JP2000214749A - Ovd画像付き媒体作製システム、ovd画像付き媒体及びこれに用いるovd転写シ―ト - Google Patents

Ovd画像付き媒体作製システム、ovd画像付き媒体及びこれに用いるovd転写シ―ト

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JP2000214749A
JP2000214749A JP19865399A JP19865399A JP2000214749A JP 2000214749 A JP2000214749 A JP 2000214749A JP 19865399 A JP19865399 A JP 19865399A JP 19865399 A JP19865399 A JP 19865399A JP 2000214749 A JP2000214749 A JP 2000214749A
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ovd
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JP19865399A
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Takehide Kita
武秀 喜多
Michio Aoyanagi
倫生 青柳
Atsushi Miura
篤 三浦
Noriyuki Ito
典之 伊藤
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い意匠性と偽造防止効果を高め、媒体(画像
表示体)に一枚一枚異なったOVD画像を形成させるこ
とも容易にできるようにするした媒体作製システム及び
これに用いるOVD転写シートを提供する。 【解決手段】イラスト画像を読み込む画像入力装置41
と、この読み込んだイラスト画像をOVD画像に変換す
る画像データ変換装置42と、OVD画像を構成する要
素OVD画像群を具備する転写シートから要素OVD画
像群を熱的手段により印字・転写するOVD画像出力装
置43とからなるOVD画像付き媒体作製システム、及
び、複数のOVDレリーフパターンを有している転写シ
ートを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドの
ごときに熱的手段により加熱、印字せしめるサーマル転
写方式を用いた媒体作製システムに係わり、例えばクレ
ジットカードや有価証券、証明書類、切手、葉書、シー
ル等の媒体であって、特にホログラムまたは回折格子で
構成される任意のOVD画像を有する媒体、これに用い
る転写シート及びOVD媒体作製システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光の干渉を用いて立体画像や特殊な装飾
画像を表現し得る、ホログラムや回折格子のようなOV
D(Optical Variable Device)の開発が進められてい
る。OVDは高度な製造技術を要し、且つシート状に形
成可能なことから、偽造防止手段としてクレジットカー
ド、有価証券、証明書類等の一部に貼着して使用されて
いる。そして、OVDをこれらの物品に貼着するための
方法として従来から転写シートを用いてOVDを転写す
る方法が用いられている。
【0003】ホログラムや回折格子のごときOVDは、
微細な凹凸パターンや、屈折率の異なる縞状パターンな
どの回折構造からなっており、本発明の説明においては
ホログラムや回折格子などを総称してOVDと称するこ
ととする。
【0004】ホログラムは、一般的に光学的な撮影方法
により微細な凹凸パターンからなるレリーフ型のマスタ
ーホログラムを作製し、これから電気メッキ法により凹
凸パターンを複製したニッケル製のプレス版を複製し、
このプレス版をホログラム形成層上に加熱押圧するとい
う周知の方法により大量複製が行われている。このタイ
プのホログラムは、レリーフ型ホログラムと称されてい
る。
【0005】またレリーフ型ホログラムとは異なり、感
光性樹脂などの記録材を用いて、体積方向に干渉縞を記
録する体積型ホログラムと称されるものもある。この型
のホログラムではリップマンホログラムと呼ばれるもの
が一般に使用されており、これは感光性樹脂の屈折率を
体積方向に変化させ、反射型ホログラムとしたものであ
る。
【0006】更に、この立体画像を再生し得るホログラ
ム画像とは異なり、微小なエリアに複数種類の単純な回
折格子を配置して画素とし、画像を表現するグレーティ
ングイメージ、ピクセルグラムといった回折格子画像も
また、レリーフ型ホログラムと同様な方法で大量複製が
行われ、偽造防止手段としてクレジットカード、有価証
券、証明書類等の一部に貼着して使用されている。
【0007】また、大量複製されたOVDを有する転写
シートを転写、貼着する方法は、金属の加熱された刻印
と被転写体の間に転写シートを配置し転写シートを刻印
で被転写体に押圧するホットスタンプ方式が一般的であ
り、他にも加熱された刻印の代わりに加熱されたロール
を使用するロール転写方式などが利用されている。ま
た、これらOVDを有する転写シートをカード類のオー
バーコートとして使用する動きも拡がっており、この関
連でサーマルヘッドを用いて転写シートを転写するサー
マルヘッド転写方式も利用されている。
【0008】これら前述したホログラムや回折格子のご
ときOVDは、オリジナルからの同一画像を大量複製し
て貼着するには適しているが、顔写真やID画像、自筆
のイラストなどの一枚一枚異なる画像を貼着することが
できないという問題があった。
【0009】また、後述する金属或いは無機酸化物等で
設けられた反射性薄膜層は、サーマルヘッドから転写媒
体の接着層に伝わる熱の熱拡散が大きいために転写部と
非転写部の境界が明確に分離出来にくく、高解像度のO
VD画像を作製することができなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、一枚一枚異
なるホログラムまたは回折格子のごときOVD画像を具
備する媒体、これに用いる高解像度のOVD画像を作製
することが可能な転写シートおよびこれらの媒体を作製
するシステムを提供する。更に、シールやカードに画像
を印字するシステムに関して、従来のカラー画像を印字
したものよりも偽造が困難であることに加えて、装飾性
の高いOVD画像が印字された媒体を提供することを課
題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1の発明は、イラスト画像を読み込む
装置と、この読み込んだ画像をOVD画像に変換する手
段と、OVD画像を構成する要素OVD画像群を具備す
るOVD転写シートから要素OVD画像群を熱的手段に
より印字・転写する装置とを有することを特徴とするO
VD画像付き媒体作製システムである。
【0012】また請求項2の発明は、OVD転写シート
の要素OVD画像群から選択して、要素OVD画像を複
数種類のパターンで印字・転写し、任意のOVD画像を
設けたことを特徴としたOVD画像付き媒体である。
【0013】また請求項3の発明は、基材の片面に、少
なくともレリーフ形成層、反射性薄膜層、接着層がこの
順で形成されており、該基材のもう一方の面に少なくと
もバックコート層が形成してあり、サーマルヘッドによ
り該レリーフ形成層を選択的に転写することが可能であ
ることを特徴とするOVD転写シートである。レリーフ
形成層を転写させる場合、剥離層を設け剥離層の上側
である基材との間で剥離させる。剥離層を設け剥離層
の下側であるレリーフ形成層の間で剥離させる。剥離
層と基材との間に、離型層を更に1層設けて剥離層と離
型層との間で剥離させる。剥離層を設けなく、基材と
レリーフ形成層との間で剥離させる4通りの層構成が、
OVD転写シートの使用材料によって適宜選択される。
但し、上記の、の構成で剥離層の上側或いは下側で
剥離するような層構成にすることが一般的であり、実用
性が高いOVD転写シートが得られる。
【0014】また請求項4の発明は、基材の厚さが18
μm以下であることを特徴とする請求項3に記載のOV
D転写シートである。
【0015】また請求項5の発明は、転写シートの総厚
が20μm以下であることを特徴とする請求項3に記載
のOVD転写シートである。
【0016】また請求項6の発明は、OVD転写シート
をサーマルヘッドにて転写した後の剥離強度が、25m
m幅、引っ張り速度300mm/minにおける180
°剥離試験機にて2gf/25mm〜30gf/25m
mであることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項
に記載のOVD転写シートである。
【0017】更に請求項7の発明は、OVD転写シート
が有するレリーフ形成層に形成されたOVDレリーフパ
ターンが、複数のOVDパターンを特定の順番に配列
し、且つ前記パターンが繰り返されていることを特徴と
する請求項3〜6のいずれか1項に記載のOVD転写シ
ートである。
【0018】更に請求項8の発明は、OVD転写シート
において、OVDレリーフパターンと反射性薄膜層が存
在しない部位を有し、且つ前記部位が透明保護転写シー
トとして機能することを特徴とする請求項3〜5のいず
れか1項に記載のOVD転写シートである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0020】[OVD転写シート]まず第1に、OVD
転写シートについて説明する。図2は、本発明に係るO
VD転写シート(20)の構成例を示す断面図である。
【0021】支持体としての基材(21)上に剥離層
(22)が形成され、剥離層(22)の上にはOVD層
(23)が形成されている。
【0022】また、支持体としての基材(21)上の裏
面[剥離層(22)が形成された面と反対側の面]に、
バックコート層(25)が形成されている。
【0023】OVD層(23)は、剥離層(22)とは
反対側の面にOVDレリーフパターンを有するレリーフ
形成層(231)と、前記OVDレリーフパターンの表
面上に反射性薄膜層(232)が蒸着またはスパッタリ
ング等により形成された構成となっている。
【0024】前記OVDレリーフパターンは、微細な凹
凸パターンからなるOVDレリーフパターンを有するニ
ッケル製の金型を、レリーフ形成層(231)上に加熱
押圧するなどの周知の方法により形成可能である。
【0025】反射性薄膜層(232)上には接着層(2
4)が形成されている。
【0026】基材(21)は、支持体となるフィルム
で、一般的に透明なポリエチレンテレフタレートフィル
ムが用いられる。他にポリ塩化ビニル、ポリエステル、
ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチ
レン等の合成樹脂、天然樹脂、紙、合成紙などから単独
で選択されたもの、または上記より選択されて組み合わ
された複合体などが使用可能である。基材(21)の厚
みはどの様なものを用いても構わないが、OVDの加工
適性を重視すると厚みの厚いものが良く、印字感度を重
視すると厚みの薄いものが良い。サーマルヘッドによる
OVD転写システムにおいて、高解像度のOVD画像を
作成するためには、18μm以下の厚みである必要があ
る。更に、加工適性と解像度のバランスを考慮すると9
〜12μmであることが好ましい。
【0027】剥離層(22)は、レリーフ形成層(23
1)をより効果的に被転写体(図示せず)に転写するた
めに設けられたものであり、且つ表面の保護効果をもつ
ものであり、熱可塑性アクリル樹脂、塩化ゴム系樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、セルロース系樹
脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂ある
いはこれらにオイルシリコン、脂肪酸アミド、ステアリ
ン酸亜鉛、その他無機物などを添加したものが使用可能
となっている。
【0028】レリーフ形成層(231)はエンボス成形
性が良好で、プレスムラが生じ難く、明るい再生像が得
られ、剥離層(22)及び反射性薄膜層(232)との
接着性が良好である樹脂であって、ポリカーボネート樹
脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの熱可
塑性樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、エ
ポキシ樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエス
テル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレ
ート、ポリオール(メタ)アクリレート、メラミン(メ
タ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレートな
どの熱硬化性樹脂あるいはこれらの混合物、さらにはラ
ジカル重合性不飽和基を有する熱成型性材料などが使用
可能であり、また、上記以外のものでも、回折構造を形
成可能な安定性を有する材料であれば使用可能であ
る。。
【0029】また、OVDレリーフパターンは、このよ
うな組成のレリーフ形成層(231)に対し、100〜
200℃に加熱したOVDレリーフパターンを有する金
型を、圧力をかけて押し付けることにより成形を行い形
成されている。
【0030】反射性薄膜層(232)は、光線を反射す
る層であって、Al、Au、Ag、Cuなどの金属反射
性を有する物質が使用可能である。反射性薄膜層(23
2)を形成する方法としては、真空蒸着法、スパッタリ
ング法、イオンプレーティング法等の成膜手段が適用可
能であり、膜厚としては10〜1100nmの範囲にあ
ることが好ましい。
【0031】また、反射性薄膜層(232)としては、
反射性と透過性を合わせ持つ高屈折率透明材料を使用す
ることも可能である。すなわち、レリーフ形成層231
(屈折率n=1.3〜1.5)よりも屈折率が高く、透
明性を持つ材料、例えば次表1に示す無機材料が使用可
能となっている。
【0032】
【表1】
【0033】接着層(24)は、反射性薄膜層(23
2)を変質させたり冒すものでなければ通常用いられる
ものでよく、塩酢ビ系接着剤、アクリル系接着剤、ポリ
エステル系接着剤などが使用可能であるが、これらに限
定されるものではない。
【0034】支持体としての基材(21)上の裏面[剥
離層(22)が形成された面と反対側の面]に形成され
たバックコート層(25)は、サーマルヘッドで転写す
る際のスティッキングを防ぎ、転写シートがサーマルヘ
ッドに貼り付くのを防止するための層であって、転写シ
ートがサーマルヘッドに貼り付くのを防止する構成であ
れば、通常用いられるものでよく、バインダーとしては
例えば熱可塑性アクリル樹脂、セルロース系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、あるいはアクリルポリオール、ポリエ
ステルポリオールの熱硬化性樹脂、更にシリコーン系の
EB硬化性樹脂などが使用可能である。これらにスリッ
プ剤としての、各種界面活性剤、ポリエチレンWAX、
シリコンWAXなどの滑剤、タルクなどの充填剤を必要
に応じて添加したものが使用可能である。
【0035】上記構成のOVD転写シート(10)を用
い、サーマルヘッドで被転写体にOVD画像を転写、貼
着する。
【0036】ここで、高解像度のOVD画像を形成する
には、OVD転写シートの総厚を20μm以下に抑え、
更にOVD転写シートをサーマルヘッドにて転写後の剥
離強度が、25mm幅サンプル、引っ張り速度300m
mにおける180度の条件下で、2gf/25mm〜3
0gf/25mmの範囲にする必要が有る。2gf/2
5mmより小さいと転写部以外のOVD転写シートにも
剥離が生じバリを発生させ、30gf/25mmを越え
ると剥離が重過ぎる為、接着不良やカケ等の転写不良を
生じる。更に、加工適性と解像度のバランスを考慮する
と、総厚が11.2〜15.4μm、剥離強度が5gf
/25mm〜20gf/25mmであることが好まし
い。
【0037】図1は、本発明に係るOVD転写シート
(10)の構成例を示す平面図である。OVD転写シー
ト(10)は、複数の要素OVD画像(11)を有する
構成となっており、要素OVD画像(11)としては、
回折方向や空間周波数を異ならせた複数の単純な回折格
子、回折格子画像、レインボーホログラム画像、3Dホ
ログラム画像、あるいはこれらの組合せなど、あらゆる
OVD画像を用いることができる。
【0038】また、要素OVD画像(11)の種類は多
ければ多いほど、これにより構成されるOVD画像の色
数(パターン)が増え、装飾効果の高いOVD画像を得
ることができるが、印字に要する時間などを考慮する
と、現実的には3〜12色(パターン)が適当である。
【0039】なお、OVD転写シート(10)の送り機
構を制御するために、レジスターマーク(12)を回折
格子やホログラム、印刷、エッチングパターンなどで形
成する必要がある。
【0040】また、請求項8の透明保護OVD転写シー
ト(30)の構成断面図を図3に示す。OVD画像付き
媒体作製システムと従来のYMCKカラーリボン等の公
知の印字システムと併用する場合、従来のカラー画像に
耐性を持たせる為に、透明保護シートをカラー画像を覆
う様に転写して設ける必要があり、以下透明保護シート
を兼ねるOVD転写シート(30)について説明する。
【0041】[透明保護OVD転写シート]OVD転写
部(301)は前述のOVD転写シート(20)を作成
する方法で作成するが、透明保護転写部(302)は、
まずOVD転写部(301)のOVDレリーフパターン
(3311)の代わりに鏡面無地パターン(3212)
[OVDレリーフパターン(3311)が無い部分]を
設けることで、OVDによる色の変化を消失させ、更に
OVD転写シート(30)の反射性薄膜層(332)を
パスター加工などによる公知の方法で除去することによ
り作成する。また、パスター加工の方式によっては、パ
スター層(36)が反射性薄膜層(332)とレリーフ
形成層(331)の間に形成される場合もある。
【0042】次に、本発明に係るOVD画像付き媒体作
製システムの構成例を示す模式図を図4に示す。
【0043】[OVD画像付き媒体作製システム]媒体
作製システムは、画像入力装置(41)、画像データ変
換装置(42)、OVD画像出力装置(43)からな
る。画像入力装置(41)は、カラーのイラスト画像や
線画のイラスト画像などのOVD画像の基となる原稿
を、画像データとして読み取る装置である。画像データ
変換装置(42)は、読み取った画像データを要素OV
D画像群で構成されるOVD画像データに変換するため
の装置である。OVD画像出力装置(43)は、OVD
画像データに応じて適当な要素OVD画像を複数印字
し、OVD画像を形成するための装置である。
【0044】更に具体的には、画像入力装置(41)
は、通常用いられるスキャナー、ビデオカメラ、デジタ
ルカメラなどの画像入力装置を用いることができる。ま
た画像データ変換装置(42)は、一例としてコンピュ
ータ及び画像ソフトから構成されており、機能としては
画像を構成する部品の任意選択機能(近似色画像の選択
機能)、選択した部品の画像ファイルを作成する分色フ
ァイル作成機能、分色ファイルを印字可能なデータに変
換するデータ変換機能などが必要となる。画像データ変
換装置(42)は、読み取った画像データを要素OVD
画像群で構成されるOVD画像データに変換する機能が
あればよく、これらの機能を持つICチップを作製すれ
ば、これが画像データ変換装置となる。OVD画像出力
装置(43)は、サーマルヘッド、レーザー描画ヘッド
などの通常のサーマル印字ヘッドを用いることができ
る。
【0045】なお、媒体としてはカード、シール、商品
券、ポスター、パンフレット、葉書、切手、パスポー
ト、各種証明書類など、あらゆる媒体が使用可能であ
り、更に、本発明は従来のYMCKカラーリボンによる
公知の印字システムと併用することができ、例えば従来
のカラーリボンによるカラー画像印字システムと組み合
わせたり、ワードプロセッサーの如き文字などを印字す
るシステムと組み合わせることが可能である。
【0046】
【実施例】[実施例1]以下に、OVD転写シートを用
いて、カードを媒体としたOVD画像付き媒体およびO
VD画像付き媒体の作製方法について詳細に説明する。
【0047】まず、本実施例1で使用するOVD転写シ
ートの作製方法について、図1、図2、図5を用いて説
明する。図1は、本発明に係るOVD転写シートの構成
例を示す平面図である。図2は、本発明に係るOVD転
写シートの構成例を示す断面図である。図5は、本発明
に係る要素OVD画像群金型を示す模式図である。
【0048】最初に、厚み12μmの透明ポリエチレン
テレフタレート(PET)フィルムから成る基材(2
1)に剥離層塗料をグラビア法を用いて、乾燥温度11
0℃、塗布厚0.8μmで塗布し、剥離層(22)を形
成した。この上層にレリーフ形成層塗料をグラビア法を
用いて、乾燥温度110℃、塗布厚0.5μmで塗布
し、レリーフ形成用原反(図示せず)を得た。
【0049】次いで、要素OVD画像Rパターン(51
1)、要素OVD画像Yパターン(512)、要素OV
D画像Gパターン(513)、要素OVD画像Bパター
ン(514)およびレジスターマーク(52)のOVD
レリーフパターンを有するニッケル製の要素OVD画像
群金型(50)を165℃に加熱し、公知のロールエン
ボス法により、レリーフ形成層(231)上に押圧する
ことで、レリーフ形成層上にOVDレリーフパターンを
形成した。
【0050】本実施例1では、EB描画による回折格子
を要素OVD画像(11)に用いた。すなわち、要素O
VD画像Rパターン(511)は、右下がり−21度の
格子方向で、45度の角度から照明された場合に観察色
が赤色(波長620nm)になる空間周波数1140l
ine/mmの回折格子を、要素OVD画像Yパターン
(512)は、右下がり−7度の格子方向で、45度の
角度から照明された場合に観察色が黄色(波長570n
m)になる空間周波数1240line/mmの回折格
子を、要素OVD画像Gパターン(513)は、右上が
り+7度の格子方向で、45度の角度から照明された場
合に観察色が緑色(波長510nm)になる空間周波数
1390line/mmの回折格子を、要素OVD画像
Bパターン(514)は、右上がり+21度の格子方向
で、45度の角度から照明された場合に観察色が青色
(波長460nm)になる空間周波数1540line
/mmの回折格子をそれぞれ用いた。
【0051】次いで、上記方法でOVDレリーフパター
ンを形成したレリーフ形成層(231)上に、真空蒸着
法を用いて膜厚0.05μmのAl層を形成して反射性
薄膜層(232)を設けた。この上層に接着層塗料をグ
ラビア法を用いて、乾燥温度110℃、塗布厚0.5μ
mで塗布し、接着層(24)を設けた。最後に、支持体
としての基材(21)上の裏面[剥離層(22)が形成
された面と反対側の面]に、バックコート層塗料をグラ
ビア法を用いて、乾燥温度110℃、塗布厚0.7μm
で塗布し、バックコート層(25)を設けてOVD転写
シート(10)を得た。
【0052】以下に、OVD転写シート製造に使用した
塗料について示す。 (剥離層塗料) アクリル樹脂 …30部 ポリエステル樹脂 … 5部 トルエン …40部 メチルエチルケトン …40部 メチルイソブチルケトン …20部 (レリーフ形成層塗料) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …25部 ウレタン樹脂 …10部 メチルエチルケトン …70部 トルエン …30部 (接着層塗料) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …30部 ポリエステル樹脂 …20部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部 (バックコート層塗料) ビニル系樹脂 …50部 イソシアネート硬化剤 … 5部 シリコーンWAX … 1部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部
【0053】次に、本実施例1のOVD画像付きカード
の作製システムおよび作製方法について、図1、図4、
図6、図7、図8、図9を用いて説明する。図1は、本
発明に係る転写シートの構成例を示す平面図である。図
4は、本発明に係る媒体作製システムの構成例を示す模
式図である。図6は、本発明に係るカラーイラスト原稿
を示す模式図である。図7は、本発明に係る画像データ
の変換状態を示す模式図である。図8は、本発明に係る
OVD画像を示す模式図である。図9は、本発明に係る
OVD画像出力装置を示す模式図である。本実施例1で
は、カラーのイラスト画像を元にOVD画像付きカード
を作製するシステムを例に説明する。
【0054】最初に、カラーイラスト原稿(61)を用
意する。カラーイラスト原稿(61)は家のイラストで
あり、赤色の屋根部分であるイラストRパーツ(62
1)、黄色の家壁部分であるイラストYパーツ(62
2)、緑色の背景部分であるイラストGパーツ(62
3)、青色の窓部分であるイラストBパーツ(624)
とから構成されている。
【0055】次いで、カラーイラスト原稿(61)を画
像入力装置(41)により、カラー画像データ(71)
として読み込む。画像入力装置(41)は、一般的なス
キャナーであるオートドキュメントフィーダGT−95
00[セイコーエプソン(株)製]を使用し、画像入力
ソフトとしては、EPSON Scan II 32[セイ
コーエプソン(株)製]を使用した。
【0056】次いで、読み込んだカラー画像データ(7
1)を画像データ変換装置(42)により、OVD画像
データ(73)に変換する。画像データ変換装置(4
2)は、一般的な画像編集ソフトであるAdobePh
otoshop(アビドシステムズ社製)を使用した。
【0057】OVD画像データ(73)への変換は、類
似色のピクセル選択、分色画像データの作成、カラーデ
ータの2値化により行った。すなわち、まずカラー画像
データ(71)として読み込んだカラーイラスト原稿
(61)において、類似色のピクセル選択機能を用いて
イラストRパーツ(621)の範囲を選択する。次い
で、選択範囲外のピクセルの色を消し、この状態にて、
読み込んだカラー画像データ(71)と同サイズでR分
色画像データ(721)のカラーファイルを作成する。
最後に、作成したカラーファイルを2値化することによ
り、OVD画像Rデータ(731)を得た。同様な方法
で、OVD画像Yデータ(732)、OVD画像Gデー
タ(733)、OVD画像Bデータ(734)を得た。
【0058】最後に、作成したOVD画像データ(7
3)を使用し、OVD画像出力装置(43)により、カ
ードにOVD転写シート(10)の印字・転写を行うこ
とで、OVD画像(81)付きのカードを得た。OVD
画像出力装置(43)は、一般的なサーマルヘッドであ
るKBE−57−12MGL2−CO[京セラ(株)
製]が使用されているカードプリンター(80)を使用
した。またOVD転写シート(10)の印字は、印字ヘ
ッド電圧10.0Vの印字条件で行った。
【0059】OVD転写シート(91)の印字は以下の
ように行った。すなわち、まずカードプリンター(9
0)のリボン送り機構(92)よりOVD転写シート
(91)を送り出す。次いで、位置決めセンサー(9
3)でRレジスターマーク(121)を検出し、OVD
転写シート(91)を停止させる。次いで、OVD画像
Rデータ(731)を印字制御機構(94)に送り、印
字制御機構(94)からサーマルヘッド(95)へ印字
の命令を伝えると共に、リボン送り機構(92)および
カード送り機構(96)に送り制御の命令を伝える。次
いで、命令を受けたサーマルヘッド(95)が、OVD
転写シート(91)の要素OVD画像Rパターン(11
1)の先端部分をカード(97)に押し付け、リボン送
り機構(92)とカード送り機構(96)が同期してO
VD転写シート(91)とカード(97)を送ると同時
に、OVD画像Rデータ(731)の印字・転写を行
う。これにより、カラーイラスト原稿(61)における
イラストRパーツ(621)の部分に、要素OVD画像
Rパターン(111)が印字されたR印字OVD画像
(821)がカード(97)上に形成される。OVD画
像Rパターン(111)の印字が終了すると、サーマル
ヘッド(95)が上昇し、カード送り機構(96)がカ
ード(97)を元の位置に戻し、リボン送り機構(9
2)がOVD転写シート(91)を送り出す。以下同様
な方法で、OVD画像Yデータ(732)、OVD画像
Gデータ(733)、OVD画像Bデータ(734)の
印字をカード(97)に重ねて行い、OVD画像(8
1)の印字・転写を行った。
【0060】上記のような方法を用い、カラーイラスト
原稿(61)を任意の柄に変えることで、任意のOVD
画像を具備するカード媒体を作製することができた。ま
た、従来のカラー画像と比較して装飾性の高いOVD画
像が印字されたカード媒体を作製することができた。
【0061】このようして印字されたOVD画像の印字
性能を確認したところ、0.17mm角(約150dp
i)の解像度で印字が可能で、一般的なOVD画像を違
和感なく印字することができた。
【0062】[実施例2]以下、本発明の実施例2につ
いて、実施例1と同様に説明する。実施例2は、透明保
護シートを兼ね備えたOVD転写シート(30)を用い
た場合についてであり、レリーフ形成原反を得るところ
までは、実施例1と同様な方法を用いる。
【0063】以下の工程に関して、図3、図10を用い
て説明する。図3は、本発明に係る透明保護シートを有
するOVD転写シートの構成例を示す断面図である。図
10は、本発明に係る実施例2の要素OVD画像群金型
を示す模式図である。
【0064】まず、要素OVD画像2D/3Dパターン
(1011)、要素OVD画像GIパターン(101
2)、鏡面無地パターン(1013)およびレジスター
マーク(102)のOVDレリーフパターンを有するニ
ッケル製の要素OVD画像群金型(100)を165℃
に加熱し、公知のロールエンボス法により、レリーフ形
成層(331)上に押圧することで、レリーフ形成層
(331)上にOVDレリーフパターンを形成した。特
に、レリーフ形成層(331)に形成された鏡面無地パ
ターン(3312)はOVD画像パターンがないため、
OVDによる色の変化がなく、レリーフ形成原反本来の
透明な領域を得ることができ、このエリアが透明保護シ
ートとして機能する。
【0065】本実施例2では、複数のOVD画像を要素
OVD画像(101)として用いた。すなわち、要素O
VD画像2D/3Dパターン(1011)は、一般的な
2ステップ法により平面多層のフィルムを撮影した2D
/3Dホログラム画像を、要素OVD画像GIパターン
(1012)は、マーブル状に区分けされたパターン
を、鏡面無地パターン(1013)は、OVD画像を設
けない鏡面無地のパターンをそれぞれ用いた。
【0066】次いで、上記方法でOVDレリーフパター
ンを形成したレリーフ形成層(331)上に、真空蒸着
法を用いて膜厚0.05μmのAl層を形成して反射性
薄膜層(332)を設けた。
【0067】次いで、鏡面無地パターン(3312)が
形成されたエリアの反射性薄膜層(332)を公知のパ
スター加工にて除去する。すなわち、アルカリ耐性のあ
るパスター層塗料をグラビア印刷法にて印刷し、鏡面無
地パターン(3312)が形成されたエリア以外にパス
ター層(36)を設け、弱アルカリ水溶液中にこの原反
を浸すことで、鏡面無地パターン(3312)が形成さ
れたエリアの反射性薄膜層(332)を溶解、除去する
【0068】次いで、この上層に接着層塗料をグラビア
法を用いて、乾燥温度110℃、塗布厚0.5μmで塗
布し、接着層(34)を設けた。最後に、支持体として
の基材(31)上の裏面[剥離層(32)が形成された
面と反対側の面]に、バックコート層塗料をグラビア法
を用いて、乾燥温度110℃、塗布厚0.7μmで塗布
し、バックコート層(35)を設けてOVD転写シート
(30)を得た。
【0069】OVD転写シート製造に使用した塗料につ
いては、パスター層塗料以外は実施例1と同様である。
以下に、パスター層塗料について示す。 (パスター層塗料) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …45部 ポリエステル樹脂 … 5部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部
【0070】次に、このOVD転写シート(30)を用
いて媒体に転写する。図11は、本発明の実施例2に係
る白黒線画イラスト原稿を示す模式図である。図12
は、本発明の実施例2に係る画像データの変換状態を示
す模式図である。図13は、本発明の実施例2に係るO
VD画像を示す模式図である。
【0071】最初に、白黒線画イラスト原稿(111
0)を用意する。白黒線画イラスト原稿(1110)は
人のイラストであり、シャツの部分であるイラストSパ
ーツ(1121)、パンツの部分であるイラストPパー
ツ(1122)、背景部分であるイラストHパーツ(1
123)、人の肌が露出した部分であるイラストMパー
ツ(1124)、線画の輪郭部分となるイラストLパー
ツ(1125)とから構成されている。
【0072】次いで、白黒線画イラスト原稿(111
0)を実施例1と同様な方法で画像データとして読み込
み、OVD画像データ(123)に変換する。なお、O
VD画像データ(123)を作成したのは、イラストS
パーツ(1121)に対応するOVD画像2D/3Dデ
ータ(1231)、イラストPパーツ(1122)に対
応するOVD画像GIデータ(1232)、イラストH
パーツ(1123)、イラストMパーツ(1124)、
イラストLパーツ(1125)に対応するOVD画像虹
データ(1233)である。
【0073】OVD画像データ(123)への変換は、
類似色のピクセル選択、分色画像データの作成により行
った。すなわち、まず白黒画像データとして読み込んだ
白黒線画イラスト原稿(1110)において、類似色の
ピクセル選択機能を用いてイラストSパーツ(112
1)の範囲を選択する。次いで、選択範囲外のピクセル
の色を消し、この状態にて、読み込んだ白黒画像データ
と同サイズの2値化ファイルとし、OVD画像2D/3
Dデータ(1231)を得た。同様な方法で、OVD画
像GIデータ(1232)を得た。なお、保護層を印字
(転写)する範囲を表す保護画像データ(1123)
は、イラストHパーツ(1123)、イラストMパーツ
(1124)、イラストLパーツ(1125)を合成し
たエリアであり、同様な方法で2値化ファイルを得た。
【0074】最後に、作成したOVD画像データ(12
3)を使用し、OVD画像出力装置により、カード媒体
にOVD転写シートの印字を行うことで、OVD画像付
きの媒体を得た。なお、OVD画像(1310)を印字
する前に、白黒線画イラスト原稿(1110)に画像ソ
フトを用いて色を付けたイラスト画像を、通常のYMC
カラーリボンにて印字し、このカラー印字画像の上に重
ねてOVD画像(1310)の印字を行った。
【0075】OVD画像出力装置(43)は、実施例1
と同じで、一般的なサーマルヘッドであるKBE−57
−12MGL2−CO[京セラ(株)製]が使用されて
いるカードプリンターを使用した。またOVD転写シー
ト(10)の印字は、印字ヘッド電圧10.0Vの印字
条件で行った。
【0076】上記のような方法を用い、白黒線画イラス
ト原稿(1110)を任意の柄に変えることで、任意の
OVD画像を具備する媒体を作製することができた。ま
た、従来のカラー画像と比較して装飾性の高いOVD画
像が印字されたカード媒体を作製することができた。
【0077】また、印字されたOVD画像の印字性能を
確認したところ、0.17mm角(約150dpi)の
高解像度の印字が可能で、一般的なOVD画像を違和感
無く印字することができた。更に、透明保護シートとし
て機能する鏡面無地パターン(3312)が形成された
エリアを印字した部分は、下地の昇華転写方式による印
字画像を十分に保護することができた。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ラスト画像を読み込む装置と、これをOVD画像に変換
する手段と、OVD画像を構成する要素OVD画像群を
具備する転写シートから要素OVD画像群を熱的手段に
より印字・転写する装置とから成るOVD画像付き媒体
作製システムを用い、要素OVD画像群を具備する転写
シートの要素OVD画像群から選択してOVD画像を複
種類印字・転写して、任意のOVD画像を切手やカード
等の媒体に設けることにより、一枚一枚異なるホログラ
ムまたは回折格子ごときOVD画像を有する媒体を作製
することが可能となる。
【0079】また、シールやカードに画像を印字するシ
ステムに関して、従来のカラー画像ではなく、装飾性、
偽造防止が優れたOVD画像を有する媒体を作製するこ
とが可能となる。
【0080】また、この本発明の転写シートを用いるこ
とで、従来のカラー転写画像と同等な解像度を有する画
像が得られ、違和感が感じられないOVD画像付きの媒
体が作製でき、更に、公知のカラー画像を印字するシス
テムとオンデマンドOVDシステムを併用する場合に関
して、従来の透明保護転写シートとして併用可能なOV
D転写シートを提供することにより、システムの装置構
成を簡単にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るOVD転写シートの構成例を示す
平面図である。
【図2】本発明に係るOVD転写シートの構成例を示す
断面図である。
【図3】本発明に係る透明保護層を兼ね備えたOVD転
写シートの構成例を示す断面図である。
【図4】本発明に係るOVD画像付き媒体作製システム
の構成例を示す模式図である。
【図5】本発明に係る要素OVD画像群金型を示す模式
図である。
【図6】本発明に係るカラーイラスト原稿を示す模式図
である。
【図7】本発明に係る画像データの変換状態を示す模式
図である。
【図8】本発明に係るOVD画像を示す模式図である。
【図9】本発明に係るOVD画像出力装置を示す模式図
である。
【図10】本発明の実施例2に係る要素OVD画像群金
型を示す模式図である。
【図11】本発明の実施例2に係る白黒線画イラスト原
稿を示す模式図である。
【図12】本発明の実施例2に係る画像データの変換状
態を示す模式図である。
【図13】本発明の実施例2に係るOVD画像を示す模
式図である。
【符号の説明】
10…OVD転写シート 11…要素OVD画像 111…要素OVD画像Rパターン 112…要素OVD画像Yパターン 113…要素OVD画像Gパターン 114…要素OVD画像Bパターン 12…レジスターマーク 121…Rパターン用レジスターマーク 122…Yパターン用レジスターマーク 123…Gパターン用レジスターマーク 124…Bパターン用レジスターマーク 20…OVD転写シート 21…基材 22…剥離層 23…OVD層 24…接着層 25…バックコート層 30…透明保護転写シート 301…OVD転写部 302…透明保護転写部 31…基材 32…剥離層 33…OVD層 331…レリーフ形成層 3311…OVDレリーフパターン 3312…鏡面無地パターン 332…反射性薄膜層 34…接着層 35…バックコート層 36…パスター層 41…画像入力装置 42…画像データ変換装置 43…OVD画像出力装置 50…要素OVD画像群金型 51…要素OVD画像 511…要素OVD画像Rパターン 512…要素OVD画像Yパターン 513…要素OVD画像Gパターン 514…要素OVD画像Bパターン 52…レジスターマーク 521…Rパターン用レジスターマーク 522…Yパターン用レジスターマーク 523…Gパターン用レジスターマーク 524…Bパターン用レジスターマーク 61…カラーイラスト原稿 62…パーツ 621…イラストRパーツ 622…イラストYパーツ 623…イラストGパーツ 624…イラストBパーツ 71…カラー画像データ 721…R分色画像データ 73…OVD画像データ 731…OVD画像データRデータ 732…OVD画像データYデータ 733…OVD画像データGデータ 734…OVD画像データBデータ 81…OVD画像 821…R印字OVD画像 90…カードプリンター 91…転写シート(リボン) 92…リボン送り機構 93…位置決めセンサー 94…印字制御機構 95…サーマルヘッド 96…カード送り機構 97…カード 100…要素OVD画像群金型 101…要素OVD画像 1011…要素OVD画像2D/3Dパターン 1012…要素OVD画像GIパターン 1013…鏡面無地パターン 1110…白黒線画イラスト画像 112…パーツ 1121…イラストSパーツ 1122…イラストPパーツ 1123…イラストHパーツ 1124…イラストMパーツ 1125…イラストLパーツ 123…画像データ 1231…OVD画像2D/3Dデータ 1232…OVD画像GIデータ 1233…保護画像データ 1310…OVD転写画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 典之 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イラスト画像を読み込む装置と、この読み
    込んだイラスト画像をOVD画像に変換する手段と、O
    VD画像を構成する要素OVD画像群を具備するOVD
    転写シートから要素OVD画像群を熱的手段により印字
    ・転写する装置と,を有することを特徴とするOVD画
    像付き媒体作製システム。
  2. 【請求項2】OVD転写シートの要素OVD画像群から
    選択して、要素OVD画像を複数種類のパターンで印字
    ・転写し、任意のOVD画像を設けたことを特徴とした
    OVD画像付き媒体。
  3. 【請求項3】基材の片面に、少なくともレリーフ形成
    層、反射性薄膜層、接着層がこの順で形成されており、
    該基材のもう一方の面に少なくともバックコート層が形
    成してあり、サーマルヘッドにより該レリーフ形成層を
    選択的に転写することが可能であることを特徴とするO
    VD転写シート。
  4. 【請求項4】基材の厚さが18μm以下であることを特
    徴とする請求項3に記載のOVD転写シート。
  5. 【請求項5】転写シートの総厚が20μm以下であるこ
    とを特徴とする請求項3に記載のOVD転写シート。
  6. 【請求項6】OVD転写シートをサーマルヘッドにて転
    写した後の剥離強度が、25mm幅、引っ張り速度30
    0mm/minにおける180°剥離試験機にて2gf
    /25mm〜30gf/25mmであることを特徴とす
    る請求項3〜5のいずれか1項に記載のOVD転写シー
    ト。
  7. 【請求項7】OVD転写シートが有するレリーフ形成層
    に形成されたOVDレリーフパターンが、複数のOVD
    パターンを特定の順番に配列し、且つ前記パターンが繰
    り返されていることを特徴とする請求項3〜6のいずれ
    か1項に記載のOVD転写シート。
  8. 【請求項8】OVD転写シートにおいて、OVDレリー
    フパターンと反射性薄膜層が存在しない部位を有し、且
    つ前記部位が透明保護転写シートとして機能することを
    特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のOVD
    転写シート。
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