JPH0531458B2 - - Google Patents

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JPH0531458B2
JPH0531458B2 JP62221059A JP22105987A JPH0531458B2 JP H0531458 B2 JPH0531458 B2 JP H0531458B2 JP 62221059 A JP62221059 A JP 62221059A JP 22105987 A JP22105987 A JP 22105987A JP H0531458 B2 JPH0531458 B2 JP H0531458B2
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JP
Japan
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drum
belt
conveyor
tip
rear end
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JP62221059A
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Goji Okuyama
Makoto Yamamoto
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Priority to DE19883829745 priority patent/DE3829745A1/de
Publication of JPS6470343A publication Critical patent/JPS6470343A/ja
Priority to US07/680,014 priority patent/US5194107A/en
Priority to US08/002,178 priority patent/US5415217A/en
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、帯状部材をコンベアによつて搬送
しながらドラムの周囲に貼付ける貼付け方法およ
び装置に関する。
従来の技術 従来、帯状部材の貼付け方法および装置として
は、例えば特開昭62−11634号公報に記載されて
いるようなものが知られている。このものは、成
形ドラムと、この成形ドラムを回転させる回転駆
動装置と、未加硫タイヤ部材を複数の吸着器を介
し吸着、保持して上記成形ドラム円筒外周面に搬
送する搬送装置と、前記成形ドラムの円筒外周面
に巻付けられた未加硫タイヤ部材の前端部位置を
検出する第1の検出器と、未加硫タイヤ部材の後
端部が前記成形ドラムの円筒外周面に巻付けられ
るときの該後端部の前記搬送装置に対する位置を
検出する第2の検出器と、該第1、2の検出器か
らの検出信号に基づいて未加硫タイヤ部材の長さ
の不足分を演算し同不足分だけ未加硫タイヤ部材
を伸ばすように前記回転駆動装置と搬送装置との
少なくとも一方を作動する制御装置と、を備えた
ものである。
そして、このものによつて成形ドラムの円筒外
周面に未加硫タイヤ部材をオーバーラツプ接合し
た状態で巻付け成形する場合には、まず、成形ド
ラムを回転させるとともに、搬送装置を該成形ド
ラムの周速と同期的に移動させ、これにより未加
硫タイヤ部材を各吸着器で吸着、保持しながら成
形ドラムの円筒外周面若しくはこの外周面に既に
巻付けられている未加硫タイヤ部材の外周面に供
給する。そして、未加硫タイヤ部材が上記外周面
にある程度巻付けられると、第1の検出器が未加
硫タイヤ部材の前端部を検出し、続いて第2の検
出器が該未加硫タイヤ部材の後端部を検出し、そ
の得られる検出信号が制御装置に送られる。この
制御装置では、未加硫タイヤ部材の長さの不足
分、即ち、上記外周面の周長に所定ラツプ代を加
えた長さと、未加硫タイヤ部材の全長(上記外周
面の周長と所定ラツプ代との和よりも短めの長さ
に予め切断されている未加硫タイヤ部材の全長)
との差が演算され、そのとき得られる制御信号が
成形ドラムの回転駆動装置と搬送装置の駆動装置
との少なくとも1つに送られる。この結果、成形
ドラムと搬送装置とが未加硫タイヤ部材を引つ張
るように相対移動して未加硫タイヤ部材の長さが
矯正され、次いで未加硫タイヤ部材の後端部側が
成形ドラムの外周面に巻付けられるのである。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このようなものは、検出器およ
び制御装置を用いて未加硫タイヤ部材の長さを測
長し、これにより成形ドラム周長に対する不足分
を演算するようにしているため、高価で大型の制
御装置が必要になるという問題点がある。しか
し、タイヤサイズの変更の度に成形ドラムの周長
を極めて高精度に手動あるいは自動で設定しなけ
ればならず、操作が面倒でかつ制御も複雑になる
という問題点がある。さらに、未加硫タイヤ部材
を測長する際に発生する測定誤差および成形ドラ
ムの設定周長と実際の周長との間の誤差等が累積
し、接合が適正に行なわれないという問題点もあ
る。
問題点を解決するための手段 このような問題点は、第1に、帯状部材をコン
ベアによつて搬送しながら、その長さを計測した
りドラム1周長に対する帯状部材の長さの過不足
を演算することなく、ドラムの周囲に貼付けるよ
うにした帯状部材の貼付け方法であつて、帯状部
材の先端、後端をそれぞれ検出する工程と、前記
帯状部材をコンベアによつてその先端が先端設定
位置に到達するまで搬送する工程と、ドラムに貼
付けられた帯状部材の先端が設定回転位置に到達
すると同時に、帯状部材の後端が後端検出位置か
ら所定距離だけ離れた後端設定位置に到達するよ
うに帯状部材を搬送することによりドラムの周囲
に貼付け、帯状部材の先、後端を重ね合わせまた
は突合わせ状態に接合させる工程と、を包含する
帯状部材の貼付け方法により、第2に、帯状部材
をコンベアによつて搬送しながら、その長さを計
測したりドラム1周長に対する帯状部材の長さの
過不足を演算することなく、ドラムの周囲に貼付
けるようにした帯状部材の貼付け装置であつて、
回転可能なドラムと、帯状部材をドラムに向かつ
て搬送するコンベアと、帯状部材の先端および後
端をそれぞれ検出するセンサと、ドラムの回転お
よびコンベアの走行を制御して、先端設定位置に
その先端が到達するまで帯状部材を搬送し、ま
た、ドラムに貼付けられた帯状部材の先端が設定
回転位置に到達すると同時に、帯状部材の後端が
後端検出位置から所定距離だけ離れた後端設定位
置に到達するように帯状部材を搬送することによ
りドラムの周囲に貼付け、帯状部材の先、後端を
重ね合わせ状態または突合わせ状態に接合させる
制御手段と、を備えた帯状部材の貼付け装置によ
り解決することができる。
作 用 以後、帯状部材をコンベアによつて搬送しなが
らドラムの周囲に貼付ける作動を説明するが、こ
こで使用される帯状部材は貼付け前に切断されて
いてもよいし、あるいはドラムに先端部を貼付け
た時点で切断して得るようにしてもよい。まず、
センサによつて帯状部材の先端および後端をそれ
ぞれ検出し、また、コンベアによつて帯状部材を
その先端が先端設定位置に到達するまで搬送す
る。即ち、ここでは帯状部材の先端の到達位置だ
けを決定しているのである。したがつて、帯状部
材の後端の位置のコントロールは行なつていな
い。ここで、帯状部材の先端は、例えば該先端を
センサで検出した位置(先端検出位置)からコン
ベアを所定距離だけ走行させることにより、先端
設定位置まで到達させることができる。なお、こ
の先端設定位置は、帯状部材のドラムへの貼付き
が開始する貼付き開始位置近傍で、ドラム側ある
いはコンベア側のいずれかである。次に、ドラム
を回転させるとともにコンベアを走行させること
により帯状部材を搬送してドラムの周囲に貼付
け、ドラムの貼付けられた帯状部材の先端を設定
回転位置まで到達させると同時に、その後端を後
端設定位置に到達させる。ここで、設定回転位置
は、前記先端検出位置を基準として、あるいは中
間の先端設定位置を基準として定める。また、後
端設定位置は、帯状部材の後端を検出した後端検
出位置から所定距離だけ離れた位置である。この
ように後端の到達位置は、前述した後端検出位置
を基準として決定されるのである。この結果、帯
状部材の先端後は重ね合わせまたは突合わせ状態
に接合させる。このように、この発明では、帯状
部材の長さを測定せず、ある時点における帯状部
材の先、後端の位置のみをコントロールすること
で帯状部材の貼付けを行なつているので、長さ測
定のための装置は不要となり、装置全体を安価に
かつ小型化することができる。しかも、タイヤサ
イズに変更があつてもドラム周長を設定する必要
もなく、さらに、周長設定誤差、測定誤差も発生
することがなく、適正な接合を得ることができ
る。
実施例 以下、この発明の第1実施例を図面に基づいて
説明する。
第1図において、1は図示していないフレーム
に回転可能に支持されたドラムであり、このドラ
ム1は床面2上に設置された減速機付きのDCサ
ーボモータ3により任意の回転速度で必要回数だ
け回転される。ドラム1より後方の床面2上には
フレーム8が設置され、この前記フレーム8の後
端部上部には軸受16が取り付けられている。こ
の軸受16には前後方向に延びる水平なコンベア
フレーム17の中央部に固定された軸18が支持
され、これにより、コンベアフレーム17はフレ
ーム8に揺動可能に支持される。前記コンベアフ
レーム17の前後端にはそれぞれ軸受19,20
を介してローラ21,22が回転可能に支持さ
れ、このローラ21,22間にはコンベアベルト
23が掛け渡されている。前記コンベアフレーム
17の後端部には減速機付きのDCサーボモータ
26が取り付けられ、このサーボモータ26によ
り前記ローラ22は駆動されコンベアベルト23
が任意の速度で走行する。27はコンベアフレー
ム17に支持された複数の受けローラであり、こ
れらの受けローラ27はコンベアベルト23の戻
り側にころがり接触して該戻り側の垂れ下りを防
止している。前述したコンベアフレーム17、ロ
ーラ21,22、コンベアベルト23、サーボモ
ータ26、受けローラ27は全体として、スチー
ルコードにより補強されたカーカスプライ等の帯
状部材28をドラム1に向かつて搬送するコンベ
ア29を構成し、前記コンベアベルト23の下側
には図示していない電磁石が内蔵されている。そ
して、前記コンベア29の前端部は前記ドラム1
の直下に位置している。フレーム8の前端にはシ
リンダ31のヘツド側が連結され、このシリンダ
31のピストンロツド32の先端は前記コンベア
フレーム17に連結され、この結果、シリンダ3
1が作動するとコンベア29は軸18を中心とし
て揺動する。36は帯状部材28の先端を検出す
る光電反射型の先端検出センサであり、この先端
検出センサ36はコンベアフレーム17の中央部
にブラケツト37を介して取り付けられている。
また、38はコンベアフレーム17の後端部にブ
ラケツト40を介して取り付けられた光電反射型
の後端検出センサであり、この後端検出センサ3
8は帯状部材28の後端を検出する。41はコン
ベア29より後方に設置された供給コンベアであ
り、この供給コンベア41は前記ドラム1の1周
長より僅かに短い長さに切断された帯状部材28
をコンベア29に供給する。
第2図は前述した装置の制御システムを示す図
である。同図において、51は所定の動作プログ
ラム、位置情報等を記憶する動作順序制御装置で
あり、この動作順序制御装置51から動作プログ
ラムに従つて再生された位置情報はデータ処理装
置52に送られ、このデータ処理装置52におい
て予め記憶された種々のパラメータを基に前記サ
ーボモータ3,26の回転速度、回転量が演算さ
れる。前記演算結果がデータ処理装置52から経
路位置決め制御装置53に送られると、経路位置
決め制御装置53はドラム用ドライバ54および
コンベア用ドライバ55を介してサーボモータ3
およびサーボモータ26を駆動する。これによ
り、成形ドラム1は回転速度制御、回転量制御、
経路位置決め制御が行なわれ、一方、コンベア2
9は走行(搬送)速度制御、走行(搬送)量制
御、経路位置決め制御が行なわれる。前述した動
作順序制御装置51、データ処理装置52、経路
位置決め制御装置53は全体として、前記サーボ
モータ3およびサーボモータ26の駆動回転を制
御することにより、ドラム1の回転およびコンベ
ア29の走行を後述のように制御する制御手段5
6を構成する。また、サーボモータ3,26の回
転によりパルス発信器57,58および速度検出
器59,60からは経路位置決め制御装置53お
よびドライバ54,55にそれぞれ信号が送ら
れ、公知のサーボ制御が行なわれる。61は入出
力制御装置であり、この入出力制御装置61は動
作順序制御装置51からの制御信号をシリンダ3
1等に送りこれらの動作を制御するとともに、
先、後端検出センサ36,38からの検出信号を
受けて動作順序制御装置51に送る。
次に、この発明の第1実施例の作用について説
明する。
まず、供給コンベア41上において連続した帯
状部材をその長手方向に対して直交する方向に裁
断し、ドラム1の1周長より僅かに短い設定長の
帯状部材28を次々と切出す。ここで、各帯状部
材28は裁断時の誤差、裁断後の収縮等によりそ
れぞれ若干その長さが異なつている。次に、この
帯状部材28に対しセンタリングおよび先後端の
切り口の平行度矯正を図示していない機構によつ
て行なつた後、供給コンベア41とコンベア29
とを同一速度で走行させ、該帯状部材28をコン
ベア29に移載する。次に、帯状部材28がコン
ベア29の中央部まで搬送され、後端検出センサ
38により帯状部材28の後端が検出されると、
この検出信号は制御手段56に送られ、コンベア
29による帯状部材28の搬送が一旦停止する。
このときの状態が第3図aに示されている。ま
た、このとき、動作順序制御装置51に記憶され
ているドラム1およびコンベア29に関する位置
情報をクリアし、この後端検出位置Kを帯状部材
28の後端の位置制御の基準点とする。次に、コ
ンベア29を再度走行させるが、この走行によ
り、制御手段56がコンベア29からの帰還パル
スを計数する。そして、先端検出センサ36が帯
状部材28の先端を検出すると、この時点におけ
るパルス計数値=x1を制御手段56に記憶させ、
また、コンベア29の走行を停止させる。このと
きの状態が第3図bに示されている。また、この
ときのドラム1およびコンベア29に関する位置
情報を動作順序制御装置51に記憶させ、この帯
状部材28の先端を検出した先端検出位置Eを帯
状部材28の先端の位置制御の基準点とする。次
に、制御手段56に予め記憶されている情報に従
つてコンベア29を走行させ、帯状部材28を前
記先端検出位置Eから所定距離Aだけ搬送してそ
の先端をドラム1の軸線の直下、即ち先端設定位
置Cで到達させる。この先端が先端設定位置Cに
到達したとき、帯状部材28の後端は後端位置D
に位置しているが、各帯状部材28の長さは前述
のようにそれぞれ若干異なつているため、この後
端位置Dは正確に決まつた位置ではない。このと
きの制御は具体的には、経路位置決め制御装置5
3からドライバ55を介してサーボモータ26に
信号を送つてサーボモータ26を回転させるとと
もに、サーボモータ26の回転によりパルス発信
器58から発生した帰還パルスを経路位置決め制
御装置53により計数し、このパルスの累計が前
記所定距離Aに対応する値となつたとき、サーボ
モータ26の作動を停止させるようにしている。
次に、制御手段56からシリンダ31に信号を送
つてそのピストンロツド32を突出させる。これ
により、コンベア29が軸18を中心として上方
に僅かに揺動し、コンベア29の前端部がドラム
1に接近して帯状部材28の先端がドラム1の外
周に圧着される。このときの状態が第3図cに示
されている。次に、予め動作順序制御装置51に
記憶されているプログラムに基いて、ドラム1お
よびコンベア29を制御しながら回転および走行
させ、帯状部材28を搬送しながらドラム1の周
囲に貼付ける。この貼付けにおいては、貼付け開
始時に帯状部材28の先端および後端は先端設定
位置Cおよび後端位置Dにそれぞれ位置している
が、貼付け終了時に、第3図dに示すように、ド
ラム1に貼付けられた帯状部材28の先端が設定
回転位置Fに到達すると同時に、帯状部材28の
後端が後端設定位置Gに到達するように制御す
る。ここで、後端設定位置Gは、後端検出センサ
38が帯状部材28の後端を検出した後端検出位
置Kから所定距離Lだけ離れた位置である。この
ような作業の制御は、サーボモータ3,26を例
えば連続経路制御することにより行なう。この連
続経路制御においては、サーボモータ3,26に
よる2点(ドラム1に関しては先端設定位置Cと
設定回転位置F、また、コンベア29に関しては
後端位置Dと後端設定位置G)間の動作時間と動
作速度は第4図に示すように表わされ、これらサ
ーボモータ3,26は同時に起動しまた同時に停
止する必要がある。同図において、曲線Rをドラ
ム1を回転させるサーボモータ3に、また、曲線
Sをコンベア29を走行させるサーボモータ26
に対応させると、曲線Rで囲まれた面積Pはサー
ボモータ3の回転量(帯状部材28の先端の移動
距離、即ち先端設定位置Cから設定回転位置Fま
での円周方向距離W)を、また、曲線Sで囲まれ
た面積Qはサーボモータ26の回転量(帯状部材
28の後端の移動距離、即ち後端位置Dから後端
設定位置Gまでの直線距離X)となり、その値は
サーボモータ3,26の回転によりパルス発信器
57,58から発信する帰還パルスの累計にそれ
ぞれ等しい。なお、貼付け終了時におけるサーボ
モータ26からの帰還パルスの累計は、累計開始
が後端検出位置Kであるので、実際には前記面積
Qに対応するパルス数に前記コンベア29を2度
走行させた際の帰還パルス数を合計したものとな
る。また、前記面積PとQの量が異なるのはパル
スレートがサーボモータ3とサーボモータ26と
で異なることによる。ここで、前述のような経路
制御を行なう場合には、制御手段56は具体的に
どのように作動しているかを簡単に説明する。ま
ず、前記データ処理装置52は動作順序制御装置
51から出力された各サーボモータ3,26の位
置情報によりドラム1の回転量およびコンベア2
9の搬送距離をそれぞれ算出する。次に、動作の
基本となるサーボモータ、この実施例ではサーボ
モータ3の最大速度V1と加速および減速の曲線
を求める。次に、この演算結果から2点間の動作
時間(T1−T0)を求め、他方のサーボモータ2
6が前記動作時間経過時に目標点に到達するよう
に最高速度V2と加速および減速曲線を演算する。
以上の演算結果から、時間速度曲線R,Sと時間
T0において起動指令が出力されてから各ポイン
トでの経過時間が求められる。次に、データ処理
装置52は求められたそれぞれの曲線R,Sを時
分割し、各点での移動量を経路位置決め制御装置
53へ出力する。この結果、経路位置決め制御装
置53はその移動量に比例した信号を各ドライバ
54,55に出力するとともに、各サーボモータ
3,26のパルス発信器57,58からの帰還パ
ルスを監視し、データ処理装置52からの指示を
その都度達成しながら前記時間速度曲線R,Sに
沿つて各サーボモータ3,26を駆動し、2点間
の経路制御を終了する。このようにして帯状部材
28がドラム1の周囲に貼付けられると、帯状部
材28の先後端は突合わせ状態にあるいは重ね合
わせ状態に接合される。ここで、帯状部材28を
先端後において突合わせ接合する場合には、先端
設定位置C、設定回転位置Fおよび後端設定位置
Gは同一位置である。また、重ね合わせ接合する
場合には、先端設定位置Cと後端設定位置Gとは
同一位置であり、また、設定回転位置Fは後端設
定位置Gより所定距離だけドラム1の回転方向に
離れているが、この所定距離が帯状部材28の先
後端部の重なり合い量に等しい。また、この工程
における貼付け開始、終了時に帯状部材28の先
後端を前述のような位置に到達するように制御し
た場合、帯状部材28の長さが前述のようにドラ
ム1の1周長より僅かに短いので、この工程にお
ける帯状部材28の先端の移動距離は後端の移動
距離より僅かに大きくなり結果的に帯状部材28
は長い範囲に亘つて一定割合で引き伸ばされ、帯
状部材28の長さ不足分が修正される。このよう
に、ドラム1の周速度とコンベア29の走行速度
とを、貼付け中常に一定割合とすると、帯状部材
28の引き伸ばしが全体に亘つて均一となるた
め、コードの乱れ等が防止できるが、前記周速度
と走行速度との割合を貼付け中に変化させてもよ
い。なお、帯状部材28の長さがドラム1の1周
長より僅かに長い場合には、帯状部材28は圧縮
されて長さ過多分が修正され、さらに、帯状部材
28の長さがドラム1の1周長と等しい場合には
長さに変化はない。このように、この発明は、従
来のように帯状部材28の長さを測定して不足分
を演算し、この演算結果に基ずいて修正を行なう
ものではない。さらに、帯状部材28毎にその長
さが若干異なつていても、各帯状部材28毎に先
後端の位置制御が行なわれるので、これら長さの
ばらつきは全てこの工程で吸収されてしまうので
ある。次に、シリンダ31のピストンロツド32
が引つ込み、コンベア29が下方に揺動して初期
位置に復帰する。なお、この実施例で説明した貼
付け方法は、引き伸ばし等が帯状部材28全体に
亘つて行なわれるので、その先後端が長手方向に
対して直交あるいは微小角度傾斜した帯状部材2
8に好適である。
第5図はこの発明の第2実施例を示す図であ
る。この実施例では、先端検出センサ36をドラ
ム1の斜め前方に配置し、帯状部材73の先端部
がドラム1に僅かに貼付けられたとき、その先端
を検出するようにしている。そして、この実施例
の場合には、前記貼付けを行なうため、後端検出
センサ38によつて帯状部材73の後端を検出し
たとき、ドラム1を回転させるが、この場合のド
ラム1の周速度はコンベア29の走行速度と同一
とする。この結果、帯状部材73の先端部が伸縮
されることなくドラム1の周囲に僅かに貼付けら
れる。そして、帯状部材73の先端が先端設定位
置Cに到達して先端検出センサ36が検出する
と、ドラム1、コンベア29の作動を一旦停止す
る。以後、第1実施例と同様にして帯状部材73
をドラム1の周囲に貼付ける。なお、このように
先端設定位置Cに先端検出センサを設けた場合に
は、先端の検出と、先端を先端設定位置Cまで搬
送する工程とが同時に行なわれる。また、先端検
出センサは先端設定位置Cではなくコンベア29
の前端部、ドラム1の下方に設けてもよい。
第6図a,bはこの発明の第3実施例を示す図
である。この実施例では、先端設定位置Cを予め
設定した位置とするのではなく、後端検出センサ
38が帯状部材75の後端を検出した時点におけ
る先端の位置を先端設定位置Cとしている。この
結果、ドラム1と後端検出センサ38との間の距
離より帯状部材75の長さが長いときは、第6図
aに示すように先端設定位置Cはドラム1の周上
にあり、一方、短いときは、第6図bに示すよう
に先端設定位置Cはコンベア29上にある。他の
作動については、第1実施例と同様である。
なお、この発明においては、先端検出センサ3
6、後端検出センサ38を1個のセンサで共用
し、帯状部材28の先端を検出した時点よりコン
ベア29から出力されるパルスの計数を開始する
とともに、帯状部材28の後端を該センサで検出
したときの計数値を予め動作順序制御装置51に
記憶させておき、これによりドラム1の回転およ
びコンベア29の走行を制御して帯状部材28の
先後端の位置制御を行なうようにしてもよい。ま
た、この実施例では先、後端検出センサ36,3
8間の距離は帯状部材28の長さより長いが、帯
状部材28の長さより短くてもよい。さらに、こ
の発明においては、帯状部材の定長裁断、センタ
ーリング、切り口の平行度修正をコンベア29上
で行なうようにしてもよい。また、この発明にお
いては、帯状部材を予め設定長に裁断しておくの
ではなく、所定量だけドラム1に貼付けた時点で
カツター等により設定長に裁断するようにしても
よい。さらに、この発明においては、コンベア2
9からドラム1に帯状部材77を貼付ける際、第
7図aに示すように上方から転写したり、また、
第7図bに示すようにコンベアのプーリを用いて
ドラム1の後方から転写したり、第7図cに示す
ように別の圧着ローラ78を用いて貼付けるよう
にしてもよい。また、この発明においては、先端
検出センサ36より僅かに後方側に帯状部材の先
端を検出するセンサを設け、このセンサにより帯
状部材の先端を検出したとき、コンベア29の走
行速度を低下させるようにしてもよい。
発明の効果 以上説明したように、この発明によれば、測
長、演算を行なう必要がないため、装置を小型化
かつ安価とすることができる。また、タイヤサイ
ズに変更があつても、ドラム周長の設定作業が不
要で操作および制御が簡単となり、さらに、前記
設定作業に基ずく誤差も発生しないので接合精度
を向上させることもができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1実施例を示す概略正面
図、第2図は制御システムを示すブロツク図、第
3図a〜dは作用を説明する説明図、第4図はド
ラム、コンベアを駆動するサードモータの駆動状
態を示すグラフ、第5図はこの発明の第2実施例
の作用を説明する説明図、第6図a,bはこの発
明の第3実施例の作用を説明する説明図、第7図
a,b,cは他の貼付け方法を示す概略正面図で
ある。 1……ドラム、28,71,73,75,77
……帯状部材、29……コンベア、36,38…
…センサ、56……制御手段、C……先端設定位
置、F……設定回転位置、G……後端設定位置、
K……後端検出位置、L……所定距離。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 帯状部材をコンベアによつて搬送しながら、
    その長さを計測したりドラム1周長に対する帯状
    部材の長さの過不足を演算することなく、ドラム
    の周囲に貼付けるようにした帯状部材の貼付け方
    法であつて、帯状部材の先端、後端をそれぞれ検
    出する工程と、前記帯状部材をコンベアによつて
    その先端が先端設定位置に到達するまで搬送する
    工程と、ドラムに貼付けられた帯状部材の先端が
    設定回転位置に到達すると同時に、帯状部材の後
    端が後端検出位置から所定距離だけ離れた後端設
    定位置に到達するように帯状部材を搬送すること
    によりドラムの周囲に貼付け、帯状部材の先、後
    端を重ね合わせまたは突合わせ状態に接合させる
    工程と、を包含することを特徴とする帯状部材の
    貼付け方法。 2 帯状部材をコンベアによつて搬送しながら、
    その長さを計測したりドラム1周長に対する帯状
    部材の長さの過不足を演算することなく、ドラム
    の周囲に貼付けるようにした帯状部材の貼付け装
    置であつて、回転可能なドラムと、帯状部材をド
    ラムに向かつて搬送するコンベアと、帯状部材の
    先端および後端をそれぞれ検出するセンサと、ド
    ラムの回転およびコンベアの走行を制御して、先
    端設定位置にその先端が到達するまで帯状部材を
    搬送し、また、ドラムに貼付けられた帯状部材の
    先端が設定回転位置に到達すると同時に、帯状部
    材の後端が後端検出位置から所定距離だけ離れた
    後端設定位置に到達するように帯状部材を搬送す
    ることによりドラムの周囲に貼付け、帯状部材の
    先、後端を重ね合わせ状態または突合わせ状態に
    接合させる制御手段と、を備えたことを特徴とす
    る帯状部材の貼付け装置。
JP62221059A 1987-09-03 1987-09-03 Method and apparatus for bonding strip like member Granted JPS6470343A (en)

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