JPH1045281A - カットシートの傾き修正装置、カットシートの傾き修正方法、および該カットシートの傾き修正装置を用いた積層シートの製造方法 - Google Patents
カットシートの傾き修正装置、カットシートの傾き修正方法、および該カットシートの傾き修正装置を用いた積層シートの製造方法Info
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- JPH1045281A JPH1045281A JP20602596A JP20602596A JPH1045281A JP H1045281 A JPH1045281 A JP H1045281A JP 20602596 A JP20602596 A JP 20602596A JP 20602596 A JP20602596 A JP 20602596A JP H1045281 A JPH1045281 A JP H1045281A
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Abstract
める装置を開発し、この装置を用いることによってカッ
トシートの傾きを修正する方法、および積層シートを製
造する方法を提供する。 【解決手段】 カットシートの傾き修正装置は、ベルト
コンベア1で搬送されるカットシート2の両側部に1対
ずつ配置された2対の押さえ装置と、シート2の前端の
傾き量に基づいて2対の押さえ装置をそれぞれ動作させ
る制御システムとから構成されている。シート2の上面
の片側を押さえるために1対の押さえ装置のつっ突きロ
ーラ6a及び6bと、シート2の上面のもう片側を押さ
えるために1対の押さえ装置のつっ突きローラ7a及び
7bとが配設されている。つっ突きローラ6a,6b,
7a,7bにはこの順でアーム8a,8b,9a,9
b、電磁弁10a,10b,11a,11bが配設さ
れ、さらに駆動ローラ4a,4b,5a,5bが対応し
ている。
Description
き修正装置、カットシートの傾き修正方法、および前記
カットシートの傾き修正装置を用いた積層シートの製造
方法に関する。
を含有するシートを補強繊維の方向を変えて重ね合わせ
た積層シートが知られている。
方向に配列された補強繊維を含有する長尺シートを定尺
に裁断したカットシートをそれぞれ繊維方向を平行に揃
えて順次ベルトコンベアに送出して、このベルトコンベ
ア上でシート端面を互いに突き合わせたカットシート群
と、このカットシート群と並列に繰り出され、カットシ
ートの補強繊維方向と交差する方向に補強繊維を含有す
る長尺シートと、を互いにラミネート部で加熱、溶着し
て製造されるものが開発されている。この製造の際、カ
ットシートの端面の突き合わせは、カットシートを搬送
するベルトコンベアの速度をラミネート速度よりも速く
し、先行のカットシートと長尺シートとのラミネートを
行っている間に後続のカットシートを先行のカットシー
トに追い付かせることで可能にしている。
トシートの端面どうしの繋ぎ目を目立たなくする必要が
ある。そのため、カットシートの端面の搬送方向に対す
る傾きを一定に修正してから、カットシート同士を突き
合わせている。
置の概略構成図を示す。この図に示す傾き修正装置は、
ベルトコンベア1で搬送されるカットシート2の幅方向
にそれぞれ配置されてシート端部X、Yを検知するため
の1対のセンサA、Bと、カットシート2の幅方向にそ
れぞれ配置されてカットシート2を押さえて固定する1
対の押さえ装置C、Dとを備える。この装置では、カッ
トシートの端面がシート搬送方向に対して傾いた状態で
図中右から左の方向に搬送されると、先行しているカッ
トシート端部XがセンサーAで検知される。このとき、
押さえ装置Cがこのカットシート2を押さえ、この押さ
えによって押さえた部分が固定される。そのため、後行
しているカットシート端部Yの側のみが進む。その後、
後行のカットシート端部YがセンサーBで検知される
と、押さえ装置Cはこのカットシートを離し、カットシ
ートの傾きの修正は完了する。
き修正装置を用いる場合では、積層シートの生産速度を
小さくしかできず、積層シートの生産速度15m/mi
nの要望に対応しきれていない。その理由は次のとおり
である。
シートの押えの部分が固定されるために、要望どおり積
層シートの生産速度(ベルトコンベアの速度)を15m
/minにした場合、傾き修正時(シート片側部分を固
定した時)のカットシートの固定側の移動速度と、積層
シートの生産速度(ベルトコンベアの速度)との速度差
が最大で15m/minとなる。そのため、この速度差
でカットシートの傾きの修正精度を1mm以内に制御す
るのに要する時間は、
×1000[mm/m]〕}×1000[ms/s]=
4[ms/mm] となり、押えの部分の反応速度(反応速度とは押えの部
分がカットシートを押えてから離すまでの時間をい
う。)は4ms(ミクロセコンド)以内を要求される。
しかしながら、この4msは、現存するシーケンスで制
御可能なレベル(20〜30ms)には及ばない。した
がって、現状のままでは積層シートの生産速度を小さく
抑えるより他はない。
問題点に鑑み、カットシートの傾きの修正の精度を向上
せしめる装置を開発し、かつ、この装置を用いることに
よってカットシートの傾きを修正する方法、およびこの
装置を用いることによって積層シートを製造する方法を
提供することにある。
を達成するために鋭意検討した結果、積層シートの生産
速度(ベルトコンベアの速度)と、ベルトコンベア上で
の傾き修正時のカットシートの固定側の速度との速度差
を小さくすることにより、押さえ部分の反応速度を遅く
することができる結果、実在するシーケンスの制御可能
時間で、積層シートの生産速度を向上させることを見い
出した。
修正装置は、カットシートを搬送するベルトコンベア
と、前記カットシートの両側部に1対ずつ配置された2
対の押さえ装置と、前記押さえ装置をそれぞれ制御する
ための制御システムとを備え、前記各1対の押さえ装置
はそれぞれ、前記カットシートの移動速度を第1の速度
に設定する手段と第2の速度に設定する手段との対から
成り、前記制御システムは前記カットシートの前端の傾
き量に基づいて、一方の1対の押さえ装置のうち前記カ
ットシートの移動速度を第1の速度に設定する手段を動
作させ、かつ、他方の1対の押さえ装置のうち前記カッ
トシートの移動速度を第2の速度に設定する手段を動作
させることを特徴とする。
度の速度差は3m/min以内であることが好ましい。
装置は、前記各1対の押さえ装置の前記第1の速度に設
定する手段と前記第2の速度に設定する手段はそれぞ
れ、つっ突きローラと、該つっ突きローラを回転自在に
保持するアームと、該アームを駆動させる電磁弁と、前
記ベルトコンベアを介して前記つっ突きローラと対向す
る位置に配置された駆動ローラとから構成され、該駆動
ローラの各々は前記第1の速度で回転駆動する第1駆動
ローラと前記第2の速度で回転駆動する第2駆動ローラ
とから成るものである。
ートの先行している片側の前端部から基準線までの距離
を検出する第1の検出器と、前記カットシートの後行し
ている片側の前端部から前記基準線までの距離を検出す
る第2の検出器と、前記第1及び第2の検知器の中間に
配置され前記カットシートの前端を検出する第3の検出
器と、前記第1及び第2の検知器の検出結果に基づいて
前記カットシートの前端の傾き量を算出する第1の演算
手段と、前記第1駆動ローラと前記第2駆動ローラとの
回転速度差を算出する第2の演算手段と、前記第1及び
第2の演算手段の演算結果により前記つっ突きローラに
よる押さえ時間を算出する第3の演算手段と、前記第1
乃至第3の演算結果に基づいて、前記一方の1対の押さ
え装置の前記第1駆動ローラに対応するつっ突きローラ
を駆動するための電磁弁と、前記他方の1対の押さえ装
置の前記第2駆動ローラに対応するつっ突きローラを駆
動するための電磁弁とを同時に作動させる制御手段と、
からなる。
カットシートの端面の傾きを修正する方法であって、所
定の位置に到達した時に前記カットシートの端面の傾き
量を計測し、該傾き量に基づいて、前記カットシートの
両側部をそれぞれ前記カットシートの片側が第1の速度
に、もう片側が第2の速度になるように押さえるカット
シートの傾き修正方法を含む。
き修正装置を用いた積層シートの製造方法であって、一
方向に配列された補強繊維を含有する長尺シートを定尺
に裁断したカットシートをそれぞれ繊維方向を平行に揃
えて順次ベルトコンベアに送出し、該ベルトコンベア上
で、前記傾き修正装置によりシート端面の傾きを一定に
修正してからシート端面を互いに突き合わせてカットシ
ート群を構成し、その後、ラミネート機により前記カッ
トシート群と、前記カットシート群と並列に繰り出され
前記カットシートの補強繊維方向と交差する方向に補強
繊維を含有する長尺シートとを互いに加熱、溶着する積
層シートの製造方法も含む。
トシートが傾いている状態でベルトコンベア上を移動す
ると、制御システムはまずカットシートの前端の傾き量
を検出し、この傾き量に基づいて、一方の1対の押さえ
装置のうち前記カットシートの移動速度を第1の速度に
設定する手段を動作させ、かつ、他方の1対の押さえ装
置のうち前記カットシートの移動速度を第2の速度に設
定する手段を動作させる。これにより、カットシートの
両側において速度差が生じて、カットシート両側部のう
ち遅い速度に設定されている側の進行はベルトコンベア
によらず抑制されるので、カットシートの傾きを修正す
ることが可能になる。この際、前記第1の速度と前記第
2の速度の速度差を例えば3m/min以内に小さくす
る事により、押さえ部分の反応速度を遅くすることがで
き、その結果、実在するシーケンスの制御可能時間(2
0〜30ms)で、精度良くシート端面の傾きを修正す
る事ができる。
強繊維を含有する長尺のシートを切断して製造されたも
ので、合成樹脂とこれの機械的強度を上げるために含有
されている、有機または無機の補強繊維からなるものを
いう。一般には、このカットシートの補強繊維の方向と
長尺のシートの補強繊維の方向が交差するように2つの
シートを重ね合わせ、加熱圧着下に接合して、積層シー
トが製造されている。
て図面を参照して説明する。
正装置の一実施形態を説明するための側面図であり、図
2は図1に示した装置の上面図である。
は、図1及び図2に示すようにベルトコンベア1で搬送
されるカットシート2の両側部に1対ずつ配置され該両
側部を押さえる2対の押さえ装置と、エリアセンサ3A
及び3Bによるカットシート2の前端の傾き量に基づい
て2対の押さえ装置をそれぞれ動作させるための後述す
る制御システム(図3参照)とから構成されている。
トシート2の移動速度を第1の速度に設定する手段と第
2の速度に設定する手段との対から成り、後に詳述する
制御システムを実行し得るものであればその形態は限定
されないが、その2つの速度設定手段はそれぞれ、つっ
突きローラ、つっ突きローラを回転自在に保持するアー
ム、アームを駆動させる電磁弁、ベルトコンベアを介し
てつっ突きローラと対向する位置に配置された駆動ロー
ラとから構成されている。すなわち図1に示すように、
カットシート2の上面の片側を押さえるために一対の押
さえ装置のつっ突きローラ6a及び6bと、カットシー
ト2の上面のもう片側を押さえるために一対の押さえ装
置のつっ突きローラ7a及び7bとが配設されている。
そして、つっ突きローラ6a,6b,7a,7bにこの
順でアーム8a,8b,9a,9b、電磁弁10a,1
0b,11a,11bが配設され、さらに駆動ローラ4
a,4b,5a,5bが対応している。
b,5a,5bの回転速度はそれぞれ所定の一定速度に
設定されている。具体的には、駆動ローラ4a、5aの
回転速度は積層シートの生産速度、換言すればカットシ
ート2の搬送速度(ベルトコンベアの速度)と同速とし
ているのに対して、他の駆動ローラ4b、5bの回転速
度は積層シートの生産速度より遅くしている。
ト2が傾いている状態でベルトコンベア上を移動する
と、先行しているカットシートの端部Xと後行している
他の端部Yとのずれ量Zがエリアセンサ3A及び3Bで
計測される。この場合のずれ量はカットシートの角部に
おけるずれ量でなくてもよく、図2に示すような各エリ
アセンサに対応するカットシートの部分のずれ量であっ
てよい。
る。図1及び図2に示す例の場合では、積層シートの生
産速度よりも遅い回転速度の駆動ローラ4bを含む押さ
え装置と、積層シートの生産速度と同じ回転速度の駆動
ローラ5aを含む押さえ装置とがそれぞれ同時に動作さ
れる。これにより、カットシート2の、傾いて端部が後
行している側はつっ突きローラ7aで押さえられて駆動
ローラ5aに接触する。一方、カットシート2の、傾い
て端部が先行している側がつっ突きローラ6bで押さえ
られて駆動ローラ4bに接触する。したがって、カット
シートの両側において速度差が生じて、駆動ローラ4b
と接触している間、カットシート2の、端部が先行して
いる側の進行はベルトコンベア1によらず抑制されるの
で、カットシート2の傾きを修正することが可能にな
る。
ベアの速度)を15m/minとし、カットシート2の
両側にそれぞれ位置する駆動ローラ4a,5aの回転速
度を共に15m/min、駆動ローラ4b,5bの回転
速度を共に14.5m/minとし、傾き量(ずれ量)
を2mmとする。その生産速度(ベルトコンベアの速
度)、換言すれば駆動ローラ4a,5aの回転速度と、
駆動ローラ4b,5bの回転速度との速度差は、15−
14.5=0.5[m/min]となる。この場合、そ
の速度差でシートを1mm移動させるのに要する時間
は、
n]×1000[mm/m]〕}×1000[ms/
s]=120[ms/mm] となる。傾き量2mmの移動であれば、120ms/m
m×2mm=240msの時間を要する。そのため、押
さえ装置を動作させて押さえている時間は240msと
長くでき、現存するシーケンスによる制御が十分可能に
なる。なお、現存するシーケンスの制御可能時間は20
〜30msであるので、速度差は3m/min以内であ
れば十分制御できる。
げるためには、カットシートの両側にそれぞれ配置され
ているエリアセンサ3A,3B、並びに押さえ装置の駆
動ローラ4a,4b,5a,5bは、カットシート2の
搬送方向に対して垂直かつ同一の直線上にあるのが好ま
しい。そのためにはエリアセンサ、押さえ装置の駆動ロ
ーラの位置は固定して考えるのではなく、その装置に適
した場所に設置するのがよい。また、駆動ローラの形状
もロール状だけでなく、球状(ボールペンのペン先のよ
うな形状)などが考えられる。一般的に押さえの部分と
カットシートとの接触面積は小さいほうが精度がよいと
されている。例えば、自転車のタイヤの如き形状のもの
がよい。
1対の駆動ローラ4a、4b(若しくは5a、5b)は
それぞれ1対のつっ突きローラ6a、6b(若しくは7
a、7b)に接触しても速度変化が起きにくい構造のも
のとする。例えば回転トルクの大きい、大容量駆動モー
タなどである。
しくは5a、5b)間の距離はできるだけ狭くする。す
なわち、エリアセンサ3A(又は3B)の中心線にでき
るだけ近い位置に駆動ローラ4a、4b(若しくは5
a、5b)、およびつっ突きローラ6a、6b(若しく
は7a、7b)を設けるのがよい。2つのエリアセンサ
ー3A、3B間の距離はできるだけカットシートの幅
(カットシートの搬送方向と90度で交わる方向)に近
付けるのがよい。つっ突きローラ6a、6b(若しくは
7a、7b)は押さえ時の応答速度を良くする上で小
型、軽量のものが好ましい。
トコンベア1の速度V1と、回転数をそれぞれ変えてあ
る1対の駆動ローラ4a、4b(若しくは5a、5b)
の回転速度V2、V3の間には、理想的な関係としてV
1=V2>V3 又は V1=V2<V3が成り立つこ
とが好ましい。この場合、必ずしもV1=V2である必
要はない。しかし、V1とV2の間に大きな差がある場
合、つっ突きローラ6a、6b(若しくは7a、7b)
がそれぞれ駆動ローラ4a、4b(若しくは5a、5
b)から離れるときの時間差によってカットシート2が
傾くことがあるので、上記の不等号の関係がより好まし
い。
き修正装置に備わる制御システムについて説明する。図
3は本形態の傾き修正装置に備わる制御システムを示す
ブロック図、図4は図3に示した制御システムによる傾
き修正を説明するためのフローチャートである。
示すように、エリアセンサ3A,3Bおよびエッジセン
サ12の検出結果に基づいて演算処理するCPU(演算
手段)13と、CPU(演算手段)13の演算結果に基
づいて電磁弁10a,10b,11a,11b、駆動ロ
ーラ4a,5aを同時に駆動する第1のモータドライバ
15および駆動ローラ4b,5bを同時に駆動する第2
のモータドライバ16を制御する制御コントローラ(制
御手段)14と、を備えている。尚、この形態例では、
駆動ローラ4a、5aは積層シートの生産速度、換言す
ればベルトコンベア1と同速で回転駆動され、駆動ロー
ラ4b、5bは積層シートの生産速度より低速で回転駆
動される。
トシート2の前端部を検出してエリアセンサ3A,3B
によるシートの傾き量の計測を開始させるものであり、
図2に示すように、カットシート2の前端の両側を検出
可能なエリアセンサ3A及び3Bの中間に配置されてい
る。エリアセンサ3A,3Bはそれぞれ計測端を基準線
Lに揃えて配置されている。そしてエッジセンサ12の
検出時に、エリアセンサ3Aは基準線Lからカットシー
ト2の前端部Xまでの距離Pを検出し、エリアセンサ3
Bは基準線Lからカットシート2の前端部Yまでの距離
Qを検出する。この場合、エリアセンサとして例えばリ
ニアセンサを使用して、カットシート2で覆われないセ
ンサ面の光量により基準線Lから前端部までの距離を検
出している。
3Bの検出結果に基づいてカットシート2の両側の前端
部X、Y間のずれ量を算出する第1の演算手段と、第1
のモータドライバ15で駆動される駆動ローラ4a,5
aの回転速度と第2のモータドライバ16で駆動される
駆動ローラ4b,5bの回転速度との速度差を算出する
第2の演算手段と、前記第1及び第2の演算手段の結果
によりつっ突きローラ6a,6b,7a,7bによる押
さえ時間を算出する第3の演算手段と、を有する。
操作を説明すると、図4に示すように、まず装置の起動
により駆動ローラ4a,5aと、これらより低速回転の
駆動ローラ4b,5bとが駆動される(ステップS
1)。また、エリアセンサ3A、3Bの中間に位置して
いるエッジセンサ12でカットシート2の前端部が到達
したことが検出されると、エリアセンサ3A、3Bは各
々の光量から、基準線lと前端部X、Yとの距離P[m
m]、Q[mm]を検出する(ステップS2、S3)。
X、Yのずれ量(傾き量)Z[mm]がP−Qの計算に
より算出される(ステップS4)。この値は正(+)又
は負(−)で出力される。図2の例ではずれ量Zは負
(−)で出力される。
ラ4a,5aの回転速度v1と駆動ローラ4b,5bの
回転速度v2との速度差v3(=v1−v2)[mm/mi
n]が算出される(ステップS5)。
てつっ突きローラ6a,6b,7a,7bによる押さえ
時間Tが算出される。この押さえ時間はT(s)=〔6
0(s/min)×Z(mm)〕/v3(mm/mi
n)で求まる。
a,7bによる押さえが実行される。この際、ずれ量Z
が正(+)の場合(P>Q)は電磁弁10aと11bを
同時に作動させてつっ突きローラ6aと7bで、逆にず
れ量Zが負(−)の場合(P<Q)は電磁弁10bと1
1aを同時に作動させてつっ突きローラ6bと7aで、
押さえ時間T(s)だけカットシート2を押さえる(ス
テップS7〜S10)。これにより、シートのずれ量Z
が修正される。
エリアセンサ3A、3Bで検出されるカットシート2が
無くなるまで繰り返され、一定時間経過してもカットシ
ート2が検出されなければ操作全体が終了する(ステッ
プS11)。その後ステップS1は強制的に終了しても
よい。なお、操作全体の終了は強制的に終了命令によっ
て行なってもよい。
ートの製造方法の一例を説明する。
尺シートを定尺に裁断したカットシートをそれぞれ繊維
方向を平行に揃えて順次ベルトコンベアに送出する。こ
のベルトコンベア上で、上述の傾き修正装置によりシー
ト端面の傾きを一定に修正してからシート端面を互いに
突き合わせてカットシート群を構成する。その後、ラミ
ネート機によりカットシート群と、このカットシート群
と並列に繰り出され前記カットシートの補強繊維方向と
交差する方向に補強繊維を含有する長尺シートとを互い
に加熱、溶着して、積層シートを製造する。
き修正装置を適用した場合は、積層シートの生産速度
(例えば15m/min)を低下させることなく製造で
きる。しかも、シート端面の傾きを一定に修正するの
で、シート同士の突き合わせを効果的に行なうことがで
き、シート同士のつなぎ目が目立たなくなり、積層シー
トの品質も向上する。
ートを搬送するベルトコンベアと、カットシートの両側
部に1対ずつ配置された2対の押さえ装置と、押さえ装
置をそれぞれ制御するための制御システムとを備え、各
1対の押さえ装置はそれぞれ、前記カットシートの移動
速度を第1の速度に設定する手段と第2の速度に設定す
る手段との対から成り、前記制御システムは前記カット
シートの前端の傾き量に基づいて、一方の1対の押さえ
装置のうち前記カットシートの移動速度を第1の速度に
設定する手段を動作させ、かつ、他方の1対の押さえ装
置のうち前記カットシートの移動速度を第2の速度に設
定する手段を動作させる構成のカットシートの傾き修正
装置とした事により、完全にカットシートの片側を固定
して傾きを修正する従来例と比べてカットシートの両側
の速度差を小さくすることができ、押さえ部分の反応速
度を遅くすることができる結果、実在するシーケンスの
制御可能時間で、精度良くシート端面の傾きを修正でき
る。
正装置を適用した場合は、積層シートの生産速度(例え
ば15m/min)を低下させることなく製造できる。
しかも、シート端面の傾きを一定に修正するので、シー
ト同士の突き合わせを効果的に行なうことができ、シー
ト同士のつなぎ目が目立たなくなり、積層シートの品質
も向上する。
実施形態を説明するための側面図である。
実施形態に備わる制御システムを示すブロック図であ
る。
明するためのフローチャートである。
略構成図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 カットシートを搬送するベルトコンベア
と、 前記カットシートの両側部に1対ずつ配置された2対の
押さえ装置と、 前記押さえ装置をそれぞれ制御するための制御システム
とを備え、 前記各1対の押さえ装置はそれぞれ、前記カットシート
の移動速度を第1の速度に設定する手段と第2の速度に
設定する手段との対から成り、 前記制御システムは前記カットシートの前端の傾き量に
基づいて、一方の1対の押さえ装置のうち前記カットシ
ートの移動速度を第1の速度に設定する手段を動作さ
せ、かつ、他方の1対の押さえ装置のうち前記カットシ
ートの移動速度を第2の速度に設定する手段を動作させ
ることを特徴とする、カットシートの傾き修正装置。 - 【請求項2】 前記第1の速度と前記第2の速度の速度
差は3m/min以内である、請求項1に記載のカット
シートの傾き修正装置。 - 【請求項3】 前記各1対の押さえ装置の前記第1の速
度に設定する手段と前記第2の速度に設定する手段はそ
れぞれ、つっ突きローラと、該つっ突きローラを回転自
在に保持するアームと、該アームを駆動させる電磁弁
と、前記ベルトコンベアを介して前記つっ突きローラと
対向する位置に配置された駆動ローラとから構成され、
該駆動ローラの各々は前記第1の速度で回転駆動する第
1駆動ローラと前記第2の速度で回転駆動する第2駆動
ローラとから成る、請求項1又は2に記載のカットシー
トの傾き修正装置。 - 【請求項4】 前記制御システムは、 前記カットシートの先行している片側の前端部から基準
線までの距離を検出する第1の検出器と、 前記カットシートの後行している片側の前端部から前記
基準線までの距離を検出する第2の検出器と、 前記第1及び第2の検知器の中間に配置され前記カット
シートの前端を検出する第3の検出器と、 前記第1及び第2の検知器の検出結果に基づいて前記カ
ットシートの前端の傾き量を算出する第1の演算手段
と、 前記第1駆動ローラと前記第2駆動ローラとの回転速度
差を算出する第2の演算手段と、 前記第1及び第2の演算手段の演算結果により前記つっ
突きローラによる押さえ時間を算出する第3の演算手段
と、 前記第1乃至第3の演算結果に基づいて、前記一方の1
対の押さえ装置の前記第1駆動ローラに対応するつっ突
きローラを駆動するための電磁弁と、前記他方の1対の
押さえ装置の前記第2駆動ローラに対応するつっ突きロ
ーラを駆動するための電磁弁とを同時に作動させる制御
手段と、からなる請求項3に記載のカットシートの傾き
修正装置。 - 【請求項5】 平面上をベルト搬送されるカットシート
の端面の傾きを修正する方法であって、所定の位置に到
達した時に前記カットシートの端面の傾き量を計測し、
該傾き量に基づいて、前記カットシートの両側部をそれ
ぞれ前記カットシートの片側が第1の速度に、もう片側
が第2の速度になるように押さえる、カットシートの傾
き修正方法。 - 【請求項6】 請求項1乃至4の何れか1項に記載の傾
き修正装置を用いた積層シートの製造方法であって、 一方向に配列された補強繊維を含有する長尺シートを定
尺に裁断したカットシートをそれぞれ繊維方向を平行に
揃えて順次ベルトコンベアに送出し、該ベルトコンベア
上で、前記傾き修正装置によりシート端面の傾きを一定
に修正してからシート端面を互いに突き合わせてカット
シート群を構成し、その後、ラミネート機により前記カ
ットシート群と、前記カットシート群と並列に繰り出さ
れ前記カットシートの補強繊維方向と交差する方向に補
強繊維を含有する長尺シートとを互いに加熱、溶着す
る、積層シートの製造方法。
Priority Applications (1)
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JP20602596A JP3737572B2 (ja) | 1996-08-05 | 1996-08-05 | カットシートの傾き修正装置、および該カットシートの傾き修正装置を用いた積層シートの製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107393127A (zh) * | 2017-07-12 | 2017-11-24 | 深圳怡化电脑股份有限公司 | 钞票传输纠偏装置及纠偏方法 |
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1996
- 1996-08-05 JP JP20602596A patent/JP3737572B2/ja not_active Expired - Fee Related
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