JPH1047402A - 防振装置 - Google Patents
防振装置Info
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- JPH1047402A JPH1047402A JP20447796A JP20447796A JPH1047402A JP H1047402 A JPH1047402 A JP H1047402A JP 20447796 A JP20447796 A JP 20447796A JP 20447796 A JP20447796 A JP 20447796A JP H1047402 A JPH1047402 A JP H1047402A
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- Japan
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- stopper
- plate
- inner member
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- rubber elastic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ゴム弾性体の支持部の過大変形を防止してより
一層の耐久性の向上を図り得る防振装置を提供する。 【解決手段】一方の取付部材に取付けられる内側部材1
と、内側部材の外側に間隔を隔てて同軸状に配置される
筒状部を有し他方の取付部材に取付けられる外側部材2
と、内側部材1と外側部材2との間に介在するととも
に、両者を一体的に連結し内側部材1又は外側部材2に
加わる荷重を弾性支持する支持部32を有するゴム弾性
体3とを備え、内側部材1は、取付具が取付けられる取
付基部11と、取付基部11の向両側に延出し支持部3
2の内側端面が固着される板状平面部13と、板状平面
部13より支持部32の外方に突出する突出部14とか
らなり、ゴム弾性体3は、突出部14が当接して支持部
32の所定以上の弾性変形を規制する第1〜第3ストッ
パ部33、34、35を有する。
一層の耐久性の向上を図り得る防振装置を提供する。 【解決手段】一方の取付部材に取付けられる内側部材1
と、内側部材の外側に間隔を隔てて同軸状に配置される
筒状部を有し他方の取付部材に取付けられる外側部材2
と、内側部材1と外側部材2との間に介在するととも
に、両者を一体的に連結し内側部材1又は外側部材2に
加わる荷重を弾性支持する支持部32を有するゴム弾性
体3とを備え、内側部材1は、取付具が取付けられる取
付基部11と、取付基部11の向両側に延出し支持部3
2の内側端面が固着される板状平面部13と、板状平面
部13より支持部32の外方に突出する突出部14とか
らなり、ゴム弾性体3は、突出部14が当接して支持部
32の所定以上の弾性変形を規制する第1〜第3ストッ
パ部33、34、35を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のエ
ンジンマウントやブッシュ等として使用される防振装置
に関する。
ンジンマウントやブッシュ等として使用される防振装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の防振装置として、図7に示すよう
なエンジンマウントが知られている。このエンジンマウ
ントは、車体側及びエンジン側のいずれか一方の取付部
材に取付けられる円筒状の内側部材101と、内側部材
101の外側に間隔を隔てて同軸状に配置される筒状部
121を有し他方の取付部材に取付けられる外側部材1
02と、内側部材101と筒状部121との間に介在す
るとともに、両者を一体的に連結し内側部材101又は
外側部材102に加わる荷重を弾性支持する支持部13
2を有するゴム弾性体103とから構成されている。
なエンジンマウントが知られている。このエンジンマウ
ントは、車体側及びエンジン側のいずれか一方の取付部
材に取付けられる円筒状の内側部材101と、内側部材
101の外側に間隔を隔てて同軸状に配置される筒状部
121を有し他方の取付部材に取付けられる外側部材1
02と、内側部材101と筒状部121との間に介在す
るとともに、両者を一体的に連結し内側部材101又は
外側部材102に加わる荷重を弾性支持する支持部13
2を有するゴム弾性体103とから構成されている。
【0003】このエンジンマウントのゴム弾性体103
には、軸方向に貫通して略円弧状に形成された上下一対
の空洞部131が内側部材101を間に挟んでそれぞれ
設けられている。これにより、ゴム弾性体103の内側
部材101と筒状部121とを一体的に連結する部分
は、内側部材101又は外側部材102に加わる荷重を
弾性支持する支持部132を形成している。
には、軸方向に貫通して略円弧状に形成された上下一対
の空洞部131が内側部材101を間に挟んでそれぞれ
設けられている。これにより、ゴム弾性体103の内側
部材101と筒状部121とを一体的に連結する部分
は、内側部材101又は外側部材102に加わる荷重を
弾性支持する支持部132を形成している。
【0004】このエンジンマウントは、例えばエンジン
側の取付部材に内側部材101がボルト等の取付具(図
示せず)を介して連結固定されるとともに、車体側の取
付部材に外側部材102が取付ボルト123を介して連
結固定され、内側部材101に加わるエンジンの荷重を
ゴム弾性体103の支持部132が圧縮される状態で弾
性支持するように配設される。
側の取付部材に内側部材101がボルト等の取付具(図
示せず)を介して連結固定されるとともに、車体側の取
付部材に外側部材102が取付ボルト123を介して連
結固定され、内側部材101に加わるエンジンの荷重を
ゴム弾性体103の支持部132が圧縮される状態で弾
性支持するように配設される。
【0005】そして、内側部材101と外側部材102
との間に軸直角方向の振動が作用すると、ゴム弾性体1
03の支持部132の弾性作用により、その振動は効果
的に減衰される。
との間に軸直角方向の振動が作用すると、ゴム弾性体1
03の支持部132の弾性作用により、その振動は効果
的に減衰される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
エンジンマウントでは、ゴム弾性体103の支持部13
2の内側端が円筒状の内側部材101に連結されている
ため、支持部132が圧縮される状態で弾性支持する際
に支持部132の内側端に加わる荷重を内側部材101
の外周面で受ける構造となっている。しかし、このよう
な構造の場合、内側部材101の受圧面積が小さく、ま
た、支持部132の内側部材101と接合する面の近傍
部分には圧縮方向と剪断方向とが複合した方向に荷重が
作用することとなる。そのため、大きな振動が作用する
と支持部132が過大変形し易く、ゴム弾性体103の
支持部132の耐久性が悪いという問題がある。
エンジンマウントでは、ゴム弾性体103の支持部13
2の内側端が円筒状の内側部材101に連結されている
ため、支持部132が圧縮される状態で弾性支持する際
に支持部132の内側端に加わる荷重を内側部材101
の外周面で受ける構造となっている。しかし、このよう
な構造の場合、内側部材101の受圧面積が小さく、ま
た、支持部132の内側部材101と接合する面の近傍
部分には圧縮方向と剪断方向とが複合した方向に荷重が
作用することとなる。そのため、大きな振動が作用する
と支持部132が過大変形し易く、ゴム弾性体103の
支持部132の耐久性が悪いという問題がある。
【0007】本発明は、上記問題に鑑み案出されたもの
であり、ゴム弾性体の支持部の過大変形を防止してより
一層の耐久性の向上を図り得る防振装置を提供すること
を解決すべき課題とするものである。
であり、ゴム弾性体の支持部の過大変形を防止してより
一層の耐久性の向上を図り得る防振装置を提供すること
を解決すべき課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、一方の取付部材に取付けられる内側
部材と、該内側部材の外側に間隔を隔てて同軸状に配置
される筒状部を有し他方の取付部材に取付けられる外側
部材と、前記内側部材と前記外側部材との間に介在する
とともに、両者を一体的に連結し前記内側部材又は前記
外側部材に加わる荷重を弾性支持する支持部を有するゴ
ム弾性体と、を備えた防振装置において、前記内側部材
は、取付具が取付けられる取付基部と、該取付基部の両
側に延出し前記支持部の内側端面が固着される板状平面
部と、該板状平面部より前記支持部の外方に突出する突
出部とからなり、前記ゴム弾性体は、前記突出部が当接
して前記支持部の所定以上の弾性変形を規制するストッ
パ部を有するという手段を採用している。
項1記載の発明は、一方の取付部材に取付けられる内側
部材と、該内側部材の外側に間隔を隔てて同軸状に配置
される筒状部を有し他方の取付部材に取付けられる外側
部材と、前記内側部材と前記外側部材との間に介在する
とともに、両者を一体的に連結し前記内側部材又は前記
外側部材に加わる荷重を弾性支持する支持部を有するゴ
ム弾性体と、を備えた防振装置において、前記内側部材
は、取付具が取付けられる取付基部と、該取付基部の両
側に延出し前記支持部の内側端面が固着される板状平面
部と、該板状平面部より前記支持部の外方に突出する突
出部とからなり、前記ゴム弾性体は、前記突出部が当接
して前記支持部の所定以上の弾性変形を規制するストッ
パ部を有するという手段を採用している。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記内側部材は、取付具が挿通される挿通
孔をもち前記取付基部を形成する筒状金具と、該筒状金
具の外周面にその中央部が一体的に固着され前記板状平
面部及び前記突出部を形成する金属板とから構成されて
いるという手段を採用している。請求項3記載の発明
は、請求項1記載の発明において、前記内側部材は、取
付具が挿通される挿通孔の半分を形成する半円弧状の半
取付基部と、該半取付基部の両端から延出する半板状平
面部と、該半板状平面部より突出する半突出部とからな
る2枚の金属板を接合して形成されているという手段を
採用している。
明において、前記内側部材は、取付具が挿通される挿通
孔をもち前記取付基部を形成する筒状金具と、該筒状金
具の外周面にその中央部が一体的に固着され前記板状平
面部及び前記突出部を形成する金属板とから構成されて
いるという手段を採用している。請求項3記載の発明
は、請求項1記載の発明において、前記内側部材は、取
付具が挿通される挿通孔の半分を形成する半円弧状の半
取付基部と、該半取付基部の両端から延出する半板状平
面部と、該半板状平面部より突出する半突出部とからな
る2枚の金属板を接合して形成されているという手段を
採用している。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項
3記載の発明において、前記ゴム弾性体の前記ストッパ
部は、前記支持部の圧縮方向の弾性変形を規制する第1
ストッパ部と、前記支持部の引張り方向の弾性変形を規
制する第2ストッパ部と、前記支持部の剪断方向の弾性
変形を規制する第3ストッパ部とを有するという手段を
採用している。
3記載の発明において、前記ゴム弾性体の前記ストッパ
部は、前記支持部の圧縮方向の弾性変形を規制する第1
ストッパ部と、前記支持部の引張り方向の弾性変形を規
制する第2ストッパ部と、前記支持部の剪断方向の弾性
変形を規制する第3ストッパ部とを有するという手段を
採用している。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項
4記載の発明において、前記ゴム弾性体の前記支持部
は、前記板状平面部と前記外側部材の前記筒状部とに両
端が固着されたブロック形状に形成されているという手
段を採用している。請求項6記載の発明は、請求項1〜
請求項4記載の発明において、前記ゴム弾性体の前記支
持部は、前記外側部材に固着される側の部分が二股状に
分岐されているという手段を採用している。
4記載の発明において、前記ゴム弾性体の前記支持部
は、前記板状平面部と前記外側部材の前記筒状部とに両
端が固着されたブロック形状に形成されているという手
段を採用している。請求項6記載の発明は、請求項1〜
請求項4記載の発明において、前記ゴム弾性体の前記支
持部は、前記外側部材に固着される側の部分が二股状に
分岐されているという手段を採用している。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1〜請求項
6記載の発明において、前記外側部材は、前記ストッパ
部と対応する部分に内周側に段状に膨出して形成された
ストッパ支持部を有するという手段を採用している。
6記載の発明において、前記外側部材は、前記ストッパ
部と対応する部分に内周側に段状に膨出して形成された
ストッパ支持部を有するという手段を採用している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。 〔実施形態1〕図1は本実施形態に係る防振装置の軸直
角方向の断面図である。本実施形態の防振装置は、エン
ジンマウントとして用いられるものであって、図1に示
すように、取付基部11、板状平面部13及び突出部1
4を有する内側部材1と、内側部材1の外側に間隔を隔
てて同軸状に配置された筒状部21を有する外側部材2
と、内側部材1と外側部材2との間に介在し、支持部3
2、第1〜第3ストッパ部33、34、35を有するゴ
ム弾性体3と、を主要素として構成されている。
基づき説明する。 〔実施形態1〕図1は本実施形態に係る防振装置の軸直
角方向の断面図である。本実施形態の防振装置は、エン
ジンマウントとして用いられるものであって、図1に示
すように、取付基部11、板状平面部13及び突出部1
4を有する内側部材1と、内側部材1の外側に間隔を隔
てて同軸状に配置された筒状部21を有する外側部材2
と、内側部材1と外側部材2との間に介在し、支持部3
2、第1〜第3ストッパ部33、34、35を有するゴ
ム弾性体3と、を主要素として構成されている。
【0014】内側部材1は、ボルト等の取付具が挿通さ
れる挿通孔を有する筒状金具よりなる取付基部11と、
その中央部が取付基部11の外周面に固着され取付基部
11の径方向両側に延出する金属板12とから構成され
ている。金属板12は、後述のゴム弾性体3の支持部3
2の内側端面が固着された板状平面部13と、その板状
平面部13より支持部32の両側外方に突出する突出部
14とを有する。
れる挿通孔を有する筒状金具よりなる取付基部11と、
その中央部が取付基部11の外周面に固着され取付基部
11の径方向両側に延出する金属板12とから構成され
ている。金属板12は、後述のゴム弾性体3の支持部3
2の内側端面が固着された板状平面部13と、その板状
平面部13より支持部32の両側外方に突出する突出部
14とを有する。
【0015】外側部材2は、内側部材1の外側に間隔を
隔てて同軸状に配置される金属製の筒状部21と、金属
板によりコの字形状に形成されその両端が筒状部21の
外周面に固着されたブラケット部22とからなり、ブラ
ケット部22には2本の取付ボルト23が取付けられて
いる。ゴム弾性体3は、内側部材1と外側部材2の筒状
部21との間に介在し、その内部に軸方向に貫通する異
形の空洞部31を有する略円筒状に形成されている。こ
のゴム弾性体3の外周面は、外側部材2の筒状部21の
内周面に全体にわたって加硫接着されている。そして、
内側部材1の板状平面部13と筒状部21のブラケット
部22側の内周面との間には、両者にその両端が加硫接
着により固着され内側部材1又は外側部材2に加わる荷
重を弾性支持するブロック形状の支持部32が設けられ
ている。
隔てて同軸状に配置される金属製の筒状部21と、金属
板によりコの字形状に形成されその両端が筒状部21の
外周面に固着されたブラケット部22とからなり、ブラ
ケット部22には2本の取付ボルト23が取付けられて
いる。ゴム弾性体3は、内側部材1と外側部材2の筒状
部21との間に介在し、その内部に軸方向に貫通する異
形の空洞部31を有する略円筒状に形成されている。こ
のゴム弾性体3の外周面は、外側部材2の筒状部21の
内周面に全体にわたって加硫接着されている。そして、
内側部材1の板状平面部13と筒状部21のブラケット
部22側の内周面との間には、両者にその両端が加硫接
着により固着され内側部材1又は外側部材2に加わる荷
重を弾性支持するブロック形状の支持部32が設けられ
ている。
【0016】また、支持部32の軸直角方向における両
側には、筒状部21の内周面から段状に膨出して形成さ
れた一対の第1ストッパ部33が設けられている。一対
の第1ストッパ部33は、内側部材1の板状平面部13
から支持部32の両側に突出する突出部14とそれぞれ
適宜間隔を隔てて対向する位置に設けられている。この
一対の第1ストッパ部33は、ゴム弾性体3の支持部3
2が圧縮されて突出部14が当接したときに、支持部3
2の所定以上の圧縮変形を規制するものである。
側には、筒状部21の内周面から段状に膨出して形成さ
れた一対の第1ストッパ部33が設けられている。一対
の第1ストッパ部33は、内側部材1の板状平面部13
から支持部32の両側に突出する突出部14とそれぞれ
適宜間隔を隔てて対向する位置に設けられている。この
一対の第1ストッパ部33は、ゴム弾性体3の支持部3
2が圧縮されて突出部14が当接したときに、支持部3
2の所定以上の圧縮変形を規制するものである。
【0017】また、突出部14を間に挟んで第1ストッ
パ部33と対向する位置には、筒状部21の内周面から
段状に膨出して形成された一対の第2ストッパ部34が
設けられている。一対の第2ストッパ部34は、ゴム弾
性体3の支持部32が引張られて内側部材1の突出部1
4が当接したときに、支持部32の所定以上の引張り変
形を規制するものである。
パ部33と対向する位置には、筒状部21の内周面から
段状に膨出して形成された一対の第2ストッパ部34が
設けられている。一対の第2ストッパ部34は、ゴム弾
性体3の支持部32が引張られて内側部材1の突出部1
4が当接したときに、支持部32の所定以上の引張り変
形を規制するものである。
【0018】そして、ゴム弾性体3の相対向する第1ス
トッパ部33と第2ストッパ部34とを連結する部分に
は、外側部材2の内周面に沿って円弧状に形成された一
対の第3ストッパ部35が設けられている。この第3ス
トッパ部35は、突出部14の先端と適宜間隔を隔てて
形成されており、ゴム弾性体3の支持部32が剪断変形
して突出部14が当接したときに、支持部32の所定以
上の剪断変形を規制するものである。
トッパ部33と第2ストッパ部34とを連結する部分に
は、外側部材2の内周面に沿って円弧状に形成された一
対の第3ストッパ部35が設けられている。この第3ス
トッパ部35は、突出部14の先端と適宜間隔を隔てて
形成されており、ゴム弾性体3の支持部32が剪断変形
して突出部14が当接したときに、支持部32の所定以
上の剪断変形を規制するものである。
【0019】また、内側部材1の取付基部11には、外
側部材2側のゴム弾性体3の部分と空洞部31により分
離されて取付基部11の外周面を覆うように円弧状に形
成されたゴム緩衝部36が設けられている。以上のよう
に構成された本実施形態の防振装置は、内側部材1の取
付基部11にボルト等の取付具(図示せず)を挿通して
エンジン側の取付部材に連結固定されるとともに、外側
部材2のブラケット部22が取付ボルト23を介して車
体側の取付部材に連結固定され、内側部材1に加わるエ
ンジンの荷重をゴム弾性体3の支持部32が圧縮される
状態で弾性支持するように配設される。
側部材2側のゴム弾性体3の部分と空洞部31により分
離されて取付基部11の外周面を覆うように円弧状に形
成されたゴム緩衝部36が設けられている。以上のよう
に構成された本実施形態の防振装置は、内側部材1の取
付基部11にボルト等の取付具(図示せず)を挿通して
エンジン側の取付部材に連結固定されるとともに、外側
部材2のブラケット部22が取付ボルト23を介して車
体側の取付部材に連結固定され、内側部材1に加わるエ
ンジンの荷重をゴム弾性体3の支持部32が圧縮される
状態で弾性支持するように配設される。
【0020】これにより、内側部材1の取付基部11と
外側部材2の筒状部21とが略同心状となり、内側部材
1の突出部14は相対向する第1ストッパ部33と第2
ストッパ部34とから略等距離隔てた中間位置に位置す
る状態となる。また、板状平面部13と筒状部21の間
で圧縮された状態となったゴム弾性体3の支持部32
は、圧縮方向には硬く、剪断方向(水平方向)には柔ら
かいばね特性を示す状態となる。
外側部材2の筒状部21とが略同心状となり、内側部材
1の突出部14は相対向する第1ストッパ部33と第2
ストッパ部34とから略等距離隔てた中間位置に位置す
る状態となる。また、板状平面部13と筒状部21の間
で圧縮された状態となったゴム弾性体3の支持部32
は、圧縮方向には硬く、剪断方向(水平方向)には柔ら
かいばね特性を示す状態となる。
【0021】この状態で、内側部材1と外側部材2との
間に軸直角方向の振動が作用すると、ゴム弾性体3の支
持部32の弾性作用によりその振動は効果的に減衰され
る。そして、内側部材1と外側部材2との間にゴム弾性
体3の支持部32を圧縮する方向に過大な振動が入力す
ると、内側部材1の突出部14が第1ストッパ部33に
当接し、第1ストッパ部33の弾性作用によって支持部
32のそれ以上の過大な圧縮変形が規制される。
間に軸直角方向の振動が作用すると、ゴム弾性体3の支
持部32の弾性作用によりその振動は効果的に減衰され
る。そして、内側部材1と外側部材2との間にゴム弾性
体3の支持部32を圧縮する方向に過大な振動が入力す
ると、内側部材1の突出部14が第1ストッパ部33に
当接し、第1ストッパ部33の弾性作用によって支持部
32のそれ以上の過大な圧縮変形が規制される。
【0022】また、ゴム弾性体3の支持部32を引張る
方向に過大な振動が入力すると、内側部材1の突出部1
4が第2ストッパ部34に当接し、第2ストッパ部34
の弾性作用によって支持部32のそれ以上の過大な引張
り変形が規制される。なお、突出部材14が第2ストッ
パ部34に当接する直前の段階で、ゴム緩衝部36とこ
れに対向するゴム弾性体3の部分とが当接し、第2スト
ッパ部34によるストッパ作用が働く少し前にゴム緩衝
部36により過大な振動が緩衝される。
方向に過大な振動が入力すると、内側部材1の突出部1
4が第2ストッパ部34に当接し、第2ストッパ部34
の弾性作用によって支持部32のそれ以上の過大な引張
り変形が規制される。なお、突出部材14が第2ストッ
パ部34に当接する直前の段階で、ゴム緩衝部36とこ
れに対向するゴム弾性体3の部分とが当接し、第2スト
ッパ部34によるストッパ作用が働く少し前にゴム緩衝
部36により過大な振動が緩衝される。
【0023】さらに、ゴム弾性体3の支持部32に対し
て剪断方向の過大な振動が入力すると、内側部材1の突
出部14が第3ストッパ部35に当接し、第3ストッパ
部35の弾性作用によって支持部32のそれ以上の過大
な剪断変形が規制される。これにより、ゴム弾性体3の
支持部32は、あらゆる方向への所定以上の過大変形が
確実に防止され、耐久性が著しく良好となる。
て剪断方向の過大な振動が入力すると、内側部材1の突
出部14が第3ストッパ部35に当接し、第3ストッパ
部35の弾性作用によって支持部32のそれ以上の過大
な剪断変形が規制される。これにより、ゴム弾性体3の
支持部32は、あらゆる方向への所定以上の過大変形が
確実に防止され、耐久性が著しく良好となる。
【0024】以上のように、本実施形態の防振装置によ
れば、内側部材1は、ゴム弾性体3の支持部32の内側
端面が固着される板状平面部13と、板状平面部13よ
り支持部32の外方に突出する突出部14とを有し、ゴ
ム弾性体3は、突出部14が当接して支持部32の所定
以上の弾性変形を規制する第1〜第3ストッパ部33、
34、35を有するため、支持部32の所定以上の過大
変形を確実に防止してより一層の耐久性の向上を図るこ
とができる。
れば、内側部材1は、ゴム弾性体3の支持部32の内側
端面が固着される板状平面部13と、板状平面部13よ
り支持部32の外方に突出する突出部14とを有し、ゴ
ム弾性体3は、突出部14が当接して支持部32の所定
以上の弾性変形を規制する第1〜第3ストッパ部33、
34、35を有するため、支持部32の所定以上の過大
変形を確実に防止してより一層の耐久性の向上を図るこ
とができる。
【0025】また、ゴム弾性体3の支持部32の内側端
面は、内側部材1の板状平面部14に固着されているた
め、内側部材1側の受圧面積が大きく、かつ、支持部3
2には圧縮方向にのみ荷重が作用することとなるので、
これによってもゴム弾性体3の耐久性の向上を図ること
ができる。さらに、ゴム弾性体3の支持部32は、ブロ
ック形状に形成され、内側部材1の板状平面部13と外
側部材2の内周面との間で圧縮された状態に配設される
ため、圧縮方向には硬く、剪断方向には柔らかいばね特
性を得ることができる。
面は、内側部材1の板状平面部14に固着されているた
め、内側部材1側の受圧面積が大きく、かつ、支持部3
2には圧縮方向にのみ荷重が作用することとなるので、
これによってもゴム弾性体3の耐久性の向上を図ること
ができる。さらに、ゴム弾性体3の支持部32は、ブロ
ック形状に形成され、内側部材1の板状平面部13と外
側部材2の内周面との間で圧縮された状態に配設される
ため、圧縮方向には硬く、剪断方向には柔らかいばね特
性を得ることができる。
【0026】なお、本実施形態の防振装置は、内側部材
1がエンジン側の取付部材に連結固定され、外側部材2
が車体側の取付部材に連結固定されることにより配設さ
れているが、これとは逆に、内側部材1を車体側の取付
部材に連結固定し、外側部材2をエンジン側の取付部材
に連結固定するようにしてもよい。この場合、上下に反
転した状態で、外側部材2に加わるエンジンの荷重をゴ
ム弾性体3の支持部32が圧縮される状態で弾性支持す
るように配設される。
1がエンジン側の取付部材に連結固定され、外側部材2
が車体側の取付部材に連結固定されることにより配設さ
れているが、これとは逆に、内側部材1を車体側の取付
部材に連結固定し、外側部材2をエンジン側の取付部材
に連結固定するようにしてもよい。この場合、上下に反
転した状態で、外側部材2に加わるエンジンの荷重をゴ
ム弾性体3の支持部32が圧縮される状態で弾性支持す
るように配設される。
【0027】また、本実施形態の突出部14は、板状平
面部13からそのまま真っ直ぐに延長した状態に形成さ
れているが、その先端部を図中上方向、或いはした方向
へ屈曲させるようにしてもよい。これにより、各ストッ
パ部33、34、35の当たり面の面圧を低下させ、各
ストッパ部33、34、35の摩耗や損傷を防止するこ
とができる。
面部13からそのまま真っ直ぐに延長した状態に形成さ
れているが、その先端部を図中上方向、或いはした方向
へ屈曲させるようにしてもよい。これにより、各ストッ
パ部33、34、35の当たり面の面圧を低下させ、各
ストッパ部33、34、35の摩耗や損傷を防止するこ
とができる。
【0028】さらに、突出部14には、ゴム弾性体3の
本体部から連続して、又は分離独立してゴムを被服する
ようにしてもよい。これにより、各ストッパ部33、3
4、35の摩耗や損傷の防止に加え、突出部14の防錆
効果が期待できる。また、本実施形態の内側部材1は、
取付基部11を構成する筒状金具と、板状平面部13及
び突出部14を構成する金属板12とを固着して形成さ
れたものであるが、それらを例えば鍛造等によって一体
に形成してもよい。
本体部から連続して、又は分離独立してゴムを被服する
ようにしてもよい。これにより、各ストッパ部33、3
4、35の摩耗や損傷の防止に加え、突出部14の防錆
効果が期待できる。また、本実施形態の内側部材1は、
取付基部11を構成する筒状金具と、板状平面部13及
び突出部14を構成する金属板12とを固着して形成さ
れたものであるが、それらを例えば鍛造等によって一体
に形成してもよい。
【0029】なお、図2に示すように、ゴム弾性体3の
支持部32には、例えば金属板37等の硬度が異なる材
料よりなる部材を埋設することにより、支持部32のば
ね定数を適宜調節することができる。 〔実施形態2〕図3は本実施形態に係る防振装置の軸直
角方向の断面図である。
支持部32には、例えば金属板37等の硬度が異なる材
料よりなる部材を埋設することにより、支持部32のば
ね定数を適宜調節することができる。 〔実施形態2〕図3は本実施形態に係る防振装置の軸直
角方向の断面図である。
【0030】本実施形態の防振装置は、上記実施形態1
のものと基本的構成は同じであるが、内側部材1aの構
造が異なる点で最も相違する。即ち、本実施形態の内側
部材1aは、半円弧状の半取付基部と、半取付基部の両
端から延出する半板状平面部と、半板状平面部より突出
する半突出部とからなる内側部材1aの半分を形成する
2枚の金属板を接合して形成されている。これにより、
取付具が挿通される挿通孔を有する円筒状の取付基部1
1aが中央部に形成され、取付基部11aの両側に延出
する板状平面部13aと、板状平面部13aより突出す
る突出部14aが形成されている。
のものと基本的構成は同じであるが、内側部材1aの構
造が異なる点で最も相違する。即ち、本実施形態の内側
部材1aは、半円弧状の半取付基部と、半取付基部の両
端から延出する半板状平面部と、半板状平面部より突出
する半突出部とからなる内側部材1aの半分を形成する
2枚の金属板を接合して形成されている。これにより、
取付具が挿通される挿通孔を有する円筒状の取付基部1
1aが中央部に形成され、取付基部11aの両側に延出
する板状平面部13aと、板状平面部13aより突出す
る突出部14aが形成されている。
【0031】また、ゴム弾性体3aの支持部32aの過
大な引張り変形を規制するために設けられる第2ストッ
パ部34aは、上記実施形態1のように段状に膨出して
形成されておらず、これに代わり内側部材1aの取付基
部11aに設けられたゴム弾性体3aのゴム緩衝部36
aが上記実施形態1のものに比べて厚肉に形成されてい
る。
大な引張り変形を規制するために設けられる第2ストッ
パ部34aは、上記実施形態1のように段状に膨出して
形成されておらず、これに代わり内側部材1aの取付基
部11aに設けられたゴム弾性体3aのゴム緩衝部36
aが上記実施形態1のものに比べて厚肉に形成されてい
る。
【0032】なお、本実施形態の防振装置の他の構成
は、上記実施形態1のものと同じであるため詳しい説明
は省略する。以上のように構成された本実施形態の防振
装置は、上記実施形態1の場合と同様に取付けられて使
用され、同様の作用効果を奏する。そして、本実施形態
の防振装置では、内側部材1aが上記のように2枚の金
属板を張り付け接合することに形成されているため、接
合部の面積を大きくすることができ、これにより内側部
材1aの強度の向上を図ることができる。
は、上記実施形態1のものと同じであるため詳しい説明
は省略する。以上のように構成された本実施形態の防振
装置は、上記実施形態1の場合と同様に取付けられて使
用され、同様の作用効果を奏する。そして、本実施形態
の防振装置では、内側部材1aが上記のように2枚の金
属板を張り付け接合することに形成されているため、接
合部の面積を大きくすることができ、これにより内側部
材1aの強度の向上を図ることができる。
【0033】〔実施形態3〕図4は本実施形態に係る防
振装置の軸直角方向の断面図である。本実施形態の防振
装置は、実施形態1のものと基本的構成は同じである
が、ゴム弾性体3bの支持部32bの外側部材2bに固
着される側の部分が二股状に分岐するように形成されて
いる点で最も異なる。即ち、ゴム弾性体3bの支持部3
2bは、内側部材1bの板状平面部13bに固着される
側から筒状部21bの内周面に固着される側に向かって
厚み幅が次第に大きくなるように形成され、筒状部21
b側の端面中央部に軸方向に貫通する断面略半円形状の
貫通孔37bが設けられていることにより二股状に形成
されている。
振装置の軸直角方向の断面図である。本実施形態の防振
装置は、実施形態1のものと基本的構成は同じである
が、ゴム弾性体3bの支持部32bの外側部材2bに固
着される側の部分が二股状に分岐するように形成されて
いる点で最も異なる。即ち、ゴム弾性体3bの支持部3
2bは、内側部材1bの板状平面部13bに固着される
側から筒状部21bの内周面に固着される側に向かって
厚み幅が次第に大きくなるように形成され、筒状部21
b側の端面中央部に軸方向に貫通する断面略半円形状の
貫通孔37bが設けられていることにより二股状に形成
されている。
【0034】これにより、この防振装置が配設されたと
きに、支持部32bは、圧縮成分を主体として少しの剪
断成分が加わった状態で弾性支持するように構成されて
いる。即ち、支持部32bのばね特性は、上記実施形態
1のものに比べて、圧縮方向には少し柔らかくなり、剪
断方向には少し硬くなる状態に設定されている。また、
内側部材1bの板状平面部13b及び突出部14bを構
成する金属板12bは、ゴム弾性体3bの支持部32b
が二股状に形成されていることに対応して、取付基部1
1bに固着される中央部でV字形状に屈曲されている。
きに、支持部32bは、圧縮成分を主体として少しの剪
断成分が加わった状態で弾性支持するように構成されて
いる。即ち、支持部32bのばね特性は、上記実施形態
1のものに比べて、圧縮方向には少し柔らかくなり、剪
断方向には少し硬くなる状態に設定されている。また、
内側部材1bの板状平面部13b及び突出部14bを構
成する金属板12bは、ゴム弾性体3bの支持部32b
が二股状に形成されていることに対応して、取付基部1
1bに固着される中央部でV字形状に屈曲されている。
【0035】また、金属板12bがV字形状に形成され
て突出部14bの突出方向や位置が上記実施形態1の場
合よりもずれるため、ゴム弾性体3bの第1〜第3スト
ッパ部33b、34b、35bは、突出部14bの突出
方向や位置と対応するように適宜変更して設けられてい
る。なお、本実施形態の防振装置の他の構成は、上記実
施形態1のものと同じであるため詳しい説明は省略す
る。
て突出部14bの突出方向や位置が上記実施形態1の場
合よりもずれるため、ゴム弾性体3bの第1〜第3スト
ッパ部33b、34b、35bは、突出部14bの突出
方向や位置と対応するように適宜変更して設けられてい
る。なお、本実施形態の防振装置の他の構成は、上記実
施形態1のものと同じであるため詳しい説明は省略す
る。
【0036】以上のように構成された本実施形態の防振
装置は、上記実施形態1の場合と同様に取付けられて使
用され、同様の作用効果を奏する。そして、本実施形態
の支持部32bは、筒状部21bに固着される側の部分
が二股状に分岐されている構造であるため、支持部32
bのばね特性を適宜変更することができ、ばね特性の選
択自由度を拡大することができる。
装置は、上記実施形態1の場合と同様に取付けられて使
用され、同様の作用効果を奏する。そして、本実施形態
の支持部32bは、筒状部21bに固着される側の部分
が二股状に分岐されている構造であるため、支持部32
bのばね特性を適宜変更することができ、ばね特性の選
択自由度を拡大することができる。
【0037】〔実施形態4〕図5は本実施形態に係る防
振装置の軸直角方向の断面図である。本実施形態の防振
装置は、実施形態1のものと基本的構成は同じである
が、外側部材2cが異なる点で最も相違する。即ち、本
実施形態の外側部材2cは、全体が樹脂成形により形成
されたものであって、内側部材1cの外側に間隔を隔て
て同軸状に配置される筒状部21cと、筒状部21cの
支持部32cと対応する側の外周部に一体的に設けられ
たブラケット部22cとからなり、ブラケット部22c
の所定位置には、2本の取付ボルト23cが樹脂成形の
際に取付けられている。
振装置の軸直角方向の断面図である。本実施形態の防振
装置は、実施形態1のものと基本的構成は同じである
が、外側部材2cが異なる点で最も相違する。即ち、本
実施形態の外側部材2cは、全体が樹脂成形により形成
されたものであって、内側部材1cの外側に間隔を隔て
て同軸状に配置される筒状部21cと、筒状部21cの
支持部32cと対応する側の外周部に一体的に設けられ
たブラケット部22cとからなり、ブラケット部22c
の所定位置には、2本の取付ボルト23cが樹脂成形の
際に取付けられている。
【0038】そして、筒状部21cの内周であってゴム
弾性体3cの各第1ストッパ部33cと対応する部分に
は、内周側に段状に膨出するように形成されたストッパ
支持部38cが設けられている。このストッパ支持部3
8cが設けられていることにより、各第1ストッパ部3
3cは上記実施形態1の場合よりも薄肉状に形成されて
いる。
弾性体3cの各第1ストッパ部33cと対応する部分に
は、内周側に段状に膨出するように形成されたストッパ
支持部38cが設けられている。このストッパ支持部3
8cが設けられていることにより、各第1ストッパ部3
3cは上記実施形態1の場合よりも薄肉状に形成されて
いる。
【0039】なお、本実施形態の防振装置の他の構成
は、上記実施形態1のものと同じであるため詳しい説明
は省略する。以上のように構成された本実施形態の防振
装置は、上記実施形態1の場合と同様に取付けられて使
用され、同様の作用効果を奏する。そして、本実施形態
の外側部材2cは、第1ストッパ部33cと対応する部
分にストッパ支持部38cを有するため、支持部32c
に圧縮方向の過大な振動が作用して内側部材1cの突出
部14cが第1ストッパ部33cに当接したときに、支
持部32cの過大変形防止をより一層確実にすることが
できる。
は、上記実施形態1のものと同じであるため詳しい説明
は省略する。以上のように構成された本実施形態の防振
装置は、上記実施形態1の場合と同様に取付けられて使
用され、同様の作用効果を奏する。そして、本実施形態
の外側部材2cは、第1ストッパ部33cと対応する部
分にストッパ支持部38cを有するため、支持部32c
に圧縮方向の過大な振動が作用して内側部材1cの突出
部14cが第1ストッパ部33cに当接したときに、支
持部32cの過大変形防止をより一層確実にすることが
できる。
【0040】なお、本実施形態では、第1ストッパ部3
3cと対応する部分にのみストッパ支持部38cが設け
られているが、このようなストッパ支持部を第2ストッ
パ部34cと対応する部分にも設けてもよい。なお、本
実施形態の防振装置は、外側部材2cの全体が樹脂によ
り形成されたものであるが、例えば図6に示す防振装置
のように、ストッパ支持部38dを有する外側部材2d
を金属板により形成することができる。即ち、この外側
部材2dは、所定形状に形成した1枚の金属板を筒状に
巻き、対向する両端面を溶接することにより形成されて
いる。この外側部材2dは、筒状部21dの一方側にそ
の一部を利用して断面のコ字形状のブラケット部22d
が形成されており、ブラケット部22dの両側であって
第1ストッパ部33dと対応する部分には段状のストッ
パ支持部38dが設けられている。
3cと対応する部分にのみストッパ支持部38cが設け
られているが、このようなストッパ支持部を第2ストッ
パ部34cと対応する部分にも設けてもよい。なお、本
実施形態の防振装置は、外側部材2cの全体が樹脂によ
り形成されたものであるが、例えば図6に示す防振装置
のように、ストッパ支持部38dを有する外側部材2d
を金属板により形成することができる。即ち、この外側
部材2dは、所定形状に形成した1枚の金属板を筒状に
巻き、対向する両端面を溶接することにより形成されて
いる。この外側部材2dは、筒状部21dの一方側にそ
の一部を利用して断面のコ字形状のブラケット部22d
が形成されており、ブラケット部22dの両側であって
第1ストッパ部33dと対応する部分には段状のストッ
パ支持部38dが設けられている。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、内側部材は、
取付具が取付けられる軸状の取付基部と、取付基部の径
方向両側に延出し支持部の内側端面が固着される板状平
面部と、板状平面部より支持部の外方に突出する突出部
とからなり、ゴム弾性体は、突出部が当接して支持部の
所定以上の弾性変形を規制するストッパ部を有するた
め、ゴム弾性体の支持部の過大変形を防止してより一層
の耐久性の向上を図ることができる。
取付具が取付けられる軸状の取付基部と、取付基部の径
方向両側に延出し支持部の内側端面が固着される板状平
面部と、板状平面部より支持部の外方に突出する突出部
とからなり、ゴム弾性体は、突出部が当接して支持部の
所定以上の弾性変形を規制するストッパ部を有するた
め、ゴム弾性体の支持部の過大変形を防止してより一層
の耐久性の向上を図ることができる。
【0042】また、ゴム弾性体の支持部の内側端面が内
側部材の板状平面部に固着される構造であるため、内側
部材側の受圧面積を大きくすることができ、かつ支持部
には圧縮方向にのみ荷重が作用する構造であるため、こ
れによってもゴム弾性体の支持部の耐久性の向上を図る
ことができる。請求項3の発明によれば、内側部材が2
枚の金属板を張り付け接合することに形成されているた
め、接合部の面積を大きくし、これにより内側部材 の
強度の向上を図ることができる。
側部材の板状平面部に固着される構造であるため、内側
部材側の受圧面積を大きくすることができ、かつ支持部
には圧縮方向にのみ荷重が作用する構造であるため、こ
れによってもゴム弾性体の支持部の耐久性の向上を図る
ことができる。請求項3の発明によれば、内側部材が2
枚の金属板を張り付け接合することに形成されているた
め、接合部の面積を大きくし、これにより内側部材 の
強度の向上を図ることができる。
【0043】請求項4の発明によれば、ゴム弾性体のス
トッパ部は、第1〜第3ストッパ部により構成されてい
るため、ゴム弾性体の支持部のあらゆる方向への所定以
上の過大変形を確実に防止して、支持部の耐久性をより
確実に向上させることができる。請求項5の発明によれ
ば、ゴム弾性体の支持部は、ブロック形状に形成され、
内側部材の板状平面部と外側部材の内周面との間で圧縮
された状態に配設されるため、圧縮方向には硬く、剪断
方向には柔らかい特性を得ることができる。
トッパ部は、第1〜第3ストッパ部により構成されてい
るため、ゴム弾性体の支持部のあらゆる方向への所定以
上の過大変形を確実に防止して、支持部の耐久性をより
確実に向上させることができる。請求項5の発明によれ
ば、ゴム弾性体の支持部は、ブロック形状に形成され、
内側部材の板状平面部と外側部材の内周面との間で圧縮
された状態に配設されるため、圧縮方向には硬く、剪断
方向には柔らかい特性を得ることができる。
【0044】請求項6の発明によれば、ゴム弾性体の支
持部は、外側部材に固着される側の部分が二股状に分岐
されているため、支持部のばね特性を適宜変更すること
ができ、ばね特性の選択自由度を拡大することができ
る。請求項7の発明によれば、外側部材は、ストッパ部
と対応する部分に内周側に段状に膨出して形成されたス
トッパ支持部を有するため、ゴム弾性体の支持部の過大
変形防止をより一層確実にすることができる。
持部は、外側部材に固着される側の部分が二股状に分岐
されているため、支持部のばね特性を適宜変更すること
ができ、ばね特性の選択自由度を拡大することができ
る。請求項7の発明によれば、外側部材は、ストッパ部
と対応する部分に内周側に段状に膨出して形成されたス
トッパ支持部を有するため、ゴム弾性体の支持部の過大
変形防止をより一層確実にすることができる。
【図1】本発明の実施形態1に係る防振装置の軸直角方
向の断面図である。
向の断面図である。
【図2】本発明の実施形態1の変形例に係る防振装置の
軸直角方向の断面図である。
軸直角方向の断面図である。
【図3】本発明の実施形態2に係る防振装置の軸直角方
向の断面図である。
向の断面図である。
【図4】本発明の実施形態3に係る防振装置の軸直角方
向の断面図である。
向の断面図である。
【図5】本発明の実施形態4に係る防振装置の軸直角方
向の断面図である。
向の断面図である。
【図6】本発明の実施形態4の変形例に係る防振装置の
軸直角方向の断面図である。
軸直角方向の断面図である。
【図7】従来の防振装置の軸直角方向の断面図である。
1、1a、1b、1c…内側部材 2、2a、2b、2c…外側部材 3、3a、3b、3c…ゴム弾性体 11、11a、11b…取付基部 12、12b…金属板 13、13a、13b…板状平面部 14、14a、14b、14c…突出部 21、21b、21c、21d…筒状部 22、22c、22d…ブラケット部 23、23c…取付ボルト 31…空洞部 32、32a、32b、32c…支持部 33、33b、33c、33d…第1ストッパ部 34、34a、34b、34c…第2ストッパ部 35、35b…第3ストッパ部 36、36a…ゴム緩衝部 37…金属板 38c、38d…ストッパ支持部
Claims (7)
- 【請求項1】 一方の取付部材に取付けられる内側部材
と、 該内側部材の外側に間隔を隔てて同軸状に配置される筒
状部を有し他方の取付部材に取付けられる外側部材と、 前記内側部材と前記外側部材との間に介在するととも
に、両者を一体的に連結し前記内側部材又は前記外側部
材に加わる荷重を弾性支持する支持部を有するゴム弾性
体と、を備えた防振装置において、 前記内側部材は、取付具が取付けられる取付基部と、該
取付基部の両側に延出し前記支持部の内側端面が固着さ
れる板状平面部と、該板状平面部より前記支持部の外方
に突出する突出部とからなり、 前記ゴム弾性体は、前記突出部が当接して前記支持部の
所定以上の弾性変形を規制するストッパ部を有すること
を特徴とする防振装置。 - 【請求項2】 前記内側部材は、取付具が挿通される挿
通孔をもち前記取付基部を形成する筒状金具と、該筒状
金具の外周面にその中央部が一体的に固着され前記板状
平面部及び前記突出部を形成する金属板とから構成され
ている請求項1記載の防振装置。 - 【請求項3】 前記内側部材は、取付具が挿通される挿
通孔の半分を形成する半円弧状の半取付基部と、該半取
付基部の両端から延出する半板状平面部と、該半板状平
面部より突出する半突出部とからなる2枚の金属板を接
合して形成されている請求項1記載の防振装置。 - 【請求項4】 前記ゴム弾性体の前記ストッパ部は、前
記支持部の圧縮方向の弾性変形を規制する第1ストッパ
部と、前記支持部の引張り方向の弾性変形を規制する第
2ストッパ部と、前記支持部の剪断方向の弾性変形を規
制する第3ストッパ部とを有する請求項1〜請求項3記
載の防振装置。 - 【請求項5】 前記ゴム弾性体の前記支持部は、前記板
状平面部と前記外側部材の前記筒状部とに両端が固着さ
れたブロック形状に形成されている請求項1〜請求項4
記載の防振装置。 - 【請求項6】 前記ゴム弾性体の前記支持部は、前記外
側部材に固着される側の部分が二股状に分岐されている
請求項1〜請求項4記載の防振装置。 - 【請求項7】 前記外側部材は、前記ストッパ部と対応
する部分に内周側に段状に膨出して形成されたストッパ
支持部を有する請求項1〜請求項6記載の防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20447796A JPH1047402A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20447796A JPH1047402A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 防振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1047402A true JPH1047402A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16491183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20447796A Pending JPH1047402A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1047402A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU731592B1 (en) * | 1999-12-16 | 2001-04-05 | Hyundai Motor Company | Apparatus for mounting engine for automobiles |
CN100381726C (zh) * | 2004-03-30 | 2008-04-16 | 东海橡胶工业株式会社 | 发动机架 |
-
1996
- 1996-08-02 JP JP20447796A patent/JPH1047402A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU731592B1 (en) * | 1999-12-16 | 2001-04-05 | Hyundai Motor Company | Apparatus for mounting engine for automobiles |
CN100381726C (zh) * | 2004-03-30 | 2008-04-16 | 东海橡胶工业株式会社 | 发动机架 |
US7445201B2 (en) | 2004-03-30 | 2008-11-04 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Engine mount |
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