JPH1050960A - 強誘電体キャパシタ及び強誘電体メモリ装置と、これらの製造方法 - Google Patents

強誘電体キャパシタ及び強誘電体メモリ装置と、これらの製造方法

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JPH1050960A
JPH1050960A JP8215467A JP21546796A JPH1050960A JP H1050960 A JPH1050960 A JP H1050960A JP 8215467 A JP8215467 A JP 8215467A JP 21546796 A JP21546796 A JP 21546796A JP H1050960 A JPH1050960 A JP H1050960A
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JP
Japan
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electrode
ferroelectric
crystal grain
pzt
layer
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JP8215467A
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Yukio Fukuda
幸夫 福田
Katsuhiro Aoki
克裕 青木
Ken Numata
乾 沼田
Akitoshi Nishimura
明俊 西村
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Texas Instruments Japan Ltd
Original Assignee
Texas Instruments Japan Ltd
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    • H01L28/55Capacitors with a dielectric comprising a perovskite structure material

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 リーク電流や酸素の拡散に起因する抵抗率変
化を生じず、安定動作が可能であり、強誘電体キャパシ
タが繰り返しの反転によっても分極疲労し難く、長寿命
で高信頼性を保持できる強誘電体キャパシタ及び強誘電
体メモリ装置と、これらの製造方法を提供する。 【解決手段】 Ir下部電極13とPZT薄膜14とIr上
部電極15とを有し、結晶粒界51a、51b、51cを介して
結晶粒50a、50b、50cが集合してなる結晶粒層14a、
14b、14cがIr電極13の面に沿う結晶粒界52A、52B
を介して積層されて、強誘電体膜14が形成されたキャパ
シタである。Ir等の最適な電極物質の選定、TiOX
核付け及び過剰Pbによる結晶成長方向の制御、及び表
面析出物が消失する最適アニール温度等の条件を全て満
足し、チタン酸化物を堆積させた上に鉛を過剰に含む強
誘電体膜材料層を形成し、析出物の消失温度で熱処理を
繰り返してPZTの各結晶粒層を積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体キャパシ
タ(特に、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)膜を有する
強誘電体キャパシタ)及び強誘電体メモリ装置(特にP
ZT膜を有する強誘電体キャパシタを用いた不揮発性半
導体メモリ)と、これらの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】強誘電体物質であるPZTを誘電体膜と
して用いてキャパシタを形成することにより、その残留
分極特性を用いた簡単な構造の不揮発性記憶素子、即
ち、FRAMと称される不揮発性メモリである強誘電体
RAM(Ferroelectric Random Access Memory)を作製
することができる。
【0003】このようなFRAMは、既に一部実用化さ
れており、そのPZTキャパシタは図22に示す如くに構
成され、またその強誘電体メモリセルは図28に示す如く
に構成されている。このメモリセルは、CUB(Cell un
der Bitline)タイプのものである。
【0004】図21に示す従来のPZTキャパシタCap
においては、スタック型のセルキャパシタとして、一般
には、下部電極43としてTi接着層43B上にPt層43A
を積層したPt/Ti構造が用いられており、その上に
ゾルーゲル法、スパッタリング法又はCVD(Chemical
Vapor Deposition)法によってPZT薄膜44が形成さ
れ、更に、上部電極45としてPtが用いられている。な
お、下部電極43下にはTiN等のバリヤ層40が設けら
れ、絶縁層1(1Aと1Bの積層体)のコンタクトホー
ル19に被着されたポリシリコン層(プラグ)20を介して
シリコン基板側に接続されている。
【0005】図22について、上記のPZTキャパシタC
apを有するFRAMのメモリセルを説明すると、例え
ばP- 型シリコン基板17の一主面には、フィールド酸化
膜7で区画された素子領域が形成され、ここに、MOS
トランジスタからなるトランスファゲートTRとキャパ
シタCapとからなるメモリセルM−celが設けられ
ている。
【0006】トランスファゲートTRにおいては、例え
ばN+ 型ソース領域10とN+ 型ドレイン領域8が不純物
拡散で夫々形成され、これら両領域間にはゲート酸化膜
11を介してワードライン9(WL)が設けられ、ドレイ
ン領域8にはSiO2 等の絶縁層1のコンタクトホール
18を介しビットライン16(BL)が接続されている。
【0007】キャパシタCapはスタック型と称される
ものであって、ソース領域10に絶縁層1Aのコンタクト
ホール19を介してポリシリコン層20が接続され、更にこ
の上に、上記したバリヤ層40及び下部電極43が積層さ
れ、この下部電極上にPZT強誘電体膜44及び上部電極
45が順次積層されている。
【0008】なお、キャパシタCapを構成する強誘電
体膜44は、原料溶液を用いてゾルーゲル法で形成したP
ZT、即ちPb(Zr,Ti)O3 膜からなっている。
また、下部電極43は、Ti層43B上にPt層43Aを付着
したものからなっており、強誘電体膜44と接する上部電
極45はPtからなっている。
【0009】しかしながら、上記した従来のFRAMに
おいて、キャパシタを構成する誘電体膜として用いるP
ZT薄膜は一般に多結晶からなっているので、現状のL
SI(大規模集積回路装置)で用いている非晶質のSi
2 (シリコン酸化物)やSiN(シリコン窒化物)に
比べて、結晶粒間の結晶粒界(グレインバウンダリ)を
介してリーク電流や酸素空孔の拡散が生じ易く、これに
起因して生じると思われる抵抗率の劣化又は抵抗の減少
が問題となる。
【0010】また、上記した従来のFRAMにおいて
は、PZTキャパシタCapの動作時に反転(即ち、デ
ータの書き込み及び読み出し動作のたびに行われる分極
反転)を繰り返すことによって、分極特性が著しく低下
する“分極疲労”と呼ばれる現象を生じ易い。これは、
実デバイスを開発する上で問題となる現象であり、残留
分極密度が 106回程度の反転によって劣化し、初期値の
2分の1以下に減少してしまうことがある。このため
に、繰り返しの読み書きに関して信頼性の高いデバイス
を開発することが困難であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、リー
ク電流及び酸素の拡散に起因すると思われる抵抗率変化
を生じず、安定した動作が可能であり、また、強誘電体
キャパシタが繰り返しの反転によっても分極疲労を生じ
難く、長寿命で高信頼性を保持することのできる強誘電
体キャパシタ及び強誘電体メモリ装置と、これらの製造
方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、酸化さ
れ易い金属からなる第1の電極(例えばイリジウム電
極:以下、同様)と、この第1の電極上の強誘電体膜
(特にPZT薄膜:以下、同様)と、この強誘電体膜上
の第2の電極(例えばイリジウム電極:以下、同様)と
を有し、結晶粒界を介して結晶粒が集合してなる結晶粒
層の複数個が前記第1の電極の面に沿う結晶粒界を介し
て積層されることによって、前記強誘電体膜が形成され
ている強誘電体キャパシタに係るものである。
【0013】本発明の強誘電体キャパシタによれば、上
記の結晶粒層が結晶粒界を介した結晶粒の集合体である
にも拘らず、複数の結晶粒層間には結晶粒界が第1の電
極の面に沿って(望ましくはほぼ平行に)存在している
ために、後者の結晶粒界がリーク電流の原因である伝導
電子や抵抗率劣化の原因と考えられる酸素空孔の拡散に
対して障壁となるため、下層の結晶粒層の結晶粒界から
の伝導電子や酸素空孔が上層の結晶粒層の結晶粒界へ侵
入することを効果的に抑制できることになる。従って、
リーク電流や抵抗率変化を十二分に防止することがで
き、それらの特性が飛躍的に向上する。
【0014】本発明はまた、酸化され易いイリジウム等
の金属からなる第1の電極と、この第1の電極上のPZ
T薄膜等の強誘電体膜と、この強誘電体膜上のイリジウ
ム電極等の第2の電極とを有し、結晶粒界を介して結晶
粒が集合してなる結晶粒層の複数個が前記第1の電極の
面に沿う結晶粒界を介して積層されることによって、前
記強誘電体膜が形成されている強誘電体キャパシタを作
製するに際し、前記第1の電極を形成する第1工程と、
この第1の電極上に、前記強誘電体膜の構成元素のうち
の少なくとも1種の元素の酸化物(特にチタン酸化物:
以下、同様)を堆積させる第2工程と、この酸化物が堆
積した前記第1の電極上に、前記強誘電体膜の特定構成
元素(特に鉛:以下、同様)を過剰に含有する強誘電体
膜材料層を形成する第3工程と、前記特定構成元素を主
体とする表面析出物(特に後述する構造遷移層)が実質
的に消失する温度で加熱処理して、下層の前記結晶粒層
を形成する第4工程と、この下層の結晶粒層上に、前記
強誘電体膜の構成元素のうちの少なくとも1種の元素の
酸化物を堆積させる第5工程と、この酸化物が堆積した
前記下層の結晶粒層上に、前記強誘電体膜の特定構成元
素を過剰に含有する強誘電体膜材料層を形成する第6工
程と、前記特定構成元素を主体とする表面析出物が実質
的に消失する温度で加熱処理して、上層の前記結晶粒層
を形成する第7工程とを有する、強誘電体キャパシタの
製造方法も提供するものである。
【0015】本発明者は、上記した分極疲労の問題を解
決するために、特にPZTキャパシタの新規な製造方法
について種々検討を加えた結果、ゾルーゲル法によって
PZT薄膜を形成するに際し、(1)最適な電極物質の
選定(上記の第1工程に対応)、(2)結晶成長方向
(PZT結晶構造)の制御(上記の第2工程、第3工
程、第5工程、第6工程に対応)、及び(3)最適なア
ニール温度(上記の第4工程、第7工程に対応)の3項
目が重要であり、これらの条件を全て満足した場合にの
み、分極疲労しないPZTキャパシタの製造が可能にな
ることを見出し、更に、それらの3項目の条件を満たし
た工程の組み合わせによって、独得の膜構造を有しかつ
リーク電流等を生じ難い本発明の強誘電体キャパシタを
製造できることを見出し、本発明の強誘電体キャパシタ
の製造方法に到達したものである。
【0016】また、本発明は上記又は下記の強誘電体キ
ャパシタとその製造方法によって、メモリセルに強誘電
体キャパシタを作製する、強誘電体メモリ装置及びその
製造方法も提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の強誘電体キャパシタ及び
強誘電体メモリ装置においては、具体的には、前記した
複数の結晶粒層のそれぞれにおいて第1の電極側から第
2の電極側に延びる結晶粒界が前記複数の結晶粒層間で
異なる位置に存在し、前記複数の結晶粒層間の結晶粒界
が前記第1の電極の面に沿って連続して存在しているこ
とが望ましい。
【0018】また、前記第1の電極及び前記第2の電極
が共にイリジウム等の酸化され易い金属からなり、強誘
電体膜がジルコン酸チタン酸鉛からなるのがよい。
【0019】本発明の強誘電体キャパシタ及び強誘電体
メモリ装置の製造方法においては、前記した第5工程、
第6工程及び第7工程に相当する各工程を必要数だけ更
に付加する(若しくは繰り返す)こと、即ち、前記結晶
粒層を2層以上(例えば3層)積層することができる。
【0020】また、具体的には、第1の電極及び第2の
電極がそれぞれイリジウム等の酸化され易い金属からな
り、強誘電体膜がジルコン酸チタン酸鉛からなる強誘電
体キャパシタを製造するに際し、前記した第2工程及び
第5工程において、チタン酸化物をそれぞれ堆積させ、
前記した第3工程及び第6工程において、鉛を過剰に含
有するジルコン酸チタン酸鉛の非晶質層をそれぞれ形成
し、前記した第4工程及び第7工程において、過剰な鉛
を主体とする表面析出物が実質的に消失する温度で、ジ
ルコン酸チタン酸鉛の結晶層を形成するためのアニール
をそれぞれ行うか、又は/及び、前記結晶層のポストア
ニールをそれぞれ行い、この結晶層上に前記第2の電極
を形成する。
【0021】この場合、ジルコン酸チタン酸鉛の非晶質
層の鉛含有量をジルコニウムとチタンとの合計量に対し
て原子数比で(1.02〜1.50)倍とし、アニール又はポス
トアニールを 625℃以上で行うことが望ましい。
【0022】また、ゾルーゲル法に基づいて、前記チタ
ン酸化物を堆積させた前記下部電極上に、鉛を過剰に含
有するジルコン酸チタン酸鉛の前駆体溶液を塗布し、こ
の塗布された前駆体溶液を加熱処理してジルコン酸チタ
ン酸鉛の非晶質層を形成し、更にこの非晶質層をアニー
ルして結晶化するのがよい。
【0023】上記の酸化物(特にチタン酸化物)は膜厚
0.01〜10nmで堆積させるのがよい。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例について説明する。
【0025】まず、図13及び図14について、本発明に基
づく方法によって作製されたPZT強誘電体キャパシタ
CAPと、これを組み込んだ半導体デバイス(例えば、
不揮発性記憶素子であるFRAM)のCUBタイプのメ
モリセルを説明する。
【0026】本実施例のPZTキャパシタCAPは、ス
タック型のセルキャパシタとして、下部電極としてのイ
リジウム(Ir)層13と、その上にチタン酸化物の堆積
層31A、31Bをそれぞれ介してゾルーゲル法、スパッタ
リング法又はCVD(Chemical Vapor Deposition)法に
よって形成された結晶粒子の集合体としてのPZT薄膜
14a、14bの積層体からなるPZT薄膜14と、更にこの
上に上部電極として設けられたイリジウム(Ir)層15
とによって構成されている。なお、下部電極13下にはT
iN、RuO2 等のバリヤ層30が設けられ、絶縁層1の
コンタクトホール19に被着されたポリシリコン層(プラ
グ)20を介してシリコン基板側と接続されている。
【0027】従って、このキャパシタCAPは、上下の
両電極ともにイリジウム金属を用いていることに、第1
の特徴がある。これらの電極3及び5はそれぞれ、電子
線加熱方式の真空蒸着法によって50〜300nm(例えば 100
nm)の膜厚に形成されてよい。
【0028】また、PZT薄膜14a、14bは、TiOX
(酸化チタン)層31A、31Bを0.01〜10nm(例えば3n
m)の厚みでいわば核付けしたイリジウム下部電極13及
び下層PZT薄膜14a上にゾルーゲル法でそれぞれ厚さ
150nm程度に(PZT薄膜14は全体として 300nm厚)形
成され、かつ、ゾル状態(又は非晶質)での組成がPb
過剰であってPb含有量がZrとTiとの合計量に対し
て原子数比で(1.02〜1.50)倍であることが、第2の特
徴である。例えば、PZT薄膜14は、Pb:Zr:Ti
=1.1 :0.5 :0.5 の組成で 300nmの膜厚に形成されて
よい。
【0029】そして、これらのPZT薄膜14a、14b
は、その結晶化時のアニール又は/及び結晶化後のポス
トアニールの加熱温度を 625℃以上(望ましくは 650℃
以上、750℃以下)として形成されることにより、表面
に析出するPbを主体とする構造遷移層が消失している
ことが、第3の特徴である。
【0030】更に、これらのPZT薄膜は、図1に模式
的に示すように(但し、この図では、各PZT薄膜は3
層14a、14b、14cの積層体として示しているが、図14
の2層の場合或いは3層以上の場合も同様である。)、
柱状のPZT結晶粒50a、50b、50cが結晶粒界(グレ
インバウンダリ)51a、51b、51cを介して集合した多
結晶からなっており、かつ、各PZT薄膜14a−14b間
及び14b−14c間では上記の結晶粒界51a、51b、51c
の位置が互いにずれており、また各PZT薄膜14a−14
b間及び14b−14c間にはIr下部電極13とほぼ平行に
連続した結晶粒界52A、52Bが存在していることが、第
4の特徴である。
【0031】上記の各PZT薄膜における結晶粒のグレ
インサイズは20〜100nm であり、また各膜厚は 100〜15
0nm としてよい。なお、各界面での上記したTiO
X (酸化チタン)層はごく薄く、PZT結晶化時に消失
し易いので、図1では図示していない。
【0032】こうしたPZTキャパシタCAPを有する
FRAMのメモリセルにおいては、図14に示すように、
例えばP- 型シリコン基板17の一主面には、フィールド
酸化膜7で区画された素子領域が形成され、ここに、M
OSトランジスタからなるトランスファゲートTRとキ
ャパシタCAPとからなるメモリセルM−CELが設け
られている。
【0033】トランスファゲートTRにおいては、例え
ばN+ 型ソース領域10とN+ 型ドレイン領域8が不純物
拡散でそれぞれ形成され、これら両領域間にはゲート酸
化膜11を介してワードライン9(WL)が設けられ、ソ
ース領域10にはSiO2 等の絶縁層1のコンタクトホー
ル18を介してビットライン16(BL)が接続されてい
る。
【0034】次に、上記の強誘電体キャパシタCAPの
基本的な作製方法を図2について説明する。
【0035】まず、工程1において、上記したバリヤ層
上に、酸化性金属からなる酸化性下部電極、例えばIr
(イリジウム)薄膜13(下部電極)をスパッタリング又
は電子線加熱方式の蒸着法によって厚さ 100nmに形成す
る。そしてこの下部電極13上に、TiO2 ターゲットを
用いたRFスパッタリング法により膜厚3nm相当のTi
X 31Aを堆積させる。このTiOX 31AがPZT結晶
の核として働く。
【0036】次いで、工程2において、膜厚 150nmの非
晶質状態のPZT薄膜32aをゾルーゲル法により形成す
る。この非晶質薄膜の形成温度は 480℃(10分間、空気
中)であった。このゾルーゲル法の原料(PZT前駆
体)溶液は、Pb(CH3 COO)2・3H2 O、Ti
{(CH3)2 CHO}4 、Zr{CH3(CH2)2 CH2
O}4 及びNH(CH2 CH2 OH)2のCH3 OC2
4 OH溶液であってよく、これを塗布、乾燥する。この
原料溶液(又は非晶質薄膜)の組成は、Pb過剰であっ
て原子数比でPb:Zr:Ti=1.1 :0.5 :0.5 であ
ってよい。
【0037】次いで、工程3において、工程2で形成し
た非晶質PZT薄膜32aを含酸素雰囲気中又は大気中で
625℃〜750 ℃(特に 650℃以上)で10分間、アニール
(焼結)する。この焼結処理によってPZTは結晶化
し、厚さ 150nmのペロブスカイト構造のPZT強誘電体
薄膜14aになる。この結晶化の際に、非晶質PZT32a
とIr13との界面のTiOX 31AがPZTの核密度を増
加させ、緻密な構造の薄膜14aを形成させる。
【0038】そして、このPZT薄膜14aは、図5で後
述するようにして、柱状の結晶粒50aが結晶粒界51aを
介して集合した多結晶層として成長し(図1参照)、か
つ、上記のアニール温度によってPZT薄膜14aの表面
上に析出する構造遷移層(上記の過剰PbによるPbを
主体とする析出物)は消失する。なお、この時点では、
上記のTiOX 層31AはPZT薄膜14a中に包含される
ため、以降の工程では図示しない。
【0039】次いで、工程4において、PZT薄膜14a
上に、TiO2 ターゲットを用いたRFスパッタリング
法により膜厚3nm相当のTiOX 31Bを堆積させる。こ
のTiOX 31BもPZT結晶の核として働く。
【0040】次いで、工程5において、膜厚 150nmの非
晶質状態のPZT薄膜32bをゾルーゲル法により形成す
る。この非晶質薄膜の形成温度は 480℃(10分間、空気
中)であった。このゾルーゲル法の原料(PZT前駆
体)溶液は、Pb(CH3 COO)2・3H2 O、Ti
{(CH3)2 CHO}4 、Zr{CH3(CH2)2 CH2
O}4 及びNH(CH2 CH2 OH)2のCH3 OC2
4 OH溶液であってよく、これを塗布、乾燥する。この
原料溶液(又は非晶質薄膜)の組成は、Pb過剰であっ
て原子数比でPb:Zr:Ti=1.1 :0.5 :0.5 であ
ってよい。
【0041】次いで、工程6において、工程5で形成し
た非晶質PZT薄膜32bを含酸素雰囲気中又は大気中で
625℃〜750 ℃ (特に 650℃以上)で10分間、アニー
ル(焼結)する。この焼結処理によってPZTは結晶化
し、厚さ 150nmのペロブスカイト構造のPZT強誘電体
薄膜14bになる。この結晶化の際に、非晶質PZT32b
とPZT結晶14aとの界面のTiOX 31BがPZTの核
密度を増加させ、緻密な構造の薄膜14bを形成させる。
【0042】そして、このPZT薄膜14bは、上記のP
ZT薄膜14aと同様に、柱状の結晶粒50bが結晶粒界51
bを介して集合した多結晶層として成長し、かつ、上記
のアニール温度によってPZT薄膜14bの表面上に析出
する構造遷移層(上記の過剰PbによるPbを主体とす
る析出物)は消失する。なお、この時点では、上記のT
iOX 層31BはPZT薄膜14b中に包含されるため、以
降の工程では図示しない。
【0043】次いで、工程7において、工程6で形成し
たペロブスカイト結晶のPZT薄膜14b上に、酸化性金
属からなる酸化性上部電極例えばIr(イリジウム)上
部電極15をスパッタリング又は電子線加熱方式の蒸着法
により厚さ 100nmに形成する。これにより、PZTキャ
パシタCAPを作製する。
【0044】上記のようにしてPZTキャパシタCAP
を作製する際に、主として上述した4つの特徴点を有す
ることがキャパシタ性能(特に分極疲労の防止及び抵抗
率の安定化)にとって極めて重要である。
【0045】(1).まず、電極物質について述べる。
一般に、PZTキャパシタの電極にはPt(但し、上部
電極のみにAuが使用される場合もある。)などの酸化
されない物質が用いられる。これに対して、本発明者
は、酸化され易い金属、例えば金属Irを下部と上部の
両方の電極13、15に用いることによって分極疲労を緩和
することに成功したのである。
【0046】図3には、下部電極がIrからなるAu/
PZT/Ir、Pt/PZT/Ir及びIr/PZT/
Ir構造の各PZTキャパシタの分極疲労特性の比較を
示す。なお、図4には、PZT薄膜についての残留分極
密度のヒステリシス曲線を示す。
【0047】図3から、上部電極にAuを用いたキャパ
シタにおいては、 106回以上の反転によって残留分極密
度がほとんどゼロまで減少しており、また、上部電極に
Ptを用いたキャパシタにおいては疲労特性が僅かに向
上しているが、2×106 回以上の反転において急激な分
極特性の低下が観測される。しかし、上部電極にIrを
用いた場合、2×109 回まで分極特性の減少が見られな
い。
【0048】このように、分極疲労特性は電極物質にも
強く依存し、上下の両電極13、15をIrとした本実施例
のキャパシタは、他のものに比べて分極反転時の残留分
極密度(Pr)が安定し、非常に優れていることが明ら
かである。これは、Ir金属の耐酸化性等に寄因するも
のと思われる。
【0049】(2).次に、PZTの結晶化方向の制御
について述べる。上記したようにチタン酸化物31A、31
Bを堆積させた(Ti−seeding)Ir下部電極13、PZ
T層14a上に非晶質PZT32a、32bを堆積させて、結
晶化温度以上に加熱すると、両層32a−13、32b−14a
の界面のチタン酸化物31A、31Bの近傍でPZT結晶化
の核形成が起き、厚み方向に結晶化が進行する。この結
晶化過程によって図5(C)のように柱状の粒子構造50
a、50bが形成され、過剰な鉛などが表面に押し出さ
れ、例えばPZT層14aについて示すと(PZT層14b
も同様)、その表面にPbを主体とする構造遷移層33を
形成する。
【0050】しかし、このような不均一核生成による結
晶化が起きるのは、過剰な鉛を含むPZT前駆体溶液を
用いた場合のみである。ここで用いた溶液組成は原子数
比でPb:Zr:Ti=1.0 :0.5 :0.5 、1.1 :0.5
:0.5 及び1.2 :0.5 :0.5の3種類である。TiOX
核付け層を設け、Ti−seeding したIr下部電極13上
に形成したPZT薄膜の微細構造を透過型電子顕微鏡T
EMのスケッチとして図5に示す(但し、TiOX 核付
け層は簡略化のために図示省略した。)が、上記組成に
対応してそれぞれ塊状、柱状、柱状の粒子構造が得られ
る。
【0051】即ち、前駆体溶液(又は非晶質PZT)の
Pb濃度が低い場合(Pb=1.0 )は、図5(A)のよ
うに塊状の粒子14Bの集合体でしかPZT薄膜14a’が
形成されないが、同じ焼結温度(650℃)で同Pb濃度が
過剰であると(Pb>1.0 、特にPb≧1.02を満たすP
b=1.1 又はPb=1.2 )、柱状の粒子構造50aが得ら
れる。
【0052】好適なPZT前駆体溶液の組成は、Pb=
1.02〜1.50(Zr+Ti=1.0 に対して)とする(但
し、Ti/Zr比は任意の割合とする)。Pb濃度が低
すぎると、上述した柱状構造(PZT結晶化方向の制
御)が実現し難く、逆にPb濃度が高すぎると、上述し
た構造遷移層の表面析出量が多くなり、消失し難くな
る。
【0053】また、低い焼結温度(600℃)では図5
(C)のように構造遷移層33が生じ易いのに対し、焼結
温度を制御して 625℃以上、例えば 650℃にすることに
よって構造遷移層33が消失する。但し、あまり焼結温度
が高いと、PZT結晶が生成し難いので、 750℃以下と
するのがよい。
【0054】なお、図6には、酸化チタンを核付けした
Ir下部電極上に形成したPZT薄膜14a(14bも同
様)の表面のSEM(走査型電子顕微鏡)像を示すが、
PZTは粒径 100nm以下の微細な粒子であって緻密であ
ることが分かる。
【0055】図7には、上記した各Pb濃度の原料から
得られたPZT薄膜上に、Ir上部電極を蒸着して作製
した各PZTキャパシタの分極疲労特性の組成依存性を
示す。
【0056】これによれば、Pb=1.0 のPZTキャパ
シタの残留分極密度は、 107回の反転によって、ほとん
どゼロまで減少している。これに対して、Pb=1.1 、
1.2のPZTキャパシタにおいては、 108回の反転にお
いても残留分極密度の減少が見られない。
【0057】このように、Ti−seeding と過剰Pbを
含む前駆体溶液を用いて一方向に結晶成長させることに
よっても、疲労特性が大幅に向上する。
【0058】次に、上記のように、TiOX を核付けし
たIr下部電極上に形成したPZT薄膜と、TiOX
核付けしないPt/TiN電極上に形成したPZT薄膜
とについて、電気特性を比較する。
【0059】図8にI−V特性を示すが、このデータに
よれば、Pt/TiN下部電極上に形成したPZT薄膜
の漏れ電流値は印加電圧の増加に伴って著しい増加を示
すが、TiOX を核付けしたIr下部電極を使用した場
合、漏れ電流値が約1×10-7A/cm2であり、優れたI−
V特性を示すことが分かる。
【0060】(3).次に、PZTの焼結(アニール)
温度について述べる。PZTのアニール温度と分極疲労
特性との関係を図9に示す。
【0061】これによれば、 600℃で形成したPZT
は、 108回の分極反転で残留分極密度がほとんどゼロま
で減少する。しかし、 625℃で形成したキャパシタの分
極特性は、著しく向上し、また、 625℃から700 ℃で形
成した試料においては、 108回の反転においても残留分
極密度の減少が殆ど見られない。この理由は、 625℃以
上で表面に形成された過剰Pbの構造遷移層33が消失す
るために、疲労特性が向上したものと考えられる。
【0062】(4).更に、PZT結晶粒層の積層につ
いて述べる。上記したことから明らかなように、(1)
電極物質にIrを用いる、(2)Ti−seeding 法と過
剰Pbの溶液を用いる、(3)表面の構造遷移層が消失
する温度以上でPZTの結晶化を行うことによって、分
極疲労しないPZTキャパシタの形成が可能である。
【0063】図12には、上記の(1)〜(3)に基づい
てPZT結晶粒層を単一層として形成したPZTキャパ
シタCAP’の断面構造を模式的に示すものである。こ
のキャパシタCAP’では、上記した理由から、柱状の
PZT結晶粒50’が結晶粒界51’を介して集合した厚さ
300nmのPZT薄膜14’が上下のIr電極13−15間に形
成される。
【0064】従って、分極疲労は示さないが、結晶粒界
51’が薄膜14’の厚み方向に貫通して存在し、柱状構造
の結晶粒層には電極13に平行な結晶粒界が存在しないた
めに、厚み方向に延びる結晶粒界51’に沿って電流が流
れ易く、リーク電流が増えると共に、結晶粒界51’に沿
う酸素空孔の拡散に起因して発生するものと思われる抵
抗率劣化が生じ易い。例えば、10-4μA/cm2以上のリー
ク電流が確認されている。
【0065】これに対し、本発明に基づくPZTキャパ
シタCAPは、図1に示した如く、PZT薄膜14が上記
した(1)〜(3)に基づいて形成された各膜厚が 100
nm程度の複数のPZT結晶粒層14a、14b、14cの積層
体によって構成され、各結晶粒層では、グレインサイズ
が20〜100nm の柱状のPZT結晶粒50a、50b、50cが
結晶粒界(グレインバウンダリ)51a、51b、51cを介
して集合し、各PZT薄膜14a−14b間及び14b−14c
間では上記の結晶粒界51a、51b、51cの位置が互いに
ずれており、また各PZT薄膜14a−14b間及び14b−
14c間にはIr下部電極13とほぼ平行に連続した結晶粒
界52A、52Bが存在している。
【0066】従って、このキャパシタCAPは、各PZ
T薄膜14a、14b、14cのPZTの結晶粒50a、50b、
50cが柱状構造であって厚み方向に結晶粒界51a、51
b、51cが存在していながら、電極13に平行な任意の場
所に人為的に結晶粒界52A、52Bが導入されているの
で、これらの結晶粒界52A、52Bはリーク電流の原因で
ある伝導電子や抵抗率劣化の原因である酸素空孔の拡散
に対して障壁となる。即ち、各PZT薄膜の厚み方向に
おいて結晶粒界51a等に沿って移動若しくは拡散してく
る電子や酸素空孔は、電極13に平行な結晶粒界52A、52
Bによって遮断されるので、もはやその移動や拡散は進
行することはない。
【0067】こうして、キャパシタCAPにおいては、
分極疲労のみならず、リーク電流及び抵抗率劣化が生じ
なくなる(或いは著しく少なくなる)。
【0068】図10には、本発明に基づくPZTキャパシ
タ(但し、PZT結晶粒層の積層数は2とした:2ステ
ップ法)のPZT薄膜のXRD(X線回折スペクトル)
を示す。これによれば、ペロブスカイト結晶に固有の
(101)等の回折ピークが見られ、ペロブスカイト構
造の結晶からなるPZT薄膜が形成されていることが分
かる。これは、PZT結晶粒層を3層とした図1のPZ
T薄膜でも同様である。
【0069】また、図11には、同じく2ステップ法で形
成したPZT薄膜のリーク電流特性(A)と電流−電圧
特性(B)の測定結果を示す。これによれば、本発明に
基づいて形成されたPZT薄膜は、リーク電流が10-8
/cm2以下であって著しく減少し、またI−V特性もリー
ク電流が非常に少なく、安定していることが分かる。
【0070】次に、本実施例によるPZTキャパシタを
組み込んだ半導体デバイス、例えば不揮発性メモリであ
るFRAMのメモリセル(例えばスタック型のもの)の
製造方法を図15〜図20について説明する。
【0071】まず、図15のように、P- 型シリコン基板
(ウエハ)1上に選択酸化法によりフィールド酸化膜7
を形成し、熱酸化法によるゲート酸化膜11及び化学的気
相成長法によるポリシリコンワードライン9(WL)を
それぞれ形成し、更にAs等のN型不純物の熱拡散でN
+ 型ソース領域10及びドレイン領域8をそれぞれ形成す
る。
【0072】そして、全面に化学的気相成長法で堆積さ
せたSiO2 絶縁層1Aに対し、ソース領域10上にフォ
トリソグラフィでコンタクトホール19を形成する。
【0073】次いで、図16のように、コンタクトホール
19においてソース領域10に接触するようにポリシリコン
層20を被着し、この上にTiNバリヤ層30、Ir下部電
極13を形成し、更にTiOX 層31Aをスパッタで形成す
る。これは、全面に被着したポリSi層、TiN層、I
r層及びTiOX 層をフォトリソグラフィでパターニン
グすることにより形成可能である。
【0074】次いで、図17のように、下部電極13及びT
iOX 層31を含め全面にスピンコート法又はディップコ
ート法によって、上述したPb過剰のゾルーゲル原料溶
液32a’を塗布する。
【0075】次いで、原料溶液32a’を塗布したウェハ
を所定の温度(100〜300 ℃、例えば170℃)で例えば3
分間加熱し、塗布した溶液の乾燥を行い、乾燥ゲル膜を
形成する。
【0076】次いで、乾燥を完了したウエハを 480℃で
処理して、図18のように非晶質化32aした。そして、大
気中でペロブスカイト結晶の上述した柱状構造を生成
し、かつ表面の構造遷移層33が消失する温度(625℃以
上、例えば 650℃)で例えば10分間焼結(酸化焼結)
し、図19のように、強誘電体膜14aを全面に形成する。
【0077】次いで、図16〜図19の工程を繰り返して、
強誘電体膜14a上に、上記と同様のTiOx 層31B、P
b過剰のゾルーゲル原料溶液から形成されたペロブスカ
イト結晶で柱状構造の強誘電体膜14bを形成し、これら
の強誘電体薄膜14の不要な部分をドライエッチング法な
どによって除去し、図20のように、下部電極13上にPZ
T強誘電体膜14を所定パターンに形成する。
【0078】次いで、スパッタリングによってイリジウ
ムを被着し、フォトリソグラフィによって、強誘電体薄
膜14との接合部にイリジウムからなる上部電極15を所定
パターンに形成する。
【0079】更に、公知の方法で図14に示した層間絶縁
膜1B、コンタクトホール18、ビットライン16(BL)
をそれぞれ形成し、図14に示した如きメモリセルM−C
ELを作製する。
【0080】以上、本発明の実施例を説明したが、上述
の実施例は本発明の技術的思想に基いて更に変形が可能
である。
【0081】例えば、電極材料としては、下部電極及び
上部電極はIr以外にも、Pd、Ru、W、Ti、C
r、Niの如き材料が代替可能である。これらはいずれ
も、酸化され易い(酸化物となり易い)ものである。こ
れらの金属は、単独又は複数種使用してよいし、或いは
他の金属と混合してもよい。
【0082】また、下部電極又はPZT結晶粒層の表面
に堆積させる核付け物質としては、TiO2 等のTiO
X を用いたが、常温下で酸化物となり易い金属であれ
ば、Tiをはじめ、Ti以外のZr、Pb、La、Z
n、Nb、Feの元素のうちの1種又は1種以上の酸化
物を電極上に堆積させることができる。
【0083】ここで使用可能な上記金属のうち、La、
Zn、Nb及びFeは強誘電体膜に添加可能な元素であ
る。Ti、Zr及びPbはPZTの主成分である。
【0084】上記金属の酸化物を形成するには、スパッ
タ法だけでなく、高真空中での電子線加熱方式の蒸着法
などにより、Ti、Zr、Pb、Sr、Ba、La、Z
n、Nb、Feを堆積させた後、含酸素環境(例えば、
大気中)で自然酸化させる方法も可能である。
【0085】この場合、中でもTiは極めて活性な物質
であるため、電子線加熱方式の蒸着法で形成される堆積
物は蒸着室中の残留酸素により酸化されるので、強いて
酸化処理を行う必要がない。TiOX の膜厚は0.01nmか
ら10nm、特に1nmから5nmが好ましい。酸化物の堆積方
法はスパッタ法、CVD法、蒸着法が挙げられる。
【0086】非晶質PZTの形成方法として、上述の実
施例においてはゾルーゲル法を用いている。しかし、ス
パッタリング法やCVD法においても、基板温度を 500
℃以下に設定することによって、やはり非晶質PZTの
形成が可能である。従って、これらの手法によってPb
過剰な非晶質PZT薄膜を形成し、上述した工程を実施
すれば、上述したと同様の効果が得られる。
【0087】また、上述した表面の構造遷移層を消失さ
せるには、PZTの結晶化温度を 625℃以上とするのが
よいが、このような温度条件は、PZT結晶化後のポス
トアニール時に採用してもよい。即ち、ポストアニール
温度を 625℃以上としても、上述の構造遷移層を消失さ
せることができる。
【0088】使用可能な強誘電体膜の材質は、上記のP
ZT以外にも、PZTにNb、Zr、Fe等を添加した
PZT、PLT((Pb,La)X (Ti,Zr)1-X
3)等であってよい。
【0089】また、上述した核付け、非晶質PZTの形
成、PZT結晶化及びこれらの繰り返しの工程はスパッ
タ装置やCVD装置を用いて一括して連続処理すること
も可能である。PZT結晶粒層の積層数は成膜性及び生
産性を損なわない範囲で変化させてよく、2層、3層、
それ以上が可能である。
【0090】本発明に基づく強誘電体膜は、例えば図1
に示したIr/PZT/Ir/バリヤ層/ポリ−Si構
造のキャパシタ(スタック型キャパシタ)を有するデバ
イスに適用可能であるが、これに限らず、SiO2 膜上
に上述のスタック型キャパシタを設けてこのキャパシタ
の下部電極を延設してトランスファゲートのソース領域
と接続する構造としてよいし、或いはスタック型ではな
く、いわゆるトレンチ(溝)内にキャパシタを組み込ん
だ構造のキャパシタにも適用可能である。また、FRA
M以外の用途にも適用できる。また、COB(Cell ove
r Bitline )タイプのメモリセルにも適用可能である。
【0091】
【発明の作用効果】本発明の強誘電体キャパシタによれ
ば、上述した如く、イリジウム等の酸化され易い金属か
らなる第1の電極と、この第1の電極上のPZT薄膜等
の強誘電体膜と、この強誘電体膜上のイリジウム電極等
の第2の電極とを有し、結晶粒界を介して結晶粒が集合
してなる結晶粒層の複数個が前記第1の電極の面に沿う
結晶粒界を介して積層されることによって、前記強誘電
体膜が形成されているので、前記結晶粒層が結晶粒界を
介した結晶粒の集合体であるにも拘らず、複数の結晶粒
層間に結晶粒界が第1の電極の面に沿って(望ましくは
ほぼ平行に)存在する結晶粒界がリーク電流の原因であ
る伝導電子や抵抗率劣化の原因と考えられる酸素空孔の
拡散に対して障壁となるため、下層の結晶粒層の結晶粒
界からの伝導電子や酸素空孔が上層の結晶粒層の結晶粒
界へ侵入することを効果的に抑制できることになる。従
って、リーク電流や抵抗率変化を十二分に防止すること
ができ、それらの特性が飛躍的に向上する。
【0092】本発明はまた、本発明の強誘電体キャパシ
タを製造するに際し、前記第1の電極を形成する第1工
程と、この第1の電極上に、前記強誘電体膜の構成元素
のうちの少なくとも1種の元素の酸化物(特にチタン酸
化物)を堆積させる第2工程と、この酸化物が堆積した
前記第1の電極上に、前記強誘電体膜の特定構成元素
(特に鉛)を過剰に含有する強誘電体膜材料層を形成す
る第3工程と、前記特定構成元素を主体とする表面析出
物が実質的に消失する温度で加熱処理して、下層の前記
結晶粒層を形成する第4工程と、この下層の結晶粒層上
に、前記強誘電体膜の構成元素のうちの少なくとも1種
の元素の酸化物を堆積させる第5工程と、この酸化物が
堆積した前記下層の結晶粒層上に、前記強誘電体膜の特
定構成元素を過剰に含有する強誘電体膜材料層を形成す
る第6工程と、前記特定構成元素を主体とする表面析出
物が実質的に消失する温度で加熱処理して、上層の前記
結晶粒層を形成する第7工程とを実施しているので、
(1)最適な電極物質の選定、(2)結晶成長方向の制
御、及び(3)最適なアニール温度の条件を全て満足す
ることによって、分極疲労せず、独得の膜構造を有し、
かつリーク電流等を生じ難い強誘電体キャパシタを製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるPZTキャパシタを模式
的に示す概略断面図(A)及びその平面図(B)(但
し、上部電極は省略)である。
【図2】同PZTキャパシタの作製フローを示す概略断
面図である。
【図3】電極材質によるPZTキャパシタの残留分極密
度と分極反転回数との関係(バイポーラパルス電圧±5
V)を比較して示すグラフである。
【図4】同PZT薄膜の分極値のヒステリシス曲線図で
ある。
【図5】同PZTキャパシタのPb濃度とアニール温度
による構造を比較して示す概略断面図である。
【図6】TiOX を核付けしたIr電極上に形成したP
ZT薄膜のSEM像のスケッチ図である。
【図7】同PZTキャパシタのPb濃度による残留分極
密度と分極反転回数との関係を示すグラフである。
【図8】各種電極上に形成したPZT薄膜のI−V特性
図である。
【図9】同PZTキャパシタのアニール温度による残留
分極密度と分極反転回数との関係を比較して示すグラフ
である。
【図10】同PZTキャパシタのPZT薄膜のX線回折ス
ペクトル図である。
【図11】同PZTキャパシタの電流−時間特性図(A)
及び電流−電圧特性図(B)である。
【図12】比較のPZTキャパシタを模式的に示す概略断
面図である。
【図13】同PZTキャパシタを組み込んだ半導体デバイ
ス(FRAM)の概略断面図である。
【図14】同PZTキャパシタを組み込んだダイナミック
RAMのメモリセルを示す概略断面図である。
【図15】同メモリセルの製造方法の一工程段階を示す拡
大断面図である。
【図16】同メモリセルの製造方法の他の一工程段階を示
す拡大断面図である。
【図17】同メモリセルの製造方法の他の一工程段階を示
す拡大断面図である。
【図18】同メモリセルの製造方法の他の一工程段階を示
す拡大断面図である。
【図19】同メモリセルの製造方法の他の一工程段階を示
す拡大断面図である。
【図20】同メモリセルの製造方法の更に他の一工程段階
を示す拡大断面図である。
【図21】従来例によるPZTキャパシタの概略断面図で
ある。
【図22】従来例によるPZTキャパシタを組み込んだ半
導体デバイス(FRAM)の概略断面図である。
【符号の説明】
8・・・N+ 型ドレイン領域 9(WL)・・・ワードライン 10・・・N+ 型ソース領域 13・・・Ir下部電極 14・・・強誘電体膜(PZT薄膜) 14a、14b、14c・・・PZT薄膜(結晶粒層) 15・・・Ir上部電極 16(BL)・・・ビットライン 17・・・シリコン基板 20・・・ポリシリコン層 30・・・バリヤ層 31A、31B・・・TiOX 核付け層 32a・・・非晶質PZT層 50a、50b、50c・・・結晶粒 51a、51b、51c、52A、52B・・・結晶粒界 CAP・・・強誘電体キャパシタ TR・・・トランスファゲート M−CEL・・・メモリセル
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/822 H01L 29/78 371 27/10 451 21/8247 29/788 29/792 (72)発明者 沼田 乾 茨城県稲敷郡美浦村木原2355番地 日本テ キサス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 西村 明俊 茨城県稲敷郡美浦村木原2355番地 日本テ キサス・インスツルメンツ株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化され易い金属からなる第1の電極
    と、この第1の電極上の強誘電体膜と、この強誘電体膜
    上の第2の電極とを有し、結晶粒界を介して結晶粒が集
    合してなる結晶粒層の複数個が前記第1の電極の面に沿
    う結晶粒界を介して積層されることによって、前記強誘
    電体膜が形成されている強誘電体キャパシタ。
  2. 【請求項2】 複数の結晶粒層のそれぞれにおいて第1
    の電極側から第2の電極側に延びる結晶粒界が前記複数
    の結晶粒層間で異なる位置に存在し、前記複数の結晶粒
    層間の結晶粒界が前記第1の電極の面に沿って連続して
    存在している、請求項1に記載した強誘電体キャパシ
    タ。
  3. 【請求項3】 第1の電極及び第2の電極が共にイリジ
    ウム等の酸化され易い金属からなり、強誘電体膜がジル
    コン酸チタン酸鉛からなる、請求項1又は2に記載した
    強誘電体キャパシタ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載した
    強誘電体キャパシタをメモリセルに有する強誘電体メモ
    リ装置。
  5. 【請求項5】 酸化され易い金属からなる第1の電極
    と、この第1の電極上の強誘電体膜と、この強誘電体膜
    上の第2の電極とを有し、結晶粒界を介して結晶粒が集
    合してなる結晶粒層の複数個が前記第1の電極の面に沿
    う結晶粒界を介して積層されることによって、前記強誘
    電体膜が形成されている強誘電体キャパシタを作製する
    に際し、 前記第1の電極を形成する第1工程と、 この第1の電極上に、前記強誘電体膜の構成元素のうち
    の少なくとも1種の元素の酸化物を堆積させる第2工程
    と、 この酸化物が堆積した前記第1の電極上に、前記強誘電
    体膜の特定構成元素を過剰に含有する強誘電体膜材料層
    を形成する第3工程と、 前記特定構成元素を主体とする表面析出物が実質的に消
    失する温度で加熱処理して、下層の前記結晶粒層を形成
    する第4工程と、 この下層の結晶粒層上に、前記強誘電体膜の構成元素の
    うちの少なくとも1種の元素の酸化物を堆積させる第5
    工程と、 この酸化物が堆積した前記下層の結晶粒層上に、前記強
    誘電体膜の特定構成元素を過剰に含有する強誘電体膜材
    料層を形成する第6工程と、 前記特定構成元素を主体とする表面析出物が実質的に消
    失する温度で加熱処理して、上層の前記結晶粒層を形成
    する第7工程とを有する、強誘電体キャパシタの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 第5工程、第6工程及び第7工程に相当
    する各工程を必要数だけ更に付加する、請求項5に記載
    した製造方法。
  7. 【請求項7】 第1の電極及び第2の電極がそれぞれ酸
    化され易い金属からなり、強誘電体膜がジルコン酸チタ
    ン酸鉛からなる強誘電体キャパシタを製造するに際し、 第2工程及び第5工程において、チタン酸化物をそれぞ
    れ堆積させ、 第3工程及び第6工程において、鉛を過剰に含有するジ
    ルコン酸チタン酸鉛の非晶質層をそれぞれ形成し、 第4工程及び第7工程において、過剰な鉛を主体とする
    表面析出物が実質的に消失する温度で、ジルコン酸チタ
    ン酸鉛の結晶層を形成するためのアニールをそれぞれ行
    うか、又は/及び、前記結晶層のポストアニールをそれ
    ぞれ行う、請求項5又は6に記載した製造方法。
  8. 【請求項8】 ジルコン酸チタン酸鉛の非晶質層の鉛含
    有量をジルコニウムとチタンとの合計量に対して原子数
    比で(1.02〜1.50)倍とし、アニール又はポストアニー
    ルを 625℃以上で行う、請求項7に記載した製造方法。
  9. 【請求項9】 ゾルーゲル法に基づいて、チタン酸化物
    を堆積させた下部電極上に、鉛を過剰に含有するジルコ
    ン酸チタン酸鉛の前駆体溶液を塗布し、この塗布された
    前駆体溶液を加熱処理してジルコン酸チタン酸鉛の非晶
    質層を形成し、更にこの非晶質層をアニールして結晶化
    する、請求項7又は8に記載した製造方法。
  10. 【請求項10】 酸化物を膜厚0.01〜10nmで堆積させる、
    請求項5〜9のいずれか1項に記載した製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項5〜10のいずれか1項に記載した
    製造方法によって、メモリセルに強誘電体キャパシタを
    作製する、強誘電体メモリ装置の製造方法。
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