JPH1012832A - 強誘電体キャパシタの作製方法及び強誘電体メモリ装置の製造方法 - Google Patents

強誘電体キャパシタの作製方法及び強誘電体メモリ装置の製造方法

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JPH1012832A
JPH1012832A JP8181358A JP18135896A JPH1012832A JP H1012832 A JPH1012832 A JP H1012832A JP 8181358 A JP8181358 A JP 8181358A JP 18135896 A JP18135896 A JP 18135896A JP H1012832 A JPH1012832 A JP H1012832A
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JP
Japan
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electrode
pzt
layer
capacitor
ferroelectric
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Application number
JP8181358A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Aoki
克裕 青木
Yukio Fukuda
幸夫 福田
Ken Numata
乾 沼田
Akitoshi Nishimura
明俊 西村
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Texas Instruments Japan Ltd
Original Assignee
Texas Instruments Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (1)最適な電極物質の選定、(2)結晶成
長方向の制御、及び(3)最適なアニール温度という重
要な条件を全て満足し、分極疲労しない強誘電体キャパ
シタの製造を可能にする。 【解決手段】 イリジウム下部電極13とPZT薄膜14と
の界面にTiOx 核付け層31を堆積させ、この酸化物が
堆積した下部電極13上に、PZT薄膜14の特定構成元素
(特に鉛)を過剰に含有する材料層32を形成し、前記特
定構成元素を主体とする表面析出物(特に構造遷移層3
3)が実質的に消失する温度で加熱処理して、PZT薄
膜14を形成するPZTキャパシタの作製方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体キャパシ
タ(特に、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)膜を有する
強誘電体キャパシタ)の作製方法及び強誘電体メモリ装
置(特にPZT膜を有する強誘電体キャパシタを用いた
不揮発性半導体メモリ)の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】強誘電体物質であるPZTを誘電体膜と
して用いてキャパシタを形成することにより、その残留
分極特性を用いた簡単な構造の不揮発性記憶素子、即
ち、FRAMと称される不揮発性メモリである強誘電体
RAM(Ferroelectric Random Access Memory)を作製
することができる。
【0003】このようなFRAMは、既に一部実用化さ
れており、そのPZTキャパシタは図17に示す如くに構
成され、またその強誘電体メモリセルは図18に示す如く
に構成されている。
【0004】図17に示す従来のPZTキャパシタCap
においては、スタック型のセルキャパシタとして、一般
には、下部電極43としてTi接着層43B上にPt層43A
を積層したPt/Ti構造が用いられており、その上に
ゾルーゲル法、スパッタリング法又はCVD(Chemical
Vapor Deposition)法によってPZT薄膜44が形成さ
れ、更に、上部電極45としてPtが用いられている。な
お、下部電極43下にはTiN等のバリヤ層40が設けら
れ、絶縁層1(1Aと1Bの積層体)のコンタクトホー
ル19に被着されたポリシリコン層(プラグ)20を介して
シリコン基板側に接続されている。
【0005】図18について、上記のPZTキャパシタC
apを有するFRAMのメモリセルを説明すると、例え
ばP- 型シリコン基板17の一主面には、フィールド酸化
膜7で区画された素子領域が形成され、ここに、MOS
トランジスタからなるトランスファゲートTRとキャパ
シタCapとからなるメモリセルM−celが設けられ
ている。このメモリセルは、CUB(Cell under Bitli
ne)タイプのものである。
【0006】トランスファゲートTRにおいては、例え
ばN+ 型ソース領域10とN+ 型ドレイン領域8が不純物
拡散でそれぞれ形成され、これら両領域間にはゲート酸
化膜11を介してポリシリコンワードライン9(WL)が
設けられ、ドレイン領域8にはSiO2 等の絶縁層1の
コンタクトホール18を介してビットライン16(BL)が
接続されている。
【0007】キャパシタCapはスタック型と称される
ものであって、ソース領域10に絶縁層1Aのコンタクト
ホール19を介してポリシリコン層20が接続され、更にこ
の上に、上記したバリヤ層40及び下部電極43が積層さ
れ、この下部電極上にPZT強誘電体膜44及び上部電極
45が順次積層されている。
【0008】なお、キャパシタCapを構成する強誘電
体膜44は、原料溶液を用いてゾルーゲル法で形成したP
ZT、即ちPb(Zr,Ti)O3 膜からなっている。
また、下部電極43は、Ti層43B上にPt層43Aを付着
したものからなっており、強誘電体膜44と接する上部電
極45はPtからなっている。
【0009】しかしながら、上記した従来のFRAMに
おいては、PZTキャパシタCapの動作時に反転(即
ち、データの書き込み及び読み出し動作のたびに行われ
る分極反転)を繰り返すことによって、分極特性が著し
く低下する“分極疲労”と呼ばれる現象を生じ易い。こ
れは、実デバイスを開発する上で問題となる現象であ
り、残留分極密度が 106回程度の反転によって劣化し、
初期値の2分の1以下に減少してしまうことがある。こ
のために、繰り返しの読み書きに関して信頼性の高いデ
バイスを開発することが困難であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強誘
電体キャパシタが繰り返しの反転によっても分極疲労を
生じ難く、長寿命で高信頼性を保持することのできる強
誘電体キャパシタの作製方法及び強誘電体メモリ装置の
製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記した分
極疲労の問題を解決するために、特にPZTキャパシタ
の新規な製造方法について種々検討を加えた結果、ゾル
ーゲル法によってPZT薄膜を形成するに際し、(1)
最適な電極物質の選定、(2)結晶成長方向の制御、及
び(3)最適なアニール温度の3項目が重要であり、こ
れらの条件を全て満足した場合にのみ、分極疲労しない
PZTキャパシタの製造が可能になることを見出し、本
発明に到達したものである。
【0012】即ち、本発明は、第1の電極上に強誘電体
膜(特にPZT薄膜:以下、同様)及び第2の電極が順
次積層された強誘電体キャパシタ(特にPZTキャパシ
タ)を作製するに際し、イリジウムを主体とする電極材
料によって前記第1の電極を形成する工程(上記の
(1)の条件に対応する工程)と、前記第1の電極と前
記強誘電体膜との界面に、前記強誘電体膜の構成元素の
うちの少なくとも1種の元素の酸化物(特にチタン酸化
物:以下、同様)を堆積させる工程(上記の(2)の条
件の一部に対応する工程)と、この酸化物が堆積した前
記第1の電極上に、前記強誘電体膜の特定構成元素(特
に鉛)を過剰に含有する強誘電体膜材料層を形成する工
程(上記の(2)の条件の一部に対応する工程)と、前
記特定構成元素を主体とする表面析出物(特に後述する
構造遷移層)が実質的に消失する温度で加熱処理して、
前記強誘電体膜を形成する工程(上記の(3)の条件に
対応する工程)とを有する、強誘電体キャパシタの作製
方法に係るものである。
【0013】また、本発明は上記又は下記の方法によっ
て、メモリセルに強誘電体キャパシタを作製する、強誘
電体メモリ装置の製造方法も提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の方法においては、具体的
には、イリジウムからなる下部電極上にジルコン酸チタ
ン酸鉛層とイリジウム等の酸化され易い金属からなる上
部電極とが順次積層された強誘電体キャパシタを作製す
るに際し、前記下部電極上にチタン酸化物を堆積させた
後、鉛を過剰に含有するジルコン酸チタン酸鉛の非晶質
層を前記下部電極上に形成し、過剰な鉛を主体とする表
面析出物が実質的に消失する温度で、ジルコン酸チタン
酸鉛の結晶層を形成するためのアニールを行うか、又は
/及び、前記結晶層のポストアニールを行い、この結晶
層上に前記上部電極を形成する。
【0015】この場合、ジルコン酸チタン酸鉛の非晶質
層の鉛含有量をジルコニウムとチタンとの合計量に対し
て原子数比で(1.02〜1.50)倍とし、アニール又はポス
トアニールを 625℃以上で行うことが望ましい。
【0016】また、ゾルーゲル法に基づいて、前記チタ
ン酸化物を堆積させた前記下部電極上に、鉛を過剰に含
有するジルコン酸チタン酸鉛の前駆体溶液を塗布し、こ
の塗布された前駆体溶液を加熱処理してジルコン酸チタ
ン酸鉛の非晶質層を形成し、更にこの非晶質層をアニー
ルして結晶化するのがよい。
【0017】上記の酸化物(特にチタン酸化物)は膜厚
0.01〜10nmで堆積させるのがよい。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例について説明する。
【0019】まず、図9及び図10について、本発明に基
づく方法によって作製されたPZT強誘電体キャパシタ
CAPと、これを組み込んだ半導体デバイス(例えば、
不揮発性記憶素子であるFRAM)のCUBタイプのメ
モリセルを説明する。
【0020】本実施例のPZTキャパシタCAPは、ス
タック型のセルキャパシタとして、下部電極としてのイ
リジウム(Ir)層13と、その上にチタン酸化物の堆積
層31を介してゾルーゲル法、スパッタリング法又はCV
D(Chemical Vapor Deposition)法によって形成された
PZT薄膜14と、更にこの上に上部電極として設けられ
たイリジウム(Ir)層15とによって構成されている。
なお、下部電極13下にはTiN、RuO2 等のバリヤ層
30が設けられ、絶縁層1のコンタクトホール19に被着さ
れたポリシリコン層(プラグ)20を介してシリコン基板
側と接続されている。
【0021】従って、このキャパシタCAPは、上下の
両電極ともにイリジウム金属を用いていることに、第1
の特徴がある。これらの電極3及び5はそれぞれ、電子
線加熱方式の真空蒸着法によって 100〜300nm(例えば 2
00nm)の膜厚に形成されてよい。
【0022】また、PZT薄膜14は、TiOX (酸化チ
タン)層31をいわば核付けしたイリジウム下部電極13上
にゾルーゲル法で形成され、かつ、ゾル状態(又は非晶
質)での組成がPb過剰であってPb含有量がZrとT
iとの合計量に対して原子数比で(1.02〜1.50)倍であ
ることが、第2の特徴である。例えば、PZT薄膜14
は、Pb:Zr:Ti=1.1 :0.5 :0.5 の組成で 300
nmの膜厚に形成されてよい。
【0023】そして、このPZT薄膜14は、その結晶化
時のアニール又は/及び結晶化後のポストアニールの加
熱温度を 625℃以上(望ましくは 750℃以下)として形
成されることにより、表面に析出するPbを主体とする
構造遷移層が消失していることが、第3の特徴である。
【0024】こうしたPZTキャパシタCAPを有する
FRAMのメモリセルにおいては、例えばP- 型シリコ
ン基板17の一主面には、フィールド酸化膜7で区画され
た素子領域が形成され、ここに、MOSトランジスタか
らなるトランスファゲートTRとキャパシタCAPとか
らなるメモリセルM−CELが設けられている。
【0025】トランスファゲートTRにおいては、例え
ばN+ 型ソース領域10とN+ 型ドレイン領域8が不純物
拡散でそれぞれ形成され、これら両領域間にはゲート酸
化膜11を介してワードライン9(WL)が設けられ、ソ
ース領域10にはSiO2 等の絶縁層1のコンタクトホー
ル18を介してビットライン16(BL)が接続されてい
る。
【0026】次に、上記の強誘電体キャパシタCAPの
基本的な作製方法を図1について説明する。
【0027】まず、工程1において、Siウエハ上に形
成したSiO2 層1Aにコンタクトホール19を開け、こ
のコンタクトホールにポリシリコンプラグ層20をフォト
リソグラフィ技術によって選択的に形成し、更にこの上
に膜厚 200nmのTiN薄膜のバリアメタル30を反応性ス
パッタ法によって形成する。
【0028】次いで、工程2において、工程1で形成し
たTiN薄膜20上に膜厚 200nmのIr(イリジウム)薄
膜13(下部電極)をスパッタリング又は電子線加熱方式
の蒸着法によって形成する。
【0029】次いで、工程3において、工程2で形成し
たIr薄膜13上に、TiO2 ターゲットを用いたRFス
パッタリング法により膜厚2nm相当のTiOX 31を堆積
させる。このTiOX 31がPZT結晶の核として働く。
【0030】次いで、工程4において、膜厚 200nmの非
晶質状態のPZT薄膜32をゾルーゲル法により形成す
る。非晶質薄膜の形成温度は 480℃(10分間、空気中)
であった。このゾルーゲル法の原料(PZT前駆体)溶
液は、Pb(CH3 COO)2・3H2 O、Ti{(CH
3)2 CHO}4 、Zr{CH3(CH2)2 CH2 O}4
びNH(CH2 CH2 OH)2のCH3 OC2 4 OH溶
液であってよく、これを塗布、乾燥する。この原料溶液
(又は非晶質薄膜)32の組成は、Pb過剰であって原子
数比でPb:Zr:Ti=1.1 :0.5 :0.5 であってよ
い。
【0031】次いで、工程5において、工程4で形成し
た非晶質PZT薄膜32を含酸素雰囲気中又は大気中で 6
25℃〜750 ℃で10分間、アニール(焼結)する。この焼
結処理によってPZTは結晶化し、ペロブスカイト構造
の強誘電体薄膜14になる。この結晶化の際に、非晶質P
ZT32とIr13との界面のTiOX 31がPZTの核密度
を増加させ、緻密な構造の薄膜14を形成させる。
【0032】次いで、工程6において、工程5で形成し
たペロブスカイト結晶のPZT薄膜14上に膜厚 200nmの
Ir(イリジウム)上部電極15をスパッタリング又は電
子線加熱方式の蒸着法により形成する。これにより、P
ZTキャパシタCAPが形成される。
【0033】上記のようにしてPZTキャパシタCAP
を作製する際に、主として上述した3つの特徴点を有す
ることがキャパシタ性能(特に分極疲労の防止)にとっ
て極めて重要である。
【0034】(1).まず、電極物質について述べる。
一般に、PZTキャパシタの電極にはPt(但し、上部
電極のみにAuが使用される場合もある。)などの酸化
されない物質が用いられる。これに対して、本発明者
は、金属Irを下部と上部の両方の電極に用いることに
よって分極疲労を緩和することに成功したのである。
【0035】図2には、下部電極がIrからなるAu/
PZT/Ir、Pt/PZT/Ir及びIr/PZT/
Ir構造の各PZTキャパシタの分極疲労特性の比較を
示す。なお、図3には、PZT薄膜についての残留分極
密度のヒステリシス曲線を示す。
【0036】図2から、上部電極にAuを用いたキャパ
シタにおいては、 106回以上の反転によって残留分極密
度がほとんどゼロまで減少しており、また、上部電極に
Ptを用いたキャパシタにおいては疲労特性が僅かに向
上しているが、2×106 回以上の反転において急激な分
極特性の低下が観測される。しかし、上部電極にIrを
用いた場合、2×109 回まで分極特性の減少が見られな
い。
【0037】このように、分極疲労特性は電極物質にも
強く依存し、上下の両電極をIrとした本実施例のキャ
パシタは、他のものに比べて分極反転時の残留分極密度
(Pr)が安定し、非常に優れていることが明らかであ
る。これは、Ir金属の耐酸化性等に寄因するものと思
われる。
【0038】(2).次に、PZTの結晶化方向の制御
について述べる。上記したようにチタン酸化物31を堆積
させた(Ti−seeding)Ir下部電極13上に非晶質PZ
T32を堆積させて、結晶化温度以上に加熱すると、両層
32−13の界面のチタン酸化物31の近傍でPZT結晶化の
核形成が起き、厚み方向に結晶化が進行する。この結晶
化過程によって図4(C)のように柱状の粒子構造14A
が形成され、過剰な鉛などが表面に押し出され、PZT
層14の表面にPbを主体とする構造遷移層33を形成す
る。
【0039】しかし、このような不均一核生成による結
晶化が起きるのは、過剰な鉛を含むPZT前駆体溶液を
用いた場合のみである。ここで用いた溶液組成は原子数
比でPb:Zr:Ti=1.0 :0.5 :0.5 、1.1 :0.5
:0.5 及び1.2 :0.5 :0.5の3種類である。TiOX
核付け層を設け、Ti−seeding したIr下部電極13上
に形成したPZT薄膜の微細構造を透過型電子顕微鏡T
EMのスケッチとして図4に示す(但し、TiOX 核付
け層は簡略化のために図示省略した。)が、上記組成に
対応してそれぞれ塊状、柱状、柱状の粒子構造が得られ
る。
【0040】即ち、前駆体溶液(又は非晶質PZT)の
Pb濃度が低い場合(Pb=1.0 )は、図4(A)のよ
うに塊状の粒子14Bの集合体でしかPZT薄膜14’が形
成されないが、同じ焼結温度(650℃)で同Pb濃度が過
剰であると(Pb>1.0 、特にPb≧1.02を満たすPb
=1.1 又はPb=1.2 )、柱状の粒子構造14Aが得られ
る。
【0041】好適なPZT前駆体溶液の組成は、Pb=
1.02〜1.50(Zr+Ti=1.0 に対して)とする(但
し、Ti/Zr比は任意の割合とする)。Pb濃度が低
すぎると、上述した柱状構造(PZT結晶化方向の制
御)が実現し難く、逆にPb濃度が高すぎると、上述し
た構造遷移層の表面析出量が多くなり、消失し難くな
る。
【0042】また、低い焼結温度(600℃)では図4
(C)のように構造遷移層33が生じ易いのに対し、焼結
温度を制御して 625℃以上、例えば 650℃にすることに
よって構造遷移層33が消失する。但し、あまり焼結温度
が高いと、PZT結晶が生成し難いので、 750℃以下と
するのがよい。
【0043】なお、図5には、酸化チタンを核付けした
Ir下部電極上に形成したPZT薄膜14の表面のSEM
(走査型電子顕微鏡)像を示すが、PZTは粒径 100nm
以下の微細な粒子であって緻密であることが分かる。
【0044】図6には、上記した各Pb濃度の原料から
得られたPZT薄膜上に、Ir上部電極を蒸着して作製
した各PZTキャパシタの分極疲労特性の組成依存性を
示す。
【0045】これによれば、Pb=1.0 のPZTキャパ
シタの残留分極密度は、 107回の反転によって、ほとん
どゼロまで減少している。これに対して、Pb=1.1 、
1.2のPZTキャパシタにおいては、 108回の反転にお
いても残留分極密度の減少が見られない。
【0046】このように、Ti−seeding と過剰Pbを
含む前駆体溶液を用いて一方向に結晶成長させることに
よっても、疲労特性が大幅に向上する。
【0047】次に、上記のように、TiOX を核付けし
たIr下部電極上に形成したPZT薄膜と、TiOX
核付けしないPt/TiN電極上に形成したPZT薄膜
とについて、電気特性を比較する。
【0048】図7にI−V特性を示すが、このデータに
よれば、Pt/TiN下部電極上に形成したPZT薄膜
の漏れ電流値は印加電圧の増加に伴って著しい増加を示
すが、TiOX を核付けしたIr下部電極を使用した場
合、漏れ電流値が約1×10-7A/cm2であり、優れたI−
V特性を示すことが分かる。
【0049】(3).次に、PZTの焼結(アニール)
温度について述べる。PZTのアニール温度と分極疲労
特性との関係を図8に示す。
【0050】これによれば、 600℃で形成したPZT
は、 108回の分極反転で残留分極密度がほとんどゼロま
で減少する。しかし、 625℃で形成したキャパシタの分
極特性は、著しく向上し、また、 625℃から700 ℃で形
成した試料においては、 108回の反転においても残留分
極密度の減少が殆ど見られない。この理由は、 625℃以
上で表面に形成された過剰Pbの構造遷移層33が消失す
るために、疲労特性が向上したものと考えられる。
【0051】以上のことから、本実施例の方法のポイン
トは、(1)電極物質にIrを用いる、(2)Ti−se
eding 法と過剰Pbの溶液を用いる、(3)表面の構造
遷移層が消失する温度以上でPZTの結晶化を行うこと
によって、分極疲労しないPZTキャパシタの形成が可
能である。
【0052】次に、本実施例によるPZTキャパシタを
組み込んだ半導体デバイス、例えば不揮発性メモリであ
るFRAMのメモリセル(例えばスタック型のもの)を
説明する。
【0053】まず、本実施例によるFRAMのメモリセ
ルの製造方法を図11〜図16に基づいて説明する。
【0054】まず、図11のように、P- 型シリコン基板
(ウエハ)1上に選択酸化法によりフィールド酸化膜7
を形成し、熱酸化法によるゲート酸化膜11及び化学的気
相成長法によるポリシリコンワードライン9(WL)を
それぞれ形成し、更にAs等のN型不純物の熱拡散でN
+ 型ソース領域10及びドレイン領域8をそれぞれ形成す
る。
【0055】そして、全面に化学的気相成長法で堆積さ
せたSiO2 絶縁層1Aに対し、ソース領域10上にフォ
トリソグラフィでコンタクトホール19を形成する。
【0056】次いで、図12のように、コンタクトホール
19においてソース領域10に接触するようにポリシリコン
層20を被着し、この上にTiNバリヤ層30、Ir下部電
極13を形成し、更にTiOX 層31をスパッタで形成す
る。これは、全面に被着したポリSi層、TiN層、I
r層及びTiOX 層をフォトリソグラフィでパターニン
グすることにより形成可能である。
【0057】次いで、図13のように、下部電極13及びT
iOX 層31を含め全面にスピンコート法又はディップコ
ート法によって、上述したPb過剰のゾルーゲル原料溶
液32Aを塗布する。
【0058】次いで、原料溶液32Aを塗布したウェハを
所定の温度(100〜300 ℃、例えば 170℃)で例えば3分
間加熱し、塗布した溶液の乾燥を行い、乾燥ゲル膜32B
を形成する。
【0059】次いで、乾燥を完了したウエハを 480℃で
処理して、図14のように非晶質化32した。そして、大気
中でペロブスカイト結晶の上述した柱状構造を生成し、
かつ表面の構造遷移層33が消失する温度(625℃以上、例
えば 650℃)で例えば10分間焼結(酸化焼結)し、図15
のように、強誘電体膜14を全面に形成する。
【0060】なお、強誘電体膜14を所定の膜厚(例えば
2000Å)に形成するには、必要に応じて図13の塗布工程
と乾燥工程と図15の焼結工程とを繰り返し、一度に目的
とする塗布厚にするのではなく、乾燥膜を積層して最終
膜厚を得ることができる。
【0061】次いで、図16のように、全面に形成した強
誘電体薄膜14の不要な部分をドライエッチング法などに
よって除去し、下部電極13上にPZT強誘電体膜14を所
定パターンに形成する。
【0062】次いで、スパッタリングによってイリジウ
ムを被着し、フォトリソグラフィによって、強誘電体薄
膜14との接合部にイリジウムからなる上部電極15を所定
パターンに形成する。
【0063】更に、公知の方法で図10に示した層間絶縁
膜1B、コンタクトホール18、ビットライン16(BL)
をそれぞれ形成し、図10に示した如きメモリセルM−C
ELを作製する。
【0064】以上、本発明の実施例を説明したが、上述
の実施例は本発明の技術的思想に基いて更に変形が可能
である。
【0065】例えば、電極材料としては、下部電極はI
rであることを要するが、上部電極はIr以外にも、P
d、Ru、W、Ti、Cr、Niの如き材料が代替可能
である。これらはいずれも、酸化され易い(酸化物とな
り易い)ものである。これらは単独又は複数使用してよ
いし、或いは他の金属と混合してもよい。
【0066】また、下部電極の表面に堆積させる核付け
物質としては、TiO2 等のTiOX を用いたが、常温
下で酸化物となり易い金属であれば、Tiをはじめ、T
i以外のZr、Pb、La、Zn、Nb、Feの元素の
うちの1種又は1種以上の酸化物を電極上に堆積させる
ことができる。
【0067】ここで使用可能な上記金属のうち、La、
Zn、Nb及びFeは強誘電体膜に添加可能な元素であ
る。Ti、Zr及びPbはPZTの主成分である。
【0068】上記金属の酸化物を形成するには、スパッ
タ法だけでなく、高真空中での電子線加熱方式の蒸着法
などにより、Ti、Zr、Pb、Sr、Ba、La、Z
n、Nb、Feを堆積させた後、含酸素環境(例えば、
大気中)で自然酸化させる方法も可能である。
【0069】この場合、中でもTiは極めて活性な物質
であるため、電子線加熱方式の蒸着法により形成される
堆積物は蒸着室中の残留酸素により酸化されるので、強
いて酸化処理を行う必要がない。TiOX の膜厚は0.01
nmから10nmが好ましい。酸化物の堆積方法はスパッタ
法、CVD法、蒸着法が挙げられる。
【0070】核付けによる効果は電極層の厚みに係わら
ず期待できることから、電極層の厚みは0.05nm以上とし
てよい。
【0071】PZTの形成方法としては、一度の結晶化
によって形成した柱状構造薄膜上に、非晶質状PZTを
再度堆積させた後に結晶化させ、積層構造にすることも
可能である。
【0072】非晶質PZTの形成方法として、上述の実
施例においてはゾルーゲル法を用いている。しかし、ス
パッタリング法やCVD法においても、基板温度を 500
℃以下に設定することによって、やはり非晶質PZTの
形成が可能である。従って、これらの手法によってPb
過剰な非晶質PZT薄膜を形成し、図1の工程5及び工
程6を実施すれば、上述したと同様の効果が得られる。
【0073】また、上述した表面の構造遷移層を消失さ
せるには、PZTの結晶化温度を 625℃以上とするのが
よいが、このような温度条件は、PZT結晶化後のポス
トアニール時に採用してもよい。即ち、ポストアニール
温度を 625℃以上としても、上述の構造遷移層を消失さ
せることができる。
【0074】使用可能な強誘電体膜の材質は、上記のP
ZT以外にも、PZTにNb、Zr、Fe等を添加した
PZT、PLT((Pb,La)X (Ti,Zr)1-X
3)等であってよい。
【0075】本発明に基づく強誘電体膜は、例えば図1
や図10に示したIr/PZT/Ir/バリヤ層/ポリ−
Si構造のキャパシタ(スタック型キャパシタ)を有す
るデバイスに適用可能であるが、これに限らず、SiO
2 膜上に上述のスタック型キャパシタを設けてこのキャ
パシタの下部電極を延設してトランスファゲートのソー
ス領域と接続する構造としてよいし、或いはスタック型
ではなく、いわゆるトレンチ(溝)内にキャパシタを組
み込んだ構造のキャパシタにも適用可能である。また、
FRAM以外の用途にも適用できる。また、COB(Cel
l over Bitline)タイプのメモリセルにも適用可能であ
る。
【0076】
【発明の作用効果】本発明は、上述した如く、イリジウ
ムを主体とする電極材料によって前記第1の電極を形成
し、前記第1の電極と前記強誘電体膜との界面に、前記
強誘電体膜の構成元素のうちの少なくとも1種の元素の
酸化物(特にチタン酸化物)を堆積させ、この酸化物が
堆積した前記第1の電極上に、前記強誘電体膜の特定構
成元素(特に鉛)を過剰に含有する強誘電体膜材料層を
形成し、前記特定構成元素を主体とする表面析出物(特
に後述する構造遷移層)が実質的に消失する温度で加熱
処理して、前記強誘電体膜を形成しているので、(1)
最適な電極物質の選定、(2)結晶成長方向の制御、及
び(3)最適なアニール温度という重要な条件を全て満
足し、分極疲労しない強誘電体キャパシタの製造が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくPZTキャパシタの作製フロー
を示す概略断面図である。
【図2】電極材質によるPZTキャパシタの残留分極密
度と分極反転回数との関係(バイポーラパルス電圧±5
V)を比較して示すグラフである。
【図3】同PZT薄膜の分極値のヒステリシス曲線図で
ある。
【図4】同PZTキャパシタのPb濃度とアニール温度
による構造を比較して示す概略断面図である。
【図5】TiOX を核付けしたIr電極上に形成したP
ZT薄膜のSEM像のスケッチ図である。
【図6】同PZTキャパシタのPb濃度による残留分極
密度と分極反転回数との関係を示すグラフである。
【図7】各種電極上に形成したPZT薄膜のI−V特性
図である。
【図8】同PZTキャパシタのアニール温度による残留
分極密度と分極反転回数との関係を比較して示すグラフ
である。
【図9】同PZTキャパシタを組み込んだ半導体デバイ
ス(FRAM)の概略断面図である。
【図10】同PZTキャパシタを組み込んだFRAMのメ
モリセルを示す概略断面図である。
【図11】同メモリセルの製造方法の一工程段階を示す拡
大断面図である。
【図12】同メモリセルの製造方法の他の一工程段階を示
す拡大断面図である。
【図13】同メモリセルの製造方法の他の一工程段階を示
す拡大断面図である。
【図14】同メモリセルの製造方法の他の一工程段階を示
す拡大断面図である。
【図15】同メモリセルの製造方法の他の一工程段階を示
す拡大断面図である。
【図16】同メモリセルの製造方法の更に他の一工程段階
を示す拡大断面図である。
【図17】従来例によるPZTキャパシタの概略断面図で
ある。
【図18】従来例によるPZTキャパシタを組み込んだ半
導体デバイス(FRAM)の概略断面図である。
【符号の説明】
8・・・N+ 型ドレイン領域 9(WL)・・・ワードライン 10・・・N+ 型ソース領域 13・・・Ir下部電極 14・・・強誘電体膜(PZT薄膜) 15・・・Ir上部電極 16(BL)・・・ビットライン 17・・・シリコン基板 20・・・ポリシリコン層 30・・・バリヤ層 31・・・TiOX 核付け層 32・・・非晶質PZT層 CAP・・・強誘電体キャパシタ TR・・・トランスファゲート M−CEL・・・メモリセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/8242 21/8247 29/788 29/792 (72)発明者 沼田 乾 茨城県稲敷郡美浦村木原2355番地 日本テ キサス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 西村 明俊 茨城県稲敷郡美浦村木原2355番地 日本テ キサス・インスツルメンツ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電極上に強誘電体膜及び第2の電
    極が順次積層された強誘電体キャパシタを作製するに際
    し、 イリジウムを主体とする電極材料によって前記第1の電
    極を形成する工程と、 前記第1の電極と前記強誘電体膜との界面に、前記強誘
    電体膜の構成元素のうちの少なくとも1種の元素の酸化
    物を堆積させる工程と、 この酸化物が堆積した前記第1の電極上に、前記強誘電
    体膜の特定構成元素を過剰に含有する強誘電体膜材料層
    を形成する工程と、 前記特定構成元素を主体とする表面析出物が実質的に消
    失する温度で加熱処理して、前記強誘電体膜を形成する
    工程とを有する、強誘電体キャパシタの作製方法。
  2. 【請求項2】 イリジウムからなる下部電極上にジルコ
    ン酸チタン酸鉛層と酸化され易い金属からなる上部電極
    とが順次積層された強誘電体キャパシタを作製するに際
    し、 前記下部電極上にチタン酸化物を堆積させた後、 鉛を過剰に含有するジルコン酸チタン酸鉛の非晶質層を
    前記下部電極上に形成し、 過剰な鉛を主体とする表面析出物が実質的に消失する温
    度で、ジルコン酸チタン酸鉛の結晶層を形成するための
    アニールを行うか、又は/及び、前記結晶層のポストア
    ニールを行い、 この結晶層上に前記上部電極を形成する、請求項1に記
    載した方法。
  3. 【請求項3】 ジルコン酸チタン酸鉛の非晶質層の鉛含
    有量をジルコニウムとチタンとの合計量に対して原子数
    比で(1.02〜1.50)倍とし、アニール又はポストアニー
    ルを 625℃以上で行う、請求項2に記載した方法。
  4. 【請求項4】 ゾルーゲル法に基づいて、チタン酸化物
    を堆積させた下部電極上に、鉛を過剰に含有するジルコ
    ン酸チタン酸鉛の前駆体溶液を塗布し、この塗布された
    前駆体溶液を加熱処理してジルコン酸チタン酸鉛の非晶
    質層を形成し、更にこの非晶質層をアニールして結晶化
    する、請求項2又は3に記載した方法。
  5. 【請求項5】 酸化物を膜厚0.01〜10nmで堆積させる、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載した強誘電体キャパ
    シタ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載した
    方法によって、メモリセルに強誘電体キャパシタを作製
    する、強誘電体メモリ装置の製造方法。
JP8181358A 1996-06-21 1996-06-21 強誘電体キャパシタの作製方法及び強誘電体メモリ装置の製造方法 Withdrawn JPH1012832A (ja)

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