JPH10509968A - 光学的に活性なメタロセニルフォスフィンの製造方法 - Google Patents

光学的に活性なメタロセニルフォスフィンの製造方法

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JPH10509968A
JPH10509968A JP8518175A JP51817596A JPH10509968A JP H10509968 A JPH10509968 A JP H10509968A JP 8518175 A JP8518175 A JP 8518175A JP 51817596 A JP51817596 A JP 51817596A JP H10509968 A JPH10509968 A JP H10509968A
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ブリーデン,ヴァルター
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ロンザ アーゲー
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07F17/00Metallocenes
    • C07F17/02Metallocenes of metals of Groups 8, 9 or 10 of the Periodic System

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Abstract

(57)【要約】 下記の一般式の光学的に活性なメタロセニルホスフィンの新規な製造方法を開示している。 式Ia,Ib中、Mは鉄、ルテニウムまたはニッケルであり、R1およびR1′はともに、C1〜C4アルキル基をあらわし、R2およびR3はそれぞれ独立して水素またはC1〜C4アルキル基をあらわすか、または窒素原子と一体になって5員または6員の、他のヘテロ原子を含むことのある飽和ヘテロ環を形成し、R4およびR6は、相互に独立に、(たとえば)C1〜C4アルキル基であるか、または1個またはそれ以上のメチルもしくはメトキシ基で、または1個またはそれ以上のフッ素原子で置換されていてもよいアリール基をあらわす。 これらの化合物は、アシル−または1,1−ジアシルメタロセンから、光学的に活性なオキサザボロリジンの存在下におけるボランによるエナンチオ選択的還元、得られたメタロセニルアルカノールのエステル化、第二級アミンによるエステル基の求核的置換、リチウム化およびハロゲン化ホスフィンとの反応によって製造される。

Description

【発明の詳細な説明】 光学的に活性なメタロセニルフォスフィンの製造方法 本発明は、光学的に活性なメタロセニルフォスフィンを、プロキラルなアシル メタロセン類から製造する方法に関する。 光学的に活性なフォスフィンが、キラルな遷移金属錯体のリガンドとして使用 される度合が増している。 一方この錯体は、均一な触媒作用を受けるエナンチ オ選択的反応(「不整合成」)の触媒として使用される。 使用される光学活性フォスフィンは、とくにキラルな置換基をシクロペンタジ エン環上に有する、メタロセニルフォスフィンが含まれる。 そのようなメタロ セニルフォスフィンの重要なグループは、下記の一般式であらわされるもの、 およびその鏡像体である。 上記式中、Mは鉄、ルテニウムまたはニッケルであり、R1およびR1′は、相 互に独立に、C1〜C4アルキル基、C1〜C4パーフルオロアルキル基、C2〜C4 アルケニル基、C3〜C6シクロアルキル基または非置換もしくは置換アリール基 をあらわし、R2およびR3は、相互に独立に、水素またはC1〜C4アルキル基で あるか、またはR2およびR3が窒素原子と一体になって5員または6員の、他の ヘテロ原子を含むことのある飽和ヘテロ環を形成し、R4およびR5は、相互に独 立に、C1〜C4アルキル基、C3〜C6シクロアルキル基、または、置換されてい ないか、1個もしくは2個以上のメチル基もしくはメトキシ基、または1個もし くは2個以上のフッ素原子で置換されていてもよいアリール基であるか、または R4およびR5がリン原子と一体になって、飽和の5員または6員のヘテロ環を形 成したものである。 以下の記述において、C1〜C4アルキル基は、各場合において、非分枝鎖また は分枝鎖の、4個までの炭素原子を有する、第一級,第二級および第三級のアル キル基、すなわちメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ ル、sec−ブチルおよびtert−ブチルを意味する。 C1〜C4パーフルオロアル キル基は、これらに対応する、パーフルオロ化された基であって、好ましくはト リフルオロメチルである。 C2〜C4アルケニル基は、たとえば、ビニル、アリ ル、プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニルおよびイソプロペ ニルであり、C3〜C6シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シク ロペンチルおよび好ましくはシクロヘキシルである。 アリール基は、単環式ま たは多環式の芳香族炭化水素基であって、とくにフェニルおよびナフチル基であ る。 このような基をもつメタロセニルフォスフィンの例と、その用途は、なか んづく T.Hayashi et al.,Bull.Chem.Soc.Jpn .1980,53,1138-1151(M=Fe)に見出すことができる。 式IaおよびIbの化合物は、R1に隣接する炭素原子にキラルな中心を有す るだけでなく、1,2−ジシクロペンタジエン環を通るキラルな平面を有する。 しかし、あり得る立体異性体の中でも、フォスフィン基の導入はこれら二つのキ ラリティ要素が相対する立体配置、すなわちケミカル・アブストラクツが採用し たとりきめに従えば、(R*,S*)立体異性体を形成するだけである。 以下の 記述においては、S−(R*,S*)立体異性体、キラル平面に関するその絶対的 配置がSであるものを、各場合についてとりあげる。 リン原子上の2個の置換基R4およびR5が異なっている場合には、後者は付加 的なキラル中心を形成する。 式Iの光学的に活性なメタロセニルフォスフィンを製造する既存の方法(たと えば B.T.Hayashi et al. 前掲書を参照)は、一般に、前駆体 のラセミ化合物の光学分割を必要とする (D.Marquarding et al.,J.Am.Chem.Soc.1970,92,5389を参照)。 このラセミ体の光学分割は相当な経費を必要とするばかりでなく、収率も低く する。 というのは、一般に、2種のエナンチオマー中の一方だけが必要であっ て、他方は廃棄物とみなされるからである。 本発明の目的は、式Ia/Ibの光学的に活性なメタロセニルフォスフィンに 至る道であって、ラセミ体の分割を必要とせず、かつ例としてとりあげ記述した S−(R*,S*)立体異性体またはその鏡像体を、所望に応じて目的とする方法 で製造することを可能にする方法を開拓することにある。 本発明に従えば、この目的は、請求の範囲第1項の方法および請求の範囲第9 項の方法によって達成される。 一般式 〔式中、Mは鉄、ルテニウムまたはニッケルであり、R1およびR1′は、相互に 独立に、C1〜C4アルキル基、C1〜C4パーフルオロアルキル基、C2〜C4アル ケニル基、C3〜C6シクロアルキル基または非置換もしくは置換アリール基をあ らわし、R2およびR3は、相互に独立に、水素またはC1〜C4アルキル基である か、またはR2およびR3が窒素原子と一体になって5員または6員の、他のヘテ ロ原子を含むことのある飽和ヘテロ環を形成し、R4およびR5は、相互に独立に 、C1〜C4アルキル基、C3〜C6シクロアルキル基、または、置換されていない か、1個もしくは2個以上のメチル基もしくはメトキシ基、または1個もしくは 2個以上のフッ素原子で置換されていてもよいアリール基であるか、またはR4 およびR5がリン原子と一体になって、飽和の5員または6員のヘテロ環を形成 したものである。〕 のアシルメタロセンがエナンチオ選択的に光学的に良好な収率で、ボランまたは その他のハイドロボレーション剤を使用して、式 〔式中、R6は水素、C1〜C4アルキルまたはフェニルである。〕 の光学的に活性なオキサザボロリジンの存在下に還元され、一般式 〔式中、M,R1およびR1′は前記したとおり。〕 の対応するメタロニルアルカノールを与えることが見出された。 これには、モ ノアシルメタロセン1モルあたり0.5モルのボランを必要とし、それに対応し て、ジアシルメタロセン1モルに対し1モルのボランまたは等価の量のハイドロ ボレーション化剤を必要とする。 ボランの過剰量は避けるべきである。 とい うのは、驚くべきことに、過剰のボランが存在するとさらに還元が起ってアルキ ルメタロセンを生じるからである。 式IIa/IIbのアシルメタロセンは、既知の方法またはそれに類似の方法で製 造することができる。 たとえばアセチルフェロセンは、C.R.Hauser および J.K.Lindsay による、J.Org.Chem.1957,22,48 2 に記載の方法である。 アシルメタロセンの製造に関する総説は、たとえばP .L.Pauson の Methoden Org.Chem.(Houben-Weyl)vo l.E18,part 1,pp.223-450に見出すことができる。 若干のアシルメタロセン は、市場で入手可能である。 アシルメタロセンとしては、アシルフェロセンの使用が最適である。 式IIaまたはIIbのアシルメタロセンにおいて、アシル基がアセチル基である もの、つまりR1(=R1′)=メチルが最良である。 触媒として使用される式IIIの光学的に活性なオキサザボロリジンは、EP− A0305180によって知られ、天然のアミノ酸L−プロリンから出発して製 造することができ、式IIIに示された(S)配置のものが得られる。 これに対 応して、「非天然」D−プロリンは(R)配置を与える。 これは式IIIの鏡像 体であって、本発明の方法におけるその使用は、やはりそれに対応して式IVaま たはIVbのメタロセニルアルカノールおよびそれに続く鏡像体生成の過程を与え る。 使用されるオキサザボロリジン(III)において、R6がHである化合物である 場合、光学的に活性なα,α−ジフェニル−2−ピロリジノメタノールおよびボ ランから、直接その場で製造することが好ましい。 ボランは、安定なアダクト、たとえばジメチルサルファイド、テトラヒドロフ ランまたは1,4−オキサチアンとのアダクトの形で使用することが好ましい。 とくに好ましいのは、ジメチルサルファイドとのアダクトである。 ボランに代 えて、NaBH4と(CH3)3SiClとの混合物を、ハイドロボレーション化剤 として有利に使用することができる。 式Iのメタロセニルフォスフィンへのさらなる転化のために、式IVのメタロセ ニルアルカノールは、まずエステル化するのが有利である。 ヒドロキシル基の エステル化は、分子中に離脱可能な基を導入することであり、この基は合成の次 の段階において求核性の置換基で置き換えることができる。 この場合の好まし い離脱可能な基は、常用されているトシル(p−トルエンスルフォニル)および その関連の基に限らず、アセチル基であってもよく、それが好ましい。 アセチ ル基の導入は常用の手段で、たとえば無水酢酸を使用して、ピリジンの存在下に 行なうことができる。 次の段階では、エステルの機能を、キラル中心がメタロセン系の特別な条件下 にあるために保存されているアミンとの反応によって、求核的に置換する。 使用されるアミンは、一般式HNR23(V)のもの〔R2およびR3は前記し たとおり〕である。 そのようなアミンは、とくに、アンモニア、C1〜C4アル キル基を有するモノアルキルアミンおよびジアルキルアミン、5員または6員の 飽和窒素ヘテロ環たとえばピロリジンおよびピペリジン、または別のヘテロ原子 をさらに含む飽和窒素ヘテロ環たとえばモルフォリンである。 使用されるアミ ンは第二級アミン、とくにジメチルアミンが好ましい。 のメタロセニルアミンは、最終工程でリチウム化され、ついで一般式 X PR45 VII 〔式中、Xは塩素、臭素またはヨウ素であり、R4およびR5は前記したとおりで ある。〕 のハロホスフィンと反応させる。 好ましくはXは塩素であり、R4およびR5は好ましくは同じであってともにフ ェニルである。 リチウム化は、好ましくはn−ブチルリチウムを使用して、不活性溶媒中で実 施する。 以下の例は本発明の方法を具体的に示すが、限定するものではない。実施例1 (R)−(1−ヒドロキシエチル)フェロセン 〔式IVaにおいて、M=Fe,R1=メチル〕 10リットルのフラスコ中で、60.8g(0.24モル)の(S)−α,α −ジフェニルプロリノールを100mlのテトラヒドロフラン中に溶解した液を、 30mlのボラン−ジメチルサルファイドアダクトとともに、アルゴン雰囲気下、 室温で38時間にわたり撹拌した。 続いて、1.0リットルのテトラヒドロフランと750g(3.29モル)のア セチルフェロセン(真空中、40℃で一夜乾燥した)を上記のようにして得た触 媒溶液に加え、さらに1.0リットルのテトラヒドロフランを加えて溶解した。 触媒の量はこのようにして6.8モル%になった。 20〜25℃において、さ らに145mlのボラン−ジメチルサルファイドアダクト(全体で1.75モル) を、3時間にわたって平均になるように滴下して加え、さらに30分間撹拌した のち、反応混合物に、冷却下に2.0リットルの水を加えて、加水分解した。こ のとき、温度が30℃を超えないように注意した。 続いて、2.0リットルの tert−ブチルメチルエーテルを加え、二相を分離して水相をもう1回、1.0リ ットルのtert−メチルブチルエーテルで抽出した。 一体にした有機相を硫酸マ グネシウム上で一夜乾燥し、溶媒を蒸留除去した。 得られた粗製の(R)−(1−ヒドロキシエチル)フェロセンを、精製するこ となく次の工程に使用した。実施例2 (R)−(1−アセトキシエチル)フェロセン 500g(6.32モル)のピリジンと、それに続く600g(5.88モル) の無水酢酸とを、実施例1で得た粗製の(R)−(1−ヒドロキシエチル)フェロセ ンに、25℃でアルゴン下、撹拌しながら、滴下して加えた。 反応混合物を2 5℃において20時間放置し、1.5リットルの塩化アンモニウム水溶液(20 %)で加水分解し、各回1.5リットルの酢酸エチルで3回抽出した。 一体に した有機相から、溶媒を蒸留除去した。 収量:812g(91%、アセチルフェロセン基準) 光学純度:88%ee(HPLC)実施例3 (R)−〔1−(ジメチルアミノ)エチル〕フェロセン 〔式VIaにおいて、M=Fe,R1=R2=R3=メチル〕 10リットルのフラスコ中で、実施例2で得た812gの粗製(R)−1−アセ トキシフェロセンを、アルゴン下、25℃で撹拌下に、1.0リットルの濃度5 0%のジメチルアミン水溶液および1.0リットルのメタノールを加えたところ 、温度が40℃に上昇した。 反応混合物を2日間、25℃で放置した。 続い て混合物を、50℃において水流ポンプ減圧下に蒸発させて1.1kgとし、残留 物を2.0リットルの濃度20%の水酸化ナトリウム水溶液に加えた。 その結果の混合物を、各回1.0リットルのジクロロメタンで3回抽出し、一 体にした有機相を硫酸マグネシウムを使用して乾燥した。 溶媒の蒸留除去によ り、粗製の(R)−〔1−(ジメチルアミノ)エチル〕フェロセンを、暗褐色の 油として得た。 収率:743g(97%)実施例4 〔S−(R*,S*)〕−1−〔1−(ジメチルアミノ)エチル〕−2−(ジフェ ニルフォスフィノ)フェロセン 〔式中、Iaにおいて、M=Fe、R1=R2=R3=メチル、R4=R5=フェニ ル〕 10リットルのフラスコ中に、アルゴン下、実施例3で得た400g(1.56 モル)の(R)−〔1−(ジメチルアミノ)エチル〕フェロセンのtert−ブチルメ チルエーテル3.5リットル中の溶液を装入した。 25℃において、1.22 リットル(3.10モル)のn−ブチルリチウム(ヘキサン中2.55モル)を 、1時間にわたって、撹拌下に滴下して加えた。 メタレーションを完全にする ため、撹拌をさらに1時間続け、ついで619g(2.80モル)のクロロジフ ェニルフォスフィンを、20〜45℃において、30分間にわたって滴下して加 え、混合物を最終的にはさらに2.5時間、還流下に加熱した。 15℃に冷却 したのち、混合物を1.8リットルの炭酸水素ナトリウム溶液(80gのNaH CO3を含む)を用いて、20℃で加水分解した。 0.4リットルのジクロロメ タンを添加した後、混合物を「Celite」(登録商標)を通して濾過した。 濾過残渣を1.0リットルのジクロロメタンで洗った。 濾液の有機相を分離 し、0.4リットルの水で洗った。 一体にした有機相を3回、合計量が4.0 のジクロロメタンで抽出した。 一体にした有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、大気圧下に蒸発させて約1 リットルに濃縮した。 暗褐色の残留物に1.5リットルのエタノールを加え、 混合物を一夜、0℃で撹拌した。 沈でんした固体生成物を濾過分離し、0℃に おいて0.5リットルのメタノールで洗い、乾燥した。 収率:325g(47%) オレンジ色の結晶(アセトフェロセン基準の収率は 42%) 融点:136.7〜139.1℃ 〔α〕0=−368.8(c=0.6,エタノール) 光学純度:>98%ee実施例5〜8 オキサザボロリジン(IIIにおいてR6=H)をジフェニルプロリノールとボラ ンからその場で合成するか、または対応するB−メチル化合物(IIIにおいてR6 =CH3)をEP−A0305180に記載の方法に従って製造し、それらを種々 の量使用して、実施例1を繰り返した。 生成物の光学純度を測定した。 つぎ の結果が得られた 実施例5 触媒:R6=H、使用量2.3モル%、光学純度:54%ee 実施例6 触媒:R6=H、使用量4.5モル%、光学純度:76%ee 実施例7 触媒:R6=CH3、使用量4.5モル%、光学純度:78%ee 実施例8 触媒:R6=CH3、使用量7.3モル%、光学純度:78%ee。実施例9 (R)−(1−ヒドロキシプロピル)フェロセン 〔式IVaにおいて、M=Fe,R1=エチル〕 2.5ml(25mmol)のボラン−ジメチルサルファイド・アダクトを、20℃に おいて、10.0g(41.3mmol)のプロピオニルフェロセンと2.5ml(2.5m mol,0.06当量)の触媒(S)−III(R6=CH3)との30mlのテトラヒドロフ ラン中の溶液に、30分間にわたって滴下して加えた。 1時間後、20〜25 ℃において、反応混合物を激しく撹拌しながら約200mlの氷水中に注ぎ、0. 5時間撹拌した。 ついで水性相を、各回200mlのtert−ブチルメチルエーテ ルで3回抽出し、一体にした有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、高真空下に 蒸発濃縮した。 その結果、10.7g(106%)の粗製の表題化合物が得ら れた。 この粗生成物は精製しなくても、次の反応にそのまま使用することがで きる。 光学純度:96%ee(HPLC)1 H NMR(400MHz,CDCl3):δ= 4.27−4.21(m,2H), 4.21−4.12(m,3H), 4.17(s,5H), 1.96(br.s,1H), 1.75−1.60(m,2H), 0.94(t,J=7.4Hz,3H).13 C NMR(100MHz,CDCl3):δ=94.32, 71.10, 68.26, 67.84, 67.69, 67.27, 65.22, 31.06, 10.37.実施例10 (R)−〔1−(ジメチルアミノ)プロピル〕フェロセン 〔式VIaにおいて、M=Fe、R1=エチル、R2=R3=メチル) 10.0g(38.6mmol)の粗製(R)−(1−ヒドロキシプロピル)フェ ロセンのピリジン10mlおよび無水酢酸10ml中の溶液を、室温で18時間撹拌 した。 反応混合物を50mlの水と混合し、各回200mlのジエチルエーテルで 3回抽出した。 一体にした有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、ロータリー エバポレータで蒸発濃縮した。 アセチル化された(R)−(1−ヒドロキシプロ ピル)フェロセンの生成は、1HNMRのスペクトル観測によって確認できる( δCHOAC=5.72〜5.66,“dd”,1H)。 粗製の(R)−(1−アセトキシ プロピル)フェロセンを、100mlのイソプロピルアルコールおよび75mlのジ メチルアミン(50%水溶液)とともに、室温で一夜撹拌した。 ついで混合物 を水性相に変え、各回200mlのジエチルエーテルで3回抽出した。 一体にし た有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、乾固に至らせた。 収量:9.10g(87%)の褐色の油(粗製物)であって、次第に結晶化した。1 H NMR(400MHz,CDCl3):δ= 4.20−4.08(m,2H), 4.10(s,5H), 4.08−4.06(m,1H), 4.02−4.01(m,1H), 3.27−3.23(“dd”,1H), 2.10−1.96(m,1H), 2.00(s,6H), 1.79−1.67(m,1H), 1.10(t,J=7.5Hz,3H).実施例11 〔S−(R*,S*)〕−1−〔1−(ジメチルアミノ)プロピル〕−2−(ジフ ェニルフォスフィノ)フェロセン 〔式Iaにおいて、M=Fe、R1=エチル、R2=R3=メチル、R4=R5=フ ェニル〕 32.5ml(188mmol)のn−ブチルリチウム(2.7Mヘキサン溶液)を、 室温で、9.53g(35mmol)の(R)−〔1−(ジメチルアミノ)プロピル〕 フェロセンのtert−ブチルメチルエーテル60ml中の溶液に0.5時間にわたっ て滴下して加え、混合物をさらに1時間撹拌した。 ついで、還流下に30分間 加熱したところ、ガスの発生がもはや認められないようになった。 13.0ml (70mmol)のP−クロジフェニルフォスフィンを、25〜35℃において滴下 して加え、ついで混合物を還流下に4時間加熱した。 16時間の後、室温で、 反応混合物を200mlの氷水中に注ぎ、0.5時間撹拌した。 その結果生じた 混合物を、各回150mlのジエチルエーテルで3回抽出し、一体にした有機相を ロータリーエバポレータ中で蒸発させて24.4gまで濃縮し、この残留物をエ タノールから再結晶した。 収量:6.03g(38%)の橙色の結晶 融点:139.5〜140.5℃ 〔α〕0=−384.3(c=1,CHCl31 H NMR(400MHz,CDCl3):δ= 7.63−7.56(m,2H), 7.36−7.32(m,3H), 7.25−7.14(m,5H), 4.32−4.29(m,1H), 4.27−4.24(m,1H), 3.92−3.88(m,1H), 3.90(s,5H), 3.88−3.83(m,1H), 1.88−1.75(m,2H), 1.78(s,6H), 1.18(t,J=7.4Hz,3H).13 C NMR(100MHz,CDCl3):δ=140.99(Jpc=13Hz), 139.33(Jpc=12Hz), 135.30(Jpc=21Hz), 132.36(Jpc=19Hz), 128.67, 127.86(Jpc=7Hz), 127.37(Jpc=6Hz), 127.16, 96.86(Jpc=23Hz), 76.24(Jpc=8Hz), 71.45(Jpc=6Hz), 69.72, 69.63, 68.27, 63.33(Jpc=6Hz), 39.64, 22.05, 13.52.実施例12 (R,R)−1,1′−ビス(1−ヒドロキシエチル)フェロセン 〔式IVbにおいて、M=Fe、R1=R1′=メチル〕 11.5ml(115mmol)のボラン−ジメチルサルファイド・アダクトを、20 ℃において、30.0g(111mmol)の1,1′−ジアセチルフェロセンと1 3.5ml(13.5mmol,0.12当量)の触媒(S)−III(R6=CH3)とのテ トラヒドロフラン200ml中の溶液に、45分間かけて滴下して加えた。 20 〜25℃で1時間経過したのち、反応混合物を、激しい撹拌下に約600mlの氷 水中に注いで、0.5時間撹拌した。 ついで水性相を各回200mlのtert−ブ チルメチルエーテルで3回抽出し、一体にした有機相を硫酸マグネシウム上で乾 燥し、高真空下に蒸発させた。 その結果、32.7g(107%)の粗製表題 化合物を得た。 この粗生成物は、それ以上精製することなく、次の反応に使用 することができた。 ヘキサンから再結晶して、(R,R)−1,1′−ビス( 1−ヒドロキシエチル)フェロセンが、黄色い結晶質の固体として得られた。 光学純度:>99%ee(HPLC) (S,S)−1,1′−ビス(1−ヒドロキシエチル)フェロセンが、同様の 方法で、1,1′−ジアセチルフェロセンおよび(R)−III(R6=CH3)から得 られる。 融点:71.8〜72.5℃1 H NMR(400MHz,CDCl3):δ= 4.65(q,J=6.3Hz,2H), 4.22−4.10(m,10H), 1.39(d,J=6.3Hz,6H).13 C NMR(100MHz,CDCl3):δ=95.27, 67.71, 67.62, 66.17, 66.05, 65.64, 25.54.実施例13 (S,S)−1,1′−ビス(1−アセトキシエチル)フェロセン 4.0mlのピリジンと4.0mlの無水酢酸とを、4.00g(14.6mmol) の(S,S)−1,1′−ビス(1−ヒドロキシエチル)フェロセンに添加し、 その結果の混合物を一夜、25℃において撹拌した。 過剰の酸無水物を、10 0mlの水を使用して加水分解したのち、加水分解混合物を、各回200mlのジエ チルエーテルを用いて2回抽出し、一体にした有機相を硫酸マグネシウム上で乾 燥した。 溶媒を除去し、残留物を高真空下に乾燥して一定重量にした。 収量:4.83g(92%)の暗褐色油状物(粗生成物)であって、次第に結晶 化した。1 H NMR(400MHz,CDCl3):δ= 5.82(q,J=6.8Hz,2H), 4.24(m,2H), 4.18(m,2H), 4.13(m,4H), 2.05(s,6), 1.54(d,J=6.8Hz,6H).13 C NMR(100MHz,CDCl3):δ=170.46, 88.85, 69.23, 68.94, 68.87, 68.64, 66.69. 21.37, 20.34.実施例14 (R,R)−1,1′−ビス〔1−(ジメチルアミノ)エチル〕フェロセン 〔式VIbにおいて、M=Fe、R1=R1′=R2=R3=メチル〕 32.7g(約111mmol)の粗製(R,R)−1,1′−ビス(1−ヒドロ キシエチル)フェロセンを30mlのピリジンに溶解し、30mlの無水酢酸と混合 した。 16時間、25℃で撹拌したのち、過剰の酸無水物を200mlの氷水で 加水分解し、混合物を各回100mlのジエチルエーテルで3回抽出した。 一体 にした有機相を再度、約150mlの水で洗い、硫酸マグネシウム上で蒸発させた 。残留物を200mlのヘキサンと混合し、溶媒をロータリーエバポレータで除外 した(<40℃)。 この操作を、さらに2回繰り返した。 その結果得られた 暗褐色の油を200mlのイソプロピルアルコールに溶解し、120mlのジメチル アミン(50%水溶液)と混合した。 25℃で撹拌(16時間)したのち、20 0mlの水を加え、反応混合物の液性を、100mlの32%濃塩酸を用いてpH= 1に調整した。 水性相を、各回100mlの水で2回洗った。 水性相を水酸化 ナ トリウム溶液(濃度40%)でpH12〜14のアルカリ性としたのち、各回100 mlのジエチルエーテルを用いて3回抽出した。 一体にした有機相を硫酸マグネ シウム上で乾燥し、蒸発させた。 なお存在するイソプロピルアルコールを除去 するため、得られた油状物を約100mlのヘキサンと混合し、再度ロータリーエ バポレータで蒸発させた。 この操作を、さらに2回繰り返した。 高真空下に 乾燥して、24.1g(66%、1,1′−ジアセチルフェロセン基準)の表題化 合物を、暗褐色の油の形で得た。(塩酸処理を行なわなければ、収率は86%に 増大する。)1 H NMR(400MHz,CDCl3):δ=4.11−4.01(m,8H), 3.60(q,J=6.9Hz,2H), 2.08(s,12H), 1.44(s,6H).実施例15 2,2′−ビス〔(R)−1−(ジメチルアミノ)エチル〕−(S,S)−1,1′− ビス(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン 〔式Ibにおいて、M=Fe、R1=R1′=R2=R3=メチル、R4=R5=フェ ニル〕 20.0g(60.9mmol)の(R,R)−1,1′−ビス〔1−(ジメチル アミン)エチル〕フェロセンを、200mlのtert−ブチルメチルエーテルに溶解 し、溶液を67.7ml(183mmol)のn−ブチルリチウム(ヘキサン中2.7 M)と混合して、2.5時間、室温で撹拌した。 続いて、40.6ml(213 mmol)のP−クロロジフェニルフォスフィンを、還流下に0.5時間にわたって ゆっくりと滴下して加え、混合物を還流下に2時間加熱した。 20℃に冷却し て、反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和溶液約600mlに注ぎ、各回400ml のトルエンで2回抽出した。 一体にした有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し 、溶媒の一部を蒸発させた。 赤みがかった褐色の溶液を6gの活性炭とともに 1時間、80℃に加熱し、ついで濾過し、蒸発乾固させた。 残留物を300ml のメタノールにとり、濾過した。 乾燥後、29.4g(69%)の表題化合物 が、淡黄色の粉末として分離された。1 H NMR(400MHz,CDCl3):δ=7.78−7.08(m,20H), 4.33(m,2H), 4.14(m,2H), 4.06(“dq”,2H), 3.05(m,2H), 1.71(s,12H), 1.26(q,J=7Hz,6H).
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,TJ,TM,TT,UA,UG,US,UZ,V N

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式 〔式中、Mは鉄、ルテニウムまたはニッケルであり、R1およびR1′は、相互 に独立に、C1〜C4アルキル基、C1〜C4パーフルオロアルキル基、C2〜C4ア ルケニル基、C3〜C6シクロアルキル基または非置換もしくは置換アリール基を あらわし、R2およびR3は、相互に独立に、水素またはC1〜C4アルキル基であ るか、またはR2およびR3が窒素原子と一体になって5員または6員の、他のヘ テロ原子を含むことのある飽和ヘテロ環を形成し、R4およびR5は、相互に独立 に、C1〜C4アルキル基、C3〜C6シクロアルキル基、または、置換されていな いか、1個もしくは2個以上のメチル基もしくはメトキシ基、または1個もしく は2個以上のフッ素原子で置換されていてもよいアリール基であるか、またはR4 およびR5がリン原子と一体になって、飽和の5員または6員のヘテロ環を形成 したものである。〕 またはその鏡像体である、光学的に活性なメタロセニルフォスフィンを製造す る方法において、第一段階においては一般式 〔式中、M,R1およびR1′は前記したとおりである。〕 のアシルメタロセンをエナンチオ選択的に、ボランまたは他のハイドロボレー ション試薬をもって、式 〔式中、R6は水素、C1〜C4アルキル基またはフェニル基である。〕 またはその鏡像体である光学的に活性なオキサザボロリジンの存在下に還元し 、対応する一般式 〔式中、R1およびR2は前記したとおり。〕 またはその鏡像体であるメタロセニルアルコールを形成し、そのヒドロキシ基 をエステル化したのち、一般式 HNR23 V 〔式中、R2およびR3は前記したとおり。〕 の第二級アミンと反応させて、対応する一般式 〔式中、MおよびR1ないしR3は前記したとおり。〕 またはその鏡像体であるメタロセニルアミンを形成し、最後にこれをリチウム 化したのち、一般式 X PR45 VII 〔式中、R4およびR5は上に定義したとおりであり、Xは塩素、臭素またはヨ ウ素である。〕 のハロフォスフィンと反応させて、目的化合物に転化させることを特徴とする 製造方法。 2.使用するアシルメタロセン(II)がアシルフェロセンであることを特徴とす る請求の範囲第1項の製造方法。 3.使用するアシルメタロセン(II)がアセチルメタロセンであることを特徴と する請求の範囲第1項または第2項の製造方法。 4.オキサザボロリジン(III)においてR6が水素であるものを、対応する光学 的に活性なα,α−ジフェニル−2−ピロリジノメタノールおよびホウ素からそ の場で生成することを特徴とする請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかの製 造方法。 5.ボランを、そのジメチルサルファイドとのアダクトの形で使用することを特 徴とする請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかの製造方法。 6.メタロセニルアルカノール(IVa/IVb)のヒドロキシ基を、第二級アミン (V)との反応に先立ってアセチル化しておくことを特徴とする請求の範囲第1 項ないし第5項のいずれかの製造方法。 7.使用する第二級アミン(V)がジメチルアミンであることを特徴とする請求 の範囲第1項ないし第6項のいずれかの製造方法。 8.使用するハロフォスフィンがクロロジフェニルフォスフィンであることを特 徴とする請求の範囲第1項ないし第7項のいずれかの製造方法。 9.一般式 〔式中、M,R1およびR1′は請求の範囲第1項において定義したとおり。〕 またはその鏡像体である光学的に活性なメタロセニルジアルカールを製造する 方法において、一般式 〔式中、M,R1およびR1′は上に定義したとおり。〕 のジアシルメタロセンを式 〔式中、R6は水素、C1〜C4アルキル基またはフェニル基である。〕 またはその鏡像体である光学的に活性なオキサザボロリジンの存在下に、ボラ ンまたはその他のハイドロボレーション試薬でエナンチオ選択的に還元すること を特徴とする製造方法。 10.使用するジアシルメタロセン(IIb)がジアシルフォロセンであることを 特徴とする請求の範囲第9項の製造方法。 11.使用するジアシルメタロセン(IIb)がジアセチルメタロセンであること を特徴とする請求の範囲第9項または第10項の製造方法。 12.オキサザボロリジン(III)においてR6が水素であるものを、光学的に活 性なα,α−ジフェニル−2−ピロリジノメタノールおよびボランからその場で 製造することを特徴とする請求の範囲第9項ないし第11項の製造方法。 13.ボランをそのジメチルサルファイトとのアダクトの形で使用することを特 徴とする請求の範囲第9項ないし第12項の製造方法。
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