱 ／加圧シール、超音波接合、その他この分野で周知の手段を用いてもよい。たと えば、上記の切断部１０４の端部の間に延長された線の内側近傍上において、表 面シート３８またはこの表面シート３８の下に重ねられる層に接着剤を塗布して もよい。 そして、この折返し部分１０２はこのおしめ２０の縦方向の中心線３６に向け て内側に折り畳まれ、表面シート３８またはこの表面シート３８の下に重ねられ た他の層に接合される。この折返し部分１０２は、切断部１０４の間の線に沿っ て折り畳まれ、内側縦方向部分１０６がこのおしめ２０の表面シート３８または この表面シート３８の下に重ねられた他の層に接合される。また、中間縦方向部 分１１０および外側縦方向部分１０８はこのおしめ２０の縦方向の中心線３６か ら離れる方向に折り畳まれ、バリア折返し部６２を形成する。 上記の切断部が形成された後に、上記の折返し部分１０２の切断部近傍部分、 すなわちこの折返し部分の端部１２２，１２４の近傍部分、は第１および第２の 腰部分２２，２４において下に重ねられた部分に接合される。これによって、股 部分２６においてこのおしめ２０に接合されておらず、またこのおしめが着用者 に着用された場合に股部分２６から起立するバリア折返し部６２が形成される。 このようなおしめ２０は、図５Ｂに示すように、両方の表面シートの単層からな るバリア折返し部６２と、表面シートと裏シートの２層からなるガスケット折返 し部８０を備えている。この分野の当業者であれば明らかなように、このバリア 折返し部６２とガスケット折返し部８０の両方の寸法は、この折返し部分１０２ がどのような比率で縦方向の中心線に向けて折り畳まれるか、およびこのおしめ ２０の切断部１０４の深さによって決定される。 図７に示す実施形態では、各バリア折返し部６２の先端側縁部６６はこのおし め２０の縦方向の中心線３６に向けて折り畳まれ、これらバリア折返し部６２の 端部は表面シート３８に接合されている。また、別の実施形態では、各バリア折 返し部６２の先端側縁部６６は、第１および第２の腰部分２２，２４において、 このおしめ２０の縦方向の中心線３６から離れる方向に折り畳まれ、これらバリ ア折返し部６２の端部は表面シート３８に接合されている。また、これらのバリ ア折返し部６２は、「屈曲された」、すなわち一方の端部が下に重ねられた層、 たとえば表面シート３８に、他方の端部がこの折返し部６２の基端側縁部６４の 外側の表面シート３８に接合されているものでもよい。 また、図６Ａおよび６Ｂには第４の折り畳みパターンを示し、前述のように、 表面シート３８、裏シート４２および吸収芯材４４が一体化されておしめのウエ ブを構成している。このウエブは前述のように切断され、折返し部分１０２が形 成される。この折返し部分１０２は、第１に、切断部１０４の内側端の間に延長 される線に沿って縦方向の中心線に向けて折り畳まれる。次に、この折返し部分 １０２は、縦方向に沿って中間縦方向部分１１０が縦方向の中心線３６から離れ る方向に折り畳まれ、２個の副部分を形成する。これらの副部分の衣服に対向す る側の面５８は、接合手段１１２を用いて接合される。たとえば、図６Ａに示す ように、この折返し部分１０２の衣服に対向する側の面の中間縦方向部分１１０ の折り畳み部の近傍に接合手段１１２が設けられ、この折り重ねられた部分を互 いに接合する。図６Ｂに示すように、この方法によって、それぞれ表面シートと 裏シート材料からなる２つの重なりから構成されたバリア折返し部６２と、１層 の表面シートおよび裏シート材料からなるガスケット折返し部８０が形成される 。この折返し部分１０２の外側縦方向部分１０８は、上述のように、接合手段１ １２により表面シート３８に接合され、ガスケット折返し部８０の構成が完成さ れる。 図７には、上述とは別の方法の実施形態を示し、表面シート３８より横方向の 幅が狭い裏シート４２が採用されている。これにより、この表面シート３８は裏 シート４２の縁部を越えて、好ましくはウエブの両側に等しい距離で延長されて いる。たとえば、この裏シート４２は、表面シート３８より横方向の幅が１ない し５インチ狭く形成されている。バリア折返し部６２は、前述したいずれかの折 り畳みパターンで形成されている。しかし、上記のような裏シート４２の幅のた め、折り畳みパターンとしては図６Ａおよび６Ｂに示したものが好ましく、これ により、バリア折返し部６２は表面シートと１層の内側の裏シートの重なりから 形成され、これによりこのバリア折返し部からの漏洩をより確実に防止でき、ま たガスケット折返し部８０は表面シートのみから形成される。これにより、この おしめは柔軟なガスケット折返し部８０を有している。 この裏シートが図５Ａおよび５Ｂに示す折り畳みパターンで折り畳まれている 場合には、このガスケット折返し部８０は、表面シートの１層の外側層と１層の 内側層、および裏シートの１層の外側層から形成される。この第２の実施形態で は、上記透過性のガスケット折返し部８０が形成される。しかし、この折り畳み パターンでは、液体に対して浸透性のバリア折返し部６２が形成され、漏洩の可 能性が増大する。この第２の実施形態におけるバリア折返し部６２の漏洩を防止 するには、このバリア折返し部６２を液体に対して非浸透性とすればよい。たと えば、この表面シートが濡れ性を有する材料の場合には、この表面シートのうち 吸収芯材に重ねられる部分には親水性を与える処理をおこない、またこの吸収芯 材より横方向に延長された部分には疎水性を与える処理を行う必要がある。この ような処理は、製造工程において、この表面シートに処理剤を塗布し、かつその 他の工程を追加し、これによりバリア折返し部６２に液体に対して非浸透性を与 えればよい。 また、上述の方法の別の実施形態では、表面シート３８は裏シート４２に対し て、第２の腰部分２４においてのみ、このおしめの周縁部で接合されている。こ のおしめのウエブは、前述のような方法で製造されるが、第２の腰部分２４にお いては表面シート３８は吸収芯材４４には接合されず、この第２の腰部分２４に おいて端縁部３２および縦方向縁部３０で接合されている。また、折返し部分１ ０２は、前述したと同様にこのおしめ２０の本体部分に形成される。この実施形 態では、好ましくは、形成されるバリア折返し部６２の先端側縁部６６は弾性を 与えられ、また縦方向の中心線３６に向かって内側に向けられている。この別の 方法によって製造されたおしめ２０を図９に示す。この図９に示すように、バリ ア折返し部６２の弾性部材７７の収縮力により、第２の腰部分２４において表面 シート３８がその下に重ねられた層から持ち上げられ、ポケット部１２０を形成 する。このような製造方法によれば、流動しやすい糞便がこのおしめ２０の第２ の腰部分２４から流れ出るのを防止できるバリアを形成することができる。 また、前述の任意の実施形態において、図８に示すように、切断部２０４はウ エブのある部分から次の部分に連続して形成してもよい。このおしめのウエブは 、工程の終りまで個々のおしめには分離されず、このウエブは個々の製品に分離 される。ここで、この「連続」なる用語は、この切断部２０４は、このウエブ上 の第２のおしめ２２０の第１の腰部分２２２から始まり、次のおしめ２２０の第 ２の腰部分２２４まで連続していることを意味するものとする。このような切断 工程によれば、製品の股部分２２６には切断部は形成されない。この切断部２０ ４がひとつのおしめ２２０から次のおしめまで連続して形成されている場合には 、これにより折返し部分２０２が第１の端部２２および第２の端部２２４におけ る第１の後縁端部２３２および第２の後縁端部２３４に形成される。これらの折 返し部分２０２は、前述したような方法で折り畳まれてバリア折返し部（図示せ ず）を形成する。第１および第２の後縁端部２３２，２３４は表面シートに接合 され、バリア折返し部の構成が完成される。この分野の当業者であれば明らかな ように、この第１および第２の後縁端部２３２，２３４は、表面シートに接合さ れる前に望ましい長さに調整される。 以上、本発明の実施形態を図示しかつ説明したが、この分野の当業者であれば 、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更、変形を行うことができることは 明白である。よって、添付した請求の範囲は、本発明の要旨内でこれらの全ての 変更、変形を含むものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ベイクス、フランク・ハインリッヒ アメリカ合衆国、オハイオ州 45242、シ ンシナチ、キャッスルフォード・レーン 8814 (72)発明者 ダニエルス、ディーン・ジェフリー アメリカ合衆国、オハイオ州 45241、シ ンシナチ、フォックス・ハロウ・ドライブ 4230 (72)発明者 ドレイアー、キンバリー・アン アメリカ合衆国、オハイオ州 45251、シ ンシナチ、アクスミンスター・ドライブ 9228 (72)発明者 フーバー、マイケル・トーマス アメリカ合衆国、オハイオ州 45248、シ ンシナチ、グリーンウォールド・コート 4747 (72)発明者 モランダー、ジョン・キャロル アメリカ合衆国、オハイオ州 45242、モ ントゴメリー、トールゲート・レーン 9905

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 縦方向の中心線、横方向の中心線、周縁部を形成する縦方向の側縁部およ び横方向の端縁部、第１の腰部分、第２の腰部分、およびこの第１の腰部分と第 ２の腰部分との間に形成された股部分を有する吸収剤製品であって： 液体浸透性の表面シートと； 上記の表面シートに接合された液体非浸透性の裏シートと； 上記の表面シートと裏シートとの間に配置され縦方向の側縁部を有する吸収芯 材と； 一対の縦方向に延長されたバリア折返し部を備え、これらのバリア折返し部は 、上記の吸収芯材の側縁部を越えて横方向に延長された部分の上記の表面シート および裏シートとから一体に形成されたものであり、この横方向に延長された部 分は第１および第２の切断部により形成され第１および第２の端部を有する折返 し部分を形成し、この折返し部分は自由な先端縁部を有し、この先端縁部は上記 の縦方向の中心線に向けて折り畳まれており、上記の折返し部分の端部の少なく とも一方は上記の第１の腰部分または第２の腰部分のいずれかに接合されてバリ ア折返し部を形成し、さらにこれら各バリア折返し部の先端側縁部には、これら バリア折返し部を少なくとも上記の股部分において吸収芯材から上方に離間させ る離間手段が設けられていることを特徴とする吸収材製品。 ２． 前記の延長された表面シートおよび裏シートによって一体的に形成され、 また少なくとも前記の股部分において前記のバリア折返し部から横方向外側に重 ねられた一対の縦方向に延長されたガスケット折返し部を備えたことを特徴とす る請求の範囲第１項に記載の吸収材製品。 ３． 前記のバリア折返し部は１層の表面シートおよび１層の裏シートとから形 成され、また前記のガスケット折返し部は２層の裏シートの間に挟まれた２層の 表面シートから形成されていることを特徴とする請求の範囲第２項に記載の吸収 材製品。 ４． 前記のバリア折返し部は２層の表面シートの間に挟まれた２層の裏シート から形成され、また前記のガスケット折返し部は１層の裏シートと１層の表面シ ートから形成されていることを特徴とする請求の範囲第２項に記載の吸収材製品 。 ５． 前記の吸収材製品であって、さらに： 第２の部分に設けられた弾性腰部分と； 前記の第２の腰部分に設けられ、前記の吸収芯材の側縁部を越えて横方向に延 長された側縁部を有する弾性を与えられた耳パネルと； 上記の弾性腰部分に設けられ、この吸収材製品の閉止手段を形成するフアスナ 手段と； 前記の縦方向に延長されたバリア折返し部の先端側縁部は前記の縦方向の中心 線に向かってＣ字状に折り畳まれ、前記の折返し部分の端部の一方は前記の第１ の腰部分に接合され、股この折返し部分の他方の端部は第２の腰部分に接合され てバリア折返し部を形成していることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第４ 項のいずれか１に記載の吸収材製品。 ６． 前記の折返し部分は第１および第２の縦方向部分に分けられており、第１ の縦方向部分は前記の吸収芯材の縦方向の側縁部に近接しているとともに第２の 縦方向部分は前記の先端側縁部に近接しており、この先端側縁部は前記の縦方向 の中心線から離れる方向にＣ字状に折り畳まれ、前記の第１および第２の腰部分 においてそれぞれこの折返し部分の第１の部分はこの折返し部分の第２の部分に 接合されていることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第５項のいずれか１に 記載の吸収材製品。 ７． 前記の離間手段は弾性部材から形成され、また前記のガスケット折返し部 にも弾性部材が設けられていることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第６項 のいずれか１に記載の吸収材製品。 ８． バリア折返し部、第１の腰部分、第２の腰部分、第１の腰部分と第２の腰 部分の間に配置された股部分、縦方向の中心線、および一対の互いに対向した縦 方向の側縁部を有する吸収材製品を製造する方法であって； 液体浸透性の表面シート、液体非浸透性の裏シート、これら表面シートと裏シ ートとの間に配置された吸収芯材とからなり、上記の吸収芯材は側縁部と腰縁部 とを有し、また上記の吸収芯材の側縁部の近傍の上記の表面シートと裏シートと の間に第１の弾性部材が配置され、また上記の各第１の弾性部材と上記の吸収芯 材との間に第２の弾性部材が配置されたウエブを用意する工程と； 以下に示す工程によって上記のウエブの一部をバリア折返し部に形成するもの であって： 上記のウエブの側縁部に沿って横方向に対向する少なくとも一対の切断部を 形成し、これらの一対の切断部により、閉塞端部から上記のウエブの縦方向の側 縁部に向けて外側に延長された折返し部分を形成し、この折返し部分は上記の切 断部の閉塞端部と隣接した内側縦方向部分と、中間縦方向部分と、外側縦方向部 分とを包含しており、また各折返し部分は体に対向する面と、衣服に対向する面 と、第１の端部および第２の端部を有しており； 上記の折返し部分の第１の端部および第２の端部を上記の表面シートに取付 け、少なくとも上記の股部分において表面シートに接合されていない先端側縁部 を有するバリア折返し部を形成し； 上記のウエブを縦方向に離間した位置で切断して個々の吸収材製品を製造す る； ことを特徴とする吸収材製品の製造方法。 ９． 前記の折返し部分の端部を表面シートに取付ける工程はさらに： 前記の股部分における切断部の閉塞端部の間に延長される線の両側の縦方向 に沿った近傍部分に接合する手段を設け； 前記の縦方向の中心線に向けて折り畳み、上記の接合する手段が少なくとも 股部分において内側縦方向部分を上記の表面シートに取付け； 前記の折返し部分の中間縦方向部分を縦方向の中心線から離れる方向に第２ の縦方向折り畳みをなし； 少なくとも第１および第２の腰部分において前記の折返し部分の端部を表面 シートに取付け、股部分において折返し部分に取付けられていない部分を残して バリア折返し部を形成し、折返し部分のウエブの縦方向の中心線に近接した部分 からガスケット折返し部を形成し、これら折返し部はいずれも先端縁部を有して いる； ことを特徴とする請求の範囲第８項に記載の吸収材製品の製造方法。 １０． 前記の折返し部分の端部を表面シートに取付ける工程はさらに： この製品の第１および第２の腰部分の切断部の閉塞端部の間に延長した線の 両側に第１の接合する手段を設け； 切断部の閉塞端部に隣接して縦方向の中心線に向けて第１の折り畳みをなし 、この第１の接合する手段が各第１の腰部分と第２の腰部分において内側縦方向 部分を表面シートに接合し、股部分においてこの内側縦方向部分の残りの部分が 接合されていない状態に残され； 内側および中間縦方向部分の両方において、折り重ねられた折返し部分の衣 服に対向する側の面に第２の接合する手段を設け； ウエブの第１および第２の腰部分において切断線に近接した表面シートの部 分に第３の接合する手段を設け； 折返し部分の中間縦方向部分に縦方向の中心線から離れる方向に第２の縦方 向の折り畳みをなし、第２の接合する手段が折返し部分をそれ自身の中間縦方向 部分に接合し、 第１および第２の腰部分において、第３の接合する手段が折返し部分の外側 縦方向部分の第１および第２の端部を表面シートに接合して先端縁部を有するガ スケット折返し部を形成する； ことを特徴とする請求の範囲第８項に記載の吸収材製品の製造方法。