JPH10500119A - アザ二環式誘導体の製法 - Google Patents

アザ二環式誘導体の製法

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JPH10500119A JP7529334A JP52933495A JPH10500119A JP H10500119 A JPH10500119 A JP H10500119A JP 7529334 A JP7529334 A JP 7529334A JP 52933495 A JP52933495 A JP 52933495A JP H10500119 A JPH10500119 A JP H10500119A
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スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 式(I)[式中、R1は(a)(rは2ないし4の整数を表し、sは1または2を表し、tは0または1である)で示される基を表し;R2はOR4基(R4はC1-4アルキル、C2-4アルケニルまたはC2-4アルキニルである)またはOCOR5基(R5は水素またはR4である)を表し;およびR3はCNをを意味する]で示される化合物またはその医薬上許容される塩の製法であって、式(II)[式中、R1'はR1またはこれに変換可能な基であり、R3'は電子求引基を意味する]で示される化合物を亜硝酸源と反応させ、その後、その得られた=NOH基を=NR2(R2は式(I)の記載と同意義である)に変換し、R1'およびR3'がR1およびR3以外である場合にはR1およびR3に変換し、その後、所望により医薬上許容される塩を形成することからなる方法。

Description

【発明の詳細な説明】 アザ二環式誘導体の製法 本発明は医薬活性を有する化合物の製法に関する。 EP−A−0392803(ビーチャム・グループ・パブリック・リミテッド ・カンパニー(Beecham Group p.l.c.))は中枢神経系内のムスカリン受容体での 作用によりアセチルコリン機能を亢進するある種のアザ二環式化合物を開示する 。 これらの化合物はしたがって哺乳動物における痴呆の治療および/予防におい て用いることができる。種々の製法も開示されている。 WO93/17018およびWO92/03433はEP−A−039280 3中に開示された化合物の調製に有用な中間体の製法を開示する。 本発明者らはEP−A−0392803において開示される一連の化合物を調 製する改良法を開発した。 本発明は式(I): [式中、R1(式中、rは2ないし4の整数を表し、sは1または2を表し、tは0または1 を意味する) で示される基を表し; R2はOR4基(ここに、R4はC1-4アルキル、C2-4アルケニルまたはC2-4アル キニルである)またはOCOR5基(ここに、R5は水素またはR4である)を表 し;および R3はCNを意味する] で示される化合物またはその医薬上許容される塩の製法であって、式(II): [式中、R1'はR1またはこれに変換可能な基であり、R3'は電子求引基を意味 する] で示される化合物を亜硝酸源と反応させ、その後、得られた=NOH基を=NR2 (ここに、R2は式(I)において定義したとおりである)に変換し、R1'およ びR3'がR1およびR3以外である場合にはR1およびR3に変換し、その後、所望 により医薬上許容される塩を形成することからなる方法を提供する。 式(I)の化合物は、EおよびZなどの幾何異性体、またある種の化合物に関 してはエナンチオマーなどを含む多くの立体異性体形で存在できる。異なる立体 異性体形は常法により互いに分離できる。 望ましいならば、式(I)の化合物は酸、例えば塩酸、臭化合物水素酸、リン 酸、フマル酸、サリチル酸、クエン酸、乳酸、マンデル酸、酒石酸、シュウ酸お よびメタンスルホン酸などの通常の医薬上許容される酸との酸付加塩にすること ができる。 医薬上許容される塩なる語は溶媒和物および水和物を包含する。このように式 (I)の化合物またはその医薬上許容される塩が溶媒和物または水和物を形成す る場合、これらもまた本発明の一態様を形成する。 好ましい(r,s,t)の組み合わせは、(2,2,0)、(2,1,1)、(3, 1,1)、(2,1,0)および(3,1,0)を包含し、最も好ましくは(2,2, 0)である。 R2におけるR4およびR5基は、好ましくは、メチル、エチル、アリルおよび プロパルギルから選択される。R2の適当な例は、メトキシ、エトキシ、アリル オキシ、プロパルギルオキシおよびアセトキシを包含し、好ましくは、メトキシ である。 適当な電子求引基の例は、CN、CO2RおよびCON(R)2(ここに、各R は独立してH、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、C3-8シク ロアルキル、C3-8シクロアルキルC1-4アルキルまたはアリールC1-4アルキル である(ここに、アリール基は所望により置換されていてもよいフェニルおよび ナフチルから選択される))を包含する。フェニルおよびナフチル上の置換基の 適当な例は、1個またはそれ以上、例えば1ないし3個の、ハロゲン、ヒドロキ シ、C1-4アルコキシおよびC1-4アルキルから選択される置換基を包含する。R3 'は好ましくはCNである。 式(II)の化合物は亜硝酸源との反応前に遊離酸に加水分解されるエステルの 形態で供給される。 式(II)の化合物の、亜硝酸ナトリウムなどの亜硝酸アルカリ金属塩などの亜 硝酸源との反応は、塩酸などの水性酸中、例えば0℃ないし50℃で行われる。 塩基性化後、反応の結果、式(III): [式中、R1'はR1(ここに、(r,s,t)は(2,2,0)であり、R3'はCN である] で示される化合物が得られ、式(III)の化合物のZ異性体は双性イオンの形態 で反応混合物から析出する。双性イオンの形態の式(III)の化合物は新規であ り、したがって本発明の一部をなす。 式(III)のオキシムの=NOH基は、通常の経路により=NR2に変換される 。例えば、R2がOCOR5である化合物はアシルハライド、例えば塩化アセチル などのアシル化剤を用いたアシル化により形成できる。R2がOR4である化合物 は トシル酸メチル(p−トルエンスルホン酸メチル)またはヨウ化メチルなどのハ ロゲン化アルキルなどのアルキル化剤を用いたアルキル化により形成できる。ア ルキル化は、好ましくは、−20℃ないし40℃、より好ましくは、0℃ないし 40℃、例えば18℃ないし36℃、最も好ましくは、35℃より低い温度で行 い、好ましくは、式(III)のオキシムのカリウムt−ブトキシドなどの塩基で の処理により進行させる。 CN以外のR3'基は、通常通り、例えば必要ならば第一アミドに変換し、続い て脱水することによりCNに変換される。 R1以外のR1'基の例は、例えばEP0392803に記載されているように 環化されていてもよい適当なアザサイクリック前駆体を包含する。 式(I)の化合物の異なる立体異性体は、常法、例えばクロマトグラフィー法 または式(I)の化合物または式(III)のようなより早い段階の中間体をキラ ル分割剤で処理する間に互いに分離される。エナンチオマーはL−(+)−酒石 酸、D−(+)−リンゴ酸、2,3:4,6−ジ−O−イソプロピリデン−2−ケ ト−L−グロン酸などのグロン酸誘導体、ショウノウスルホン酸、ジベンゾイル 酒石酸、マンデル酸および(S)−(+)−および(R)−(−)−1,1'−ビ ナフチル−2,2−ジイル水素リン酸塩などのキラル分割剤、またはキラルクロ マトグラフィーを用いて分離される。(r,s,t)が(2,2,0)であり、R2 がメトキシであり、R3がCNである式(I)の化合物の分割に関しては、2,3 :4,6−ジ−O−イソプロピリデン−2−ケト−L−グロン酸が特に好ましく 、E/Z幾何異性体の分離を達成できる。分割プロセスも本発明のさらに別の態 様を形成する。該分離から得られる望ましくないエナンチオマーを、カリウムt −ブトキシドなどの強塩基で処理してラセミ化し、得られたエナンチオマーの混 合物および幾何異性体の混合物を再び分離して、所望の異性体を得る。R1'がR1 であり、(r,s,t)が(2,2,0)であり、R3'がCNである式(III)の化 合物の場合、L−(+)−酒石酸およびD−(+)−リンゴ酸が特に好ましく、 分割プロセスは本発明のさらに別の態様を形成する。 したがって、本発明は、所望により本発明のプロセスにより得られる[R,S ] −α−(メトキシイミノ)−α−(1−アザビシクロ[2.2.0]オクト−3− イル)アセトニトリルの分割法であって、ラセミ化合物を2,3:4,6−ジ−O −イソプロピリデン−2−ケト−L−グロン酸で処理し、分割した(R)−(Z )異性体を結晶性グロン酸塩として分離し、所望により母液を強塩基でラセミ化 し、処理プロセスを繰り返すことによりさらなる収量の分割された(R)−(Z )異性体グロン酸塩を得、その後、その分割した(R)−(Z)異性体を遊離塩 基または医薬上許容される塩に変換することからなる方法を提供する。 本発明はさらにラセミ[R,S−(Z)]−α−(オキシイミノ)−α−(1 −アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)アセトニトリルの分割法であっ て、所望により本発明の方法により得られたラセミ化合物をL−(+)−酒石酸 またはD−(+)−リンゴ酸で処理し、分割したR−(Z)異性体を結晶性酒石 酸塩またはリンゴ酸塩として分離し、その後、塩を遊離塩基に変換することから なる方法を提供する。 (r,s,t)が(2,2,0)であり、R2がメトキシであり、R3がCNである 式(I)の化合物の望ましいR−(Z)異性体の調製において、前記のような式 (III)の中間体化合物のZ異性体を得るのが好ましい。式(III)のオキシムの Z異性体を=NOH基のメチル化の前に望ましいRエナンチオマーに分割しても よい。分割した式(III)のオキシムの塩基処理により望ましくないオキシムの ラセミ化は起こらず、メチル化がスムーズに進行して、最終化合物の所望のR− (Z)異性体が得られることが判明している。このメチル化プロセスは本発明の 他の態様を形成する。 本発明はしたがって[R−(Z)]−α−(メトキシイミノ)−α−(1−ア ザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)アセトニトリルまたはその医薬上許 容される塩の調製法であって、所望により本発明の分割法により得られた[R− (Z)]−α−(オキシイミノ)−α−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト −3−イル)アセトニトリルを塩基で処理し、生成物をメチル化し、その後所望 により医薬上許容される塩を形成することからなる方法を提供する。 メチル化により、オキシム窒素上でアルキル化が起こり、ニトロンが得られる 。 メチル化後、K2CO3などの水性塩基を用いて、例えば50〜60℃の高温での 反応混合物の加水分解により、ニトロン副生成物が除去される。 所望により、キラル塩を水(式(III)の化合物に関して)または酢酸エチル /メタノール(式(I)の化合物に関して)などの適当な溶媒から再結晶するこ とにより、より高いエナンチオマー純度を達成することができる。 本発明はまた式(III)の化合物の製法であって、式(II)の化合物を亜硝酸 アルカリ金属塩などの亜硝酸源と反応させ、その後R1'およびR3'がR1および R3以外である場合にR1およびR3に変換し、その後所望により塩を形成するこ とからなる方法も提供する。 式(II)の化合物は、対応する式(IV): で示される化合物またはそのエステルから、常法にしたがって加水分解を行い、 所望により、続いてエステル加水分解を行い、R1'およびR3'をそれぞれR1ま たはCNに変換することにより調製できる。 式(IV)の化合物およびそのエステルの還元は、好ましくは、式(IV)の化合 物またはエステルの溶液を大気圧または高圧下で、炭素上パラジウムなどの貴金 属触媒の存在下、水素で処理することにより行うことができる。得られた式(II )の化合物を単離するか、または反応生成物を反応中直接亜硝酸源と用いてもよ い。 式(II)および(IV)の化合物は新規であり、したがって本発明の一部をなす 。 式(IV)の化合物は、式(V): で示される化合物を化合物R3'CH2CO2Hまたはエステルと反応させ、所望に より続いてR1'および/またはR3'をそれぞれR1またはCNに変換することに より調製できる。 式(V)の化合物の反応は、水酸化ナトリウムなどの水性塩基中、中温、例え ば周囲温度ないし50℃で行う。 R3'基がアルコキシカルボニル基などのカルボキシ誘導体である場合、これを 前記のように常法により、好ましくは、水素添加または亜硝酸アルカリ金属塩と の反応前に、シアノ基に変換してもよい。 しかし、すでに記載したように、R3'は好ましくは、シアノであり、変換は必 要ない。 式(V)の中間体は公知化合物(例えば、ティル(Thi11)ら、ジャーナル・ オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)、1968、33、437 6に記載)であるかまたは、同様に調製される。 式(I)の化合物はEP−0392803に記載されているように治療におい て有用である。 以下の実施例で本発明を説明する。 実施例1 [R,S−(Z)]−α−(オキシイミノ)−α−(1−アザビシクロ[2.2 .2]オクト−3−イル)アセトニトリル 方法A 第1段階 1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イリデンシアノ酢酸の 調製 キヌクリジノン塩酸塩(32g、0.2モル)およびシアノ酢酸(20.2g、 1.2当量)の水(65ml)中混合物を、溶液が得られるまで機械的に攪拌し た。これを次に氷水浴中に浸漬することにより約10℃まで冷却し、氷浴により 反応温度を15〜25℃に維持しながら、水酸化ナトリウムペレット(27.0 g、3.4当量)を攪拌しながら1時間かけて数回にわけて添加した。得られた 溶液を約20℃でさらに1.5時間攪拌し、その後、生成物のナトリウム塩の濁 った懸濁液を沈殿させ、混合物の温度を25℃に上昇させた。 攪拌をさらに1時間室温で続けた後、外部冷却により混合物の温度を約20℃ に維持しながら、濃HCl(37ml)を0.5時間かけて滴下した。酸を添加 すると懸濁液が溶解して溶液に近いものが得られ、添加の後の段階で生成物の遊 離酸が沈殿した。混合物の最終pHを厳密にpH7に調節し、その後攪拌をさらに 0.5時間続け、混合物を室温で48時間放置した。これを吸引濾過の前に0〜 5℃に3時間冷却しながら再攪拌した。フィルターケークを少量の氷冷水で洗浄 し、まず吸引乾燥し、次に高真空下、40〜45℃で一夜乾燥した。収量:34 .0g(90%)。 NMR(250MHz,D2O)δ=2.02−2.17(2H,m)、2.19− 2.34(2H,m)、3.30−3.57(5H,m)、4.61(2H,s) 第2段階 α−シアノ−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−酢酸の 調製 第1段階のニトリル酸(20g、0.1モル)を水(100ml)中に懸濁し 、5%Pd−Cペースト(87L型、水分61%、3.0g)を添加した。混合 物を、水素下、大気圧で22時間激しく攪拌した。これを吸引下セライトを通し て濾過して、還元したニトリル酸の溶液を得、その同一性および純度を蒸発させ たアリコートのNMR(D2O)によりチェックした。第2段階の生成物の溶液 を直接次の段階で使用した。 NMR(250MHz,D2O)δ=1.85−2.24(4.35H,m)、2.3 0−2.36(0.65H,m)、2.63−2.80(1H,m)、3.08−3.4 5(5H,m)、3.56−3.77(1H,m) 第3段階 標記化合物の調製 第2段階の溶液を氷浴を用いて0〜5℃に攪拌しながら冷却し、その間にまた 濃HCl(19ml、0.24モル)を1〜2分間にわたって添加した。ついで 、 NaNO2(17g、0.25モル)の水(230ml)中溶液を、温度を0〜5 ℃に維持しながら1時間かけて滴下した。初め非常に薄い青色溶液が形成され、 これが緑がかった色に変化し、その間に気体(CO2)の発生も顕著になった。 添加完了後、混合物を氷浴中で攪拌し、ゆっくり一夜室温まで暖めた。塩基性化 し、蒸発させたアリコートからの残渣のNMR(D2O)はオキシムのE:Z混 合物(約1:4比)が存在することを示した。中性反応混合物を攪拌し、NaO H(4.17g、0.1モル)の水(6ml)中溶液を10分間にわたって滴下す ることによりpH8〜9に塩基性化し、この間に生成物の双性イオン性Z−異性 体が析出した。0〜5℃に3時間冷却しながら懸濁液を攪拌し、その後これをこ の温度で一夜放置してから吸引下に濾過した。吸引下、次に高真空下で40〜4 5℃で乾燥する前に、フィルターケークを少量の氷冷水で洗浄して実施例1の標 記化合物を得た。収量:12.6g(68%)。 NMR(250MHz,D2O)δ=1.82−2.15(4H,m)、2.36− 2.44(1H,m)、3.20−3.43(5H,m)、3.50−3.65(1H, m)、3.67−3.78(1H,m) 濾過からの母液を濃HCl(20ml)で酸性化し、室温で18時間放置して 、優勢的に存在するE−異性体をZ−異性体に変換した。40%水性NaOHでp H8〜9に塩基性化することにより、標記化合物の第二収量を得、これを同様に 濾過し、乾燥した。収量:2.2g(12%)。 方法B 第1段階 1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イリデンシアノ酢酸の 調製 40%水性NaOH(370ml、3.7モル)を、温度を15〜25℃に維持 しながら3−キヌクリジノン塩酸塩(600g、3.7モル)の水(300ml )中撹拌懸濁液に30分間にわたって添加した。ついで、得られた混合物を15 ℃に冷却し、シアノ酢酸(380g、4.5モル)の水(150ml)中溶液を 一定流量で、攪拌し、温度を15〜20℃に維持しながら、30分間にわたって 添 加した。添加完了後、さらに40%水性NaOH(900ml、9.0モル)を徐 々に45分間にわたって、攪拌し、温度を15〜20℃に維持しながら添加した 。得られた赤味がかった溶液を周囲温度でさらに2時間攪拌した後、15℃に冷 却した。標品の1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イリデンシアノ酢酸 ナトリウムを用いて接種し、その化合物の結晶化を誘発し、混合物をナトリウム 塩の濃厚スラリーが得られるまで攪拌しながらさらに7℃に冷却した。この温度 でさらに45分間攪拌した後、濃HCl(725ml)および水(725ml) の混合物を一定流量で45分間にわたって、攪拌し、温度を15〜20℃に維持 しながら添加した。pH7に調節した後、得られた第1段階の生成物のスラリー を周囲温度でさらに45分間攪拌した後、第2段階で直接用いた。 第2段階 α−シアノ−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−酢酸の 調製 10%Pd−C触媒(487型、乾燥粉末、66g)を第1段階の生成物のス ラリーに添加し、ついで混合物を、水素下、大気圧で65時間攪拌した。ついで 、これを吸引下セライトを通して濾過して、第2段階の生成物の溶液を得、その 同一性および純度を蒸発させたアリコートのNMR(D2O)によりチェックし た。溶液を直接次の段階で使用した。 第3段階 標記化合物の調製 第2段階の溶液を攪拌しながら7℃に冷却し、濃HCl(790ml、9.3モ ル)を5分間にわたって添加した。NaNO2(360g、5.2モル)の水(5 10ml+60ml洗浄液)中溶液を、温度を4〜6℃に維持しながら1時間か けて添加する前に、攪拌混合物を4℃に冷却した。初め非常に淡い青色溶液が形 成され、これが緑がかった色に変化し、気体(CO2)の発生も非常に顕著にな った。添加完了後、混合物を4〜6℃でさらに2時間攪拌した後、ゆっくり一夜 室温に加温した。中和し、蒸発させたアリコートからの残渣のNMR(D2O) はオキシムのE:Z混合物(〜1:5)が少量の未反応3−キヌクリジノン(3 〜 4%)とともに存在することを示した。 反応混合物を攪拌し、40%水性NaOH(390ml、3.9モル)を温度を 20〜25℃に維持しながら一定流量で1時間かけて添加した。添加中に、双性 イオン性Z−オキシム生成物が析出した。最終pH8〜9が得られるまで、40 %水性NaOHの添加を続けた。得られたZ−オキシムの懸濁液を、攪拌し、こ の温度に2時間維持しながら、4〜5℃に冷却した後、吸引濾過した。フィルタ ーケークを氷冷水(600ml)で洗浄した後、一夜吸引乾燥した。生成物を最 終的に高真空下、50〜55℃で、一定重量まで乾燥させ、標記化合物を得た。 収量:455g(3−キヌクリジノン塩酸塩から68%)。 実施例2 [R−(Z)]−α−(オキシイミノ)−α−(1−アザビシクロ[2.2.2 ]オクト−3−イル)アセトニトリルの調製 第1段階 35℃の実施例1からのラセミ双性イオン性[R,S−(Z)]−α−(オキ シイミノ)−α−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)アセトニ トリル(20.0g、0.11モル)の水(148ml)中攪拌懸濁液に、30℃ のL(+)酒石酸(16.8g、0.11モル)の水(100ml)中溶液を添加 した。得られた混合物を50℃に加温し、均質な溶液を得、これを周囲温度で2 0時間攪拌した。結晶性生成物を濾過し、水(20ml)で洗浄し、フィルター 上吸引乾燥した。 第2段階 第1段階からの湿固体を水(49ml)でスラリー化し、95℃に加熱して、 均質溶液を得た。この溶液を周囲温度で攪拌し、標品の[R−(Z)]−α−( オキシイミノ)−α−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)アセ トニトリル・L−(+)酒石酸塩の種結晶を結晶化が起るまで折々に添加した。 攪 拌を周囲温度で16時間続けた。結晶性生成物を濾過し、水(8ml)で洗浄し 、吸引乾燥して、高いエナンチオマー純度(e.e.>99%)の酒石酸塩(2. 5g、68%)を得た。 NMR(250MHz,DMSO)δ=1.65(2H,m)、1.85(2H,m )、2.22(1H,m)、2.95−3.20(5H,m)、3.35(2H,d,J =7Hz)、4.05(2H,s) 第3段階 第2段階からの[R−(Z)]−α−(オキシイミノ)−α−(1−アザビシ クロ[2.2.2]オクト−3−イル)アセトニトリル・L−(+)酒石酸塩(1 2.5g、38ミリモル)の水(60ml)中スラリーを撹拌し、95℃に加熱 して均質溶液を得た。水性水酸化ナトリウム(10M)をこの溶液に0.5ml ずつ添加した。溶液のpH対添加した塩基の容積のグラフをプロットし、塩基添 加の終点を2番目のpHの急速な変化として決定した。合計7.5mlの塩基を添 加した。混合物を0℃に冷却し、この温度で1.5時間攪拌した。結晶性固体を 濾過し、少量の冷水で洗浄し、60℃で真空乾燥して、高いエナンチオマー純度 (e.e.>99.8%)の標記化合物(6.3g、93%)を得た。 NMR(400MHz,DMSO)δ=1.38(1H,m)、1.48(1H,m )、1.60(2H,m)、2.00(1H,m)、2.65−2.75(5H,m) 、2.90−3.05(2H,m)、13.10(1H,s,br) 実施例3 [R,S−(Z)]−α−(メトキシイミノ)−α−(1−アザビシクロ[2. 2.2]オクト−3−イル)アセトニトリルの調製 実施例1からの双性イオン性[R,S−(Z)]−α−(オキシイミノ)−α −(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)アセトニトリル(35. 1g、196ミリモル)をDMSO(250ml)およびTHF(175ml) の混合物中に懸濁し、10℃に冷却しながら窒素雰囲気下で攪拌した。カリウム t−ブトキシド(21.9g、195ミリモル)を一度に添加し、黄色溶液が得 られるまで攪拌を約0.5時間続けた。温度を15℃まで昇温させてから、外部 冷却でもとの温度に戻した。溶液の温度を、アセトン/CO2浴を用いて−1℃ に下げ、その後、反応温度を0〜2℃に維持しながらトシル酸メチル(36.0 g、194ミリモル)のTHF(75ml)中溶液を45分間かけて滴下した。 混合物を0〜5℃でさらに0.5時間攪拌し、この時間までに濃黄色懸濁液が形 成された。氷冷水(100ml)を添加し、得られた溶液をさらに水(100m l)を入れた分液漏斗に移した。混合物をEtOAc(200ml+5×130m l部)で抽出し、合した抽出物を水(3×40ml)、食塩水(20ml+40 ml)で洗浄してから、Na2SO4上で乾燥した。蒸発させて、流動性黄色油状 の標記化合物を得た。HLPC相対分析による純度91%、収量:29.4g( 78%)。 NMR(250MHz,CDCl3)δ=1.40−1.55(1H,m)、1.58 −1.80(3H,m)、2.07−2.20(1H,m)、2.60−3.14(6 H,m)、3.20−3.34(1H,m)、4.08(3H,s) 実施例4 [R−(Z)]−α−(メトキシイミノ)−α−(1−アザビシクロ[2.2. 2]オクト−3−イル)アセトニトリルの調製 方法A [R,S−(Z)]−α−(メトキシイミノ)−α−(1−アザビシクロ[2. 2.2]オクト−3−イル)アセトニトリルの分割 実施例3からの[R,S−(Z)]−α−(メトキシイミノ)−α−(1−ア ザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)アセトニトリル(105.3mg、 0.55ミリモル)のエタノール(0.1ml)中溶液に、2,3:4,6−ジ−O −イソプロピリデン−2−ケト−L−グロン酸・一水和物(79.7mg、0.2 7ミリモル)のエタノール(0.5ml)中溶液を添加した。得られた溶液を周 囲温度で攪拌し、16時間静置した。結晶性生成物を濾過し、少量の冷エタノー ルで洗浄し、60℃で真空乾燥して、高いエナンチオマー純度(e.e.>97% )の2,3:4,6−ジ−O−イソプロピリデン−2−ケト−L−グロン酸塩であ る標記化合物(44.5mg、34%)を得た。 NMR(250MHz,DMSO)δ=1.20(3H,s)、1.32(3H,s )、1.38(3H,s)、1.40(3H,s)、1.60(2H,m)、1.78 (2H,m)、2.16(1H,m)、2.75−3.15(5H,m)、3.20( 2H,m)、3.85(1H,m)、3.95−4.10(2H,m)、4.05(3 H,s)、4.20(1H,m)、4.66(1H,s) 方法B [R,S]−α−(メトキシイミノ)−α−(1−アザビシクロ[2.2.2] オクト−3−イル)アセトニトリルのE/Z混合物の分割 第1段階 [R,S−(E,Z)]−α−(メトキシイミノ)−α−(1−アザビシクロ[ 2.2.2]オクト−3−イル)アセトニトリル(41g)の溶液を酢酸エチル( 100ml)中に溶解し、2,3:4,6−ジ−O−イソプロピリデン−2−ケト −L−グロン酸・一水和物(22.5g、0.077モル)の酢酸エチル(400 ml)中溶液を添加した。16時間静置している間に結晶化が起った。結晶を濾 過により単離して、2,3:4,6−ジ−O−イソプロピリデン−2−ケト−L− グロン酸塩(19.3g、0.041モル、54%)を得た。 第2段階 [R,S−(E,Z)]−α−(メトキシイミノ)−α−(1−アザビシクロ[ 2.2.2]オクト−3−イル)アセトニトリルの酢酸エチル中溶液(第1段階の 結晶化からの母液)溶液を5%水性炭酸カリウム溶液で洗浄し、飽和水性炭酸カ リウム溶液で洗浄し、濃縮した。残渣をTHF(約30重量%溶液)中に溶解し 、カリウムt−ブトキシド(5重量%)を添加した。1時間後、反応物を酢酸 エチルおよび5%水性炭酸カリウム溶液間で分配した。有機相を分離し、洗浄し (5%水性K2CO3)、乾燥し、シリカを通して濾過し、濃縮して、ラセミ混合 物を得た。 ラセミ混合物を第1段階にしたがった分割の出発物質として用いた。 実施例5 [R−(Z)]−α−(メトキシイミノ)−α−(1−アザビシクロ[2.2. 2]オクト−3−イル)アセトニトリル・一塩酸塩の調製 方法A 第1段階 標記化合物の遊離塩基としての単離 実施例4、方法B、第1段階からの塩(86g)を水(400ml)中に溶解 し、飽和炭酸カリウム水溶液で該溶液を塩基性にした。溶液を酢酸エチル(50 0ml)で抽出し、抽出物を5%水性炭酸カリウム(2×100ml)、次に飽 和水性炭酸カリウム(2×20ml)で洗浄した。合した水性相をさらに400 mlの酢酸エチルで抽出し、該抽出物を前記のように洗浄した。合した酢酸エチ ル抽出物を炭酸カリウム上で乾燥し、濃縮して、遊離塩基(38g)を得た。 第2段階 塩(標記化合物)の形成 第1段階からの遊離塩基(63g、0.33モル)をイソプロピルアルコール (500ml)中に溶解し、濃塩酸(28ml、0.33モル)を添加した。混 合物を酢酸エチル(11)で希釈し、固体を濾過により集め、酢酸エチルで洗浄 し(2×100ml)、周囲温度、減圧下(1mmHg)で4時間乾燥して、標 記化合物(43.9g)を得た。 母液を〜250mlに濃縮し、酢酸エチル(500ml)を添加することによ り第2収量を得た。これを洗浄し、前記のように乾燥した(14.3g)。 方法B 実施例2からの双イオン性[R−(Z)]−α−(オキシイミノ)−α−(1 −アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)アセトニトリル(6.0g、3 4ミリモル)をDMSO(42ml)およびTHF(12ml)の混合物中に懸 濁させ、7℃に冷却しながら窒素雰囲気下で攪拌した。カリウムt−ブトキシド (3.76g、33ミリモル)を一度に添加した。冷却浴を外し、攪拌を15分 間続け、その間に均質溶液が形成され、温度が13℃に上昇した。この溶液を7 ℃に冷却し、トシル酸メチル(6.84g、37ミリモル)のTHF(6ml) 中溶液を、反応混合物温度を≦13℃に維持しながら滴下した。得られた混合物 を周囲温度で2時間攪拌し、炭酸カリウム水溶液(0.2M、30ml)を一度 に添加した。温度は約40℃に上昇し、さらに55〜60℃に上昇し、この温度 で2時間維持した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し(3×30ml)、合し た抽出物を水性炭酸カリウム(0.2M、18ml)および水(18ml)で洗 浄した。プロパン−2−オール(100ml)を添加し、溶液を10〜20ml の容積まで蒸発させた。さらにプロパン−2−オール(60ml)を添加し、溶 液を10〜20mlの容積まで蒸発させた。プロパン−2−オールを添加して容 積を27mlまで増加させ、溶液を5℃に冷却した。濃塩酸(2.0ml、24 ミリモル)を攪拌し、12℃より低い温度に維持しながらゆっくり添加した。こ の混合物を15分間攪拌し、酢酸エチル(60ml)を数回にわけて添加した。 混合物を4℃で16時間保存し、結晶性固体を濾過し、少量の酢酸エチルで洗浄 し、30℃で真空乾燥して、標記化合物(3.1g、40%)を得た。 NMR(250MHz,DMSO)δ=1.75(2H,m)、1.95(2H,m )、2.33(1H,m)、3.05−3.28(4H,m)、3.28−3.55( 3H,m)、4.08(3H,s)、11.12(1H,s,br) 略号 DMSO ジメチルスルホキシド THF テトラヒドロフラン EtOAc 酢酸エチル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ボイル,マーティン イギリス、シーエム19・5エイディ、エセ ックス、ハーロウ、ザ・ピナクルズ、コー ルドハーバー・ロード(番地の表示なし) スミスクライン・ビーチャム・ファーマ シューティカルズ (72)発明者 ファルーク,エロル・アリ イギリス、シーエム19・5エイディ、エセ ックス、ハーロウ、ザ・ピナクルズ、コー ルドハーバー・ロード(番地の表示なし) スミスクライン・ビーチャム・ファーマ シューティカルズ (72)発明者 ヒューズ,マーク・ジェイソン イギリス、シーエム19・5エイディ、エセ ックス、ハーロウ、ザ・ピナクルズ、コー ルドハーバー・ロード(番地の表示なし) スミスクライン・ビーチャム・ファーマ シューティカルズ (72)発明者 キッテリンガム,ジョン イギリス、シーエム19・5エイディ、エセ ックス、ハーロウ、ザ・ピナクルズ、コー ルドハーバー・ロード(番地の表示なし) スミスクライン・ビーチャム・ファーマ シューティカルズ (72)発明者 ボレット,ゲイリー・トーマス イギリス、シーエム19・5エイディ、エセ ックス、ハーロウ、ザ・ピナクルズ、コー ルドハーバー・ロード(番地の表示なし) スミスクライン・ビーチャム・ファーマ シューティカルズ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I): [式中、R1(式中、rは2ないし4の整数を表し、sは1または2を表し、tは0または1 を意味する) で示される基を表し; R2はOR4基(ここに、R4はC1-4アルキル、C2-4アルケニルまたはC2-4アル キニルである)またはOCOR5基(ここに、R5は水素またはR4である)を表 し;および R3はCNをを意味する] で示される化合物またはその医薬上許容される塩の製法であって、式(II): [式中、R1'はR1またはこれに変換可能な基であり、R3'は電子求引基を意味 する] で示される化合物を亜硝酸源と反応させ、その後、その得られた=NOH基を =NR2(ここに、R2は式(I)の記載と同意義である)に変換し、R1'および R3'がR1およびR3以外である場合にはR1およびR3に変換し、その後、所望に より医薬上許容される塩を形成することからなる方法。 2.(r,s,t)が(2,2,0)であり、R2がメトキシである請求項1記載 の方法。 3.R3'がCNである前記した請求項のいずれかに記載の方法。 4.亜硝酸源が亜硝酸アルカリ金属塩である前記した請求項のいずれかに記載 の方法。 5.亜硝酸塩が亜硝酸ナトリウムである請求項4記載の方法。 6.式(I)の化合物の異なる立体異性体を互いに分離する前記した請求項の いずれかに記載の方法。 7.光学異性体が2,3:4,6−ジ−O−イソプロピリデン−2−ケト−L− グロン酸での処理により分割される求項6記載の方法。 8.式(III): [式中、R1'およびR3'は請求項1の記載と同意義である] で示される化合物の製法であって、式(II): [式中、R1'およびR3'は式(III)の記載と同意義である] で示される化合物を亜硝酸源と反応させ、その後、R1'およびR3'がR1および R3以外である場合、R1およびR3に変換し、その後、所望により塩を形成して もよいことからなる方法。 9.(r,s,t)が(2,2,0)であり、R3'がCNである請求項8記載の方 法。 10.亜硝酸源が亜硝酸ナトリウムである請求項8または9記載の方法。 11.R1'およびR3'が、各々、双性イオン形のR1およびR3である式請求項8 において定義した式(III)の化合物。 12.双性イオン性[R,S−(Z)]−α−(オキシイミノ)−α−(1−ア ザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)アセトニトリルである化合物。 13.双性イオン性[R−(Z)]−α−(オキシイミノ)−α−(1−アザビ シクロ[2.2.2]オクト−3−イル)アセトニトリルである化合物。 14.請求項8において定義した式(II)の化合物。 15.α−シアノ−1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−3−酢酸である化 合物。 16.式(IV): [式中、R1'およびR3'は請求項1の記載と同意義である] で示される化合物。 17.1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イリデンシアノ酢酸である化 合物。 18.[R,S]−α−(メトキシイミノ)−α−(1−アザビシクロ[2.2. 2]オクト−3−イル)アセトニトリルの分割法であって、所望により請求項1 ないし5のいずれかにしたがって調製したラセミ化合物を、2,3:4,6−ジ− O−イソプロピリデン−2−ケト−L−グロン酸で処理し、分割したR−(Z) 異性体を結晶性グロン酸塩として分離し、所望により母液を強塩基でラセミ化し 、処理プロセスを繰り返すことによりさらなる収量の分割されたR−(Z)異性 体 グロン酸塩を得、その後に分割されたR−(Z)異性体を遊離塩基または医薬上 許容される塩に変換することからなる方法。 19.[R,S−(Z)]−α−(オキシイミノ)−α−(1−アザビシクロ[ 2.2.2]オクト−3−イル)アセトニトリルの分割法であって、所望により請 求項1ないし5のいずれかにしたがって調製したラセミ化合物をL−(+)−酒 石酸またはD−(+)−リンゴ酸で処理し、分割されたR−(Z)異性体を結晶 性酒石酸塩またはリンゴ酸塩として分離し、その後に該塩を遊離塩基に変換する ことからなる方法。 20.[R−(Z)]−α−(メトキシイミノ)−α−(1−アザビシクロ[2 .2.2]オクト−3−イル)アセトニトリルまたはその医薬上許容される塩の製 法であって、所望により請求項19にしたがって調製した[R−(Z)]−α− (オキシイミノ)−α−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)ア セトニトリルを塩基で処理し、生成物をメチル化し、その後、所望により医薬上 許容される塩を形成してもよいことからなる方法。 21.[R−(Z)]−α−(メトキシイミノ)−α−(1−アザビシクロ[2 .2.2]オクト−3−イル)アセトニトリルを製造するための請求項1、7、1 8または20記載の方法。 22.[R−(Z)]−α一(メトキシイミノ)−α−(1−アザビシクロ[2 .2.2]オクト−3−イル)アセトニトリル・一塩酸塩を製造するための請求項 1、7、18または20記載の方法。
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