JPH1050077A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH1050077A
JPH1050077A JP9125004A JP12500497A JPH1050077A JP H1050077 A JPH1050077 A JP H1050077A JP 9125004 A JP9125004 A JP 9125004A JP 12500497 A JP12500497 A JP 12500497A JP H1050077 A JPH1050077 A JP H1050077A
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JP
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source
mosfet
circuit
gate
voltage
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JP9125004A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Shoji
和良 庄司
Tadashi Muto
匡志 武藤
Yasuro Kubota
康郎 窪田
Shinji Nabeya
慎二 鍋谷
Koichi Seki
浩一 関
Kazuto Izawa
和人 伊澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消去動作に伴う信頼性の低下を防止した不揮
発性半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】 不揮発性半導体記憶素子のコントロール
ゲートが結合されたワード線と、上記不揮発性半導体記
憶素子のソースが結合されるソース線との間に選択的に
高電圧を作用させてフローティングゲートに蓄積された
電荷をソース線側に引き抜いて消去を行うとき、不揮発
性半導体記憶素子のソースが結合されるソース線の電位
を低電圧から徐々に高電圧に上昇させるランプレートを
持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、不揮発性半導体
記憶装置に関し、例えば1素子/1ビット構成の電気的
に書き換え可能なフローティングゲート型不揮発性記憶
装置に利用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1素子/1ビット構成の書き換え可能な
フローティングゲート型不揮発性記憶装置の消去方法に
関しては、例えば、アイ・エス・エス・シー・シー 8
8 ダイジェスト オブ テクニカル ペーパーズ、頁
132-133 ( ISSCC 88 Digest ofTechnical Papers PP132
-133)において論じられているように、EPROM(イ
レーザブル&プログラマブル・リード・オンリー・メモ
リ)と同様に全ビット共通のソース線に高電圧を印加し
て消去を行うものである。そして、この消去用の高電圧
は外部電源を直接印加するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のフローティング
ゲート型不揮発性記憶装置では、ソース線が全ビット共
通であるために、消去モードとしては一括消去の単一モ
ードであり部分的な消去ができない。また、その消去動
作のときに、ソース線に外部電源を直接印加するもので
あるため、ソース線の電位の立ち上がりが急峻となり、
不揮発性半導体記憶素子のフローティングゲートとソー
スとの間の高い電界が加わることとなり、フローティン
グゲートとソース間の絶縁膜等を劣化ないし破壊させる
虞れがあり、情報保持動作の信頼性に重大な悪影響を与
える。
【0004】この発明の目的は、消去動作に伴う信頼性
の低下を防止した不揮発性半導体記憶装置を提供するこ
とにある。この発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らか
になるであろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、不揮発性半導体記憶素子の
コントロールゲートが結合されたワード線と、上記不揮
発性半導体記憶素子のソースが結合されるソース線との
間に選択的に高電圧を作用させてフローティングゲート
に蓄積された電荷をソース線側に引き抜いて消去を行う
とき、不揮発性半導体記憶素子のソースが結合されるソ
ース線の電位を低電圧から徐々に高電圧に上昇させるラ
ンプレートを持たせる。
【0006】上記した手段によれば、ソース線の分割又
はワード線の分割に応じて部分的な消去が可能となり、
消去用の高電圧としてランプレートを持たせるものであ
るため、フローティングゲートとソースとの間に過度の
強電界が作用するのを防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1には、この発明が適用された
EEPROMのメモリアレイ部の一実施例の回路図が示
されている。同図の各回路素子は、特に制限されない
が、公知のCMOS(相補型MOS)集積回路の製造技
術によって、1個の単結晶シリコンのような半導体基板
上において形成される。以下の説明において、/は図面
において信号に付されたロウレベルがアクティブレベル
であることを表す論理記号のオーバーバーに対応してい
る。
【0008】特に制限されないが、集積回路は、単結晶
P型シリコンからなる半導体基板に形成される。Nチャ
ンネルMOSFETは、かかる半導体基板表面に形成さ
れたソース領域、ドレイン領域及びソース領域とドレイ
ン領域との間の半導体基板表面に薄い厚さのゲート絶縁
膜を介して形成されたポリシリコンからなるようなゲー
ト電極から構成される。PチャンネルMOSFETは、
上記半導体基板表面に形成されたN型ウェル領域に形成
される。これによって、半導体基板は、その上に形成さ
れた複数のNチャンネルMOSFETの共通の基板ゲー
トを構成し、回路の接地電位が供給される。N型ウェル
領域は、その上に形成されたPチャンネルMOSFET
の基板ゲートを構成する。PチャンネルMOSFETの
基板ゲートすなわちN型ウェル領域は、電源電圧Vccに
結合される。
【0009】あるいは、集積回路は、単結晶N型シリコ
ンからなる半導体基板上に形成してもよい。この場合、
NチャンネルMOSFETと不揮発性記憶素子はP型ウ
ェル領域に形成され、PチャンネルMOSFETはN型
基板上に形成される。
【0010】特に制限されないが、この実施例のEEP
ROMは、外部端子から供給されるX,Yアドレス信号
AX,AYを受けるアドレスバッファを通して形成され
た相補アドレス信号がアドレスデコーダDCRに供給さ
れる。同図では、アドレスバッファとアドレスデコーダ
とが同じ回路ブロックXADB・DCR,YADB・D
CRとしてそれぞれ示されている。特に制限されない
が、上記アドレスバッファXADB,YADBは、内部
チップ選択信号ceにより活性化され、外部端子からの
アドレス信号AX,AYを取り込み、外部端子から供給
されたアドレス信号と同相の内部アドレス信号と逆相の
アドレス信号とからなる相補アドレス信号を形成する。
【0011】ロウ(X)アドレスデコーダ(X)DCR
は、アドレスバッファXADBの相補アドレス信号に従
ったメモリアレイM−ARYのワード線Wの選択信号を
形成する。
【0012】カラム(Y)アドレスデコーダ(Y)DC
Rは、アドレスバッファYADBの相補アドレス信号に
従ったメモリアレイM−ARYのデータ線Dの選択信号
を形成する。
【0013】上記メモリアレイM−ARYは、コントロ
ールゲートとフローティングゲートを有するスタックド
ゲート構造の記憶素子(不揮発性メモリ素子・・MOS
FETQ1〜Q6)と、ワード線W1,W2・・・、及
びデータ線D1〜Dnとにより構成されている。上記記
憶素子は、特に制限されないが、EPROMの記憶素子
と類似の構造とされる。ただし、その消去動作が後述す
るようにフローティングゲートとソース線に結合される
ソース間のトンネル現象を利用して電気的に行われる点
が、従来の紫外線を用いたEPROMの消去方法と異な
る。
【0014】メモリアレイM−ARYにおいて、同じ行
に配置された記憶素子Q1〜Q3(Q4〜Q6)のコン
トロールゲートは、それぞれ対応するワード線W1(W
2)に接続され、同じ列に配置された記憶素子Q1,Q
4〜Q3,Q6のドレインは、それぞれ対応するデータ
線D1〜Dnに接続されている。上記記憶素子のソース
は、ソース線CS1なしいCSnに結合される。すなわ
ち、この実施例では、1つのメモリアレイM−ARYに
おいて、部分的な消去を可能にするために、マトリック
ス配置される記憶素子が縦方向にnブロックに分割され
て各ブロック毎に上記代表として例示的に示されている
ソース線CS1、CSnが設けられる。
【0015】上記ソース線CS1〜CSnには、書き込
み/読み出し動作のときオン状態になってソース線CS
1〜CSnに回路の接地電位を与えるNチャンネルMO
SFET18、Q20と、消去のための高電圧Vppを供
給するPチャンネルMOSFETQ17、Q19が設け
られる。これらのMOSFETQ17とQ18、及びQ
19とQ20等は、消去制御回路ERC1〜ERCnに
よりスイッチ制御される。消去制御回路ERC1〜ER
Cnは、後述するような消去信号er1〜ernを受け
て、信号er1〜ernがハイレベルとされる消去モー
ドのとき、上記PチャンネルMOSFETQ17、Q1
9等をオン状態にする。
【0016】上記信号er1〜ernがロウレベルの消
去モード以外ではNチャンネルMOSFETQ18、Q
20等をオン状態にさせるものである。これにより、消
去制御回路ERC1〜ERCnは、上記ソース線CS1
〜CSnに対して選択的に消去動作のための高電圧Vpp
と書き込み/読み出し等のための接地電位を与える。な
お、メモリアレイM−ARYの全体を一括消去動作を行
う場合には信号er1〜ernを全てハイレベルにする
ことにより、上記スイッチMOSFETQ17、Q19
等を全てオン状態にして、消去用の高電圧を全メモリセ
ルのソースに供給するようにすればよい。
【0017】特に制限されないが、消去を行う際当該ブ
ロックのデータ線はフローティング状態あるいは選択ゲ
ート(MOSFETQ22)を通して消去制御回路に接
続される。
【0018】特に制限されないが、8ビットの単位での
書き込み/読み出しを行うため、上記メモリアレイM−
ARYは、合計で8組設けられるよう構成される。同図
においては、上記のようなn分割されたメモリブロック
を持つ1つのメモリアレイM−ARYが代表として例示
的に示されている。
【0019】上記1つのメモリアレイM−ARYを構成
する各データ線D1〜Dnは、上記アドレスデコーダD
CR(Y)によって形成された選択信号を受けるカラム
(列)選択スイッチMOSFETQ7〜Q9を介して、
共通データ線CDに接続される。共通データ線CDは、
各メモリブロックに対応して設けられる。共通データ線
CDには、外部端子I/Oから入力される書込み信号を
受ける書込み用のデータ入力バッファDIBの出力端子
がスイッチMOSFETQ21を介して接続される。同
様に他のメモリアレイM−ARYに対しても、上記同様
なカラム選択回路スイッチMOSFETが設けられ、そ
れに対応したアドレスデコーダにより選択信号が形成さ
れる。
【0020】上記メモリアレイM−ARYに対応して設
けられる共通データ線CDには、スイッチMOSFET
Q16を介してセンスアンプSAの入力段回路を構成
し、次に説明する初段増幅回路PAの入力端子に結合さ
れる。
【0021】上記例示的に示されている共通データ線C
Dは、読み出し制御信号scによりオン状態にされるM
OSFETQ16を通して、そのソースが接続されたN
チャンネル型の増幅MOSFETQ11のソースに接続
される。この増幅MOSFETQ11のドレインと電源
電圧端子Vccとの間には、そのゲートに回路の接地電位
の印加されたPチャンネル型の負荷MOSFETQ12
が設けられる。上記負荷MOSFETQ12は、読み出
し動作のために共通データ線CDにプリチャージ電流を
流すような動作を行う。
【0022】上記増幅MOSFETQ11の感度を高く
するため、スイッチMOSFETQ16を介した共通デ
ータ線CDの電圧は、Nチャンネル型の駆動MOSFE
TQ13とPチャンネル型の負荷MOSFETQ14と
からなる反転増幅回路の入力である駆動MOSFETQ
13のゲートに供給される。この反転増幅回路の出力電
圧は、上記増幅MOSFETQ11のゲートに供給され
る。さらに、センスアンプの非動作期間での無駄な電流
消費を防止するため、上記増幅MOSFETQ11のゲ
ートと回路の接地電位点との間には、NチャンネルMO
SFETQ15が設けられる。このMOSFETQ15
と上記PチャンネルMOSFETQ14のゲートには、
共通にセンスアンプの動作タイミング信号/scが供給
される。
【0023】メモリセルの読み出し時において、センス
アンプ動作タイミング信号/scはロウレベルにされ、
MOSFETQ14はオン状態に、MOSFETQ15
はオフ状態にされる。メモリセルは、書込みデータに従
って、ワード線の選択レベルに対して高いしきい値電圧
か又は低いしきい値電圧を持つものである。
【0024】各アドレスデコーダX−DCR,Y−DC
Rによって選択されたメモリセルがワード線が選択レベ
ルにされているにもかかわらずオフ状態にされている場
合、共通データ線CDは、MOSFETQ12とQ11
からの電流供給によって比較的ハイレベルにされる。一
方、選択されたメモリセルがワード線選択レベルによっ
てオン状態にされている場合、共通データ線CDは比較
的ロウレベルにされる。
【0025】この場合、共通データ線CDのハイレベル
は、このハイレベルの電位を受ける反転増幅回路により
形成された比較的低いレベルの出力電圧がMOSFET
Q11のゲートに供給されることによって比較的低い電
位に制限される。一方、共通データ線CDのロウレベル
は、このロウレベルの電位を受ける反転増幅回路により
形成された比較的高いレベルの電圧がMOSFETQ1
1のゲートに供給されることによって比較的高い電位に
制限される。このような共通データ線CDのハイレベル
とロウレベルとを制限すると、この共通データ線CD等
に信号変化速度を制限する浮遊容量等の容量が存在する
にかかわらずに、読み出しの高速化を図ることができ
る。すなわち、複数のメモリセルからのデータを次々に
読み出すような場合において共通データ線CDの一方の
レベルが他方のレベルへ変化させられるまでの時間を短
くすることができる。このような高速読み出し動作のた
めに、上記負荷MOSFETQ12のコンダクタンスは
比較的大きく設定される。
【0026】なお、上記増幅用のMOSFETQ11
は、ゲート接地型ソース入力の増幅動作を行い、その出
力信号をCMOSインバータ回路によって構成されたセ
ンスアンプSAに伝える。そして、このセンスアンプS
Aの出力信号は、対応したデータ出力バッファDOBに
よって、特に制限されないが、増幅されて上記外部端子
I/Oから送出される。また、上記外部端子I/Oから
供給される書き込み信号は、データ入力バッファDIB
を介して、上記共通データ線CDに伝えられる。他のメ
モリブロックに対応した共通データ線と外部端子との間
においても、上記同様な入力段回路及びセンスアンプ並
びにデータ出力バッファからなる読み出し回路と、デー
タ入力バッファからなる書き込み回路とがそれぞれ設け
られる。
【0027】タイミング制御回路CONTは、特に制限
されないが、外部端子/CE,/OE,/PGM及びV
ppに供給されるチップイネーブル信号,アウトプットイ
ネーブル信号,プログラム信号及び書込み・消去用高電
圧と内部のXアドレス信号axとに応じて、内部制御信
号ce,sc等の内部タイミング信号、消去信号er1
〜ern及びアドレスデコーダに選択的に供給する読み
出し用低電圧Vcc・書き込み用高電圧Vpp等を形成す
る。
【0028】書き込み・消去用高電圧Vppが供給された
状態において、チップイネーブル信号/CEがロウレベ
ルで、アウトプットイネーブル信号/OEがハイレベル
で、プログラム信号/PGMがロウレベルなら、書き込
みモードとされ、上記内部信号ceはハイレベルにされ
る。そして、アドレスデコーダ回路XDCR,YDCR
及びデータ入力回路DIBには、その動作電圧として高
電圧Vppが供給される。書き込みが行われるワード線
は、その電圧が上記高電圧Vppになる。そして、フロー
ティングゲートに電子を注入すべき記憶素子が結合され
たデータ線は、上記同様な高電圧Vppにされる。
【0029】これにより、記憶素子にチャンネル飽和電
流が流れ、データ線に結合されたドレイン近傍のピンチ
オフ領域では高電界により加速された電子がイオン化を
起こし、高エネルギーを持つ電子、いわゆるホットエレ
クトロンが発生する。一方、フローティングゲートは、
ワード線が結合されたコントロールゲートの電圧とドレ
イン電圧、及び基板とフローティングゲート間の容量と
フローティングゲートとコントロールゲートとの容量と
に決まる電圧となり、ホットエレクトロンを誘引して、
フローティングゲートの電位を負にする。これにより、
コントロールゲートが結合されたワード線の電位を選択
状態にしても、非導通状態になるようにする。上記電子
の注入を行わない記憶素子のドレインは、ドレイン近傍
のピンチオフ領域でホットエレクトロンが発生しないよ
うな低いレベルにされる。
【0030】チップイネーブル信号/CEがロウレベル
で、アウトプットイネーブル信号/OEがロウレベル
で、プログラム信号/PGMがハイレベルでVppが書込
み用高電圧なら、ベリファイモードとされ、上記内部信
号scとceはハイレベルにされる。このベリファイモ
ードでは、各回路XDCR,YDCR及びDIBには、
その動作電圧が上記高電圧Vppから電源電圧Vccのよう
に切り換えられて供給される。
【0031】チップイネーブル信号/CEがロウレベル
で、アウトプットイネーブル信号/OEがロウレベル
で、プログラム信号/PGMがハイレベルでVppが読み
出し用低電圧(Vccと同じレベル)なら、前記説明した
ような読み出しモードとされ、上記内部信号scとce
はハイレベルにされる。
【0032】チップイネーブル信号/CEがロウレベル
で、アウトプットイネーブル信号/OEがハイレベル
で、プログラム信号/PGMがハイレベルでVppが高電
圧なら、消去モードとされ、上記内部信号ceはハイレ
ベルにされ、信号scはロウレベルにされる。なお、外
部端子から消去動作を指示する制御信号を供給して、そ
れをロウレベルにすることにより消去モードを指定して
もよい。
【0033】この消去モードのとき、Xデコーダ回路D
CRは、全ワード線を接地電位のような非選択レベルに
する。このとき、供給されるXアドレス信号は、上記制
御回路CONTに供給されて、消去すべきメモリブロッ
クを指定するために用いられる。この場合、アドレス信
号axは、nビットを用いて各ビットが上記n分割され
たメモリブロックと一対一対応させるものとしてもよ
い。言い換えるならば、アドレス信号の各ビットが上記
消去信号er1〜ernと一対一対応されるようにする
ものである。このような構成を採ることによって、n分
割されたメモリブロックのうち、任意のメモリブロック
数のメモリブロックを消去させることができる。すなわ
ち、信号er1〜ernの組み合わせにより一括消去を
含む多様な部分的消去を実現できるものとなる。
【0034】上記のように消去モードのときには、全ワ
ード線が接地電位のような非選択レベルであり、上記ア
ドレス信号axの指定により、ソース線CS1ないしC
Snのいずれか少なくとも1つに消去のための高電圧V
ppを供給すると、コントロールゲートからソースに向か
う高電界が作用し、記憶素子Q1等のフローティングゲ
ートに蓄積された電子がトンネル現象によってソース線
側に引き抜かれることによって消去動作が行われる。
【0035】上記のような消去モードのとき、MOSF
ETQ18、Q20をオン状態にしてソース線CS1〜
CSnに接地電位を与えると、上記のような高電界が作
用しないから、上記のようなトンネル現象が生じない。
これにより、メモリアレイM−ARYの分割されたメモ
リブロックのうち、ソース線に高電圧Vppが与えられた
もののみが部分的に消去されることになる。
【0036】図2には、この発明の他の一実施例の回路
図が示されている。この実施例では前記同様なEERR
OMにおいて、メモリアレイM−ARYのソース線が共
通化されて、PチャンネルMOSFETQ17とNチャ
ンネルMOSFETQ18とにより、一括して消去電圧
Vpp又は書き込み・読み出しのための接地電位が与えら
れる。すなわち、消去制御回路ERCは、信号ercに
より消去モードが指示されると、PチャンネルMOSF
ETQ17をオン状態にしてソース線CSを一括して高
電圧Vppにし、それ以外はNチャンネルMOSFETQ
18をオン状態にして回路の接地電位とする。
【0037】この場合、メモリアレイM−ARYの部分
的な消去を実現するために、Xデコーダ回路DCRは、
ワード線を部分的に高電圧Vpp又は回路の接地電位にす
るものである。すなわち、Xデコーダ回路DCRは、書
き込み動作のときのように1つのワード線を高電圧の選
択レベルとして、残り全部のワード線を回路の接地電位
のような非選択レベルとする動作と異なり、消去を行う
べきメモリブロックに対応したワード線を部分的に非選
択レベルとし、それ以外を高電圧Vppとするものであ
る。この構成では、上記非選択レベルとされたワード線
に結合された記憶素子には、前記のような高電界が作用
し、トンネル現象による消去動作が行われる。これに対
して、高電圧Vppとされたワード線に結合される記憶素
子には、コントロールゲートとソースとが同電位とな
り、前記のような高電界が印加されないからトンネル現
象を利用した消去動作が行われない。
【0038】図3には、上記Xデコーダ回路DCRの一
実施例の回路図が示されている。メモリアレイM−AR
Yは、点線で示されたようなn分割されたメモリブロッ
クMB1ないしMBnから構成される。
【0039】メモリブロックMB1のワード線W1,W
2等の選択信号を形成する単位のデコーダ回路UDCR
の出力信号は対応するノアゲート回路G2,G3等の一
方の入力に供給される。これらのノアゲート回路G2,
G3等の他方の入力には、上記信号erを受けるアンド
ゲート回路G1を介してアドレス信号a1が共通に供給
される。すなわち、上記アンドゲート回路G1の出力信
号は、上記メモリブロックMB1に対応した単位のデコ
ーダ回路の出力分に設けられるノアゲート回路G2,G
3等の共通の制御信号とされる。
【0040】上記ノアゲート回路G2,G3の出力信号
は、インバータ回路N1,N2を通してレベル変換回路
LVC1、LVC2を介して対応するワード線W1,W
2等に供給される。レベル変換回路LVC1は、その具
体的回路が示されているように下記の回路素子から構成
される。インバータ回路N1の出力信号は、ゲートに定
常的に電源電圧Vccが供給されたカット用MOSFET
Q40を通してPチャンネルMOSFETQ41のゲー
トに供給される。NチャンネルMOSFETQ42のゲ
ートは、特に制限されないが、上記インバータ回路N1
の出力が直接供給される。この構成に代えて、Nチャン
ネルMOSFETQ42のゲートを上記PチャンネルM
OSFETQ41のゲートと接続してもよい。上記Pチ
ャンネルMOSFETQ41のゲートと高電圧端子Vpp
との間には、レベル変換出力信号を受けるPチャンネル
MOSFETQ43が設けられる。他のレベル変換回路
LVC2等も上記同様な回路から構成される。
【0041】この実施例回路では、上記消去モードを指
示する信号erがハイレベル(論理“1”)にされる
と、アンドゲート回路G1がゲートを開いてアドレス信
号a1〜anを有効として、各単位回路UDCRのデコ
ード出力に代わって各ノアゲート回路G1,G2等を介
してレベル変換回路に伝えられる。例えば、アドレス信
号a1をハイレベルにすると、ノアゲート回路G1,G
2の出力信号がロウレベルになって、メモリブロックM
B1のワード線W1,W2等をロウレベルの非選択レベ
ルとしてメモリブロックMB1のメモリセルを消去状態
とする。このとき、レベル変換回路LVC1等は、イン
バータ回路N1の出力信号のハイレベルによりNチャン
ネルMOSFETQ42がオン状態になり、ワード線W
1をロウレベルの接地電位とする。上記ワード線W1の
ロウレベルに応じてPチャンネルMOSFETQ43が
オン状態となり、PチャンネルMOSFETQ41のゲ
ート電圧を高電圧Vppとする。これにより、Pチャンネ
ルMOSFETQ41はオフ状態にされる。そして、上
記ゲート電圧がVppとされることに応じてNチャンネル
MOSFETQ40がオフ状態となり、高電圧Vppから
インバータ回路N1の動作電圧Vccに向かって直流電流
が流れるのを防止できる。
【0042】また、アドレス信号a1をロウレベルにす
ると、ノアゲート回路G1,G2の出力信号がハイレベ
ルになって、メモリブロックMB1のワード線W1,W
2等をVppのようなハイレベルとする。すなわち、レベ
ル変換回路LVC1等は、インバータ回路N1の出力信
号のロウレベルによりPチャンネルMOSFETQ41
がオン状態になり、ワード線W1を高電圧Vppのハイレ
ベルとする。このとき、NチャンネルMOSFETQ4
2はオフ状態になる。このことは、他のメモリブロック
MBn等に対応して一対一対応したアドレス信号a2〜
anについても同様である。
【0043】すなわち、n分割されたメモリブロックM
B1〜MBnに対応してn分割されたデコーダ回路毎
に、nビットからなる各アドレス信号がn分割された各
デコード部の出力に代わって出力させるため、n分割さ
れたワード線のレベルを、nビットからなる各アドレス
信号により一対一に対応して指定することができる。こ
の構成では、前記同様に一括消去を含む多様なメモリブ
ロックの消去動作が可能になるものである。
【0044】消去動作モード以外のときには、信号er
がロウレベルになるので、各ノアゲート回路G1,G2
等は単なるインバータ回路として動作し、対応する単位
のデコーダ回路UDCRの出力信号を伝えるものとな
る。
【0045】上記ノアゲート回路G1やG2は、図1の
実施例において、全ワード線を非選択とする場合にも用
いることができる。
【0046】なお、Xデコーダ回路DCRとしては、上
記信号erによりアドレス信号の上位2又は3ビットの
ようにNビットのみを有効にして接地電位のような非選
択レベルとするワード線を指定するものとしてもよい。
この場合には、メモリアレイM−ARYのワード線が4
分割されて、1/4又は1/8のように1/2N に分割
されたメモリブロックの択一的な消去が可能になる。
【0047】このように、メモリアレイM−ARYのワ
ード線を複数に分割して、選択的に高電圧Vpp/接地電
位とする回路は、種々の実施形態を採ることができるも
のである。なお、上記アドレス信号と一対一でメモリブ
ロックを指定するとき、メモリブロック数に比べてXア
ドレス信号のビット数が不足するなら、Yアドレス信号
を利用するものであってもよい。このことは、前記図1
におけるソース線を指定する場合でも同様である。
【0048】図6には、上記ソース線選択回路の一実施
例の回路図が示されている。消去時には内部信号erは
ハイレベルであり、選択されたブロックについてはブロ
ック選択信号bsnがハイレベルにされる。これによ
り、ナンドゲート回路G1の出力信号がロウレベルにな
り、インバータ回路N2を通してハイレベルの出力信号
が形成されるので、MOSFETQ42はオン状態とな
り、後述するランプレート設定回路の出力信号rpを受
けるMOSFETQ43が徐々にオン状態になるのに対
応して、ノードV1の電位が徐々に低下する。上記ノー
ドV1の電位の低下に対応してソースフォロワ出力のP
チャンネルMOSFETQ44が徐々にオン状態にな
る。これにより、ソース線CSnにはノードV1の電位
に対応して変化する高電圧Vppが給電される。このと
き、ナンドゲート回路G1、インバータ回路N1及びN
2を通した信号を受けるMOSFETQ45はオフ状態
である。
【0049】消去終了時又はブロック切り換え時にPチ
ャンネル負荷MOSFETQ44と駆動MOSFETQ
45との間に貫通電流が流れる可能性が生じるため、駆
動MOSFETQ45がオン状態になるタイミングに約
10ns程度を遅延をインバータ回路N1とN2及びキ
ャパシタC5とC6とにより設けて、これを防止してい
る。逆の動作時にも同様に貫通電流が流れる可能性があ
るが、この場合にはMOSFETQ3がオン状態になる
タイミングに前記ランプレート設定回路による遅延が十
分に存在するため問題はない。
【0050】図4には、上記ソース線に供給される消去
用の高電圧を発生させるランプ電圧発生回路の一実施例
の回路図が示されている。前記のように記憶素子のソー
スに高電圧を供給して消去動作を行う場合、ソース線に
対して外部電源VppをスイッチMOSFETQ17等に
より直接的に供給する構成では、消去動作開始と同時に
ソース線の電位が高電圧Vpp(約12V)のような高電
圧になってしまう。このとき、消去を行うべき記憶素子
のフローティングゲートに電子が蓄積されているもので
あるから、フローティングゲートは接地電位以下の負の
電位を持つ。それ故、フローティングゲートとソースと
の間で過大な高電界が作用し、フローティングゲートと
ソースとの間の絶縁膜を劣化ないし破壊させる虞れがあ
り、例えば記憶素子の保持特性を劣化させる等信頼性の
点で問題がある。
【0051】そこで、この実施例では、前記のような消
去動作を行うスイッチMOSFETQ17(Q19)等
のゲートに供給される制御信号は、次の回路により形成
される。
【0052】PチャンネルMOSFETQ22、Q2
4、及びQ26とNチャンネルMOSFETQ23、Q
25及びQ27は、それぞれCMOSインバータ回路を
構成し、特に制限されないが、CMOSインバータ回路
(Q22とQ23)の出力信号は、抵抗R1とキャパシ
タC1からなる遅延回路を介してCMOSインバータ回
路(Q24とQ25)の入力に供給される。このCMO
Sインバータ回路(Q24とQ25)の出力信号は、抵
抗R2とキャパシタC2からなる遅延回路を介してCM
OSインバータ回路(Q26とQ27)の入力に供給さ
れる。このCMOSインバータ回路(Q26とQ27)
の出力信号は、上記CMOSインバータ回路(Q22と
Q23)の入力に帰還されることにより、リングオシレ
ータOSCを構成する。この実施例では、低消費電力化
を図るために、上記CMOSインバータ回路のPチャン
ネルMOSFETQ22、Q24及びQ26のソースに
供給される動作電圧は、Pチャンネル型のパワースイッ
チMOSFETQ32を介して供給される。また、CM
OSインバータ回路(Q22とQ23)の入力と回路の
接地電位点との間には、リセット用のNチャンネルMO
SFETQ21が設けられる。上記パワースイッチMO
SFETQ32とリセット用MOSFETQ21のゲー
トには、消去動作信号erが供給される。
【0053】上記リングオシレータOSCの出力信号
は、PチャンネルMOSFETQ28,Q30及びNチ
ャンネルMOSFETQ29,Q31からそれぞれ構成
される縦列形態のCMOSインバータ回路を通して、周
期的な相補パルスCK,/CKとして出力される。
【0054】パルスCKは、電源電圧Vccをキャパシタ
C3に伝える伝送ゲートMOSFETQ33のゲートに
伝えられる。パルス/CKは、上記キャパシタC3にチ
ャージアップされた電荷をキャパシタC4に伝える伝送
ゲートMOSFETQ34のゲートに伝えられる。上記
キャパシタC4の容量値は、キャパシタC3の容量値に
比べて十分大きな容量値を持つように設定される。キャ
パシタC4は、上記信号erを受けるリセット用MOS
FETQ37が並列に設けられる。
【0055】上記キャパシタC4の保持電圧V1は、そ
のソースに接地電位が与えられたNチャンネルMOSF
ETQ36のゲートに伝えられる。このMOSFETQ
36のドレインと高電圧Vppとの間には、Pチャンネル
MOSFETQ35が接続される。PチャンネルMOS
FETQ35は、そのゲートに定常的に回路の接地電位
が与えられることによって抵抗素子として作用する。そ
して、上記MOSFETQ35とQ36の分圧電圧V2
が、上記のようにソース線CSに消去電圧を与えるMO
SFETQ17等のゲートに供給される駆動電圧とされ
る。
【0056】次に、この実施例回路の動作を、図5に示
した動作波形図を参照して説明する。信号erをロウレ
ベルにすると、NチャンネルMOSFETQ21がオフ
状態に、パワースイッチMOSFETQ32がオン状態
になるので、リングオシレータが発振動作を開始して、
パルスCK,/CKが交互にハイレベルとロウレベルに
変化する。パルスCKがハイレベルのとき、伝送ゲート
MOSFETQ33がオン状態になって、キャパシタC
3が電源電圧Vcc−Vth(VthはMOSFETQ33の
しきい値電圧)にチャージアップされる。パルス信号/
CKがハイレベルになると、伝送ゲートMOSFETQ
33に代わってMOSFETQ34がオン状態になるた
め、キャパシタC3とキャパシタC4で電荷分散(チャ
ージシェア)が行われる。キャパシタC4は信号erが
ハイレベルのときにオン状態にされるMOSFETQ3
7によってディスチャージされているので、上記電荷分
散により伝えられた電荷に応じた電位V1を持つものと
なる。
【0057】上記パルスCK,/CKが繰り返して発生
されので、上記電荷分散によりキャパシタC4の電位V
1が階段波状態に徐々に高くなる。このでんあいV1の
電位の上昇に応じてMOSFETQ36のコンダクタン
スが徐々に大きくなる。それ故、MOSFETQ35と
のコンダクタンス比により決定さるドレイン出力V2
は、高電圧Vppから接地電位に向かって徐々に低下す
る。このような電圧V2の低下に応じてMOSFETQ
17のコンダクタンスも徐々に大きくされるため、ソー
ス線CSに供給される消去電圧は階段波状の電圧V1に
対応したランプレートも持って高くされる。
【0058】このような消去電圧の供給により、消去さ
れる記憶素子のフローティングゲートとソースとの間が
トンネル現象に必要な高い電圧となったときから電荷の
引き抜きが開始される。それ故、ソースの電位が最終的
に高電圧Vppになった時にはフローティングゲートに蓄
積されていた電荷のうちある程度の電荷量が既に引き抜
かれているため、フローティングゲートとソースとの間
で過度の高電界が発生することが防止できる。これによ
り、消去動作に伴うフローティングゲートとソースとの
間の絶縁膜等の劣化ないし破壊を防止でき、素子の高信
頼性を保証することができる。
【0059】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すわなち、 (1) コントロールゲートとフローティングゲートと
を備えた不揮発性半導体記憶素子がマトリックス配置さ
れてなるメモリアレイに対して、ソース線を複数のブロ
ックに分割して構成し、全ワード線を非選択状態として
各ブロック毎に選択的に消去用の高電圧を供給すること
により、ブロック毎の消去動作が可能になるという効果
が得られる。
【0060】(2) コントロールゲートとフローティ
ングゲートとを備えた不揮発性半導体記憶素子がマトリ
ックス配置されてなるメモリアレイに対して、ワード線
を複数ブロックに分割して、メモリアレイのソース線に
消去用の電圧を供給した状態で、各ブロック毎のワード
線を接地電位レベルにすることにより、ブロック毎の消
去動作が可能になるという効果が得られる。
【0061】(3) 上記ブロック毎の消去を行うため
の制御信号として、アドレス信号と一対一に対応した信
号を形成することにより、一括消去を含む多様なブロッ
クの組み合わせによる消去動作が可能になるとう効果が
得られる。
【0062】(4) 消去を行う不揮発性半導体記憶素
子のソースが結合されるソース線の電位を低電圧から徐
々に高電圧に上昇させるランプレートを持たせることに
より、ソース電圧が高電圧Vppに達するまでに既にトン
ネル現象による電荷の引き抜きが行われるため、フロー
ティングゲートとソースとの間に過度の強電界が印加さ
れることを防止できる。これにより、素子の高信頼性を
保証することができるという効果が得られる。
【0063】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、この発明は上記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、
ソース線とワード線とをそれぞれ分割して、その組み合
わせにより消去すべきメモリブロックを指定するもので
あってもよい。記憶素子としては、EPROMに用いら
れるスタックドゲート構造のMOSトランジスタの他、
書き込み動作もトンネル現象を用いるFLOTOX型の
不揮発性記憶素子を用いるものであってもよい。書き込
み/消去用の高電圧Vppは、内部回路により構成される
図7に示すような電源電圧Vccと前記図4に示した回路
と同様な構成の発振回路OSCにより形成されるタイミ
ングパルスCP,/CPと電源電圧Vccを受けるダイオ
ード形態のMOSFETQ51ないしQ66と、キャパ
シタC11ないしC18からなるチャージポンプ回路を
用い、上記電源電圧Vccを昇圧して形成するものであっ
てもよい。
【0064】記憶装置に供給される外部制御信号は、種
々の実施形態を採ることができるものである。前記のよ
うに消去すべき記憶素子のソースに供給される高電圧に
ランプレートを持たせる構成は、上記電荷分散による回
路を用いることの他、キャパシタと抵抗からなる時定数
回路や、演算増幅回路の利用した積分回路、カウンタ回
路とその計数出力を受けるD/A変換回路等種々の実施
形態を採ることができるものである。このようにランプ
レートを持つ高電圧で消去が行われるEEPROMは、
前記従来技術のように一括消去モードしか持たないもの
であってもよい。
【0065】EEPROMを構成するメモリアレイやそ
の周辺回路の具体的回路構成は、種々の実施形態を採る
ことができるものである。さらに、EEPROM等は、
マイクロコンピュータ等のようなディジタル半導体集積
回路装置に内蔵されるものであってもよい。
【0066】この発明は、EPROMに用いられるよう
なスタックドゲート構造の不揮発性記憶素子や、FLO
TOX型の記憶素子を用いる不揮発性半導体記憶装置に
広く利用できるものである。
【0067】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、不揮発性半導体記憶素子の
コントロールゲートが結合されたワード線と、上記不揮
発性半導体記憶素子のソースが結合されるソース線との
間に選択的に高電圧を作用させてフローティングゲート
に蓄積された電荷をソース線側に引き抜くようにするこ
とにより、部分的な消去が可能となる。また、消去を行
う不揮発性半導体記憶素子のソースが結合されるソース
線の電位を低電圧から徐々に高電圧に上昇させるランプ
レートを持たせることにより、フローティングゲートと
ソースとの間に過度の強電界が作用するのを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るEEPROMの一実施例を示す
回路図である。
【図2】この発明に係るEEPROMの他の一実施例を
示す回路図である。
【図3】上記EEPROMのデコーダ回路の一実施例を
示す回路図である。
【図4】ソース線に供給される消去用の高電圧を発生さ
せるランプ電圧発生回路の一実施例を示す回路図であ
る。
【図5】ランプ電圧発生回路の動作を説明するための波
形図である。
【図6】ソース線選択回路の一実施例を示す回路図であ
る。
【図7】内蔵される高電圧発生回路の一実施例を示す回
路図である。
【符号の説明】
XADB,YADB・・アドレスバッファ、XDCR・
・Xアドレスデコーダ、UDCR・・単位回路、YDC
R・・Yアドレスデコーダ、M−ARY・・メモリアレ
イ、PA・・初段増幅回路、SA・・センスアンプ、D
IB・・データ入力バッファ、DOB・・データ出力バ
ッファ、CONT・・タイミング制御回路、ERC、E
RC1〜ERCn・・消去制御回路、MB1〜MBn・
・メモリブロック、LVC1,LVC2・・レベル変換
回路、OSC・・リングオシレータ、G1・・ナンドゲ
ート回路、N1〜N3・・インバータ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武藤 匡志 東京都小平市上水本町1450番地 株式会社 日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 窪田 康郎 東京都小平市上水本町1448番地 日立超エ ル・エス・アイ・エンジニアリング株式会 社内 (72)発明者 鍋谷 慎二 東京都小平市上水本町1450番地 株式会社 日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 関 浩一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 伊澤 和人 東京都小平市上水本町1450番地 株式会社 日立製作所武蔵工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コトロールゲート、ソース及びフローテ
    ィングゲートを持つ不揮発性半導体記憶トランジスタを
    複数個持つメモリアレイを含む不揮発性半導体記憶装置
    であって、 消去されるべき上記不揮発性半導体記憶トランジスタの
    上記コントロールゲートに接合されるワード線をグラン
    ド電位に設定し、上記フローティングゲート内に格納さ
    れた電荷を上記ソースに引き抜くしきい値電圧変更のた
    めの動作モードにおいて、 上記不揮発性記憶トランジスタのソースに結合されるソ
    ース線電位は、ランプ比に従って低い電位から高い電位
    に徐々に上げられ、 上記ソース線に供給されるべき上記高い電位は、電荷が
    周期的なパルススイッチ素子によってスイッチ制御され
    るスイッチ素子を介して比較的大きな容量比を持つ少な
    くとも2つの容量の間で転送される方法において徐々に
    上がるコントロール電圧に基づいて形成されることを特
    徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004031942A (ja) * 2002-05-24 2004-01-29 Hynix Semiconductor Inc ソース及びチャネル領域を用いた不揮発性メモリセルの消去方法
US7420856B2 (en) 2004-12-20 2008-09-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Methods and circuits for generating a high voltage and related semiconductor memory devices

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US7965558B2 (en) 2004-12-20 2011-06-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Methods and circuits for generating a high voltage and related semiconductor memory devices

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Effective date: 19991116