JPH1049647A - 偽造防止媒体及びその製造方法 - Google Patents

偽造防止媒体及びその製造方法

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JPH1049647A
JPH1049647A JP8205579A JP20557996A JPH1049647A JP H1049647 A JPH1049647 A JP H1049647A JP 8205579 A JP8205579 A JP 8205579A JP 20557996 A JP20557996 A JP 20557996A JP H1049647 A JPH1049647 A JP H1049647A
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JP8205579A
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Takehide Kita
武秀 喜多
Haruo Uyama
晴夫 宇山
Takahiro Harada
隆弘 原田
Kiyoshi Horie
潔 堀江
Naoaki Shindou
直彰 新藤
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光学機能層による高い装飾効果と真偽判別が容
易な画像を任意に形成することが可能であり、さらに複
数種類の光学機能層から構成され、異なる観測色を示す
画像を有する偽造防止媒体及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】支持体22の片面上に剥離層23、光学機
能層24(例えば金属膜25、低屈折率層26a、金属
膜25を順次形成した多層膜)、接着層28が形成さ
れ、また支持体22の剥離層23とは反対側面にバック
コート層27が形成された機能性転写リボン21を、基
材2(被転写体)にサーマルヘッドによって網点画像を
転写・形成し偽造防止媒体とする。光学機能層24は、
画像が特定の視域において光学機能層に応じた複数の観
測色となるように複数種類とすることができる。また媒
体1枚毎に任意の画像を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばクレジット
カードや有価証券、証明書類等に形成される偽造防止用
画像を有する偽造防止媒体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、偽造を防止する手段は、物品その
ものを真似することが困難なもので、しかも偽造・改竄
などの不正行為の形跡の発見が容易であって、本物と偽
物を確実に識別できるようにするものがある。例えば紙
幣など有価証券のように、そのもの自体に微細な加工を
施するか、真似しにくい色調の彩色を施したり、また素
材を特殊なものとして、模造または印刷技術の不正行
為、或いは複写機による不法な複写による偽造などを困
難にすることで、防止できるようにしている。さらに現
在では印刷複製技術の進歩、または複写機などデジタル
技術の進歩により、上記したような微細な加工を施した
り、色彩を真似しにくくしても容易に再現することが可
能となり、このような技術に対応して、加工技術を高微
細化し、より複製・偽造を困難とするような方向にあ
る。
【0003】また複製又は偽造が困難なものであるとと
もに、機械による読み取りが可能な識別体がある。例え
ば特開平4−233684号公報、特開平5−5078
8号公報等に記載されるように、特定の情報を表す回折
格子からなるバーコードパターンをカードの表面に形成
し、これをレーザー照射光の反射光の検出によって、そ
の情報を読み取るものがある。またレリーフ型ホログラ
ム・体積位相型ホログラムなどをレーザー光・白色光の
照射により、その反射画像又は透過画像を読み取る方法
があり、実用化されている。これらは、識別しようとす
る媒体・物体に直接形成される場合や、ベースとなる基
材上にホログラム画像やグレーティング画像を設けたシ
ール、または被転写面に剥離可能にホログラム画像を設
けた転写箔を介して識別する媒体・物体にホログラム画
像を形成する場合がある。このようにして光学的に読み
取り可能な情報を被識別体に設け、その識別情報を簡単
に読み取り、判別することができる。
【0004】さらに、より簡易で、かつ確実に真偽を判
別する方法として、特開平2−16044号公報、とく
に本出願人による特願平5−244062号、特願平5
−244063号、特願平5−244064号、特願平
7−247490号などでは、光学的性質の異なる薄膜
を交互に積層してなる光学機能層を形成し、これらを見
る角度(すなわち、支持している角度)に応じて固有の
カラーシフト(反射光の色変化)が起こす干渉機能を有
してなるもので、観察する位置により、見える色が異な
ることから、その有無を確認すれば、本物であるか否か
を判定でき、しかもカラー複写機を用いた偽造に対して
も、その判別は容易である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
光学機能層は薄膜状態で基材などに一定の形状で形成さ
れており、媒体毎に異なる任意の画像を光学機能層を用
いて形成することは困難であり、またベタ状での光学機
能層による画像の形成も、その形成手段が制限されてお
り、このような光学機能層の特性を用いた任意の画像を
備えた偽造防止媒体とすることはできなかった。
【0006】また、光学機能層は、通常単色であり、す
なわち視域によって特定の色に変化するだけであって、
光学機能層を複数の色が混在する、いわゆる多色化とす
ることは、光学機能層の構造上不可能であり、同一の視
域において複数の色が観察できる画像、さらには媒体毎
に異なる任意の画像を備えた偽造防止媒体とすることは
できなかった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、光学機能層による高い装飾効果と真偽判別が容易
な画像を任意に形成することが可能であり、さらに複数
種類の光学機能層から構成され、異なる観測色を示す画
像を有する偽造防止媒体及びその製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであり、請求項1に記載の発
明は、基材上に視域によって観測色が変化して見える複
数の特定形状の光学機能層からなる画像を形成してなる
ことを特徴とする偽造防止媒体である。
【0009】請求項2に記載の発明は、基材上に視域に
よって観測色が異なって見える光学機能層を複数種類用
いて、複数の特定形状からなる画像を形成してなり、画
像は特定の視域における光学機能層に応じた複数の観測
色を示すことを特徴とする偽造防止媒体である。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2のいずれかに記載の偽造防止媒体において、光学機能
層は金属膜上に低屈折率層と高屈折率層を交互に積層し
てなるセラミック多層膜、或いは低屈折率層又は高屈折
率層と金属膜とを積層してなるセラミック積層膜である
ことを特徴とする偽造防止媒体である。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項2または
3のいずれかに記載の偽造防止媒体において、観測色の
異なる光学機能層は低屈折率層と高屈折率層の何れか一
方又は両方の光学膜厚を変更させてなることを特徴とす
る偽造防止媒体である。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1または
2のいずれかに記載の偽造防止媒体において、特定形状
がドットであり、ドットの組合せによる画像を形成して
なることを特徴とする偽造防止媒体である。
【0013】請求項6に記載の発明は、支持体上に剥離
層、光学機能層、接着層を順次形成してなる転写媒体か
ら基材上に特定形状に光学機能層からなる画像を転写、
形成してなることを特徴とする偽造防止媒体の製造方法
である。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の偽造防止媒体の製造方法において、転写媒体は複数の
観測色の異なる光学機能層を併設してなることを特徴と
する偽造防止媒体の製造方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図1は、本発明の第1の発明の一
実施形態に係る偽造防止媒体1を示す平面図であり、図
2は本発明の第2の発明の一実施形態に係る偽造防止媒
体11を示す平面図であり、図3は本発明の第1、第2
の発明の偽造防止媒体の作製に用いられる機能性転写リ
ボン21の構成を模式的に示す縦断面図であり、図4は
複数の光学機能層を併設した機能性転写リボン21を模
式的に示す平面図である。この機能性転写リボン21に
基づき本発明の偽造防止媒体の構成と製造方法を詳細に
説明する。図3は、機能性転写リボン21は、支持体2
2の片面上(図1では下側)に剥離層23が形成され、
この剥離層23上には光学機能層24が形成されてい
る。また、支持体22の剥離層23とは反対側(図1で
は上側)の面には、バックコート層27が形成されてい
る。光学機能層24は、例えば金属膜25、低屈折率層
26a、金属膜25を順次形成した多層膜として形成さ
れており、光学機能層24上には、接着層28が形成さ
れている。
【0016】支持体21は、たとえば、厚さ12μm程
度の透明なポリエチレンテレフタレート(PET)フィ
ルムが用いられる。支持体21の材料としては、この他
に、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン等の合成樹
脂、天然樹脂、紙、合成紙等から単独で選択されたも
の、あるいはこれらの中の複数が組み合わされた複合体
が使用可能である。
【0017】剥離層23は、光学機能層24をより効果
的に被転写体(図示しない)に転写するために設けられ
たものであり、さらに光学機能層24を保護する保護層
としての機能を保持させることも可能である。剥離層2
3の例として、以下の配合比からなる組成物がグラビア
印刷法により、乾燥温度110℃、厚さ0.8μmで形
成されている。 アクリル樹脂 …30部 ポリエステル樹脂 … 5部 トルエン …40部 メチルエチルケトン …40部 メチルイソブチルケトン …20部
【0018】剥離層23の材料としては、他に、熱可塑
性アクリル樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合樹脂、セルロース系樹脂、塩素系ポリプロピ
レン樹脂、あるいはこれらにオイルシリコン、脂肪酸ア
ミド、ステアリン酸亜鉛を添加したものが使用可能であ
る。また、これら有機材料の他に、適宜な無機材料を用
いてもよい。
【0019】光学機能層24は、好ましくは(1)金属
膜25/低屈折率層26aと高屈折率層26bを交互に
積層してなるセラミック多層膜/金属膜24、或いは
(2)金属膜25/低屈折率層26a又は高屈折率層2
6bのセラミック単層膜/金属膜25などの積層により
構成され、この光学機能層24は特定の波長領域の光線
を反射あるいは透過し、見る角度を変化させることで膜
厚が異なるため、波長領域がシフトし、色が変化して見
える(カラーシフト)効果を示す干渉機能を有し、これ
により観測色が決定される。したがって、この効果を示
す機能層であれば、上記したものに限定されることなく
本発明に用いることができる。そして本発明の偽造防止
媒体の画像形成に用いられる光学機能層は、画像が特定
の視域において光学機能層に応じた複数の観測色となる
ように、複数種類とする場合があり、光学機能層を適宜
それぞれ異なる観測色を示すように層構成が設定され
る。この場合は、以下の光学機能層を構成する各層の組
み合わせにより、所望の観測色を示すように層構成を設
定するものである。例えば、垂直方向で緑色、斜め45
度方向で青色を観測色とするG色光学機能層の構成は、
次の通りである。 金属膜25 クロム …35Å 低屈折率層26a 二酸化珪素 …35Å 金属膜25 クロム …2300Å また垂直方向で黄色、斜め45度方向で青緑色を観測色
とするY色光学機能層の構成は、次の通りである。 金属膜25 クロム …100Å 低屈折率層26a 二酸化珪素 …5400Å 金属膜25 クロム …2300Å
【0020】さらに、この光学機能層24の各構成は、
金属膜25として、クロム、アルミニウム、鉄、チタ
ン、銀、金、ニッケルなどがあり、重金属でなければ特
に限定されるものではない。なお、低屈折率層26aの
上部に位置する金属膜25の厚さは、とくに重要であ
り、透過率が少なくとも30〜70%になるような厚さ
が好ましく、通常は100〜200Åの膜厚となる。ま
た下部に位置する金属膜25の厚さは反射率が最大にな
る膜厚が好ましく、通常は1000Å以上である。
【0021】そして低屈折率層26aとしては屈折率
1.7以下であるものが好ましく、例えば酸化マグネシ
ウム(屈折率n=1.6)、二酸化珪素(n=1.
5)、フッ化マグネシウム(n=1.4)、フッ化カル
シウム(n=1.3〜1.4)、フッ化セリウム(n=
1.6)、フッ化アルミニウム(n=1.3)、酸化ア
ルミニウム(n=1.6)などがあり、これらから1又
は2以上を選択することができ、また高屈折率層26b
として屈折率2.0以上であるものが好ましく、例えば
二酸化チタン(n=2.4)、二酸化ジルコニウム(n
=2.0)、硫化亜鉛(n=2.3)、酸化亜鉛(n=
2.1)、酸化インジウム(n=2.0)、酸化セリウ
ム(n=2.3)、酸化タンタル(n=2.1)などが
あり、これらから1又は2以上を選択することができ
る。
【0022】この光学機能層24はこれらを組み合わ
せ、所定の膜厚で積層させた複合層である。上記以外
に、例えば金属膜/高屈折率層/低屈折率層/高屈折率
層/金属膜、金属膜/高屈折率層/低屈折率層/高屈折
率層/低屈折率層/高屈折率層/金属膜、金属膜/高屈
折率層/金属膜など、金属膜25/低屈折率層26aと
高屈折率層26bを交互に積層してなるセラミック多層
膜/金属膜25、金属膜25/低屈折率層26a又は高
屈折率層26bのセラミック単層膜/金属膜25の構成
や上記の組み合わせからなる層を複数設けることもでき
る。本実施例では上記に掲げた以外の材料についても、
構成する層の積層条件を満たすものであれば用いること
ができる。
【0023】この光学機能層24は、膜厚の制御が可能
であれば、いかなる成膜方法も用いることが可能であ
る。なかでも薄膜の生成には乾式法が優れており、これ
には通常の真空蒸着法、スパッタリング等の物理的気相
析出法やCVD法のような化学的気相析出法を用いるこ
とができ、構成する層の材料に応じて適宜選択すること
ができる。
【0024】光学機能層24の膜厚は合計で1μm以下
が望ましい。とくに基材が高分子樹脂フィルムである場
合に1μmを越えると柔軟性に乏しくなり、光学機能層
24にクラックが生じる場合があるためである。
【0025】接着層28は、たとえば、以下の配合比か
らなる組成物がグラビア印刷法により、乾燥温度110
℃、厚さ1.0μmで形成されている。 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …30部 ポリエステル樹脂 …20部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部 なお、接着層28としては、上記の他に、金属膜25を
変質させたり冒すものでなければ通常用いられるもので
よく、たとえば、アクリル系接着剤、ポリエステル系ポ
リアミド等が使用可能であるが、これらに限定されるも
のではない。
【0026】バックコート層27は、熱転写法によるサ
ーマルヘッド(転写部材)で転写する際のスティッキン
グを防ぎ、リボンがサーマルヘッドに貼り付くことを防
止するための層であって、たとえば、以下の配合比から
なる組成物がグラビア印刷法により、乾燥温度110
℃、厚さ1.0μmで形成されている。 ビニル系樹脂 …50部 イソシアネート硬化剤 … 5部 シリコーンワックス … 1部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部
【0027】なお、バックコート層27としては、機能
性転写リボンがサーマルヘッドに貼り付くことを防止す
る機能を有していれば通常用いられているものでよく、
バインダとしては、たとえば熱可塑性アクリル樹脂、セ
ルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、あるいはアクリ
ルポリオール、ポリエステルポリオールの熱硬化性樹
脂、さらにはシリコーン系のEB硬化性樹脂等が使用可
能である。これらに、スリップ剤として各種界面活性
剤、ポリエチレンワックス、シリコーンワックス等の滑
剤、タルク等の充填剤を必要に応じて添加したものが使
用可能である。
【0028】このように本発明では、上記構成の機能性
転写リボン21を用い、サーマルヘッドを用いてカード
等の被転写体として基材2に特定形状4、例えばドット
形状(ドットは丸形、四角形、星形、三角形など、大き
さが長径で約0.1〜0.5mm程度)に網点画像3を
転写・形成し、図1に示す偽造防止媒体1を得ることが
できる。さらに画像をベタ状に形成することもできる
が、熱転写法によるサーマルヘッド(転写部材)では微
小なドットパターンを多数配置した網点画像3となり、
最も光学機能層の効果を発揮させることができ、任意の
画像の形成も容易である。さらに画像に複数の観測色を
示す構成とす場合に、画像を構成するドットを異なる光
学機能層とすることで、特定の視域における光学機能層
に応じた複数の観測色を画像中に観察することができ
る。図2は複数の観測色を示す画像を有する偽造防止媒
体11であり、例えば上記のG色、Y色の各光学機能層
を特定形状4である丸形のドット14、15として格子
状に交互に配置したパターンからなる網点画像13を示
している。これによれば特定の視域、例えば偽造防止媒
体に対して垂直、又は斜め45度からの観察により、ド
ット14は垂直方向で緑色、斜め45度方向で青色が観
察され、またドット15は垂直方向で黄色、斜め45度
方向で青緑色が観察され、これらから光学機能層によっ
て観察される色が異なることが確認できる。
【0029】機能性転写リボン21の転写は、公知のサ
ーマル転写プリンタにて行った。また、画像の濃淡は、
網点面積の大小で表現するようにデータ変換を行い、そ
れぞれ転写する網点面積に応じサーマルヘッドの発熱ド
ット数を増減させることで、画像の転写・形成を行っ
た。なお、被転写体2としては、白色の塩化ビニル製カ
ードを用いた。
【0030】また、本実施形態では、複数の観測色を示
す画像を形成する場合に、図4に示すように、例えばG
色光学機能層31、Y色光学機能層32のように各光学
機能層を並列して形成した1本の機能性転写リボン21
を画像データに合わせて対応する各光学機能層をサーマ
ルヘッドにより順次転写する方式と、図示しないが、そ
れぞれ各光学機能層の数に応じた本数の機能性転写リボ
ンとし、マルチヘッドで転写する方式のいずれも可能で
あり、作製する偽装防止媒体や作製装置などの条件に応
じて、機能性転写リボンの構成も適宜選択することがで
きる。
【0031】この偽造防止媒体1は、画像を形成する光
学機能層が見る角度の変化によって膜厚が異なることに
より、波長領域がシフトし、色が変化して見える(カラ
ーシフト)効果により、特殊な観測色が得られることか
ら、これによる真偽判別が可能であり、また偽造防止媒
体11のように複数の光学機能層からなる画像を形成す
ることで、より高い偽造判別及び偽造防止が可能とな
る。そして媒体1枚毎に画像を任意に形成することがで
き、独特の装飾効果を付与した偽造防止媒体を提供する
ことができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
視域によって観測色が変化して見える光学機能層による
高い装飾効果と真偽判別が容易な画像を任意に形成する
ことが可能であり、また複数種類の光学機能層から構成
され、特定の視域において異なる観測色を示す画像とす
ることで、より高い装飾効果と真偽判別が可能となり、
さらに媒体毎に固有の情報を簡易に形成できるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明の一実施形態に係る偽造防
止媒体を示す平面図である。
【図2】本発明の第2の発明の一実施形態に係る偽造防
止媒体を示す平面図である。
【図3】本発明の第1、第2の発明の偽造防止媒体の作
製に用いられる機能性転写リボンの構成を模式的に示す
縦断面図である。
【図4】複数の光学機能層を併設した機能性転写リボン
21を模式的に示す平面図である。
【符号の説明】
1,11 偽造防止媒体 2 基材(被転写材) 3、13 画像(網点画像) 4 特定形状(ドット) 14 G色ドット(特定形状) 15 Y色ドット(特定形状) 21 機能性転写リボン 22 支持体 23 剥離層 24 光学機能層 25 金属膜 26a 低屈折率層 26b 高屈折率層 27 バックコート層 28 接着層 31 G色光学機能層 32 Y色光学機能層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀江 潔 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 新藤 直彰 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に視域によって観測色が変化して見
    える複数の特定形状の光学機能層からなる画像を形成し
    てなることを特徴とする偽造防止媒体。
  2. 【請求項2】基材上に視域によって観測色が異なって見
    える光学機能層を複数種類用いて、複数の特定形状から
    なる画像を形成してなり、前記画像は特定の視域におけ
    る前記光学機能層に応じた複数の観測色を示すことを特
    徴とする偽造防止媒体。
  3. 【請求項3】前記光学機能層は金属膜上に低屈折率層と
    高屈折率層を交互に積層してなるセラミック多層膜、或
    いは低屈折率層又は高屈折率層のセラミック単層膜と金
    属膜とを積層してなることを特徴とする請求項1又は2
    のいずれかに記載の偽造防止媒体。
  4. 【請求項4】観測色の異なる光学機能層は低屈折率層と
    高屈折率層の何れか一方又は両方の光学膜厚を変更させ
    てなることを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記
    載の偽造防止媒体。
  5. 【請求項5】前記特定形状がドットであり、該ドットの
    組合せによる網点画を形成してなることを特徴とする
    請求項1又は又は2のいずれかに記載の偽造防止媒体。
  6. 【請求項6】支持体上に剥離層、光学機能層、接着層を
    順次形成してなる転写媒体から基材上に特定形状に光学
    機能層からなる画像を転写、形成してなることを特徴と
    する偽造防止媒体の製造方法。
  7. 【請求項7】前記転写媒体は複数の観測色の異なる光学
    機能層を併設してなることを特徴とする請求項6に記載
    の偽造防止媒体の製造方法。
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