JPH1045403A - 有機基含有複合酸化物ゾルおよびその製造方法 - Google Patents
有機基含有複合酸化物ゾルおよびその製造方法Info
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- JPH1045403A JPH1045403A JP10670997A JP10670997A JPH1045403A JP H1045403 A JPH1045403 A JP H1045403A JP 10670997 A JP10670997 A JP 10670997A JP 10670997 A JP10670997 A JP 10670997A JP H1045403 A JPH1045403 A JP H1045403A
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Abstract
分散したゾルであって、有機溶媒や樹脂との親和性が高
い。 【解決手段】 珪素に直接結合した有機基としては、炭
素数1〜10の非置換または置換炭化水素基が用いら
れ、炭化水素基、炭化ハロゲン基、エポキシアルキル
基、アミノアルキル基、メタクリルアルキル基、メルカ
プトアルキル基などを挙げることができる。複合酸化物
微粒子の比表面積は大きく、かつ、多孔質である。該微
粒子の平均粒径をDp(nm)、比表面積をS(m2/g)とし
たとき、次の不等式を満足する。S(m2/g)≧3000
/ Dp(nm)
Description
た有機基を含む、シリカと他の無機酸化物とからなる複
合酸化物ゾルおよびその製造方法に関するものである。
ア等との複合酸化物ゾルは公知であり、種々の触媒原料
等として用いられている。
号(特開平5−132309号公報)により、シリカと
シリカ以外の無機酸化物とからなる複合酸化物の微粒子
が分散したゾルであって、該微粒子の平均粒径をDp(n
m)、比表面積をS(m2/g)としたとき、次の不等式を
満足する複合酸化物ゾルを提案した。 S(m2/g)≧3000/ Dp(nm)
子の比表面積が大きく多孔質であることから、無機触
媒、バインダー、プラスチック等の配合剤などに利用可
能である。しかしながら、当該微粒子は無機物であるた
め、有機溶媒や樹脂との親和性が低く、これらと混合し
たときに凝集が生じたり、また、樹脂との混合物を成型
したときに成型物から脱落する虞があり、これらの用途
への適用が制限されたものとなっていた。
大きく且つ多孔質の微粒子が分散したゾルであって、有
機溶媒や樹脂との親和性が高い複合酸化物ゾルおよびそ
の製造方法を提供することを目的とするものである。
は、珪素に直接結合した有機基を含む、シリカおよびシ
リカ以外の無機酸化物の1種または2種以上とからなる
複合酸化物の微粒子が分散したゾルであって、該微粒子
の平均粒径をDp(nm)、比表面積をS(m2/g)としたと
き、次の不等式を満足することを特徴とするものであ
る。 S(m2/g)≧3000/ Dp(nm) 前記複合酸化物中の全珪素のモル数(ST )と前記無機
酸化物中の無機元素のモル数(M)の和に対する、前記
有機基が直接結合した珪素のモル数(SR )の比〔SR
/(ST +M)〕は、0.001から0.9の範囲内に
あることが好ましい。
ルカリ金属珪酸塩、アンモニウム珪酸塩および有機塩基
の珪酸塩から選ばれる1種または2種以上の珪酸塩と、
〔化2〕で表される有機珪素化合物の加水分解物と、ア
ルカリ可溶の無機化合物とを、pH10以上のアルカリ
水溶液中に同時に添加してコロイド粒子を生成させるこ
とを特徴とするものである。
炭化水素基、 X:炭素数1〜4のアルコキシ基、シラノール基、ハロ
ゲン、水素、 n、m:0〜3、n+m=1〜3〕
は、シード粒子が分散したpH10以上の分散液中に、
アルカリ金属珪酸塩、アンモニウム珪酸塩および有機塩
基の珪酸塩から選ばれる1種または2種以上の珪酸塩
と、前記〔化2〕で表される有機珪素化合物の加水分解
物と、アルカリ可溶の無機化合物とを同時に添加して、
該シード粒子を核として複合酸化物の粒子成長を行わせ
ることを特徴とするものである。
接結合した有機基を含む、シリカおよびシリカ以外の無
機酸化物とからなる複合酸化物であって、それぞれの酸
化物の混合物ではない。
B族、4A族、4B族、5A族、5B族、6A族の金属
または非金属の元素の酸化物を挙げることができ、具体
的には、Al2 O3 、B2 O3 、TiO2 、ZrO2 、
SnO2 、Ce2 O3 、P2O5 、Sb2 O3 、MoO
3 、WO3 等がある。
(モル比)は、0.5から20の範囲が適当である。モ
ル比が20を越えると、後記する微粒子の比表面積が小
さくなり、一方、0.5未満では、微粒子の比表面積は
殆ど増加しなくなる。また、ゾルの安定性も劣ってく
る。
数1〜10の非置換または置換炭化水素基が用いられ、
炭化水素基、炭化ハロゲン基、エポキシアルキル基、ア
ミノアルキル基、メタクリルアルキル基、メルカプトア
ルキル基などを挙げることができる。具体的には、メチ
ル基、フェニル基、イソブチル基、ビニル基、トリフル
オロプロピル基、β−(3、4エポキシシクロヘキシ
ル)基、γ−グリシドキシプロピル基、γ−メタクリロ
キシプロピル基、N−β(アミノエチル)γ−アミノプ
ロピル基、γ−アミノプロピル、N−フェニル−γ−ア
ミノプロピル基、γ−メルカプトプロピル基などを挙げ
ることができる。なお、このような有機基は、後述する
有機珪素化合物から導入される。
粒子中には、珪素に直接結合した有機基が含有される。
複合酸化物中の全珪素のモル数(ST )と無機酸化物中
の無機元素のモル数(M)の和に対する、有機基が直接
結合した珪素のモル数(SR)の比〔SR /(ST +
M)〕は、0.001から0.9の範囲内にあることが
好ましく、この比が0.01から0.7の範囲内である
ことが更に好ましい。この比が0.001未満になると
粒子表面の有機基の存在割合が減少するので、有機溶媒
や樹脂との親和性が低くなる。他方、0.9を越えると
有機基の性質が強くなり、水中で凝集が起こり易くな
る。
面積は大きく、かつ、多孔質である。該微粒子の平均粒
径をDp(nm)、比表面積をS(m2/g)としたとき、次の
不等式を満足する。 S(m2/g)≧3000/
Dp(nm)
方法について説明する。複合酸化物ゾルは、シリカ原料
と、有機珪素化合物の加水分解物と、無機酸化物の原料
とから製造することができる。
塩、アンモニウム珪酸塩または有機塩基の珪酸塩を用い
る。アルカリ金属珪酸塩としては、珪酸ナトリウム(水
ガラス)や珪酸カリウムが用いられる。有機塩基として
は、テトラエチルアンモニウム塩などの第4級アンモニ
ウム塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミンなどのアミン類を挙げることがで
き、アンモニウムの珪酸塩または有機塩基の珪酸塩に
は、珪酸液にアンモニア、第4級アンモニウム水酸化
物、アミン化合物などを添加したアルカリ性溶液も含ま
れる。
に示す化合物、具体的には、メチルトリメトキシシラ
ン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシ
シラン、ジフェニルジメトキシシラン、メチルトリエト
キシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルトリ
エトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、イソブ
チルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(βメトキシ
エトキシ)シラン、3,3,3−トリフルオロプロピル
トリメトキシシラン、メチル−3,3,3−トリフルオ
ロプロピルジメトキシシラン、β−(3,4エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシトリプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキ
シプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプ
ロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルメチルジエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノ
エチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン、トリメチルシラノール、メ
チルトリクロロシラン、メチルジクロロシラン、ジメチ
ルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、フェニル
トリクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、ビニル
トリクロルシラン、トリメチルブロモシラン、ジエチル
シラン等が挙げられる。
炭化水素基、 X:炭素数1〜4のアルコキシ基、シラノール基、ハロ
ゲン、水素、 n、m:0〜3、n+m=1〜3〕
で、予め加水分解しておくことにより、反応系に均一に
混合できるようにすることが必要である。加水分解は、
水、酸性もしくは塩基性触媒を含む水、または上記シリ
カの原料に撹拌混合して行う。塩基性触媒としては、ア
ルカリ金属の水酸化物、アンモニア水、アミン等が好ま
しく、塩基性触媒で加水分解したものから触媒を除去し
て、酸性溶液として用いてもよい。酸性触媒としては、
有機酸、無機酸共に使用することができる。但し、微粒
子の調製時に、反応液のpHが10以下にならないよう
にするとともに、塩を生じて、ゾルの安定性を損なわな
いように留意する必要がある。なお、珪酸液等の酸性溶
液で加水分解したものや、加水分解後にイオン交換等に
よって酸触媒を除去したものは好適である。
の無機化合物を用い、前記した金属または非金属のオキ
ソ酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩、アン
モニウム塩、第4級アンモニウム塩を挙げることがで
き、より具体的には、アルミン酸ナトリウム、四硼酸ナ
トリウム、炭酸ジルコニルアンモニウム、アンチモン酸
カリウム、錫酸カリウム、アルミノ珪酸ナトリウム、モ
リブデン酸ナトリウム、硝酸セリウムアンモニウム、燐
酸ナトリウムが適当である。
め、前記化合物のアルカリ水溶液を個別に調製するか、
または、混合水溶液を調製しておき、この水溶液を目的
とする複合酸化物の複合割合に応じて、pH10以上の
アルカリ水溶液中に撹拌しながら徐々に添加する。アル
カリ水溶液中に添加するシリカ原料、有機珪素化合物お
よび無機酸化物の添加割合は、前記シリカ原料として用
いる珪酸塩中の珪素のモル数をSA とし、有機珪素化合
物の加水分解物中の珪素のモル数をS′R とし、無機酸
化物中の無機元素のモル数をMA としたとき、比〔S′
R /(SA +S′R +MA )〕が0.01から0.9の
範囲にあることが好ましい。
H値は変化するが、本発明ではこのpH値を所定の範囲
に制御するような操作は特に必要ない。水溶液は、最終
的に、有機珪素化合物と無機酸化物の種類とその混合割
合とによって定まるpH値に落ち着く。pHを所定の範
囲に制御するとき、例えば酸を添加することがあるが、
この場合、添加された酸により複合酸化物の原料の金属
の塩が生成し、このためゾルの安定性が低下することが
ある。なお、このときの水溶液の添加速度には格別の制
限はない。
シード粒子の分散液を出発原料とすることも可能であ
る。この場合には、シード粒子として、SiO2 、Al
2 O3、TiO2 、ZrO2 、SnO2 およびCeO2
等の無機酸化物またはこれらの複合酸化物、例えば、S
iO2 −Al2 O3 、TiO2 −Al2 O3 、TiO2
−ZrO2 、SiO2 −TiO2 、SiO2 −TiO2
−Al2 O3 等の微粒子が用いられ、通常、これらのゾ
ルを用いることができる。勿論、前記本発明の製造方法
によって得られたゾルをシード粒子分散液としてもよ
い。
散液中に前記化合物の水溶液を、上記したアルカリ水溶
液中に添加する方法と同様にして、撹拌しながら添加す
る。この場合も、分散液のpH制御は行わず成り行きに
任せる。このように、シード粒子を核として複合酸化物
粒子を成長させると、成長粒子の粒径コントロールが容
易であり、粒度の揃ったものを得ることができる。シー
ド粒子分散液中に添加するシリカ原料、有機珪素化合物
および無機酸化物の添加割合は、前記したアルカリ水溶
液に添加する場合と同じ範囲とすることが好ましい。
び無機酸化物原料はアルカリ側で高い溶解度をもってい
る。しかしながら、この溶解度の大きいpH領域で両者
を混合すると、珪酸イオンおよびアルミン酸イオンなど
のオキソ酸イオンの溶解度が低下し、これらの複合物が
析出してコロイド粒子に成長したり、あるいは、シード
粒子上に析出して粒子成長が起こる。従って、コロイド
粒子の析出、成長に際して、従来法のようなpH制御は
必ずしも必要ではない。また、このようにして得られた
ゾルのコロイド粒子は従来法によるコロイド粒子と異な
り、大きな比表面積を持っており、かつ、多孔質とな
る。
機基に反応性を持たせることにより、その有機基と所望
の化合物を反応させて粒子の表面修飾を行うことも可能
となる。
には、予め分散液中のアルカリ金属イオン、アルカリ土
類金属イオンおよびアンモニウムイオン等の一部を除去
した後に濃縮した方が、複合酸化物微粒子が分散した安
定な濃縮ゾルが得られる。除去方法としては、限外濾過
等の公知の方法を採用することができる。
コール、グリコール、セロソルブ等の有機溶媒と溶媒置
換してオルガノ化することができる。溶媒置換の方法
は、限外濾過等の公知の方法を採用する。
の水酸化ナトリウム水溶液872.6gに混合し室温で
1時間撹拌して、CH3 SiO3/2 として1.5重量%
の無色透明な水溶液を得た。
のシリカゾル20gと純水380gの混合物を80℃に
加温した。この反応母液のpHは10.5であり、同母
液にSiO2 として1.5重量%の珪酸ナトリウム水溶
液900gと、上記水溶液900gと、Al2 O3 とし
て0.5重量%のアルミン酸ナトリウム水溶液1800
gとを6時間かけて同時に添加した。その間、反応液の
温度を80℃に保持した。反応液のpHは添加直後、1
2.7に上昇し、その後、殆ど変化しなかった。添加終
了後、反応液を室温まで冷却し、メチル基含有シリカア
ルミナ複合酸化物ゾルを得た。
子の比表面積および平均粒径を、前記反応母液のpH、
混合割合と共に表1に示す。なお、比表面積はタイトレ
ーション法〔Analytical Chemistry Vol.28, No.12 (19
56) 〕に基づいて測定し、平均粒径は動的光散乱法によ
り測定した。
素の割合は、次の方法で求める。複合酸化物ゾルを10
0℃で一昼夜真空乾燥し、水等の揮発成分を完全に除去
して得られた粉体試料約5gを精秤し、0.05NのN
aOH水溶液250mlに添加し、室温で10時間撹拌
を続ける。これにより粉体試料中の加水分解性基は全て
加水分解されて水溶液に抽出される。該懸濁液中の微粒
子を超遠心分離により分離、水洗を繰り返し行った後、
200℃で5時間乾燥した微粒子粉末試料について、元
素分析により全炭素含量を測定し、原料に用いた有機基
の平均炭素数より、有機基の直接結合した珪素のモル数
を求め、全珪素と全アルミニウムのモル数を合計したモ
ル数との割合を計算した。
水酸化ナトリウム水溶液849.4gに混合し室温で1
時間撹拌して、CH2 CHSiO3/2 として3.0重量
%の無色透明な水溶液を得た。
水分解して得られた水溶液の代わりに、上記のビニルト
リメトキシシランを加水分解して得られた水溶液を用い
た以外は実施例1と同様にして、ビニル基含有シリカア
ルミナ複合酸化物ゾルを得た。
rO2 として0.5重量%の炭酸ジルコニルアンモニウ
ム水溶液1800gを用いた以外は実施例1と同様にし
て、メチル基含有シリカジルコニア複合酸化物ゾルを得
た。
nO2 として0.5重量%の錫酸カリウム水溶液180
0gを用いた以外は実施例1と同様にして、メチル基含
有シリカ酸化錫複合酸化物ゾルを得た。
の水酸化ナトリウム水溶液878.1gに混合し室温で
1時間撹拌して、(CH3 )2 SiOとして1.5重量
%の無色透明な水溶液を得た。
水分解して得られた水溶液の代わりに、上記ジメチルジ
メトキシシランを加水分解して得られた水溶液を用い、
それ以外は実施例1と同様にして、メチル基含有シリカ
アルミナ複合酸化物ゾルを得た。
水酸化ナトリウム水溶液868.1gに混合し室温で1
時間撹拌して、CH2 CHSiO3/2 として1.9重量
%の無色透明な水溶液を得た。
0℃に加温した後、1.1重量%の珪酸ナトリウム水溶
液900g、上記水溶液900g、Al2 O3 として
0.5重量%のアルミン酸ナトリウム水溶液900gお
よびB2 O3 として1.3重量%の四硼酸ナトリウム水
溶液900gを、3時間かけて同時添加し、ビニル基含
有シリカアルミナ酸化硼素複合酸化物ゾルを得た。
酸化ナトリウム水溶液890.9gに混合し室温で1時
間撹拌して、CH3 SiO3/2 として0.5重量%の無
色透明な水溶液を得た。
トリウム水溶液(pH12.5)400g中に、SiO
2 として0.5重量%の珪酸ナトリウム水溶液900g
と、上記水溶液900gと、Al2 O3 として1.4重
量%のアルミン酸ナトリウム水溶液1800gとを6時
間かけて同時に添加した。その間、反応液の温度を80
℃に保持した。反応液のpHは僅かに変化し、添加終了
時には12.2となった。添加終了後、反応液を室温ま
で冷却し、メチル基含有シリカアルミナ複合酸化物ゾル
を得た。
水酸化ナトリウム水溶液845.1gに混合し室温で1
時間撹拌して、CH3 SiO3/2 として3.0重量%の
無色透明な水溶液を得た。
の濃度を3.0重量%に変え、メチルトリメトキシシラ
ンを加水分解して得られた水溶液を上記水溶液に代え、
更に、アルミン酸ナトリウム水溶液の濃度を0.3重量
%に変えた以外は実施例7と同様にして、メチル基含有
シリカアルミナ複合酸化物ゾルを得た。
と混合し室温で1時間撹拌した後、陰イオン交換を行い
塩素イオンを取り除いて、C6 H5 SiO3/2として
0.4重量%の無色透明な水溶液を得た。
水分解して得られた水溶液の代わりに、上記のフェニル
トリクロロシランを加水分解して得られた水溶液を用い
た以外は実施例1と同様にして、フェニル基含有シリカ
アルミナ複合酸化物ゾルを得た。
の水酸化ナトリウム水溶液897.3gに混合し室温で
1時間撹拌して、CH3 SiO3/2 として0.15重量
%の無色透明な水溶液を得た。
量%のシリカゾル400gと純水7600gの混合物を
80℃に加温した。この反応母液にSiO2 として3.
0重量%の珪酸ナトリウム水溶液1800gと、上記水
溶液900gと、Al2 O3として1.0重量%のアル
ミン酸ナトリウム水溶液1800gとを6時間かけて同
時に添加した。その間、反応液の温度を80℃に保持し
た。添加終了後、反応液を室温まで冷却し、シリカを核
とするメチル基含有シリカアルミナ複合酸化物ゾルを得
た。
ンゾル40gと純水360gの混合物に、5重量%水酸
化ナトリウム水溶液を添加してpHを10.5に調整し
た。60℃に加温した上記反応母液に、実施例1で用い
た珪酸ナトリウム水溶液100g、メチルトリメトキシ
シラン加水分解水溶液100g、およびアルミン酸ナト
リウム水溶液200gを、実施例1と同じ条件で添加し
た。添加終了後、反応液を室温まで冷却し、酸化チタン
を核とするメチル基含有シリカアルミナ複合酸化物ゾル
を得た。
粒子の比表面積が大きく、微粒子の内部に多数の細孔を
有している。また、分散粒子の内部と表面に有機基を有
しているので、有機溶媒や有機物、樹脂との親和性が高
くなっている。従って、触媒としての用途以外にも、以
下のような種々の用途に適用することができる。
ため、有機物や樹脂中にフィラーとして分散した際に、
塗料中での凝集が起こりにくく、さらにPETやアラミ
ドフィルム等に成型する際にも、凝集や脱落が起こりに
くい。
和力が強いことから、低屈折率用のフィラーとしたり、
コロイド粒子の細孔中に染料や顔料を固定して色素材料
としての利用も可能である。
親和性が高いので、排水中のアンモニウムイオン、重金
属イオンまたは有機物を吸着除去するための吸着剤や、
高分子電解質の固定化剤、または、合成洗剤に配合され
るビルダーとして利用できる。
耐火物用のバインダーとして用いれば、高強度の成形体
を得ることができ、例えば、精密鋳造用ロストワックス
法のバインダーとして用いれば、強度に優れた型を得る
ことができる。また、セラミックスシート等の無機繊維
または有機繊維等のバインダーとして用いれば、引張強
度の優れた繊維が得られる。
とから、セメント配合剤や土壌硬化剤としても用いるこ
とができ、土壌硬化剤として用いた場合には、配合量に
よって硬化剤のゲル化速度を調整することが可能にな
る。
使用されるオリ下げ剤、クロマトグラフ充填剤、滑り性
向上剤、化粧品配合剤、潤滑剤、増粘剤、食料品の鮮度
保持剤等に有用である。
を用いて得られる複合酸化物ゾルは、シード粒子として
種々の金属酸化物からなる微粒子を用いることができる
ので、該金属酸化物が有する機能を利用した用途に適用
することができる。例えば、特定の屈折率を有する金属
酸化物をシード粒子とすれば、屈折率調整用のフィラー
として使用することができる。また、紫外線吸収能をを
有する金属酸化物を用いれば、紫外線遮蔽用フィラーと
して使用することができる。
は、反応液のpHコントロールを不要とするものである
から、コロイド粒子を生成させる操作が容易であり、製
造プロセスを簡略化することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 珪素に直接結合した有機基を含む、シリ
カおよびシリカ以外の無機酸化物の1種または2種以上
とからなる複合酸化物の微粒子が分散したゾルであっ
て、該微粒子の平均粒径をDp(nm)、比表面積をS(m2
/g)としたとき、次の不等式を満足する複合酸化物ゾ
ル。 S(m2/g)≧3000/ Dp(nm) - 【請求項2】 前記複合酸化物中の全珪素のモル数(S
T )と前記無機酸化物中の無機元素のモル数(M)の和
に対する、前記有機基が直接結合した珪素のモル数(S
R )の比〔SR /(ST +M)〕が、0.001から
0.9の範囲内にある請求項1記載の複合酸化物ゾル。 - 【請求項3】 アルカリ金属珪酸塩、アンモニウム珪酸
塩および有機塩基の珪酸塩から選ばれる1種または2種
以上の珪酸塩と、〔化1〕で表される有機珪素化合物の
加水分解物と、アルカリ可溶の無機化合物とを、pH1
0以上のアルカリ水溶液中に同時に添加してコロイド粒
子を生成させることを特徴とする複合酸化物ゾルの製造
方法。 【化1】Rn R′m SiX4-(n+m) 〔但し、R,R′:炭素数1〜10の非置換または置換
炭化水素基、 X:炭素数1〜4のアルコキシ基、シラノール基、ハロ
ゲン、水素、 n、m:0〜3、n+m=1〜3〕 - 【請求項4】 シード粒子が分散したpH10以上の分
散液中に、アルカリ金属珪酸塩、アンモニウム珪酸塩お
よび有機塩基の珪酸塩から選ばれる1種または2種以上
の珪酸塩と、前記〔化1〕で表される有機珪素化合物の
加水分解物と、アルカリ可溶の無機化合物とを同時に添
加して、該シード粒子を核として複合酸化物の粒子成長
を行わせることを特徴とする複合酸化物ゾルの製造方
法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10670997A JP3683070B2 (ja) | 1996-05-08 | 1997-04-08 | 有機基含有複合酸化物ゾルおよびその製造方法 |
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JP13761996 | 1996-05-08 | ||
JP8-137619 | 1996-05-08 | ||
JP10670997A JP3683070B2 (ja) | 1996-05-08 | 1997-04-08 | 有機基含有複合酸化物ゾルおよびその製造方法 |
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JP10670997A Expired - Lifetime JP3683070B2 (ja) | 1996-05-08 | 1997-04-08 | 有機基含有複合酸化物ゾルおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3683070B2 (ja) |
Cited By (5)
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---|---|---|---|---|
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JP2007217242A (ja) * | 2006-02-17 | 2007-08-30 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 無機酸化物透明分散液と透明複合体、発光素子封止用組成物及び発光素子並びに透明複合体の製造方法 |
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JP2010189268A (ja) * | 1998-12-21 | 2010-09-02 | Jgc Catalysts & Chemicals Ltd | 微粒子、微粒子分散ゾルおよび被膜付基材 |
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1997
- 1997-04-08 JP JP10670997A patent/JP3683070B2/ja not_active Expired - Lifetime
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