JPH1048544A - 光スイッチ並びに該光スイッチを備えた光通信装置、光伝送装置、光交換機および光路切り換え装置 - Google Patents
光スイッチ並びに該光スイッチを備えた光通信装置、光伝送装置、光交換機および光路切り換え装置Info
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- JPH1048544A JPH1048544A JP8203794A JP20379496A JPH1048544A JP H1048544 A JPH1048544 A JP H1048544A JP 8203794 A JP8203794 A JP 8203794A JP 20379496 A JP20379496 A JP 20379496A JP H1048544 A JPH1048544 A JP H1048544A
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Abstract
なM入力N出力(M、Nは2以上の整数)の機械式光ス
イッチ並び該光スイッチを備えた光通信装置、光伝送装
置、光交換機及び光路切り換え装置を提供する。 【解決手段】 シリコン基板10上に下部クラッド、光
導波路、上部クラッドを積層し、エッチングによって可
動部材15と固定梁111、112を形成する。内部に
中間光導波路24、25、26、27を有する可動部材
15を上部クラッド上のコイル331、332や永久磁
石311、312を用いて移動させ、固定梁111内の
入力用光導波路20、21と固定梁112内の出力用光
導波路22、23の結合状態を切り換える。
Description
光路を切り替える光スイッチ並びにこの光スイッチを備
えた光通信装置、光伝送装置、光交換機および光路切り
換え装置に関するものである。
ては、電気的に光路の屈折率や位相を変化させて光の進
行方向を切り換える方式のものや、機械的に光路を移動
させて光の進行方向を切り換える方式のものなどが開発
されている。この中で、機械式の光スイッチは、光の結
合損失が小さく、伝搬する光の波長依存性がほとんど無
く、さらに電源を切断した後でも光の結合状態を切断前
の状態に保持できるという特性を持っていることから、
光通信装置や光伝送装置等の中でよく用いられている。
例として、特開平6−148536号公報に記載されて
いる光スイッチがある。この光スイッチは、片持ち梁状
に支持された可動部材に第1の光導波路が形成されてお
り、この可動部材を静電力により移動させることで、片
持ち梁の可動端側にほぼ平行に形成された第2の光導波
路及び第3の光導波路のいずれか一方と第1の光導波路
とを光学的に結合させる構造になっている。可動部材に
は可動方向の両側面にそれぞれ電極が形成されており、
この両電極にそれぞれ対向して配置されている電極と、
可動部材に形成された電極との間にそれぞれ電位差を与
えることにより、静電的に可動部材を動かすことができ
る。
コンの基板上に光集積回路製造技術を用いて容易に作製
できるが、以下に示すような解決すべき技術的課題があ
る。
ッチは、1入力2出力の光スイッチである。従って、こ
の1入力2出力の光スイッチを用いてM入力N出力
(M、Nは2以上の整数)の光スイッチを形成しようと
すると、入力端から出力端に至るまでの間に用いる光ス
イッチの数が増加し、それにともなってスイッチ駆動に
必要な消費電力が増加し、かつ、どの光スイッチに電圧
を印加するかを決める制御も複雑になる。例えばM、N
を2とした2入力2出力の光スイッチでは、入出力端間
で用いる光スイッチの数は4個となり、駆動に必要な消
費電力は1入力2出力の光スイッチの4倍になる。さら
に、2入力2出力の光スイッチでは、光スイッチ1個あ
たりに2カ所の電圧制御が必要なので、全部で8カ所の
電圧制御が必要になる。当然のことながら、この数は
M、Nの数が増えるに従って、急激に増加することにな
る。
であり、消費電力が少なく、駆動のための制御が簡単な
M入力N出力の機械式光スイッチを提供することを目的
としている。
基板上の対向する位置に形成された複数の光導波路と、
この対向する複数の光導波路に挟まれた位置に、弾性変
形可能な支持バネによって支持された可動部材と、この
可動部材上に形成された少なくとも1本の光導波路と、
基板上の対向する複数の光導波路と可動部材上の光導波
路との結合関係を変化せしめる第1および第2の位置の
間で可動部材を移動させるための駆動力発生部材とを備
えたものである。これにより、消費電力が少なく、駆動
のための制御が簡単なM入力N出力の機械式光スイッチ
を得ることができる。
の光導波路と、同一基板上の、第1および第2の光導波
路に対向する位置に形成された第3および第4の光導波
路と、第1および第2の光導波路と第3および第4の光
導波路とに挟まれた位置に、弾性変形可能な支持バネに
よって支持された可動部材と、この可動部材上に形成さ
れた第5、第6、第7および第8の光導波路と、第1の
光導波路と第3の光導波路とが第5の光導波路によって
光学的に結合し、かつ、第2の光導波路と第4の光導波
路とが第6の光導波路によって光学的に結合する第1の
位置と、第1の光導波路と第4の光導波路とが第7の光
導波路によって光学的に結合し、かつ、第2の光導波路
と第3の光導波路とが第8の光導波路によって光学的に
結合する第2の位置との間で、可動部材を移動させるた
めの駆動力を発生する駆動力発生部材とを備えたもので
ある。これにより、消費電力が少なく、駆動のための制
御が簡単な2入力2出力の機械式光スイッチを得ること
ができる。
性変形可能な第1の可動部材と、この第1の可動部材上
に形成された第1および第2の光導波路と、基板内の第
1の可動部材に対向する位置に片持ち梁状に支持された
弾性変形可能な第2の可動部材と、第2の可動部材上に
形成された第3および第4の光導波路と、基板上の第1
の可動部材と第2の可動部材とに挟まれた位置に形成さ
れた第5、第6、第7及び第8の光導波路と、第1の光
導波路と第3の光導波路が第5の光導波路によって光学
的に結合し、かつ、第2の光導波路と第4の光導波路が
第6の光導波路によって光学的に結合する第1の位置に
第1および第2の可動部材をそれぞれ移動させ、第1の
光導波路と第4の光導波路が第7の光導波路によって光
学的に結合し、かつ、第2の光導波路と第3の光導波路
が第8の光導波路によって光学的に結合する第2の位置
に第1および第2の可動部材をそれぞれ移動させるため
の駆動力を発生する駆動力発生部材とを備えたものであ
る。これにより、消費電力が少なく、駆動のための制御
が簡単な2入力2出力の機械式光スイッチを得ることが
できる。
性材料からなるヨークを、可動部材上に軟磁性材料から
なる軟磁性部材を、それぞれ配置して前記駆動力発生部
材を構成したものである。これにより、消費電力が少な
く、駆動のための制御が簡単な機械式光スイッチを得る
ことができる。
に第2の電極を、それぞれ配置して駆動力発生部材を構
成したものである。これにより、形状の小さな機械式光
スイッチを得ることができる。
部材を配置して駆動力発生部材を構成したものである。
これにより、簡単な構成で形状の小さな機械式光スイッ
チを得ることができる。
形成し、かつ駆動力発生部材のすべてを第1の基板上に
配置して構成したものである。これにより部品点数の少
なく、製造の容易な機械式光スイッチを得ることができ
る。
形成し、かつ駆動力発生部材の一部または全部を第1の
基板とは異なる第2の基板上に配置し、第2の基板を第
1の基板に接合して構成したものである。これにより、
製造の容易な機械式光スイッチを得ることができる。
形成し、かつ駆動力発生部材の一部または全部を第1の
基板とは異なる第2の基板上に配置し、第1の基板と第
2の基板をともに第3の基板に接合して構成したもので
ある。これにより、製造の容易な機械式光スイッチを得
ることができる。
材に固定された複数の光ファイバーと、この対向する複
数の光ファイバーに挟まれた位置に支持された光ファイ
バー駆動部材と、この光ファイバー駆動部材上に固定さ
れた少なくとも1本の光ファイバーと、対向する複数の
光ファイバー固定部材に固定された光ファイバーと光フ
ァイバー駆動部材上の光ファイバーとの結合位置を変化
せしめる第1および第2の位置の間で光ファイバー駆動
部材を移動させるための駆動力を発生する駆動力発生部
材とを備えたものである。これにより、光ファイバーを
用いて、消費電力が少なく、駆動のための制御が簡単な
M入力N出力の機械式光スイッチを得ることができる。
された第1および第2の光ファイバーと、第1の光ファ
イバー固定部材に対向する位置にある第2の光ファイバ
ー固定部材に固定された第3および第4の光ファイバー
と、第1の光ファイバー固定部材と第2の光ファイバー
固定部材とに挟まれた位置に支持された光ファイバー駆
動部材と、光ファイバー駆動部材上に固定された第5、
第6、第7および第8の光ファイバーと、第1の光ファ
イバーと第3の光ファイバーが第5の光ファイバーによ
って光学的に結合し、かつ、第2の光ファイバーと第4
の光ファイバーが第6の光ファイバーによって光学的に
結合する第1の位置と、第1の光ファイバーと第4の光
ファイバーが第7の光ファイバーによって光学的に結合
し、かつ、第2の光ファイバーと第3の光ファイバーが
第8の光ファイバーによって光学的に結合する第2の位
置との間で光ファイバー駆動部材を移動させるための駆
動力を発生する駆動力発生部材とを備えたものである。
これにより、光ファイバーを用いて、消費電力が少な
く、駆動のための制御が簡単な2入力2出力の機械式光
スイッチを得ることができる。
第1の光ファイバー駆動部材に固定された第1および第
2の光ファイバーと、この第1および第2の光ファイバ
ーに対向する位置にあり、片持ち梁状に支持され、自由
端側を第2の光ファイバー駆動部材に固定された第3お
よび第4の光ファイバーと、第1の光ファイバー駆動部
材と第2の光ファイバー駆動部材とに挟まれた位置に固
定された光ファイバー固定部材と、光ファイバー固定部
材に固定された第5、第6、第7および第8の光ファイ
バーと、第1の光ファイバーと第3の光ファイバーが第
5の光ファイバーによって光学的に結合し、かつ、第2
の光ファイバーと第4の光ファイバーが第6の光ファイ
バーによって光学的に結合する第1の位置と、第1の光
ファイバーと第4の光ファイバーが第7の光ファイバー
によって光学的に結合し、かつ、第2の光ファイバーと
第3の光ファイバーが第8の光ファイバーによって光学
的に結合する第2の位置との間で第1および第2の光フ
ァイバー駆動部材をそれぞれ移動させるための駆動力を
発生する駆動力発生部材とを備えたものである。ことれ
により、光ファイバーを用いて、消費電力が少なく、駆
動のための制御が簡単な2入力2出力の機械式光スイッ
チを得ることができる。
スイッチを同一基板上に複数個配置し、かつ、それらの
光スイッチを光導波路または光ファバーによって互いに
光学的に結合して構成したものである。これにより、M
入力N出力の機械式光スイッチを容易に構成できる。
装置、光交換機または光路切り換え装置は、上記のいず
れかの特徴を有する光スイッチを備えたものである。こ
れにより、消費電力が少なく、駆動のための制御が簡単
な2入力2出力の機械式光スイッチを用いた光通信装
置、光伝送装置、光交換機または光路切り換え装置が得
られる。
を用いて説明する。
スイッチについて説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態である光スイッチの上面図を、図2はこの光ス
イッチのI−I縦断面図を、図3はこの光スイッチのII
−II横断面図をそれぞれ示す。図1ないし図3におい
て、本光スイッチは、シリコン基板10上に順次積層さ
れた下部クラッド16、入力用光導波路20、21、出
力用光導波路22、23、中間光導波路24、25、2
6、27、上部クラッド17からなる光学部材、及び下
部クラッド16と上部クラッド17をドライエッチング
法により加工することによって形成された固定梁11
1、112、可動部材15からなる構造部材、及び上部
クラッド17上に配置されたコイル331、332、鉄
とニッケルの合金からなるヨーク301、302、軟磁
性膜34、サマリウムとコバルトの合金からなる永久磁
石311、312からなる磁気回路部材、より構成され
ている。入力用光導波路20、21は、光集積回路製造
技術を用いて形成され、入力用光導波路20、21が形
成された領域は、上部クラッド17と下部クラッド16
をドライエッチング法によって加工することにより、固
定梁111となる。同様に、出力用光導波路22、23
は、光集積回路製造技術を用いて形成され、出力用光導
波路が形成された領域は、上部クラッド17と下部クラ
ッド16をドライエッチング法によって加工することに
より、固定梁112となる。中間光導波路24、25、
26、27は、光集積回路製造技術を用いて形成され、
中間光導波路が形成された領域は、上部クラッド17と
下部クラッド16をドライエッチング法によって加工す
ることにより、可動部材15となる。可動部材15は、
上部クラッド17と下部クラッド16をドライエッチン
グ法で加工することによって形成された支持バネ12
1、122、123、124によって支持されている。
可動部材15及び支持バネ121、122、123、1
24をドライエッチグ法で形成後、それらが形成された
領域のシリコン基板10をウエットエッチング法で裏面
から除去し、分離孔13を形成する。分離孔13を形成
することによって、可動部材15はシリコン基板10に
対して浮いた構造になり、固定梁111、112に対す
る可動部材15の相対的な位置を変化させることが可能
となる。上部クラッド17と下部クラッド16をドライ
エッチング法で加工することにより形成した停止部材1
41、142、143、144は、可動部材15の固定
梁111、112に対する位置を規定するもので、可動
部材15が、停止部材141、143と接触していると
きの位置を第1の位置、停止部材142、144と接触
しているときの位置を第2の位置とする。すなわち、可
動部材15は、停止部材141、143、によって決め
られた第1の位置と停止部材142、144によって決
められた第2の位置の間を往復運動することになる。可
動部材15に隣接した領域の上部クラッド上には、コイ
ル331、332、鉄とニッケルの合金からなるヨーク
301、302、サマリウムとコバルトの合金からなる
永久磁石311、312が配置され、可動部材15の中
心部上には、鉄とニッケルの合金からなる軟磁性膜34
が配置される。コイル331の芯には、鉄とニッケルの
合金からなるコア321が、コイル332の芯には、鉄
とニッケルの合金からなるコア322が、それぞれ配置
されている。
ある光スイッチの光の伝搬動作を示す上面図である。図
4は、可動部材15が第2の位置にあるときの、入力用
光導波路20、21、出力用光導波路22、23、中間
光導波路24、25、26、27の相対的な位置関係を
示す。このとき、可動部材15にある中間光導波路24
は、固定梁111にある入力用光導波路20と固定梁1
12にある出力用光導波路22を光学的に結合させる位
置にあり、入力用光導波路20に入った光は、中間光導
波路24を通って出力用光導波路22に伝搬する。ま
た、可動部材15にある中間光導波路25は、固定梁1
11にある入力用光導波路21と固定梁112にある出
力用光導波路23を光学的に結合させる位置にあり、入
力用光導波路21に入った光は、中間光導波路25を通
って出力用光導波路23に伝搬する。なお、このとき可
動部材15にある他の中間光導波路26、27は、どの
光導波路とも光学的に結合していない。一方、図5は、
可動部材15が第1の位置にあるときの、入力用光導波
路20、21、出力用光導波路22、23、中間光導波
路24、25、26、27の相対的な位置関係を示す。
このとき、可動部材15にある中間光導波路26は、固
定梁111にある入力用光導波路20と固定梁112に
ある出力用光導波路23を光学的に結合させる位置にあ
り、入力用光導波路20に入った光は、中間光導波路2
6を通って出力用光導波路23に伝搬する。また、可動
部材15にある中間光導波路27は、固定梁111にあ
る入力用光導波路21と固定梁112にある出力用光導
波路22を光学的に結合させる位置にあり、入力用光導
波路21に入った光は、中間光導波路27を通って出力
用光導波路22に伝搬する。なお、このとき可動部材1
5にある他の中間光導波路24、25は、どの光導波路
とも光学的に結合していない。このように、可動部材1
5が第1の位置にあるときは、入力用光導波路20と2
1に入った光は、それぞれ出力用光導波路23と22に
伝搬し、また可動部材15が第2の位置にあるときは、
入力用光導波路20と21から入った光は、それぞれ出
力用光導波路22と23に伝搬する。すなわち、可動部
材15の位置を第1の位置と第2の位置の間で移動させ
ることによって、2入力の光の伝搬経路を切り換える2
入力2出力の光スイッチとしての動作をさせることがで
きる。
イッチの可動部材15を駆動する方法について示す。可
動部材15を第1の位置に移動させるためには、図6の
(1)に示したように、永久磁石311が発生させる磁
束の方向と、コイル331の芯に配置されたコア321
に生じる磁束Bの方向が、同じになるようにコイル33
1に電流を流す。この場合、永久磁石311が発生させ
る磁束とコイル331が発生させる磁束Bが強めあい、
非常に強い磁束がヨーク301と可動部材15上の軟磁
性膜34に生じるため、可動部材15には、永久磁石3
11やコイル331のある方向に強い力Fが働く。この
電磁的な力Fによって、可動部材15は第1の位置に移
動する。可動部材15がひとたび第1の位置に固定され
ると、図6の(2)に示したように、永久磁石311が
発生させる磁束のみによって、十分な磁束B’がヨーク
301と可動部材15上の軟磁性膜34に生じるため、
可動部材には永久磁石311やコイル331のある方向
に力F’が働く。この電磁的な力F’によって、可動部
材15は、コイル331に流していた電流を切断しても
第1の位置に保持されることになる。このように、本実
施の形態の光スイッチは、切り換え動作をするときのみ
電力を消費し、状態を保持するときには電力を一切消費
しないというすぐれた特徴を有している。可動部材15
を第2の位置に移動させるためには、図6の(3)に示
したように、永久磁石311が発生させる磁束の方向
と、コイル331の芯に配置されたコア321に生じる
磁束の方向が、反対になるようにコイル331に電流を
流す。と同時に永久磁石312が発生させる磁束の方向
と、コイル332の芯に配置されたコア322に生じる
磁束B”の方向が、同じになるようにコイル332に電
流を流す。この場合、永久磁石311が発生させる磁束
とコイル331が発生させる磁束が弱めあい、ヨーク3
01にはほとんど磁束が生じない。このため、可動部材
15には、永久磁石311やコイル331のある方向に
は電磁的な引力が働かない。一方、永久磁石312が発
生させる磁束とコイル322が発生させる磁束B”は強
めあい、非常に強い磁束がヨーク302と可動部材15
上の軟磁性膜34に生じるため、可動部材15には、永
久磁石312やコイル332のある方向に強い力F”が
働く。この電磁的な力F”によって、可動部材15は第
2の位置に移動する。もちろん、図6の(2)で説明し
たように、可動部材15がひとたび第2の位置に固定さ
れると、永久磁石312が発生させる磁束のみによっ
て、十分な磁束がヨーク302と可動部材15上の軟磁
性膜34に生じるため、可動部材には永久磁石312や
コイル332のある方向に力が生じ、可動部材15は、
コイル331に流していた電流を切断しても第2の位置
に保持されることになる。
とは異なる方法で形成した本発明の第2の実施の形態で
ある光スイッチの上面図を示す。また、図8は、図7の
光スイッチのIII−III縦断面図を示す。本光スイッチに
おいては、ドライエッチング法を用いて可動部材15の
下部のシリコン基板10を表面から除去することによっ
て分離孔13が形成されている。ドライエッチングによ
って可動部材15の下部のシリコンを容易に除去できる
ように、可動部材15内の上部クラッドと下部クラッド
には、エッチング補助孔131と132がドライエッチ
ング法によって形成されている。この孔からエッチング
ガスがシリコン基板に達し、その部分のシリコンが除去
される。また、図1で説明した可動部材15上の軟磁性
膜34は、エッチング補助孔131と132によって分
離され、ふたつの軟磁性膜341と342になってい
る。図1で説明した光スイッチにおいては、分離孔13
はシリコン基板10をウェットエッチング法で裏面から
除去して形成されているため、可動部材15の下部のシ
リコン基板は、完全に除去されている。一方、図7で説
明した光スイッチでは、シリコン基板の表面からのドラ
イエッチングで分離孔13が形成されているため、可動
部材15は、シリコン基板からは分離されているもの
の、可動部材15の下部のシリコン基板は大半が残存し
ている。従って、図7で示した方法で分離孔13を形成
した方が、シリコン基板が多く残っているため構造が安
定で、加工にともなう基板の変形を小さく抑えることが
できる。
チは、2入力2出力の光スイッチを2個のコイルで駆動
できるため、消費電力が小さく、制御も容易である。
スイッチの構造を図9を用いて説明する。
図を示す。本光スイッチは、シリコン基板10上に順次
積層された下部クラッド16、入力用光導波路20、2
1、出力用光導波路22、23、中間光導波路24、2
5、26、27、上部クラッド17からなる光学部材、
及び下部クラッド16と上部クラッド17をドライエッ
チング法により加工することによって形成された可動梁
113、114からなる構造部材、及び上部クラッド1
7上に配置されたコイル331、332、鉄とニッケル
の合金からなるヨーク301、302、軟磁性膜34、
サマリウムとコバルトの合金からなる永久磁石311、
312からなる磁気回路部材、より構成されている。入
力用光導波路20、21は、光集積回路製造技術を用い
て形成され、入力用光導波路が形成された領域は、上部
クラッド17と下部クラッド16をドライエッチング法
によって加工することにより、可動梁113となる。同
様に、出力用光導波路22、23は、光集積回路製造技
術を用いて形成され、出力用光導波路が形成された領域
は、上部クラッド17と下部クラッド16をドライエッ
チング法によって加工することにより、可動梁114と
なる。中間光導波路24、25、26、27は、光集積
回路製造技術を用いて下部クラッド上に形成される。可
動梁113及び114をドライエッチング法で形成後、
それらが形成された領域のシリコン基板10をウエット
エッチング法で裏面から除去し、分離孔133及び13
4を形成する。分離孔133及び134を形成すること
によって、可動梁113及び114はシリコン基板10
に対して浮いた構造になる。このようにすることによっ
て、中間光導波路24、25、26、27に対する可動
梁上の入力用光導波路20、21及び出力用光導波路2
2、23の相対的な位置を変化させることが可能とな
る。上部クラッド17と下部クラッド16をドライエッ
チング法で加工することにより形成した停止部材14
1、142、143、144は、可動梁113及び11
4の位置を規定するものである。可動梁113が、停止
部材141と接触しているときの位置を第1の位置、停
止部材142と接触しているときの位置を第2の位置と
する。また、可動梁114が、停止部材143と接触し
ているときの位置を第1の位置、停止部材144と接触
しているときの位置を第2の位置とする。すなわち、可
動梁113及び114は、停止部材141、143によ
って決められた第1の位置と、停止部材142、144
によって決められた第2の位置の間を往復運動すること
になる。可動梁113及び114に隣接した領域の上部
クラッド上には、鉄とニッケルの合金からなるヨーク3
01及び302が配置され、これらのヨークに隣接して
コイル331、332、サマリウムとコバルトの合金か
らなる永久磁石311、312が配置される。可動梁1
13及び114の先端上には、鉄とニッケルの合金から
なる軟磁性膜343及び344が配置され、中間光導波
路24〜27が形成された領域の上部クラッド上には、
鉄とニッケルの合金からなる軟磁性膜34が形成され
る。コイル331の芯には、鉄とニッケルの合金からな
るコア321が、コイル332の芯には、鉄とニッケル
の合金からなるコア322が、それぞれ配置されてい
る。
の磁束とコア321の磁束が同じ向きになるようにコイ
ル331に電流を流し、永久磁石312の磁束とコア3
22の磁束が反対の向きになるようにコイル332に電
流を流すと、可動梁113及び114にヨーク301側
を向いた力が働き、可動梁113及び114がともに第
1の位置に移動する。この時、入力用光導波路20と出
力用光導波路22が中間光導波路24と光学的に結合
し、また、入力用光導波路21と出力用光導波路23が
中間光導波路25と光学的に結合するため、入力用光導
波路20に入った光は出力用光導波路22に、入力用光
導波路21に入った光は出力用光導波路23にそれぞれ
伝搬する。逆に、永久磁石311の磁束とコア321の
磁束が反対の向きになるようにコイル331に電流を流
し、永久磁石312の磁束とコア322の磁束が同じ向
きになるようにコイル332に電流を流すと、可動梁1
13及び114にヨーク302側を向いた力が働き、可
動梁113及び114がともに第2の位置に移動する。
この時、入力用光導波路20と出力用光導波路23が中
間光導波路26と光学的に結合し、また、入力用光導波
路21と出力用光導波路22が中間光導波路27と光学
的に結合するため、入力用光導波路20に入った光は出
力用光導波路23に、入力用光導波路21に入った光は
出力用光導波路22にそれぞれ伝搬する。
入力2出力の光スイッチを2個のコイルで駆動できるた
め、消費電力が小さく、制御も容易である。また、第
1,第2の実施の形態の光スイッチと同様、切り換え動
作時にのみ電力を消費し、それ以外の時は電力をまった
く消費しなくてよい。
イッチの構造を説明する。
図を、図11は図10のIV−IV縦断面図をそれぞれ示
す。本光スイッチは、磁気回路部材が配置されたアクチ
ェエータ基板101と、光学部材と構造部材が配置され
たシリコン基板10を、スペーサ102、103を介し
て張り合わせた構造になっている。図12は、アクチェ
エータ基板101の底面図を示す。アクチェエータ基板
101には、シリコン基板上に配置された鉄とニッケル
の合金からなるヨーク301、302、サマリウムとコ
バルトの合金からなる永久磁石311、312、コイル
331、332、鉄とニッケルの合金からなるコイルの
コア321、322が配置されている。また、図13は
光学部材と構造部材が配置されたシリコン基板10の上
面図を、スペーサ102と103を含めて示したもので
ある。図11と組み合わせて見ればわかるように、シリ
コン基板10には、順次積層された下部クラッド16、
中間光導波路24、25、上部クラッド17、入力用光
導波路20、21、出力用光導波路22、23、中間光
導波路26、27、上部クラッド18からなる光学部
材、及び下部クラッド16と上部クラッド17、18を
ドライエッチング法により加工することによって形成さ
れた固定梁111、112、可動部材15からなる構造
部材が配置されている。可動部材15は、下部クラッド
16と上部クラッド17、18をドライエッチング法に
より加工することによって形成された支持バネ121、
122、123、124によって支持されており、シリ
コン基板面に対し垂直な方向に移動できるようになって
いる。可動部材と支持バネをシリコン基板から浮かすた
めに、シリコン基板には分離孔13が形成されている。
分離孔13は、シリコン基板を裏面からウェットエッチ
ングで除去することによって形成される。可動部材15
上の上部クラッド18の上には、鉄とニッケルの合金か
らなる軟磁性膜34が配置されている。
製造直後にある位置を第1の位置、可動部材15上の軟
磁性膜34がヨーク301及び302に接触していると
きの位置を第2の位置とする。コイル331及び332
に電流を流さなければ、可動部材15は第1の位置にあ
り、この時、入力用光導波路20は中間光導波路26を
介して出力用光導波路23に、入力用光導波路21は中
間光導波路27を介して出力用光導波路22に光学的に
結合する。永久磁石311及び312の磁束とコア32
1及び322の磁束が同じ向きになるように、コイル3
31及び332に電流を流すと、永久磁石とコイルの磁
束が強め合い、非常に強い磁束がヨーク301及び30
2に発生し、可動部材上の軟磁性膜34がヨーク側に強
く引き寄せられる。この結果、可動部材15がヨーク側
に移動して第2の位置に固定される。この時、入力用光
導波路20は中間光導波路24を介して出力用光導波路
22に、入力用光導波路21は中間光導波路25を介し
て出力用光導波路23に光学的に結合する。もちろん、
ひとたび可動部材15が第2の位置に固定されると、そ
の後はコイルに流す電流を切っても、永久磁石の磁束の
みによって可動部材はその場所に保持される。可動部材
15を第2の位置から第1の位置に戻すためには、永久
磁石の磁束と反対向きの磁束をコア内に生じさせるよう
にコイルに電流を流せばよい。この時は、可動部材上の
軟磁性膜をヨーク側に引き寄せる力がほとんどなくな
り、可動部材は自己の復元力によって第1の位置に戻
る。
力の光スイッチを2個のコイルで駆動できるため、消費
電力が小さく、制御も容易である。また、第1ないし第
3の実施の形態の光スイッチと同様、切り換え動作時に
のみ電力を消費し、それ以外の時は電力をまったく消費
しなくてよい。
イッチの構造を図14を用いて説明する。図14は、本
実施の形態の光スイッチの上面図を示す。本光スイッチ
は、シリコン基板10上に順次積層された下部クラッド
16、入力用光導波路20、21、出力用光導波路2
2、23、中間光導波路24、25、26、27、上部
クラッド17からなる光学部材、及び下部クラッド16
と上部クラッド17をドライエッチング法により加工す
ることによって形成された固定梁111、112、可動
部材15からなる構造部材、及び上部クラッド17上に
配置された電極40、41、42、43からなる電気回
路部材、より構成されている。なお、光学部材及び構造
部材の構成は、第2の実施の形態の光スイッチのものと
同一で、可動部材15を、停止部材141、143によ
って決められた第1の位置と停止部材142、144に
よって決められた第2の位置の間を往復運動させること
によって、入力用光導波路と出力用光導波路の結合状態
を切り換えることができる。可動部材15をシリコン基
板10から浮かすための分離孔13は、図7、図8を用
いて説明した光スイッチと同じように、シリコン基板の
表面から可動部材15の下側のシリコン基板をドライエ
ッチッグ法によって除去することによって形成する。上
部クラッド17と下部クラッド16には、シリコン基板
のドライエッチングが容易にできるようにエッチング補
助孔131、132が形成されている。可動部材15上
の上部クラッド上には、電極41、43が配置され、電
極41に対向する位置に電極40が、電極43に対向す
る位置に電極42がそれぞれ配置されている。
ふたつの電極間に静電的な引力が生じ、可動部材15が
第1の位置に移動する。そして、入力用光導波路20と
出力用光導波路23が、また入力用光導波路21と出力
用光導波路22が、それぞれ中間光導波路26と27を
通して光学的に結合する。一方、電極42と43の間に
電位差を与えると、可動部材15が第2の位置に移動
し、入力用光導波路20と出力用光導波路22が、また
入力用光導波路21と出力用光導波路23が、それぞれ
中間光導波路24と25を通して光学的に結合する。
力の光スイッチを2組の電極対で駆動できるため、制御
が容易である。また、可動部材の駆動に磁石やコイルを
用いていないため、空間的にこの光スイッチを多数隣接
して配置しても、可動部材の動作に相互の干渉がない。
すなわち、磁石やコイルで可動部材を駆動する場合、複
数の光スイッチが近づきすぎると隣接する光スイッチの
コイルによって、他の光スイッチの駆動部材が誤動作し
てしまうことがあるが、本実施の形態の光スイッチでは
そのような誤動作がない。従って、本実施の形態の光ス
イッチを多数並べることによって、きわめて小型のM入
力N出力マトリック型光スイッチを形成することが可能
となる。
イッチの構造を図15を用いて説明する。図15は、本
実施の形態の光スイッチの上面図を示す。本光スイッチ
は、光学部材及び構造部材の構成は第1の実施の形態で
説明した光スイッチのものと同一である。また、可動部
材15の運動による光の結合状態の切り換え動作も第1
の実施例と同様である。本実施の形態の特徴は、上部ク
ラッド上に、第5の実施の形態で用いた電極のかわりに
形状記憶合金でできたバネ50、51が配置されている
ことである。この形状記憶合金バネ50、51は、加熱
されると伸びるように設計されている。
と、形状記憶合金バネ50に電流が流れて発熱し伸び
る。このとき、可動部材15は形状記憶合金バネ50に
押され、第2の位置に移動し、入力用光導波路20と出
力用光導波路22が、また入力用光導波路21と出力用
光導波路23が、それぞれ中間光導波路24と25を通
して光学的に結合する。一方、形状記憶合金バネ51に
電位差を与えると、形状記憶合金バネ51が発熱し伸び
る。このとき、可動部材15が形状記憶合金バネ51に
押され、第1の位置に移動し、入力用光導波路20と出
力用光導波路23が、また入力用光導波路21と出力用
光導波路22が、それぞれ中間光導波路26と27を通
して光学的に結合する。
力の光スイッチを2個の形状記憶合金バネで駆動できる
ため、制御が容易である。また、第5の実施例と同様、
可動部材の駆動に磁石やコイルを用いていないため、空
間的にこの光スイッチを多数隣接して配置しても、可動
部材の動作に相互の干渉がない。従って、本実施の形態
の光スイッチを多数並べることによって、きわめて小型
のM入力N出力マトリック型光スイッチを形成すること
が可能となる。
光スイッチの構造を図16および図17を用いて説明す
る。
7は、図16の光スイッチのV−V縦断面図をそれぞれ
示す。本光スイッチは、中央部に4本の支持バネ12
1、122、123、124で支持された可動部材15
を有するステンレス基板104上に、光ファイバーを固
定する光ファイバー固定部材190、191、192、
193、194、入力用光ファイバー200、210、
出力用光ファイバー220、230、中間光ファイバー
240、250、260、270、中心に鉄とニッケル
の合金からなるコア321を有するコイル331、中心
に鉄とニッケルの合金からなるコア322を有するコイ
ル332、鉄とニッケルの合金からなるヨーク301、
302、サマリウムとコバルトの合金からなる永久磁石
311、312を配置した構造になっている。入力用光
ファイバー200、210は、光ファイバー固定部材1
90、191と図示しない光ファイバー押さえ部材とに
よって支持され、光ファイバー固定部材190、191
は、ステンレス基板104に固定されている。出力用光
ファイバー220、230は、光ファイバー固定部材1
93、194と図示しない光ファイバー押さえ部材とに
よって支持され、光ファイバー固定部材193、194
は、ステンレス基板104に固定されている。中間光フ
ァイバー240、250、260、270は、光ファイ
バー固定部材192と光ファイバー押さえ部材1921
とによって支持され、光ファイバー固定部材192は、
ステンレス基板104内の可動部材15に固定されてい
る。光ファイバー固定部材192は、停止部材141、
142、143、144によって位置を規定され、ヨー
ク301側の端面に接触しているときの位置を第1の位
置、ヨーク302側の端面に接触しているときの位置を
第2の位置とする。光ファイバー固定部材192の上面
には、鉄とニッケルの合金からなる軟磁性膜34が配置
されている。
の実施の形態である光スイッチとほぼ同じである。すな
わち、永久磁石311の磁束とコア321の磁束が同じ
向きになるようにコイル331に電流を流し、永久磁石
312の磁束とコア322の磁束が反対の向きになるよ
うにコイル332に電流を流すと、光ファイバー固定部
材192にヨーク301側を向いた力が働き、光ファイ
バー固定部材192が第1の位置に移動する。この時、
入力用光ファイバー200と出力用光ファイバー230
が中間光ファイバー260と光学的に結合し、また、入
力用光ファイバー210と出力用光ファイバー220が
中間光ファイバー270と光学的に結合するため、入力
用光ファイバー200に入った光は出力用光ファイバー
230に、入力用光ファイバー210に入った光は出力
用光ファイバー230にそれぞれ伝搬する。逆に、永久
磁石311の磁束とコア321の磁束が反対の向きにな
るようにコイル331に電流を流し、永久磁石312の
磁束とコア322の磁束が同じ向きになるようにコイル
332に電流を流すと、光ファイバー固定部材193及
び194にヨーク302側を向いた力が働き、光ファイ
バー固定部材193及び194がともに第2の位置に移
動する。この時、入力用光ファイバー200と出力用光
ファイバー230が中間光ファイバー240と光学的に
結合し、また、入力用光ファイバー210と出力用光フ
ァイバー230が中間光ファイバー250と光学的に結
合するため、入力用光ファイバー200に入った光は出
力用光ファイバー220に、入力用光ファイバー210
に入った光は出力用光ファイバー230にそれぞれ伝搬
する。
入力2出力の光スイッチを2個のコイルで駆動できるた
め、消費電力が小さく、制御も容易である。また、第1
ないし第4の実施の形態の光スイッチと同様、切り換え
動作時にのみ電力を消費し、それ以外の時は電力をまっ
たく消費しなくてよい。また、光が光ファイバー内を伝
搬するため、光の損失を低く抑えることが可能である。
尚、本実施の形態では、軟磁性膜34を、光ファイバー
固定部材192の上面に配置しているが、光ファイバー
固定部材192もしくは光ファイバー押さえ部材192
1を軟磁性材料で形成してもよく、その場合は軟磁性膜
34は不要となる。
板としてシリコンを用いてきたがこれはシリコンに限定
する必要はなく、第7の実施の形態のようにステンレス
をはじめとする各種金属や石英をはじめとする絶縁物を
用いても良い。また、コイルや永久磁石の配置について
も、図1に示した配置に限定する必要はなく、ヨークの
まわりに直接コイルを形成しても良い。
施の形態までで説明してきた2入力2出力の光スイッチ
60をシリコン基板10の上に6個並べて4入力4出力
の光スイッチを構成した例を示す。この例では、それぞ
れの2入力2出力の光スイッチの入出力部は、接続用光
ファイバー70で接続されているが、これは光導波路を
用いても良い。同じように、第1の実施の形態から第7
の実施の形態までで説明してきた2入力2出力の光スイ
ッチ60を多数並べることによって、M入力N出力の光
スイッチも容易に形成することが可能である。
動のための制御が簡単なM入力N出力の光スイッチを提
供することができる。
図である。
である。
である。
る。
図である。
図である。
面図である。
る。
である。
材の上面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
入力4出力の光スイッチの上面図である。
部材 193、194 光ファイバー駆動部材 301、302 ヨーク 311、312 永久磁石 321、322 コア 331、332 コイル
Claims (14)
- 【請求項1】 基板上の対向する位置に形成された複数
の光導波路と、 前記対向する複数の光導波路に挟まれた位置に、弾性変
形可能な支持バネによって支持された可動部材と、 前記可動部材上に形成された少なくとも1本の光導波路
と、 前記基板上の対向する複数の光導波路と前記可動部材上
の光導波路との結合関係を変化せしめる第1および第2
の位置の間で前記可動部材を移動させるための駆動力発
生部材とを備えたことを特徴とする光スイッチ。 - 【請求項2】 基板上に形成された第1および第2の光
導波路と、 同一基板上の、前記第1および第2の光導波路に対向す
る位置に形成された第3および第4の光導波路と、 前記第1および第2の光導波路と前記第3および第4の
光導波路とに挟まれた位置に、弾性変形可能な支持バネ
によって支持された可動部材と、 前記可動部材上に形成された第5、第6、第7および第
8の光導波路と、 前記第1の光導波路と前記第3の光導波路とが前記第5
の光導波路によって光学的に結合し、かつ、前記第2の
光導波路と前記第4の光導波路とが前記第6の光導波路
によって光学的に結合する第1の位置と、前記第1の光
導波路と前記第4の光導波路とが前記第7の光導波路に
よって光学的に結合し、かつ、前記第2の光導波路と前
記第3の光導波路とが前記第8の光導波路によって光学
的に結合する第2の位置との間で、前記可動部材を移動
させるための駆動力を発生する駆動力発生部材とを備え
たことを特徴とする光スイッチ。 - 【請求項3】 基板内に片持ち梁状に支持された弾性変
形可能な第1の可動部材と、 前記第1の可動部材上に形成された第1および第2の光
導波路と、 前記基板内の前記第1の可動部材に対向する位置に片持
ち梁状に支持された弾性変形可能な第2の可動部材と、 前記第2の可動部材上に形成された第3および第4の光
導波路と、 前記基板上の前記第1の可動部材と前記第2の可動部材
とに挟まれた位置に形成された第5、第6、第7及び第
8の光導波路と、 前記第1の光導波路と前記第3の光導波路が前記第5の
光導波路によって光学的に結合し、かつ、前記第2の光
導波路と前記第4の光導波路が前記第6の光導波路によ
って光学的に結合する第1の位置に前記第1および第2
の可動部材をそれぞれ移動させ、前記第1の光導波路と
前記第4の光導波路が前記第7の光導波路によって光学
的に結合し、かつ、前記第2の光導波路と前記第3の光
導波路が前記第8の光導波路によって光学的に結合する
第2の位置に前記第1および第2の可動部材をそれぞれ
移動させるための駆動力を発生する駆動力発生部材とを
備えたことを特徴とする光スイッチ。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
の光スイッチにおいて、 前記基板上に永久磁石、コイル及び軟磁性材料からなる
ヨークを、前記可動部材上に軟磁性材料からなる軟磁性
部材を、それぞれ配置して前記駆動力発生部材を構成し
たことを特徴とする光スイッチ。 - 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
の光スイッチにおいて、 前記基板上に第1の電極を、前記可動部材上に第2の電
極を、それぞれ配置して前記駆動力発生部材を構成した
ことを特徴とする光スイッチ。 - 【請求項6】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
の光スイッチにおいて、 前記基板上に形状記憶合金からなる弾性部材を配置して
前記駆動力発生部材を構成したことを特徴とする光スイ
ッチ。 - 【請求項7】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
の光スイッチにおいて、 前記光導波路のすべてを第1の基板上に形成し、かつ前
記駆動力発生部材のすべてを前記第1の基板上に配置し
て構成したことを特徴とする光スイッチ。 - 【請求項8】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
の光スイッチにおいて、 前記光導波路のすべてを第1の基板上に形成し、かつ前
記駆動力発生部材の一部または全部を前記第1の基板と
は異なる第2の基板上に配置し、前記第2の基板を前記
第1の基板に接合して構成したことを特徴とする光スイ
ッチ。 - 【請求項9】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
の光スイッチにおいて、 前記光導波路のすべてを第1の基板上に形成し、かつ前
記駆動力発生部材の一部または全部を前記第1の基板と
は異なる第2の基板上に配置し、前記第1の基板と前記
第2の基板をともに第3の基板に接合して構成したこと
を特徴とする光スイッチ。 - 【請求項10】 対向する複数の光ファイバー固定部材
に固定された複数の光ファイバーと、 前記対向する複数の光ファイバーに挟まれた位置に支持
された光ファイバー駆動部材と、 前記光ファイバー駆動部材上に固定された少なくとも1
本の光ファイバーと、 前記対向する複数の光ファイバー固定部材に固定された
光ファイバーと前記光ファイバー駆動部材上の光ファイ
バーとの結合位置を変化せしめる第1および第2の位置
の間で前記光ファイバー駆動部材を移動させるための駆
動力を発生する駆動力発生部材とを備えたことを特徴と
する光スイッチ。 - 【請求項11】 第1の光ファイバー固定部材に固定さ
れた第1および第2の光ファイバーと、 前記第1の光ファイバー固定部材に対向する位置にある
第2の光ファイバー固定部材に固定された第3および第
4の光ファイバーと、 前記第1の光ファイバー固定部材と前記第2の光ファイ
バー固定部材とに挟まれた位置に支持された光ファイバ
ー駆動部材と、 前記光ファイバー駆動部材上に固定された第5、第6、
第7および第8の光ファイバーと、 前記第1の光ファイバーと前記第3の光ファイバーが前
記第5の光ファイバーによって光学的に結合し、かつ、
前記第2の光ファイバーと前記第4の光ファイバーが前
記第6の光ファイバーによって光学的に結合する第1の
位置と、前記第1の光ファイバーと前記第4の光ファイ
バーが前記第7の光ファイバーによって光学的に結合
し、かつ、前記第2の光ファイバーと前記第3の光ファ
イバーが前記第8の光ファイバーによって光学的に結合
する第2の位置との間で前記光ファイバー駆動部材を移
動させるための駆動力を発生する駆動力発生部材とを備
えたことを特徴とする光スイッチ。 - 【請求項12】 片持ち梁状に支持され、自由端側を第
1の光ファイバー駆動部材に固定された第1および第2
の光ファイバーと、 前記第1および第2の光ファイバーに対向する位置にあ
り、片持ち梁状に支持され、自由端側を第2の光ファイ
バー駆動部材に固定された第3および第4の光ファイバ
ーと、 前記第1の光ファイバー駆動部材と前記第2の光ファイ
バー駆動部材とに挟まれた位置に固定された光ファイバ
ー固定部材と、 前記光ファイバー固定部材に固定された第5、第6、第
7および第8の光ファイバーと、 前記第1の光ファイバーと前記第3の光ファイバーが前
記第5の光ファイバーによって光学的に結合し、かつ、
前記第2の光ファイバーと前記第4の光ファイバーが前
記第6の光ファイバーによって光学的に結合する第1の
位置と、前記第1の光ファイバーと前記第4の光ファイ
バーが前記第7の光ファイバーによって光学的に結合
し、かつ、前記第2の光ファイバーと前記第3の光ファ
イバーが前記第8の光ファイバーによって光学的に結合
する第2の位置との間で前記第1および第2の光ファイ
バー駆動部材をそれぞれ移動させるための駆動力を発生
する駆動力発生部材とを備えたことを特徴とする光スイ
ッチ。 - 【請求項13】 請求項1ないし請求項3または請求項
10ないし請求項12のいずれか1項に記載された光ス
イッチを同一基板上に複数個配置し、 かつ、それらの光スイッチを光導波路または光ファバー
によって互いに光学的に結合して構成したことを特徴と
する光スイッチ。 - 【請求項14】 請求項1ないし請求項3または請求項
10ないし請求項12のいずれかに1項に記載された光
スイッチを有する光通信装置、光伝送装置、光交換機ま
たは光路切り換え装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8203794A JPH1048544A (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | 光スイッチ並びに該光スイッチを備えた光通信装置、光伝送装置、光交換機および光路切り換え装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP8203794A JPH1048544A (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | 光スイッチ並びに該光スイッチを備えた光通信装置、光伝送装置、光交換機および光路切り換え装置 |
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JPH1048544A true JPH1048544A (ja) | 1998-02-20 |
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ID=16479864
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP8203794A Pending JPH1048544A (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | 光スイッチ並びに該光スイッチを備えた光通信装置、光伝送装置、光交換機および光路切り換え装置 |
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JP (1) | JPH1048544A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010237702A (ja) * | 2000-09-07 | 2010-10-21 | Teruki Nobuyoshi | 干渉計、光スイッチ、及び光集積装置 |
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1996
- 1996-08-01 JP JP8203794A patent/JPH1048544A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2010237702A (ja) * | 2000-09-07 | 2010-10-21 | Teruki Nobuyoshi | 干渉計、光スイッチ、及び光集積装置 |
JP2010244065A (ja) * | 2000-09-07 | 2010-10-28 | Teruki Nobuyoshi | 光クロスバー、及び光集積装置 |
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