JPH09151191A - 光学活性1−アミノホスホン酸誘導体の製造方法および不斉合成用触媒の製造方法並びに新規なホスホネート系化合物 - Google Patents

光学活性1−アミノホスホン酸誘導体の製造方法および不斉合成用触媒の製造方法並びに新規なホスホネート系化合物

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JPH09151191A
JPH09151191A JP8255195A JP25519596A JPH09151191A JP H09151191 A JPH09151191 A JP H09151191A JP 8255195 A JP8255195 A JP 8255195A JP 25519596 A JP25519596 A JP 25519596A JP H09151191 A JPH09151191 A JP H09151191A
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崎 正 勝 柴
Hiroaki Sasai
井 宏 明 笹
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】特定の式で示されるイミンと、特定の式で
示されるホスホン酸エステルとを、希土類元素−アルカ
リ金属−ビナフトール錯体の存在下に反応させて、特定
の式で示されるホスホネート系化合物を合成し、次い
で、得られた上記化合物を、酸と接触させて該化合物の
アミノ基の脱保護とOR3基の加水分解を行うか、また
は該化合物を水素と接触させて上記化合物のアミノ基の
脱保護を行い、次いで酸でOR3基の加水分解を行うこ
とを特徴とする、下記式(Ia)または(Ib)で表される
光学活性α-アミノホスホン酸誘導体の製造方法。 【効果】光学活性な原料を少量で用いて、少ない工程数
の簡単な操作で、大量の光学活性α-アミノホスホン酸
誘導体を製造しうるような活性α-アミノホスホン酸誘
導体の製造方法が提供される。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、光学活性1-アミノホス
ホン酸誘導体の製造方法および不斉合成用触媒の製造方
法並びに新規なホスホネート系化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】1-アミノアルキルホスホン酸またはそ
のペプチド類縁誘導体は、グラム陽性菌およびグラム陰
性菌に対して抗菌作用を有し、かつ抗生物質(例えば、
ペニシリン、セファロスポリンおよびD−シクロセリ
ン)の活性を高めること、L−アラニンおよびL−アミ
ノエチルホスホン酸からのジペプチドであるアラフォス
ファリンが特に重要であること、一般に光学活性1-ア
ミノアルキルホスホン酸の誘 導体および特にL体(R
体)からの誘導体は大きな生物学的活性を示すことが知
られている(特開昭61−88895号公報)。
【0003】酵素的不斉合成法により光学活性1-アミ
ノアルキルホスホン酸を得る方法としては、テトラヘド
ロン アシンメトリー第4巻第1965頁1993年、特開
昭61-88895号公報等に記載されているものが挙
げられる。
【0004】例えば、特開昭61-88895号公報に
は、1-アミノ-アルキルホスホン酸または1-アミノ-ア
ルキルホスホン酸のラセミ体であるN-アシル誘導体を
酵素分割し、次いで、脱アシル化することによりその
立体異性体を製造する方法において、酵素分割をペニシ
リン-G-アミダーゼを用いて、
【0005】
【化5】
【0006】[式中、R2は、場合により例えば、ハロ
ゲン原子、ヒドロキシ基、炭素原子1〜3個 のアルコ
キシ基、フェニル基および/またはフェノキシ基により
置換されていてもよい炭素原子1〜6個、特に1〜4個
を有する分枝鎖状か、または有利には直鎖状のアルキル
基を表すか、またはフェニル基を表す。]の1-アミノ
アルキルホスホン酸の立体異 性体を得る製造法が記載
されている。
【0007】しかしながら、これら酵素的不斉合成で
は、基質が限定されてしまうとの問題点がある。また、
非酵素的不斉合成法としては、従来下記〜に示すよ
うな種々の方法が知られている。
【0008】すなわち、 ラセミ体の1-アミノアルキルホスホン酸を、無水ジ
ベンゾイル-L-酒石酸によって分割する方法<収率70
〜87%>(カナディアン・ジャーナル・オブ・ケミカ
ル・エンジニアリング第61巻第2425頁、1983年)、 光学活性アミノホスホン酸エステルへの不斉アルキ
ル化反応によって合成する方法<収率50〜86%、光
学純度25〜76%>(テトラヘドロン・レターズ第3
3巻第6127頁、1992年) 光学活性イミンへのホスホン酸エステルのジアステ
レオ選択的付加反応によって合成する方法<収率30〜
90%、光学純度71〜99%>(ジャーナル・オブ・
アメリカン・ケミカル・ソサエテー第116巻第9377
頁、1994年) 不斉触媒を用いたオレフィンの不斉水素化反応によ
って合成する方法<収率92%、光学純度63〜96%
>(シンセティック・コミュニケーションズ第26巻 第7
77頁、1996年)など。
【0009】しかしながら上記文献に記載の方法で
は、工程数が多く、操作が煩雑であるとの問題点があ
り、上記文献および文献に記載の方法では、光学活
性な原料を化学量論量必要とするなどの問題点があり、
また、上記文献に記載の方法では、原料であるオレフ
ィン体を合成するのに工程数が多く、また原料も限定さ
れてしまうなど、従来の方法は工業的に有利な方法では
ない。
【0010】このため、従来の光学活性1-アミノホス
ホン酸誘導体の合成法に比べて小量の不斉化合物源を用
いて大量の光学活性体を得ることが可能であり、しかも
短い工程で上記光学活性体が得られるような光学活性1
-アミノホスホン酸誘導体の製造方法および不斉合成用
触媒の製造方法並びに新規なホスホネート系化合物の出
現が求められている。
【0011】なお、「リービッヒ アナーレン デル ケ
ミー第1153頁〜第1155頁、1990年」には、不斉合成法に
関するものではないが、一般式:R1CH(NHCO
22[式中、R1は、スチリル基などを示し、R2は、
アルキリデン基を示す 。]で表 されるN,N’−アル
キリデンビスアミドとPCl3と酢酸とを60〜80℃
で、1時間反応させた後、加水分解して、一般式:R1
CHNH2P(O)(OH)2 [式中、R1は、スチリル
基などを示す。]で表される化合物(収率39〜99
%)の製造方法が記載されている。
【0012】また、特開平6−154618号公報に
は、不斉合成用触媒として下記の触媒が記載されてい
る。すなわち、式(AR)もしくは式(AS):
【0013】
【化6】
【0014】で表される光学活性1,1'-ビ-2-ナフトール
のジアルカリ金属塩(ただし、式中、MはLi、Kもし
くはNaである)、LaX3(XはF、Cl、Br、
I、NO3もしくはCH3CO2である)で表されるラン
タン化合物、およびMORもしくはMOH(MはLi、
KもしくはNaであり、Rはイソプロピルもしくはt-ブ
チルである)で表されるアルカリ金属アルコキシドもし
くは水酸化アルカリ金属から、含水溶媒存在下で調製さ
れた不斉合成用触媒、または、
【0015】
【化7】
【0016】で表される光学活性1,1'-ビ-2-ナフトール
およびLa(OR)3(Rはイソプロピル基もしくはt-
ブチル基である)で表されるランタンアルコキシドから
エーテル系溶媒中で得られる活性種を塩化リチウム、含
水溶媒の存在下で用いることを特徴とする不斉合成用触
媒。
【0017】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、光学活性な原
料を少量で用いて、少ない工程数の簡単な操作で、大量
の光学活性1-アミノホスホン酸誘導体を製造しうるよ
うな光学活性1-アミノホスホン酸誘導体の製造方法を
提供することを目的としている。
【0018】本発明は、このような光学活性1-アミノ
ホスホン酸誘導体の製造に使用しうるような触媒の製造
方法を提供することを目的としている。本発明は、光学
活性1-アミノホスホン酸誘導体を製造する際に好適に
使用される新規な光学活性ホスホネート系化合物を提供
することを目的としている。
【0019】
【発明の概要】本発明に係る光学活性1-アミノホスホ
ン酸誘導体の製造方法は、一般式(II): R1−N=CHR2 ・・・・(II) [式(II)中、R1は、ジフェニルメチル基またはアル
コキシフェニル基を示し、R2は、アルキル基、シクロ
アルキル基またはアリール基含有炭化水素基を示すか、
またはハロゲン原子またはアルコキシ基で置換されても
よいアリール基を示す。]で表されるイミンと、一般式
(III): (R3O)2P(O)H ・・・・(III) [式(III)中、R3は、アルキル基、シクロアルキル
基、アリル基、アリール基またはアリール基含有炭化水
素基を示す。]で表されるホスホン酸エステルとを、一
般式(A): Ln−X−(R)/(S)−ビナフトール錯体 ・・・・(A) [式(A)中、Lnは、希土類元素を示し、Xは、アル
カリ金属を示す。]で表される不斉合成用触媒の存在下
に反応させて、一般式(IVa)または一般式(IVb):
【0020】
【化8】
【0021】[式(IVa)および式(IVb)中、R1、R2
およびR3は、前記に同じ。]で表されるホスホネート
系化合物を合成し、次いで、得られた上記化合物(IV
a)または化合物(IVb)を、水素と接触させて化合物
(IVa)または化合物(IVb)のアミノ基の脱保護を行
い、次いで酸でOR3基の加水分解とを行うことによ
り、下記化合物(Ia)または(Ib)を得ることを特徴と
している。
【0022】一般式(Ia)または一般式(Ib):
【0023】
【化9】
【0024】[式(Ia)、(Ib)中、R2は、前記に同
じ。] 本発明に係る不斉合成用触媒の製造方法は、一般式
(A): Ln−X−(R)/(S)−ビナフトール錯体 ・・・・(A) [式中、Lnは希土類元素を示し、Xはアルカリ金属を
示す。]で表される不斉合成用触媒を得るのに、チッ素
雰囲気下、(1)下記式(VR)で表される(R)-(+)-
1,1'-ビ-2-ナフトールまたは、下記式(VS)で表され
る(S)-(−)-1,1'-ビ-2-ナフトールと、
【0025】
【化10】
【0026】(2)一般式(VI): Ln(OR)3 ・・・・(VI) [式(VI)中、Lnは希土類元素を示し、Rはアルキル
基を示す。]で表される希土類金属アルコキシドと、
(3)下記一般式(VII)、(VIII)および(IX)の内から
選ばれる1種のアルカリ金属化合物と、を非水溶媒また
は含水溶媒中で反応させることを特徴としている。
【0027】一般式(VII): LiA ・・・・(VII) [式(VII)中、Aはアルキル基を示す。]で表される
化合物、一般式(VIII): [(CH33Si]2NK ・・・・(VIII) で表される化合物、一般式(IX): ZOR ・・・・(IX) [式(IX)中、Zはアルカリ金属を示し、Rはアルキル
基を示す。]で表されるアルカリ金属アルコキシド。
【0028】本発明に係る新規なホスホネート系化合物
は、例えば上記本発明に係る光学活性1-アミノホスホ
ン酸誘導体の製造方法で原料として好適に使用され、下
記一般式(IVa)または一般式(IVb)で表される。
【0029】
【化11】
【0030】[式(IVa)および式(IVb)中、R1は、
ジフェニルメチル基またはアルコキシフェニル基を示
し、R2は、アルキル基、シクロアルキル基またはアリ
ール基含有炭化水素基を示すか、またはハロゲン原子ま
たはアルコキシ基で置換されてもよいアリール基を示
し、R3は、アルキル基を示す。] このような新規なホスホネート系化合物としては、例え
ば、上記式(IVa)および式(IVb)中、R1がジフェニ
ルメチル基であり、R2がイソプロピル基であり、R3
メチル基である光学活性1-ジフェニルメチルアミノ-2
-メチルプロピルホスホン酸ジメチルエステルに加え
て、このR2がエチル基に置換された光学活性1-ジフェ
ニルメチルアミノプロピルホスホン酸ジメチルエステ
ル、このR2がn-ペンチル基に置換された光学活性1-
ジフェニルメチルアミノヘキシルホスホン酸ジメチルエ
ステル、このR2が(E)-スチリル基に置換された光学
活性(E)-1-ジフェニルメチルアミノ-3-フェニル-
2-プロペニルホスホン酸ジメチルエステル、このR2
メチル基に置換された光学活性1-ジフェニルメチルア
ミノエチルホスホン酸ジメチルエステル、このR2がn-
プロピル基に置換された光学活性1-ジフェニルメチル
アミノブチルホスホン酸ジメチルエステル、このR2
n-ブチル基に置換された光学活性1-ジフェニルメチル
アミノペンチルホスホン酸ジメチルエステル、このR2
がドデシル基に置換された光学活性1-ジフェニルメチ
ルアミノトリデシルホスホン酸ジメチルエステル、この
2がイソブチル基に置換された光学活性1-ジフェニル
メチルアミノ-3-メチルブチルホスホン酸ジメチルエス
テル、このR2がフェニル基に置換された光学活性ジフ
ェニルメチルアミノフェニルメチルホスホン酸ジメチル
エステル、このR2がp-クロロフェニル基に置換された
光学活性ジフェニルメチルアミノ-p-クロロフェニルメ
チルホスホン酸ジメチルエステル、このR2がp-フルオ
ロフェニル基に置換された光学活性ジフェニルメチルア
ミノ-p-フルオロフェニルメチルホスホン酸ジメチルエ
ステル、このR2がp-メトキシフェニル基に置換された
光学活性ジフェニルメチルアミノ-p-メトキシフェニル
メチルホスホン酸ジメチルエステル、このR2がベンジ
ル基に置換された光学活性1-ジフェニルメチルアミノ-
2-フェニルエチルホスホン酸ジメチルエステルの他
に、上記式(IVa)および式(IVb)中、R1がp-メトキ
シフェニル基であり、R2がシクロヘキシル基であり、
3がメチル基である光学活性1-p-メトキシフェニル
アミノシクロヘキシルメチルホスホン酸ジメチルエステ
ルが挙げられる。
【0031】このような本発明によれば、光学活性な原
料を少量用いて、少ない工程数の簡単な操作で、大量の
光学活性1-アミノホスホン酸誘導体を製造できる。
【0032】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る光学活性1-
アミノホスホン酸誘導体の製造方法および不斉合成用触
媒の製造方法並びに新規なホスホネート系化合物につい
て具体的に説明する。 [光学活性1-アミノホスホン酸誘導体の製造方法]本
発明では、式(Ia)または式(Ib)で表される光学活性
1-アミノホスホン酸誘導体を、以下の反応経路で合成
している。
【0033】
【化12】
【0034】すなわち、式(IVa)または式(IVb)で示
される化合物は、好ましくは後述するような光学活性な
希土類元素−アルカリ金属−ビナフトール錯体(A)か
らなる不斉合成用触媒の存在下に、式(II)で表される
イミンと式(III)で表されるホスホン酸エステルとの
反応により合成される。
【0035】ここで、式(II)、(III)、(IVa)、
(IVb)、(Ia')、(Ib')、(Ia)および(Ib)中、
1は、ジフェニルメチル基、アルコキシフェニル基を
示し、R2はアルキル基、 シクロアルキル基またはアリ
ール基含有炭化水素基を示すか、ハロゲン原子またはア
ルコキシ基で置換されてもよいアリール基を示す。ま
た、R3は、アルキル基、シクロアルキル基、アリル
基、アリール基またはアリール基含有炭化水素基を示
す。 [式(II)で表されるイミンの合成]このような反応の
出発原料となる式(II)で表される化合物(イミン)は
公知化合物であり、従来より公知の方法により合成する
ことができる。例えばジフェニルメチル基、アルコキシ
フェニル基の場合には、特開昭62−289558号公
報などに示される方法によって、それぞれジフェニルメ
チルアミン、アルコキシフェニルアミンを用いて合成す
ればよい。
【0036】式(II)で表されるイミンにおいて、R1
がアルコキシフェニル基の場合、この基のベンゼン環に
置換基として結合しているアルコキシ基の例としては、
メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポ
キシ基、n-ブトキシ基、sec-ブトキシ基、t-ブトキシ
基、イソブトキシ基、イソヘキシルオキシ基などが挙げ
られる。
【0037】式(II)で表されるイミンにおいて、R2
がアルキル基である場合、このようなアルキル基として
は、炭素数1〜13のアルキル基が挙げられ、直鎖状ま
たは分岐状であってもよく、このようなアルキル基とし
て具体的には、例えば、メチル基、エチル基、n-プロ
ピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル
基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、
ネオペンチル基、ドデシル基、トリデシル基等が挙げら
れる。
【0038】R2がシクロアルキル基である場合、この
ようなシクロアルキル基としては、具体的には、例え
ば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げら
れる。R2がアリール基である場合、アリール基の芳香
環に結合する水素は、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素のハ
ロゲン原子、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ
基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、sec-ブトキ
シ基、t-ブトキシ基、イソヘキシルオキシ基などのア
ルコキシ基で置換されていてもよい。
【0039】このようなアリール基としては、具体的に
は、 例えば、フェニル基、p-クロロフェニル基、p-
フルオロフェニル基、p-メトキシフェニル基、トリル
基、キシリル基、ナフチル基などが挙げられる。
【0040】R2がアリール基含有炭化水素基である場
合、上記と同様にアリール基は、置換されていてもよ
く、このようなアリール基含有炭化 水素基としては、
具体的には、ベンジル基、フェネチル基などのアリール
アルキル基;(E)-スチリル基、p−メチルフェニル
ビニル基(CH3-C64-CH=CH−)などのアリー
ルビニル基が挙げられる。
【0041】このようなR2の内では、アルキル基が好
ましく、その内ではエチル基、n-プロピル基、n-ブチ
ル基、イソプロピル基が好ましい。このような式(II)
で表されるイミンとしては、具体的には、例えば、次の
ものが挙げられる。
【0042】N-エチリデンジフェニルメチルアミンの他
にエチリデンをプロピリデン、ブチリデン、2-メチル
プロピリデン、ペンチリデン、3-メチルブチリデン、
ネオペンチリデン、ヘキシリデン、4-メチルペンチリ
デン、ネオヘキシリデン、トリデシリデン、テトラデシ
リデン、シクロペンチルメチリデン、シクロヘキシルメ
チリデン、フェニルメチリデン、p-クロロフェニルメ
チリデン、p-フルオロフェニルメチリデン、p-メトキ
シフェニルメチリデン、2-フェニルエチリデンあるい
は(E)-3-フェニル-2-プロペニリデンにそれぞれ置
換した化合物が挙げられる。
【0043】またN-エチリデンジフェニルメチルアミ
ンのジフェニルメチルをp-メトキシベンゼンに置換
し、エチリデンをプロピリデン、ブチリデン、2-メチ
ルプロピリデン、ペンチリデン、3-メチルブチリデ
ン、ネオペンチリデン、ヘキシリデン、4-メチルペン
チリデン、ネオヘキシリデン、トリデシリデン、テトラ
デシリデン、シクロペンチルメチリデン、シクロヘキシ
ルメチリデン、フェニルメチリデン、p-クロロフェニ
ルメチリデン、p-フルオロフェニルメチリデン、p-メ
トキシフェニルメチリデン、2-フェニルエチリデンあ
るいは(E)-3-フェニル-2-プロペニリデンにそれぞ
れ置換した化合物が挙げられる。
【0044】これらのイミンのうちでは、N-エチリデ
ンジフェニルメチルアミン、N-プロピリデンジフェニ
ルメチルアミン、N-ブチリデンジフェニルメチルアミ
ン、N-2-メチルプロピリデンジフェニルメチルアミン
が好ましく用いられる。 [式(III)で表されるホスホン酸エステルの合成]式
(III)で表されるホスホン酸エステルは従来より公知
の化合物であり、従来より公知の方法によって得られ
る。
【0045】式(III)で表されるホスホン酸エステル
において、R3のアルキル基としては、炭素数1〜5の
アルキル基が挙げられ、直鎖状または分岐状であっても
よく、このようなアルキル基として具体的には、例え
ば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピ
ル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、ter
t-ブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、ネオペ
ンチル基等が挙げられ、これらの内では、メチル基が好
ましい。
【0046】R3がシクロアルキル基である場合、この
ようなシクロアルキル基としては、具体的には、例え
ば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げら
れる。R3がアリール基である場合、このようなアリー
ル基としては、具体的には、例えば、フェニル基、p-
トリル基、パラクロルフェニル基などが挙げられる。
【0047】R3がアリール基含有炭化水素基である場
合、このようなアリール基含有炭化水素基としては、前
記R2の場合と同様に、具体的には、例えば、ベンジル
基、フェネチル基などのアリールアルキル基;スチリル
基、p-メチルフェニルビニル基(CH3−C54−CH
=CH−)などのアリールビニル基が挙げられる。
【0048】このような式(III)で表されるホスホン
酸エステルとしては、具体的には、例えば、次のものが
挙げられる。ジメチルホスファイト、ジエチルホスファ
イト、ジ-n-プロピルホスファイト、ジ-n-ブチルホス
ファイト、ジ-n-ペンチルホスファイト、ジフェニルホ
スファイト、ジベンジルホスファイト、ジ-p-トリルホ
スファイト、ジ-p-クロルフェニルホスファイト、ジシ
クロヘキシルホスファイト、ジアリルホスファイトな
ど。
【0049】これらのホスホン酸エステルの内では、ジ
メチルホスファイトが好ましく用いられる。 [式(A)で表される不斉合成用触媒およびその合成]
本発明で用いられる不斉合成触媒は、下記式(A)で示
され、好ましくは次のようにして合成される。
【0050】一般式(A): Ln−X−(R)/(S)−ビナフトール錯体 ・・・・(A) [式(A)中、Lnは希土類元素を示し、Xはアルカリ
金属を示す。] すなわち、この希土類元素−アルカリ金属−(R)/
(S)ビナフトール錯体(A)は、通常、不活性ガス雰
囲気下、好ましくはチッ素(ガス)雰囲気下で、(1)下
記式(VR)で表される(R)-(+)-1,1'-ビ-2-ナフ
トールまたは、下記式(VS)で表される(S)-(−)
-1,1'-ビ-2-ナフトールと、
【0051】
【化13】
【0052】(2)一般式(VI): Ln(OR)3 ・・・・(VI) [式(VI)中、Lnは希土類元素を示し、Rはアルキル
基を示す。]で表される希土類金属アルコキシドと、
(3)下記一般式(VII)、(VIII)および(IX)の内から
選ばれる1種のアルカリ金属化合物と、を非水溶媒また
は含水溶媒中で反応させることにより得られる。
【0053】一般式(VII): LiA ・・・・(VII) [式(VII)中、Aはアルキル基を示す。]で表される
化合物、一般式(VIII): [(CH33Si]2NK ・・・・(VIII) で表される化合物、一般式(IX): ZOR ・・・・(IX) [式(IX)中、Zはアルカリ金属を示し、Rはアルキル
基を示す。]で表されるアルカリ金属アルコキシド。
【0054】上記式(VR)で示される(R)-(+)-
1,1'-ビ-2-ナフトールおよび、上記式(VS)で示され
る(S)-(−)-1,1'-ビ-2-ナフトールは、何れも、公
知物質であり、従来より公知の方法(ジャーナル オブ
オーガニック ケミストリー(J. Org. Chem. 第73
17頁、1993年 参照)により合成される。
【0055】また式(VI)で示される化合物である希土
類金属アルコキシドは公知物質であり、公知の方法によ
り合成される。希土類元素としては、スカンジウム、イ
ットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオ
ジム、プロメチウム、サマリウム、ユーロピウム、ガド
リニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、
エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウムが
挙げられる。
【0056】希土類金属アルコキシドとしては、ランタ
ントリイソプロポキシド、ランタントリt-ブトキシド、
ガドリニウムトリイソプロポキシドなどが挙げられ、ラ
ンタントリイソプロポキシド、ガドリニウムトリイソプ
ロポキシドが好ましく用いられる。
【0057】式(VII)で示されるリチウム化合物中の
Aは、アルキル基を示し、このようなアルキル基として
は、具体的には、例えば、メチル基、n-ブチル基、t-ブ
チル基などが挙げられ、n-ブチル基が好ましい。
【0058】このような式(VII)で示される化合物と
しては、具体的には、例えば、CH3Li、CH3(CH
23Li、(CH33CLiなどが挙げられ、CH
3(CH23Liが好ましく用いられる。
【0059】式(VIII)で示される化合物は、公知物質
である。また式(IX)で示されるアルカリ金属アルコキ
シドは公知の化合物であり、公知の方法(ジャーナル
オブ アメリカン ケミカル ソサイエティ J. A.
C., S 第4364頁、1956年)により合成できる。
【0060】式(IX)中、Zで示されるアルカリ金属と
しては、具体的には、例えば、Li、Na、K、Rb、
Csが挙げられ、Na、Kが好ましく用いられる。この
ような式(IX)で示されるアルカリ金属アルコキシドと
しては、具体的には、例えば、LiO(CH33C、N
aO(CH33C、KO(CH33C、RbO(C
33C、CsO(CH33C、LiO(CH32
H、NaO(CH 32CH、KO(CH32CH、Rb
O(CH32CH、CsO(CH32CH等が挙げら
れ、LiO(CH33C、NaO(CH33C、KO
(CH33C、RbO(CH33C、CsO(CH33
Cが好ましく用いられる。
【0061】本発明に係る不斉合成用触媒の製造方法に
おいては、上記式(VR)または(VS)で示される(R)
/(S)-1,1'-ビ-2-ナフトール(1)と、式(VI)で示され
る希土類金属アルコキシド(2)と、「式(VII)、式(VI
II)または(IX)で示されるアルカリ金属化合物(3)」
とのモル比[(1):(2):(3)]は通常、1:1:1〜1
0:1:10であり、好ましくは1:1:1〜3:1:
3の量で用いられることが望ましい。また、このような
反応は通常0〜50℃、好ましくは0〜20℃の温度
で、通常0.1〜100時間、好ましくは0.1〜24時
間行うことが望ましい。
【0062】本発明においては、このような反応の際に
は、非水溶媒または含水溶媒が用いられる。溶媒として
は、具体的には、例えば、テトラヒドロフラン(以下
「THF」という)、エーテルなどが挙げられ、THF
が好ましく用いられる。不斉合成反応でTHF以外の溶
媒を用いるときには、触媒調製時に用いられた溶媒
(例:THF)を20℃以下の温度で留去させ、前記式
(II)で示されるイミンと(III)で示されるホスホン
酸エステルとの不斉合成反応の際に使用される溶媒を加
えて溶媒交換しておくことが好ましい。
【0063】含水溶媒としては、具体的には、例えば、
含水THF、含水エーテル、含水ジオキサン、含水ジエ
チルエーテルなどが挙げられ、含水THF、含水エーテ
ルが好ましく用いられる。
【0064】触媒調製時に含水溶媒を使用する場合に
は、水は式(VI)のランタン化合物1モルに対して、通
常、0.1〜10モルの量で、好ましくは0.1〜1モル
の量で用いられる。
【0065】このようにして得られる式(A)で示され
る不斉合成用触媒は、下記式(イ)または(ロ):
【0066】
【化14】
【0067】[式(イ)および式(ロ)中、Lnは希土
類元素を示し、Xはアルカリ金属を示す。]で表され
る。このような式(A)(さらに具体的には、式(イ)
または式(ロ))で表される不斉合成用触媒として、具
体的には、例えば、La−Li−(R)−ビナフトール
錯体(以下「(R)-LLB」という)、La−K−
(R)−ビナフトール錯体(以下「(R)-LPB」と
いう)、La−Na−(R)−ビナフトール錯体(以下
「(R)-LSB」という)、La−Rb−(R)−ビ
ナフトール錯体(以下「(R)-LRB」という)、L
a−Cs−(R)−ビナフトール錯体(以下「(R)-
LCB」という)の他に、これらの化合物のLaをS
c,Y,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,
Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,あるいはLuに
置換し、(R)-ビナフトールを(S)-ビナフトールに
それぞれ置換した化合物等が挙げられる。また、本発明
の反応に用いられる不斉合成用触媒は、(R)または
(S)-LLB、(R) または(S)-LRB、(R)
または(S)-LCBよりも、(R)または(S)-LS
Bの方が活性が高く、さらに、(R)または(S)-L
SBよりも(R)または(S)-LPBの方がより活性
が高いため好ましく用いられる[(R)または(S)-
LLB→(R)または(S)-LSB→(R)または
(S)-LPB(高活性)]。
【0068】[式(IVa)または式(IVb)で示される化
合物の合成]本発明においては、上記のような式(II)
で示されるイミンと、式(III)で示されるホスホン酸
エステルとを、上記式(A)で示される不斉合成用触媒
の存在下で反応させて式(IVa)および/または式(IV
b)で示される化合物を得る。
【0069】このような反応において、式(II)で示さ
れるイミンと、式(III)で示されるホスホン酸エステ
ルと、不斉合成用触媒(A)とは、そのモル比[イミ
ン:ホスホン酸エステル:不斉合成用触媒]が通常、
1:1:0.01〜1:5:1であり、好ましくは1:
1:0.01〜1:5:0. 2の 量で用いられることが
望ましい。
【0070】このような反応は、通常、−80〜80
℃、好ましくは20〜50℃の温度で、通常、0.1〜
100時間、好ましくは60〜80時間行うことが望ま
しい。また反応の際には、通常、溶媒が用いられ、この
ような反応溶媒として、具体的には、例えば、テトラヒ
ドロフラン(THF)、トルエン、エーテル、ジオキサ
ン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホル
ムアミド(DMF)、ヘキサメチルホスホルアミド(H
MPA)などが挙げられ、THF、トルエン、エーテル
が好ましく用いられる。
【0071】また、本発明においては、これらの溶媒を
1種単独で用いてもよく、また2種以上組み合わせて混
合溶媒として用いてもよい。混合溶媒として、具体的に
は、例えば、トルエン−THF混合溶媒、THF−ジオ
キサン混合溶媒などが挙げられ、トルエン−THF混合
溶媒が好ましく、特にTHF1体積に対して通常トルエ
ンを1〜10体積、好ましくは6〜8体積で混合してな
るトルエン−THF混合溶媒が好ましい。
【0072】上記のような反応は、通常、反応溶液の1
〜10倍量の水を反応溶液に加えることにより、停止さ
せることができる。本発明においては、このような反応
終了後に、得られた反応液(式(IVa)または式(IVb)
で示される化合物含有物)に通常、食塩水を加えて洗浄
し、水層と有機層とに層分離させ、次いでこのように洗
浄して得られた有機層から溶媒を留去することにより粗
生成物を得る。このようにして得られた粗生成物を例え
ば、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製する
ことにより、式(IVa)または式(IVb)で示される化合
物が得られる。
【0073】式(IVa)または式(IVb)で示される化合
物の具体例を次に示す。(R)または(S)-1-ジフェ
ニルメチルアミノエチルホスホン酸ジメチルエステルの
他に、この化合物のジフェニルメチル基をp-メトキシフ
ェニル基に、エチル基をプロピル、ブチル、2-メチル
プロピル、ペンチル、3-メチルブチル、ネオペンチ
ル、ヘキシル、4-メチルペンチル、ネオヘキシル、ト
リデシル、テトラデシル、シクロペンチルメチル、シク
ロヘキシルメチル、フェニルメチル、p-クロロフェニ
ルメチル、p-フルオロフェニルメチル、p-メトキシフ
ェニルメチル、2-フェニルエチルあるいは、(E)-3
-フェニル-2-プロペニルの何れかの基に置換し、ジメ
チル基をジエチル、ジ−n−プロピル、ジイソプロピ
ル、ジ−n−ブチル、ジイソブチル、ジ−sec−ブチ
ル、ジ−tert−ブチル、ジ−n−ペンチル、ジイソ
ペンチル、ジネオペンチル、ジシクロペンチル、ジシク
ロヘキシル、ジフェニル、ジベンジル、ジ−p−トリル
またはジ−p−クロルフェニルの何れかの基にそれぞれ
置換した化合物が挙げられる。 [式(Ia)または式(Ib)化合物の合成]次に光学活性
1-アミノホスホン酸誘導体[式(Ia)または式(I
b)]の合成について述べる。
【0074】上記式(Ia)または式(Ib)で示される化
合物は、式(IVa)または式(IVb)で示される化合物に
水素を接触させてアミノ基の脱保護反応を行うことによ
り上記式(Ia')または式(Ib')で示される化合物を
得、引き続き式(Ia')または式(Ib')で示される化合
物に酸を加えてOR3基の加水分解反応を行うことによ
り得られる。
【0075】アミノ基の脱保護反応は、接触水添による
方法で行い、水酸化パラジウムオンカーボンもしくはパ
ラジウム黒を式(IVa)または式(IVb)で示される化合
物の重量に対して通常、0.1〜10倍量で、好ましく
は0.1〜1倍量で用いることが望ましい。このような
接触水添の際には、反応溶媒を用いることができ、この
ような反応溶媒としては、具体的には、例えば、酢酸、
メタノール、エタノールなどが挙げられ、メタノールが
好ましく用いられる。反応温度は通常、20〜100
℃、好ましくは20〜50℃であることが望ましい。反
応時間は通常、1〜50時間、好ましくは3〜10時間
であることが望ましい。通常、反応終了後に、反応液か
ら水酸化パラジウムオンカーボンもしくはパラジウム黒
を除去し、溶媒留去後に水を加えて目的物を溶解させ、
これにヘキサンを加えて洗浄し、水層を減圧下に留去す
ることにより式(Ia')または式(Ib')で示される化合
物が得られる。
【0076】また、OR3基の加水分解反応には酸が用
いられる。酸は、式(Ia')または式(Ib')で示される
化合物1モルに対して5〜100モルの量で、好ましく
は5〜10モルの量で用いられる。このような酸として
は、具体的には、例えば、濃度35%の濃塩酸あるいは
濃硫酸、濃度100%の酢酸などが挙げられ、濃塩酸、
酢酸が好ましく用いられる。
【0077】このような反応は、溶媒の非存在下に行う
こともでき(無溶媒)、また溶媒中で行うこともでき
る。溶媒としては、具体的には、例えば、メタノール、
クロロホルム、酢酸、アセトンなどが挙げられ、メタノ
ール、酢酸が好ましく用いられる。無溶媒の条件下で反
応を行う場合には、通常、20〜100℃、好ましくは
60〜100℃で、溶媒中で反応を行う場合には、通常
20〜100℃、好ましくはその還流温度で行うことが
望ましい。反応時間は、無溶媒の条件下では、1〜10
時間、好ましくは8〜10時間であり、溶媒中では1〜
50時間、好ましくは10〜20時間であることが望ま
しい。通常、反応終了後に、反応液を減圧下に溶媒留去
することにより、式(Ia)または式(Ib)で示される化
合物が得られる。
【0078】また、(IVa)または(IVb)の化合物に酸
を接触させて(IVa)または(IVb)の化合物のアミノ基
の脱保護とOR3基の加水分解を行い、(Ia)または(I
b)の化合物が得られる。この反応条件は(Ia')または
(Ib')の化合物を(IVa)または(IVb)の化合物に代
えた以外は上記の(Ia')または(Ib')の化合物のOR
3基の加水分解反応と同様である。
【0079】このようにして得られた式(Ia)または式
(Ib)で示される化合物としては、(R)または(S)
-1-アミノエチルホスホン酸の他にこの化合物のエチル
基をプロピル基、ブチル基、2-メチルプロピル基、ペ
ンチル基、3-メチルブチル基、ネオペンチル基、ヘキ
シル基、4-メチルペンチル基、ネオヘキシル基、トリ
デシル基、テトラデシル基、シクロペンチルメチル基、
シクロヘキシルメチル基、フェニルメチル基、p-クロ
ロフェニルメチル基、p-フルオロフェニルメチル基、
p-メトキシフェニルメチル基、2-フェニルエチル基あ
るいは(E)-3-フェニル-2-プロペニル基に代えた化
合物が挙げられる。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、従来の光学活性1-ア
ミノホスホン酸誘導体の合成法に比べて小量の不斉化合
物の原料を用いて大量の光学活性体を得ることが可能で
あり、しかも短い工程で上記光学活性体が得られるなど
の利点がある。
【0081】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体
的に説明するが、本発明は、かかる実施例により何等制
限されるものではない。
【0082】鏡像体過剰率(ee) 以下の実施例および比較例における鏡像体過剰率(e
e)の算出法は、下記のとおり。
【0083】図1に示すように、クロマトグラフィー
(HPLC)により求めた(R)体の面積(A)と
(S)体の面積(B)との面積比r=A/B(エナンチ
オマー比)とするとき、
【0084】
【数1】
【0085】で表される。
【0086】
【実施例1】(1)(R)−LPB(La−K−(R)−ビナフトー
ル錯体)の調製 窒素雰囲気下、(R)-(+)-1,1'-ビ-2-ナフトール
4.29g(5×3mmol)に、0.2MのLa(O(CH
32CH)3・THF溶液25ml(5mmol)、0.5Mの
ビス(トリメチルシリル)カリウムアミド・トルエン溶
液30ml(5 ×3mmol)、水90mg(5mmol)、TH
F45mlを加え、室温(20℃)下で1時間攪拌し、
(R)−LPB(La−K−(R)−ビナフトール錯
体)(約0. 05mol/リットル、収率100%)を調
製した。
【0087】この(R)−LPB・THF溶液を20℃
以下の温度で減圧下(圧力:5mmHg)に溶媒留去
し、次いで、THF・トルエン混合溶液[THF:トル
エン=1:7(体積比)の混合物]100ml((R)−
LPB含有量:約0.05mol/リットル)を加えた。(2)(R)−LPBによる(R)-1-ジフェニルメチ
ルアミノ-2-メチルプロピルホスホン酸ジメチルエステ
ルの合成[式(IVa)化合物] N-2-メチルプロピリデンジフェニルメチルアミン0.3
0g(1.25mmol)、ジメチルホスファイト0.21g
(1.25×1.5mmol)に、上記により得られた(R)
− LPB含有量が0.05mol/リットル[THF:ト
ルエン=1:7(体積比)混合液]の(R)−LPB溶
液5ml(1.25×0.2mmol、20mol%)を加えた。
【0088】得られた反応混合物を20℃で56時間攪
拌した後、この反応混合物に10mlの水を加えて反応を
停止させた。次いで、通常の後処理を行った後(すなわ
ち、反応混合物を食塩水で洗浄し、水層と有機層とに層
分離させ、得られる有機層から溶媒を留去した後)、得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(長さ30cm×直径2cm)を用い、酢酸エチル:ヘ
キサン=1:1(体積比)の混合溶媒により精製し、4
00mgの(R)-1-ジフェニルメチルアミノ-2-メチル
プロピルホスホン酸ジメチルエステルを得た。(収率9
2%) 得られた(R)−1-ジフェニルメチルアミノ-2-メチ
ルプロピルホスホン酸ジメチルエステルの鏡像体過剰率
(ee)は、HPLC測定結果から、97%であった。
[測定条件はカラム:DAICEL CHIRALPAK AD ダイセル化
学工業(株)製、移動層:イソプロピルアルコール−ヘ
キサン(1:9)]
【0089】[α]D−59.8゜(c=1.4、CH
Cl3)。 (R)−1-ジフェニルメチルアミノ-2-メチルプロピ
ルホスホン酸ジメチルエステルの1H-NMR(CDCl
3)のピーク値: δ:7.38−7.45(m,4H),7.17−7.
34(m,6H),5.22(d,J=3.3Hz,1
H),3.77(d,J=10.2Hz,3H),3.
72(d,J=10.6Hz,3H),2.78(br
d,J=13.5Hz,1H),2.08−2.13
(m,1H),1.88(brs,1H),1.00−
1.05(m,6H)。(3)(R)−1-アミノ-2-メチルプロピルホスホン
酸の合成[式(Ia)化合物] (R)−1-ジフェニルメチルアミノ-2-メチルプロピ
ルホスホン酸ジメチルエステル1.74g(5mmol)
に、水酸化パラジウムオンカーボン174mgメタノー
ル10mlを加え、20℃で水素を吹き込み4時間撹拌
した。得られた反応液をメンブランフィルターにより濾
過を行い、濾液を溶媒留去した。この溶媒留去品に水1
0mlを加え、ヘキサン10mlにより洗浄した後、分
離された水層から、減圧下に水を留去し、(R)-1-ア
ミノ-2-メチルプロピルホスホン酸ジメチルエステルを
得た。(収量906mg、収率100%) (R)-1-アミノ-2-メチルプロピルホスホン酸ジメチ
ルエステルを906mg(5mmol)に35%塩酸2
0mlを加え、100℃8時間撹拌した後減圧下に水を
留去し、粗結晶を得た。得られた粗結晶を水10mlを
用いることにより再結晶させて、(R)-1-アミノ-2-
メチルプロピルホスホン酸を得た。(収量689mg、
収率90%) 得られた(R)-1-アミノ-2-メチルプロピルホスホン
酸の鏡像体過剰率(ee)は、HPLC測定結果から9
9%以上であった。[測定条件はカラム:SUMICHIRAL O
A-5000((株)住化分析センター製)、移動相:2mM c
opper(II)sulfate in water/CH3CN(9:1)] [α]D−2.4゜(c=2.4、H2O);文献値
[α]D−2.1゜(c=1.9、H2O)。
【0090】
【実施例2】実施例1において、式(Ia)または(I
b)で示される光学活性1-アミノホスホン酸誘導体の
製造条件を表1に示すように変えた以外は、実施例1と
同様にして、式(Ia)または(Ib)で示される化合
物を合成した。
【0091】なお、式(Ia)または(Ib)中のR2
は、表中の(II)欄のR2に同じであり、記載を省略
する(以下同様)。
【0092】
【実施例3】実施例1において、式(Ia)または(I
b)で示される光学活性1-アミノホスホン酸誘導体の
製造条件を表1に示すように変えた以外は、実施例1と
同様にして、式(Ia)または(Ib)で示される化合
物を合成した。
【0093】この光学活性1-アミノホスホン酸誘導体
製造過程で得られる式(IVa)で示されるホスホネー
ト系化合物[化合物(IVa)]の物性値を以下に示
す。 (R)-1-ジフェニルメチルアミノヘキシルホスホン酸
ジメチルエステルの物性値: [α]D−168.6゜(c=0.7、CHCl31 H-NMR(CDCl3)のピーク値 δ:7.17−7.45(m,10H),5.23
(s,1H),3.79(d,J=10.2Hz,3
H),3.74(d,J=10.2Hz,3H),2.
80−2.92(m,1H),1.13−1.87
(m,9H),0.87(t,J=6.9Hz,3H)
【0094】
【実施例4】実施例1において、式(Ia)または(I
b)で示される光学活性1-アミノホスホン酸誘導体の
製造条件を表1に示すように変えた以外は、実施例1と
同様にして、式(Ia)または(Ib)で示される化合
物を合成した。
【0095】この光学活性1-アミノホスホン酸誘導体
製造過程で得られる式(IVa)で示されるホスホネー
ト系化合物[化合物(IVa)]の物性値を以下に示
す。(R)-1-ジフェニルメチルアミノプロピルホスホン酸
ジメチルエステルの物性 値: [α]D−34.8゜(c=1.7、CHCl31 H-NMR(CDCl3)のピーク値 δ:7.38−7.50(m,4H),7.14−7.
36(m,6H),5.20(brs,1H),3.8
0(d,J=10.2Hz,3H),3.74(d,J
=10.2Hz,3H),2.84(dt,J=13.
9,6.9Hz,1H),1.72−1.99(m,2
H),1.60(brs,1H),1.02(t,J=
6.9Hz,3H)
【0096】
【実施例5】実施例1において、触媒を下記のようにし
て得られる「(S)−LPB(La−K−(S)−ビナ
フトール錯体)」に変え、また式(Ia)または(I
b)で示される光学活性1-アミノホスホン酸誘導体の
製造条件を表1に示すように変えた以外は、実施例1と
同様にして、式(Ia)または(Ib)で示される化合
物を合成した。
【0097】実施例5の(S)−LPBで示す不斉合成
触媒は次のとおり調製した。(1)(S)−LPB(La−K−(S)−ビナフトー
ル錯体)の調製 窒素雰囲気下、(S)-(−)-1,1'-ビ-2-ナフトール
4.29g(5×3mmol)に、0.2MのLa(O(CH
32CH)3・THF溶液25ml(5mmol)、0.5Mの
ビス(トリメチルシリル)カリウムアミド・トルエン溶
液30ml(5 ×3mmol)、水90mg(5mmol)、TH
F45mlを加え、室温(20℃)下で1時間攪拌し、
(S)−LPB(La−K−(S)−ビナフトール錯
体)(約0. 05mol/リットル、収率100%)を調
製した。
【0098】この(S)−LPB・THF溶液を20℃
以下の温度で減圧下(圧力:5mmHg)に溶媒留去し、次
いで、THF・トルエン混合溶液[THF:トルエン=
1:7(体積比)の混合物]100ml((S)−LPB
含有量:約0.05mol/リットル)を加えた。
【0099】
【実施例6〜7】実施例1において、触媒を下記のよう
にして得られる「(R)−GdPB(Gd−K−(R)
−ビナフトール錯体)」に変え、また式(Ia)または
(Ib)で示される光学活性1-アミノホスホン酸誘導
体の製造条件を表1に示すように変えた以外は、実施例
1と同様にして、式(Ia)または(Ib)で示される
化合物を合成した。
【0100】この光学活性1-アミノホスホン酸誘導体
製造過程で得られる式(IVa)で示されるホスホネー
ト系化合物[化合物(IVa)]の物性値を以下に示
す。(R)-(E)-1-ジフェニルメチルアミノ-3-フェニ
ル-2-プロペニルホスホン酸ジメチルエステルの物性
値: 1 H-NMR(CDCl3)のピーク値 δ:7.12−7.48(m,15H),6.51(d
d,J=15.8,4.0Hz,1H),6.15(d
dd,J=15.8,9.0,5.9Hz,1H),
5.03(s,1H),3.89(d,J=10.6H
z,3H),3.76(d,J=10.6Hz,3
H),3.64(dd,J=21.0,9.0Hz,1
H),2.17(brs,1H) 実施例6〜7の(R)−GdPBで示す不斉合成触媒は
次のとおり調製した。 (1)(R)−GdPB(Gd−K−(R)−ビナフト
ール錯体)の調製 窒素雰囲気下、(R)-(+)-1,1'-ビ-2-ナフトール
4.29g(5×3mmol)に、0.2MのGd(O(CH
32CH)3・THF溶液25ml(5mmol)、0.5Mの
ビス(トリメチルシリル)カリウムアミド・トルエン溶
液30ml(5 ×3mmol)、水90mg(5mmol)、TH
F45mlを加え、室温(20℃)下で1時間攪拌し、
(R)−GdPB(Gd−K−(R)−ビナフトール錯
体)(約0.05mol/リットル、収率100%)を調製
した。
【0101】この(R)−GdPB・THF溶液を20
℃以下の温度で減圧下(圧力:5mmHg)に溶媒留去し、
次いで、THF・トルエン混合溶液[THF:トルエン
=1:7(体積比)の混合物]100ml((R)−Gd
PB含有量:約0.05mol/リットル)を加えた。
【0102】
【実施例8】実施例1において、触媒を下記のようにし
て得られる「(R)−PrPB(Pr−K−(R)−ビ
ナフトール錯体)」に代え、また式(Ia)または(I
b)で示される光学活性1-アミノホスホン酸誘導体の
製造条件を表1に示すように変えた以外は、実施例1と
同様にして、式(Ia)または(Ib)で示される化合
物を合成した。
【0103】この光学活性1-アミノホスホン酸誘導体
製造過程で得られる式(IVa)で示されるホスホネー
ト系化合物[化合物(IVa)]の物性値を以下に示
す。(R)-1-p-メトキシフェニルアミノシクロヘキシル
メチルホスホン酸ジメチルエステルの物性値: [α]D+14.9゜(c=2.0、CHCl31 H-NMR(CDCl3)のピーク値 δ:6.76(d,J=8.9Hz,2H),6.61
(d,J=8.9Hz,2H),3.74(s,3
H),3.71(d,J=10.6Hz,3H),3.
67(d,J=10.6Hz,3H),3.53(d
d,J=18.8,3.6Hz,1H),1.09−
2.02(m,12H) また、実施例8の(R)−PrPBで示す不斉合成触媒
は次のとおり調製した。(1)(R)−PrPB(Pr−K−(R)−ビナフト
ール錯体)の調製 窒素雰囲気下、(R)-(+)-1,1'-ビ-2-ナフトール
4.29g(5×3mmol)に、0.2MのPr(O(CH
32CH)3・THF溶液25ml(5mmol)、0.5Mの
ビス(トリメチルシリル)カリウムアミド・トルエン溶
液30ml(5 ×3mmol)、水90mg(5mmol)、TH
F45mlを加え、室温(20℃)下で1時間攪拌し、
(R)−PrPB(Pr−K−(R)−ビナフトール錯
体)(約0.05mol/リットル、収率100%)を調製
した。
【0104】この(R)−PrPB・THF溶液を20
℃以下の温度で減圧下(圧力:5mmHg)に溶媒留去し、
次いで、THF・トルエン混合溶液[THF:トルエン
=1:7(体積比)の混合物]100ml((R)−Pr
PB含有量:約0.05mol/リットル)を加えた。
【0105】
【実施例9】実施例1において、式(Ia)または(I
b)で示される光学活性1-アミノホスホン酸誘導体の
製造条件を表1に示すように変えた以外は、実施例1と
同様にして式(Ia)または(Ib)で示される化合物
を合成した。
【0106】この光学活性1-アミノホスホン酸誘導体
製造過程で得られる式(IVa)で示されるホスホネート
系化合物[化合物(IVa)]の物性値を以下に示す。 (R)-1-ジフェニルメチルアミノエチルホスホン酸ジ
メチルエステルの物性値:1 H-NMR(CDCl3)のピーク値 δ:7.16−7.45(m,10H),5.23
(d,1H),3.79(d,3H),3.74(d,
3H),2.80−2.92(m,1H),1.02−
1.40(q,3H)
【0107】
【実施例10】実施例1において、式(Ia)または
(Ib)で示される光学活性1-アミノホスホン酸誘導
体の製造条件を表1に示すように変えた以外は、実施例
1と同様にして式(Ia)または(Ib)で示される化
合物を合成した。
【0108】この光学活性1-アミノホスホン酸誘導体
製造過程で得られる式(IVa)で示されるホスホネート
系化合物[化合物(IVa)]の物性値を以下に示す。 (R)-1-ジフェニルメチルアミノブチルホスホン酸ジ
メチルエステルの物性値:1 H-NMR(CDCl3)のピーク値 δ:7.10−7.46(m,10H),5.22
(d,1H),3.78(d,3H),3.74(d,
3H),3.00−3.20(m,1H),1.40−
2.00(m,4H),0.95(t,3H)
【0109】
【実施例11】実施例1において、式(Ia)または
(Ib)で示される光学活性1-アミノホスホン酸誘導
体の製造条件を表1に示すように変えた以外は、実施例
1と同様にして式(Ia)または(Ib)で示される化
合物を合成した。
【0110】この光学活性1-アミノホスホン酸誘導体
製造過程で得られる式(IVa)で示されるホスホネート
系化合物[化合物(IVa)]の物性値を以下に示す。 (R)-1-ジフェニルメチルアミノペンチルホスホン酸
ジメチルエステルの物性値:1 H-NMR(CDCl3)のピーク値 δ:7.10−7.53(m,10H),5.20
(d,1H),3.79(d,3H),3.72(d,
3H),2.92−3.05(m,1H),1.10−
1.90(m,6H),0.90(t,3H)
【0111】
【実施例12】実施例1において、式(Ia)または
(Ib)で示される光学活性1-アミノホスホン酸誘導
体の製造条件を表1に示すように変えた以外は、実施例
1と同様にして式(Ia)または(Ib)で示される化
合物を合成した。
【0112】この光学活性1-アミノホスホン酸誘導体
製造過程で得られる式(IVa)で示されるホスホネート
系化合物[化合物(IVa)]の物性値を以下に示す。 (R)-1-ジフェニルメチルアミノトリデシルホスホン
酸ジメチルエステルの物性値:1 H-NMR(CDCl3)のピーク値 δ:7.05−7.50(m,10H),5.20
(d,1H),3.80(d,3H),3.74(d,
3H)、2.80−2.92(m,1H),1.10−
2.10(m,22H),0.88(t,3H)
【0113】
【実施例13】実施例1において、式(Ia)または
(Ib)で示される光学活性1-アミノホスホン酸誘導
体の製造条件を表1に示すように変えた以外は、実施例
1と同様にして式(Ia)または(Ib)で示される化
合物を合成した。
【0114】この光学活性1-アミノホスホン酸誘導体
製造過程で得られる式(IVa)で示されるホスホネート
系化合物[化合物(IVa)]の物性値を以下に示す。 (R)-1-ジフェニルメチルアミノ-3-メチルブチルホ
スホン酸ジメチルエステルの物性値:1 H-NMR(CDCl3)のピーク値 δ:7.17−7.45(m,10H),5.24
(d,1H),3.78(d,3H),3.74(d,
3H),2.80−2.92(m,1H),2.05−
2.40(m,1H),1.52−1.70(m,2
H),1.00−1.05(d,6H)
【0115】
【実施例14】実施例1において、式(Ia)または
(Ib)で示される光学活性1-アミノホスホン酸誘導
体の製造条件を表1に示すように変えた以外は、実施例
1と同様にして式(Ia)または(Ib)で示される化
合物を合成した。
【0116】この光学活性1-アミノホスホン酸誘導体
製造過程で得られる式(IVa)で示されるホスホネート
系化合物[化合物(IVa)]の物性値を以下に示す。 (R)-ジフェニルメチルアミノフェニルメチルホスホ
ン酸ジメチルエステルの物性値:1 H-NMR(CDCl3)のピーク値 δ:7.10−7.60(m,15H),5.20
(d,1H),4.50(s,1H),3.79(d,
3H),3.74(d,3H)
【0117】
【実施例15】実施例1において、式(Ia)または
(Ib)で示される光学活性1-アミノホスホン酸誘導
体の製造条件を表1に示すように変えた以外は、実施例
1と同様にして式(Ia)または(Ib)で示される化
合物を合成した。
【0118】この光学活性1-アミノホスホン酸誘導体
製造過程で得られる式(IVa)で示されるホスホネート
系化合物[化合物(IVa)]の物性値を以下に示す。 (R)-ジフェニルメチルアミノ-p-クロロフェニルメ
チルホスホン酸ジメチルエステルの物性値:1 H-NMR(CDCl3)のピーク値 δ:7.10−7.75(m,14H),5.25
(d,1H),4.30(s,1H)、3.75(d,
3H),3.70(d,3H)
【0119】
【実施例16】実施例1において、式(Ia)または
(Ib)で示される光学活性1-アミノホスホン酸誘導
体の製造条件を表1に示すように変えた以外は、実施例
1と同様にして式(Ia)または(Ib)で示される化
合物を合成した。
【0120】この光学活性1-アミノホスホン酸誘導体
製造過程で得られる式(IVa)で示されるホスホネート
系化合物[化合物(IVa)]の物性値を以下に示す。 (R)-ジフェニルメチルアミノ-p-フルオロフェニル
メチルホスホン酸ジメチルエステルの物性値:1 H-NMR(CDCl3)のピーク値 δ:7.05−7.60(m,14H),5.23
(d,1H),4.50(s,1H),3.75(d,
3H)、3.70(d,3H)
【0121】
【実施例17】実施例1において、式(Ia)または
(Ib)で示される光学活性1-アミノホスホン酸誘導
体の製造条件を表1に示すように変えた以外は、実施例
1と同様にして式(Ia)または(Ib)で示される化
合物を合成した。
【0122】この光学活性1-アミノホスホン酸誘導体
製造過程で得られる式(IVa)で示されるホスホネート
系化合物[化合物(IVa)]の物性値を以下に示す。 (R)-ジフェニルメチルアミノ-p-メトキシフェニル
メチルホスホン酸ジメチルエステルの物性値:1 H-NMR(CDCl3)のピーク値 δ:7.10−7.70(m,14H),5.20
(d,1H),4.50(s,1H),3.85(s,
3H),3.75(d,3H),3.68(d,3H)
【0123】
【実施例18】実施例1において、式(Ia)または
(Ib)で示される光学活性1-アミノホスホン酸誘導
体の製造条件を表1に示すように変えた以外は、実施例
1と同様にして式(Ia)または(Ib)で示される化
合物を合成した。
【0124】この光学活性1-アミノホスホン酸誘導体
製造過程で得られる式(IVa)で示されるホスホネート
系化合物[化合物(IVa)]の物性値を以下に示す。 (R)-1-ジフェニルメチルアミノ-2-フェニルエチル
ホスホン酸ジメチルエステルの物性値:1 H-NMR(CDCl3)のピーク値 δ:7.11−7.55(m,15H),5.20
(d,1H),3.80(d,3H),3.75(d,
3H),3.15−3.37(m,2H),2.80−
2.92(m,1H)注)*条件 X:水酸化パラジウムオンカーボン(10
wt%)/H2(130ml)20℃、4時間/35%
塩酸(20ml)100℃、8時間。
【0125】
【表1】
【0126】
【表2】
【0127】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、鏡像体過剰率(ee)の測定法を示す
HPLCチャートである。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(II): R1−N=CHR2 ・・・・(II) [式(II)中、R1は、ジフェニルメチル基またはアル
    コキシフェニル基を示 し、R2はアルキル基、シクロア
    ルキル基またはアリール基含有炭化水素基を示すか、ハ
    ロゲン原子またはアルコキシ基で置換されてもよいアリ
    ール基を示す。]で表されるイミンと、 一般式(III): (R3O)2P(O)H ・・・・(III) [式(III)中、R3は、アルキル基、シクロアルキル
    基、アリル基、アリール基またはアリール基含有炭化水
    素基を示す。]で表されるホスホン酸エステルとを、 一般式(A): Ln−X−(R)/(S)−ビナフトール錯体 ・・・・(A) [式(A)中、Lnは、希土類元素を示し、Xは、アル
    カリ金属を示す。]で表される不斉合成用触媒の存在下
    に反応させて、 一般式(IVa)または一般式(IVb): 【化1】 [式(IVa)および式(IVb)中、R1、R2およびR
    3は、前記に同じ。]で表されるホスホネート系化合物
    を合成し、 次いで、得られた上記化合物(IVa)もしくは化合物(I
    Vb)を、酸と接触させて化合物(IVa)もしくは化合物
    (IVb)のアミノ基の脱保護とOR3基の加水分解を行う
    か、 または化合物(IVa)もしくは化合物(IVb)を水素と接
    触させて化合物(IVa)もしくは化合物(IVb)のアミノ
    基の脱保護を行い、次いで酸でOR3基の加水分解を行
    うことを特徴とする、 一般式(Ia)または一般式(Ib): 【化2】 [式(Ia)、(Ib)中、R2は、前記に同じ。]で表さ
    れる光学活性1-アミノホスホン酸誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】チッ素雰囲気下、 下記式(VR)で表される(R)-(+)-1,1'-ビ-2-ナ
    フトールまたは、下記式(VS)で表される(S)-
    (−)-1,1'-ビ-2-ナフトールと、 【化3】 一般式(VI): Ln(OR)3 ・・・・(VI) [式(VI)中、Lnは希土類元素を示し、Rはアルキル
    基を示す。]で表される希土類金属アルコキシドと、 下記一般式(VII)、(VIII)および(IX)の内から選
    ばれる1種のアルカリ金属化合物と、 を非水溶媒または含水溶媒中で反応させることを特徴と
    する、一般式(A): Ln−X−(R)/(S)ビナフトール錯体 ・・・・(A) [式中、Lnは希土類元素を示し、Xはアルカリ金属を
    示す。]で表される不斉合成用触媒の製造方法: 一般式(VII): LiA ・・・・(VII) [式(VII)中、Aはアルキル基を示す。]で表される
    化合物、 一般式(VIII): [(CH33Si]2NK ・・・・(VIII) で表される化合物、 一般式(IX): ZOR ・・・・(IX) [式(IX)中、Zはアルカリ金属を示し、Rはアルキル
    基を示す。]で表されるアルカリ金属アルコキシド。
  3. 【請求項3】一般式(IVa)または一般式(IVb): 【化4】 [式(IVa)および式(IVb)中、R1は、ジフェニルメ
    チル基またはアルコキシフェニル基を示し、R2は、ア
    ルキル基、シクロアルキル基またはアリール基含有炭化
    水素基を示すか、またはハロゲン原子またはアルコキシ
    基で置換されてもよいアリール基を示し、R3は、アル
    キル基を示す。]で表される新規なホスホネート系化合
    物。
  4. 【請求項4】上記式(IVa)および式(IVb)中、R1
    ジフェニルメチル基であり、R2 がイソプロピル基であ
    り、R3がメチル基である光学活性1-ジフェニルメチル
    アミノ-2-メチルプロピルホスホン酸ジメチルエステ
    ル。
  5. 【請求項5】上記式(IVa)および式(IVb)中、R1
    ジフェニルメチル基であり、R2 がn-ペンチル基であ
    り、R3がメチル基である光学活性1-ジフェニルメチル
    アミノヘキシルホスホン酸ジメチルエステル。
  6. 【請求項6】上記式(IVa)および式(IVb)中、R1
    ジフェニルメチル基であり、R2 がエチル基であり、R
    3がメチル基である光学活性1-ジフェニルメチルアミノ
    プロピルホスホン酸ジメチルエステル。
  7. 【請求項7】上記式(IVa)および式(IVb)中、R1
    ジフェニルメチル基であり、R2 が(E)-スチリル基
    であり、R3がメチル基である光学活性(E)-1-ジフ
    ェニルメチルアミノ-3-フェニル-2-プロペニルホスホ
    ン酸ジメチルエステル。
  8. 【請求項8】上記式(IVa)および式(IVb)中、R1がp
    -メトキシフェニル基であり、R2がシクロヘキシル基で
    あり、R3がメチル基である光学活性1-p-メトキシフ
    ェニルアミノシクロヘキシルメチルホスホン酸ジメチル
    エステル。
  9. 【請求項9】上記式(IVa)および式(IVb)中、R1
    ジフェニルメチル基であり、R2 がメチル基であり、R
    3がメチル基である光学活性1-ジフェニルメチルアミノ
    エチルホスホン酸ジメチルエステル。
  10. 【請求項10】上記式(IVa)および式(IVb)中、R1
    がジフェニルメチル基であり、R2 がn-プロピル基で
    あり、R3がメチル基である光学活性1-ジフェニルメチ
    ルアミノブチルホスホン酸ジメチルエステル。
  11. 【請求項11】上記式(IVa)および式(IVb)中、R1
    がジフェニルメチル基であり、R2 がn-ブチル基であ
    り、R3がメチル基である光学活性1-ジフェニルメチル
    アミノペンチルホスホン酸ジメチルエステル。
  12. 【請求項12】上記式(IVa)および式(IVb)中、R1
    がジフェニルメチル基であり、R2 がドデシル基であ
    り、R3がメチル基である光学活性1-ジフェニルメチル
    アミノトリデシルホスホン酸ジメチルエステル。
  13. 【請求項13】上記式(IVa)および式(IVb)中、R1
    がジフェニルメチル基であり、R2 がイソブチル基であ
    り、R3がメチル基である光学活性1-ジフェニルメチル
    アミノ-3-メチルブチルホスホン酸ジメチルエステル。
  14. 【請求項14】上記式(IVa)および式(IVb)中、R1
    がジフェニルメチル基であり、R2 がフェニル基であ
    り、R3がメチル基である光学活性ジフェニルメチルア
    ミノフェニルメチルホスホン酸ジメチルエステル。
  15. 【請求項15】上記式(IVa)および式(IVb)中、R1
    がジフェニルメチル基であり、R2 がp-クロロフェニ
    ル基であり、R3がメチル基である光学活性ジフェニル
    メチルアミノ-p-クロロフェニルメチルホスホン酸ジメ
    チルエステル。
  16. 【請求項16】上記式(IVa)および式(IVb)中、R1
    がジフェニルメチル基であり、R2 がp-フルオロフェ
    ニル基であり、R3がメチル基である光学活性ジフェニ
    ルメチルアミノ-p-フルオロフェニルメチルホスホン酸
    ジメチルエステル。
  17. 【請求項17】上記式(IVa)および式(IVb)中、R1
    がジフェニルメチル基であり、R2 がp-メトキシフェ
    ニル基であり、R3がメチル基である光学活性ジフェニ
    ルメチルアミノ-p-メトキシフェニルメチルホスホン酸
    ジメチルエステル。
  18. 【請求項18】上記式(IVa)および式(IVb)中、R1
    がジフェニルメチル基であり、R2 がベンジル基であ
    り、R3がメチル基である光学活性1-ジフェニルメチル
    アミノ-2-フェニルエチルホスホン酸ジメチルエステ
    ル。
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