JPH105077A - 椅子の背支桿取付構造 - Google Patents

椅子の背支桿取付構造

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JPH105077A
JPH105077A JP16027296A JP16027296A JPH105077A JP H105077 A JPH105077 A JP H105077A JP 16027296 A JP16027296 A JP 16027296A JP 16027296 A JP16027296 A JP 16027296A JP H105077 A JPH105077 A JP H105077A
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rod
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恒太郎 伊藤
Masamitsu Miyashita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なるデザインの背支桿及び背凭れを共通の
座受部に取り付け可能とする。 【解決手段】 椅子の背凭れ1を支持する背支桿2を座
受部3に取り付ける背支桿取付構造において、椅子の左
右方向を軸方向とする背支桿支持軸4を座受部3に設
け、背支桿支持軸4に背支桿2を嵌合させて取り付け可
能としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子の座受部に背
支桿を取り付ける背支桿取付構造に関する。更に詳述す
ると、本発明は、座受部を共用可能とする椅子の背支桿
取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】背凭れを有する回転椅子等では、背凭れ
を支持する背支桿と、背支桿を支持する座受部と、座受
部を支持する脚部と、座受部に取り付けられる座部とが
備えられている。このように背凭れや座部等の各構成部
材を組み合わせて完成品とする椅子では、各構成部材の
形状や色等のデザインは椅子の全体のデザインを考慮し
て設計されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た椅子では、完成品である椅子の全体のデザインを考慮
して座部、背凭れ及び脚部の各構成部材がこれらの取付
構造を含めて設計・デザインされるので、各構成部材は
言うに及ばずパーツ座受部と背支桿との取付構造も椅子
の固有のデザイン毎に固有の構造となってしまう。すな
わち、あるデザインの椅子の背凭れや背支桿を、他のデ
ザインの椅子の背凭れや背支桿として組み付けることは
極めて困難である。このため、椅子のデザインの数だ
け、脚部や座部、背凭れの他これらを組み付ける座受部
や背支桿なども必要となり、構成部材の共用による部品
コストの低減を図ることができない。
【0004】そこで、本発明は、異なるデザインの背支
桿及び背凭れを共通の座受部に取り付けることができる
椅子の背支桿取付構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1の発明は、椅子の背凭れを支持する背支桿
を座受部に取り付ける背支桿取付構造において、椅子の
左右方向を軸方向とする背支桿支持軸を座受部に設け、
背支桿支持軸に背支桿を嵌合させて取り付けるようにし
ている。
【0006】したがって、座受部と背支桿とは背支桿支
持軸により結合されるので、この背支桿支持軸の形状や
寸法の共通化により座受部に対して多様なデザインの背
凭れが取り付けられる。すなわち、あるデザインの座部
及び座受部に対して、他の複数のデザインの背凭れ及び
背支桿の取り付けが行われる。
【0007】また、請求項2の背支桿取付構造は、背支
桿支持軸は座受部の保持孔と背支桿の支持孔とに挿入さ
れるものであり、背支桿支持軸の断面形状は多角形であ
ると共に座受部の保持孔と背支桿の支持孔との断面形状
は背支桿支持軸が空転せずに挿入される形状とされてい
る。
【0008】したがって、椅子に着座した者が背凭れに
荷重を掛けることにより、背支桿の支持孔及び座受部の
保持孔と背支桿支持軸との間にトルクが発生するが、ト
ルクは支持孔及び保持孔の内面と背支桿支持軸の外面と
の間で支えられ、背支桿及び座受部と背支桿支持軸とは
空転しない。
【0009】さらに、請求項3の背支桿取付構造は、背
支桿支持軸は座受部の幅より長い1本の棒状物または座
受部の幅よりも短い同軸上の2本の棒状物であると共
に、座受部の左右側部から背支桿支持軸の先端部を突出
した状態で該背支桿支持軸が軸方向に固定されている。
したがって、背支桿支持軸は座受部から抜け落ちること
がないので、背支桿との結合が確実なものとなる。
【0010】また、請求項4の背支桿取付構造は、背支
桿支持軸は座受部の幅より長い1本の棒状物または座受
部の幅よりも短い同軸上の2本の棒状物から成ると共に
座受部に対して軸方向に摺動可能であり、背支桿支持軸
の先端部が座受部の左右側部から突出して背支桿に挿入
された時に背支桿支持軸を軸方向に固定する固定手段を
設けている。
【0011】したがって、背支桿を座受部に組み付ける
際は、座受部に対して背支桿を取付位置に位置させ、背
支桿支持軸を軸方向に摺動させて座受部と背支桿とを連
結する。このため、左右の背支桿の間隔は組付作業の前
後で変化させる必要はない。すなわち、背支桿及び背凭
れは組み上がった状態でそのまま座受部に取り付けられ
る。また、固定手段を備えているので、背支桿支持軸が
軸方向に抜け落ちることが防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。第1の実
施形態は、座受部と座部とが連動する椅子の背支桿取り
付け構造について説明している。図1に示すように、椅
子の背凭れ1を支持する背支桿2を座受部3に取り付け
る背支桿取付構造において、椅子の左右方向を軸方向と
する背支桿支持軸4を座受部3に設け、背支桿支持軸4
の両端部に背支桿2を嵌合させている。
【0013】図2から図4に示すように、座受部3は、
座部5を支持する座受金具8と、この座受金具8及び背
支桿2を各々揺動自在に支持して脚柱6に取り付けられ
る脚側固定部材(以下、支持金具と呼ぶ)7と、座部5
と背凭れ1を原位置に復帰させる反力を付与する反力ユ
ニット9と、座受金具8及び支持金具7の間を連結する
リンク機構33とから主に構成されている。座受金具8
と支持金具7とは前方においてピン継手で互いに揺動可
能に連結されると共に後方においてリンク機構33によ
って連結されている。
【0014】リンク機構33は、本実施形態の場合、互
いに揺動可能にピン継手で連結された第1及び第2の2
枚のリンク34,35から成り、各リンク34,35が
一直線に延びた状態で鉛直に配置されるようにして座受
金具8と支持金具7とにそれぞれピン継手で互いに揺動
可能に取り付けられている。更に、このリンク機構33
は、構成リンクの一方例えば第2のリンク35と背支桿
2とが背支桿リンク36及び背支桿腕37で互いに揺動
可能に連結されると共に第2のリンク35と反力ユニッ
ト9も連結され、背支桿2と同一回転方向にリンク機構
33が屈曲するように設けられている。これによって、
リンク機構33は、背凭れ1に荷重が掛かっていないと
きには死点を構成して座部5にかかる荷重を支持すると
共に背凭れ1に荷重が掛かるときには背支桿2と連動し
て死点が解除されて屈曲し座部5を背凭れ1の傾動と連
動させて傾斜させるように設けられている。ここで、背
支桿2は背支桿腕37を介して背支桿リンク36と回転
自在に連結されている。また、反力ユニット9として
は、圧縮コイルスプリングを反力発生源としたものが採
用され、支持金具7の前端での固定位置を回転によって
移動させる初圧調整機構38が備えられている。
【0015】座受金具8は、長方形の取付板8aと該取
付板8aの左右両側縁が直角に折り曲げられた軸支持板
8b,8bとにより構成されている。取付板8aの上側
には、座部2の座板がボルト39,39によりねじ止め
されている。また、各軸支持板8b,8bの前後部に
は、軸支持孔8c,8dが形成されている。ここで、後
側の軸支持孔8dには、第1のリンク34が取り付けら
れている。各第1のリンク34,34は、各軸支持板8
b,8bのそれぞれ内側に位置すると共に、各軸支持板
8b,8bを貫通する第1リンク軸40により回転可能
に取り付けられている。
【0016】支持金具7は、前後を長手方向とする4枚
の垂直板7a,7a,7b,7bを有している。各垂直
板7a,7a,7b,7bの隣り合ったもの同士は、連
結板7iにより連結されている。さらに、中央の2枚の
垂直板7a,7aの前端部は、ほぼ水平な連結板7cに
より連結されている。また、中央の2枚の垂直板7a,
7aは、両端の2枚の垂直板7b,7bより後部を短く
して形成されている。そして、中央の2枚の垂直板7
a,7aの後方には、脚柱6の上端部を収容する円筒部
7dが形成されている。
【0017】支持金具7の前部と中央部とには、4枚の
垂直板7a,7a,7b,7bを通過する水平な軸支持
孔7e,7fが形成されている。ここで、支持金具7の
前部は、座受金具8の各軸支持板8b,8bの間に収容
されている。そして、座受金具8の前側の軸支持孔8c
と支持金具7の前側の軸支持孔7eとには、前固定軸4
1が貫通して取り付けられている。このため、座受金具
8及び座部5は、前固定軸41を中心に揺動可能とされ
ている。
【0018】支持金具7の中央部の軸支持孔7fには、
昇降レバー42が回転可能に取り付けられている。該昇
降レバー42の中央部の軸支持孔と支持金具7の中央部
の軸支持孔7fとを貫通して、後固定軸43が設けられ
ている。また、昇降レバー42は、中央の垂直板7aと
隣り合う端の垂直板7bとの間に位置している。ここ
で、昇降レバー42の後端部は、昇降レバー42の揺動
により脚柱6の上端部のガススプリングに係合可能とさ
れている。また、昇降レバー42の前端部には、該先端
部を引き上げるワイヤ44の一端部が係合されている。
このため、ワイヤ44の他端部に取り付けられた図示し
ない操作レバーの操作により、脚柱6のガススプリング
が伸縮可能となる。
【0019】また、支持金具7の両端の2枚の垂直板7
b,7bの後端部には、背支桿支持孔7g,7gが形成
されている。各背支桿支持孔7g,7gには、断面六角
形の透孔を有する回転板45が回転可能に嵌合されてい
る。各回転板45,45の外側にはフランジ部が形成さ
れている。このフランジ部は各背支桿支持孔7g,7g
の縁に接し、各回転板45,45の内側への脱落を防止
している。また、各フランジ部の外側には背支桿腕37
が接している。各背支桿腕37,37には、回転板45
の透孔と等しい大きさの断面六角形の透孔から成る保持
孔37a,37aが形成されている。
【0020】また、支持金具7の垂直板7b,7bの後
端部には、リンク機構33が伸ばされて図2に示す死点
を構成する位置に移されたときに背支桿腕37と当接し
てそれ以上背支桿腕37が後方へ移動しないように(図
2で反時計回転方向へ回転しないように)規制してリン
ク機構33がくの字形に折れ曲がらないようにするスト
ッパ7jが設けられている。このストッパ7jには反力
ユニット9の力を受けて背支桿腕37が押し当てられ
る。したがって、背支桿腕37の後方への移動の規制
は、反力が与えられつつ行われるので、背支桿2のがた
つきが防止できる。
【0021】さらに、各背支桿腕37,37の保持孔3
7a,37aと各回転板45,45の透孔とを貫通し
て、断面六角形の背支桿支持軸4が嵌合されている。背
支桿支持軸4は、各背支桿腕37,37よりも左右に突
出されている。背支桿支持軸4の断面の大きさは、背支
桿腕37の保持孔37a及び回転板45の透孔の断面よ
り僅かに小さいものとされている。そして、各背支桿腕
37,37には、その外周面から保持孔37a,37a
の内部に貫通するねじ孔37b,37bが穿孔されてい
る。各ねじ孔37b,37bには、埋め込みボルト59
がねじ止めされている。この植え込みボルト59が締め
付けられることにより、背支桿支持軸4が背支桿腕37
の保持孔37aの内面に押しつけられる。これにより、
背支桿支持軸4の抜け落ちが防止される。
【0022】背支桿支持軸4の両端部には、背支桿2の
前端部の支持孔2aが嵌合されている。この支持孔2a
は、断面六角形で左右方向を長手方向とし椅子の中心側
に開口されている。支持孔2aの底部は外部に貫通せず
に塞がれている。また、支持孔2aの断面の大きさは、
背支桿腕37の保持孔37a及び回転板45の透孔の断
面の大きさと等しくされている。これにより、各回転板
45,45及び各背支桿腕37,37と背支桿支持軸4
と背支桿2,2とは、滑りを生ずることなく一体化して
支持金具7に対して回転される。
【0023】ここで、各背支桿2,2を背支桿支持軸4
に取り付ける際は、座受部3に背支桿支持軸4を組み付
けて背凭れ1も組み立ててから左右の背支桿2,2同士
の間隔を広げるように弾性変形させ、各支持孔2a,2
aを背支桿支持軸4の両端部に嵌合させる。また、この
取付方法に限らず、背凭れ1を組み立てる前に左右の背
支桿2,2の支持孔2a,2aを別々に背支桿支持軸4
の両端部に嵌合させてから背凭れ1を組み立てても構わ
ない。
【0024】本実施形態では、各背支桿腕37,37の
保持孔37a,37a及び各背支桿2,2の支持孔2
a,2aの内面と背支桿支持軸4の外周面との接触面は
六面有るので、比較的多くの面を接触させて回転を伝達
することができる。このため、接触辺の1本当たりの負
荷が小さくなり、各背支桿腕37,37と背支桿支持軸
4と背支桿2,2との一体化の確実性が向上し、また各
部材の摩耗を抑制して長寿命化することができる。
【0025】なお、本実施形態では、各背支桿腕37,
37の保持孔37a,37a及び各回転板45,45の
透孔及び各背支桿2,2の支持孔2a,2aの断面形状
や背支桿支持軸4の断面形状を六角形としたが、これに
特に限られず四角形や八角形などの他の多角形あるいは
楕円形や半円形でも構わない。また、本実施形態では設
けていないが、背支桿2の前端部の支持孔2aが形成さ
れた筒部の外周面から該支持孔2aまで貫通するねじ孔
を形成し、このねじ孔にボルトを螺合させて背支桿支持
軸4を支持孔2aの内面に押し付けるようにしても構わ
ない。この場合、伝達可能なトルクが大きくなると共に
軸方向への滑りが防止される。
【0026】さらに、本実施形態では、各背支桿腕3
7,37の保持孔37a,37a及び各背支桿2,2の
支持孔2a,2aの断面形状や背支桿支持軸4の断面形
状が真円形状でないことと回り止めのボルト59を螺合
させたこととにより背凭れ1の揺動のトルクを座受部3
に伝達しているが、これに限らず各背支桿腕37,37
の保持孔37a,37a及び各背支桿2,2の支持孔2
a,2aの断面形状や背支桿支持軸4の断面形状を真円
形状として背支桿支持軸4の回り止めのピンを各背支桿
腕37,37の保持孔37a,37a及び各背支桿2,
2の支持孔2a,2aの外周面から背支桿支持軸4を貫
通して反対側の外周面に至るよう嵌合させても構わな
い。
【0027】また、背支桿腕37の先端部には、背支桿
リンク36がピン46及びEリング47により回転可能
に取り付けられている。
【0028】一方、第2のリンク35は、ほぼ三角形の
板状で、中央部と2つの角部とに軸支持孔35a,35
b,35cが形成され、残りの1つの角部に軸止ピン3
5dが設けられている。第2のリンク35は、支持金具
7の両端の2枚の垂直板7b,7bの外側にそれぞれ配
置されている。そして、各第2のリンク35,35の中
央部の軸支持孔35aは、後固定軸43に取り付けられ
ている。また、各第2のリンク35,35は、各第1の
リンク34,34の外側に位置している。そして、各第
2のリンク35,35の上部の軸支持孔35bと各第1
のリンク34,34の下側の軸支持孔とを貫通して、座
部支持軸48が取り付けられている。この座部支持軸4
8は支持金具7の上方で移動可能とされている。
【0029】この可動範囲の後端部に位置する支持金具
7の一部には、上方に突出したストッパ7h,7hが形
成されている。このため、第2のリンク35が後固定軸
43を中心に図2中時計回転方向に揺動すると、座部支
持軸48がストッパ7hに当接する。これにより、第2
のリンク35はそれ以上回転できなくなる。即ち、リン
ク機構33の第2のリンク35がそれ以上後方へ倒れる
のを規制して、反力ユニット9に荷重負担を掛けないよ
うに設けられている。しかし、場合によっては、反力ユ
ニット9の端部部材49,50が突き当たることによっ
てそれ以上第2のリンク35が回動しないように設ける
ことも可能である。なお、本実施形態では、座部5及び
背凭れ1の傾斜角度の比は例えば1:2.5程度とされ
ている。そして、座部5の最大傾斜角度は例えば6度、
背凭れ1の最大傾斜角度は例えば15度とされている。
【0030】さらに、座部5及び背凭れ1が原位置にあ
る静止状態では、各第1のリンク34,34及び各第2
のリンク35,35を相互に揺動自在に連結する3本の
軸すなわち第1のリンク軸40と座部支持軸48と後固
定軸43とは、1本の鉛直線上に配置されている。この
時、リンク機構33は死点を構成している。このため、
リンク機構33は、着座により座部5に作用する鉛直な
荷重を同じく鉛直に配置した突っ支え棒として支持する
ことができる。このとき、背凭れ1の動きに対して座部
5が遅れなくスムーズに追従することができる。
【0031】また、反力ユニット9は、摺動軸51によ
り案内されて間隔を変更可能な基端部材49及び先端部
材50と、各端部部材49,50の間に介在する圧縮コ
イルばね52とを備えている。基端部材49と先端部材
50とは圧縮コイルばね52が圧縮されるときに座屈し
ないように保持すると共にある程度以上は圧縮されない
ようにして背凭れ1の傾動を規制する機能を有する。こ
のため、各端部部材49,50同士を近接させる力が加
わると、圧縮コイルばね52が圧縮される。そして、反
力ユニット9は、支持金具7の中央の2枚の垂直板7
a,7aの間に位置している。この反力ユニット9の基
端部材49は、各第2のリンク35の下部の軸支持孔3
5cに支持軸53により取り付けられている。
【0032】本実施形態では、反力ユニット9のみによ
り背凭れ1及び座部5を復起させているが、これに限ら
ず復起のための補助ばねを設けても構わない。例えば、
図2の想像線で示すように、支持金具7と座受金具8と
の間に圧縮コイルばねから成る補助ばね9’を鉛直に設
けることができる。この場合、座部5の荷重は反力ユニ
ット9の他に補助ばね9’によっても支持されるので、
座部荷重が大きくても背凭れ1及び座部2を容易に復起
させることができる。
【0033】一方、初圧調整機構38は、反力ユニット
9の先端部材50が取り付けられたばね支持リンク54
と、該ばね支持リンク54に係合する押さえピン55
と、押さえピン55の位置を調整する操作ノブ56とを
備えている。ばね支持リンク54の上下部には、水平な
軸支持孔54a,54bが形成されている。ばね支持リ
ンク54の前部には、上側が開放された係合凹部54c
が形成されている。ばね支持リンク54の上部の軸支持
孔54aは、前固定軸41の中央部に回転可能に取り付
けられている。ばね支持リンク54の下部の軸支持孔5
4bには、反力ユニット9の先端部材50がピン57に
より回転可能に取り付けられている。このため、ばね支
持リンク54は、反力ユニット9により前固定軸41を
中心に図中時計回転方向に付勢されている。
【0034】また、ばね支持リンク54の係合凹部54
cには、押さえピン55の両端部が係合されている。押
さえピン55の中央部には、その軸方向と直交して貫通
するねじ孔55aが形成されている。一方、操作ノブ5
6は、支持金具7の前端部の連結板7cに形成された透
孔に回転可能に取り付けられ、樹脂製のスラストワッシ
ャ58により脱落しないよう止着されている。このた
め、スラストワッシャ58がベアリングとして機能する
ので、操作ノブ56の回転に必要なトルクを低減するこ
とができる。さらに、操作ノブ56の先端部には、ねじ
部56aが形成されている。このねじ部56aは、押さ
えピン55のねじ孔55aに螺合されている。
【0035】ここで、ばね支持リンク54は反力ユニッ
ト9により付勢されているので、その係合凹部54cは
押さえピン55を押し上げて操作ノブ56を引っ張り上
げる方向に付勢する。これに対し、操作ノブ56は連結
板7cに係合しているので上方に移動できない。このた
め、押さえピン55は移動せず、ばね支持リンク54の
回動が制限される。また、操作ノブ56を回転すると、
ねじ部56aに螺合する押さえピン55が上下に移動す
る。これにより、連結板7cと押さえピン55との間隔
が変化するので、ばね支持リンク54の設置角度が変化
する。このため、反力ユニット9の長さが調整されるの
で、圧縮に必要なばね力が変化する。これにより、背凭
れ1を傾斜させるために必要な荷重の大きさを調整する
ことができる。
【0036】なお、本実施形態では座受部3を背凭れ1
と座部5とが連動して傾斜する構造としたが、これに限
らず背凭れ1のみが傾斜可能な構造としても構わない。
また、本実施形態では背支桿支持軸4を回転可能とする
ことにより背凭れ1を揺動可能としているが、これに限
らず背支桿支持軸4を固定することにより背凭れ1を揺
動できないようにしても構わない。この場合、背支桿支
持軸4は座受部3に溶接やねじ止めにより固定される。
また、座受部3の構造を簡易とすることができる。
【0037】図1に示すように、背支桿2の後端部に
は、支持板14がほぼ垂直に溶接により取り付けられて
いる。左右の背支桿2,2の支持板14,14は、ほぼ
全体を互いに重ねてねじ止めされている。ここで、前側
の支持板14が後側の支持板14の背支桿2に干渉しな
いように、前側の支持板14には切り欠きが形成されて
いる。各支持板14,14が互いにねじ止めされること
により、左右の支持孔2a,2aの間隔が広がってしま
うことはないので、各背支桿2,2が背支桿支持軸4か
ら外れて落ちてしまうことが防止される。
【0038】また、背凭れ1は、インナーシェル10
と、該インナーシェル10の後側を覆い隠すアウターシ
ェル11と、該アウターシェル11の前面の下部を覆い
隠す前カバー12と、背凭れ昇降機構13とを備えてい
る。インナーシェル10の前側には、スポンジやウレタ
ン等から成るクッションが取り付けられている。そし
て、クッションの前側には、布等から成る上張地がクッ
ションに覆い被さるように張られている。インナーシェ
ル10とアウターシェル11との組付けは、インナーシ
ェル10の係合孔10aとアウターシェル11の係合爪
11aとの掛止めによりなされている。但し、これに限
らずボルト等のねじ止めにより組み付けても構わない。
【0039】さらに、各支持板14,14には、背凭れ
1の背凭れ昇降機構13が取り付けられている。また、
これら支持板14,14と背凭れ昇降機構13とは、前
カバー12により覆い隠されている。前カバー12の下
部には、縦長の切り欠き12a,12aが形成されてい
る。そして、背支桿2,2が、各切り欠き12a,12
aを通して背凭れ1の前面から前方に突出されている。
【0040】図1及び図5に示すように、背凭れ昇降機
構13は、支持板14,14に対して昇降可能なスライ
ド板15と、アウターシェル11に対して摺動可能な操
作レバー16と、係合ピン17と、戻りばね18と、左
ロック腕22及び右ロック腕21と、ロックピン28,
28とを備えている。スライド板15の左右縁部は内側
に折り曲げられて案内部15a,15aを構成してい
る。各案内部15a,15aには、案内レール19,1
9が取り付けられている。各支持板14,14の左右縁
部は、各案内レール19,19により支持される。これ
により、スライド板15は、各支持板14,14に沿っ
て上下方向に案内される。スライド板15は、アウター
シェル11の下部に4箇所のボルト20によりねじ止め
されている。
【0041】操作レバー16は、中央部の透孔16a
と、上端部のストッパ16bと、下端部のノブ取付部1
6cと、ストッパ16b及びノブ取付部16cの間の側
端が面取りされた係合辺16dとを備えている。一方、
アウターシェル11の前面の下部には、2対の支持突起
11b,11bがアウターシェル11と一体成形により
形成されている。各対の支持突起11b,11bの向き
合った面には、上下方向を長手方向とする案内溝が形成
されている。この案内溝に操作レバー16の側部の係合
辺16d,16dが挟持される。これにより、操作レバ
ー16はアウターシェル11に対して上下方向に摺動可
能に支持されている。また、ノブ取付部16cには、操
作ノブ25が嵌合により取り付けられている。
【0042】操作レバー16の透孔16aには、係合ピ
ン17が係合されている。係合ピン17は、右ロック腕
21の基端部と一体化されている。この係合ピン17に
左ロック腕22の基端部の透孔が回転可能に嵌合されて
いる。また、左ロック腕22及び右ロック腕21の先端
部には、ロックピン28,28が形成されている。各ロ
ック腕21,22には、各ロックピン28,28が離隔
するように戻りばね18による付勢がなされている。
【0043】各ロックピン28,28の前部は、スライ
ド板15の透孔15b,15bを貫通して背支桿2の支
持板14のロック溝23aまたは連通溝23bに挿入さ
れている。スライド板15の各透孔15b,15bは、
横長形状とされている。ロック溝23a,…,23a
は、横長形状の溝で左右に対をなして上下方向に沿って
複数形成されている。各連通溝23b,23bは、各対
のロック溝23a,23aの内側を上下方向に連通する
形状とされている。
【0044】一方、各ロックピン28,28の後部は、
アウターシェル11に形成された横長の透孔11c,1
1cに挿入されている。また、アウターシェル11の後
側には、これらの透孔11c,11cやスライド板15
を止着したボルト20の先端部を覆い隠す小カバー2
4,24が取り付けられている。
【0045】上述した操作レバー16を押し込まない状
態では、各ロック腕21,22が開くので、各ロックピ
ン28,28が離れていずれかのロック溝23a,…,
23aに係合する。この状態で、背凭れ1が背支桿2に
対して固定されている。操作レバー16の下端部の操作
ノブ25を押し上げると、係合ピン17が押し上げられ
る。これにより、各ロックピン28,28が、スライド
板15の各透孔15b,15bとアウターシェル11の
各透孔11c,11cとに案内されて内側に移動する。
これにより、そして、各ロックピン28,28が、ロッ
ク溝23a,23aから連通溝23b,23bに移動し
て上下方向に摺動可能となる。これにより、スライド板
15が支持板14に対して昇降可能となるので、背凭れ
1の上下方向の位置を調節することができる。そして、
使用者は、操作レバー16を押し込んだ状態で、背凭れ
1を摺動させる。そして、操作レバー16を解放するこ
とにより、戻りばね18の作用で各ロックピン28,2
8が互いに離れる方向に移動していずれかのロック溝2
3a,…,23aに係合する。これにより、背凭れ1の
位置が設定される。
【0046】したがって、本実施形態では背凭れ1に背
凭れ昇降機構13を設けているので、座受部3に対する
背凭れ1の位置を調整することができる。但し、これに
限らず、背凭れ昇降機構13を設けずに背凭れ1と背支
桿2とを直接結合しても構わない。この場合、背凭れ1
の構造を簡易化することができる。
【0047】上述した椅子を組み立てる際は、座受部3
を組み立てながら背支桿支持軸4を各背支桿腕37,3
7の保持孔37a,37aに挿入する。そして、埋め込
みボルト59,59を締め付けて、背支桿支持軸4が座
受部3の左右に突出した状態で抜け落ちないようにす
る。一方、背凭れ1を組み立てて、該背凭れ1の前方に
背支桿2,2が突出した状態にする。そして、背支桿
2,2同士の間隔を強制的に広げて弾性変形させ、各背
支桿2,2の前端部の支持孔2a,2aを背支桿支持軸
4の両端部に嵌合させる。これにより、座受部3と背凭
れ1とが結合される。
【0048】また、この組立方法に限らず、例えば背支
桿支持軸4が座受部3の左右に突出した状態で埋め込み
ボルト59,59によりねじ止めし、背凭れ1の組立前
の各背支桿2,2の支持孔2a,2aを別個に背支桿支
持軸4に嵌合させ、その後背凭れ1を組み立てても構わ
ない。
【0049】本実施形態では、背支桿支持軸4を座受部
3の左右に突出する長さの1本の棒状物としているが、
これに限らず2本の比較的短い同軸上の棒状物としても
構わない。この場合、座受部3を組み立てる際に各背支
桿支持軸を座受部3の左右に突出するように各背支桿腕
37,37に挿入させ、埋め込みボルト59,59によ
り固定する。これにより、背支桿支持軸4が1本である
場合と同様の方法で、背支桿支持軸の左右に突出した部
分に背支桿2,2を嵌合して取り付けることができる。
【0050】また、背支桿支持軸が2本の棒状物から成
る場合は、上述したように各背支桿支持軸に背支桿2,
2を嵌合する前に各背支桿支持軸を埋め込みボルト5
9,59により固定しているが、これに限らず、各背支
桿支持軸に背支桿2,2を嵌合する前に各背支桿支持軸
を固定しなくても構わない。
【0051】例えば、座受部3の組立時に各背支桿支持
軸を各背支桿腕37,37よりも外側に突出しないよう
に埋め込みボルト59,59により仮止めしておき、そ
の一方で背凭れ1を組み立てておく。そして、背支桿
2,2を各背支桿腕37,37より外側の両側に位置さ
せ、背支桿2,2の支持孔2a,2aと各背支桿腕3
7,37の保持孔37a,37aとを連続した状態にす
る。この状態で、各背支桿支持軸を外側に摺動させて、
支持孔2a,2aに挿入させる。ここで、背支桿支持軸
を摺動させる手段としては、背支桿2,2の外部から背
支桿支持軸を引っ張って摺動させる構造とするのが好ま
しい。具体的には、支持孔2a,2aの底部に透孔を形
成して、該支持孔2a,2aの深さ方向に沿って外部に
貫通させる。また、背支桿支持軸の端面にはねじ孔を形
成しておく。そして、支持孔2a,2aの底部の透孔か
ら支持孔2a,2aの内部に引きボルトを挿入し、支持
孔2a,2aを貫通させて背支桿支持軸の端面のねじ孔
に螺合する。この状態で引きボルトを透孔から外側に引
っ張って、背支桿支持軸を摺動させる。これにより、背
支桿支持軸が支持孔2a,2aに挿入される。そして、
引きボルトを背支桿支持軸から取り外す。また、背支桿
腕37,37の埋め込みボルト59,59を締め付け
て、背支桿支持軸を固定して抜け落ちを防止する。これ
により、背支桿支持軸により背支桿2,2と背凭れ1と
が連結される。なお、背支桿支持軸の支持孔2a,2a
に形成された透孔は、キャップにより外側から塞ぐこと
が好ましい。
【0052】また、背支桿支持軸が座受部3の左右に突
出する長さの1本の棒状物から成る場合であっても、背
支桿支持軸に背支桿2,2を嵌合する前に背支桿支持軸
を埋め込みボルト59,59により固定することに限ら
ず、背支桿支持軸に背支桿2,2を嵌合する前に背支桿
支持軸を固定しなくても構わない。
【0053】例えば、背支桿2,2の支持孔2a,2a
を貫通孔として、背支桿2,2を背支桿腕37,37の
両方の外側に位置させておき、片方の支持孔2aの外側
の開口から背支桿支持軸を挿入して座受部3を貫通さ
せ、反対側の支持孔2aに到達させる。そして、背支桿
支持軸を埋め込みボルト59,59で軸方向に固定すれ
ば、背支桿2,2と背凭れ1とが連結される。なお、背
支桿支持軸の支持孔2a,2aの外側の開口は、キャッ
プにより塞ぐことが好ましい。
【0054】次に、椅子の背支桿取付構造の第2の実施
形態について説明する。図6に示すように、第2の実施
形態の背凭れ1は、インナーシェル10と、アウターシ
ェル11と、後カバーと、背凭れ昇降機構13とを備え
ている。そして、本実施形態の座受部3と、背凭れ1の
構成部品のうちインナーシェル10とアウターシェル1
1と背凭れ昇降機構13とは、上述の第1の実施形態と
同様の構造であるので、図中符号を同じくして説明を省
略する。
【0055】本実施形態の背支桿2,2は、プラスチッ
クによる射出成形により一体成形されている。この背支
桿2,2の前部は、内側に曲折された形状とされてい
る。曲折された部分の先端面には、左右方向を深さ方向
とする支持孔2aが形成されている。背支桿2の上部に
は、内側に突出した形状の支持板14が一体成形されて
いる。なお、本実施形態では、背支桿2と支持板14と
は一体成形されたものとしているが、これに限らず別体
の支持板14を背支桿2に対して接着・圧入等により一
体化しても構わない。
【0056】支持板14は、後カバー26の前面にねじ
止めされている。後カバー26の前面の左右の側部に
は、縦長の案内溝26aが形成されている。アウターシ
ェル11の後面には、スライダ27がねじ止めされてい
る。このスライダ27は、支持板14の縦長の透孔14
aを通過して後カバー26の案内溝26aに嵌合されて
いる。このため、アウターシェル11及びスライダ27
は、後カバー26及び背支桿2に対して上下方向に摺動
可能とされている。
【0057】また、後カバー26の中央部には、ロック
溝23a及び連通溝23bが形成されている。このロッ
ク溝23a及び連通溝23bは、第1の実施形態と同様
の形状とされている。さらに、ロックピン28,28の
後部は、アウターシェル11の横長の透孔11cを通過
して、後カバー26のロック溝23aに係合されてい
る。このため、操作レバー16を押し上げることによ
り、ロックピン28はアウターシェル11の透孔11c
により案内されて内側に移動する。
【0058】本実施形態によっても、第1の実施形態と
同様の方法によって背支桿2,2を背支桿支持軸4によ
り座受部3に取り付けることができる。
【0059】したがって、第1と第2の各実施形態によ
れば、座受部3を共用しながらも全く異なったデザイン
の背凭れ1を取り付けることができる。すなわち、これ
らの実施形態に示す椅子では、脚部6と座受部3と座部
5とを共用しながら、この座受部3に複数の異なるデザ
インの背凭れ1及び背支桿2を取り付けることができ
る。このため、複数のデザインの椅子を製造する場合に
座受部3のデザインの種類を削減することができ、生産
効率を向上させると共に部品コストの低減を図ることが
できる。
【0060】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態では背支桿取付構造を1人掛
けの椅子に適用した場合について説明したが、他の種類
の椅子に適用しても構わない。図7及び図8に示すよう
に、複数人掛けの連結椅子32に適用しても構わない。
この場合、複数の背凭れ60の下部に、それぞれ背支桿
29が取り付けられる。各背支桿29の前部には、左右
に貫通した支持孔29aが形成される。そして、各背凭
れ60の全ての支持孔29aを貫通させて、1本の長い
背支桿支持軸30を設ける。この背支桿支持軸30を連
結椅子32の座受部31に固定することにより、各背凭
れ60を座受部31に一体化することができる。なお、
各背凭れ60のデザインは、背支桿支持軸30に固定さ
れる支持孔29aを有していれば様々なデザインにする
ことができる。この実施形態によっても、座受部31の
共用化による部品コストの低減化を図ることができる。
【0061】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1の発明は、椅子の左右方向を軸方向とする背支桿支持
軸を座受部に設け、背支桿支持軸に背支桿を嵌合させて
取り付けるようにしているので、この背支桿支持軸と背
支桿の背支桿支持軸に嵌合される部分の形状や寸法の共
通化が可能となり、異なるデザインの座部と背凭れとを
取り付けることが可能となる。即ち、座受部や座部や脚
部を共通化し、これら共通化した構成部材に対して様々
なデザインの背凭れ及び背支桿の取り付けを行うことが
できる。このため、生産効率を向上させると共に椅子の
製作費を低減することができる。
【0062】また、請求項2の背支桿取付構造は、背支
桿支持軸の断面形状は多角形であると共に座受部の保持
孔と背支桿の支持孔との断面形状は背支桿支持軸が空転
せずに挿入される形状とされているので、椅子に着座し
た者が背凭れに荷重を掛けることにより、支持孔及び保
持孔と背支桿支持軸との間に発生したトルクを支持孔及
び保持孔の内面と背支桿支持軸の外面との間で支えるこ
とができる。このため、ビスやピン等の別個の空転防止
部材を設けることなく、背支桿及び座受部と背支桿支持
軸とは空転しない。これにより、椅子の組立工程を簡略
化し、組立時間の短縮化を図ることができる。
【0063】さらに、請求項3の背支桿取付構造では、
背支桿支持軸は座受部の幅より長い1本の棒状物または
座受部の幅よりも短い同軸上の2本の棒状物であると共
に、座受部の左右側部から背支桿支持軸の先端部を突出
した状態で該背支桿支持軸が軸方向に固定されているの
で、背支桿支持軸は座受部から抜け落ちることがなく背
支桿との結合を確実なものとすることができる。
【0064】また、請求項4の背支桿取付構造は、背支
桿支持軸は座受部の幅より長い1本の棒状物または座受
部の幅よりも短い同軸上の2本の棒状物から成ると共に
座受部に対して軸方向に摺動可能であるので、背支桿を
座受部に組み付ける際は、座受部に対して背支桿を取付
位置に位置させ、背支桿支持軸を軸方向に摺動させて座
受部と背支桿とを連結する。このため、左右の背支桿の
間隔は組付作業の前後で変化させる必要はない。すなわ
ち、背支桿及び背凭れを組み上がった状態で変形させる
ことなくそのまま座受部に取り付けることができる。
【0065】さらに、背支桿支持軸の先端部が座受部の
左右側部から突出して背支桿に嵌合された時に背支桿支
持軸を軸方向に固定する固定手段を設けているので、背
支桿支持軸が抜け落ちることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の背支桿取付構造の第1の実施形態を示
す背凭れ及び背支桿の分解斜視図である。
【図2】座受部及び座部を示す側面図である。
【図3】座受部を示す底面図である。
【図4】座受部を示す分解斜視図である。
【図5】背凭れ昇降機構を示す側面図である。
【図6】本発明の背支桿取付構造の第2の実施形態を示
す背凭れ及び背支桿の分解斜視図である。
【図7】本発明の背支桿取付構造の他の実施形態を示す
連結椅子の側面図である。
【図8】図7の連結椅子の背凭れを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 背凭れ 2 背支桿 2a 支持孔 3 座受部 4 背支桿支持軸 29 背支桿 29a 支持孔 30 背支桿支持軸 31 座受部 32 連結椅子 37a 保持孔 59 埋め込みボルト(固定手段) 60 背凭れ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 椅子の背凭れを支持する背支桿を座受部
    に取り付ける背支桿取付構造において、前記椅子の左右
    方向を軸方向とする背支桿支持軸を前記座受部に設け、
    前記背支桿支持軸に前記背支桿を嵌合させて取付けるこ
    とを特徴とする椅子の背支桿取付構造。
  2. 【請求項2】 前記背支桿支持軸は前記座受部の保持孔
    と前記背支桿の支持孔とに挿入されるものであり、前記
    背支桿支持軸の断面形状は多角形であると共に前記座受
    部の保持孔と前記背支桿の支持孔との断面形状は前記背
    支桿支持軸が空転せずに挿入される形状であることを特
    徴とする請求項1記載の椅子の背支桿取付構造。
  3. 【請求項3】 前記背支桿支持軸は前記座受部の幅より
    長い1本の棒状物または前記座受部の幅よりも短い同軸
    上の2本の棒状物であると共に、前記座受部の左右側部
    から前記背支桿支持軸の先端部を突出した状態で該背支
    桿支持軸が軸方向に固定されることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の椅子の背支桿取付構造。
  4. 【請求項4】 前記背支桿支持軸は前記座受部の幅より
    長い1本の棒状物または前記座受部の幅よりも短い同軸
    上の2本の棒状物から成ると共に前記座受部に対して軸
    方向に摺動可能であり、前記背支桿支持軸の先端部が前
    記座受部の左右側部から突出して前記背支桿に挿入され
    た時に前記背支桿支持軸を軸方向に固定する固定手段を
    設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    椅子の背支桿取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111038540A (zh) * 2019-12-17 2020-04-21 天津大学 一种可改变朝向的座椅

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