JPH10511050A - コンクリート屋根がわらブランクのトリミング及び成形のための工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、１．連続鋳造法で製造されるコンクリート屋根がわらブランク（１４）の裾側縁のトリミング及び成形のための工具にして、その際工具（１０）はホルダ（１６）、カッティングエッジ（１８）を備えたスローアウェーチップ（２０）及び成形体（２２）を有するものにおいて、本質的に高い寿命を有するコンクリート屋根がわらブランクのトリミング及び成形のための工具を創造するために、ホルダ１６及び成形体２２がスローアウェーチップ２０の材料的及び形態的一体的収容のための凹部２６を備えた成形体２４として一体的に形成されること、ホルダ（１６）及び成形体（２２）はスローアウェーチップ（２０）の材料及び形態一体的な収容のための凹部（２６）を備えた支持体（２４）と一体的に形成されかつスローアウェーチップ（２０）は硬質金属から製造されかつ凹部（２６）に接着されること、及びスローアウェーチップ（２０）はその上面を支持体（２４）の少なくとも１つの突出部（２８）に当接させていることとが提案される。

Description

【発明の詳細な説明】 コンクリート屋根がわらブランクのトリミング及び成形のための工具 本発明は、連続鋳造法によって製造されたコンクリート屋根がわらブランクの トリミング及び成形のための工具にして、ホルタ、カッティングエッジを有する スローアウェーチップ及び成形体を有するものに関する。 ドイツ国特許公報第３５２２８４６号の図５〜図７から、コンクリート屋根が わらブランクのトリミング及び成形のための工具が公知である。工具は工具を動 かす空気圧シリンダにホルダによって取りつけ可能である。ホルダにはスローア ウェーチップが配設されており、スローアウェーチップには磨耗剛固な合成樹脂 から成る成形体が固定されている。工具は通常の方法でコンクリート屋根がわら ブランクの裾側の垂直の横平面に対して斜めにセットされ、その結果スローアウ ェーチップは斜めの切断を実施し、その際コンクリート屋根がわらブランクの裾 側縁から短い部材が切り離されかつ裾側縁が成形体によって成形される。 公知の工具では、裾側縁の成形に必要な力はスローアウェーチップによってホ ルダから成形体に伝達され、その結果スローアウェーチップは工具の斜めの送り の際に高い衝撃及び曲げ応力を受ける。コンクリート屋根がわらブランクの著し く圧縮されたコンクリートへの進入の際に、追加的に強い磨耗応力を受ける。公 知の工具のスローアウェーチップは臨界的な衝撃及び曲げ応力に基づいて粘性の あるしかし磨耗剛固の少ない工作物から製造されるので、工具の寿命は非常に短 い。 工具の寿命を長くするために、スローアウェーチップの表面が硬化されるか磨 耗剛固な層を備えるための研究がなされた。しかしそのような研究は満足の結果 をもたらされかった、そのわけは磨耗剛固なしかし脆い層は傷つけられかつ結局 スローアウェーチップから剥がされるからである。 本発明の課題は、冒頭に記載された種類のコンクリート屋根がわらブランクの トリミング及び成形のための工具を本質的に高い寿命を有するようにすることで ある。 この課題は、本発明によれば、ホルダ及び成形体が支持体としてスローアウェ ーチップの材料及び形態一体的な収容のための凹部と一体的に形成され、スロー アウェーチップは硬質金属から製造されかつ凹部に接着されそしてスローアウェ ーチップはその上縁を少なくとも支持体の突出部に当接させることによって解決 される。 ホルダと成形体との一体的形成に基づいて裾側縁の成形に必要な力は直接ホル ダから成形体に伝達される。この方法でスローアウェーチップは工具の斜めの作 動の際にも離れずに留まり、その結果スローアウェーチップの材質を特別に磨耗 応力に整合させることが可能である。従ってスローアウェーチップは従来の通常 のものよりも脆いが本質的に磨耗剛固な材質から製造される。 スローアウェーチップは支持体の凹部の領域と大きな面で接着されておりかつ スローアウェーチップの上縁は支持体の少なくとも１つの突出部に当接している ので、切断の際に発生する押圧力に基づくスローアウェーチップの可能な撓みは 阻止される。 本発明による工具によって実施された寿命研究は、本発明による工具が支持体 の特別な構造的形態及びスローアウェーチップのための硬質金属の選択に基づい て公知の工具よりも１０倍長い寿命を有する成果をもたらした。 スローアウェーチップ及び支持体の特別に確実な材料一体的結合は、スローア ウェーチップの支持体に面した側が凹部の内方でその面積の少なくとも２／３で 支持体に当接しており、その結果大きな接着面が存在する場合に得られる。 工具のスローアウェーチップは、高い磨耗強度の他に追加的に高い粘性を有す る特別な硬質金属から製造されることができる。好ましくはＧ４０類の硬質金属 が使用される。 コンクリート屋根がわらブランクは、凹凸をつけされた下型で成形され従って その下面に凹凸を有する。凹凸をつけされたコンクリート屋根がわらブランクを トリミングすることができるために、スローアウェーチップのカッティングエッ ジは相異なる深さに湾曲された凹部を備えた輪郭を有し、その際凹部の深さＴは コンクリート屋根がわらブランクの下側の凹凸の高さに相応する。カッティング エッジの輪郭は同時に、コンクリート屋根がわらブランクが成形された下型の凹 凸をつけされた下面に相応する。 凹凸をつけられたコンクリート屋根がわらブランクでは、側溝及び中央のひだ 、中央のひだと側溝との間に配設された水流路よりも高く形成されている。平ら なスローアウェーチップにより斜めにセットされる工具によるコンクリート屋根 がわらブランクのトリミングの際に、側溝、中央のひだ及び水流路はコンクリー ト屋根がわらブランクの表面から出発して下面まで斜めに下がり、その際高い位 置にある側溝と中央のひだは水流路よりも厚い量だけ多く切断される。コンクリ ート屋根がわらの裾側縁に生じる切断面はコンクリート屋根がわらブランクの裾 側の垂直の横平面に対して斜めに延びる。 コンクリート屋根がわらブランクにできるかぎり相応しい外観を呈しさせるた めに、裾側縁はその下縁の領域において少なくとも裾側の垂直な横平面に対して 斜めに延びる。このことは簡単な方法で、裾側の垂直な横平面に対して角度αで セットされる工具のスローアウェーチップが平面図で湾曲部を有し、その各湾曲 度Ｘがカッティングエッジの輪郭の凹部の深さＴ及びｓｉｎαに比例する場合に 、達成される。スローアウェーチップに成形される湾曲度Ｘは、数学的方程式Ｘ ＝Ｔ・ｓｉｎαによって算出される。 図中本発明による好適な実施例が表されておりこれを次に詳しく説明する。 図１は、コンクリート屋根がわらブランクのトリミング及び成形のための工具 の横断面図であり、 図２は、図１に表された本発明による工具の前面図であり、そして 図３は図１及び図２に表された工具の平面図である。 図１には、連続鋳造法により製造されるコンクリート屋根がわらブランクのト リミング及び成形のための本発明による工具１０が表されている。工具１０はホ ルダ１６、カッティングエッジ１８を備えたスローアウェーチップ２０及び成形 体２２を有する。ホルダ１６及び成形体２２はスローアウェーチップ２０の材料 的及び形態的一体的な収容のための凹部２６を備えた支持体２４として一体的に 形成されている。硬質金属Ｇ４０から作られたスローアウェーチップ２０は凹部 ２６に接着され、その際スローアウェーチップ２０の支持体２４に面した側は凹 部２６の内方にその面積の略２／３を支持体２４に当接させている。支持体２４ の全幅に亘って延びる凹部２６はその上方領域に通しの衝撃縁として形成された 突出部２８を有し、突出部にはスローアウェーチップ２０の上面が当接する。 コンクリート屋根がわらブランク１４は側溝、水流路３０及び水流路に対して 高く形成された中央のひだ３２を有する。コンクリート屋根がわらブランク１４ の下側はコンクリート屋根がわらブランクの上面に対して平行に延びる輪郭を備 え、その輪郭は相応した下型３４からコンクリート屋根がわらブランク１４の下 面に成形される。裾側縁１２の下縁３６はコンクリート屋根がわらブランク１４ の裾側の垂直な横平面３８に対して各αで行われる切断の実施の際でも垂直の横 平面３８内に経過するために、スローアウェーチップ２０は湾曲部を備える。 図２には、本発明による工具１０が表されている。成形体２４に接着されるス ローアウェーチップ２０下面に凹凸をつけられたコンクリート屋根がわらブラン クのトリミングのためにカッティングエッジ１８を有し、カッティングエッジは 相異なる深さに湾曲された凹部４０、４２、４４、４６、４８を備えた輪郭を有 する。文字Ｔで表された凹部４０、４２、４４、４６、４８の深さはコンクリー ト屋根がわらブランクの下面上の凹凸の高さに相応する。 図３に図１及び図２に表された工具１０のスローアウェーチップ２０が平面図 で表されている。コンクリート屋根がわらブランクの裾側縁の下縁がコンクリー ト屋根がわらブランクの裾側の垂直の横平面に対して角度αの下に行われる切断 の実施の際でも垂直の横平面内を経過するために、スローアウェーチップ２０は 湾曲部５０、５２、５４、５６及び５８を備える。文字Ｘで表された湾曲部５０ 、５２、５４、５６、５８の湾曲度は、カッティングエッジ１８の輪郭の凹部４ ０、４２、４４、４６、４８の各深さＴ及びｓｉｎαに比例する。スローアウェ ーチップ２０の製造の際にスローアウェーチップ２０内で形成される湾曲部Ｘは 数学的方程式Ｘ＝Ｔ・ｓｉｎαによって計算される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴォイターレヴィッツ・フランク ドイツ連邦共和国、Ｄ−65183 ヴィース バーデン、アン・デア・アルテン・ジナゴ ーゲ、６

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．連続鋳造法で製造されるコンクリート屋根がわらブランク（１４）の裾側縁 のトリミング及び成形のための工具にして、その際工具（１０）はホルダ（１６ ）、カッティングエッジ（１８）を備えたスローアウェーチップ（２０）及び成 形体（２２）を有するものにおいて、 ホルダ（１６）及び成形体（２２）はスローアウェーチップ（２０）の材料及 び形態一体的な収容のための凹部（２６）を備えた成形体（２４）と一体的に形 成されており、スローアウェーチップ（２０）は硬質金属から製造されかつ凹部 （２６）に接着されており、そしてスローアウェーチップ（２０）はその上面を 支持体（２４）の少なくとも１つの突出部（２８）に当接させていることを特徴 とする前記工具。 ２．スローアウェーチップ（２０）の支持体（２４）に面した側が凹部（２６） の内方でその面積の少なくとも２／３で支持体（２４）に当接し、その結果大き な面の接着結合が存在する、請求の範囲第１項記載の工具。 ３．スローアウェーチップ（２０）が高い粘性の、特にＧ４０類の硬質金属から 製造されている、請求の範囲第１項又は第２項記載の工具。