JPH1048656A - 液晶表示モジュールの製造装置 - Google Patents
液晶表示モジュールの製造装置Info
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- JPH1048656A JPH1048656A JP8207488A JP20748896A JPH1048656A JP H1048656 A JPH1048656 A JP H1048656A JP 8207488 A JP8207488 A JP 8207488A JP 20748896 A JP20748896 A JP 20748896A JP H1048656 A JPH1048656 A JP H1048656A
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- Japan
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- crystal display
- display panel
- temperature
- display module
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱圧着時に液晶表示パネルが破損したり、熱
圧着完了後に反りを発生したりすることなく、信頼性の
高い接続を得ることのできる液晶表示モジュールの製造
装置を提供する。 【解決手段】 異方導電性接着剤2を用いて液晶表示パ
ネル3に液晶駆動用LSI1を熱圧着にて接続する液晶
表示モジュールの製造装置において、熱圧着時に液晶表
示パネル3を設置して液晶駆動用LSI1を搭載する圧
着ステージ5内に、恒温水6を循環させる。これによ
り、液晶表示パネル3の温度上昇を抑えて、熱圧着時の
熱歪みによる液晶表示パネル3の破損を防止するととも
に、圧着完了後の熱歪みによる内部応力を低減させる。
圧着完了後に反りを発生したりすることなく、信頼性の
高い接続を得ることのできる液晶表示モジュールの製造
装置を提供する。 【解決手段】 異方導電性接着剤2を用いて液晶表示パ
ネル3に液晶駆動用LSI1を熱圧着にて接続する液晶
表示モジュールの製造装置において、熱圧着時に液晶表
示パネル3を設置して液晶駆動用LSI1を搭載する圧
着ステージ5内に、恒温水6を循環させる。これによ
り、液晶表示パネル3の温度上昇を抑えて、熱圧着時の
熱歪みによる液晶表示パネル3の破損を防止するととも
に、圧着完了後の熱歪みによる内部応力を低減させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄型,軽量,低消
費電力ディスプレイとして利用されている液晶表示モジ
ュールの製造装置に関するものである。
費電力ディスプレイとして利用されている液晶表示モジ
ュールの製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日液晶表示モジュールは、パソコン,
ワープロなどのOA機器をはじめビデオカメラ,車載テ
レビなどのAV機器に至るまで、各方面で益々その利用
度が高まってきている。
ワープロなどのOA機器をはじめビデオカメラ,車載テ
レビなどのAV機器に至るまで、各方面で益々その利用
度が高まってきている。
【0003】一般に、液晶表示モジュールにおける液晶
駆動用LSIの実装方法として、TAB(Tape Automat
ed Bonding)工法やCOG(Chip On Glass)工法が知ら
れている。TAB工法においては、液晶駆動用LSIが
フィルムキャリアを介して液晶表示パネルに実装される
が、フィルムキャリアと液晶表示パネルの接続は異方導
電性接着剤による熱圧着方式がほとんどである。一方、
COG工法においてはLSIのベアチップを直接液晶表
示パネルに実装するが、生産性向上のため、TAB工法
と同様に異方導電性接着剤による熱圧着方式が主流とし
て採用されている。
駆動用LSIの実装方法として、TAB(Tape Automat
ed Bonding)工法やCOG(Chip On Glass)工法が知ら
れている。TAB工法においては、液晶駆動用LSIが
フィルムキャリアを介して液晶表示パネルに実装される
が、フィルムキャリアと液晶表示パネルの接続は異方導
電性接着剤による熱圧着方式がほとんどである。一方、
COG工法においてはLSIのベアチップを直接液晶表
示パネルに実装するが、生産性向上のため、TAB工法
と同様に異方導電性接着剤による熱圧着方式が主流とし
て採用されている。
【0004】従来、異方導電性接着剤を熱圧着する際の
圧着ステージは、剛性,耐熱強度,平滑性という観点か
ら、石英ガラスや金属板が用いられてきた。異方導電性
接着剤の特性についてはメーカー各社で多様であるが、
液晶表示モジュールにおける接続の品質は、異方導電性
接着剤の特性だけでなくその圧着方法が非常に重要であ
り、接続品質に影響を与える。
圧着ステージは、剛性,耐熱強度,平滑性という観点か
ら、石英ガラスや金属板が用いられてきた。異方導電性
接着剤の特性についてはメーカー各社で多様であるが、
液晶表示モジュールにおける接続の品質は、異方導電性
接着剤の特性だけでなくその圧着方法が非常に重要であ
り、接続品質に影響を与える。
【0005】以下に、異方導電性接着剤を用いて液晶表
示パネルに液晶駆動用LSIを熱圧着にて接続する従来
の工程について図面を参照しながら説明する。図3は、
異方導電性接着剤を用いたCOG工法による液晶表示モ
ジュールの構造を示す部分断面正面図である。液晶表示
パネル3内には液晶13がシール剤14で封入され、表
面には偏光板15が貼り付けられている。液晶駆動用L
SI1は、異方導電性接着剤2によって液晶表示パネル
3に直接接続されている。
示パネルに液晶駆動用LSIを熱圧着にて接続する従来
の工程について図面を参照しながら説明する。図3は、
異方導電性接着剤を用いたCOG工法による液晶表示モ
ジュールの構造を示す部分断面正面図である。液晶表示
パネル3内には液晶13がシール剤14で封入され、表
面には偏光板15が貼り付けられている。液晶駆動用L
SI1は、異方導電性接着剤2によって液晶表示パネル
3に直接接続されている。
【0006】このような液晶表示モジュールの製造装置
として、従来は、図4で示すように、石英ガラスステー
ジ11上に液晶表示パネル3を載せ、圧着ツール4を液
晶駆動用LSI1に圧接させて熱圧着を行っていた。圧
着時の温度変化を図5に示す。図5において、T11は
液晶表示パネル3の圧着部近傍の温度、T12は異方導
電性接着剤2の温度,T13は圧着ツール4の圧着面の
温度,T14は石英ガラスステージ11の圧着部から離
れた端部の温度を示す。
として、従来は、図4で示すように、石英ガラスステー
ジ11上に液晶表示パネル3を載せ、圧着ツール4を液
晶駆動用LSI1に圧接させて熱圧着を行っていた。圧
着時の温度変化を図5に示す。図5において、T11は
液晶表示パネル3の圧着部近傍の温度、T12は異方導
電性接着剤2の温度,T13は圧着ツール4の圧着面の
温度,T14は石英ガラスステージ11の圧着部から離
れた端部の温度を示す。
【0007】図5に示すように、液晶駆動用LSI1に
対する圧着面が約230℃に加熱された圧着ツール4を
液晶駆動用LSI1に圧接させることにより、液晶表示
パネル3の圧着部近傍箇所ではその温度が約25℃から
70℃付近まで上昇し続け、液晶表示パネル3は部分的
に高温状態となって圧着が完了する。液晶表示パネル3
における温度分布は圧着部付近ほど高く、液晶表示パネ
ル3全体の温度分布は不均一であった。
対する圧着面が約230℃に加熱された圧着ツール4を
液晶駆動用LSI1に圧接させることにより、液晶表示
パネル3の圧着部近傍箇所ではその温度が約25℃から
70℃付近まで上昇し続け、液晶表示パネル3は部分的
に高温状態となって圧着が完了する。液晶表示パネル3
における温度分布は圧着部付近ほど高く、液晶表示パネ
ル3全体の温度分布は不均一であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の液晶表示モ
ジュールの製造方法によれば、液晶表示パネル3におい
て、圧着部付近で温度が60℃を越えるため、液晶表示
パネル3が破損する場合があった。つまり、圧着時の熱
により圧着する液晶表示パネル3の温度が上昇して熱的
歪みによる破損を生じていた。また、破損に至らないも
のでも、熱圧着完了後に室温(25℃)に戻った際、液
晶表示パネル3が熱的歪みによる内部応力を含むことと
なって反りを発生する原因ともなっていた。
ジュールの製造方法によれば、液晶表示パネル3におい
て、圧着部付近で温度が60℃を越えるため、液晶表示
パネル3が破損する場合があった。つまり、圧着時の熱
により圧着する液晶表示パネル3の温度が上昇して熱的
歪みによる破損を生じていた。また、破損に至らないも
のでも、熱圧着完了後に室温(25℃)に戻った際、液
晶表示パネル3が熱的歪みによる内部応力を含むことと
なって反りを発生する原因ともなっていた。
【0009】本発明は上記課題を解決するもので、熱圧
着時に液晶表示パネルが破損したり、熱圧着完了後に反
りを発生したりすることなく、信頼性の高い接続を得る
ことのできる液晶表示モジュールの製造装置を提供する
ことを目的とするものである。
着時に液晶表示パネルが破損したり、熱圧着完了後に反
りを発生したりすることなく、信頼性の高い接続を得る
ことのできる液晶表示モジュールの製造装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明では、異方導電性接着剤を用いて液晶表示パネ
ルに液晶駆動用LSIを熱圧着にて接続する液晶表示モ
ジュールの製造装置において、熱圧着時に前記液晶表示
パネルが設置されて前記液晶駆動用LSIを搭載するス
テージ内に、恒温水の循環流路を設けたものである。
に本発明では、異方導電性接着剤を用いて液晶表示パネ
ルに液晶駆動用LSIを熱圧着にて接続する液晶表示モ
ジュールの製造装置において、熱圧着時に前記液晶表示
パネルが設置されて前記液晶駆動用LSIを搭載するス
テージ内に、恒温水の循環流路を設けたものである。
【0011】この発明によれば、熱圧着時に液晶表示パ
ネルが破損したり、熱圧着完了後に反りを発生したりす
ることなく、信頼性の高い接続を得ることができる。
ネルが破損したり、熱圧着完了後に反りを発生したりす
ることなく、信頼性の高い接続を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、異方導電性接着剤を用いて液晶表示パネルに液晶駆
動用LSIを熱圧着にて接続する液晶表示モジュールの
製造装置において、熱圧着時に前記液晶表示パネルが設
置されて前記液晶駆動用LSIを搭載するステージ内
に、恒温水の循環流路を設けたものであり、循環流路に
恒温水を流すことにより、液晶表示パネルを冷却するこ
とができるので、液晶表示パネルの温度上昇を抑えるこ
とができて、熱圧着時に液晶表示パネルが破損したり、
熱圧着完了後に反りを発生したりすることを防止でき
る。
は、異方導電性接着剤を用いて液晶表示パネルに液晶駆
動用LSIを熱圧着にて接続する液晶表示モジュールの
製造装置において、熱圧着時に前記液晶表示パネルが設
置されて前記液晶駆動用LSIを搭載するステージ内
に、恒温水の循環流路を設けたものであり、循環流路に
恒温水を流すことにより、液晶表示パネルを冷却するこ
とができるので、液晶表示パネルの温度上昇を抑えるこ
とができて、熱圧着時に液晶表示パネルが破損したり、
熱圧着完了後に反りを発生したりすることを防止でき
る。
【0013】本発明の請求項2に記載の発明は、恒温水
の温度が10〜50℃に設定されてなるもので、循環流
路に10〜50℃の温度の恒温水を流すことにより、液
晶表示パネルを適した温度に冷却することができ、液晶
表示パネルの温度上昇を抑えて適した温度に保持するこ
とができ、熱圧着時に液晶表示パネルが破損したり、熱
圧着完了後に反りを発生したりすることを一層確実に防
止できる。
の温度が10〜50℃に設定されてなるもので、循環流
路に10〜50℃の温度の恒温水を流すことにより、液
晶表示パネルを適した温度に冷却することができ、液晶
表示パネルの温度上昇を抑えて適した温度に保持するこ
とができ、熱圧着時に液晶表示パネルが破損したり、熱
圧着完了後に反りを発生したりすることを一層確実に防
止できる。
【0014】本発明の請求項3に記載の発明は、異方導
電性接着剤を用いて液晶表示パネルに液晶駆動用LSI
を熱圧着にて接続する液晶表示モジュールの製造装置に
おいて、熱圧着時に前記液晶表示パネルが設置されて前
記液晶駆動用LSIを搭載するステージに、所定の冷却
温度に温度制御される恒温冷却部を設けたものであり、
ステージの恒温冷却部を所定冷却温度に設定することに
より、液晶表示パネルを冷却することができるので、液
晶表示パネルの温度上昇を抑えることができて、熱圧着
時に液晶表示パネルが破損したり、熱圧着完了後に反り
を発生したりすることを防止できる。
電性接着剤を用いて液晶表示パネルに液晶駆動用LSI
を熱圧着にて接続する液晶表示モジュールの製造装置に
おいて、熱圧着時に前記液晶表示パネルが設置されて前
記液晶駆動用LSIを搭載するステージに、所定の冷却
温度に温度制御される恒温冷却部を設けたものであり、
ステージの恒温冷却部を所定冷却温度に設定することに
より、液晶表示パネルを冷却することができるので、液
晶表示パネルの温度上昇を抑えることができて、熱圧着
時に液晶表示パネルが破損したり、熱圧着完了後に反り
を発生したりすることを防止できる。
【0015】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら説明する。なお、従来の液晶表示モジュー
ルの製造装置と同機能のものには同符号を付してその説
明は省略する。
参照しながら説明する。なお、従来の液晶表示モジュー
ルの製造装置と同機能のものには同符号を付してその説
明は省略する。
【0016】図1は本発明の実施の形態にかかる液晶表
示モジュールの製造装置における異方導電性接着剤を用
いたCOG工法による液晶表示モジュールの構造を示す
部分断面正面図である。
示モジュールの製造装置における異方導電性接着剤を用
いたCOG工法による液晶表示モジュールの構造を示す
部分断面正面図である。
【0017】図1に示すように、本発明の液晶表示モジ
ュールの製造装置では恒温水循環式ステージ5上で熱圧
着を行うようになっている。すなわち、圧着ツール4は
従来と同様であるものが用いられているが、恒温水循環
式ステージ5内には恒温水の循環流路7が設けられてお
り、この循環流路7を恒温水6が循環するようになって
いる。
ュールの製造装置では恒温水循環式ステージ5上で熱圧
着を行うようになっている。すなわち、圧着ツール4は
従来と同様であるものが用いられているが、恒温水循環
式ステージ5内には恒温水の循環流路7が設けられてお
り、この循環流路7を恒温水6が循環するようになって
いる。
【0018】なお、この実施の形態においては、恒温水
6の循環流路7を工夫することによって、液晶表示パネ
ル3における熱圧着箇所(液晶駆動用LSI1が異方導
電性接着剤2によって熱圧着される箇所)をより効果的
に冷却できるようになっている。また、図示しないが、
別途に冷却槽が設けられ、この冷却槽の恒温水6が循環
流路5aを循環するようになっている。そして、冷却槽
内の恒温水の温度調整を行うことにより、恒温水循環式
ステージ5の温度を制御して液晶表示パネル3を冷却で
きる構成となっている。
6の循環流路7を工夫することによって、液晶表示パネ
ル3における熱圧着箇所(液晶駆動用LSI1が異方導
電性接着剤2によって熱圧着される箇所)をより効果的
に冷却できるようになっている。また、図示しないが、
別途に冷却槽が設けられ、この冷却槽の恒温水6が循環
流路5aを循環するようになっている。そして、冷却槽
内の恒温水の温度調整を行うことにより、恒温水循環式
ステージ5の温度を制御して液晶表示パネル3を冷却で
きる構成となっている。
【0019】図2は、恒温水循環式ステージ5内に温度
が10℃である恒温水6を循環させた場合の、熱圧着時
の温度変化を示すものである。このとき、異方導電性接
着剤2の圧着設定温度(硬化温度)は190±10℃
で、圧着時間は20±1秒程度である。図2において、
T1は液晶表示パネル3の圧着部近傍の温度、T2は異
方導電性接着剤2の温度,T3は圧着ツール4の圧着面
の温度,T4は恒温水循環式ステージ5の圧着部から離
れた端部の温度を示す。
が10℃である恒温水6を循環させた場合の、熱圧着時
の温度変化を示すものである。このとき、異方導電性接
着剤2の圧着設定温度(硬化温度)は190±10℃
で、圧着時間は20±1秒程度である。図2において、
T1は液晶表示パネル3の圧着部近傍の温度、T2は異
方導電性接着剤2の温度,T3は圧着ツール4の圧着面
の温度,T4は恒温水循環式ステージ5の圧着部から離
れた端部の温度を示す。
【0020】熱圧着時、圧着ツール4が液晶駆動用LS
I1に圧着されて液晶表示パネル3熱圧着部分の温度T
1が上昇し始めると、この液晶表示パネル3は熱圧着部
分は恒温水循環式ステージ5の循環流路7を流れる恒温
水6により熱が奪われて冷却され、その結果、液晶表示
パネル3の温度上昇が抑えられる。例えば、恒温水6の
温度が10℃である場合おいては、図2に示すように、
液晶表示パネル3は常に25℃以下の低温に保たれ、均
一な温度分布となった。
I1に圧着されて液晶表示パネル3熱圧着部分の温度T
1が上昇し始めると、この液晶表示パネル3は熱圧着部
分は恒温水循環式ステージ5の循環流路7を流れる恒温
水6により熱が奪われて冷却され、その結果、液晶表示
パネル3の温度上昇が抑えられる。例えば、恒温水6の
温度が10℃である場合おいては、図2に示すように、
液晶表示パネル3は常に25℃以下の低温に保たれ、均
一な温度分布となった。
【0021】この構成からなる液晶表示モジュールの製
造装置により、恒温水6の温度を変えて、液晶表示モジ
ュールの試作を実施した。このときの恒温水6の温度と
液晶表示パネル3の破損数の関係を(表1)に示した。
造装置により、恒温水6の温度を変えて、液晶表示モジ
ュールの試作を実施した。このときの恒温水6の温度と
液晶表示パネル3の破損数の関係を(表1)に示した。
【0022】
【表1】
【0023】恒温水6の温度が10℃よりも低いとき、
例えば5℃である場合には液晶表示パネル3が破損する
ことがあり、これは恒温水6の温度が低過ぎて液晶表示
パネル3の厚着部表面とその裏面において液晶表示パネ
ル厚み方向に大きな温度差ができ、これにより、液晶表
示パネル3が破損すると推定される。
例えば5℃である場合には液晶表示パネル3が破損する
ことがあり、これは恒温水6の温度が低過ぎて液晶表示
パネル3の厚着部表面とその裏面において液晶表示パネ
ル厚み方向に大きな温度差ができ、これにより、液晶表
示パネル3が破損すると推定される。
【0024】また、恒温水6の温度が50℃よりも高い
とき、例えば60℃である場合には液晶表示パネル3が
破損することがあり、これは恒温水6の温度が高過ぎて
液晶表示パネル3があまり冷却されず、液晶表示パネル
3の厚着部近傍とそれ以外の部分の温度むらにより、液
晶表示パネル3の破損が発生すると推定される。
とき、例えば60℃である場合には液晶表示パネル3が
破損することがあり、これは恒温水6の温度が高過ぎて
液晶表示パネル3があまり冷却されず、液晶表示パネル
3の厚着部近傍とそれ以外の部分の温度むらにより、液
晶表示パネル3の破損が発生すると推定される。
【0025】これらの結果より、恒温水6の温度は10
〜50℃が適当であることがわかった。このように、本
発明の液晶表示モジュールの製造装置によれば、熱的歪
みが軽減できるため液晶表示パネル3の破損がなく、ま
た、圧着完了後の内部応力を極端に低減できるため、液
晶表示パネル3の反りがなく接続における高信頼性を実
現することができた。
〜50℃が適当であることがわかった。このように、本
発明の液晶表示モジュールの製造装置によれば、熱的歪
みが軽減できるため液晶表示パネル3の破損がなく、ま
た、圧着完了後の内部応力を極端に低減できるため、液
晶表示パネル3の反りがなく接続における高信頼性を実
現することができた。
【0026】このような圧着方法は、狭ピッチで且つ接
続有効面積が小さいCOG工法で特に有効である。ま
た、TAB工法においても圧着ステージ内に恒温水を循
環させることにより歪みを抑制でき、液晶表示パネルの
破損のない状態を得ることができた。
続有効面積が小さいCOG工法で特に有効である。ま
た、TAB工法においても圧着ステージ内に恒温水を循
環させることにより歪みを抑制でき、液晶表示パネルの
破損のない状態を得ることができた。
【0027】なお、恒温水を循環させる代わりに、液晶
表示パネルを載せるステージに温度制御可能な恒温冷却
板を設けてもよく、この構成によってもステージの恒温
冷却部を所定冷却温度に設定することにより、液晶表示
パネルを冷却することができるので、上記の液晶表示モ
ジュールの製造装置と同様の作用効果を確認することが
できた。
表示パネルを載せるステージに温度制御可能な恒温冷却
板を設けてもよく、この構成によってもステージの恒温
冷却部を所定冷却温度に設定することにより、液晶表示
パネルを冷却することができるので、上記の液晶表示モ
ジュールの製造装置と同様の作用効果を確認することが
できた。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ステージ
内に恒温水の循環流路を設けて、この循環流路に恒温水
を循環させたり、ステージに所定の冷却温度に温度制御
される恒温冷却部を設けて、恒温冷却部を所定冷却温度
に設定したりすることにより、熱圧着時の熱歪みによる
液晶表示パネルの破損を防止することができ、液晶表示
モジュールの高歩留まり化と、内部応力(熱歪み)低減
による接続信頼性の大幅な向上を実現することができ
る。
内に恒温水の循環流路を設けて、この循環流路に恒温水
を循環させたり、ステージに所定の冷却温度に温度制御
される恒温冷却部を設けて、恒温冷却部を所定冷却温度
に設定したりすることにより、熱圧着時の熱歪みによる
液晶表示パネルの破損を防止することができ、液晶表示
モジュールの高歩留まり化と、内部応力(熱歪み)低減
による接続信頼性の大幅な向上を実現することができ
る。
【図1】本発明の実施の形態にかかる液晶表示モジュー
ルの製造装置を示す部分断面正面図
ルの製造装置を示す部分断面正面図
【図2】同液晶表示モジュールの製造装置における各部
の温度変化を示す図
の温度変化を示す図
【図3】液晶表示モジュールの部分断面正面図
【図4】従来の液晶表示モジュールの製造装置を示す部
分断面正面図
分断面正面図
【図5】従来の液晶表示モジュールの製造装置における
各部の温度変化を示す図
各部の温度変化を示す図
1 液晶駆動用LSI 2 異方導電性接着剤 3 液晶表示パネル 4 圧着ツール 5 恒温水循環式ステージ 6 恒温水 7 循環流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 任 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 異方導電性接着剤を用いて液晶表示パネ
ルに液晶駆動用LSIを熱圧着にて接続する液晶表示モ
ジュールの製造装置において、熱圧着時に前記液晶表示
パネルが設置されて前記液晶駆動用LSIを搭載するス
テージ内に、恒温水の循環流路を設けた液晶表示モジュ
ールの製造装置。 - 【請求項2】 恒温水の温度が10〜50℃に設定され
てなる請求項1記載の液晶表示モジュールの製造装置。 - 【請求項3】 異方導電性接着剤を用いて液晶表示パネ
ルに液晶駆動用LSIを熱圧着にて接続する液晶表示モ
ジュールの製造装置において、熱圧着時に前記液晶表示
パネルが設置されて前記液晶駆動用LSIを搭載するス
テージに、所定の冷却温度に温度制御される恒温冷却部
を設けた液晶表示モジュールの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8207488A JPH1048656A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | 液晶表示モジュールの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8207488A JPH1048656A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | 液晶表示モジュールの製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1048656A true JPH1048656A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16540568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8207488A Pending JPH1048656A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | 液晶表示モジュールの製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1048656A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI475530B (zh) * | 2013-01-28 | 2015-03-01 | Acer Inc | 標誌模組與應用其之電子裝置 |
JP2020166104A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | シチズンファインデバイス株式会社 | 画像表示パネルの冷却装置 |
-
1996
- 1996-08-07 JP JP8207488A patent/JPH1048656A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI475530B (zh) * | 2013-01-28 | 2015-03-01 | Acer Inc | 標誌模組與應用其之電子裝置 |
JP2020166104A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | シチズンファインデバイス株式会社 | 画像表示パネルの冷却装置 |
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