JP3981609B2 - 液晶装置の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶装置、液晶装置の製造方法および電子機器に関し、特に、液晶パネルに液晶を駆動する半導体チップ(以下、駆動用ICと記す。)をCOG(Chip on Glass)実装した液晶装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶装置にあっては、高精細化、高密度化が進んだパネル上に駆動用ICを搭載したCOG構造のものが多くなってきている。
【0003】
このようなCOG構造は、例えば、特開平4−319918号公報の図1に記載されている。以下、図14を参照してこの従来のCOG構造の液晶装置を説明する。この従来の液晶装置300は、基板31と対向基板36とこれらの基板間に挟持された液晶物質352とを有する液晶パネル350と、駆動用IC32とを備えている。駆動用IC32は、基板31上に形成された接続配線341、342とバンプ33により接続されCOG構造とされている。そして、駆動用IC32は、封止樹脂35により保護されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の液晶装置においては、封止樹脂35は液晶パネル350の対向基板36の上面361より高くなっているが、駆動用IC32の上面321は対向基板36の上面361より高くはなっていない。
【0005】
ところが、駆動用IC32を接合する場合には、封止樹脂35を設ける前に、駆動用IC32の上面321を加熱加圧ツール304により押圧することが必要であるが、駆動用IC32と対向基板36とが接近していると、加熱加圧ツール304は通常は駆動用IC32よりも大きくなっているので、その加熱加圧ツール304が対向基板36の上に乗り上げてしまうか、対向基板36のエッジに接触してしまい、その結果、駆動用IC32を充分に加圧できず、バンプ33と接続配線341、342との接合がうまくいかず、信頼性が低くなってしまうという問題点を有していた。
【0006】
また、加熱加圧ツール304が対向基板36の上に乗り上げないように、または対向基板36のエッジに接触しないようにするためには、駆動用IC32を液晶パネル350の対向基板36から遠い位置の基板31上に搭載する必要があり、その分、基板31の駆動用IC搭載エリアが大きくなり、その結果、必然的に液晶装置300も大きくなってしまうという問題点を有していた。
【0007】
また、そのような従来の液晶装置300を搭載した電子機器にあっては、液晶装置搭載部分が大きくなって、機器の小型化、軽量化ができないという問題点を有していた。
【0008】
従って、本発明の主な目的は、液晶駆動用ICを搭載するエリアを小さくでき、なおかつ信頼性の高い液晶装置およびその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の液晶装置の製造方法は、互いに対向する第1の主面および第2の主面を有する第1の基板と、互いに対向する第3の主面および第4の主面を有する第2の基板であって、前記第3の主面が第1の領域と第2の領域とを有し、前記第1の領域が前記第1の基板の前記第2の主面と対面し、前記第2の領域が前記第2の主面と対面しないように配置された前記第2の基板と、互いに対向する第5の主面および第6の主面を有し、且つ前記第6の主面及び前記第3の主面が互いに固着された際に、前記第5の主面の前記第3の主面からの高さが前記第1の主面の前記第3の主面からの高さよりも大きくなる駆動用素子と、
を備える液晶装置の製造方法であって、前記第1の基板と、前記第2の基板と、前記第1の基板の前記第2の主面と前記第2の基板の前記第1の領域との間に配設された液晶物質とを備える液晶パネルを準備する工程と、しかる後に、前記第6の主面を前記第3の主面の前記第2の領域に対面させる工程と、前記第5の主面側から加熱加圧ツールにより前記駆動用素子を加熱加圧し、前記第6の主面及び前記第3の主面を互いに固着する工程と、
を備え、前記加熱加圧ツールの前記駆動用素子を加熱加圧する平面の外形は、前記駆動用素子より大きく、かつ、前記駆動用素子を加熱加圧する場合に、前記駆動用素子上に重なると共に前記第1の基板にギャップをもって重なることができる大きさであり、前記加熱加圧ツールの前記駆動用素子を加熱加圧する平面が前記第1の基板の一部にギャップをもって重なると共に前記駆動用素子上に重なるようにした状態で前記駆動用素子を加熱加圧することを特徴とする。
【0011】
この製造方法においては、駆動用素子の上面(第5の主面)を第1の基板の上面(第1の主面)よりも高くして駆動用素子の上面側から加熱加圧ツールにより前記駆動用素子を加熱加圧するので、たとえ駆動用素子と第1の基板との間の間隔を狭めた額縁面積の狭いコンパクトな液晶パネルの第2の基板上に駆動用素子をCOG実装するときでも、駆動用素子を加熱加圧する加熱加圧ツール(ボンディングツール)が第1の基板に当たることがなくなる。
【0012】
そのため、大きな加熱加圧ツールを用いてフェイスダウンボンディングを行なうことができる。加熱加圧ツールの駆動用素子を加熱加圧する平面の外形は、駆動用素子より大きく、かつ、駆動用素子を加熱加圧する場合に、駆動用素子上に重なると共に第1の基板にギャップをもって重なることができる大きさである。
【0013】
その結果、加熱加圧ツールを平行に保ちやすくなり、また加熱加圧ツールの熱容量も大きくなるので、より均一な荷重をかけてより均一な温度でフェースダウンボンディングをすることができる。
【0014】
そのため、小型で、しかも駆動用素子とパネル配線との接合が充分に確保された信頼性の高い液晶装置を製造することができる。
【0015】
なお、ここで、第1の基板の第1の主面とは、すでに偏光板その他の光学要素が貼られている第1の基板を用いる場合には、それらの光学要素をも含めた第1の基板の第1の主面、すなわち、そのような光学要素の上面をいう。
【0016】
このようにすれば、駆動用素子の上面が光学要素の上面よりも高くなり、加熱加圧ツールが偏光板等の光学要素に当たることが防止され、上記作用効果を奏する。
【0017】
本発明の液晶装置の製造方法は、互いに対向する第1の主面および第2の主面を有する第1の基板と、互いに対向する第3の主面および第4の主面を有する第2の基板であって、前記第3の主面上には配線が設けられ、前記第3の主面が第1の領域と第2の領域とを有し、前記第1の領域が前記第1の基板の前記第2の主面と対面し、前記第2の領域が前記第2の主面と対面しないように配置された前記第2の基板と、前記第1の基板の前記第2の主面と前記第2の基板の前記第1の領域との間に配設された液晶物質とを備える液晶パネルを準備する工程と、しかる後に、互いに対向する第5の主面と第6の主面と前記第6の主面上に設けられたバンプとを有する駆動用素子であって、前記バンプと前記配線とを接続して前記駆動用素子を前記第3の主面上に搭載した際に前記第5の主面の前記第3の主面からの高さが前記第1の基板の前記第1の主面の前記第3の主面からの高さよりも大きくなる前記駆動用素子の前記第6の主面を前記第2の基板の前記第3の主面の前記第2の領域と対面させ、前記駆動用素子の前記第6の主面と前記第2の基板の前記第3の主面との間に接着剤を介在させた状態で、前記第5の主面側から加熱加圧ツールにより前記駆動用素子を加熱加圧して、前記バンプと前記配線とを接続すると共に前記接着剤により前記駆動用素子を前記第2の基板に固着する工程と、備え、前記加熱加圧ツールの前記駆動用素子を加熱加圧する平面の外形は、前記駆動用素子より大きく、かつ、前記駆動用素子を加熱加圧する場合に、前記駆動用素子上に重なると共に前記第1の基板にギャップをもって重なることができる大きさであり、前記加熱加圧ツールの前記駆動用素子を加熱加圧する平面が前記第1の基板の一部にギャップをもって重なると共に前記駆動用素子上に重なるようにした状態で前記第5の主面側から前記加熱加圧ツールにより前記駆動用素子を加熱加圧することを特徴とする。
【0018】
この製造方法においては、駆動用素子の上面(第5の主面)を第1の基板の上面(第1の主面)よりも高くして駆動用素子の上面側から加熱加圧ツールにより前記駆動用素子を加熱加圧するので、たとえ駆動用素子と第1の基板との間の間隔を狭めた額縁面積の狭いコンパクトな液晶パネルの第2の基板上に駆動用素子をCOG実装するときでも、駆動用素子を加熱加圧する加熱加圧ツール(ボンディングツール)が第1の基板に当たることがなくなる。
【0019】
そのため、大きな加熱加圧ツールを用いてフェイスダウンボンディングを行なうことができる。加熱加圧ツールの駆動用素子を加熱加圧する平面の外形は、駆動用素子より大きく、かつ、駆動用素子を加熱加圧する場合に、駆動用素子上に重なると共に第1の基板にギャップをもって重なることができる大きさである。
【0020】
その結果、加熱加圧ツールを平行に保ちやすくなり、また加熱加圧ツールの熱容量も大きくなるので、より均一な荷重をかけてより均一な温度でフェースダウンボンディングをすることができる。
【0021】
そのため、小型で、しかも駆動用素子とパネル配線との接合が充分に確保された信頼性の高い液晶装置を製造することができる。
【0022】
なお、ここで、第1の基板の第1の主面とは、すでに偏光板その他の光学要素が貼られている第1の基板を用いる場合には、それらの光学要素をも含めた第1の基板の第1の主面、すなわち、そのような光学要素の上面をいう。
【0023】
このようにすれば、駆動用素子の上面が光学要素の上面よりも高くなり、加熱加圧ツールが偏光板等の光学要素に当たることが防止され、上記作用効果を奏する。
【0024】
前記駆動用素子が、前記バンプと前記配線とを接続して前記駆動用素子を前記第3の主面上に搭載した際に前記第5の主面の前記第3の主面からの高さが前記第1の基板の前記第1の主面の前記第3の主面からの高さよりも0.08mm以上大きくなる駆動用素子であることが好ましい。
【0025】
前記駆動用素子が、前記バンプと前記配線とを接続して前記駆動用素子を前記第3の主面上に搭載した際に前記第5の主面の前記第3の主面からの高さが前記第1の基板の前記第1の主面の前記第3の主面からの高さの1.17倍以上となる駆動用素子であることが好ましい。
【0026】
前記駆動用素子が、前記バンプと前記配線とを接続して前記駆動用素子を前記第3の主面上に搭載した際に前記第5の主面の前記第3の主面からの高さが前記第1の基板の前記第1の主面の前記第3の主面からの高さの4.7倍以下となる駆動用素子であることが好ましい。
【0027】
また、本発明の液晶装置の製造方法は、互いに対向する第1の主面および第2の主面を有する第1の基板と、互いに対向する第3の主面および第4の主面を有する第2の基板であって、前記第3の主面上には配線が設けられ、前記第3の主面が第1の領域と第2の領域とを有し、前記第1の領域が前記第1の基板の前記第2の主面と対面し、前記第2の領域が前記第2の主面と対面しないように配置された前記第2の基板と、前記第1の基板の前記第2の主面と前記第2の基板の前記第1の領域との間に配設された液晶物質とを備える液晶パネルを準備する工程と、しかる後に、互いに対向する第5の主面と第6の主面と前記第6の主面上に設けられたバンプとを有する駆動用素子であって、前記第1の基板の厚みよりも大きい厚みを有する前記駆動用素子の前記第6の主面を前記第2の基板の前記第3の主面の前記第2の領域と対面させ、前記駆動用素子の前記第6の主面と前記第2の基板の前記第3の主面との間に接着剤を介在させた状態で、前記第5の主面側から加熱加圧ツールにより前記駆動用素子を加熱加圧して、前記バンプと前記配線とを接続すると共に前記接着剤により前記駆動用素子を前記第2の基板に固着する工程と、を備え、前記加熱加圧ツールの前記駆動用素子を加熱加圧する平面の外形は、前記駆動用素子より大きく、かつ、前記駆動用素子を加熱加圧する場合に、前記駆動用素子上に重なると共に前記第1の基板にギャップをもって重なることができる大きさであり、前記加熱加圧ツールの前記駆動用素子を加熱加圧する平面が前記第1の基板の一部にギャップをもって重なると共に前記駆動用素子上に重なるようにした状態で前記第5の主面側から前記加熱加圧ツールにより前記駆動用素子を加熱加圧することを特徴とする。
【0028】
この製造方法においては、駆動用素子の上面(第5の主面)が第1の基板の上面(第1の主面)よりも高くなり、その状態で駆動用素子の上面側から加熱加圧ツールにより前記駆動用素子を加熱加圧することになるので、たとえ駆動用素子と第1の基板との間の間隔を狭めた額縁面積の狭いコンパクトな液晶パネルの第2の基板上に駆動用素子をCOG実装するときでも、駆動用素子を加熱加圧する加熱加圧ツール(ボンディングツール)が第1の基板に当たることがなくなる。
【0029】
そのため、大きな加熱加圧ツールを用いてフェイスダウンボンディングを行なうことができる。加熱加圧ツールの駆動用素子を加熱加圧する平面の外形は、駆動用素子より大きく、かつ、駆動用素子を加熱加圧する場合に、駆動用素子上に重なると共に第1の基板にギャップをもって重なることができる大きさである。
【0030】
その結果、加熱加圧ツールを平行に保ちやすくなり、また加熱加圧ツールの熱容量も大きくなるので、より均一な荷重をかけてより均一な温度でフェースダウンボンディングをすることができる。
【0031】
そのため、小型で、しかも駆動用素子とパネル配線との接合が充分に確保された信頼性の高い液晶装置を製造することができる。
【0032】
なお、ここで、第1の基板の厚みとは、すでに偏光板その他の光学要素が貼られている第1の基板を用いる場合には、それらの光学要素をも含めた第1の基板の厚みをいう。
【0033】
このようにすれば、駆動用素子の上面が光学要素の上面よりも高くなり、加熱加圧ツールが偏光板等の光学要素に当たることが防止され、上記作用効果を奏する。
【0034】
前記駆動用素子が前記第1の基板よりも0.08mm以上厚いことが好ましい。
【0035】
前記駆動用素子の厚みが前記第1の基板の厚みの1.17倍以上であることが好ましい。
【0036】
前記駆動用素子の厚みが前記第1の基板の厚みの4.7倍以下であることが好ましい。
【0037】
前記第1の基板と前記駆動用素子との間の距離を2mm以下として前記駆動用素子を前記第2の基板に固着することが好ましい。
【0038】
上記液晶装置の製造方法は、前記第1の基板と前記駆動用素子との間の距離が2mm以下、特に1mm以下である場合に特に有効に上記作用効果を奏する。
【0040】
接着剤を用い、加熱加圧ツールで加圧して接続すると、駆動用素子のバンプが直接パネル配線に接続することになり、バンプ間には接着剤のみが存在することとなりバンプ間のショートの発生は起こりにくく高精細なバンプピッチに対応可能となる。
【0041】
前記バンプに導電ペーストを付着する工程をさらに備え、前記バンプと前記配線とを前記導電ペーストを介して接続すると共に前記接着剤により前記駆動用素子を前記第2の基板に固着することが好ましい。
【0042】
このように、前記バンプと前記配線とを前記導電ペーストを介して接続すると、駆動用素子の厚みバラツキや加熱加圧ツールの平坦度等のバラツキを緩和することができ、COG工程の歩留の向上、高信頼性の確保等ができる。なお、導電性ペーストとしては、好ましくは銀ペーストが使用される。
【0043】
前記接着剤が接着剤と導電粒子とを有する異方性導電膜であることが好ましい。
【0044】
このようにすれば、導電粒子が接続に関与することになって、駆動用ICの厚みバラツキや加熱加圧ツールの平坦度等のバラツキを緩和することができ、COG工程の歩留の向上、高信頼性の確保等ができる。
【0045】
前記接着剤が熱硬化性の接着剤であり、前記加熱加圧ツールにより前記駆動用素子を押圧しながら加熱して、前記接着剤により前記駆動用素子を前記第2の基板に固着することが好ましい。
【0046】
本発明においては、上述のように、駆動用素子を加熱加圧する加熱加圧ツールが第1の基板に当たることがなくなるので、大きな加熱加圧ツールを用いてフェイスダウンボンディングを行なうことができ、その結果、加熱加圧ツールの熱容量を大きくすることができ、より均一な温度でフェースダウンボンディングをすることができる。本発明は、このように、加熱加圧ツールにより前記駆動用素子を加熱する場合に特に有効に作用する。
【0047】
なお、好ましくは、加熱加圧ツールにより駆動用素子を押圧しながら加熱して、熱硬化性の接着剤により駆動用素子を第2の基板に接着し、その後加熱加圧ツールによる押圧を続けながら加熱加圧ツールの加熱を止め所定の温度まで冷却し、その後加熱加圧ツールによる押圧を止めると、温度と粘度(弾性率)の相関特性から、温度が低下すると粘度(弾性率)が高くなり、駆動用素子を確実に固定、接着することができる、いわゆるホットコールド効果により、接着剤による接着力が向上する。
【0048】
前記接着剤が熱硬化性の接着剤であり、前記加熱加圧ツールにより前記駆動用素子を加熱加圧しながら前記接着剤に光を照射することにより前記接着剤を加熱して、前記接着剤により前記駆動用素子を前記第2の基板に固着することが好ましい。
【0049】
このように、接着剤の加熱は光によっても行うことができる。この場合の光は可視光または赤外光を用いることが好ましい。また、第2の基板として、この光に透明な基板を使用することが好ましく、その場合には、光は、第2の基板の第4の主面側から照射することが好ましい。
【0050】
そして、この場合にも、好ましくは、加熱加圧ツールにより駆動用素子を加熱加圧しながら光により熱硬化性の接着剤を加熱して、接着剤により駆動用素子を第2の基板に接着し、その後加熱加圧ツールによる押圧を続けながら光による加熱を止め所定の温度まで冷却し、その後加熱加圧ツールによる押圧を止めると、ホットコールド効果により接着剤による接着力が向上する。
【0051】
前記接着剤が光硬化性の接着剤であり、前記加熱加圧ツールにより前記駆動用素子を押圧しながら前記接着剤に光を照射することにより前記接着剤を硬化させて、前記接着剤により前記駆動用素子を前記第2の基板に固着することが好ましい。
【0052】
このようにすれば、接着剤の硬化接続時の温度を低く抑えることができ、パネルへの熱の影響を少なくすることができる。
【0053】
この場合の光は可視光または紫外光を用いることが好ましい。また、第2の基板として、この光に透明な基板を使用することが好ましく、その場合には、光は、第2の基板の第4の主面側から照射することが好ましい。
【0057】
なお、上記第1の基板および第2の基板としては、好ましくは、透明ガラスが使用される。
【0058】
また、上記第1の基板および第2の基板として、透明樹脂を用いてもよい。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0060】
図1は、本発明の第1乃至第8の実施の形態の液晶装置を説明するための概略斜視図である。
【0061】
上記各実施の形態の液晶装置100は、基板2と対向基板3とこれらの基板間に挟持された液晶物質(図示せず。)とを有する液晶パネル50と、駆動用IC1と、フレキシブルプリント基板45とを備えている。基板2上には、駆動用IC1の出力端子との接続配線41と、駆動用IC1の入力端子との接続配線42とが設けられ、駆動用IC1がこれらの接続配線41、42と接続されて基板2上に設けられている。また、フレキシブルプリント基板45が接続配線42と接続されている。
【0062】
(第1の実施の形態)
図2、図3は、本発明の第1の実施の形態の液晶装置を説明するための断面図である。
【0063】
図2を参照すれば、この液晶装置100は、液晶パネル50と、駆動用IC1とを備えている。基板2と対向基板3との間の周囲にはシール51が設けられ、液晶物質52が基板2と対向基板3との間にシール51により封入されて設けられている。基板2の上面62上には、駆動用IC1の出力端子との接続配線41と、駆動用IC1の入力端子との接続配線42とが設けられている。駆動用IC1がこれらの接続配線41、42とバンプ21を介して接続されて基板2上にフェイスダウンボンディングされている。駆動用IC1は接着剤7により基板2に接着されている。駆動用IC1の厚みTが、液晶パネル50の対向基板3の厚みtより厚くなっており、駆動用IC1の上面61が、液晶パネル50の対向基板3の上面63よりも高くなっている。
【0064】
次に図3を参照して、この液晶装置100の製造方法を説明する。
【0065】
まず、液晶物質52が基板2と対向基板3との間にシール51により封入された液晶パネル50を準備する。
【0066】
次に、液晶パネル50の基板2の上に接着剤7を配置し、駆動用IC1の入出力用バンプ21にそれぞれ対応する接続配線42、41とその駆動用IC1の入出力バンプ21とを位置合わせした後、駆動用IC1の上面を加熱加圧ツール(以下、「接続用ツール」という。)4により加熱と加圧して、駆動用IC1の入出力用バンプ21と接続配線42、41とをそれぞれ電気的、機械的に接続すると共に、接着剤7により駆動用IC1を基板2の上面62に接着する。接着剤7は、熱硬化性のエポキシ系接着剤であり、接続条件は、温度220℃、圧力5gf/mm2 、時間20秒である。その後、接続用ツール4による加圧を続けながら接続用ツール4による加熱を止め150℃まで冷却し、その後接続用ツール4による加圧を止めた。このようにすると、ホットコールド効果により接着剤7による接着力が向上する。なお、受け台5は石英ガラス製であり、基板2を介して接着剤7に光照射もできるようにしてある。
【0067】
駆動用IC1の搭載エリアを小さくする要求から、駆動用IC1と液晶パネル50の対向基板3との距離を小さくすることが必要である。この距離は、従来は1mm以上、通常は2mmから3mm位とられていたが、近年は0.5mm位にすることが求められている。したがって、この距離が小さくなればなるほど、駆動用IC1を接続するために使用する接続用ツール4と対向基板3との距離も小さくなる。また、図3に示すように接続用ツール4の駆動用素子IC1を加熱加圧する平面の外形は、接続を確実に行うために接続する駆動用IC1よりも大きくなっている。このような場合には、従来の方法では、接続用ツール4が対向基板3と干渉してしまうことも発生し、十分な接続ができなかった。
【0068】
本実施の形態では、駆動用IC1の厚みTは0.56mmであり、液晶パネル50の対向基板3の厚みtは0.4mm(厳密には、厚みtにはパネルのセル厚0.001mm〜0.02mm程度が含まれる。)である。また、駆動用IC1の上面61の基板2の上面62からの高さが0.56mmであり、対向基板3の上面63の基板2の上面62からの高さが0.4mmである。基板2の材質および対向基板3の材質はソーダガラスである。また、駆動用IC1と対向基板3の距離は0.5mmであり、駆動用IC1の幅Wは2.02mmであり、接続用ツール4の駆動用素子IC1を加熱加圧する平面の幅wは4.0mmであった。
【0069】
ここで、駆動用IC1の厚みTは、対向基板3の厚みtの1.4倍であり、接続用ツール4と対向基板3のギャップは0.16mm確保されていたが、このギャップとしては試作結果よりバラツキを考慮すると最小で0.08mm程度あれば同様な効果を得られると考えられる。したがって、駆動用IC1の厚みTは、対向基板3の厚みtの1.17倍以上、すなわち約1.2倍程度以上あればよい。
【0070】
本実施の形態では駆動用IC1の厚みを液晶パネル50の対向基板3の厚みより厚くしてあるので、接続用ツール4は対向基板3とは接続時においても距離が確保される。そのため、大きい接続用ツール4を用いてフェイスダウンボンディングを行なうことができ、その結果、接続用ツール4を平行に保ちやすくなり、また接続用ツール4の熱容量も大きくなるので、より均一な荷重をかけてより均一な温度でフェースダウンボンディングをすることができる。そのため、接続用ツール4が対向基板3に当たることなく駆動用IC1を十分に加熱加圧でき、接続信頼性の高い接続が可能であった。また、対向基板3を破損したりすることもなく、液晶パネル50への接続用ツール4からの熱の影響も微少に抑えることができた。
【0071】
また、このように、接着剤7を用い、駆動用IC1のバンプ21を直接接続配線41、42に接続すると、バンプ21間には接着剤7のみが存在することとなりバンプ21間のショートの発生は起こりにくく高精細なバンプピッチに対応可能となる。
【0072】
(第2の実施の形態)
図4、図5は、本発明の第2の実施の形態の液晶装置を説明するための断面図である。
【0073】
図4を参照すれば、この液晶装置100は、対向基板3の上面63上に偏光板11が設けられ、基板2の下面に偏光板12が設けられている点が第1の実施の形態と異なるが他の点は同様である。なお、基板2の下面の偏光板12にさらに反射板を設けて反射型としてもよい。
【0074】
本実施の形態では、駆動用IC1の厚みTが、液晶パネル50の対向基板3の厚みと偏光板11の厚みを合わせた厚みt’より厚くなっており、駆動用IC1の上面61が、液晶パネル50の対向基板3上に設けられた偏光板11の上面64よりも高くなっている。
【0075】
次に図5を参照して、この液晶装置100の製造方法を説明する。
【0076】
本実施の形態おいては、第1の実施の形態と同様にして、液晶装置100を製造するが、駆動用IC1の厚みTは0.56mmであり、液晶パネル50の対向基板3の厚み(0.3mm)と偏光板11の厚み(0.18mm)を合わせた厚みt’は0.48mm(厳密には、厚みt’にはパネルのセル厚0.001mm〜0.02mm程度が含まれる。)である。また、駆動用IC1の上面61の基板2の上面62からの高さが0.56mmであり、対向基板3上の偏光板11の上面64の基板2の上面62からの高さが0.48mmである。駆動用IC1と対向基板3の距離は0.5mmであり、駆動用IC1の幅Wは2.02mmであり、接続用ツール4の駆動用素子IC1を加熱加圧する平面の幅wは4.0mmであった。
【0077】
ここで、駆動用IC1の厚みTは、対向基板3の厚みと偏光板11の厚みを合わせたt’の1.17倍であり、ツール4と対向基板3のギャップは0.08mm確保されていた。
【0078】
本実施の形態では駆動用IC1の厚みを液晶パネル50の対向基板3の厚みと偏光板11の厚みを合わせた厚みt’より厚くしてあるので、接続用ツール4は偏光板11とは接続時においても距離が確保される。そのため、大きい接続用ツール4を用いてフェイスダウンボンディングを行なうことができ、その結果、接続用ツール4を平行に保ちやすくなり、また接続用ツール4の熱容量も大きくなるので、より均一な荷重をかけてより均一な温度でフェースダウンボンディングをすることができる。そのため、接続用ツール4が偏光板11に当たることなく駆動用IC1を十分に加熱加圧でき、接続信頼性の高い接続が可能であった。また、対向基板3や偏光板11を破損したりすることもなく、液晶パネル50への接続用ツール4からの熱の影響も微少に抑えることができた。
【0079】
(第3の実施の形態)
図6は、本発明の第3の実施の形態の液晶装置を説明するための断面図である。
【0080】
本実施の形態の液晶装置100は、図2を参照して説明した第1の実施の形態の液晶装置100と同じ構造である。また、接着剤7としては、熱硬化性のエポキシ系接着剤を使用した。
【0081】
次に図6を参照して、この液晶装置100の製造方法を説明する。
【0082】
まず、液晶物質52が基板2と対向基板3との間にシール51により封入されて設けられた液晶パネル50を準備する。
【0083】
次に、液晶パネル50の基板2の上に接着剤7を配置し、駆動用IC1の入出力用バンプ21にそれぞれ対応する接続配線42、41とその駆動用IC1の入出力バンプ21とを位置合わせした後、駆動用IC1の上面を接続用ツール4により加圧しながら、石英ガラス製の受け台5の下側よりキセノンランプ等により発生させた近赤外光および/または可視光13を駆動用IC1の接合面方向に照射し、駆動用IC1、接続配線41、42、バンプ21および接着剤7を加熱し、駆動用IC1の入出力用バンプ21と接続配線42、41とをそれぞれ電気的、機械的に接続すると共に、接着剤7により駆動用IC1を基板2の上面62に接着する。接続条件は、温度220℃、圧力5gf/mm2 、時間20秒であり、この条件となるように光照射量と加圧力を設定する。その後、接続用ツール4による加圧を続けながら光13による加熱を止め150℃まで冷却し、その後接続用ツール4による加圧を止めた。このようにすると、ホットコールド効果により接着剤7による接着力が向上する。
【0084】
なお、接続用ツール4をヒータ等で加熱しておくこともできるが、この場合接続用ツール4の温度は、第1の実施の形態の場合よりも30℃乃至200℃低くできる。
【0085】
本実施の形態では、駆動用IC1の厚みTは0.56mmであり、液晶パネル50の対向基板3の厚みtは0.4mm(厳密には、厚みtにはパネルのセル厚0.001mm〜0.02mm程度が含まれる。)である。また、駆動用IC1の上面61の基板2の上面62からの高さが0.56mmであり、対向基板3の上面63の基板2の上面62からの高さが0.4mmである。基板2の材質および対向基板3の材質はソーダガラスである。また、駆動用IC1と対向基板3の距離は0.5mmであり、駆動用IC1の幅Wは2.02mmであり、接続用ツール4の駆動用素子IC1を加熱加圧する平面の幅wは4.0mmであった。
【0086】
ここで、駆動用IC1の厚みTは、対向基板3の厚みtの1.4倍であり、ツール4と対向基板3のギャップは0.16mm確保されていたが、このギャップとしては、本実施の形態のように受け台5の下側からキセノンランプで加熱する場合においても試作結果よりバラツキを考慮すると最小で0.08mm程度あれば同様な効果を得られると考えられる。したがって、駆動用IC1の厚みTは、対向基板3の厚みtの1.17倍以上、すなわち約1.2倍程度以上あればよい。
【0087】
本実施の形態では駆動用IC1の厚みを液晶パネル50の対向基板3の厚みより厚くしてあるので、接続用ツール4は対向基板3とは接続時においても距離が確保される。そのため、大きい接続用ツール4を用いてフェイスダウンボンディングを行なうことができ、その結果、接続用ツール4を平行に保ちやすくなり、より均一な荷重をかけてよりフェースダウンボンディングをすることができる。そのため、接続用ツール4が対向基板3に当たって対向基板3を破損したりすることなく駆動用IC1を十分に加圧でき、接続信頼性の高い接続が可能であった。さらに、光照射を使用しているので、接続用ツール4の温度を低くでき、液晶パネル50への熱の影響を非常に小さくできた。
【0088】
(第4の実施の形態)
図7、図8は、本発明の第4の実施の形態の液晶装置を説明するための断面図である。
【0089】
図7を参照すれば、この液晶装置100は、駆動用IC1のバンプ21が銀ペースト8を介して接続配線41、42とそれぞれ接続されている点が第1の実施の形態と異なるが他の点は同様である。
【0090】
本実施の形態では、駆動用IC1の厚みTが、液晶パネル50の対向基板3の厚みtより厚くなっており、駆動用IC1の上面61が、液晶パネル50の対向基板3の上面63よりも高くなっている。ここで、本実施の形態における駆動用IC1の厚みTとは、厳密には駆動用IC1の厚みとバンプ21の厚みと銀ペースト8の厚みと接続配線41、42の厚みとを含んでいる。
【0091】
次に図8を参照して、この液晶装置100の製造方法を説明する。
【0092】
まず、液晶物質52が基板2と対向基板3との間にシール51により封入された液晶パネル50を準備する。
【0093】
次に、駆動用IC1の入出力用バンプ21に銀ペースト8を付着させる。
【0094】
次に、液晶パネル50の基板2の上に接着剤7を配置し、駆動用IC1の入出力用バンプ21にそれぞれ対応する接続配線42、41とその駆動用IC1の入出力バンプ21とを位置合わせした後、駆動用IC1の上面61を接続用ツール4により加熱と加圧して、駆動用IC1の入出力用バンプ21と接続配線42、41とを銀ペースト8を介してそれぞれ電気的、機械的に接続すると共に、接着剤7により駆動用IC1を基板2の上面62に接着する。接着剤7は、熱硬化性のエポキシ系接着剤であり、接続条件は、温度220℃、圧力5gf/mm2 、時間20秒である。その後、接続用ツール4による加圧を続けながら接続用ツール4による加熱を止め150℃まで冷却し、その後接続用ツール4による加圧を止めた。
【0095】
本実施の形態では、駆動用IC1の厚みTは0.56mmであり、液晶パネル50の対向基板3の厚みtは0.4mm(厳密には、厚みtにはパネルのセル厚0.001mm〜0.02mm程度が含まれる。)である。また、駆動用IC1の上面61の基板2の上面62からの高さが0.56mmであり、対向基板3の上面63の基板2の上面62からの高さが0.4mmである。また、駆動用IC1と対向基板3の距離は0.5mmであり、駆動用IC1の幅Wは2.02mmであり、接続用ツール4の駆動用素子IC1を加熱加圧する平面の幅wは4.0mmであった。
【0096】
ここで、駆動用IC1の厚みTは、対向基板3の厚みtの1.4倍であり、接続用ツール4と対向基板3のギャップは0.16mm確保されていたが、このギャップとしては、本実施の形態のように駆動用IC1の入出力用バンプ21が銀ペースト7を介して接続配線41、42とそれぞれ接続されている場合でも、試作結果よりバラツキを考慮すると最小で0.08mm程度あれば同様な効果を得られると考えられる。したがって、駆動用IC1の厚みTは、対向基板3の厚みtの1.17倍以上、すなわち約1.2倍程度以上あればよい。
【0097】
本実施の形態では、駆動用IC1の入出力用バンプ21が銀ペースト7を介して接続配線41、42とそれぞれ接続されているので、駆動用IC1の厚み、入出力用バンプ21の厚みおよび接続用ツール4の平坦度等のバラツキを緩和することができる。
【0098】
(第5の実施の形態)
図9、図10は、本発明の第5の実施の形態の液晶装置を説明するための断面図である。
【0099】
図9を参照すれば、この液晶装置100は、駆動用IC1が異方性導電膜10によって基板2の上面62に接着されている点が第1の実施の形態と異なるが他の点は同様である。
【0100】
異方性導電膜10は、エポキシ系接着剤7に樹脂ボールに金メッキをした導電粒子9を分散させたものであり、駆動用IC1のバンプ21が導電粒子9を介してそれぞれ接続配線41、42と接続されており、駆動用IC1がエポキシ系接着剤7によって基板2と接着されている。
【0101】
本実施の形態においても、駆動用IC1の厚みTが、液晶パネル50の対向基板3の厚みtより厚くなっており、駆動用IC1の上面61が、液晶パネル50の対向基板3の上面63よりも高くなっている。ここで、本実施の形態における駆動用IC1の厚みTとは、厳密には駆動用IC1の厚みとバンプ21の厚みと導電粒子9の厚みと接続配線41、42の厚みとを含んでいる。
【0102】
次に図10を参照して、この液晶装置100の製造方法を説明する。
【0103】
まず、液晶物質52が基板2と対向基板3との間にシール51により封入された液晶パネル50を準備する。
【0104】
次に、液晶パネル50の基板2の上に異方性導電膜10を配置し、駆動用IC1の入出力用バンプ21にそれぞれ対応する接続配線42、41とその駆動用IC1の入出力バンプ21とを位置合わせした後、駆動用IC1の上面61を接続用ツール4により加熱と加圧して、駆動用IC1の入出力用バンプ21と接続配線42、41とを導電粒子9を介してそれぞれ電気的、機械的に接続すると共に、異方性導電膜10の接着剤7により駆動用IC1を基板2の上面62に接着する。接続条件は、温度220℃、圧力5gf/mm2 、時間20秒であり、その後、接続用ツール4による加圧を続けながら接続用ツール4による加熱を止め150℃まで冷却し、その後接続用ツール4による加圧を止めた。
【0105】
本実施の形態では、駆動用IC1の厚みTは0.56mmであり、液晶パネル50の対向基板3の厚みtは0.4mm(厳密には、厚みtにはパネルのセル厚0.001mm〜0.02mm程度が含まれる。)である。また、駆動用IC1の上面61の基板2の上面62からの高さが0.56mmであり、対向基板3の上面63の基板2の上面62からの高さが0.4mmである。また、駆動用IC1と対向基板3の距離は0.5mmであり、駆動用IC1の幅Wは2.02mmであり、接続用ツール4の駆動用素子IC1を加熱加圧する平面の幅wは4.0mmであった。
【0106】
ここで、駆動用IC1の厚みTは、対向基板3の厚みtの1.4倍であり、接続用ツール4と対向基板3のギャップは0.16mm確保されていたが、このギャップとしては、本実施の形態のように駆動用IC1の入出力用バンプ21が異方性導電膜10の導電粒子9を介して接続配線41、42とそれぞれ接続されている場合でも、試作結果よりバラツキを考慮すると最小で0.08mm程度あれば同様な効果を得られると考えられる。したがって、駆動用IC1の厚みTは、対向基板3の厚みtの1.17倍以上、すなわち約1.2倍程度以上あればよい。
【0107】
本実施の形態では、駆動用IC1の入出力用バンプ21が異方性導電膜10を介して接続配線41、42とそれぞれ接続されているので、異方性導電膜10の導電粒子9が接続に関与することになり、駆動用IC1の厚み、入出力用バンプ21の厚みおよび接続用ツール4の平坦度等のバラツキを緩和することができる。
【0108】
(第6の実施の形態)
図11は、本発明の第6の実施の形態の液晶装置を説明するための断面図である。
【0109】
本実施の形態の液晶装置100は、図7を参照して説明した第4の実施の形態の液晶装置100と同じ構造である。また、接着剤7としては、熱硬化性のエポキシ系接着剤を使用した。
【0110】
次に、この液晶装置100の製造方法を説明する。
【0111】
まず、液晶物質52が基板2と対向基板3との間にシール51により封入されて設けられた液晶パネル50を準備する。
【0112】
次に、駆動用IC1の入出力用バンプ21に銀ペースト8を付着させる。
【0113】
次に、液晶パネル50の基板2の上に接着剤7を配置し、駆動用IC1の入出力用バンプ21にそれぞれ対応する接続配線42、41とその駆動用IC1の入出力バンプ21とを位置合わせした後、駆動用IC1の上面61を接続用ツール4により加圧しながら、石英ガラス製の受け台5の下側よりキセノンランプ等により発生させた近赤外光および/または可視光13を駆動用IC1の接合面方向に照射し、駆動用IC1、接続配線41、42、バンプ21、銀ペースト8および接着剤7を加熱し、駆動用IC1の入出力用バンプ21と接続配線42、41とをそれぞれ銀ペースト8を介して電気的、機械的に接続すると共に、接着剤7により駆動用IC1を基板2の上面62に接着する。接続条件は、温度220℃、圧力5gf/mm2 、時間20秒であり、この条件となるように光照射量と加圧力を設定する。その後、接続用ツール4による加圧を続けながら光13による加熱を止め150℃まで冷却し、その後接続用ツール4による加圧を止めた。
【0114】
なお、接続用ツール4をヒータ等で加熱しておくこともできるが、この場合接続用ツール4の温度は、第4の実施の形態の場合よりも30℃乃至200℃低くできる。
【0115】
本実施の形態においても、駆動用IC1の厚みT、液晶パネル50の対向基板3の厚みt、駆動用IC1の上面61の基板2の上面62からの高さ、対向基板3の上面63の基板2の上面62からの高さ、駆動用IC1と対向基板3の距離、駆動用IC1の幅Wおよび接続用ツール4の駆動用素子IC1を加熱加圧する平面の幅wは第4の実施の形態と同じであり、接続用ツール4と対向基板3のギャップは最小で0.08mm程度あればよく、駆動用IC1の厚みTは、対向基板3の厚みtの1.17倍以上、すなわち約1.2倍程度以上あればよいことも同じである。
【0116】
(第7の実施の形態)
図12は、本発明の第7の実施の形態の液晶装置を説明するための断面図である。
【0117】
本実施の形態の液晶装置100は、図9を参照して説明した第5の実施の形態の液晶装置100と同じ構造である。
【0118】
次に、この液晶装置100の製造方法を説明する。
【0119】
まず、液晶物質52が基板2と対向基板3との間にシール51により封入されて設けられた液晶パネル50を準備する。
【0120】
次に、液晶パネル50の基板2の上に異方性導電膜10を配置し、駆動用IC1の入出力用バンプ21にそれぞれ対応する接続配線42、41とその駆動用IC1の入出力バンプ21とを位置合わせした後、駆動用IC1の上面61を接続用ツール4により加圧しながら、石英ガラス製の受け台5の下側よりキセノンランプ等により発生させた近赤外光および/または可視光13を駆動用IC1の接合面方向に照射し、駆動用IC1、接続配線41、42、バンプ21および異方性導線膜10を加熱し、駆動用IC1の入出力用バンプ21と接続配線42、41とをそれぞれ異方性導電膜10の導電粒子9を介して電気的、機械的に接続すると共に、異方性導電膜10の接着剤7により駆動用IC1を基板2の上面62に接着する。接続条件は、温度220℃、圧力5gf/mm2 、時間20秒であり、この条件となるように光照射量と加圧力を設定する。その後、接続用ツール4による加圧を続けながら光13による加熱を止め150℃まで冷却し、その後接続用ツール4による加圧を止めた。
【0121】
なお、接続用ツール4をヒータ等で加熱しておくこともできるが、この場合接続用ツール4の温度は、第5の実施の形態の場合よりも30℃乃至200℃低くできる。
【0122】
本実施の形態においても、駆動用IC1の厚みT、液晶パネル50の対向基板3の厚みt、駆動用IC1の上面61の基板2の上面62からの高さ、対向基板3の上面63の基板2の上面62からの高さ、駆動用IC1と対向基板3の距離、駆動用IC1の幅Wおよび接続用ツール4の駆動用素子IC1を加熱加圧する平面の幅wは第5の実施の形態と同じであり、接続用ツール4と対向基板3のギャップは最小で0.08mm程度あればよく、駆動用IC1の厚みTは、対向基板3の厚みtの1.17倍以上、すなわち約1.2倍程度以上あればよいことも同じである。
【0123】
(第8の実施の形態)
図2、図3を再び参照して本発明の第8の実施の形態の液晶装置を説明する。
【0124】
本実施の形態においては、基板2および対向基板3としてポリエーテルサルフォン(PES)を基材とした透明な樹脂を使用し、接着剤7として、エポキシ系とスチレンブタジエンスチレン(SBS)系の接着剤を約8:2の割合で混合したブレンドタイプの接着剤を使用した点が第1の実施の形態と異なるが他の点は同様である。
【0125】
本実施の形態においては、接続条件は、温度130℃、圧力4gf/mm2 、時間20秒であり、その後、接続用ツール4による加圧を続けながら接続用ツール4による加熱を止め100℃まで冷却し、その後接続用ツール4による加圧を止めた。
【0126】
本実施の形態では、駆動用IC1の厚みTは0.56mmであり、液晶パネル50の対向基板3の厚みtは0.12mm(厳密には、厚みtにはパネルのセル厚0.001mm〜0.02mm程度が含まれる。)である。また、駆動用IC1の上面61の基板2の上面62からの高さが0.56mmであり、対向基板3の上面63の基板2の上面62からの高さが0.12mmである。また、駆動用IC1と対向基板3の距離は0.5mmであり、駆動用IC1の幅Wは2.02mmであり、接続用ツール4の駆動用素子IC1を加熱加圧する平面の幅wは4.0mmであった。
【0127】
ここで、駆動用IC1の厚みTは、対向基板3の厚みtの4.7倍であり、接続用ツール4と対向基板3のギャップは0.44mm確保されていた。
【0128】
本実施の形態においては、駆動用IC1の厚みを液晶パネル50の対向基板3の厚みより十分厚くしてあるので、接続用ツール4は対向基板3とは接続時においても距離が確保され、接続用ツール4が対向基板3に当たることなく駆動用IC1を十分に加熱加圧でき、接続信頼性の高い接続が可能であった。また、対向基板3を破損したりすることもなく、液晶パネル50への接続用ツール4からの熱の影響も微少に抑えることができた。
【0129】
なお、上記各実施の形態の液晶装置100は好ましい態様の例示であり、本発明は上記各実施の形態の液晶装置100やその製造方法に限定されるものではない。
【0130】
例えば、接着剤7は、上記各実施の形態で使用したものに限定されるものではなく、スチレンブタジエンスチレン(SBS系)、エポキシ系、アクリル系、ポリエステル系、ウレタン系等の単独またはそのいくつかの混合または化合物でもよい。このことは、異方性導電膜10の接着剤7についても同様である。
【0131】
また、上記第3、第6、第7の実施の形態においては、接着剤7として熱硬化性の接着剤を用いて、受け台5の下側からキセノンランプにより近赤外光および/または可視光を照射して、加熱を行ったが、接着剤7として光硬化性の接着剤を用いることもでき、この場合には、受け台5の下側から水銀ランプにより紫外光を照射して接着剤の硬化を行う。このようにすれば、照射光による温度上昇は少ないので、常温から80℃以下程度の低い温度で硬化することができる。なお、光硬化性の接着剤としては、好ましくは、アクリル系光硬化樹脂を使用することができる。
【0132】
また、パネルの配線部分等露出している部分を防湿、防塵および接触等から保護するために、モールド剤やコーティング剤で被覆してもよい。
【0133】
また、異方性導電膜10に使用する導電粒子9としては、半田粒子、Ni、Au、Ag、Cu、Pb、Sn等の単独またはそのいくつかの混合、合金、またはメッキ等による複合金属粒子、プラスチック粒子(ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル等)にNi、Co、Pd、Au、Ag、Cu、Fe、Sn、Pb等の単独またはそのいくつかをメッキした粒子、カーボン粒子等でもよい。
【0134】
また、液晶パネルの基板2、3の材質としては、上記各実施の形態で使用したものに限定されるものではなく、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエステル(PS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアリレート等の単独またはそれらのいくつかを複合化した樹脂を使用してもよい。
【0135】
(第9の実施の形態)
図13は、本発明の第9の実施の形態の電子機器を説明するための斜視図である。
【0136】
本実施の形態においては、電子機器22に、表示装置として本発明の液晶装置100を搭載している。この実施の形態においては、電子機器22は携帯電話であり、その機能面から小型、軽量、薄型化が求められており、また多くの情報を見やすくするために表示画面サイズの大型化が必要である。本発明の液晶装置100は、駆動用IC1を搭載するエリアを小さくコンパクトにできているため、液晶装置100を大きくせずに画面を大型化でき、それを搭載した携帯電話においても、液晶装置100を搭載する部分を小さくできるため、その他の電子部品等を効率よく搭載でき、製品設計からも自由度が増して小型で、表示画面の大きな商品価値の高い製品になっている。
【0137】
【発明の効果】
本発明によれば、たとえ駆動用素子と第1の基板との間の間隔を狭めた額縁面積の狭いコンパクトな液晶パネルの一方の基板上に駆動用素子をCOG実装するときでも、駆動用素子を押圧する接続用ツールが液晶パネルの他方の対向基板に当たることがなくなる。そのため、大きな接続用ツールを用いてフェイスダウンボンディングを行なうことができる。その結果、接続用ツールを平行に保ちやすくなり、また接続用ツールの熱容量も大きくなるので、より均一な荷重をかけてより均一な温度でフェースダウンボンディングをすることができる。そのため、小型で、しかも駆動用素子とパネル配線との接合が充分に確保された信頼性の高い液晶装置が提供される。
【0138】
また、上記液晶装置を電子機器に搭載すれば、小型、軽量、薄型で信頼性の高い電子機器が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1乃至第8の実施の形態の液晶装置を説明するための概略斜視図である。
【図2】本発明の第1および第8の実施の形態の液晶装置を説明するための断面図である。
【図3】本発明の第1および第8の実施の形態の液晶装置を説明するための断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の液晶装置を説明するための断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の液晶装置を説明するための断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の液晶装置を説明するための断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態の液晶装置を説明するための断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態の液晶装置を説明するための断面図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態の液晶装置を説明するための断面図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態の液晶装置を説明するための断面図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態の液晶装置を説明するための断面図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態の液晶装置を説明するための断面図である。
【図13】本発明の第9の実施の形態の電子機器を説明するための斜視図である。
【図14】従来の液晶装置を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1…駆動用IC
2…基板
3…対向基板
4…接続用ツール
5…受け台
6…加圧、加熱
7…接着剤
8…銀ペースト
9…導電粒子
10…異方性導電膜
11…偏光板
12…偏光板(偏光板と反射板)
13…光
21…バンプ
22…電子機器
41…駆動用IC1の出力端子との接続配線
42…駆動用IC1の入力端子との接続配線
50…液晶パネル
51…シール
52…液晶物質
61、62、63、64…上面
100…液晶装置
T…駆動用IC1の厚み
t…対向基板3の厚み
t’…対向基板3の厚みと偏光板11の厚みを合わせた厚み
Claims (10)
- 互いに対向する第1の主面および第2の主面を有する第1の基板と、
互いに対向する第3の主面および第4の主面を有する第2の基板であって、前記第3の主面が第1の領域と第2の領域とを有し、前記第1の領域が前記第1の基板の前記第2の主面と対面し、前記第2の領域が前記第2の主面と対面しないように配置された前記第2の基板と、
互いに対向する第5の主面および第6の主面を有し、且つ前記第6の主面及び前記第3の主面が互いに固着された際に、前記第5の主面の前記第3の主面からの高さが前記第1の主面の前記第3の主面からの高さよりも大きくなる駆動用素子と、
を備える液晶装置の製造方法であって、
前記第1の基板と、前記第2の基板と、前記第1の基板の前記第2の主面と前記第2の基板の前記第1の領域との間に配設された液晶物質とを備える液晶パネルを準備する工程と、しかる後に、
前記第6の主面を前記第3の主面の前記第2の領域に対面させる工程と、
前記第5の主面側から加熱加圧ツールにより前記駆動用素子を加熱加圧し、前記第6の主面及び前記第3の主面を互いに固着する工程と、
を備え、
前記加熱加圧ツールの前記駆動用素子を加熱加圧する平面の外形は、前記駆動用素子より大きく、かつ、前記駆動用素子を加熱加圧する場合に、前記駆動用素子上に重なると共に前記第1の基板にギャップをもって重なることができる大きさであり、
前記加熱加圧ツールの前記駆動用素子を加熱加圧する平面が前記第1の基板の一部にギャップをもって重なると共に前記駆動用素子上に重なるようにした状態で前記駆動用素子を加熱加圧することを特徴とする液晶装置の製造方法。 - 互いに対向する第1の主面および第2の主面を有する第1の基板と、互いに対向する第3の主面および第4の主面を有する第2の基板であって、前記第3の主面上には配線が設けられ、前記第3の主面が第1の領域と第2の領域とを有し、前記第1の領域が前記第1の基板の前記第2の主面と対面し、前記第2の領域が前記第2の主面と対面しないように配置された前記第2の基板と、前記第1の基板の前記第2の主面と前記第2の基板の前記第1の領域との間に配設された液晶物質とを備える液晶パネルを準備する工程と、しかる後に、
互いに対向する第5の主面と第6の主面と前記第6の主面上に設けられたバンプとを有する駆動用素子であって、前記バンプと前記配線とを接続して前記駆動用素子を前記第3の主面上に搭載した際に前記第5の主面の前記第3の主面からの高さが前記第1の基板の前記第1の主面の前記第3の主面からの高さよりも大きくなる前記駆動用素子の前記第6の主面を前記第2の基板の前記第3の主面の前記第2の領域と対面させ、前記駆動用素子の前記第6の主面と前記第2の基板の前記第3の主面との間に接着剤を介在させた状態で、前記第5の主面側から加熱加圧ツールにより前記駆動用素子を加熱加圧して、前記バンプと前記配線とを接続すると共に前記接着剤により前記駆動用素子を前記第2の基板に固着する工程と、
を備え、
前記加熱加圧ツールの前記駆動用素子を加熱加圧する平面の外形は、前記駆動用素子より大きく、かつ、前記駆動用素子を加熱加圧する場合に、前記駆動用素子上に重なると共に前記第1の基板にギャップをもって重なることができる大きさであり、
前記加熱加圧ツールの前記駆動用素子を加熱加圧する平面が前記第1の基板の一部にギャップをもって重なると共に前記駆動用素子上に重なるようにした状態で前記第5の主面側から前記加熱加圧ツールにより前記駆動用素子を加熱加圧することを特徴とする液晶装置の製造方法。 - 前記駆動用素子が、前記バンプと前記配線とを接続して前記駆動用素子を前記第3の主面上に搭載した際に前記第5の主面の前記第3の主面からの高さが前記第1の基板の前記第1の主面の前記第3の主面からの高さよりも0.08mm以上大きくなる駆動用素子であることを特徴とする請求項2記載の液晶装置の製造方法。
- 前記駆動用素子が、前記バンプと前記配線とを接続して前記駆動用素子を前記第3の主面上に搭載した際に前記第5の主面の前記第3の主面からの高さが前記第1の基板の前記第1の主面の前記第3の主面からの高さの1.17倍以上となる駆動用素子であることを特徴とする請求項2記載の液晶装置の製造方法。
- 前記駆動用素子が、前記バンプと前記配線とを接続して前記駆動用素子を前記第3の主面上に搭載した際に前記第5の主面の前記第3の主面からの高さが前記第1の基板の前記第1の主面の前記第3の主面からの高さの4.7倍以下となる駆動用素子であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の液晶装置の製造方法。
- 互いに対向する第1の主面および第2の主面を有する第1の基板と、互いに対向する第3の主面および第4の主面を有する第2の基板であって、前記第3の主面上には配線が設けられ、前記第3の主面が第1の領域と第2の領域とを有し、前記第1の領域が前記第1の基板の前記第2の主面と対面し、前記第2の領域が前記第2の主面と対面しないように配置された前記第2の基板と、前記第1の基板の前記第2の主面と前記第2の基板の前記第1の領域との間に配設された液晶物質とを備える液晶パネルを準備する工程と、しかる後に、
互いに対向する第5の主面と第6の主面と前記第6の主面上に設けられたバンプとを有する駆動用素子であって、前記第1の基板の厚みよりも大きい厚みを有する前記駆動用素子の前記第6の主面を前記第2の基板の前記第3の主面の前記第2の領域と対面させ、前記駆動用素子の前記第6の主面と前記第2の基板の前記第3の主面との間に接着剤を介在させた状態で、前記第5の主面側から加熱加圧ツールにより前記駆動用素子を加熱加圧して、前記バンプと前記配線とを接続すると共に前記接着剤により前記駆動用素子を前記第2の基板に固着する工程と、
を備え、
前記加熱加圧ツールの前記駆動用素子を加熱加圧する平面の外形は、前記駆動用素子より大きく、かつ、前記駆動用素子を加熱加圧する場合に、前記駆動用素子上に重なると共に前記第1の基板にギャップをもって重なることができる大きさであり、
前記加熱加圧ツールの前記駆動用素子を加熱加圧する平面が前記第1の基板の一部にギャップをもって重なると共に前記駆動用素子上に重なるようにした状態で前記第5の主面側から前記加熱加圧ツールにより前記駆動用素子を加熱加圧することを特徴とする液晶装置の製造方法。 - 前記駆動用素子が前記第1の基板よりも0.08mm以上厚いことを特徴とする請求項6記載の液晶装置の製造方法。
- 前記駆動用素子の厚みが前記第1の基板の厚みの1.17倍以上であることを特徴とする請求項6記載の液晶装置の製造方法。
- 前記駆動用素子の厚みが前記第1の基板の厚みの4.7倍以下であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の液晶装置の製造方法。
- 前記第1の基板と前記駆動用素子との間の距離を2mm以下として前記駆動用素子を前記第2の基板に固着することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の液晶装置の製造方法。
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