JP2001201727A - 熱圧着装置および熱圧着方法 - Google Patents

熱圧着装置および熱圧着方法

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JP2001201727A
JP2001201727A JP2000011015A JP2000011015A JP2001201727A JP 2001201727 A JP2001201727 A JP 2001201727A JP 2000011015 A JP2000011015 A JP 2000011015A JP 2000011015 A JP2000011015 A JP 2000011015A JP 2001201727 A JP2001201727 A JP 2001201727A
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liquid crystal
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polarizing plate
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Seiji Sudo
盛司 須藤
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LCDが狭縁型を指向してますます狭くなっ
た液晶表示パネルの端子部にフレキシブルプリント基板
の接続部(テープキャリアパッケージのアウタリード)
を熱圧着する際に、偏光板が熱の影響を受ける不具合を
防ぐ。 【解決手段】 端子受け台11と、該端子受け台11に載置
された液晶表示パネル2の端子部22と該端子部22に重置
されたフレキシブルプリント基板3の接続部32とを押圧
する熱圧着ヘッド12とを有する熱圧着装置1において、
熱良導体からなる冷却部材5を設け、この冷却部材5
を、熱圧着ヘッド12が上下動して降下した際に、下面が
液晶表示パネル2の表面に貼着された偏光板23に当接す
るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示パネルの
端子部を外部に導出するために、パネルの端子部と、駆
動用の半導体チップなどが搭載されたフレキシブルプリ
ント基板の接続部、つまり、特にこゝではテープキャリ
アパッケージ(Tape Carrier Package、TCPと略称)
のアウタリードとを熱圧着する際に用いる熱圧着装置
と、熱圧着方法に関する。
【0002】液晶表示装置(以下、LCDと略称)は、
従来のCRTディスプレイなどに比較して圧倒的に軽薄
であることが大きな特長になっており、特に携帯用のパ
ソコンなどの電子機器用に装備するディスプレイとして
不可欠になっており、ますます需要が拡大する傾向にあ
る。
【0003】LCDは、表示パネルそのものは軽薄であ
る。しかし、端子処理を行うパネル周縁部や表示パネル
を覆う外装部まで含めると外径寸法は必ずしも満足でき
る小形なものではない。特にパネルのサイズが小さくな
ると、パネルの表示部分を目一杯大きく利用し、表示部
分を縁取りする外装部をできるだけ小形にする、いわゆ
る狭額縁LCDが望まれる。
【0004】
【従来の技術】LCDは、多数の端子を外部に導出する
必要があり、一般的な方法として、表示パネルの端子と
TCPを異方性導電接着テープ(以下、ACFと略称)
を用いて熱圧着する方法が用いられている。
【0005】図4は、従来の端子接続用熱圧着装置の説
明図である。図中、1は熱圧着装置、11は端子受け台、
12は熱圧着ヘッド、13は保護シート、14はステージ、15
はステージ支持台、2は液晶表示パネル、21はガラス基
板、22は端子部、23は偏光板、3はフレキシブルプリン
ト基板、31は半導体チップ、32は接続部、4はACFで
ある。
【0006】図4において、熱圧着装置1の基本構成
は、端子受け台11と、その上方に端子受け台11に対向し
て設けられた熱圧着ヘッド12である。熱圧着ヘッド12
は、図示してないエアシリンダなどによって端子受け台
11に接近/離反するように上下動するようになってい
る。熱圧着ヘッド12の先端部は図示してない電熱などの
加熱源によって所定の温度に加熱されるようになってい
る。また、熱圧着ヘッド12の先端を保護するために、例
えばふっ素系樹脂製の保護シート13が熱圧着ヘッド12の
先端部を擦って移動できるようになっている。
【0007】ステージ14は、液晶表示パネル2を例えば
真空吸着によって保持するもので、ステージ支持台15に
よってX、Y、θ(回転)方向に移動できるようになっ
ており、液晶表示パネル2はステージ14に載置されて端
子受け台11の方向あるいは逆方向に接近/離反するよう
に水平移動できるようになっている。
【0008】液晶表示パネル2は、2枚のガラス基板21
の間隙に、図示してないが例えばSTN型の液晶が注入
された構成になっており、ガラス基板21の表面と裏面に
は偏光板23が貼着された構成になっている。液晶表示パ
ネル2からは外部の駆動回路に接続するための端子部22
が設けられている。この端子部22は、一方のガラス基板
21を他方と段違いに突出させた部分に設けられている。
【0009】フレキシブルプリント基板3は、こゝでは
TAB(Tape Automated Bonding)方式を用いた実装の
一形態であるTCPを指している。ところで、TAB方
式は、半導体チップ31の多数の端子を外部接続する方法
の一種で、ポリイミドフィルムなどを基材としたフレキ
シブルプリント板の両端から多数のリードが導出したT
ABテープと呼ばれる接続部材を用いた接続方法であ
る。半導体チップ31の出力側のパンプなどと接続するリ
ードはインナリードと呼ばれ、他方のリードはアウタリ
ードと呼ばれる。フレキシブルプリント基板3の接続部
32はこのアウタリードに相当する。
【0010】こゝでの接続は、液晶表示パネル2をTA
Bテープを介して半導体チップ31と接続するので、アウ
タリードボンディング(OLB)である。半導体チップ
31は、入力側のバンプなどで図示してないプリント回路
基板などともやはりTAB方式によって接続されること
が多い。
【0011】ACF4は、熱可塑性または熱硬化性の絶
縁性樹脂、あるいは紫外線硬化型の中に、例えば、Ni
やはんだなどの金属微粒子を分散させたものである。金
属微粒子を介して厚み方向のみに導電性を有し、異方性
と呼ばれる所以である。
【0012】ACF4には、シート状のものとペースト
状のものとがある。シート状のACF4は、低温度で貼
り着けて仮接着させてから熱圧着する。ペースト状のA
CF4は、ディスペンサで適量を端子部22の表面に塗布
してから熱圧着する。熱可塑性樹脂では接合温度が 170
〜200 ℃である。熱硬化性樹脂では接合温度が 200〜23
0 ℃と高めであるが、近時熱可塑性樹脂並みの低いもの
も用いられている。
【0013】熱圧着に際しては、まず、液晶表示パネル
2の端子部22に仮接着されたACF4の上には、さらに
フレキシブルプリント基板3の接続部32が仮接着され
る。こうして、端子部22にACF4を介してフレキシブ
ルプリント基板3の接続部32が仮接着された液晶表示パ
ネル2は、ステージ14に載せられて端子受け台11に接近
し、端子部22を端子受け台11に位置決めされて載置され
る。最初にACF4をTABテープのアウタリード側に
仮接着してから端子部22に仮接着する方法もある。紫外
線硬化型樹脂を用いた場合には、端子受け台11から紫外
線を照射できる構成になっている。
【0014】液晶表示パネル2の端子部22が端子受け台
11に載置されると、上方から所定の温度に加熱された熱
圧着ヘッド12が降下し、保護シート13を介して、フレキ
シブルプリント基板3の接続部32部分を押下しながら加
熱する。その結果、フレキシブルプリント基板3がAC
F4を介して導通可能に端子部22に接着される。
【0015】熱圧着に際しては、TABリードを通して
熱圧着ヘッド12の熱が伝導し、TABリードやTABテ
ープの基材が熱膨張して変形したり、半導体チップ31や
液晶表示パネル2に内設されている液晶の相転移温度に
悪影響を及ぼすことを防ぐ必要がある。そこで、こゝで
は図示してないが、熱圧着ヘッド12の回りに空気流通路
を設けたり、ACF4の近傍に冷気を吹き掛けたりする
ことが提案され、実施されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したと
おり液晶表示装置を小形化することが求められており、
その一つの手法として狭額縁LCDを実現するには、液
晶表示パネル2の周縁から突出した一方の基板面の端子
部22の突出部分を狭くすることである。
【0017】この端子部22の出っ張り量は、例えば2〜
3mmと狭くなっており、ACF4の幅も、例えば1.2
mmと狭くなっている。そのため、熱圧着ヘッド12は液
晶表示パネル2の特に表面側に貼着された偏光板23の端
面に非常に近接した状態で熱圧着作業が行われることに
なる。
【0018】その結果、偏光板23が熱の影響を受けて変
質や変形を起こし、偏光板本来の光学特性を劣化させて
しまう不具合が起こる。
【0019】一方、熱圧着に際しては、TABリードを
通して熱圧着ヘッド12の熱が伝導し、TABリードやT
ABテープの基材が熱膨張して変形したり、半導体チッ
プ31や液晶表示パネル2の中に注入されている液晶の相
転移温度に悪影響を及ぼすことを防ぐ必要がある。
【0020】そこで、こゝでは図示してないが、熱圧着
ヘッド12の回りに空気流通路を設けたり、ACF4の近
傍に冷気を吹き掛けたりすることが提案され、実施され
ている。しかし、こうした冷却方法は、偏光板23に対す
る配慮がなされたものではなく、熱圧着温度を不安定に
する不具合が否めない。
【0021】そこで本発明は、少なくとも液晶表示パネ
ルの偏光板が熱圧着ヘッドからの伝導・輻射熱の影響を
受けないようにできる熱圧着装置を提供することを目的
としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上で述べた目的を達成す
るための本発明の第1の発明においては、支持台と、該
支持台に載置された液晶表示パネルの端子部と該端子部
に重置されたフレキシブルプリント基板の接続部とを押
圧する熱圧着ヘッドとを有する熱圧着装置において、冷
却部材を有し、該冷却部材は、熱良導体からなり、該液
晶表示パネルの表面に貼着された偏光板に当接して偏光
板の熱を放熱するものであるように構成された熱圧着装
置によって解決される。
【0023】つまり、熱圧着ヘッドが下降して端子部と
フレキシブルプリント基板のアウタリードを押圧する際
に、液晶表示パネルの端子部が狭いために、熱圧着ヘッ
ドが液晶表示パネルの表面に貼着された偏光板に接近し
てしまい、偏光板が熱的な影響を受ける不具合が生じ
る。
【0024】この不具合を避けるために、熱良導体から
なる冷却部材を液晶表示パネルの表面に貼着された偏光
板に当接して、加熱された熱圧着ヘッドが発する熱を冷
却部材で吸収するようにしている。こゝでは、冷却部材
がヒートシンクの役割をするようになっている。
【0025】本発明の第2の発明においては、支持台
と、該支持台に載置された液晶表示パネルの端子部と該
端子部に重置されたフレキシブルプリント基板の接続部
とを押圧する熱圧着ヘッドとを有する熱圧着装置におい
て、遮蔽部材を有し、該遮蔽部材は、先端部が降下した
熱圧着ヘッドと液晶表示パネルの表面に貼着された偏光
板との間に挿入されて熱圧着ヘッドからの熱を遮蔽する
ものであるように構成された熱圧着装置によって解決さ
れる。
【0026】つまり、遮蔽部材を熱圧着ヘッドと液晶表
示パネルの表面に貼着された偏光板との間に挿入するよ
うにしている。遮蔽部材は、自身は熱不良導体で熱を反
射するので、加熱された熱圧着ヘッドが輻射する熱を遮
蔽するようにしている。
【0027】本発明の第3の発明においては、液晶表示
パネルの端子部と該端子部に重置されたフレキシブルプ
リント基板の接続部とを熱圧着ヘッドによって熱圧着す
る熱圧着方法であって、該端子部と該接続部とを熱圧着
するに際して、該液晶表示パネルの表面に貼着された偏
光板に熱良導体を当接させるか、または該熱圧着ヘッド
と該液晶表示パネルの表面に貼着された偏光板との間に
熱を遮蔽する遮蔽部材を挿入するように構成された熱圧
着方法によって解決される。
【0028】つまり、液晶表示パネルの端子部とフレキ
シブルプリント基板の接続部とを熱圧着するに際して、
液晶表示パネルの表面に貼着された偏光板に熱良導体を
当接させて、熱圧着ヘッドから伝導したり輻射したりし
た熱で加熱される偏光板の熱を放熱するようにしてい
る。または、熱圧着ヘッドと液晶表示パネルの表面に貼
着された偏光板との間に熱の遮蔽部材を挿入し、熱圧着
ヘッドから輻射される熱を遮蔽して偏光板が加熱される
ことを防ぐようにしている。
【0029】こうして、熱圧着ヘッドから伝導ないしは
輻射される熱が偏光板に到達することを防ぐことによっ
て、狭額縁LCDを指向して液晶表示パネルの端子部が
ますます狭くなっているが、偏光板の変質や変形を起こ
すことなく安定したフレキシブルプリント基板の熱圧着
ができる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施例の説
明図、図2は本発明の第2の実施例の一部切欠き斜視
図、図3は本発明の第3の実施例の説明図である。
【0031】図において、1は熱圧着装置、2は液晶表
示パネル、3はフレキシブルプリント基板、4はACF
(異方性導電フィルム)、11は端子受け台、12は熱圧着
ヘッド、13は保護シート、14はステージ、15はステージ
支持台、21はガラス基板、22は端子部、23は偏光板、31
は半導体チップ、32は接続部、5は冷却部材、51は冷却
部材支持腕、52は変位吸収手段、53は冷媒、54は冷媒注
入口、55は冷媒排出口、56は仕切り板、6は遮蔽部材、
61は遮蔽部材支持腕、62は枢支部である。
【0032】〔実施例1〕
図1において、熱圧着装置1
の基本構成は、端子受け台11と、その上方に端子受け台
11に対向して設けられた熱圧着ヘッド12である。熱圧着
ヘッド12は、図示してないエアシリンダなどによって上
下動するようになっている。熱圧着ヘッド12の先端部は
所定の温度に加熱されるようになっており、例えば、ふ
っ素系樹脂製の保護シート13が熱圧着ヘッド12の先端部
を擦って移動できるようになっている。
【0033】ステージ14は、液晶表示パネル2を例えば
真空吸着によって保持するもので、ステージ支持台15に
よってX、Y、θ(回転)方向に移動できるようになっ
ており、液晶表示パネル2はステージ14に載置されて端
子受け台11の方向あるいは逆方向に移動できるようにな
っている。これらの構成は、従来の熱圧着装置と変わり
ない。
【0034】さらに、本発明になる熱圧着装置1には、
冷却部材5が設けられており、熱圧着ヘッド12の駆動軸
に取り付けられた冷却部材支持腕51に支持されて、熱圧
着ヘッド12の上下動と連動して上昇/下降する。この冷
却部材5は、材質が塊状(ブロック状)の例えばCuや
Alなどの熱良導体で構成されており、いわゆるヒート
シンクである。冷却部材5は下面を平面に仕上げた形状
になっており、冷却部材支持腕51の下先端に係止されて
いる。
【0035】液晶表示パネル2は、2枚のガラス基板21
の間隙に液晶が封止されたもので、一方のガラス基板が
他方のガラス基板より突出して端子部22を構成してい
る。この端子部22には、図示してないが液晶を駆動する
ために外部回路と接続する多数の端子配線が露出してい
る。
【0036】また、2枚のガラス基板21のそれぞれの表
面には偏光板23が貼着されている。この偏光板23は、一
方の側から偏光板23を透過した光がネマチック液晶層を
通過して他方の側の偏光板23を透過/遮蔽の可否を決め
る役目をしており、例えば熱可塑性樹脂を一軸延伸して
二色性染料などを吸着配向させたものなどが用いられて
おり耐熱性に劣る。本発明の課題となっている所以であ
る。
【0037】フレキシブルプリント基板3はTCPであ
り、液晶表示パネル2を駆動する半導体チップ31などを
TABテープのインナリードにボンディングした構成に
なっている。また、接続部32は、TABテープの一方の
アウタリードに相当するもので、半導体チップ31の出力
端子側に対応し、液晶表示パネル2の端子部22に熱圧着
される。TABテープの他方のアウタリードは半導体チ
ップ31の入力端子側に対応し、電源などが搭載されたプ
リント回路基板などに接続される。
【0038】ACF4は、金属などの導体の微粉末を樹
脂に分散させたもので、押圧によって圧縮された方向、
つまりこゝでは厚み方向のみに導通する。異方性と呼ば
れる所以である。樹脂が固まれば、圧縮力を持続させる
必要はない。他方、金属細線を一方向に並べてゴムなど
のエラストマで固めた構成にして細線の長手方向にのみ
導通を取るものもあるが、常に細線の長手の圧縮方向に
機械的に付勢する必要があり、使い勝手がよくない。
【0039】金属微粒子を樹脂に分散させた形態のAC
F4は、用いる樹脂が熱可塑性か熱硬化性か紫外線硬化
型か、あるいはフィルム状かペースト状か、などによっ
て使い分けられ、熱圧着ヘッド12によって加熱、押圧す
る条件が異なるが、基本的な導通の機構は変わりない。
また、予めACF4を熱圧着する部材の少なくとも一方
に、フィルム状の場合には仮貼着、ペースト状の場合に
は仮塗布することが行われる。
【0040】液晶表示パネル2にTAB方式を用いて接
続部32を介して半導体チップ31を熱圧着するに際して
は、まず、液晶表示パネル2の端子部22に熱硬化性樹脂
からなるシート状のACF4を仮貼着する。ACF4に
は、例えば、エポキシ系樹脂などの熱硬化性樹脂が用い
られている。そして、異方性つまり厚み方向のみに導通
を取るために、例えば、Niやはんだなどの金属微粒子
が熱硬化性樹脂などに混練された構成になっている。
【0041】液晶表示パネル2は、ACF4が仮貼着さ
れたあと、フレキシブルプリント基板3が図示してない
搬送手段によって端子部22に露出して設けられた導出電
極とACF4を介して接続部32のピッチが合うように位
置決めされ、接続部32がACF4の上に仮接着される。
【0042】ACF4を介してフレキシブルプリント基
板3が仮接着された液晶表示パネル2は、ステージ14に
載せられてステージ支持台15によって端子受け台11の方
向に移動する。その際、熱圧着ヘッド12は端子受け台11
の上方に退避した状態になっている。ステージ14に保持
されている液晶表示パネル2は位置決めされて端子部22
が端子受け台11の上に載る。
【0043】熱圧着ヘッド12は、図示してない加熱手段
によって加熱されており、加熱温度は、ACF4の材質
によって異なる。こゝではACF4が熱硬化性樹脂なの
で 220〜230 ℃に加熱されている。そして、熱圧着ヘッ
ド12の先端が保護シート13を引き出しながら下降する。
この保護シート13は、剥離性に富んだ例えばふっ素系樹
脂のシートからなり、熱圧着ヘッド12の先端にACF4
などが付着して汚染されることを防いでいる。
【0044】熱圧着ヘッド12の下降動作に連動して冷却
部材支持腕51に支持された冷却部材5も下降し、まず、
冷却部材5の底面が液晶表示パネル2の上側の基板に貼
着されている偏光板23に当接したあと、さらに熱圧着ヘ
ッド12が下降し、保護シート13を介して所定の押圧で接
続部32を押下する。その際、冷却部材5が偏光板23を強
く押下して損傷を与えないように、冷却部材支持腕51の
中間部には、例えばオイルダンパや押しコイルばねなど
からなる変位吸収手段52を設けて過剰な押圧を吸収する
ようになっている。
【0045】こうして、熱圧着ヘッド12による熱圧着作
業が終了するまでの間、熱圧着ヘッド12から伝導ないし
は輻射される熱が偏光板23に不具合を生じさせないよう
に保護する。熱圧着作業が終了して熱圧着ヘッド12が上
昇すると、冷却部材5も冷却部材支持腕51に支持されて
追動して偏光板23から離反する。
【0046】端子部22に接続部32を介してフレキシブル
プリント基板3が熱圧着された液晶表示パネル2は、ス
テージ14によって端子受け台11から離れる方向に搬送さ
れ、一連の熱圧着作業が終了する。
【0047】〔実施例2〕図2において、冷却部材5
は、無垢の塊状をなすヒートシンクではなく、液密の容
器状になっている。そして、冷却部材5の中を図示して
ない循環手段によって冷媒53が循環するようになってい
る。つまり、上下動する冷却部材5に連動するように例
えば伸縮自在のプラスチック製の管路を経由して、空気
や窒素ガスなどの気体や水などの冷媒53を冷媒注入口54
から注入し、冷媒排出口55から排出するようになってい
る。冷媒53を効率的に循環させるために容器内には仕切
り板56を設けている。こうすると、冷媒53によってより
効率よく冷却部材5を冷すことができるので、熱圧着ヘ
ッド12からの伝導熱あるいは輻射熱を排出して偏光板23
に与える影響を低減することができる。
【0048】〔実施例3〕図3において、熱圧着装置1
には遮蔽部材6が設けられている。この遮蔽部材6は板
状で、例えばセラミックスとかガラス繊維の織布などの
熱不良導体で構成する。装置筺体16には枢支部62を介し
て、図示してないが、例えばモータやかむなどの駆動手
段によって回動できるように遮蔽部材支持腕61が取り付
けられており、この遮蔽部材支持腕61の先端に遮蔽部材
支持腕61が支持されている。
【0049】液晶表示パネル2がステージ14によって搬
送され、端子部22が端子受け台11の所定の位置に位置決
めされて載置されると遮蔽部材支持腕61が回動して遮蔽
部材6が旋回して偏光板23の熱圧着ヘッド12と対向する
面を覆うように降下する。そのあとに、熱圧着ヘッド12
が降下し、熱圧着作業が開始される。遮蔽部材6は降下
した熱圧着ヘッド12と偏光板23との間隙に位置している
ので、熱圧着ヘッド12からの輻射熱を遮蔽する。その結
果、偏光板23が加熱して不具合が生ずることを防ぐこと
ができる。
【0050】こゝでは、冷却部材5を三角柱を寝かせた
形状にしたが、偏光板23と接触する下面が平らであれ
ば、形状については種々の変形が可能である。また、冷
却部材5と冷却部材支持腕51との取付け部位をすきま嵌
めで枢支して冷却部材5が多少の首振りをするようにす
れば、冷却部材5の下面と偏光板23との当接を無理なく
行うことができる。さらに、こゝでは、ACF4に熱硬
化性樹脂製を用いたが、熱可塑性樹脂でもよいことはい
うまでもない。
【0051】
【発明の効果】LCDが有効画面を大きくしてしかも小
形化を実現するために、液晶表示パネルに対しては狭縁
型が指向されており、端子部がますます狭くなってい
る。その結果、熱圧着ヘッドの熱が偏光板に与える影響
を無視できなくなっている。
【0052】それに対して、本発明によれば、冷却部材
や遮蔽部材を設けることによって、液晶表示パネルの偏
光板が熱圧着ヘッドからの伝導・輻射熱の影響を受けな
いようにすることができる。また、液晶表示パネルの端
子部と、TCPのアウタリードなどに相当するフレキシ
ブルプリント基板の接続部とを熱圧着するに際して、冷
却部材を偏光板に当接したり、該端子部と接続部との間
に遮蔽部材を挿入することによって、偏光板が熱圧着ヘ
ッドからの伝導・輻射熱の影響を受けないようにするこ
とができる。その結果、本発明はLCDの製造工程の改
善に寄与するところが大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の説明図である。
【図2】 本発明の第2の実施例の一部切欠き斜視図で
ある。
【図3】 本発明の第3の実施例の説明図である。
【図4】 従来の端子接続用熱圧着装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 熱圧着装置 2 液晶表示パネル 3 フレキシブルプリント基板 4 ACF(異方性導電フィルム) 5 冷却部材 6 遮蔽部材 11 端子受け台 12 熱圧着ヘッド 13
保護シート 14 ステージ 15 ステージ支持台 16
装置筺体 21 ガラス基板 22 端子部 23
偏光板 31 半導体チップ 32 接続部 51 冷却部材支持腕 52 変位吸収手段 53
冷媒 54 冷媒注入口 55 冷媒排出口 56 仕切り板 61 遮蔽部材支持腕 62 枢支部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持台と、該支持台に載置された液晶表
    示パネルの端子部と該端子部に重置されたフレキシブル
    プリント基板の接続部とを押圧する熱圧着ヘッドとを有
    する熱圧着装置において、冷却部材を有し、 該冷却部材は、熱良導体からなり、該液晶表示パネルの
    表面に貼着された偏光板に当接して偏光板の熱を放熱す
    るものであることを特徴とする熱圧着装置。
  2. 【請求項2】 支持台と、該支持台に載置された液晶表
    示パネルの端子部と該端子部に重置されたフレキシブル
    プリント基板の接続部とを押圧する熱圧着ヘッドとを有
    する熱圧着装置において、遮蔽部材を有し、 該遮蔽部材は、先端部が降下した熱圧着ヘッドと液晶表
    示パネルの表面に貼着された偏光板との間に挿入されて
    熱圧着ヘッドからの熱を遮蔽するものであることを特徴
    とする熱圧着装置。
  3. 【請求項3】 液晶表示パネルの端子部と該端子部に重
    置されたフレキシブルプリント基板の接続部とを熱圧着
    ヘッドによって熱圧着する熱圧着方法であって、該端子
    部と該接続部とを熱圧着する際に、 該液晶表示パネルの表面に貼着された偏光板に熱良導体
    を当接させるか、または該熱圧着ヘッドと該液晶表示パ
    ネルの表面に貼着された偏光板との間に熱を遮蔽する遮
    蔽部材を挿入することを特徴とする熱圧着方法。
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