JP2000177281A - Ovd画像付き入場券 - Google Patents

Ovd画像付き入場券

Info

Publication number
JP2000177281A
JP2000177281A JP35455598A JP35455598A JP2000177281A JP 2000177281 A JP2000177281 A JP 2000177281A JP 35455598 A JP35455598 A JP 35455598A JP 35455598 A JP35455598 A JP 35455598A JP 2000177281 A JP2000177281 A JP 2000177281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ovd
image
layer
images
admission ticket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35455598A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Gocho
智 牛腸
Noriyuki Ito
典之 伊藤
Akihiko Hayashi
章彦 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP35455598A priority Critical patent/JP2000177281A/ja
Publication of JP2000177281A publication Critical patent/JP2000177281A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/26Processes or apparatus specially adapted to produce multiple sub- holograms or to obtain images from them, e.g. multicolour technique
    • G03H1/30Processes or apparatus specially adapted to produce multiple sub- holograms or to obtain images from them, e.g. multicolour technique discrete holograms only
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/04Processes or apparatus for producing holograms
    • G03H1/0476Holographic printer
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/02Details of features involved during the holographic process; Replication of holograms without interference recording
    • G03H1/0236Form or shape of the hologram when not registered to the substrate, e.g. trimming the hologram to alphanumerical shape
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/22Processes or apparatus for obtaining an optical image from holograms
    • G03H1/2249Holobject properties
    • G03H2001/2263Multicoloured holobject
    • G03H2001/2268Rainbow hologram
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H2250/00Laminate comprising a hologram layer
    • G03H2250/10Laminate comprising a hologram layer arranged to be transferred onto a carrier body
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H2270/00Substrate bearing the hologram
    • G03H2270/20Shape
    • G03H2270/23Ribbon shaped, e.g. holographic foil

Abstract

(57)【要約】 【課題】装飾性に優れ、改竄、偽造防止対策が施された
入場券を提供する。 【解決手段】可変印字部分42の数記号等の一文字を複
数の構成要素512、522に分解し、分解した構成要
素に任意のOVD画像61、62、71、72を割り当
て、OVD画像を具備するOVD転写リボンを用いて転
写・印字する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日付け、座席番号
等の券毎に変わる可変印字部分をサーマルヘッドのごと
き熱的手段により加熱、印字した入場券に関する。とり
わけ、変造、改竄等による偽造防止対策が施された入場
券に関するものである。
【0002】
【従来の技術】入場券は、日付け、座席番号等の券毎に
変わる数字または記号を有しており、この数字または記
号を貼り替える等の手段によって改竄されるという問題
が発生している。
【0003】このような対策として、入場券である紙基
材の繊維の内部まで印字を染み込ませる方法や紙基材に
印字文字を強固に接着させ、改竄を試みようとすると紙
基材表面が破壊されてしまう印字接着層を設ける方法、
印字部表面に感熱発色層を設け転写リボンを用いてサー
マル転写方式で数字や記号を印字すると同時に、この感
熱発色層も発色させることで、転写リボンで印字された
部分を削ってもその下層部が発色しているため改竄でき
ない等の方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、装飾性に優
れ且つ上記の改竄、偽造防止対策と異なる方式で作製さ
れた入場券を提供すること課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載の本発明は、2種類以上のOVD画像を具備するOV
D転写リボンを熱的手段により転写・印字し、可変印字
部分がOVD画像で形成されていることを特徴とするO
VD画像付き入場券である。
【0006】また、請求項2に記載の本発明は、可変印
字部分の数記号等の一文字を複数の構成要素に分解し、
分解した構成要素に任意のOVD画像を設けたことを特
徴とする請求項1に記載のOVD画像付き入場券であ
る。
【0007】また、請求項3に記載の本発明は、前記O
VD画像が複数種のホログラムまたは回折格子で構成さ
れていることを特徴とする請求項1、2に記載のOVD
画像付き入場券である。
【0008】また、請求項4に記載の本発明は、前記O
VD画像が複数種の多層蒸着膜層で構成されていること
を特徴とする請求項1、2、3に記載のOVD画像付き
入場券である。
【0009】本明細書に於けるOVDとはOptica
l Variable Deviceの略語で、見る角
度、見る位置等によって、観察される画像や色調が変化
するものを総称してOVDと定義する。
【0010】OVDの一般的なものとして、光の干渉を
用いて立体画像や特殊な装飾画像を表現し得るホログラ
ムや回折格子がある。これらは、微細な凹凸パターン
や、屈折率の異なる縞状パターンなどの回折構造からな
っており、作製するには高度な製造技術を要し、且つシ
ート状に形成可能なことから、偽造防止手段としてクレ
ジットカード、有価証券、証明書類等の一部に貼着して
使用されている。
【0011】ホログラムは、一般的に光学的な撮影方法
により微細な凹凸パターンからなるレリーフ型のマスタ
ーホログラムを作製し、これから電気メッキ法により凹
凸パターンを複製したニッケル製のプレス版を複製し、
このプレス版をホログラム形成層上に加熱押圧するとい
う周知の方法により大量複製が行われている。このタイ
プのホログラムは、レリーフ型ホログラムと称されてい
る。
【0012】また、上記のホログラム画像とは異なり、
微小なエリアに複数種類の単純な回折格子を配置して画
素とし、画像を表現するグレーティングイメージ、ピク
セルグラムといった回折格子画像もまた、レリーフ型ホ
ログラムと同様な方法で大量複製が行われ、偽造防止手
段としてクレジットカード、有価証券、証明書類等の一
部に貼着して使用されている。
【0013】本発明は、この偽造防止手段として用いら
れているOVD画像が形成されている転写シート(転写
リボン)を作製し、通常のカラー転写リボンで転写・印
字することができるプリンターで印字されたOVD画像
付き入場券である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。図1は、本発明で使用するO
VD転写リボンの構成例を示す平面図である。OVD転
写リボン(11)は、複数の要素OVD画像(12)を
有する構成となっており、要素OVD画像(12)とし
ては、回折方向や空間周波数を異ならせた複数の単純な
回折格子、回折格子画像、レインボーホログラム画像、
3Dホログラム画像、あるいはこれらの組合せなど、あ
らゆるOVD画像を用いることができる。
【0015】また、要素OVD画像(12)の種類は多
ければ多いほど、これにより構成されるOVD画像の色
数(パターン)が増え、装飾効果の高いOVD画像を得
ることができるが、印字に要する時間などを考慮する
と、現実的には3〜12色(パターン)が適当である。
【0016】なお、OVD転写リボン(11)の送り機
構を制御するために、レジスターマーク(13)を回折
格子やホログラム、印刷、エッチングパターンなどで形
成する必要がある。
【0017】図2は、本発明に係る転写リボンの構成例
を示す断面図である。支持体としての基材(21)上に
剥離層(22)が形成され、剥離層(22)の上にはO
VD層(23)が形成されている。
【0018】また、支持体としての基材(21)上の裏
面[剥離層(22)が形成された面と反対側の面]に、
バックコート層(25)が形成されている。
【0019】OVD層(23)は、剥離層(22)とは
反対側の面にOVDレリーフパターンを有するレリーフ
形成層(231)と、前記OVDレリーフパターンの表
面上に反射性薄膜層(232)が蒸着またはスパッタリ
ング等により形成された構成となっている。
【0020】前記OVDレリーフパターンは、微細な凹
凸パターンからなるOVDレリーフパターンを有するニ
ッケル製の金型を、レリーフ形成層(231)上に加熱
押圧するなどの周知の方法により形成可能である。
【0021】反射性薄膜層(232)上には接着層(2
4)が形成されている。
【0022】なお本実施の形態では、OVD層(23)
はレリーフ型OVDを例に説明するが、体積型ホログラ
ムを用いても構わない。しかし量産性に優れてコストが
安いこと、薄膜化が可能なことなどからレリーフ型OV
Dを用いるのが望ましい。
【0023】基材(21)は、支持体となるフィルム
で、一般的に透明なポリエチレンテレフタレートフィル
ムが用いられる。他にポリ塩化ビニル、ポリエステル、
ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチ
レン等の合成樹脂、天然樹脂、紙、合成紙などから単独
で選択されたもの、または上記より選択されて組み合わ
された複合体などが使用可能である。基材(21)の厚
みはどの様なものを用いても構わないが、OVDの加工
適性を重視すると厚みの厚いものが良く、印字感度を重
視すると厚みの薄いものが良い。両方の条件を満足させ
る為には、10〜20μm程度の厚みが望ましい。
【0024】剥離層(22)は、レリーフ形成層(23
1)をより効果的に被転写体に転写するために設けられ
たものであり、熱可塑性アクリル樹脂、塩化ゴム系樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、セルロース系
樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂あ
るいはこれらにオイルシリコン、脂肪酸アミド、ステア
リン酸亜鉛、その他無機物などを添加したものが使用可
能である。
【0025】レリーフ形成層(231)はエンボス成形
性が良好で、プレスムラが生じ難く、剥離層(22)及
び反射性薄膜層(232)との接着性が良好である樹脂
であって、例えばポリカーボネート樹脂、ポリスチレン
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレ
タン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アク
リレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリオール
(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレー
ト、トリアジン(メタ)アクリレートなどの熱硬化性樹
脂あるいはこれらの混合物、さらにはラジカル重合性不
飽和基を有する熱成型性材料などが使用可能である。
【0026】また、OVDレリーフパターンは、このよ
うな組成のレリーフ形成層(231)に対し、100〜
200℃に加熱したOVDレリーフパターンを有する金
型を、圧力をかけて押し付けることにより成形を行い形
成されている。
【0027】反射性薄膜層(232)は、光線を反射す
る層であって、Al、Au、Ag、Cuなどの金属反射
性を有する物質が使用可能である。反射性薄膜層(23
2)を形成する方法としては、真空蒸着法、スパッタリ
ング法、イオンプレーティング法等の成膜手段が適用可
能であり、膜厚としては10〜1100nmの範囲にあ
ることが好ましい。
【0028】また、反射性薄膜層(232)としては、
反射性と透過性を合わせ持つ高屈折率透明材料を使用す
ることも可能である。すなわち、レリーフ形成層231
(屈折率n=1.3〜1.5)よりも屈折率が高く、透
明性を持つ材料、例えば次表1に示す無機材料が使用可
能となっている。
【0029】
【表1】
【0030】接着層(24)は、反射性薄膜層(23
2)を変質させたり冒すものでなければ通常用いられる
ものでよく、塩酢ビ系接着剤、アクリル系接着剤、ポリ
エステル系接着剤などが使用可能である。
【0031】支持体としての基材(21)上の裏面[剥
離層(22)が形成された面と反対側の面]に形成され
たバックコート層(25)は、サーマルヘッドで転写す
る際のスティッキングを防ぎ、転写シートがサーマルヘ
ッドに貼り付くのを防止するための層であって、転写シ
ート(転写リボン)がサーマルヘッドに貼り付くのを防
止する構成であれば、通常用いられるものでよく、バイ
ンダーとしては例えば熱可塑性アクリル樹脂、セルロー
ス系樹脂、ポリエステル系樹脂、あるいはアクリルポリ
オール、ポリエステルポリオールの熱硬化性樹脂、更に
シリコーン系のEB硬化性樹脂などが使用可能である。
これらにスリップ剤としての、各種界面活性剤、ポリエ
チレンWAX、シリコンWAXなどの滑剤、タルクなど
の充填剤を必要に応じて添加する。
【0032】図3は、本発明に使用する多層膜層でOV
D層を形成した他の転写リボンの構成断面図である。O
VD層の構成が違う以外は図2で示した材料、構成は同
じである。
【0033】屈折率の異なる材料の膜厚、積層させる数
を変えることで異なる色調の色を観察することができ
る。例えば、屈折率がおおよそ2以上の高屈折率材料と
屈折率が1.5程度の低屈折率材料を所定の膜厚で積層
したものであり、具体的にはSb2 3 (屈折率n=
3.0),Fe2 3 (n=2.7),TiO2 (n=
2.6),CdS(n=2.6),CeO2 (n=2.
3),ZnS(n=2.3),Sb2 3 (n=2.
0),WO3 (n=2.0),SiO(n=2.0),
Si2 3 (n=2.5),In2 3 (n=2.
0),PbO(n=2.6),ZnO(n=2.1),
ZrO2 (n=2.0),MgO(n=1.6),Si
2 (n=1.5),MgF2 (n=1.4),CaF
2 (n=1.3〜1.4),AlF3 (n=1.6),
Al2 3 (n=1.6)等のセラミック、又はポリエ
チレン(n=1.51),ポリプロピレン(n=1.4
9),ポリテトラフロロエチレン(n=1.35),ポ
リメチルメタアクリレート(n=1.49),ポリスチ
レン(n=1.60)等のプラスチックが用いられる。
【0034】これらの高屈折材料あるいは30%〜60
%程度の透過率の金属薄膜より少なくとも一種、低屈折
材料より少なくとも一種選択し、所定の厚さで交互に積
層させることにより、特定の波長を吸収、反射させるこ
とができる。
【0035】上記の各材料から屈折率、反射率、透過率
等の光学特性や耐候性、耐薬品性、層間密着性などに基
づき適宜選択され、多層薄膜を形成する。形成方法は公
知の手法を用いることができ膜厚、成膜速度等の制御が
可能な通常の真空蒸着法、スパッタリング法などの物理
的気相析出法やCDD法などの化学的気相析出法を用い
ることが出来る。また、低屈折率プラスチックの成膜方
法としてはグラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン
印刷等の印刷方法やバーコート法、ロールコート法等の
塗布方法が用いられる。
【0036】図4は本発明に係る入場券の可変部分の数
字の印字構成を示す模式図であり、(a)は入場券全体
の平面図、(b)は一文字を複数の構成要素に分解した
ことを示す図、(c)は該構成要素毎にOVD画像を割
り当てて印字したことを説明する図である。
【0037】入場券(4)は固定印刷部分(41)及び
可変印字部分(42)から構成されている。通常の印字
方式において、従来は、可変印字部分の数記号(51
1、521)は墨一色で印字されるが、本発明に於ける
可変印字部分の数記号(511、512)は数字一文字
を更に細かく構成要素に分解する。このように細かく構
成要素に分解し、該構成要素に各種のOVD画像を割り
当てて印字することで装飾性が高く、より偽造防止効果
の高いものとなる。また同じ数字(図においる『1』)
でも位(一の位、十の位)が異なる場合、文字の印字構
成を変えることで切り貼り等による変造をいっそう困難
にする。
【0038】図5は、本発明に係る入場券作製システム
の構成例を示すブロック図である。入場券作製システム
は、印字文字入力装置(81)、画像データ変換装置
(82)、OVD画像を転写・印字する出力装置(8
3)からなる。印字文字入力装置(81)は、可変印字
文字をキーボード等で画像データ変換装置(82)に印
字文字を入力させるものあり、この印字情報を画像デー
タ変換装置に取り込み、該印字情報を構成要素に分解
し、該分解した構成要素にどのOVD画像を割り当てる
か決定し、この結果を分色ファイルとして作製する。こ
のことは、通常のカラー転写リボンを用いてカラー印刷
する方法と同じことであり、カラー転写リボンの代わり
にOVD転写リボンを用いる方法である。OVD画像の
転写・印字する出力装置(83)は、サーマルヘッド、
レーザー描画ヘッドなどの通常のサーマル印字ヘッドを
用いることができる。
【0039】
【実施例】[実施例1]図1、図2に示すようなOVD
転写リボンを下記のような方法で作製する。最初に、厚
み12μmの透明ポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルムから成る基材(21)に剥離層塗料をグラ
ビア法を用いて、乾燥温度110℃、塗布厚0.8μm
で塗布し、剥離層(22)を形成した。この上層にレリ
ーフ形成層塗料をグラビア法を用いて、乾燥温度110
℃、塗布厚0.5μmで塗布し、レリーフ形成用原反
(図示せず)を得た。
【0040】次いで、要素OVD画像Rパターン(12
1)、要素OVD画像Yパターン(122)、要素OV
D画像Gパターン(123)、要素OVD画像Bパター
ン(124)およびレジスターマーク(13)のOVD
レリーフパターンを有するニッケル製の要素OVD画像
群金型を165℃に加熱し、公知のロールエンボス法に
より、レリーフ形成層(231)上に押圧することで、
レリーフ形成層上にOVDレリーフパターンを形成し
た。
【0041】本実施例1では、EB描画による回折格子
を要素OVD画像(12)に用いた。すなわち、要素O
VD画像Rパターン(121)は、右下がり−21度の
格子方向で、45度の角度から照明された場合に観察色
が赤色(波長620nm)になる空間周波数1140l
ine/mmの回折格子を、要素OVD画像Yパターン
(122)は、右下がり−7度の格子方向で、45度の
角度から照明された場合に観察色が黄色(波長570n
m)になる空間周波数1240line/mmの回折格
子を、要素OVD画像Gパターン(123)は、右上が
り+7度の格子方向で、45度の角度から照明された場
合に観察色が緑色(波長510nm)になる空間周波数
1390line/mmの回折格子を、要素OVD画像
Bパターン(124)は、右上がり+21度の格子方向
で、45度の角度から照明された場合に観察色が青色
(波長460nm)になる空間周波数1540line
/mmの回折格子をそれぞれ用いた。
【0042】次いで、上記方法でOVDレリーフパター
ンを形成したレリーフ形成層(231)上に、真空蒸着
法を用いて膜厚0.05μmのAl層を形成して反射性
薄膜層(232)を設けた。この上層に接着層塗料をグ
ラビア法を用いて、乾燥温度110℃、塗布厚0.5μ
mで塗布し、接着層(24)を設けた。最後に、支持体
としての基材(21)上の裏面[剥離層(22)が形成
された面と反対側の面]に、バックコート層塗料をグラ
ビア法を用いて、乾燥温度110℃、塗布厚0.7μm
で塗布し、バックコート層(25)を設けてOVD転写
シート(11)を得た。
【0043】以下に、OVD転写シート製造に使用した
塗料について示す。 (剥離層塗料) アクリル樹脂 …30部 ポリエステル樹脂 … 5部 トルエン …40部 メチルエチルケトン …40部 メチルイソブチルケトン …20部 (レリーフ形成層塗料) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …25部 ウレタン樹脂 …10部 メチルエチルケトン …70部 トルエン …30部 (接着層塗料) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …30部 ポリエステル樹脂 …20部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部 (バックコート層塗料) ビニル系樹脂 …50部 イソシアネート硬化剤 … 5部 シリコーンWAX … 1部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部
【0044】上記方法にて作製したOVD転写リボンを
熱転写プリンターを用いて入場券の可変数字部に各数字
に割り当てられたOVD画像パターンで転写・印字を行
い入場券を作製した。
【0045】[実施例2]図1、図3に示すようなOV
D転写リボンを下記のような方法で作製する。基材(3
1)、剥離層(32)、接着層(34)、バックコート
層(35)は実施例1のそれぞれの層と同じであるので
省略する。
【0046】OVD層(多層膜層)(33)は、剥離層
(32)上にAlを真空蒸着法にて20nm蒸着し、次
いで低屈折率層としてSiO2 を真空蒸着法にてそれぞ
れの要素OVD画層が要求する色に応じて膜厚を変化さ
せて蒸着し、更にその上にAlを真空蒸着法にて60n
m蒸着した。
【0047】SiO2 の各要素OVD画像における厚み
を以下の通りに成膜した。要素OVD画像Rパターン
(121)には413nm、要素OVD画像Yパターン
(122)には380nm、要素OVD画像Gパターン
(123)には340nm、要素OVD画像Bパターン
(124)には413nmの膜厚にした。
【0048】このような厚さにすると正面から見た時の
色は、要素OVD画像Rパターン(121)は赤色、要
素OVD画像Yパターン(122)は黄色、要素OVD
画像Gパターン(123)は緑色、要素OVD画像Bパ
ターン(124)は青色となる。
【0049】上記方法にて作製したOVD転写リボンを
熱転写プリンターを用いて入場券の可変数字部に各数字
に割り当てられたOVD画像パターンで転写・印字を行
い入場券を作製した。
【0050】
【発明の効果】従来は、可変印字部分の数記号は墨一色
で印字されていたが、本発明に於ける可変印字部分の数
記号は数字一文字を更に細かく構成要素に分解し、該構
成要素に各種のOVD画像を割り当てて印字することで
装飾性が高く、より偽造防止効果の高い入場券を作製で
きる。また、同じ数字でも位(一の位、十の位)が異な
る毎に、文字の印字構成を変えることで切り貼り等によ
る変造をいっそう困難にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るOVD転写リボンの構成例を示す
平面図である。
【図2】本発明に係るOVD転写リボンの構成例を示す
断面図である。
【図3】本発明に係る他のOVD転写リボンの構成例を
示す断面図である。
【図4】本発明に係る入場券の可変部分の数字の印字構
成を示す模式図であり、(a)は全体の平面図、(b)
は一文字を複数の構成要素に分解したことを示す図、
(c)は該構成要素毎にOVD画像を割り当て印字した
ことを説明する図である。
【図5】本発明に係る入場券作製システムの構成例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
11…OVD転写リボン 12…要素OVD画像 121…要素OVD画像Rパターン 122…要素OVD画像Yパターン 123…要素OVD画像Gパターン 124…要素OVD画像Bパターン 13…レジスターマーク 131…Rレジスターマーク 132…Yレジスターマーク 133…Gレジスターマーク 134…Bレジスターマーク 21…基材 22…剥離層 23…OVD層 231…レリーフ形成層 232…反射性薄膜層 24…接着層 25…バックコート層 31…基材 32…剥離層 33…OVD(多層膜層) 34…接着層 35…バックコート層 4…入場券 41…固定印刷部分 42…可変印字部分 511、521…可変印字部分の数記号 512、522…複数の構成要素に分解した可変印字部
分の数記号 61、62、71、72…拡大した可変印字数字部分 81…印字文字入力装置 82…画像データ変換装置 82a…文字構成要素分解手段 82b…OVD画像割当手段 82c…分色ファイル 83…出力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B41M 3/14 B41M 5/26 V Fターム(参考) 2C005 HA01 HA06 HB10 HB13 JA18 JA19 JB08 JB09 LA20 LA30 2H049 AA07 AA40 AA60 CA05 CA08 CA22 CA28 2H111 AA07 AA33 BB06 CA12 CA25 2H113 BA03 BA22 BB08 CA37 CA39 DA26 DA49 DA57 DA62 DA64 FA09 FA10 2K008 AA00 AA13 FF11 FF17 GG05 HH19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2種類以上のOVD画像を具備するOVD
    転写リボンを熱的手段により転写・印字し、可変印字部
    分がOVD画像で形成されていることを特徴とするOV
    D画像付き入場券。
  2. 【請求項2】可変印字部分の数記号等の一文字を複数の
    構成要素に分解し、分解した構成要素に任意のOVD画
    像を設けたことを特徴とする請求項1に記載のOVD画
    像付き入場券。
  3. 【請求項3】前記OVD画像が複数種のホログラムまた
    は回折格子で構成されていることを特徴とする請求項
    1、2に記載のOVD画像付き入場券。
  4. 【請求項4】前記OVD画像が複数種の多層蒸着膜層で
    構成されていることを特徴とする請求項1、2、3に記
    載のOVD画像付き入場券。
JP35455598A 1998-12-14 1998-12-14 Ovd画像付き入場券 Pending JP2000177281A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35455598A JP2000177281A (ja) 1998-12-14 1998-12-14 Ovd画像付き入場券

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35455598A JP2000177281A (ja) 1998-12-14 1998-12-14 Ovd画像付き入場券

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000177281A true JP2000177281A (ja) 2000-06-27

Family

ID=18438351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35455598A Pending JP2000177281A (ja) 1998-12-14 1998-12-14 Ovd画像付き入場券

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000177281A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1345775A2 (en) * 2000-12-22 2003-09-24 Impress Systems Optical security device printing system
US6835948B2 (en) 2002-09-10 2004-12-28 Illinois Tool Works, Inc. Holographic or optically variable printing material and method for customized printing
JP2005520711A (ja) * 2002-03-15 2005-07-14 カーベーアー−ジオリ ソシエテ アノニム 紙幣、カード等の偽造防止手段
WO2016208590A1 (ja) * 2015-06-22 2016-12-29 凸版印刷株式会社 ホログラム画像形成用媒体及びそれを用いた画像表示媒体
CN106891632A (zh) * 2015-12-21 2017-06-27 深圳市科彩印务有限公司 印刷品光栅和图像载体组合拼接防伪标记的制作方法
JP2021120753A (ja) * 2017-01-11 2021-08-19 凸版印刷株式会社 表示体、および、表示体の製造方法
JP7415656B2 (ja) 2020-02-26 2024-01-17 大日本印刷株式会社 熱転写受像シート

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1345775A2 (en) * 2000-12-22 2003-09-24 Impress Systems Optical security device printing system
JP2005520711A (ja) * 2002-03-15 2005-07-14 カーベーアー−ジオリ ソシエテ アノニム 紙幣、カード等の偽造防止手段
US6835948B2 (en) 2002-09-10 2004-12-28 Illinois Tool Works, Inc. Holographic or optically variable printing material and method for customized printing
EP1576425B1 (en) * 2002-09-10 2015-07-01 Illinois Tool Works Inc. Holographic optically variable printing material and method for customized printing
WO2016208590A1 (ja) * 2015-06-22 2016-12-29 凸版印刷株式会社 ホログラム画像形成用媒体及びそれを用いた画像表示媒体
JPWO2016208590A1 (ja) * 2015-06-22 2018-04-05 凸版印刷株式会社 ホログラム画像形成用媒体及びそれを用いた画像表示媒体
CN106891632A (zh) * 2015-12-21 2017-06-27 深圳市科彩印务有限公司 印刷品光栅和图像载体组合拼接防伪标记的制作方法
JP2021120753A (ja) * 2017-01-11 2021-08-19 凸版印刷株式会社 表示体、および、表示体の製造方法
US11398166B2 (en) 2017-01-11 2022-07-26 Toppan Printing Co., Ltd. Display and method of producing display
JP7415656B2 (ja) 2020-02-26 2024-01-17 大日本印刷株式会社 熱転写受像シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5169083B2 (ja) 偽造防止積層体、偽造防止転写箔、偽造防止シール、偽造防止媒体、およびこれらの製造方法
JP2009134094A (ja) 回折構造転写箔及びそれを用いた偽造防止媒体
KR20050039874A (ko) 홀로그래픽 또는 시변각 인쇄 물질과, 맞춤화된 인쇄를 위한 방법
JP2000211257A (ja) ホログラム印字による可変情報表示媒体とこの印字装置
JP5169093B2 (ja) 偽造防止積層体、偽造防止転写箔、偽造防止シール、偽造防止媒体、及びこれらの製造方法
JP2013092746A (ja) 画像表示体及び情報媒体
JP2000177281A (ja) Ovd画像付き入場券
JP5633391B2 (ja) 金属薄膜層を有する偽造防止媒体及び偽造防止用紙
JPH09272255A (ja) 画像表示媒体および画像形成方法
JP2011230473A (ja) Ovd転写箔、およびそれを用いた画像形成体、個人認証媒体とその製造方法
JP2001071698A (ja) Ovd形成媒体の偽造防止方法及び偽造防止を施したovd転写箔及びovd形成媒体
JP2000211256A (ja) 可視情報記録媒体
JP2009134093A (ja) 回折構造物及びそれを用いた偽造防止媒体、並びに偽造防止用紙
JP2000221916A (ja) Ovd画像付き画像表示媒体及びこの作製方法並びにこれに用いる複合型転写シート
JP3899593B2 (ja) 画像表示媒体およびその製造に用いる転写シート
JP2007108206A (ja) 磁気転写シート及び磁気記録媒体
JP4281191B2 (ja) 転写媒体
JP2004078725A (ja) 光学効果付き非接触icタグ
JP2011027832A (ja) 表示体および転写箔並びに偽造防止媒体
JP2001216632A (ja) 磁気情報記録媒体
US20060162840A1 (en) Method of forming substrates wih visual features
JP4910599B2 (ja) 回折構造転写箔及び偽造防止媒体の製造方法
JP2000214749A (ja) Ovd画像付き媒体作製システム、ovd画像付き媒体及びこれに用いるovd転写シ―ト
JP2001202616A (ja) 磁気情報記録媒体
JP2009262509A (ja) 熱転写媒体及び回折構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080617

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080812

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090210