JPH1048880A - 現像剤の製造方法 - Google Patents

現像剤の製造方法

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JPH1048880A
JPH1048880A JP20222496A JP20222496A JPH1048880A JP H1048880 A JPH1048880 A JP H1048880A JP 20222496 A JP20222496 A JP 20222496A JP 20222496 A JP20222496 A JP 20222496A JP H1048880 A JPH1048880 A JP H1048880A
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JP
Japan
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mixing
fine powder
mixing step
developer
colorant
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Application number
JP20222496A
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Inventor
Yasuo Goto
康夫 後藤
Takumi Hatano
巧 波多野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着色剤や染料等の分散性が向上し、環境変化
に対して安定した帯電特性の現像剤を製造する方法を提
供すること。 【解決手段】 着色剤および無機微粉体を混合する第1
の混合工程と、染料および無機微粉体を混合する第2の
混合工程と、バインダー樹脂、ワックス類、第1の混合
工程で得た混合物、および第2の混合工程で得た混合物
を混合する第3の混合工程と、第3の混合工程で得た混
合物を混練する工程とを具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録のような画像形成方法における静電荷潜像を顕像化す
るための現像剤の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法においては、一般に、光導電
性物質からなる感光体上に、種々の方法により電気的潜
像を形成し、次いで該潜像をトナーを用いて現像し、必
要に応じて紙の如き被転写材にトナー画像を転写し、更
にトナー画像を被転写材に定着させて、複写物を得る方
法がとられている。
【0003】かかる画像形成に用いられるトナーは、乾
式トナーと湿式トナーとに分類される。湿式トナーは、
溶剤の蒸発、回収、臭い等の種々の問題があることか
ら、近年では乾式トナーが主流を占めるに至っている。
【0004】乾式トナーは粉体であるが、トナーの画像
形成が正確になされるためには、トナー粒子に数多くの
機能を持たせる必要がある。例えば、帯電性、搬送性、
定着性、着色力、保存性等である。従って、トナーは各
種原料の混合物として作製される。
【0005】乾式トナーの製造方法としては、粉砕法、
重合法、カプセル化法等が挙げられる。これらの中で
は、一般には粉砕法が主流を占めている。粉砕法による
トナーの製造方法は、次の通りである。
【0006】まず、被転写材に定着させるための結着樹
脂、トナーとしての色味を出させる各種着色剤、その
他、荷電制御剤、磁性体、離型剤等の原料を前混合し、
その後、ニーダー、エクストルーダー、ロールミルのよ
うな混練装置により、加温しながら、剪断力をかけて溶
融混練する。次いで、混練物を冷却固化した後、粗粉砕
をかけて粗粉砕物原料を作り、その後ジェットミルの如
き粗粉砕装置を用いて、トナーとして適切な粒径にまで
微粉砕を行う。
【0007】次に、必要により各種分級機により分級を
行って、トナーとして十分な性能を発揮しうる粒度分布
に粒子サイズを揃える。更には、必要に応じて流動性向
上剤や滑剤、研磨剤等を乾式混合し、トナーを得る。2
成分現像剤として用いる場合には、各種磁性キャリアと
トナーとを混合して現像剤を調製し、画像形成に供す
る。
【0008】以上のような粉砕法によるトナーの製造工
程においては、各種原料のトナー粒子中の分散状態は、
ほぼ原料の前混合工程と混練工程によって決定させる。
前混合に用いる製造装置としては、ナウターミキサーの
如き遊星攪拌タイプの混合装置や、ヘンシェルミキサー
の如き羽根攪拌タイプの混合装置が通常用いられ、これ
らの装置により、調製された混合物を溶融混練する。混
練機には各種タイプがあるが、特に、量産を前提とした
場合には、連続式で混練の可能なエクストルーダーが通
常用いられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般に、トナー製造に
おける原材料の分散は、必ずしも混練機の分散能力だけ
に負うものではない。多種の原材料を用いるトナーの製
造においては、混練装置自身の分散能力には限界が存在
する。例えば、エクストルーダーでは、混練物が連続的
に流れるがゆえに、おのずと装置内の滞留時間に限界が
あり、滞留時間の短さが、分散を不十分にする要因とな
りうる。
【0010】また、滞留時間を極力長くとったとして
も、装置本体の持っている分散能力の限界がある。これ
を補うのが前混合であり、前混合の善し悪しが原材料の
分散の善し悪しに影響を与えることにもなる。しかしな
がら、前述のような前混合の方法では、原材料をミクロ
的に分散させているわけではないので、前混合および混
練の条件を工夫しても、十分満足すべき原材料の分散は
得られない場合がある。
【0011】原材料の分散性が不十分な場合、摩擦帯電
が不安定になり、環境の変化や、連続使用の繰り返し現
像によって、摩擦帯電特性が悪影響を受けるなどの問題
がある。
【0012】本発明は上記問題を解決するためになされ
たもので、原材料を熱溶融混練する前の混合工程におい
て、着色材及び電荷制御剤の凝集を防ぎ、得られた混練
物中への着色材及び電荷制御剤の分散を良好にし、これ
により所望の画像濃度を得ることを可能とし、かつ摩擦
帯電特性の安定した現像剤を製造する方法を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、熱溶融混練
前の前混合をそれぞれ異なる原材料を用いた3つの段階
に分けることにより、原材料の十分な分散が可能である
ことを見出だした。本発明は、かかる知見に基づくもの
である。
【0014】即ち、本発明(請求項1)は、着色剤およ
び無機微粉体を混合する第1の混合工程と、染料および
無機微粉体を混合する第2の混合工程と、バインダー樹
脂、ワックス類、第1の混合工程で得た混合物、および
第2の混合工程で得た混合物を混合する第3の混合工程
と、第3の混合工程で得た混合物を溶融混練する工程と
を具備することを特徴とする現像剤の製造方法を提供す
る。
【0015】本発明(請求項2)は、上記現像剤の製造
方法(請求項1)において、第1、第2および第3の混
合工程は、高速流動型混合装置を用いて行われることを
特徴とする。
【0016】本発明(請求項3)は、上記現像剤の製造
方法(請求項2)において、第1及び第2の混合工程で
用いる高速流動型混合装置の混合羽根の周速が30〜6
0m/sであり、第3の混合工程で用いる高速流動型混
合装置の混合羽根の周速が30〜50m/sであること
を特徴とする。
【0017】本発明(請求項4)は、上記現像剤の製造
方法(請求項1〜3)において、第1及び第2の混合工
程に用いる前記無機微粉体は、一次粒子径が50nm以
下の疎水性シリカ微粉体であることを特徴とする。
【0018】本発明(請求項5)は、上記現像剤の製造
方法(請求項4)において、第1および第2の混合工程
に用いる疎水シリカの投入量が0.2〜5%であること
を特徴とする。
【0019】本発明(請求項6)は、着色剤および無機
微粉体を混合する第1の混合工程と、染料および無機微
粉体を混合する第2の混合工程と、バインダー樹脂、ワ
ックス類、第1の混合工程で得た混合物、および第2の
混合工程で得た混合物を混合する第3の混合工程と、第
3の混合工程で得た混合物を混練する工程とを含む方法
により製造された現像剤を提供する。
【0020】以下、本発明の現像剤の製造方法につい
て、より詳細に説明する。本発明の方法では、まず第1
の混合工程において着色剤と無機微粉体が、第2の混合
工程において染料と無機微粉体が混合される。
【0021】用いられる着色剤としては、カーボンブラ
ックや有機もしくは無機の顔料や染料などが用いられ
る。特別な制約は無いが、カーボンブラックではアセチ
レンブラック、ファーネスブラック、サーマルブラッ
ク、チャネルブラック、ケッチェンブラックなどを、ま
た、顔染料としては、例えば、ファーストイエローG、
ベンジジンイエロー、インドファストオレンジ、イルガ
ジンレッド、カーミンFB、パーマネントボルドーFR
R、ピグメントオレンジR、リソールレッド2G、レー
キレッドC、ローダミンFB、ローダミンBレーキ、フ
タロシアニンブルー、ピグメントブルー、ブリリアント
グリーンB、フタロシアンニングリーン、キナクリドン
などがあげられる。これらを単独で、あるいは混合して
使用することもできる。
【0022】混合、分散手段としては、高速ディゾル
バ、ロールミル、ボールミルなどによる湿式分散法や、
ロール、加圧ニーダー、インターナルミキサー、スクリ
ュー型押出機などによる溶融混練法などを用いることが
でき、また、混合物を粗粉砕する手段としては、例え
ば、ハンマーミル、カッターミル、ジェットミル、ロー
ラーミル、ボールミルなどが使用可能である。また、粗
粉砕物を微粉砕する手段としては、ジェットミル、高速
回転式粉砕機などを用いることができる。また、微粉砕
物を分級する手段としては、気流式分級機などを用いる
ことができる。
【0023】無機微粉体としては、二酸化珪素、珪酸ア
ルミニウム、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、珪酸亜
鉛、珪酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ア
ルミニウム、酸化ジルコニウム、チタン酸ストロンチウ
ム、チタン酸バリウムを挙げることができる。これらの
中では、一次粒子径が50nm以下の疎水性シリカが好
ましく用いられる。疎水性シリカの投入量は、0.2〜
5重量%であるのが好ましい。
【0024】次に、第3の混合工程において、バインダ
ー樹脂、ワックス類、第1の混合工程で得た混合物、お
よび第2の混合工程で得た混合物が混合される。本発明
の方法に用いるバインダー樹脂としては、従来、現像剤
用のバインダー樹脂として使用されているスチレンおよ
びその置換体の共重合体や、アクリル系樹脂等を用いる
ことができる。
【0025】スチレンおよびその置換体の共重合体とし
ては、例えば、ポリスチレンホモポリマー、水素添加ス
チレン樹脂、スチレン−イソブチレン共重合体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン三元共重合体、アクリロニトリル−スチレ
ン−アクリル酸エステル三元共重合体、スチレン−アク
リロニトリル共重合体、アクリロニトリル−アクリルゴ
ム−スチレン三元共重合体、アクリロニトリル−塩素化
ポリスチレン−スチレン三元共重合体、アクリロニトリ
ル−EVA−スチレン三元共重合体、スチレン−p−ク
ロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合
体、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−マレイン酸
エステル共重合体、スチレン−イソブチレン共重合体、
スチレン−無水マレイン酸共重合体などが例示される。
【0026】また、アクリル系樹脂としては、例えば、
ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリエ
チルメタクリレート、ポリ−n−ブタルメタクリレー
ト、ポリグリシジルメタクリレート、ポリ含フッ素アク
リレート、スチレン−メタクリレート共重合体、スチレ
ン−ブチルメタクリレート共重合体、スチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体などが例示される。
【0027】その他のバインダー樹脂の例として、ポリ
塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、ポリビニルブ
チラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、
テルペン樹脂、脂肪族または脂環族炭化水素樹脂、芳香
族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックス
などを単独で、あるいは混合して使用することもでき
る。
【0028】本発明の方法における第1〜第3の混合工
程において採用される混合手段としては、公知の混合装
置を使用することができる。その例としては、例えば、
ボールミル、V型混合機、フォルバーグ、高速流動型混
合装置などを挙げることができる。これらの中では、特
に、高速流動型混合装置を用いるのが望ましい。高速流
動型混合装置としては、例えば、ヘンシェルミキサ、ス
ーパーミキサ、マイクロスピードミキサなどが挙げられ
る。
【0029】本発明の方法における第1および第2の混
合工程では、ヘンシェルミキサなどの高速流動型混合装
置が好ましい。高速流動型混合装置を用いる場合、攪拌
羽根の周速は30〜60m/sとすることが好ましい。
攪拌羽根の周速が30m/sより小さい場合には、着色
剤と無機微粉体を十分に混合することが困難となる。一
方、攪拌羽根の周速が60m/sより大きい場合には、
材料の凝集が生じてしまう。
【0030】第3のの混合工程においても、ヘンシェル
ミキサなどの高速流動型混合装置を用いることが好まし
い。また、高速流動型混合装置を用いる場合、攪拌羽根
の周速は30〜50m/sとすることが好ましい。
【0031】攪拌羽根の周速が30m/sより小さい場
合、材料を十分に混合することが困難となる。一方、攪
拌羽根の周速が50m/sより大きい場合、機体内に材
料の固着が発生してしまう。
【0032】本発明においては、必要に応じて、耐オフ
セット特性を向上させるためのワックス類や、摩擦帯電
電荷量を制御するための帯電制御剤などを配合したりし
ても良い。帯電制御剤としては、例えば、アルキルサリ
チル酸の金属キレート、塩素化ポリエステル、酸基過剰
のポリエステル、塩素化ポリオレフィン、脂肪酸の金属
塩、脂肪酸石鹸などの負極性制御剤が例示される。
【0033】外部添加剤としては、シリカ微粒子、金属
酸化物微粒子、クリーニング助剤などが用いられる。シ
リカ微粒子としては、二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウ
ム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸亜鉛、
ケイ酸マグネシウムなどがあげられる。金属酸化物微粒
子としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化ジルコニウム、チタン酸ストロンチウム、チタ
ン酸バリウムなどがあげられる。
【0034】クリーニング助剤としては、ポリメチルメ
タクリレート、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフル
オロエチレンなどの樹脂微粉末などがあげられる。これ
ら外部添加剤は、疎水化などの表面処理が施されたもの
であってもよい。
【0035】外部添加剤を混合する手段としては、公知
の混合装置を使用できるが、例えば上述の高速流動形混
合装置を用いるのが望ましい。以上説明したように、本
発明の方法によると、溶融混練前の前混合を3つの段階
に分割し、第1および第2の混合工程において、均一な
分散が必要な着色剤および染料を無機微粉体と混合して
いるとともに、最後の混合工程でバインダー樹脂を混合
しているため、発熱による原材料の融着を防止すること
ができる。その結果、着色剤および染料が均一に分散さ
れた現像剤を得ることが可能である。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を示
し、本発明の効果をより具体的に説明する。 (1)現像剤の製造 本発明に係るトナー粒子は、バインダー樹脂、着色剤等
を用いて、例えば次のようにして製造される。
【0037】まず、少なくともバインダー樹脂、ワック
ス、Cr錯塩アゾ染料のような帯電制御剤を、第3の混
合工程後に所定の現像剤組成となるように計量する。そ
して、以下の第1〜第3の混合工程を実施する。
【0038】第1の混合工程では、着色剤と無機微粉末
をヘンシェルミキサなどを用いて高速で混合、分散す
る。次いで、第2の混合工程では、帯電制御剤と無機微
粉末をヘンシェルミキサなどを用いて高速で混合分散す
る。次に、第3の混合工程では、第1及び第2の混合工
程で得られた混合物とその他の材料をボールミル、V型
混合機、ナウタミキサ、ヘンシェルミキサなどを用いて
混合、分散する。
【0039】その後、加圧ニーダ、ロール、スクリュー
型押出機、バンバリミキサ等を用いて加熱溶融混練りす
る。得られた混合物をハンマーミル、ジェットミル等を
用いて粗粉砕する。次いで、ジェットミル等を用いて微
粉砕し、しかる後、風力分級等により所望の粒度に分級
し、外部添加剤を高速流動型混合機等により混合するこ
とにより、本発明に係るトナー粒子を得る。
【0040】このようにして得られたトナー粒子を混合
してなる現像剤は、公知の現像方法すべてに適用するこ
とができる。例えば、カスケード法、磁気ブラシ法、マ
イクロトーニング法等の二成分現像法、導電性一成分現
像法、絶縁性一成分現像法、ジャンピング現像法などの
磁性体を含有する一成分現像法、粉末雲法、ファーブラ
シ法、トナー保持体上に静電的に保持されることによっ
て現像部へ搬送されて現像される非磁性一成分現像法な
どを挙げることができる。
【0041】ここで、本発明の現像剤を適用し得る複写
機の概略について、図1を参照して説明する。図1にお
いて、像担持体としての感光体ドラム3は、図示矢印a
方向に回転可能に設けられている。感光体ドラム3の周
囲には、回転方向に沿って以下のものが配置されてい
る。
【0042】すなわち、感光体ドラム3を一様に帯電さ
せる帯電チャージャ5が感光体ドラム3に対向して設け
られている。感光体ドラム3上方には、原稿が載置され
る原稿台ガラス7、原稿台ガラス7上に原稿を送り込む
ための自動原稿送り装置(以下ADF8と称する)、及
び帯電した感光体ドラム3に原稿画像に応じた露光を行
って静電潜像を形成する露光部9が設けられている。A
DF8の詳細な構造については後述する。
【0043】露光部9は、光源となる露光ランプ11、
露光ランプ11から照射された光を感光体ドラム3へ導
く反射ミラー13a,13b,13c,13d,13
e,13f、スリットガラス13g及び反射光を結像さ
せるためのレンズユニット14を有している。
【0044】露光部9の下流には、現像剤であるトナー
Tで露光部8により形成された静電潜像を現像する現像
器15が設けられている。現像器15の下流には、被画
像形成媒体としての用紙P上に、現像器15により形成
されたトナー像を転写する転写チャージャ17が設けら
れている。帯電チャージャ5、露光部9、および現像器
15は、現像剤像形成手段を構成する。
【0045】転写チャージャ17に隣接して、転写時に
感光体ドラム3に静電的に付着した用紙Pを剥離するた
めの剥離チャージ19が配置されている。剥離チャージ
ャ19の下流には、転写後に感光体ドラム3上に残留し
たトナーTを除去するためのクリーニング装置21が設
けられている。クリーニング装置21は、クリーニング
ブレード23を有している。このクリーニング装置21
の下流には、感光体ドラム3の電荷を除去する除電器2
5が設けられている。
【0046】図1中、感光体ドラム3の右側には、用紙
Pを収容する給紙カセット27が画像形成装置1の本体
に取出し可能に設けられている。また、画像形成装置1
の本体には、給紙カセット27中の用紙Pを取り出すピ
ックアップローラ29が取り付けられている。さらに、
ピックアップローラ29に近接して用紙Pを1枚ずつ分
離して給紙する給紙ローラ対31が設けられている。
【0047】用紙Pの搬送方向に沿って転写チャージャ
17の上流には、搬送される用紙Pを所定のタイミング
で感光体ドラム3に向けて送り出すアライニングローラ
対32が設けられている。アライニングローラ対32
は、用紙Pを挟持搬送して、感光体ドラム3と転写チャ
ージャ17との間の用紙Pを供給する。
【0048】用紙Pの搬送方向に沿って転写チャージャ
17の下流には、上述した剥離チャージャ19、用紙P
を担持して後述する定着器35へ搬送する搬送ベルト3
3、及び用紙P上にトナー像を定着する定着手段として
の定着器35等が設けられている。搬送ベルト33は、
絶縁製材料から形成されており、転写チャージャ17か
ら電荷が付与されて帯電した用紙Pを静電吸着し、後述
する定着器35へ向けて搬送する。
【0049】定着器35は、加熱ローラ37及び加圧ロ
ーラ39から構成される一対のローラ対を有している。
加熱ローラ37及び加圧ローラ39が図示矢印c方向及
びd方向に、各各回転することにより、トナー像は用紙
P上に溶融定着される。
【0050】用紙Pの搬送方向に沿って定着器35の下
流には、定着済用紙Pを画像形成装置1外へ排出するた
めの排紙ローラ対43及び排出された用紙Pを受け入れ
る排紙トレイ45が設けられている。
【0051】一方、ADF8は、原稿が載置される原稿
載置台47及び原稿載置台47上に載置された原稿を取
り出すためのピックアップローラ49を有している。原
稿は原稿載置台47上に原稿面を上にして載置される。
ピックアップローラ49に近接して、原稿を原稿台ガラ
ス7へ向けて1枚ずつ分離して給紙するための分離ベル
ト51、及び給紙ローラ53が互いに対向して設けられ
ている。また、分離ベルト51及び給紙ローラ53と原
稿台ガラス7との間には、原稿を整位して原稿台ガラス
7上へ送り出すためのアライニングローラ55が設けら
れている。
【0052】原稿台ガラス7と対向して、原稿台ガラス
7上で原稿を搬送するための原稿搬送ベルト57が設け
られている。原稿搬送方向に沿って原稿搬送ベルト57
の下流には原稿を表裏反転させる反転ローラ59及び原
稿をADF外へ排出するための排出ローラ61が設けら
れている。
【0053】次に、以上のように構成された画像形成装
置1における画像形成プロセスについて述べる。図示し
ない操作パネル等を介して画像形成開始が指示される
と、感光体ドラム3は、図示矢印a方向に回転を始め
る。帯電チャージャ5は、回転する感光体ドラム3の表
面を一様に帯電する。
【0054】ADF8は、原稿を原稿台ガラス7上へ1
枚ずつ送り出す。露光ランプ11が原稿台ガラス7上に
載置された原稿に光を照射して移動することにより、露
光部9は、帯電した感光体ドラム3上に原稿画像に応じ
た露光を行い、静電潜像を形成する。現像器15は、帯
電したトナーTを静電潜像に付着させ、トナー像を形成
する。用紙Pは、給紙カセット27からピックアップロ
ーラ29および給紙ローラ対31の回転によって1枚づ
つ取出され、アライニングローラ対32により、感光体
ドラム3と転写チャージャ17との間に供給される。
【0055】供給された用紙Pの背面に、転写チャージ
ャ17はトナーTの帯電極性と逆極性の電荷を与え、ト
ナー像を用紙P上に転写する。剥離チャージャ19はA
Cコロナ放電を行って、転写時に感光体ドラム3に付着
した用紙Pを感光体ドラム3から剥離する。剥離された
用紙Pを搬送ベルト33は定着器35に向けて搬送す
る。
【0056】定着器35は、加熱された用紙P上のトナ
ー像を加熱溶解して、トナー像を用紙Pに定着する。そ
の後、用紙Pは、排紙ローラ対43の回転により排紙ト
レイ45上に排出される。
【0057】一方、感光体ドラム3は、クリーニング装
置21により転写後に残留したトナーTを除去された
後、除電器25により除電される。除電器25による除
電により感光体ドラム3は画像形成プロセスの1サイク
ルを完了し、次の画像形成時に再び帯電チャージャ5に
より帯電される。一方、原稿は原稿搬送ベルト57によ
り搬送されてADF8外へ排出される。
【0058】(2)分散性評価 第1〜第3の混合工程により混合した後、加熱溶融混練
して得た混練物を薄片試料として調製し、透過型走査電
子顕微鏡(LEM−2000、トプコン社製)を用いて
観察することにより比較した。
【0059】(3)帯電量環境依存性評価 平均粒径150μmのフェライトコアにシリコン樹脂を
被覆したキャリア100重量部に対して、上記トナーを
6重量部混合して、現像剤を調製した。
【0060】この現像剤をL/L(10℃、20%)お
よびH/H(30℃、85%)の雰囲気に放置し、2つ
の帯電量の差をとって、環境依存性の評価を行った。帯
電量は、ブローオフ粉体帯電量測定装置TB−200型
(東芝ケミカル社製)により測定した。
【0061】試料として用いたトナーの組成は、次の通
りである。 樹脂 92重量部 カーボンブラック 5重量部 Cr錯アゾ染料 1重量部 ワックス 2重量部 第1と第2の混合工程における組成を下記の通りにし
た。
【0062】 第1の混合工程 カーボンブラック 100重量部 疎水性シリカ微粉末 1重量部 第2の混合工程 Cr錯アゾ染料 100重量部 疎水性シリカ微粉末 1重量部 第3の混合工程では、第1及び第2の混合工程で得た混
合物と、残りの材料である樹脂およびワックスを加え、
混合した。
【0063】第3の混合工程で得られた混合物を加熱溶
融混練し、冷却後粉砕し、分級して体積平均粒径10μ
mのトナー粒子を得た。次いで、得られたトナー粒子1
00重量部に対して、疎水性シリカ0.5重量部を混合
し、トナーを得た。
【0064】下記表1に示すように、第1および第2の
混合工程で用いた疎水性シリカ微粉末の量を変化させ、
かつ第1〜第3の混合工程で用いたヘンシェルミキサの
周速を変化させて、11種類のトナーを製造した。これ
らについて、原材料分散性と帯電量環境依存性を評価し
たところ、下記表1に示す結果を得た。
【0065】
【表1】
【0066】上記表1に示すように、1段目および2段
目の混合工程にシリカを投入した実施例1〜9に係る方
法によると、原材料の分散性および帯電量環境依存性は
ともにほぼ満足し得る結果が得られている。これに対
し、1段目の混合工程にシリカを投入していない比較例
1、および2段目の混合工程にシリカを投入していない
比較例2では、原材料の分散性および帯電量環境依存性
はともに満足し得る結果が得られていない。
【0067】なお、1段目および2段目のヘンシェルミ
キサの混合羽根の周速を30〜60m/sとし、3段目
のヘンシェルミキサの混合羽根の周速を30〜50m/
sとし、かつシリカの投入量を0.2〜5重量%とした
実施例1〜3に係る方法では、特に優れた結果が得られ
ている。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の現像剤の製造方法を用いると、着色剤や染料等の分散
性が向上し、環境変化に対して安定した帯電特性の現像
剤を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例および比較例で使用される複写機の断面
図。
【符号の説明】
3…感光体ドラム 5…帯電チャージャ 7…原稿台ガラス 8…ADF 9…露光部 11…露光ランプ 13a,13b,13c,13d,13e,13f…反
射ミラー 14…レンズユニット 15…現像器 17…転写チャージャ 19…剥離チャージ 21…クリーニング装置 23…クリーニングブレード 25…除電器 27…給紙カセット 29…ピックアップローラ 31…給紙ローラ対 32…アライニングローラ対 35…定着器 37…加熱ローラ 39…加圧ローラ 43…排紙ローラ対 45…排紙トレイ 47…原稿載置台 49…ピックアップローラ 57…原稿搬送ベルト 59…反転ローラ 61…排出ローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤および無機微粉体を混合する第1
    の混合工程と、染料および無機微粉体を混合する第2の
    混合工程と、バインダー樹脂、ワックス類、第1の混合
    工程で得た混合物、および第2の混合工程で得た混合物
    を混合する第3の混合工程と、第3の混合工程で得た混
    合物を混練する工程とを具備することを特徴とする現像
    剤の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1、第2および第3の混合工程は、高
    速流動型混合装置を用いて行われることを特徴とする請
    求項1に記載の現像剤の製造方法。
  3. 【請求項3】 第1及び第2の混合工程で用いる高速流
    動型混合装置の混合羽根の周速が30〜60m/sであ
    り、第3の混合工程で用いる高速流動型混合装置の混合
    羽根の周速が30〜50m/sであることを特徴とする
    請求項2に記載の現像剤の製造方法。
  4. 【請求項4】 第1及び第2の混合工程に用いる前記無
    機微粉体は、一次粒子径が50nm以下の疎水性シリカ
    微粉体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    の項に記載の現像剤の製造方法。
  5. 【請求項5】 第1および第2の混合工程に用いる疎水
    シリカの投入量が0.2〜5%であることを特徴とする
    請求項5に記載の現像剤の製造方法。
  6. 【請求項6】 着色剤および無機微粉体を混合する第1
    の混合工程と、染料および無機微粉体を混合する第2の
    混合工程と、バインダー樹脂、ワックス類、第1の混合
    工程で得た混合物、および第2の混合工程で得た混合物
    を混合する第3の混合工程と、第3の混合工程で得た混
    合物を混練する工程とを含む方法により製造された現像
    剤。
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