【発明の詳細な説明】
スクアレンシンテターゼ阻害剤としての
ナフチル−ベンゾキサゼピンまたは−ベンゾチアゼピン
発明の背景
本発明は、コレステロール合成阻害剤、このような阻害剤を含有する薬剤組成
物、並びに哺乳動物の高コレステロール血症およびアテローム性動脈硬化症を治
療するためのこのような阻害剤の使用に関する。
血漿コレステロール濃度は、冠動脈性心臓病(CHD)に関係した臨床症状の
発生率に明らかに相関してきた。したがって、哺乳動物のコレステロール濃度を
低下させる薬理学的介入は、CHDに対して有益な効果を有する。特に、血漿低
密度リポタンパク質(LDL)コレステロール濃度の減少は、アテローム性動脈
硬化症の減少およびCHDの危険の減少に関係し、しかも単一療法かまたは併用
療法で用いられた抗脂血薬は、血漿LDLコレステロール濃度および引き続きの
CHDの危険の低減に有効である。
哺乳動物におけるコレステロール代謝は、小腸でのコレステロール吸収、多数
の組織でのコレステロール生合成(主として肝および小腸)、肝での胆汁酸生合
成および小腸での再吸収、肝および腸によるコレステロール含有血漿リポタンパ
ク質の合成、肝および肝外組織によるコレステロール含有血漿リポタンパク質の
異化並びに肝によるコレステロールおよび胆汁酸の分泌を含めた一連の経路を必
要とする。
コレステロール合成は多数の組織で起こるが、主として肝および腸で起こる。
それは、ヒドロキシメチルグルタリル−補酵素A(HMG−CoA)レダクター
ゼ、HMG−CoAシンターゼ、スクアレンシンテターゼ、スクアレンエポキシ
ダーゼ、スクアレンシクラーゼおよびラノステロールデメチラーゼを含めた一連
の酵素によって触媒されたアセチル補酵素Aから出発する多段階過程である。こ
れら酵素の触媒作用の阻害またはHMG−CoAレダクターゼ遺伝子発現の阻止
は、コレステロール生合成を減少させる有効な手段として認識され(したがって
、
それらはコレステロール合成阻害剤と称される)、そしてコレステロール濃度の
低下をもたらすことができる。例えば、高コレステロール血症の治療に用いられ
るHMG−CoAレダクターゼ阻害剤が知られている(例えば、ロバスタチン(
lovastatin)、シムバスタチン(simvastatin)、プラバスタチン(pravastatin
)、フルバスタチン(fluvastatin))。
最近採用された National Cholesterol Education Program 指針は、心臓血管
疾患が以前からある患者のためのまたはそれらの危険を増加させる多数の因子を
有する患者のための積極的脂質低減療法を勧告した。
スクアレンシンテターゼ阻害剤という用語は、酵素スクアレンシンテターゼに
よって触媒される反応である、スクアレンを生成するファルネシルピロリン酸2
分子の縮合を阻害する化合物を意味する。このような阻害は、標準的な検定にし
たがって当業者によって容易に確認される(Meth.Enzymol.1969;15:393-454 お
よび Meth.Enzymol.1985;110:359-373 並びにそこに含まれる参考文献)。スク
アレンシンテターゼ阻害剤の概要は編集された(Curr.Op.Ther.Patents(1993)86
1-4)。欧州特許公開第0567026A1号は、スクアレンシンターゼ阻害剤としての4
,1−ベンゾキサゼピン誘導体並びに高コレステロール血症の治療におけるおよ
び殺真菌薬としてのそれらの使用を開示している。欧州特許公開第0645378A1号
は、スクアレンシンテターゼ阻害剤としての縮合7員または8員複素環並びに高
コレステロール血症および真菌感染の治療および予防におけるそれらの使用を開
示している。欧州特許公開第0645377A1号は、高コレステロール血症または冠動
脈硬化症の治療に有用なスクアレンシンテターゼ阻害剤としてのベンゾキサゼピ
ン誘導体を開示している。欧州特許公開第0611749A1号は、動脈硬化症の治療に
有用な置換アミド酸誘導体を開示している。
したがって、様々な高コレステロール血症療法が存在するが、当該技術分野に
おいては別の療法が絶えず要求され且つ探求され続けている。
発明の概要
本発明は、高コレステロール血症およびアテローム性動脈硬化症の治療に有用
な式Iを有するコレステロール合成阻害剤化合物に関する。
本発明の化合物は、式
(式中、Xは、オキシ、チオ、−S(O)−または−S(O)2−であり;
Yは、カルボニルまたはメチレンであり;
R1、R2、R3およびR9はそれぞれ独立して、水素、ハロ、ヒドロキシル、ト
リフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、1〜9個のフッ素を有するフッ素化
(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、1〜9個のフッ素を有するフ
ッ素化(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルチオ、(C1−C4)アル
キルスルフィニル、(C1−C4)アルキルスルホニル、フェニル、アミノ、モノ
−N−若しくはジ−N,N−(C1−C4)アルキルアミノ、カルボキシル、(C1
−C4)アルコキシカルボニル、カルバモイル、モノ−N−若しくはジ−N,N
−(C1−C4)アルキルカルバモイル、(C1−C4)アルカノイルアミノ、1〜
9個のフッ素を有するフッ素化(C1−C4)アルカノイルアミノ、(C1−C4)
アルキルスルホニルアミノ若しくは1〜9個のフッ素を有するフッ素化(C1−
C4)アルキルスルホニルアミノ、(C1−C6)アルカノイル、(C1−C6)ア
ルカノイル(C1−C6)アルキル、オキサゾリル、チアゾリル、イソキサゾリル
、ピラゾリルまたはイソチアゾリルであり、ここにおいて、前記複素環は炭素結
合していて、そしてここにおいて、R1およびR2は一緒になって、5員、6員若
しくは7員炭素環式環を形成することができるしまたは一緒になってメチレンジ
オキシル、エチレンジオキシル若しくはプロピレンジオキシルを形成することが
でき、そしてR1およびR2が一緒になることによって形成されたこのような環は
7位および8位で縮合していて;
R4は、(C1−C7)アルキルまたは(C3−C4)シクロアルキルメチルであ
り;
Zは、カルボキシル、(C1−C4)アルコキシカルボニル、アミノカルボニル
、シアノ、ヒドロキシアミノカルボニル、−C(O)N(H)SO2R5、テトラ
ゾール−5−イル、4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾ
ール−3−イル、テトラゾール−5−イルアミノカルボニル、3−オキソイソキ
サゾリジン−4−イルアミノカルボニル、
であり;
R5は、アミノまたはモノ−N−若しくはジ−N,N−(C1−C4)アルキル
アミノ;(C1−C4)アルキルであって、場合により、1〜9個のフッ素、アミ
ノ、モノ−N−若しくはジ−N,N−(C1−C4)アルキルアミノ、カルボキシ
ル、(C1−C4)アルコキシカルボニル、カルバモイルまたはモノ−N−若しく
はジ−N,N−(C1−C4)アルキルカルバモイルで置換される;フェニルであ
って、場合により、メチル、メトキシ、フルオロ、トリフルオロメトキシ、カル
ボキシル、(C1−C4)アルコキシカルボニル、メチルチオ、メチルスルフィニ
ル、メチルスルホニル、(C1−C4)アルキルスルホニルアミノまたはモノ−N
−若しくはジ−N,N−(C1−C4)アルキルアミノスルホニルで独立して一ま
たは二置換される;またはチアゾリル、イソチアゾリル、チエニル、フリル、ピ
リジニルであり、またはこのような複素環であって、場合により、カルボキシル
で一置換されるかまたはメチルで一若しくは二置換され;
R6は、水素、ヒドロキシルまたはメトキシルであり;
Tは、5員〜7員モノ−アザ飽和環を形成し、該環はチオを含んでいてよいし
且つ該環はヒドロキシルで炭素上に一置換されていてよく;
Uは、3〜7員飽和炭素環式環を形成し;
Vは、−CO2R7、アミノカルボニル、シアノ、テトラゾール−5−イル、4
,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、テト
ラゾール−5−イルアミノカルボニルまたは3−オキソイソキサゾリジン−4−
イルアミノカルボニルであり;
R7は、水素または(C1−C4)アルキルであり;
pは、1、2、3または4であり;
R8は、ヒドロキシル、チオール、カルボキシル、(C1−C4)アルコキシカ
ルボニル、カルバモイル、アミノ、スルファモイル、(C1−C4)アルコキシ、
1〜9個のフッ素を有するフッ素化(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アル
キルチオ、(C1−C4)アルキルスルホニル、(C1−C4)アルキルスルフィニ
ル、モノ−N−若しくはジ−N,N−(C1−C4)アルキルカルバモイル、モノ
−N−若しくはジ−N,N−(C1−C4)アルキルアミノ、(C1−C4)アルキ
ルスルホニルアミノ、1〜9個のフッ素を有するフッ素化(C1−C4)アルキル
スルホニルアミノ、(C1−C4)アルカノイルアミノ、1〜9個のフッ素を有す
るフッ素化(C1−C4)アルカノイルアミノ、モノ−N−若しくはジ−N,N−
(C1−C4)アルキルアミノスルホニル、ウレイド、モノ−N−若しくはジ−N
,N−(C1−C4)ウレイド、イミダゾリルまたはピリジルであり;そして
Wは、ピリジル、ピリミジル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,3,4−
チアジアゾリル、チアゾリル、1,3,4−チアゾリルまたはオキサゾリルであ
る)
並びにそれらの薬学的に許容しうる陽イオンおよび陰イオン塩、プロドラッグ、
および立体異性体を有する。
式Iを有する好ましい化合物の第一群は、
R1、R2、R3およびR9がそれぞれ独立して、水素、ハロ、ヒドロキシル、ト
リフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、1〜9個のフッ素を有するフッ素化
(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、1〜9個のフッ素を有するフ
ッ素化(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキルチオ、(C1−C4)アル
キルスルフィニル、(C1−C4)アルキルスルホニル、フェニル、アミノ、モノ
−N−若しくはジ−N,N−(C1−C4)アルキルアミノ、カルボキシル、(C1
−C4)アルコキシカルボニル、カルバモイル、モノ−N−若しくはジ−N,N
−(C1−C4)アルキルカルバモイル、(C1−C4)アルカノイルアミノ、1〜
9個のフッ素を有するフッ素化(C1−C4)アルカノイルアミノ、(C1−C4)
アルキルスルホニルアミノまたは1〜9個のフッ素を有するフッ素化(C1−C4
)アルキルスルホニルアミノであり、ここにおいて、R1およびR2が一緒になっ
て、5員、6員若しくは7員炭素環式環を形成することができるしまたは一緒に
なってメチレンジオキシル、エチレンジオキシル若しくはプロピレンジオキシル
を形成することができ、そしてR1およびR2が一緒になることによって形成され
たこのような環が7位および8位で縮合していて;
Zが、カルボキシル、(C1−C4)アルコキシカルボニル、ヒドロキシアミノ
カルボニル、−C(O)N(H)SO2R5、テトラゾール−5−イル、4,5−
ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、テトラゾー
ル−5−イルアミノカルボニル、3−オキソイソキサゾリジン−4−イルアミノ
カルボニル、
であり;
Tが、ヒドロキシルで置換されていてよい5員〜7員モノ−アザ飽和環を形成
し;そして
Vが、−CO2R7、テトラゾール−5−イル、4,5−ジヒドロ−5−オキソ
−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、テトラゾール−5−イルアミノカ
ルボニルまたは3−オキソイソキサゾリジン−4−イルアミノカルボニルである
化合物から成る。
式Iを有する好ましい化合物のこの第一群中には、
C3およびC5置換基がトランスであり;
R1およびR2がそれぞれ独立して、水素、ハロ、(C1−C4)アルキル、(C1
−C4)アルコキシ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル
チオ、1〜9個のフッ素を有するフッ素化(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4
)アルカノイルであるかまたはR1およびR2が一緒になってエチレンジオキシ環
を形成し;
R3およびR9がHであり;
Xがオキシであり;
Yがカルボニルであり;
Vが−CO2R7であり;そして
Zが、カルボキシル、テトラゾール−5−イル、
である特に好ましい化合物の第一群がある。
前の特に好ましい化合物の第一群中には、
R1およびR2がそれぞれ独立して、水素、ハロ、(C1−C4)アルキル、(C1
−C4)アルコキシ、ヒドロキシまたはトリフルオロメチルであり;そして
Zが、カルボキシル、
である具体的に好ましい化合物の第一群がある。
すぐ前の具体的に好ましい化合物中で好ましいのは、
Tがピペリジン−1−イル環を形成し;そして
R8がカルボキシルまたはアルキルチオである化合物である。
すぐ前の群中の具体的な化合物は、
a.R4がネオペンチルであり;
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;そして
Zがカルボキシルである;
b.R4がネオペンチルであり;
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;そして
Zが4−カルボキシルピペリジン−1−イルカルボニルである;
c.R4がネオペンチルであり;
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;そして
Zが3−カルボキシルピペリジン−1−イルカルボニルである;
d.R4がネオペンチルであり;
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;
Vが−CO2R7であり;
Zが
であり;
R7がメチルであり;
R8がカルボキシルであり;そして
pが1である;
e.R4がネオペンチルであり;
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;
Vが−CO2R7であり;
Zが
であり;
R7がメチルであり;
R8がカルボキシルであり;そして
pが2である;
f.R4がネオペンチルであり;
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;
Vが−CO2R7であり;
Zが
であり;
R7がHであり;
R8がチオメチルであり;そして
pが1である;または
g.R4がネオペンチルであり;
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;そして
Zが4−エトキシカルボニルピペリジン−1−イルカルボニルである化合
物である。
特に好ましいトランス立体異性体は、
(−)−トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−
2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−
酢酸、
(−)−N−(トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン
−3−アセチル)−イソニペコチン酸、
(−)−N−(トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン
−3−アセチル)−ニペコチン酸、
(−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン
−3−アセチル]−(−)−ニペコチン酸、
(−)−N−(トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン
−3−アセチル)−L−アスパラギン酸−α−メチルエステル、
(−)−N−(トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン
−3−アセチル)−L−グルタミン−α−メチルエステル、
(−)−N−(トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン
−3−アセチル)−L−S−メチルシステインおよび
(−)−N−トランス−(7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン
−3−アセチル)−イソニペコチン酸のエチルエステルである。
他の好ましい化合物は、
N−[トランス−7−トリフルオロメチル−5−(1−ナフチル)−1−ネオ
ペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼ
ピン−3−アセチル]イソニペコチン酸、
N−[トランス−7−トリフルオロメチル−5−(1−ナフチル)−1−ネオ
ペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼ
ピン−3−アセチル]ニペコチン酸、
N−[トランス−7−トリフルオロメチル−5−(1−ナフチル)−1−ネオ
ペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼ
ピン−3−アセチル]−L−プロリン、
トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−
1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−
酢酸、
N−[トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペン
チル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン
−3−アセチル]イソニペコチン酸、
N−[トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペン
チル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン
−3−アセチル]ニペコチン酸、
トランス−7−メトキシ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル
−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン−3
−酢酸、
N−[トランス−7−メトキシ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペ
ンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピ
ン−3−アセチル]イソニペコチン酸および
N−[トランス−7−メトキシ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペ
ンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピ
ン−3−アセチル]ニペコチン酸である。
好ましい立体異性体のもう一つの群は、
(−)−トランス−7−トリフルオロメチル−5−(1−ナフチル)−1−ネ
オペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサ
ゼピン−3−酢酸、
(−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン
−3−アセチル]−L−ピペコリン酸および
(−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン
−3−アセチル]−L−メチオニンである。
好ましい化合物の更にもう一つの群は、
トランス−7−メチルチオ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−
オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸
、
トランス−7−トリフルオロメトキシ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン
−3−酢酸、
トランス−7,8−エチレンジオキシ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン
−3−酢酸、
N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2
−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−ア
セチル]−1−アミノ−1−シクロペンタンカルボン酸、
N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2
−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−ア
セチル]−1−アミノ−1−シクロプロパンカルボン酸および
N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2
−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−ア
セチル]−4−アゼチジンカルボン酸である。
上の特に好ましい化合物の第一群中には、
Tが1,3−チアゾリジン環を形成する具体的に好ましい化合物の第二群があ
る。
化合物のこの群中で好ましいのは、
(−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン
−3−アセチル]−(R)−チアゾリジン−4−カルボン酸である。
上の具体的に好ましい化合物の第一群中には、
Tがピロリジン−1−イル環を形成する化合物がある。
すぐ前の化合物の群中には、
R4がネオペンチルであり;
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;そして
ZがL−プロリン−N−カルボニルまたはD−プロリン−N−カルボニルであ
る化合物があり、そしてその二つの好ましい立体異性体は、
(−)−N−(トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン
−3−アセチル)−L−プロリンおよび
(−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン
−3−アセチル]−D−プロリンである。
式Iを有する好ましい化合物の第一群中には、
C3およびC5置換基がトランスであり;
R1およびR2がそれぞれ独立して、水素、ハロ、(C1−C4)アルキル、(C1
−C4)アルコキシ、ヒドロキシまたはトリフルオロメチルであり;
R3およびR9がHであり;
Xがオキシであり;
Yがメチレンであり;
Vが−CO2R7であり;そして
Zがカルボキシル、
である特に好ましい化合物の第二群がある。
上の特に好ましい化合物の第二群中には、
Zが、
であり、そして
Tがピペリジン−1−イル環を形成する具体的に好ましい化合物の第一群があ
る。
すぐ前の群中の具体的な化合物は、
a.R4がネオペンチルであり;
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;そして
Zが3−カルボキシルピペリジン−1−イルカルボニルである;および
b.R4がネオペンチルであり;
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;そして
Zが4−カルボキシルピペリジン−1−イルカルボニルである化合物であ
る。
すぐ前の化合物の具体的な立体異性体は、
(−)−N−(トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセチ
ル)−ニペコチン酸および
(−)−N−(トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセチ
ル)−イソニペコチン酸である。
上の式Iを有する好ましい化合物の第一群中には、
C3およびC5置換基がトランスであり;
R1およびR2がそれぞれ独立して、水素、ハロ、(C1−C4)アルキル、(C1
−C4)アルコキシ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル
チオ、1〜9個のフッ素を有するフッ素化(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4
)アルカノイルであるかまたはR1およびR2が一緒になってエチレンジオキシ環
を形成し;
R3およびR9がHであり;
Xがチオであり;
Yがカルボニルであり;
Vが−CO2R7またはテトラゾール−5−イルであり;そして
Zが、カルボキシル、テトラゾール−5−イル、
である特に好ましい化合物の第三群がある。
上の特に好ましい化合物の第三群中には、
Tがピペリジン−1−イル環を形成する化合物がある。
すぐ前の群中の具体的な化合物は、
トランス−7−アセチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル
−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3
−酢酸、
N−[トランス−7−アセチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペ
ンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピ
ン−3−アセチル]イソニペコチン酸、
トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−
3−(1H−テトラゾール−5−イルメチル)−1,2,3,5−テトラヒドロ
−4,1−ベンゾチアゼピン−2−オンおよび
トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−
3−{2−オキソ−2−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピペリジン
−1−イル]一エチル}−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチア
ゼピン−2−オンである。
式Iを有する好ましい化合物の第一群中には、
C3およびC5置換基がトランスであり;
R1およびR2がそれぞれ独立して、水索、ハロ、(C1−C4)アルキル、(C1
−C4)アルコキシ、ヒドロキシまたはトリフルオロメチルであり;
R3およびR9がHであり;
Xがチオであり;
Yがカルボニルであり;
VがCO2−R7であり;そして
Zが、カルボキシル、
である特に好ましい化合物の第四群がある。
特に好ましい化合物の第四群中には、
Tがピペリジン−1−イル環を形成する具体的に好ましい化合物の第一群があ
る。
すぐ前の化合物の群中には、
トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−
1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−
酢酸、
N−[トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペン
チル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン
−3−アセチル]イソニペコチン酸、
N−[トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペン
チル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン
−3−アセチル]ニペコチン酸、
トランス−7−メトキシ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル
−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3
−酢酸および
N−[トランス−7−メトキシ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペ
ンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピ
ン−3−アセチル]イソニペコチン酸がある。
特に好ましい化合物の第四群中にある、すぐ前の具体的に好ましい化合物の第
一群中の他の化合物は、
Tがピペリジン−1−イル環を形成し、そして
a.R4がネオペンチルであり;
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;そして
Zが3−カルボキシルピペリジン−1−イルカルボニルである;
b.R4がネオペンチルであり;
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;そして
Zが4−エトキシカルボニルピペリジン−1−イルカルボニルである;ま
たは
c.R4がネオペンチルであり;
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;そして
Zが4−カルボキシルピペリジン−1−イルカルボニルである化合物であ
り;そしてそれらの好ましい立体異性体は、
(−)−N−(トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン
−3−アセチル)−ニペコチン酸、
(−)−N−(トランス−7−クロロ−5−ナフチル−1−ネオペンチル−2
−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−ア
セチル)イソニペコチン酸のエチルエステルまたは
(−)−N−(トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン
−3−アセチル)−イソニペコチン酸である。
特に好ましい化合物の第四群中には、
R4がネオペンチルであり;
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;そして
Zがカルボキシルである化合物およびその立体異性体
(−)−トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−
2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−
酢酸、
並びにそれらの(R)−α−メチルベンジルアンモニウム塩がある。
特に好ましい化合物の第四群中には、
a.R4がネオペンチルであり;
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;
Vが−CO2R7であり;
Zが
であり;
R7がメチルであり;
R8がカルボキシルであり;そして
pが2である;
b.R4がネオペンチルであり;
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;
Vが−CO2R7であり;
Zが
であり;
R7がメチルであり;
R8がカルボキシルであり;そして
pが1である;
c.R4がネオペンチルであり;
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;
Vが−CO2R7であり;
Zが
であり;
R7がHであり;
R8がチオメチルであり;そして
pが1である化合物がある。
すぐ前の群中には、立体異性体、
(−)−N−(トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン
−3−アセチル)−L−グルタミン酸−α−メチルエステル、
(−)−N−(トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン
−3−アセチル)−L−アスパラギン酸−α−メチルエステルまたは
(−)−N−(トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン
−3−アセチル)−L−S−メチルシステインがある。
特に好ましい化合物の第四群中には、
Tがピロリジン−1−イル環を形成する化合物がある。
すぐ前の化合物の群中には、
R4がネオペンチルであり;
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;そして
ZがL−プロリン−N−カルボニルまたはD−プロリン−N−カルボニルであ
る化合物およびその立体異性体
(−)−N−(トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン
−3−アセチル)−L−プロリンおよび
(−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン
−3−アセチル]−D−プロリンがある。
好ましい化合物の第一群中には、
C3およびC5置換基がトランスであり;
R1およびR2がそれぞれ独立して、水素、ハロ、(C1−C4)アルキル、(C1
−C4)アルコキシ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル
チオ、1〜9個のフッ素を有するフッ素化(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4
)アルカノイルであるかまたはR1およびR2が一緒になってエチレンジオキシ環
を
形成し;
R3がHであり;
R9が(C1−C4)アルコキシであり;
Xがオキシであり;
Yがカルボニルであり;
Vが−CO2R7であり;そして
Zが、カルボキシル、テトラゾール−5−イル、
である特に好ましい化合物の第五群がある。
特に好ましい化合物の第五群中には、
R1が7−クロロであり;
R2がHであり;
R4がネオペンチルであり;
R9がメトキシであり;そして
Tがピペリジン−1−イル環を形成する化合物がある。
すぐ前の群中には、化合物、
トランス−7−クロロ−5−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−1−ネ
オペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサ
ゼピン−3−酢酸;
N−[トランス−7−クロロ−5−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−
1−ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベン
ゾキサゼピン−3−アセチル]イソニペコチン酸;または
N−[トランス−7−クロロ−5−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−
1−ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベン
ゾキサゼピン−3−アセチル]ニペコチン酸がある。
本発明の更にもう一つの態様は、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬
化症、真菌感染、アルツハイマー病またはざ瘡に罹患している哺乳動物に対して
、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症、抗真菌、アルツハイマー病
またはざ瘡治療量の式I化合物を投与することによる、哺乳動物の高コレステロ
ール血症、アテローム性動脈硬化症、真菌感染、アルツハイマー病またはざ瘡を
治療する方法に関する。
本発明は、更に、治療的有効量の式Iの化合物および薬学的に許容しうる担体
を含む、哺乳動物の高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症、真菌感染
、アルツハイマー病またはざ瘡の治療用の薬剤組成物に関する。
典型的なT環は、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、チアゾリジ
ン−3−イル、アゼチジン−1−イル、テトラヒドロ−1,4−チアジン−4−
イル、テトラヒドロ−1,4−オキサジン−4−イルおよびテトラヒドロ−1,
3−チアジン−3−イルである。
典型的なU環は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシク
ロヘキシルである。
ハロとは、クロロ、ブロモ、ヨードまたはフルオロである。
アルキルとは、直鎖または分岐状飽和炭化水素である。
「薬学的に許容しうる陰イオン塩」という表現は、(限定されるものではない
が)塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、マレイ
ン酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、グルコン酸
塩および4−トルエンスルホン酸塩などの陰イオンを含有する無毒性陰イオン塩
を意味する。
「薬学的に許容しうる陽イオン塩」という表現は、(限定されるものではない
が)ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウムまたはプ
ロトン化されたベンザチン(N,N′−ジベンジルエチレンジアミン)、コリン
、エタノールアミン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、L−リシン、L
−アスパラギン、メグラミン(N−メチルグルカミン)、ベネタミン(N−ベン
ジルフェネチルアミン)、ピペラジンまたはトロメタミン(2−アミノ−2−ヒ
ドロキシメチル−1,3−プロパンジオール)などの無毒性陽イオン塩を意味す
る。これは、(R)−α−メチルベンジルアンモニウを含むことを意味する。
「プロドラッグ」という表現は、投与および吸収される薬物前駆物質であり、
ある種の代謝過程によって in vivo で薬物を放出する化合物を意味する。典型
的なプロドラッグは、開裂によって、対応する遊離酸を放出し、そして式I化合
物のこのような加水分解性エステル生成残基としては、限定されるものではない
が、残基ZまたはVがカルボキシルであり且つ遊離水素が、(C1−C4)アルキ
ル、(C2−C7)アルカノイルオキシメチル、4〜9個の炭素原子を有する1−
(アルカノイルオキシ)エチル、5〜10個の炭素原子を有する1−メチル−1
−(アルカノイルオキシ)エチル、3〜6個の炭素原子を有するアルコキシカル
ボニルオキシメチル、4〜7個の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニル
オキシ)エチル、5〜8個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカ
ルボニルオキシ)エチル、3〜9個の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボ
ニル)アミノメチル、4〜10個の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシカ
ルボニル)アミノ)エチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、γ−ブ
チロラクトン−4−イル、ジ−N,N−(C1−C2)アルキルアミノ(C2−C3
)アルキル(β−ジメチルアミノエチルなど)、カルバモイル−(C1−C2)ア
ルキル、N,N−ジ(C1−C2)アルキルカルバモイル−(C1−C2)アルキル
およびピペリジノ−、ピロリジノ−またはモルホリノ(C2−C3)アルキルで置
換されている置換基がある。
本明細書中で用いられる「反応不活性溶媒」という表現は、出発物質、試薬、
中間体または生成物と、所望の生成物の収量に悪影響与えるように相互作用する
ことがない溶媒を意味する。
本明細書中において命名法で用いられる挿入された負または正の符号は、平面
偏光が特定の立体異性体によって回転している方向を示す。
他の特徴および利点は、本発明を記載する明細書および請求の範囲から明らか
であろう。
発明の詳細な説明
反応スキームIにより、R1、R2、R3、R4およびR9が上記の通りであり、
Xがオキシであり、Yがカルボニルまたはメチレンであり、そしてZが置換アミ
ドである所望の式I化合物(式II化合物として図示)は、Zがカルボキシルで
ある対応する式III化合物を用いて適切なアミンをアシル化することによって
製造することができる。
概して、酸を、ジメチルホルムアミドなどの非プロトン性溶媒中の適切なアミ
ンと、トリエチルアミンなどのアミン塩基およびシアノホスホン酸ジエチルまた
は無水プロピルホスホン酸などのカップリング剤の存在下において約0℃〜約4
0℃で約1時間〜約6時間混合する。
或いは、酸を、塩化メチレンなどの反応不活性溶媒中のカルボジイミド(例え
ば、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩)
の存在下において、適切なアミンと約10℃〜40℃で約2時間〜約24時間混
合する。
ZまたはVがテトラゾール−5−イルである所望の式I化合物は、ZまたはV
がカルボキシルである対応する式I化合物から、そのカルボキシル基をカルボキ
サミド基に変換し(ZまたはV=CONH2)、そのカルボキサミドを脱水して
ニトリルにし(ZまたはV=CN)、そしてそのニトリルと適切なアジ化物とを
反応させてテトラゾール基を生成することによって製造することができる。
概して、酸は、塩化メチレンなどの非プロトン性溶媒中のカルボニルジイミダ
ゾールと15℃〜約40℃の温度で約30分間〜約4時間、便宜上、室温で1時
間の反応によってイミダゾリドに変換される。得られたイミダゾリドは、反応混
合物中にアンモニアガスを10℃〜約40℃の温度で約3分間〜約30分間、好
ましくは、室温で約5分間またはTLC分析によって反応が完了するまで通気す
ることによって対応するアミドに変換される。そのアミドは、塩化メチレンなど
の不活性溶媒中で無水トリフルオロ酢酸およびトリエチルアミンを用いる0℃で
約25分間〜2時間、好ましくは、30分間の処理によってニトリルに変換され
る。ジメチルホルムアミド中でアジ化ナトリウムおよび塩化アンモニウムを用い
る約90℃〜約130℃の温度で約7時間〜約60時間、好ましくは、120℃
の温度で24時間のニトリルの処理は、所望のテトラゾールを生成する。
ZまたはVが4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール
−3−イルである所望の式I化合物は、ZまたはVがCNである対応する式I化
合物から、そのニトリルをアミドオキシムに変換し、そしてそのアミドオキシム
とカルボニル化剤とを反応させて、対応する4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1
,2,4−オキサジアゾール誘導体を生成することによって製造することができ
る。
概して、ニトリルは、アルコール性溶媒中において炭酸カリウムなどの塩基の
存在下でヒドロキシルアミン塩酸塩と約60℃〜約110℃の温度で約5時間〜
約24時間、好ましくは、還流エタノール中において約18時間の反応によって
アミドオキシムに変換される。そのアミドオキシムは、還流酢酸エチル中におい
てカルボニルジイミダゾールおよびトリエチルアミンと24時間の反応によって
、対応する4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール誘導
体に変換される。
カルボキシル基を有する式I化合物のプロドラッグは、酸と適切なアルキルハ
ライドとを、炭酸カリウムなどの塩基の存在下のジメチルホルムアミドなどの不
活性溶媒中において約15℃〜約100℃の温度で約1時間〜約24時間混合す
ることによって製造することができる。
或いは、酸を、溶媒としての適切なアルコールと、濃硫酸などの触媒量の酸の
存在下において約20℃〜約120℃の温度で、好ましくは、還流下で約1時間
〜約24時間混合する。
R1、R2、R3、R4およびR9が上記の通りであり、Xがオキシであり、Yが
カルボニルまたはメチレンであり、そしてZがカルボキシである所望の式III
化合物は、対応する式IV化合物から、環化に続いて加水分解によって製造する
ことができる。或いは、加水分解工程を省略して、所望のプロドラッグを生じる
ことができる。
概して、式IV化合物を、エタノールなどのアルコール性溶媒中の炭酸カリウ
ムなどの塩基と約10℃〜約40℃、好ましくは、周囲温度で約2時間〜約18
時間混合した後、炭酸カリウムなどの塩基を含むメタノール/水などの水性アル
コール溶媒中において約40℃〜約80℃の温度で、好ましくは、還流下で約2
時間〜約18時間加水分解を行う。
R1、R2、R3、R4およびR9が上記の通りであり、Xがオキシであり、Yが
カルボニルまたはメチレンであり、そしてPが既知のカルボキシル保護基(以下
の参考文献を参照されたい)である所望の式IV化合物は、適切な対応する式V
化合物から、適切なアシル化またはアルキル化によって製造することができる。
概して、Yがカルボニルである化合物に対しては、適切な式V化合物を、塩化
フマリルモノアルキルエステルなどの適切な塩化フマリルで保護された一酸と、
塩化メチレンなどの反応不活性溶媒中において約10℃〜約50℃、典型的には
周囲温度で約6〜約18時間混合する。概して、Yがメチレンである化合物に対
しては、適切な式V化合物を、4−ハロクロトン酸アルキルなどの適切な保護さ
れた4−ハロクロトン酸と、炭酸カリウムなどの塩基の存在下のジメチルホルム
アミドなどの非プロトン性溶媒中において約10℃〜約50℃、典型的には周囲
温度で約12時間〜約72時間混合する。
R1、R2、R3、R4およびR9が上記の通りである所望の式V化合物は、適切
な対応する式VI化合物からヒドロキシアルキル化(修飾フリーデル・クラフツ
反応)によって製造することができる。
概して、式VI化合物を、ベンゼンまたはトルエンなどの反応不活性溶媒中の
三塩化ホウ素などのルイス酸と、窒素雰囲気下においてほぼ周囲〜還流温度で約
1〜約6時間混合して、中間錯体を生成する。得られた錯体を、ベンゼンなどの
反応不活性溶媒中の適切に置換されたナフトアルデヒドと、トリエチルアミンな
どのアミン塩基存在下において約0℃〜約40℃、典型的には周囲温度で約30
分間〜約18時間混合した後、ホウ素残基を酸開裂する。
或いは、R1が4−トリフルオロメチルであり且つR4がネオペンチルである式
V化合物は、R1が4−トリフルオロメチルであり且つR4がピバロイルである式
VI化合物を、過剰の強塩基、好ましくは、2.5当量のn−ブチルリチウムに
よって無水エーテル性溶媒、好ましくは、テトラヒドロフラン中においてほぼ周
囲温度〜約50℃で約1時間〜約3時間処理し、そして得られたジアニオンを適
切なナフトアルデヒドと反応させることによって製造することができる。得られ
た、R4がピバロイルである式V化合物2−(α−ヒドロキシメチルナフタレン
)は、そのピバルアミド官能基を、水素化アルミニウムリチウムまたはボランな
ど
の還元剤、好ましくは、ボラン−テトラヒドロフラン錯体によって、テトラヒド
ロフランなどのエーテル性溶媒中において高温、典型的には還流下で還元するこ
とにより、R1が4−トリフルオロメチルであり且つR4がネオペンチルである式
V化合物に変換される。或いは、R1が4−トリフルオロメチルであり且つR4が
ネオペンチルを含めたアルキルである式V化合物は、R1が4−トリフルオロメ
チルであり且つR4がt−ブトキシカルボニルである式VI化合物を、過剰のt
−ブチルリチウム、好ましくは、2.4当量によって、無水テトラヒドロフラン
などのエーテル性溶媒中において約−50℃〜約0℃の温度で約2時間〜約4時
間処理し、そして得られたジアニオンを適切なナフトアルデヒドと結合すること
によって製造することができる。得られた、R1が4−トリフルオロメチルであ
り且つR4がt−ブトキシカルボニルである式V化合物2−(α−ヒドロキシメ
チルナフタレン)を酸で処理し、それによって、R1が4−トリフルオロメチル
であり且つR4がHである式V化合物に変換する。この化合物は、式VI化合物
の製造の場合と同様の条件下の還元的アミノ化によって、R1が4−トリフルオ
ロメチルであり且つR4がアルキルである式V化合物に変換される。
R1、R2およびR4が上記の通りである所望の式VI化合物は、適切な対応す
るアニリンから還元的アミノ化によって製造することができる。
概して、アニリンを、濃酢酸などのプロトン性酸性溶媒中において適切なアル
キルアルデヒドと、約10℃〜約50℃、好ましくは周囲温度で約30分間〜約
4時間反応させた後、例えば、水素化ホウ素ナトリウムを用いて約0℃〜約20
℃の温度で約15分間〜約4時間還元する。
或いは、アニリンを、1,2−ジクロロエタンなどの非プロトン性溶媒中の適
切なアルキルアルデヒドと、酢酸などの酸の存在下において約15℃〜約40℃
の温度、好ましくは周囲温度で約1〜約20時間反応させた後、例えば、水素化
トリアセトキシホウ素ナトリウムを用いて約−20℃〜ほぼ周囲温度で約1〜約
20時間還元する。
反応スキームIIにより、R1、R2、R3、R4およびR9が上記の通りであり
、Xがチオであり、Yがカルボニルまたはメチレンであり、そしてZが置換アミ
ドである所望の式VII化合物は、Zがカルボキシルである対応する式VIII
ま
たはIX化合物によって適切なアミンをアシル化することによって製造すること
ができる。概して、この反応は、式II化合物について上記のように行うことが
できる。
R1、R2、R3、R4およびR9が上記の通りであり、Xがチオであり、Yがメ
チレンである所望の式VIII化合物は、Yがカルボニルである適切な対応する
式IX化合物から逐次的還元/酸化法によって製造することができる。
概して、式IX化合物は、例えば、ボラン−硫化メチル錯体を用いてテトラヒ
ドロフランなどの反応不活性溶媒中において約20℃〜約80℃の温度で、好ま
しくは還流下で約1時間〜約6時間充分に還元される。次に、得られたアルコー
ルを、例えば、最初にスワーン(Swern)酸化を行った後、アセトニトリルおよ
び水性過酸化水素中の緩衝亜塩素酸ナトリウムを用いる約−10℃〜約25℃の
温度で約30分間〜約4時間の酸化を行う二段階法を用いて酸化して、式VII
I化合物にする。または代わりに、t−ブチルヒドロペルオキシドおよび硫酸セ
チルトリメチルアンモニウムを水性混合物中においてpH>13で用いてアルコ
ールを直接的に酸化して酸にする。
R1、R2、R3、R4およびR9が上記の通りである所望の式IX化合物は、適
切な対応する式X化合物から、アルキル化に続くエピマー化および最終的加水分
解によって製造することができる。
概して、式X化合物を、リチウムジイソプロピルアミドなどの塩基と、シクロ
ヘキサン/テトラヒドロフランなどの反応不活性溶媒中において窒素下の約−1
00℃〜約−20℃の温度で約30分間〜約3時間混合した後、ブロモ酢酸t−
ブチルなどの適当なハロ酢酸アルキルを加え且つ約10℃〜約40℃、好ましく
は、周囲温度で約2〜約24時間混合する。アルキル化生成物を、メタノールの
ようなアルコール性溶媒中において炭酸カリウムのような塩基を用いて約40℃
〜約80℃の温度、好ましくは、60℃で約1時間〜約6時間限定的にエピマー
化して、トランス異性体にする。得られたt−ブチルエステルは、ジクロロメタ
ンなどの反応不活性溶媒中においてトリフルオロ酢酸などの酸を用いる処理によ
って加水分解することができる。
R1、R2、R3、R4およびR9が上記の通りである所望の式X化合物は、適切
な対応する式XI化合物から、カルボジイミド条件下においてカップリングする
ことによって製造することができる。
概して、式XI化合物を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル
カルボジイミド塩酸塩などの適当なカルボジイミドと、ジクロロメタンなどの反
応不活性溶媒中において約10℃〜約50℃の温度で、便宜上、周囲温度で約5
時間〜約24時間混合する。
R1、R2、R3、R4およびR9が上記の通りである所望の式XI化合物は、適
切な対応する式V化合物から、加溶媒分解置換反応によって製造することができ
る。
概して、式V化合物は、メルカプト酢酸と、水性酸性条件下において約60℃
〜約120℃の温度で、便宜上、還流下で約2〜約6時間混合することができる
。
或いは、R1、R2、R3、R4およびR9が上記の通りである所望の式IX化合
物は、適切な対応する式V化合物から、ラクタムへの環化を伴う加溶媒分解置換
反応に続くエピマー化によって製造することができる。
概して、式V化合物およびメルカプトコハク酸を、プロピオン酸などのカルボ
ン酸溶媒中において混合し、そして反応容器のヘッドスペースを越える窒素一掃
などの水を除去する手段を用いて約100℃〜約140℃まで約12〜約72時
間加熱する。環化した生成物は、テトラヒドロフランなどの不活性溶媒中におい
て、対応するアルコール溶媒中の金属アルコキシド塩基などの塩基、好ましくは
、メタノール中のナトリウムメトキシドを用いるほぼ周囲温度〜還流温度で約1
〜約24時間の処理によってエピマー化されてトランス異性体になる。
上記反応スキームの出発物質および試薬(例えば、4−ハロアニリン、1−ナ
フトアルデヒド、フマル酸モノエチルエステル、アミノ酸エステル、プロドラッ
グ残基、保護された形)は容易に入手可能であるしまたは当業者が有機合成の慣
用法を用いて容易に合成することができる。本明細書中に記載された製造法のい
くつかは、遠く離れた官能基(すなわち、カルボキシル)の保護を必要とするで
あろう。これら保護基の必要性は、遠く離れた官能基の性状および製造法の条件
に応じて変化するであろう。この必要性は、当業者によって容易に確認される。
保護基(例えば、ハロ(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシメチル、
アリールメチルおよびトリ(C1−C4)アルキルシリル)およびそれらの使用の
概説については、T.W.グリーン(Greene),Protective Groups in Organic Syn
thesis,ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons),ニューヨ
ーク,1991年を参照されたい。
式Iを有する化合物は不斉炭素原子を有し、したがって、鏡像異性体またはジ
アステレオマーである。ジアステレオマー混合物は、本質的に知られている方法
によって、例えば、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶によって、それ
らの物理化学的相違に基づいてそれらの個々のジアステレオマーに分離すること
ができる。鏡像異性体(例えば、式III、VIIIまたはIXの)は、適切な
光学活性化合物(例えば、アルコールまたはアミン)との反応によって鏡像異性
体混合物をジアステレオマー混合物(例えば、エステルまたは塩)に変換し、ジ
アステレオマーを分離し、そして個々のジアステレオマーを変換して(例えば、
加水分解してまたは酸性にして)対応する純粋な鏡像異性体にすることによって
分離することができる。ジアステレオマーおよび鏡像異性体を含めたこのような
異性体はいずれも、本発明の一部分と考えられる。
本発明の若干の化合物は、例えば、Zが酸根を含む場合に酸性であり、そして
それらは薬学的に許容しうる陽イオンと塩を形成する。このような塩はいずれも
、本発明の範囲内であり且つそれらは慣用法によって製造することができる。例
えば、それらは、酸性物質および塩基性物質を、通常は化学量論的比率で、適切
に、水性か、非水性かまたは部分的に水性の基剤中において接触させることによ
って簡単に製造することができる。塩は、適切に、濾過によってか、非溶媒との
沈殿に続く濾過によってか、溶媒の蒸発によってかまたは、水溶液の場合に凍結
乾燥によって回収される。
本発明の若干の化合物は、例えば、YがメチレンであるかまたはZがアミン基
を含む場合に塩基性であり、そしてそれらは薬学的に許容しうる陰イオンと塩を
形成する。このような塩はいずれも、本発明の範囲内であり且つそれらは慣用法
によって製造することができる。例えば、それらは、酸性物質および塩基性物質
を、通常は化学量論的比率で、適切に、水性か、非水性かまたは部分的に水性の
基剤中において接触させることによって簡単に製造することができる。塩は、適
切に、濾過によってか、非溶媒との沈殿に続く濾過によってか、溶媒の蒸発によ
ってかまたは、水溶液の場合に凍結乾燥によって回収される。
更に、本発明の化合物が水和物または溶媒和化合物を形成する場合、それらも
また本発明の範囲内である。
本発明の化合物は、いずれも、哺乳動物、特にヒトの血漿LDLコレステロー
ル濃度を低下させる薬剤としての治療的使用に適応される。血中コレステロール
濃度は、心臓血管、脳血管または末梢血管障害の発生に密接に関係しているので
、これらの化合物は、それらの血中コレステロール低下作用によって、アテロー
ム性動脈硬化症を防止し、阻止しおよび/または後退させる。
これらの化合物の血中コレステロール低下活性は、Analyt.Biochem.203,310,1
992 で記載された嫌気的雰囲気発生性酸素消費システムを用いて、本質的には、
Meth.Enzymol.110,359,1985 で前に記載されたように、[1−3H]ファルネシ
ルピロリン酸の[3H]スクアレンへの全変換を測定することにより、スクアレ
ンシンテターゼの作用に対するこれらの化合物の効果を既知の対称(例えば、ザ
ラゴジ酸(zaragozic acid)A)と比較して評価することによって決定すること
ができる。
簡単にいうと、3μl容量のDMSO(対照)かまたは化合物含有DMSOに
対して、スクアレンシンテターゼ補助因子/基質溶液(SQS補助因子/基質溶
液は、50mM KxPO4(pH=7.4),5.0mM MgCl2,411
μM NADP+,3.4mMグルコース−6−リン酸,20U/mlグルコー
ス−6−リン酸デヒドロゲナーゼ,15mM NaF,78.1mMアスコルビ
ン酸ナトリウム,31.3U/mlアスコルビン酸オキシダーゼ、および指示さ
れた最終濃度の1.56倍の{3H]FPP(比活性380/ピコモル)を含む
)、および1mg/mlミクロソームタンパク質を含有するPMED緩衝液(P
MEB緩衝液は、50mM KxPO4(pH7.4),5mM MgCl2,1
.0mM EDTA,5.0mMジチオトレイトールを含む)25μlを加える
[最終検定濃度:48mM KxPO4(pH=7.4),4.8mM MgCl2
,0.33mM EDTA,1.67mM DTT,258μM NADP+,
2.1mMグルコース−6−リン酸,0.95Uグルコース−6−リン酸デヒド
ロゲナーゼ,9.5mM NaF,50mMアスコルビン酸ナトリウム,1.5
Uアスコルビン酸オキシダーゼ、4%DMSO,および5.1μM [3H]フ
ァルネシルピロリン酸]。37℃で30分間インキュベーション後、10M N
aOH 40μl、EtOH 40μl、クロロホルム中2mg/mlのスクア
レン10μlの逐次的添加によって酵素反応を停止させる。けん化(37℃,9
0分間)後、アリコートをシリカゲルTLCに適用し、そして新たに生成された
スクアレンを、トルエン−酢酸エチル(9:1)中のクロマトグラフィーによっ
て未反応基質から分離した。スクアレンバンドは、ヨウ素蒸気で可視化され、取
出され、そしてアクアルソル(Aqualsol)−2液体シンチレーション液中に浸漬
される。スクアレンシンテターゼ活性は、反応の化学量論の基づいて、ミクロソ
ームタンパク質1mg当たり37℃でのインキュベーション1分間につきファル
ネシルピロリン酸から生成されたスクアレンのピコモルとして表され、それによ
って、2モルの[3H]ファルネシルピロリン酸が反応して1モルの[3H]スク
アレンを生成し、そして放射性標識の半分が、1−pro−S水素放出のために
、プレニル化[3H]ファルネシルピロリン酸のC−1位から失われる。ラット
肝ミクロソームは、ハーウッド(Harwood)ら(J.Lipid Res.34,377,1993)によ
って記載されように、スクアレンシンテターゼ活性源として用いられる。簡単に
いうと、肝組織をリン酸緩衝溶液中で濯ぎ洗浄し、そして直ちに、ドウンス(Do
unce)組織ホモジナイザーを用いてPMED緩衝液中において4℃でホモジナイ
ズする。ホモジネートを、4℃において10,000xgで20分間遠心分離し
、そして得られた上澄みを4℃において178,000xgで90分間遠心分離
する。ミクロソームペレットを、ポッター・エルベージェム乳棒によってPME
D緩衝液中に再懸濁させ、そして使用するまで液体N2中で凍結貯蔵した。この
ような標品では、酵素活性の顕著な減少が3か月以内に見られない。
これらの化合物の高コレステロール血症治療活性は、標準的な方法に基づく方
法によって実証することができる。例えば、コレステロール生合成を阻害する場
合のこれらの化合物の in vivo 活性は、ヒューズ(Hughes)ら,1977,J.Biol.C
hem.252:548 の手順によって測定することができる。
これらの化合物の活性は、雄CD1マウスにおいて、対照に相対して肝コレス
テロール生合成を減少させる血中コレステロール低下薬の量によって測定するこ
とができる。雄CD1マウスは、12時間明/1暗サイクルにおいてコレステロ
ール不含飼料で飼育される。明サイクルの中間に、0.25%メチルセルロース
、0.6%トゥイーン80および10%エタノールを含有する食塩水の0.5m
L経口ボーラス(対照動物)または試験される所望の濃度の化合物が更に含まれ
た経口ボーラスを被験動物に投与する。ボーラス投与の1時間後、水中に溶解し
た[14C]−メバロノラクトン(0.5uCi/動物)の腹腔内注射(0.15
ml)を被験動物に与える。放射能の注射の1時間後に、被験動物を屠殺し、肝
を切取り、けん化し(60℃でけん化(2.5M KOH,2時間))、そして
石油エーテルおよびエタノールで抽出する。けん化後、放射能を測定する。全肝
放射能を、測定された肝重量に基づいて計算する。コレステロール生合成阻害の
程度は、被処理対対照動物における全放射能の百分率として表される。試験化合
物の用量範囲内で行われた上記検定は、肝コレステロール生合成の in vivo 減
少についての近似ED50値の測定を可能にする。
これらの化合物の高コレステロール血症治療活性は、更に、ある種の哺乳動物
、例えば、ヒトの場合と同様の血漿リポタンパク質プロフィールを有するマーモ
セットの血漿中のコレステロール濃度、例えば、LDLコレステロール濃度を減
少させるのに必要な薬剤の量を測定することによって実証することができる(ク
ルーク(Crook)ら,Arteriosclerosis 10,625,1990)。コレステロール合成阻
害剤、例えば、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤およびスクアレンシンテター
ゼ阻害剤ザラゴジ酸Aは、この種の血漿コレステロール濃度を低下させる(バク
スター(Baxter)ら,J.Biol.Chem.267,11705,1992)。成体マーモセットを処置
群に配分して、それぞれの群が全血漿コレステロール濃度について同様の平均±
SDを有するようにする。群配分後、マーモセットに化合物を飼料添加物として
または胃内挿管法によって1〜8週間毎日投与する。対照マーモセットには、投
薬用ビヒクルのみを与える。血漿中の全LDLおよびHDLコレステロール値は
、実験中のどの時点でも、肘前静脈から採血することによっておよび血漿リポタ
ンパク質を密度勾配遠心分離によるそれらの個々のサブクラスに分離することに
よって、そして前記のように(クルークら,Arteriosclerosis 10,625,1990)コ
レ
ステロール濃度を測定することによって決定することができる。
化合物の抗アテローム性動脈硬化症効果は、ウサギ大動脈中の脂質沈着を減少
させるのに必要な薬剤の量によって確認することができる。雄ニュージーランド
ホワイトウサギに、0.4%コレステロールおよび5%ピーナッツ油を含有する
飼料を4日間与える(1日1食)。ウサギは辺縁耳静脈から採血され、そして全
血漿コレステロール値をこれらの試料から測定する。次に、ウサギを処置群に配
分して、それぞれの群が全血漿コレステロール濃度について同様の平均±s.d
.を有するようにする。群配分後、ウサギには、飼料添加物としてまたはゼラチ
ン基剤糖菓の小片として与えられる化合物を毎日投与する。対照ウサギには、食
物またはゼラチン糖菓である投薬用ビヒクルのみを与える。コレステロール/ピ
ーナッツ油飼料は、化合物投与と一緒に実験の間中続けられる。血漿中コレステ
ロール値は、実験中のどの時点でも、辺縁耳静脈から採血することによって測定
することができる。5か月後、ウサギを屠殺し、そして大動脈を胸弓から腸骨動
脈の分岐まで取出す。大動脈を、ホルマン(Holman)ら(Lab.Invest.1958,7,42
-47)によって記載のように、外膜から清浄にされ、縦に開いた後、スダンIV
で染色する。染色された表面積の百分率を、Optimas Image Analyzing System(
イメージ・プロセッシング・システムズ(Image Processing Systems))を用い
るデンシトメトリーによって定量する。減少した脂質沈着は、対照ウサギと比較
して、薬物群において染色された表面積%の減少によって示される。
本発明の化合物の投与は、腸および肝に対してスクアレンシンテターゼ阻害剤
を供給するいずれの方法にもよることができる。これらの方法には、経口経路、
非経口、十二指腸内経路等が含まれる。
したがって、例えば、一つの投与様式において、本発明のスクアレンシンテタ
ーゼ阻害剤は、睡眠前の夜に1回投与してよい。或いは、化合物を食餌と一緒に
または一緒でなく1日2回または3回投与してよい。いずれの場合にも、投与さ
れる1種類または複数の化合物の量およびタイミングは、当然ながら、治療され
る対象、苦痛の重症さ、投与方式および処方する医師の判断に依るであろう。し
たがって、患者ごとの変動ゆえに、以下に与えられた投薬量は指針であり、そし
て医師は、血漿コレステロール低下を達成するのに患者に適当であると考えられ
る薬物の用量を滴定することができる。望まれる血中コレステロール低下活性の
程度を考慮して、医師は、出発コレステロール濃度、他の心臓血管危険因子、既
存の疾患の存在、並びに患者の年令および誘動などの様々な因子の均衡をとる必
要がある。当業者は、高コレステロール血症の治療について、National Cholest
erol Education Program 指針から判断するであろう(1991年発行;83:2154)。
概して、上記のスクアレンシンテターゼ阻害剤の有効量は、0.0005〜5
0mg/kg/日、好ましくは、0.001〜25mg/kg/日、最も好まし
くは、0.005〜5mg/kg/日の範囲内である。平均的な70kgのヒト
では、これは、0.000035〜3.5g/日、好ましくは、0.00007
〜1.75g/日、最も好ましくは、0.00035〜0.35g/日に相当す
ると考えられる。
本発明の化合物はまた、ブイヨンまたは寒天希釈法によって決定される広範囲
の抗真菌活性を実証する。
真菌感染の治療のために本発明の化合物の投与する場合、概して、0.000
5〜100mg/kg/日を、抗真菌治療において単位用量として用いるべきで
ある。
本発明の化合物の抗真菌活性は、クリプトコックス・ブーテネンシス(Crypto
coccus bhutenensis)FD23971を用いる生物検定で決定することができる
。C.ブーテネンシスの10日令スラントを、滅菌水10mLで洗浄し、そして
その懸濁液300μlを、0.67%の酵母用窒素基剤培地(DIFCO)およ
び0.5%のグルコースから成る検定用培地と混合する。暖かい培地150mL
を、滅菌ポリスチレン生物検定用プレート(245x245x20mm)上に注
ぎ、そして凝固するまで放置する。固形培地をくり抜いて、コルク口径寸法#2
の充分に隔離された穴をあけ、そしてその穴の中に、試験される化合物の適当な
溶液をスポットする。プレートを28℃で2〜3日間インキュベートし、そして
標準的な方法によって阻害区域を対照に対して測定する。
抗真菌治療として、本発明の化合物は哺乳動物(例えば、ヒト)に対して慣用
法によって投与される。
本発明の化合物はコレステロール生合成阻害剤であるので、それらは、脳で作
られ、更に中枢神経系を介して循環し、そして脳脊髄液中に存在する血流アポリ
ポタンパク質Eイソ型4中のアポリポタンパク質Eイソ型4循環濃度を低下させ
ることもできる。本発明の化合物は、アルツハイマー病の治療に有用である。
アポリポタンパク質Eイソ型4(「ApoEイソ型4」)は、アポリポタンパ
ク質E4型対立遺伝子の遺伝子産物であり且つ血流中においてLDLを含めたリ
ポタンパク質上で運ばれるアポリポタンパク質である。アポリポタンパク質E4
型対立遺伝子の1コピーまたは2コピーを有することは、アルツハイマー病を発
症する大きく高まった危険に関連していた。肝において、低密度リポタンパク質
受容体(LDL受容体)は、ApoEイソ型4を含有するいくつかのものを含め
た種々のリポタンパク質を血流から吸収し且つ取込むことに関与している。LD
L受容体は、LDL受容体の転写を抑制するコレステロール由来遺伝子リプレッ
サーによって調節される。コレステロール生合成の阻害は、これらのコレステロ
ール由来LDL遺伝子リプレッサーの存在を減少させる。これは、LDL受容体
の生産の抑制を軽減し、肝における追加のLDL受容体の生産をもたらし、それ
が順次に、ApoE4型含有リポタンパク質を含めたリポタンパク質の追加量を
血流中から除去する。
これらの化合物のアルツハイマー病治療活性は、Analyt.Biochem.203,310,199
2 で記載された嫌気的雰囲気発生性酸素消費システムを用いて、本質的には、Me
th.Enzymol.110,359,1985 で前に記載されたように、[1−3H]ファルネシル
ピロリン酸の[3H]スクアレンへの全変換を測定することにより、スクアレン
シンテターゼの作用に対するこれらの化合物の効果を既知の対称(例えば、ザラ
ゴジ酸A)と比較して評価することによって決定することができる。この検定は
、上で更に充分に記載されている。
本発明の化合物のアルツハイマー病治療活性は、更に、ある種の哺乳動物、例
えば、ヒトの場合と同様の血漿リポタンパク質プロフィールを有するマーモセッ
トの血漿中のコレステロール濃度、例えば、LDLコレステロール濃度を減少さ
せるのに必要な薬剤の量を測定することによって実証することができる(クルー
クら,Arteriosclerosis 10,625,1990)。コレステロール合成阻害剤、例えば、
HMG−CoAレダクターゼ阻害剤およびスクアレンシンテターゼ阻害剤ザラゴ
ジ酸Aは、この種の血漿コレステロール濃度を低下させる(バクスターら,J.Bi
ol.Chem.267,11705,1992)。この検定は、上で更に充分に記載されている。
本発明の化合物は、アルツハイマー病の治療のために慣用法で投与することが
できる。概して、アルツハイマー病の治療のための本発明のスクアレンシンテタ
ーゼ阻害剤の有効量は、成人で約1mg〜1000mg(好ましくは、5〜10
0mg)の範囲内であり、それは、1回用量でまたは2回〜4回の分割用量で与
えられてよい。必要により、更に高い用量を好都合に用いることもできる。
本発明の化合物はスクアレン合成阻害剤であるので、それらは、尋常性ざ瘡の
治療に有効である。スクアレンは皮脂の主成分であり、成人では皮脂の約12%
含まれる。尋常性ざ瘡の重症さは、皮脂分泌速度と直接的に相関し、そして、皮
脂分泌速度を減少させるいくつかの化合物はざ瘡を改善することが示された。ス
クアレンを阻害することにより、本発明の化合物は、皮脂分泌速度を減少させ、
それによってざ瘡を改善することができる。
皮脂中のスクアレンの濃度は青春期後に4倍に増加し、そしてこのスクアレン
濃度の増加は、単独でまたは皮脂組成若しくは皮脂分泌速度の他の変化と協調し
て、ざ瘡の発症を促進すると考えられる。本発明の化合物は、皮脂中のスクアレ
ンの百分率および全量を減少させることによって、ざ瘡を防止するまたは緩和す
るのに有用である。
皮脂中のスクアレン濃度を減少させることに加えて、エポキシドの生産を制限
することにより、(常在するP.アクネス(acnes)の代謝作用によって)皮脂
をあまり炎症性でなくすることができる。本発明の化合物は、そのために、ざ瘡
と戦う二重の効果を与えることができ、したがって、現行の角質溶解および抗ア
ンドロゲン療法よりも優れた新規なざ瘡治療法となりうる。
本発明の化合物の抗ざ瘡活性は、FEBS Letters 200(1),173−176(1986)および
J.Cell Science 95,125-136(1990)で記載されたものと同様の条件を用いてヒト
脂腺培養物中の化合物の in vitro 効果を試験することによって実証することが
できる。例えば、ヒト脂腺培養物を試験化合物と一緒にインキュベートし、そし
て引き続きの皮脂生産および皮脂組成の定量的変化を短期間にわたって測定し且
つ対照および他の活性と比較することができる。
ざ瘡の治療のために、本発明の化合物を慣用法によって投与することができる
。ざ瘡治療のためのそれぞれの用量単位は、好ましくは、活性成分を0.001
mg〜1000mg、好都合に、0.01mg〜400mg含むであろう。成人
の治療で用いられる1日用量は、好ましくは、活性成分0.001mg〜500
0mg、最も好ましくは、0.01mg〜2000mgであり、それは、例えば
、投与経路および患者の症状に応じて、1〜4回の1日用量で投与することがで
きる。
本発明の化合物はまた、他の薬剤と一緒に用いることができる。例えば、それ
らは、血漿コレステロールを低下させる手段としておよびアテローム性動脈硬化
症を治療する手段として、フィブレート、ニアシン、イオン交換樹脂、抗酸化剤
、ACAT阻害剤および胆汁酸金属イオン封鎖剤と一緒に用いることができる。
或いは、それらは、別の抗ざ瘡薬(例えば、局所抗生物質)と一緒に用いること
ができる。併用療法処置においては、本発明のスクアレンシンテターゼ阻害剤お
よび他の薬物治療両方を、慣用法によって哺乳動物(例えば、ヒト)に投与する
。
本化合物は、カプセル剤、錠剤、散剤、カシェ剤、懸濁剤または水剤などの慣
用的な経口または非経口用剤形のいすれでも、個々にまたは一緒に投与すること
ができる。好ましい経口投与用に、薬剤組成物を水剤、懸濁剤、錠剤、丸剤、カ
プセル剤、散剤等の形にすることができる。
目的の投与様式に応じて、薬剤組成物は、例えば、錠剤、丸剤、カプセル剤、
散剤、液剤、懸濁剤等のような固体、半固体、または液体剤形の形であってよい
。薬剤組成物は、慣用的な薬剤担体または賦形剤および活性成分として本発明に
よる1種類または複数の化合物を含むであろう。更に、それは、他の調剤または
製剤、担体、アジュバント等を含むことができる。
本発明による薬剤組成物は、本発明の1種類または複数の化合物を0.1%〜
95%、好ましくは、1%〜70%含むことができる。いずれにせよ、投与され
る組成物または製剤は、治療される対象の徴候、すなわち、高コレステロール血
症、アテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病または真菌感染を治療するのに
有効な量の本発明による1種類または複数の化合物の一定量を含むであろう。
固体薬剤組成物のための慣用的な無毒性固体担体としては、例えば、医薬品等
級のマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカ
リンナトリウム、タルク、セルロース、グルコース、スクロース、炭酸マグネシ
ウム等がある。
薬学的に投与しうる液体組成物は、本発明による1種類または複数の化合物を
、例えば、水、食塩水、水性デキストロース、グリセロール、エタノール等のよ
うな担体中に溶解させ若しくは分散させまたはさもなければ調製し、そして場合
により、それを薬剤アジュバントと混合することによって製造することができる
。
ある一定の量の活性成分を用いて種々の薬剤組成物を製造する方法は、当業者
に知られているし、または本開示を考えると明らかであろう。例えば、Remingto
n′s Pharmaceutical Sciences.,マック・パブリッシング・カンパニー(Mack
Publishing Company,イースター(Easter),Pa.,第15版(1975)を参照された
い。
実施例1 トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−1 ,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢 酸のエチルエステル
実施例1A
(4−クロロフェニル)−(ネオペンチル)−アミン
ピバルアルデヒド(20.4g,236ミリモル,25.6mL)を、4−ク
ロロアニリン(30.2g,236ミリモル)の濃酢酸(475mL)中溶液に
対して周囲温度で加えた。1.5時間後、反応混合物を0℃まで冷却し、そして
水素化ホウ素ナトリウム(11.7g,307ミリモル)を15分間にわたって
滴加した。1時間撹拌した後、得られた混合物を水で希釈し且つ酢酸エチル(3
x)で抽出した。合わせた有機物を、逐次的に、水(3x)、水性2N水酸化ナ
トリウム(2x)、飽和水性重炭酸ナトリウムおよび飽和水性塩化ナトリウムで
洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、
標題化合物47.2g(99%)をオフホワイト固体として生じ、それをそのま
ま次の工程に用いた。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ7.10(d,2H),6.53
(d,2H),3.65(br s,1H),2.85(s,2H),0.98
(s,9H)。
実施例IB (5−クロロ−2−ネオペンチルアミノフェニル)−ナフタレン−1−イルメタ ノール
(4−クロロフェニル)−(ネオペンチル)−アミン(6.58g,33.3
ミリモル)のベンゼン(15mL)中溶液を、三塩化ホウ素(キシレン中1.0
M;36.3mL,36.6ミリモル)のベンゼン(40mL)中溶液に対して
窒素雰囲気下の0℃で加えた。添加が完了したら、得られた混合物を還流下で2
時間加熱した後、0℃まで冷却した。次に、1−ナフトアルデヒド(5.72g
,36.6ミリモル,5.0mL)、トリエチルアミン(6.74g,66.6
ミリモル,9.3mL)およびベンゼン(15mL)の溶液を加え、そして得ら
れた混合物を1時間撹拌した後、酢酸エチルおよび水性2N塩酸によって希釈し
た。得られた混合物を激しく振とうし、水性層を水性5N水酸化ナトリウムによ
ってアルカリ性にし、そして層を分離した。水性層を酢酸エチル(2x)で抽出
した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃
縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル5:
1)によって精製して、標題化合物7.95g(67%)を淡黄色固体として生
じた。
MS(PCl):354。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ8.00(m,1H),7.89
(m,2H),7.51(m,4H),7.15(dd,1H),6.93(d
,1H),6.64(d,1H),6.51(s,1H),4.42(br s
,1H),2.83(s,2H),2.38(br s,1H),0.84(s
,9H)。
実施例IC 3−[[4−クロロ−2−(ヒドロキシナフタレン−1−イルメチル)−フェニ ル]−ネオペンチルカルバモイル]−アクリル酸エチルエステル
フマル酸クロリドモノエチルエステル(5.48g,33.7ミリモル)を、
(5−クロロ−2−ネオペンチルアミノフェニル)−ナフタレン−1−イルメタ
ノール(7.95g,22.5ミリモル)および重炭酸ナトリウム(3.77g
,45.0ミリモル)の塩化メチレン(45mL)中混合物に対して加えた。周
囲温度で18時間撹拌した後、反応混合物を塩化メチレンで希釈し、水(2x)
および飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾
過し、減圧下で濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル5:1)によって精製して、標題化合物10.12g(94%)を
淡黄色泡状物として生じた。
MS(PCl):480。
1H NMR(250MHz,CDCl3,主要な回転異性体)δ7.85−7
.69(m,4H),7.58−7.15(m,6H),6.51(d,1H)
,6.18(d,2H),4.44(d,1H),4.06(qd,2H),3
.20(d,1H),2.58(d,1H),1.21(t,3H),0.92
(s,9H)。
実施例ID 7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−1,2,3, 5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸のエチル エステル
炭酸カリウム(5.82g,42.2ミリモル)を、3−[[4−クロロ−2
−(ヒドロキシナフタレン−1−イルメチル)−フェニル]−ネオペンチルカル
バモイル]−アクリル酸エチルエステル(10.1g,21.1ミリモル)のエ
タノール(60mL)中溶液に対して加えた。得られた混合物を周囲温度で12
時間撹拌し且つ減圧下で濃縮した。得られた残留物をエーテル中にとり、水(2
x)および飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ
、濾過し、減圧下で濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル5:1)によって精製して、標題化合物8.75g(86%)
を白色固体として生じた。
MS(PCl):481(M+H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ7.91(d,2H),7.84
(d,1H),7.59(t,1H),7.51−7.30(m,5H),6.
63(s,1H),6.53(d,1H),4.56(m,2H),4.15(
qd,2H),3.48(d,1H),3.09(dd,1H),2.86(d
d,1H),1.26(t,3H),1.04(s,9H)。
実施例2〜6の標題化合物は、実施例1に記載されたのと同様の手順によって
製造された。
実施例2 トランス−7,8−メチレンジオキシ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネ オペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサ ゼピン−3−酢酸のエチルエステル
収率87%。
MS(PCl):491(M+H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ7.86(m,3H),7.55
(m,2H),7.44(m,1H),7.32(td,1H),6.93(s
,1H),6.58(s,1H),5.97(s,1H),5.87(d,2H
),4.57(m,2H),4.15(m,2H),3.37(d,1H),3
.08(dd,1H),2.86(dd,1H),1.26(t,3H),1.
07(s,9H)。
実施例3 トランス−7−クロロ−5−(1−ブロモナフタレン−2−イル)−1−ネオペ ンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピ ン−3−酢酸のエチルエステル
収率90%。
MS(PCl):560(M+H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ8.30(m,1H),7.88
(m,3H),7.62(m,2H),7.37(s,2H),6.54(s,
1H),6.52(s,1H),4.54(m,2H),4.16(m,2H)
,3.44(d,1H),3.05(dd,1H),2.84(dd,1H),
1.26(t,3H),1.01(s,9H)。
実施例4 トランス−7−クロロ−5−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−1−ネオ ペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼ ピン−3−酢酸のエチルエステル
収率67%。
MS(PCl):510。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.36(m,1H),7.73
(d,1H),7.40(m,5H),6.91(d,1H),6.60(d,
1H),6.54(s,1H),4.46(m,2H),4.15(qd,2H
),4.06(s,3H),3.48(d,1H),3.09(dd,1H),
2.85(dd,1H),1.26(t,3H),1.04(s,9H)。
実施例5 トランス−7−クロロ−5−(4−ヒドロキシナフタレン−1−イル)−1−ネ オペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサ ゼピン−3−酢酸のエチルエステル
収率67%。
MS(PCl):496。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.33(d,1H),7.62
(d,1H),7.38(m,5H),6.95(d,1H),6.61(s,
1H),6.56(s,1H),4.59(m,2H),4.18(m,2H)
,3.45(d,1H),3.16(dd,1H),2.89(dd,1H),
1.24(t,3H),1.03(s,9H)。
実施例5A トランス−7−クロロ−5−(4−ジメチルアミノナフタレン−1−イル)−1 −ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾ キサゼピン−3−酢酸のエチルエステル
収率81%。
MS(PCl):523。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.33(d,1H),7.72
(d,1H),7.49−7.28(m,5H),7.16(d,1H),6.
63(d,1H),6.55(s,1H),4.56(m,2H),4.15(
qd,2H),3.47(d,1H),3.08(dd,1H),2.94(s
,6H),2.84(d,1H),1.26(t,3H),1.03(s,9H
)。
実施例5B トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−1 ,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢 酸のエチルエステル
収率88%。
MS(PCl):461(M+2H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.88(m,3H),7.57
(m,2H),7.44(td,1H),7.31(m,2H),7.16(d
d,1H),6.66(s,1H),6.35(d,1H),4.57(m,2
H),4.15(m,2H),3.52(d,1H),3.08(dd,1H)
,2.87(dd,1H),2.03(s,3H),1.25(t,3H),1
.05(s,9H)。
実施例5C トランス−7−クロロ−5−(5−ヨードナフタレン−1−イル)−1−ネオペ ンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピ ン−3−酢酸のエチルエステル
収率86%。
MS(PCl):606(M+H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.22(d,1H),8.08
(d,1H),7.90(d,1H),7.67(t,1H),7.43(m,
3H),7.01(t,1H),6.59(s,1H),6.46(d,1H)
,4.56(m,2H),4.15(qd,2H),3.48(d,1H),3
.07(dd,1H),2.85(dd,1H),1.26(t,3H),1.
02(s,9H)。
実施例5D トランス−7−メチルチオ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オ キソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸の エチルエステル
収率89%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.03(s,9H);1.25
(t,3H);2.07(s,3H);2.85(q,1H);3.08(q,
1H);3.48(d,1H);4.14(c,2H);4.53,4.46,
4.58,4.61(m,2H);6.4(d,1H);6.63(s,1H)
;7.23(m,1H);7.33(q,2H);7.44(t,1H);7.
56(c,2H);7.82(d,1H);7.89(d,2H)。
実施例5E トランス−7−トリフルオロメトキシ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−酢酸のエチルエステル
収率43%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.04(s,9H);1.25
(t,3H);2.87(q,1H);3.11(q,1H);3.5(d,1
H);4.15(q,2H);4.55,4.57,4.59,5.62(m,
2H);6.38(d,1H);6.63(s,1H);7.23(c,1H)
;7.31(t,1H);7.46(c,3H);7.58(t,1H);7.
83(d,1H);7.91(d,2H)。
実施例5F トランス−7,8−エチレンジオキシ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−酢酸のエチルエステル
収率18%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.05(s,9H);1.26
(t,3H);2.85(q,1H);3.06(q,1H);3.38(d,
1H);4.04,4.25(c,6H);4.52(d,1H);4.59
(t,1H);6.03(s,1H);6.59(s,1H);6.93(s,
1H);7.33(t,1H);7.44(t,1H);7.56(q,2H)
;7.8(d,1H);7.87(t,2H)。
実施例5G トランス−7−トリフルオロメチル−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル −2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3 −酢酸のエチルエステル
標題化合物を、実施例1Cおよび1Dで記載の手順を用いて製造した。
収率73%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.05(s,9H);1.26
(t,3H);2.87(q,1H);3.12(q,1H);3.57(d,
1H);4.15(m,2H);4.54(q,1H);4.61(d,1H)
;6.67(s,1H);6.83(s,1H);7.31(t,1H);7.
44(d,1H);7.61(m,3H);7.86(d,1H);7.92(
d,2H)。
実施例6 トランス−7,8−トリメチレン−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペ ンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピ ン−3−酢酸のエチルエステル
収率93%。
MS(PCl):487(M+H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.87(m,3H),7.63
−7.29(m,5H),6.69(s,1H),6.41(s,1H),4.
61(m,2H),4.17(m,4H),3.55(d,1H),3.12(
dd,1H),2.89(m,3H),2.57(m,2H),1.98(m,
2H),1.26(t,3H),1.08(s,9H)。
実施例6A トランス−7−クロロ−5−(4−メチルアミノナフタレン−1−イル)−1− ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキ サゼピン−3−酢酸のエチルエステル
クロロギ酸α−クロロエチル(109mg,765μモル,83μL)を、ト
ランス−7−クロロ−5−(4−ジメチルアミノナフタレン−1−イル)−1−
ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキ
サゼピン−3−酢酸のエチルエステル(364mg,696μモル)の1,2−
ジクロロエタン(3.5mL)中溶液に対して0℃で加えた。得られた混合物を
還流下で加熱した。4時間後、更にACE−Cl(380μL)を加えた。AC
E−Cl(750μL)を翌朝にもその翌朝にも加えた。3回目の朝に、褐色反
応混合物を周囲温度まで冷却し且つ減圧下で濃縮して褐色泡状物にし、それをメ
タノール(7mL)中にとり且つ還流下で4時間加熱し、周囲温度まで冷却し、
減圧下で濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル2:1,1%トリエチルアミン含有)によって精製して、標題化合物27
9mg(81%)をベージュ色泡状物として生じた。
MS(PCl):495。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.86(d,1H),7.68
(d,1H),7.50(d,1H),7.43−7.29(m,4H),6.
68(m,2H),6.52(s,1H),4.56(m,3H),3.69(
s,3H),3.46(d,1H),3.10(dd,1H),3.05(s,
3H),2.87(dd,1H),1.03(s,9H)。
実施例6B トランス−7−クロロ−5−(4−フェニルナフタレン−1−イル)−1−ネオ ペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼ ピン−3−酢酸のエチルエステル
実施例6B1 トランス−7−クロロ−5−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシナフタ レン−1−イル)−1−ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オ キソ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸のエチルエステル
無水トリフルオロメタンスルホン酸(208mg,739μモル,120μL
)を、トランス−7−クロロ−5−(4−ヒドロキシナフタレン−1−イル)−
1
−ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾ
キサゼピン−3−酢酸のエチルエステル(305mg,616μモル)、ピリジ
ン(195mg,2.46ミリモル,200μL)および塩化メチレン(3mL
)中溶液に対して0℃で加えた。橙色混合物を徐々に周囲温度まで加温し且つ5
時間撹拌し、エーテルで希釈し、水(2X)および飽和水性塩化ナトリウムで洗
浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、そしてフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル4:1)によって精製
して、標題化合物356mg(92%)を白色固体として与えた。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ8.17(d,1H),7.90
(d,1H),7.67−7.36(m,6H),6.59(s,1H),6.
47(s,1H),4.56(m,2H),4.15(qd,2H),3.49
(d,1H),3.07(dd,1H),2.85(dd,1H),1.26(
t,3H),1.03(s,9H)。
実施例6B2 トランス−7−クロロ−5−(4−フェニルナフタレン−1−イル)−1−ネオ ペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼ ピン−3−酢酸のエチルエステル
トランス−7−クロロ−5−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシナフ
タレン−1−イル)−1−ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−
オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸のエチルエステル(160mg,
255μモル)のトルエン(2.5mL)中溶液に対して、逐次的に、テトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(9.4mg,8.2μモル)
、2M水性炭酸ナトリウム(330μL,663μモル)、エタノール(1mL
)、ホウ酸(34.2mg,280μモル)および塩化リチウム(21.6mg
,510μモル)を加えた。得られた橙色溶液を95℃で28時間加熱した。黒
色溶液を周囲温度まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、1N水性水酸化ナトリウム
および飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾
過し、減圧下で濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル4:1)によって精製して、標題化合物137mg(97%)を白
色固体
として与えた。
MS(PCl):556。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.01(d,1H),7.94
(d,1H),7.63−7.34(m,11H),6.73(d,1H),6
.71(s,1H),4.63(m,2H),4.18(m,2H),3.53
(d,1H),3.15(dd,1H),2.92(dd,1H),1.28(
t,3H),1.09(s,9H)。
実施例6C トランス−7−クロロ−5−(4−カルボキシナフタレン−1−イル)−1−ネ オペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサ ゼピン−3−酢酸のエチルエステル
トランス−7−クロロ−5−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシナフ
タレン−1−イル)−1−ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−
オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸のエチルエステル(152mg,
242μモル)、酢酸カリウム(95mg,968μモル),酢酸パラジウム(
II)(3mg,12μモル),1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フ
ェロセン(27mg,48μモル)およびジメチルスルホキシド(3mL)の6
0℃溶液を、一酸化炭素ガスと一緒に10分間パージした後、一酸化炭素雰囲気
下で3時間維持した。反応混合物を水で希釈し且つ酢酸エチル(3X)で抽出し
た。合わせた有機物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮
し、そしてプレププレート(クロロホルム/メタノール/飽和水酸化アンモニウ
ム80:15:1)によって精製して、標題化合物99mg(78%)をベージ
ュ色固体として与えた。
MS(PCl):524。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ9.17(d,1H),8.51
(d,1H),7.98(d,1H),7.66−7.34(m,5H),6.
68(s,1H),6.48(d,1H),4.58(m,2H),4.18(
qd,2H),3.51(d,1H),3.12(dd,1H),2.90(d
d,1H),1.27(t,3H),1.06(s,9H)。
実施例6D トランス−7−クロロ−5−(5−メチルナフタレン−1−イル)−1−ネオペ ンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピ ン−3−酢酸のエチルエステル
メチルリチウム(エーテル中1.4M;310μL,431μモル)を、1−
アザ−5−スタンナビシクロ[3.3.3]ウンデカンクロリド(127mg,
431μモル)およびエーテル(2mL)の溶液に対して0℃で加えた。得られ
た混合物を0℃で30分間撹拌した後、周囲温度まで加温し、そして更に30分
間撹拌した後、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、トランス−7−クロロ−
5−(5−ヨードナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−1,2,3,5
−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸のエチルエ
ステル(218mg,359μモル)、ジクロロメタンとの[1,1′−ビス(
ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド錯体(1:1
)(5.8mg,7.2μモル)およびトルエン(5mL)と一緒にし、そして
この混合物を還流下で18時間加熱した。反応混合物を周囲温度まで冷却し、エ
ーテルで希釈し、0.2N水性塩酸で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ
、減圧下で濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢
酸エチル5:1)によって精製して、標題化合物34mg(19%)を白色粉末
として与えた。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ8.09(d,1H),7.86
(d,1H),7.62(dd,1H),7.48−7.17(m,5H),6
.63(s,1H),6.52(d,1H),4.56(m,2H),4.16
(qd,1H),3.48(d,1H),3.09(dd,1H),2.86(
dd,1H),2.74(s,3H),1.26(t,3H),1.04(s,
9H)。
実施例6E トランス−7−クロロ−5−(5−フェニルナフタレン−1−イル)−1−ネオ ペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼ ピン−3−酢酸のエチルエステル
実施例6B2で記載されたのと同様の方式で、トランス−7−クロロ−5−(
5−ヨードナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−1,2,3,5−テト
ラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸のエチルエステル
を出発物質として用い、塩化リチウムの代わりにフッ化セシウムおよび溶媒とし
てジメチルホルムアミドを用いる非水性条件下において反応を行った。
定量的収率
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.96(d,1H),7.85
(d,1H),7.55−7.36(m,11H),6.66(s,1H),6
.62(d,1H),4.58(m,2H),4.15(qd,2H),3.5
0(d,1H),3.10(dd,1H),2.86(dd,1H),1.26
(t,3H),1.06(s,9H)。
実施例6F トランス−7−クロロ−5−(5−アセチルナフタレン−1−イル)−1−ネオ ペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼ ピン−3−酢酸のエチルエステル
トランス−7−クロロ−5−(5−ヨードナフタレン−1−イル)−1−ネオ
ペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼ
ピン−3−酢酸のエチルエステル(204mg,337μモル)、ビス(トリフ
ェニルホスフィノ)パラジウム(II)クロリド(24mg,34μモル)、(
1−エトキシビニル)トリブチルスズ(134mg,370μモル,125μL
)およびトルエン(2mL)の混合物を、窒素雰囲気下において100℃で48
時間加熱し且つ周囲温度まで冷却した。水性2N塩酸(2mL)を加え、そして
得られた混合物を24時間撹拌した後、エーテルで希釈し、水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン/酢酸エチル3:1)によって精製して、標題化合物16
3mg(92%)を淡褐色泡状物として与えた。
MS(PCl):522(M+H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ8.70(d,1H),7.87
(m,2H),7.69(m,2H),7.37(m,3H),6.60(s,
1H),6.48(d,1H),4.56(m,2H),4.14(qd,2H
),3.48(d,1H),3.07(dd,1H),2.85(dd,1H)
,2.76(s,3H),1.25(t,3H),1.03(s,9H)。
実施例7 トランス−7,8−トリメチレン−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペ ンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸 のエチルエステル
実施例7A 4−[[4,5−トリメチレン−2−(ヒドロキシナフタレン−1−イルメチル )−フェニル]−(ネオペンチル)−アミノ]−ブト−2−エン酸のエチルエス テル
4−ブロモクロトン酸エチル(203mg,1.05ミリモル,145μL)
を、(4,5−トリメチレン−2−ネオペンチルアミノフェニル)−ナフタレン
−1−イルメタノール(344mg,956μモル;実施例1で記載のように製
造された)および炭酸カリウム(159mg,1.15ミリモル)のジメチルホ
ルムアミド(2mL)中混合物に対して周囲温度で加えた。20時間撹拌した後
、追加の量の炭酸カリウム(1.32g,956ミリモル)および4−ブロモク
ロトン酸エチル(922mg,4.78ミリモル,658μL)を加えた。更に
18時間後、反応混合物をエーテルで希釈し、水(2x)および飽和水性塩化ナ
トリウムで逐次的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下
で濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
5:1)によって精製して、標題化合物193mg(43%)を生じた。
実施例7B トランス−7,8−トリメチレン−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペ ンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸 のエチルエステル
4−[[4,5−トリメチレン−2−(ヒドロキシナフタレン−1−イルメチ
ル)−フェニル]−(ネオペンチル)−アミノ]−ブト−2−エン酸エチルエス
テル(193mg,408μモル)を、エタノール(3mL)および炭酸カリウ
ム(113mg,817μモル)中にとり且つ周囲温度で16時間撹拌した。反
応混合物を酢酸エチルで希釈し、水(2x)および飽和水性塩化ナトリウムで逐
次的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、そ
してフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル10:1)に
よって精製して、標題化合物127mg(66%)をオフホワイト固体として生
じた。
MS(PCl):472。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.12(d,1H),7.97
(m,2H),7.74(d,1H),7.50(m,3H),7.00(s,
1H),6.33(br s,1H),6.29(s,1H),5.13(dd
,1H),4.12(q,2H),3.65(d,1H),2.91(m,3H
),2.63(t,2H),2.40(t,2H),2.31−1.87(m,
4H),1.25(t,3H),1.09(s,9H)。
実施例8 トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−1 ,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸のエチルエ ステル
標題化合物は、10当量の炭酸カリウムおよび5当量の4−ブロモクロトン酸
エチルを最初に用い且つ周囲音頭で72時間撹拌すること以外は実施例7で記載
のように製造された。
2段階での収率27%。
MS(PCl):466(M+H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ8.28(d,1H),7.87
(d,1H),7.45(m,4H),7.04(dd,1H),6.85(d
,1H),6.62(d,1H),6.32(s,1H),4.92(dd,1
H),4.14(q,2H),3.55(d,1H),2.86(d,1H),
2.54(m,2H),2.34(m,1H),2.11(m,1H),1.2
5(t,3H),1.12(s,9H)。
実施例9 トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−1 ,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢 酸
炭酸カリウム(5.03g,36.5ミリモル)を、標題化合物のエチルエス
テル(18.75g,18.2ミリモル)のメタノール(60mL)および水(
10mL)中溶液に対して加えた。得られた混合物を60℃で18時間加熱した
。室温まで冷却した後、反応混合物を濃縮し、そして得られた残留物を水中にと
り、1N塩酸の水溶液で酸性にし、そして酢酸エチル(3x)で抽出した。合わ
せた有機物を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、そ
してフラッシュカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール/飽和水
酸化アンモニウム80:15:1)によって精製して透明油を生じ、それを酢酸
エチル中にとり、1N塩酸の水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥さ
せ、セライトのパッドを介して濾過し、そして減圧下で濃縮した。得られた固体
をエーテル/ヘキサンで研和して、標題化合物7.39g(89%)を白色固体
として生じた。
MS(PCl):453(M+H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ7.89(m,3H),7.60
(t,1H),7.49−7.30(m,5H),6.63(s,1H),6.
54(d,1H),4.58(d,1H),4.51(dd,1H),3.50
(d,1H),3.14(dd,1H),2.93(dd,1H),1.05(
s,9H)。
実施例10〜16の標題化合物は、実施例9で記載されたのと同様の手順によ
って製造された。
実施例10 トランス−7,8−メチレンジオキシ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネ オペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサ ゼピン−3−酢酸
収率66%。
MS(PCl):463(M+H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ7.87(m,3H),7.56
(m,2H),7.45(t,1H),7.32(m,1H),6.93(s,
1H),6.58(s,1H),5.98(s,1H),5.91(d,2H)
,4.54(m,2H),3.39(d,1H),3.13(dd,1H),2
.93(dd,1H),1.07(s,9H)。
実施例10B トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−1 ,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢 酸
収率81%。
MS(PCl):433(M+2H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.78(m,3H),7.56
(m,2H),7.44(t,1H),7.31(m,2H),7.18(m,
1H),6.65(s,1H),6.36(d,1H),4.57(d,1H)
,4.51(dd,1H),3.53(d,1H),3.13(dd,1H),
2.93(dd,1H),2.05(s,3H),1.05(s,9H)。
実施例10C トランス−7−メトキシ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル− 1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン−3− 酢酸
収率78%。
MS(PCl):449(M+2H+)。
1H NMR(250MHz,DMSO−d6)δ8.02(d,2H),7.
80(d,1H),7.66(m,2H),7.45(m,3H),7.05(
dd,1H),6.46(s,1H),5.81(d,1H),4.37(m,
2H),3.67(d,1H),3.47(s,3H),2.85(dd,1H
),2.70(dd,1H),0.96(s,9H)。
実施例10D トランス−7−クロロ−5−(5−ヨードナフタレン−1−イル)−1−ネオペ ンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピ ン−3−酢酸
収率98%。
MS(PCl):578(M+H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.21(d,1H),8.08
(d,1H),7.90(d,1H),7.67(t,1H),7.43(m,
3H),7.00(t,1H),6.59(s,1H),6.47(s,1H)
,4.57(d,1H),4.50(t,1H),3.49(t,1H),3.
10(dd,1H),2.95(dd,1H),1.03(s,9H)。
実施例10E トランス−7−クロロ−5−(5−メチルナフタレン−1−イル)−1−ネオペ ンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピ ン−3−酢酸
収率98%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ8.10(d,1H),7.90
(d,1H),7.65(t,1H),7.50−7.20(m,5H),6.
65(s,1H),6.55(d,1H),4.50(m,2H),3.50(
d,1H),3.15(dd,1H),2.90(dd,1H),2.75(s
,3H),1.05(s,9H)。
実施例10F トランス−7−クロロ−5−(5−フェニルナフタレン−1−イル)−1−ネオ ペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼ ピン−3−酢酸
収率86%。
MS(PCl):528(M+H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ7.96(d,1H),7.86
(d,1H),7.56−7.33(m,11H),6.66(s,1H),6
.63(d,1H),4.59(d,1H),4.53(dd,1H),3.5
1(d,1H),3.16(dd,1H),2.94(dd,1H),1.06
(s,9H)。
実施例10G トランス−7−クロロ−5−(5−アセチルナフタレン−1−イル)−1−ネオ ペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼ ピン−3−酢酸
収率53%。
MS(PCl):494(M+H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.69(d,1H),7.87
(m,2H),7.70(nm,2H),7.44(m,3H),6.60(s
,1H),6.49(d,1H),4.54(m,2H),3.48(d,1H
),3.14(dd,1H),2.92(dd,1H),2.75(s,3H)
,1.03(s,9H)。
実施例11 トランス−7−クロロ−5−(1−ブロモナフタレン−2−イル)−1−ネオペ ンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピ ン−3−酢酸
収率62%。
MS(PCl):532(M+H+)。
1H NMR(250MHz,CD3OD)δ8.28(m,1H),7.96
(m,3H),7.63(m,3H),7.44(dd,1H),6.48(s
,1H),6.37(d,1H),4.53(m,1H),4.46(d,1H
),3.62(d,1H),2.76(m,2H),1.00(s,9H)。
実施例12 トランス−7−クロロ−5−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−1−ネオ ペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼ ピン−3−酢酸
収率96%。
MS(PCl):482。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.37(d,1H),7.75
(d,1H),7.40(m,5H),6.92(d,1H),6.61(d,
1H),6.56(s,1H),4.55(m,2H),4.04(s,3H)
,
3.48(d,1H),3.15(dd,1H),2.93(dd,1H),1
.04(s,9H)。
実施例13 トランス−7−クロロ−5−(4−ヒドロキシナフタレン−1−イル)−1−ネ オペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサ ゼピン−3−酢酸
収率20%。
1H NMR(300MHz,CD3OD)δ8.32(d,1H),7.65
(d,1H),7.58(d,1H),7.39(m,4H),6.93(d,
1H),6.46(m,2H),4.48(m,2H),3.63(d,1H)
,2.83(m,2H),1.02(s,9H)。
実施例13A トランス−7−クロロ−5−(4−ジメチルアミノナフタレン−1−イル)−1 −ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾ キサゼピン−3−酢酸
収率92%。
MS(PCl):495。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.32(d,1H),7.74
(d,1H),7.46−7.30(m,5H),7.17(d,1H),6.
64(d,1H),6.55(s,1H),4.57(d,1H),4.50(
t,1H),3.48(d,1H),3.12(dd,1H),2.94(s,
6H),2.89(app d,1H),1.03(s,9H)。
実施例13B トランス−7−クロロ−5−(4−メチルアミノナフタレン−1−イル)−1− ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキ サゼピン−3−酢酸
収率70%。
MS(PCl):481。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.86(d,1H),7.70
(d,1H),7.51−7.29(m,5H),6.69(m,2H),6.
52(s,1H),4.57(d,1H),4.52(t,1H),3.47(
d,1H),3.15(dd,1H),3.05(s,3H),2.92(dd
,1H),1.03(s,9H)。
実施例13C トランス−7−クロロ−5−(4−フェニルナフタレン−1−イル)−1−ネオ ペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼ ピン−3−酢酸
収率64%。
MS(PCl):528。
1H NMR(300MHz,CD3OD,主要な配座異性体)δ7.95(m
,2H),7.89(s,2H),7.69−7.32(m,9H),6.62
(s,1H),6.49(d,1H),4.49(m,2H),3.70(d,
1H),2.98(s,1H),2.85(s,1H),1.06(s,9H)
。
実施例13D トランス−7−クロロ−5−(4−カルボキシナフタレン−1−イル)−1−ネ オペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサ ゼピン−3−酢酸
収率84%。
MS(PCl):496。
1H NMR(250MHz,CD3OD)δ8.99(d,1H),8.29
(d,1H),7.95(d,1H),7.80(d,1H),7.64−7.
34(m,5H),6.61(s,1H),6.36(d,1H),4.49(
m,2H),3.65(d,1H),3.01(dd,1H),2.85(dd
,1H),1.04(s,9H)。
実施例13E トランス−7−クロロ−5−(4−メトキシカルボニルナフタレン−1−イル) −1−ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベ ンゾキサゼピン−3−酢酸
標題化合物のエチルエステルは、実施例6Cで記載されたのと同様の手順を用
い、ジメチルスルホキシドおよび炭酸カリウムの代わりにジメチルホルムアミド
中のメタノール(20当量)およびトリエチルアミン(2当量)を用いて製造さ
れた。標題化合物への加水分解は、実施例9で記載されたのと同様の手順を用い
て行われた。
MS(PCl):510。
実施例14 トランス−7,8−トリメチレン−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペ ンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピ ン−3−酢酸
収率72%。
MS(PCl):472。
1H NMR(300MHz,CD3OD)δ7.91(dd,2H),7.8
5(d,1H),7.50(m,4H),7.28(m,1H),6.58(s
,1H),6.27(s,1H),4.48(m,2H),3.69(d,1H
),2.96(dd,1H),2.92(t,2H),2.80(dd,1H)
,2.55(m,2H),1.98(五重線,2H),1.04(s,9H)。
実施例15 トランス−7,8−トリメチレン−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペ ンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸
収率85%。
MS(PCl):444。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.37(m,1H),7.86
(m,2H),7.49(m,4H),6.88(s,1H),6.54(s,
1H),6.42(s,1H),4.92(s,1H),3.59(d,1H)
,2.87(m,3H),2.62(m,4H),2.42(m,1H),2.
12(m,1H),1.97(五重線,2H),1.14(s,9H)。
実施例16 トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−1 , 2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸
収率56%。
MS(PCl):438。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ8.26(d,1H),7.86
(d,2H),7.54−7.36(m,4H),7.04(dd,1H),6
.86(d,1H),6.63(d,1H),6.32(s,1H),4.92
(dd,1H),3.54(d,1H),2.84(d,1H),2.59(m
,2H),2.34(m,1H),2.09(m,1H),1.11(s,9H
)。
実施例17 (−)−(R)−O−[トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル) −1−ネオペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベ ンゾキサゼピン−3−アセチル]酢酸のメチルエステルおよび(+)−(R)− O−[トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]酢酸のメチルエステル
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(3
09mg,1.61ミリモル)および4−ジメチルアミノピリジン(59mg,
484μモル)を、トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1
−ネオペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾ
キサゼピン−3−酢酸(606mg,1.34ミリモル)および(R)−乳酸メ
チル(168mg,1.61ミリモル)の塩化メチレン(15mL)中溶液に対
して周囲温度で加えた。5時間撹拌した後、反応混合物をエーテルで希釈し、1
N塩酸の水溶液、飽和重炭酸ナトリウムおよび飽和塩化ナトリウムで逐次的に洗
浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、そしてフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/エーテル3:1,シリカ200m
L)によって精製した。
より小さい極性の画分として、(R)−O−[(+)−トランス−7−クロロ
−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−2−オキソ−1,2,3
,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセチル]酢酸のメチル
エ
ステル268mgを白色固体として単離した。
[α]D 25+179.1°(c0.92,クロロホルム)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.91(m,3H),7.61
(t,1H),7.50−7.31(m,5H),6.65(s,1H),6.
55(d,1H),5.11(q,1H),4.58(m,2H),3.72(
s,1H),3.50(d,1H),3.26(dd,1H),2.99(dd
,1H),1.51(d,3H),1.05(s,9H)。
より極性の画分として、(R)−O−[(−)−トランス−7−クロロ−5−
(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−
テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセチル]酢酸のメチルエステ
ル270mgを白色固体として単離した。
[α]D 25−132.1°(c1.2,クロロホルム)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.91(d,2H),7.86
(d,1H),7.63−7.32(m,6H),6.66(s,1H),6.
55(d,1H),5.15(q,1H),4.60(m,2H),3.74(
s,3H),3.48(d,1H),3.15(dd,1H),3.02(dd
,1H),1.47(d,3H),1.05(s,9H)。
実施例18 (−)−トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペン チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン −3−酢酸
炭酸カリウム(137mg,994μモル)および水(0.5mL)を、(−
)−(R)−O−[トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1
−ネオペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾ
キサゼピン−3−アセチル]酢酸のメチルエステル(268mg,497μモル
)のメタノール(5mL)中溶液に対して加えた。得られた混合物を、60℃で
14時間加熱し且つ減圧下で濃縮した。得られた残留物を水中にとり、2N塩酸
の水溶液で酸性にし、そして酢酸エチルで抽出した。合わせた有機物を無水硫酸
ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、そしてフラッシュカラムク
ロ
マトグラフィー(5%メタノール/塩化メチレン)によって精製して、白色固体
208mg(93%)を生じた。
[α]D 25−159.9°(c1.0,クロロホルム)。
実施例19 (+)−トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペン チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン −3−酢酸
標題化合物は、実施例18の場合と同様の手順によって製造された。
収率89%。
[α]D 25+185.5°(c1.1,クロロホルム)。
実施例20 トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキソ −1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢酸
実施例20A (5−クロロ−2−ネオペンチルアミノ)フェニル−(1−ナフチル)メチルチ オグリコール酸
(5−クロロ−2−ネオペンチルアミノ)フェニル−(1−ナフチル)メタノ
ール6.0g(17ミリモル)、メルカプト酢酸6mL(86ミリモル)および
6N水性塩酸50mLの混合物を、窒素下において100℃で5時間加熱した。
反応を室温まで冷却し、水200mLで希釈し、そして室温で数時間撹拌した。
次に、混合物を濾過し、固体を水で繰返し洗浄し、そして自然乾燥させて、所望
の生成物7.26g(定量的収率)を黄褐色固体として生じた。
1H NMR(CDCl3)δ0.9(s,9H);2.86(s,2H);3
.24(s,2H);6.46(s,1H);7.0(d,1H);7.1(c
,2H);7.42(c,2H);7.78(c,4H)。
実施例20B 7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキソ−1,2, 3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン
(5−クロロ−2−ネオペンチルアミノ)フェニル−(1−ナフチル)メチル
チオグリコール酸7.26(17ミリモル)のジクロロメタン800mL中溶液
に対して、メト−p−トルエンスルホン酸1−シクロヘキシル−3−(2−モル
ホリノエチル)カルボジイミド14.4g(33.9ミリモル)を加え、反応混
合物を窒素下において室温で一晩中撹拌した。TLC分析は、その反応が完了し
ていないことを示したので、更にカルボジイミド3.6g(8.5ミリモル)を
加え、そして反応を室温で一晩中撹拌した。
次に、反応混合物を真空中で濃縮し、そして残留物を酢酸エチル200mLと
水100mLとに分配した。酢酸エチル層を、水2x100mLおよびブライン
100mLで逐次的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そし
て真空中で濃縮した。残留物(7.8g)を、ヘキサン/酢酸エチル85:15
で溶離するシリカゲル700g上のクロマトグラフィーによって分離して、所望
の生成物4.84g(収率69.5%)を生じた。
1H NMR(CDCl3)δ1.11(s,9H);3.08(d,1H);
3.34(2d,2H);4.51(d,1H);6.60(s,1H);6.
78(d,1H);7.28(c,2H);7.4(t,1H);7.5(t,
1H);7.61(t,1H);7.93(t,3H);8.02(d,1H)
。
実施例20C トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキソ −1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢酸のt− ブチルエステル
ジイソプロピルアミドリチウムのシクロヘキサン中溶液[1.5M溶液11.
8mL(17.7ミリモル)]を、窒素下で−70℃まで冷却された無水テトラ
ヒドロフラン225mL中の7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペン
チル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン
4.84g(11.8ミリモル)の撹拌溶液に対して徐々に加えた。溶液を−7
0℃で45分間撹拌した後、ブロモ酢酸t−ブチル2.1mL(13.0ミリモ
ル)を徐々に加え、そして得られた溶液を室温まで一晩中温めた。反応混合物を
飽和塩化アンモニウム水溶液300mLおよび酢酸エチル100mLによって処
理し、そして有機相を分離した。水性相を酢酸エチル3x200mLで抽出し、
そして合わせた有機抽出物を水300mLおよびブライン230mLで逐次的に
洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。
残留物(6.0g)を、ヘキサン/酢酸エチル9:1で溶離するシリカゲル50
0g上のクロマトグラフィーによって分離して、標題化合物5.6g(収率91
%)をシスおよびトランス異性体の5:2混合物として生じた。
炭酸カリウム3.03g(21.9ミリモル)の水60mL中溶液を、メタノ
ール225mL中に溶解させた標題化合物のシスおよびトランス異性体混合物5
.6g(10.7ミリモル)の溶液に対して加え、そして得られた溶液を60℃
で90分間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、真空中で濃縮した。水
(100mL)を残留物に加え、そしてその水性混合物を酢酸エチル3x100
mLで抽出した。合わせた酢酸エチル溶液を水100mLおよびブライン100
mLで逐次的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして真空
中で濃縮した。残留物(5.15g)を、ヘキサン/酢酸エチル9:1で溶離す
るシリカゲル500g上のクロマトグラフィーによって分離して、標題化合物4
.54g(収率81%)を白色固体として生じた。
1H NMR(CDCl3)δ1.11(s,9H);1.43(s,9H);
2.41(q,1H);3.08(q,1H);3.41(d,1H);3.8
(q,1H);4.49(d,1H);6.62(s,1H);6.79(d,
1H);7.3−7.64(c,5H);7.92(d,1H);8.0(d,
1H)。
実施例20C1 7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキソ−1,2, 3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢酸(ジアステレオマ ー混合物)
(5−クロロ−2−ネオペンチルアミノフェニル)−ナフタレン−1−イルメ
タノール50.0g(141ミリモル)、メルカプトコハク酸27.58g(1
84ミリモル,1.3当量)およびプロピオン酸340mLの撹拌混合物を、窒
素パージを伴って130℃まで加熱した。48時間後、反応混合物を室温まで冷
却して沈殿を生じさせ、水200mLによって処理し、撹拌しながら−5℃まで
冷却し、そして濾過して標題化合物60.83g(収率92%)を白色固体とし
て生じた。
1H NMR(CDCl3)は3種類の化合物を2:2:1の比率で示す。特徴
的なピークセット:6.64(s),3.81(dd),1.11(s);6.
73(s),4.16(dd),1.13(s);5.69(s),3.59(
dd),0.63(s)。
実施例20D トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキソ −1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢酸
トリフルオロ酢酸(38ml)を、トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチ
ル)−1−ネオペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1
−ベンゾチアゼピン−3−酢酸のt−ブチルエステル4.5gのジクロロメタン
38mL中撹拌溶液に対して室温で徐々に加えた。得られた溶液を室温で3時間
撹拌した後、真空中で濃縮した。残留物をジエチルエーテルで研和し、そして固
体を濾過して、標題化合物2.11gを白色固体として生じた。濾液を真空中で
濃縮し、そして残留物をジエチルエーテルで研和し且つ濾過して、標題化合物を
更に1.05g生じた(全収率86%)。
1H NMR(CDCl3)δ1.12(s,9H);2.62(q,1H);
3.19(q,1H);3.43(d,1H);3.83(q,1H);4.4
8(d,1H);6.64(s,1H);6.8(d,1H);7.3−7.6
4(c,5H);7.94(d,3H);8.0(d,1H)。
実施例20D1 トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキソ −1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢酸
7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキソ−1,2
,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢酸(ジアステレオ
マー混合物)30.0g(64.1ミリモル)の乾燥テトラヒドロフラン120
mL中溶液を、メタノール中25%ナトリウムメトキシド溶液(96ミリモル,
1.5当量)22.0mLで処理した。反応混合物を40℃まで6時間加温し、
室温
まで冷却し、1N塩酸144mLによって、続いて水350mLによって処理し
、室温で一晩中撹拌し、そして濾過して、標題化合物29.10g(収率97%
)を淡桃色粒状固体として生じた。
1H NMRは実施例20Dのそれと一致。
実施例21 (−)−(S)−O−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネ オペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチア ゼピン−3−アセチル]乳酸のメチルエステルおよび(+)−(S)−O−[ト ランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキソ− 1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−アセチル]乳 酸のメチルエステル
窒素下で0℃まで冷却されたジクロロメタン30mL中のトランス−7−クロ
ロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−
テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢酸1.5g(3.2ミリモル
)および(S)−乳酸メチル0.61mL(6.4ミリモル)の溶液に対して、
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(5.
8ミリモル)1.1gおよび4−ジメチルアミノピリジン45mgを加えた。反
応混合物を室温で3.5時間撹拌した後、ジクロロメタン80mLで希釈した。
得られた溶液を、1N水性塩酸70mL、飽和重炭酸ナトリウム水溶液70mL
およびブライン70mLで逐次的に洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、
濾過し、真空中で濃縮した。残留物(1.63g)をヘキサン/エーテル3:1
で溶離するシリカゲル600g上でのフラッシュクロマトグラフィーは、より小
さい極性のジアステレオマー716mg、より極性のジアステレオマー72mg
および2種類のジアステレオマーの混合物739mgを生じた(全収率86%)
。
実施例21A (−)−(S)−O−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネ オペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチア ゼピン−3−アセチル]乳酸のメチルエステル(より小さい極性のジアステレオ マー)
1H NMR(CDCl3)δ1.10(s,9H);1.49(d,3H);
2.60(q,1H);3.25(q,1H);3.40(d,1H);3.7
2(s,1H);3.87(q,1H);4.47(d,1H);5.08(q
,1H);6.64(s,1H);6.79(d,1H);7.28(m,1H
);7.35−7.45(m,3H);7.50(t,1H);7.61(t,
1H);7.93(d,2H);7.99(t,1H)。
[α]D 20−261°(メタノール)。
実施例21B (+)−(S)−O−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネ オペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチア ゼピン−3−アセチル]乳酸のメチルエステル(より極性のジアステレオマー)
1H NMR(CDCl3)δ1.11(s,9H);1.47(d,3H);
2.59(q,1H);3.27(q,1H);3.41(d,1H);3.7
5(s,3H);3.87(q,1H);4.48(d,1H);5.10(q
,1H);6.65(s,1H);6.79(d,1H);7.26−7.45
(m,4H);7.50(t,1H);7.60(t,1H);7.92(d,
2H);7.99(t,1H)。
[α]D 20+202°(メタノール)。
実施例21C (−)−(S)−O−[トランス−7−トリフルオロメチル−5−(1−ナフチ ル)−1−ネオペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1 −ベンゾチアゼピン−3−アセチル]乳酸のメチルエステル
実施例21で記載されたのと同様の手順を用いた。
より小さい極性の(−)−ジアステレオマー
収率29%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.05(s,9H);1.5(
d,3H);2.98(q,1H);3.26(q,1H);3.57(d,1
H);3.71(s,3H);4.54(q,1H);4.59(d,1H);
5.09(q,1H);6.67(s,1H);6.82(s,1H);7.7
3(t,1H);7.44(2d,2H);7.62(m,3H);7.91(
t,3H)。
より極性の(+)−ジアステレオマー
収率23%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.04(s,9H);1.45
(d,3H);2.99(q,1H);3.14(q,1H);3.57(d,
1H);3.72(s,3H);4.55(t,1H);4.6(d,1H);
5.11(q,1H);6.68(s,1H);6.82(s,1H);7.3
(t,1H);7.46(m,2H);7.6(m,3H);7.84(d,1
H);7.92(d,2H)。
実施例22 (−)−トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2 −オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢 酸
炭酸カリウム269mg(1.95ミリモル)の水8mL中溶液を、(−)−
(S)−O−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ
ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−
3−アセチル]乳酸のメチルエステル(より小さい極性のジアステレオマー)3
60mg(0.65ミリモル)のメタノール25mL中溶液に対して加えた。得
られた溶液を60℃で2時間加熱し、室温まで冷却した後、真空中で濃縮した。
水(10mL)を残留物に対して加え、得られた溶液を1N水性塩酸で酸性にし
且つ酢酸エチル3x30mLで抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物をブライン
70mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で
濃縮して、標題化合物290mg(収率95%)を白色固体として生じた。
1H NMR(CDCl3)δ1.12(s,9H);2.57(q,1H);
3.18(q,1H);3.42(d,1H);3.82(q,1H);4.5
0(d,1H);6.64(s,1H);6.80(d,1H);7.26−7
.45(m,3H);7.51(t,1H);7.61(t,1H);7.93
(d,3H);7.99(t,1H)。
[α]D 20−288°(メタノール)。
実施例22A (−)−トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2 −オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢 酸の(R)−α−メチルベンジルアンモニウム塩
トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキ
ソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢酸10
.0g(21.4ミリモル)、95%エタノール224mLおよび(R)−(+
)−α−メチルベンジルアミン2.8mL(21ミリモル)の混合物を還流する
まで加熱し、そして標題化合物を播種しながら冷却した。得られたスラリーを室
温で一晩中撹拌した。固体を単離し且つ95%エタノール60mL中に還流しな
がら溶解させ、還流温度で5分間撹拌し、そして一晩中撹拌しながら室温まで徐
々に冷却した。白色固体の濾過および真空乾燥は、標題化合物3.98g(収率
29%)を、キラルクロマトグラフィーによってジアステレオマー純度99.8
%のエタノール溶媒和化合物として生じた。
[α]D−217.3°(c1.0,CHCl3)。
1H NMR(CDCl3)δ8.03−7.90(m,4H),7.61−7
.23(m,10H),6.79(d,1H),6.62(s,1H),5.0
0(br s,4H),4.40(d,1H),4.22(q,1H),3.7
8(dd,1H),3.73(q,2H),3.34(d,1H),2.90(
dd,1H),2.32(dd,1H),1.53(d,3H),1.25(t
,3H),1.08(s,9H)。
実施例22B (−)−トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2 −オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢 酸
(−)−トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−
2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−
酢酸エタノール溶媒和化合物の(R)−α−メチルベンジルアンモニウム塩3.
50g(5.51ミリモル)を、酢酸エチル35mLおよび1N塩酸17mLに
よって室温で撹拌しながら処理して、二つの均一相を生じた。相を分離し、水性
相を酢酸エチル(2x15mL)で抽出し、そして合わせた有機相を真空中で濃
縮して、標題化合物2.48g(収率96%)を白色固体として生じた。
1H NMRは実施例22のそれと一致。
実施例22C (−)−トランス−7−トリフルオロメチル−5−(1−ナフチル)−1−ネオ ペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼ ピン−3−酢酸
実施例22で記載されたのと同様の手順を用い、実施例21Cのより小さい極
性の(−)−ジアステレオマーを用いた。
収率60%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)は実施例54Dのそれと一致。
[α]D−151°(c1.0,メタノール)。
実施例23 (+)−トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2 −オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢 酸
実施例22で記載されたのと同様の手順を用いるが、(S)−O−[(+)−
トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキソ
−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−アセチル]
乳酸のメチルエステル(より極性のジアステレオマー)を用いて出発して、標題
化合物を白色固体として定量的収率で得た。
1H NMR(CDCl3)δ1.12(s,9H);2.57(q,1H);
3.19(q,1H);3.42(d,1h);3.82(q,1H);4.5
0(d,1H);6.64(s,1H);6.80(d,1H);7.26−7
.46(c,3H);7.51(t,1H);7.61(t,1H);7.93
(d,3H);7.99(t,1H)。
[α]D 20+264°(メタノール)。
実施例23A〜23Cまでの標題化合物は、実施例20A〜20Cで記載され
たのと同様の手順によって製造された。
実施例23A トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−1 ,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢 酸のt−ブチルエステル
収率95%。
MS(PCl):505(M+2H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ8.00(m,2H),7.90
(m,2H),7.61−7.28(m,4H),7.10(dd,1H),6
.64(s,1H),6.59(d,1H),4.47(d,1H),3.80
(dd,1H),3.44(d,1H),3.07(dd,1H),2.39(
dd,1H),2.09(s,3H),1.42(s,9H),1.10(s,
9H)。
実施例23B トランス−7−メトキシ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル− 1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3− 酢酸のt−ブチルエステル
収率82%。
MS(PCl):521(M+2H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.00(m,2H),7.88
(dd,2H),7.59−7.32(m,4H),6.82(dd,1H),
6.63(s,1H),6.34(d,1H),4.46(d,1H),3.8
4(dd,1H),3.54(s,3H),3.40(d,1H),3.07(
dd,1H),2.39(dd,1H),1.42(s,9H),1.11(s
,9H)。
実施例23C トランス−7−クロロ−5−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−1−ネオ ペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼ ピン−3−酢酸のt−ブチルエステル
収率34%。
MS(PCl):555(M+2H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ8.35(d,1H),7.88
(m,2H),7.51−7.25(m,4H),6.91(d,1H),6.
82(d,1H),6.53(s,1H),4.48(d,1H),4.07(
s,3H),3.76(dd,1H),3.39(d,1H),3.07(dd
,1H),2.39(dd,1H),1.42(s,9H),1.10(s,9
H)。
実施例23D トランス−7−アセチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル− 1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3− 酢酸のエチルエステル
トランス−7−ブロモ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−
1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−
酢酸(実施例23I;3.19g,6.23ミリモル)、濃硫酸(10滴)およ
びエタノール(53mL)を、還流しながら18時間加熱し、周囲温度まで冷却
し、そして減圧下で濃縮した。得られた油状物を、酢酸エチルで希釈し、飽和水
性重炭酸ナトリウムおよび飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ム上で乾燥させ、そして減圧下で濃縮して、トランス−7−ブロモ−5−(ナフ
タレン−1−イル)−1−ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−
オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢酸のエチルエステルを白色泡状物と
して定量的収率で与えた。トランス−7−ブロモ−5−(ナフタレン−1−イル
)−1−ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−
ベンゾチアゼピン−3−酢酸のエチルエステル(1.00g)を、実施例6Fで
記載されたのと同様の方式で標題化合物に変換して、標題化合物406mg(4
4%)を白色粉末として与えた。
MS(PCl):504(M+H+)。
実施例23D1 トランス−7−(チアゾール−2−イル)−5−(ナフタレン−1−イル)−1 −ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾ チアゼピン−3−酢酸のエチルエステル
トランス−7−ブロモ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−
1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−
酢酸のエチルエステル(200mg,370μモル)、2−トリブチルスタンニ
ルチアゾール(253mg,407μモル;純度60%)、ビス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム(II)クロリド(2.6mg,3.7μモル)および
トルエン(450μL)の混合物を、100℃で20時間加熱した。反応混合物
を周囲温度まで冷却し、シリカゲル上に吸着させ、そしてフラッシュカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル4:1)によって精製して、標題化合物
97mg(48%)を、ヘキサンで研和された白色泡状物として与えた。
MS(PCl):545(M+H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.10−7.89(m,5H)
,7.72(d,1H),7.64(t,1H),7.52−7.37(m,4
H),7.19(d,1H),6.72(s,1H),4.52(d,1H),
4.12(qd,2H),3.92(dd,1H),3.49(d,1H),3
.18(dd,1H),2.48(dd,1H),1.24(t,3H),1.
12(s,9H)。
実施例23E〜23H1までの標題化合物は、実施例20Dで記載されたのと
同様の手順によって製造された。
実施例23E トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−1 ,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢 酸
収率81%。
MS(PCl):448(M+H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ11.90(br s,1H),
7.96(m,4H),7.63−7.26(m,4H),7.15(dd,1
H),6.64(d,2H),4.47(d,1H),3.86(dd,1H)
,
3.48(d,1H),3.20(dd,1H),2.64(dd,1H),2
.12(s,3H),1.12(s,9H)。
実施例23F トランス−7−メトキシ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル− 1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3− 酢酸
収率88%。
MS(PCl):464(M+H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.00(d,2H),7.89
(d,2H),7.60−7.30(m,4H),6.84(dd,1H),6
.64(s,1H),6.35(d,1H),4.47(d,1H),3.85
(dd,1H),3.55(s,3H),3.40(d,1H),3.13(d
d,1H),2.59(dd,1H),1.11(s,9H)。
実施例23G トランス−7−クロロ−5−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−1−ネオ ペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼ ピン−3−酢酸
収率92%。
MS(PCl):498(M+H+)。
1H NMR(250MHz,CD3OD)δ12.44(br s,1H),
8.28(d,1H),7.79(m,3H),7.51(m,3H),7.1
5(d,1H),6.64(d,1H),6.39(s,1H),4.26(d
,1H),4.04(s,3H),3.62(m,2H),2.83(dd,1
H),2.50(m,1H),1.01(s,9H)。
実施例23H トランス−7−アセチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル− 1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3− 酢酸
収率77%。
MS(PCl):476(M+H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ8.04(d,1H),7.94
(m,4H),7.65−7.39(m,5H),6.70(s,1H),4.
53(d,1H),3.79(dd,1H),3.49(d,1H),3.19
(dd,1H),2.57(dd,1H),2.28(s,3H),1.11(
s,9H)。
実施例23H1 トランス−7−(チアゾール−2−イル)−5−(ナフタレン−1−イル)−1 −ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾ チアゼピン−3−酢酸
収率47%。
MS(PCl):517(M+H+)。
1H NMR(300MHz,CD3OD)δ8.08(d,1H),7.96
(m,3H),7.88(s,3H),7.66(m,2H),7.44(m,
3H),6.67(s,1H),4.43(d,1H),3.87(dd,1H
),3.63(d,1H),3.00(dd,1H),2.51(dd,1H)
,1.11(s,9H)。
実施例23I トランス−7−ブロモ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−1 ,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢 酸
実施例20C1で記載されたのと同様に、氷酢酸の代わりにメルカプトコハク
酸の添加に続いて、触媒p−トルエンスルホン酸および3Åシーブの存在下にお
けるクロロベンゼンの付随する環化およびエピマー化を伴って製造された。
収率20%。
MS(PCl):514(M+H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ7.96(m,4H),7.63
−7.28(m,5H),6.95(d,1H),6.63(s,1H),4.
48(d,1H),3.81(dd,1H),3.41(d,1H),3.15
(dd,1H),2.59(dd,1H),1.11(s,9H)。
実施例24 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−L−プロリンのメチルエステル
0℃まで冷却されたジメチルホルムアミド5mL中のトランス−7−クロロ−
5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テト
ラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸280mg(0.46ミリモル
)およびL−プロリンメチルエステル塩酸塩80mg(0.48ミリモル)の溶
液に対して、シアノホスホン酸ジエチル0.08mL(0.52ミリモル)に続
いてトリエチルアミン0.13mL(0.9ミリモル)を加えた。反応混合物を
室温で2時間撹拌した後、氷水50mL中に注いだ。得られた混合物を酢酸エチ
ル3x40mLで抽出し、そして合わせた酢酸エチル抽出物を、1N水性塩酸5
0mL、飽和重炭酸ナトリウム50mL、水3x50mLおよびブライン50m
Lで逐次的に洗浄した。酢酸エチル溶液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾
過し、そして真空中で濃縮した。得られた油状物を、ヘキサン/酢酸エチル1:
1で溶離するシリカゲル200g上のクロマトグラフィーによって分離して、標
題化合物220mg(収率85%)を白色非晶質固体として生じた。
1H NMR(CDCl3)δ1.03,1.04(2s,9H);1.8−2
.34(c,3H);2.75−3.3(c,3H);3.42−3.78[3
.47(1H)でc,dおよび3.7,3.73(3H)で2s,全6H];4
.43−4.61(c,2H);4.73(c,1H);6.51(2d,1H
);6.6,6.62(2s,1H);7.28−7.64(c,6H);7.
7−7.96(9.91でcおよびd,全3H)。
実施例24A〜31Nまでの標題化合物は、実施例24で記載されたのと同様
の手順によって製造された。
実施例24A (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]−L−プロリンのメチルエステル
実施例24の手順を用いるが、(−)−トランス−7−クロロ−5−(1−ナ
フチル)−1−ネオペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4
,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸(実施例18)を用いて出発して、標題化合
物を白色固体として収率59%で得た。
1H NMR(CDCl3)δ1.03(s,9H);1.93−2.26(c
,3H);2.82(q,1H);3.23(q,1H);3.47(d,1H
);3.7(cおよびs,5H);4.47(m,2H);4.54(d,1H
);4.72(m,1H);6.52(d,1H);6.61(s,1H);7
.3−7.56(c,5H);7.61(t,1H);7.92(d,3H)。
[α]D 20−199°(メタノール)。
実施例25 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]イソニペコチン酸のエチルエステル
収率77%。
1H NMR(CDCl3)δ1.04(s,9H);1.26(c,3H);
1.55−2.0(c,3H);2.5(c,1H);2.83(c,2H);
3.15(c,2H);3.49(d,1H);3.92(c,1H);4.1
3(c,2H);4.35(c,1H);4.58(2d,1H);4.7(c
,1H);6.52(s,1H);6.61(s,1H);7.3−7.62(
c,6H);7.84(m,1H);7.91(d,2H)。
実施例25A (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]イソニペコチン酸のエチルエステル
実施例24Aの場合と同様の手順を用いて、標題化合物を白色固体として収率
73%で得た。
1H NMRは実施例25のそれと一致。
実施例26 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]ニペコチン酸のエチルエステル
収率77%。
1H NMR(CDCl3)δ1.04(s,9H);1.25(c,3H);
1.55−1.85(c,3H);2.06(c,1H);2.3−3.45(
c,6H);3.5(d,1H);3.95(c,1H);4.13(q,2H
);4.57(d,1H);4.7(c,1H);6.52(s,1H);6.
62(s,1H);7.3−7.62(c,6H);7.84(b,1H);7
.92(d,2H)。
実施例27 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−L−S−メチルシステインのメチルエステル
収率58%。
シリカゲル50g上においてヘキサン/酢酸エチル6:4で溶離する粗生成物
223mgのフラッシュクロマトグラフィーは、より小さい極性のジアステレオ
マー67.2mg、より極性のジアステレオマー46.2mgおよび2種類のジ
アステレオマーの混合物33.3mgを生じた。
より小さい極性のジアステレオマー
1H NMR(CDCl3)δ1.04(s,9H);2.06(d,3H);
2.77−3.07(m,4H);3.47(d,1H);3.72(s,3H
);4.51,4.53,4.55,4.58(2d,2H);4.8(c,1
H);6.53(d,1H);6.64(s,1H);6.73(d,1H);
7.33(c,3H);7.47(c,2H);7.6(t,1H);7.9(
t,3H)。
より極性のジアステレオマー
1H NMR(CDCl3)δ1.04(s,9H);1.97(s,3H);
2.77−3.04(2.9でcおよびd,全4H);3.48(d,1H);
3.76(s,3H);4.58(c,2H);4.81(c,1H);6.5
3(d,1H);6.63(s,1H);6.77(d,1H);7.36(c
,3H);7.42−7.62(m,3H);7.86(d,1H);7.91
(d,2H)。
実施例27A (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]−L−S−メチルシステインのメチルエステル
実施例24Aと同様の手順を用いて、標題化合物を白色固体として収率68%
で得た。
1H NMRは実施例27のより小さい極性のジアステレオマーのそれと一致
。
[α]D 20−190°(メタノール)。
実施例28 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−L−アスパラギン酸のα,β−ジメチルエステル
収率59%。
1H NMR(CDCl3)δ1.03,1.04(2s,9H);2.8(c
,2H);2.89−3.08(c,2H);3.47(d,1H);3.58
,3.67,3.69,3.75(4s,6H);4.56(c,2H);4.
86(c,1H);6.52(s,1H);6.62(s,1H);6.83(
m,1H);7.35(c,3H);7.47(m,2H);7.6(c,1H
);7.85(m,1H);7.91(d,2H)。
実施例29 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−L−グルタミン酸のα,γ−ジメチルエステル
収率52%。
1H NMR(CDCl3)δ1.03(s,9H);1.99(m,1H);
2.1−2.45(c,3H);2.77(q,1H);2.94(q,1H)
;3.47(d,1H);3.57,3.66,3.69,3.73(4s,6
H);4.58(c,3H);6.51(d,1H);6.52,6.62(2
d,全1H);6.61(s,1H);7.35(c,3H);7.47(m,
2H);7.58(t,1H);7.84(t,1H);7.91(d,2H)
。
実施例30 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−L−アスパラギン酸のβ−t−ブチルエステル−α−メチルエステル
収率71%。
シリカゲル200g上においてヘキサン/酢酸エチル7:3で溶離する粗生成
物210mgのカラムクロマトグラフィーは、より小さい極性のジアステレオマ
ー41mg、より極性のジアステレオマー33mgおよび2種類のジアステレオ
マーの混合物69mgを生じた。
実施例30A より小さい極性のジアステレオマー
1H NMR(CDCl3)δ1.03(s,9H);1.42(s,9H);
2.66−3.0(c,4H);3.47(d,1H);3.69(s,3H)
;4.55(c,2H);4.85(c,1H);6.51(d,1H);6.
62(s,1H);6.78(d,1H);7.25−7.5(c,6H);7
.59(t,1H);7.9(c,3H)。
実施例30B より極性のジアステレオマー
1H NMR(CDCl3)δ1.04(s,9H);1.36(s,9H);
2.62−3.0(m,4H);3.47(d,1H);3.74(s,3H)
;4.58(c,2H);4.82(c,1H);6.51(d,1H);6.
62(s,1H);6.80(d,1H);7.35(m,4H);7.48(
q,1H);7.59(t,1H);7.83(d,1H);7.91(d,2
H)。
実施例31 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−L−グルタミン酸のγ−t−ブチルエステル−α−メチルエステル
収率80%。
シリカゲル200g上においてヘキサン/酢酸エチル7:3で溶離する粗生成
物220mgのカラムクロマトグラフィーは、より小さい極性のジアステレオマ
ー97mg、より極性のジアステレオマー70mgおよび2種類のジアステレオ
マーの混合物12mgを生じた。
実施例31A より小さい極性のジアステレオマー
1H NMR(CDCl3)δ1.04(s,9H);1.44(s,9H);
1.95(m,1H);2.18(m,1H);2.3(m,2H);2.77
(q,1H);2.94(q,1H);3.47(d,1H);3.69(s,
3H);4.57(c,3H);6.51(s,1H);6.54(d,1H)
;6.61(s,1H);7.29−7.51(c,5H);7.59(t,1
H);7.86(d,1H);7.91(d,2H)。
実施例31B より極性のジアステレオマー
1H NMR(CDCl3)δ1.04(s,9H);1.39(s,9H);
1.94(m,1H);2.11(m,1H);2.27(m,2H);2.7
6(q,1H);2.95(q,1H);3.47(d,1H);3.73(s
,3H);4.56(c,3H);6.52(s,1H);6.58(d,1H
);6.62(s,1H);7.35(c,3H);7.48(q,2H);7
.6(t,1H);7.84(d,1H);7.91(d,2H)。
実施例31C N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−1−アミノ−1−シクロペンタンカルボン酸のメチルエステル
収率64%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.04(s,9H);1.77
(c,4H);1.94(c,2H);2.23(c,2H);2.73(q,
1H);2.89(q,1H);3.47(d,1H);3.67(s,3H)
;4.55(c,2H);6.32(s,1H);6.52(d,1H);6.
63(s,1H);7.35(m,3H);7.48(q,2H);7.58(
t,1H);7.9(t,3H)。
実施例31D N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−1−アミノ−1−シクロプロパンカルボン酸のメチルエステル
収率51%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.04(s,9H);1.6(
c,4H);2.73(q,1H);2.93(q,1H);3.48(d,1
H);3.66(s,3H);4.56(d)および4.58(m)(全2H)
;6.4(s,1H);6.53(d,1H);6.62(s,1H);7.3
5(c,3H);7.5(m,2H);7.6(t,1H);7.87(d,1
H);7.92(d,2H)。
実施例31E N−[(−)−トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]−L−メチオニンのエチルエステル
より小さい極性のジアステレオマー
収率32%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.04(s,9H);1.27
(t,3H);1.98(m,1H);2.1(s)および2.17(m)(全
4H);2.5(c,2H);2.8(q,1H);2.96(q,1H);3
.47(d,1H);4.17(q,2H);4.55(c,2H);4.67
(m,1H);6.5(d)および6.52(d)(全2H);6.62(s,
1H);7.3−7.4(c,3H);7.42−7.51(c,2H);7.
59(t,1H);7.86(d,1H);7.91(d,2H)。
実施例31F N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−シス−4−ヒドロキシ−D−プロリンのメチルエステル
収率58%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.03(2s,9H);2.0
3−2.4(c,2H);2.85(q,1H);3.17(q,1H);3.
46(d,1H);3.65−3.88(3.78,3.79でcおよび2S,
全5H);4.22(c,1H);4.46−4.6(c,2H);4.7(c
,1H);6.53(d,1H);6.61(s,1H);7.3−7.65(
c,6H);7.74(d)および7.9(c)(全3H)。
実施例31G N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]トランス−4−ヒドロキシ−L−プロリンのメチルエステル
収率44%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.02,1.03(2s,9H
);2.28(c,2H);2.54(d,1H);2.77,2.83(2q
,1H);3.0,3.2(2q,1H);3.45,3.46(2d,2H)
;3.73(2s,3H);4.6(c,3H);4.7(c,1H);6.5
2(s,1H);6.61(s,1H);7.3−7.64(c,6H);7.
8−7.95(m,3H)。
実施例31H N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−4−アゼチジンカルボン酸のメチルエステル
収率25%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.03(2s,9H);2.6
(q,1H);2.68(d,1H);2.8(q,1H);3.47(d,1
H);3.71,3.74(2s,3H);4.17(c,2H);4.35(
c,2H);4.47−4.65(m,2H);6.51(t,1H);6.6
1(s,1H);7.36(c,3H);7.4−7.67(c,3H);7.
81(q,1H);7.92(d,2H)。
実施例31I (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]−D−プロリンのメチルエステル
実施例24Aの場合と同様の手順を用いて、標題化合物を白色固体として収率
44%で得た。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.04(s,9H);1.8−
2.4(C,4H);2.86−3.16(2.95でcおよびq,全2H);
3.42−3.75(3.72でcおよびs,全6H);4.53(c)および
4.58(d)(全2H);4.72(c,1H);6.5(d,1H);6.
62(s,1H);7.28−7.64(c,6H);7.77(d,1H);
7.91(d,2H)。
[α]D 20−135°(c1.0,CHCl3)。
実施例31J (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]−L−ピペコリン酸のメチルエステル
実施例24Aの場合と同様の手順を用いて、標題化合物を白色固体として収率
79%で得た。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.04(s,9H);1.5−
1.78(C,5H);2.2(c,1H);2.83(q,1H);3.22
(m,1H);3.36(q,1H);3.5(d,1H);3.7(s,3H
);3.87(c,1H);4.58(d,1H);4.68(q,1H);5
.26(c,1H);6.51(d,1H);6.62(s,1H);7.3−
7.
64(c,6H);7.92(d,3H)。
実施例31K (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]−(−)−ニペコチン酸のエチルエステル
実施例24Aの場合と同様の手順を用いて、標題化合物を白色固体として収率
69%で得た。
1H NMR(250MHz,CDCl3)は、四重線である1.25δでのプ
ロトン以外は実施例26のそれと一致。
[α]D 20−119.6°(c0.7,MeOH)。
実施例31L N−[トランス−7−トリフルオロメチル−5−(1−ナフチル)−1−ネオペ ンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピ ン−3−アセチル]ニペコチン酸のエチルエステル
収率76%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.04(s,9H);1.25
(c,3H);1.5−1.85(c,3H);2.05(c,1H);2.4
−3.5(c,6H);3.58(d,1H);3.82−4.2(4.13で
cおよびq,全3H);4.65(d,1H);4.68(c,1H);6.6
6(s,1H);6.82(d,1H);7.32(c,1H);7.46(t
,2H);7.6(sおよびc,全3H);7.87(t,1H);7.92(
d,2H)。
実施例31M N−[トランス−7−トリフルオロメチル−5−(1−ナフチル)−1−ネオペ ンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピ ン−3−アセチル]イソニペコチン酸のエチルエステル
収率67%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.04(s,9H);1.25
(c,3H);1.52−1.98(c,4H);2.5(c,1H);2.8
2(c,2H);3.15(c,2H);3.58(d,1H);3.9(c,
1H);4.1(c,2H);4.34(c,1H);4.6(2d,1H);
4.67(c,1H);6.66(s,1H);6.82(d,1H);7.3
2(t,1H);7.48(c,2H);7.6(sおよびc,全3H);7.
86(t,1H);7.92(d,2H)。
実施例31N N−[トランス−7−トリフルオロメチル−5−(1−ナフチル)−1−ネオペ ンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピ ン−3−アセチル]−L−プロリンのメチルエステル
収率76%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.03,1.04(2s,9H
);1.8−2.36(c,3H);2.77−3.3(c,3H);3.5−
3.75[3.55でc,d(1H)並びに3.69および3.72で2s(3
H)(全6H)];4.42−4.76(c,3H);6.65(s,1H);
6.81(d,1H);7.35(m,1H);7.46(m,2H);7.6
(c,3H);7.78−7.95(7.92でcおよびd,全3H)。
実施例32 N−[トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチ ル−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセチル ]イソニペコチン酸のエチルエステル
4−ジメチルアミノピリジン(2.3mg,19μモル)、1−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(72mg,374μモ
ル)およびイソニペコチン酸エチル(35mg,225μモル,35μL)を、
逐次的に、トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペ
ンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸
(84mg,187μモル)および塩化メチレン(3mL)の溶液に対して加え
た。周囲温度で18時間撹拌した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水およ
び飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過
し、減圧下で濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル2:1)によって精製して、標題化合物92mg(84%)を白色固
体として生じた。
MS(PCl):577。
1H NMR(250MHz,CD3OD)δ8.31(d,1H),7.87
(s,1H),7.83(dd,1H),7.57−7.25(m,4H),6
.97(dd,1H),6.88(d,1H),6.47(s,1H),6.3
3(d,1H),4.33(br t,1H),4.03(m,2H),3.5
7(m,2H),3.52(d,1H),3.06(m,1H),2.89(d
,1H),2.52(m,2H),2.26(m,2H),1.99(m,1H
),1.83(m,1H),1.57(m,1H),1.46−0.83(m,
3H),1.18(q,3H),1.08(s,9H)。
実施例32A〜32Nまでの標題化合物は、実施例32で記載されたのと同様
の手順によって製造された。
実施例32A N−[トランス−7−クロロ−5−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−1 −ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾ キサゼピン−3−アセチル]イソニペコチン酸のエチルエステル
収率93%。
MS(PCl):621。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ8.35(d,1H),8.11
(t,1H),7.48−7.29(m,5H),6.90(t,1H),6.
57(t,1H),6.52(s,1H),4.66(m,1H),4.56(
app d,1H),4.36(br t,1H),4.13(qd,2H),
4.07(s,3H),3.92(m,1H),3.47(d,1H),3.1
4(m,2H),2.81(m,2H),2.49(m,2H),1.76(m
,4H),1.24(m,3H),1.02(s,9H)。
実施例32B N−[トランス−7−クロロ−5−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−1 −ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾ キサゼピン−3−アセチル]ニペコチン酸のエチルエステル
収率95%。
MS(PCl):621。
実施例32C N−[トランス−7−クロロ−5−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−1 −ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾ チアゼピン−3−アセチル]イソニペコチン酸のエチルエステル
収率94%。
MS(PCl):638(M+2H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ6.90(dd,1H),6.8
0(d,1H),6.54(s,1H),4.05(s,3H),1.08(s
,9H)。
実施例32D N−[トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチ ル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]イソニペコチン酸のエチルエステル
収率92%。
MS(PCl):572(M+2H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ6.62(s,1H),6.30
(s,1H),3.49(d,1H),1.95(s,3H),1.01(s,
9H)。
実施例32E N−[トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチ ル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]ニペコチン酸のエチルエステル
収率99%。
MS(PCl):572(M+2H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ6.62(s,1H),6.31
(s,1H),3.49(d,1H),1.96(s,3H),1.01(s,
9H)。
実施例32F N−[トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチ ル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]−L−プロリンのメチルエステル
収率99%。
MS(PCl):544(M+2H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3,ジアステレオマー混合物)δ6.6
3および6.61(2s,1H),6.33および6.31(2d,1H),2
.01および1.99(2s,3H),1.03(s,9H)。
実施例32G N−[トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチ ル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]イソニペコチン酸のエチルエステル
収率89%。
MS(PCl):587(M+H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.08(d,1H),6.65
(s,1H),6.56(s,1H),2.06(s,3H),1.09(s,
9H)。
実施例32H N−[トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチ ル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]ニペコチン酸のエチルエステル
収率93%。
MS(PCl):587(M+H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.08(d,1H),6.65
(s,1H),6.56(s,1H),2.06(s,3H),1.09(s,
9H)。
実施例32I N−[トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチ ル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]−L−プロリンのメチルエステル
収率98%。
MS(PCl):560(M+2H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3,ジアステレオマー混合物)δ6.6
5(m,1H),6.57(d,1H),2.07および2.05(2s,3H
),1.10および1.09(2s,9H)。
実施例32J N−[トランス−7−メトキシ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペン チル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン −3−アセチル]イソニペコチン酸のエチルエステル
収率69%。
MS(PCl):588(M+2H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ6.86(dd,1H),6.6
3(s,1H),6.06(t,1H),3.46(s,3H),1.03(s
,9H)。
実施例32K N−[トランス−7−メトキシ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペン チル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン −3−アセチル]ニペコチン酸のエチルエステル
収率97%。
MS(PCl):588(M+2H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ6.86(dd,1H),6.6
3(s,1H),6.07(m,1H),3.46(s,3H),1.03(s
,9H)。
実施例32L N−[トランス−7−メトキシ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペン チル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン −3−アセチル]−L−プロリンのメチルエステル
収率90%。
MS(PCl):560(M+2H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ6.84(dd,1H),6.6
2(s,1H),6.05(dd,1H),1.02(s,9H)。
実施例32M N−[トランス−7−メトキシ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペン チル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン −3−アセチル]イソニペコチン酸のエチルエステル
収率77%。
MS(PCl):604(M+2H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ6.80(dd,1H),6.6
4(s,1H),6.32(d,1H),3.53(s,3H),1.10(s
,9H)。
実施例32N N−[トランス−7−アセチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペン チル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン −3−アセチル]イソニペコチン酸のエチルエステル
収率92%。
MS(PCl):615(M+H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ6.70(s,1H),2.27
(s,3H),1.09(s,9H)。
実施例33 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2
−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−アセ チル]−L−アスパラギン酸のα,β−ジメチルエステル
収率71%。
トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキ
ソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢酸を、
トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキソ
−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸の代わ
りに用いたこと以外は、実施例24の手順にしたがった。
1H NMR(CDCl3)δ1.09,1.10(2s,9H);2.43(
m,1H);2.76−2.9(m,1H);2.94−3.12(m,2H)
;3.38(d,1H);3.66,3.72,3.73,3.77(4s,6
H);3.9(m,1H);4.48(q,1H);4.8(m,1H);6.
62(d,1H);6.77(s,1H);7.27(m,1H);7.39(
m,2H);7.49(t,1H);7.59(t,1H);7.89−8.0
4(7.92でおよびd,全4H)。
実施例34〜37Dまでの標題化合物は、実施例35B以外は、実施例33で
記載されたのと同様の手順によって製造された。
実施例34 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−アセ チル]−L−グルタミン酸のα,γ−ジメチルエステル
収率49%。
1H NMR(CDCl3)δ1.09,1.1(2s,9H);1.99(c
,1H);2.2(c,1H);2.39(c,3H);3.01(m,1H)
;3.38(m,1H);3.64,3.71,3.73,3.75(4s,6
H);3.9(m,1H);4.48(q,1H);4.57(c,1H);6
.42,6.56(2d,1H);6.62(d,1H);6.77(d,1H
);7.27(m,1H);7.39(m,2H);7.49(t,1H);7
.59(t,1H);7.92(d,3H);7.98(c,1H)。
実施例35 (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]イソニペコチン酸のエチルエステル
収率56%。
1H NMR(CDCl3)δ1.10(s,9H);1.25(c,3H);
1.5−2.0(c,4H);2.38(d,H);2.5(c,1H);2.
83(c,1H);3.05−3.3(c,2H);3.41(d,1H);3
.84(c,1H);3.97(d,1H);4.15(m,2H);4.3(
c,1H);4.5(2d,1H);6.64(s,1H);6.77(d,1
H);7.29(d,1H);7.41(t,2H);7.5(t,1H);7
.6(t,1H);7.92,7.93,7.96,8.0,8.02(m,4
H)。
実施例35A (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]イソニペコチン酸のエチルエステル
(−)−トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−
2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−
酢酸(実施例22)を出発物質として用いたこと以外は、実施例35の手順を用
いた。
収率64%。
1H NMRは実施例35のそれと一致。
実施例35B (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]イソニペコチン酸のエチルエステル
(−)−トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−
2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−
酢酸3.37g(7.20ミリモル)の乾燥テトラヒドロフラン34mL中溶液
を0℃まで冷却し、そしてイソニペコチン酸エチル1.25mL(8.11ミリ
モル,1.1当量)および4−メチルモルホリン3.6mL(33ミリモル,4
.6当量)によって処理した。無水プロピルホスホン酸の酢酸エチル中50%溶
液6.5mL(11ミリモル,1.5当量)を20分間にわたって滴加した。反
応混合物を0℃で1.5時間撹拌し、水35mLの滴加によって急冷し、そして
室
温まで温めた。層を分離し、水性層を酢酸エチル(2x25mL)で洗浄し、そ
して合わせた有機相をブラインで洗浄し、そして真空下で濃縮して白色泡状物4
.44gにした。イソプロパノールからの再結晶は、標題化合物4.02g(収
率92%)を白色固体として生じた。
[α]D−197.2°(c0.5,メタノール)。
1H NMR(CDCl3)δ8.01−7.88(m,4H),7.61−7
.36(m,4H),7.27(dd,J=2.4,8.6Hz,1H),6.
76(d,J=2.3Hz,1H),6.63(s,1H),4.51−4.4
4(m,1H),4.34−4.23(m,1H),4.18−4.05(m,
2H),4.02−3.93(m,1H),3.85−3.79(m,1H),
3.40(d,J=13.9Hz,1H),3.29−3.02(m,2H),
2.86−2.77(m,1H),2.56−2.45(m,1H),2.43
−2.33(m,1H),1.98−1.81(m,2H),1.80−1.5
1(m,2H),1.27−1.17(m,3H),1.09(s,9H)。
実施例36 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−アセ チル]ニペコチン酸のエチルエステル
収率81%。
1H NMR(CDCl3)δ1.10(s,9H);1.25(c,3H);
1.35−1.9(c,3H);2.08(c,1H);2.2−3.36(c
,6H);3.41(d,1H);3.8(c,1H);3.97(d,1H)
;4.14(m,2H);4.5(c,1H);6.64(s,1H);6.7
8(s,1H);7.28(d,1H);7.41(t,2H);7.5(t,
1H);7.6(t,1H);7.9−8.05(m,4H)。
実施例37 (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]−L−プロリンのメチルエステル
実施例35Aの場合と同様の手順を用いた。
収率64%。
1H NMR(CDCl3)δ1.09(s,9H);2.01(c,3H);
2.18(c,1H);2.42(q,1H);3.2(q,1H);3.36
(d,1H);3.63(c,2H);3.69(s,3H);4.04(q,
1H);4.44,4.49,4.51,4.52(m,2H);6.63(s
,1H);6.77(d,1H);7.25(q,1H);7.38,7.41
,7.43(m,2H);7.49(t,1H);7.61(t,1H);7.
91,7.93,7.96,7.99,8.00,8.03(m,4H)。
実施例37A N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−アセ チル]−L−グルタミン酸のγ−t−ブチルエステル−α−メチルエステル
より小さい極性のジアステレオマー
収率36%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.1(s,9H);1.47(
s,9H);1.94(m,1H);2.18(m,1H);2.3(c,2H
);2.41(q,1H);3.0(q,1H);3.38(d,1H);3.
73(s,3H);3.92(q,1H);4.47(d,1H);4.55(
m,1H);6.45(d,1H);6.62(s,1H);6.78(d,1
H);7.27(c,1H);7.35−7.44(m,2H);7.5(t,
1H);7.6(t,1H);7.9−8.02(m,4H)。
より極性のジアステレオマー
収率34%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.1(s,9H);1.42(
s,9H);1.95(m,1H);2.15(m,1H);2.28(q,2
H);2.4(q,1H);3.06(q,1H);3.39(d,1H);3
.75(s,3H);3.86(q,1H);4.5(d)および4.54(c
)(全2H);6.54(d,1H);6.63(s,1H);6.77
(d,1H);7.28(c,1H);7.4(m,2H);7.5(t,1H
);7.6(t,1H);7.9−8.02(m,4H)。
実施例37B N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−アセ チル]−L−アスパラギン酸のβ−t−ブチルエステル−α−チルエステル
より小さい極性のジアステレオマー
収率14%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.1(s,9H);1.46(
s,9H);2.46(q,1H);2.69(q,1H);2.93(q,1
H);3.03(q,1H);3.39(d,1H);3.73(s,3H);
3.93(q,1H);4.46(d,1H);4.79(m,1H);6.6
2(s,1H);6.65(d,1H);6.78(d,1H);7.28(c
,1H);7.4(m,2H);7.49(t,1H);7.6(t,1H);
7.92(d,3H);8.0(t,1H)。
実施例37C (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]−D−プロリンのメチルエステル
実施例36で記載されたのと同様の手順を用いた。
収率72%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.09(s,9H);1.8−
2.4(c,5H);2.5,3.02,3.18(3q,全2H);3.39
(q,1H);3.52(c,1H);3.72,3.73(2s,3H);4
.0(c,1H);4.45(dおよびc),4.61(c)(全2H);6.
63(d,1H);6.76(2d,1H);7.27(m,1H);7.4(
c,2H);7.49(t,1H);7.6(c,1H);7.9,7.93,
7.95,7.98,8.0,8.03(m,4H)。
[α]D 20−200°(c1.0,CHCl3)。
実施例37D (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]−(R)−チアゾリジン−4−カルボン酸のメチルエステル
実施例36で記載されたのと同様の手順を用いた。
収率35%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.09(s,9H);2.49
(q,1H);3.15−3.32(c,3H);3.38(d,1H);3.
77(s,3H);4.0(q,1H);4.45(d,1H);4.54(d
,1H);4.75(d,1H);5.1(m,1H);6.64(s,1H)
;6.78(d,1H);7.28(c,1H);7.40(m,2H);7.
5(t,1H);7.61(t,1H);7.9−8.02(m,4H)。
実施例38 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−L−プロリン
炭酸カリウム94mg(0.68ミリモル)の水2mL中溶液を、N−[トラ
ンス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキソ−1
,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセチル]−L
−プロリンのメチルエステル190mg(0.34ミリモル)のメタノール10
mL中溶液に対して加えた。得られた溶液を60℃で3時間加熱し、室温まで冷
却した後、真空中で濃縮した。水(30mL)を残留物に対して加え、その混合
物を1N水性塩酸で酸性にした後、酢酸エチル2x40mLで抽出した。合わせ
た酢酸エチル抽出物をブライン50mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥
させ、濾過し、そして真空中で濃縮して、標題化合物160mgを非晶質白色固
体として生じた(収率86%)。
1H NMR(CDCl3)δ1.03,1.05(2s,9H);1.81−
2.07(c,3H);2.88−3.18(m,3H);3.38−3.79
(c,3H);4.5−4.65(4.56でcおよびd,全2H);4.68
(c,1H);6.54(s,1H);6.62(d,1H);7.3−7.6
5(c,6H);7.73−7.97(7.93でcおよびd,全3H)。
実施例38A〜54Rまでの標題化合物は、実施例38で記載されたのと同様
の手順によって製造された。
実施例38A (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]−L−プロリン
収率53%。
1H NMR(CDCl3)δ1.05(s,9H);2.0(c,3H);2
.51(c,1H);2.93(q,1H);3.14(q,1H);3.51
(d,1H);3.64(c,2H);4.56(d,1H);4.62(c,
1H);4.69(t,1H);6.54(d,1H);6.63(s,1H)
;7.32−7.56(c,5H);7.61(t,1H);7.81(d,1
H);7.92(d,2H)。
実施例39 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]イソニペコチン酸
収率69%。
1H NMR(CDCl3)δ1.04(s,9H);1.5−2.0(c,4
H);2.57(c,1H);2.88(c,2H);3.17(c,2H);
3.5(d,1H);3.93(c,1H);4.36(c,1H);4.57
(q,1H);4.69(c,1H);6.52(s,1H);6.61(s,
1H);7.3−7.62(c,6H);7.83(t,1H);7.91(d
,2H)。
実施例39A (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]イソニペコチン酸
収率99%。
1H NMRは実施例39のそれと一致。
[α]D 20−161°(メタノール)。
実施例40 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]ニペコチン酸
収率69%。
1H NMR(CDCl3)δ1.04(s,9H);1.3−1.85(c,
3H);2.06(c,1H);2.37−3.31(c,6H);3.5(d
,1H);3.92(c,2H);4.57(d,1H);4.68(c,1H
);6.52(s,1H);6.61(s,1H);7.3−7.62(c,6
H);7.83(d,1H);7.91(d,1H)。
実施例41 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−L−S−メチルシステイン
標題化合物のより小さい極性のエステルから。
収率68%。
1H NMR(CDCl3)δ1.04(s,9H);1.9,2.0(2s,
比率1:4,全3H);2.78−3.07(c,4H);3.48(d,1H
);4.48−4.61(c,2H);4.71(c,1H);6.54(d,
1H);6.67(s,1H);7.00,7.1(2d,比率4:1,全1H
);7.29−7.52(c,5H);7.59(t,1H);7.82−7.
95(c,3H)。
実施例41A (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]−L−S−メチルシステイン
収率64%。
1H NMRは実施例41のそれと一致。
[α]D 20−174°(メタノール)。
実施例42 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−L−アスパラギンン酸
収率91%。
1H NMR(CDCl3)δ0.98(s,9H);2.75(c,2H);
3.0(c,2H);3.43(d,1H);4.45−4.6(c,2H);
4.83(c,1H);6.41(d,1H);6.56(s,1H);7.2
5−7.5(c,5H);7.54(t,1H);7.75−7.9(c,3H
)。
実施例43 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−L−グルタミン酸
収率73%。
1H NMR(CDCl3)δ1.02(s,9H);2.18(c,2H);
2.42(c,2H);2.79(c,1H);2.98(m,1H);3.4
6(c,1H);4.49−4.65(c,3H);6.52(s,1H);6
.60(s,1H);6.88,6.98(2d,1H);7.26−7.64
(c,6H);7.8(m,1H);7.9(m,2H)。
実施例44 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−5−アミノサリチル酸
収率85%。
1H NMR(CDCl3)δ0.97(s,9H);2.89(2q,2H)
;3.41(d,1H);4.5(d,1H);4.58(t,1H);6.4
3(d,1H);6.55(s,1H);6.82(d,1H);7.22−7
.5(c,7H);7.61(q,1H);7.76(d,1H);7.83(
q,2H);7.93(d,1H);8.76(s,1H);11.02(s,
1H)。
実施例45 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−4−アミノサリチル酸
収率80%。
1H NMR(CDCl3)δ1.02(s,9H);2.9(q,1H);3
.02(q,1H);3.46(d,1H);4.55(m,2H);6.5(
d,1H);6.61(s,1H);7.01(d,1H);7.21(d,1
H);7.27−7.55(c,7H);7.78(t,2H);7.88(d
,2H);8.68(s,1H)。
実施例46 N−[トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチ ル−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセチル ]ニペコチン酸
収率75%。
MS(PCl):549。
1H NMR(300MHz,(CD3)2SO)δ8.31(d,1H),7
.92(d,2H),7.66(d,1H),7.48(m,2H),7.29
(t,1H),7.00(s,2H),6.42(s,1H),6.35(s,
1H),4.87(br d,1H),4.22(br d,1H),3.78
(br d,1H),3.54(d,1H),3.03(m,1H),2.84
(d,1H),2.70(m,1H),2.09−1.24(c,6H),1.
06(s,9H)。
実施例47 N−[トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチ ル−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセチル ]イソニペコチン酸
収率81%。
MS(PCl):549。
1H NMR(300MHz,(CD3)2SO)δ8.31(d,1H),7
.92(d,2H),7.65(d,1H),7.48(m,2H),7.28
(t,1H),7.00(s,2H),6.42(s,1H),6.34(s,
1H),4.86(br d,1H),4.40(br d,1H),3.72
(m,2H),3.54(d,1H),2.84(d,1H),2.70−1.
24(c,10H),1.06(s,9H)。
実施例48 N−[トランス−7,8−トリメチレン−5−(ナフタレン−1−イル)−1− ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキ サゼピン−3−アセチル]ニペコチン酸
収率77%。
MS(PCl):570(M+H+)。
1H NMR(300MHz,(CD3)2SO)δ7.99(t,2H),7
.83(t,1H),7.61(m,2H),7.49(m,2H),7.38
(m,1H),6.45(s,1H),6.21(s,1H),4.36(m,
2H),4.14(br t,1H),3.86(br s,1H),3.70
(d,1H),3.10−2.50(c,7H),1.87(m,4H),1.
48(m,4H),0.98(s,9H)。
実施例49 N−[トランス−7,8−トリメチレン−5−(ナフタレン−1−イル)−1− ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキ サゼピン−3−アセチル]イソニペコチン酸
収率85%。
MS(PCl):570(M+H+)。
1H NMR(300MHz,(CD3)2SO)δ8.00(m,2H),7
.82(m,2H),7.64(m,2H),7.48(m,2H),7.38
(m,1H),6.45(s,1H),6.21(s,1H),4.36(m,
2H),4.31(d,1H),3.85(m,2H),3.71(d,1H)
,3.10−2.50(c,6H),1.92(m,3H),1.60(m,5
H),0.98(s,9H)。
実施例49A N−[トランス−7−クロロ−5−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−1 −ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾ キサゼピン−3−アセチル]イソニペコチン酸
収率84%。
MS(PCl):593。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ8.35(d,1H),7.72
(t,1H),7.67−7.29(m,5H),6.89(dd,1H),6
.57(d,1H),6.52(s,1H),4.66(m,1H),4.56
および4.55(回転異性体,d,1H),4.37(br t,1H),4.
05および4.04(回転異性体,s,3H),3.93(m,1H),3.4
7(d,1H),3.13(m,2H),2.85(m,2H),2.52(m
,1H),1.96−1.53(m,4H),1.02(s,9H)。
実施例49B N−[トランス−7−クロロ−5−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−1 −ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾ キサゼピン−3−アセチル]ニペコチン酸
収率78%。
MS(PCl):593。
1H NMR(250MHz,CDCl3主要な回転異性体またはジアステレオ
マー)δ8.35(d,1H),7.70(d,1H),7.48−7.29(
m,5H),6.90(d,1H),6.57(m,1H),6.52(s,
1H),4.66(dd,1H),4.55(d,1H),4.05(s,3H
),3.93(m,1H),3.47(d,1H),3.14−2.83(m,
5H),2.06(m,1H),1.72−1.25(m,4H),1.02(
s,9H)。
実施例49C N−[トランス−7−クロロ−5−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−1 −ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾ チアゼピン−3−アセチル]イソニペコチン酸
収率76%。
MS(PCl):610(M+2H+)。
1H NMR(300MHz,CD3OD)δ7.13(d,1H),6.60
(d,1H),6.36(s,1H),4.01(s,3H),0.98(s,
9H)。
実施例49D N−[トランス−7−クロロ−5−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−1 −ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾ チアゼピン−3−アセチル]−L−プロリン
N−[トランス−7−クロロ−5−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−
1−ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベン
ゾチアゼピン−3−アセチル]−L−プロリンのメチルエステルのフラッシュカ
ラムクロマトグラフィー(エーテル)による精製は、二つのジアステレオマーの
分離を生じた。
より高いRfのジアステレオマーの加水分解:
収率77%。
MS(PCl):596(M+2H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ6.92(d,1H),6.82
(d,1H),6.55(s,1H),4.07(s,3H),1.09(s,
9H)。
より低いRfのジアステレオマーの加水分解:
収率99%。
MS(PCl):596(M+2H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ6.91(d,1H),6.82
(d,1H),6.55(s,1H),4.06(s,3H),1.08(s,
9H)。
実施例49E N−[トランス−7−クロロ−5−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−1 −ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾ チアゼピン−3−アセチル]−D−プロリン
N−[トランス−7−クロロ−5−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−
1−ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベン
ゾチアゼピン−3−アセチル]−D−プロリンのメチルエステルのフラッシュカ
ラムクロマトグラフィー(エーテル/ヘキサン4:1)による精製は、二つのジ
アステレオマーの分離を生じた。
より高いRfのジアステレオマーの加水分解:
収率86%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ6.92(d,1H),6.82
(d,1H),6.55(s,1H),4.06(s,3H),1.09(s,
9H)。
より低いRfのジアステレオマーの加水分解:
収率78%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ6.91(d,1H),6.82
(d,1H),6.56(s,1H),4.06(s,3H),1.08(s,
9H)。
実施例49F N−[トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチ ル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]イソニペコチン酸
収率94%。
MS(PCl):544(M+2H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ6.62(s,1H),6.32
(s,1H),3.51(d,1H),2.00(s,3H),1.03(s,
9H)。
実施例49G N−[トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチ ル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]ニペコチン酸
収率90%。
MS(PCl):544(M+2H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ6.31(s,1H),3.50
(d,1H),1.99(s,3H),1.01(s,9H)。
実施例49H N−[トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチ ル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]−L−プロリン
収率77%。
MS(PCl):529(M+H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ6.63(d,1H),6.34
(s,1H),2.03(s,3H),1.03(s,9H)。
実施例49I N−[トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチ ル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]イソニペコチン酸
収率93%。
MS(PCl):559(M+H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ7.10(dd,1H),6.6
6(s,1H),6.58(d,1H),2.07(s,3H),1.10(s
,9H)。
実施例49J N−[トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチ ル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]ニペコチン酸
収率99%。
MS(PCl):559(M+H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ7.10(d,1H),6.65
(s,1H),6.57(s,1H),2.07(s,3H),1.10(s,
9H)。
実施例49K N−[トランス−7−メチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチ ル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]−L−プロリン
収率66%。
MS(PCl):545(M+H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ6.66(s,1H),6.59
(s,1H),2.08(s,3H),1.10(s,9H)。
実施例49L N−[トランス−7−メトキシ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペン チル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン −3−アセチル]イソニペコチン酸
収率92%。
MS(PCl):559(M+H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ6.86(dd,1H),6.6
2(s,1H),6.06(t,1H),3.44(s,3H),1.03(s
,9H)。
実施例49M N−[トランス−7−メトキシ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペン チル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン −3−アセチル]ニペコチン酸
収率98%。
MS(PCl):559(M+H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ6.86(d,1H),6.62
(s,1H),6.06(m,1H),3.44(s,3H),1.02(s,
9H)。
実施例49N N−[トランス−7−メトキシ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペン チル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン −3−アセチル]−L−プロリン
収率74%。
MS(PCl):545(M+H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ6.88(dd,1H),6.6
3(d,1H),6.07(t,1H),3.45(s,3H),1.03およ
び1.02(2s,9H)。
実施例49O N−[トランス−7−メトキシ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペン チル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン −3−アセチル]イソニペコチン酸
定量的収率。
MS(PCl):575(M+H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ6.81(dd,1H),6.6
4(s,1H),6.32(d,1H),3.53(s,3H),1.09(s
,9H)。
実施例49P N−[トランス−7−アセチル−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペン チル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン −3−アセチル]イソニペコチン酸
収率83%。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ6.70(s,1H),2.27
(s,3H),1.09(s,9H)。
実施例50 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−アセ チル]−L−アスパラギン酸
収率100%。
1H NMR(CDCl3)δ1.05(s,9H);2.47(c,1H);
2.85(c,1H);3.08(c,2H);3.37(d,1H);3.9
2(c,1H);4.4(d,1H);4.85(c,1H);6.55(d,
1H);6.75(s,1H);7.2−7.6(c,5H);7.82−8.
0(c,4H)。
実施例51 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−アセ チル]−L−グルタミンン酸
収率96%。
1H NMR(CDCl3)δ1.08(s,9H);2.2(c,2H);2
.4−2.56(c,3H);3.06(c,1H);3.38(q,1H);
3.91(m,1H);4.46(q,1H);4.6(c,1H);6.59
(s,1H);6.77(s,1H);6.9,7.07(2d,1H);7.
24−7.62(c,5H);7.86−8.0(c,4H)。
実施例52 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−アセ チル]イソニペコチン酸
収率93%。
1H NMR(CDCl3)δ1.10(s,9H);1.5−2.05(c,
4H);2.38(d,1H);2.58(c,1H);2.87(c,1H)
;
3.05−3.32(c,2H);3.41(d,1H);3.85(c,1H
);3.98(d,1H);4.3(c,1H);4.49(2d,1H);6
.64(s,1H);6.77(d,1H);7.3(d,1H);7.41(
t,2H);7.5(t,1H);7.6(t,1H);7.91,7.93,
7.96,8.0,8.02(m,4H)。
実施例52A N−[(−)−トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]イソニペコチン酸
収率97%。
1H NMRは実施例52のそれと一致。
[α]D 20−189°(メタノール)。
実施例53 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−アセ チル]ニペコチン酸
収率84%。
1H NMR(CDCl3)δ1.1(s,9H);1.35−1.92(C,
3H);2.1(c,1H);2.32−3.35(c,6H);3.41(d
,1H);3.8(c,1H);3.98(d,1H);4.48(d,1H)
;6.64(s,1H);6.77(s,1H);7.28(d,1H);7.
4(c,2H);7.5(t,1H);7.6(t,1H);7.88−8.0
6(c,4H)。
実施例54 N−[(−)−トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]−L−プロリン
収率97%。
1H NMR(CDCl3)δ1.10(s,9H);2.04(c,3H);
2.3−2.5(c,2H);3.2(q,1H);3.41(d,1H);3
.6(c,2H);4.0(d,1H);4.46(d,1H);4.57(d
,1H);6.64(s,1H);6.79(d,1H);7.3(q,1H)
;7.41(q,2H);7.50(t,1H);7.61(t,1H);7.
92,7.94,7.99,8.02(m,4H)。
実施例54A トランス−7−メチルチオ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オ キソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸
収率94%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.04(s,9H);2.07
(s,3H);2.93(q,1H);3.12(q,1H);3.5(d,1
H);4.52(c)および4.57(d)(全2H);6.4(d,1H);
6.63(s,1H);7.24(m,1H);7.32(m,2H);7.4
7(m,2H);7.58(t,1H);7.84(d,1H);7.89(d
,2H)。
実施例54B トランス−7−トリフルオロメトキシ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−酢酸
収率97%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.04(s,9H);2.94
(q,1H);3.17(q,1H);3.52(d,1H);4.52(q,
1H);4.6(d,1H);6.39(d,1H);6.63(s,1H);
7.25(c,1H);7.31(t,1H);7.47(q,3H);7.5
9(t,1H);7.85(d,1H);7.92(d,2H)。
実施例54C トランス−7,8−エチレンジオキシ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−酢酸
収率49%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.06(s,9H);2.93
(q,1H);3.1(q,1H);3.4(d,1H);4.12(c,2H
);4.2(c,2H);4.5(c,1H);4.55(c,1H);6.0
5(s,1H);6.59(s,1H);6.94(s,1H);7.32(m
,1H);7.44(t,1H);7.56(t,2H);7.86(q,3H
)。
実施例54D トランス−7−トリフルオロメチル−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル −2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3 −酢酸
収率85%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.05(s,9H);2.94
(q,1H);3.18(q,1H);3.59(d,1H);4.5(q,1
H);4.62(d,1H);6.67(s,1H);6.84(s,1H);
7.31(t,1H);7.45(2d,2H);7.62(m,3H);7.
87(d,1H);7.93(d,2H)。
実施例54E N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−1−アミノ−1−シクロペンタンカルボン酸
収率58%。
1H NMR(250MHz,DMSO−d6)δ0.96(s,9H);1.
66(c,4H);1.93(c,4H);2.56,2.68(2q,2H)
;3.43(m,1H);3.71(d,1H);4.38(c,2H);6.
23(d,1H);6.45(s,1H);7.4(c,2H);7.48−7
.64(c,3H);7.82(d,2H);8.02(c,2H)。
実施例54F N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−1−アミノ−1−シクロプロパンカルボン酸
収率12%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.03(s,9H);1.22
(c,2H);1.6(c,2H);2.73(q,1H);2.95(q,1
H);3.47(d,1H);4.54(c,2H);6.52(d,1H);
6.61(s,1H);6.67(s,1H);7.36(c,3H);7.4
7(t,2H);7.59(t,1H);7.85(d,1H);7.92(d
,2H)。
実施例54G (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]−L−メチオニン
収率55%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.04(s,9H);1.92
−2.28(c,5H);2.54(c,2H);2.81(q,1H);2.
97(q,1H);3.48(d,1H);4.54(m,2H);4.66(
m,1H);6.53(d,1H);6.62(s,1H);6.69(d,1
H);7.3−7.41(c,3H);7.46(t,2H);7.59(t,
1H);7.84(d,1H);7.91(d,2H)。
[α]D 20−158.4°(c1.0,MeOH)。
実施例54H N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−シス−4−ヒドロキシ−D−プロリン
収率79%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.02,1.04(2s,9H
);1.92−2.3(c,1H);2.5(q,1H);2.9(q,1H)
;3.14(q,1H);3.47(d,1H);3.56−3.82(c,2
H);4.13(m,1H);4.54(q,1H);4.67(t,2H);
6.
54(t,1H);6.61(d,1H);7.3−7.64(c,6H);7
.7(d),7.84(d)(全1H);7.92(d,2H)。
実施例54I N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−トランス−4−ヒドロキシ−L−プロリン
収率80%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.03(s,9H);2.24
(c,1H);2.5(c,1H);2.88(q,1H);3.0(c,1H
);3.18(q,1H);3.49(d,2H);4.5(c,2H);4.
7(c,2H);6.54(s,1H);6.62(s,1H);7.3−7.
64(c,6H);7.81(t,1H);7.92(d,2H)。
実施例54J N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−4−アゼチジンカルボン酸
収率86%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.03,1.04(2s,9H
);2.62(q),2.7(c),2.8(q)(全3H);3.47(d,
1H);4.0−4.68(c,6H);6.51(s,1H);6.61(s
,1H);7.35(c,3H);7.4−7.64(c,3H);7.8(q
,1H);7.9(c,2H)。
実施例54K (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]−D−プロリン
収率96%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.04(s,9H);1.8−
2.1(c,3H);2.46(c,1H);3.0(m,2H);3.44−
3.6(3.49でcおよびd,2H);3.75(c,1H);4.56(d
)および4.6(c)(全2H);4.7(t,1H);6.54(d,1H)
;6.61(s,1H);7.32−7.6(c,6H);7.76(d,1H
);7.93(d,2H)。
実施例54L (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]−L−ピペコリン酸
収率81%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.04(s,9H);1.4−
1.8(c,5H);2.25(c,1H);2.86(q,1H);3.2(
m,1H);3.32(q,1H);3.51(d,1H);3.9(c,1H
);4.57(d,1H);4.68(q,1H);5.28(c,1H);6
.52(d,1H);6.62(s,1H);7.3−7.65(c,6H);
7.9(c,3H)。
[α]D 20−195.6°(c0.91,CHCl3)。
実施例54M (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]−(−)−ニペコチン酸
収率62%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)は実施例40のそれと一致。
実施例54N N−[トランス−7−トリフルオロメチル−5−(1−ナフチル)−1−ネオペ ンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピ ン−3−アセチル]ニペコチン酸
収率78%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.04(s,9H);1.5−
1.85(c,3H);2.05(c,1H);2.4−3.5(c,6H);
3.58(d,1H);3.9(c,1H);4.6(d,1H);4.66(
c,1H);6.65(s,1H);6.81(d,1H);7.32(c,1
H);7.46(t,2H);7.6(sおよびc,3H);7.86(t,1
H);7.92(d,2H)。
実施例54O N−[トランス−7−トリフルオロメチル−5−(1−ナフチル)−1−ネオペ ンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピ ン−3−アセチル]イソニペコチン酸
収率84%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.04(s,9H);1.46
−2.0(c,4H);2.56(c,1H);2.87(c,2H);3.1
7(c,2H);3.58(d,1H);3.92(c,1H);4.34(c
,1H);4.6(2d,1H);4.66(c,1H);6.65(s,1H
);6.82(s,1H);7.32(t,1H);7.48(c,2H);7
.6(sおよびc,3H);7.85(t,1H);7.92(d,2H)。
実施例54P N−[トランス−7−トリフルオロメチル−5−(1−ナフチル)−1−ネオペ ンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピ ン−3−アセチル]−L−プロリン
収率80%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.04,1.05(2s,9H
);1.8−2.1(c,3H);2.86−3.23(m,3H);3.4−
3.8(c,3H);4.59(dおよびc,2H);4.69(c,1H);
6.66(d,1H);6.84(s,1H);7.34(c,1H);7.4
8(c,2H);7.62(c,3H);7.8(q,1H);7.93(d,
2H)。
実施例54Q (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]−D−プロリン
収率99%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.1(s,9H);2.03(
c,3H);2.42−2.56(c,2H);3.22(q,1H);3.4
−3.6(3.42でcおよびd,2H);3.82(c,1H);4.0(q
,1H);4.43(d,1H);4.56(d,1H);6.64(s,1H
);6.79(d,1H);7.3(q,1H);7.41(q,2H);7.
51(t,1H);7.6(t,1H);7.92,7.94,7.97,7.
98および8.0(m,4H)。
実施例54R (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]−(R)−チアゾリジン−4−カルボン酸
収率78%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.1(s,9H);2.5(q
,1H);3.2−3.5(c,4H);4.0(q,1H);4.45(d,
1H);4.51(d,1H);4.75(d,1H);5.04(c,1H)
;6.64(s,1H);6.79(d,1H);7.3(c,1H);7.3
8(m,2H);7.5(t,1H);7.61(t,1H);7.9−8.0
2(m,4H)。
実施例55 (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]−L−アスパラギン酸−α−メチルエステル
トリフルオロ酢酸(1.5ml)を、N−[トランス−7−クロロ−5−(1
−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ
−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセチル]−L−アスパラギン酸のβ−t−
ブチルエステル−α−メチルエステルのより小さい極性のジアステレオマー68
mg(0.1ミリモル)のジクロロメタン1.5mL中溶液に対して室温で加え
た。得られた溶液を室温で3時間撹拌した後、真空中で濃縮した。残留物をヘキ
サンで4回研和し且つ濾過して、標題化合物41mg(収率71%)を白色固体
として生じた。
1H NMR(CDCl3)δ1.02(s,9H);2.82(c,2H);
3.07(c,3H);3.47(d,1H);3.67(s,3H);4.5
5(c,2H);4.86(c,1H);6.53(d,1H);6.59(s
,1H);7.29−7.5(c,5H);7.6(t,1H);7.86(d
,1H);7.92(d,2H)。
実施例56 (+)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]−L−アスパラギン酸−α−メチルエステル
実施例55で記載されたのと同様の手順に従うが、より極性のジアステレオマ
ーを出発物質として用いて、標題化合物を白色固体として収率82%で得た。
1H NMR(CDCl3)δ1.03(s,9H);2.81(c,2H);
3.0(c,2H);3.48(d,1H);3.72(s,3H);4.54
(c,2H);4.81(c,1H);6.52(d,1H);6.6(s,1
H);7.27−7.51(c,5H);7.58(t,1H);7.81(d
,1H);7.9(d,2H)。
実施例57 (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]−L−グルタミン酸−α−メチルエステル
実施例55で記載されたのと同様の手順に従うが、N−[トランス−7−クロ
ロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−
テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセチル]−L−グルタミン酸
のγ−t−ブチルエステル−α−メチルエステルのより小さい極性のジアステレ
オマーを用いて、標題化合物を白色固体として収率88%で得た。
1H NMR(CDCl3)δ1.03(s,9H);1.97(m,1H);
2.24(c,1H);2.44(c,2H);2.8(q,1H);2.98
(q,1H);3.48(d,1H);3.69(s,3H);4.59(c,
3H);6.52(d,1H);6.60(s,1H);6.74(d,1H)
;7.3−7.5(c,5H);7.59(t,1H);7.84(d,1H)
;7.91(d,2H)。
実施例58 (+)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル]−L−グルタミン酸−α−メチルエステル
実施例55で記載されたのと同様の手順に従うが、N−[トランス−7−クロ
ロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−
テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセチル]−L−グルタミン酸
のγ−t−ブチルエステル−α−メチルエステルのより極性のジアステレオマー
を用いて、標題化合物を白色固体として収率96%で得た。
1H NMR(CDCl3)δ1.03(s,9H);1.93(m,1H);
2.18(m,1H);2.36(c,2H);2.82(q,1H);2.9
8(q,1H);3.48(d,1H);3.72(s,3H);4.58(c
,3H);6.53(d,1H);6.62(s,1H);7.01(d,1H
);7.3−7.52(c,5H);7.59(t,1H);7.83(d,1
H);7.90(d,2H)。
実施例58A (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]−L−グルタミン酸−α−メチルエステル
実施例55で記載されたのと同様の手順を用い、実施例37Aからのより小さ
い極性のジアステレオマーを用いた。
収率78%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.09(s,9H);1.97
(c,1H);2.28(c,1H);2.48(c,3H);3.0(q,1
H);3.38(d,1H);3.74(s,3H);3.96(c,1H);
4.45(d,1H);4.6(c,1H);6.6(s,1H);6.65(
d,1H);6.78(d,1H);7.28(c,1H);7.39(m,2
H);7.5(t,1H);7.59(t,1H);7.88−8.0(c,4
H)。
[α]D 20−190°(c1.0,CHCl3)。
実施例58B (+)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]−L−グルタミン酸−α−メチルエステル
実施例55で記載されたのと同様の手順を用い、実施例37Aからのより極性
のジアステレオマーを用いた。
収率75%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.09(s,9H);2.0(
c,1H);2.2(c,1H);2.46(c,3H);3.07(q,1H
);3.39(d,1H);3.75(s,3H);3.87(c,1H);4
.47(d,1H);4.58(c,1H);6.61(s,1H);6.77
(d,1H);6.94(d,1H);7.27(c,1H);7.3−7.4
5(m,2H);7.49(t,1H);7.58(t,1H);7.88−8
.02(c,4H)。
[α]D 20−184.7°(C1.0,CHCl3)。
実施例58C (−)−N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチ ル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン− 3−アセチル]−L−アスパラギン酸−α−メチルエステル
実施例55で記載されたのと同様の手順を用い、実施例37Bを出発物質とし
て用いた。
収率69%。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.1(s,9H);2.48
(q,1H);2.8(q,1H);3.13(c,2H);3.4(d,1H
);3.73(s,3H);4.04(q,1H);4.42(d,1H);4
.87(c,1H);6.58(s,1H);6.8(d,1H);7.25−
7.47(c,3H);7.5(t,1H);7.6(t,1H);7.92(
d,3H);7.99(t,1H)。
実施例59 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−5−アミノサリチル酸のメチルエステル
ヨウ化2−クロロ−1−メチルピリジニウム129mg(0.51ミリモル)
のジクロロメタン10mL中混合物に対して、トランス−7−クロロ−5−(1
−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ
−4,1−ベンゾキサゼピン−3−酢酸208mg(0.46ミリモル)、5−
アミノサリチル酸メチル92mg(0.55ミリモル)およびトリエチルアミン
0.064mL(0.46ミリモル)を加えた。反応混合物を窒素下において7
時間還流し、そして得られた溶液を室温まで冷却し且つ真空中で濃縮した。残留
物を水20mLと酢酸エチル60mLとに分配し、そして酢酸エチル層を、1N
水性塩酸25mL、水25mLおよびブライン25mLで洗浄した。酢酸エチル
溶液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残
留物を、ヘキサン/酢酸エチル3:2で溶離するシリカゲル100g上のクロマ
トグラフィーによって分離して、標題化合物132mg(収率49%)を白色固
体として生じた。
1H NMR(CDCl3)δ1.05(s,9H);2.9(q,1H);3
.03(q,1H);3.48(d,1H);3.94(s,3H);4.55
,4.58,4.6,4.62(2d,2H);6.53(d,1H);6.6
5(s,1H);6.94(d,1H);7.38−7.58(c,7H);7
.73(s,1H);7.82(d,1H);7.92(d,2H);8.04
(d,1H)。
実施例60 N−[トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾキサゼピン−3−アセ チル]−4−アミノサリチル酸のメチルエステル
4−アミノサリチル酸メチルを出発物質として用いたこと以外は実施例59で
記載されたのと同様の手順を用いて、標題化合物を白色固体として収率36%で
得た。
1H NMR(CDCl3)δ1.05(s,9H);2.91(q,1H);
3.06(q,1H);3.48(d,1H);3.93(s,3H);4.5
8(c,2H);6.54(s,1H);6.65(s,1H);7.03(d
,1H);7.18(d,1H);7.3−7.64(c,6H);7.75,
7.78,7.81,7.83(m,2H);7.92(d,1H);8.06
(s,1H);10.82(s,1H)。
実施例61 N−(トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2− オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−アセ チル)メタンスルホンアミド
トランス−7−クロロ−5−(1−ナフチル)−1−ネオペンチル−2−オキ
ソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢酸19
0mg(0.41ミリモル)のジクロロメタン10mL中、室温撹拌溶液に対し
て、メタンスルホンアミド49mg(0.52ミリモル)、4−ジメチルアミノ
ピリジン63mg(0.52ミリモル)およびメト−p−トルエンスルホン酸1
−シクロヘキシル−3−(2−モルホリノエチル)カルボジイミド213mg(
0.518ミリモル)を加え、その反応混合物を室温で一晩中撹拌した。ジクロ
ロメタン(20ml)を加え、そして得られた溶液を1N水性塩酸15mLで洗
浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、そして真空中で濃縮した。残
留物(200mg)を、酢酸エチル/メタノール9:1で溶離するシリカゲル1
00g上のクロマトグラフィーによって分離して、標題化合物81mg(収率3
7%)を白色固体として生じた。
1H NMR(CDCl3)δ1.08(s,9H);2.6(m,1H);3
.
02(t,1H);3.2(s,3H);3.4(d,1H);3.91(m,
1H);4.5(d,1H);6.6(s,1H);6.78(d,1H);7
.25−7.61(m,5H);7.91(m,4H)。
実施例62 N−[トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチ ル−1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾキサゼピン− 3−アセチル)メチルスルホンアミド
標題化合物は、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイ
ミド塩酸塩をカルボジイミドとして用いたこと以外は実施例61で記載されたの
と同様に製造された。
収率68%。
MS(PCl):547(M+NH4 +)。
1H NMR(250MHz,(CD3)2SO)δ8.05(d,2H),7
.84(m,2H),7.68−7.43(m,5H),6.46(s,1H)
,6.27(d,1H),4.47(t,1H),4.35(d,1H),3.
75(d,1H),3.22(s,3H),2.86(d,2H),0.97(
s,9H)。
実施例63 トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−3 −(1H−テトラゾール−5−イルメチル)−1,2,3,5−テトラヒドロ− 4,1−ベンゾチアゼピン−2−オン
実施例63A トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−1 ,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−ア セトアミド
トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−イル)−1−ネオペンチル−1,
2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−酢酸
(200mg,426μモル)、1,1′−カルボニルジイミダゾール(143
mg,853μモル)およびテトラヒドロフラン(5mL)の溶液を、還流しな
がら1.5時間加熱した。得られた反応混合物を0℃まで冷却し、そして無水ア
ンモニアで飽和したテトラヒドロフランの溶液(5mL)を加えた。0.5時間
後、反応混合物を周囲温度まで温め、減圧下で濃縮し、そしてフラッシュカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル1:1)によって精製して、標題化
合物200mg(定量的)を白色粉末として与えた。
MS(PCl):467(M+H+)。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.96(m,4H),7.60
(t,1H),7.52−7.29(m,4H),6.79(d,1H),6.
62(s,1H),5.80(br s,1H),5.34(br s,1H)
,4.48(d,1H),3.94(dd,1H),3.39(d,1H),2
.98(dd,1H),2.40(dd,1H),1.10(s,9H)。
実施例63B トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−1 ,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−ア セトニトリル
無水トリフルオロ酢酸(441mg,210ミリモル,296μL)を、トラ
ンス−7−クロロ−5−(ナフタレン−イル)−1−ネオペンチル−1,2,3
,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−アセトアミ
ド(98mg,210μモル)およびピリジン(2.1mL)の0℃溶液に対し
て加えた。1.5時間後、反応混合物をエーテルで希釈し、水(2x)および0
.5N水性塩酸で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、
そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン)によって精製して
、標題化合物88mg(93%)を白色固体として与えた。
MS(PCl):449(M+H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ7.98(m,4H),7.64
−7.26(m,5H),6.83(s,1H),6.07(s,1H),4.
52(d,1H),3.72(t,1H),3.40(d,1H),3.03(
dd,1H),2.71(dd,1H),1.12(s,9H)。
実施例63C トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−3 −(1H−テトラゾール−5−イルメチル)−1,2,3,5−テトラヒドロ− 4,1−ベンゾチアゼピン−2−オン
トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−
1,2,3,5−テトラヒドロ−2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−
アセトニトリル(75mg,167μモル)、アジ化トリメチルスズ(70mg
,334μモル)およびトルエン(2mL)の不均一混合物を還流しながら18
時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマト
グラフィー(クロロホルム/メタノール/水酸化アンモニウム80:15:1)
によって精製して透明油状物を生じ、それを酢酸エチル中にとり、0.5N塩酸
で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そしてて減圧下で濃縮して、標題
化合物58.5mg(71%)を白色粉末として与えた。
MS(PCl):492(M+H+)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ7.93(m,4H),7.61
−7.29(m,5H),6.81(s,1H),6.60(s,1H),4.
48(d,1H),3.98(dd,1H),3.64(dd,1H),3.3
4(m,2H),1.10(s,9H)。
実施例64 トランス−7−クロロ−5−(ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−3 −{2−オキソ−2−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−ピペリジン− 1−イル]−エチル}−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチアゼ ピン−2−オン
実施例63で記載のように製造された。N−[トランス−7−クロロ−5−(
ナフタレン−1−イル)−1−ネオペンチル−1,2,3,5−テトラヒドロ−
2−オキソ−4,1−ベンゾチアゼピン−3−アセチル]イソニペコチン酸から
。
収率60%。
1H NMR(250MHz,DMSO−d6)δ6.58(d,1H),6.
49(s,1H);1.02(s,9H)。
実施例65
4′−トリフルオロメチル−2,2−ジメチルプロピオンアニリド
窒素下において0℃まで冷却されたジクロロメタン(300ml)中の4−ト
リフルオロメチルアニリン(25g,0.155モル)およびピリジン(62m
l,0.775モル)の撹拌溶液に対して、塩化ピバロイル(19ml,0.1
55モル)を滴加した。反応混合物を室温で3.5時間撹拌した後、ジクロロメ
タン(300ml)で希釈した。得られた溶液を、1N塩酸水溶液(2x)、飽
和重炭酸ナトリウム水溶液、水およびブラインで逐次的に洗浄し、乾燥させ(無
水硫酸ナトリウム)、そして真空中で濃縮して、標題化合物を白色固体として生
じた(37g,収率97%)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.33(s,9H);7.74
(b,1H);7.57(d,2H);7.67(d,2H)。
実施例66 2′−[α−ヒドロキシ−(1−ナフチル)メチル]−4′−トリフルオロメチ ル−2,2−ジメチルプロピオンアニリド
窒素下において0℃まで冷却された無水テトラヒドロフラン(400ml)中
の4′−トリフルオロメチル−2,2−ジメチルプロピオンアニリド(37g,
0.15モル)の撹拌溶液に対して、n−ブチルリチウムの溶液(ヘキサン中2
.5M溶液の160mL,0.4モル)を徐々に加えた。反応混合物を0℃で2
時間撹拌した後、1−ナフトアルデヒド(40.7ml,0.3モル)のテトラ
ヒドロフラン(50ml)中溶液を徐々に加えた。得られた溶液を室温で一晩中
撹拌し、水で急冷し、酢酸エチルで希釈し、そして分離した。水性相を酢酸エチ
ル(2x)で抽出し、そして合わせた酢酸エチル抽出物を水およびブラインで洗
浄し、乾燥させ(無水硫酸ナトリウム)、そして真空中で濃縮して油状物(74
g)にした。粗生成物を、ヘキサン/酢酸エチル8:2で溶離するシリカゲル2
kg上のクロマトグラフィーによって分離して、標題化合物を黄褐色固体として
生じた(31g,収率52%)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ1.12(s,9H);3.05
(d,1H);6.65(d,1H);7.33(d,1H);7.45(t,
1H);7.56(c,3H);7.92(c,2H);8.04(q,1H)
;8.4(d,1H);9.11(b,1H)。
実施例67 [2−ネオペンチルアミノ)−5−トリフルオロメチルフェニル]−(1−ナフ チル)メタノール
窒素下の無水テトラヒドロフラン(50ml)中の2−[α−ヒドロキシ−(
1−ナフチル)メチル]−4′−トリフルオロメチル−2,2−ジメチルプロピ
オンアニリド(5g,12.5ミリモル)の撹拌溶液に対して、ボラン−テトラ
ヒドロフラン錯体(テトラヒドロフラン中1.0M溶液の12.5mL,12.
5ミリモル)を徐々に加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した後、還流しな
がら1.5時間加熱した。追加のボラン−テトラヒドロフラン錯体(テトラヒド
ロフラン中1.0M溶液の12.5mL,12.5ミリモル)を室温で加え、そ
して得られた溶液を還流しながら1時間加熱した。次に、反応混合物を室温まで
冷却し、メタノール2mLを加え、そして5分後に、溶液を2N塩酸水溶液で酸
性にした。10分後、溶液を水酸化アンモニウム水溶液で塩基性にし、水で希釈
し、そして酢酸エチル(3x)で抽出した。酢酸エチル抽出物を水およびブライ
ンで逐次的に洗浄し、乾燥させ(無水硫酸ナトリウム)、そして真空中で濃縮し
て油状物にした。粗生成物を、ヘキサン/酢酸エチル85:15で溶離するシリ
カゲル上のクロマトグラフィーによって分離して、標題化合物を白色固体として
生じた(2.4g,収率50%)。
1H NMR(250MHz,CDCl3)δ0.81(s,9H);2.36
(d,1H);2.89(d,2H);4.81(b,1H);6.56(d,
1H);6.72(d,1H);7.29(d,1H);7.42−7.57(
c,5H);7.9(c,2H);8.08(m,1H)。
本発明が、本明細書中に示され且つ記載された具体的な実施態様に限定されな
いが、請求の範囲に定義されるこの新規な概念の精神および範囲から逸脱するこ
となく種々の変更および修正を行うことができることは理解されるべきである。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
A61K 31/55 ADN 9454−4C A61K 31/55 ADN
ADZ 9454−4C ADZ
C07D 281/10 9737−4C C07D 281/10 C
413/06 207 9053−4C 413/06 207
417/04 277 9053−4C 417/04 277
417/06 205 9053−4C 417/06 205
207 9053−4C 207
257 9053−4C 257
277 9053−4C 277
417/14 211 9053−4C 417/14 211
498/04 116 7822−4C 498/04 116
513/04 391 7822−4C 513/04 391
// C07M 9:00
(72)発明者 ヘイワード,シェリル・エム
アメリカ合衆国コネチカット州06413,ク
リントン,イースト・メイン・ストリート
280,アパートメント イー−5