【発明の詳細な説明】
殺菌・殺カビ剤としてのピリジン−3−イミノアルキルエステル
本発明は新規なピリジン−3−イミノアルキルエステル、その製造方法及びそ
の殺菌・殺カビ剤(fungicide)としての使用に関する。
ある種のフェニルイミノ−ピリジン誘導体が殺菌・殺カビ特性を持つことは既
知である(ヨーロッパ特許出願公開第0,008,145号参照)。かくて、例
えば2′,4′−ジクロロフェニルイミノ−C−(イソプロポキシ)−メチル−
3−ピリジンを菌・カビの防除に使用し得る。しかしながら、この化合物の活性
は多くの場合に低い施用割合では完全には満足されない。
式
式中、Rはメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソ
−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ドデシルま
たはメトキシエチルを表わし、そして
R1及びR2は相互に独立してフッ素、塩素、臭素、メチル、メトキシ、トリ
フルオロメチルまたはトリフルオロメトキシを表わす、
の新規なピリジン−3−イミノアルキルエステル並びにその酸付加塩及び金属塩
錯体が見い出された。
更に式(I)のピリジン−3−イミノアルキルエステル、並びにその
酸付加塩及び金属塩錯体は式
式中、R1及びR2は上記の意味を有する、
のイミノ化合物を、適当ならば希釈剤の存在下及び適当ならば酸結合剤の存在下
で式
R−OH (III)
式中、Rは上記の意味を有する、
のアルコールと反応させ、続いて適当ならば酸または金属塩をかくて得られた式
(I)の化合物に加える場合に得られることが見い出された。
最後に、式(I)の新規なピリジン−3−イミノアルキルエステル、並びにそ
の酸付加塩及び金属塩錯体が極めて良好な殺菌・殺カビ特性を持つことが見い出
された。
驚くべきことに、新規な化合物は当業者に既知であり、構造的に最も類似し且
つ同様の特徴を示す化合物より実質的に優れている殺菌・殺カビ効果に特徴があ
る。かくて、新規な化合物はその殺菌・殺カビ特性に関して例えば構造的に関連
し、かつ同様の方向で作用する化合物である2′,4′−ジクロロフェニルイミ
ノ−C−(イソプロポキシ)−メチル−3−ピリジンより優れている。
新規なピリジン−3−イミノアルキルエステルは一般的に式(I)により定義
される。
Rは好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、s−ブ
チル、イソ−ブチル、t−ブチルまたは式
−CH2CH2CH2CH2CH3、−CH(CH3)CH2CH2CH3、−CH(CH2CH3)2、−CH2CH2CH(CH3
)2、−CH(CH3)CH(CH3)2、−C(CH3)2CH2CH3、−CH2CH(CH3)CH2CH3、−CH2C(CH3)3
、
−(CH2)5CH3、−CH(CH3)CH2CH2CH3、−CH(CH2CH3)CH2CH2CH3、−CH2CH(CH3)
CH2CH2CH3、−C(CH3)2CH2CH2CH3、−CH(CH2CH3)CH(CH3)2、−CH(CH3)CH2CH(CH3)2
、−CH2CH2CH2CH(CH3)2、−CH2CH2CH(CH3)CH2CH3、−CH(CH3)CH(CH3)CH2CH3、
−C(CH2CH3)2CH3、−CH(CH3)C(CH3)3、−C(CH3)2CH(CH3)2、−CH2CH2C(CH3)3、
−CH2CH(CH2CH3)CH2CH3、
−(CH2)6CH3、−CH(CH3)CH2CH2CH2CH2CH3、−CH(CH2CH3)CH2CH2CH2CH3、−C
(CH3)2CH2CH2CH2CH3、−CH(CH2CH2CH3)CH(CH3)2、−CH(CH3)CH2CH2CH(CH3)2、−
C(CH3)(CH2CH3)CH(CH3)2、−CH(CH2CH3)C(CH3)3、−CH[CH(CH3)2]2、−CH(CH3)C
H2C(CH3)3、−C(CH2CH3)3、
−(CH2)7CH3、−CH(CH3)(CH2)5CH3、−CH(CH2CH3)(CH2)4CH3、−CH2CH(CH2C
H3)CH2CH2CH2CH3、−CH(CH2CH3)CH(CH3)CH2CH2CH3、−CH(CH3)CH2CH2CH2CH(CH3)2
、−CH2CH(CH2CH2CH3)2、−CH2CH(CH3)CH2C(CH3)3、
の基を表わし、そしてまた
n−ドデシルまたは2−メトキシエチルを表わす。
R1は好ましくはフッ素、塩素、臭素、メチル、メトキシ、トリフルオロメチ
ルまたはトリフルオロメトキシを表わす。
R2は好ましくはフッ素、塩素、臭素、メチル、メトキシ、トリフルオロメチ
ルまたはトリフルオロメトキシを表わす。
また本発明による好適な化合物は酸並びにR、R1及びR2が好適なものとして
上に挙げられた意味を有する式(I)のピリジン−3−イミノアルキルエステル
から生成される付加生成物である。
好適に付加し得る酸にはハロゲン化水素酸例えば塩酸及び臭化水素酸、殊に塩
酸、及び加えてリン酸、硝酸、硫酸、一官能性並び二官能性カルボン酸及びヒド
ロキシカルボン酸例えば酢酸、マレイン酸、コハク酸、フマール酸、酒石酸、ク
エン酸、サリチル酸、ソルビン酸及び乳酸、並びにまたスルホン酸例えばp−ト
ルエンスルホン酸、1,5−ナフタレンジスルホン酸またはカンフルスルホン酸
、並びにまたサッカリン及びチオサッカリンも含まれる。
また好適である本発明による化合物は元素の周期表のII〜IV主族並びにI及び
II及びまたIV〜VIII亜族の金属の塩並びにR、R1及びR2が好適なものとして主
に挙げられる意味を有する式(I)のピリジン−3−イミノアルキルエステルか
ら生成される付加生成物である。
これに関して、銅、亜鉛、マンガン、マグネシウム、スズ、鉄及びニッケルの
塩が殊に好ましい。生理学的に許容される付加生成物を生じさせる酸から誘導さ
れる塩の陰イオンが適する。これに関して殊に好ましい特性の酸はハロゲン化水
素酸例えば塩酸及び臭化水素酸、並びに加えてリン酸、硝酸及び硫酸である。
新規な化合物の例として次の表に示されるピリジン−3−イミノアルキルエス
テルを挙げ得る。
出発物質として塩化ピリジン−3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−イミノ
及びペンタン−3−オールを用いる場合、新規な方法の経路は次式により示し得
る:
新規な方法を行う場合に出発化合物として必要とされるイミノ化合物は式(II
)により一般に定義される。この式において、R1及びR2は好ましくはこれらの
置換基に対して好適なものとして式(I)の新規な化合物の記載に関連して既に
挙げられた意味を有する。
式(II)のイミノ化合物は公知であるか、または原理的に公知である方法によ
り製造し得る(ヨーロッパ特許出願公開第0,008,145号参照)。かくて
、式(II)のイミノ化合物は式
式中、R1及びR2は上記の意味を有する、
のニコチンアミドを適当ならば不活性希釈剤例えば塩化メチレンまたは
1,2−ジクロロエタンの存在下にて10乃至100℃間の温度で塩化チオニル
と反応させることにより得られる。処理は常法に従って行う。
式(IV)のニコチンアミドは公知であるか、または原理的に公知である方法に
より製造し得る(ヨーロッパ特許出願公開第0,008,145号参照)。かく
て、式(IV)のニコチンアミドは式
のニコチン酸をピリジンの存在下にて80乃至120℃間の温度で塩化チオニル
と反応させ、続いて生じる中間体を適当ならば不活性有機希釈剤の存在下にて8
0乃至120℃間の温度で式
のアニリン誘導体と反応させることにより得られる。
また新規な方法を行う場合に出発化合物として必要とされるアルコールは式(
III)により一般に定義される。この式において、Rは好ましくはこの置換基に
対して好適なものとして式(I)の新規な化合物の記載に関連して既に挙げられ
た意味を有する。
式(III)のアルコールは有機化学において十分公知な化合物である。
新規な方法を行う場合の希釈剤としての使用に対し、この特性の反応に通常で
ある全ての不活性有機溶媒が適する。好適に使用し得るものにはエーテル例えば
ジエチルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン及びジオキサン、
並びに加えてニトリル例えばアセトニトリル、並びにまた適当ならばハロゲン化
された脂肪族、環式脂肪族及び芳香族炭化水素例えば塩化メチレン、クロロホル
ム、四塩化炭素、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン及
びクロロベンゼンがある。
新規な方法を行う場合の酸結合剤としての使用に対し、全ての通常の無機また
は有機塩基が適する。好適に使用し得るものにはアルカリ金属またはアルカリ土
金属水酸化物、アミド、アルコラート、炭酸塩及び炭酸水素塩例えば水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、ナトリウムアミド、ナトリウムメチラート、ナトリウ
ムエチラート、カリウムt−ブチラート、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
カルシウム、炭酸水素カリウム及び炭酸水素ナトリウム、並びに加えて第三級ア
ミン例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−
ジメチルアニリン、ピリジン、N−メチルピペリジン、N,N−ジメチルアミノ
ピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロノネン(D
BN)またはジアザビシクロウンデセン(DBU)がある。
新規な方法を行う場合、反応温度は比較的広い範囲内で変え得る。一般に、本
法は−10乃至120℃間、好ましくは0乃至100℃間の温度で行う。
一般に、新規な方法は標準的な圧力下で行う。しかしながらまた、昇圧または
減圧下で行うこともできる。
一般に、新規な方法を行う場合、式(II)のイミノ化合物1モル当り1〜2モ
ルの式(III)のアルコール及び適当ならば1当量または更に過剰の酸結合剤を
用いる。処理は常法に従って行う。一般に、工程は反応混合物を濃縮し、残渣を
水及び水とほとんど混和しない有機溶媒で処理
し、有機相を分離し、この相を適当ならば事前の乾燥後に濃縮し、そして更に適
当ならば残った残渣を再結晶またはクロマトグラフィーにより精製することであ
る。新規な方法を行う場合、式(II)のイミノ化合物はハロゲン化水素酸塩の状
態か、または遊離塩基として使用し得る。新規な方法の特殊な変法において、本
法は式(II)のイミノ化合物のハロゲン化水素酸塩例えば塩酸塩を適当な溶媒例
えばクロロホルム中に懸濁し、これらを続いての処理により水性アルカリ金属塩
基を用いて遊離塩基に転化し、そしてこれらを適当ならば相間移動触媒の存在下
で式(III)のアルコールまたはその塩(アルコラート)と反応させることであ
る。
式(I)の新規なピリジン−3−イミノアルキルエステルは酸付加塩または金
属塩錯体に転化し得る。
好適な酸として新規な酸付加塩の記載に関連して既に挙げられた酸を好ましく
は式(I)の化合物の酸付加塩を製造するために考慮に入れる。
式(I)の化合物の酸付加塩は通常の塩生成方法に従って例えば式(I)の化
合物を適当な不活性溶媒に溶解し、酸例えば塩酸を加え、公知の方法で例えば濾
別することにより単離し、そして適当ならば不活性有機溶媒で洗浄することによ
り精製して簡単に得ることができる。
好適な金属として新規な金属塩錯体の記載に関連して既に挙げられた金属の塩
を好ましくは式(I)の化合物の金属塩錯体を製造するために考慮に入れる。
式(I)の化合物の金属塩錯体は通常の方法に従って例えばアルコール例えば
エタノールに金属塩を溶解し、そして式(I)の化合物の溶液を加える方法によ
り簡単に得ることができる。金属塩錯体は公知の方法で例えばこれらのものを濾
別し、単離し、そして適当ならば再結晶する
ことにより精製し得る。
新規な化合物は強い殺微生物効果(microbicidal effect)を示し、そして殺
菌・殺カビ剤として使用し得る。
作物保護において殺菌・殺カビ剤はプラスモジオフォロミセテス(Plasmodiop
horomycetes)、卵菌類(Oomycetes)、チトリジオミセテス(Chytridiomycetes
)、接合菌類(Zygomycetes)、嚢子菌類(Ascomycetes)、担子菌類(Basidomy
cetes)、及び不完全菌類(Deuteromycetes)を防除する際に用いられる。
上記の一般的な菌類に含まれる菌・カビ及びバクテリアの病気のある病原体を
例として次に挙げることができるが、しかし、決してこれに限定されるものでは
ない:
キサントモナス(Xanthomonas)種例えばキサントモナス・オリザエ(Xanthom
onas oryzae);
プソイドモナス(Pseudomonas)種例えばプソイドモナス・ラクリマンス(Pse
udomonas lachrymans);
エルウィニア(Erwinia)種例えばエルウィニア・アミロボラ(Erwinia amylo
vora);
ピチウム(Pythium)種例えば苗立枯病(Pythium ultimum);
フィトフトラ(Phytophthora)種例えば疫病(Phytophthora infestans);
プソイドペロノスポラ(Pseudoperonospora)種例えばべと病(Pseudoperonos
pora humuliまたはPseudoperonospora cubensis);
プラスモパラ(Plasmopara)種例えばべと病(Plasmopara viticola);
ペロノスポラ(Peronospora)種例えばべと病(Peronospora pisiま
たはP.brassicae);
エリシフェ(Erysiphe)種例えばうどんこ病(Erysiphe graminis);
スファエロセカ(Sphaerotheca)種例えばうどんこ病(Sphaerotheca fuligin
ea);
ポドスフェラ(Podosphaera)種例えばうどんこ病(Podosphaera leucotricha
);
ベンチュリア(Venturia)種例えば黒星病(Venturia inaequalis);
ピレノホラ(Pyrenophora)種例えば網斑病(Pyrenophora teresまたはP.gra
minea)(分生胞子器型:Drechslera、同義:Helminthosporium);
コクリオボルス(Cochliobolus)種例えば斑点病(Cochliobolus sativus)(
分生胞子器型:Drechslera、同義:Helminthosporium);
ウロミセス(Uromyces)種例えばさび病(Uromyces appendiculatus);
プシニア(Puccinia)種例えば赤さび病(Puccinia recondita);
ふすべ菌属(Tilletia)種例えば網なまぐさ黒穂病(Tilletia caries);
黒穂病(Ustilago)種例えば裸黒穂病(Ustilago nudaまたはUstilago avenae
);
ペリキュラリア(Pellicularia)種例えば紋枯病(Pellicularia sasakii);
ピリキュラリア(Pyricularia)種例えばいもち病(Pyricularia oryzae);
フーザリウム(Fusarium)種例えばフーザリウム・クルモルム(Fusarium cul
morum);
灰色かび属(Botrytis)種例えば灰色かび病(Botrytis cinerea);
セプトリア(Septoria)種例えばふ枯病(Septoria nodorum);
レプトスフェリア(Leptosphaeria)種例えばレプトスフェリア・ノドルム(L
eptosphaeria nodorum);
セルコスポラ(Cercospora)種例えばセルコスポラ・カネセンス(Cercospora
canescens);
アルテルナリア(Alternaria)種例えば黒斑病(Alternaria brassicae);
プソイドセルコスポレラ(Pseudocercosporella)種例えばプソイドセルコス
ポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides)。
植物の病気を防除する際に必要な濃度で、本活性化合物の植物による良好な許
容性があるために、植物の地上部分、生長増殖茎及び種子、並びに土壌の処理が
可能である。
新規な活性化合物はイネのいもち病(Pyricularia oryzae)を防除し、そして
穀物の病気例えばレプトスフェリア・ノドルム(Leptosphaerianodorum)、斑点
病(Cochliobolus sativus)、網斑病(Pyrenophora teres)及びエリシフェ(E
rysiphe)種を防除するために殊に適する。
新規な化合物は普通の組成物例えば、溶液、乳液、懸濁剤、粉剤、包沫剤、塗
布剤、顆粒、エアロゾル、種子用の重合物質中の極く細かいカプセル及びコーテ
ィング組成物または、ULV調製物に変えることができる。これらの調製物は公
知の方法において、例えば活性化合物を伸展剤、即ち液体溶媒、加圧下で液化し
た気体及び/または固体の担体と随時表面活性剤、即ち乳化剤及び/または分散
剤及び/または発泡剤と混合して製造される。また伸展剤として水を用いる場合
、例えば補助溶媒
として有機溶媒を用いることもできる。液体溶媒として、主に、芳香族炭化水素
例えばキシレン、トルエンもしくはアルキルナフタレン、塩素化された芳香族も
しくは脂肪族炭化水素例えばクロロベンゼン、クロロエチレンもしくは塩化メチ
レン、脂肪族炭化水素例えばシクロヘキサン、またはパラフイン例えば鉱油留分
、アルコール例えばブタノールもしくはグリコール並びにそのエーテル及びエス
テル、ケトン例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンも
しくはシクロヘキサノン、或いは強い有極性溶媒例えばジメチルホルムアミド及
びジメチルスルホキシド並びに水が適している。液化した気体の伸展剤または担
体とは、常温及び常圧では気体である液体を意味し、例えばハロゲン化された炭
化水素並びにブタン、プロパン、窒素及び二酸化炭素の如きエアロゾル噴射基剤
である。適当な固体の担体として、例えば粉砕した天然鉱物、例えばカオリン、
クレイ、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モントモリロナイト、ま
たはケイソウ土並びに粉砕した合成鉱物例えば高度に分散したケイ酸、アルミナ
及びシリケートが適している。粒剤に対する固体の担体として、粉砕し且つ分別
した天然岩、例えば方解石、大理石、軽石、海泡石及び白雲石並びに無機及び有
機のひきわり合成顆粒及び有機物質の顆粒例えばおがくず、やしがら、トウモロ
コシ穂軸及びタバコ茎が適している。乳化剤及び/または発泡剤として非イオン
性及び陰イオン性乳化剤例えばポリオキシエチレン−脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレン脂肪族アルコールエーテル例えばアルキルアリールポリグリコールエ
ーテル、アルキルスルホネート、アルキルスルフェート、アリールスルホネート
並びにアルブミン加水分解生成物が適している。分散剤として、例えばリグニン
スルファイト廃液及びメチルセル
ロースが適している。
接着剤例えばカルボキシメチルセルロース並びに粉状、粒状または格子状の天
然及び合成重合体例えばアラビアゴム、ポリビニルアルコール及びポリビニルア
セテート並びに天然リン脂質、例えばセファリン及びレクチン、及び合成リン脂
質を組成物に用いることができる。他の添加物は鉱油及び植物油であることがで
きる。
着色剤例えば無機顔料、例えば酸化鉄、酸化チタン及びプルシアンブルー並び
に有機染料例えばアリザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料、並び
に微量の栄養剤例えば鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブテン及び亜
鉛の塩を用いることができる。
調製物は一般に活性化合物0.1乃至95重量%間、好ましくは0.5乃至90
重量%間を含有する。
殺菌・殺カビ剤として用いる場合、新規な活性化合物はその調製物中でそのま
まで、及び例えばこの方法により作用のスペクトルを広げるか、または耐性の発
展を防止するために公知の殺菌・殺カビ剤、殺バクテリア剤(bactericides)、
殺ダニ剤(acaricides)、殺線虫剤(nematicides)または殺虫剤との混合物の
状態で使用し得る。多くの場合、相乗効果が次に得られ、即ち混合物の活性は個
々の成分の活性より大きい。
次の化合物が混合物に対して好適である:
殺菌・殺カビ剤:
2−アミノブタン;2−アニリノ−4−メチル−6−シクロプロピル−ピリミ
ジン;2′,6′−ジブロモ−2−メチル−4′−トリフルオロメトキシ−4′
−トリフルオロ−メチル−1,3−チアゾール−5−カルボキシアニリド;2,
6−ジクロロ−N−(4−トリフルオロメチ
ルベンジル)−ベンズアミド;(E)−2−メトキシイミノ−N−メチル−2−
(2−フェノキシフェニル)−アセトアミド;硫酸8−ヒドロキシキノリン;(
E)−2−{2−[6−(2−シアノフェノキシ)−ピリミジン−4−イルオキ
シ]フェニル}−3−メトキシアクリル酸メチル;(E)−メトキシイミノ[ア
ルファ−(o−トリルオキシ)−o−トリル]酢酸メチル;2−フェニルフェノ
ール(OPP)、アルジモルフ、アムプロピルフォス、アニラジン、アザコナゾ
ール、ベナラキシル、ベノダニル、ベノミル、ビナバクリル、ビフェニル、ビテ
ルタノール、ブラスチシジン−S、ブロムコナゾール、ブピリメート、ブチオベ
ート、カルシウムポリスルフィド、カプタフォル、カプタン、カルベンダジム、
カルボキシン、キノメチオネート、クロロネブ、クロロピクリン、クロロタロニ
ル、クロゾリネート、クフラネブ、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロフ
ラム、ジクロロフェン、ジクロブトラゾール、ジクロフルアニド、ジクロメジン
、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジメチリモル、ジメ
トモルフ、ジニコナゾール、ジノカップ、ジフェニルアミン、ジピリチオン、ジ
タリムフォス、ジチアノン、ドジン、ドラゾキソロン、エディフェンフォス、エ
ポキシコナゾール、エチリモル、エトリジアゾール、フェナリモル、フェンブコ
ナゾール、フェンフラム、フェニトロパン、フェンピクロニル、フェンプロピジ
ン、フェンプロピモルフ、酢酸フェンチン、フェンチンヒドロキシド、フェルバ
ム、フェリムゾン、フルアジナム、フルジオキソニル、フルオロミド、フルキン
コナゾール、フルシラゾール、フルスルファミド、フルトラニル、フルトリアフ
ォル、フォルペット、フォセチル−アルミニウム、フタリド、フベリダゾール、
フララキシル、フルメシクロッ
クス、グアザチン、ヘキサクロロベンゼン、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール
、イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジン、イプロベンフォス(IB
P)、イプロジオン、イソプロチオラン、カスガマイシン、銅調製物例えば水酸
化銅、ナフテン酸銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、酸化銅、オキシン−銅及びボルド
−混合物、マンカッパー、マンコゼブ、マネブ、メパニピリム、メプロニル、メ
タラキシル、メトコナゾール、メタスルホカルブ、メトフロキサム、メチラム、
メトスルホバックス、ミクロブタニル、ニッケルジメチルジチオカルバメート、
ニトロタル−イソプロピル、ヌアリモル、オフレース、オキサジキシル、オキサ
モカルブ、オキシカルボキシン、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ペンシクロ
ン、フォスジフェン、ピマリシン、ピペラリン、ポリオキシン、プロベナゾール
、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ、プロピコナゾール、プロピネ
ブ、ピラゾフォス、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピロキロン、キントゼン
(PCNB)、硫黄及び硫黄調製物、テブコナゾール、テクロフタラム、テクナ
ゼン、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チシオフェン、チオファネート−
メチル、チラム、トルクロフォス−メチル、トリルフルアニド、トリアジメフォ
ン、トリアジメノール、トリアゾキシド、トリクラミド、トリシクラゾール、ト
リデモルフ、トリフルミゾール、トリホリン、トリチコナゾール、バリダマイシ
ンA、ビンクロゾリン、ジネブ、ジラム。
殺バクテリア剤:
ブロノポル、ジクロロフェン、ニトラピリン、ニッケルジメチルジチオカルバ
メート、カスガマイシン、オクチリノン、フランカルボン酸、オキシテトラサイ
クリン、プロベナゾール、ストレプトマイシン、テク
ロフタラム、硫酸銅及び他の銅調製物。
殺虫剤/殺ダニ剤/殺線虫剤:
アバメクチン、AC 303 630、アセフェート、アクリナトリン、アラ
ニカルブ、アルジカルブ、アルファメトリン、アミトラズ、アベルメクチン、A
Z 60541、アザジラクチン、アジンフォスA、アジンフォスM、アザサイ
クロチン、バシルス・ツリンジエンシス(Bacillus thuringiensis)、ベンジ
オカルブ、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ベタシルトリン、ビフェントリン
、BPMC、ブロフェンブロックス、ブロモフォスA、ブフェンカルブ、ブプロ
フェジン、ブトカルボキシン、ブチルピリダベン、カズサフォス、カルバリル、
カルボフラン、カルボフェノチオン、カルボスルファン、カータップ、CGA
157 419、CGA 184 699、クロエトカルブ、クロエトキシフォ
ス、クロルフェンビンフォス、クロルフルアズロン、クロルメフォス、クロルピ
リフォス、クロルピリフォスM、シス−レスメトリン、クロシトリン、クロフェ
ンテジン、シアノフォス、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シ
ヘキサチン、シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、デメトンM、デメ
トンS、デメトン−S−メチル、ジアフェンチウロン、ジアジノン、ジクロフェ
ンチオン、ジクロルボス、ジクリフォス、ジクロトフォス、ジエチオン、ジフル
ベンズロン、ジメトエート、ジメチルビンフォス、ジオキサチオン、ジスルホト
ン、エジフェンフォス、エマメクチン、エスフェンバレレート、エチオフェンカ
ルブ、エチオン、エトフェンプロックス、エトブロフォス、エトリムフォス、フ
ェナミフォス、フェナザキン、フェンブタチンオキシド、フェニトロチオン、フ
ェノブカルブ、フェノチオカルブ、フェノキシカ
ルブ、フェンプロパトリン、フェンピラド、フェンピロキシメート、フェンチオ
ン、フェンチオン、フェンバレレート、フイプロニル、フルアジナム、フルシク
ロクスロン、フルシトリネート、フルフェノクスロン、フルフェンプロクス、フ
ルバリネート、フォノフォス、フォルモチオン、フォスチアゼート、フブフェン
プロクス、フラチオカルブ、HCH、ヘプテノフォス、ヘキサフルムロン、ヘキ
シチアゾックス、イミダクロプリド、イプロベンフォス、イサゾフォス、イソフ
ェンフォス、イソプロカルブ、イソキサチオン、イベルメクチン、ラムダ−シハ
ロトリン、ルフェヌロン、マラチオン、メカルバム、メルビンフォス、メスルフ
ェンフォス、メタアルデヒド、メタアクリフォス、メタアミドフォス、メチダチ
オン、メチオカルブ、メトミル、メトルカルブ、ミルベメクチン、モノクロトフ
ォス、モキシデクチン、ナレド、NC 184、NI 25、ニテンピラム、オ
メトエート、オキサミル、オキシデメトンM、オキシデプロフォス、パラチオン
A、パラチオンM、パーメトリン、フェントエート、フォレート、フォサロン、
フォスメット、フォスファムロン、フォキシム、ピリミカルブ、ピリミフォスM
、ピリミフォスA、プロフェノフォス、プロメカルブ、プロパフォス、プロポク
スル、プロチオフォス、プロチオホス、プロトエート、ピメトロジン、ピラクロ
フォス、ピラダフェンチオン、ピレスメトリン、ピレトラム、ピリダベン、ピリ
ミジフェン、ピリプロキシフェン、キナルフォス、RH 5992、サリチオン
、セブフォス、シラフルオフェン、スルフォテップ、スルプロフォス、テブフェ
ノジド、テブフェンピラド、テブピリムフォス、テフルベンズロン、テフルトリ
ン、テメフォス、テルバム、テルブフォス、テトラクロルビンフォス、チアフェ
ノックス、チオジカルブ、チオファ
ノックス、チオメトン、チオナジン、ツリンジエンシン、トラロメトリン、トリ
アラテン、トリアゾフォス、トリアズロン、トリクロルフオン、トリフルムロン
、トリメタカルブ、バミドチオン、XMC、キシリルカルブ、YI 5301/
5302、ゼータメトリン。
他の公知の活性化合物例えば除草剤または肥料及び生長調節剤との混合物も可
能である。
本活性化合物はそのままで、その調製物の形態或いは該調製物から調製した使
用形態、例えば調製済液剤、乳化可能濃厚剤、乳剤、泡末剤、懸濁剤、水和剤、
塗布剤、可溶性粉剤、粉剤及び粒剤の形態で使用することができる。これらのも
のは普通の方法において、例えば液剤散布、スプレー、アトマイジング、粒剤散
布、粉剤散布、フォーミング(foaming)、はけ塗り等によって施用される。更
に、超低容量法に従って活性化合物を施用するか、或いは活性化合物の調製物ま
たは活性化合物自体を土壌中に注入することができる。また植物の種子を処理す
ることもできる。
新規な化合物を用いる場合、施用の割合は施用の特性に依存して比較的広い範
囲にわたって変え得る。かくて植物の部分を処理する場合、施用形態における活
性化合物濃度は実質的な範囲内で変えることができる。一般に濃度は1乃至0.
0001重量%、好ましくは0.5乃至0.001重量%間である。種子を処理す
る際には、一般に種子1kg当り0.001〜50g、好ましくは0.01〜10
gの活性化合物を必要とする。土壌を処理する際には、一般に作用場所に0.0
0001〜0.1重量%、好ましくは0.0001〜0.02重量%の活性化合物
濃度を必要とする。
新規な化合物の製造及び使用は次の実施例から知り得る。
製造実施例
実施例1
80%水素化ナトリウム6.0g(0.2モル)を室温で10分間撹拌により3
−ペンタノール290mlに溶解した。塩化ピリジン−3−(2,4−ジクロロ
−フェニル)−イミノ42.8g(0.15モル)を0℃で加え、続いて反応混合
物を室温で16時間撹拌した。その後、このものを減圧下で溶媒を除去すること
により濃縮した。残った残渣を水及び酢酸エチルで処理した。有機相を分別し、
そして減圧下で溶媒を除去することにより濃縮した。残った残渣をt−ブチルメ
チルエーテル:石油エーテル=1:1を用いてシリカゲル上でクロマトグラフに
かけた。減圧下で溶離液を濃縮することによりピリジン−3−(2,4−ジクロ
ロ−フェニル)−イミノ3−ペンチルエステル25g(理論値の49.4%)が
得られた。1
H−NMRスペクトル(CDCl3/TMS)
δ=1.004/1.029/1.053(6H);1.757−1.874(4H
);5.176/5.196/5.216(1H);6.588/6.617(1H
);7.017−7.053(1H);7.166−7.195(1H);7.21
1/7.268(1H);7.55
−7.589(1H);8.544−8.593(1H)
出発物質の製造:
ニコチン酸2,4−ジクロロ−アニリド355.1g(1.329モル)及び塩
化チオニル2214.8g(18.62モル)からなる混合物を2時間還流下で加
熱した。その後、過剰の塩化チオニルを留去し、そして残った残渣をクロロホル
ムに溶解した。生じた混合物を氷冷した炭酸ナトリウムの水溶液[水1.8l中
の全体で184g(1.76モル)の炭酸ナトリウム]と共に振盪することによ
り数回抽出した。減圧下で溶媒を除去することにより有機相を濃縮した。この方
法で、塩化ピリジン−3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−イミノ379.6g
(理論値の100%)が得られた。1
H−NMRスペクトル(CDCl3/TMS)
δ=6.932/6.960(1H);7.265−7.319(1H);7.42
5−7.495(2H);8.416−8.456(1H);8.786−8.80
7(1H);9.387/9.394(1H)ppm。
塩化チオニル166.6g(1.4モル)を撹拌し、そして冷却しながら混合物
の温度が50℃を越えないようにニコチン酸172.2g(1.4モル)及びピリ
ジン221.2g(2.8モル)からなる混合物に滴加した。添加が完了した後、
混合物を100℃で更に1時間加熱した。次にこのものを30℃に冷却し、そし
て2,4−ジクロロアニリン226.8g(1.4モル)をこの温度で撹拌しなが
ら加えた。100℃で更に1時間撹拌した後、反応混合物を水1.75l中の炭
酸カリウム193.6g(1.4モル)の氷冷溶液中に注いだ。酢酸エチルを加え
、そして固体を吸引濾過した。更にまた吸引濾過した固体を有機相を濃縮した場
合に分別した。ニコチン酸2,4−ジクロロアニリド355.1g(理論値の95
%)が得られた。1
H−NMRスペクトル(CDCl3/TMS)
δ=7.482−7.519(1H);7.6−7.656(2H);7.751−
7.759(1H);8.344−8.412(1H);8.797−8.854(
1H);9.154−9.162(1H);10.424(1H)ppm。
また下の表2に示す式(I)の化合物を前記の方法により製造した。
使用例
次の使用例において、下記の式を有する化合物を比較物質として用いた:
(ヨーロッパ特許出願公開第0,008,145号に開示)
実施例A
レプトスフェリア・ノドルム(Leptosphaeria nodorum)試験(小麦)/保護
溶 媒:N−メチルピロリドン10重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル0.6重量部
活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合物1重量部を上記量の
溶媒及び乳化剤と混合し、そしてこの濃厚剤を水で希釈して所望の濃度にした。
保護活性を試験するために、若い植物に活性化合物の調製物を所定の施用割合
で噴霧した。
噴霧コーティングが乾燥した後、植物にレプトスフェリア・ノドルム(Leptos
phaeria nodorum)の胞子濃縮液を噴霧した。植物を培養室に20℃及び相対湿
度100%で48時間置いた。
植物を約15℃の温度及び約80%の相対湿度で温床中に置いた。
評価を接種10日後に行った。
この試験において、実施例1に示す新規な化合物は250g/haの
施用割合で100%の効能を示し、一方比較物質(A)は50%の効能を示した
。
その結果を表Aに示す。
実施例B
うどんこ病(Sphaerotheca)試験(キュウリ)/保護
溶 媒:アセトン4.7重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル0.3重量部
活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合物1重量部を
上記量の溶媒及び乳化剤と混合し、そしてこの濃厚剤を水で希釈して所望の濃度
にした。
保護活性を試験するために、若い植物に活性化合物の調製物をしたたり落る程
度にぬれるまで噴霧した。噴霧コーティングが乾燥した後、植物にうどんこ病(
Sphaerotheca fuliginea)菌・カビの分生胞子器をまぶした。
次に植物を23〜24℃及び約75%の相対湿度で温床中に置いた。
評価を接種10日後に行った。
この試験において、実施例1〜7に示す新規な化合物は25ppmの噴霧液中
での活性化合物濃度で60%またはそれ以上の効能を示し、一方比較物質(A)
は37%の効能を示した。
その結果を表Bに示す。
実施例C
うどんこ病(Podosphaera)試験(リンゴ)/保護
溶 媒:アセトン4.7重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル0.3重量部
活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合物1重量部を上記量の
溶媒及び乳化剤と混合し、そしてこの濃厚物を水で希釈して所望の濃度にした。
保護活性を試験するために、若い植物に活性化合物の調製物をしたたり落る程
度にぬれるまで噴霧した。噴霧コーティングが乾燥した後、植物にリンゴうどん
こ病の病原菌(Podosphaera leucotricha)の分生胞子器をまぶした。
次に植物を23℃及び約70%の相対湿度で温床中に置いた。
評価を接種10日後に行った。
この試験において、実施例1、2、4、5及び7に示す新規な化合物は25p
pmの噴霧液中の活性化合物濃度で70%より高い効能を示し、一方比較物質は
いずれの効果も示さなかった。
その結果を表Cに示す。
実施例D
うどんこ病(Sphaerotheca)試験(キュウリ)/保護
溶 媒:アセトン4.7重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル0.3重量部
活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合物1重量部を上記量の
溶媒及び乳化剤と混合し、そしてこの濃厚剤を水で希釈して所望の濃度にした。
保護活性を試験するために、若い植物に活性化合物の調製物をしたたり落る程
度にぬれるまで噴霧した。噴霧コーティングが乾燥した後、植物にうどんこ病(
Sphaerotheca fuliginea)菌・カビの分生胞子器をまぶした。
次に植物を23〜24℃及び約75%の相対湿度で温床中に置いた。
評価を接種10日後に行った。
活性化合物、活性化合物濃度及び実験結果を次の表に示す。
実施例E
うどんこ病(Podosphaera)試験(リンゴ)/保護
溶 媒:アセトン4.7重量部
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル0.3重量部
活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合物1重量部を上記量の
溶媒及び乳化剤と混合し、そしてこの濃厚物を水で希釈して所望の濃度にした。
保護活性を試験するために、若い植物をしたたり落る程度にぬれるまで活性化
合物の調製物を噴霧した。噴霧コーティングが乾燥した後、植物にリンゴうどん
こ病の病原菌(Podosphaera leucotrichia)の分生胞子器をまぶすことにより接
種した。
次に植物を23℃及び約70%の相対湿度で温床中に置いた。
活性化合物、活性化合物濃度及び実験結果を次の表に示す。
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TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA,
CN,CZ,FI,HU,JP,KR,KZ,LK,M
X,NO,NZ,PL,RO,RU,SK,UA,US
(72)発明者 シユテンツエル, クラウス
ドイツ連邦共和国デー−40595デユツセル
ドルフ・ゼーゼナーシユトラーセ17
(72)発明者 デーネ, ハインツ−ビルヘルム
ドイツ連邦共和国デー−53125ボン・チヤ
ールズ−ビマー−シユトラーセ15