JPH10505620A - 生物学的に分解可能なポリエステルおよび該ポリエステルからなる材料 - Google Patents

生物学的に分解可能なポリエステルおよび該ポリエステルからなる材料

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JPH10505620A JP8509147A JP50914796A JPH10505620A JP H10505620 A JPH10505620 A JP H10505620A JP 8509147 A JP8509147 A JP 8509147A JP 50914796 A JP50914796 A JP 50914796A JP H10505620 A JPH10505620 A JP H10505620A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、DIN 53739DまたはASTM D5338−92に規定の、自然環境において微生物の作用によって分解される(特に、原料または材料の形の)生物学的に分解可能なポリエステルに関する。この場合、該ポリエステルは、ポリエステルが、脂肪族ポリオールと、芳香族ポリカルボン酸と、同時に、モノマー成分としての脂肪族ポリカルボン酸とから調製され、(i)一方のポリオールおよび芳香族ポリカルボン酸と、(ii)他方のポリオールおよび脂肪族ポリカルボン酸とからなる反復構成単位または繰返し単位を有し、(i)の90%を越える単位が、(i)の別のすべての単位と直接に結合されてないか、最大でも1つの単位と直接に結合されているに過ぎないことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 生物学的に分解可能なポリエステルおよび該ポリエステルからなる材料 技術分野 本発明は、(特に、原料または材料の形の)生物学的に分解可能なポリエステ ルおよび該ポリエステルからなる材料に関する。 背景技術 ポリエステルは、先行技術に属する。例えば、ヨーロッパ特許公開第0007 4545号には、1,4−ブタンジオールおよびテレフタル酸をベースとする混 成ポリエステルが記載されている。この場合、テレフタル酸の10〜30モル% は、アジピン酸20〜80モル%とグルタル酸10〜60モル%とコハク酸10 〜40モル%との混合物で置換される。この場合、%値は、合計して100%と なる数値である。このような公知の混成ポリエステルは、射出もしくは押出成形 による成形部材を製造するために調製される。しかしながら、このような混成ポ リエステルは、生物学的に分解されない。これは、(以降で説明する如く)芳香 族ポリカルボン酸としてテレフタル酸が70モル%という高い最少割合を有する ことに起因する。更に、ヨーロッパ特許公開第0028687号には、(他のジ カルボン酸、例えば、セバシン酸によって50%まで置換できる)テレフタル酸 40〜85モル%と、アジピン酸およびC2−C6のアルカンジオール(例えば 、ブチレングリコール)60〜15モル%とからなるコポリエステルが記載され ている。上記の公知のコポリエステルは、溶融接着剤または粉状被覆剤として使 用され、従って、その生物学的分解性の問題は課せられない。上記の公知のコポ リエステルの調製および用途について、ヨーロッパ特許公開第0028687号 には、他の先行技術が挙げてある。 特定のポリマー材料が、生物学的に分解可能であることは知られている。ここ では、主として、自然界に存在するポリマーから直接にまたは改質後に得られる 材料、例えば、ポリヒドロキシブチラートの如きポリヒドロキシアルコナート、 プラスチックセルロース、セルロースエステル、プラスチック・デンプン、キト サンおよびプルランを挙げることができる。ポリマーの用途の側から望ましいよ うなポリマー組成または構造の適切な変更は、自然の合成プロセスにもとづき、 極めて困難であり、概ね、極めて限られた範囲において可能であるに過ぎない。 他方、多くの合成ポリマーは、微生物によって全く作用されないか、極めてゆ っくり作用されるに過ぎない。主として、主鎖にヘテロ原子を含む合成ポリマー は、潜在的に生物学的に分解可能と見做される。ポリエステルは、上記材料内の 重要なクラスをなす。脂肪族モノマーのみを含む合成ポリエステルは、実際比較 的良好な生物学的分解性を有するが、その材料物性にもとづき、使用が極めて制 限されているに過ぎない(Wittら、Macrom.Chem.Phys., 195(1994)793−802参照)。他方、芳香族ポリエステルは、良好 な材料物性を有するが、生物学的分解性を示さない。 発明の開示 本発明の課題は、生物学的分解性および良好な熱的、機械的性質を同時に有す る(特に、原料または材料の形の)コポリマーを合成することにある。 本発明の目的は、所定の組成の合成コポリマーを調製することによって、達成 される。 このように、本発明の課題は、自然環境において微生物の作用によって分解さ れる、例えば、DIN 53739DまたはASTM D5338−92に規定 の、生物学的に分解可能なポリエステルによって解決される。この場合、該ポリ エステルは、該ポリエステルが、脂肪族ポリオールと、芳香族ポリカルボン酸と 、同時に、モノマー成分としての脂肪族ポリカルボン酸とから調製され、 (i)一方のポリオールおよび芳香族ポリカルボン酸と、 (ii)他方のポリオールおよび脂肪族ポリカルボン酸とからなる 反復構成単位または繰返し単位を有し、(i)の90%を越える単位が、(i) の別のすべての単位と直接に結合されてないか、最大でも1つの単位と直接に結 合されているに過ぎないことを特徴とする。 本発明にもとづき、驚くべきことには、ジオールと、芳香族、脂肪族ジカルボ ン酸から、使用技術的に重要な材料物性を有するとともに生物学的に分解可能な コポリエステルを合成できるということが判明した。 本発明に係るポリエステルは、1000〜70000g/モルの分子量を有す ることができる。 更に、本発明に係るポリエステルは、40〜150℃(特に、90〜150℃ )の融点を有することができる。 更に、本発明に係るポリエステルは、 − C2-6の脂肪族ジオール(好ましくは、1,2−エタンジオール、1,2− プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、2, 3−ブタンジオールまたは1,6−ヘキサンジオール)と、 − 芳香族ジカルボン酸(好ましくは、テレフタル酸)と、 − C2-10の脂肪族ジカルボン酸(好ましくは、アジピン酸またはセバシン酸) とから縮合できる。 芳香族構成成分の割合が少ない場合、ポリマーの材料物性は全く改善されない か極く僅か改善されるに過ぎないが、ジカルボン酸の芳香族成分の割合が中程度 で3〜65モル%(特に、35〜55モル%)である場合は、特に、融点のドラ スティックな上昇が観察される。このようなコポリエステルは、環境(例えば、 堆肥中または地中)において2〜3ヶ月内に明確な重量減を示す。 従って、本発明は、更に、モノマー成分としての芳香族ジカルボン酸の割合が (全酸含量に関して)3〜65モル%(特に、35〜55モル%)のポリエステ ルに関する。 本発明の別の課題は、生物学的分解性および良好な熱的、機械的性質を同時に 有する原料または材料を提供することにある。 本発明のこの課題は、平面材料(特に、フィルム、単一フィラメント、フィラ メント状材料)または成形部材(特に、射出成形部材、押出部材または発泡部材 )の形の、本発明に係る生物学的に分解可能なポリエステルからなる材料によっ て解決される。この場合、フィラメント状材料は、繊維、フェルトまたは織物の 形でよい。本発明に係る材料は、複合材料であってよい。 以下に、本発明に係る材料の用例を示す: − フィルム、特に、例えば、小売りにおいて生鮮品を包装するためのまたは小 売りにおいてすでに包装されている商品の包装替え(各包装物の束)のための包 装フィルム、(小さい部材(例えば、クギ))用の“スキン包装物”(skin packaging)、ブリスター包装物(例えば、錠剤用の担持厚紙上のフ ィルム)、例えば、花屋用としての握り保護包装物または透明フィルム;特に、 家庭の塵埃用(例えば、10 lの)または庭園の塵埃用(例えば、100 l の)堆肥バッグ;医療分野、例えば、使捨て衣類または手袋のためのフィルム; 幼児のおむつの形態のためのまたは形態としてのフィルム;例えば、バラ荷材料 (例えば、肥料または飼料)のための“ビッグ・バッグ”、特に大容積の袋;例 えば、農場のカバーフィルム;ラベルまたは気象測定用気球;運搬用包装物、衣 類バッグ、工事用フィルムまたはベットカバー; − 繊維、フェルトまたは織物、特に、農業用または花屋用の結合材料;例えば 、鳥から栽培植物を保護するための樹木用ネット;例えば、床の摩耗を防止する ためのカバーネット;食品(例えば、野菜または果物)の包装物;樹木または潅 木(例えば、クリスマスツリー)の販売用のネット;漁獲用網;家庭用布(例え ば、布巾、おむつのインサート);衛生品および化粧品の分野のフリース;医療 分野のフリース;蒸気排出用フィルタ;自動車の車内フィルタ;食品分野(例え ば、醸造業)のフィルタ;水族館および貯水池のフィルタ; − 押出成形部材、特に、使捨て食器;食品包装物(例えば、ヨーグルトカップ 、びん、チューブ);化粧品包装物(例えば、びん、チューブ);袋の閉鎖物; 医療分野の使捨て物品(例えば、注射器、へら);花火本体用の合成樹脂部材; 例えば、護身用のプラスチック弾;墓地用および埋葬用器具(例えば、埋葬の花 輪用、埋葬の灯火用または柩用);ゴルフのティー;例えば、肥料または植物保 護のための限定放出ペレット;飲料水容器;植木鉢;例えば、庭園業用の支持ロ ッド;土工用(例えば、懸垂植付用)の支持部材; − 複合材料,特に、飲料包装物;例えば、スナック、粉ミルク、干しぶどうな どの複合紙製箱;例えば、耐湿性のよいコーティング・ペーパー;例えば、本発 明に係る繊維と天然繊維との組合せからなる布;例えば、“接着剤”としての、 更に、植木鉢の形のまたは車の内装用のコンプレスファイバマット;複合繊維、 例えば、家具部材、車の支持内装品; − 発泡材料、特に、包装チップ;包装用フォーム体;植木鉢;床の通気用部材 ;使捨て食器;例えば、肉、果物、卵、薬剤などの包装タブレット;家具用材料 。 以下で、実施例を参照して本発明を詳細に説明する。この場合、本発明に係る ポリエステルの分解性も取上げる。 芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジカルボン酸とから合成した特殊な組成のコポリ エステルの生物学的分解の理由に関する質問は、モデルオリゴマーの生物学的新 陳代謝能力の研究から解答が得られる。例えば、テレフタル酸および1,3−プ ロパンジオールからなるオリゴマーは、部分的にのみ分解され、この場合、オリ ゴマーの長さに関して鋭い切断が認められる。モデルオリゴマーの分解挙動およ びコポリマー中のモノマー分布の計算値または測定値から、自然環境(例えば、 堆肥中または地中)におけるこの種のコポリマーの代謝度に関して結論を得るこ とができる。 1.重縮合物の合成 脂肪族ジオールと脂肪族、芳香族ジカルボン酸との縮合による統計的ポリエス テル−コポリマーの調製には、公知の石油化学的方法によって安価に大量生産さ れるか、または環境を破壊しない原料から少なくとも部分的に生物工学的方法に よって得られる(1,3−プロパンジオール、2,3−ブタンジオール、アジピ ン酸およびセバシン酸)表1に示したモノマー成分が好適である。 ポリエステル−コポリマーの合成は、実施例1−9に記載の如く行い、構造式 1の重縮合物を生ずる。 ポリエステル−コポリマー 本発明に重要な重縮合物の例、その平均分子量、融点およびフィルム性質を に括めた。 2.熱的性質 熱的性質は、融点(表2参照)によって特徴づけられる。炭素数にもとづき中 心位置を取る1,3−プロパンジオール及びPTA、PTSのようなジオール成 分からなるコポリエステルの例について、溶融挙動とテレフタル酸含量との関係 を正確に検討した。(コポリエステルの酸成分に関して)約30モル%までのテ レフタル酸含量において、純粋の脂肪族ポリエステルの融点および材料物性に対 応する融点および材料物性が存在する(例えば、SP36:1,3−プロパンジ オールおよびアジピン酸からなる標準ポリエステル;SP310:1,3−プロ パンジオールおよびセバシン酸からなる標準ポリエステル)。純粋な脂肪族ポリ エステルは、生物学的に分解可能であることが判明しているが、材料物性に大き い欠点がある(Witt、Mueller、Augusta、Widdecke及びDeckwer、Macrom. Chem.Phys.195 (1994),793−802)。しかしながら、図1に示した如く、検討 したPTAコポリマーおよびPTSコポリエステルの融点および材料物性は、約 35モル%のテレフタル酸含量(T含量)において急激に上昇する。同図から更 に明らかな如く、このようなコポリエステル系について、一方の分解性と他方の 材料物性との間の最適範囲は、狭く、約35〜50モル%のT含量にある。この 場合、含量下限は、使用性質に関する最低要求(例えば、少なくとも90°の融 点、十分なフィルム性質および繊維性質)から決まり、上限成分は、生物学的分 解性に関する要求から決まる(第4,5章)。 3.加水分解に対する安定性 生物学的分解実験を一義的に評価できるよう、合成したポリエステル−コポリ マーの加水分解度を調べた。この実験は、実施例10に示した如く、微生物を排 除して室温および60℃において実施した。 室温における3ヶ月の作用後、PTAコポリエステルフィルムおよびPTSコ ポリエステルフィルムについて重量減または他の測定可能な分解現象は認められ なかった。 60℃における実験の場合、10週間の作用時間後、僅かな重量減が認められ た。重量減は、コポリエステルPTS(41/59)及びPTS(56/44) について約0.0%であり、コポリエステルPTA(39/61)およびPTA (43/57)について、それぞれ、約3.5%、6%であった。即ち、脂肪族 ジカルボン酸成分としてアジピン酸を含むPTAエステルの場合、被験時間にお いて、ジカルボン酸成分としてセバシン酸を含むPTSコポリエステルの場合よ りも強い化学的加水分解が認められる。下章に示す如く、加水分解による重量減 は、もちろん、60℃における生物学的分解(堆肥化)によって達成される重量 減の数分の1に過ぎない。 4.生物学的分解 水系における実験 ポリエステルフィルム(25mmΦ,厚さ100μm)を25℃において10 0mlの液中で撹拌しながら且つ通気しながら処理した。対応する無機塩媒体、 土壌溶離物および堆肥溶離物を添加した。図2に示した如く、PTAコポリエス テルおよびPTSコポリエステルは、テレフタル酸含量が30%以下の場合、上 記水系において良好に分解される。テレフタル酸成分>30モル%(酸成分に関 して)の統計的コポリエステルの分解は、上記水系において、しかしながら認め られなかった。この場合、被験時間における微生物的分解について微生物混合培 養基および無機塩の存在は、明らかに不十分である。 地中埋設状態における分解実験 実施例11に示した如く、相対湿度60%および室温において、DIN537 39Dにもとづき地中埋設による分解実験を実施した。この実験の結果を図3に 示した。同図から明らかな如く、テレフタル酸含量の少ないポリエステル−コポ リマー(PTS(41/59)およびPTA(39/61))は、それぞれ、7 週間後、8週間後に既に、分解の終了を示す。 PTA(43/57)の場合、8週間後に、14%の重量減が認められた。他 方、PTS(56/44)の場合、重量減は認められず、更に、微生物作用に関 する光学的示唆も認められなかった。 60℃における堆肥化実験 地中埋設テストに加えて、60℃および相対湿度60%において堆肥中の分解 性を調べた。この場合、堆肥化システムWatenbuettel(Braunschweig)の腐敗 段階の生ゴミからなる堆肥を使用した。図4に、結果と処理時間との関係を示し た。アジピン酸を含む統計的コポリエステル(PTA)は、6〜7週間後、堆肥 から分離されなくなった。PTSコポリエステルも、生物学的作用を受け、単な る化学的加水分解において予期される数値よりも明らかに大きい有意の重量減を 示す。合計10週間の処理時間後の重量減は、PTS(41/59)について約 40%であり、PTS(56/44)について約20%である。 5.酸成分としてテレフタル酸を含むモデルオリゴマーの使用 純粋な脂肪族酸を含む周知のポリエステルの大半は、生物学的に完全に分解さ れる。4章に示した分解結果から明らかな如く、芳香族ジカルボン酸の割合が所 定値を越えない場合も、完全分解が可能である。芳香族ジカルボン酸を含む構造 単位のうち分解される単位について結論を得るため、モデルオリゴマーを使用し て実験を行った。この場合、ジオールとして、その中心位置にもとづき同じく1 ,3−プロパンジオールと、テレフタル酸とを使用した。このオリゴ−トリメチ レンテレフタラートまたはポリトリメチレンテレフタラート(PTMT)の合成 を実施例12に示した。表3に、平均分子量(標準としてポリスチレンを使用し てGPCによって測定)および融点を示した。 接種材として1%堆肥溶離物を使用する改良した迅速テストにおいて、上記モ デルオリゴマーを調べた。この場合、比較のため、バイオポリマー“ポリヒドロ キシブチラート/ポリヒドロキシ吉草酸塩(PHB/V)を使用した。結果を、 図5に、CO2発生量と観察時間との関係として示した。同図から明らかな如く 、芳香族オリゴマーの平均分子量の減少とともに、分解可能な割合は、明らかに 増加する。 20日未満後に既に、部分的分解が達成された。上記時間後、CO2発生量は 、極く僅かに増加するに過ぎない。すべての事例において適応時間は、PHB/ Vの分解の場合よりも短いということは注目に値する。表4に、基本的に十分に 満足されるC平衡を示した。C平衡を示すため、バイオマス中のタンパク質をL owry法にもとづき求め、バイオマス分解後の残存ポリマーを次亜塩素酸塩で 測定した。溶解した成分は、化学的酸素所要量を測定して把握した。 分解前後に、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーによってPTMT 1−3中のオリゴマーの分布を調べた。GPCから得られた分子量MPSは検量標 準としてのポリスチレンに関する(PS=標準ポリスチレン)。PTMTオリゴ マーの反復構成単位の質量(=206)に関する上記数値(=377,ピーク“ CD”は除外)の平均差は、係数0.55を与える。上記係数にMPS 1を乗ずれ ば、MGPCが得られる。GPC分画後、質量分析法によって、すべての重合生成 物(MH+ MS)の完全な会合が得られた。かくして得られた会合のピークを表5 に示し、図6に、分解実験前の合成オリゴマー混合物PTMT3のクロマトグラ ムを示した。8.84分の溶離時間後に現れるピークCDは、PTMT合成の副 製品である環化二量体である。 図7に、迅速テストにおける分解前後のPTMT1−3のGPクロマトグラム を示した。同図から明らかな如く、部分的に分解した構成成分は、常に、同一ピ ークを与える(n=1および2)。即ち、分解可能な反復構成単位は、下式で示 される: オリゴマー中の分解可能な反復単位(n≦2)の割合は、分子量の減少とともに 増加するので、オリゴマーの分解量の割合も増加する(図5および図4のCO2 発生量参照)。1容積%および10容積%の接種材を使用して30℃において8 週間の分解実験を反復し、分解前後のGPC実験において完全に一致するクロマ トグラムが得られた。60℃における堆肥化においても、PTMTオリゴマーの 芳香族基(aromatic sequences)(n≧3)の分解は認められなかった。即ち、 その被験時間(8週間)および指示の条件では、n≧3の芳香族基の分解性は排 除される。即ち、酸成分中の35〜50モル%のT含量の指示の最適範囲は、よ り大きいT含量の方向へシフトせず、同時に、コポリエステル中の未分解の芳香 族基の割合も増加しない。 PTA及びPTS共重縮合体は、厳密に交互に構成されたポリエステルではな く、統計的なポリエステルであるので、生物学的分解度の評価のために、モノマ ー組成に依存する統計的分布を計算した。n>2の場合の芳香族基の分布とモノ マー濃度(T含量)との理論的関係を図8に示した。分解実験において使用した 統計的コポリエステルについて、重量%への換算時に、表6に示した芳香族ブロ ック長さの割合が得られた。これから明らかな如く、酸成分中のテレフタル酸の 割合が50%を越えない場合は、コポリマー中の分解可能な芳香族の反復構成単 位の割合は、90%以上である。 図面の簡単な説明 図1は、1,3−プロパンジオールをベースとする統計的コポリエステルの融 点と酸成分中のテレフタル酸のモル比との関係を示すグラフであり、図2は、水 系中の分解性とテレフタル酸の割合との関係を示すグラフであり、図3は、地中 埋設実験における生物学的分解性(重量減として)と培養時間との関係を示すグ ラフであり、図4は、60℃堆肥化実験における重量減を示すグラフであり、図 5は、改良した迅速テストにおけるPTMTオリゴマーの分解時のCO2発生量 を示すグラフであり、図6は、重縮合生成物を割付けたPTMT3−GPCクロ マトグラムであり、図7は、芳香族オリゴマーPTMT1−3の分解前後のGP Cクロマトグラムであり、図8は、n>2の芳香族基の割合とT含量との関係を 示すグラフである。 実施例1 ポリ[(トリメチレンヘキサンジオエート)−−トリメチレンテレフタラー ト]PTA(39/61)の合成 1,3−プロパンジオール0.207モルと、ジメチルテレフタラート(DM T)0.074モルと、アジピン酸0.112モルと、触媒としての酢酸亜鉛二 水塩0.04gとを溶融縮合によって重合させた。重合反応器として、真空撹拌 器と、窒素供給管路と、凝縮器とを含む100mlの三つ口フラスコを使用した 。窒素を貫流させ、撹拌しながら反応フラスコを10時間内に170℃に漸次的 に加熱した。この場合、生成する縮合物の大半が凝縮した。次いで、圧力を0. 01mbarに漸減し、GPCで監視しながら所望の分子量MW=30,000 −70,000g/molまで縮合を行った。この場合、過剰に使用したジオー ルも凝縮した。コポリエステルを真空下で冷却し、クロロホルムに反復溶 解させ、氷温のメタノール(工業的純度)中で沈殿させ、次いで、24時間真空 乾燥させた。 実施例2 ポリ[(トリメチレンヘキサンジオエート)−−トリメチレンテレフタラー ト]PTA(43/57)の合成 1,3−プロパンジオール0.207モルと、ジメチルテレフタラート(DM T)0.093モルと、アジピン酸0.093モルと、酢酸亜鉛二水塩0.04 gとを実施例1と同様に縮合させた。 実施例3 ポリ[(トリメチレンデカンジオエート)−−トリメチレンテレフタラート ]PTS(41/59)の合成 1,3−プロパンジオール0.207モルと、ジメチルテレフタラート(DM T)0.074モルと、セバシン酸0.112モルと、酢酸亜鉛二水塩0.05 gとを実施例1と同様に縮合させた。 実施例4 ポリ[(トリメチレンデカンジオエート)−−トリメチレンテレフタラート ]PTS(56/44)の合成 1,3−プロパンジオール0.207モルと、ジメチルテレフタラート(DM T)0.093モルと、セバシン酸0.093モルと、酢酸亜鉛二水塩0.05 gとを実施例1と同様に縮合させた。 実施例5 ポリ[(エチレンヘキサンジオエート)−−エチレンテレフタラート]ET A(38/62)の合成 1,2−エタンジオール0.220モルと、ジメチルテレフタラート(DMT )0.080モルと、アジピン酸0.112モルと、酢酸亜鉛二水塩0.04g とを実施例1と同様に縮合させた。 実施例6 ポリ[(エチレンヘキサンジオエート)−−エチレンテレフタラート]ET A(44/56)の合成 1,2−エタンジオール0.022モルと、ジメチルテレフタラート(DMT )0.100モルと、アジピン酸0.100モルと、酢酸亜鉛二水塩0.04g とを実施例1と同様に縮合させた。 実施例7 ポリ[(テトラメチレンヘキサンジオエート)−−テトラメチレンテレフタ ラート]BTA(34/66)の合成 1,4−ブタンジオール0.165モルと、ジメチルテレフタラート(DMT )0.045モルと、アジピン酸0.105モルと、酢酸亜鉛二水塩0.04g とを実施例1と同様に縮合させた。 実施例8 ポリ[(テトラメチレンヘキサンジオエート)−−テトラメチレンテレフタ ラート]BTA(42/58)の合成 1,4−ブタンジオール0.165モルと、ジメチルテレフタラート(DMT )0.060モルと、アジピン酸0.090モルと、酢酸亜鉛二水塩0.04g とを実施例1と同様に縮合させた。 実施例9 ポリ[(テトラメチレンヘキサンジオエート)−−テトラメチレンテレフタ ラート]BTA(51/49)の合成 1,4−ブタンジオール0.165モルと、ジメチルテレフタラート(DMT )0.075モルと、アジピン酸0.075モルと、酢酸亜鉛二水塩0.04g とを実施例1と同様に縮合させた。 実施例10 実施例1−4において調製した統計的コポリエステルについて、室温において 耐加水分解性を測定した。ポリエステルフィルムをエタノールで殺菌し、室温に おいて無菌水中で震盪した(150rpm)。3ヶ月の実験期間中に、重量減お よび開環に関して何らの変化も認められなかった(GPC測定によって確認)。 更に、実施例1−4において調製した統計的コポリエステルについて、60℃に おいて耐加水分解性を測定した。ポリエステルフィルムをエタノールで殺菌し、 無菌水中で震盪した(150rpm)。統計的コポリエステルPTS(41/ 59)およびPTS(56/44)は、10週間後、全く重量減を示さず、PT A(39/61)およびPTA(43/57)は、それぞれ、3.5%、6%の 重量減を示した。 実施例11 地中埋設実験において、統計的コポリエステルの分解性を調べた(DIN53 739D)。このため、肉厚100mm、径25mmの試験体をポリエチレンネ ットに溶接し、相対湿度60%の地中に埋設した。実験は、約20℃において実 施した。時間インターバルを置いて、試料の質量減、即ち、ポリエステルフィル ムの重量減(%)を測定した。このため、各時間インターバル毎に、試料を採取 し、蒸留水で洗浄し、24時間真空乾燥した。次いで、採取した上記試料は、埋 設実験に再使用せず、分析調査に使用した。実験は、下記ポリマー材料を使用し て実施した:PTA(39/61),PTA(43/57),PTS(41/5 7),PTS(56/44)。結果を第3図に示した。 更に、60℃及び相対湿度60%における堆肥化実験において統計的コポリエ ステルの分解性を調べた。試料寸法、埋設条件および取出条件は、地中埋設実験 に対応する。生ゴミをベースとする堆肥は、後発酵相からなり、堆肥化システム Watenbuettel(Braunschweig)から採取した。結果を第4図に示した。 上記グラフに、時間(単位:週)に対して重量減を記録した。地中埋設実験に おいて、テレフタル酸含量が低いコポリエステル、即ち、PTA(39/61) およびPTS(41/59)は、7−8週間後に既に、分離されなくなった。P TS(43/57)は、上記時間後、14%の重量減を示した。PTS(56/ 44)は、室温における地中埋設実験において重量減を示さなかった。実施例1 0から明らかな如く、室温において且つ観察の期間において、被験ポリエステル について、加水分解的作用は存在しない。即ち、微生物分解が対象となる。 60℃の堆肥化実験において、実施例1〜4で調製したすべてのポリエステル は分解した。この場合、脂肪族ジカルボン酸成分としてアジピン酸を含むPTA コポリエステルは、6〜7週間後に既に、分離されなくなった。脂肪族ジカルボ ン酸成分としてセバチン酸を含むコポリエステルは、有意の重量減を示した(1 0週間後、PTS(41/59):約40%;PTS(56/44):約 20%)。実施例10から明らかな如く、60℃における加水分解作用は、微生 物分解を支援する機能を果たす。この作用は、脂肪族ジカルボン酸成分としてセ バチン酸を含む場合よりも脂肪族ジカルボン酸成分としてアジピン酸を含む場合 の方が強い。モノマー成分および統計的コポリエステルの化学量論条件を適切に 選択すれば、分解速度および材料物性に関して所望のポリエステルが得られる。 実施例12 ポリ(トリメチレンテレフタラート)(PTMT)のモデルオリゴマーの合成 および分解 210℃、窒素雰囲気および常圧において、1,3−プロパンジオール0.1 31モルと、DMT0.131モルと、酢酸亜鉛二水物0.04gとを、それぞ れ、20モル%、50モル%、100モル%過剰の1,3−プロパンジオールと 溶融状態で縮合させた。オリゴマーを粉砕し、水およびジエチルエーテルによっ て順次に洗浄し、24時間真空乾燥した。表3に示した芳香族オリゴマーが得ら れた。 改善した迅速テストにおいてオリゴマーの分解性を調べた。唯一つの炭素源は 、PTMTオリゴマーである。分解培養材として、堆肥溶離体1容積%を使用し 、栄養素源として,DIN 53739Cに規定の無機塩媒体を使用した。実験 は、25℃、通気量約2リットル/時間および液容積100mlにおいて実施し た。 n<3のオリゴマー分画は、十分に微生物分解されたが、n≧3の分画は、微 生物分解を示さなかった。結果を第7図に示した。 実施例13 ポリ(エチレンテレフタラート)(PET)のモデルオリゴマーの合成および 分解 210℃、窒素雰囲気および常圧において、1,2−エタンジオール0.16 1モルと、DMT0.161モルと、酢酸亜鉛二水塩0.04gとを100モル %過剰の1,2−エタンジオールと溶融状態で縮合させた。オリゴマーを粉砕し 、水およびジエチルエーテルによって順次に洗浄し、24時間真空乾燥した。 実施例12と同様、生物学的分解性を調べ、同様の結果が得られた。 実施例14 ポリ(テトラエチレンテレフタラート)(PBT)のモデルオリゴマーの合 成および分解 210℃、窒素雰囲気および常圧において、1,4−ブタンジオール0.11 1モルと、DMT0.111モルと、酢酸亜鉛二水塩0.04gとを100モル %過剰の1,4−ブタンジオールと溶融状態で縮合させた。オリゴマーを粉砕し 、水およびジエチルエーテルによって順次に洗浄し、24時間真空乾燥した。 実施例12と同様、生物学的分解性を調べ、同様の結果が得られた。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年12月3日 【補正内容】 請求の範囲 1.自然環境において微生物の作用によって分解される生物学的に分解可能なポ リエステルからなる平面材料、単一フィラメント、フィラメント状材料又は成形 部材であって、該ポリエステルが、モノマー成分として脂肪族ポリオールとして の1,4−ブタンジオール又は2,3−ブタンジオール、及び芳香族化合物とと もに脂肪族ポリカルボン酸としてのアジピン酸とから調製されるものであって、 該芳香族化合物がテレフタル酸であり、該ポリエステルが (i)一方ではポリオールおよび芳香族ポリカルボン酸と、 (ii)他方ではポリオールおよび脂肪族ポリカルボン酸とからなる 反復構成単位または繰返し単位を有し、90%を越える(i)の単位が、(i )の別の単位と直接に結合されてないか、最大でも1つの別の単位と直接に結合 されているに過ぎず、ポリエステルがモノマー成分として芳香族ジカルボン酸と してのテレフタル酸に起因する割合が35〜65モル%(全体の酸に対して)で あることを特徴とする、前記平面材料、単一フィラメント、フィラメント状材料 又は成形部材。 2.ポリエステルの分子量(ポリスチロール標準に対するGPCに関して)が、 1000〜70000g/molであることを特徴とする、請求項1に記載の平 面材料、単一フィラメント、フィラメント状材料又は成形部材。 3.ポリエステルが40〜150℃、特に、90〜150℃の融点を有すること を特徴とする、請求項1に記載の平面材料、単一フィラメント、フィラメント状 材料又は成形部材。 4.平面材料としてのフィルム形状、又は射出、押出又は発泡成形部材の形にあ る、請求項1〜3の1つに記載の平面材料、単一フィラメント、フィラメント状 材料又は成形部材。 5.繊維、フェルトまたは織物の形にある、請求項1に記載のフィラメント状材 料。 6.複合材料としての、請求項1に記載の平面材料、単一フィラメント、フィラ メント状材料又は成形部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),JP,US (72)発明者 デックヴェル,ヴォルフ−ディーター ドイツ連邦共和国 D−38124 ブラウン シュヴァイク、マシェルオーダー ヴェー ク 1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.例えば、DIN 53739DまたはASTM D5338−92に規定の 、自然環境において微生物の作用によって分解される(特に、原料または材料の 形の)生物学的に分解可能なポリエステルにおいて、ポリエステルが、脂肪族ポ リオールと、芳香族ポリカルボン酸と、同時に、モノマー成分としての脂肪族ポ リカルボン酸とから調製され、 (i)一方のポリオールおよび芳香族ポリカルボン酸と、 (ii)他方のポリオールおよび脂肪族ポリカルボン酸とからなる 反復構成単位または繰返し単位を有し、(i)の90%を越える単位が、(i) の別のすべての単位と直接に結合されてないか、最大でも1つの単位と直接に結 合されているに過ぎないことを特徴とする、ポリエステル。 2.ポリエステルの分子量が、1000〜70000g/molであることを特 徴とする、請求項1に記載のポリエステル。 3.ポリエステルが、40〜150℃(特に、90〜150℃)の融点を有する ことを特徴とする、請求項1に記載のポリエステル。 4.該ポリエステルが、 − C2-6の脂肪族ジオール(好ましくは、1,2−エタンジオール、1, 2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、 2,3−ブタンジオールまたは1,6−ヘキサンジオール)と、 − 芳香族ジカルボン酸(好ましくは、テレフタル酸)と、 − C2-10の脂肪族ジカルボン酸(好ましくは、アジピン酸またはセバシン 酸)とから縮合されたことを特徴とする、請求項1−3の1つに記載のポリエス テル。 5.モノマー成分としての芳香族ジカルボン酸に起因する該ポリエステルの割合 が、(全酸量に関して)3〜65モル%(特に、35〜55モル%)であること を特徴とする、請求項1−4の1つに記載のポリエステル。 6.平面材料(特に、フィルム、単一フィラメント、フィラメント状材料)また は成形部材(特に、射出成形部材、押出部材または発泡部材)の形の、先行請求 項の1つに記載の生物学的に分解可能なポリエステルからなる材料。 7.フィラメント状材料としての繊維、フェルトまたは織物の形の請求項6に記 載の材料。 8.複合材料としての請求項6または7に記載の材料。
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