JP7162449B2 - 走行体 - Google Patents

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Description

本発明は、二方向に走行可能な走行体に関する。
特許文献1に開示されているロボット(走行体)は、ボデイの左右に、ボデイの前後方向に延びる一対のクローラ装置を装備している。各クローラ装置は、前後のホイールと、これらホイールに架け渡されたベルト(無端条体)を備えている。
上記構成のロボットは、左右のクローラ装置を同方向に同速度で回転駆動することにより、前進または後退することができる。また、左右のクローラユニットの速度を違えることにより、少しずつ向きを変えながら曲線を描くようにして左右に旋回することもできる。さらに、左右のクローラ装置を異なる方向に同速度で回転駆動することにより、超信地旋回(移動せずにその場で旋回)することもできる。
上記ロボットは、狭い通路での直角をなす曲がり角では、超信地旋回によってロボットの方向を転換することができない。また、地面の凹凸の大きい場所でも、地面の抵抗によりクローラ装置の回転駆動が妨げられ、超信地旋回による方向転換ができない。
特許文献2、3は、上記不都合を解消できる二方向に走行可能なロボットを開示している。このロボットは、第1方向に延びるとともに第1方向と直交する第2方向に離間した一対のクローラ装置を備えている。各クローラ装置は、第1方向に延びる回転軸線を中心に回転可能なクローラユニットを有している。このクローラユニットは、第1方向に延びるサポートと、このサポートに設けられ上記回転軸線を挟んで対峙する一対のクローラ部とを備えている。
特許文献2、3のロボットは、上記一対のクローラ装置のクローラ部の駆動により第1方向に走行することができる。以下、この走行モードを「クローラ走行」と言う。
さらに、上記一対のクローラ装置のクローラユニットが上記回転軸線を中心に回転し、第2方向に転がる(ローリングする)ことにより、ロボットは第2方向に走行することができる。以下、この走行モードを「ローリング走行」と言う。
特許文献2、3のロボットは超信地旋回せずに、クローラ走行とローリング走行を選択することにより、第1方向から第2方向へ、第2方向から第1方向へと進行方向を転換することができる。
特開2007-191153号公報 WO2017/006909号公報 WO2018/008060号公報
特許文献2、3のロボットでは、クローラ走行の際に一対のクローラ装置のクローラ部の回転速度を違えることにより、右回りまたは左回りに旋回しながら進むことができるが、ローリング走行の際には、向きをかえながら旋回して進むことができなかった。また、ロボットがローリング走行により第2方向に直進している時に、接地面の傾斜や不均一な摩擦係数に起因してロボットの向きがスタート地点での向きと異なってしまうことがあるが、そのような場合に向きを修正することができなかった。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、走行体は、ボデイと、第1方向に延びて上記ボデイに支持されるとともに上記第1方向と直交する第2方向に互いに離間した第1、第2のクローラ装置と、上記ボデイに設けられ上記第1、第2のクローラ装置を制御するコントローラと、を備え、
上記第1、第2のクローラ装置の各々は、上記第1方向に延びる第1回転軸線を中心に回転可能にして上記ボデイに支持された円筒形状のクローラユニットを備え、
上記クローラユニットは、上記第1方向に延びるサポートと、上記第1方向に延びて上記サポートに支持されるとともに上記第1回転軸線を挟んで対向配置された一対のクローラ部と、を有し、
上記コントローラは、上記第1、第2のクローラ装置のクローラ駆動手段を制御して上記クローラ部を回転させることにより、上記第1方向へのクローラ走行を実行し、上記第1、第2のクローラ装置のローリング駆動手段を制御して上記クローラユニットを上記第1回転軸線を中心に回転させることにより、上記第2方向へのローリング走行を実行し、
上記コントローラはさらに、上記ローリング走行中において、上記第1、第2のクローラ装置の上記クローラ駆動手段を異なる態様で制御することにより、上記ボデイの向きを変えることを特徴とする。
上記構成によれば、ローリング走行中に走行体の向きを変えることができ、これにより、ローリング走行により直進している時の走行体の向きの修正またはローリング走行中の旋回等が可能となる。
好ましくは、上記ボデイには、上記ボデイの向きを検出する向き検出手段が設けられ、上記コントローラは、ローリング走行中において、上記向き検出手段で検出された向きと目標向きとの角度差情報に基づき、上記第1、第2クローラ装置の上記クローラ駆動手段を制御する。
上記構成によれば、走行体の向きを自動的に修正または変更が可能である。
上記コントローラの上記ローリング走行中のクローラ駆動手段の制御の具体的態様は、下記の通りである。
第1に、上記第1、第2クローラ装置のうちの一方のクローラ装置の上記クローラ駆動手段を制御して当該一方のクローラ装置を上記第1方向に沿って移動させ、他方のクローラ装置の上記クローラ駆動手段を制御して上記クローラ部を静止させることにより、上記ボデイの向きを変える。
第2に、上記第1、第2クローラ装置のうちの一方のクローラ装置の上記クローラ駆動手段を制御して当該一方のクローラ装置を上記第1方向に沿って移動させ、他方のクローラ装置の上記クローラ駆動手段を制御して当該他方のクローラ装置を上記一方のクローラ装置とは逆向きに移動させることにより、上記ボデイの向きを変える。
第3に、上記第1、第2クローラ装置のうちの一方のクローラ装置の上記クローラ駆動手段を制御して当該一方のクローラ装置を上記第1方向に沿って移動させ、他方のクローラ装置の上記クローラ駆動手段を制御して当該他方のクローラ装置を上記一方のクローラ装置と同じ向きに上記一方のクローラ装置より少ない量だけ移動させることにより、上記ボデイの向きを変える。
上記クローラユニットの全周は、上記一対のクローラ部が接地して上記クローラ走行を可能にする互いに径方向に対向する第1、第2領域と、上記第1、第2領域間に配置されて接地の際に上記クローラ走行が不可能な2つのデッド領域とに区分けされている。
上記クローラユニットは上記サポートに設けられた一対の接地構造を備え、これら一対の接地構造は、上記一対のクローラ部の対向方向において上記一対のクローラ部の外側に配置され、上記一対の接地構造が占める領域が、上記デッド領域として提供され、上記一対のクローラ部と上記一対の接地構造が協働して、上記クローラユニットに、上記第1回転軸線を中心とする円筒形状を付与する。
上記コントローラは、上記ローリング走行中に、上記第1、第2クローラ装置の各々において、上記第1、第2領域の一方の領域が接地している時にクローラ部を回転させ、他方の領域が接地している時にはクローラ部を静止させることにより、上記ボデイの向きを変えてもよい。
上記コントローラは、上記ローリング走行中に上記デッド領域が接地している時にクローラ部を静止させてもよい。
本発明の一態様では、上記クローラ駆動手段は、上記ボデイに上記第1回転軸線を中心に回転可能に支持されるとともに上記第1回動軸線に沿って延びて上記一対のクローラ部の間隙を通るクローラ駆動シャフトと、上記ボデイに設けられ上記クローラ駆動シャフトに回転トルクを付与するクローラモータと、上記クローラ駆動シャフトの回転を上記一対のクローラ部に伝達する内部伝達機構と、を有し、
上記ローリング駆動手段は、上記ボデイに上記第1回転軸線を中心に回転可能に支持されるとともに上記クローラユニットの上記サポートに連結されたローリング駆動部材と、上記ボデイに設けられて上記ローリング駆動部材に回転トルクを付与するローリングモータと、を有し、
上記コントローラは、上記ローリング走行中に、上記クローラ駆動シャフトの回転方向および回転速度が、上記クローラユニットの回転方向および回転速度とそれぞれ等しくなって上記クローラ部が静止するような同調方向、同調速度を演算し、上記クローラモータを、上記クローラ駆動シャフトが上記同調方向に回転する方向に回転させるとともに上記クローラ駆動シャフトの回転速度を上記同調速度より高めるか低めることにより、上記クローラ部を回転させる。
上記構成によれば、クローラモータがクローラユニットの外に配置されている場合でも、ローリング走行中に走行体の向きを確実に変えることができる。また、クローラモータは回転方向を変えないので、負荷を軽減することができる。
好ましくは、上記第1、第2のクローラ装置の上記クローラユニットは、上記第1領域が同時に接地し、上記第2領域が同時に接地するようになっており、上記コントローラは、上記ローリング走行中において、上記第1領域が接地している時に、上記第1、第2のクローラ装置の一方のクローラ装置の上記クローラモータを、上記クローラ駆動シャフトが上記同調速度より高くなるように回転させ、他方のクローラ装置の上記クローラモータを、上記クローラ駆動シャフトが上記同調速度になるかまたは同調速度より低くなるように回転させ、上記第2領域が接地している時に、上記他方のクローラ装置の上記クローラモータを、上記クローラ駆動シャフトが上記同調速度より高くなるように回転させ、上記一方のクローラ装置の上記クローラモータを、上記クローラ駆動シャフトが上記同調速度になるかまたは同調速度より低くなるように回転させることにより、上記ボデイの向きを変える。
上記構成によれば、第1領域と第2領域が接地する度に走行体の向きを変えることができる。
他の態様では、上記クローラ駆動手段は、上記クローラユニット内に配置されたクローラモータと、上記クローラユニット内において上記クローラモータの回転トルクを上記一対のクローラ部に伝達する内部伝達機構と、を有し、上記ローリング駆動手段は、上記ボデイに上記第1回転軸線を中心に回転可能に支持されるとともに上記クローラユニットの上記サポートに連結されたローリング駆動部材と、上記ボデイに設けられて上記ローリング駆動部材に回転トルクを付与するローリングモータと、を有し、上記第1、第2のクローラ装置の上記クローラユニットは、上記第1領域が同時に接地し、上記第2領域が同時に接地するようになっており、
上記コントローラは、上記ローリング走行中において、上記第1領域が接地している時に、上記第1、第2のクローラ装置の一方のクローラ装置の上記クローラモータを回転させ、他方のクローラ装置の上記クローラモータを停止させ、上記第2領域が接地している時に、上記他方のクローラ装置の上記クローラモータを回転させ、上記一方のクローラ装置の上記クローラモータを停止させることにより、上記ボデイの向きを変える。
上記構成によれば、クローラモータをクローラユニットの内部に配置する構成において、比較的簡単な制御でローリング走行中に走行体の向きを変えることができる。また、第1領域と第2領域が接地する度に走行体の向きを変えることができる。さらに、クローラモータは回転方向を変えないので、負荷を軽減することができる。
上記一対のクローラ部の各々は、上記第1回転軸線方向に離れて配置された一対のホイールと、これら一対のホイールに架け渡された無端条体と、この無端条体に取り付けられた多数の接地ラグとを有し、上記一対のホイールは、上記第1回転軸線と直交するとともに上記一対のクローラ部の対向方向に延びる互いに平行な第2回転軸線を中心として、それぞれ上記サポートに回転可能に支持されている。
本発明によれば、ローリング走行中に走行体の向きを変えたり修正したりすることが可能である。
本発明の第1実施形態に係るロボットの概略平面図である。 図1においてA方向から見た上記ロボットの概略側面図である。 上記ロボットに用いられる第1、第2のクローラ装置の平断面図である。 上記クローラ装置のクローラユニットの、周方向に区分けされた領域を示す図であり、(A)は第1領域が接地された状態、(B)は第2領域が接地された状態をそれぞれ示す。 ローリング走行時において、クローラモータが正転し続けると仮定した場合の各クローラ装置のクローラ部の回転を概略的に示し、(A)は上記第1領域が接地された状態、(B)は上記第2領域が接地された状態をそれぞれ示す。 ローリング走行制御の一例を示すフローチャートである。 図6のフローチャートで実行されるローリング走行において、ロボットの向きが目標の向きに対して時計回り方向にずれている場合に、向きを修正するための第1、第2のクローラ装置のクローラ部の回転駆動状態を示す概略平面図であり、(A)は第1領域が接地している時、(B)は第2領域が接地している時の状態をそれぞれ示す。 同ローリング走行において、ロボットの向きが目標の向きに対して反時計回り方向にずれている場合に、向きを修正するための第1、第2のクローラ装置の回転駆動状態を示す概略平面図であり、(A)は第2領域が接地している時、(B)は第1領域が接地している時の状態をそれぞれ示す。 同ローリング走行において、第1、第2クローラ装置のクローラ駆動シャフトの回転速度の変化を示すタイムチャートである。 第1実施形態でのローリング走行制御の変形例を示す図9相当図である。 本発明の第2実施形態に係るロボットで用いられる第1、第2クローラ装置の平断面図である。 同第2実施形態において、ローリング走行中に向き修正を実行している時の第1、第2クローラ装置のクローラ駆動シャフトの回転速度の変化を示すタイムチャートである。
以下、本発明の第1実施形態について図1~図9を参照しながら説明する。図1、図2において互いに直交するX方向(第1方向)とY方向(第2方向)を定める。
図1、図2に示すロボットR(走行体)は、荷物搬送や探査等に用いられるものであり、ボデイ1と、このボデイ1に設けられ互いにY方向に離間した第1、第2のクローラ装置CR1,CR2とを備えている。
ボデイ1は平面矩形をなしており、ボデイ1には、クローラ装置CR1,CR2等を制御するマイクロコンピュータやインターフェイスを含むコントローラ2(図2にのみ示す)、角速度センサ3(向き検出手段)、送受信器、バッテリ等(いずれも図示せず)が内蔵されている。さらに、ボデイ1には必要に応じて各種センサやビデオカメラ等が搭載されている。
各クローラ装置CR1,CR2はクローラユニット5を有している。このクローラユニット5は、X方向に延びる細長い円筒形状をなしており、後述するようにX方向に延びる第1回転軸線L1を中心として回転可能にボデイ1に支持されている。
図3に示すように、クローラユニット5は、サポ―ト10と、サポ―ト10に設けられた一対のクローラ部20A,20Bと、サポ―ト10に設けられた一対の接地構造30A,30Bと、を有している。
上記サポ―ト10は、互いに平行をなしX方向(第1回転軸線L1方向)に延びるとともに第1回転軸線L1を挟んで離間対向する一対の細長い側板11,11と、これら側板11,11の一端部に回転可能に連結された第1シャフト12と、側板11,11の他端部に連結された第2シャフト13と、側板11、11の中間部に固定された支持板14とを有している。
第1シャフト12と第2シャフト13の中心軸線L2,L2’は、上記第1回転軸線L1と直交し互いに平行をなして延びており、それぞれ後述するスプロケットホイール21,22の回転軸線(第2回転軸線)として提供される。
上記一対のクローラ部20A,20Bは、一対の側板11間において第1回転軸線L1を挟んで離間対向して配置されている。これらクローラ部20A,20Bの各々は、第1回転軸線L1方向に離れたスプロケットホイール21,22(ホイール)と、これらスプロケットホイール21,22に掛け渡されたチェーン23(無端条体)と、このチェーン23に等間隔をなして固定された例えばゴムからなる多数の接地部材24とを有している。
一方のクローラ部20Aのスプロケットホイール21は第1シャフト12に直接固定されており、他方のクローラ部20Bのスプロケットホイール21は、後述の傘歯車42bを介して第1シャフト12に固定されている。
一対のクローラ部20A,20Bのスプロケットホイール22,22は、第2シャフト13に回転可能に支持されている。
上記一対の接地構造30A,30Bの各々は、第1回転軸線L1方向に間隔をおいて配置された複数(本実施形態では5個)の接地板31を有している。これら接地板31は、例えばゴムからなり、側板11の外面に固定され、側板11と直角をなして第2回転軸線L2,L2’方向に突出している。
図2に示すように、上記一対のクローラ部20A,20Bの接地部材24の外面および上記一対の接地構造30A,30Bの接地板31の外面が協働して、クローラユニット5の外周に上記第1回転軸線L1を中心とする円筒形状を付与している。
図3において、クローラユニット5の右端部は、ボデイ1に固定されたブラケット40と、このブラケット40に第1回転軸線L1を中心に回転可能に支持されたクローラ駆動シャフト41により、第1回転軸線L1を中心に回転可能に支持されている。このクローラ駆動シャフト41は、第1回転軸線L1に沿って延び、その内端近傍で支持板14に回転可能に支持され、中間部でベアリングを介して第2シャフト13を貫通している。なお、この貫通状態において、クローラ駆動シャフト41の第1回転軸線L1を中心とする回転は許容されている。
クローラ駆動シャフト41の内端部は、第1シャフト12と第2シャフト13との間に配置されており、クローラユニット5内に配置された内部トルク伝達機構42を介して第1シャフト12と接続されている。このトルク伝達機構42は、クローラ駆動シャフト41の内端部に固定された傘歯車42aと、この傘歯車42aと噛み合い第1シャフト12に固定された傘歯車42bとを有している。
上記クローラ駆動シャフト41の外端部は、クローラユニット5から突出しており、外部トルク伝達機構55を介してクローラモータ50に接続されている。このクローラモータ50は、ブラケット40に固定されており、正逆回転可能である。クローラモータ50にはこのクローラモータ50の回転を検出するロータリーエンコーダ51(クローラ回転センサ)が取り付けられている。
外部トルク伝達機構55は、クローラモータ50の出力軸に固定されたタイミングプーリ55aと、クローラ駆動シャフト41に固定されたタイミングプーリ55bと、これらタイミングプーリ55a,55bに架け渡されたタイミングベルト55cを有している。
クローラモータ50の回転トルクは、外部トルク伝達機構55を経てクローラ駆動シャフト41に伝達され、さらに傘歯車42a,42bを経てクローラ部20Bのスプロケットホイール21に伝達され、さらに第1シャフト12を介してクローラ部20Aのスプロケットホイール21にも伝達される。これにより、一対のクローラ部20A,20Bが同時に同方向に同速度で回転駆動される。
上記クローラ駆動シャフト41、内部トルク伝達機構42、クローラモータ50および
外部トルク伝達機構55により、クローラ駆動手段が構成されている。
図3において、クローラユニット5の左端部は、ボデイ1に固定されたブラケット45と、このブラケット45に第1回転軸線L1を中心に回転可能に支持されたローリング駆動シャフト46(ローリング駆動部材)により、第1回転軸線L1を中心に回転可能に支持されている。ローリング駆動シャフト46は、第1回転軸線L1に沿って延び、その内端部はベアリングを介して第1シャフト12に連結されている。なお、この連結状態において、第1シャフト12とローリング駆動シャフト46の第1回転軸線L1を中心とする相対回転はできないが、第1シャフト12の第2回転軸線L2を中心とする回転は許容されている。
上記ローリング駆動シャフト46の外端部は、クローラユニット5から突出しており、トルク伝達機構65を介してローリングモータ60に接続されている。このローリングモータ60は、ブラケット45に固定されており、正逆回転可能である。ローリングモータ60にはこのローリングモータ60の回転を検出するロータリーエンコーダ61(ローリング回転センサ)が取り付けられている。
トルク伝達機構65は、ローリングモータ60の出力軸に固定されたタイミングプーリ65aと、ローリング駆動シャフト46に固定されたタイミングプーリ65bと、これらタイミングプーリ65a,65bに架け渡されたタイミングベルト65cを有している。
ローリングモータ60が回転駆動すると、その回転トルクは、トルク伝達機構65を経てローリング駆動シャフト46に伝達され、さらにサポート10の第1シャフト12に伝達されるため、クローラユニット5全体が第1回転軸線L1を中心にして回転する(ローリングする)。
上記ローリング駆動シャフト46、ローリングモータ60およびトルク伝達機構65により,ローリング駆動手段が構成されている。
上記一対のクローラ装置CR1,CR2によるロボットRの走行について説明する。コントローラ2は、図示しないリモートコントローラからの操作信号を受けてクローラ装置CR1,CR2を制御する。クローラ装置CR1,CR2において、一対のクローラ部20A,20Bが接地された状態で、クローラモータ50を駆動させると、前述したようにクローラ部20A,20Bが同方向に同時に回転駆動し、これにより、ロボットRはX方向に走行することができる(クローラ走行)。
クローラ装置CR1,CR2のクローラモータ50,50を同一方向に同一速度で回転することにより、ロボットRはX方向に直進することができる。クローラモータ50,50の回転速度を違えることにより、ロボットRはカーブを描いて走行する(旋回する)こともできる。また、クローラモータ50,50を逆方向に同一速度で回転させることにより、ロボットRはその場旋回(超信地旋回)することもできる。
クローラ装置CR1,CR2のローリングモータ60を駆動させると、前述したようにクローラユニット5が第1回転軸線L1を中心に回転(ローリング)する。一対のクローラユニット5が同時に同方向に同速度でローリングすることにより、ロボットRはY方向に移動することができる(ローリング走行)。
ロボットRは、クローラ走行モードおよびローリング走行モードの一方から他方への切り替えにより、超信地旋回することなく、進行方向を直角に転換することもできる。
本発明の特徴部を説明する前に、本実施形態のクローラ装置CR1、CR2の特異な構成および作用を説明しておく。
図4に示すように、クローラ装置CR1、CR2のクローラユニット5は、その全周を4つの領域に区分けされている。すなわち、接地構造30A,30Bが占める2つのデッド領域Dと、一対のクローラ部20A,20Bが占める第1領域Z1と第2領域Z2である。図4(A)に示すように第1領域Z1が接地している時、または図4(B)に示すように第2領域Z2が接地している時に、クローラ走行が可能であり、デッド領域Dが接地している時には、クローラ走行が不可能である。
第1領域Z1,Z2は任意に設定でき、例えば図4(A)に示すようにクローラ部20A、接地構造30Aが右側に位置し、クローラ部20B、接地構造30Bが左側に位置している時に、下に位置する領域を第1領域Z1とし、上に位置する領域を第2領域Z2とする。
ロボットRがY方向(図5において紙面と直交する方向)にローリング走行している時には、第1領域Z1と第2領域Z2が交互に接地する。このローリング走行において、クローラモータ50が一方向に回転(例えば正転)し続けると仮定した場合、クローラ装置CR1、CR2は、X方向に沿って交互に逆向きに移動することになる。例えば、図5(A)に示すように第1領域Z1が接地した状態では、クローラ装置CR1、CR2は左方向に移動し、図5(B)に示すように第2領域Z2が接地した状態では、クローラ装置CR1、CR2は右方向に移動する。
本実施形態のようにクローラモータ50がクローラユニット5の外に配置されている場合には、上記ローリングモータ60のみを駆動させると、クローラ部20A,20Bが回転してしまう。その理由を図3を参照しながら説明する。ローリングモータ60のみを駆動させた場合、クローラユニット5が第1回転軸線L1を中心に回転する。この時、クローラ駆動シャフト41は回転せず静止しているため、傘歯車42bが第1回転軸線L1を中心に公転する。その結果、傘歯車42bは停止状態の傘歯車42aとの噛み合いにより回転軸線L2を中心に自転し、これにより第1シャフト12が回転し、一対のクローラ部20A,20Bが回転駆動される。
上述のようにクローラモータ50が停止した状態でローリングモータ60だけが駆動すると、一対のクローラ部20A,20Bが回転するため、ロボットRはY方向に直進せず、図5(A)、(B)に示すように左右にジグザグに移動してしまう。
本実施形態において、ロボットRをY方向に直進させるためには、クローラ駆動シャフト41をクローラユニット5(またはローリング駆動シャフト46)の回転に合わせて同調回転させる必要がある。具体的には、コントローラ2は、ロータリーエンコーダ61から得られるローリングモータ60の回転情報からクローラユニット5の回転方向、回転速度を演算し、このクローラユニット5の回転方向、回転速度にクローラ駆動シャフト41の回転方向、回転速度が一致するように、ロータリーエンコーダ51からの情報に基づきクローラモータ50を制御する。以下、ローリング走行時にクローラ部20A,20Bを静止させるためのクローラ駆動シャフト41の回転方向、回転速度をそれぞれ同調方向、同調速度Naと言う。
本実施形態では、さらに進んで、ローリング走行中に接地面の傾斜や摩擦係数の相違によりロボットRの向きがスタート地点での向きからずれてしまった場合でも、ロボットRの向きを自動修正して直進できるように制御している。以下、その制御を図6のフローチャートを参照しながら説明する。
図示しないリモートコントローラからのローリング走行指令を受けた時に、コントローラ2は以下の制御を実行する。
最初のステップ101で、スタート地点でのボデイ1(ロボットR)の向きを目標向きとして記憶する。この向きは角速度センサ3からの角速度の積分値として得られる。
次のステップ102で、ローリング走行状態でのクローラユニット5の回転速度から、クローラ部20A,20Bの静止状態を維持するためのクローラ駆動シャフト41の同調速度Naを演算する。
次のステップ103で、目標向きに対する現在のロボットRの向きの角度差Θの絶対値が不感範囲α以上か否かを判断する。
ステップ103で肯定判断したときには、ステップ104に進み、ここでローリングモータ60が正転か否かを、判断する。ここで、ローリングモータ60が正転とは、例えば図7、図8に示すように、第1クローラ装置CR1が前、第2クローラ装置CR2が後に位置した状態でローリング走行が行なわれる回転方向である。
ステップ104で肯定判断したときには、ステップ105に進み、ここで上記角度差Θがプラスかマイナスかを判断する。ここで、角度差Θがプラスとは、図7に示すようにロボットRの向きが目標の向きに対して時計回り方向にずれている場合を指し、マイナスとは、図8に示すようにロボットRの向きが目標の向きに対して反時計回り方向にずれている場合を指すものとする。
ステップ105で角度差Θがプラスであると判断したときには、ステップ106に進み、ここでクローラユニット5のいずれの領域が接地しているかを、判断する。
ステップ106で第1領域Z1が接地していると判断した場合には、ステップ108に進み、図7(A)に示すように第2クローラ装置CR2のクローラ部20A,20Bを静止させ、第1クローラ装置CR1を左方向に移動させる。
ステップ108の制御をより具体的に説明すると、第2クローラ装置CR2のクローラ駆動シャフト41の回転方向、回転速度を前述した同調方向、同調速度Naになるようにクローラモータ50を制御して、第2クローラ装置CR2のクローラ部20A,20Bを静止状態する。なお、ローリングモータ60が正転の時にクローラ駆動シャフト41の回転方向が同調方向になるようなクローラモータ50の回転方向を正転方向とする。ステップ104で肯定判断した場合、クローラ装置CR1,CR2のクローラモータ50の回転は常に正転である。
さらにステップ208では、第1クローラ装置CR1のクローラ駆動シャフト41の回転速度がNa+Nxとなるように、クローラモータ50を制御し、クローラ部20A,20Bを回転させる。なお、上記付加回転速度Nxは、Nx=h・Naで求められる。hは1未満の変数であり、上記角度差Θが大きくなるにしたがって大きくなるように変化する。上記付加回転速度Nxが、第1クローラ装置CR1を左方向へ移動するための回転速度となる。
ステップ106で第2領域Z2が接地していると判断した場合には、ステップ109に進み、ここでは図7(B)に示すように、第1クローラ装置CR1のクローラ部20A,20Bを静止させ、第2クローラ装置CR2を右方向に移動させる。具体的には、第1クローラ装置CR1のクローラ駆動シャフト41の回転速度を同調速度Naにし、第2クローラCR2のクローラ駆動シャフト41の回転速度をNa+Nxにする。
ステップ106でデッド領域Dが接地していると判断した時には、ステップ110に進み、ここで2つのクローラ装置CR1,CR2のクローラ駆動シャフト41の回転速度を同調速度Naにしてクローラ部20A,20Bを静止状態にする。
上述したように、ロボットRが目標向きから時計回り方向にずれている場合には、第1クローラ装置CR1の左移動、第2クローラ装置CR2の右移動を間欠的に交互に繰り返すことにより、ロボットRが向きが左方向に修正されて、スタート地点での目標向きと一致し、ロボットRを直進させることができる。
上記ステップ108~110の制御において、第1クローラ装置CR1と第2クローラ装置CR2のクローラ駆動シャフト41の回転状態を図9のタイムチャートで示す。第1クローラ装置CR1のクローラ駆動シャフト41は、第1領域Z1が接地されている時だけ回転速度が(Na+Nx)に上昇し、それ以外では回転速度Naに維持されている。第2クローラ装置CR2のクローラ駆動シャフト41は、第2領域Z2が接地されている時だけ回転速度が(Na+Nx)に上昇し、それ以外では回転速度Naに維持されている。クローラ装置CR1、CR2のクローラモータ50は同方向に回転(正転)しながら回転速度を変更するだけで済むので、負荷を最小限に抑えることができる。
図5を参照して説明したように、ローリング走行中にクローラモータ50が同じ方向に回転し続けると、接地領域が変わる度にクローラ装置CR1、CR2が左右に移動するが、この現象を利用して、第1クローラ装置CR1と第2クローラ装置CR2を交互に逆方向に移動させることにより、効率良くかつ円滑にロボットRの向きを変えることができる。
ステップ105で否定判断した場合、すなわち図8に示すようにロボットRの向きが目標向きに対して反時計回り方向にずれていると判断した場合には、ステップ107で接地領域を判断する。
ステップ107で第1領域Z1が接地していると判断したときには、ステップ111に進み、ここで図8(A)に示すように、第1クローラ装置CR1のクローラ部20A,20Bを静止状態にし、第2クローラ装置CR2のクローラ部20A,20Bを上記と同様にして回転させることとにより、第2クローラ装置CR2を左方向に移動させる。
ステップ107で第2領域Z2が接地していると判断したときには、ステップ112に進み、ここで図8(B)に示すように、第2クローラ装置CR2のクローラ部20A,20Bを静止状態に、第1クローラ装置CR1のクローラ部20A,20Bを上記と同様にして回転させ、第1クローラ装置R1を右方向に移動させる。
ステップ107でデッド領域Dが接地していると判断したときには、ステップ110に進み、ここで第1クローラ装置CR1と第2クローラ装置CR1のクローラ部20A,20Bを静止状態にする。
上述したように、ロボットRが目標向きから反時計回り方向にずれている場合には、第1クローラ装置CR1の右移動、第2クローラ装置CR2の左移動を間欠的に交互に繰り返すことにより、スタート地点での向きと一致するようにロボットRの向きを修正でき、直進することができる。
ステップ104で、ローリングモータ60が逆転していると判断した場合、すなわち、第2クローラ装置CR2が前、第1クローラ装置CR1が後に位置した状態でローリング走行が行なわれると判断した場合には、ステップ105’~107’の判断、これらの判断に基づくステップ108’~112’での第1クローラ装置CR1と第2クローラ装置CR2のクローラモータ50の制御を実行する。これらステップ108’~112’での制御は、前述したステップ108~112の制御と同様であるが、クローラモータ50が逆転していること、および第1クローラ装置CR1と第2クローラ装置CR2が入れ替わっていることがステップ108~112と異なる。
ステップ103で否定判断した時、すなわち直進状態を維持していると判断した時には、ステップ113ロボットRの向きを修正する必要が無いため、クローラ装置CR1,CR2のクローラ駆動シャフト41の回転方向、回転速度を同調方向、同調速度Naになるようにクローラモータ50を制御して、第1、第2クローラ装置CR1、CR2のクローラ部20A,20Bを静止状態する。
コントローラ2は、リモートコントローラからローリング走行の停止指令を受けるまで、上記のローリング制御を繰り返し、この停止指令を受けた時に制御を停止する(ステップ114)。
上記実施形態において、応答性を上げるために付加速度Nxを同調速度Naより大きくしてもよい。
上記実施形態において、クローラ駆動シャフト41の回転速度を同調速度Naより低くすることにより、クローラ装置CR1,CR2を左右に移動させてもよい。ロボットRの向きが目標向きに対して時計回り方向にずれている場合を例にとって説明すると、第1クローラ装置CR1では、第2領域Z2が接地されている時に、同調速度Naより低くし、それ以外の領域が接地されている時には同調速度Naにする。第2クローラ装置CR2では、第1領域Z1が接地されている時に、同調速度Naより低くし、それ以外の領域が接地されている時には同調速度Naにする。
図10は、ローリング走行制御のさらなる変形例を示す。この制御を図9と同様にロボットRの向きが目標向きに対して時計回り方向にずれている場合を例にとって説明すると、第1領域Z1が接地している時には、第1クローラ装置CR1のクローラ駆動シャフト41の回転速度をNa+Nxにして、第1クローラ装置CR1を左方向に移動させ、第2クローラ装置CR2のクローラ駆動シャフト41の回転速度を同調速度Naより低くすることにより、第2クローラ装置CR2を静止させずに右方向に移動させる。
第2領域Z2が接地している時には、第2クローラ装置CR2のクローラ駆動シャフト41の回転速度をNa+Nxにして、第2クローラ装置CR2を右方向に移動し、第1クローラ装置CR1のクローラ駆動シャフト41の回転速度を同調速度Naより低くすることにより、第1クローラ装置CR1を静止させずに左方向に移動する。
図10の制御では、向き修正の応答性を高めることができる。クローラモータ50の回転方向が変わらないので、クローラモータ50への負荷は軽くて済む。なお、図10において、クローラ駆動シャフト41の回転速度を同調速度より低くする際に、回転速度をゼロにしてもよい。
次に、図11、図12を参照しながら、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、クローラモータ50がクローラユニット5に内蔵されている点を除いて第1実施形態と同様であるので、対応する構成部には同番号を付してその詳細な説明を省略する。
第2実施形態では、ブラケット40に支持された支持シャフト41’がベアリングを介して第2シャフト13に挿入されている。この支持シャフト41’とローリング駆動シャフト46により、クローラユニット5は両持ちで支持されている。
クローラモータ50は支持板14に固定されており、その出力軸が内部トルク伝達機構42を介して第1シャフト12に連結されている。
第2実施形態では、クローラモータ50の停止状態でローリング走行を実行しても、クローラ部20A、20Bが回転することはないので、同調制御は不要である。ロボットRの向きが目標向きに対して時計回り方向にずれている場合を例にとって説明すると、図12に示すように、第1クローラ装置CR1のクローラ駆動シャフト41は、第1領域Z1が接地されている時だけ回転速度がNxになり、それ以外では回転速度ゼロに維持されている。第2クローラ装置CR2のクローラ駆動シャフト41は、第2領域Z2が接地されている時だけ回転速度がNxになり、それ以外では回転速度はゼロに維持されている。これにより、第1実施形態と同様のローリング走行中の旋回制御を行うことができる。
第2実施形態において、クローラ装置CR1,CR2の一方のクローラ装置を左右いずれかに移動させる際に、他方のクローラ装置を同方向に小さな移動量で移動させてもよい。この場合でも、クローラモータ50は回転方向を変えないので、負荷を軽減できる。
クローラ装置CR1,CR2の一方のクローラ装置を左右いずれかに移動させる際に、他方のクローラ装置を逆方向に移動させてもよい。この場合、クローラモータ50は正逆回転を交互に繰り返すことになる。
上記第1、第2実施形態の制御は、ローリング走行により直進する場合の向き修正のみならず、ロボットをローリング走行させながらロボットの向きを目標の向きに変える場合、ロボットの向きを少しずつ変えながら旋回させる場合等にも適用できることは勿論である。
上記第1、第2実施形態において、デッド領域が接地されている時には、クローラ部を静止させたが、その回転速度は任意に選択できる。例えば、第1領域が接地されている時の回転速度と第2領域が接地されている時の回転速度との中間の回転速度でもよいし、これら2つの回転速度間で、勾配を持って変化してもよい。
上記実施形態において、クローラ装置CR1,CR2の一方を左右いずれかに移動させる際に、他方を静止させずに同方向に移動させてもよい。この場合、他方のクローラ装置の移動量を一方のクローラ装置の移動量より少なくするために、他方のクローラ装置のクローラ駆動シャフト41の回転速度を他方のクローラ装置のクローラ駆動シャフト41の回転速度より低くする。
本発明は上記実施形態に制約されず、種々の形態を採用可能である。
クローラ部は、一対のホイールと、このホイールに架け渡されてホイールの外周に摩擦係合またはピン係合されるベルトにより構成してもよい。
接地構造は無くてもよい。この場合、一対のクローラ部だけでクローラユニットの外周に円筒形状を付与するため、クローラ部の接地部材が占める角度範囲を実施形態より大きくする必要がある。
クローラユニットは片持ちで支持してもよい。
本発明は、二方向に走行可能なロボット等に適用することができる。
R ロボット
L1 第1回転軸線
CR1 第1クローラ装置
CR2 第2クローラ装置
Z1 第1領域
Z2 第2領域
D デッド領域
1 ボデイ
2 コントローラ
3 角速度センサ(向き検出手段)
5 クローラユニット
10 サポート
20A,20B クローラ部
30A、30B 接地構造
41 クローラ駆動シャフト(クローラ駆動手段)
42 内部トルク伝達機構(クローラ駆動手段)
50 クローラモータ(クローラ駆動手段)
46 ローリング駆動シャフト(ローリング駆動部材;ローリング駆動手段)
60 ローリングモータ(ローリング駆動手段)

Claims (9)

  1. ボデイと、第1方向に延びて上記ボデイに支持されるとともに上記第1方向と直交する第2方向に互いに離間した第1、第2のクローラ装置と、上記ボデイに設けられ上記第1、第2のクローラ装置を制御するコントローラと、を備え、
    上記第1、第2のクローラ装置の各々は、上記第1方向に延びる第1回転軸線を中心に回転可能にして上記ボデイに支持された円筒形状のクローラユニットを備え、
    上記クローラユニットは、上記第1方向に延びるサポートと、上記第1方向に延びて上記サポートに支持されるとともに上記第1回転軸線を挟んで対向配置された一対のクローラ部と、を有し、
    上記コントローラは、上記第1、第2のクローラ装置のクローラ駆動手段を制御して上記クローラ部を回転させることにより、上記第1方向へのクローラ走行を実行し、上記第1、第2のクローラ装置のローリング駆動手段を制御して上記クローラユニットを上記第1回転軸線を中心に回転させることにより、上記第2方向へのローリング走行を実行し、 上記コントローラはさらに、上記ローリング走行中において、上記第1、第2クローラ装置のうちの一方のクローラ装置の上記クローラ駆動手段を制御して当該一方のクローラ装置を上記第1方向に沿って移動させ、他方のクローラ装置の上記クローラ駆動手段を制御して上記クローラ部を静止させることにより、上記ボデイの向きを変えることを特徴とする走行体。
  2. ボデイと、第1方向に延びて上記ボデイに支持されるとともに上記第1方向と直交する第2方向に互いに離間した第1、第2のクローラ装置と、上記ボデイに設けられ上記第1、第2のクローラ装置を制御するコントローラと、を備え、
    上記第1、第2のクローラ装置の各々は、上記第1方向に延びる第1回転軸線を中心に回転可能にして上記ボデイに支持された円筒形状のクローラユニットを備え、
    上記クローラユニットは、上記第1方向に延びるサポートと、上記第1方向に延びて上記サポートに支持されるとともに上記第1回転軸線を挟んで対向配置された一対のクローラ部と、を有し、
    上記コントローラは、上記第1、第2のクローラ装置のクローラ駆動手段を制御して上記クローラ部を回転させることにより、上記第1方向へのクローラ走行を実行し、上記第1、第2のクローラ装置のローリング駆動手段を制御して上記クローラユニットを上記第1回転軸線を中心に回転させることにより、上記第2方向へのローリング走行を実行し、 上記コントローラはさらに、上記ローリング走行中において、上記第1、第2クローラ装置のうちの一方のクローラ装置の上記クローラ駆動手段を制御して当該一方のクローラ装置を上記第1方向に沿って移動させ、他方のクローラ装置の上記クローラ駆動手段を制御して当該他方のクローラ装置を上記一方のクローラ装置とは逆向きに移動させることにより、上記ボデイの向きを変えることを特徴とする走行体。
  3. ボデイと、第1方向に延びて上記ボデイに支持されるとともに上記第1方向と直交する第2方向に互いに離間した第1、第2のクローラ装置と、上記ボデイに設けられ上記第1、第2のクローラ装置を制御するコントローラと、を備え、
    上記第1、第2のクローラ装置の各々は、上記第1方向に延びる第1回転軸線を中心に回転可能にして上記ボデイに支持された円筒形状のクローラユニットを備え、
    上記クローラユニットは、上記第1方向に延びるサポートと、上記第1方向に延びて上記サポートに支持されるとともに上記第1回転軸線を挟んで対向配置された一対のクローラ部と、を有し、
    上記コントローラは、上記第1、第2のクローラ装置のクローラ駆動手段を制御して上記クローラ部を回転させることにより、上記第1方向へのクローラ走行を実行し、上記第1、第2のクローラ装置のローリング駆動手段を制御して上記クローラユニットを上記第1回転軸線を中心に回転させることにより、上記第2方向へのローリング走行を実行し、 上記コントローラはさらに、上記ローリング走行中において、上記第1、第2クローラ装置のうちの一方のクローラ装置の上記クローラ駆動手段を制御して当該一方のクローラ装置を上記第1方向に沿って移動させ、他方のクローラ装置の上記クローラ駆動手段を制御して当該他方のクローラ装置を上記一方のクローラ装置と同じ向きに上記一方のクローラ装置より少ない量だけ移動させることにより、上記ボデイの向きを変えることを特徴とする走行体。
  4. 上記ボデイには、上記ボデイの向きを検出する向き検出手段が設けられ、上記コントローラは、ローリング走行中において、上記向き検出手段で検出された向きと目標向きとの角度差情報に基づき、上記第1、第2クローラ装置の上記クローラ駆動手段を制御することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の走行体。
  5. ボデイと、第1方向に延びて上記ボデイに支持されるとともに上記第1方向と直交する第2方向に互いに離間した第1、第2のクローラ装置と、上記ボデイに設けられ上記第1、第2のクローラ装置を制御するコントローラと、を備え、
    上記第1、第2のクローラ装置の各々は、上記第1方向に延びる第1回転軸線を中心に回転可能にして上記ボデイに支持された円筒形状のクローラユニットを備え、
    上記クローラユニットは、上記第1方向に延びるサポートと、上記第1方向に延びて上記サポートに支持されるとともに上記第1回転軸線を挟んで対向配置された一対のクローラ部と、を有し、
    上記コントローラは、上記第1、第2のクローラ装置のクローラ駆動手段を制御して上記クローラ部を回転させることにより、上記第1方向へのクローラ走行を実行し、上記第1、第2のクローラ装置のローリング駆動手段を制御して上記クローラユニットを上記第1回転軸線を中心に回転させることにより、上記第2方向へのローリング走行を実行し、
    上記コントローラはさらに、上記ローリング走行中において、上記第1、第2のクローラ装置の上記クローラ駆動手段を異なる態様で制御することにより、上記ボデイの向きを変え、
    上記クローラユニットの全周は、上記一対のクローラ部が接地して上記クローラ走行を可能にする互いに径方向に対向する第1、第2領域と、上記第1、第2領域間に配置されて接地の際に上記クローラ走行が不可能な2つのデッド領域とに区分けされており、
    上記コントローラは、上記ローリング走行中に、上記第1、第2クローラ装置の各々において、上記第1、第2領域の一方の領域が接地している時にクローラ部を回転させ、他方の領域が接地している時にはクローラ部を静止させることにより、上記ボデイの向きを変えることを特徴とする走行体。
  6. 上記クローラユニットは上記サポートに設けられた一対の接地構造を備え、これら一対の接地構造は、上記一対のクローラ部の対向方向において上記一対のクローラ部の外側に配置され、上記一対の接地構造が占める領域が、上記デッド領域として提供され、
    上記一対のクローラ部と上記一対の接地構造が協働して、上記クローラユニットに、上記第1回転軸線を中心とする円筒形状を付与することを特徴とする請求項に記載の走行体。
  7. 上記コントローラは、上記ローリング走行中に上記デッド領域が接地している時にクローラ部を静止させることを特徴とする請求項5または6に記載の走行体。
  8. ボデイと、第1方向に延びて上記ボデイに支持されるとともに上記第1方向と直交する第2方向に互いに離間した第1、第2のクローラ装置と、上記ボデイに設けられ上記第1、第2のクローラ装置を制御するコントローラと、を備え、
    上記第1、第2のクローラ装置の各々は、上記第1方向に延びる第1回転軸線を中心に回転可能にして上記ボデイに支持された円筒形状のクローラユニットを備え、
    上記クローラユニットは、上記第1方向に延びるサポートと、上記第1方向に延びて上記サポートに支持されるとともに上記第1回転軸線を挟んで対向配置された一対のクローラ部と、を有し、
    上記コントローラは、上記第1、第2のクローラ装置のクローラ駆動手段を制御して上記クローラ部を回転させることにより、上記第1方向へのクローラ走行を実行し、上記第1、第2のクローラ装置のローリング駆動手段を制御して上記クローラユニットを上記第1回転軸線を中心に回転させることにより、上記第2方向へのローリング走行を実行し、 上記クローラユニットの全周は、上記一対のクローラ部が接地して上記クローラ走行を可能にする互いに径方向に対向する第1、第2領域と、上記第1、第2領域間に配置されて接地の際に上記クローラ走行が不可能な2つのデッド領域とに区分けされており、
    上記クローラ駆動手段は、上記ボデイに上記第1回転軸線を中心に回転可能に支持されるとともに上記第1回転軸線に沿って延びて上記一対のクローラ部の間隙を通るクローラ駆動シャフトと、上記ボデイに設けられ上記クローラ駆動シャフトに回転トルクを付与するクローラモータと、上記クローラ駆動シャフトの回転を上記一対のクローラ部に伝達する内部伝達機構と、を有し、
    上記ローリング駆動手段は、上記ボデイに上記第1回転軸線を中心に回転可能に支持されるとともに上記クローラユニットの上記サポートに連結されたローリング駆動部材と、上記ボデイに設けられて上記ローリング駆動部材に回転トルクを付与するローリングモータと、を有し、
    上記コントローラは、上記ローリング走行中に、上記クローラ駆動シャフトの回転方向および回転速度が、上記クローラユニットの回転方向および回転速度とそれぞれ等しくなって上記クローラ部が静止するような同調方向、同調速度を演算し、上記クローラモータを、上記クローラ駆動シャフトが上記同調方向に回転する方向に回転させるとともに上記クローラ駆動シャフトの回転速度を上記同調速度より高めるか低めることにより、上記クローラ部を回転させ、
    上記第1、第2のクローラ装置の上記クローラユニットは、上記第1領域が同時に接地し、上記第2領域が同時に接地するようになっており、
    上記コントローラは、上記ローリング走行中において、
    上記第1領域が接地している時に、上記第1、第2のクローラ装置の一方のクローラ装置の上記クローラモータを、上記クローラ駆動シャフトが上記同調速度より高くなるように回転させ、他方のクローラ装置の上記クローラモータを、上記クローラ駆動シャフトが上記同調速度になるかまたは同調速度より低くなるように回転させ、
    上記第2領域が接地している時に、上記他方のクローラ装置の上記クローラモータを、上記クローラ駆動シャフトが上記同調速度より高くなるように回転させ、上記一方のクローラ装置の上記クローラモータを、上記クローラ駆動シャフトが上記同調速度になるかまたは同調速度より低くなるように回転させることにより、
    上記ボデイの向きを変えることを特徴とする走行体。
  9. 上記クローラユニットの全周は、上記一対のクローラ部が接地して上記クローラ走行を可能にする互いに径方向に対向する第1、第2領域と、上記第1、第2領域間に配置されて接地の際に上記クローラ走行が不可能な2つのデッド領域とに区分けされており、
    上記クローラ駆動手段は、上記クローラユニット内に配置されたクローラモータと、上記クローラユニット内において上記クローラモータの回転トルクを上記一対のクローラ部に伝達する内部伝達機構と、を有し、
    上記ローリング駆動手段は、上記ボデイに上記第1回転軸線を中心に回転可能に支持されるとともに上記クローラユニットの上記サポートに連結されたローリング駆動部材と、上記ボデイに設けられて上記ローリング駆動部材に回転トルクを付与するローリングモータと、を有し、
    上記第1、第2のクローラ装置の上記クローラユニットは、上記第1領域が同時に接地し、上記第2領域が同時に接地するようになっており、
    上記コントローラは、上記ローリング走行中において、
    上記第1領域が接地している時に、上記第1、第2のクローラ装置の一方のクローラ装置の上記クローラモータを回転させ、他方のクローラ装置の上記クローラモータを停止させ、
    上記第2領域が接地している時に、上記他方のクローラ装置の上記クローラモータを回転させ、上記一方のクローラ装置の上記クローラモータを停止させることにより、
    上記ボデイの向きを変えることを特徴とする請求項2に記載の走行体。
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