JP2000211256A - 可視情報記録媒体 - Google Patents

可視情報記録媒体

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JP2000211256A
JP2000211256A JP1434799A JP1434799A JP2000211256A JP 2000211256 A JP2000211256 A JP 2000211256A JP 1434799 A JP1434799 A JP 1434799A JP 1434799 A JP1434799 A JP 1434799A JP 2000211256 A JP2000211256 A JP 2000211256A
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JP1434799A
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English (en)
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Hisashi Asuke
尚志 足助
Naohiko Ito
直彦 伊藤
Yoshio Sutani
良夫 須谷
Norisuke Fujita
憲祐 藤田
Takumi Hamaya
卓美 浜谷
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】デザイン上の選択幅が広く装飾性に優れ、且つ
改竄、偽造防止対策が施された可視情報記録媒体を提供
する。 【解決手段】1種類以上のOVD画像パターンを具備す
るOVD転写リボンを熱的手段により転写・印字し、可
変印字部分41がOVD画像パターンで形成された可視
情報記録媒体。また、可変印字部分の数記号等の一文字
を複数の構成要素に分解し、分解した構成要素に任意の
OVD画像パターンを設けて偽造防止とデザインの幅を
広げることができる可視情報記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有効期限を示す日
付け或いは金額等の印刷が施されている定期券、入場
券、商品券、乗物券等の可視情報が記録されている媒体
に関する。とりわけ、券毎に変わる可変印字部分をサー
マルヘッドのごとき熱的手段により加熱、印字すること
で変造、改竄等による偽造防止対策が施された可視情報
記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】定期券、入場券、商品券、乗物券等に
は、彩紋、マイクロ文字が印刷された媒体に有効期限或
いは金額等の可視情報が印刷されているが、この可視情
報部分の数字、文字等を切り取り貼り変える、或いはカ
ラーコピー機による複写等の手段によって改竄されると
いう問題が発生している。
【0003】このような問題に対する対策として、媒体
を構成する紙基材の繊維の内部まで印字を染み込ませる
方法や紙基材に印字文字を強固に接着させ、改竄を試み
ようとすると紙基材表面が破壊されてしまう印字接着層
を設ける方法、印字部表面に感熱発色層を設け転写リボ
ンを用いてサーマル転写方式で数字や記号を印字すると
同時に、この感熱発色層も発色させることで、転写リボ
ンで印字された部分を削ってもその下層部が発色してい
るため改竄できない等の方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、デザイン上
の選択幅が広く装飾性に優れ、且つ上記の改竄、偽造防
止対策と異なる方式で作製された可視情報記録媒体を提
供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記課題を解
決する為になされた請求項1に記載の本発明は、1種類
以上のOVD画像パターンを具備するOVD転写リボン
を熱的手段により転写・印字し、可変印字部分がOVD
画像パターンで形成されていることを特徴とする可視情
報記録媒体である。
【0006】また、請求項2に記載の本発明は、可変印
字部分の数記号等の一文字を複数の構成要素に分解し、
分解した構成要素に任意のOVD画像パターンを設けた
ことを特徴とする請求項1に記載の可視情報記録媒体で
ある。
【0007】また、請求項3に記載の本発明は、前記O
VD画像パターンがホログラムまたは回折格子で構成さ
れていることを特徴とする請求項1、2に記載の可視情
報記録媒体である。
【0008】また、請求項4に記載の本発明は、前記O
VD画像パターンが複数種の多層蒸着膜層で構成されて
いることを特徴とする請求項1、2、3に記載の可視情
報記録媒体である。
【0009】また、請求項5に記載の本発明は、可変印
字部分に有効期限等の情報が記録されている定期券、入
場券、商品券、乗物券等であることを特徴とする請求項
1〜4のいずれか1項に記載の可視情報記録媒体であ
る。
【0010】本明細書に於けるOVDとはOptica
l Variable Deviceの略語で、見る角
度、見る位置等によって、観察される画像や色調が変化
するものを総称してOVDと定義する。
【0011】OVDの一般的なものとして、光の干渉を
用いて立体画像や特殊な装飾画像を表現し得るホログラ
ムや回折格子がある。これらは、微細な凹凸パターン
や、屈折率の異なる縞状パターンなどの回折構造からな
っており、作製するには高度な製造技術を要し、且つシ
ート状に形成可能なことから、今までは、偽造防止手段
としてクレジットカード、有価証券、証明書類等の一部
に貼着して使用されている。
【0012】ホログラムは、一般的に光学的な撮影方法
により微細な凹凸パターンからなるレリーフ型のマスタ
ーホログラムを作製し、これから電気メッキ法により凹
凸パターンを複製したニッケル製のプレス版を複製し、
このプレス版をホログラム形成層上に加熱押圧するとい
う周知の方法により大量複製が行われている。このタイ
プのホログラムは、レリーフ型ホログラムと称されてい
る。
【0013】また、上記のホログラム画像とは異なり、
微小なエリアに複数種類の単純な回折格子を配置して画
素とし、画像を表現するグレーティングイメージ、ピク
セルグラムといった回折格子画像もまた、レリーフ型ホ
ログラムと同様な方法で大量複製が行われ、偽造防止手
段としてクレジットカード、有価証券、証明書類等の一
部に貼着して使用されている。
【0014】本発明は、この偽造防止手段として用いら
れているOVD画像パターンが形成されている転写シー
ト(転写リボン)を作製し、通常のカラー転写リボンで
転写・印字することができるプリンターで媒体に直接印
字することで作製された可視情報記録媒体である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。図1は、本発明で使用するO
VD転写リボン(シート)の構成例を示す平面図であ
る。OVD転写リボン(11)は、複数の要素OVD画
像パターン(12)を有する構成となっており、要素O
VD画像パターン(12)としては、回折方向や空間周
波数を異ならせた複数の単純な回折格子、回折格子画
像、レインボーホログラム画像、3Dホログラム画像、
あるいはこれらの組合せなど、あらゆるOVD画像を用
いることができる。
【0016】また、要素OVD画像パターン(12)の
種類は多ければ多いほど、これにより構成されるOVD
画像の色数(パターン)が増え、装飾効果の高いOVD
画像を得ることができるが、印字に要する時間などを考
慮すると、現実的には3〜12色(パターン)が適当で
ある。
【0017】なお、OVD転写リボン(11)の送り機
構、転写・印字位置を制御するために、レジスターマー
ク(13)を回折格子やホログラム、印刷、エッチング
パターンなどで形成する必要がある。
【0018】図2は、本発明に係る転写リボンの構成例
を示す断面図である。支持体としての基材(21)上に
剥離層(22)が形成され、剥離層(22)の上にはO
VDパターン層(23)が形成されている。
【0019】また、支持体としての基材(21)上の裏
面[剥離層(22)が形成された面と反対側の面]に、
バックコート層(25)が形成されている。
【0020】OVDパターン層(23)は、剥離層(2
2)とは反対側の面にOVDレリーフパターンを有する
レリーフ形成層(231)と、前記OVDレリーフパタ
ーンの表面上に反射性薄膜層(232)が蒸着またはス
パッタリング等により形成された構成となっている。
【0021】前記OVDレリーフパターンは、微細な凹
凸パターンからなるOVDレリーフパターンを有するニ
ッケル製の金型を、レリーフ形成層(231)上に加熱
押圧するなどの周知の方法により形成可能である。
【0022】反射性薄膜層(232)上には接着層(2
4)が形成されている。
【0023】なお本実施の形態では、OVDパターン層
(23)はレリーフ型OVDを例に説明するが、体積型
ホログラムを用いても構わない。しかし量産性に優れて
コストが安いこと、薄膜化が可能なことなどからレリー
フ型OVDを用いるのが望ましい。
【0024】基材(21)は、支持体となるフィルム
で、一般的に透明なポリエチレンテレフタレートフィル
ムが用いられる。他にポリ塩化ビニル、ポリエステル、
ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチ
レン等の合成樹脂、天然樹脂、紙、合成紙などから単独
で選択されたもの、または上記より選択されて組み合わ
された複合体などが使用可能である。基材(21)の厚
みはどの様なものを用いても構わないが、OVDの加工
適性を重視すると厚みの厚いものが良く、印字感度を重
視すると厚みの薄いものが良い。両方の条件を満足させ
る為には、5〜30μm程度の厚みが望ましい。
【0025】剥離層(22)は、レリーフ形成層(23
1)をより効果的に被転写体に転写するために設けられ
たものであり、熱可塑性アクリル樹脂、塩化ゴム系樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、セルロース系
樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂あ
るいはこれらにオイルシリコン、脂肪酸アミド、ステア
リン酸亜鉛、その他無機物などを添加したものが使用可
能である。
【0026】レリーフ形成層(231)はエンボス成形
性が良好で、プレスムラが生じ難く、剥離層(22)及
び反射性薄膜層(232)との接着性が良好である樹脂
であって、例えばポリカーボネート樹脂、ポリスチレン
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレ
タン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アク
リレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリオール
(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレー
ト、トリアジン(メタ)アクリレートなどの熱硬化性樹
脂あるいはこれらの混合物、さらにはラジカル重合性不
飽和基を有する熱成型性材料などが使用可能である。
【0027】また、OVDレリーフパターンは、このよ
うな組成のレリーフ形成層(231)に対し、100〜
200℃に加熱したOVDレリーフパターンを有する金
型を、圧力をかけて押し付けることにより成形を行い形
成されている。
【0028】反射性薄膜層(232)は、光線を反射す
る層であって、Al、Au、Ag、Cuなどの金属反射
性を有する物質が使用可能である。反射性薄膜層(23
2)を形成する方法としては、真空蒸着法、スパッタリ
ング法、イオンプレーティング法等の成膜手段が適用可
能であり、膜厚としては10〜1100nmの範囲にあ
ることが好ましい。
【0029】また、反射性薄膜層(232)としては、
反射性と透過性を合わせ持つ高屈折率透明材料を使用す
ることも可能である。すなわち、レリーフ形成層231
(屈折率n=1.3〜1.5)よりも屈折率が高く、透
明性を持つ材料、例えば次表1に示す無機材料が使用可
能となっている。
【0030】
【表1】
【0031】接着層(24)は、反射性薄膜層(23
2)を変質させたり冒すものでなければ通常用いられる
ものでよく、塩酢ビ系接着剤、アクリル系接着剤、ポリ
エステル系接着剤などが使用可能である。
【0032】支持体としての基材(21)上の裏面[剥
離層(22)が形成された面と反対側の面]に形成され
たバックコート層(25)は、サーマルヘッドで転写す
る際のスティッキングを防ぎ、転写シートがサーマルヘ
ッドに貼り付くのを防止するための層であって、転写シ
ート(転写リボン)がサーマルヘッドに貼り付くのを防
止する構成であれば、通常用いられるものでよく、バイ
ンダーとしては例えば熱可塑性アクリル樹脂、セルロー
ス系樹脂、ポリエステル系樹脂、あるいはアクリルポリ
オール、ポリエステルポリオールの熱硬化性樹脂、更に
シリコーン系のEB硬化性樹脂などが使用可能である。
これらにスリップ剤としての、各種界面活性剤、ポリエ
チレンWAX、シリコンWAXなどの滑剤、タルクなど
の充填剤を必要に応じて添加する。
【0033】図3は、本発明に使用する多層膜層でOV
Dパターン層を形成した他の転写リボンの構成断面図で
ある。OVDパターン層の構成が違う以外は図2で示し
た材料、構成は同じである。
【0034】屈折率の異なる材料の膜厚、積層させる数
を変えることで異なる色調の色を観察することができ
る。例えば、屈折率がおおよそ2以上の高屈折率材料と
屈折率が1.5程度の低屈折率材料を所定の膜厚で積層
したものであり、具体的にはSb2 3 (屈折率n=
3.0),Fe2 3 (n=2.7),TiO2 (n=
2.6),CdS(n=2.6),CeO2 (n=2.
3),ZnS(n=2.3),Sb2 3 (n=2.
0),WO3 (n=2.0),SiO(n=2.0),
Si2 3 (n=2.5),In2 3 (n=2.
0),PbO(n=2.6),ZnO(n=2.1),
ZrO2 (n=2.0),MgO(n=1.6),Si
2 (n=1.5),MgF2 (n=1.4),CaF
2 (n=1.3〜1.4),AlF3 (n=1.6),
Al2 3 (n=1.6)等のセラミック、又はポリエ
チレン(n=1.51),ポリプロピレン(n=1.4
9),ポリテトラフロロエチレン(n=1.35),ポ
リメチルメタアクリレート(n=1.49),ポリスチ
レン(n=1.60)等のプラスチックが用いられる。
【0035】これらの高屈折材料あるいは30%〜60
%程度の透過率の金属薄膜より少なくとも一種、低屈折
材料より少なくとも一種選択し、所定の厚さで交互に積
層させることにより、特定の波長を吸収、反射させるこ
とができる。
【0036】上記の各材料から屈折率、反射率、透過率
等の光学特性や耐候性、耐薬品性、層間密着性などに基
づき適宜選択され、多層薄膜を形成する。形成方法は公
知の手法を用いることができ膜厚、成膜速度等の制御が
可能な通常の真空蒸着法、スパッタリング法などの物理
的気相析出法やCVD法などの化学的気相析出法を用い
ることが出来る。また、低屈折率プラスチックの成膜方
法としてはグラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン
印刷等の印刷方法やバーコート法、ロールコート法等の
塗布方法が用いられる。
【0037】図4は本発明を利用した定期券(40)を
示すものである。この場合、使用期限を示す可変部分の
数字(41)をOVD画像パターンで印字した模式図で
ある。図5は可変部分の数字を1種類のOVD画像パタ
ーンしか有しない転写リボンで印字した時の拡大模式図
である。定期券等は、マイクロ文字、細紋等の改竄、変
造の偽造防止対策を採ったうえに、文字自体にホログラ
ム等で印字されているので改竄、偽造が困難となる。
【0038】図6は可変部分の数字をいくつかの構成要
素に分割し、この各分割した構成要素に、異なったOV
D画像パターンを割り当てて転写・印字させた時の拡大
模式図である。図6(a)は『9』の文字を41a,4
1b,41cの構成要素の3分割に、『8』の文字を4
1d,41dの構成要素の2分割にしたことを説明する
拡大図であり、図6(b)は転写・印字部分の拡大図で
ある。このように文字を細かく構成要素に分解し、該構
成要素に各種のOVD画像パターンを割り当てて印字す
ることで装飾性が高く、より偽造防止効果の高いものと
なる。また、同じ数字(図において『1』でも月を示す
ものと、日を示すもの)でも文字の印字構成要素を変え
ることで切り貼り等による変造をいっそう困難にするこ
とができる。
【0039】図7は、本発明に係る定期券等の作製シス
テムの構成例を示すブロック図である。定期券等の作製
システムは、印字文字入力装置(81)、画像データ変
換装置(82)、OVD画像パターンを転写・印字する
出力装置(83)からなる。印字文字入力装置(81)
は、可変印字文字をキーボード等で画像データ変換装置
(82)に入力させるものであり、この印字情報を画像
データ変換装置に取り込み、該印字情報を構成要素に分
解し、該分解した構成要素にどのOVD画像パターンを
割り当てるか決定し、この結果を分色ファイルとして作
製する。このことは、通常のカラー転写リボンを用いて
カラー印刷する方法と同じことであり、カラー転写リボ
ンの代わりにOVD転写リボンを用いる方法である。O
VD画像の転写・印字する出力装置(83)は、サーマ
ルヘッド、レーザー描画ヘッドなどの通常のサーマル印
字ヘッドを用いることができる。
【0040】
【実施例】[実施例1]図1、図2に示すようなOVD
転写リボンを下記のような方法で作製する。最初に、厚
み12μmの透明ポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルムから成る基材(21)に剥離層塗料をグラ
ビア法を用いて、乾燥温度110℃、塗布厚0.8μm
で塗布し、剥離層(22)を形成した。この上層にレリ
ーフ形成層塗料をグラビア法を用いて、乾燥温度110
℃、塗布厚0.5μmで塗布し、レリーフ形成用原反
(図示せず)を得た。
【0041】次いで、要素OVD画像Rパターン(12
1)、要素OVD画像Yパターン(122)、要素OV
D画像Gパターン(123)、要素OVD画像Bパター
ン(124)およびレジスターマーク(13)のOVD
レリーフパターンを有するニッケル製の要素OVD画像
パターン群金型を165℃に加熱し、公知のロールエン
ボス法により、レリーフ形成層(231)上に押圧する
ことで、レリーフ形成層上にOVDレリーフパターンを
形成した。
【0042】本実施例1では、EB描画による回折格子
を要素OVD画像パターン(12)に用いた。すなわ
ち、要素OVD画像Rパターン(121)は、右下がり
−21度の格子方向で、45度の角度から照明された場
合に観察色が赤色(波長620nm)になる空間周波数
1140line/mmの回折格子を、要素OVD画像
Yパターン(122)は、右下がり−7度の格子方向
で、45度の角度から照明された場合に観察色が黄色
(波長570nm)になる空間周波数1240line
/mmの回折格子を、要素OVD画像Gパターン(12
3)は、右上がり+7度の格子方向で、45度の角度か
ら照明された場合に観察色が緑色(波長510nm)に
なる空間周波数1390line/mmの回折格子を、
要素OVD画像Bパターン(124)は、右上がり+2
1度の格子方向で、45度の角度から照明された場合に
観察色が青色(波長460nm)になる空間周波数15
40line/mmの回折格子をそれぞれ用いた。
【0043】次いで、上記方法でOVDレリーフパター
ンを形成したレリーフ形成層(231)上に、真空蒸着
法を用いて膜厚0.05μmのAl層を形成して反射性
薄膜層(232)を設けた。この上層に接着層塗料をグ
ラビア法を用いて、乾燥温度110℃、塗布厚0.5μ
mで塗布し、接着層(24)を設けた。最後に、支持体
としての基材(21)上の裏面[剥離層(22)が形成
された面と反対側の面]に、バックコート層塗料をグラ
ビア法を用いて、乾燥温度110℃、塗布厚0.7μm
で塗布し、バックコート層(25)を設けてOVD転写
シート(11)を得た。
【0044】以下に、OVD転写シート製造に使用した
塗料について示す。 (剥離層塗料) アクリル樹脂 …30部 ポリエステル樹脂 … 5部 トルエン …40部 メチルエチルケトン …40部 メチルイソブチルケトン …20部 (レリーフ形成層塗料) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …25部 ウレタン樹脂 …10部 メチルエチルケトン …70部 トルエン …30部 (接着層塗料) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …30部 ポリエステル樹脂 …20部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部 (バックコート層塗料) ビニル系樹脂 …50部 イソシアネート硬化剤 … 5部 シリコーンWAX … 1部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部
【0045】『9』の文字の分割構成要素である41a
には要素OVD画像Rパターン(121),構成要素4
1bには要素OVD画像Yパターン(122),構成要
素41cには要素OVD画像Gパターン(123),
『8』の文字の分割構成要素である41dには要素OV
D画像Bパターン(124),41eには要素OVD画
像Yパターン(122)を割り当てる分色ファイル(8
2c)を作成した。
【0046】上記方法にて作製したOVD転写リボンを
熱転写プリンターを用いて定期券の可変数字部に各数字
に割り当てられたOVD画像パターンで転写・印字を行
い図4に示すような定期券を作製した。
【0047】[実施例2]図1、図3に示すようなOV
D転写リボンを下記のような方法で作製する。基材(3
1)、剥離層(32)、接着層(34)、バックコート
層(35)は実施例1のそれぞれの層と同じであるので
省略する。
【0048】OVD層パターン(多層膜層)(33)
は、剥離層(32)上にAlを真空蒸着法にて20nm
蒸着し、次いで低屈折率層としてSiO2 を真空蒸着法
にてそれぞれの要素OVD画層が要求する色に応じて膜
厚を変化させて蒸着し、更にその上にAlを真空蒸着法
にて60nm蒸着した。
【0049】SiO2 の各要素OVD画像パターンにお
ける厚みを以下の通りに成膜した。要素OVD画像Rパ
ターン(121)には413nm、要素OVD画像Yパ
ターン(122)には380nm、要素OVD画像Gパ
ターン(123)には340nm、要素OVD画像Bパ
ターン(124)には413nmの膜厚にした。
【0050】このような厚さにすると正面から見た時の
色は、要素OVD画像Rパターン(121)は赤色、要
素OVD画像Yパターン(122)は黄色、要素OVD
画像Gパターン(123)は緑色、要素OVD画像Bパ
ターン(124)は青色となる。
【0051】『9』の文字の分割構成要素である41a
には要素OVD画像Rパターン(121),構成要素4
1bには要素OVD画像Yパターン(122),構成要
素41cには要素OVD画像Gパターン(123),
『8』の文字の分割構成要素である41dには要素OV
D画像Bパターン(124),41eには要素OVD画
像Yパターン(122)を割り当てる分色ファイル(8
2c)を作成した。
【0052】上記方法にて作製したOVD転写リボンを
熱転写プリンターを用いて定期券の可変数字部に各数字
に割り当てられたOVD画像パターンで転写・印字を行
い定期券を作製した。
【0053】実施例には、定期券であるが他の偽造がさ
れることが懸念される入場券、商品券、乗物券等に適用
できる。また、文字でなくともイラスト原稿等の絵柄で
あっても同様に構成要素に分割しても構わない。
【0054】
【発明の効果】従来は、定期券、商品券等の改竄、変造
等の偽がされることが懸念される場合、マイクロ文字、
細紋等が印刷された用紙に通常墨一色で印字されてい
た。あるいはホログラム等をこの用紙に貼り付けて偽造
防止を図っていたが、本発明に於ける印字部分の文字を
更に細かく構成要素に分解し、該構成要素に各種のOV
D画像を割り当てて印字することで装飾性が高く、より
偽造防止効果の高い可視情報記録媒体を作製できる。ま
た、同じ数字でも位置(一の位、十の位、月日等)が異
なる毎に、文字の印字構成を変えることで切り貼り等に
よる変造をいっそう困難にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るOVD転写リボンの構成例を示す
平面図である。
【図2】本発明に係るOVD転写リボンの構成例を示す
断面図である。
【図3】本発明に係る他のOVD転写リボンの構成例を
示す断面図である。
【図4】本発明を定期券に用いた場合の平面図である。
【図5】図4に於ける有効期限を示す数字の一部を一種
類のOVD画像パターンで印字した場合の拡大平面図で
ある。
【図6】(a)は、有効期限を示す数字の一部を複数の
構成要素に分解したことを説明する拡大平面図であり、
(b)は、各構成要素に毎にOVD画像パターンを割り
当てて印字したことを説明する拡大平面図である。
【図7】本発明に係る定期券等の作製システムの構成例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
11…OVD転写リボン 12…要素OVD画像パターン 121…要素OVD画像Rパターン 122…要素OVD画像Yパターン 123…要素OVD画像Gパターン 124…要素OVD画像Bパターン 13…レジスターマーク 131…Rレジスターマーク 132…Yレジスターマーク 133…Gレジスターマーク 134…Bレジスターマーク 21…基材 22…剥離層 23…OVD層パターン 231…レリーフ形成層 232…反射性薄膜層 24…接着層 25…バックコート層 31…基材 32…剥離層 33…OVD(多層膜層) 34…接着層 35…バックコート層 40…定期券 41…可変印字部分 41a,41b,41c,41d,41e…分解した構
成要素 42a,42b,42c,42d,42e…構成要素に
割り当てたOVD画像パターン 81…印字文字入力装置 82…画像データ変換装置 82a…文字構成要素分解手段 82b…OVD画像割当手段 82c…分色ファイル 83…出力装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 14/06 C23C 14/06 M G02B 5/18 G02B 5/18 G03H 1/18 G03H 1/18 B41M 5/26 C H (72)発明者 藤田 憲祐 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 浜谷 卓美 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 2C005 HA01 HB10 HB13 JB08 JB09 JB19 JB27 KA37 KA48 LA19 LA20 LB08 2H049 AA03 AA13 AA25 AA40 AA43 AA60 2H111 AA01 AA05 AA07 AA26 AA33 BA03 BA12 BA21 BA61 CA11 DA08 2K008 AA13 EE04 FF12 FF14 GG05 HH02 4K029 AA11 BA03 BA04 BA05 BA08 BA42 BA43 BA44 BA45 BA46 BA48 BA62 BB02 BB03 BC08 BD00 BD09 CA01 CA03 CA05 DB03 DB05 GA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1種類以上のOVD画像パターンを具備す
    るOVD転写リボンを熱的手段により転写・印字し、可
    変印字部分がOVD画像パターンで形成されていること
    を特徴とする可視情報記録媒体。
  2. 【請求項2】可変印字部分の数記号等の一文字を複数の
    構成要素に分解し、分解した構成要素に任意のOVD画
    像パターンを設けたことを特徴とする請求項1に記載の
    可視情報記録媒体。
  3. 【請求項3】前記OVD画像パターンがホログラムまた
    は回折格子で構成されていることを特徴とする請求項
    1、2に記載の可視情報記録媒体。
  4. 【請求項4】前記OVD画像パターンが複数種の多層蒸
    着膜層で構成されていることを特徴とする請求項1、
    2、3に記載の可視情報記録媒体。
  5. 【請求項5】可変印字部分に有効期限等の情報が記録さ
    れている定期券、入場券、商品券、乗物券等であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の可視
    情報記録媒体。
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