JPH1050481A - 有機エレクトロルミネセンス素子 - Google Patents

有機エレクトロルミネセンス素子

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JPH1050481A
JPH1050481A JP8217870A JP21787096A JPH1050481A JP H1050481 A JPH1050481 A JP H1050481A JP 8217870 A JP8217870 A JP 8217870A JP 21787096 A JP21787096 A JP 21787096A JP H1050481 A JPH1050481 A JP H1050481A
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organic
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anode
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健一 永山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非発光時に表示パターンが視認されず、発光
時にのみ必要なパターンが視認されるという、表示品位
の高い有機EL素子を提供するものである。 【解決手段】 透光性を有する基板、透光性を有する陽
極、正孔注入層及び/又は電子注入層、有機物質からな
る発光層、陰極を備え、陽極及び陰極間に電流を流すこ
とにより、所定の領域が発光する有機エレクトロルミネ
センス素子において、電子注入層又は正孔注入層は、所
定の領域に対応するパターンを有して積層形成されるこ
とを特徴とする。また、透光性を有する基板、透光性を
有する陽極、正孔流入抑制層及び又は電子流入抑制層、
有機物質からなる発光層、陰極を備え、陽極及び陰極間
に電流を流すことにより、所定の領域が発光する有機エ
レクトロルミネセンス素子において、正孔流入抑制層又
は電子流入抑制層は、所定の領域に対応するパターンを
有して積層形成され、パターンに対応する領域の発光を
抑制することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、有機発光材料を用いた
表示素子である有機エレクトロルミネセンス素子に関す
る。
【0003】
【0002】
【0004】
【従来の技術】従来、有機エレクトロルミネセンス素子
(以下有機EL素子という)を用いて所定のパターンを
発光表示する表示素子として、例えば、図11に示すよ
うなものがあった。図11は、従来の有機EL素子の構
造を示す図であり。(a)は、有機EL素子の概略断面
構造図を示し、(b)は、有機EL素子の基板上に所定
のパターンで形成される陽極(ITO)の一例を示した
ものである。
【0005】
【0003】有機EL素子は、図(a)に示すように、
ガラスなどの透光性を有する基板101上に透光性の陽
極(ITO)102を図11(b)に示すようなパター
ンで形成し、さらにその上に、有機発光材料層103、
陰極104を順次積層し、陽極(ITO)102と陰極
104間に所定の電圧を印加することにより、有機発光
材料層103に順電流を流し、有機発光材料層103
の、陽極(ITO)102と陰極104によって挟持さ
れる部分に順電流を流し、陽極(ITO)102に対応
するパターン形状で発光させて表示していた。
【0006】
【0004】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、陽極と基板
は材料が異なるため、光の反射率、透過率や屈折率が同
一ではなく、したがって、先に述べた従来の有機EL素
子では、両極間に電圧を印加しない場合にも、陽極のパ
ターンのエッジが基板を介して見えてしまうので、発光
させなくても表示パネル上において表示パターンが視認
されてしまう。
【0008】
【0005】また、有機発光材料層を微小画素として用
いてマトリクス配置させて、必要に応じてこれらの画素
の一部を発光させて種々のパターンを表示させるような
有機EL素子においても、非発光時において画素が全て
視認され、発光時においても発光する画素と共に発光し
ない画素も視認されてしまう。また、透光性基板の透過
率を低下させて非発光時のパターンや画素をマスキング
すると、発光時の発光効率が悪くなるなどといったよう
に表示品位が良くなかった。
【0009】
【0006】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であり、非発光時に表示パターンが視認されず、発光時
にのみ必要なパターンが視認されるという、表示品位の
高い有機EL素子を提供するものである。
【0010】
【0007】
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
透光性を有する基板、透光性を有する陽極、陰極、陽極
と陰極間に積層される有機物質からなる発光層と電子注
入層とを備え、陽極及び陰極間に電流を流すことによ
り、所定の領域が発光する有機エレクトロルミネセンス
素子において、電子注入層は、発光層と陰極の間におい
て、所定の領域に対応するパターンを有して積層形成さ
れることを特徴とする。
【0012】
【0008】また、請求項2記載の発明は、透光性を有
する基板、透光性を有する陽極、陰極、陽極と陰極間に
積層される有機物質からなる発光層を備え、陽極及び陰
極間に電流を流すことにより、所定の領域が発光する有
機エレクトロルミネセンス素子において、発光層と陰極
の間において、所定のパターンを有する電子流入抑制層
を積層形成することにより、所定のパターンに対応する
領域の発光を抑制することを特徴とする。
【0013】
【0009】請求項3記載の発明は、透光性を有する基
板、透光性を有する陽極、陰極、陽極と陰極間に積層さ
れる正孔注入層と有機物質からなる発光層とを備え、陽
極及び陰極間に電流を流すことにより、所定の領域が発
光する有機エレクトロルミネセンス素子において、正孔
注入層は、陽極及び発光層の間において、所定の領域に
対応するパターンを有して積層されることを特徴とす
る。
【0014】
【0010】また、請求項4記載の発明は、透光性を有
する基板、透光性を有する陽極、陰極、陽極と陰極間に
積層される有機物質からなる発光層を備え、陽極及び陰
極間に電流を流すことにより、所定の領域が発光する有
機エレクトロルミネセンス素子において、発光層と陽極
の間において、所定のパターンを有する正孔流入抑制層
を積層形成することにより、所定のパターンに対応する
領域の発光を抑制することを特徴とする。
【0015】
【0011】
【0016】
【作用】本発明は以上のように構成したので、請求項1
記載の発明によれば、素子が発光する所定の領域に対応
するパターンを有する電子注入層を、発光層と陰極の間
において積層形成したので、素子の発光時には、陰極か
ら発光層への電子の注入効率を所定の領域に対応して分
布し、電子注入層が有するパターンに対応して発光表示
させて視認することができ、素子の非発光時において
は、電子注入層が有するパターンが視認されない。
【0017】
【0012】また、請求項2記載の発明によれば、所定
のパターンを有する電子流入抑制層を、発光層と陰極の
間において積層形成したので、素子の発光時には、陰極
から発光層への電子の注入効率が電子流入抑制層が有す
る所定のパターンに対応する領域において低下するよう
に分布し、所定のパターンに対応する領域の発光が抑制
され、パターンが視認することができ、素子の非発光時
においては、電子流入抑制層が有するパターンが視認さ
れない。
【0018】
【0013】また、請求項3記載の発明によれば、素子
が発光する所定の領域に対応するパターンを有する正孔
注入層を、発光層と陽極の間において積層形成したの
で、素子の発光時には、陽極から発光層への正孔の注入
効率を所定の領域に対応して分布し、正孔注入層が有す
るパターンに対応して発光表示させて視認することがで
き、素子の非発光時においては、正孔注入層が有するパ
ターンが視認されない。
【0019】
【0014】また、請求項4記載の発明によれば、所定
のパターンを有する正孔流入抑制層を、発光層と陽極の
間において積層形成したので、素子の発光時には、陽極
から発光層への正孔の注入効率が正孔流入抑制層が有す
る所定のパターンに対応する領域において低下するよう
に分布し、所定のパターンに対応する領域の発光が抑制
され、パターンが視認することができ、素子の非発光時
においては、正孔流入抑制層が有するパターンが視認さ
れない。
【0020】
【0015】
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の各実施形態について以下
に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態における
有機EL素子の主要構造を示す図である。同図におい
て、(a)は、有機EL素子の概略断面図を示し、
(b)は、有機EL素子の有機発光材料層上に所定のパ
ターンで積層形成される電子注入層の一例を示したもの
である。有機EL素子は、図1(a)に示すように、透
光性を有するガラスなどの基板1上に、例えばITOな
どを用いた第1電極(陽極)2と、発光層が積層された
複数の有機物などの積層体からなる有機発光材料層3
を、順次全面にわたって積層形成される。
【0022】
【0016】図5は、図1における有機発光材料層3の
各層の詳細の一例を示した断面図であり、有機発光材料
層3は、第1電極(陽極)2上に、正孔注入層3a、有
機物質からなる正孔輸送層3b、TPD/Alq3 など
の有機物質からなる発光層3c、有機物質からなる電子
輸送層3dが順次積層されて形成される。
【0023】
【0017】また、図1(b)に示すように、積層され
た有機発光材料層3上には、所定の表示パターンに対応
する形状にパターニングした電子注入層4を積層形成さ
れる。電子注入層4に用いられる材料としては、Ba
O、SrO、CaOなどの数オングストロームから数十
オングストロームの薄膜、Al−Li合金など、電子注
入効率の高いものを用いる。より具体的には、仕事関数
が約3eV以下の絶縁物であるアルカリ金属、アルカリ
土類金属の酸化物、炭化物、ホウ化物、塩化物の単体も
しくは混合物の数オングストローム〜数十オングストロ
ームの薄膜、アルカリ金属、アルカリ土類金属の単体も
しくは他の金属との合金を用いるのが望ましい。
【0024】
【0018】次に、電子注入層4を含む有機発光材料層
3上には、第2電極(陰極)5が積層形成される。第2
電極(陰極)5に用いられる材料としては、例えばAl
など、電子注入効率が電子注入層4より低いものを用い
る。
【0025】
【0019】本発明の第1の実施形態における有機EL
素子は以上のように形成されて構成され、第1電極(陽
極)2と第2電極(陰極)5間に所定の電圧を印加する
と、有機発光材料層3は、電子注入層4が積層形成され
た部分に電子が効率良く注入されるので、明るく発光す
る。一方、電子注入層4が積層形成された部分以外の部
分では、電子がほとんど注入されないので、ほとんど発
光しない。この結果、有機発光材料層3は、電子注入層
4のパターニング形状に対応する形状で明るく発光表示
する。
【0026】
【0020】なお、非発光時には、電子注入層4は、非
常に薄いか、または、第2電極(陰極)5とほぼ近似し
た金属光沢を有するので、電子注入層4が有する形状
は、第2電極(陰極)5と対比して視認されず、外観
上、電子注入層4および第2電極(陰極)5は、基板
1、第1電極(陽極)2、有機発光材料層3を介し、1
枚の鏡として視認される。
【0027】
【0021】図2に、一例としてBaOを電子注入層に
用いて形成された有機EL素子の電圧−輝度特性を示
す。同図において、6は、BaOの層厚が0、即ち電子
注入層が形成されていない場合の素子の電圧−輝度特性
であり、7は、BaOの層厚が15オングストロームの
場合の素子の電圧−輝度特性であり、8は、BaOの層
厚が5オングストロームの場合の素子の電圧−輝度特性
である。
【0028】
【0022】同図からわかるように、印加電圧が6Vの
場合に、BaOの層厚が0、即ち電子注入層が形成され
ていない場合の素子の輝度は、3cd/m2 であるのに
対し、BaOの層厚が5オングストロームの場合の輝度
は、110cd/m2 であり、BaOの層厚が15オン
グストロームの場合の輝度は、30cd/m2 であり、
BaOの層厚が40オングストロームの場合の輝度は、
ほとんど0cd/m2 に近いものとなる。
【0029】
【0023】したがって、BaOの層厚がおよそ20オ
ングストローム以下ならば、電子注入層(BaO)の有
無による有機発光材料層3の発光表示の輝度コントラス
トは、ほぼ10対1以上となるので、表示に充分なもの
となり、本発明の第1の実施形態における有機EL素子
を形成することが可能である。
【0030】
【0024】次に、本発明の第2の実施形態について述
べる。図3は、本発明の第2の実施形態における有機E
L素子の主要構造を示す図である。同図において、
(a)は、有機EL素子の概略断面図を示し、(b)
は、有機EL素子の有機発光材料層上に所定のパターン
で積層形成される電子流入抑制層の一例を示したもので
ある。有機EL素子は、図3(a)に示すように、透光
性を有するガラスなどの基板9上に、例えばITOなど
を用いた第1電極(陽極)10と、例えば、TPD/A
lq3 からなる有機発光材料層11が、順次全面にわた
って積層形成されている。
【0031】
【0025】図6は、図3における有機発光材料層11
の詳細の一例を示した断面図であり、有機発光材料層1
1は、第1電極(陽極)10上に、正孔注入層11a、
有機物質からなる正孔輸送層11b、有機物質からなる
発光層11c、有機物質からなる電子輸送層11dが順
次積層されて形成される。
【0032】また、積層された有機発光材料層11上に
は、電子注入層17が全面にわたって積層形成されてい
る。
【0033】
【0026】また、図3(b)に示すように、積層され
た電子注入層17上には、所定の表示パターンに対応す
る形状を型抜きしてパターニング形成した電子流入抑制
層12が積層形成される。電子流入抑制層12に用いら
れる材料としては、SiO2などの数十オングストロー
ムの薄膜や、Alなどの電子の注入を妨げるものや、電
子注入効率の低い材料などからなる酸化物、ホウ化物、
塩化物を用いる。
【0034】
【0027】また、仕事関数が約3eV以下の比較的低
い値を有する材料を用いる場合は、40〜100オング
ストローム程度の膜厚にし、それ以外の材料、例えばM
gO(仕事関数が約3.6eV)、TiO2 (仕事関数
が約3.9eV)、SiC(仕事関数が約4.5e
V)、VC(仕事関数が約3.9eV)、NbC(仕事
関数が約4.1eV)などを用いる場合は、10〜10
0オングストローム程度の膜厚にすることにより好適な
電子流入抑制層を形成することができる。
【0035】
【0028】また、電子流入抑制層12を含む電子注入
層17上には、第2電極(陰極)13が積層形成され
る。第2電極(陰極)13に用いられる材料としては、
例えばAl−Li、BaO/Alの積層など、電子注入
効率の高いものを用いる。
【0036】
【0029】本発明の第2の実施形態における有機EL
素子は以上のように形成されて構成され、第1電極(陽
極)10と第2電極(陰極)13間に所定の電圧を印加
すると、有機発光材料層11は、電子流入抑制層12が
積層形成された領域に覆われた部分には、電子がほとん
ど注入されないので、その部分の発光層11cはほとん
ど発光しない。一方、電子流入抑制層12が積層形成さ
れた領域に覆われていない発光層11cの部分は、電子
が注入されて明るく発光する。この結果、有機発光材料
層11は、電子流入抑制層12の型抜きパターニング形
状に対応する形状で明るく発光表示する。
【0037】
【0030】なお、電子流入抑制層12は、非常に薄い
か、または、第2電極(陰極)13とほぼ近似した金属
光沢を有するので、非発光時には、電子流入抑制層12
が有する形状は、第2電極(陰極)13と対比して視認
されず、外観上、電子流入抑制層12および第2電極
(陰極)13は、基板9、第1電極(陽極)10、有機
発光材料層11を介し、1枚の鏡として視認される。
【0038】
【0031】図4に、一例としてSiO2 およびBaO
を電子流入抑制層に用いて形成された有機EL素子の電
圧−輝度特性を示す。同図において、14は電子流入抑
制層の厚さが0の場合の素子の電圧−輝度特性であり、
15は電子流入抑制層12を10オングストロームの膜
厚のSiO2 で形成した場合の素子の電圧−輝度特性で
あり、16は電子流入抑制層12を40オングストロー
ムの膜厚のBaOで形成した場合の素子の電圧−輝度特
性をそれぞれ示す。同図からわかるように、印加電圧が
6Vの場合に、電子流入抑制層が形成されていない場合
の輝度は、100cd/m2 であるのに対し、SiO2
やBaOで電子流入抑制層12が積層形成した素子の有
機発光材料層11の輝度がほとんど0となる。
【0039】
【0032】以上のように、本発明の上記各実施の形態
において、両極間に電圧が印加されない場合に、有機E
L素子が残留発光する場合は、両極間に逆バイアス電圧
を印加することにより素子の残留発光を押さえることが
でき、有機EL素子は、非発光時には1枚の鏡、発光時
には、鏡に明るく光パターンが表示されるという従来に
ない有機EL素子となる。
【0040】
【0033】なお、本発明の第2の実施形態において
は、第1電極(陽極)10上に、正孔注入層11a、有
機物質からなる正孔輸送層11b、有機物質からなる発
光層11c、有機物質からなる電子輸送層11dが順次
積層された有機発光材料層11上に電子注入層17がほ
ぼ全面に積層され、さらに電子注入層17上に、所定の
表示パターンに対応する形状を型抜きしてパターニング
形成した電子流入抑制層12を積層して構成したが、電
子流入抑制層12を形成する部位は、これに限らず、発
光層11cと第2電極(陰極)13の間に積層される各
層の任意の層間において形成しても良い。即ち、発光層
11cと電子輸送層11dとの層間や、電子輸送層11
dと電子注入層17との層間において形成しても同様に
有効であり、さらには、以上述べた形成部位を併用する
ことによって、希望する表示パターンを形成するように
しても良い。
【0041】また、第1の実施形態と第2の実施形態を
併用することによって、希望する表示パターンを形成す
るようにしても良い。
【0042】
【0034】また、以上の実施形態においては、発光表
示パターンに対応したパターンで形成された電子注入層
又は電子流入抑制層を用いて、第2電極(陰極)から注
入される電子の注入効率を発光表示パターンに応じて分
布させるようにしたが、図7に示す第3の実施形態、図
9に示す第4の実施形態に示すように、パターン化した
電子注入層又は電子流入抑制層を用いる替わりに、発光
表示パターンに対応したパターンで形成された正孔注入
層や正孔流入抑制層を用いることにより、発光層に流入
する正孔の注入効率を発光表示パターンに応じて分布さ
せるようにしても良い。
【0043】
【0035】図7は、本発明の第3の実施形態における
有機EL素子の主要構造を示す図である。同図におい
て、(a)は、有機EL素子の概略断面図を示し、
(b)は、有機EL素子の第1電極(陽極)上に所定の
パターンで積層形成される正孔注入層18の一例を示し
たものである。有機EL素子は、同図に示すように、発
光表示パターンに対応したパターンで形成された正孔注
入層18を第1電極(陽極)2上に形成し、さらに、パ
ターン化された正孔注入層18を含む第1電極(陽極)
2上に、先に述べた有機物質からなる正孔輸送層3b、
有機物質からなる発光層3c、有機物質からなる電子輸
送層3d、を備えて構成される有機層19と、電子注入
層20、第2電極(陰極)21とが順次全面にわたって
積層されて形成される。なお、電子注入層20、第2電
極(陰極)21に用いられる材料は、それぞれ電子注入
層4、第2電極(陰極)13と同様である。
【0044】
【0036】したがって、正孔注入層18が形成された
領域に対応する有機層19中の発光層3cの領域におい
て正孔の注入効率が上がることにより、希望するパター
ンで発光表示される。
【0045】なお、正孔注入層18は、Pt、CuO等
の数オングストローム〜数十オングストロームの薄膜な
ど、正孔注入効率の高い材料が用いられる。
【0046】
【0037】図8に、一例としてCuOを正孔注入層と
して用いて形成された有機EL素子の電圧−輝度特性を
示す。同図において、22は、CuOの膜厚が0、即ち
正孔注入層が形成されていない場合の素子の電圧−輝度
特性であり、23は、CuOの膜厚が5オングストロー
ムの場合の素子の電圧−輝度特性である。
【0047】
【0038】同図からわかるように、印加電圧が6Vの
場合に、CuOの層厚が0、即ち正孔注入層が形成され
ていない場合の素子の輝度は、13cd/m2 であるの
に対し、CuOの層厚が5オングストロームの場合の素
子の輝度は、110cd/m2 となり、CuOの有無に
よる輝度コントラストがほぼ8対1以上となるので、表
示に充分なものとなる。
【0048】
【0039】なお、正孔注入層18は、非常に薄いか、
又は、第2電極(陰極)21とほぼ近似した金属光沢を
有するので、非発光時には、正孔注入層18が有するパ
ターン形状は、第2電極(陰極)21と対比して視認さ
れず、外観上、正孔注入層18および第2電極(陰極)
21は、基板1、第1電極(陽極)2、有機層19、電
子注入層20を介し、1枚の鏡として視認される。
【0049】
【0040】また、図9は、本発明の第4の実施形態に
おける有機EL素子の主要構造を示す図である。同図に
おいて、(a)は、有機EL素子の概略断面図を示し、
(b)は、有機EL素子の第1電極(陽極)上に所定の
パターンで積層形成される正孔注入層18の一例を示し
たものである。有機EL素子は、同図に示すように、発
光表示パターンに対応したパターンで形成された正孔流
入抑制層24を、第1電極(陽極)2上にほぼ全面積層
形成された正孔注入層27上に形成し、さらに、パター
ン化された正孔流入抑制層24を含む第1電極(陽極)
2上に、先に述べた有機物質からなる正孔輸送層3b、
有機物質からなる発光層3c、有機物質からなる電子輸
送層3d、を備えて構成される有機層19と、電子注入
層20、第2電極(陰極)21とが順次全面にわたって
積層されて形成される。
【0050】
【0041】なお、正孔注入層27は、先に述べた正孔
注入層18と同様に、Pt、CuO等の数オングストロ
ーム〜数十オングストロームの薄膜など、正孔注入効率
の高い材料が用いられる。
【0051】また、正孔流入抑制層24は、SiO2
の数オングストローム〜数十オングストロームの薄膜、
Li、BaO、CaO、SrOなど正孔の注入を妨げる
ものや、正孔流入効率の低い材料が用いられる。
【0052】
【0042】図10に、一例としてSrOを正孔流入抑
制層として用いて形成された有機EL素子の電圧−輝度
特性を示す。同図において、25は、SrOの層厚が
0、即ち正孔流入抑制層が形成されていない場合の素子
の電圧−輝度特性であり、26は、SrOの層厚が20
オングストロームの場合の素子の電圧−輝度特性であ
る。
【0053】
【0043】同図からわかるように、印加電圧が6Vの
場合に、SrOの層厚が0、即ち正孔流入抑制層が形成
されていない場合の素子の輝度は、110cd/m2
あるのに対し、SrOの層厚が20オングストロームの
場合の素子の輝度は、1cd/m2 よりもはるかに小さ
な値となり、CuOの有無による輝度コントラストが1
00対1よりも大きなものとなるので、表示に充分なも
のとなる。
【0054】
【0044】以上により、図9では、発光表示パターン
に対応したパターンで形成された正孔流入抑制層24
を、第1電極(陽極)2上に形成された正孔注入層27
上にさらに積層形成することにより、正孔流入抑制層2
4が形成された領域に対応する、有機層19中の発光層
3cの領域において、正孔の注入効率が低下することに
より、その結果、正孔流入抑制層24が形成されていな
い領域に対応する、有機層19の発光層3cの領域が強
調されて発光表示される。
【0055】
【0045】また、正孔流入抑制層24は、非常に薄い
か、又は、第2電極(陰極)21とほぼ近似した金属光
沢を有するので、非発光時には、正孔流入抑制層24が
有するパターン形状は、第2電極(陰極)21と対比し
て視認されず、外観上、正孔流入抑制層24および第2
電極(陰極)21は、基板1、第1電極(陽極)2、有
機層19、電子注入層20を介し、1枚の鏡として視認
される。
【0056】
【0046】なお、図9では、正孔流入抑制層24を、
正孔注入層27と正孔輸送層3bとの層間において形成
したが、これに限らず、発光層3cと第1電極(陽極)
2の間に積層される各層の任意の層間において形成して
も良い。即ち、発光層3cと正孔輸送層3bとの層間
や、正孔注入層と第1電極(陽極2)との層間において
形成しても同様に有効であり、さらには、以上述べた形
成部位を併用することによって、希望する表示パターン
を形成するようにしても良い。
【0057】
【0047】
【0058】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したため、請
求項1記載の発明によれば、素子が発光する所定の領域
に対応するパターンを有する電子注入層を、発光層と陰
極の間において積層形成したので、素子の発光時には、
陰極から発光層への電子の注入効率を所定の領域に対応
して分布し、電子注入層が有するパターンに対応して発
光表示させて視認することができ、素子の非発光時にお
いては、電子注入層が有するパターンが視認されること
なく、基板、陽極、有機物質からなる発光層、電子注入
層などを介して、陰極面が一様に視認される。したがっ
て、発光時においてのみ、必要な形状が表示され、表示
品位が高いものとなる。
【0059】
【0048】また、請求項2記載の発明によれば、所定
のパターンを有する電子流入抑制層を、発光層と陰極の
間において積層形成したので、素子の発光時には、陰極
から発光層への電子の注入効率が電子流入抑制層が有す
る所定のパターンに対応する領域において低下するよう
に分布し、所定のパターンに対応する領域の発光が抑制
され、パターンが視認することができ、素子の非発光時
においては、電子流入抑制層が有するパターンが視認さ
れることなく、基板、陽極、有機物質からなる発光層、
電子流入抑制層などを介して、陰極面が一様に視認され
る。したがって、発光時においてのみ、必要な形状が表
示され、表示品位が高いものとなる。
【0060】
【0049】また、請求項3記載の発明によれば、素子
が発光する所定の領域に対応するパターンを有する正孔
注入層を、発光層と陽極の間において積層形成したの
で、素子の発光時には、陽極から発光層への正孔の注入
効率を所定の領域に対応して分布し、正孔注入層が有す
るパターンに対応して発光表示させて視認することがで
き、素子の非発光時においては、正孔注入層が有するパ
ターンが視認されることなく、基板、陽極、正孔注入
層、有機物質からなる発光層などを介して、陰極面が一
様に視認され、表示品位が高いものとなる。
【0061】
【0050】また、請求項4記載の発明によれば、所定
のパターンを有する正孔流入抑制層を、発光層と陽極の
間において積層形成したので、素子の発光時には、陽極
から発光層への正孔の注入効率が正孔流入抑制層が有す
る所定のパターンに対応する領域において低下するよう
に分布し、所定のパターンに対応する領域の発光が抑制
され、パターンが視認することができ、素子の非発光時
においては、正孔流入抑制層が有するパターンが視認さ
れることなく、基板、陽極、正孔流入抑制層、有機物質
からなる発光層などを介して、陰極面が一様に視認さ
れ、表示品位が高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における有機EL素子
の主要構造を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における有機EL素子
の電圧−輝度特性の一例である。
【図3】本発明の第2の実施形態における有機EL素子
の主要構造を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態における有機EL素子
の電圧−輝度特性の一例である。
【図5】本発明の第1の実施形態における有機EL素子
の有機発光材料層が有する各層の詳細の一例を示した断
面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における有機EL素子
の有機発光材料層が有する各層の詳細の一例を示した断
面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態における有機EL素子
の主要構造を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における有機EL素子
の電圧−輝度特性の一例である。
【図9】本発明の第4の実施形態における有機EL素子
の主要構造を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施形態における有機EL素
子の電圧−輝度特性の一例である。
【図11】従来の有機EL素子の構造を示す図である。
【符号の説明】
1・・・・・基板 2・・・・・第1電極(陽極) 3・・・・・有機発光材料層 3a・・・・正孔注入層 3b・・・・正孔輸送層 3c・・・・発光層 3d・・・・電子輸送層 4・・・・・電子注入層 5・・・・・第2電極(陰極) 6・・・・・電子注入層が形成されていない場合の素子
の電圧−輝度特性 7・・・・・BaOの層厚が15オングストロームの場
合の素子の電圧−輝度特性 8・・・・・BaOの層厚が5オングストロームの場合
の素子の電圧−輝度特性 9・・・・・基板 10・・・・第1電極(陽極) 11・・・・有機発光材料層 11a・・・正孔注入層 11b・・・正孔輸送層 11c・・・発光層 11d・・・電子輸送層 12・・・・電子流入抑制層 13・・・・第2電極(陰極) 14・・・・電子流入抑制層の厚さが0の場合の素子の
電圧−輝度特性 15・・・・電子流入抑制層を10オングストロームの
膜厚のSiO2 で形成した場合の素子の電圧−輝度特性 16・・・・電子流入抑制層を40オングストロームの
膜厚のBaOで形成した場合の素子の電圧−輝度特性 17・・・・電子注入層 18・・・・正孔注入層 19・・・・有機層 20・・・・電子注入層 21・・・・第2電極(陰極) 22・・・・正孔注入層の厚さが0の場合の素子の電圧
−輝度特性 23・・・・正孔注入層を5オングストロームの膜厚の
CuOで形成した場合の素子の電圧−輝度特性 24・・・・正孔流入抑制層 25・・・・正孔流入抑制層の厚さが0の場合の素子の
電圧−輝度特性 26・・・・正孔流入抑制層を20オングストロームの
膜厚のSrOで形成した場合の素子の電圧−輝度特性 27・・・・正孔注入層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機発光材料を用いた
表示素子である有機エレクトロルミネセンス素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、有機エレクトロルミネセンス素子
(以下有機EL素子という)を用いて所定のパターンを
発光表示する表示素子として、例えば、図11に示すよ
うなものがあった。図11は、従来の有機EL素子の構
造を示す図であり。(a)は、有機EL素子の概略断面
構造図を示し、(b)は、有機EL素子の基板上に所定
のパターンで形成される陽極(ITO)の一例を示した
ものである。
【0003】有機EL素子は、図(a)に示すように、
ガラスなどの透光性を有する基板101上に透光性の陽
極(ITO)102を図11(b)に示すようなパター
ンで形成し、さらにその上に、有機発光材料層103、
陰極104を順次積層し、陽極(ITO)102と陰極
104間に所定の電圧を印加することにより、有機発光
材料層103に順電流を流し、有機発光材料層103
の、陽極(ITO)102と陰極104によって挟持さ
れる部分に順電流を流し、陽極(ITO)102に対応
するパターン形状で発光させて表示していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、陽極と基板
は材料が異なるため、光の反射率、透過率や屈折率が同
一ではなく、したがって、先に述べた従来の有機EL素
子では、両極間に電圧を印加しない場合にも、陽極のパ
ターンのエッジが基板を介して見えてしまうので、発光
させなくても表示パネル上において表示パターンが視認
されてしまう。
【0005】また、有機発光材料層を微小画素として用
いてマトリクス配置させて、必要に応じてこれらの画素
の一部を発光させて種々のパターンを表示させるような
有機EL素子においても、非発光時において画素が全て
視認され、発光時においても発光する画素と共に発光し
ない画素も視認されてしまう。また、透光性基板の透過
率を低下させて非発光時のパターンや画素をマスキング
すると、発光時の発光効率が悪くなるなどといったよう
に表示品位が良くなかった。
【0006】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であり、非発光時に表示パターンが視認されず、発光時
にのみ必要なパターンが視認されるという、表示品位の
高い有機EL素子を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
透光性を有する基板、透光性を有する陽極、陰極、陽極
と陰極間に積層される有機物質からなる発光層と電子注
入層とを備え、陽極及び陰極間に電流を流すことによ
り、所定の領域が発光する有機エレクトロルミネセンス
素子において、電子注入層は、発光層と陰極の間におい
て、所定の領域に対応するパターンを有して積層形成さ
れることを特徴とする。
【0008】また、請求項2記載の発明は、透光性を有
する基板、透光性を有する陽極、陰極、陽極と陰極間に
積層される有機物質からなる発光層を備え、陽極及び陰
極間に電流を流すことにより、所定の領域が発光する有
機エレクトロルミネセンス素子において、発光層と陰極
の間において、所定のパターンを有する電子流入抑制層
を積層形成することにより、所定のパターンに対応する
領域の発光を抑制することを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、透光性を有する基
板、透光性を有する陽極、陰極、陽極と陰極間に積層さ
れる正孔注入層と有機物質からなる発光層とを備え、陽
極及び陰極間に電流を流すことにより、所定の領域が発
光する有機エレクトロルミネセンス素子において、正孔
注入層は、陽極及び発光層の間において、所定の領域に
対応するパターンを有して積層されることを特徴とす
る。
【0010】また、請求項4記載の発明は、透光性を有
する基板、透光性を有する陽極、陰極、陽極と陰極間に
積層される有機物質からなる発光層を備え、陽極及び陰
極間に電流を流すことにより、所定の領域が発光する有
機エレクトロルミネセンス素子において、発光層と陽極
の間において、所定のパターンを有する正孔流入抑制層
を積層形成することにより、所定のパターンに対応する
領域の発光を抑制することを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明は以上のように構成したので、請求項1
記載の発明によれば、素子が発光する所定の領域に対応
するパターンを有する電子注入層を、発光層と陰極の間
において積層形成したので、素子の発光時には、陰極か
ら発光層への電子の注入効率を所定の領域に対応して分
布し、電子注入層が有するパターンに対応して発光表示
させて視認することができ、素子の非発光時において
は、電子注入層が有するパターンが視認されない。
【0012】また、請求項2記載の発明によれば、所定
のパターンを有する電子流入抑制層を、発光層と陰極の
間において積層形成したので、素子の発光時には、陰極
から発光層への電子の注入効率が電子流入抑制層が有す
る所定のパターンに対応する領域において低下するよう
に分布し、所定のパターンに対応する領域の発光が抑制
され、パターンが視認することができ、素子の非発光時
においては、電子流入抑制層が有するパターンが視認さ
れない。
【0013】また、請求項3記載の発明によれば、素子
が発光する所定の領域に対応するパターンを有する正孔
注入層を、発光層と陽極の間において積層形成したの
で、素子の発光時には、陽極から発光層への正孔の注入
効率を所定の領域に対応して分布し、正孔注入層が有す
るパターンに対応して発光表示させて視認することがで
き、素子の非発光時においては、正孔注入層が有するパ
ターンが視認されない。
【0014】また、請求項4記載の発明によれば、所定
のパターンを有する正孔流入抑制層を、発光層と陽極の
間において積層形成したので、素子の発光時には、陽極
から発光層への正孔の注入効率が正孔流入抑制層が有す
る所定のパターンに対応する領域において低下するよう
に分布し、所定のパターンに対応する領域の発光が抑制
され、パターンが視認することができ、素子の非発光時
においては、正孔流入抑制層が有するパターンが視認さ
れない。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の各実施形態について以下
に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態における
有機EL素子の主要構造を示す図である。同図におい
て、(a)は、有機EL素子の概略断面図を示し、
(b)は、有機EL素子の有機発光材料層上に所定のパ
ターンで積層形成される電子注入層の一例を示したもの
である。有機EL素子は、図1(a)に示すように、透
光性を有するガラスなどの基板1上に、例えばITOな
どを用いた第1電極(陽極)2と、発光層が積層された
複数の有機物などの積層体からなる有機発光材料層3
を、順次全面にわたって積層形成される。
【0016】図5は、図1における有機発光材料層3の
各層の詳細の一例を示した断面図であり、有機発光材料
層3は、第1電極(陽極)2上に、正孔注入層3a、有
機物質からなる正孔輸送層3b、TPD/Alqなど
の有機物質からなる発光層3c、有機物質からなる電子
輸送層3dが順次積層されて形成される。
【0017】また、図1(b)に示すように、積層され
た有機発光材料層3上には、所定の表示パターンに対応
する形状にパターニングした電子注入層4を積層形成さ
れる。電子注入層4に用いられる材料としては、Ba
O、SrO、CaOなどの数オングストロームから数十
オングストロームの薄膜、Al−Li合金など、電子注
入効率の高いものを用いる。より具体的には、仕事関数
が約3eV以下の絶縁物であるアルカリ金属、アルカリ
土類金属の酸化物、炭化物、ホウ化物、塩化物の単体も
しくは混合物の数オングストローム〜数十オングストロ
ームの薄膜、アルカリ金属、アルカリ土類金属の単体も
しくは他の金属との合金を用いるのが望ましい。
【0018】次に、電子注入層4を含む有機発光材料層
3上には、第2電極(陰極)5が積層形成される。第2
電極(陰極)5に用いられる材料としては、例えばAl
など、電子注入効率が電子注入層4より低いものを用い
る。
【0019】本発明の第1の実施形態における有機EL
素子は以上のように形成されて構成され、第1電極(陽
極)2と第2電極(陰極)5間に所定の電圧を印加する
と、有機発光材料層3は、電子注入層4が積層形成され
た部分に電子が効率良く注入されるので、明るく発光す
る。一方、電子注入層4が積層形成された部分以外の部
分では、電子がほとんど注入されないので、ほとんど発
光しない。この結果、有機発光材料層3は、電子注入層
4のパターニング形状に対応する形状で明るく発光表示
する。
【0020】なお、非発光時には、電子注入層4は、非
常に薄いか、または、第2電極(陰極)5とほぼ近似し
た金属光沢を有するので、電子注入層4が有する形状
は、第2電極(陰極)5と対比して視認されず、外観
上、電子注入層4および第2電極(陰極)5は、基板
1、第1電極(陽極)2、有機発光材料層3を介し、1
枚の鏡として視認される。
【0021】図2に、一例としてBaOを電子注入層に
用いて形成された有機EL素子の電圧−輝度特性を示
す。同図において、6は、BaOの層厚が0、即ち電子
注入層が形成されていない場合の素子の電圧−輝度特性
であり、7は、BaOの層厚が15オングストロームの
場合の素子の電圧−輝度特性であり、8は、BaOの層
厚が5オングストロームの場合の素子の電圧−輝度特性
である。
【0022】同図からわかるように、印加電圧が6Vの
場合に、BaOの層厚が0、即ち電子注入層が形成され
ていない場合の素子の輝度は、3cd/mであるのに
対し、BaOの層厚が5オングストロームの場合の輝度
は、110cd/mであり、BaOの層厚が15オン
グストロームの場合の輝度は、30cd/mであり、
BaOの層厚が40オングストロームの場合の輝度は、
ほとんど0cd/mに近いものとなる。
【0023】したがって、BaOの層厚がおよそ20オ
ングストローム以下ならば、電子注入層(BaO)の有
無による有機発光材料層3の発光表示の輝度コントラス
トは、ほぼ10対1以上となるので、表示に充分なもの
となり、本発明の第1の実施形態における有機EL素子
を形成することが可能である。
【0024】次に、本発明の第2の実施形態について述
べる。図3は、本発明の第2の実施形態における有機E
L素子の主要構造を示す図である。同図において、
(a)は、有機EL素子の概略断面図を示し、(b)
は、有機EL素子の有機発光材料層上に所定のパターン
で積層形成される電子流入抑制層の一例を示したもので
ある。有機EL素子は、図3(a)に示すように、透光
性を有するガラスなどの基板9上に、例えばITOなど
を用いた第1電極(陽極)10と、例えば、TPD/A
lqからなる有機発光材料層11が、順次全面にわた
って積層形成されている。
【0025】図6は、図3における有機発光材料層11
の詳細の一例を示した断面図であり、有機発光材料層1
1は、第1電極(陽極)10上に、正孔注入層11a、
有機物質からなる正孔輸送層11b、有機物質からなる
発光層11c、有機物質からなる電子輸送層11dが順
次積層されて形成される。また、積層された有機発光材
料層11上には、電子注入層17が全面にわたって積層
形成されている。
【0026】また、図3(b)に示すように、積層され
た電子注入層17上には、所定の表示パターンに対応す
る形状を型抜きしてパターニング形成した電子流入抑制
層12が積層形成される。電子流入抑制層12に用いら
れる材料としては、SiOなどの数十オングストロー
ムの薄膜や、Alなどの電子の注入を妨げるものや、電
子注入効率の低い材料などからなる酸化物、ホウ化物、
塩化物を用いる。
【0027】また、仕事関数が約3eV以下の比較的低
い値を有する材料を用いる場合は、40〜100オング
ストローム程度の膜厚にし、それ以外の材料、例えばM
gO(仕事関数が約3.6eV)、TiO(仕事関数
が約3.9eV)、SiC(仕事関数が約4.5e
V)、VC(仕事関数が約3.9eV)、NbC(仕事
関数が約4.1eV)などを用いる場合は、10〜10
0オングストローム程度の膜厚にすることにより好適な
電子流入抑制層を形成することができる。
【0028】また、電子流入抑制層12を含む電子注入
層17上には、第2電極(陰極)13が積層形成され
る。第2電極(陰極)13に用いられる材料としては、
例えばAl−Li、BaO/Alの積層など、電子注入
効率の高いものを用いる。
【0029】本発明の第2の実施形態における有機EL
素子は以上のように形成されて構成され、第1電極(陽
極)10と第2電極(陰極)13間に所定の電圧を印加
すると、有機発光材料層11は、電子流入抑制層12が
積層形成された領域に覆われた部分には、電子がほとん
ど注入されないので、その部分の発光層11cはほとん
ど発光しない。一方、電子流入抑制層12が積層形成さ
れた領域に覆われていない発光層11cの部分は、電子
が注入されて明るく発光する。この結果、有機発光材料
層11は、電子流入抑制層12の型抜きパターニング形
状に対応する形状で明るく発光表示する。
【0030】なお、電子流入抑制層12は、非常に薄い
か、または、第2電極(陰極)13とほぼ近似した金属
光沢を有するので、非発光時には、電子流入抑制層12
が有する形状は、第2電極(陰極)13と対比して視認
されず、外観上、電子流入抑制層12および第2電極
(陰極)13は、基板9、第1電極(陽極)10、有機
発光材料層11を介し、1枚の鏡として視認される。
【0031】図4に、一例としてSiOおよびBaO
を電子流入抑制層に用いて形成された有機EL素子の電
圧−輝度特性を示す。同図において、14は電子流入抑
制層の厚さが0の場合の素子の電圧−輝度特性であり、
15は電子流入抑制層12を10オングストロームの膜
厚のSiOで形成した場合の素子の電圧−輝度特性で
あり、16は電子流入抑制層12を40オングストロー
ムの膜厚のBaOで形成した場合の素子の電圧−輝度特
性をそれぞれ示す。同図からわかるように、印加電圧が
6Vの場合に、電子流入抑制層が形成されていない場合
の輝度は、100cd/mであるのに対し、SiO
やBaOで電子流入抑制層12が積層形成した素子の有
機発光材料層11の輝度がほとんど0となる。
【0032】以上のように、本発明の上記各実施の形態
において、両極間に電圧が印加されない場合に、有機E
L素子が残留発光する場合は、両極間に逆バイアス電圧
を印加することにより素子の残留発光を押さえることが
でき、有機EL素子は、非発光時には1枚の鏡、発光時
には、鏡に明るく光パターンが表示されるという従来に
ない有機EL素子となる。
【0033】なお、本発明の第2の実施形態において
は、第1電極(陽極)10上に、正孔注入層11a、有
機物質からなる正孔輸送層11b、有機物質からなる発
光層11c、有機物質からなる電子輸送層11dが順次
積層された有機発光材料層11上に電子注入層17がほ
ぼ全面に積層され、さらに電子注入層17上に、所定の
表示パターンに対応する形状を型抜きしてパターニング
形成した電子流入抑制層12を積層して構成したが、電
子流入抑制層12を形成する部位は、これに限らず、発
光層11cと第2電極(陰極)13の間に積層される各
層の任意の層間において形成しても良い。即ち、発光層
11cと電子輸送層11dとの層間や、電子輸送層11
dと電子注入層17との層間において形成しても同様に
有効であり、さらには、以上述べた形成部位を併用する
ことによって、希望する表示パターンを形成するように
しても良い。また、第1の実施形態と第2の実施形態を
併用することによって、希望する表示パターンを形成す
るようにしても良い。
【0034】また、以上の実施形態においては、発光表
示パターンに対応したパターンで形成された電子注入層
又は電子流入抑制層を用いて、第2電極(陰極)から注
入される電子の注入効率を発光表示パターンに応じて分
布させるようにしたが、図7に示す第3の実施形態、図
9に示す第4の実施形態に示すように、パターン化した
電子注入層又は電子流入抑制層を用いる替わりに、発光
表示パターンに対応したパターンで形成された正孔注入
層や正孔流入抑制層を用いることにより、発光層に流入
する正孔の注入効率を発光表示パターンに応じて分布さ
せるようにしても良い。
【0035】図7は、本発明の第3の実施形態における
有機EL素子の主要構造を示す図である。同図におい
て、(a)は、有機EL素子の概略断面図を示し、
(b)は、有機EL素子の第1電極(陽極)上に所定の
パターンで積層形成される正孔注入層18の一例を示し
たものである。有機EL素子は、同図に示すように、発
光表示パターンに対応したパターンで形成された正孔注
入層18を第1電極(陽極)2上に形成し、さらに、パ
ターン化された正孔注入層18を含む第1電極(陽極)
2上に、先に述べた有機物質からなる正孔輸送層3b、
有機物質からなる発光層3c、有機物質からなる電子輸
送層3d、を備えて構成される有機層19と、電子注入
層20、第2電極(陰極)21とが順次全面にわたって
積層されて形成される。なお、電子注入層20、第2電
極(陰極)21に用いられる材料は、それぞれ電子注入
層4、第2電極(陰極)13と同様である。
【0036】したがって、正孔注入層18が形成された
領域に対応する有機層19中の発光層3cの領域におい
て正孔の注入効率が上がることにより、希望するパター
ンで発光表示される。なお、正孔注入層18は、Pt、
CuO等の数オングストローム〜数十オングストローム
の薄膜など、正孔注入効率の高い材料が用いられる。
【0037】図8に、一例としてCuOを正孔注入層と
して用いて形成された有機EL素子の電圧−輝度特性を
示す。同図において、22は、CuOの膜厚が0、即ち
正孔注入層が形成されていない場合の素子の電圧−輝度
特性であり、23は、CuOの膜厚が5オングストロー
ムの場合の素子の電圧−輝度特性である。
【0038】同図からわかるように、印加電圧が6Vの
場合に、CuOの層厚が0、即ち正孔注入層が形成され
ていない場合の素子の輝度は、13cd/mであるの
に対し、CuOの層厚が5オングストロームの場合の素
子の輝度は、110cd/mとなり、CuOの有無に
よる輝度コントラストがほぼ8対1以上となるので、表
示に充分なものとなる。
【0039】なお、正孔注入層18は、非常に薄いか、
又は、第2電極(陰極)21とほぼ近似した金属光沢を
有するので、非発光時には、正孔注入層18が有するパ
ターン形状は、第2電極(陰極)21と対比して視認さ
れず、外観上、正孔注入層18および第2電極(陰極)
21は、基板1、第1電極(陽極)2、有機層19、電
子注入層20を介し、1枚の鏡として視認される。
【0040】また、図9は、本発明の第4の実施形態に
おける有機EL素子の主要構造を示す図である。同図に
おいて、(a)は、有機EL素子の概略断面図を示し、
(b)は、有機EL素子の第1電極(陽極)上に所定の
パターンで積層形成される正孔注入層18の一例を示し
たものである。有機EL素子は、同図に示すように、発
光表示パターンに対応したパターンで形成された正孔流
入抑制層24を、第1電極(陽極)2上にほぼ全面積層
形成された正孔注入層27上に形成し、さらに、パター
ン化された正孔流入抑制層24を含む第1電極(陽極)
2上に、先に述べた有機物質からなる正孔輸送層3b、
有機物質からなる発光層3c、有機物質からなる電子輸
送層3d、を備えて構成される有機層19と、電子注入
層20、第2電極(陰極)21とが順次全面にわたって
積層されて形成される。
【0041】なお、正孔注入層27は、先に述べた正孔
注入層18と同様に、Pt、CuO等の数オングストロ
ーム〜数十オングストロームの薄膜など、正孔注入効率
の高い材料が用いられる。また、正孔流入抑制層24
は、SiO等の数オングストローム〜数十オングスト
ロームの薄膜、Li、BaO、CaO、SrOなど正孔
の注入を妨げるものや、正孔流入効率の低い材料が用い
られる。
【0042】図10に、一例としてSrOを正孔流入抑
制層として用いて形成された有機EL素子の電圧−輝度
特性を示す。同図において、25は、SrOの層厚が
0、即ち正孔流入抑制層が形成されていない場合の素子
の電圧−輝度特性であり、26は、SrOの層厚が20
オングストロームの場合の素子の電圧−輝度特性であ
る。
【0043】同図からわかるように、印加電圧が6Vの
場合に、SrOの層厚が0、即ち正孔流入抑制層が形成
されていない場合の素子の輝度は、110cd/m
あるのに対し、SrOの層厚が20オングストロームの
場合の素子の輝度は、1cd/mよりもはるかに小さ
な値となり、CuOの有無による輝度コントラストが1
00対1よりも大きなものとなるので、表示に充分なも
のとなる。
【0044】以上により、図9では、発光表示パターン
に対応したパターンで形成された正孔流入抑制層24
を、第1電極(陽極)2上に形成された正孔注入層27
上にさらに積層形成することにより、正孔流入抑制層2
4が形成された領域に対応する、有機層19中の発光層
3cの領域において、正孔の注入効率が低下することに
より、その結果、正孔流入抑制層24が形成されていな
い領域に対応する、有機層19の発光層3cの領域が強
調されて発光表示される。
【0045】また、正孔流入抑制層24は、非常に薄い
か、又は、第2電極(陰極)21とほぼ近似した金属光
沢を有するので、非発光時には、正孔流入抑制層24が
有するパターン形状は、第2電極(陰極)21と対比し
て視認されず、外観上、正孔流入抑制層24および第2
電極(陰極)21は、基板1、第1電極(陽極)2、有
機層19、電子注入層20を介し、1枚の鏡として視認
される。
【0046】なお、図9では、正孔流入抑制層24を、
正孔注入層27と正孔輸送層3bとの層間において形成
したが、これに限らず、発光層3cと第1電極(陽極)
2の間に積層される各層の任意の層間において形成して
も良い。即ち、発光層3cと正孔輸送層3bとの層間
や、正孔注入層と第1電極(陽極2)との層間において
形成しても同様に有効であり、さらには、以上述べた形
成部位を併用することによって、希望する表示パターン
を形成するようにしても良い。
【0047】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したため、請
求項1記載の発明によれば、素子が発光する所定の領域
に対応するパターンを有する電子注入層を、発光層と陰
極の間において積層形成したので、素子の発光時には、
陰極から発光層への電子の注入効率を所定の領域に対応
して分布し、電子注入層が有するパターンに対応して発
光表示させて視認することができ、素子の非発光時にお
いては、電子注入層が有するパターンが視認されること
なく、基板、陽極、有機物質からなる発光層、電子注入
層などを介して、陰極面が一様に視認される。したがっ
て、発光時においてのみ、必要な形状が表示され、表示
品位が高いものとなる。
【0048】また、請求項2記載の発明によれば、所定
のパターンを有する電子流入抑制層を、発光層と陰極の
間において積層形成したので、素子の発光時には、陰極
から発光層への電子の注入効率が電子流入抑制層が有す
る所定のパターンに対応する領域において低下するよう
に分布し、所定のパターンに対応する領域の発光が抑制
され、パターンが視認することができ、素子の非発光時
においては、電子流入抑制層が有するパターンが視認さ
れることなく、基板、陽極、有機物質からなる発光層、
電子流入抑制層などを介して、陰極面が一様に視認され
る。したがって、発光時においてのみ、必要な形状が表
示され、表示品位が高いものとなる。
【0049】また、請求項3記載の発明によれば、素子
が発光する所定の領域に対応するパターンを有する正孔
注入層を、発光層と陽極の間において積層形成したの
で、素子の発光時には、陽極から発光層への正孔の注入
効率を所定の領域に対応して分布し、正孔注入層が有す
るパターンに対応して発光表示させて視認することがで
き、素子の非発光時においては、正孔注入層が有するパ
ターンが視認されることなく、基板、陽極、正孔注入
層、有機物質からなる発光層などを介して、陰極面が一
様に視認され、表示品位が高いものとなる。
【0050】また、請求項4記載の発明によれば、所定
のパターンを有する正孔流入抑制層を、発光層と陽極の
間において積層形成したので、素子の発光時には、陽極
から発光層への正孔の注入効率が正孔流入抑制層が有す
る所定のパターンに対応する領域において低下するよう
に分布し、所定のパターンに対応する領域の発光が抑制
され、パターンが視認することができ、素子の非発光時
においては、正孔流入抑制層が有するパターンが視認さ
れることなく、基板、陽極、正孔流入抑制層、有機物質
からなる発光層などを介して、陰極面が一様に視認さ
れ、表示品位が高いものとなる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性を有する基板、透光性を有する陽
    極、陰極、前記陽極と前記陰極間に積層される有機物質
    からなる発光層と電子注入層とを備え、前記陽極及び前
    記陰極間に電流を流すことにより、所定の領域が発光す
    る有機エレクトロルミネセンス素子において、 前記電子注入層は、前記発光層と前記陰極の間におい
    て、前記所定の領域に対応するパターンを有して積層形
    成されることを特徴とする有機エレクトロルミネセンス
    素子。
  2. 【請求項2】 透光性を有する基板、透光性を有する陽
    極、陰極、前記陽極と前記陰極間に積層される有機物質
    からなる発光層を備え、前記陽極及び前記陰極間に電流
    を流すことにより、所定の領域が発光する有機エレクト
    ロルミネセンス素子において、 前記発光層と前記陰極の間において、所定のパターンを
    有する電子流入抑制層を積層形成することにより、前記
    所定のパターンに対応する領域の発光を抑制することを
    特徴とする有機エレクトロルミネセンス素子。
  3. 【請求項3】 透光性を有する基板、透光性を有する陽
    極、陰極、前記陽極と前記陰極間に積層される正孔注入
    層と有機物質からなる発光層とを備え、前記陽極及び前
    記陰極間に電流を流すことにより、所定の領域が発光す
    る有機エレクトロルミネセンス素子において、 前記正孔注入層は、前記陽極及び前記発光層の間におい
    て、前記所定の領域に対応するパターンを有して積層形
    成されることを特徴とする有機エレクトロルミネセンス
    素子。
  4. 【請求項4】 透光性を有する基板、透光性を有する陽
    極、陰極、前記陽極と前記陰極間に積層される有機物質
    からなる発光層を備え、前記陽極及び前記陰極間に電流
    を流すことにより、所定の領域が発光する有機エレクト
    ロルミネセンス素子において、 前記発光層と前記陽極の間において、所定のパターンを
    有する正孔流入抑制層を積層形成することにより、前記
    所定のパターンに対応する領域の発光を抑制することを
    特徴とする有機エレクトロルミネセンス素子。
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