JPH10508312A - アミノ酸核酸 - Google Patents

アミノ酸核酸

Info

Publication number
JPH10508312A
JPH10508312A JP8515518A JP51551895A JPH10508312A JP H10508312 A JPH10508312 A JP H10508312A JP 8515518 A JP8515518 A JP 8515518A JP 51551895 A JP51551895 A JP 51551895A JP H10508312 A JPH10508312 A JP H10508312A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
onh
och
sch
noh
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8515518A
Other languages
English (en)
Inventor
ラマサミイ,カンダサミイ
ワン,グアンギ
セイフアート,ウイルフライド
Original Assignee
アイ・シー・エヌ・フアーマシユーテイカルズ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アイ・シー・エヌ・フアーマシユーテイカルズ filed Critical アイ・シー・エヌ・フアーマシユーテイカルズ
Publication of JPH10508312A publication Critical patent/JPH10508312A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D239/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings
    • C07D239/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D239/24Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D239/28Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D239/46Two or more oxygen, sulphur or nitrogen atoms
    • C07D239/52Two oxygen atoms
    • C07D239/54Two oxygen atoms as doubly bound oxygen atoms or as unsubstituted hydroxy radicals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D403/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00
    • C07D403/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings
    • C07D403/06Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings linked by a carbon chain containing only aliphatic carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H21/00Compounds containing two or more mononucleotide units having separate phosphate or polyphosphate groups linked by saccharide radicals of nucleoside groups, e.g. nucleic acids

Abstract

(57)【要約】 本発明は、オリゴヌクレオチドを使用する手法で用いる通常のオリゴヌクレオチドよりも1つ以上優れた性質を有する種々の新規オリゴヌクレオチドアナログを提供する。本発明の化合物は、天然に存在する核酸のフラノース環をアミノ酸または修飾されたアミノアルコール残基で置き換えたオリゴヌクレオチドアナログとしてである。本発明の新規化合物のいくつかの具体例は遺伝子発現のアンチセンス制御で特に有用である。また、本発明の化合物は、核酸ハイブリダイゼーションプローブとしてまたはプライマーとして使用できる。本発明のもう1つの面は、本発明のオリゴヌクレオチドアナログのモノマー前駆体を提供する。これらのモノマー前駆体は、本発明のポリヌクレオチドアナログを合成するのに使用できる。本発明のもう1つの面は、病気の治療または予防のためのポリヌクレオチドアナログの組成物を提供する。本発明の更にもう1つの面は、病気、特にウイルス感染および細胞増殖障害を治療または予防する方法を提供する。本発明の治療方法は、アンチセンス阻害剤として使用される本発明のポリヌクレオチドアナログの有効量を投与する工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 アミノ酸核酸 発明の分野 本発明は、フラノース環を欠くポリヌクレオチドアナログに関する。 発明の背景 水素結合によって相補的核酸(すなわち、センス鎖)に特異的に配列を結合さ せて遺伝子発現を阻害するオリゴヌクレオチドは通常アンチセンスオリゴヌクレ オチドと言われる。これらの合成オリゴヌクレオチドは標的(mRNA)に結合 し、それにより、メッセンジャーRNAの翻訳を阻害する。このアンチセンスの 原理(Uhlmann,E.ら,Chem.Reviews,1990,90, 543−584;およびStein,C.A.ら,Cancer Res.,1 988,48,2659−2688)は天然では遺伝子発現を調節するのに用い られている。このアンチセンスの原理は、実験室で、遺伝子発現を阻害するのみ ならず遺伝子発現を活性化するのにも用いられたきた。Zamecnikおよび Stephensonは、治療目的で合成オリゴヌクレオチドを使用することを 1978年 に提案した最初の研究者であった(Stephenson,M.L.;およびZ amecnik,P.C.,Proc.Natil.Acad.Sci.USA ,1978,75,280および285)。アンチセンスポリヌクレオチドの特 異的阻害は、アンチセンスオリゴヌクレオチドの複素環塩基とウイルス核酸の塩 基との間の特異的Watson−Crick塩基対合に基づく。相補的核酸に対 するオリゴヌクレオチドの結合方法はハイブリダイゼーションと呼ばれている。 病気の進行に必要なタンパク質をコードするmRNA塩基配列と相補的な塩基配 列を有するオリゴマーは特に興味深い。mRNAに対して特異的にハイブリダイ ズすることによって、該mRNAによってコードされるタンパク質の合成は撹乱 し得る。 未修飾オリゴヌクレオチド、すなわち、DNA構造を有するオリゴヌクレオチ ドの調製は、過去10年間における多くの研究グループにとって興味の中心であ った。亜リン酸トリエステル法としてLetsinger(Letsinger, R.L,;およびLunSford,W.B.,J.Amer.Chem.Soc .,1976,98,3655)によって元来導入されたCaruthers( McBride,L.J.;および Caruthers,M.H.,Tetrahedron Letts.198 3,24,245)に準じたホスホルアミダイト類を介する合成は、現在、ホス ホジエステルオリゴヌクレオチドの調製に最も効果的な方法である。通常のすな わち未修飾のオリゴヌクレオチドがアンチセンスオリゴヌクレオチドとして使用 される場合、ヌクレアーゼに対する不安定性および不十分な膜貫通の問題が生起 した。翻訳を妨害できるアンチセンスオリゴヌクレオチドでは、該オリゴヌクレ オチドは改変されていない細胞の内部に到達しなければならない。アンチセンス 阻害で使用されるオリゴヌクレオチドの有用な特性は、(i)細胞外および細胞内 酵素に対するオリゴヌクレオチドの安定性;(ii)細胞膜を通って侵入する能 力;および(iii)標的DNAまたはRNAにハイブリダイズする能力を含む (Agarwal,K.L.ら,Nucleic Acids Res.,19 79,,3009;Agawal,S.らProc.Natl.Acad.S ci.USA.1988,85,7079)。かくして、アンチセンスとして使 用する、またはプライマーもしくはハイブリダイゼーションプローブとして使用 するための優れた特性を有するポリヌクレオチドアナ ログを提供するのは興味深い。 修飾されたポリヌクレオチドは過去に合成されており、これらのポリヌクレオ チドの修飾はメチルホスホネート類、ホスホロチオエート類、種々のアミデート 類および核酸種の糖部分を含む。これらの骨格置換は、増強された安定性をある 程度付与するが、その結果、結合においてキラルなリンが生じ、かくして2nジ アステレオマー(ここに、nはオリゴマーにおける修飾ジエステル結合の数であ る)の形成に導くという欠点に悩んでいる。これらの多数ジアステレオマーの存 在は、修飾オリゴヌクレオチドが標的配列にハイブリダイズする能力を著しく弱 める。また、これらの置換のうちいくつかは負電荷を有する能力を保持し、荷電 した基の存在は化合物が細胞膜に侵入する能力を低下させる。結合の正確な種類 に応じて、これらの修飾結合に関連した多数の他の不利がある。 糖修飾を含むいくつかのオリゴヌクレオチドアナログが合成されている。従前 に使用された(デオキシ)リボース核酸の糖修飾は、改良された構造、特に細胞 摂取を改良してきた構造であると認識されてきたものを供するための、α−DN A、ホモDNA、モルホリノおよびチオヌクレオチドならびにペプチド 核酸(PNA)を含む。かかるアナログ類に到達するための一般的合成スキーム では、ポリマー担体に、または五価または三価の酸化状態であるリン原子を持つ 配列−特異的3’−ヌクレオチドに結合した、ヌクレオシドまたはそのヌクレオ チドの第一級ヒドロキシル基を含まなければならない。特異的カップリング方法 は、亜リン酸トリエステル(ホスホルアミダイト)、リンジエステル、および水 素ホスホネート手法と呼ばれてきた。商業的に入手可能なモノマーおよびポリマ ー担体に結合したモノマーは、貯蔵を可能とし、カップリングプロセスの間の非 特異的反応を防止するための保護されたリン原子と共に、保護された塩基(G、 A、C、T、Uおよび他の複素環)を有するかかる方法のために入手可能である 。 修飾された糖、非イオン性骨格または非環式ポリアミド(PNA)を含有する 核酸種は、遺伝子変調に有用な以下の特性:デュプレックス安定性(ハイブリダ イゼーション効率の)の増強、増大した標的特異性、ヌクレアーゼに対する安定 性、改良された細胞摂取、および核酸の重要な終止事象(例えば、RNaseH 活性、接触切断、ハイブリダイゼーション阻止その他)における助力のうちの1 つ以上をある程度有する。また、カル ボネートジエステル類を使用することも提案されている。しかしながら、これら の化合物は、高度に不安定であって、カルボネートジエステルのリンクは、ホス ホジエステルにおけるリンによって呈される四面体立体配置を維持しない。同様 に、キラルでないがカルバメート結合は、三方晶系対称性を付与し、この結合を 有するポリdTはポリdAとは強力にハイブリダイズしないことが示されている (Coull,J.M.ら,Tetrahedron Letts.,1987 ,28,745;Stirchak,E.P.ら,J.Org.Chem.,1 987,52,4202)。 より最近では、非環式糖アナログの報告が文献で出現してきた(August yns,K.A.ら,Nucleic Acids Res.,1991,19 ,2587−2593)。これらの非環式ヌクレオシドのオリゴヌクレオチドへ の取り込みは、オリゴマーで形成されたリンカーの数に応じて、Tmの降下を引 き起こした。これらのオリゴヌクレオチドは酵素的に安定であって、相補的配列 とで塩基対合を形成することが判明した。ポリヌクレオチドおよび公知のポリヌ クレオチドアナログの欠点に鑑みると、アンチセンス阻害およびオリゴマーを使 用する他の技術で使用する新しいポリヌクレオチドアナログを提供することは興 味深い。 糖および骨格成分を共に修飾することを狙った試みは治療剤としての使用、お よび他の方法における使用でいくつかの欠点を有する。よって、これらの性質に おけるなお大きい改良が、効果的な治療剤、診断剤および研究手段が利用できる ようになる前に要求されている。従って、医薬化合物としての改良されたオリゴ ヌクレオチドのオリゴマーアナログに対する長年の要求が存在する。 本発明は、ヌクレアーゼ消化に対する改良された耐性(抵抗性)を有し、かつ 生理学的条件下で増大した安定性を有し、かつ細胞浸透性を増強し得るように中 性もしくは正に荷電した、新規なオリゴヌクレオチド、およびその構造的前駆体 を提供する。さらに、本発明の新規オリゴヌクレオチドは、核酸ハイブリダイゼ ーション標的に関するハイブリダイゼーション特性を改良した。 本発明のオリゴマーは、一般に、複素環塩基を標的核酸に配列特異的に結合さ せるのに適した、一連の特定のリンカーまたはモノマーよりなるものとして特徴 付けられる。オリゴマーに 取り込まれた場合、本明細書に記載する特定リンカーは、単一水素結合よりも大 きな力を有し得、それにより、結合能力のある立体配置の形成を供する。 本発明のヌクレオモノマーは、一般に、天然に存在するヌクレオチドで見い出 されるフラノース環を、アミノ酸又は修飾されたアミノアルコール残基で置き換 える部分または残基で特徴付けられる。本発明の例示的モノマーおよびオリゴマ ーは式1ないし41で示される。本明細書に記載されたこれらのモノマーのオリ ゴヌクレオチドへの取り込みにより、改良された特性を持つ化合物が合成でき、 これらの改良された特性は、(i)ホスホジエステル結合に関連する電荷を除去 することに由来する増大された親油性(Dalge,J.M.ら,Nuclei c Acids Res.,1991,19,1805)および(ii)ヌクレ アーゼのごとき酵素による分解に対する抵抗性を含む。これらのモノマーを含有 するオリゴマーは、標的配列へのハイブリダイゼーションにつきかなり安定であ り得、また、1つ以上の適用において未修飾ヌクレオシド残基よりも優れ得る。 発明の概要 本発明は、オリゴヌクレオチドを使用する手法で用いる通常のオリゴヌクレオ チドよりも優れた1つ以上の性質を有する種々の新規オリゴヌクレオチドアナロ グを提供する。本発明の化合物は、天然に存在する核酸のフラノース環をアミノ 酸または修飾されたアミノアルコール残基で置き換えたオリゴヌクレオチドアナ ログである。本発明の新規化合物のいくつかの化合物は、遺伝子発現のアンチセ ンス制御で特に有用である。また、本発明の化合物は、核酸ハイブリダイゼーシ ョンプローブとしてまたはプライマーとしても使用できる。 本発明のもう1つの面は、本発明のオリゴヌクレオチドアナログのモノマー前 駆体を提供するものである。これらのモノマー前駆体は本発明ポリヌクレオチド アナログを合成するために使用できる。 本発明のもう1つの面は、病気の治療また予防のための本発明ポリヌクレオチ ドアナログの組成物を提供するものである。本発明のさらにもう1つの面は、病 気、特にウイルス感染および細胞増殖障害を治療または予防する方法を提供する ものである。本発明の病気治療方法は、有効量の本発明ポリヌクレオチ ドアナログをアンチセンス阻害剤として投与する工程を含む。 図面の簡単な記載: 図1ないし25は、本発明のモノマーおよびオリゴヌクレオチドを合成するの に使用できる化学反応の図である。 より詳しくは、図1はチミンおよびセリノールとの間の−CH2−CO−結合 を用いる、L−セリノールがカップリングしたチミンモノマーホスホルアミダイ トの合成を示す。 図2は、チミンおよびセリノールとの間の−CH2−CH2−結合を用いる、L −セリノールがカップリングしたチミンモノマーホスホルアミダイトの合成を示 す。 図3および4は、チミンおよびセリノールとの間の−CH2−CO−結合を用 いる、置換されたL−セリノールがカップリングしたチミンモノマーホスホルア ミダイトの合成を示す。 図5は、チミンおよびセリノールとの間の−CH2−CO−結合を用いる、ヌ クレオチド間結合の中央にヒドロキシルアミンを有する5原子長のヌクレオチド 間結合を持つT−T−ダイマーの合成を示す。 図6は、−CH2−CO−結合を介してN−エチルヒドロキシルアミンにチミ ンが結合したチミンモノマーホスホルアミダ イトの合成を示す。 図7は、L−セリンのNH2基が2−ヒドロキシアセチル基に結合し、かつヒ ドロキシ官能基がDMT基でブロックされた、L−セリノールがカップリングし たチミンモノマーホスホルアミダイトの合成を示す。このブロック形成は、2’ −5’結合で使用される。また、本図は、L−セリンのNH2基が2’−ヒドロ キシエチル官能基に結合したチミンモノマーの合成を示す。 図8は、2’−5’結合を持つヒドロキサメート骨格を有するT−T−ダイマ ーの合成を示す。このダイマーでは、1の形成ブロック(building block)はL −アスパラギン酸およびチミンからつくられ、他のものはL−セリンおよびチミ ンからつくられる。このダイマーは骨格に2個のさらなるアミド結合を有する。 図9は、2’−5’結合を持つヒドロキサメート骨格を有するT−T−ダイマ ーの合成を示す。このダイマーでは、1の形成ブロックはL−アスパラギン酸お よびチミンからつくられ、他のものはL−セリンおよびチミンからつくられる。 このダイマーは骨格においてその間のアミド結合を欠く。 図10は、β−アラニンがチミンおよびセリノールを連結させる、L−セリノ ール−β−アラニンがカップリングしたチミンモノマーホスホルアミダイトの合 成を示す。 図11は、アルキルアミンがチミンおよびセリノールを連結させる、L−セリ ノール−アルキルアミンがカップリングしたチミンモノマーホスホルアミダイト の合成を示す。 図12は、4’−5’結合での、ヒドロキサメート骨格を有するT−T−ダイ マーの合成を示す。ここに、ダイマーは、チミンおよびアスパラギン酸の間のア セチルリンカーを用いて、2個のL−アスパラギン酸単位および2個のチミン単 位からつくられる。 図13は、4’−5’結合での、ヒドロキサメート骨格を有するT−T−ダイ マーの合成を示す。ここに、ダイマーは、チミンおよびアスパラギン酸との間の エチルリンカーを用いて、2個のL−アスパラギン酸単位および2個のチミン単 位からつくられる。 図14は、N−ヒドロキシアミノ酸がカップリングしたチミン形成ブロックの 合成を示す。 図15は、チミンおよびアスパラギン酸の間のN−ヒドロキ シアミンリンカーを用いる、L−アスパラギン酸がカップリングしたチミン形成 ブロックの合成を示す。 図16は、4’−5’結合を用いる、ヒドロキサメート骨格を有するT−T− ダイマーの合成を示す。ここに、カルボン酸基はN−ヒドロキシアミンリンカー を介してチミン形成ブロックにカップリングする。 図17は、チミジン酢酸置換のN−ヒドロキシアミノ酸形成ブロック150お よびそのアナログ149の合成を示す。これらのモノマー形成ブロックはヒドロ キサメート骨格を持つ核酸の作成に有用である。 図18は、アミノ酸形成ブロック157および158を含有するチミジン酢酸 置換のヒドロキシルアミンの合成を示す。これらのモノマーは、ヒドロキシルア ミン官能基を持つアミド骨格を有する核酸を作成するのに有用である。 図19は、チミンおよびセリノールの間のヒドロキシルアミン部分を有する、 L−セリノールがカップリングしたチミジン形成ブロック166の合成を示す。 この形成ブロックは4’−5’結合の核酸を作成するのに有用である。 図20は、グルタミン酸−グリシンがカップリングしたチミ ジンモノマー174の合成を示す。このモノマー形成ブロックは、アミド骨格お よび2’−5’結合を持つ核酸の作成に有用である。 図21は、チミンおよびグリシノールの間のヒドロキシルアミン部分を有する 、グリシノール−グリシンがカップリングしたチミジン形成ブロック181およ び182の合成を示す。これらの形成ブロックは2’−5’結合の核酸を調製す るのに有用である。 図22ないし25は、リボースアミノ酸がカップリングしたチミジン形成ブロ ック191、199および207の合成を示す。これらの形成ブロックはリボー ス−アミド骨格を有するオリゴヌクレオチドを調製するのに有用である。 図25は、リボース−アミド骨格を有するオリゴヌクレオチド211の固相合 成を示す。 図23は、1−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)−2−[アミノ(チミ ニルアセチル)]−L−プロパン−3−O−(N,N−ジイソプロピル)−β− シアノエチルホスホルアミダイトの合成を示す。 図24は、1−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)−2 −[アミノ(チミニルアセチル)]−D−プロパン−3−O−(N,N−ジイソ プロピル)−β−シアノエチルホスホルアミダイトの合成を示す。 図25は、2−[(β−(4,4’−ジメトキシトリチル)−O−アセチル) アミノ]−3−チミニル−L−プロパン−1−O−(N,N−ジイソプロピル) −β−シアノエチルホスホルアミダイトの合成を示す。 図26は、N−(チミニルアセチル)−N−[[(2−イソブチル)オキシ] エチル]−O−ベンジルヒドロキシルアミンの合成を示す。 図27は、(2R,4S)−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2 −[N3−ベンゾイル(チミン−1−イル)]メチル−4−フタルイミド−ピロ リジンの合成を示す。 特別の具体例の詳細な記載: A.定義および略号: 本明細書の記載において、以下の語句を使用し、以下に示すように定義する。 本明細書で使用する「アンチセンス」療法なる語は、相補的標的核酸配列に特 異的に結合する、DNAまたはRNAオルゴ マー、またはそのアナログの投与またはin sutu生成をいう。該結合は通 常の塩基対相補性によることができるか、あるいは該結合は他のメカニズムを介 して、例えば、DNAデュプレックスに対する結合の場合、二重らせんの主要溝 中の特異的相互作用を介することができる。一般に、「アンチセンス」とは、当 該分野におけるこの記載で一般的に使用される一定範囲の技術をいい、オリゴヌ クレオチド配列への特異的結合に頼るいずれの療法も含む。アンチセンス遺伝子 調節の技術は、分子生物学の分野の当業者によく知られており、アンチセンス遺 伝子調節の記載は、例えば、米国特許第5,107,065号、米国特許第5, 166,195号、米国特許第5,087,617号、およびCrooke,A nnual Review Pharmacology Toxicology 1992,32:329−376で見い出すことができる。 「オリゴマー」または「オリゴヌクレオチド」なる語は互換性をもって使用さ れ、RNAおよびDNAのごとく天然に存在する化合物、ならびにその合成アナ ログを含み、本発明の化合物も含む。特に断りのない限り、「オリゴマー」およ び「オリゴヌクレオチド」なる語は、DNA/RNA双方およびその合 成アナログを指す。「オリゴマー」なる語は、ホスホジエステル結合またはいず れかの他の代替結合によって相互に共有結合した2以上のヌクレオモノマーを含 む化合物をいう。特に断りのない限り、長さの制限は「オリゴマー」なる語に与 えない。かくして、オリゴマーは2つのように少数の共有結合したヌクレオモノ マー(ダイマー)を有することができるか、あるいはかなり長いものであっても よい。オリゴマーは結合適格性であり得、かくして、一本鎖または二本鎖核酸配 列に塩基対合できる。また、オリゴマー(例えば、ダイマー〜ヘキサマー)は本 明細書に記載するごとく、より長いオリゴマーのシントンとして有用である。オ リゴマーは非塩基部分および偽ヌクレオシドを含有してもよい。 オリゴマーは、オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオシド、ポリデオキシリボ −ヌクレオチド(2’−デオキシ−D−リボースまたはその修飾形態を含有)、 すなわち、DNA、ポリリボヌクレオチド(D−リボースまたはその修飾形態を 含有)、すなわちRNA、ならびにプリンもしくはピリミジン塩基、または修飾 されたプリンもしくはピリミジン塩基のN−グリコシドもしくはC−グリコシド であるいずれの他のタイプのポリリ ボヌクレオチドも含む。また、本明細書で使用するオリゴマーには、隣接するヌ クレオモノマーがヒドロキサメート結合を介して結合した化合物も包含される。 フラノース環および/またはホスホジエステル結合のごとき、オリゴマーで通常 見い出される要素はいずれかの適当な機能的に同等な要素で置き換えることがで きる。「オリゴマー」なる語は、塩基のためのシャシーまたは支持体として働き 、該シャシーが配列依存的に標的核酸への結合を可能とするいずれの構造も含む ことを意図する。現在知られているオリゴマーは、(i)ホスホジエステルまた はホスホジエステルアナログ(ホスホロチオエート、メチルホスホネート等)結 合、(ii)非リン等電子体を含有する代替結合(リボアセタール、ホルムアセ タール、カルバメート等)、(iii)リボースまたはデオキシリボースの代わ りの、モルホリノ残基、炭素環残基またはアラビノースやヘキソースのような他 のフラノース糖および(iv)アミド結合を介して結合したヌクレオモノマーま たはいずれかの適当な代替結合を介して結合した非環式ヌクレオモノマーを有す るものとして特徴付けることができる4つのグループに定義できる。 本明細書で使用される「ヌクレオモノマー」なる語は、(2) 第2の部分に共有結合した(1)塩基からなる部分をいう。ヌクレオモノマーは ヌクレオシド、ヌクレオチドまたはアミノアルコールに結合した塩基をいう。ヌ クレオモノマー類は連結して、核酸の標的または相補的塩基配列に配列特異的に 結合するオリゴマーを形成できる。 本明細書で用いる「第2の部分」とは、ヌクレオモノマーに結合した化合物を いい、アミノ酸/アミノアルコール部分、通常、セリノール、アスパラギン酸、 グルタミン酸、グリシン、およびアミノ酸部分の修飾(例えば、1つ以上の水素 が他の官能基で置換された(式24−41参照)、あるいは1つのカルボン酸が アルコール、アミン、チオール、ヒドロキシルウミン等に官能化されたもの)を 含む化合物を含む。また、本明細書で定義されるヌクレオモノマーは、アミノ酸 またはアミノアルコールおよび/または遊離カルボキシル/ヒドロキシル基およ び/または遊離アミノ基および/またはその保護形態を有するアミノ酸/アルコ ールアナログに結合した塩基を含むと意図されたい 本明細書で使用する「ヌクレオシド」なる語は、プリン、ピリミジン、または 後記定義のそのアナログ形態を有するが、ホ スホジエステルアナログまたは修飾されたヌクレオシド間結合のごとき連結部分 を欠く、さらに後記するこのアミノ酸およびアミノアルコール誘導体をいう。「 5’」ヌクレオシドとは、リンカーに対する5’炭素カップリング点を提供する ヌクレオシドを意味する。リンカーの「5’」末端は5’ヌクレオシドにカップ リングする。リンカーの「3’」末端は次のヌクレオシド上の3’位に結合する 。もし3’および/または5’炭素を正確には含まない修飾ヌクレオシドが存在 すると、この「3’」および「5’」なる用語は、DNAおよびRNAに対する 類似性により、使用される鎖の極性を記載するのは当業者に理解されるであろう 。 本明細書で使用する「ヌクレオシド」なる語は、アミノアルコールおよび/ま たはアミノ酸アナログに共有結合し、かつ塩基とアミノ酸/アミノアルコールと の間のリンカーを含有する塩基をいう。ヌクレオシドなる語は通常リボヌクレオ シド、デオキシリボヌクレオシド、または塩基のN−グリコシドまたはC−グリ コシドであるいずれの他のヌクレオシドをも含む。 本明細書で使用する「ヌクレオチド」なる語は、リン酸基またはリン酸基アナ ログ(リン酸基におけると同一の酸化状態の リンを持つ基、例えば、チオホスフェート、アミダイト)を有するヌクレオシド をいう。 本明細書で使用する「Base」なる語は、広範囲の塩基をいい、プリンおよ びピリミジン複素環および複素環アナログおよびその互変異性体を含む。プリン はアデニン、グアニンおよびキサンチンを含み、例示的プリンアナログは8−オ キソ−N6−メチルアデニンおよび7−デアザキサンチンを含む。ピリミジンは ウラシルおよびシトシン、ならびに5−メチルシトシン、5−(1−プロピニル ウラシル)、5−(1−プロピニルシトシン)、5−メチルウラシルおよび4, 4−エタノシトシンのごときそれらのアナログを含む。適当な分子フラグメント 、例えば、ホスホジエステル骨格に結合した場合、「Base」は塩基対合関係に入 ることができ、これは、二本鎖DNAまたは同様の構造の他の二本鎖核酸で起こ る。また、塩基は三重らせん核酸で塩基対合関係に入ることもできる。 本明細書で使用する「糖修飾」なる語は、2’−デオキシリボース以外のいず れのアミノ酸またはアミノアルコール部分をもいう。 本明細書で使用する「アミノ酸/アルコール」なる語は、「R」 および「S」両異性体のいずれの天然アミノ酸およびアルコールをもいう。 本明細書で使用する「ヌクレオシド結合」なる語は、モノマー内に存在する結 合をいう。 本明細書で使用する「結合」なる語は、塩基をアミノ酸/アミノアルコールお よびその誘導体に結合させるのに使用する部分をいう。 本明細書で使用する「ヌクレオチド間結合」なる語は、ホスホジエステル部分 (O−P(O)(O)−O−)または隣接するヌクレオモノマーを共有結合させ る機能的同等部分をいう。 本明細書で使用する「代替結合」なる語は、隣接ヌクレオモノマーを共有結合 的にカップリングさせる天然基のいずれかのアナログまたはいずれかの適当な部 分をいう。代替結合は、例えば、ホスホロチオエートおよびメチルホスホネート のごときホスホジエステルアナログ、ならびに例えばアミド、ヒドロキサメート 、ヒドロキシルアミンのごとき非リン含有結合を含む。適当な結合は、本発明の 非リン含有結合(2’,5’結合、3’,5’結合および4’,5’結合)を含 む。 本明細書で使用する「架橋部分」なる語は、標的核酸とで共 有結合を形成するオリゴマーにおける基または部分をいう。架橋部分は、自然に (例えば、N4,N4−エタノシトシン)または光活性化(例えば、プソラレン) を介してオリゴマーを標的核酸に共有結合的に結合させる共有結合化合物を含む 。 本明細書で使用する「ブロッキング基」なる語は、オリゴマーまたはヌクレオ モノマーに共有結合的にカップリングするH以外の置換基、あるいは保護基とし ての、合成のためのカップリング基、OPO3-2、あるいは固体支持体、標識、 抗体、モノクローナル抗体またはそのフラグメントのごとき他の通常のコンジュ ゲートをいう。本明細書で使用する「ブロッキング基」なる語は、スラング的用 語に従って保護基に限定して解釈させるのを意図するものではなく、例えば、H −ホスホネートまたはホスホルアミダイトのごときカップリング基をも含むこと を意味する。 本明細書で使用する「保護基」なる語は、それに結合したO−原子、S−原子 またはN−原子を反応または結合に関与することから保護できる基をもいう。ヌ クレオモノマーおよびその導入における塩基部分に対するN−原子についてのか かる保護基は、当該分野で十分知られている。適当な保護基の非限定的 例は、ジイソブチルホルムアミジン、ベンゾイル、シリル等を含む。O−原子お よびS−原子に対する適当な保護基は、例えば、DMT、MMT、FMOCまた はエステルである。本明細書で使用する「保護基」は、それに結合したO−原子 、S−原子またはN−原子を反応または結合に関与することから保護できる基を も含む。ヌクレオモノマーにおけるO−、S−、およびN−原子のためのかかる 保護基は当該分野で公知であり、それらの導入方法も、当該分野で十分知られて いる。また、保護基はカルボン酸、チオール等における反応および結合を防ぐこ とができるいずれの基も含む。 本明細書で使用する「カップリング基」なる語は、水素ホスホネートおよびホ スホルアミダイトのごとき、ヌクレオモノマー間で結合または代替結合を生じる のに適した任意の基をもいう。 本明細書で使用する「コンジュゲート」または「コンジュゲート部分」なる語 は、末端またはそのオリゴマー内でオリゴマーに結合する基をもいう。コンジュ ゲートは、シリカゲル、制御された多孔性ガラスおよびポリスチレンのごとき固 体支持体;蛍光、化学ルミネッセンス、放射性原子または分子、酵素 部分およびレポーター基のごとき標識;ポリカチオン、血清タンパク質および糖 タンパク質ならびにポリマー等のごときオリゴマー輸送剤を含む。他のコンジュ ゲート部分は、O−コレストロール、ポリエチレングリコール(PEG)、アミ ノ酸、インターカレーター、ポリヌクレオチドクリアニング部分、架橋官能基、 脂質、ヒドロキサメート、アルキル化剤等を含む。 本明細書で使用する「シントン」なる語は、本発明のオリゴヌクレオチドアナ ログ内の構造単位をいう。 本明細書で使用する「トランスフェクション」なる語は、オリゴマーの細胞へ の増強された送達に適した任意の方法をもいう。 本明細書で使用する「対象」なる語は、植物、または哺乳動物、好ましくはヒ トを含めた動物をいう。 「誘導体」およびそのモノマー構成、オリゴマーなる語は、当該分野で通常に 認識されるものを含む。例えば、オリゴヌクレオチドは、インターカレーター、 DNA二重らせんの従たる溝および標識(放射性、蛍光性、酵素等)のごとき他 の任意に選択されたコンジュゲートと特異的に相互作用する物質のような種々の 部分に共有結合できる。これらのさらなる部分は、結 合それ自体の一部としての修飾骨格結合を介して誘導体化されたものであってよ い(が、必ずしもそうでなくてもよい)。例えば、アクリジンのごときインター カレーター類は、例えば、RNAまたはDNAの末端5’位、RNAの2’位に おいて、いずれかの利用できる−OHまたはSH、またはピリミジンの5位に作 成されたOHまたはSH、例えば、シトシンの5メチルの代わりの、5位におけ る−CH2CH2CH2OHまたは−CH2CH2CH2SHを含有する誘導体化形態 により結合したR−CH2−を通じて結合できる。通常の結合を介して結合した ものを含めた、広範囲の置換基を結合させることができる。従って、式(1)の オリゴマーにおける示したOH部分は、ホスホネート基によって置き換えること ができ、標準的な保護基によって保護でき、あるいは活性化した他のヌクレオチ ドへのさらなる結合を調製でき、あるいはコンジュゲート置換基に結合させるこ とができる。5’末端OHは、便宜には、リン酸化され、2’−OHまたは3’ 末端のOHもリン酸化できる。また、ヒドロキシルを標準的な保護基に誘導体化 することもできる。 本明細書で使用する「ホスホジエステルアナログ」なる語は、 通常のホスホジエステル結合のアナログならびに代替結合基をいう。これらの代 替結合基は、限定されるものではないが、O−P(O)がP(O)S、P(O) NR2、P(O)R、P(O)OR’で置き換えられ、ここでRがHまたはアル キル(1−7C)であって、R’がアルキル(C−7C)である具体例を含む。 同一オリゴマー中のすべてのホスホジエステルアナログが同一である必要はなく 、唯一の要件は、これらの結合のうちの少なくとも1つが本明細書で記載するご とく修飾されたヌクレオチド間結合であることである。 プリンおよびピリミジンの「アナログ」形態は当該分野で一般に知られている ものであり、その多くは、化学治療剤として使用されている。限定するものでは ないがその例は、4−アセチルシトシン、8−ヒドロキシ−N5−メチルアデニ ン、アジリジニルシトシン、偽イソシトシン、5−(カルボキシヒドロキシメチ ル)ウラシル、5−フルオロウラシル、5−ブロモウラシル、5−カルボキシメ チルアミノメチル−2−チオウラシル、5−カルボキシメチルアミノメチルウラ シル、ジヒドロウラシル、イノシン、N6−イソペンテニルアデニン、1−メチ ルアデニン、1−メチル偽ウラシル、1−メチルグアニン、1 −メチルイノシン、2,2−ジメチルグアニン、2−メチルアデニン、2−メチ ルグアニン、3−メチルシトシン、5−メチルシトシン、N6−メチルアデニン 、7−メチルアデニン、7−メチルグアニン、5−メチルアミノメチルウラシル 、5−メトキシアミノメチル−2−チオウラシル、ベータ−D−マンノシルグア ノシン、5’−メトキシカルボニルメチルウラシル、5−メトキシウラシル、2 −メチルチオ−N6−イソペンテニルアデニン、ウラシル−5−オキシ酢酸メチ ルエステル、ウラシル−5−オキシ酢酸、オキシブトキソシン、偽ウラシル、ゲ オシン(gueosine)、2−チオウラシル、4−チオウラシル、5−メチルウラシ ル、N−ウラシル−5−オキシ酢酸メチルエステル、ウラシル−5−オキシ酢酸 、偽ウラシル、ゲオシン(gueosine)、2−チオシトシン、および2,6−ジア ミノプリンを含む。特に好ましいアナログは5−メチルシトシン(「Cme」) と省略する。 本明細書で使用する「等電子体(isosteric)」なる語は、ヌクレオシド間結 合の空間的および配位的特性、およびこれらの特性が天然ホスホジエステル結合 によく似ていて、等電子的結合を含有する修飾されたオリゴヌクレオチドが、天 然オリゴヌ クレオチドを置き換え、置換し、模倣しおよび/またはそれにハイブリダイズす るという事実をいう。 本明細書で使用する「リボソーム−アミド」なる語は、2つのヌクレオ塩基の 間に存在するヌクレオチド間結合をいう。リボース−アミドヌクレオチド間結合 は、リボソーム/(2’−デオキシ)およびアミノ酸官能基の組合せを有する。 種々の省略を本明細書で用いて、官能基および化合物に言及する。これらの省 略は有機化学の分野の当業者によって容易に理解されるであろう。例えば、「P h」はフェニルをいい、「Me」はメチルをいい、「(C1−7)」は所与の鎖 がどこかに1ないし7個の炭素を含有することを示す。 発明の説明 本発明は、修飾されたヌクレオチド結合ともいう、塩基および骨格間の修飾さ れたアミノ酸/アミノアルコール結合(ホスホジエステル、ホスホロチオエート および表1に示す他のもの)を含有する新規オリゴヌクレオチドアナログを提供 する。骨格と塩基との間にある糖部分をアミノ酸誘導体、例えば式24で示され るもので置き換える、修飾またはその官能的同等のもの。また、本発明は、新規 ヌクレオモノマーおよびそれをヌ クレオモノマーを含有するオリゴマーへ取り込む方法を提供する。 本発明は、式1−23の構造を有する種々のヌクレオモノマー化合物を提供す る。 本発明のオリゴマーは、DNAまたはRNAの構造類似体を供するように結合 させた1つ以上の本発明モノマー化合物からなるポリマーである。本発明のオリ ゴマーは、2つ以上のヌクレオモノマーよりなり、実質的にいずれかの数のヌク レオモノマーよりなるが、200以下のヌクレオモノマーのオリゴマーが合成す るのが容易である。式1−23の化合物は、式24−41にみられるように、4 ’−5’結合、3’−5’結合、および2’−5’結合を介して相互に結合でき る。 本発明の化合物におけるヌクレオチド結合は、アミノ酸セリンおよびグリシン またはその誘導体から作製される。本発明のオリゴヌクレオチドはイン・ビボで 安定であり、内因性ヌクレアーゼに対して耐性であり、標的ヌクレオチド配列に ハイブリダイズできる。本発明の例示的化合物は式24ないし41に示 され、未修飾DNAまたはRNAで見い出されるホスホジエステル結合に対して コンホメーション的により制限されている。このコンホメーション的制限は、部 分的には、相補的ポリヌクレオチド標的配列に対する本発明化合物の増強された 結合特性に寄与する。しかしながら、本発明の使用は増強結合特性についてのこ の理論に依存しない。 もう1つの具体例において、本発明は、修飾されたオリゴヌクレオチドまたは その誘導体に関し、ここに、天然オリゴヌクレオチド、例えばDNAまたはRN Aのフラノース部分が、式25ないし41に示されたアミノ酸分における置換を 含むアミノ酸/アミノアルコール部分および他の修飾で置き換えられている。隣 接するヌクレオモノマー間のヌクレオチド間結合は隣接するヌクレオモノマーの 4’および5’位に間の結合である。換言すると、ホスホジエステルヌクレオチ ド間結合、またはその機能的同等なものは、1つのヌクレオモノマーの5’位に 由来し、式24−33の化合物によって例示されるごとく、隣接モノマーの4’ 位を結合させる。 各「R」は独立してH、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ON H2、ONH(CH3)、Ph、−(CH2x−F;ここに、「x」は1−7の炭 素であって、「F」はNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SP h、NOH、NOH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2 、CH3、Phである。 各「Base」は、独立して、ヌクレオシド塩基である。 各「R1」は独立してH、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ON H2、ONH(CH3)、Ph、−(CH2x−F;ここに、「x」は1−7の炭 素であって「F」はNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh 、NOH、NOH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、 CH3、Phである。 各「R2」は独立してH、OH、SH、CN、CH3、OC H3、SCH3、ONH2、ONH(CH3)、Ph、−(CH2x−F;ここに、 「x」は1−7の炭素であって「F」はNH2、SH、OH、COOH、OCH3 、SCH3、SPh、NOH、NOH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S( O)(O)NH2、CH3、Phである。 各「R3」は独立してH、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ON H2、ONH(CH3)、Ph、−(CH2x−F;ここに、「x」は1−7の炭 素であって「F」はNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh 、NOH、NOH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、 CH3、Phである。 各「R4」は独立してH、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ON H2、ONH(CH3)、Ph、−(CH2x−F;ここに、「x」は1−7の炭 素であって「F」はNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh 、NOH、NOH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、 CH3、Phである。 各「A」は、独立して、(CH2x、CO、CS、S、S(O)、S(O)( O)、NH、NOH、NCH3、NR5およびSe、 ここに、「x」は1−7の炭素である。 各「B」は、独立して、(CH2x、CO、CS、S、S(O)、S(O)( O)、NH、NOH、NCH3、NR5およびSe、ここに、「x」は1−7の炭 素である。 各「X」は、独立して、(CH2x、CO、CS、O、S、S(O)、S(O )(O)、NH、NOH、NCH3およびNR5、ここに、「x」は1−7の炭素 である。 各「Z」は、独立して、(CH2x、CO、CS、S、S(O)、S(O)( O)、NH、NOH、NCH3およびNR5、ここに、「x」は1−7の炭素であ る。 R5はH、OH、OMe、CN、NH、NOH、ONCH3、ONH2、エチル 、プロピル、低級アルキル(1−7C)、Me、ヘテロアルキル(1−7C)、 アリール(6−7C)、−(CH2xF;ここに、「x」は1−7Cであって「 F」は独立してH、OH、SH、OCH3、CN、SCH3、ONH2、ONH( CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、Phである 。 各「V」は、独立して、ホスホジエステルアナログ、ホスホロチオエート、メ チルホスホネート、ホスホロジチオエート、 ボロンホスホネート、セレノホスホネート、ホスホルアミダイト、アセトアミデ ート、オキシホルムアミド、オキシアセトアミド、ジイソプロピルシリル、カル バメート、ジメチレンスルフィド、ジメチレンスルホキシド、ジメチレンスルホ ンであり、および/または2ないし4個原子長ヌクレオシド間結合は炭素、窒素 、酸素、硫黄およびセレンから選択される。オリゴマーの長さは、ダイマーから 200量体まで、あるいはそれ以上に変化し得る。好ましい修飾されたヌクレオ チド間結合は表Iに示した「V」についての構造を含む。 加えて、本発明の化合物は、1つ以上のコンジュゲート部分にコンジュゲート していてもよい。適当なコンジュゲート部分はO−コレステロール、ポリエチレ ングリコール、アミノ酸、インターカレーター、切断部分(例えば、イミダゾー ル)、架橋官能基(例えば、プソラレン)、脂質、ペプチド、アルキル化剤、ヒ ドロキサメート、および蛍光標識を含む。コンジュゲート部分は独立して1つ以 上のR、R1、R2、R3、R4、およびR5を置き換えるものであってもよい。 さらに他の具体例において、本発明は、式36−36で示されるオリゴマー構 造およびその誘導体を提供する。 式34−36の化合物において、隣接ヌクレオモノマー間の結合は3’ないし 5’結合である。 各「R」は独立してH、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ON H2、ONH(CH3)、Ph、−(CH2x−F;ここに、「x」は1−7の炭 素であって「F」はNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh 、NOH、NOH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O) NH2、CH3、Phである。 各「Base」は、独立して、ヌクレオシド塩基である。 各「R1」は独立してH、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ON H2、ONH(CH3)、Ph、−(CH2x−F;ここに、「x」は1−7の炭 素であって「F」はNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh 、NOH、NOH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、 CH3、Phである。 各「R2」は独立してH、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ON H2、ONH(CH3)、Ph、−(CH2x−F;ここに、「x」は1−7の炭 素であって「F」はNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh 、NOH、NOH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、 CH3、Phである。 各「R3」は独立してH、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ON H2、ONH(CH3)、Ph、−(CH2x−F;ここに、「x」は1−7の炭 素であって「F」はNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh 、NOH、NOH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O) NH2、CH3、Phである。 各「R4」は独立してH、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ON H2、ONH(CH3)、Ph、−(CH2x−F;ここに、「x」は1−7の炭 素であって「F」はNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh 、NOH、NOH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、 CH3、Phである。 各「A」は、独立して、(CH2x、CO、CS、S、S(O)、S(O)( O)、NH、NOH、NCH3、NR5およびSe、ここに、「x」は1−7であ る。 各「B」は、独立して、(CH2x、CO、CS、S、S(O)、S(O)( O)、NH、NOH、NCH3、NR5およびSe、ここに、「x」は1−7であ る。 各「X」は、独立して、(CH2x、CO、CS、O、S、S(O)、S(O )(O)、NH、NOH、NCH3およびNR5、ここに、「x」は1−7である 。 各「Y」は、独立して、(CH2x、CO、CS、O、S、S(O)、S(O )(O)、NH、NOH、NCH3およびNR5、ここに、「x」は1−7である 。 各「Z」は、独立して、(CH2x、CO、CS、S、S(O)、S(O)( O)、NH、NOH、NCH3およびNR5、ここに、「x」は1−7である。 R5はH、OH、OMe、CN、NH、NOH、ONCH3、ONH2、エチル 、プロピル、低級アルキル(1−7C)、Me、ヘテロアルキル(1−7C)、 アリール(6−7C)、−(CH2xF;ここに、「x」は1−7Cであって「 F」は独立してH、OH、SH、OCH3、CN、SCH3、ONH2、ONH( CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、Phである 。 各「V」は、独立して、ホスホジエステルアナログ、ホスホロチオエート、メ チルホスホネート、ホスホロジチオエート、ボロンホスホネート、セレノホスホ ネート、ホスホルアミダイトであり、および/または2ないし4個原子長ヌクレ オシド間結合は炭素、窒素、酸素、硫黄およびセレンから選択される。オリゴマ ーの長さは、ダイマーから200量体まで、あるいはそれ以上に変化し得る。好 ましい修飾されたヌクレオチド間結合は表Iに示した「V」についての構造を含 む。 本発明のもう1つの具体例において、本発明は、式37−4 1を有するオリゴマー、またはその変異体、2’,5’結合である新規ヌクレオ チド間結合からなるオリゴマーを提供する。これらのオリゴヌクレオチドはイン ・ビボで安定であり、内因性ヌクレアーゼに対する改良された抵抗性を有し、標 的オリゴヌクレオチド配列にハイブリダイズできる。 各「R」は独立してH、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ON H2、ONH(CH3)、Ph、−(CH2x−F;ここに、「x」は1−7の炭 素であって「F」はNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh 、NOH、NOH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、 CH3、Phである。 各「Base」は、独立して、ヌクレオシド塩基である。 各「R1」は独立してH、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ON H2、ONH(CH3)、Ph、−(CH2x−F;ここに、「x」は1−7の炭 素であって「F」はNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh 、NOH、NOH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、 CH3、Phである。 各「R2」は独立してH、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ON H2、ONH(CH3)、Ph、−(CH2x−F;ここに、「x」は1−7の炭 素であって「F」はNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh 、NOH、NOH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、 CH3、Phである。 各「R3」は独立してH、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ON H2、ONH(CH3)、Ph、−(CH2x−F;ここに、「x」は1−7の炭 素であって「F」はNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh 、NOH、NOH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、 CH3、Phである。 各「R4」は独立してH、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ON H2、ONH(CH3)、Ph、−(CH2x−F;ここに、「x」は1−7の炭 素であって「F」はNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh 、NOH、NOH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、 CH3、Phである。 各「A」は、独立して、(CH2x、CO、CS、S、S(O)、S(O)( O)、NH、NOH、NCH3、NR5およびSe、ここに、「x」は1−7の炭 素である。 各「B」は、独立して、(CH2x、CO、CS、S、S(O)、S(O)( O)、NH、NOH、NCH3、NR5およびSe、ここに、「x」は1−7の炭 素である。 各「X」は、独立して、(CH2x、CO、CS、O、S、 S(O)、S(O)(O)、NH、NOH、NCH3およびNR5、ここに、「x 」は1−7の炭素である。 各「Z」は、独立して、(CH2x、CO、CS、S、S(O)、S(O)( O)、NH、NOH、NCH3およびNR5、ここに、「x」は1−7の炭素であ る。 R5はH、OH、OMe、CN、NH、NOH、ONCH3、ONH2、エチル 、プロピル、低級アルキル(1−7C)、Me、ヘテロアルキル(1−7C)、 アリール(6−7C)、−(CH2xF;ここに、「x」は1−7Cであって「 F」は独立してH、OH、SH、OCH3、CN、SCH3、ONH2、ONH( CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、Phである 。 各「V」は、独立して、ホスホジエステルアナログ、ホスホロチオエート、メ チルホスホネート、ホスホロジチオエート、ボロンホスホネート、セレノホスホ ネート、ホスホルアミダイトであり、および/または2ないし4個原子長ヌクレ オシド間結合は炭素、窒素、酸素、硫黄およびセレンから選択される。オリゴマ ーの長さは、ダイマーから200量体まで、あるいはそれ以上に変化し得る。好 ましい修飾されたヌクレオチド間結 合は表Iに示した「V」についての構造を含む。 本発明の他の具体例において、本発明は、以下の式(式42)のオリゴマーお よびそのモノマー構成成分(式85−90)に関する。 式中、 Xは(CH2n(ここに、n=1−3)、CO(CH2n(ここに、n=0− 2)および(CH2nSO2(ここに、n=1−2)よりなる群から選択され、 YはCH2、CO、COOH、CSおよびSO2よりなる群から選択され、 Y’はCH2、CO、COOH、CSおよびSO2よりなる群から選択され、 ZはO、S、NHおよびCH2よりなる群から選択され、 RはCH2OH、CH2NH2、CH2NHCHO、CONH2およびCOOHよ りなる群から選択され、 Bはヌクレオシド塩基である。 式中、 Xは(CH2n(ここに、n=1−3)、CO(CH2n(ここに、n=0− 2)および(CH2nSO2(ここに、n =1−2)よりなる群から選択され、 YはCH2、CO、COOH、CSおよびSO2よりなる群から選択され、 Y’はCH2、CO、COOH、CSおよびSO2よりなる群から選択され、 ZはO、S、NHおよびCH2よりなる群から選択され、 RはCH2OH、CH2NH2、CH2NHCHO、CONH2およびCOOHよ りなる群から選択され、 Bはヌクレオシド塩基である。 他の具体例において、本発明は、ヌクレオチド配列を不活化するのに有効な量 の、ヌクレオチド配列に特異的に結合できる前記修飾されたオリゴヌクレオチド を治療を必要とする対象に投与することよりなる、ヌクレオチド配列の存在によ って媒介される疾患を治療する方法を提供する。 本発明のオリゴヌクレオチドにおいて、式24−41の「V」内にあるホスホ ジエステル基の少なくとも1つは、本明細書に記載された修飾されたヌクレオチ ド間結合によって置換されている。望ましくは、未修飾オリゴヌクレオチドにお ける多数ホスホジエステル結合はこの構造において反復して使用でき、あ るいは、所望ならば、種々の修飾されたヌクレオチド間結合を個々のオリゴヌク レオチドで使用することができる。本オリゴヌクレオチドにおける好ましい具体 例において、これらの置換基結合は、所望の標的にハイブリダイズする能力を増 強するように非キラルである。しかしながら、本発明の有用な化合物は、キラル 形態を使用する具体例を含む。 好ましい修飾されたヌクレオチド間結合は表Iに示された「V」についての構 造を含む。 「R5」は、H、OH、OMe、CN、NH、NOH、ON CH3、ONH2、エチル、プロピル、低級アルキル(1−7C)、Me、ヘテロ アルキル(1−7C)、アリール(6−7C)、−(CH2xF;ここに、「x 」は1−7Cであって「F」は独立してH、OH、SH、OCH3、CN、SC H3、ONH2、ONH(CH2)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)N H2、CH3、Phである。加えて、1つ以上のコンジュケート部分はオリゴマー コンジュゲートを形成するように結合に連結し得る。適当なコンジュゲート部分 はO−コレストロール、ポリエチレングリコール、アミノ酸、インターカレータ ー、切断部分(例えば、イミダゾール)、架橋官能基(例えば、プソラレン)、 脂質、ペプチド、アルキル化剤、ヒドロキサメート、および蛍光標識を含む。 特に好ましい4’−5’結合は、ホスホジエステル、ホスホロチオエート、メ チルホスホネート、カルボキシアミド、チオカルボキシアミド、ヒドロキサメー ト、スルホンアミド、ヒドロキシルアミンおよびカルバメートを含む。同一の修 飾が2’−5’および3’−5’結合で同様に好ましい。 本発明のオリゴマーはホモ結合タイプのオリゴマーに限定されず、2’,5’ 結合を含めたその交互のまたはランダムに分 布した結合が含まれる。本発明のオリゴマーは一回に1のヌクレオモノマー残基 を合成できるので、各個々の結合、および/または代替結合、および各個々の「 Base」置換基は独立して所望の配列を有するオリゴヌクレオチドを生じるよ うに選択できる。 本発明のオリゴマーは所望の数の代替結合を含有できる。これらの代替結合は 相互に同一であるか、あるいは他の本発明のものではない代替結合を含めた「V 」につき選択された具体例によって異なるものであってもよい。オリゴマーは連 続的に調製できるので、いずれのパターンの結合または代替結合タイプ、塩基お よび糖修飾も使用できる。 本発明の好ましい具体例において、本発明の代替結合は規則的パターンで変化 する。例えば、1つの代替結合に続き、2つのホスホジエステル結合、続いて1 つの本発明代替結合等とすることができる。さらなる具体例、例えば、代替結合 、続いてホスホジエステルアナログ(例えば、チオエート等)、続いて本発明の 代替結合、続いてホスホジエステルアナログ等とするごとき交互結合を含み、す なわち、本発明のオリゴマーは2つのタイプの代替結合の1つずつ交互のものか らなるものとでき る。1以上のタイプ結合からなる本発明のオノゴマーは、オノゴマーのサブユニ ット間に存在する異なる結合タイプの間の変化によって形成されたいずれの数の 規則的パターンを有することもできる。 糖修飾を、本発明のオリゴマーにおける1つ以上のヌクレオモノマーに施すこ とができる。しかしながら、アミノ酸残基間の4’−5’、3’−5’および2 ’−5’ヌクレオチド結合が、かかる修飾を取り入れる場合に好ましい。これが 当てはまる場合、さらなる省略を用いて、オリゴヌクレオチドアナログの塩基配 列を表すことができる。例えば、標準的なDNA(またはRNA)において、配 列は一般に塩基単独の配列、例えばATG CGC TGAによって示される。 一般に、これがRNAまたはDNA配列を表すかは予め簡単に述べられる。対応 する表記システムを本明細書で用いて、所与の塩基配列を持つオリゴヌクレオチ ドアナログを表す。 さらなるヌクレオモノマー修飾 また、本発明のオリゴマーは、本発明の代替結合に加えて、種々の修飾を含む ことができる。さらなる修飾は、(i)1つ以上のヌクレオモノマー残基が2’ 、3’、4’および5’位 で修飾され、(ii)1つ以上の共有架橋部分が取り込まれ、(iii)他の非本発明代 替結合が含まれ、(iv)8−オキソ−N6−メチルアデニンのごとき他の塩基ア ナログが含まれ、および(v)各々、標的核酸発明に対する結合親和性を増強し 、またオリゴマーと細胞との会合を増強するインターカレーティング剤またはポ リリシンのごときコンジュゲートが含まれるオリゴマーを含む。 一本鎖およびデュプレックス標的に対する本発明のオリゴマーの配列−特異的 ポリヌクレオチド結合特性は、オリゴマーへのさらなる修飾に適合する。また、 これらの修飾は、(例えば、ホスホジエステル結合を有する本発明のオリゴマー のドメインにおける)ヌクレアーゼ切断に対する安定性を付与し、または細胞膜 を透過するそれらの能力を増強させることができる。 本発明のオリゴマーは、スルフイドまたはルスホン結合(Benner,S. A.,国際公開WO89/12060)、スルファメート結合(国際公開WO9 1/15500)、モルホリノ結合オリゴマーにおけるカルバメートまたは他の 代替結合(Stirchak,E.P.ら Nucleic Acids Re s.,1989,17,6129−6141;Su mmerton,J.ら 国際公開番号216 860)および関連結合からな るものとできる。 かくして、本発明オリゴマーの例示的具体例は、(1)少なくとも1つの代替 結合および連接モノマーに結合したアミノ酸および(2)ホスホロチオエート、 メチルホスホネートおよびチオノメチルホスホネートよりなる群から選択された 1つ以上の非本発明外の代替結合および/または(3)1つ以上のホスホジエス テル結合および/または(4)相補的標的配列に対する結合親和性を増強させる プリンまたはピリミジンアナログを有するオリゴマーを含む。他の例示的オリゴ マーは、(1)3’および/または5’末端に本発明代替結合およびオリゴマー の他のところにホスホロチオエート結合を有するオリゴマー;(2)本発明代替 結合および標準的なプリンまたはピリミジン塩基(例えば、アデニン、グアニン 、シントン、チミン、またはウラシル)を有するオリゴマー;(3)本発明代替 結合およびオリゴマーの結合親和性または透過能力を増強させる1つ以上の塩基 (例えば、5−メチルシントン、5’(1−プロピニル)ウラシル、5−(1− プロピニル)シトシン)を有するオリゴマーを含む。また、ヒドロキサメートを 介して結合したヌ クレオモノマー残基を含有するオリゴマーが含まれる。 オリゴマーの合成: 本発明のオリゴマーは、単独、あるいは通常のヌクレオモノマーと組み合わせ た本発明のヌクレオモノマーを用いて形成させることができ、今日商業的に入手 可能な標準的な固相法(または液相法)オリゴマー合成技術を用いて合成される 。一般に、本発明のオリゴマーは、保護基および塩基およびヌクレオモノマーま たはオリゴマーにカップリングできるカップリング基を有するヌクレオモノマー またはオリゴマーシントンを合成し;ヌクレオモノマーまたはオリゴマーシント ンをアクセプターヌクレオモノマーまたはアクセプターオリゴマーにカップリン グさせ;保護基を除去し;次いで、所望のオリゴマーが合成されるまで必要に応 じてサイクルを反復する工程からなる方法によって合成できる。 本発明のオリゴマーは40、50、100、200または500ヌクレオモノ マーを超えるものも含めたいずれの長さのものであってもよい。一般に、好まし いオリゴマーは2−20のヌクレオモノマーを含有する。約2ないし20ヌクレ オモノマーを超えるまたはそれと同等の長さが、それらが適当な塩基配 列を有することを条件に有用である。2、3、4または5ヌクレオモノマーを含 有する短いオリゴマーも本発明に特に含まれ、シントンとして使用できる。 ランダム配列を有し、約6、7または8のヌクレオモノマーを含有するオリゴ マーは、ランダム配列プライマーを使用するクローニングまたは増幅プロトコル で使用されるプライマートとして使用できる。但し、該オリゴマーは、ポリメラ ーゼまたは逆転写酵素用のプライマーとして働くことができる、あるいはポリメ ラーゼ活性に干渉しない約1または2個の残基を3’末端に含有するものとする 。 本明細書で最初に記載した結合に加え、本発明のオリゴマーは通常のホスホジ エステル結合を含んでもよく、あるいは本発明の代替結合に加えてホスホルアミ ダイトのごとき他の代替結合を含有することができる。これらの代替結合は、限 定されるものではないが、式−O−P(O)(S)−O−(「ホスホロチオエー ト」)、式−O−P(O)(NR2 n)−X2、−O−P(O)(R11)−O−、 −O−P(S)(R11)−O−(「チオノアルキルホスホネート」)、−P(O )(OR9)−X2、−O−C(O)−X2、または−O−C(O)(NR2 11)− X2(こ こに、R11はH(または塩)またはアルキル(メチルおよびエチルを含む1−1 2C)であって,R9はアルキル(1−9C)であって、該結合はヌクレオモノ マーの炭素に結合した−O−または−S−結合を介して隣接ヌクレオモノマーに 隣接しており、およびX2はOまたはSである)の部分の具体例を含む。ホスホ ロチオエートおよびホスホジエステル結合はよく知られている。本発明のオリゴ マーで使用される特に好ましい代替結合はホスホジエステル、ホスホロチオエー ト、メチルホスホネートおよびチオノメチルホスホネート代替結合を含む。ホス ホロチオエートおよびメチルホスホネート代替結合はオリゴマーに安定性を付与 し、本発明の特に好ましいオリゴマーは1以上のホスホロチオエートまたはメチ ルホスホネート代替結合を含有する。 本発明のオリゴマーおよびそのセグメントは、当業者に公知の方法を用いて合 成できる。当該分野で知られ、本明細書に記載する合成方法を用いて、適当に保 護されたヌクレオモノマーを用い、本発明の代替結合、ならびに当該分野で公知 の他の結合または代替結合を含有するオリゴマーを合成できる。リン含有結合を 有するオリゴマーの合成方法は、例えば、Froeh ler,B.ら,Nucleic Acids Res.,1986,14,5 399−5467;Nucleic Acids Res.,1988,16, 4831−4839;Nucleosides & Nucleotides, 1987,,287−291;Froehler,B.,Tetrahedr on Letts.,1986,27,5575−5578;Caruther s,M.H.in Oligodeoxynucleotides Antis ense Inhibitions of Gene Expression, 1989,J.S.Cohen編,CRC Press,Boca Raton ,p7−24;Reese,C.B.ら、Tetrahedron Letts .,1985,26,2245−2248に見い出される。メチルホスホルアミ ダイト化学を介してのメチルホスホネート結合オリゴマーの合成も記載されてい る(Agrawl,S.ら,Tetrahedron Letts.,1987 ,28,3539−3542;Klem,R.E.ら,国際公開番号WO92/ 07864)。 また、本発明の結合を含有するオリゴマーは、便宜には、液相化学によってダ イマーまたはトリマー化合物を調製し、続い てシントンを、固相法または液相法化学によってオリゴマーに取り込まれる誘導 体に変換することによって合成される。典型的なシントンは5’DMTまたはM MTブロックした3’ホスホネートまたはホスホルアミダイト誘導体であり、こ れは標準的な方法によって調製される(Gait,M.J.編,Oligonu cleotide Synthesis;A Practical Appro ach 1984,IRL Press,Oxford参照)。 本発明の範囲に含まれるシントンは、ダイマー、トリマー、テトラマー、ヘキ サマーおよび固相および液相合成によって作製されたより長いオリゴマーを含む 。トリマーおよびそれより長いシントンは2以上のタイプの結合を含有すること ができる。該シントンは前記したいずれかの塩基またはOH、DMTO、O−ア リル、ホスフェート、ホスホネートまたは前記アミダイドのごとき2’、3’、 4’および5’基を含むことができる。 リボース−アミドオリゴヌクレオチドは、標準的な固相ペプチド合成法(Fm oc化学)条件(図26参照)を用い合成できる。 本発明の化合物の合成のためのブロッキング基: 1.カップリング基 適当なカップリング基は、例えば、H−ホスホネート、メチルホスホノミダイ ト、またはホスホルアミダイトである。使用できるホスホルアミダイトはβ−シ アノエチルホスホルアミダイト(好ましい)を含む。メチルホスホンアミダイト 、アルキルホスホンアミダイト(エチルホスホンアミダイトおよびプロピルホス ホンアミダイト含む)も使用できる。ホスホルアミダイトの例は図1ないし21 に示される。 ホスホルアミダイトトリエステル化学(ここに「アミダイド」化学という)を 介するオリゴマー合成のための2’、3’、4’および5’位における適当な「 カップリング基」は、N,N−ジイソプロピルアミノ−β−シアノエトキシホス フィン、N,N−ジイソプロピルアミノ−メトキシホスフィン、N,N−ジエチ ルアミノ−シアノエトキシホスフィン、および(N−モルホリノ)−メトキシホ スフィンを含む(Moore,M.F.ら、J.Org.Chem.,1985 ,50,2019−2025;Uznanski,A.W.ら,Tetrahe dron Letts.,1987,28,3401−3404; Bjergarde,K.ら,Nucl.Acids Res.,1991, ,5843−5850;Dahl,O.Sulfur Reports,19 91,11,167−192参照)。N,N−ジイソプロピルアミノ−メチル− ホスフィンまたはN,N−ジエチルアミノ−メチル−ホスフィンのごとき関連カ ップリング基を用いてメチルホスホネートを調製することもできる。メチルホス ホネートオリゴマーは、便宜には、N,N−ジイソプロピルアミノ−メチルホス ホルアミダイトのごときカップリング基を用いて合成できる。本発明のヌクレオ モノマーアミダイトの合成は常法によって達成できる(例えば、Gryazno v,S.M.ら、Nucl.Acids Res.,1992,20,1879 −1882;Vinayak,R.ら,Nucl.Acids Res.,19 92,20,1265−1269;Sinha,N.D.ら,Nucl.Aci ds Res.,1984,12,4539−4557;およびそれに引用され た他の文献)。 2.保護基 ジイソブチルホルマミジン、ベンゾイル、イソブチリル、FMOC、ジアルキ ルホルマジン、ジアルキルアセチアミジン または当該分野で知られている他の基のごとき保護基を用いて、シトシン、アデ ニンまたはグアニン複素環の環外窒素を保護することができる。別法として、シ チジンは、公知の方法(Gryaznov,S.M.ら,J.Amer.Che m.Soc.,1991,113,5876−5887;Gryaznov,S .M.ら,Nucl.Acids.Res.,1992,20,1879−18 82;Kung,P.−P.ら,Tetrahedron Letts.,19 92,33,5869−5872)を用い、環外窒素における保護基なくしてオ リゴマーに直接取り込むことができる。 適当な保護基は、5’末端におけるDMT(ジメトキシトリチル)、Bz(ベ ンゾイル)、Bu(イソブチリル)、フェノキシアセチル、MMT(モノメトキ シトリチル)またはFMOCおよび/または3’−末端における水素ホスホネー ト、メチルホスホルアミダイト、メチルホスホンアミダイト、β−シアノエチル ホスホルアミダイト、TBS(t−ブチルジメチルシリル)またはTBDPS( t−ブチルジフェニルシリル)である。 好ましい保護基は、5’末端または位置におけるBz(ベン ゾイル)、DMT(ジメトキシトリチル)、MMT(モノメトキシトリチル)ま たはFMOCおよび/または3’−末端におけるTBS、水素ホスホネート、メ チルホスホルアミダイト、メチル−ホスホンアミダイト、β−シアノエチルホス ホルアミダイトである。しかしながら、ブロッキング基の位置は必要に応じて逆 にすることができる(例えば、5’位におけるホスホルアミダイトおよび3’− 位におけるDMT)。一般に、本発明のヌクレオモノマーおよびオリゴマーは、 当該分野で知られている方法によって関連した式に示したかかる「ブロッキング 基」に誘導体化できる。 コンジュゲート: また、本発明は本発明のオリゴマーの「コンジュゲート」を提供する。通常の オリゴマーの「コンジュゲート」は当業者に知られている。例えば、本発明のオ リゴマーは、例えば、インターカレーター、およびDNA二重らせんの従たる溝 と特異的に相互反応する化合物のごとき種々の部分に共有結合させることができ る。本発明オリゴマーへのコンジュケーションのための他の部分は、標識(例え ば、放射能、蛍光、酵素)または切断可能なリンカーを用いる細胞結合を容易と する部分を含む。 適当な放射性標識は32P、35S、3H、131Iおよび14Cを含み、適当な蛍光標識 はフルオレセイン、レゾルフィン、ローダミン、BODIPY(分子プローブ) およびテキサスレッドを含み、適当な酵素はアルカリ性ホスファターゼおよびホ ースラディッシュペルオキシダーゼを含む。共有結合した部分として使用できる 他の化合物は、ビオチン、抗体または抗体断片を含み、アシアロ糖タンパク質、 トランスフェリンおよびHIVTatタンパク質も便宜には本発明のオリゴマー に結合できる。 これらのさらなる部分は、便宜的な部分を通じて誘導体化できる。例えば、ア クリジンまたはプソラレンのごときインターカレーターは、例えば、オリゴマー の末端5’−位において、RNAの2’−位において、ピリミジンの5−位に取 り込まれたOH、NH2、COOHまたはSHにおいて、いずれかの利用できる −OHまたは−SHを通じて本発明のオリゴマーに結合できる。例えば、ピリミ ジンの5−位において−CH2CH2CH2OHまたは−CH2CH2CH2SHを含 有する誘導体化形態は便利である。ポリリシンまたはリシンを含めたコンジュゲ ートは記載したごとくに合成でき、さらにその標的核酸配列に対するオリゴマー の結合親和性を増強できる(Lemait re,M.ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,1987, ,648−652;Lemaitre,M.ら,Nucleosides a nd Nucleotides,1987,,311−315)。 結合または代替結合を通じて結合したものを含めた、広範囲の置換基を結合さ せることができる。オリゴマーにおける−OH部分はホスホェート基によって置 き換えることができ、標準的な保護基またはカップリング基によって保護して他 のヌクレオモノマーに対するさらなる結合を作成でき、あるいはコンジュゲーテ ッド置換基に結合できる。5’−末端OHはリン酸化でき、2’−OHまたは3 ’−末端におけるOH置換基もリン酸化できる。また、ヒドロキシルも標準的な 保護基に誘導体化できる。 本発明のオリゴマーは切断可能なリンカーを用いて細胞結合(cell associati on)を容易とする部分に共有結合的に誘導体化できる。また、適当なコンジュゲ ートは、オリゴマー合成のための、核酸配列の検出を容易とする固体支持体を含 む。固体支持体は、限定されるものではないが、シリカゲル、制御された多孔性 ガラス、ポリスチレンおよび磁性ガラスビーズを含む。 糖修飾: 誘導体は、糖上の置換によって作製できる。本発明のオリゴマーの好ましい誘 導体には、透過能力およびヌクレアーゼ分解に対する安定性を増強するが一本鎖 またはデュプレックス標的につきオリゴマーの親和性を減少させるようではない 2’−O−アリルまたは3’−アリル基である。特に、リボース−アミド骨格オ リゴヌクレオチドにおいては、異なる官能基をリボース部分の1’、2’、3’ 、4’および5’位に導入して、対応するオリゴヌクレオチドの薬物動態学特性 を改良し得る。 代替結合: また、本発明のオリゴマーは、本明細書に開示する2’−5’、3’−5’お よび4’−5’結合に加えて、1以上の「代替結合」を含有でき、これは一般に 当該分野で理解されうる。これらの「代替結合」は、ホスホロチオエート、メチ ルホスホネート、チオノメチルホスホネート、ホスホロジチオエート、アルキル ホスホネート、モルホリノスルファミド、ボラノホスフェート(O−P(OCH3 )(BH3)−O−)、シロキサン(−O−Si(X4)(X4)−O−;X4は 1−6Cアルキルまたはフェニル)およびホスホルアミダイト(メトキシエチル アミ ン(O−P−(OCH2CH2OCH3)(O)−O−)等)を含み、以下の文献 を含めた一般に入手できる文献に記載されているごとくに合成される(Sood ,A.ら,J.Am.Chem.Soc.,1990,112,9000−90 01;WO91/08213;WO90/15065;WO91/15500; Stirchak,E.P.ら Nucleic Acid Res.,198 9,17,6129−6141;米国特許第5,034,506号;米国特許第 5,142,047号;Hewitt,J.M.ら,Nucleosides & Nucleotides,1992,11,1661−1666;Summ erton,J.ら 国際公開番号216 860)。また、本明細書で開示す るオリゴマーで使用できる代替結合はスルホンアミド(−O−SO2−NH−) 、スルフィド(−CH2−S−CH2−)、スルホネート(−O−SO2−CH2− )、カルバメート(O−C(O)−NH−,−NH−C(O)−O−)、ジメチ ルヒドラジノ(−CH2−NCH3−)、スルファメート(−O−S(O)(O) −N−;−N−S(O)(O)−N−)、3’−アミン(−NH−CH2−)、 N−メチルヒドロキシルアミン(−CH2−NCH3−O−)お よび2’,5’結合(例えば、2’,5’カルバメート(2’−N(H)−C( O)−O−5’)、5’,2’カルバメート(2’−O−C(O)−N(H)− 5’)、5’,2’メチルカルバメート(2’−O−C(O)−N(CH3)− 5’)および5’,2’−チオホルムアセタール(2’−O−CH2−S−5’ )を含む。適当なさらなる代替結合はBuchardt,O.らによって記載さ れているアミド結合(国際公開番号WO92/20702)、Cook,P.D .ら(国際公開番号WO92/20822),De Mesmaeker,A. ら(国際公開番号WO92/20823)によって記載されているものおよびP CT/US92/04294に記載されているものを含む。 特に断った場合を除き、ホルムアセタール結合−O−CH2−O−のごとき代 替結合は左側のヌクレオモノマーの4’、3’、2’炭素または右側のヌクレオ モノマーの5’炭素のいずれかに結合している。4’、3’、2’または5’炭 素の表示は、リボース、デオキシリボースまたはアラビノース以外の構造が隣接 ヌクレオモノマーに連結している場合にはそれに従って変更できる。かかる構造 はキシロース、ヘキソース、モルホリノ 環、炭素環(例えば、シクロペンタン)等を含む。 シントンまたはオリゴマーにおけるカルバメート、カルボネート、スルフィド 、スルホキシド、スルホン、N−メチルヒドロキシルアミンおよびジメチルヒド ラジノ結合の使用は記載されている(Vaseur,J−Jら、J.Amer. Chem.Soc.,1992,114,4006−4007;WO89/12 060;Musicki,B.ら,J.Org.Chem.,1990,55, 4231−4233;Reynolds,R.C.ら,J.Org.Chem. ,1992,57,2983−2985;Mertes,M.P.ら,J.Me d.Chem.,1969,12,154−157;Mungall,W.S. ら,J.Org.Chem.,1977,42,703−706;Stirch ak,E.P.ら,J.Org.Chem.,1987,52,4202−42 06;Wang,H.ら Tetrahedron Letts.,1991,32 ,7385−7388;国際出願番号PCT US91/03680)。代 替結合(類)は、相補的標的核酸配列との結合をさらに容易とするためおよび/ またはヌクレアーゼに対するオリゴマーの安定性を増加させるためのごとき多数 の目的で オリゴマーで利用できる。 塩基: 本発明の化合物においてヌクレオシド塩基として使用される適当な塩基は、天 然に存在するプリンおよびピリミジン塩基のみならずこれらの複素環塩基のアナ ログおよびその互変異性体を含む。かかるアナログはアルキル化プリンおよびピ リミジン並びにアシル化プリンおよびピリミジン、他の複素環を含む。かかる「 類似体プリン」および「類似体ピリミジン」またはプリンまたはピリミジンアナ ログは当該分野で知られているものであり、そのうちのいくつかは化学治療剤と して使用されている。限定的でない例はN44−エタノシトシン、7−デアザキ サントシン、7−デアザグアノシン、8−オキソ−N6−メチルアデニン、4− アセチルシトシン、5−(カルボキシヒドロキシルメチル)ウラシル、5−フル オロウラシル、5−ブロモウラシル、5−カルボキシメチルアミノメチル−2− チオウラシル、5−カルボキシメチルアミノメチルウラシル、イノシン、N6− イソペンテニル−アデニン、1−メチルアデニン、2−メチルグアニン、5−メ チルシトシン、N6−メチルアデニン、7−メチルグアニン、5−メチルアミノ メチルウラシル、5− メトキシアミノメチル−2−チオウラシル、2−チオウラシル、4−チオウラシ ル、5−(1−プロピニル)−4−チオウラシル、5−(1−プロピニル)−2 −チオウラシル、5−(1−プロピニル)−2−チオシトシン、2−チオシトシ ン、および2,6−ジアミノプリンを含む。これらの塩基アラログに加え、Co ok,D.P.ら,国際公開WO92/02258(引用して本明細書の一部と みなす)に記載されている6−アザシトシン、6−アザチミジンおよび5−トリ フルオロメチルウラシルを含めたピリミジンアナログを、便宜には、本発明オリ ゴマーに取り入れることができる。 4−チオウラシルおよび2−チオチミジンのオリゴマーへの取り入みは記載さ れている(Nikiforov,T.T.ら,Tetrahedron Let ts.,1992,33,2379−2382;Clivio,P.ら,Tet rahedron Letts.,1992,33:65−68;Nikifo rov,T.T.ら,Tetrahedron Letts.,1991,32 :2505−2508;Xu,Y.−Z.ら,Tetrahedron Let ts.,1991,32:2817−2820;Clivio,P.ら,Tet r ahedron Letts.,1992,33:69−72;Connoll y,B.A.ら,Nucl.Acids Res.,1989,17:4957 −4974)。好ましい塩基はアデニン、グアニン、チミン、ウラシル、シトシ ン、5−メチルシトシン、5−(1−プロピニル)ウラシル、シトシン、5−メ チルシトシン、5−(1−プロピニル)ウラシル、5−(1−プロピニル)シト トン、8−オキソ−N6−メチルアデニン、7−デアザ−7−メチルグアニン、 7−デアザ−7−メチルアデニンおよび7−デアザキサントシンを含む。 共有結合部分: 本発明のいくつかのオリゴマーには、オリゴマーおよびデュプレックス間の少 なくとも1つの共有結合を行うことができる部分が含まれる。多数のかかる架橋 部分を供することによって、多数の共有結合を形成することもできる。共有結合 は、好ましくは、糖またはホスホジエステルを含めた標的鎖中の塩基残基に対す るものである。架橋を行う部分の反応性はデュプレックスにおける標的の種類を 決定する。好ましい架橋部分はアシル化剤およびアルキル化剤、特に、配列−特 異性付与部分に対して位置させて、鎖中の標的位置との反応を可能とするものを 含 む。 複素環はプリンまたはピリミジンである必要はないことは明らかであり、事実 、反応性官能基がそれに付着された偽塩基は複素環である必要は全くない。反応 性基を付着させるいずれの方法も位置決めが正しい限り満足すべきものである。 オリゴマーの極性: そのほとんどの一般的形態において、記号3’−−−−5’は、左側のヌクレ オモノマーのアミノ酸残基の5’−ヒドロキシルと右側(すなわち、均一な極性 の領域)のヌクレオモノマーのアミノ酸残基の3’−(2’−5’結合を有する オリゴマーでは2’、4’−5’結合を有するオリゴマーでは4’)ヒドロキシ ルとの間に結合が矛盾なく形成され、かくして最も右側のヌクレオモノマーアミ ノ酸残基の5’−ヒドロキシルをさらなるコンジュゲーションのために遊離させ たままとするオリゴマーのストレッチを示す。同様に、5’−−−−3’は、左 側ヌクレオモノマーのアミノ酸残基の3’−ヒドロキシルと右側ヌクレオモノマ ーのアミノ酸残基の5’−ヒドロキシルとの間に結合が形成され、かくして、最 も右側のヌクレオモノマー残基の3’−ヒドロキシルをさらなるコンジュゲーシ ョンのた めに遊離させたままとする反対向きのオリゴマーのストレッチを示す。同じこと がオリゴマーの5’−−−−4’ストレッチにも成立する。 医薬上許容される塩: また、本発明は、動物またはヒトに投与するための医薬上許容される塩を含め た、本明細書に開示する全化合物の種々の塩を提供する。医薬上許容される塩お よびかかる塩形成物質は当該分野でよく知られている。医薬上許容される塩は、 好ましくは、本発明のオリゴマーの金属またはアンモニウム塩であって、アルカ リまたはアルカリ土類金属塩、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウムま たはカルシウム塩を含み、あるいは、有利には、モノ−、ジ−またはトリ−低級 (アルキル、シクロアルキルまたはヒドロキシアルキル)−アミド、低級アルキ レンジアミンまたは低級(ヒドロキシアルキルまたはアリールアルキル)−アル キルアンモニウム塩基、例えば、メチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルア ミン、ジシクロヘキシルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、ト リス−(ヒドロキシメチル)−アミノメチンまたはベンジル−トリメチルアンモ ニウム水酸化物のごときアンモニアまたは有機アミン由来の 容易に結晶化するアンモニウム塩を含む。本発明のオリゴマーは、強鉱酸、例え ば、親水性のもの、例えば、塩酸または臭化水素酸;硫酸、リン酸;脂肪族また は芳香族カルボン酸またはスルホン酸、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、コ ハク酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、クエン酸、アス コルビン酸、マレイン酸、フマール酸、ヒドロキシマレイン酸、ピルビン酸、フ ェニル酢酸、安息香酸、4−アミノ安息香酸、アントラニル酸、4−ヒドロキシ 安息香酸、サリチル酸、4−アミノサリチル酸、メタンスルホン酸、エタンスル ホン酸、ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、スルファニル酸ま たはシクロヘキシルスルフアミン酸等のごとき強い鉱酸酸のような治療上許容さ れる無機または有機酸の酸付加塩を形成し得る。 用途および投与: 本発明のオリゴマーは有意な一本鎖または二本鎖標的核酸結合活性を有してお り、天然に存在するポリヌクレオチドおよびその構造的アナログとで、デュプレ ックスまたは他の形態の安定な結合を形成できるので、本発明のオリゴマーは、 通常のオリゴマーを使用するほとんどの手法で使用できる。かくして、 本発明のオリゴマーは、例えば、ポリヌクレオチドハイブリダイゼーションプロ ーブ、ポリメラーゼ連鎖反応および同様のサイクル的増幅反応用のプライマー等 として使用できる。また、本発明のオリゴマーは病気の診断および治療で使用で きる。本発明のオリゴマーの治療的用途は、アンチセンスオリゴマーの使用を通 じて病理学的疾患の発症または維持のいずれかに関連する遺伝子の発現の特異的 阻害(または、それらの遺伝子によってコードされたRNA配列の翻訳の阻害) を含む。本発明のオリゴマーは、多数の遺伝子標的のアンチセンス阻害を媒介す るのに使用できる。例示的遺伝子、またはオリゴマーを使用するアンチセンスを 介して標的化できる遺伝子によってコードされるRNAは、酵素、ホルモン、血 清タンパク質、膜貫通タンパク質、接着分子(LFA−1、GPIIb/IIIa )ELAM−1、VACM−1、ICAM−1、E−セレクチン等)、サイトカ イン受容体を含めた受容体分子、サイトカイン(TL−1、IL−2、IL−3 、IL−4、IL−6等)、オンコジーン、成長因子、およびインターロイキン をコードするものを含む。標的遺伝子またはRNAは、炎症疾患、心血管疾患、 免疫反応、癌、ウイルス感染、細菌感染、酵母感染、寄生虫感 染等に関連したもののごときいずれの病理学的疾患にも結合しえる。 本発明のオリゴマーは、イン・ビトロおよびエクス・ビボの治療的適用双方に おける使用に適する。エクス・ビボでの適応は、白血病(慢性骨髄性白血病、急 性リンパ系白血病)またはウイルス感染のごとき骨髄または末梢血液のような細 胞の治療を含む。標的遺伝子、または癌治療のための標的として働き得る遺伝子 によってコードされるRNAは、ras、k−ras、bcl−2、c−myb 、bcr、c−myc,c−ablのごときオンコジーンまたはmdm2、オン コスタチンM、IL−6(カポシ肉腫)、HER−2のごとき過剰発現された配 列、およびbcr−ablのごとき転移を含む。ウイルス遺伝子配列、あるいは CMV、HSV−1、HSV−2のごときヘルペスウイルスの、HTLV−1、 HIV−1、HIV−2のごときレトロウイルスの、またはHBV、HPV、V ZVのごとき他のDNAまたはRNAウイルスの、インフルエンザウイルスの、 アデノウイルスの、フラビウイルスの、ライノウイルス等のポリメラーゼまたは 逆転写酵素遺伝子のような遺伝子によってコードされるRNAも適当な標的であ る。特異的に結合する オリゴマーの適用は、他の治療的処置と組み合わせて使用できる。本発明のオリ ゴマーについての他の治療的使用は、(1)炎症を媒介する役割を演ずるIL− 1受容体、IL−1、ICAM−1またはE−セレクチンのごとき遺伝子の発現 を変調することによる炎症反応の緩解、および(2)(a)非筋肉ミオシン、m yc、fox、PCNA、PDGFまたはFGFまたはそれらの受容体のごとき 成長または分裂誘起因子、または(b)c−mybのごとき細胞増殖因子の発現 を変調することによる血管形成術後の動脈閉塞(再狭窄)のような疾患における 細胞増殖の抑制を含む。TGFx、IL−6、gINF、プロテインキナーゼC 、(p210、p190のごとき)チロシンのような他の適当な増殖因子または シグナル導入因子も乾癬または他の疾患の治療のために標的化し得る。加えて、 EGF受容体、TGFaまたはMHC対立遺伝子は自己免疫疾患で標的化し得る 。 本発明のオリゴマーの細胞への送達は、リン酸カルシウム、DMSO、グリセ ロールまたはデキストラントランスフェクション、エレクトロポレーションを含 めたいずれかの適当な方法によって、あるいは記載されている方法によりカチオ ン性、ア ニオン性および/または中性脂質組成物またはリポソームの使用によって増強で きる(国際公開番号WO90/14074、WO91/16024、WO91/ 17424、米国特許第4,897,355号)。(リポソームを形成し得るま たは形成しなくてもよい)DOTMAのごときカチオン性脂質との複合体化によ ってオリゴマーを細胞に導入でき、その複合体は次いで細胞と接触する。適当な カチオン性脂質は、限定されるものではないが、N−(2,3−ジ(9−(Z) −オクタデセニルオキシル))−プロプ−1−イル−N,N,N−トリメチルア ンモニウム(DOTMA)およびその塩、1−O−オレイル−2−O−オレイル −3−ジメチルアミノプロピル−β−ヒドロキシエチルアンモニウムおよびその 塩および2,2−ビト(オレイルオキシ)−3−(トリメチルアンモニオ)プロ パンおよびその塩を含む。 本発明オリゴマーの増強された送達は、対象におけるオリゴマーの薬物動態学 を増強させる、(i)センダイウイルス(Bartzatt,R.,Biote chnol.Appl.Biochem.,1989,11,133−135) またはアデノウイルス(Wagner,E・ら,Proc.Natl. Acad.Sci.USA,1992,89,6099−6013)のごときウ イルス;(ii)ポリリシン、プロタミンまたはNa、N12−ビス(エチル)ス ペルミンのごとき化合物を用いるポリアミンまたはポリカチオンコンジュケート (Wagner,E.ら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,1 991,88,4255−4259);Zenke,M.ら、Proc.Nat l.Acad.Sci.USA,1990,87,3655−3659;Cha nk,B.K.ら,Biochem.Biophys.Res.Commun. ,1988,157,264−270;米国特許第5,138,045号);( iii)リポスペルミンのごとき化合物を用いるリポポリアミン複合体(Beh r,J.−P.ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,1989 ,86,6982−6986;Loeffler,J.P.ら、J.Neuro chem.,1990,54,1812−1815);(iv)ホスファチジル グリセロール、カルディオリピン、ホスファチジン酸またはホスファチジルエタ ノールアミンのごときアニオン性リン脂質を含めた化合物を用いるアニオン性、 中性またはpH感受性脂質(Lee,K.−D.ら、Bio chem.Biophys.ACTA,1992,1103,185−197; Cheddar,G.ら、Arch Biochem.Biophys.,19 92,294,188−192;Yoshimura,T.ら、Biochem .Int.,1990,20,697−706);(v)トランスフェリンまた はビオチンのごとき化合物とのコンジュゲートまたは(vi)(アルブミンまた は抗生物質を含めた)タンパク質、糖タンパタ質または(ポリエチレングリコー ルを含めた)ポリマーとのコンジュゲートの使用によっても媒介できる。本明細 書で用いるトランスフェクションとは、オリゴマーの細胞への送達に適した任意 の方法をもいう。トランスフェクションプロトコルで使用できる脂質のごときい ずれの試薬およびウイルスのごときいずれの物質も、「浸透促進剤」と本明細書 で集合的にいう。オリゴマーの細胞への送達は、(i)タンパク質(類)または タンパク質断片をコードする発現可能なDNA断片または(ii)タンパク質( 類)またはタンパク質断片をコードする翻訳可能なRNAのごとき他の核酸との 共トランスフェクションを介することができる。 かくして、本発明のオリゴマーは、オリゴマーの細胞への送 達を増強させるいずれかの適当な処方に一体化させることができる。適当な医薬 処方は、化合物を局所適用によって細胞または組織に送達する分野で通常使用さ れるものも含む。ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、アゾン、ノ ノキソニル−9、オレイン酸、DMSO、ポリアミンまたはリポポリアミンのご とき化合物をオリゴマーを含有する局所製剤で使用できる。 本発明のオリゴマーは、便宜には、遺伝子発現の阻害が望まれる研究または産 生目的のための試薬として使用できる。現在、いずれかのメカニズムによって標 的遺伝子の発現を効果的かつ特異的に阻害する試薬を入手するのは非常に難しい 。標的遺伝子の発現を阻害すると従前に報告されているオリゴマーはしばしば非 特異的効果を有するか、および/または標的遺伝子発現を非常に低レベル(非阻 害レベルの約40%未満)までは低下させない。 かくして、本明細書に記載するオリゴマーは、本発明のオリゴマーを細胞に導 入し;次いで、オリゴマーがDNAまたはRNAとでトリプレックスを形成し、 あるいはDNAまたはRNAとでデュプレックスを形成し、それにより、タンパ ク質また はタンパク質類の発現が阻害されることを可能とする工程よりなる、対象または 細胞において選択されたタンパク質またはタンパク質類の発現を阻害する方法で 使用できる試薬を構成し、ここで、タンパク質類はDNA配列によってコードさ れ、タンパク質類はRNA配列から翻訳される。該方法および本発明の化合物は 、細菌、真菌類寄生体、酵母および哺乳動物細胞のごとき原核細胞および真核細 胞双方において遺伝子発現を変更するのに適する。 RNaseH「受容性(competent)」またはRNaseH「非受容性(incompet ent)」オリゴマーは、本発明の代替結合を用いて容易に設計できる。RNase H受容性オリゴマーは、結合したRNaseH受容性ヌクレオモノマーからなる 1つ以上のRNaseH受容性ドメインを含み得る。2’−置換(2’−O−ア リル等)またはある種の非荷電結合(メチルホスホネート、ホスホルアミダイト 等)のごとき修飾を有するオリゴマーは、通常、RNaseHによって認識され るおよび/またはそれに作用する基質として非受容性である。RNaseH受容 能は、RNA−オリゴマーデュプレックス中の標的RNAを分解することによっ てアンチセンスオリゴマー機能を容易とする (Dagle,J.M.ら、Nucl.Acids Res.,1990,18 ,4751−4757;Walder,J.A.ら,国際公開番号WO89/0 5358)。該酵素はRNA−DNAデュプレックス中のRNAを切断する。 RNaseH受容能を保持するために、オリゴマーはその中に位置する3つ以 上の受容性隣接ヌクレオモノマーのRNaseH受容性ドメインを要する(Qu artin,R.S.ら,Nucl.Acids Res.,1989,17, 7253−7262)。ヌクレアーゼ消化に対するオリゴマーの耐性の設計は、 ヌクレアーゼ耐性を示す末端結合、糖および/または塩基修飾を有するであろう 。かくして、オリゴマーは、内部RNaseH受容性ドメインを有しつつ、5’ −および/または3’−末端いずれかまたは双方において修飾されたヌクレオモ ノマー残基を有するように設計できる。RNaseH受容能を保持するオリゴマ ーの例は、一般に、均一な極性を有し、オリゴマーをヌクレアーゼ分解に対して 安定化させる5’−末端および3’−末端における約2ないし約12ヌクレオモ ノマーおよびRNaseH非受容性3’および5’−末端間のRNaseH受容 性ドメインとして機能する約3ないし約26のヌク レオモノマーよりなるであろう。かかるオリゴマーについての変形は、(1)1 または2個のRNaseH受容性結合または代替結合からなるより短いRNas eH受容性ドメイン、(2)15、20までまたはそれ以上の代替結合またはヌ クレオモノマーよりなるより長いRNaseH非受容性ドメイン、(3)30、 40までまたはそれ以上の結合よりなるより長いRNaseH受容性ドメイン、 (4)3’末端および5’末端における単一のRNaseH非受容性ドメインの みを持つオリゴマーを含むであろう。 約8個と少ないヌクレオモノマーを含有するオリゴマーは、標的核酸配列とで デュプレックスまたはトリプレックス構造の形成によって標的タンパク質(類) 発現の阻害を行うのに使用できる。しかしながら、デュプレックスまたはトリプ レックス形成を介して標的タンパク質発現を阻害するのに使用する線状オリゴマ ーは、好ましくは、約10ないし約20のヌクレオモノマー残基を有するであろ う。 本発明の代替結合を含有するオリゴマーは、便宜には、記載されているごとく に環状化させることができる(国際公開番号WO92/19732;Kool, E.T.,J.Am. Chem.Soc.,1991,113,6265−6266;Prakash ,G.ら,J.Am.Chem.Soc,1992,114,3523−352 7)。かかるオリゴマーは一本鎖または二本鎖核酸標的に結合するのに適する。 環状オリゴマーは種々のサイズとしうる。約22−50のヌクレオモノマーのサ イズ範囲のかかるオリゴマーを便宜には調製できる。環状オリゴマーは、記載さ れているごとく、オリゴマーの結合ドメインを分離するループ領域において約3 ないし約6のヌクレオモノマー残基を有することができる(Prakash,G .、前掲)。オリゴマーは、5’−および3’−末端糖および/または塩基を通 じる結合を介して、酵素的に環化できる。 オリゴマーを用いて、転写(Maher,L.J.ら,Science,19 89,245,725−730)または翻訳を変調することを担う核酸結合性タ ンパク質の相互作用を阻害することによって標的遺伝子発現を変調するのに利用 できる。かくして、オリゴマーは、(リボソーム、RNAポリメラーゼ、DNA ポリメラーゼ、転写開始因子、転写を増加または減少いずれかする転写因子、タ ンパク質−ホルモン転写因子等を含めた)核酸結合性タンパク質と競合する配列 −特異的剤と して適当である。かくして、適当な設計したオリゴマーは、発現を抑制するのに 転写因子が使用する調節部分またはその近くへの結合のごときメカニズムを介し て、あるいは選択したリプレッサータンパク質それ自体の発現を阻害することに よって、標的タンパク質合成を増加させるのに使用できる。 結合親和性を増強するさらなる修飾よりなる本発明のオリゴマーは、偽結び目 または偽−半結び目のごとき二次または三次構造を含有するように設計できる( Ecker,D.J.ら,Science,1992,257,958−961 )。かかる構造は対応する未修飾オリゴマーよりも安定な二次または三次構造を 有することができる。かかる構造の増強された安定性は、単一オリゴマーにおけ る自己相補的領域の間の、または所与の構造を形成する2以上のオリゴマー間の 相補的領域の間の増大した結合親和性に頼るものであろう。かかる構造は、HI V Tatタンパク質(TARに結合するタンパク質)よって結合と干渉するた めに、HIV TAR構造のごとき構造を模倣するのに使用できる。ステム、ル ープ、ヘアピン、結び目等のごとき高次核酸構造を認識する他の転写または翻訳 因子と共に同様のアプローチを利用できる。別法として、本発明のオリ ゴマーは、(1)核酸構造に対するタンパク質の結合に緩衝するまたは(2)そ れを増強する方法として、かかる構造を(1)破壊するまたは(2)それに結合 するのに使用できる。 アンチセンスまたは三重らせん療法におけるそれらの使用に加えて、本発明の オリゴマーは、デュプレックス核酸における1の鎖の直接的置換によって機能す る治療剤または診断剤としても適用できる。染色体DNAまたはデュプレックス ウイルスDNA、RNAまたはハイブリッドDNA/RNAのごとき天然デュプ レックスにおける鎖の置き換えは、デュプレックスにおいてDNAまたはRNA 鎖を効果的に置き換えるのに十分でないそれらの相補的配列に対する高結合親和 性を持つオリゴマーで可能である。D−ルーピングによって機能するオリゴマー の治療的効果は、その結果、核酸標的に関連する正常な生物学的機能の変調とな る、相補的配列に対する高親和性結合に由来するであろう。標的核酸のタイプは 、限定されるものではないが、(i)エキソン、イントロン、エキソン/イント ロン結合、プロモーター/エンハンサー領域および5’または3’非翻訳領域を 含めた遺伝子配列、(ii)機能させるために二次構造を利用する核酸の領域( 例えば、HIV TAR ステムール ープ要素またはtRNA)、(iii)テロメア、セントロメアまたは複製起点 のごとき構造または他の機能を供する核酸(ウイルス、細菌等)および(iv) いずれかの他のデュプレックス領域を含む。オリゴマーは、オリゴマーの1の領 域が、例えば、三重らせんを形成することによって、またはアプタマーとしてタ ンパク質に結合することによって隣接領域が標的分子に結合しつつ、D−ルーピ ングによって標的に結合する、区別される機能的ドメインを持つものとして合成 できる。別法として、D−ルーピングオリゴマーは、オリゴマーがそれに結合す る鎖をスイッチすることによって(すなわち、1の鎖に結合するオリゴマーの1 の領域および相補的鎖に結合するもう1つの領域を有することによって)、デュ プレックス中の各鎖に結合できる。結合の態様(すなわち、三重らせんまたはD −ループ)を指示する制御要素は、オリゴマーの配列およびオリゴマーに形成さ れた固有の親和性である。Watson−Crickのデュプレックス結合にお ける塩基認識則はHoogsteenの制御されたトリプレックス結合における ものとは異なる。このため、オリゴマー塩基配列は、オリゴマーが利用する結合 則のタイプを指示するのに使用できる。D−ループ構造は、酵 素−媒介プロセス(Harris,L.D.ら、J−Biol.Chem.,1 987,262,9285−9292)によって天然で形成され、あるいはDN A複製が起こる領域に関連する(Jacobs,H.T.ら,Nucl.Aci ds Res.,1989,17,8949−8966)。オリゴマーの結合か ら生起するD−ループは1または2の工程プロセスから由来し得る。標的鎖の直 接的置き換えは、単一の結合事象によってD−ループを生起するであろう。しか しながら、D−ループは、D−ループに導く鎖置き換え事象を容易とする三重ら せんを形成することによっても起こり得る。 本発明の代替結合を含有するリボザイムは、改変された特徴を持つ化合物を設 計するのに設計できる。一本鎖RNAまたはDNAを切断するリボザイム(Ro bertson,D.L.ら,Nature,1990,344,467−46 8)は記載されている。リボザイムについての治療的適用は考えられている(S arver,N.ら,Science,1990,247,1222−1225 ;国際公開番号WO91/04319)。リボザイム機能に必要な二次または三 次構造は、適当なオリゴマー配列の設計によって影響され得る。例えば、本発 明の代替結合を含有するヌクレアーゼ安定標的化ドメインを有するリボザイムは 、標的配列に対する塩基対合特異性を維持しつつ、高い親和性を有することがで きる。本発明代替結合の高い親和性および/またはヌクレアーゼ安定性のため、 リボザイムにおけるより短い認識ドメイン(製造における利点)は、より好都合 な基質代謝回転(リボザイム機能における利点)に導き得るように設計できる。 治療的用途において、本発明のオリゴマーは、適当な標的遺伝子の発現を阻害 することによって、種々の疾患の治療で好適に利用し得る。かかる治療には、オ リゴマーを、全身、局所または限定領域投与を含めた、種々の投与形態に処方で きる。技術および処方は、一般に、Remington’s Pharmace utical Science ,Merck Publishing Co., Easton,PA、最新版に見い出すことができる。オリゴマー有効成分は、 一般に、投与様式および投与形態の性質に応じて、充填剤、増量剤、結合剤、湿 潤剤、崩壊剤、界面活性剤、または滑沢剤を含み得る希釈剤または賦形剤のごと き担体と組み合わせることができる。典型的な投与形態は錠剤、散剤、懸濁剤、 乳剤および液剤を含めた液 状製剤、顆粒剤、カプセル剤および坐薬、ならびにリポソーム製剤を含めた注射 用液状製剤を含む。 全身投与には、筋肉内、静脈内、腹腔内、および皮下を含めた注射が好ましい 。注射には、本発明のオリゴマーを液状液剤、好ましくはハンクスの溶液または リンゲル溶液のごとき生理学上適合する緩衝液中に処方する。加えて、オリゴマ ーは固体形態に処方でき、使用の直前に再懸濁または懸濁できる。凍結乾燥した 形態も含まれる。全身投与に使用できる用量は、好ましくは、1日当たり1回ま たは2回投与する約0.01mg/kgないし50mg/kgの範囲である。し かしながら、(i)その標的DNAまたはRNAの活性を阻害する点における個 々のオリゴマーの能力、(ii)所与の標的遺伝子に関連した病理学的疾患状態 の重症度または程度、または(iii)所与のオリゴマーの薬物動態学的挙動に 応じて、異なる投与法を利用できる。 また、全身投与は、経粘膜または経皮手段によることもでき、あるいは化合物 は経口投与できる。経粘膜または経皮投与では、透過させるべきバリアに対して 適する浸透剤を処方で用いることができる。かかる浸透剤は一般に当該分野で知 られており、 例えば、経粘膜投与のための胆汁塩およびフシジン酸誘導体を含む。加えて、界 面活性剤を使用して浸透を容易とすることができる。経粘膜投与は鼻孔スプレイ 、例えば、坐薬の使用を介することができる。経口投与では、オリゴマーをカプ セル剤、錠剤および強壮剤のごとき通常の経口投与形態に処方できる。 局所投与には、当該分野で一般に知られているように、本発明のオリゴマーは 軟膏、膏薬、ゲルまたはクリームに処方される。エイルス感染のごとき眼適応症 のための本発明オリゴマーの組成物は当該分野で知られている標準的な処方に基 づくであろう。 治療における使用に加え、本発明のオリゴマーは、それらが特異的に結合する 標的核酸配列の存在または不存在を検出するための診断剤として使用できる。本 発明オリゴマーの増強された結合親和性はプライマーおよびプローブとしてのそ の使用で利点である。診断テストは、次いで、通常の手段によって検出される二 重または三重らせん形成を通じてのハイブリダイゼーションによって行うことが できる。例えば、オリゴマーは放射性、経口、または色原性標識を用いて標的で き、固体支持体に結合した標識の存在が検出される。別法して、二重または三重 らせんの存在は、これらの形態を特異的に認識する抗体によって検出できる。か かるオリゴマーを用いるアッセイを行うための手段は一般に知られている。 三重らせん形成による診断剤としての本発明の代替結合のオリゴマーの使用は 、三重らせんが温和な条件下で形成され、かくして、アッセイがテスト検体を苛 酷な条件に付すことなく行えるので有利である。細菌、真菌類または原生動物配 列の同定のためのRNAの検出に基づく診断アッセイは、しばしば、実験室で増 殖させた試料または生物からのRNAの単離を要し、これは、RNAが普遍的ヌ クレアーゼに対して極端に感受性であるので労力がかかり時間を消費する。 また、オリゴマープローブは、オリゴマーを特別にヌクレアーゼ安定とし、か くして、通常ヌクレアーゼ活性を含有する細胞または組織抽出物の存在下で行わ れるアッセイで有用である修飾された糖および/または代替結合のごときさらな る修飾を取り入れることもできる。末端修飾を含有するオリゴマーは、しばしば 、特異性を喪失することなく相補的配列に結合するその能力を保持する(Uhl mannら,Chemical Reviews,1990,90,543−5 84)。前記し たごとく、本発明のプローブは結合を可能とするリンカーを一体化することによ って別のDNA鎖に対する特異的結合を可能とするリンカーを含有することもで きる(Froehler,B.C.ら、Biochemistry,1992,31 ,1603−1609;Horneら,J.Am.Chem.Soc.,1 990,112,2435−2437)。 共有結合架橋剤も含有するプローブへの本発明の塩基アナログの一体化は、診 断または検出アッセイにおいて感度を増大させ、バックグラウンドを減少させる 能力を有する。加えて、架橋剤の使用は、(1)プローブ識別性を増加させる架 橋の使用、(2)バックグラウンドを低下させる変性洗浄工程の取り入れ、およ び(3)標的における二次構造を減少させ、プローブ特異性を増加させるための 、ハイブリッドの融解温度にてまたはその近くでハイブリダイゼーションおよび 架橋を行うことのごとき新規なアッセイ修飾を可能とするであろう。ハイブリダ イゼーション条件の修飾は従前に記載されている(Gamperら,Nucle ic.Acids Res.,1986,14,9943)。 本発明のオリゴマーは、オリゴマーまたは検出されるべき核 酸が記載されているごとく(米国特許第4,775,619号)固体支持体に共 有結合させる方法を使用する診断アッセイで用いるのに適する。また、オリゴマ ーは記載されている方法(欧州特許公開番号0 393 744)に従って標的 配列を増幅させるための、ポリメラーゼ鎖反応技術に頼る判断アッセイで用いる のに適する。プライマーとして働き得る3’末端を含有する本発明のオリゴマー は、TaqまたはVentTM(New England Biolabs)ポリ メラーゼのごときポリメラーゼ鎖反応で使用されるポリメラーゼに適合する。本 発明のオリゴマーは、かくして、PCRプロトコルにおけるプロトコルとして利 用できる。 本発明のオリゴマーは、離散的配列であるプライマーとして、またはランダム 配列を持つプライマーとして有用である。ランダム配列プライマーは、一般に、 長さが約6、7または8ヌクレオモノマーであり得る。かかるプライマーは種々 の酢酸増幅プロトコル(PCR、リガーゼ鎖反応等)で、またはクローニングプ ロトコルで使用できる。本発明の代替結合は、一般に、オリゴマーのプライマー として機能する能力に干渉しない。3’末端残基以外の部分に2’−修飾、オリ ゴマーを RNaseH非受容性としまたはヌクレアーゼ安定とする他の修飾を有する本発 明のオリゴマーは、ヌクレアーゼを含有する細胞抽出物または他の溶液中でRN AまたはDNA配列用のプローブまたはプライマーとして有利に使用できる。か くして、オリゴマーは、オリゴマーを標的核酸を含有する試料と混合し、続いて 標的核酸とオリゴマーをハイブリダイズさせ、次いで、PCR、LCRまたは他 の適当な方法によって標的核酸を増幅させることによって、試料中の核酸を増幅 させるためのプロトコルで使用できる。 EDTA、DTPAまたは1,2−ジアミノシクロヘキサン酢酸のアナログの ごときキレート剤に誘導体化させたオリゴマーは、記載されている種々のイン・ ビトロ診断アッセイで利用できる(米国特許第4,772,548号、第4,7 07,440号および第4,707,352号)。別法として、本発明のオリゴ マーは5−(3−ヨードアセトアミドプロプ−1−イル)2’−デオキシウリジ ンまたは5−(3−(4−ブロモブチルアミド)プロプ−1−イル)−2’−デ オキシウリジンのごとき架橋剤で誘導体化し、記載されている(国際公開番号W O90/14353)種々のアッセイ方法またはキットで使 用できる。 前記使用に加えて、遺伝子発現を阻害するオリゴマーの能力は、適当な方法に より、対象細胞においてまたは組換え系において発現のレベルを測定することに よって、イン・ビトロ系で確認できる(Graessmann,M.ら,Nuc leic.Acids Res.,1991,19,53−59)。 本発明を前記したが、以下の実施例は本発明をさらに説明するために供する。 実施例は本発明を説明するために供するのであり、本発明を限定するものと解釈 されるべきでない。 実施例 ヌクレオモノマーシントンおよびオリゴマーの合成の概観 本発明のオリゴマーはオリゴヌクレオチド誘導体合成の分野で知られている反 応を用いて合成できる。例えば、Flandor,J.およびYam,S.Y. ,Tetrahedron Letts.,1990,31,597−600; Mattson,R.J.ら,J.Org.Chem.,1990,55,25 52−2554;Chung,C.K.ら,J.Org.Chem.,1989 ,54,2767−2769参照。 表1に特別にリストした代替結合の多様性から分かるように、 本発明の代替結合は、その構造中に1以上の窒素、硫黄および/または酸素原子 を含有するように変化させることができる。代替結合中のこれらの原子の位置は 「5’」末端から「中央」ないし「2’」または「3’」および「4’」末端ま で変化し得る。本章では、一連の代表的な合成反応図を記載し、これは、代替結 合内の窒素および酸素原子の種々の位置および組合せに対する経路を供する。 オリゴヌクレオチド化学の分野の当業者に知られているごとく、図1−25に 示す合成は変更可能である。例えば、塩基の保護は合成図で常には示されないが 、それは望ましく、当該分野で知られている試薬および技術を用いて達成できる 。例えば、Protective Groups in Organic Sy nthesis(Theodora W.Greene,John Wiley and Sons,1981)参照。同様に、保護基の使用がいくつかの場合 に示されるが、例示的本発明オリゴマーを合成するためには反応体をブロックす る必要は常にはない。 実施例1 図1に示した最初の5工程は、イソブチル保護したセリノー ルアミノ酸アルコールの調製に関する。図1における第6および引き続いての工 程はセリノール置換されたチミンホスホルアミダイト形成ブロックの合成に関す る。 図1の工程1において、セリンアミノ酸のアミノ基を、1をジ−tert−ブ チルジカルボネートと反応させて化合物2を得ることによって保護する。他の同 等の保護基を使用することもできる。次の工程では、化合物2のβ−ヒドロキシ ル基をジヒドロピランでブロックして十分に保護されたアミノ酸3を得る。次い で、アミノ酸3をジボラン−ジメチルスルフィド複合体と反応させてアルコール 4を得、これを塩化イソブチリルにさらして5を得る。この還元反応はクロロギ 酸イソブチルおよびホウ水素化ナトリウムを用いて行うこともできる(K.Ra masamy,R.K.OlsenおよびT.Emery,Synthesis ,1982,42参照)。5をトリフルオロ酢酸と30分間反応させ、続いてN aHCO3で洗浄して6を得た。 チミン酢酸7は文献記載のごとくに調製した(L.Kosynkina,W. WangおよびT.C.Liang,Tetrahedron Letts., 1994,35,5173 参照)。7と6とを混合無水物条件下でカップリングして8を得た。8のDMT Clでのジメトキシトリチル化により化合物9が得られ、これを塩基で加水分解 して10を得た。10を標準的な条件下でフォフィシチル化してセリノールがカ ップリングしたチミン形成ブロック11を得た。次いで、このシントンを、通常 の化学を用いて成長するオリゴマーに付加することができる。ホスホルアミデー トまたはホスホネート化学のごときいずれのDNA合成化学を用いて前記と同様 にしてモノマーまたはダイマーを結合することもできる。 実施例2 反応図2において、チミンをブロモアセトアルデヒドジメチルアセタールで処 理し、続いて12を水性TFAで加水分解することによってチミジンアセトアル デヒド13を得た。アルデヒド13およびアミン6を次いでカップリングさせ、 対応する中間体を、図1で使用した工程と同様にしてホスホルアミダイト形成ブ ロック17に変換した。 実施例3 反応図3では、出発物質はβ−置換されたアミノ酸18である。該置換された アミノ酸を、図1および2で使用した手法に 従ってホスホルアミダイト形成ブロック27に変換することができた。 実施例4 図4では、出発のアミノアルコール21をCrO3/ピリジン混合物で酸化し てアルデヒド28を得る。アルデヒドを塩基の存在下でアルキルハライドと反応 させて化合物29を得る。アミノアルコール29は、次いで、図1および2で使 用した工程と同様にして形成ブロック35に変換できた。 実施例5 図5では、最初の4工程は実質的に図1と同一であり、ただし、アスパラギン 酸をセリンの代わりに使用する。アスパラギン酸メチルエステル36は十分に保 護されたアルコール40を生じ、これを酢酸での選択的脱保護により41を得た 。41をCrO3/ピリジンで酸化することにより対応するアルデヒド42を得 た。アルデヒド42のトリアセトキシホウ水素化ナトリウムの存在下でのo−ベ ンジルヒドロキシルアミンでの還元的アミノ化により43を生じた(T.Kol asaおよびM.J.Miller,J.Org.Chem.,1990,55 ,1711参照)。次いで、実質的に前記した反応条件を用いる が、39のヒドロキシル官能基に対してアリル性保護基を用いてアルコール39 をアルデヒド46に変換した。アルデヒド46およびヒドロキシルアミン43を トリアセトキシホウ水素化ナトリウムの存在下でカップリングし、続いてアミノ 保護基を脱保護して、ビスアミン48を得た。該ビスアミン48は次いで図1で 使用した工程によってダイマー53に変換できた。 実施例6 図6では、Mitsunobu反応条件下(O.Mitsunobu,Syn thesis,1981,1参照)でアルコール54をo−ベンジルヒドロキシ ルアミン55とカップリングすることにより化合物56を得た。中間体56の水 素化、続くアセチル化により57を得た。57をTFAに暴露して「TBDMS i」保護基を脱ブロックし、58を得た。58と7をカップリングし、続くジメ トキシトリチル化により60を得ることができた。最終の形成ブロック62は6 0から塩基加水分解、続くホスフィチル化によって形成すべきである。 実施例7 図7では、セリノール4をハライド59に変換し、チミンでアルキル化して6 3を得た。63における保護基を除去し、 DMT保護したヒドロキシ酢酸とカップリングさせ、ホスフィチル化して66を 得た。 実施例8 図8では、アルコール64をN−ヒドロキシルアミノプロパン酸69とカップ リングさせて70を得た。チミンのハライド73でのアルキル化により74が得 られ、これを脱保護し、76とカップリングさせ、続いて加水分解すると78が 得られた。78を70と縮合させ、続いてホスフィチル化してヒドロキサメート ダイマー80を得た。 実施例9 図9では、N−ヒドロキシルアミノプロパン酸アルデヒド81を用いてアルコ ール64をカップリングさせた。ダイマー88は図8で使用した工程に従って8 3および86から調製する。 実施例10 図10では、α−ブロモ−β−アミノプロパン酸メチルエステル89をチミン でアルキル化(T.KolasaおよびM.J.Miller,J.Org.C hem.,1990,55,4246参照)して90を得た。中間体90を水酸 化ナトリウ ムで加水分解して酸91を得、これを6とカップリングさせて92を得る。化合 物92を次いで図1に記載した工程を用いてホスホルアミダイト形成ブロック9 5に変換する。 実施例11 図11では、チミンをアルキルアミンハライド96でアルキル化して(アミノ アルキルハライドの調製についてはR.K.Olsen,K.Ramasamy およびT.Emery,J.Org.Chem.,1984,49,3527お よびIslamら,J.Med.Chem.,1994,37,293−304 参照)、97を得る。化合物97をTFAに暴露し、続いてアルキル化して10 0を得る。形成ブロック103はジメトキシトリチル化、加水分解、続くホスフ ィチル化によって100から得る。 実施例12 図12は、アスパラギン酸から調製する、N−ヒドロキシルアミン43および アルデヒド107からのヒドロキサメート骨格ダイマー111への別の経路であ る。 実施例13 図13では、ダイマー115は図2に記載した反応の同一工 程に従い中間体108および13から調製される。 実施例14 図14では、N−ヒドロキシルチミンを調製し(Kim,C.U.ら,Tet rahedron Letts.,1992,33,25−28参照)、N−ヒ ドロキシフタルイミドとカップリングさせて117を得、エタノール中のヒドラ ジンに暴露して118を得る。118をDMT−保護したグリセロールエポキシ ド119で処理して120を得る。次いで、中間体120を標準的な法を用いて ホスホルアミダイト121に変換する。第2の合成において、化合物118を還 元的アミノ化条件下でアミノ酸アルデヒド122とカップリングさせて123を 得る。第2アミノ官能基をFMOCClで保護し、続いて加水分解して125を 得る。 実施例15 図15では、1,2−ジヒドロキシプロパン酸126をN−ヒドロキシルアミ ンチミン118とカップリングさせて127を得、次いでこれを標準的な条件下 でホスホルアミダイトシントン129に変換する。また、化合物118をアジピ ン酸とカップリングさせ、核酸形成ブロック133に変換する。 実施例16 図16では、第1の形成ブロック136を図1に記載したのと同様にして11 8および134から合成する。 139を118とカップリングさせて140を得る。137を118で処理し て138を得、これを140と縮合させてダイマー141を得る。 実施例17 図17では、アルデヒド142およびグリシンベンジルエステルをカップリン グさせて143を得る。143を7で処理して145が得られ、これを酢酸に暴 露して148を得る。148をBoc−NH−O−アセチルヒドロキシルアミン でMitsunobuアルキル化して147が得られ、これを水素化して形成ブ ロック150が得られる。143と13との同様のカップリングおよび前記同様 の反応に従いシントン149を得る。 実施例18 図18では、アルデヒド142およびBoc−NH−O−ベンジルヒドロキシ ルアミンの還元的アミノ化により151を得た。151の水素化、続く152の グリコール酸153でのア ルキル化(B.C.BorerおよびD.C.Balogh,Tetrahed ron Letts.,1991,32,1039)により154を得る。15 4をTFAで処理してBoc保護基が除去され、カップリングして155を得る 。155のヒドロキシル保護基を酢酸で選択的に除去して156を得る。次いで 、化合物156を標準的な反応条件を用いて形成ブロック157に変換する。同 様に、154を13とカップリングさせ、157の調製で用いた工程により形成 ブロック158を得る。 実施例19 図19では、チミン−N−ヒドロキシルアミン160をアルコール162でア ルキル化して163を得る。図1で使用した工程によって化合物163をホスホ ルアミダイト形成ブロック166に変換する。 実施例20 図20では、まず、標準的な反応条件を用い、グルタミン酸から中間体169 を合成する。チミンを169でアルキル化して170が得られ、これをTFAで 処理して171を得る。中間体171をBoc−グリシンとカップリングさせて 173が 得られ、これを加水分解してモノマー174を得る。同様に、118をBoc− アミノ酢酸アルデヒドとカップリングさせ、続いてベンジルエステルを加水分解 することによって172を調製する。 実施例21 図21では、標準的な反応条件を用い、Boc−NH−O−ベンジルヒドロキ シルアミンおよび175から中間体177を得る。177を水素化し、N−ヒド ロキシチミン116とカップリングさせて178を得る。THP保護基を除去し 、続いてジメトキシヒドロキシルトリチル化及びホスフィチル化して形成ブロッ クシントン181を得る。同様に、THP−ヒドロキシ酢酸の代わりにTHP− ヒドロキシ酢酸アルデヒドを用い、すべて前記の反応に従って182を調製する 。 実施例22 図22では、公知の出発物質183を用い、図22の底部に示した反応条件に 従って形成ブロック191を調製することができた。 実施例23 図23では、出発物質183を用い、図23の底部に示した 反応条件に従って形成ブロック199の合成を達成できた。 実施例24 図24では、図24の底部に示した反応条件に従って出発物質200を形成ブ ロック207に変換する。 実施例25 本実施例で使用し生成した化合物は図1に示す。 チミン酢酸(1): チミン(37.8g、300ミリモル)を、200mlの水中の水酸化カリウ ム(64.5g、1150ミリモル)の溶液に溶解させた。この溶液を40℃の 水浴中で加温しつつ、100mlの水中のブロモ酢酸(62.5g、450ミリ モル)の溶液を1時間にわたって添加した。反応物をこの温度でさらに1時間撹 拌した。それを室温まで冷却し、pHを濃塩酸で5.5に調整した。次いで、溶 液を2時間冷蔵庫中で冷却した。形成されたいずれの沈殿(未反応チミン)も濾 過によって除去した。次いで、溶液を濃塩酸でpH2に調整し、冷蔵庫に2時間 入れた。濾過によって白色沈殿を収集し、40℃で真空オーブン中で6時間乾燥 した。収量は44g(88%)であった。 N−Boc−セリンメチルエステル(2): L−セリンメチルエステル(15.6g、100ミリモル)を室温でTHF/ DMF(各々100ml)混合物に懸濁した。この撹拌溶液にトリエチルアミン (11.13g、110ミリモル)、続いてジ−tert−ブチルジカーボネー ト(24.0g、110ミリモル)を添加し、室温で30分間撹拌を続けた。水 (20ml)を添加し、溶液を室温で8時間撹拌した。溶液を蒸発乾固させた。 残渣を酢酸エチル(250ml)に溶解させ、硫酸水素カリウム(0.25N溶 液、100ml)で処理した。生成物を酢酸エチル溶液で直ちに抽出した。有機 抽出物を水(100ml)、ブライン(100ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリ ウム上で乾燥した。有機溶媒の蒸発により26g(90%)の油状残渣を得た。 N−Boc−L−セリン(OTHP)メチルエステル(3): 化合物(15g、68.49ミリモル)を乾燥CH2Cl2(100ml)に 溶解させ、室温で3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(8.4g、100ミリモル )および触媒量のp−トルエンスルホン酸(100mg)で処理した。反応混合 物を室温で12時間撹拌させ、蒸発乾固した。残渣を酢酸エチル(200ml) に溶解させ、5%NaHCO3溶液(100ml)、 水(50ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。有機抽出物を無水Na2 SO4上で乾燥させ、蒸発乾固した。残渣は次の工程のために十分純粋であり、 そのまま使用した。収量15g(72%)。 N−Boc−L−セリノール(OTHP)(4): セリン(OTHP)メチルエステル(10g、33ミリモル)を乾燥THF( 100ml)に溶解させ、アルゴン雰囲気下、氷浴中で0℃まで冷却した。この 冷却した撹拌溶液に、0℃の温度で1時間でボラン−メチルスルフィド複合体( THF中2M溶液、100ml、200ミリモル)を添加した。ボランの添加の 後、反応混合物を室温まで加温し、40℃で6時間加熱した。反応混合物を0℃ まで冷却し、水および酢酸でpH6−7に中和し、エーテル(3×100ml) で抽出した。エーテル抽出物を水(2×100ml)およびブライン(100m l)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、蒸発乾固させて粗生成物を油として 得た。ヘキサン→アセトンを溶離剤として使用するシリカゲル上のフラッシュク ロマトグラフィーによって該油を精製して純粋な生成物8g(88%)を得た。 N−Boc−L−セリン(OTHP)OIb(5): 0℃の乾燥CH2Cl2(100ml)中の化合物(8g、29.09ミリモ ル)の撹拌溶液にTEA(3.54g、35ミリモル)、続いて塩化イソブチリ ル(3.71g、35ミリモル)を30分間で添加した。次いで、反応混合物を 室温で4時間撹拌し、蒸発乾固させた。残渣をEtOAc(200ml)に溶解 させ、5%NaHCO3溶液(50ml)、水(50ml)およびブライン(5 0ml)で洗浄した。有機抽出物を無水Na2SO4上で乾燥し、蒸発乾固して粗 生成物を油として得た。ヘキサン→アセトンを溶離剤として使用するシリカゲル 上のフラッシュクロマトグラフィーによって油を精製して純粋な生成物7.9g (79%)を得た。 L−セリノール(OIb)(6): 化合物5(10g、28.98ミリモル)をCH2Cl2(100ml)に溶解 させ、TFA(50ml)と共に室温で1時間撹拌し、蒸発乾固させた。残渣を メタノール(50ml)に溶解させ、再度蒸発させた。残渣をCH2Cl2(20 0ml)に溶解させ、飽和NaHCO3溶液(2×100ml)、水(100m l)およびブライン(50ml)で洗浄した。有機抽出物を無水Na2SO4上で 乾燥し、蒸発乾固させて生成物 4.5g(96%)を油として得た。 N−(チミニルアセチル)−L−セリノール(OIb)(8): チミン酢酸7(7.3g、40ミリモル)およびN−メチルモルホリン(4. 4ml、40ミリモル)をDMF100mlに溶解させた。該溶液をアルゴン雰 囲気下で−20℃に冷却した。この冷撹拌溶液にクロロキ酸イソブチル(5.2 ml、40ミリモル)を一度に添加した。15分後、30mlのDMF中の6( 6.44g、40ミリモル)の溶液(同温度まで冷却)を添加した。反応混合物 を−20℃で30分間撹拌し、室温まで加温し、撹拌を1時間継続した。反応混 合物を蒸発乾固させ、残渣をCH2Cl2(200ml)に溶解させた。有機溶液 を5%NaHCO3溶液(100ml)、水(100ml)およびブライン(5 0ml)で洗浄した。有機抽出物を無水Na2SO4上で乾燥し、蒸発乾固させて 粗生成物を発泡体として得た。粗生成物をCH2Cl2→アセトンを溶離剤として 使用するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して純粋な 生成物12g(92%)を得た。 4,4’−ジメトキシトリチル−N−(チミニルアセチル)−L−セリノール (OIb)(9): 化合物(10g、30.58ミリモル)を乾燥ピリジン(3×50ml)と 共蒸発させ、乾燥ピリジン(100ml)に溶解させた。この溶液にTEA(3 .54g、35ミリモル)、続いてDMTCl(11.83g、35ミリモル) をアルゴン雰囲気下、室温で添加した。反応混合物を12時間撹拌し、メタノー ル(20ml)でクエンチし、30分間撹拌した。溶液を蒸発乾固させ、CH2 Cl2(200ml)に溶解させた。有機抽出物を5%NaCO3溶液(100m l)、水(100ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。CH2Cl2層 を無水Na2SO4上で乾燥し、蒸発乾固させて粗生成物を発泡体として得た。粗 生成物をCH2Cl2→アセトンを溶離剤として使用するシリカゲル上のフラッシ ュクロマトグラフィーによって精製して純粋な生成物17g(88%)を得た。 1−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)−2−[アミノ(チミニルアセチ ル)]−L−プロパン−1,3−ジオール(10): 化合物(10g、15.89ミリモル)をメタノール(20ml)に溶解さ せた。この溶液に1N NaOH溶液(20ml、20ミリモル)を0℃の温度 で添加した。反応混合物を 1時間撹拌し、酢酸でpH7にクエンチした。溶液をEtOAc(2×100m l)で抽出した。有機抽出物を5%NaCO3溶液(100ml)、水(100 ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。EtOAc層を無水Na2SO4 上で乾燥し、蒸発乾固させて粗生成物を発泡体として得た。粗生成物をCH2C l2→アセトンを溶離剤として使用するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラ フィーによって精製して純粋な生成物8.2g(92%)を得た。 1’−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)−2−[アミノ(チミニルアセ チル)−L−プロパン−3’−O−(N,N−ジイソプロピル)−β−シアノエ チルホスホルアミダイト(11): 化合物10(8.00g、14.31ミリモル)を乾燥ピリジン(3×50m l)と共に蒸発させ、固体NaOH上で真空下、一晩乾燥した。乾燥した物質を 乾燥CH2Cl2(100ml)に溶解させ、アルゴン雰囲気下で0℃まで冷却し た。この冷溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.23g、25ミリ モル)、続いて2−シアノエチル−N,N−ジイソプロピルクロロホスホルアミ ダイト(4.72g、20.00ミ リモル)をアルゴン雰囲気下で添加した。反応混合物を0℃で1時間、室温で1 時間撹拌した。反応混合物をCH2Cl2(100ml)で希釈した。CH2Cl2 溶液を5%NaCO3溶液(100ml)、水(100ml)およびブライン( 50ml)で洗浄した。CH2Cl2層を無水Na2SO4上で乾燥し、蒸発乾固さ せて粗生成物を発泡体として得た。粗生成物をCH2Cl2→0.1%TEAを含 有するアセトンを溶離剤として使用するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラ フィーによって精製して純粋な生成物10g(x%)を得た。発泡体を真空中、 固体NaOH上で一晩乾燥した。発泡体をCH2Cl2(15ml)に溶解させ、 アルゴン下、乾燥ヘキサン(2000ml)の撹拌溶液に1時間で滴下した。C H2Cl2溶液の滴下後、形成された沈殿をさらに1時間撹拌し、濾過し、乾燥ヘ キサン(200ml)で洗浄し、固体NaOH上で一晩乾燥した。収率:9.5 g(87%) 実施例26 (図23参照) N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−O−ベンジル−L−セリン( ): O−ベンジル−L−セリン(10g、51.28ミリモル)を室温にてTH F/H2O(8:2、100ml)混合液に懸濁した。この撹拌混合物にトリエ チルアミン(6.06g、60ミリモル)、続いてジ−tert−ブチルジカー ボネート(13.08g、60ミリミル)を添加し、室温で一晩撹拌を継続した 。均一の溶液を蒸発乾固し、残渣を酢酸エチル(300ml)に溶解させた。有 機抽出物を硫酸水素カリウムの0.5N溶液(100ml)、水(100ml) およびブライン(50ml)で洗浄した。酢酸エチル抽出物を無水硫酸ナトリウ ム上で乾燥し、蒸発乾固して油状残渣14g(93%)を得た。 N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−O−ベンジル−L−セリノール (): N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−O−ベンジル−1−セリン( 6.0g、20.34ミリモル)を乾燥THFに溶解させ、アルゴン雰囲気下で −20℃まで冷却した。この冷撹拌溶液にTEA(2.32g、23ミリモル) およびクロロギ酸イソブチル(3.13g、23ミリモル)を添加した。アルゴ ン雰囲気下、−20℃で撹拌を30分間継続した。反応 混合物をアルゴンのブランケット下で直ちに濾過し、沈殿を乾燥THF(50m l)で洗浄した。合した濾液を10分の間に、THF/水(80:20、200 ml)中のNaBH4(7.4g、200ミリモル)の冷(0℃)溶液にゆっく りと添加した。添加後、反応混合物を0℃で2時間撹拌し、酢酸でpHを7に調 整した。溶液を蒸発乾固し、酢酸エチル/水(300:150ml)に分配し、 酢酸エチル中に抽出した。有機抽出物をブライン(100ml)で洗浄し、無水 硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物を溶離剤としてCH2Cl2 →EtOAcを用いるシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによ って精製した。純粋な生成物を一緒にプールし、蒸発乾固して純粋な生成物4. 7g(82%)を油として得た。1H NMR(CDCl3):δ1.41(s, 9H,Boc),3.60−3.70(m,4H),3.82(d,2H),4 .53(s,2H,OCH2Ph),5.20(bs,1H,NH)および7. 30−7.40(m,5H,Ph) N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−O−ベンジル−L−セリノール −O−Ib(): 乾燥ピリジン(50ml)中のN−(tert−ブチルオキシカルボニル)− O−ベンジル−L−セリノール(4.3g、14.3ミリミル)の乾燥溶液に 室温にてTEA(2.02g、20ミリモル)を添加した。この撹拌溶液に無水 イソ酪酸(3.16g、20ミリミル)を添加し、アルゴン雰囲気下で撹拌を一 晩継続した。反応混合物を蒸発乾固し、EtOAc(100ml)およびNaH CO3(5%溶液、100ml)に分配し、EtOAc中に抽出した。有機抽出 物を水(100ml)、ブライン(50ml)で洗浄し、無水NS2SO4上で乾 燥した。乾燥した溶液を蒸発乾固して粗製残渣を得た。溶離剤としてヘキサン→ EtOAcを用いるシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製 した。純粋な画分を一緒にプールし、蒸発乾固して油状生成物4.5g(84% )を得た。1H NMR(CDCl3):δ1.04(d,6H,IbCH3), 1.39(s,9H,Boc),2.46(m,1H,IbCH),3.40( m,2H),3.92(m,2H),4.12(m,1H),4.46(s,2 H,OCH2Ph,6.84(d,1H,NH)および7.24−7.40(m ,5H,Ph) N−(チミニルアセチル)−O−ベンジル−L−セリノール−O−Ib() : 室温にて、N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−O−ベンジル−L− セリノール−O−Ib(4.3g,12.11ミリモル)をトリフルオロ酢酸 (20ml)およびCH2Cl2(20ml)中で30分間撹拌した。反応混合物 を蒸発乾固し、乾燥CH3OH(10ml)に溶解させ、再度蒸発乾固した。残 渣を真空下で固体KOH上で12時間乾燥した。乾燥した残渣をそのまま特徴付 けすることなくさらなる反応で使用した。 チミン酢酸(2.76g、15ミリモル)を乾燥DMF(75ml)に溶解 させ、アルゴン下で−20℃まで冷却した。この冷撹拌溶液にN−メチルモルホ リン(1.72g、17ミリモル)、続いてクロロギ酸イソブチル(2.31g 、17ミリモル)を添加した。15分の撹拌後、乾燥DMF(50ml)中の前 記TFA塩の溶液をN−メチルモルホリン(1.72g、17ミリモル)で中和 し、チミン酢酸の冷撹拌溶液に一度で添加した。反応混合物を−20℃で1時間 撹拌し、室温まで加温し、撹拌を一晩継続した。溶液を蒸発乾固し、残渣をCH2 Cl2(250ml)および水(100ml)に溶解させ、CH2Cl2で抽出し た。有機抽出物を5%NaHCO3溶液(100ml)、水(100ml)およ びブライン(50ml)で洗浄した。CH2Cl2抽出物を乾燥し、蒸発乾固して 粗生成物を得た。粗生成物を、CH2Cl2→アセトンを溶離剤として使用するシ リカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。必要な画分を収 集し、蒸発乾固して純粋な生成物4.8g(94%)を得た。純粋な生成物をC H2Cl2/ヘキサンから結晶化した。融点122−124℃。1H NMR(C DCl3):δ1.04(d,6H,IbCH3),1.72(s,3H,CH3 ),2.44(m,1H,IbCH),3.42(m,2H),4.06(m, 2H),4.18(m,1H),4.30(s,2H),4.46(s,2H, OCH2Ph),7.24−7.40(m,6H,C6HおよびPh),8.22 (d,1H,NH),11.22(s,1H,NH) N−(チミニルアセチル)−L−セリノール−O−Ib(): N−(チミニルアセチル)−O−ベンジル−L−セリノール−O−Ib(2 .08g、5ミリモル)をエタノール(50ml)に溶解させた。この溶液に室 温でPd(OH)2 (0.6g)およびシクロヘキセン(5ml)を添加した。反応混合物を70℃ で12時間加熱した。触媒を濾過し、メタノール(20ml)で洗浄した。濾液 を蒸発乾固して白色固体を得た。白色固体を最小量のMeOHに溶解させ、室温 まで冷却した。生成物を微粉末として結晶化させた。融点196−198℃。収 量:1.48g(91%)。1H NMR(Me2SO−d6):δ1.04(d ,6H,IbCH3),1.72(s,3H,CH3),2.42(m,1H,I bCH),3.40(m,2H),3.94(m,2H),4.06(m,1H ),4.28(s,2H),4.90(t,1H,OH),7.20(s,1H ,C6H),8.12(d,1H,NH)および11.22(s,1H,NH) 4,4’−ジメトキシトリチル−N−(チミニルアセチル)−L−セリノール −O−Ib(): アルゴン下、N−(チミニルアセチル)−L−セリノール−O−Ib(1. 48g、4.5ミリモル)を乾燥ピリジン(50ml)に溶解させた。この撹拌 溶液にTEA(0.51g、5ミリモル)およびN,N−ジメチルアミノピリジ ン(0.10g)を添加した。10分後、塩化4,4’−ジメト キシトリチル(1.69g、5ミリモル)を添加し、アルゴン下、室温にて、撹 拌を一晩継続した。反応混合物をMeOH(10ml)でクエンチし、10分間 撹拌し、蒸発乾固させた。残渣をEtOAc(200ml)に溶解させ、5%N aHCO3溶液(100ml)、水(100ml)およびブライン(50ml) で洗浄した。有機抽出物を無水Na2SO4上で乾燥し、蒸発乾固させた。粗生成 物をCH2Cl2→EtOAcを溶離剤として用いるフラッシュカラムクロマトグ ラフィーによって精製した。純粋な画分をプールし、蒸発乾固して発泡体2.5 g(88%)を得た。1H NMR(CDCl3):δ1.04(d,6H,Ib CH3),1.72(s,3H,CH3),2.40(m,1H,IbCH),3 .38(m,2H),3.72(s,6H,2.OCH3),4.12(m,2 H),4.20(m,1H),4.32(d,2H),6.84(m,4H,P h),7.20−7.40(m,12H,C6HおよびPh),8.30(d, 1H,NH)および11.28(s,1H,NH) 1−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)−2−[アミノ(チミニルアセチ ル)]−L−プロパン−1,3−ジオール(): 4,4’−ジメトキシトリチル−N−(チミニルアセチル)−L−セリノール −O−Ib(3.4g、5.41ミリモル)をMeOH(30ml)に溶解さ せ、氷浴中で0℃まで冷却した。この冷撹拌溶液に2N NaOH(10ml、 20ミリモル)を添加し、0℃で30分間撹拌を継続した。溶液のpHを酢酸で 7に調整し、蒸発乾固させた。残渣を水(50ml)およびCH2Cl2(150 ml)に分配し、CH2Cl2中に抽出した。水性相を再度CH2Cl2(50ml )で抽出した。合した有機抽出物をブライン(50ml)で洗浄し、乾燥し、蒸 発乾固させた。残渣をCH2Cl2→アセトンを溶離剤として使用するシリカゲル 上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。収量:3.0g( 99%)。1H NMR(CDCl3):δ1.72(s,3H,CH3),3. 0(m,2H),3.42(m,2H),3.72(s,6H,2.OCH3) ,3.94(m,1H),4.32(d,2H),4.68(m,1H,OH) ,6.84(m,4H,Ph),7.20−7.40(m,12H,C6Hおよ びPh),8.06(d,1H,NH)および11.28(bs,1H,NH) 1−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)−2−[アミノ(チミニルアセチ ル)]−L−プロパン−3−O−(N,N−ジイソプロピル)−β−シアノエチ ルホスホルアミダイト(10): 1−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)−2−[アミノ(チミニルアセチ ル)]−L−プロパン−1,3−ジオール(3.1g、5.55ミリモル)を 真空下で固体NaOH上で一晩乾燥し、乾燥CH2Cl2(100ml)に溶解さ せた。溶液をアルゴン雰囲気下で0℃まで冷却した。この冷撹拌溶液にN,N− ジイソプロピルエチルアミン(1.29g、10ミリモル)、続いて2−シアノ エチル−N,N−ジイソプロピルクロロホスホルアミダイト(1.96g、8. 3ミリモル)を添加した。反応混合物を0℃で1時間、室温で2時間撹拌した。 反応物をCH2CH2(100ml)で希釈し、有機層を5%NaHCO3溶液( 100ml)、水(100ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。CH2 Cl2抽出物を乾燥し、蒸発乾固させて油状残渣を得た。CH2Cl2→EtOA c(0.1%TEA含有)を溶離剤として使用するシリカゲル上のフラッシュク ロマトグラフィーによって残渣を精製した。純 粋な画分を一緒にプールし、蒸発乾固させて発泡体を得た。発泡体を真空下、固 体NaOH上で一晩乾燥した。乾燥した発泡体を乾燥CH2Cl2(20ml)に 溶解させ、アルゴン下、乾燥ヘキサン(2000ml)の撹拌溶液に1時間で滴 下した。滴下後、形成された沈殿をさらに1時間撹拌し、濾過し、乾燥ヘキサン (100ml)で洗浄し、固体を真空下、固体NaOH上で4時間乾燥した。収 量3.5g(83%) 実施例27 (図24参照) N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−O−ベンジル−D−セリン( ): O−ベンジル−D−セリン11(5g、25.64ミリモル)をTHF/H2 O(8:2、70ml)混合液に室温で懸濁した。この撹拌混合物にトリエチル アミン(4.04g、40ミリモル)、続いてジ−tert−ブチルジカーボネ ート(6.54g、30ミリミル)を添加し、室温で一晩撹拌を継続した。均一 な溶液を蒸発乾固し、残渣を酢酸エチル(150ml)に溶解させた。有機抽出 物を硫酸水素カリウムの0.5N溶液(100ml)、水(100ml)および ブライン (50ml)で洗浄した。酢酸エチル抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、 蒸発乾固して油状残渣7.56g(100%)を得た。 N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−O−ベンジル−L−セリノール (13): N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−O−ベンジル−D−セリン10 (7.56g、25.63ミリモル)を乾燥THFに溶解させ、アルゴン雰囲気 下で−20℃まで冷却した。この冷撹拌溶液にTEA(3.03g、30ミリモ ル)およびクロロギ酸イソブチル(4.08g、30ミリモル)を添加した。ア ルゴン雰囲気下、−20℃で撹拌を30分間継続した。反応混合物をアルゴンの ブランケット下で直ちに濾過し、沈殿を乾燥THF(50ml)で洗浄した。合 した濾液を10分の間に、THF/水(80:20、200ml)中のNaBH4 (7.4g、200ミリモル)の冷(0℃)溶液にゆっくりと10分間で添加 した。添加後、反応混合物を0℃で2時間撹拌し、酢酸でpHを7に調整した。 溶液を蒸発乾固し、酢酸エチル/水(300:150ml)に分配し、酢酸エチ ル中に抽出した。有機抽出物をブライン(100ml)で洗浄し、無水硫 酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固した。粗生成物を溶離剤としてCH2Cl2→ EtOAcを用いるシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによっ て精製した。純粋な生成物を一緒にプールし、蒸発乾固して純粋な生成物6.6 8g(92%)を油として得た。1H NMR(CDCl3):δ1.41(s, 9H,Boc).3.60−3.70(m,4H),3.82(d,2H),4 .53(s,2H,OCH2Ph),5.20(bs,1H,NH)および7. 30−7.40(m,5H,Ph) N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−O−ベンジル−D−セリノール −O−Ib(14): 乾燥ピリジン(50ml)中のN−(tert−ブチルオキシカルボニル)− O−ベンジル−D−セリノール13(6.6g、23.5ミリミル)の乾燥溶液 に室温にてTEA(3.03g、30ミリモル)を添加した。この撹拌溶液に無 水イソ酪酸(4.74g、30ミリミル)を添加し、アルゴン雰囲気下で撹拌を 一晩継続した。反応混合物を蒸発乾固し、EtOAc(200ml)およびNa HCO3(5%溶液、100ml)に分配し、EtOAc中に抽出した。有機抽 出物を水(100 ml)、ブライン(50ml)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥した。乾燥し た溶液を蒸発乾固して粗製残渣を得た。溶離剤としてヘキサン→EtOAcを用 いるシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画 分を一緒にプールし、蒸発乾固して油状生成物8.0g(97%)を得た。1H NMR(CDCl3):δ1.04(d,6H,IbCH3),1.39(s, 9H,Boc),2.46(m,1H,IbCH),3.40(m,2H),3 .92(m,2H),4.12(m,1H),4.46(s,2H,OCH2P h),6.84(d,1H,NH)および7.24−7.40(m,5H,Ph ) N−(チミニルアセチル)−O−ベンジル−D−セリノール−O−Ib(15 ): 室温にて、N−(tert−ブチルオキシカルボニル)−O−ベンジル−D− セリノール−O−Ib14(5.0g,14.25ミリモル)をトリフルオロ酢 酸(20ml)およびCH2Cl2(20ml)中で30分間撹拌した。反応混合 物を蒸発乾固し、乾燥CH3OH(10ml)に溶解させ、再度蒸発乾固した。 残渣をCH2Cl2(150ml)に溶解させ、5% NaHCO3溶液でpHを7に調整し、CH2Cl2に抽出した。有機層を水(5 0ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。CH2Cl2抽出物を乾燥し、 蒸発乾固した。こうして得た残渣を真空下で固体KOH上で12時間乾燥した。 乾燥した残渣をそのまま特徴付けすることなくさらなる反応で使用した。 チミン酢酸(2.57g、14ミリモル)を乾燥DMF(50ml)に溶解 させ、アルゴン下で−20℃まで冷却した。この冷撹拌溶液にN−メチルモルホ リン(1.52g、15ミリモル)、続いてクロロギ酸イソブチル(2.04g 、15ミリモル)を添加した。15分の撹拌後、乾燥DMF(50ml)中の前 記アミンの溶液を、チミン酢酸の冷撹拌溶液に一度で添加した。反応混合物を− 20℃で1時間撹拌し、室温まで加温し、撹拌を一晩継続した。溶液を蒸発乾固 し、残渣をCH2Cl2(250ml)および水(100ml)に溶解させ、CH2 Cl2で抽出した。有機抽出物を5%NaHCO3溶液(100ml)、水(1 00ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。CH2Cl2抽出物を乾燥し 、蒸発乾固して粗生成物を得た。粗生成物を、CH2Cl2→アセトンを溶離剤と して使用するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製 した。必要な画分を収集し、蒸発乾固して純粋な生成物2.8g(54%)を得 た。1H NMR(CDCl3):δ1.04(d,6H,IbCH3),1.7 2(s,3H,CH3),2.44(m,1H,IbCH),3.42(m,2 H),4.06(m,2H),4.18(m,1H),4.30(s,2H), 4.46(s,2H,OCH2Ph),7.24−7.40(m,6H,C6Hお よびPh),8.22(d,1H,NH),11.22(s,1H,NH) また、「L」異性体の調製で記載した方法を用いることによっても標記化合物 を調製した。使用した試薬:チミン酢酸(2.2g、12ミリモル);クロロギ 酸イソブチル(1.77g、13ミリモル);N−メチルモルホリン(1.52 g、15ミリモル);TFA塩(3.65g、10ミリモル);N−メチルモル ホノン(1.5g、15ミリモル)および乾燥DMF(100ml)。収率3. 5g(84%) N−(チミニルアセチル)−D−セリノール−O−Ib(16): N−(チミニルアセチル)−O−ベンジル−D−セリノール−O−Tb15( 3.5g、8.39ミリモル)をエタノール (50ml)に溶解させた。この溶液に室温でPd(OH)2(1.00g)お よびシクロヘキセン(10ml)を添加した。反応混合物を70℃で12時間加 熱した。触媒を濾過し、メタノール(20ml)で洗浄した。濾液を蒸発乾固し て白色固体を得た。収量:2.7g(98%)。1H NMR(Me2SO−d6 ):δ1.04(d,6H,IbCH3),1.72(s,3H,CH3),2. 42(m,1H,IbCH),3.40(m,2H),3.94(m,2H), 4.06(m,1H),4.28(s,2H),4.90(t,1H,OH), 7.20(m,1H,C6H),8.12(d,1H,NH)および11.22 (s,1H,NH) 4,4’−ジメトキシトリチル−N−(チミニルアセチル)−D−セリノール −O−Ib(17): アルゴン下、N−(チミニルアセチル)−D−セリノール−O−Ib16(2 .7g、8.26ミリモル)を乾燥ピリジン(50ml)に溶解させた。この撹 拌溶液にTEA(1.01g、10ミリモル)、続いて塩化4,4’−ジメトキ シトリチル(3.38g、10ミリモル)を添加し、アルゴン下、室温にて、撹 拌を一晩継続した。反応混合物をMeOH(10ml) でクエンチし、10分間撹拌し、蒸発乾固させた。残渣をEtOAc(250m l)に溶解させ、5%NaHCO3溶液(100ml)、水(100ml)およ びブライン(50ml)で洗浄した。有機抽出物を無水Na2SO4上で乾燥し、 蒸発乾固させた。粗生成物をCH2Cl2→EtOAcを溶離剤として用いるフラ ッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。純粋な固分をプールし、蒸 発乾固して発泡体5.0g(96%)を得た。1H NMR(CDCl3):δ1 .04(d,6H,IbCH3),1.72(s,3H,CH3),2.40(m ,1H,IbCH),3.38(m,2H),3.72(m,6H,2.OCH3 ),4.12(m,2H),4.20(m,1H),4.32(d,2H), 6.84(m,4H,Ph),7.20−7.40(m,12H,C6Hおよび Ph),8.30(d,1H,NH)および11.28(s,1H,NH) 1−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)−2−[アミノ(チミニルアセチ ル)]−D−プロパン−1,3−ジオール(18): 4,4’−ジメトキシトリチル−N−(チミニルアセチル) −D−セリノール−O−Ib17(5.0g、7.95ミリモル)をMeOH( 30ml)に溶解させ、氷浴中で0℃まで冷却した。この冷撹拌溶液に2N N aOH(10ml、20ミリモル)を添加し、0℃で30分間撹拌を継続した。 溶液のpHを酢酸で7に調整し、蒸発乾固させた。残渣を水(50ml)および CH2Cl2(250ml)に分配し、CH2Cl2中に抽出した。水性相を再度C H2Cl2(50ml)で抽出した。合した有機抽出物をブライン(50ml)で 洗浄し、乾燥し、蒸発乾固させた。残渣をCH2Cl2→アセトンを溶離剤として 使用するシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した 。収量:4.0g(90%)。1H NMR(CDCl3):δ1.72(s,3 H,CH3),3.0(m,2H),3.42(m,2H),3.72(s,6 H,2.OCH3),3.94(m,1H),4.32(d,2H),4.68 (m,1H,OH),6.84(m,4H,Ph),7.20−7.40(m, 12H,C6HおよびPh),8.06(d,1H,NH)および11.28( bs,1H,NH) 1−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)−2−[アミノ(チミニルアセチ ル)]−D−プロパン−3−O−(N,N−ジイソプロピル)−β−シアノエチ ルホスホルアミダイト(19): 1−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)−2−[アミノ(チミニルアセチ ル)]−D−プロパン−1,3−ジオール18(2.79g、5.0ミリモル) を真空下で固体NaOH上で一晩乾燥し、乾燥CH2Cl2(100ml)に溶解 させた。溶液をアルゴン雰囲気下で0℃まで冷却した。この冷撹拌溶液にN,N −ジイソプロピルエチルアミン(1.29g、10ミリモル)、続いて2−シア ノエチル−N,N−ジイソプロピルクロロホスホルアミダイト(1.96g、8 .3ミリモル)を添加した。反応混合物を0℃で1時間、室温で2時間撹拌した 。反応物をCH2Cl2(100ml)で希釈し、有機層を5%NaHCO3溶液 (100ml)、水(100ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。C H2Cl2抽出物を乾燥し、蒸発乾固させて油状残渣を得た。CH2Cl2→EtO Ac(0.1%TEA含有)を溶離剤として使用するシリカゲル上のフラッシュ クロマトグラフィーによって残渣を精製した。純 粋な画分を一緒にプールし、蒸発乾固させて発泡体を得た。発泡体を真空下、固 体NaOH上で一晩乾燥した。乾燥した発泡体を乾燥CH2Cl2(20ml)に 溶解させ、アルゴン下、乾燥ヘキサン(2000ml)の撹拌溶液に1時間で滴 下した。滴下後、形成された沈殿をさらに1時間撹拌し、濾過し、乾燥ヘキサン (100ml)で洗浄し、固体を真空下、固体NaOH上で4時間乾燥した。収 率3.3g(87%) 実施例28 (図25) 1−O−ベンジル−2−[(tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ]− 3−[N3−ベンゾイル(チミニル)−L−プロパノール(21): アルゴン下、乾燥THF(200ml)中のN3−ベンゾイルチミン20(5 .75g、25ミリモル)の撹拌溶液にトリフェニルホスフィン(10.48g 、40ミリモル)およびNα−tert−ブチルオキシカルボニル−β−ベンジ ルオキシ−L−セリノール(5.3g、18.86ミリモル)を室温で添加し た。15分後、ジエチルアゾジカルボキシレート(6.96g、40ミリモル) を30分間でゆっくりと添加し た。反応混合物をアルミニウムホイルで覆い、アルゴン下、室温で24時間撹拌 した。溶媒を蒸発乾固し、残渣をEtOAc(300ml)に溶解させた。有機 抽出物を5%NaHCO3溶液(100ml)、水(100ml)およびブライ ン(100ml)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥した。乾燥したEtOAc 抽出物を蒸発乾固してオレンジ色油を得た。粗生成物をヘキサン→EtOAcを 溶離剤として使用するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精 製した。必要な生成物を有する画分をプールし、蒸発させて淡いピンク色油を得 た。収量:8.0g(86%)。1H NMR(CDCl3):1.41(s,9 H,Boc),1.72(s,3H,CH3),3.56(m,2H),4.2 0(m,2H),4.32(m,1H),4.52(d,2H,OCH2Ph) ,5.20(d,1H,NH),7.06(s,1H,C6H)および7.20 −7.60(m,10H,Ph) 2−[(tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ]−3−[N3−ベンゾ イル(チミニル)−L−プロパン−1−オール(22): 1−O−ベンジル−2−[(tert−ブチルオキシカルボ ニル)アミノ]−3−[N3−ベンゾイル(チミニル)−L−プロパノール21 (4.93g、10ミリモル)をMeOH(100ml)に溶解させ、Pd/C (10%、1g)で処理した。反応混合物を50psiの水素で12時間水素化 した。触媒を濾過し、MeOH(50ml)で洗浄し、濾液を蒸発乾固させた。 残渣をアセトン/ヘキサンから結晶化させて純粋な生成物3.70g(92%) を得た。融点:156−159℃。1H NMR(CDCl3):1.42(s, 9H,Boc),1.94(s,3H,CH3),3.64(m,4H),3. 84(m,1H),4.14(m,1H),5.22(d,1H,NH),7. 18(s,1H,C6H),7.48(t,2H,Ph),7.62(t,1H ,Ph)および7.98(d,2H,Ph) 1−O−イソブチリル−2−[(tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ ]−3−[N3−ベンゾイル(チミニル)−L−プロパノール(23)] 2−[(tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ]−3−[N3−ベンゾ イル(チミニル)−L−プロパン−1−オール22(1.60g、3.97ミリ モル)を乾燥ピリジン (30ml)に溶解させ、アルゴン下、室温で撹拌した。この撹拌溶液にTEA (0.51g、5ミリモル)および無水イソ酪酸(0.79g、5ミリモル)を 添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、蒸発乾固した。残渣をEtOA c(150ml)に溶解させ、5%NaHCO3溶液(100ml)、水(10 0ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。有機抽出物を乾燥し、蒸発乾 固させた。残渣を、CH2Cl2→EtOAcを溶離剤として使用するシリカゲル 上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を一緒 に収集し、蒸発させて発泡体1.6g(85%)を得た。純粋な生成物をアセト ン/ヘキサンから結晶化した。融点165−167℃。1H NMR(CDCl3 ):1.16(d,6H,IbCH3),1.42(s,9H,Boc),1. 94(s,3H,CH3),2.52(m,1H),3.64(m,4H),3 .84(m,1H),4.14(m,1H),5.22(d,1H,NH),7 .18(s,1H,C6H),7.48(t,2H,Ph),7.62(t,1 H,Ph)および7.98(d,2H,Ph) 1−O−イソブチリル−2−[(β−ヒドロキシアセチル)アミノ]−3−[ N3−ベンゾイル(チミニル)−L−プロパノール(24): 1−O−イソブチリル−2−[(tert−ブチルオキシカルボニル)アミノ ]−3−[N3−ベンゾイル(チミニル)−L−プロパノール23(1.6g、 3.38ミリモル)をTFA(5ml)およびCH2Cl2(10ml)の混合液 中、室温で30分間撹拌し、蒸発乾固した。残渣を乾燥MeOH(10ml)に 溶解させ、再度、蒸発させた。得られた残渣を真空下、固体NaOH上で一晩乾 燥した。乾燥した物質をそのまま次の反応で用いた。 乾燥DMF(50ml)中のグリコール酸(0.53g、7ミリモル)の撹拌 溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.67g、5ミリモル)および 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボキシイミド塩酸塩( EDC)(1.91g、10ミリモル)を添加した。15分間撹拌した後、TE A(1.01g、10ミリモル)およびDMF(20ml)中の前記TFA塩を 室温で添加した。反応混合物を12時間撹拌し、蒸発乾固させた。残渣をCH2 Cl2(150ml) および水(100ml)に分配し、CH2Cl2中に抽出した。有機抽出物をブラ イン(50ml)で洗浄し、乾燥し、蒸発乾固させた。残渣を、CH2Cl2→ア セトンを溶離剤として用いるシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによ って精製した。所要の生成物を有する画分を収集し、蒸発させて発泡体1.35 g(92%)を得た。1H NMR(CDCl3):1.16(d,6H,IbC H3),1.94(s,3H,CH3),2.52(m,1H),3.20(bs ,1H),3.80−4.30(m,6H),4.56(m,1H),7.14 (d,2H,C6HおよびNH),7.50(t,2H,Ph),7.64(t ,1H,ph)および7.94(d,2H,Ph) 1−O−イソブチリル−2−[(β−(4,4’−ジメトキシトリチル)−O −アセチル)アミノ]−3−[N3−ベンゾイル(チミニル)−L−プロパノー ル(25): 1−O−イソブチリル−2−[(β−ヒドロキシアセチル)アミノ]−3−[ N3−ベンゾイル(チミニル)−L−プロパノール24(1.2g、2.78ミ リモル)を乾燥ピリジン(50ml)に溶解させ、アルゴン雰囲気下、室温で撹 拌した。 この撹拌溶液にTEA(0.35g、3.5ミリモル)および塩化4,4’−ジ メトキシトリチル(1.18g、3.5ミリモル)を添加した。反応混合物を室 温で12時間撹拌し、MeOH(10ml)でクエンチし、蒸発乾固した。残渣 をEtOAc(150ml)に溶解させ、5%NaHCO3溶液(100ml) 、水(100ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。有機抽出物をNa2 SO4上で乾燥し、蒸発乾固させた。残渣を、CH2Cl2→EtOAcを溶離剤 として使用するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した 。純粋な画分をプールし、蒸発させて純粋の生成物1.7g(83%)を得た。1 H NMR(CDCl3):1.16(d,6H,IbCH3),1.94(s ,3H,CH3),2.52(m,1H),3.74(s,6H,2.OCH3) ,3.80−4.30(m,6H),4.56(m,1H),6.82(d,4 H,Ph),7.14(s,2H,C6HおよびNH)および7.26−8.0 0(m,14H,Ph) 2−[(β−(4,4’−ジメトキシトリチル)−O−アセチル)アミノ]− 3−(チミニル)−L−プロパノール(26): 1−O−イソブチリル−2−[(β−(4,4’−ジメトキ シトリチル)−O−アセチル)アミノ]−3−[N3−ベンゾイル(チミニル) −L−プロパノール25(1.55g、2.05ミリモル)をMeOH(20m l)に溶解させ、氷浴中、0℃まで冷却した。この冷撹拌溶液に2N NaOH (5ml、10ミリモル)を添加し、0℃で撹拌を30分間継続した。溶液のp Hを酢酸で7に調整し、蒸発乾固させた。残渣を水(50ml)およびCH2C l2(150ml)に分配し、CH2Cl2中に抽出した。水性層をCH2Cl2( 50ml)で再度抽出した。合した有機抽出物をブライン(50ml)で洗浄し 、乾燥し、蒸発乾固させた。残渣を、CH2Cl2→アセトンを溶離剤として使用 するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。収量:1 .0g(99%)。1H NMR(CDCl3):1.94(s,3H,CH3) ,3.74(s,6H,2.OCH3),3.80−4.30(m,6H),4 .56(m,1H),6.82(d,4H,Ph),7.14(d,2H,C6 HおよびNH)および7.26−8.00(m,14H,Ph) 2−[(β−(4,4’−ジメトキシトリチル)−O−アセチル)アミノ]− 3−チミニル−L−プロパン−1−O−(N, N−ジイソプロピル)−β−シアノエチル−ホスホルアミダイト(27): 2−[(β−(4,4’−ジメトキシトリチル)−O−アセチル)アミノ]− 3−(チミニル)−L−プロパノール26(1.00g、2.09ミリモル)を 、真空下、固体NaOH上で乾燥し、乾燥CH2Cl2(50ml)に溶解させた 。アルゴン雰囲気下、溶液を0℃まで冷却した。この冷撹拌溶液にN,N−ジイ ソプロピルエチルアミン(0.54g、4.2ミリモル)、続いて2−シアノエ チル−N,N−ジイソプロピルクロロホスホルアミヂイト(0.73g、3.1 ミリモル)を添加した。反応混合物を0℃で1時間、室温で2時間撹拌した。反 応物をCH2Cl2(100ml)で希釈し、有機層を5%NaHCO3溶液(1 00ml)、水(100ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。CH2 Cl2抽出物を乾燥し、蒸発乾固させて油状残渣を得た。残渣を、CH2Cl2→ EtOAc(0.1%TEA含有)を溶離剤として使用するシリカゲル上のフラ ッシュクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を一緒にプールし、蒸 発させて発泡体を得た。該発泡体を真空下、固体NaOH上で一晩乾燥した。乾 燥した発泡体を乾燥 CH2Cl2(10ml)に溶解させ、アルゴン下、乾燥ヘキサン(800ml) の撹拌溶液に30分間で滴下した。滴下後、形成された沈殿をさらに30分間撹 拌し、濾過し、乾燥ヘキサン(100)で洗浄し、固体を真空下で固体BaOH 上にて4時間乾燥した。収量1.3g(82%)。 実施例29 (図26) Nα−tert−ブチルオキシカルボニル−O−ベンジルヒドロキシルアミン (28): O−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(15.9g、100ミリモル)をT HF(150ml)および水(50ml)混合液に懸濁した。この撹拌混合液に TEA(15.15g、150ミリモル)、続いてジ−tert−ブチルジカー ボネート(23.98g、110ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1 2時間撹拌し、蒸発乾固させた。残渣をEtOAc(250ml)および水(2 00ml)に分配し、EtOAc中に抽出した。EtOAc抽出物を硫酸水素カ リウム(100ml)およびブライン(100ml)で洗浄し、乾燥し、蒸発乾 固させて清澄な油15g(91%)を得た。 1−クロロ−2−(テトラヒドロピラニル)オキシ−エタン(29): 1−クロロエタノール(8.06g、100ミリモル)を乾燥CH2Cl2(1 00ml)に溶解させ、アルゴン下、氷浴中で0℃まで冷却した。この撹拌溶液 にジヒドロピラン(12.6g、150ミリモル)、続いてp−トルエン−4− スルホン酸ピリジニウム(1.25g、5ミリモル)を添加し、撹拌を一晩継続 した。反応混合物を蒸発乾固させ、EtOAc(200ml)に溶解させた。E tOAc抽出物を5%NaHCO3溶液(100ml)、水(100ml)およ びブライン(100ml)で洗浄した。有機抽出物を蒸発乾固させた。粗製物質 を、ヘキサン→CH2Cl2を溶離剤として使用するシリカゲル上のフラッシュク ロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を一緒に収集し、蒸発させて純 粋な生成物11g(67%)を得た。 N−tert−ブチルオキシカルボニル−N−[(テトラヒドロピラニル)オ キシ]エチル−O−ベンジルヒドロキシルアミン(30): 0℃にて、乾燥DMF(50ml)中のN−tert−ブチ ルオキシカルボニル−O−ベンジルヒドロキシルアミン28(5.79g、25 .96ミリモル)の撹拌溶液に、NaH(60%、1.2g、30ミリモル)を ゆっくりと15分間で添加した。反応物を0℃で30分間、室温で1時間撹拌し た。1−クロロ−2−(テトラヒドロピラニル)オキシ−エタン29(4.95 g、30ミリモル)を添加し、反応混合物を80℃で12時間加熱した。反応物 を冷却し、蒸発乾固させた。残渣を水(50ml)に懸濁させ、溶液のpHを7 に調整し、EtOAc(150ml)で抽出した。EtOAc抽出物を水および ブラインで洗浄し、乾燥し、蒸発乾固させた。残渣を、ヘキサン→CH2Cl2を 溶離剤として使用するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精 製した。所要の画分を収集し、蒸発させて油状生成物6.0g(66%)を得た 。1H NMR(CDCl3):δ1.48(s,9H,Boc),1.49−1 .84(m,6H,3.CH2),3.48−3.70(m,4H,2.CH2) ,3.86(m,2H,CH2),4.60(t,1H,CH),4.84(s ,2H,CH2Ph),および7.32−7.42(m,5H,Ph) N−tert−ブチルオキシカルボニル−N−[(2−ヒド ロキシ)エチル]−O−ベンジルヒドロキシルアミン(31): THF:水:AcOH(1:1:1、100ml)中のN−tert−ブチル オキシカルボニル−N−[(テトラヒドロピラニル)オキシ]エチル−O−ベン ジルヒドロキシルアミン30(3.51g,10ミリモル)を70℃で3時間加 熱した。反応物を0℃まで冷却し、pHを固体NaHCO3で7に調整した。反 応混合物をEtOAc(2×75ml)で抽出した。合した有機抽出物を水(1 00ml)およびブライン(100ml)で洗浄し、乾燥し、蒸発乾固させた。 残渣を、CH2Cl2→EtOAcを溶離剤として使用するシリカゲル上のフラッ シュクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分をプールし、蒸発させて 発泡体2.5g(94%)を得た。1H NMR(CDCl3):δ1.48(s ,9H,Boc),3.60(t,2H,CH2),3.74(m,2H,CH2 ),4.84(s,2H,CH2Ph)および7.32−7.42(m,5H, Ph) N−tert−ブチルオキシカルボニル−N−[[(2−イソブチリル)オキ シエチル]−O−ベンジルヒドロキシルアミン(32): 乾燥ピリジン(50ml)中のN−tert−ブチルオキシカルボニル−N− [(2−ヒドロキシ)エチル]−O−ベンジルヒドロキシルアミン31(4.2 g、16.6ミリモル)の撹拌溶液にTEA(2.02g、20ミリモル)、続 いて無水イソ酪酸(3.16g、20ミリモル)をアルゴン雰囲気下、室温で添 加した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、蒸発乾固させた。残渣をEtOA c(200ml)に溶解させ、5%NaHCO3溶液(100ml)、水および ブライン(50ml)で洗浄した。有機抽出物を乾燥し、蒸発乾固させた。残渣 を、CH2Cl2を溶離剤として使用するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラ フィーによって精製した。純粋な画分を収集し、蒸発させて純粋な化合物4.5 g(80%)を得た。1H NMR(CDCl3):δ1.04(d,6H,Ib CH3),1.48(s,9H,Boc),2.44(m,1H,IbCH), 3.60(t,2H,CH2),3.74(m,2H,CH2),4.84(s, 2H,CH2Ph)および7.32−7.42(m,5H,Ph) N−(チミニルアセチル)−N−[[(2−イソブチリル)オキシ]エチル] −O−ベンジルヒドロキシルアミン(33): N−tert−ブチルオキシカルボニル−N−[[(2−イソブチリル)オキ シ]エチル]−O−ベンジルヒドロキシルアミン32(5.0g、14.84ミ リモル)をCH2Cl2(10ml)に溶解させ、TFA(12ml)中で30分 間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固させ、乾燥メタノール(10ml)に溶解さ せた。それを再度蒸発乾固させ、真空下、固体NaOH上で一晩乾燥した。乾燥 した物質を特徴付けすることなくそのまま次の反応で使用した。 チミン酢酸(3.13g、17ミリモル)を乾燥DMF(75ml)に溶解 させ、アルゴン下、−20℃まで冷却した、この冷撹拌溶液にN−メチルモルホ リン(2.02g、20ミリモル)、続いてクロロギ酸イソブチル(2.72g 、20ミリモル)を添加した。15分撹拌した後、乾燥DMF(50ml)中の 前記TFA塩の溶液をN−メチルモルホリン(2.02g、20ミリモル)で中 和し、直ちにチミン酢酸の冷撹拌溶液に一度に添加した。反応混合物を−20℃ で1時間撹拌し、室温まで加温し、撹拌を一晩継続した。溶液を蒸発乾固させ、 残渣をCH2Cl2(250ml)および水(100ml)に溶解させ、CH2C l2中に抽出した。有機抽出物を5%NaHCO3溶液 (100ml)、水(100ml)およびブライン(100ml)で洗浄した。 CH2Cl2抽出物を乾燥し、蒸発乾固させて粗生成物を得た。該粗生成物を、C H2Cl2→アセトンを溶離剤として使用するシリカゲル上のフラッシュクロマト グラフィーによって精製した。必要な画分を収集し、蒸発して純粋な生成物4. 0g(70%)を得た。純粋な生成物をCH2Cl2/ヘキサンから結晶化させた 。融点:185−188℃。1H NMR(Me2SO−d6):δ1.00(d ,6H,IbCH3),1.74(s,3H,CH3),2.44(m,1H,I bCH),3.92(m,2H),4.18(t,2H),4.68(bs,2 H),4.98(s,2H),7.34(s,1H,C6H),7.40−7. 50(m,5H,Ph)および11.32(bs,1H,NH) 実施例30 (図27) (2R,4R)−2−カルボメトキシ−4−ヒドロキシピロリジン(35): 磁気撹拌棒および還流コンデンサーを備えた250ml丸底フラスコに、乾燥 メタノール(40ml)を入れ、アルゴン 雰囲気下、氷浴中で冷却した。この撹拌溶液に塩化アセチル(4.32g、55 ミリモル)、続いてシス−4−ヒドロキシ−D−プロリン34(5.00g、3 8.17ミリモル)を添加した。得られた溶液を7−8時間加熱還流し、室温ま で冷却した。溶液をエーテルで希釈し、得られた白色固体を吸引によってエーテ ルで収集し、真空下で固体NaOH上で乾燥した。収量;6.9g(100%) 。1H NMR(CDCl3):2.09(2 dd,1H),2.34(m,1 H),3.49−3.73(m,3H),3.79(s,3H,CH3),4. 34(m,2H) (2R,4R)−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2−カルボメ トキシ−4−ヒドロキシピロリジン(36): THF/水(8:2、150ml)中の(2R,4R)−2−カルボメトキシ −4−ヒドロキシピロリジン35(6.9g、38.12ミリモル)の撹拌溶液 にTEA(10.1g、100ミリモル)、続いてジ−tert−ブチルジカー ボネート(10.9g、50ミリモル)を室温で添加した。反応物を室温で6時 間撹拌し、蒸発乾固させた。残渣をEtOAc(200ml)に溶解させ、0. 5N硫酸水素カリウム(50 ml)、水(100ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。有機抽出物 をNa2SO4上で乾燥し、蒸発乾固させて油状生成物7.8g(84%)を得た 。該油状生成物を乾燥して無色固体を得た。融点:75−77℃。1H NMR (CDCl3):1.45(s,9H,Boc),2.09(2 dd,1H) ,2.34(m,1H),3.49−3.73(m,3H),3.79(s,3 H,CH3),4.34(m,2H) (2R,4R)−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2−ヒドロキ シメチル−4−ヒドロキシピロリジン(37): (2R,4R)−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2−カルボメ トキシ−4−ヒドロキシピロリジン36(7.0g、28.6ミリモル)を乾燥 THF(100ml)に溶解させ、アルゴン雰囲気下で氷浴中で冷却した。この 冷溶液にホウ水素化ナトリウム(1.88g、85.8ミリモル)を15分間に 少量ずつ添加した。ホウ水素化ナトリウムの添加の後、アルゴン下、反応混合物 を0℃で1時間、続いて室温で15時間撹拌した。溶液を0℃まで冷却し、水( 50ml)で希釈し、pHをAcOHで6に調整した。反応物を蒸発乾固させ、 EtOAc(200ml)に溶解させ、水(100ml) およびブライン(100ml)で洗浄した。EtOAc抽出物を乾燥し、蒸発乾 固させた。残渣を、CH2Cl2→EtOAcを溶離剤として使用するシリカゲル 上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を収集し、蒸 発乾固させて清澄な油5.00g(81%)を得た。該油を放置して無色固体を 得た。融点:95−97℃。1H NMR(CDCl3):1.45(s,9H, Boc),1.90(dd,1H),2.34(m,1H),3.40−3.6 2(m,3H),4.00(m,2H),4.28(bs,1H),4.44( m,1H) (2R,4R)−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2−(4,4 ’−ジメトキシトリチル)オキシメチル−4−ヒドロキシピロリジン(38): (2R,4R)−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2−ヒドロキ シメチル−4−ヒドロキシピロリジン37(4.4g、20.28ミリモル)を 乾燥ピリジン(50ml)に溶解させ、アルゴン雰囲気下で撹拌した。この撹拌 溶液にTEA(2.53g、25ミリモル)、続いて塩化4,4’−ジメトキシ トリチル(7.45g、22ミリモル)を添加した。 反応混合物を室温で12時間撹拌し、MeOH(10ml)でクエンチした。溶 液を蒸発乾固させ、EtOAc(200ml)に溶解させた。EtOAc層を5 %NaCO3溶液(100ml)、水(100ml)およびブラインで洗浄した 。有機抽出物を無水Na2SO4上で乾燥し、蒸発乾固させた。残渣をヘキサン→ EtOAcを溶離剤として使用するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィ ーによって精製した。所要の画分を一緒にプールし、蒸発させてオレンジ色の発 泡体8.09g(100%)を得た。1H NMR(CDCl3):1.45(s ,9H,Boc),1.90(dd,1H),2.34(m,1H),3.40 −3.62(m,3H),3.74(s,6H,2.OCH3),4.00(m ,2H),4.28(bs,1H),4.44(m,1H),6.82(d,4 H,Ph),および7.26−8.00(m,9H,Ph) (2R,4R)−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2−(4,4 ’−ジメトキシトリチル)オキシメチル−4−[(p−トルエンスルホニル)オ キシ]ピロリジン(39): (2R,4R)−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2−(4,4 ’−ジメトキシトリチル)オキシメチル−4− ヒドロキシピロリジン38(8.09g、20.27ミリモル)を乾燥ピリドン /CH2Cl2(2:1、200ml)に溶解させ、アルゴン雰囲気下、氷浴中で 冷却した。この冷溶液にTEA(3.03g、30ミリモル)、続いて塩化p− トルエンスルホニル(5.7g、30ミリモル)を添加した。反応混合物を0℃ で3時間、30℃未満で8時間撹拌した。反応混合物を蒸発乾固させ、EtOA c(200ml)および5%NaHCO3溶液(100ml)に分配し、EtO Ac中に抽出した。EtOAc抽出物を水(100ml)およびブライン(10 0ml)で洗浄し、乾燥し、蒸発乾固させた。粗生成物を、ヘキトン→EtOA cを溶離剤として使用するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによっ て精製した。純粋な画分を一緒にプールし、蒸発させてオレンジ色油12.2g (89%)を得た。1H NMR(CDCl3):1.45(s,9H,Boc) ,1.90(dd,1H),2.34(m,1H),2.40(s,3H,CH3 ),3.40−3.62(m,3H),3.74(s,6H,2.OCH3), 4.00(m,2H),4.28(bs,1H),4.44(m,1H),6. 82(d,4H,Ph),および7.26−8.00(m, 13H,Ph) (2R,4R)−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2−(4,4 ’−ジメトキシトリチル)オキシメチル−4−アジド−ピロリジン(40): (2R,4R)−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2−(4,4 ’−ジメトキシトリチル)オキシメチル−4−[(p−トルエンスルホニル)オ キシ]ピロリジン39(5.1g、7.58ミリモル)をジメチルホルムアミド (50ml)に溶解させ、水(5ml)で希釈した。この撹拌溶液にアジ化ナト リウム(0.65g、10ミリモル)を添加し、80℃で8時間加熱した。それ を冷却し、蒸発乾固させた。残渣をCH2Cl2(200ml)および水(100 ml)に分配し、CH2Cl2で抽出した。有機抽出物をブライン(50ml)で 洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、蒸発乾固させた。粗生成物を、ヘキサン→Et OAcを溶離剤として使用するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーに よって精製した。純粋な画分を一緒にプールし、蒸発させて清澄な油3.8g( 92%)を得た。1H NMR(CDCl3):1.45(s,9H,Boc), 1.90(dd,1H),2.34(m,1 H),3.40−3.62(m,3H),3.74(s,6H,2.OCH3) ,4.00(m,2H),4.28(bs,1H),4.44(m,1H),6 .82(d,4H,Ph),および7.26−7.80(m,9H,Ph) (2R,4R)−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2−ヒドロキ シメチル−4−アミノ−ピロリジン(41): メタノール(75ml)中の(2R,4R)−1−(tert−ブチルオキシ カルボニル)−2−(4,4’−ジメトキシトリチル)オキシメチル−4−アジ ド−ピロリジン40(2.72g、5ミリモル)を、室温、5気圧にて、チャー コール(0.3g)上の10%パラジウム存在下で水素化した。12時間後、触 媒を濾過し、メタノール(20ml)で洗浄し、溶媒を真空下で除去した。収量 1.0g(93%)。1H NMR(CDCl3):1.45(s,9H,Boc ),1.90(dd,1H),2.34(m,1H),3.40−3.62(m ,3H),4.00(m,2H),4.28(bs,1H)および4.44(m ,1H) (2R,4R)−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2−ヒドロキ シメチル−4−フタルイミド−ピロリジン(42): (2R,4R)−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2−ヒドロキ シメチル−4−アミノ−ピロリジン41(1.00g、4.63ミリモル)を乾 燥メタノール(20ml)に溶解させ、室温にて、N−エトキシカルボニルフタ ルイミド(1.09g、5ミリモル)で処理した。反応混合物を6時間撹拌し、 蒸発乾固させた。残渣を、CH2Cl2→EtOAcを溶離剤として使用するシリ カゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を収集 し、蒸発させて純粋な化合物1.5g(94%)を発泡体として得た。1H N MR(CDCl3):1.45(s,9H,Boc),1.90(dd,1H) ,2.34(m,1H),3.40−3.62(m,3H),4.00(m,2 H),4.28(bs,1H)および4.44(m,1H)および7.3−7. 6(m,4H,Ph) (2R,4R)−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−2−[N3− ベンゾイル(チミン−1−イル)]メチル−4−フタルイミド−ピロリジン( ): アルゴン下、室温にて、乾燥THF(70ml)中のN3−ベンゾイルチミン20 (1.15g、5ミリモル)の撹拌溶液に、トリフェニルホスフィン(2. 62g、10ミリモル)および(2R,4R)−1−(tert−ブチルオキシ カルボニル)−2−ヒドロキシメチル−4−フタルイミド−ピロリジン(1.4 g、4.05ミリモル)を添加した。15分後、10分間で、ジエチルアゾジカ ルボキシレート(1.74g、10ミリモル)をゆっくりと添加した。反応混合 物をアルミニウムホイルで覆い、アルゴン下、室温で24時間撹拌した。溶媒を 蒸発乾固させ、残渣をEtOAc(150ml)に溶解させた。有機抽出物を5 %NaHCO3溶液(100ml)、水(100ml)およびブライン(100 ml)に溶解させ、無水Na2SO4上で乾燥した。乾燥したEtOAc抽出物を 蒸発乾固させてオレンジ色の油を得た。粗生成物をヘキサン→EtOAcを溶離 剤として使用するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製し た。所要の生成物を有する画分 をプールし、蒸発させて淡いピンク色油を得た。収量2.0g(89%)。1H NMR(CDCl3):1.41(s,9H,Boc),1.72(s,3H ,CH3),1.90(dd,1H),2.34(m,1H),3.40−3. 62(m,3H),4.00(m,2H),4.28(bs,1H),4.44 (m,1H),7.06(s,1H,C6H),および7.20−7.60(m ,9H,Ph) 実施例31 オリゴヌクレオチドの合成: 標準的なホスホルアミダイト化学を用い、自動DNA合成装置(Applie d Biosystems モデル394)で、修飾されたアミノ酸核酸骨格を 含有するオリゴヌクレオチドを合成した。β−シアノエチルホスホルアミダイト 、合成試薬およびCPGポリスチレンカラムはApplied Biosyst ems(Foster City,CA)から購入した。ホスホロチオエートオ リゴヌクレオチドについては、標準的な酸化ビンをテトラエチルチウラムジスル フィド/アセトニトリルで置き換え、標準的なABIホスホロチオエートプログ ラムをホスフェート結合の段階的チエーション(thiati on)に使用した。制御された多孔性ガラスカラムからの切断の後、55℃で、 濃水酸化アンモニウムでオリゴヌクレオチドを8時間処理することによって保護 基を除去した。オリゴヌクレオチド(DMT−on)は、0.1M酢酸トリエチ ルアンモニウムアセテート(緩衝液A)およびアセトニトリル(緩衝液B)中の 5%アセトニトリルの直線グラジエントにて逆相セミプレプC3カラム(ABI )を用いるHPLCによって精製した。DMT保護基は、80%酢酸での処理に よって切断し、生成物をエタノール沈殿させた。生成物の純度は分析C18カラム (Beckman)を用いるHPLCによってチェックした。アミノ酸核酸モノ マーをDNA配列の中央における3’−末端、5’−末端にカップリング効率1 00%で取り込んだ。16アミノ酸の修飾チミンを含有するホモポリマーもいず れの問題もなく調製した。 実施例32 ハイブリダイゼーション分析: 本発明のアミノ酸修飾オリゴヌクレオチドがその相補的RNAおよびDNA配 列に結合する能力を、熱融解分析によって測定した。RNA相補物はGense t corporatio n(La Jolla,CA)によって合成し、変性尿素PAGEによって精製 した。天然アンチセンスオリゴヌクレオチドまたは特定の位置に官能基を含有す るアナログ、化学量論的濃度でRNAまたはDNA相補物いずれかに付加してハ イブリッドデュプレックスを形成する。デュプレックスないしランダムコイル転 移に際しての吸光度(260nm)濃色性の温度依存性は、Varian Ca ry 1E 紫外線−可視光線光度計を用いてモニターする。10mM リン酸 ナチリウム、pH7.4、0.1M EDTAおよびNaClの緩衝液中で測定 を行って、0.1Mまたは1.0Mいずれかのイオン強度を得る。データは、1 /Tm−対−In[Ct]のグラフ表示によって解析し、ここに、[Ct]は合 計オリゴヌクレオチド濃度である。この解析より、熱力学的パラメーターが決定 される。形成されたデュプレックスまたはヘテロ−デュプレックスの安定性に関 して得られた情報に基づき、修飾ピリミジンのオリゴヌクレオチドへの置き換え はらせん安定性に対するこの効果につき評価する。ハイブリッドの安定性を劇的 に変化させる修飾は、自由エネルギー(ΔG)の減少または増加を示し、そのア ンチセンスオリゴヌクレオチドにおけるその有用性に関する判 断をなす。 ハイブリダイゼーション実験は、3’−末端ならびに5’−末端におけるアミ ノ酸核酸骨格を含有するオリゴヌクレオチドで行った。予備的実験は、修飾され たオリゴヌクレオチドは、未修飾オリゴヌクレオチドと同様にその相補的RNA およびDNA配列とでデュプレックスを形成することを示した。 実施例33 ヌクレアーゼ耐性 本発明の天然、ホスホルチオエートおよび修飾オリゴヌクレオチドは、種々の 濃度の胎児ウシ血清または成人ヒト血清を含有する媒体中でのオリゴヌクレオチ ドのインキュベーションによって、血清ヌクレアーゼに対するその耐性を評価す る。標識したオリゴヌクレオチドを種々の時間インキュベートし、プロテアーゼ Kで処理し、次いで、20%ポリアクリルアミド−尿素変性ゲル上のゲル電気泳 動、および続いてのオートラジオグラフィーまたはホスホル−イメージングによ って分析する。オートラジオグラムはレーザーデンシトメリーによって定量する 。修飾の位置およびオリゴヌクレオチドの既知の長さに基づき、ヌクレアーゼ分 解に対する特定の修飾の効果を判断することが できる。細胞質ヌクレアーゼについては、HL60細胞系を使用する。ポスト− ミトコンドリア上清は、分画遠心法によって調製し、標識オリゴヌクレオチドを 種々の時間この上清中でインキュベートする。インキシュベーションに続き、オ リゴヌクレオチドを、血清ヌクレオリティック分解につき前記で概略を説明した ように分解につき評価する。オートラジオグラフィー結果は、未修飾の、すなわ ちホスホルチオエートおよび修飾オリゴヌクレオチドの比較につき定量する。 アミノ酸修飾オリゴヌクレオチドの予備的実験は、それらが、ヘビ毒ホスホジ エステラーゼに対して耐性であることを示した。 参考文献の引用 引用して全ての特許、特許出願および刊行物は引用して本明細書の一部とみな す。 同等物 前記した明細書は、当業者が本発明を実施するのを可能とするのに十分である と考えられる。事実、前記の種々の修飾は本発明を実施するためになされる。
【手続補正書】 【提出日】1997年9月18日 【補正内容】 請求の範囲 1. 下記グループI〜Vに属する式Iの化合物。 グループIにおいて XはCHR2OH(ここで、R2は水素、低級アルキルアミンまたは低級アルキル イミダゾールである)である、 Yはベース−(CHR1n−(ここで、ベースは非ハロゲン化可変ヌクレオシド 塩基であり、R1は水素、低級アルキル、低級アルキルアミンまたは低級アルキ ルイミダゾールであり、nは1〜7である)である、 Aはカルボニルである、 ZはHまたはOR3(ここで、R3は水素、低級アルキル、低級アルキルアミンま たは低級アルキルイミダゾールである)である、 WはCHR4OH(ここで、R4は水素、低級アルキルアミンまたは低級アルキル イミダゾールである)である、 Nは窒素である、および Lは存在しない;グループIIにおいて Xはベース−(CHR1n−(ここで、ベースは非ハロゲン化可変ヌクレオシド 塩基であり、R1は水素、低級アルキル、低級アルキルアミンまたは低級アルキ ルイミダゾールであり、nは1〜7である)である、 YはCHR2OH(ここで、R2は水素、低級アルキルアミンまたは低級アルキ ルイミダゾールである)である、 AはカルボニルまたはCH2である、 ZはHまたはOR3(ここで、R3は水素、低級アルキル、低級アルキルアミンま たは低級アルキルイミダゾールである)である、 WはCHR4OH(ここで、R4は水素、低級アルキルアミンまたは低級アルキル イミダゾールである)である、 Nは窒素である、および Lは存在しない;グループIIIにおいて XはCHR2OH(ここで、R2は水素、低級アルキルアミンまたは低級アルキル イミダゾールである)である、 Yはベース−(CHR1n−(ここで、ベースは非ハロゲン化可変ヌクレオシド 塩基であり、R1は水素、低級アルキル、低級アルキルアミンまたは低級アルキ ルイミダゾールであり、nは1〜7である)である、 AはCH2である、 ZはOHまたはOR3(ここで、R3は水素、低級アルキル、低級アルキルアミン または低級アルキルイミダゾールである)である、 WはCHR4OH(ここで、R4は水素、低級アルキルアミンまたは低級アルキル イミダゾールである)である、 Nは窒素である、および Lは存在しない;グループIVにおいて Xはベース−(CHR1n−(ここで、ベースは非ハロゲン化可変ヌクレオシド 塩基であり、R1は水素、低級アルキル、低級アルキルアミンまたは低級アルキ ルイミダゾールであり、nは1〜7である)である、 YはCOOHまたはCHR2OH(ここで、R2は水素、低級アルキルアミンまた は低級アルキルイミダゾールである)である、 AはカルボニルまたはCH2である、 ZはCH2である、 WはCH2である、 Nは窒素である、および LはCHNHR5(ここで、R5は水素、OHまたはOR3であり、R3は水素、低 級アルキル、低級アルキルアミンまたは低級アルキルイミダゾールである)であ る;グループVにおいて XはCH2OH、CH2NH2、CONH2またはCOOHである、 Yは存在せず、 ZはCH2またはCHO−L1−Bである、 WはO、SまたはCH2である、 NはCHである、および LおよびAは独立にCOOH、CHCOOH、CHCH2COOH、NH2、CH NH2、L1−NH−L2−BまたはCH−L1−NH−L2−B(ここで、Bは水 素またはヌクレオシド塩基であり、L1およびL1は独立に(CH2nまたは(C H2nCO(ここで、nは0、1、2または3である)である。 2.ヌクレオチド間結合が、グループIにおいてはWとXとの間、グループIIに おいてはWとYとの間、グループIIIにおいてはWとZとの間、グループIVにお いてはLとYとの間、グループVにおいてはLとAとの間で生ずるようにオリゴ ヌクレオチドに重合される請求項1に記載の化合物。 3.ヌクレオチド間結合がホスホジエステルを含む請求項2に記載のオリゴヌク レオチド。 4.ヌクレオチド間結合がホスホロチオエートを含む請求項2に記載のオリゴヌ クレオチド。 5.ヌクレオチド間結合がホスホロアミデートを含む請求項2に記載のオリゴヌ クレオチド。 6.ヌクレオチド間結合がヒドロキサメートを含む請求項2に記載のオリゴヌク レオチド。 7.複数のモノマーからなり、該モノマーの少なくとも1つが2’−デオキシリ ボースヌクレオシドを含み、更にホスホジエステル、ホスホロチオエート、ホス ホロアミデートおよびヒドロキサメートからなる群から選択される少なくとも2 つの異なるヌクレオチド間結合を含む請求項2に記載のオリゴヌクレオチド。 8.2’−デオキシリボースヌクレオシドペンタフラノシル環を有し、環酸素が S、CH2またはNR6(ここで、R6はアセチル、低級アルキル、カルボニル、 カルボニル低級アルキルアミンまたはカルボニル低級アルキルイミダゾールであ る)のひとつで置換されている請求項7に記載のオリゴヌクレオチド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 333/26 C07D 333/26 405/06 207 405/06 207 473/18 473/18 473/34 473/34 C07H 21/00 C07H 21/00 21/04 21/04 B C12N 15/09 ZNA A61K 31/52 // A61K 31/52 31/70 ADS 31/70 ADS ADY ADY C12N 15/00 ZNAA (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AM,AU,BB,BG,B R,BY,CA,CN,CZ,EE,FI,GE,HU ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR, LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,RO,RU,SD,SI,SK,TJ ,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 ワン,グアンギ アメリカ合衆国、カリフオルニア・92715、 アービン、ジヨーダン・アベニユー・ 17502・ナンバー・9・デイ (72)発明者 セイフアート,ウイルフライド アメリカ合衆国、カリフオルニア・92037、 ラ・ジヨラ、セイジブラシユ・コート・ 2417

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. [式中、Baseはヌクレオシド塩基であり、 RはH、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ONH2、ONH(C H3)、Ph、および−(CH2x−Fよりなる群から選択され、 ここでR5はH、OH、OMe、CN、NH、NOH、ONCH3、ONH2、 エチル、プロピル、アルキル(1−7C)、Me、ヘテロアルキル(1−7C) 、アリール(6−7C)、および−(CH2xFよりなる群から選択され、 xは1−7であり、および FはH、OH、SH、OCH3、CN、SCH3、ONH2、ONH(CH3)、 SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およびPhよりなる群 から選択され、 Xは、(CH2x、CO、CS、O、S、S(O)、S(O)(O)、NH、 NOH、NCH3、およびNR5よりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 R5はH、OH、OMe、CN、NH、NOH、ONCH3、ONH2、エチル 、プロピル、アルキル(1−7C)、Me、ヘテロアルキル(1−7C)、アリ ール(6−7C)、および−(CH2xFよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 Fは、H、OH、SH、OCH3、CN、SCH3、ONH2、ONH(CH3) 、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O) NH2、CH3、およびPhよりなる群から選択され、 Zは、(CH2x、CO、CS、S、S(O)、S(O)(O)、NH、NO H、NCH3、およびNR5よりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 R5はH、OH、OMe、CN、NH、NOH、ONCH3、ONH2、エチル 、プロピル、アルキル(1−7C)、Me、ヘテロアルキル(1−7C)、アリ ール(6−7C)、および−(CH2xFよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、および Fは、H、OH、SH、OCH3、CN、SCH3、ONH2、ONH(CH3) 、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およびPhよりなる 群から選択される] よりなる群から選択される式を有する化合物。 2. [式中、Baseはヌクレオシド塩基であり、 RはH、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ONH2、ONH(C H3)、Ph、および−(CH2x−Fよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 FはNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh、NOH、N OH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およ びPhよりなる群から選択され、 R1は、H、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ONH2、ONH (CH3)、Ph、および−(CH2xFよ りなる群から選択され、 xは1−7であり、 FはNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh、NOH、N OH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およ びPhよりなる群から選択され、 R2は、H、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ONH2、ONH( CH3)、Ph、および−(CH2)xFよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 FはNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh、NOH、N OH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およ びPhよりなる群から選択され、 R3は、H、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ONH2、ONH( CH3)、Ph、および−(CH2xFよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 FはNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、 SPh、NOH、NOH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O) NH2、CH3、およびPhよりなる群から選択され、 R4は、H、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ONH2、ONH( CH3)、Ph、および−(CH2xFよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 FはNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh、NOH、N OH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およ びPhよりなる群から選択され、 Aは、(CH2x、CO、CS、O、S、S(O)、S(O)(O)、NH、 NOH、NCH3、NR5、およびSeよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 Bは、(CH2x、CO、CS、O、S、S(O)、S(O)(O)、NH、 NOH、NCH3、NR5、およびSeよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 R5はH、OH、OMe、CN、NH、NOH、ONCH3、ONH2、エチル 、プロピル、アルキル(1−7C)、Me、ヘテロアルキル(1−7C)、アリ ール(6−7C)、および−(CH2xFよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 FはH、OH、SH、OCH3、CN、SCH3、ONH2、ONH(CH3)、 SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およびPhよりなる群 から選択され、 Xは、(CH2x、CO、CS、O、S、S(O)、S(O)(O)、NH、 NOH、NCH3、およびNR5よりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 R5はH、OH、OMe、CN、NH、NOH、ONCH3、ONH2、エチル 、プロピル、アルキル(1−7C)、Me、ヘテロアルキル(1−7C)、アリ ール(6−7C)、および−(CH2xFよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 Fは、H、OH、SH、OCH3、CN、SCH3、ONH2、ONH(CH3) 、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O) NH2、CH3、およびPhよりなる群から選択され、 Yは、(CH2x、CO、CS、O、S、S(O)、S(O)(O)、NH、 NOH、NCH3、およびNR5よりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 R5はH、OH、OMe、CN、NH、NOH、ONCH3、ONH2、エチル 、プロピル、アルキル(1−7C)、Me、ヘテロアルキル(1−7C)、アリ ール(6−7C)、および−(CH2xFよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 Fは、H、OH、SH、OCH3、CN、SCH3、ONH2、ONH(CH3) 、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およびPhよりなる 群から選択され、 Zは、(CH2x、CO、CS、S、S(O)、S(O)(O)、NH、NO H、NCH3、およびNR5よりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 R5はH、OH、OMe、CN、NH、NOH、ONCH3、ONH2、エチル 、プロピル、アルキル(1−7C)、Me、ヘテロアルキル(1−7C)、アリ ール(6−7C)、および −(CH2xFよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 Fは、H、OH、SH、OCH3、CN、SCH3、ONH2、ONH(CH3) 、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およびPhよりなる 群から選択される] よりなる群から選択される式を有する化合物。 3. [式中、Baseはヌクレオシド塩基であり、 RはH、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ONH2、ONH(C H3)、Ph、および−(CH2x−Fよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 FはNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh、NOH、N OH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およ びPhよりなる群から選択され、 R1は、H、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ONH2、ONH( CH3)、Ph、および−(CH2)xFよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 FはH、OH、SH、OCH3、SH、SCH3、ONH2、ONH(CH3)、 SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およびPhよりなる群 から選択され、 Xは、(CH2x、CO、CS、O、S、S(O)、S(O)(O)、NH、 NOH、NCH3、およびNR5よりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 R5はH、OH、OMe、CN、NH、NOH、ONCH3、ONH2、エチル 、プロピル、アルキル(1−7C)、Me、ヘテロアルキル(1−7C)、アリ ール(6−7C)、および −(CH2xFよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 Fは、H、OH、SH、OCH3、CN、SCH3、ONH2、ONH(CH3) 、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およびPhよりなる 群から選択され、 Zは、(CH2x、CO、CS、S、S(O)、S(O)(O)、NH、NO H、NCH3、およびNR5よりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 R5はH、OH、OMe、CN、NH、NOH、ONCH3、ONH2、エチル 、プロピル、アルキル(1−7C)、Me、ヘテロアルキル(1−7C)、アリ ール(6−7C)、および−(CH2xFよりなる群から選択され; ここでxは1−7であり、 Fは、H、OH、SH、OCH3、CN、SCH3、ONH2、ONH(CH3) 、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およびPhよりなる 群から選択される] よりなる群から選択される式を有する化合物。 4. 複数のモノマーよりなり、少なくとも1個のモノマーは請求項1記載の化 合物であり、該化合物は、該化合物の4’位 と第2のモノマーの5’位を連結するヌクレオチド間結合を介して該第2のモノ マーに結合しているオリゴマー。 5. 該ヌクレオチド間結合が、ホスホジエステル、ホスホロチオエート、メチ ルホスホネート、ホスホロジチオエート、ボロンホスホネート、セレノホスホネ ート、アミド、ヒドロキサメート、ヒドロキシルアミンおよびホスホルアミデー トよりなる群から選択される請求項4記載のオリゴマー。 6. 複数のモノマーよりなり、少なくとも1個のモノマーは請求項2記載の化 合物であり、該化合物は、該化合物の4’位と第2のモノマーの5’位を連結す るヌクレオチド間結合を介して該第2のモノマーに結合しているオリゴマー。 7. 該ヌクレオチド間結合が、ホスホジエステル、ホスホロチオエート、メチ ルホスホネート、ホスホロジチオエート、ボロンホスホネート、セレノホスホネ ート、アミド、ヒドロキサメート、ヒドロキシルアミンおよびホスホルアミデー トよりなる群から選択される請求項6記載のオリゴマー。 8. 複数のモノマーよりなり、少なくとも1個のモノマーは請求項3記載の化 合物であり、該化合物は、該化合物の4’位と第2のモノマーの5’位を連結す るヌクレオチド間結合を介 して該第2のモノマーに結合しているオリゴマー。 9. 該ヌクレオチド間結合が、ホスホジエステル、ホスホロチオエート、メチ ルホスホネート、ホスホロジチオエート、ボロンホスホネート、セレノホスホネ ート、アミド、ヒドロキサメート、ヒドロキシルアミンおよびホスホルアミデー トよりなる群から選択される請求項8記載のオリゴマー。 10. 複数のモノマーよりなり、少なくとも1個のモノマーは請求項1記載の 化合物であり、該化合物は、該化合物の3’位と第2のモノマーの5’位を連結 するヌクレオチド間結合を介して該第2のモノマーに結合しているオリゴマー。 11. 該ヌクレオチド間結合が、ホスホジエステル、ホスホロチオエート、メ チルホスホネート、ホスホロジチオエート、ボロンホスホネート、セレノホスホ ネート、アミド、ヒドロキサメート、ヒドロキシルアミンおよびホスホルアミデ ートよりなる群から選択される請求項10記載のオリゴマー。 12. 複数のモノマーよりなり、少なくとも1個のモノマーは請求項2記載の 化合物であり、該化合物は、該化合物の3’位と第2のモノマーの5’位を連結 するヌクレオチド間結合を介して該第2のモノマーに結合しているオリゴマー。 13. 該ヌクレオチド間結合が、ホスホジエステル、ホスホロチオエート、メ チルホスホネート、ホスホロジチオエート、ボロンホスホネート、セレノホスホ ネート、アミド、ヒドロキサメート、ヒドロキシルアミンおよびホスホルアミデ ートよりなる群から選択される請求項12記載のオリゴマー。 14. 複数のモノマーよりなり、少なくとも1個のモノマーは請求項3記載の 化合物であり、該化合物は、該化合物の3’位と第2のモノマーの5’位を連結 するヌクレオチド間結合を介して該第2のモノマーに結合しているオリゴマー。 15. 該ヌクレオチド間結合が、ホスホジエステル、ホスホロチオエート、メ チルホスホネート、ホスホロジチオエート、ボロンホスホネート、セレノホスホ ネート、アミド、ヒドロキサメート、ヒドロキシルアミンおよびホスホルアミデ ートよりなる群から選択される請求項14記載のオリゴマー。 16. 複数のモノマーよりなり、少なくとも1個のモノマーは請求項1記載の 化合物であり、該化合物は、該化合物の2’位と第2のモノマーの5’位を連結 するヌクレオチド間結合を介して該第2のモノマーに結合しているオリゴマー。 17. 該ヌクレオチド間結合が、ホスホジエステル、ホスホ ロチオエート、メチルホスホネート、ホスホロジチオエート、ボロンホスホネー ト、セレノホスホネート、アミド、ヒドロキサメート、ヒドロキシルアミンおよ びホスホルアミデートよりなる群から選択される請求項16記載のオリゴマー。 18. 複数のモノマーよりなり、少なくとも1個のモノマーは請求項2記載の 化合物であり、該化合物は、該化合物の2’位と第2のモノマーの5’位を連結 するヌクレオチド間結合を介して該第2のモノマーに結合しているオリゴマー。 19. 該ヌクレオチド間結合が、ホスホジエステル、ホスホロチオエート、メ チルホスホネート、ホスホロジチオエート、ボロンホスホネート、セレノホスホ ネート、アミド、ヒドロキサメート、ヒドロキシルアミンおよびホスホルアミデ ートよりなる群から選択される請求項18記載のオリゴマー。 20. 複数のモノマーよりなり、少なくとも1個のモノマーは請求項3記載の 化合物であり、該化合物は、該化合物の2’位と第2のモノマーの5’位を連結 するヌクレオチド間結合を介して該第2のモノマーに結合しているオリゴマー。 21. 該ヌクレオチド間結合が、ホスホジエステル、ホスホロチオエート、メ チルホスホネート、ホスホロジチオエート、 ホロンホスホネート、セレノホスホネート、アミド、ヒドロキサメート、ヒドロ キシルアミンおよびホスホルアミデートよりなる群から選択される請求項20記 載のオリゴマー。 22. [式中、nは1−200であり、 Baseはヌクレオシド塩基であり、 RはH、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ONH2、ONH(C H3)、Ph、および−(CH2x−Fよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 FはNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh、NOH、N OH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およ びPhよりなる群から選択され、 R1は、H、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、 ONH2、ONH(CH3)、Ph、および−(CH2)xFよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 FはNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh、NOH、N OH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およ びPhよりなる群から選択され、 R2は、H、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ONH2、ONH( CH3)、Ph、および−(CH2xFよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 FはNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh、NOH、N OH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およ びPhよりなる群から選択され、 R3は、H、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ONH2、ONH( CH3)、Ph、および−(CH2)xFよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 FはNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh、NOH、N OH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およ びPhよりなる群から選択され、 R4は、H、OH、SH、CN、CH3、OCH3、SCH3、ONH2、ONH( CH3)、Ph、および−(CH2xFよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 FはNH2、SH、OH、COOH、OCH3、SCH3、SPh、NOH、N OH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およ びPhよりなる群から選択され; Aは、(CH2x、CO、CS、O、S、S(O)、S(O)(O)、NH、 NOH、NCH3、NR5、およびSeよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 Bは、(CH2x、CO、CS、O、S、S(O)、S(O)(O)、NH、 NOH、NCH3、NR5、およびSeよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 R5はH、OH、OMe、CN、NH、NOH、ONCH3、ONH2、エチル 、プロピル、アルキル(1−7C)、Me、ヘテロアルキル(1−7C)、アリ ール(6−7C)、および−(CH2xFよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 FはH、OH、SH、OCH3、CN、SCH3、ONH2、ONH(CH3)、 SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およびPhよりなる群 から選択され、 Xは、(CH2x、CO、CS、O、S、S(O)、S(O)(O)、NH、 NOH、NCH3、およびNR5よりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 R5はH、OH、OMe、CN、NH、NOH、ONCH3、ONH2、エチル 、プロピル、アルキル(1−7C)、Me、ヘテロアルキル(1−7C)、アリ ール(6−7C)、および−(CH2xFよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 Fは、H、OH、SH、OCH3、CN、SCH3、ONH2、 ONH(CH3)、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、お よびPhよりなる群から選択され; Yは、(CH2x、CO、CS、O、S、S(O)、S(O)(O)、NH、 NOH、NCH3、およびNR5よりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 R5はH、OH、OMe、CN、NH、NOH、ONCH3、ONH2、エチル 、プロピル、アルキル(1−7C)、Me、ヘテロアルキル(1−7C)、アリ ール(6−7C)、および−(CH2xFよりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 Fは、H、OH、SH、OCH3、CN、SCH3、ONH2、ONH(CH3) 、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およびPhよりなる 群から選択され、 Zは、(CH2x、CO、CS、S、S(O)、S(O)(O)、NH、NO H、NCH3、およびNR5よりなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 R5はH、OH、OMe、CN、NH、NOH、ONCH3、ONH2、エチル 、プロピル、アルキル(1−7C)、Me、 ヘテロアルキル(1−7C)、アリール(6−7C)、および−(CH2xFよ りなる群から選択され、 ここでxは1−7であり、 Fは、H、OH、SH、OCH3、CN、SCH3、ONH2、ONH(CH3) 、SNH2、S(O)NH2、S(O)(O)NH2、CH3、およびPhよりなる 群から選択され; Vはヌクレオチド間結合である] よりなる群から選択される式を有する化合物。 23.Vが表1のヌクレオチド間結合である請求項22記載の化合物。 24. [式中、Xは、(CH2n(ここに、n=1−3)、CO(C H2n(ここに、n=0−2)および(CH2nSO2(ここに、n=1−2) よりなる群から選択され、 Yは、CH2、CO、COOH、CSおよびSO2よりなる群から選択され、 Y’は、CH2、CO、COOH、CSおよびSO2よりなる群から選択され、 ZはO、S、NHおよびCH2よりなる群から選択され、 RはCH2OH、CH2NH2、CH2NHCHO、CONH2およびCOOHよ りなる群から選択され、 Bはヌクレオシド塩基である] よりなる群から選択される式を有する化合物。 25. 複数のモノマーからなり、少なくとも1個のモノマーは請求項1記載の 化合物であるオリゴマー。 26. [式中、nは1−200であり、 Xは、(CH2n(ここに、n=1−3)、CO(CH2n(ここに、n=0− 2)および(CH2nSO2(ここに、n=1−2)よりなる群から選択され、 Yは、CH2、CO、COOH、CSおよびSO2よりなる群から選択され、 Y’は、CH2、CO、COOH、CSおよびSO2よりなる群から選択され、 ZはO、S、NHおよびCH2よりなる群から選択され、 RはCH2OH、CH2NH2、CH2NHCHO、CONH2およびCOOHよ りなる群から選択され、 Bはヌクレオシド塩基である] よりなる群から選択される式を有する化合物。 27. [式中、Baseはヌクレオシド塩基であり、、 RはH、CH3、−(CH2p−NR12、Ph、CH2Ph、−(CH2p− Im、NR12よりなる群から選択され、 ここでpは1−10であり、 R1およびR2は独立してHおよびCH3であり、 Imはイミダゾールである] よりなる群から選択される式を有する化合物。 28. 複数のモノマーよりなり、少なくとも1個のモノマーは請求項27記載 の化合物であり、該モノマーの少なくとも1 つはヌクレオチド間結合を介して第2のモノマーに結合しているオリゴマー。 29. 該ヌクレオチド間結合が、ホスホジエステル、ホスホロチオエート、ホ スホロジチオエート、アミド、ヒドロキサメート、アミン、ヒドロキシルアミン およびホスホルアミデートよりなる群から選択される請求項28記載のオリゴマ ー。 30. [式中、nは1−200であり、 Baseはヌクレオシド塩基であり、 A、B、CおよびXは独立してNH、NR、O、S、−C(O)、−(CH2)pよ りなる群から選択され、ここでRはH、CH3、−(CH2p−NR12、Ph 、CH2Ph、−(CH2p−Im、NR12、OH、OCH3、−O(CH2p −NR56、OPh、OCH2Ph、−O(CH2p−Im、NR56、−C( O)−OH、−C(O)−CH3、−C(O)−(CH2p−CH3、−C(O) −(CH2p−Ph、−C(O)−(CH2p−NR56、−C(O)−Ph、 −C(O)−CH2Ph、−C(O)−(CH2)p−Im、−C(O)−NR56よ りなる群から選択され、ここでpは1−10であり、R1およびR2は独立してH およびCH3であり、およびImはイミダゾールである] よりなる群から選択される式を有する化合物。 31. [式中、nは1−200であり、 Baseはヌクレオシド塩基であり、 A、B、Cは独立してホスホジエステルおよびホスホロチオエート結合よりな る群から選択され、 Xは、NH、NR、O、S、−C(O)、−(CH2)pよりなる群から選択され、 ここでRはH、CH3−(CH2)p−NR12、Ph、CH2Ph、−(CH2p− Im、NR12、OH、OCH3、−O(CH2p−NR56、OPh、OCH2 Ph、−O(CH2p−Im、NR56、−C(O)−OH、−C(O) −CH3、−C(O)−(CH2p−CH3、−C(O)−(CH2p−Ph、− C(O)−(CH2p−NR56、−C(O)−Ph、−C(O)−CH2Ph 、−C(O)−(CH2p−Im、−C(O)−NR56よりなる群から選択さ れ、ここでpは1−10であり、R1およびR2は独立してHおよびCH3であり 、Imはイミダゾールである] よりなる群から選択される式を有する化合物。
JP8515518A 1994-11-02 1995-11-02 アミノ酸核酸 Pending JPH10508312A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US33389594A 1994-11-02 1994-11-02
US08/333,895 1994-11-02
PCT/US1995/014599 WO1996014330A1 (en) 1994-11-02 1995-11-02 Amino acid nucleic acids

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10508312A true JPH10508312A (ja) 1998-08-18

Family

ID=23304698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8515518A Pending JPH10508312A (ja) 1994-11-02 1995-11-02 アミノ酸核酸

Country Status (13)

Country Link
EP (1) EP0789707A4 (ja)
JP (1) JPH10508312A (ja)
KR (1) KR100393336B1 (ja)
CN (1) CN1171112A (ja)
AU (1) AU693622B2 (ja)
CA (1) CA2202274A1 (ja)
HU (1) HU218086B (ja)
MX (1) MX9703188A (ja)
PL (1) PL185852B1 (ja)
RU (1) RU2154638C2 (ja)
SI (1) SI9520112A (ja)
UA (1) UA48150C2 (ja)
WO (1) WO1996014330A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018230624A1 (ja) * 2017-06-16 2018-12-20 エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 修飾核酸モノマー化合物及びオリゴ核酸類縁体

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5840879A (en) * 1996-12-06 1998-11-24 Wang; Edge R. Reagents and solid supports for improved synthesis and labeling of polynucleotides
AU2002256168B2 (en) * 2001-04-10 2007-09-20 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Therapeutic and diagnostic uses of antibody specificity profiles
CA2884340C (en) * 2007-11-15 2017-07-25 Sarepta Therapeutics, Inc. Method of synthesis of morpholino oligomers
WO2012074012A1 (ja) 2010-11-30 2012-06-07 独立行政法人科学技術振興機構 ヌクレオシド類縁体又はその塩、オリゴヌクレオチド類縁体、遺伝子発現抑制剤、及び遺伝子検出用核酸プローブ
RU2460721C1 (ru) * 2011-02-25 2012-09-10 Учреждение Российской академии наук Институт химической биологии и фундаментальной медицины Сибирского отделения РАН (ИХБФМ СО РАН) Способ получения амидофосфитного мономера ахиральной ненуклеотидной вставки для модификации олигонуклеотидов
DE102014007158A1 (de) * 2014-05-16 2015-11-19 Ugichem Gmbh Neue Peptid-Nukleinsäuren-Monomere und -Oligomere
CN113956183B (zh) * 2021-10-28 2023-06-20 成都市科隆化学品有限公司 一种Boc-Ser(Bzl)-OH及其制备方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3650699T2 (de) * 1985-03-15 1999-04-15 Antivirals Inc Immunotestmittel für Polynukleotid und Verfahren
DK51092D0 (da) * 1991-05-24 1992-04-15 Ole Buchardt Oligonucleotid-analoge betegnet pna, monomere synthoner og fremgangsmaade til fremstilling deraf samt anvendelser deraf

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018230624A1 (ja) * 2017-06-16 2018-12-20 エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 修飾核酸モノマー化合物及びオリゴ核酸類縁体
JPWO2018230624A1 (ja) * 2017-06-16 2020-06-11 エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 修飾核酸モノマー化合物及びオリゴ核酸類縁体
US11208429B2 (en) 2017-06-16 2021-12-28 Eisai R&D Management Co., Ltd. Modified nucleic acid monomer compound and oligonucleic acid analog

Also Published As

Publication number Publication date
AU4234196A (en) 1996-05-31
RU2154638C2 (ru) 2000-08-20
WO1996014330A1 (en) 1996-05-17
KR970707144A (ko) 1997-12-01
UA48150C2 (uk) 2002-08-15
PL185852B1 (pl) 2003-08-29
MX9703188A (es) 1997-12-31
AU693622B2 (en) 1998-07-02
EP0789707A1 (en) 1997-08-20
HU218086B (hu) 2000-05-28
KR100393336B1 (ko) 2003-12-24
SI9520112A (sl) 1998-08-31
HUT77435A (hu) 1998-04-28
CA2202274A1 (en) 1996-05-17
EP0789707A4 (en) 1999-02-24
CN1171112A (zh) 1998-01-21
PL320084A1 (en) 1997-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3739785B2 (ja) 修飾されたピリミジンを含有するオリゴマーを使用する増強された三重らせんおよび二重らせんの成形
US5434257A (en) Binding compentent oligomers containing unsaturated 3',5' and 2',5' linkages
EP0643720B1 (en) Binding competent oligomers containing 2', 5' linkages
JP5342881B2 (ja) 6−修飾された二環式核酸類似体
US5792608A (en) Nuclease stable and binding competent oligomers and methods for their use
US5830653A (en) Methods of using oligomers containing modified pyrimidines
AU662298B2 (en) Modified internucleoside linkages
US6962783B2 (en) Enhanced triple-helix and double-helix formation with oligomers containing modified pyrimidines
EP2125852B1 (en) 5'-substituted-2'-f modified nucleosides and oligomeric compounds prepared therefrom
JP2004500330A (ja) グアニジニウム官能化オリゴマーとその製造法
WO1994024144A2 (en) Enhanced triple-helix and double-helix formation with oligomers containing modified purines
JP2002522449A (ja) 2’−o−アミノエチルオキシエチル修飾オリゴヌクレオチド類
WO1992010590A1 (en) Inhibition of transcription by formation of triple helixes
US5969135A (en) Oligonucleotide analogs with an amino acid or a modified amino alcohol residue
JPH10508312A (ja) アミノ酸核酸
WO1993024507A1 (en) Conformationally restrained oligomers containing amide or carbamate linkages for sequence-specific binding
WO1993012135A1 (en) Nuclease stable and binding competent oligomers and methods for their use
CZ10042U1 (cs) Nukleosidy s modifikovaným cukrem
JP2022521510A (ja) ホスホノアセテートギャップマー型オリゴヌクレオチド
WO2000011013A1 (en) Modified nucleomonomers and methods of use thereof