JPH10507964A - 酸化エチレン触媒およびその製造方法 - Google Patents

酸化エチレン触媒およびその製造方法

Info

Publication number
JPH10507964A
JPH10507964A JP8514328A JP51432896A JPH10507964A JP H10507964 A JPH10507964 A JP H10507964A JP 8514328 A JP8514328 A JP 8514328A JP 51432896 A JP51432896 A JP 51432896A JP H10507964 A JPH10507964 A JP H10507964A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rhenium
catalyst
silver
promoter
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP8514328A
Other languages
English (en)
Inventor
ケムプ,リチヤード,アラン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shell Internationale Research Maatschappij BV
Original Assignee
Shell Internationale Research Maatschappij BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shell Internationale Research Maatschappij BV filed Critical Shell Internationale Research Maatschappij BV
Publication of JPH10507964A publication Critical patent/JPH10507964A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D301/00Preparation of oxiranes
    • C07D301/02Synthesis of the oxirane ring
    • C07D301/03Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds
    • C07D301/04Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds with air or molecular oxygen
    • C07D301/08Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds with air or molecular oxygen in the gaseous phase
    • C07D301/10Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds with air or molecular oxygen in the gaseous phase with catalysts containing silver or gold
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/38Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals
    • B01J23/54Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals combined with metals, oxides or hydroxides provided for in groups B01J23/02 - B01J23/36
    • B01J23/66Silver or gold
    • B01J23/68Silver or gold with arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium
    • B01J23/688Silver or gold with arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium with manganese, technetium or rhenium
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/14Phosphorus; Compounds thereof
    • B01J27/16Phosphorus; Compounds thereof containing oxygen, i.e. acids, anhydrides and their derivates with N, S, B or halogens without carriers or on carriers based on C, Si, Al or Zr; also salts of Si, Al and Zr
    • B01J27/18Phosphorus; Compounds thereof containing oxygen, i.e. acids, anhydrides and their derivates with N, S, B or halogens without carriers or on carriers based on C, Si, Al or Zr; also salts of Si, Al and Zr with metals other than Al or Zr
    • B01J27/1802Salts or mixtures of anhydrides with compounds of other metals than V, Nb, Ta, Cr, Mo, W, Mn, Tc, Re, e.g. phosphates, thiophosphates
    • B01J27/1817Salts or mixtures of anhydrides with compounds of other metals than V, Nb, Ta, Cr, Mo, W, Mn, Tc, Re, e.g. phosphates, thiophosphates with copper, silver or gold
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/14Phosphorus; Compounds thereof
    • B01J27/186Phosphorus; Compounds thereof with arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium
    • B01J27/187Phosphorus; Compounds thereof with arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium with manganese, technetium or rhenium
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は初期選択度が向上した酸化エチレン触媒に関するものであり、この触媒は銀と促進量のアルカリ金属と促進量のレニウムと促進量の燐、硼素およびその混合物から選択されるレニウム補助促進剤とからなり、多孔質耐火性支持体に支持させる。

Description

【発明の詳細な説明】 酸化エチレン触媒およびその製造方法 本発明は、酸化エチレンの製造に適する銀含有触媒および酸化エチレンを製造 するための触媒の使用に関するものである。 エチレンと分子状酸素とから酸化エチレンを製造するための触媒は一般に支持 銀触媒である。この種の触媒は典型的にはアルカリ金属で促進される。少量のア ルカリ金属、すなわちカリウム、ルビジウムおよびセシウムが支持銀触媒におけ る有用な促進剤として1976年6月8日付け発効の米国特許第3,962,1 36号および1977年3月1日付け発効の米国特許第4,010,115号に 記載されている。たとえばレニウムまたは硫黄、モリブデン、タングステンおよ びクロムと組合せたレニウムのような他の補助促進剤の使用も1988年8月2 3日付け発効の米国特許第4,766,105号および1989年2月28日付 け発効の米国特許第4,808,738号に開示されている。 今回、レニウム補助促進剤として燐および硼素の一方または両者を含有する触 媒は、レニウム補助促進剤を含有しない触媒で得られるよりも高い初期選択度を 有することが突き止められた。 したがって本発明は気相にてエチレンと分子状酸素とから酸化エチレンを製造 するための触媒に関するものであり、この触媒は触媒上有効量の銀と促進量のア ルカリ金属と促進量のレニウムと燐、硼素およびその混合物から選択されたレニ ウム補助促進剤とを多孔質の耐火性支持体に支持して構成される。 一般に、酸化エチレンを製造するためのエチレンと酸素との気相反応において は、エチレンを酸素と比較して少なくとも2倍量(モル基準)で存在させるが、 しばしばずっと多量である。したがって、変換率は酸化エチレンを生成する反応 で消費された酸素と、酸素化された副生物とのモル比によって計算される。酸素 変換率は反応温度に依存し、反応温度は用いる触媒の活性の尺度となる。数値T40 は反応器における40モル%酸素変換率の際の温度を示し、Tは℃で現す。任 意所定の触媒に関するこの温度は、酸素の変換率が大であるほど高い。さらに、 この温度は用いる触媒および反応条件に強度に依存する。選択度(酸化エチレン に対する)は、変換されたエチレンの全モル量と比較した反応生成物における酸 化エチレンのモル量を示す。本明細書においては、選択度をS40として示し、こ れは40モル%酸素変換率における選択度を意味する。触媒の初期選択度は望ま しくない副生物を生成する際に少量しかエチレンが消費されないため重要であり 、したがって全効率を増大させると共に一層選択度の方法の経済性に有利である 。さらに、向上した選択度は、より低い変換率で操作して同量の酸化エチレンを 得ることを可能にし、したがってこの方法をより低温度で操作することを可能に する。ここで用いる「選択度」という用語は、約3300のガス空時速度にて4 0%の一定酸素変換レベルで測定した際および触媒が少なくとも数日間にわたり 使用下に置かれた後に測定した際の酸化エチレン触媒の選択度を意味すべく使用 される。 本発明の触媒は、触媒上有効量の銀と、促進量のアルカリ金属と、促進量のレ ニウムと、促進量の燐、硼素およびその混合物から選択されるレニウム補助促進 剤とを多孔質の耐火性支持体に支持して構成される。 一般に本発明の触媒は、多孔質の耐火性支持体に銀イオンまたは全触媒の重量 に対し約1〜約25重量%の銀を支持体に付着させるのに充分な適する溶剤に溶 解された銀の化合物、錯体および/または塩を含浸させて作成される。次いで、 含浸された支持体を溶液から分離すると共に、付着した銀化合物を金属銀まで還 元する。さらに銀の付着前もしくはそれと同時またはその後のいずれかに、適す る溶剤に溶解されたアルカリ金属の適するイオンまたは化合物および/または塩 をも支持体に付着させる。さらに銀および/またはアルカリ金属の付着前もしく はそれと同時またはその後のいずれかに、適するレニウム イオンまたは適する 溶剤に溶解された化合物、錯体および/または塩をも支持体に付着させる。さら に銀および/またはアルカリ金属および/またはレニウムの付着前もしくはそれ と同時またはその後のいずれかに、適する溶剤に溶解された燐および/または硼 素の適するイオンまたは塩、錯体および/または化合物をもキャリヤに付着させ る。 これら触媒に用いるキャリヤもしくは支持体は広義においてエチレン酸化供給 物、生成物および反応条件の存在下で比較的不活性であると考えられる多数の慣 用の多孔質耐火性触媒キャリヤまたは支持材料のいずれであってもよい。この種 の慣用材料は当業者に公知であり、天然もしくは合成オリジンとすることができ 、好ましくは巨孔質構造(すなわち10m2/g未満、好ましくは3m2/g未満 の表面積を有する構造)である。特に適する支持体はアルミナ組成のもの、特に α−アルミナからなるものである。α−アルミナ含有支持体の場合、好ましくは B.E.T.法により測定して約0.03m2/g〜約10m2/g、好ましくは 約0.05m2/g〜約5m2/g、より好ましくは約0.1m2/g〜約3m2/ gの比表面積と、慣用の水吸収技術により測定して約0.1〜約0.75cc/ g(容積)の水気孔容積とを有するものが挙げられる。比表面積を測定するB. E.T.法はS.ブルナウア、P.Y.エメットおよびE.テラー、ジャーナル ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ、第60巻、第309〜316頁(193 8)に詳細に記載されている。 本発明の触媒は、アルカリ金属促進剤とレニウムとレニウム補助促進剤とを可 溶性塩および/または化合物の形態で触媒および/または支持体に、銀および他 の各成分の付着前もしくはそれと同時またはその後に付着させる技術により作成 される。好適方法は、銀とアルカリ金属とレニウムとレニウム補助促進剤とを同 時に支持体上に付着させることであり、すなわち単一含浸工程である。 促進量のアルカリ金属またはアルカリ金属の混合物は、適する溶液を用いて多 孔質支持体に付着される。アルカリ金属は純金属状態で存在するが、これらは含 浸目的に適する溶剤に溶解されたアルカリ金属のイオンもしくは化合物として使 用される。 支持体に付着させる或いは触媒に存在させるアルカリ金属促進剤の量は一般に 全触媒の重量に対し10〜3000ppm、好ましくは15〜2000ppm、 より好ましくは20〜1500ppm、特に好ましくは50〜1000ppmで ある。 アルカリ金属促進剤は極めて活性な遊離アルカリ金属としてでなくカチオンと して或いは化合物もしくは錯体として触媒に存在させるが、便宜上の目的で「ア ルカリ金属」もしくは「アルカリ金属促進剤」と称する。 本発明の範囲を限定するものでないが、アルカリ金属化合物は酸化性(oxi dic)化合物である。 好適具体例において、アルカリ金属の少なくとも多量割合(50%より大)は 高級アルカリ金属、すなわちカリウム、ルビジウム、セシウムおよびその混合物 よりなる群から選択されるアルカリ金属である。 特に好適なアルカリ金属促進剤はセシウム+少なくとも1種の好ましくはナト リウム、リチウムおよびその混合物から選択される追加アルカリ金属であり、リ チウムが好適である。 触媒におけるアルカリ金属促進剤の量は必ずしも触媒中に存在するこれら金属 の全量でないことを了解すべきである。これら量は、たとえば焼成によって支持 体に固定され或いはたとえば水または低級アルカノールもしくはアミンまたはそ の混合物のような適する溶剤で抽出されえずに促進効果を示さないアルカリ金属 の量を含まない。さらに、触媒を促進すべく使用するアルカリ金属促進性イオン 、塩および/または化合物の原料はキャリヤとしうることも了解すべきである。 すなわち、キャリヤは適する溶剤(たとえば水もしくは低級アルカノール)で抽 出しうる抽出可能量のアルカリ金属を含有することができる。 さらにキャリヤにはレニウムのイオン、塩、化合物および/または錯体をも含 浸させる。これは、アルカリ金属促進剤を添加すると同時またはその前またはそ の後に;或いはレニウム補助促進剤を添加すると同時またはその前もしくはその 後に行うことができる。好ましくは、レニウムとアルカリ金属とレニウム補助促 進剤と銀とを同じ含浸溶液に存在させる。キャリヤもしくは触媒に付着させ或い は存在させるレニウムの好適量(金属として計算)は全触媒1g当たり0.1〜 10μモル、より好ましくは0.2〜5μモルの範囲、すなわち換言すれば全触 媒の重量に対し19〜1860ppm、好ましくは37〜930ppmの範囲で ある。 本発明による触媒の製造に使用されるレニウム化合物は、適する溶剤に溶解さ せうるレニウム化合物である。好ましくは溶剤は水含有の溶剤である。より好ま しくは溶剤は、銀およびアルカリ金属促進剤を付着させるべく使用するのと同じ 溶剤である。適するレニウム化合物の例はたとえばハロゲン化レニウム、オキシ ハロゲン化レニウム、レニウム酸塩、過レニウム酸塩、レニウムの酸化物および 酸を包含する。含浸溶液に使用するのに好適な化合物は過レニウム酸塩、好まし くは過レニウム酸アンモニウムである。しかしながら、アルカリ金属過レニウム 酸塩、アルカリ土類金属過レニウム酸塩、過レニウム酸銀、他の過レニウム酸塩 およびレニウム ヘプトキシドも好適に使用することができる。レニウム ヘプ トキシド(Re27)は水に溶解させれば過レニウム酸(HReO4)もしくは 過レニウム酸水素まで加水分解する。 本発明の好適具体例において、触媒に存在するレニウムは希塩基水溶液で抽出 しうる形態で存在する。 さらにキャリヤには燐、硼素およびその混合物よりなる群から選択されるレニ ウム補助促進剤をも含浸させる。この補助促進剤はイオン、塩、化合物および/ または錯体として触媒に施されると共に一般に銀を金属銀まで還元すべく使用す る還元条件は燐もしくは硼素を元素状まで還元するのに充分でないため、支持体 に付着または触媒に存在する補助促進剤は化合物形態、好ましくは酸素含有もし くは酸化性化合物の形態であると思われる。現在好適な具体例においては、補助 促進剤をオキシアニオン型で触媒に施す。好適に施しうる燐のアニオンの例は燐 酸塩、すなわちオルト燐酸塩、水素燐酸塩、二水素燐酸塩、メタ燐酸塩、フルオ ロ燐酸塩、ピロ燐酸塩、次亜燐酸塩、二燐酸塩、三燐酸塩などを包含する。好適 に施しうる硼素のアニオンの例は硼酸塩、メタ硼酸塩、テトラ硼酸塩、テトラフ ルオロ硼酸塩などを包含する。アニオンには各種の対イオンを供給することがで きる。好適なものはアンモニウム、アルカリ金属、混合アルカリ金属および水素 (すなわち酸型)である。これらアニオンは、たとえばP25、B23など酸化 物の各種の非アニオン性物質、並びに金属のハロゲン化物、オキシハロゲン化物 、ヒドロキシハロゲン化物、水酸化物、硫化物などの他の物質を反応的に溶解さ せて作成することができる。 キャリヤには、他の成分を添加すると同時またはその前および/またはその後 にレニウム補助促進性イオン、塩、化合物および/または錯体を含浸させること ができる。好ましくは、レニウム補助促進剤とレニウムとアルカリ金属と銀とを 同じ含浸溶液に存在させるが、異なる溶液におけるそれらの存在も適する触媒を 与えると思われる。 支持体もしくは触媒に存在させ或いは付着させる補助促進性化合物の好適量は 元素として現し全触媒1g当たり0.1〜10μモル、好ましくは0.2〜5μ モルの範囲である。便利の目的で触媒に存在させる補助促進剤の量は、これを存 在させる形態とは無関係に、元素として現す。 上記した促進量の本明細書に示したレニウム補助促進剤の存在は他の活性化剤 、促進剤、増進剤、安定化剤、向上剤などの使用を排除しない。 本発明による触媒の製造に使用するのに適した補助促進性化合物、塩および/ または錯体は、適する溶剤に溶解させうる化合物、塩および/または錯体である 。好ましくは、溶剤は水含有の溶剤である。より好ましくは、溶剤は銀、アルカ リ金属促進剤およびレニウムを付着させるべく使用するのと同じ溶剤である。好 適な補助促進性化合物は補助促進性元素のオキシアニオン化合物、好ましくはた とえば燐酸アンモニウム、燐酸カリウム、燐酸リチウム、燐酸ナトリウム、燐酸 水素カリウム、燐酸二水素カリウム、硼酸カリウム、硼酸リチウム、硼酸ナトリ ウム、メタ硼酸カリウム、メタ硼酸リチウム、メタ硼酸ナトリウム、四硼酸カリ ウム、四硼酸ナトリウム、四硼酸リチウムなどのアンモニウムおよびアルカリ金 属のオキシアニオネートである。 一般には、キャリヤを水溶液に溶解されている銀塩、銀化合物もしくは銀錯体 と接触させてキャリヤに前記水溶液を含浸させるようにし、次いで含浸したキャ リヤを水溶液から、たとえば遠心分離もしくは濾過によって分離し、次いで乾燥 させる。このように得られた含浸キャリヤを加熱して銀を金属銀まで還元する。 便利には、50〜600℃の範囲の温度まで、銀塩、化合物もしくは錯体を金属 銀まで還元させると共に微細な銀の層を形成させるのに充分な時間にわたり加熱 して、キャリヤの表面(すなわち外表面および気孔表面の両者)に結合させる。 空気または他の酸化性ガス、還元性ガス、不活性ガスまたはその混合物をこの加 熱工程に際しキャリヤ上に流すことができる。 銀をキャリヤもしくは支持体に添加するには数種の公知方法が存在する。 銀含有触媒を製造する1つの方法は米国特許第3,702,259号に見るこ とができる。高級アルカリ金属促進剤をさらに含む銀含有触媒を作成する他の方 法は米国特許第4,010,115号および米国特許第4,356,312号; 米国特許第3,962,136号および米国特許第4,012,425号に見る ことができる。高級アルカリ金属とレニウム促進剤とを含有する銀含有触媒の製 造方法は米国特許第4,761,394号に見ることができ、さらに高級アルカ リ金属とレニウム促進剤と硫黄および/またはモリブデンおよび/またはタング ステンおよび/またはクロム レニウム補助促進剤を含有する銀含有触媒の製造 方法は米国特許第4,766,105号に見ることができる。 促進剤を銀と同時にキャリヤに施す優秀な公知方法も存在する。 キャリヤを含浸する特に好適な方法は、キャリヤにカルボン酸の銀塩と有機ア ミンとセシウムの塩と過レニウム酸アンモニウムと硫酸アンモニウムとを溶解し て含有する水溶液を含浸させることよりなっている。修酸銀が好適塩である。修 酸を添加する前に酸化銀へアミンを添加することも可能であるが、これは不安定 または本質的に爆発性でさえある溶液をもたらしうるので好適でない。 支持体には単一もしくは複数の含浸工程にて銀、アルカリ金属、レニウムおよ びレニウム補助促進剤を異なる量にて含有する単一の溶液を含浸させ、或いは複 数の含浸工程にて各溶液が少なくとも1種の銀、アルカリ金属、レニウムおよび レニウム補助促進剤から選択される成分を含有する2種もしくはそれ以上の溶液 を含浸させ、ただし銀、アルカリ金属、レニウムおよびレニウム補助促進剤の全 成分は個々に各溶液の少なくとも1つに存在させる。銀含有溶液における銀の濃 度(金属として現す)は、単一含浸を用いる場合は約1g/L〜溶解度限界の範 囲である。アルカリ金属の濃度(金属として現す)は、単一含浸工程を用いる場 合は1×10-3〜12g/L、好ましくは10×10-3〜12g/Lの範囲であ る。レニウムの濃度(金属として現す)は、単一含浸工程を用いる場合は5×1 0-3〜20g/L、好ましくは50×10-3〜20g/Lの範囲である。レニウ ム補助促進剤の濃度(元素として現す)は、単一含浸工程を用いる場合は1×1 0-3〜20g/L、好ましくは10×10-3〜20g/Lの範囲である。上記範 囲内で選択する濃度は触媒の気孔容積、最終触媒に所望される最終的量、および 含浸が単一または複数工程のいずれであるかに依存する。 支持体に付着させる或いは支持体に存在させる銀の量は触媒上有効量の銀とす べきであり、すなわちエチレンと酸素との反応を触媒して酸化エチレンを生成さ せる量である。好ましくは、この量は全触媒に対し1〜30重量%、好ましくは 1〜25重量%、より好ましくは5〜20重量%の範囲である。 本発明による銀触媒は、酸化エチレンまでのエチレンと分子状酸素との直接的 酸化に際し酸化エチレン生成につき特に高い初期選択度を有することが示された 。本発明による銀触媒の存在下でこの種の酸化反応を行こなう条件は従来技術に 広く既に記載されている。これはたとえば適する温度、圧力、滞留時間、たとえ ば窒素、二酸化炭素、水蒸気、アルゴン、メタンもしくは他の飽和酸化水素のよ うな希釈物質の存在、触媒作用を調節する調整剤(たとえば1,2−ジクロルエ タン、塩化ビニル、塩化エチルもしくは塩素化ポリフェニル化合物)の存在リサ イクル操作を用い或いは酸化エチレンの収率を向上させるべく種々異なる反応器 での順次の変換を用いる所望性、並びに酸化エチレンの製造方法で選択しうる他 の任意の特殊条件に適用される。大気圧〜約3500kPaの範囲の圧力が一般 に用いられる。しかしながら、それより高い圧力も排除されない。反応体として 用いる分子状酸素は慣用の供給源から得ることができる。適する酸素供給物は主 として比較的純粋な酸素、多量の酸素とより少量の1種もしくはそれ以上の希釈 剤(たとえば窒素およびアルゴン)とからなる濃酸素流、またはたとえば空気の ような他の酸素含有流で構成することができる。したがって、本発明による銀触 媒を酸化エチレン反応に使用することは、有効であると知られた特殊な条件の使 用のみに決して限定されないことが明かである。単に例示の目的で下表は現在市 販の酸化エチレン反応装置でしばしば用いられる条件の範囲を示す。 本発明による銀触媒の好適使用において、酸素含有ガスを本発明による触媒の 存在下に約180〜約330℃の範囲の温度、好ましくは約200〜約325℃ の温度でエチレンと接触させれば酸化エチレンが生成する。 以下、例示の目的で実施例により本発明を説明する。実施例 実施例1 この実施例は、本発明による触媒(および比較触媒)を作成するための典型的 な製造技術、並びにこれら触媒の性質を測定する典型的技術につき説明する。 部A:触媒作成で使用するための保存修酸銀/エチレンジアミン溶液の作成: (1)415gの試薬級水酸化ナトリウムを2340mLの脱イオン水に溶解 させる。温度を50℃に調整する。 (2)1699gの「スペクトロピュア」(高純度)の硝酸銀を2100mL の脱イオン水に溶解させる。温度を50℃に調整する。 (3)水酸化ナトリウム溶液を硝酸銀溶液に撹拌しながらゆっくり添加すると 共に50℃の温度を維持する。添加が完了した後に15分間撹拌し、次いで温度 を40℃まで低下させる。 (4)綺麗なフィルタ壁を挿入すると共に、できるだけ多量の水を工程(3) で生成された沈殿物から抜取ってナトリウム イオンおよび硝酸イオンを除去す る。除去された水の伝導度を測定すると共に、フィルタ壁により除去されたとほ ぼ同量の新鮮脱イオン水を添加する。40℃にて15分間撹拌する。この過程を 、除去された水の導電率が90μmho/cm未満となるまで反復する。次いで 1500mLの脱イオン水を添加する。 (5)630gの高純度の修酸二水塩を約100gづつ添加する。温度を40 ℃に保つと共に撹拌して充分混合する。最後の修酸二水塩の部分をゆっくり添加 し、pHが7.8未満に低下しないようpHを監視する。 (6)綺麗なフィルタ壁を用いてできるだけ多量の水を混合物から除去し、高 濃度の銀含有スラリーを生成させる。修酸銀スラリーを30℃まで冷却する。 (7)699gの92重量%エチレンジアミン(8%脱イオン水)を添加する 。添加に際し温度が30℃を越えないようにする。 上記手順は約27〜33重量%の銀を含有する溶液をもたらす。 工程B:含浸溶液の作成 触媒A(1.5 Re/0.33P)につき、10mLのビーカー中へ0.1 63gの(NH4)ReO4と約2.0gのエチレンジアミン/H2O(50/5 0、重量)とを添加し、混合物を撹拌しながら溶解させた。0.0157gの( NH4)H2PO4を秤量皿にて1mLの水に溶解させ、次いで過レニウム酸塩溶 液に添加する。0.3422gのLiNO3を2mLの水に溶解させ、過レニウ ム酸塩溶液に添加する。過レニウム酸塩/燐酸塩/硝酸塩溶液を撹拌して完全に 溶解させる。次いで、この溶液を183gの上記で作成された銀溶液(比重 =1.556g/mL)に添加し、得られた溶液を水で204gの全重量まで希 釈する。この溶液の1/4を用いて触媒を作成する。0.082gのCsOH溶 液(42.9%Cs)を51gの修酸銀/ドープ溶液に添加して最終含浸溶液を 作成する。 触媒B(1.5 Re/1.0P)については、0.0476gの(NH4) H2PO4を使用する以外は触媒Aの手順にしたがう。 触媒C(1.5 Re/0.33B)については、0.0084gのH3BO3 を(NH4)H2PO4の代わりに使用する以外は触媒Aの手順にしたがう。 触媒D(1.5 Re/4.0B)については、0.1018gのH3BO3を (NH4)H2PO4の代わりに使用すると共に0.1013gのCsOH水溶液 を使用する以外は触媒Aの手順にしたがう。 触媒E(2.0Re)については、触媒Aの一般的手順にしたがう。しかしな がら、燐酸塩もしくは硼酸塩補助促進剤を添加しない。0.055gの(NH4 )ReO4を最少量の50/50重量のエチレンジアミン/H2O溶液に溶解させ 、これを50gの上記で作成された銀溶液(比重=1.556g/mL)に添加 する。0.0847gのCsOH溶液(50.7%Cs)をも含浸溶液に添加す る。 部C:触媒含浸および硬化 触媒AおよびBについては、約30gの触媒キャリヤ(98.8重量%のα− アルミナ、B.E.T.表面積0.51m2/g、水気孔容積0.38mL/g )を25mmの減圧下に3分間にわたり室温に置く。約50gのドープされた含 浸溶液を次いで導入してキャリヤを浸漬し、減圧を25mmにさらに3分間にわ たり維持する。この時間の後、減圧を解除し、過剰の含浸溶液を500rpmで の2分間にわたる遠心分離により除去する。含浸溶液をモノエタノールアミンな しに作成する場合は、含浸キャリヤを次いで約19〜32cm2の断面積を流過 する8496L/hrの空気流にて250〜270℃で5〜6分間にわたり連続 振とうして硬化させる。著量のモノエタノールアミンが含浸溶液に存在すれば、 含浸キャリヤを250℃にて2.5分間にわたる8496L/hrの空気流で連 続振とうして硬化させ、次いで270℃にて7.5分間にわたり2832L/h r(全て約19〜32cm2の断面積にわたる)により硬化させる。硬化した触 媒はかくして試験することができる。 触媒CおよびDについては、上記手順にしたがうが、ただし98.0重量%の α=アルミナと0.68m2/gのB.E.T.表面積と0.37mLの水気孔 容積とを有するキャリヤを支持体として使用する。 触媒Eについては、上記手順にしたがうが、ただし98.0重量%のα−アル ミナと0.42m2/gのB.E.T.表面積と0.36mLの水気孔容積とを 有するキャリヤを支持体として使用する。 この手順は、次の大凡のドーパント量(全触媒の重量を基準とするppm重量 として現す、すなわちppmw)を有する約13.5重量%のAgを含有すると 共に下記する試験条件下で初期選択率に関し所定の銀およびレニウムおよび補助 促進剤の各レベル(P、B)並びに支持体につきセシウムがほぼ最適である触媒 を与える。 部D:標準的な微小反応器の触媒試験条件/手順 3〜5gの破砕した触媒(14〜20メッシュ、1.410〜0.841mm )を直径1/4インチのステンレス鋼U字型チューブに充填する。このU字型チ ューブを溶融金属浴(熱媒体)に浸漬し、端部をガス流動系に接続する。使用し た触媒の重量および導入ガス流量を、触媒1mL当たり毎時3300mLのガス のガス空時速度を得るよう調整する。導入ガス圧力は1548kPaとする。 試験操作全体(始動時を含む)に際し触媒床を通過(1回通過の操作)したガ ス混合物は30%のエチレンと8.5%の酸素と5%の二酸化炭素と54.5% の窒素と2.0〜6.0ppmvの塩化エチルとで構成される。 初期反応器(熱媒体)温度は225℃とする。この初期温度にて1時間の後、 温度を1時間かけて235℃まで上昇させ、次いで1時間にわたり245℃に調 整する。次いで温度を、40%の一定酸素変換レベルを達成するよう調整する。 この変換レベルにおける性能データは一般に、触媒が全部で少なくとも2〜3日 間にわたり使用された際に得られる。供給ガス組成、ガス流量、並びに供給ガス および生成ガスの組成を決定すべく用いた分析装置の検定における僅かな相違に 基づき、所定の触媒につき測定された選択度および活性は試験毎に僅かに変動す ることがある。異なる時点で試験した触媒の性能を有意に比較するため、この実 施例に記載した全触媒を参照触媒と同時に試験した。この実施例に示した全性能 データを参照触媒の平均初期性能(S40=81.0%;T40=230℃)に対し 補正した。結果を下表IIに示す。全ての選択度の数値は%として現す。 上記したように、選択度は極めて重要であり、より高い選択度がより効率的か つコスト上効果的に方法を操作するのに望ましい。第II表に見られるように、 レニウムと組合せて燐補助促進剤を含有する触媒(触媒AおよびB)、並びにレ ニウムと組合せて硼素補助促進剤を含有する触媒(触媒BおよびC)の両者は、 燐もしくは硼素レニウム補助促進剤を含有しない触媒(触媒E)よりも高い初期 選択度を有する。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年8月9日 【補正内容】 補正明細書 酸化エチレン触媒およびその製造方法 本発明は、酸化エチレンの製造に適する銀含有触媒に関するものである。 エチレンと分子状酸素とから酸化エチレンを製造するための触媒は一般に支持 銀触媒である。この種の触媒は典型的にはアルカリ金属で促進される。少量のア ルカリ金属、すなわちカリウム、ルビジウムおよびセシウムが支持銀触媒におけ る有用な促進剤として1976年6月8日付け発効の米国特許第3,962,1 36号および1977年3月1日付け発効の米国特許第4,010,115号に 記載されている。たとえばレニウムまたは硫黄、モリブデン、タングステンおよ びクロムと組合せたレニウムのような他の補助促進剤の使用も1988年8月2 3日付け発効の米国特許第4,766,105号および1989年2月28日付 け発効の米国特許第4,808,738号に開示されている。 今回、レニウム補助促進剤として燐および硼素の一方または両者を含有する触 媒は、レニウム補助促進剤を含有しない触媒で得られるよりも高い初期選択度を 有することが突き止められた。 補正請求の範囲 1. エチレンと酸素とから酸化エチレンを気相製造するための酸化エチレン触 媒において、触媒上有効量の銀と、促進量のアルカリ金属と、促進量のレニウム とレニウム補助促進剤とをB.E.T.法により測定して0.03〜10m2/ gの範囲の比表面積を有する適する支持体に支持してなり、レニウム補助促進剤 が全触媒1g当たり0.1〜10μモルの量にて燐、硼素およびその混合物から 選択されることを特徴とする酸化エチレン触媒。 2. 支持体がα−アルミナである請求の範囲第1項に記載の触媒。 3. アルカリ金属がセシウムである請求の範囲第1項または第2項に記載の触 媒。 4. アルカリ金属がセシウムと少なくとも1種の他のアルカリ金属とからなる 請求の範囲第3項に記載の触媒。 5. 銀の量が全触媒に対し1〜25重量%の範囲であり、アルカリ金属促進剤 の量が全触媒の重量に対し金属として現して10〜3000ppmの範囲であり 、レニウム促進剤の量が全触媒1g当たり金属として現して0.1〜10μモル の範囲のレニウムである請求の範囲第1項に記載の触媒。 6. 多孔質耐火性支持体に銀とアルカリ金属とレニウムと燐、硼素およびその 混合物よりなる群から選択されるレニウム補助促進剤とからなる1種もしくはそ れ以上の溶液を含浸させ、溶液における銀の濃度(金属として現す)を1g/L 〜溶液における銀の溶解度限界の範囲とし、溶液におけるアルカリ金属の濃度( 金属として現す)を1×10-3〜12g/Lの範囲とし、溶液におけるレニウム の濃度(金属として現す)を5×10-3〜20g/Lの範囲とし、溶液における レニウム補助促進剤の濃度(元素として現す)を1×10-3〜20g/Lの範囲 とし、触媒に触媒上有効量の銀と促進量のアルカリ金属と促進量のレニウムと促 進量のレニウム補助促進剤とを付与することを特徴とする請求の範囲第1項に記 載の触媒の製造方法。 7. 含浸の後、約50〜約600℃の温度で加熱することにより銀を金属銀ま で還元する請求の範囲第6項に記載の方法。 8. レニウム補助促進化合物が酸化性化合物またはオキシアニオンからなる請 求の範囲第1〜5項のいずれか一項に記載の触媒。 9. レニウム補助促進化合物が燐酸塩、硼酸塩およびその混合物よりなる群か ら選択される請求の範囲第8項に記載の触媒。 10. レニウム補助促進化合物がオルト燐酸塩、水素燐酸塩、二水素燐酸塩、 メタ燐酸塩、フルオロ燐酸塩、ピロ燐酸塩、次亜燐酸塩、二燐酸塩、三燐酸塩お よびその混合物よりなる群から選択される燐酸塩である請求の範囲第9項に記載 の触媒。 11. レニウム補助促進化合物がメタ硼酸塩、テトラ硼酸塩、テトラフルオロ 硼酸塩およびその混合物よりなる群から選択される硼酸塩である請求の範囲第9 項に記載の触媒。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. エチレンと酸素とから酸化エチレンを気相製造するための酸化エチレン触 媒において、触媒上有効量の銀と、促進量のアルカリ金属と、促進量のレニウム とレニウム補助促進剤とを約0.05〜約10m2/gの範囲の表面積を有する 適する支持体に支持してなり、レニウム補助促進剤が燐、硼素およびその混合物 から選択されることを特徴とする酸化エチレン触媒。 2. 支持体がα−アルミナである請求の範囲第1項に記載の触媒。 3. アルカリ金属がセシウムである請求の範囲第1項または第2項に記載の触 媒。 4. アルカリ金属がセシウムと少なくとも1種の他のアルカリ金属とからなる 請求の範囲第3項に記載の触媒。 5. 銀の量が全触媒に対し1〜25重量%の範囲であり、アルカリ金属促進剤 の量が全触媒の重量に対し金属として現して10〜3000ppmの範囲であり 、レニウム促進剤の量が全触媒1g当たり金属として現して0.1〜10μモル の範囲のレニウムであり、レニウム補助促進剤の量が全触媒1g当たり元素とし て現して0.1〜10μモルの範囲のレニウムである請求の範囲第1項に記載の 触媒。 6. 多孔質耐火性支持体に銀とアルカリ金属とレニウムと燐、硼素およびその 混合物よりなる群から選択されるレニウム補助促進剤とからなる1種もしくはそ れ以上の溶液を含浸させ、溶液における銀の濃度(金属として現す)を1g/L 〜溶液における銀の溶解度限界の範囲とし、溶液におけるアルカリ金属の濃度( 金属として現す)を1×10-3〜12g/Lの範囲とし、溶液におけるレニウム の濃度(金属として現す)を5×10-3〜20g/Lの範囲とし、溶液における レニウム補助促進剤の濃度(元素として現す)を1×10-3〜20g/Lの範囲 とし、触媒に触媒上有効量の銀と促進量のアルカリ金属と促進量のレニウムと促 進量のレニウム補助促進剤とを付与することを特徴とする請求の範囲第1項に記 載の触媒の製造方法。 7. 含浸の後、約50〜約600℃の温度で加熱することにより銀を金属銀ま で還元する請求の範囲第6項に記載の方法。 8. レニウム補助促進化合物が酸化性化合物またはオキシアニオンからなる請 求の範囲第6項に記載の触媒。 9. レニウム補助促進化合物が燐酸塩、硼酸塩およびその混合物よりなる群か ら選択される請求の範囲第8項に記載の触媒。 10. レニウム補助促進化合物がオルト燐酸塩、水素燐酸塩、二水素燐酸塩、 メタ燐酸塩、フルオロ燐酸塩、ピロ燐酸塩、次亜燐酸塩、二燐酸塩、三燐酸塩お よびその混合物よりなる群から選択される燐酸塩である請求の範囲第9項に記載 の触媒。 11. レニウム補助促進化合物がメタ硼酸塩、テトラ硼酸塩、テトラフルオロ 硼酸塩およびその混合物よりなる群から選択される硼酸塩である請求の範囲第9 項に記載の触媒。
JP8514328A 1994-11-01 1995-10-30 酸化エチレン触媒およびその製造方法 Ceased JPH10507964A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/333,007 US5545603A (en) 1994-11-01 1994-11-01 Ethylene oxide catalyst and process
US333,007 1994-11-01
PCT/EP1995/004290 WO1996013329A1 (en) 1994-11-01 1995-10-30 Ethylene oxide catalyst and process for its production

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10507964A true JPH10507964A (ja) 1998-08-04

Family

ID=23300852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8514328A Ceased JPH10507964A (ja) 1994-11-01 1995-10-30 酸化エチレン触媒およびその製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (2) US5545603A (ja)
EP (1) EP0789622B1 (ja)
JP (1) JPH10507964A (ja)
DE (1) DE69521329T2 (ja)
ES (1) ES2158133T3 (ja)
WO (1) WO1996013329A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006522138A (ja) * 2003-04-01 2006-09-28 シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー オレフィンのエポキシ化方法とその方法において使用される触媒

Families Citing this family (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5864047A (en) * 1997-04-10 1999-01-26 Arco Chemical Technology, L.P. Propylene oxide process using alkaline earth metal compound-supported silver catalysts containing rhenium and potassium promoters
RU2225255C2 (ru) * 1998-09-14 2004-03-10 Шелл Интернэшнл Рисерч Маатсхаппий Б.В. Носитель катализатора эпоксидирования, его получение и применение
KR100572966B1 (ko) 1998-09-14 2006-04-24 셀 인터나쵸나아레 레사아치 마아츠샤피 비이부이 촉매 성질 개선을 위해 촉매 표면으로부터 이온성 종의제거방법
US7504525B2 (en) * 1998-09-14 2009-03-17 Shell Oil Company Catalyst composition
US7232918B2 (en) * 2001-11-06 2007-06-19 Shell Oil Company Catalyst composition
US7232786B2 (en) 1998-09-14 2007-06-19 Shell Oil Company Catalyst composition
US6372925B1 (en) 2000-06-09 2002-04-16 Shell Oil Company Process for operating the epoxidation of ethylene
WO2002022263A2 (en) * 2000-09-14 2002-03-21 Conoco Inc. Catalyst and method of making micrometer sized spherical particles
US7193094B2 (en) 2001-11-20 2007-03-20 Shell Oil Company Process and systems for the epoxidation of an olefin
US6846774B2 (en) * 2003-04-23 2005-01-25 Scientific Design Co., Inc. Ethylene oxide catalyst
US6858560B2 (en) 2003-04-23 2005-02-22 Scientific Design Co., Inc. Ethylene oxide catalyst
BRPI0410090A (pt) 2003-05-07 2006-05-16 Shell Int Research catalisadores contendo prata, a fabricação de tais catalisadores contendo prata e o seu uso
US20040224841A1 (en) * 2003-05-07 2004-11-11 Marek Matusz Silver-containing catalysts, the manufacture of such silver-containing catalysts, and the use thereof
US20040225138A1 (en) * 2003-05-07 2004-11-11 Mcallister Paul Michael Reactor system and process for the manufacture of ethylene oxide
US7341977B2 (en) * 2003-06-20 2008-03-11 Nanoscale Corporation Method of sorbing sulfur compounds using nanocrystalline mesoporous metal oxides
TW200600190A (en) * 2004-04-01 2006-01-01 Shell Int Research Process for preparing a silver catalyst, the catalyst, and use thereof in olefin oxidation
TW200602123A (en) * 2004-04-01 2006-01-16 Shell Int Research Process for preparing a catalyst, the catalyst, and a use of the catalyst
TW200613056A (en) * 2004-04-01 2006-05-01 Shell Int Research A process for preparing a silver catalyst, the catalyst, and a use of the catalyst for olefin oxidation
KR20070057974A (ko) * 2004-09-24 2007-06-07 셀 인터나쵸나아레 레사아치 마아츠샤피 비이부이 성형 입자의 선택방법, 시스템 설치방법, 이러한시스템에서 기체성 공급원료를 반응시키는 방법, 컴퓨터프로그램 제품 및 컴퓨터 시스템
US7759284B2 (en) * 2005-05-09 2010-07-20 Scientific Design Company, Inc. Calcination in an inert gas in the presence of a small concentration of an oxidizing component
US8097557B2 (en) * 2006-08-08 2012-01-17 Sd Lizenverwertungsgesellschaft Mbh & Co. Kg Two-stage calcination for catalyst production
US7977274B2 (en) * 2006-09-29 2011-07-12 Sd Lizenzverwertungsgesellschaft Mbh & Co. Kg Catalyst with bimodal pore size distribution and the use thereof
US8501664B2 (en) * 2006-11-20 2013-08-06 Shell Oil Company Process for treating a carrier, a process for preparing a catalyst, the catalyst, and use of the catalyst
CA2686825C (en) 2007-05-09 2016-09-13 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. An epoxidation catalyst, a process for preparing the catalyst, and a process for the production of an olefin oxide, a 1,2-diol, a 1,2-diol ether, a 1,2-carbonate, or an alkanolamine
WO2009029578A2 (en) 2007-08-27 2009-03-05 Shell Oil Company A carrier, a process for preparing the carrier, an olefin epoxidation catalyst, a process for preparing the catalyst, and a process for the production of an olefin oxide, a 1,2-diol, a 1,2-diol ether, or an alkanolamine
US7763096B2 (en) * 2008-05-06 2010-07-27 Sd Lizenzverwertungsgesellschaft Mbh & Co. Kg Recovery of rhenium
US7820840B2 (en) * 2008-07-09 2010-10-26 The Regents Of The University Of Michigan Epoxidation catalyst and process
EP2421841B1 (en) * 2009-04-21 2018-12-26 Dow Technology Investments LLC Improved method of achieving and maintaining a specified alkylene oxide production parameter with a high efficiency catalyst
SG175770A1 (en) * 2009-04-21 2011-12-29 Dow Technology Investments Llc Simplified method for producing alkylene oxides with a high efficiency catalyst as it ages
EP2421842B1 (en) * 2009-04-21 2018-05-30 Dow Technology Investments LLC Epoxidation reactions and operating conditions thereof
SG175927A1 (en) * 2009-12-28 2011-12-29 Dow Technology Investments Llc Method of controlling the production of silver chloride on a silver catalyst in the production of alkylene oxides
TW201208763A (en) 2010-05-17 2012-03-01 Scient Design Co Method for making a highly selective ethylene oxide catalyst
TW201213013A (en) * 2010-05-17 2012-04-01 Scient Design Co Method for preparing an epoxidation catalyst
KR101780970B1 (ko) 2010-12-15 2017-10-23 다우 테크놀로지 인베스트먼츠 엘엘씨. 고효율 촉매를 사용하는 알킬렌 옥사이드 생산 공정의 개시 방법
CN104884167B (zh) * 2012-12-31 2017-07-07 科学设计公司 用于生产改善的环氧乙烷催化剂的煅烧方法
MX2017015608A (es) 2015-06-02 2018-08-15 Scient Design Co Proceso de epoxidacion.
US10449520B2 (en) * 2017-05-15 2019-10-22 Scientific Design Company, Inc. Porous bodies with enhanced crush strength

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3316279A (en) * 1964-06-09 1967-04-25 Union Oil Co Preparation of olefin oxides
US3844981A (en) * 1969-12-23 1974-10-29 Exxon Research Engineering Co Method for preparation of olefin oxidation catalyst
GB1325715A (en) * 1969-12-23 1973-08-08 Exxon Research Engineering Co Bimetallic catalyst manufacture and use in ethylene oxidation
US3702259A (en) * 1970-12-02 1972-11-07 Shell Oil Co Chemical production of metallic silver deposits
US4010115A (en) * 1972-01-07 1977-03-01 Shell Oil Company Catalyst for the oxidation of ethylene to ethylene oxide
US3962136A (en) * 1972-01-07 1976-06-08 Shell Oil Company Catalyst for production of ethylene oxide
US4356312A (en) * 1972-01-07 1982-10-26 Shell Oil Company Ethylene oxide process
US3962285A (en) * 1972-06-05 1976-06-08 Exxon Research And Engineering Company Olefin oxidation process
US3972829A (en) * 1974-11-07 1976-08-03 Universal Oil Products Company Method of depositing a catalytically active metallic component on a carrier material
US4005049A (en) * 1975-05-23 1977-01-25 Standard Oil Company (Indiana) Silver catalysts
JPS5844021B2 (ja) * 1978-11-01 1983-09-30 東レ株式会社 酸化エチレン製造用触媒組成物
NL8201396A (nl) * 1982-04-01 1983-11-01 Dow Chemical Nederland Zilver katalysator en een werkwijze voor de bereiding daarvan.
US4459372A (en) * 1982-08-25 1984-07-10 Uop Inc. Surface-metallated refractory inorganic oxides, method of their preparation and catalyst supported on the oxides
EP0172280B1 (en) * 1983-03-14 1988-03-09 E.I. Du Pont De Nemours And Company Catalyst composition
US4808738A (en) * 1986-10-31 1989-02-28 Shell Oil Company Ethylene oxide process
US4766105A (en) * 1986-10-31 1988-08-23 Shell Oil Company Ethylene oxide catalyst and process for preparing the catalyst
US4761394A (en) * 1986-10-31 1988-08-02 Shell Oil Company Ethylene oxide catalyst and process for preparing the catalyst
IL84232A (en) * 1986-10-31 1992-06-21 Shell Int Research Catalyst and process for the catalytic production of ethylene oxide
US4820675A (en) * 1986-10-31 1989-04-11 Shell Oil Company Ethylene oxide catalyst & process for preparing the catalyst
US4908343A (en) * 1987-02-20 1990-03-13 Union Carbide Chemicals And Plastics Company Inc. Catalyst composition for oxidation of ethylene to ethylene oxide
US4874879A (en) * 1988-07-25 1989-10-17 Shell Oil Company Process for starting-up an ethylene oxide reactor
US5145824A (en) * 1991-01-22 1992-09-08 Shell Oil Company Ethylene oxide catalyst

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006522138A (ja) * 2003-04-01 2006-09-28 シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー オレフィンのエポキシ化方法とその方法において使用される触媒

Also Published As

Publication number Publication date
EP0789622A1 (en) 1997-08-20
US5545603A (en) 1996-08-13
EP0789622B1 (en) 2001-06-13
WO1996013329A1 (en) 1996-05-09
DE69521329D1 (de) 2001-07-19
DE69521329T2 (de) 2001-11-08
US5663385A (en) 1997-09-02
ES2158133T3 (es) 2001-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10507964A (ja) 酸化エチレン触媒およびその製造方法
EP0716884B2 (en) Process for preparing ethylene oxide catalysts
US5739075A (en) Process for preparing ethylene oxide catalysts
US5801259A (en) Ethylene oxide catalyst and process
CA2027868C (en) Alkylene oxide catalysts containing high silver content
US5929259A (en) Preparation of ethylene oxide and catalyst
US5112795A (en) Supported silver catalyst, and processes for making and using same
KR102155068B1 (ko) 고 선택성 산화에틸렌 촉매를 위한 스타트-업 공정
JP3953101B2 (ja) 酸化アルキレン触媒及び製造方法
TWI428328B (zh) 使用固定緩和劑濃度之環氧乙烷之製備
KR20120106809A (ko) 에폭시화 스타트업 방법
JPH11510817A (ja) プロピレンのプロピレンオキシドへの気相酸化
KR20010006327A (ko) 에틸렌 옥시드 촉매
KR20030003257A (ko) 에틸렌 옥시드 촉매
JPH11262664A (ja) 含銀担持触媒及び触媒中間体、その製造法並びにその使用法
JP2997039B2 (ja) スチレン、スチレン類似体及びスチレン誘導体の分子状酸素による対応する酸化物への選択的モノエポキシ化
JPH09501606A (ja) エチレンオキシド触媒
KR102155073B1 (ko) 후-컨디셔닝 단계를 이용하는 에폭시화 공정
JP2001502969A (ja) ニオブまたはタンタル促進銀触媒
JPH09500571A (ja) エポキシ化触媒
WO1997036680A1 (en) Epoxidation oxide catalysts
JP2015519190A (ja) マンガン含有担持銀触媒中間体の製造方法
EP0789693B1 (en) Process for preparing ethylene oxide catalysts
KR100451808B1 (ko) 촉진된 은 촉매
KR20060036897A (ko) 산화에틸렌 제조용 촉매

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060613

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20060907

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20061023

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20070205

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070306