JPH1045403A - 有機基含有複合酸化物ゾルおよびその製造方法 - Google Patents

有機基含有複合酸化物ゾルおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH1045403A
JPH1045403A JP10670997A JP10670997A JPH1045403A JP H1045403 A JPH1045403 A JP H1045403A JP 10670997 A JP10670997 A JP 10670997A JP 10670997 A JP10670997 A JP 10670997A JP H1045403 A JPH1045403 A JP H1045403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sol
composite oxide
silicates
organic
fine particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10670997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3683070B2 (ja
Inventor
Mitsuru Nakai
満 中井
Hiroyasu Nishida
広泰 西田
Michio Komatsu
通郎 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JGC Catalysts and Chemicals Ltd
Original Assignee
Catalysts and Chemicals Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Catalysts and Chemicals Industries Co Ltd filed Critical Catalysts and Chemicals Industries Co Ltd
Priority to JP10670997A priority Critical patent/JP3683070B2/ja
Publication of JPH1045403A publication Critical patent/JPH1045403A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3683070B2 publication Critical patent/JP3683070B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silicon Compounds (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比表面積が大きく且つ多孔質の微粒子が
分散したゾルであって、有機溶媒や樹脂との親和性が高
い。 【解決手段】 珪素に直接結合した有機基としては、炭
素数1〜10の非置換または置換炭化水素基が用いら
れ、炭化水素基、炭化ハロゲン基、エポキシアルキル
基、アミノアルキル基、メタクリルアルキル基、メルカ
プトアルキル基などを挙げることができる。複合酸化物
微粒子の比表面積は大きく、かつ、多孔質である。該微
粒子の平均粒径をDp(nm)、比表面積をS(m2/g)とし
たとき、次の不等式を満足する。S(m2/g)≧3000
/ Dp(nm)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、珪素に直接結合し
た有機基を含む、シリカと他の無機酸化物とからなる複
合酸化物ゾルおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、シリカとアルミナ、ジルコニ
ア等との複合酸化物ゾルは公知であり、種々の触媒原料
等として用いられている。
【0003】本発明者等は、先に特願平4−91650
号(特開平5−132309号公報)により、シリカと
シリカ以外の無機酸化物とからなる複合酸化物の微粒子
が分散したゾルであって、該微粒子の平均粒径をDp(n
m)、比表面積をS(m2/g)としたとき、次の不等式を
満足する複合酸化物ゾルを提案した。 S(m2/g)≧3000/ Dp(nm)
【0004】上記複合酸化物ゾルは、分散している微粒
子の比表面積が大きく多孔質であることから、無機触
媒、バインダー、プラスチック等の配合剤などに利用可
能である。しかしながら、当該微粒子は無機物であるた
め、有機溶媒や樹脂との親和性が低く、これらと混合し
たときに凝集が生じたり、また、樹脂との混合物を成型
したときに成型物から脱落する虞があり、これらの用途
への適用が制限されたものとなっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、比表面積が
大きく且つ多孔質の微粒子が分散したゾルであって、有
機溶媒や樹脂との親和性が高い複合酸化物ゾルおよびそ
の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の複合酸化物ゾル
は、珪素に直接結合した有機基を含む、シリカおよびシ
リカ以外の無機酸化物の1種または2種以上とからなる
複合酸化物の微粒子が分散したゾルであって、該微粒子
の平均粒径をDp(nm)、比表面積をS(m2/g)としたと
き、次の不等式を満足することを特徴とするものであ
る。 S(m2/g)≧3000/ Dp(nm) 前記複合酸化物中の全珪素のモル数(ST )と前記無機
酸化物中の無機元素のモル数(M)の和に対する、前記
有機基が直接結合した珪素のモル数(SR )の比〔SR
/(ST +M)〕は、0.001から0.9の範囲内に
あることが好ましい。
【0007】本発明の複合酸化物ゾルの製造方法は、ア
ルカリ金属珪酸塩、アンモニウム珪酸塩および有機塩基
の珪酸塩から選ばれる1種または2種以上の珪酸塩と、
〔化2〕で表される有機珪素化合物の加水分解物と、ア
ルカリ可溶の無機化合物とを、pH10以上のアルカリ
水溶液中に同時に添加してコロイド粒子を生成させるこ
とを特徴とするものである。
【0008】
【化2】Rn R′m SiX4-(n+m) 〔但し、R,R′:炭素数1〜10の非置換または置換
炭化水素基、 X:炭素数1〜4のアルコキシ基、シラノール基、ハロ
ゲン、水素、 n、m:0〜3、n+m=1〜3〕
【0009】また、本発明の複合酸化物ゾルの製造方法
は、シード粒子が分散したpH10以上の分散液中に、
アルカリ金属珪酸塩、アンモニウム珪酸塩および有機塩
基の珪酸塩から選ばれる1種または2種以上の珪酸塩
と、前記〔化2〕で表される有機珪素化合物の加水分解
物と、アルカリ可溶の無機化合物とを同時に添加して、
該シード粒子を核として複合酸化物の粒子成長を行わせ
ることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の複合酸化物は、珪素に直
接結合した有機基を含む、シリカおよびシリカ以外の無
機酸化物とからなる複合酸化物であって、それぞれの酸
化物の混合物ではない。
【0011】無機酸化物としては、周期表の3A族、3
B族、4A族、4B族、5A族、5B族、6A族の金属
または非金属の元素の酸化物を挙げることができ、具体
的には、Al2 3 、B2 3 、TiO2 、ZrO2
SnO2 、Ce2 3 、P25 、Sb2 3 、MoO
3 、WO3 等がある。
【0012】上記無機酸化物に対するシリカの複合割合
(モル比)は、0.5から20の範囲が適当である。モ
ル比が20を越えると、後記する微粒子の比表面積が小
さくなり、一方、0.5未満では、微粒子の比表面積は
殆ど増加しなくなる。また、ゾルの安定性も劣ってく
る。
【0013】珪素に直接結合した有機基としては、炭素
数1〜10の非置換または置換炭化水素基が用いられ、
炭化水素基、炭化ハロゲン基、エポキシアルキル基、ア
ミノアルキル基、メタクリルアルキル基、メルカプトア
ルキル基などを挙げることができる。具体的には、メチ
ル基、フェニル基、イソブチル基、ビニル基、トリフル
オロプロピル基、β−(3、4エポキシシクロヘキシ
ル)基、γ−グリシドキシプロピル基、γ−メタクリロ
キシプロピル基、N−β(アミノエチル)γ−アミノプ
ロピル基、γ−アミノプロピル、N−フェニル−γ−ア
ミノプロピル基、γ−メルカプトプロピル基などを挙げ
ることができる。なお、このような有機基は、後述する
有機珪素化合物から導入される。
【0014】本発明に係るゾルを構成する複合酸化物微
粒子中には、珪素に直接結合した有機基が含有される。
複合酸化物中の全珪素のモル数(ST )と無機酸化物中
の無機元素のモル数(M)の和に対する、有機基が直接
結合した珪素のモル数(SR)の比〔SR /(ST
M)〕は、0.001から0.9の範囲内にあることが
好ましく、この比が0.01から0.7の範囲内である
ことが更に好ましい。この比が0.001未満になると
粒子表面の有機基の存在割合が減少するので、有機溶媒
や樹脂との親和性が低くなる。他方、0.9を越えると
有機基の性質が強くなり、水中で凝集が起こり易くな
る。
【0015】本発明において、複合酸化物微粒子の比表
面積は大きく、かつ、多孔質である。該微粒子の平均粒
径をDp(nm)、比表面積をS(m2/g)としたとき、次の
不等式を満足する。 S(m2/g)≧3000/
Dp(nm)
【0016】次に、本発明に係る複合酸化物ゾルの製造
方法について説明する。複合酸化物ゾルは、シリカ原料
と、有機珪素化合物の加水分解物と、無機酸化物の原料
とから製造することができる。
【0017】シリカの原料としては、アルカリ金属珪酸
塩、アンモニウム珪酸塩または有機塩基の珪酸塩を用い
る。アルカリ金属珪酸塩としては、珪酸ナトリウム(水
ガラス)や珪酸カリウムが用いられる。有機塩基として
は、テトラエチルアンモニウム塩などの第4級アンモニ
ウム塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミンなどのアミン類を挙げることがで
き、アンモニウムの珪酸塩または有機塩基の珪酸塩に
は、珪酸液にアンモニア、第4級アンモニウム水酸化
物、アミン化合物などを添加したアルカリ性溶液も含ま
れる。
【0018】有機珪素化合物の原料としては、〔化3〕
に示す化合物、具体的には、メチルトリメトキシシラ
ン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシ
シラン、ジフェニルジメトキシシラン、メチルトリエト
キシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルトリ
エトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、イソブ
チルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(βメトキシ
エトキシ)シラン、3,3,3−トリフルオロプロピル
トリメトキシシラン、メチル−3,3,3−トリフルオ
ロプロピルジメトキシシラン、β−(3,4エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシトリプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプ
ロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルメチルジエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノ
エチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン、トリメチルシラノール、メ
チルトリクロロシラン、メチルジクロロシラン、ジメチ
ルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、フェニル
トリクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、ビニル
トリクロルシラン、トリメチルブロモシラン、ジエチル
シラン等が挙げられる。
【0019】
【化3】Rn R′m SiX4-(n+m) 〔但し、R,R′:炭素数1〜10の非置換または置換
炭化水素基、 X:炭素数1〜4のアルコキシ基、シラノール基、ハロ
ゲン、水素、 n、m:0〜3、n+m=1〜3〕
【0020】上記有機珪素化合物は親水性に乏しいの
で、予め加水分解しておくことにより、反応系に均一に
混合できるようにすることが必要である。加水分解は、
水、酸性もしくは塩基性触媒を含む水、または上記シリ
カの原料に撹拌混合して行う。塩基性触媒としては、ア
ルカリ金属の水酸化物、アンモニア水、アミン等が好ま
しく、塩基性触媒で加水分解したものから触媒を除去し
て、酸性溶液として用いてもよい。酸性触媒としては、
有機酸、無機酸共に使用することができる。但し、微粒
子の調製時に、反応液のpHが10以下にならないよう
にするとともに、塩を生じて、ゾルの安定性を損なわな
いように留意する必要がある。なお、珪酸液等の酸性溶
液で加水分解したものや、加水分解後にイオン交換等に
よって酸触媒を除去したものは好適である。
【0021】無機酸化物の原料としては、アルカリ可溶
の無機化合物を用い、前記した金属または非金属のオキ
ソ酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩、アン
モニウム塩、第4級アンモニウム塩を挙げることがで
き、より具体的には、アルミン酸ナトリウム、四硼酸ナ
トリウム、炭酸ジルコニルアンモニウム、アンチモン酸
カリウム、錫酸カリウム、アルミノ珪酸ナトリウム、モ
リブデン酸ナトリウム、硝酸セリウムアンモニウム、燐
酸ナトリウムが適当である。
【0022】複合酸化物ゾルを製造するためには、予
め、前記化合物のアルカリ水溶液を個別に調製するか、
または、混合水溶液を調製しておき、この水溶液を目的
とする複合酸化物の複合割合に応じて、pH10以上の
アルカリ水溶液中に撹拌しながら徐々に添加する。アル
カリ水溶液中に添加するシリカ原料、有機珪素化合物お
よび無機酸化物の添加割合は、前記シリカ原料として用
いる珪酸塩中の珪素のモル数をSA とし、有機珪素化合
物の加水分解物中の珪素のモル数をS′R とし、無機酸
化物中の無機元素のモル数をMA としたとき、比〔S′
R /(SA +S′R +MA )〕が0.01から0.9の
範囲にあることが好ましい。
【0023】これらの水溶液の添加と同時に同溶液のp
H値は変化するが、本発明ではこのpH値を所定の範囲
に制御するような操作は特に必要ない。水溶液は、最終
的に、有機珪素化合物と無機酸化物の種類とその混合割
合とによって定まるpH値に落ち着く。pHを所定の範
囲に制御するとき、例えば酸を添加することがあるが、
この場合、添加された酸により複合酸化物の原料の金属
の塩が生成し、このためゾルの安定性が低下することが
ある。なお、このときの水溶液の添加速度には格別の制
限はない。
【0024】本発明の複合酸化物ゾルの製造方法では、
シード粒子の分散液を出発原料とすることも可能であ
る。この場合には、シード粒子として、SiO2 、Al
2 3、TiO2 、ZrO2 、SnO2 およびCeO2
等の無機酸化物またはこれらの複合酸化物、例えば、S
iO2 −Al2 3 、TiO2 −Al2 3 、TiO2
−ZrO2 、SiO2 −TiO2 、SiO2 −TiO2
−Al2 3 等の微粒子が用いられ、通常、これらのゾ
ルを用いることができる。勿論、前記本発明の製造方法
によって得られたゾルをシード粒子分散液としてもよ
い。
【0025】このpH10以上に調整したシード粒子分
散液中に前記化合物の水溶液を、上記したアルカリ水溶
液中に添加する方法と同様にして、撹拌しながら添加す
る。この場合も、分散液のpH制御は行わず成り行きに
任せる。このように、シード粒子を核として複合酸化物
粒子を成長させると、成長粒子の粒径コントロールが容
易であり、粒度の揃ったものを得ることができる。シー
ド粒子分散液中に添加するシリカ原料、有機珪素化合物
および無機酸化物の添加割合は、前記したアルカリ水溶
液に添加する場合と同じ範囲とすることが好ましい。
【0026】上記したシリカ原料、有機珪素化合物およ
び無機酸化物原料はアルカリ側で高い溶解度をもってい
る。しかしながら、この溶解度の大きいpH領域で両者
を混合すると、珪酸イオンおよびアルミン酸イオンなど
のオキソ酸イオンの溶解度が低下し、これらの複合物が
析出してコロイド粒子に成長したり、あるいは、シード
粒子上に析出して粒子成長が起こる。従って、コロイド
粒子の析出、成長に際して、従来法のようなpH制御は
必ずしも必要ではない。また、このようにして得られた
ゾルのコロイド粒子は従来法によるコロイド粒子と異な
り、大きな比表面積を持っており、かつ、多孔質とな
る。
【0027】なお、前記複合酸化物微粒子に導入した有
機基に反応性を持たせることにより、その有機基と所望
の化合物を反応させて粒子の表面修飾を行うことも可能
となる。
【0028】上記微粒子が分散したゾルを濃縮する場合
には、予め分散液中のアルカリ金属イオン、アルカリ土
類金属イオンおよびアンモニウムイオン等の一部を除去
した後に濃縮した方が、複合酸化物微粒子が分散した安
定な濃縮ゾルが得られる。除去方法としては、限外濾過
等の公知の方法を採用することができる。
【0029】また、上記微粒子が分散したゾルは、アル
コール、グリコール、セロソルブ等の有機溶媒と溶媒置
換してオルガノ化することができる。溶媒置換の方法
は、限外濾過等の公知の方法を採用する。
【0030】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示す。
【0031】実施例1 メチルトリメトキシシラン27.4gを0.65重量%
の水酸化ナトリウム水溶液872.6gに混合し室温で
1時間撹拌して、CH3 SiO3/2 として1.5重量%
の無色透明な水溶液を得た。
【0032】平均粒径5nm、SiO2 濃度20重量%
のシリカゾル20gと純水380gの混合物を80℃に
加温した。この反応母液のpHは10.5であり、同母
液にSiO2 として1.5重量%の珪酸ナトリウム水溶
液900gと、上記水溶液900gと、Al2 3 とし
て0.5重量%のアルミン酸ナトリウム水溶液1800
gとを6時間かけて同時に添加した。その間、反応液の
温度を80℃に保持した。反応液のpHは添加直後、1
2.7に上昇し、その後、殆ど変化しなかった。添加終
了後、反応液を室温まで冷却し、メチル基含有シリカア
ルミナ複合酸化物ゾルを得た。
【0033】この複合酸化物ゾルに分散したコロイド粒
子の比表面積および平均粒径を、前記反応母液のpH、
混合割合と共に表1に示す。なお、比表面積はタイトレ
ーション法〔Analytical Chemistry Vol.28, No.12 (19
56) 〕に基づいて測定し、平均粒径は動的光散乱法によ
り測定した。
【0034】また、全珪素中の有機基が直接結合した珪
素の割合は、次の方法で求める。複合酸化物ゾルを10
0℃で一昼夜真空乾燥し、水等の揮発成分を完全に除去
して得られた粉体試料約5gを精秤し、0.05NのN
aOH水溶液250mlに添加し、室温で10時間撹拌
を続ける。これにより粉体試料中の加水分解性基は全て
加水分解されて水溶液に抽出される。該懸濁液中の微粒
子を超遠心分離により分離、水洗を繰り返し行った後、
200℃で5時間乾燥した微粒子粉末試料について、元
素分析により全炭素含量を測定し、原料に用いた有機基
の平均炭素数より、有機基の直接結合した珪素のモル数
を求め、全珪素と全アルミニウムのモル数を合計したモ
ル数との割合を計算した。
【0035】実施例2 ビニルトリメトキシシラン50.6gを1.3重量%の
水酸化ナトリウム水溶液849.4gに混合し室温で1
時間撹拌して、CH2 CHSiO3/2 として3.0重量
%の無色透明な水溶液を得た。
【0036】実施例1のメチルトリメトキシシランを加
水分解して得られた水溶液の代わりに、上記のビニルト
リメトキシシランを加水分解して得られた水溶液を用い
た以外は実施例1と同様にして、ビニル基含有シリカア
ルミナ複合酸化物ゾルを得た。
【0037】実施例3 実施例1のアルミン酸ナトリウム水溶液の代わりに、Z
rO2 として0.5重量%の炭酸ジルコニルアンモニウ
ム水溶液1800gを用いた以外は実施例1と同様にし
て、メチル基含有シリカジルコニア複合酸化物ゾルを得
た。
【0038】実施例4 実施例1のアルミン酸ナトリウム水溶液の代わりに、S
nO2 として0.5重量%の錫酸カリウム水溶液180
0gを用いた以外は実施例1と同様にして、メチル基含
有シリカ酸化錫複合酸化物ゾルを得た。
【0039】実施例5 ジメチルジメトキシシラン21.9gを0.65重量%
の水酸化ナトリウム水溶液878.1gに混合し室温で
1時間撹拌して、(CH3 2 SiOとして1.5重量
%の無色透明な水溶液を得た。
【0040】実施例1のメチルトリメトキシシランを加
水分解して得られた水溶液の代わりに、上記ジメチルジ
メトキシシランを加水分解して得られた水溶液を用い、
それ以外は実施例1と同様にして、メチル基含有シリカ
アルミナ複合酸化物ゾルを得た。
【0041】実施例6 ビニルトリメトキシシラン31.9gを1.0重量%の
水酸化ナトリウム水溶液868.1gに混合し室温で1
時間撹拌して、CH2 CHSiO3/2 として1.9重量
%の無色透明な水溶液を得た。
【0042】実施例1で用いたものと同じ反応母液を8
0℃に加温した後、1.1重量%の珪酸ナトリウム水溶
液900g、上記水溶液900g、Al2 3 として
0.5重量%のアルミン酸ナトリウム水溶液900gお
よびB2 3 として1.3重量%の四硼酸ナトリウム水
溶液900gを、3時間かけて同時添加し、ビニル基含
有シリカアルミナ酸化硼素複合酸化物ゾルを得た。
【0043】実施例7 メチルトリメトキシシラン9.1gを0.2重量%の水
酸化ナトリウム水溶液890.9gに混合し室温で1時
間撹拌して、CH3 SiO3/2 として0.5重量%の無
色透明な水溶液を得た。
【0044】80℃に加温した0.1重量%の水酸化ナ
トリウム水溶液(pH12.5)400g中に、SiO
2 として0.5重量%の珪酸ナトリウム水溶液900g
と、上記水溶液900gと、Al2 3 として1.4重
量%のアルミン酸ナトリウム水溶液1800gとを6時
間かけて同時に添加した。その間、反応液の温度を80
℃に保持した。反応液のpHは僅かに変化し、添加終了
時には12.2となった。添加終了後、反応液を室温ま
で冷却し、メチル基含有シリカアルミナ複合酸化物ゾル
を得た。
【0045】実施例8 メチルトリメトキシシラン54.9gを1.2重量%の
水酸化ナトリウム水溶液845.1gに混合し室温で1
時間撹拌して、CH3 SiO3/2 として3.0重量%の
無色透明な水溶液を得た。
【0046】実施例7において、珪酸ナトリウム水溶液
の濃度を3.0重量%に変え、メチルトリメトキシシラ
ンを加水分解して得られた水溶液を上記水溶液に代え、
更に、アルミン酸ナトリウム水溶液の濃度を0.3重量
%に変えた以外は実施例7と同様にして、メチル基含有
シリカアルミナ複合酸化物ゾルを得た。
【0047】実施例9 フェニルトリクロロシラン6.0gを894.0gの水
と混合し室温で1時間撹拌した後、陰イオン交換を行い
塩素イオンを取り除いて、C6 5 SiO3/2として
0.4重量%の無色透明な水溶液を得た。
【0048】実施例1のメチルトリメトキシシランを加
水分解して得られた水溶液の代わりに、上記のフェニル
トリクロロシランを加水分解して得られた水溶液を用い
た以外は実施例1と同様にして、フェニル基含有シリカ
アルミナ複合酸化物ゾルを得た。
【0049】実施例10 メチルトリメトキシシラン2.7gを0.065重量%
の水酸化ナトリウム水溶液897.3gに混合し室温で
1時間撹拌して、CH3 SiO3/2 として0.15重量
%の無色透明な水溶液を得た。
【0050】平均粒径300nm、SiO2 濃度20重
量%のシリカゾル400gと純水7600gの混合物を
80℃に加温した。この反応母液にSiO2 として3.
0重量%の珪酸ナトリウム水溶液1800gと、上記水
溶液900gと、Al2 3として1.0重量%のアル
ミン酸ナトリウム水溶液1800gとを6時間かけて同
時に添加した。その間、反応液の温度を80℃に保持し
た。添加終了後、反応液を室温まで冷却し、シリカを核
とするメチル基含有シリカアルミナ複合酸化物ゾルを得
た。
【0051】実施例11 平均粒径60nm、TiO2 濃度10重量%の酸化チタ
ンゾル40gと純水360gの混合物に、5重量%水酸
化ナトリウム水溶液を添加してpHを10.5に調整し
た。60℃に加温した上記反応母液に、実施例1で用い
た珪酸ナトリウム水溶液100g、メチルトリメトキシ
シラン加水分解水溶液100g、およびアルミン酸ナト
リウム水溶液200gを、実施例1と同じ条件で添加し
た。添加終了後、反応液を室温まで冷却し、酸化チタン
を核とするメチル基含有シリカアルミナ複合酸化物ゾル
を得た。
【0052】
【表1】 反応液pH 混合割合 コ ロ イ ド 粒 子 初期 終期モル比 Dp S×Dp R (m2/g) (nm) ST + M 実施例1 10.5 12.7 4.8 1200 20 24000 0.30 実施例2 10.5 12.4 4.5 1350 27 36450 0.42 実施例3 10.5 12.0 5.8 1100 23 27500 0.36 実施例4 10.5 12.4 7.1 1150 45 51750 0.36 実施例5 10.5 12.6 4.6 1430 30 42900 0.28 実施例6 10.5 12.3 1.4 1600 23 36800 0.25 実施例7 12.5 12.2 0.6 1200 57 68400 0.11 実施例8 12.5 11.9 16.1 560 12 6720 0.42 実施例9 10.5 12.7 2.9 950 19 18050 0.06 実施例10 10.3 12.8 5.2 10 385 3850 0.008 実施例11 10.5 11.7 4.8 135 69 9315 0.19
【0053】
【発明の効果】本発明に係る複合酸化物ゾルは、分散微
粒子の比表面積が大きく、微粒子の内部に多数の細孔を
有している。また、分散粒子の内部と表面に有機基を有
しているので、有機溶媒や有機物、樹脂との親和性が高
くなっている。従って、触媒としての用途以外にも、以
下のような種々の用途に適用することができる。
【0054】(1)複合酸化物中に有機基を含んでいる
ため、有機物や樹脂中にフィラーとして分散した際に、
塗料中での凝集が起こりにくく、さらにPETやアラミ
ドフィルム等に成型する際にも、凝集や脱落が起こりに
くい。
【0055】(2)多孔質であり、有機物や樹脂との親
和力が強いことから、低屈折率用のフィラーとしたり、
コロイド粒子の細孔中に染料や顔料を固定して色素材料
としての利用も可能である。
【0056】(3)陽イオン吸着能が強く、有機物との
親和性が高いので、排水中のアンモニウムイオン、重金
属イオンまたは有機物を吸着除去するための吸着剤や、
高分子電解質の固定化剤、または、合成洗剤に配合され
るビルダーとして利用できる。
【0057】(4)バインダー力が大きいので、種々の
耐火物用のバインダーとして用いれば、高強度の成形体
を得ることができ、例えば、精密鋳造用ロストワックス
法のバインダーとして用いれば、強度に優れた型を得る
ことができる。また、セラミックスシート等の無機繊維
または有機繊維等のバインダーとして用いれば、引張強
度の優れた繊維が得られる。
【0058】(5)特に、高アルカリ側で安定であるこ
とから、セメント配合剤や土壌硬化剤としても用いるこ
とができ、土壌硬化剤として用いた場合には、配合量に
よって硬化剤のゲル化速度を調整することが可能にな
る。
【0059】(6)その他、清酒、ビールの製造過程で
使用されるオリ下げ剤、クロマトグラフ充填剤、滑り性
向上剤、化粧品配合剤、潤滑剤、増粘剤、食料品の鮮度
保持剤等に有用である。
【0060】(7)本発明において、シード粒子分散液
を用いて得られる複合酸化物ゾルは、シード粒子として
種々の金属酸化物からなる微粒子を用いることができる
ので、該金属酸化物が有する機能を利用した用途に適用
することができる。例えば、特定の屈折率を有する金属
酸化物をシード粒子とすれば、屈折率調整用のフィラー
として使用することができる。また、紫外線吸収能をを
有する金属酸化物を用いれば、紫外線遮蔽用フィラーと
して使用することができる。
【0061】本発明に係る複合酸化物ゾルの製造方法
は、反応液のpHコントロールを不要とするものである
から、コロイド粒子を生成させる操作が容易であり、製
造プロセスを簡略化することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 珪素に直接結合した有機基を含む、シリ
    カおよびシリカ以外の無機酸化物の1種または2種以上
    とからなる複合酸化物の微粒子が分散したゾルであっ
    て、該微粒子の平均粒径をDp(nm)、比表面積をS(m2
    /g)としたとき、次の不等式を満足する複合酸化物ゾ
    ル。 S(m2/g)≧3000/ Dp(nm)
  2. 【請求項2】 前記複合酸化物中の全珪素のモル数(S
    T )と前記無機酸化物中の無機元素のモル数(M)の和
    に対する、前記有機基が直接結合した珪素のモル数(S
    R )の比〔SR /(ST +M)〕が、0.001から
    0.9の範囲内にある請求項1記載の複合酸化物ゾル。
  3. 【請求項3】 アルカリ金属珪酸塩、アンモニウム珪酸
    塩および有機塩基の珪酸塩から選ばれる1種または2種
    以上の珪酸塩と、〔化1〕で表される有機珪素化合物の
    加水分解物と、アルカリ可溶の無機化合物とを、pH1
    0以上のアルカリ水溶液中に同時に添加してコロイド粒
    子を生成させることを特徴とする複合酸化物ゾルの製造
    方法。 【化1】Rn R′m SiX4-(n+m) 〔但し、R,R′:炭素数1〜10の非置換または置換
    炭化水素基、 X:炭素数1〜4のアルコキシ基、シラノール基、ハロ
    ゲン、水素、 n、m:0〜3、n+m=1〜3〕
  4. 【請求項4】 シード粒子が分散したpH10以上の分
    散液中に、アルカリ金属珪酸塩、アンモニウム珪酸塩お
    よび有機塩基の珪酸塩から選ばれる1種または2種以上
    の珪酸塩と、前記〔化1〕で表される有機珪素化合物の
    加水分解物と、アルカリ可溶の無機化合物とを同時に添
    加して、該シード粒子を核として複合酸化物の粒子成長
    を行わせることを特徴とする複合酸化物ゾルの製造方
    法。
JP10670997A 1996-05-08 1997-04-08 有機基含有複合酸化物ゾルおよびその製造方法 Expired - Lifetime JP3683070B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10670997A JP3683070B2 (ja) 1996-05-08 1997-04-08 有機基含有複合酸化物ゾルおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13761996 1996-05-08
JP8-137619 1996-05-08
JP10670997A JP3683070B2 (ja) 1996-05-08 1997-04-08 有機基含有複合酸化物ゾルおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1045403A true JPH1045403A (ja) 1998-02-17
JP3683070B2 JP3683070B2 (ja) 2005-08-17

Family

ID=26446821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10670997A Expired - Lifetime JP3683070B2 (ja) 1996-05-08 1997-04-08 有機基含有複合酸化物ゾルおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3683070B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003012320A (ja) * 2001-06-28 2003-01-15 Catalysts & Chem Ind Co Ltd シリカ系無機化合物オルガノゾル
US6565767B2 (en) 1998-11-05 2003-05-20 Jsr Corporation Polymer particles and polishing material containing them
JP2007217242A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 無機酸化物透明分散液と透明複合体、発光素子封止用組成物及び発光素子並びに透明複合体の製造方法
JP2010525095A (ja) * 2007-04-18 2010-07-22 セブ エス.アー. 疎水性が改善された付着防止コーティング
JP2010189268A (ja) * 1998-12-21 2010-09-02 Jgc Catalysts & Chemicals Ltd 微粒子、微粒子分散ゾルおよび被膜付基材

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6565767B2 (en) 1998-11-05 2003-05-20 Jsr Corporation Polymer particles and polishing material containing them
JP2010189268A (ja) * 1998-12-21 2010-09-02 Jgc Catalysts & Chemicals Ltd 微粒子、微粒子分散ゾルおよび被膜付基材
JP2003012320A (ja) * 2001-06-28 2003-01-15 Catalysts & Chem Ind Co Ltd シリカ系無機化合物オルガノゾル
JP2007217242A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 無機酸化物透明分散液と透明複合体、発光素子封止用組成物及び発光素子並びに透明複合体の製造方法
JP2010525095A (ja) * 2007-04-18 2010-07-22 セブ エス.アー. 疎水性が改善された付着防止コーティング

Also Published As

Publication number Publication date
JP3683070B2 (ja) 2005-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5247753B2 (ja) 微粒子、微粒子分散ゾルおよび被膜付基材
JP5328101B2 (ja) シリカ系微粒子の製造方法
JP3761189B2 (ja) 複合酸化物ゾル、その製造方法および基材
TWI428282B (zh) 金屬氧化物複合溶膠,塗佈組成物及光學構件
KR101437200B1 (ko) 표면 피복된 이산화티탄졸, 그 제조법 및 그것을 포함한 코팅 조성물
EP1930298B1 (en) Zirconium oxide-tin oxide composite sol, coating composition and optical member
JP4171850B2 (ja) 変性された酸化チタン−酸化ジルコニウム−酸化第二スズ複合ゾル及びその製造方法
US20100056664A1 (en) Dental filler, method for producing the same, and dental composite material
JP4911814B2 (ja) 球状多孔質粒子およびその製造方法
JP4247585B2 (ja) 変性された酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合ゾル及びその製造法
JPWO2006115043A1 (ja) 酸性ジルコニアゾル及びその製造方法
JP4994187B2 (ja) 改質ジルコニア微粒子の製造方法
JP3250259B2 (ja) 変性された酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合体ゾル及びその製造法
JP5146683B2 (ja) 変性された酸化ジルコニウム−酸化第二スズ複合体ゾルの製造方法
JP4697569B2 (ja) 表面改質シリカ微粉末とその用途
JP2008081378A (ja) ニオブ系酸化物微粒子の製造方法
JPH1045403A (ja) 有機基含有複合酸化物ゾルおよびその製造方法
JP3493109B2 (ja) 有機基含有シリカ微粒子分散ゾルの製造方法
JPH08119619A (ja) シリカ粒子の表面処理方法
JP3729205B2 (ja) 複合酸化物ゾルおよびその製造法
JPH10245224A (ja) 酸化チタン−酸化スズ複合ゾルの製造方法
JP5004492B2 (ja) シリカ系複合酸化物微粒子およびその製造方法
JP4654713B2 (ja) 変性された酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合ゾル及びその製造方法
JP2003012320A (ja) シリカ系無機化合物オルガノゾル
JP3338720B2 (ja) 複合酸化物ゾルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090603

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100603

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100603

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110603

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110603

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120603

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120603

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130603

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term