JPH1046430A - パルプ状熱可塑性液晶樹脂の製造方法 - Google Patents

パルプ状熱可塑性液晶樹脂の製造方法

Info

Publication number
JPH1046430A
JPH1046430A JP20197196A JP20197196A JPH1046430A JP H1046430 A JPH1046430 A JP H1046430A JP 20197196 A JP20197196 A JP 20197196A JP 20197196 A JP20197196 A JP 20197196A JP H1046430 A JPH1046430 A JP H1046430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
thermoplastic liquid
crystal resin
pulp
strand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20197196A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Maruo
和生 丸尾
Takatsugu Ideno
隆次 井出野
Koji Yamamoto
山本  幸司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP20197196A priority Critical patent/JPH1046430A/ja
Publication of JPH1046430A publication Critical patent/JPH1046430A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】異方性溶融相を形成し得る熱可塑性液晶樹脂か
ら、繊維径が細くて、繊維長が長く、粉体保持力の高
い、形状が良好なパルプ状物を、効率良く製造する方法
を提供する。 【解決手段】熱可塑性液晶樹脂を予め吸水率が0.1重
量%〜1.0重量%となるよう吸湿させた後、粉砕機に
て粉砕する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異方性溶融相を形成
し得る熱可塑性液晶樹脂から成るパルプ状物の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有機物から成るパルプ状物として
全芳香族のポリアミド、ポリヒドラジド等のポリマーは
耐熱性、機械的性質の優れたパルプ粒子を与えることが
良く知られている。特公昭60−25527号には異方
性溶融物を形成する全芳香族ポリエステルを溶融成形し
て分子配向性を有する成形物となし、剪断力を加えてフ
ィブリル状に砕いてパルプ粒子とすることが記載されて
いる。また特開平1−201518号には異方性溶融物
を形成する全芳香族ポリエステルをノズルから吐出し、
得られた繊維またはストランド状物を湿式粉砕する方法
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】異方性溶融相を形成し
得るパルプ状熱可塑性液晶樹脂は、他の熱可塑性樹脂、
あるいは熱硬化性樹脂と組み合わせた耐熱性複合材料の
強化材として、また石綿代替材料として自動車用ブレー
キパッドもしくはクラッチフェーシング等の摩擦材料、
摺動材料、さらに耐熱フィルター、耐薬品性フィルター
等の材料として有用である。異方性溶融相を形成し得る
パルプ状熱可塑性液晶樹脂を上記の如き材料に用いる場
合には、特にパルプ繊維径が細くて、繊維長が長く、枝
分かれの繊維を多数有して粉体保持力の高い形状(以
下、これを「形状が良好なパルプ状物」と称する)が要
求される。
【0004】特開平1−201518号はポリマー吐出
時の剪断速度を1000s-1以上しなければならず、形
状が良好なパルプ状物を得ることが困難である。本発明
の目的は、異方性溶融相を形成し得る熱可塑性液晶樹脂
から、繊維径が細くて、繊維長が長く、粉体保持力の高
い、形状が良好なパルプ状物を効率良く製造する方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の如き
課題を有するパルプ状物の製造法について鋭意研究した
結果、熱可塑性液晶樹脂を特定の条件下でストランドと
なし、それを吸湿させた後、粉砕機にて粉砕することに
より、形状が良好なパルプ状物を効率よく製造できるこ
とを見い出し、本発明に到達した。
【0006】即ち本発明は、異方性溶融相を形成し得る
熱可塑性液晶樹脂を粉砕機により粉砕してパルプ状物と
する熱可塑性液晶樹脂の製造方法において、粉砕機へ供
給する熱可塑性液晶樹脂を予め吸水率が0.1重量%〜
1.0重量%となるよう吸湿させることを特徴とするパ
ルプ状熱可塑性液晶樹脂の製造方法である。この吸湿さ
せる熱可塑性液晶樹脂は、該樹脂の流動開始温度より1
0℃以上高い温度で、かつ剪断速度が10〜500se
-1となるようノズルから吐出して得られ、長さが1m
m以上であり、かつL/Dが1以上のストランドが好適
に用いられる。但し、Lはストランドの長さであり、D
は次式より求められる数値とする。 D= 2×(S/π)1/2 S:ストランドの断面積
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で使用する熱可塑性液晶樹
脂は、溶融状態で異方性溶融相を形成するものであれば
すべて本発明に供することができるが、280〜450
℃で異方性溶融相を形成するものが望ましい。280℃
より低い温度では異方性溶融相を形成する熱可塑性液晶
樹脂は粉砕の際に融着が生じ易く、また450℃より高
い温度では異方性溶融相を形成する熱可塑性液晶樹脂は
溶融成形が困難である。なお異方性溶融相の形成の有無
は、試料を加熱しながら観察できる装置を装着した光学
顕微鏡を使用して、偏光状態で試料を観察することによ
り容易に判断することができる。
【0008】本発明に使用される異方性溶融相を形成し
得る熱可塑性液晶樹脂の特に好ましい例は、下記の構造
単位(A)、(B)、(C)および(D)から成り、構
造単位(B)が構造単位(C)および(D)の総和に等
しく、構造単位(A)、(B)、(C)および(D)の
総和に対して構造単位(A)が50〜80モル%であ
り、かつ構造単位(C)および(D)の総和に対して構
造単位(C)が50〜100モル%のものである。
【0009】
【化7】
【0010】
【化8】
【0011】
【化9】
【0012】
【化10】 構造単位(D)の中のXは、以下の式1から選ばれた1
種以上の基である。
【0013】
【化11】 上式の中のArは、以下の式2から選ばれた1種以上の
基である。
【0014】
【化12】
【0015】本発明に供せられる異方性溶融相を形成し
得る熱可塑性液晶樹脂の製造方法は特に限定されるもの
ではなく、従来公知の方法に準じて製造できる。代表的
な製造方法としては、次の(イ)〜(ニ)の方法が挙げ
られる。
【0016】(イ)芳香族ジカルボン酸化合物類、芳香
族ジヒドロキシ化合物類のジ酢酸エステルおよび芳香族
ヒドロキシカルボン酸化合物類の酢酸エステルとから脱
酢酸重縮合反応により製造する方法。
【0017】(ロ)芳香族ジカルボン酸化合物類、芳香
族ジヒドロキシ化合物類および芳香族ヒドロキシカルボ
ン酸化合物類に無水酢酸を共存させてフェノール性水酸
基をアセチル化した後、脱酢酸重縮合反応により製造す
る方法。
【0018】(ハ)芳香族ジカルボン酸化合物類のジフ
ェニルエステル、芳香族ジヒドロキシ化合物類および芳
香族ヒドロキシカルボン酸化合物類のフェニルエステル
とから脱フェノール重縮合反応により製造する方法。
【0019】(ニ)(イ)〜(ハ)の方法によって得ら
れた熱可塑性液晶樹脂の低分子量物を空気中、不活性ガ
ス雰囲気下、または減圧下で流動開始温度より低い温度
で固相状態を保ちながら加熱する、いわゆる固相重合に
より製造する方法。
【0020】本発明において粉砕機へ供給する異方性溶
融相を形成し得る熱可塑性液晶樹脂は、該樹脂の流動開
始温度より10℃以上高い温度でノズルから吐出するこ
とが好ましい。これにより形状が良好なパルプ状物が得
られるストランドとすることができる。該樹脂の流動開
始温度より10℃以上高い温度でない場合には、熱可塑
性液晶樹脂の溶融粘度が高いため、ストランド化が困難
になる。また得られるストランドの配向が充分でなく、
これを粉砕しても形状が良好なパルプ状物を得ることが
できない。なお本発明における流動開始温度は、示差走
査熱量計(DSC)により明瞭な融点が観察されるもの
にあっては融点とし、DSCにより明瞭な融点が観察さ
れない場合にはホットステージを装着した偏光顕微鏡に
より試料を昇温しながら観察し、試料の一部が流動を開
始する温度とする。
【0021】本発明において、形状が良好なパルプ状物
を得るために、異方性溶融相を形成し得る熱可塑性液晶
樹脂を剪断速度が10〜500sec-1となるようにノ
ズルから吐出することが好ましい。10sec-1未満の
剪断速度では、ストランドを粉砕すると繊維長が短く粉
状を呈し、形状が良好なパルプ状物とすることができな
い。500sec-1より大きい剪断速度では、ストラン
ドを粉砕すると繊維径が細くなり難い。
【0022】また本発明において、粉砕機へ供給する異
方性溶融相を形成し得る熱可塑性液晶樹脂のストランド
は、供給が容易であり、優れた取り扱い性を得るため
に、また形状が良好なパルプ状物を得るために、ストラ
ンドの長さを1mm以上とし、L/Dが1以上とするこ
とが好ましい。但し、Lはストランドの長さであり、D
は次式より求められる数値とする。 D= 2×(S/π)1/2 S:ストランドの断面積 なおストランドの形状が円筒の場合にはその外径とな
る。
【0023】本発明において、形状が良好なパルプ状物
を効率よく得るために、粉砕機へ供給するストランドを
予め吸水率が0.1重量%〜1.0重量%、好ましくは
0.15重量%〜0.5重量%となるよう吸湿させる。
吸水率が0.1重量%未満のストランドを粉砕した場
合、繊維径の細いパルプ状物が得られ難い。また吸水率
を1.0重量%より大きくするには非常に過酷な吸湿方
法をとらざるを得ないので、パルプ状物の強度が低下す
ることになる。
【0024】粉砕機へ供給するストランドを吸湿させる
方法は特に限定されないが、ストランドを室温付近の水
中に数日間浸漬する方法、ストランドを100℃の熱水
中に数時間浸漬する方法、あるいはストランドを水と共
存させ、加圧下において数分から数時間処理する方法等
が挙げられる。
【0025】本発明において、熱可塑性液晶樹脂を粉砕
する際に使用する粉砕機は、特に制限されず、湿式ある
いは乾式のどちらでもよい。湿式粉砕機の例としては、
歯状剪断ブレードが回転側および固定側に設置されたフ
ァインフローミル〔大平洋機工(株)製〕や、回転ロー
ターと固定カットリングからなるミクロカット〔ドイツ
・ステファン社製〕、回転および固定砥石間にて摩砕す
るスーパーマスコロイダー〔増幸産業(株)製〕、およ
び一般家庭において使用されているミキサー等がある。
乾式粉砕機の例としては、回転ローターとライナーから
なるミクロジェット〔(株)躍進機械製作所製〕や、タ
ーボミル〔ターボ工業(株)製〕、およびファインミル
〔日本ニューマチック工業(株)製〕等、およびハンマ
ーミル、カッターミルがある。
【0026】なお本発明では、目的を損なわない限り、
熱可塑性液晶樹脂に、タルク、マイカ、クレー、硫酸バ
リウム等の無機充填材や、炭素ピッチを配合しても良
い。また顔料、滑剤、酸化防止剤、帯電防止剤等の添加
剤を添加することもできる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は以下の実施例のみに限定されない。以下
の実施例等に記載する「部」は「重量部」を示す。
【0028】なお以下の各実施例等において、パルプ状
物の粉体保持力を確認するための「ふるい落下試験」は
次の方法により行った。 (1)試料のパルプ状物を吸水率が0.05重量%とな
るように乾燥処理する。 (2)家庭用ミキサーを用い、試料のパルプ状物/硫酸
バリウム/黒鉛/BTレジンダストを4/70/
10/16の重量比で均一に混合する。硫酸バリウム
は堺化学工業(株)製、沈降性硫酸バリウム#300、
黒鉛は(株)中越黒鉛工業所製、RA−15、BTレ
ジンダストは三菱ガス化学(株)製、フェノール変性
キシレン・ホルムアルデヒド樹脂ノボラック・エポキシ
樹脂/BTレジン(ビスマレイミドトリアジン樹脂)=
70/30の硬化物からなる200〜100メッシュ粉
末を用いる。 (3)得られた混合物10gを網目間隔が600μm の
ふるい(ふるい径200mm、ワイヤー径390μm )に
入れ、可変振幅式試験篩振盪機(エンデユニット社製、
オクタゴン200型)にて、振幅最大で1分間振動させ
る(振動処理)。 (4)上記の落下物重量を(3)の振動処理前の混合物
重量で割った値を「ふるい落下率」とする。この「ふる
い落下率」が小さい程、粉体保持力の優れたパルプ状物
であると判断される。
【0029】製造例1(LCP−Aの製造) 攪拌機、温度計、圧力計、窒素ガス導入管、凝縮器に連
結した蒸留ヘッド等を装着した反応缶に、p−アセトキ
シ安息香酸1081部、1、4−ジアセトキシベンゼン
388部、N,N’−(4、4’−ジフェニルエーテ
ル)−ビス−3、4’−ジカルボキシミド安息香酸11
0部、および2、6−ナフタレンジカルボン酸389部
を仕込み、窒素で3回パージした後、緩やかに攪拌しな
がら反応缶内に少量の窒素を流しつつ200℃まで昇温
した。200℃に昇温後、攪拌速度を上げ、この混合物
を段階的に昇温し、240℃にて1時間、260℃にて
1時間、280℃にて1時間、300℃にて1時間反応
させた。次いで、反応缶内を徐々に減圧し、0.5to
rrの真空に保ちつつ300℃にて1時間、320℃に
て1時間、340℃にて1時間攪拌し、重合を完了させ
た。重合完了後、反応缶内の圧力を2.5kg/cm2
とし、排底弁よりダイを介してストランドを取り出し、
カッターにより切断してペレットとした。このポリマー
(以下、LCP−Aという)の融点は317℃、流動開
始温度は312℃であり、異方性溶融相を示した。対数
粘度は4.2g/dlであった。該LCP−Aを、45
mm二軸押し出し機の先端に付けた6mmφのノズルよ
り、330℃で単孔吐出量34g/分(剪断速度19s
ec-1) でポリマーを吐出し、得られたストランドをペ
レタイザーによって長さ7mm、直径0.5mm(L/
D=14)のペレットに切断した。
【0030】なお製造例1におけるLCP−Aの物性測
定は次のように行った。 (1)融点 示差走査熱量計(DSC)〔セイコー電子(株)製、S
SC−560S型〕を使用し、試料約10mgをアルミ
ニウム製非密封容器に入れ窒素ガス気流中(30ml/
分)にて30℃より昇温速度20℃/分で昇温して測定
し、吸熱ピークを示す温度を融点とした。 (2)流動開始温度および異方性溶融相形成の有無 ホットステージ〔コレット工業(株)製〕を装着した光
学顕微鏡〔ニコン(株)製、商品名:Optiphot
−pol〕を用いて、昇温速度10℃/分で昇温しなが
ら、偏光状態にて試料を観察した。試料の一部が流動を
開始する温度を流動開始温度とした。 (3)熱可塑性液晶樹脂の対数粘度 対数粘度[(lnηrel)/C]は、0.16g/d
l濃度のペンタフルオロフェノール溶液として、60℃
にて測定した。
【0031】実施例1 製造例1で得られたLCP−Aのペレットを、水中に浸
漬し、100℃にて5時間加熱することで熱水処理を完
了した。熱水処理完了時点でのペレットの吸水率は0.
2重量%であった。その後、熱水処理したペレット約1
gを、家庭用ミキサーに水200gと共に入れ、ミキサ
ーのチョッパーを回転させることでペレットを粉砕し、
30分後に形状が良好なパルプ状物が得られた。得られ
たパルプ状物を光学顕微鏡にて観察し、ふるい落下試験
を行った。結果を表1に示す。
【0032】比較例1 製造例1で得られたLCP−Aペレット約1gを、家庭
用ミキサーに水200gと共に入れ、30分間ミキサー
のチョッパーを回転させた。得られたパルプ状物を実施
例1と同様、光学顕微鏡にて観察し、ふるい落下試験を
行った。結果を表1に示す。
【0033】実施例2 製造例1で得られたLCPーAペレットを実施例1と同
条件で熱水処理した後、ファインフローミル〔大平洋機
工(株)製〕にて湿式粉砕を行った。得られたパルプ状
物を実施例1と同様、光学顕微鏡にて観察し、ふるい落
下試験を行った。結果を表1に示す。
【0034】比較例2 製造例1で得られたLCPーAペレットをファインフロ
ーミル〔大平洋機工(株)製〕にて湿式粉砕を行った。
得られたパルプ状物を実施例1と同様、光学顕微鏡にて
観察し、ふるい落下試験を行った。結果を表1に示す。
【0035】実施例3 製造例1で得られたLCPーAペレットを実施例1と同
条件で熱水処理した後、ガーゼでペレット表面に付着し
た水分を除去し、これをアイカ社製小型粉砕機A−10
型(乾式・回転刃式)で粉砕した。得られたパルプ状物
を実施例1と同様、光学顕微鏡にて観察し、ふるい落下
試験を行った。結果を表1に示す。
【0036】比較例3 製造例1で得られたLCP−Aペレットをアイカ社製小
型粉砕機A−10型(乾式・回転刃式)で粉砕し、パル
プ状物を作製した。得られたパルプ状物を実施例1と同
様、光学顕微鏡にて観察し、ふるい落下試験を行った。
結果を表1に示す。
【0037】
【表1】 パルプ形状 ふるい落下率 長さ(mm) 太さ(μm) (重量%) 実施例1 5 15〜30 13 比較例1 5 20〜40 23 実施例2 2〜3 20〜30 61 比較例2 2〜3 20〜40 74 実施例3 >5 50〜60 67 比較例3 >5 60〜70 77
【0038】
【発明の効果】以上の実施例等からも明らかなように、
本発明によれば熱可塑性液晶樹脂から繊維径が細くて、
繊維長が長く、粉体保持力の高い、形状が良好なパルプ
状物が得られる。また本発明では該パルプ状物が低い剪
断速度で効率良く得られる。本発明の方法により製造さ
れたパルプ状物は他の熱可塑性樹脂、あるいは熱硬化性
樹脂と組み合わせた耐熱性複合材料の強化材として、ま
た石綿代替材料として自動車用ブレーキパッドもしくは
クラッチフェーシング等の摩擦材料、摺動材料、さらに
耐熱フィルター、耐薬品性フィルター等の材料として有
用であり、本発明の工業的意義は極めて高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/84 303 D01F 6/84 303B D21D 1/00 D21D 1/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異方性溶融相を形成し得る熱可塑性液晶
    樹脂を粉砕機により粉砕してパルプ状物とする熱可塑性
    液晶樹脂の製造方法において、粉砕機へ供給する熱可塑
    性液晶樹脂を予め吸水率が0.1重量%〜1.0重量%
    となるよう吸湿させることを特徴とするパルプ状熱可塑
    性液晶樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】 吸湿させる熱可塑性液晶樹脂が、該樹脂
    の流動開始温度より10℃以上高い温度で、かつ剪断速
    度が10〜500sec-1となるようノズルから吐出し
    て得られ、長さが1mm以上であり、かつL/Dが1以
    上のストランドである請求項1記載のパルプ状熱可塑性
    液晶樹脂の製造方法。但し、Lはストランドの長さであ
    り、Dは次式より求められる数値とする。 D= 2×(S/π)1/2 S:ストランドの断面積
  3. 【請求項3】 異方性溶融相を形成し得る熱可塑性液晶
    樹脂の流動開始温度が280〜450℃である請求項1
    または請求項2記載のパルプ状熱可塑性液晶樹脂の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 異方性溶融相を形成し得る熱可塑性液晶
    樹脂が下記の構造単位(A)、(B)、(C)および
    (D)から成り、構造単位(B)が構造単位(C)およ
    び(D)の総和に等しく、構造単位(A)、(B)、
    (C)および(D)の総和に対して構造単位(A)が5
    0〜80モル%であり、かつ構造単位(C)および
    (D)の総和に対して構造単位(C)が50〜100モ
    ル%である請求項3記載のパルプ状熱可塑性液晶樹脂の
    製造方法。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 構造単位(D)の中のXは、以下の式1から選ばれた1
    種以上の基である。 【化5】 上式の中のArは、以下の式2から選ばれた1種以上の
    基である。 【化6】
JP20197196A 1996-07-31 1996-07-31 パルプ状熱可塑性液晶樹脂の製造方法 Pending JPH1046430A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20197196A JPH1046430A (ja) 1996-07-31 1996-07-31 パルプ状熱可塑性液晶樹脂の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20197196A JPH1046430A (ja) 1996-07-31 1996-07-31 パルプ状熱可塑性液晶樹脂の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1046430A true JPH1046430A (ja) 1998-02-17

Family

ID=16449805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20197196A Pending JPH1046430A (ja) 1996-07-31 1996-07-31 パルプ状熱可塑性液晶樹脂の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1046430A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010043380A (ja) * 2008-08-13 2010-02-25 Sumitomo Chemical Co Ltd 繊維製造用材料並びにこれを用いた繊維及び不織布

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010043380A (ja) * 2008-08-13 2010-02-25 Sumitomo Chemical Co Ltd 繊維製造用材料並びにこれを用いた繊維及び不織布

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6295013B2 (ja) 液晶ポリマー粒子を含有する樹脂組成物、それを用いた成形体、及びそれらの製造方法
KR940001133B1 (ko) 연마성 휘일
KR20180104188A (ko) 중합체성 물질
US3518221A (en) Reinforcing fillers in a matrix of two thermosetting resins
JPH02242912A (ja) パラーアラミドパルプの製造方法及び装置及びそれから製造されたパルプ
US5225489A (en) Composites of thermoplastic and thermoplastic polymers having therein short fibers derived from anisotropic polymers
RU2423400C2 (ru) Способ получения пара-замещенных ароматических полиамидных частиц
JP3375962B2 (ja) 自滑性のポリベンゾイミダゾール含有組成物
JP2009503131A (ja) ポリイミド類からのブロック共重合体を生成するための製造方法並びに粉末及び成型品の生産のためのブロック共重合体の使用方法
JPH04292628A (ja) 等分布ポリカーボネートペレット
JPH1046430A (ja) パルプ状熱可塑性液晶樹脂の製造方法
US5104599A (en) Method of forming short fibers composed of anisotropic polymers
JP3343599B2 (ja) 摩擦材の製造方法
JPH0314832A (ja) ポリ(パラフエニレンテレフタルアミド)繊維性ゲル組成物の製造法及びこの組成物からポリ(パラフエニレンテレフタルアミド)紙を製造する方法
JPH1046431A (ja) パルプ状熱可塑性液晶樹脂の製造法
JP6688105B2 (ja) 液晶ポリマー粒子の製造方法
US4980232A (en) Short fibers composed of antisotropic polymers and composites of thermoplastic and/or thermoset resins and such fibers
JP4092594B2 (ja) 微粉状芳香族ジカルボン酸
JPS60239600A (ja) サ−モトロピツク液晶ポリマ−のフイブリルよりなる高性能紙
JP3381734B2 (ja) 摩擦材料
JP6788150B2 (ja) プレス成形品用粉状液晶性樹脂、プレス成形品及びその製造方法
JPH0813245A (ja) 熱可塑性液晶樹脂から成るパルプ状物の製造法
JPH08325984A (ja) 熱可塑性液晶樹脂から成るパルプ状物の製造方法
EP0166830B1 (en) Non-woven articles comprised of thermotropic liquid crystal polymer fibers and method of production thereof
CN112920595A (zh) 纳米钛酸钾晶须增强耐高温尼龙复合材料及制备方法